JP2006340486A - 電動機の制御装置 - Google Patents
電動機の制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006340486A JP2006340486A JP2005161532A JP2005161532A JP2006340486A JP 2006340486 A JP2006340486 A JP 2006340486A JP 2005161532 A JP2005161532 A JP 2005161532A JP 2005161532 A JP2005161532 A JP 2005161532A JP 2006340486 A JP2006340486 A JP 2006340486A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- current
- frequency
- fundamental wave
- phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
【解決手段】半導体電力変換装置を用いて交流電動機のベクトル制御またはV/f制御を行う電動機の制御装置において、電動機の電流から基本波周波数とは異なる低周波成分を検出し、この低周波成分を抑制するように電力変換器を制御するビートレス制御手段を備える。このビートレス制御手段21は、電動機17の相電流から基本波電流成分を検出する座標変換手段211,214、一次遅れフィルタ212,213と、相電流から基本波電流成分を減算して低周波成分を検出する加算手段216u〜216wと、低周波成分をインバータ13の電圧指令値に負帰還して最終的な電圧指令値を生成するための乗算手段217u〜217w及び加算手段218u〜218wとを備える。
【選択図】図2
Description
図3において、三相交流電源12からの交流電力はインバータ13により所定の電圧及び周波数の交流電力に変換され、誘導電動機17を所望のトルクによって運転する。18は誘導電動機17により駆動される負荷、16は誘導電動機17の回転速度を検出するパルスエンコーダである。
また、制御装置100Aにおいて、速度指令(加減速指令)演算手段2は、予め定めた加速度により変化し最終的には前記速度設定値ωr #に一致するような速度指令値ωr *を出力する。
速度演算手段19は、パルスエンコーダ16からのフィードバック信号を演算処理して電動機17の速度ωrを演算する。速度調節手段3には、前記速度指令値ωr *と速度検出値ωrとの偏差が入力され、調節動作によって入力偏差を零にするようなトルク指令値τ*を出力する。
また、前記トルク指令値τ*及び二次磁束指令値φ2 *を用いて、演算手段7が数式1を演算すると共に演算手段5が数式2を演算し、電動機一次電流の二次磁束に平行な電流指令値(以下、M軸電流指令値という)iM *と、二次磁束に垂直な電流指令値(以下、T軸電流指令値という)iT *とを演算する。
iM *=(1/Lm)×φ2 *
Lm:モータ励磁インダクタンス
[数2]
iT *=τ*/φ2 *
iT=cosψ2×iU+cos(ψ2−120°)×iV+cos(ψ2+120°)×iW
[数4]
iM=sinψ2×iU+sin(ψ2−120°)×iV+sin(ψ2+120°)×iW
座標変換手段10は、数式5〜7に示すように、前記角度ψ2に基づいてT軸電圧指令値vT *,M軸電圧指令値vM *を三相電圧指令値Vu *,Vv *,Vw *に変換するものである。
Vu *=cosψ2×vM *+sinψ2×vT *
[数6]
Vv *=cos(ψ2−120°)×vM *+sin(ψ2−120°)×vT *
[数7]
Vw *=cos(ψ2+120°)×vM *+sin(ψ2+120°)×vT *
ωsl=R2×IT */φ2 * (R2:電動機二次時定数)
[数9]
ω2=ωr×P/120 (P:電動機極数)
図4に示すように、インバータ13は整流回路13A及び直流−交流変換回路13Bから構成されている。一方、制御演算部100Bは、図3における制御装置100Aからインバータ13を除いた部分に相当し、前記速度指令演算手段2と、電動機制御演算手段101及びPWM演算手段102を備えている。
PWM演算手段102は、三相電圧指令値Vu *,Vv *,Vw *とキャリア信号fcとを比較して直流−交流変換回路13Bの半導体スイッチング素子に対するスイッチング信号を生成し、出力する。
すなわち、図4に示す整流回路13Aの出力電圧には交流電源12の6倍周波数成分(単相交流電源の場合には2倍)の脈動が発生する。この出力電圧により直流−交流変換回路13Bを駆動すると、インバータ13の出力電圧に誤差が生じ、電動機相電流には、電動機駆動速度と電動機極数とにより決定される低周波成分(基本波周波数と異なる)が重畳されることがあり、この症状は、インピーダンスの低い大容量電動機や高速用途の電動機に顕著に現れることとなる。この低周波の電流うねりは、電動機発生トルクに脈動として現れ、組み合わされる負荷18に振動が発生して破損させる等の重大事故を引き起こす場合もある。
前記電動機の電流から基本波周波数とは異なる低周波成分を検出し、この低周波成分を抑制するように前記電力変換器を制御するビートレス制御手段を備えたものである。
前記電動機の相電流から基本波電流成分を検出する基本波成分検出手段と、前記相電流から前記基本波電流成分を減算して前記低周波成分を検出する低周波成分検出手段と、前記低周波成分を前記電力変換器の電圧指令値に負帰還して最終的な電圧指令値を生成する手段と、を備えたものである。
これにより、電動機の高速駆動時などに電力変換器の出力電圧に誤差が発生した場合でも、電動機の相電流の脈動を防止して負荷を保護可能な制御装置を提供することができる。
図1は本実施形態の構成を示すブロック図であり、図3と同様に誘導電動機17をベクトル制御する場合のものである。なお、図3と同一の構成要素には同一の番号を付して説明を省略し、以下では異なる部分を中心に説明する。
このビートレス制御手段21には、座標変換手段10から出力される三相電圧指令値Vu *,Vv *,Vw *、電流検出手段14により検出された相電流iU,iW、U相巻線と電動機二次磁束とのなす角度ψ2が入力されており、以下に述べるビートレス制御演算を行って最終的な三相電圧指令値Vu1 *,Vv1 *,Vw1 *を出力するように構成されている。インバータ13は、これらの三相電圧指令値Vu1 *,Vv1 *,Vw1 *に基づいてスイッチングを行い、所定の電圧及び周波数の交流電力を電動機17に出力する。
図2において、座標変換手段211は、図1における座標変換手段11と同様に相電流iU,iW及び角度ψ2を用いて数式3,4の変換を行い、M軸電流検出値iM及びT軸電流検出値iTを得る。これらの電流検出値iM,iTは一次遅れフィルタ212,213により電流検出値iM1,iT1に変換され、座標変換手段214に入力される。座標変換手段214では、iM1,iT1及び角度ψ2を用いて数式10〜12の変換を行い、三相基本波電流検出値iU1,iV1,iW1を出力する。
iU1=cosψ2×iM+sinψ2×iT
[数11]
iV1=cos(ψ2−120°)×iM+sin(ψ2−120°)×iT
[数12]
iW1=cos(ψ2+120°)×iM+sin(ψ2+120°)×iT
これらの相電流脈動成分iUb,iVb,iWbは乗算手段217u,217v,217wに入力されてビートレス制御ゲインKがそれぞれ乗じられ、その乗算結果が図1の座標変換手段10から出力された三相電圧指令値Vu *,Vv *,Vw *に負帰還される。すなわち、加算手段218u,218v,218wにおいて三相電圧指令値Vu *,Vv *,Vw *から乗算手段217u,217v,217wの出力をそれぞれ減算することにより、ビートレス制御後の最終的な三相電圧指令値Vu1 *,Vv1 *,Vw1 *が算出され、これらの三相電圧指令値Vu1 *,Vv1 *,Vw1 *がインバータ13に与えられる。
これにより、電動機17に供給される電流うねりを抑制することができ、例えば高速駆動時などにインバータ13の出力電圧に誤差が発生した場合にも電動機電流の脈動を防止して負荷18の保護を図ることができる。
2:速度指令演算手段
3:速度調節手段
4:磁束指令演算手段
5,7:演算手段
6:すべり周波数演算手段
8:T軸電流調節手段
9:M軸電流調節手段
10,11:座標変換手段
12:交流電源
13:インバータ
14:電流検出手段
15:積分手段
16:パルスエンコーダ
17:誘導電動機
18:負荷
19:速度演算手段
20:ロータ周波数換算手段
21:ビートレス制御手段
100:制御装置
211,214:座標変換手段
212,213:一次遅れフィルタ
215,216u,216v,216w,218u,218v,218w:加算手段
217u,217v,217w:乗算手段
Claims (2)
- 半導体電力変換装置を用いて交流電動機のベクトル制御またはV/f制御を行う電動機の制御装置において、
前記電動機の電流から基本波周波数とは異なる低周波成分を検出し、この低周波成分を抑制するように前記電力変換器を制御するビートレス制御手段を備えたことを特徴とする電動機の制御装置。 - 請求項1に記載した電動機の制御装置において、
前記ビートレス制御手段は、
前記電動機の相電流から基本波電流成分を検出する基本波成分検出手段と、前記相電流から前記基本波電流成分を減算して前記低周波成分を検出する低周波成分検出手段と、前記低周波成分を前記電力変換器の電圧指令値に負帰還して最終的な電圧指令値を生成する手段と、を備えたことを特徴とする電動機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005161532A JP2006340486A (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | 電動機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005161532A JP2006340486A (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | 電動機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006340486A true JP2006340486A (ja) | 2006-12-14 |
Family
ID=37560545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005161532A Pending JP2006340486A (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | 電動機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006340486A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008206391A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Gm Global Technology Operations Inc | パワーインバータの高周波数動作での分数調波振動の低減 |
WO2009072359A1 (ja) * | 2007-12-04 | 2009-06-11 | Mitsubishi Electric Corporation | 交流電動機の制御装置 |
JP2009290959A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Hitachi Ltd | 電力変換装置 |
JP2013258912A (ja) * | 2013-10-02 | 2013-12-26 | Hitachi Ltd | 電力変換装置 |
WO2020217764A1 (ja) * | 2019-04-23 | 2020-10-29 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電力変換装置およびそれを備えた電動車両システム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004104898A (ja) * | 2002-09-09 | 2004-04-02 | Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd | 交流電動機の制御装置 |
JP2004320985A (ja) * | 2003-04-03 | 2004-11-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モータ駆動用インバータ制御装置および空気調和機 |
-
2005
- 2005-06-01 JP JP2005161532A patent/JP2006340486A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004104898A (ja) * | 2002-09-09 | 2004-04-02 | Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd | 交流電動機の制御装置 |
JP2004320985A (ja) * | 2003-04-03 | 2004-11-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モータ駆動用インバータ制御装置および空気調和機 |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008206391A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Gm Global Technology Operations Inc | パワーインバータの高周波数動作での分数調波振動の低減 |
DE102008009181B4 (de) | 2007-02-20 | 2021-12-23 | GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) | Verringerung einer subharmonischen Schwingung bei einem Hochfrequenzbetrieb eines Umrichters |
KR101173751B1 (ko) * | 2007-12-04 | 2012-08-13 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 교류 전동기의 제어 장치 |
JP4578568B2 (ja) * | 2007-12-04 | 2010-11-10 | 三菱電機株式会社 | 交流電動機の制御装置 |
JPWO2009072359A1 (ja) * | 2007-12-04 | 2011-04-21 | 三菱電機株式会社 | 交流電動機の制御装置 |
RU2447572C2 (ru) * | 2007-12-04 | 2012-04-10 | Мицубиси Электрик Корпорейшн | Устройство управления электродвигателя переменного тока |
US8344680B2 (en) | 2007-12-04 | 2013-01-01 | Mitsubishi Electric Corporation | Control apparatus of alternating-current motor |
WO2009072359A1 (ja) * | 2007-12-04 | 2009-06-11 | Mitsubishi Electric Corporation | 交流電動機の制御装置 |
JP2009290959A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Hitachi Ltd | 電力変換装置 |
JP2013258912A (ja) * | 2013-10-02 | 2013-12-26 | Hitachi Ltd | 電力変換装置 |
WO2020217764A1 (ja) * | 2019-04-23 | 2020-10-29 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電力変換装置およびそれを備えた電動車両システム |
JPWO2020217764A1 (ja) * | 2019-04-23 | 2020-10-29 | ||
CN113826314A (zh) * | 2019-04-23 | 2021-12-21 | 日立安斯泰莫株式会社 | 电力转换装置以及具备该装置的电动车辆系统 |
JP7158573B2 (ja) | 2019-04-23 | 2022-10-21 | 日立Astemo株式会社 | 電力変換装置およびそれを備えた電動車両システム |
US11664756B2 (en) | 2019-04-23 | 2023-05-30 | Hitachi Astemo, Ltd. | Power conversion device and motor vehicle system including the same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4022630B2 (ja) | 電力変換制御装置、電力変換制御方法、および電力変換制御用プログラム | |
JP4988329B2 (ja) | 永久磁石モータのビートレス制御装置 | |
JP4578568B2 (ja) | 交流電動機の制御装置 | |
KR101027231B1 (ko) | 영구 자석 동기 전동기의 벡터 제어 장치 | |
US9184688B2 (en) | Inverter device and electric motor drive system | |
WO2008004316A1 (fr) | Appareil de commande vectorielle, procédé de commande vectorielle et appareil de commande d'entraînement pour moteur à induction | |
JP4764785B2 (ja) | 同期電動機の制御装置 | |
JP2003134898A (ja) | 同期発電機のセンサレス制御装置と制御方法 | |
JPWO2009040884A1 (ja) | 電動機の制御装置 | |
WO2016006386A1 (ja) | 車両用回転電機の制御装置、及び制御方法 | |
JP2006340486A (ja) | 電動機の制御装置 | |
WO2020217764A1 (ja) | 電力変換装置およびそれを備えた電動車両システム | |
JP2006340530A (ja) | 電動機の制御装置 | |
CN110121837B (zh) | 马达控制装置、马达系统、马达控制方法和集成电路装置 | |
JPH0974800A (ja) | 交流電動機制御装置 | |
JP2018057131A (ja) | フライホイール蓄電システム | |
JP4088734B2 (ja) | 永久磁石形同期電動機の制御装置 | |
JP2009124799A (ja) | モータ制御装置 | |
JP2007259607A (ja) | 電動機制御装置 | |
JP2008283833A (ja) | ツイン・ドライブ制御装置及び捻り振動抑制方法 | |
JP2008109719A (ja) | 電力変換器の制御装置 | |
JP2007082325A (ja) | 多相モータ | |
JP2005354779A (ja) | モータ制御装置およびモータ制御方法 | |
JP2008086098A (ja) | 永久磁石同期電動機の駆動装置 | |
JP2004120854A (ja) | 電動機の制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080515 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20080919 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20080919 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080919 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110216 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20110422 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110712 |