JP2006339634A - リソグラフィ装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスク・マスキング機器のブレードは放射を遮断する際に、投影ビームからかなりの量のエネルギーを吸収することによる熱の問題を回避又は軽減するリソグラフィ装置及びデバイス製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも1つの反射性の手段又はブレードを含むマスク・マスキング機器MDを提供する。反射性ブレードは走査Y方向において使用され、かつ、投影ビームを横切って移動するミラー付ブレードを含む。反射性ブレードは、リソグラフィ装置内のマスク又はレチクルMAのための有効スリットを照明システムIL内に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明はリソグラフィ装置及びデバイス製造方法に関する。本発明はさらにリソグラフィ装置に使用するためのマスク又はレチクル・マスキング機器に関する。
リソグラフィ装置は基板の目標部分上に所望のパターンを施す装置である。リソグラフィ装置は、例えば集積回路(IC)の製造において使用することができる。その状況において、代わりにマスク又はレチクルとも呼ばれるパターン形成手段を、ICの別個の層に対応する回路パターンを生成するために使用することができ、このパターンは放射感応材料(レジスト)の層を有する基板(例えば、シリコン・ウェハ)上の(例えば、1つ又は数個のダイといった部分を含む)目標部分上に画像形成することができる。一般に、単一の基板は連続して露光される隣接した目標部分のネットワークを含む。知られているリソグラフィ装置は、1回の工程実施において目標部分上にパターン全体を露光することにより各目標部分が照射される所謂ステッパ、及び、所与の方向(以下、「走査」方向)において投影ビームを介してパターンを走査することにより各目標部分が照射される間に、これと同期して、この方向と平行又は逆平行に基板を走査する所謂スキャナを含む。
従来技術のリソグラフィ装置は、
・放射の投影ビームを供給するための照明システムであって、使用の際に投影ビームが通過する焦点面を規定する照明システムと、
・パターン形成手段を1つの場所に支持するための支持構造体であって、パターン形成手段は所望のパターンに従って投影ビームをパターン形成するために機能する支持構造体と、
・投影ビームからパターン形成手段の少なくとも一部を覆い隠すためのマスキング機器であって、前記場所に関して第1の方向において当該場所の一部を覆い隠すように構成された第1のマスキング手段と、前記場所に関して第2の異なった方向において当該場所の一部を覆い隠すように構成された第2のマスキング手段とを含むマスキング機器と、
・基板を保持するための基板テーブルと、
・パターン形成されたビームを基板の目標部分上に画像形成するための投影システムとを含む。
用語「パターン形成手段」は、基板の目標部分内に作成されるべきパターンに対応するパターン形成された断面を入来放射ビームに与えるために使用することができる手段を指すとして広く解釈されるべきであり、用語「光弁」もこの状況において使用されている。一般に、パターンは、集積回路又は他のデバイス(以下を参照)などの目標部分内に作成されつつあるデバイスにおける特定の機能層に対応する。そのようなパターン形成手段は、
・マスク。マスクの概念はリソグラフィにおいては十分に知られており、かつ、二値、交番位相シフト、及び、減衰位相シフトなどのマスク・タイプ、並びに、様々な混成マスク・タイプを含む。放射ビーム内へのこのようなマスクの設置は、マスク上のパターンに従って、マスク上に突き当たる放射の選択的な(透過型マスクの場合には)透過、又は、(反射型マスクの場合には)反射をもたらす。マスクの場合、支持構造体は一般にマスク・テーブルであり、このマスク・テーブルは、マスクが入来放射ビーム内の所望の位置に保持され得ること、及び、所望であればマスクがビームを基準として移動され得ることを確実にする。
・プログラム可能ミラー・アレイ。このような機器の実施例は、粘弾性を持つ制御層及び反射性表面を有するマトリクス・アドレス可能表面である。このような装置の背後にある基本原理は、(例えば)反射性表面のアドレスされた領域が入射光を回折光として反射するのに対して、アドレスされていない領域は入射光を未回折光として反射することである。適切なフィルタを使用すると、未回折光は反射ビームから濾過され得て、回折光のみを残し、このようにして、ビームはアドレス可能表面のアドレスしているパターンに従ってパターン形成される。プログラム可能ミラー・アレイの代案実施例は小さなミラーのマトリクス配列を採用しており、ミラーの各々は、適した局所電場を印加することにより、又は、圧電作動手段を採用することにより、軸について個別に傾けることができる。再び、ミラーは、アドレスされたミラーがアドレスされていない各ミラーに異なった方向において入来放射ビームを反射し、このようにして、反射ビームはマトリクス・アドレス可能なミラーのアドレスしているパターンに従ってパターン形成されるように、マトリクス・アドレス可能である。必要なアドレスは適した電子的手段を使用して実行することができる。
・プログラム可能LCDアレイ。上記のように、この場合の支持構造体は、例えば必要に応じて固定又は可動とされ得るフレーム又はテーブルとして実施することができる。とを含む。
簡略にするために、本文の残り部分は、特定の位置においてマスク及びマスク・テーブルを含む実施例を特に志向することがあるが、そのような事例において討論される一般原理は、上記に述べられた如くのパターン形成手段のより広い状況において理解されるべきである。
簡略にするために、投影システムは、以下、「投影レンズ」又は「レンズ」と呼ばれることがあるが、この用語は、例えば屈折性光学系、反射性光学系、及び、反射屈折系を含む様々なタイプの投影システムを包含するとして広く解釈されるべきである。放射システムも、放射の投影ビームを差向け、整形し、かつ、制御するためのこれらの設計タイプのいずれかに従って動作する構成部分を含むことができ、このような構成部分も、以下、まとめて又は単独で「レンズ」と呼ぶことができる。さらに、リソグラフィ装置は2つ又は3つの基板テーブル(及び/又は、2つ若しくは3つのマスク・テーブル)を有するタイプのものとすることができる。このような「多ステージ」機器において、追加のテーブルは並行して使用することができるか、又は、1つ又は複数のテーブルが露光に対して使用されている間、準備工程を他の1つ又は複数のテーブル上で実行することができる。
リソグラフィ装置は、例えば集積回路(IC)の製造において使用することができる。このような場合、パターン形成手段はICの個別の層に対応した回路パターンを生成することができ、このパターンは、放射感応材料(レジスト)の層でコーティングされた基板(シリコン・ウェハ)上の(1つ又は複数のダイを含む)目標部分上に画像形成することができる。一般に、単一のウェハは、1回に1つずつ、投影システムを介して連続して照射される隣接した目標部分のネットワーク全体を含む。従来技術の装置において、マスク・テーブル上のマスクによるパターン形成を採用すると、2つの異なったタイプの装置間に区別を付けることができる。1つのタイプのリソグラフィ投影装置において、各目標部分は、1回の工程実施において目標部分上にマスク・パターン全体を露光することにより各目標部分が照射される。このような装置は一般にウェハ・ステッパと呼ばれる。ステップ・スキャン装置と一般に呼ばれる代案装置において、各目標部分は、所与の参照方向(以下、「走査」方向)において投影ビーム下でマスク・パターンを漸進的に走査することにより照射される一方、これと同期して、この方向と平行又は逆平行に基板テーブルを走査する。一般に、投影システムは倍率M(一般に<1)を有し、基板テーブルが走査される速度Vは、マスク・テーブルが走査される速度のM倍である。
マスクの特定の部分のみが基板への投影ビームにより画像形成されることを確実にすることが、しばしば所望又は必要とされる。例えば、マスクは、与えられた露光に対して1つのみが使用される2つ以上のパターンを含むことができる。迷光が基板に突き当たることを停止することもしばしば所望又は必要とされる。この機能を使用したリソグラフィ投影システムにおいて、その機能は、照明器内の中間平面にレチクル・マスキング機器を設けることにより代表的に達成されている。
現在、2つのタイプのレチクル・マスキング方式がある。すなわち、ステッパ・システムにおける静止露光に対するマスキング、及び、ステップ・スキャン装置における走査露光に対するマスキングである。マスクが照明器に関して固定されているステッパ・システムにおいて、レチクル・マスキング機器はマスクに隣接して設けられ、かつ、照明器及びマスクに関して固定もされている。静止露光において、マスクの一部は、露光の持続時間中にわたり照明ビームから遮断されている。マスクが照明器に関して可動であるステップ・スキャン・システムにおいて、レチクル・マスキング機器はマスクに隣接して設けられ、かつ、照明器及びマスクに関しても可動である。走査露光において、マスクの一部は所定の時間長にわたり遮断される。
レチクル・マスキング機器は少なくとも1つの可動ブレードを含むことができる。特定の機器においては、2セットの可動ブレードが設けられている。代表的に、2セットのブレードは支持フレームに機械的に結合され、各支持体は共通のフレームに搭載されている。したがって、これらのセットのブレードは機械的に互いに結合されている。
図1はレチクル・マスキング機器(マスキング機器)MDを含むリソグラフィ装置の全体を示す。図1のリソグラフィ投影装置において、光源SOからの放射はパターン形成手段MAを介して投影ビームPBとして透過され、かつ、続いて、目標部分C上に投影システムPSにより画像形成される。代表的に、パターン形成手段MAは目標部分C上に選択的に画像形成することができる複数の回路パターンを含む。パターン形成手段MAは、基板Wの不要な露光を防止するために、回路パターンの周囲の境界領域に、通常はクロムの吸収層を有する。加えて、マスキング機器MDは、投影ビームPBが以下の理由の1つのために入射するパターン形成手段MAの領域を制限するために使用することができる。
・広い(高価な)境界領域を有する必要性を除去するため。
・遮断しなければ境界領域ピンホールを介して漏出する可能性のある光を遮断するため。
・パターン形成手段MA全体の選択された回路のみが露光されることを可能にするため。
・位置合わせマーク(M1、M2)がウェハ上に印刷されないように、パターン形成手段MA上の位置合わせマーク(M1、M2)を選択的に遮断するため。
マスキング機器MDが、好ましくは、パターン規制手段MAに近接して、又は、パターン形成手段MA上に画像形成される平面(パターン形成手段の共役平面)内のいずれかに配置されていることに注意されたい。本発明において、第2の選択肢は、マスキング機器MD駆動手段に対する余地に対する実践的な必要性のために選択される。
マスキング機器MDを横切った後、放射はマスキング機器レンズ・グループMDLを通過する。マスキング機器レンズMDLは代表的に以下の機能を有する。
・パターン形成手段MA上に十分に小さなエッジ幅でマスキング機器MDを画像形成する。
・(代表的に、1倍から4倍の係数で)所望のサイズにフィールドを拡大する。
・パターン形成手段MAの均一な照明を供給する。
そのため、マスキング機器MDの開口部面積は、例えば、もし仲介光学系MDLが1とは異なる倍率を有すれば、照明されるがこの面積と正確には同じではないことがあるパターン形成手段MA上の面積を規定する。
図17(a)及び17(b)は、図1のリソグラフィ装置と同様のリソグラフィ装置において使用することができる従来のマスキング機器MDを示す。マスキング機器MDはXY平面に配置され、XはYに実質的に垂直であり、かつ、XY平面はZ方向に実質的に垂直である。マスキング機器MDは、X軸に沿って配置されたX1及びX2、並びに、Y軸に沿って配置されたY1及びY2の2つの対に配列された4つの可動ブレードを含む。図17(a)の平面図に示されたように、ブレードを適した作動器に接続することができるように、各ブレードはL字型を形成し、Z軸に近く配置された長方形部分、及び、Z軸から離れて延びるアームを持つ。ブレードX1及びX2はX方向に可動であり、ブレードY1及びY2はY方向に可動である。
図17(b)の断面図は、ブレードが重なり合うことを可能にするために、ブレードがZ方向にどのように配列されているかを示す。実際には、Z方向に沿った光学的位置に横たわる長方形スリットSLを4つのブレードが形成するように、ブレードがZ方向において非常に薄く作成され、Xブレード及びYブレードがZにおいて一緒に非常に近くにあることに注意されたい。
図17(b)は、2つのレンズLS1及びLS2を含み、1枚のレンズは単一の光学要素又は1群の光学要素とすることができるマスキング機器レンズMDLの実施例も示す。
図1を参照して当業者により理解されるように、マスキング機器MDのブレードの位置は、投影ビームPBが入射するパターン形成手段MA上の領域のサイズ及び位置を決定する。
ステップ・モードにおいて、マスキング・スリット(図17(a)、SL)の位置及びサイズは、投影ビームPBがパターン形成手段MAの必要な回路パターン上に入射するように選択される。マスキング機器MDは比較的静止に保たれ、回路パターン全体は単一の静止露光において目標部分C上に投影される。
スキャン・モードにおいて、マスキング機器MDは、Y方向よりX方向においてより大きな寸法を有するマスキング・スリットSLを形成するように構成されている。走査露光に対して、Y1ブレード及びY2ブレードは露光中に可動であるように配列され、X1ブレード及びX2ブレードは、可動であっても、露光中に静止となるように全般に配列されている。走査露光に対して、特にY1ブレード及びY2ブレードは、投影ビームPBに関したパターン形成手段MAの走査を可能にするための追加の動きを行なうように配列されている。
走査サイクルが開始される前に、Yブレードはパターン形成手段MA上に突き当たるいずれの放射も防止するように配列されている。走査サイクルの開始時において、Yブレードは走査距離にまで開く。走査サイクルの終了時において、Yブレードは、光がパターン形成手段MA上に突き当たることを防止される位置に移動する。
パターン形成手段の異なった部分がマスキングされることが必要である場合、Xブレードは連続した露光の間に全般に移動される。
発明者は、従来のマスキング機器に問題が存在することを見出した。例えば、問題は、マスキング機器がマスクを走査するように配列された時に発生する。より大きな走査速度が要求されるに従い、従来のマスキング機器は故障する。特に、いくつかの従来のマスキング機能の場合、結合されたブレードの質量は慣性を作り出し、走査ブレードが、それぞれ自身の走査位置にまで開き、かつ、走査位置の終点において閉じるために十分に速く加速及び減速されることが可能となることを妨害している。さらに、移動中の大きな質量は、装置の他の部分に転送されるという障害を引き起こさずに、従来のモータによっては十分に大きな走査速度で満足に移動させることができない。
発明者は、以下のような従来技術におけるさらなる問題も見出している。走査の開始及び終了において、まとめてレチクル機器ブレードと呼ぶXブレード及びYブレードはそれぞれ照明スリットを開き、かつ、閉じる。この目的のために、2つの走査ブレードはY方向において使用される。放射を遮断する時、ブレードは照明光源、例えば、レーザ光源からのエネルギーのかなりの量を吸収しなければならない。このことは熱の問題を引き起こす。さらに、2つのYブレードは2つのモータ、増幅器などを必要として移動されなければならない。
ブレードを駆動するためのモータは、モータを制御するための指令のリストを含むソフトウェアにより制御される。従来のレチクル・マスキング機器においては、ブレードが誤動作の場合に互いに衝突することが知られている。このことは、ブレードを損傷するだけでなく、もし装置が修理のために動作を停止されると、生産に影響を及ぼす。
本発明の少なくとも1つの態様の少なくとも1つの実施例の目的は、従来技術における前述の問題の1つ又は複数を回避又は少なくとも軽減することである。
本発明の態様によれば、
放射の投影ビームを供給するための照明システムと、
パターン形成手段を支持するための支持構造体であって、パターン形成手段は投影ビームに投影ビームの断面においてパターンを与えるために機能する支持構造体と、
基板を保持するための基板テーブルと、
パターン形成されたビームを基板の目標部分上に投影するための投影システムとを含むリソグラフィ装置であって、装置は少なくとも1つの反射性又はミラー付手段を含むマスキング手段又は機器をさらに含むリソグラフィ装置が提供される。
反射性手段は反射ブレードを含むことができる。
「反射性ブレード」はブレードが放射の波長を有する少なくとも放射を反射することを意味する。
本発明の長所は、使用において、反射性手段又はブレードが放射のかなりの量を吸収しないが、放射を実質的に反射するために、熱の問題が低減又は効果的に除去されていることである。言い換えれば、光遮断原理の代わりに反射性ブレードの使用によって、反射性ブレードにより放射エネルギーは実質的に吸収されず、そのため、熱の問題は比較的発生しない。
反射性ブレードはミラー、ミラー付、又は、ミラー状のブレードと呼ぶことができる。
マスキング機器は、使用において、投影ビームからパターン形成手段、例えばマスク又はレチクルの少なくとも一部を覆い隠すことができる。
好ましくは、1つの有利な実現方法において、使用において、ブレードから反射された放射はパターン形成手段及び基板を露光するために使用される。
好ましくは、少なくとも1つの実施例において、反射性手段は可動とすることができる。
他の実施例において、マスキング手段はスリットを有する可動放射吸収ブレードを含むことができる。使用において、放射は、所定の位置に固定する、すなわち、静止とすることができる反射性手段へとスリットを通過することができる。
さらに他の実施例において、反射性ブレードは、使用において放射が通過する穴又はスリットを含む、又は、設けることができる。
使用において、放射の通過の方向はZ方向と規定することができる。
少なくとも1つの反射性ブレードは、Z方向に垂直な1つの方向、例えばY方向において放射からのパターン形成手段のマスキングを提供する形で配置され、かつ、可動とすることができる単一の反射性ブレードを含むことができる。
1つの方向は走査方向を含むことができる。
したがって、従来技術の2つの走査Yブレードは単一の反射性ブレードにより置き換えることができる。走査の開始時において、反射性ブレードは投影ビーム内に移動することができ、有効「スリット」又は照明ビームを開くことができる。ブレードにより提供された完全な「スリット」又は照明ビームが開かれると、ブレードは停止させることができる。走査の終了時において、ブレードは同じ方向に再び移動することができ、「スリット」又は照明ビームは閉じることができる。
Z方向及びY方向に垂直なX方向における放射のマスキングは1対のXブレードにより提供することができ、このXブレードは細孔を提供することができ、このXブレードは互いを基準として可動とすることができる。
少なくとも1つの反射性手段又はブレードは照明システム内に配置することができる。
少なくとも1つの反射性手段又はブレードは、いかなる角度、例えば、鋭角、好ましくは30°から60°の間、かつ、好ましくは約45°で入力放射の経路を横切るように配置することができる。
装置は、少なくとも1つの反射性手段又はブレードを、例えば前後に動かすための手段を含むことができ、かつブレードを、約250m/秒の加速/減速で動かすことができる。
反射性ブレードは高反射性コーティングを持つ基板から作成することができ、基板及び反射性コーティングの双方の組成は使用における放射に対して最適化することができる。実施例として、酸化シリコン及び酸化アルミニウム(SiO/Al)の結合体でコーティングされた水晶基板は、例えば248nmの波長に対して選択することができる。
放射の投影ビームは紫外線(UV)領域又は極紫外線(EUV)領域における波長を有することができる。
リソグラフィ装置は365、248、193、157、若しくは、126nmのうちの1つ、又は、5と20nmの間の波長(極紫外線)から選択された波長での使用に対するように構成することができる。
Xブレードは照明システムの焦点面内に配置することができる。投影ビーム又は照明ビームは、使用において、好ましくは焦点面を通過する。
YブレードはXブレードの光学的に上流、又は、代わりに、光学的に下流に配置することができる。
好ましくは、少なくとも1つの反射性手段又はブレードを動かすための手段は第1及び第2のモータを含むことができ、2つのモータの使用はブレードがブレードの重心において駆動することができるという長所を有する。
好ましくは、マスキング機器は投影ビームからパターン形成手段の少なくとも一部を覆い隠す。マスキング機器は、パターン形成手段が位置に関して第1の方向において支持されるこの位置の一部を覆い隠すように配列された第1のマスキング手段と、位置に関して第2の異なった方向において位置の一部を覆い隠すように配列された第2のマスキング手段とを含むことができる。
第1のマスキング手段は少なくとも1つの反射性手段又はブレード、例えばYブレードを含むことができる。
第2のマスキング手段は1対のブレード又はXブレード、例えば非反射性ブレードを含むことができる。
代案実施例において、少なくとも第1及び第2の反射性手段を設けることができる。
さらなる代案実施例において、投影ビームを偏光するための手段を設けることができる。
使用において、投影ビームはパターン形成手段への露光に先立ってマスキング機器によりマスキングすることができる。
本発明の他の態様によれば、少なくとも1つの反射性若しくはミラー付手段、又は、ブレードを含むマスキング機器(マスク又はレチクル・マスキング機器)を含むリソグラフィ装置が提供される。
本発明のさらなる態様によれば、本発明の第1又は第2の態様のいずれかによるリソグラフィ装置における使用のための、又は、これにおいて使用される時のための反射性若しくはミラー付の手段又はブレードが提供される。
本発明のさらにさらなる態様によれば、
基板を設ける工程と、
照明システムを使用して放射の投影ビームを提供する工程と、
投影ビームに投影ビームの断面においてパターンを与えるためにパターン形成手段を使用する工程と、
放射のパターン形成されたビームを基板の目標部分上に投影する工程とを含み、反射性手段を含むマスキング機器を使用して投影ビームからパターン形成手段の少なくとも一部をマスキング又は覆い隠す工程も含むデバイス製造方法が提供される。
本発明によるリソグラフィ投影装置を使用した製造工程において、(例えば、マスクにおける)パターンは放射感応材料(レジスト)の層により少なくとも部分的に覆われている基板上に画像形成することができる。この画像形成工程に先立ち、基板は下塗り、レジスト塗布、及び、ソフト・ベークなどの様々な手順を経ることができる。露光の後、基板は露光後ベーク(PEB)、現像、ハード・ベーク、及び、画像形成されたフィーチャの測定/検査などの他の手順の対象とすることができる。手順のこの配列はデバイス、例えばICの個別の層をパターン形成するための基礎として使用される。続いて、このようなパターン形成された層は、全てが個別の層を完成させることを意図されたエッチング、イオン注入(ドープ)、金属化、酸化、化学機械的研磨などの様々な工程を経ることができる。もしいくつかの層が必要であれば、手順全体又はその変形は新しい各層に対して反復されなければならないことがある。結局、デバイスのアレイが基板(ウェハ)上に現れる。続いて、これらのデバイスは、ダイシング又はソーイングなどの技術により互いから分離される。それにより、個別のデバイスはピンなどに接続された担体上に搭載することができる。
本文においては、ICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に対して詳細な参照を行なうであろうが、本文において説明されているリソグラフィ装置が、集積光システム、磁気ドメイン・メモリのための導波及び検出のパターン、液晶表示装置(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの他の応用例を有することができることは理解されたい。当業者は、このような代案応用例の状況において、本明細書における用語「ウェハ」又は「ダイ」のいずれの使用も、より一般的な用語であるそれぞれ[基板]又は「目標部分」と同義であると考えることができる。本明細書において言及されている基板は、露光の前又は後に、例えばトラック(代表的に、基板にレジストの層を塗布し、露光されたレジストを現像するツール)又は計測若しくは検査用のツールにおいて処理することができる。適用されれば、本明細書の開示はそのような、及び、他の基板処理ツールに適用することができる。さらに、基板は、例えば多層ICを作成するために2回以上処理することができ、そのため、本明細書において使用されている用語、基板は多数の処理済層を既に含む基板も指すことができる。
本明細書において使用されている用語「放射」及び「ビーム」は、(例えば、365、248、193、157、又は、126nmの波長を有する)紫外(UV)放射、及び、(例えば、5から20nmの範囲の波長を有する)極紫外(EUV)放射、並びに、イオン・ビーム又は電子ビームなどの粒子ビームを含む全てのタイプの電磁放射を包含する。
本明細書において使用されている用語「パターン形成手段」は、基板の目標部分にパターンを作成するなどのために投影ビームに投影ビームの断面においてパターンを与えるために使用することができる手段を指すとして広く解釈されるべきである。投影ビームに与えられたパターンが基板の目標部分における所望のパターンに正確に対応しないことがあることに注意されたい。一般に、投影ビームに与えられたパターンは、集積回路などの目標部分に作成されつつあるデバイスにおける特定の機能層に対応する。
パターン形成手段は透過型又は反射型とすることができる。パターン形成手段の例はマスク、プログラム可能ミラー・アレイ、及び、プログラム可能LCDパネルを含む。マスクはリソグラフィではよく知られており、かつ、二値、交番位相シフト、及び、減衰位相シフトなどのマスク・タイプ、並びに、様々な混成マスク・タイプを含む。プログラム可能ミラー・アレイの実施例は小さなミラーのマトリクス配列を採用しており、ミラーの各々は、入来放射ビームを様々な方向に反射するために個別に傾けることができる。このようにして、反射されたビームはパターン形成することができる。
支持構造体は、通常、パターン形成手段を支持する、すなわち、その重量を担う。支持構造体はパターン形成手段の向き、リソグラフィ装置の設計、及び、例えばパターン形成手段が真空の環境に保持されているか否かなどの他の条件に依存した形でパターン形成手段を保持する。支持体は機械式締め具、真空、又は、例えば真空条件下での静電クランプなどの他の締め具技術を使用することができる。支持構造体は、例えば固定、又は、必要に応じて可動とすることができ、かつ、パターン形成手段が、投影システムに例えば関して、所望の位置にあることを確実にするフレーム又はテーブルとすることができる。本明細書における用語「レチクル」又は「マスク」のいずれの使用も、より一般的な用語「パターン形成手段」と同義と考えることができる。
本明細書において使用されている用語「投影システム」は、例えば、使用されている露光放射に対して、又は、浸漬流体の使用又は真空の使用などの他の要因に対して適切な如くに、屈折性光学系、反射性光学系、及び、反射屈折系を含む様々なタイプの投影システムを包含するとして広く解釈されるべきである。本明細書における用語「レンズ」のいずれの使用も、より一般的な用語「投影システム」と同義と考えることができる。
照明システムも、放射の投影ビームを差向け、整形し、かつ、制御するための屈折性、反射性、及び、屈折反射性の光学構成部分を含む様々なタイプの光学構成部分を包含し、このような構成部分も、以下、まとめて又は単独で「レンズ」と呼ぶことができる。
リソグラフィ装置は2つ(二連ステージ)又はそれ以上の基板テーブル(及び/又は、2つ以上のマスク・テーブル)を有するタイプのものとすることができる。このような「多ステージ」装置において、追加のテーブルは並行して使用することができるか、又は、1つ又は複数のテーブルが露光に対して使用されている間、準備工程を他の1つ又は複数のテーブル上で実行することができる。
リソグラフィ装置は、投影システムの最終要素と基板の間の空間を満たすために、例えば水などの比較的大きな屈折率を有する液体中に基板が浸漬されるタイプのものとすることもできる。浸漬液体は、例えばマスクと投影システムの最初の要素との間などのリソグラフィ装置における他の空間に適用することもできる。浸漬技術は、投影システムの開口数(NA)を高めるために当技術分野ではよく知られている。
対応する参照記号が対応する部分を示す添付の概略の図面を参照して、本発明の実施例をほんの一例として以下に説明する。
図1及び2は本発明の第1の実施例によるリソグラフィ装置の概略を示す。この装置は、
・(例えば、UV放射又はEUV放射などの)放射の投影ビームPBを供給するための照明システム(照明器)ILと、
・(例えば、マスクなどの)パターン形成手段MAを支持するためであり、かつ、パターン形成手段MAを物品PSに関して正確に位置決めするための第1の位置決め手段PMに接続された(例えば、マスク・テーブルなどの)第1の支持構造体MTと、
・(例えば、レジストがコーティングされたウェハなどの)基板Wを保持するためであり、かつ、物品PSに関して基板を正確に位置決めするための第2の位置決め手段PWに接続された(例えば、ウェハ・テーブルなどの)基板テーブルと、
・基板Wの(例えば、1つ又は複数のダイを含む)目標部分C上に、パターン形成手段MAにより投影ビームPBに与えられたパターンを画像形成するための(例えば、屈折性投影レンズなどの)投影システムPSとを含む。
同図に示されたように、装置は(例えば、透過性マスクを採用した)透過型のものである。代案として、装置は(例えば、上記に言及した如くのタイプのプログラム可能ミラー・アレイを採用した)反射型のものとすることもできる。
照明器ILは放射光源SOから放射のビームを受光する。光源SO及びリソグラフィ装置は、例えば光源SOがエキシマ・レーザである時などは分離された実体とすることができる。このような場合、光源SOはリソグラフィ装置の一部を構成するとは考えられず、放射ビームは、適した差向けミラー及び/又はビーム・エキスパンダを例えば含むビーム送達システムBDの支援を得て光源SOから照明器ILに通過される。他の場合、光源SOは、例えば光源が水銀ランプである時などは装置の一体化された一部とすることができる。光源SO及び照明器ILは、所望であればビーム送達システムBDと共に、放射システムと呼ぶことができる。
照明器ILはビームの角度上の強度分布を調整するための調整手段ADを含むことができる。一般に、照明器ILの瞳平面内の強度分布の少なくとも(それぞれ、一般に外側σ及び内側σと呼ばれる)外側及び/又は内側の半径上の程度は、調整することができる。加えて、照明器ILは積分器IN及び(図示しない)集光器などの様々な他の構成部分を一般に含む。照明器ILは、自身の断面において所望の均一度及び強度分布を有する投影ビームPBと呼ばれる放射の条件調整されたビームを供給する。
投影ビームPBは、マスク・テーブルMT上に保持されているマスクMA上に入射する。マスクMAを横切って、投影ビームPBは、基板Wの目標部分C上にビームを合焦させる投影システムPSを通過する。第2の位置決め手段PW及び(例えば、干渉計装置などの)位置センサIFの支援を得て、基板テーブルWTは、例えばビームPBの経路内の異なった目標部分Cを位置決めするために、正確に移動することができる。同様に、第1の位置決め手段PM及び(図1に明示的には示されていない)別の位置センサは、例えばマスク・ライブラリからの機械的な取出しの後、又は、走査中に、ビームPBの経路に関してマスクMAを正確に位置決めするために使用することができる。
一般に、物体テーブルMT及びWTの移動は、位置決め手段PM及びPWの一部を形成する長行程モジュール(粗い位置決め)及び短行程モジュール(細かい位置決め)の支援を得て実現される。しかし、(スキャナに対立するものとしての)ステッパの場合、マスク・テーブルMTは短行程作動器のみに接続することができるか、又は、固定することができる。マスクMA及び基板Wは、マスク位置合わせマークM1、M2及び基板位置合わせマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。
示された装置は以下の好ましいモードにおいて使用することができる。
1.ステップ・モードにおいて、マスク・テーブルMT及び基板テーブルWTは根本的に静止に保たれる一方、投影ビームに与えられたパターン全体は1回の工程実施において目標部分C上に投影される(すなわち、単一の静止露光)。続いて、基板テーブルWTは、異なった目標部分Cが露光できるように、X方向及び/又はY方向にずらされる。ステップ・モードにおいて、露光フィールドの最大サイズは単一の静止露光において画像形成される目標部分Cのサイズを制限している。
2.スキャン・モードにおいて、マスク・テーブルMT及び基板テーブルWTは同期して走査される一方、投影ビームに与えられたパターンは目標部分C上に投影される(すなわち、単一の動的露光)。マスク・テーブルMTを基準とした基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPLの(縮小)拡大の倍率及び画像反転特性により決定される。スキャン・モードにおいて、露光フィールドの最大サイズは単一の動的露光における目標部分の(非走査方向における)幅を制限しているのに対して、走査の動きの長さは目標部分の(走査方向における)高さを決定する。
3.別のモードにおいて、マスク・テーブルMTはプログラム可能パターン形成手段を保持して根本的に静止に保たれ、基板テーブルWTが移動又は走査される一方、投影ビームに与えられたパターンは目標部分C上に投影される。このモードにおいてはパルス化された放射光源が一般に採用され、プログラム可能パターン形成手段は、基板テーブルWTの各移動の後に、又は、走査中の連続放射パルス間に必要に応じて更新される。動作のこのモードは、上記に言及した如くのタイプのプログラム可能ミラー・アレイなどのプログラム可能パターン形成手段を利用するマスクレス・リソグラフィにも直ちに適用することができる。
使用の上記に説明されたモード、又は、使用の完全に異なったモードに対する組み合わせ及び/又は変形も採用することができる。
図3(a)は本発明の修正された実施例による図1のリソグラフィ投影装置の一部の概略を示す。装置は、
・パターン形成手段MAの所定の領域上に投影ビームPBを差向けるように構成された、積分器INの後ろに配置された従来のマスキング・ブレードMDX及び積分器INとパターン形成手段MAの間に構成され、かつ、配列された可動ミラー又はブレードMDYを含むマスキング機器MDと、
・可動ミラー又はブレードMDY上に投影ビームPBを差向けるように構成され、かつ、配列された固定ミラーFMと、
・パターン形成手段MA上に十分に小さなエッジ幅で従来のマスキング機器MDを画像形成する少なくとも機能を有する2つのレンズLS1及びLS2を含むマスキング機器レンズMDLとを含む。
光源SOは、放射のビームを生成する(例えば、水銀ランプ、フッ化クリプトン・エキシマ・レーザ、又は、プラズマ光源などの)放射光源を含むことができる。光源は、代案として、例えば193nmの放射の光源として、フッ化アルゴン・エキシマ・レーザ、又は、例えば157nmの放射の光源として、フッ化物エキシマ・レーザを含むことができる。ビームは、直接に、又は、例えばビーム・エキスパンダなどのビーム送達システムBDを含む条件調整手段を横切った後にのいずれかで照明システム(照明器)ILに供給される。積分器INは、例えば水晶ロッドから形成することができ、かつ、投影されるべきビームの強度分布をビームの断面にわたり改善するために使用される。したがって、積分器INは投影ビームPBの照明均一度を改善する。このようにして、マスクMA上に突き当たるビームPBは断面において所望の均一度及び強度分布を有する。
光源SOはリソグラフィ投影装置の筐体内とすることができるが、光源SOはリソグラフィ投影装置から離れているとすることもでき、光源SOが生成する放射ビームは(例えば、適した差向けミラーなどの)装置及び/又はビーム・エキスパンダ内に導かれることに、図1に関して注意されたい。本発明及び特許請求の範囲はこれらの方法の双方を包含する。
マスキング機器MD及びマスキング機器レンズMDLを通過した後、ビームPBはマスク・テーブルMT上のマスク・ホルダ内に保持されているマスクMAを横切る。マスクMAを介して透過され(又は、反射性マスクの場合は、これにより反射され)、ビームPBは、基板Wの目標部分C上にビームPBを合焦させる投影システムPSを通過する。第2の位置決め手段(及び、干渉測定手段IF)の支援を得て、基板テーブルWTは、例えばビームPBの経路内の異なった目標部分Cを位置決めするなどのために、正確に移動することができる。同様に、第1の位置決め手段は、例えばマスク・ライブラリからのマスクMAの機械的な取出しの後、又は、走査中に、ビームPBの経路に関してマスクMAを正確に位置決めするために使用することができる。一般に、物体テーブルMT、WTの動きは、図1及び2に明示的には示されていない長行程モジュール(粗い位置決め)及び短行程モジュール(細かい位置決め)の支援を得て実現される。しかし、(ステップ・スキャン装置に対立するものとしての)ウェハ・ステッパの場合、マスク・テーブルMTは短行程作動器のみに接続することができるか、又は、固定することができる。
上述のように、示された装置を2つの異なるモードにおいて使用することができる。
1.ステップ・モードにおいて、マスク・テーブルMTは根本的に静止に保たれ、マスク画像全体は1回の工程実施において目標部分C上に投影される(すなわち、単一の「閃光」)。続いて、基板テーブルWTは、異なった目標部分CがビームPBにより照射されるように、X方向及び/又はY方向にずらされる。
2.与えられた目標部分Cが単一の「閃光」において露光されないことを除き、スキャン・モードにおいても根本的に同様の方法が適用される。代わりに、マスク・テーブルMTは速度vを使用して所与の方向(所謂「走査方向」、例えばY方向)において可動であり、そのため、マスク画像は投影ビームPBを介して走査され、同時に、基板テーブルWTは、速度V=Mvで同じ又は逆の方向において同時に移動され、ここでMはレンズPLの倍率である(代表的に、M=1/4又は1/5)。このようにして、解像度について妥協する必要なく比較的大きな目標部分Cを露光することができる。
本発明はスキャン・モードに特に適用可能である。しかし、本発明は、その適用可能性に関して、マスキング機器MDがパターン形成手段と共に移動するように構成されている同期走査に限定されない。本発明は、マスキング機器の動きのプロファイルがパターン形成手段のそれとは異なっている場合にも採用することができる。
図3(b)は図3(a)のリソグラフィ装置の一部の概略図を示し、同図において、マスキング機器MDは単一の可動ミラーYブレードMDYを含む。
照明スリットISは照明システム及びマスキング・ブレードMDXにより作成される。照明スリットISは、レンズLS1を介して傾斜したミラーMDY上に投影される。図3(b)においては1つのレンズのみ示されている一方、現実では、いくつかの光学要素が一緒にレンズLS1を形成することができることに注意されたい。ミラーMDYは、マスクMA上に照明スリットISを合焦させる第2のレンズLS2に向かって光を反射する。ミラーMDYは、ミラーMDYが投影ビームの内外に移動できるように、ミラーMDYの平面に沿った方向において可動である。図4に示されたように、ミラーMDYが投影ビームPBの外に部分的に移動された時、照明スリットISの一部はミラーMDY上に最早投影されないが、ミラーMDYの背後の光吸収表面ASに通過される。パターン形成手段MA上の照明された領域も比例して、より小さい。
光吸収表面ASは自身に当たる光を吸収する。許容不能な温度上昇は、いずれの従来の方法においても吸収表面ASを冷却することにより解決することができる。もし光吸収表面ASが固定されていれば(すなわち、非移動物体)、冷却流路及びホースは、より容易に接続することができる。
通常の露光サイクルにおいて、マスクMA上の照明された領域はゼロから最大値に増加される。走査の終了時において、照明された領域は再びゼロに減少される。そのため、照明スリットISを基準としたミラーの動きは図5におけるように示すことができる。図3(b)を参照すると、マスクMAに向かった経路上の放射又は光はミラー又はブレードMDYにより反射される。走査の開始時において、反射性ブレードMDYは光路の外にあり、走査の開始時において照明ビーム内で移動する。図3(b)がMDYの1つの配置のみを示していることに注意されたい。ミラーMDYも焦点面内に有利に位置決めすることができる。
図3(a)に示された実施例において、移動するミラーMDYは走査Y方向において光量を制御するのみである。X方向において、マスクMA上の照明領域も規定されなければならない。このことは照明器IL内に、この場合は積分器INのすぐ下流に適切に位置する最先端のXブレードMDXを使用して行なうことができる。
代案として、図6に示されるように、反射性ミラーMDYの上流又は下流のいずれかにXブレードを位置決めすることが有利とすることができる。図7に示されるように、XブレードMDXがレンズ系MDLの焦点面内に有利に位置決めされ、この目的のために、臨時レンズ要素LS3を挿入することができることに注意されたい。ミラーMDYが焦点に設置されていることは、図7の配列において注意すべきである。
図8はXブレードを取り囲む可能な構造を示す。Xブレードは非走査(X)方向において光を遮断する。照明スリットISの左右の側に対して2つのXブレードが必要である。各Xブレードに対して、可動部分において永久磁石PMを有するモータが装着され、固定子のいくつかのコイルMCにおいて発生された磁場と相互作用する。これらのコイルMCはコイルMCを介して電流を駆動する増幅器に接続されている。この電流は、コイルMCに関した磁石PMの実際の位置に依存し(変換)、及び、特定の瞬間における必要な加速度にも依存する。増幅器は、通常はデジタル・コンピューターにより実施される動き制御装置に接続され、動きプロファイル及び実際に測定されたブレードの位置に基づき、必要なモータ電流を決定する。動き制御装置は、レチクルのマスキングの必要な動きを決定するより高いレベルの装置制御と相互作用する。
Xブレードは、通常、露光走査中は固定位置にある。Xブレードは露光間にのみ移動される。そのため、Xブレードにより吸収された光のために必要とされるXブレードの冷却は、Xブレードの移動体の各部を介して冷却水を循環させることにより行なうことができる。動きが非常にしばしばは起きないため、移動部分を固定部分に接続している冷却流路に対する耐用年数の要件は容易に満たされる。当然、このことは、走査の開始時及び終了時において照明された領域を限定する走査Yブレードに対しては該当しない。なぜなら、このようなYブレードは各露光に対して走査の動きを行なうからである。
図9はミラー又はミラー状ブレードMDYを取り囲む可能な構造を示す。ミラー・ブレードMDYは、走査方向を除く全方向に空気ベアリング・ガイドAGを有する空気ベアリングの手段により案内される。各空気ベアリングは、空気が流通する小さな穴を持つ平坦な案内表面として形成された静止部分を含む。空気流はミラー・ブレードMDYを自身の案内表面から持ち上げる。移動部分に接続されたホースを回避するために、静止部分を介して空気を供給することが有利である。しかし、移動している時は、ミラー・ブレードMDYが案内表面内の全ての穴を覆わなければならない。加えて、静止部分における「穴」領域の長さは、空気ベアリングが適切に機能することを可能にするために、特定の最小サイズを有さなければならない。移動部分が静止部分の穴を常に覆うことを可能にするために、ミラー・ブレードMDYは左右の側において走査方向に延長され、移動構造体をH字型にしている。図10はミラー・ブレードMDYが照明領域の外にある状況を示す。空気ベアリング固定子の全ての穴が未だに覆われていることが分かる。2つがZ方向において、かつ、1つがX方向においてミラー・ブレードを固定している3つの空気ベアリングが示されていることに注意されたい。
図9には、ミラー・ブレードMDYの左側に1つ及び右側に1つの2つのモータも示されている。2つのモータは移動部分をその重心で駆動することができるように選択されている。加えて、1つのモータの代わりに2つによりミラー・ブレードMDYを駆動することにより大きな推力が可能である。各モータはいくつかのコイル、及び、永久磁石を保持している移動体を含む固定子からなる。Xブレードの場合におけるように、このことは、モータが移動部分へのケーブルなしに操作されることを可能にする。再び、モータは増幅器に接続され、増幅器は今度は動き制御装置に接続されている。動き制御装置は、コイルを介した必要な電流を決定するために位置測定信号を使用する。これらの部分は全てがXブレードの場合におけるものと同様の機能を有する。
使用におけるミラー・ブレードMDYの動きに進む。ミラー・ブレードMDYが照明スリットに出入りする速度はマスクMAの速度と等しい。もしミラー・ブレードMDYとマスクMAの間の光学系がマスクMA上の照明領域の画像を拡大又は縮小すれば、速度はそれに比例して変更される。走査速度に達するためのミラー・ブレードMDYの必要進行距離は、ミラー・ブレードMDYの加速度及びジャーク(加速度の導関数)に依存する。ミラー・ブレードMDYに装置の処理量を決定させないために、ミラー・ブレードMDYの加速度及びジャークはマスクの加速度及びジャークに少なくとも等しくなければならない。同様に、停止する際の移動距離(図5の工程3及び4)はこれらのパラメータに依存し、そのため、最小パターン・サイズはこれらのパラメータに依存する。全てのこれらの態様は、レチクルの加速度及びジャークより5から10倍大きい大きさのオーダで大幅に大きな加速度及びジャークを要求する。以下の表はこれらのパラメータを掲げる。
Figure 2006339634
上記の表において、ミラー・ブレードMDYのジャークはマスクMAのジャークより10倍大きく選択されている一方、ミラー・ブレードMDYの加速度はマスクの加速度の5倍大きく選択されている。当然、ミラー・ブレードMDYの投影された像はマスクMAと同じ速度で移動しなければならない。これらのパラメータを使用すると、ミラー・ブレードMDYの加速中に20mmの距離が走行され、ミラー・ブレードMDYを静止から毎秒2mの速度に移す。同様に、ミラー・ブレードMDYは、照明された領域に完全に進入した後、静止まで減速するために20mmを必要とし、かつ、走査の終了時において毎秒2mに加速するためにさらに20mm必要としている(図5の工程5)。そのため、Y方向におけるミラー・ブレードMDYの総サイズは、照明領域に2×20mmを加えたものに等しい。40mmの照明領域の場合、Y方向におけるミラー・ブレードMDYのサイズは80mmとなる。X方向において、ミラー・ブレードMDYのサイズはX方向における照明領域より僅かに大きく、100mmのオーダである。1mmのオーダの厚さを有し、かつ、モータのための永久磁石を含むこのサイズのミラー・ブレードMDYは、200gのオーダの重量を有することができる。したがって、加速段階中の必要な力は250m/s×0.2kg=50Nであり、これは容易に可能である。そのため、ミラー・ブレードMDYの加速度を増加することはミラー・ブレードMDYをより小さくし、かつ、より軽くすることを可能にする。
ここで図11(a)を参照すると、本発明の第2の実施例によるリソグラフィ装置の一部の概略図が示されている。この実施例において、穴又はスリットを持つ非反射性ブレードMBは固定ミラーMDYの前に位置し、かつ、そこで移動される。非反射性ブレードMBは図11(b)に示されている。今、走査している非反射性ブレードMDはマスクMAには搬送されるべきでない光を遮断している。熱放散の長所は失われているが、それでも1つのみのブレードMBを必要としている。
修正形において、スリットを持つ移動しているブレードMBは反射性にすることができ、かつ、固定されたミラーMDYを除去することができる。このような場合、スリットを通過する放射はマスク又はレチクルMAまで通過することができる。
次に図12を参照すると、本発明の第3の実施例によるリソグラフィ装置の一部の概略図が示されている。第1の実施例における如くの1つのミラー・ブレードMDY1に加えて、図12に示されたように第2のミラー・ブレードMDY2を使用することができる。これらのブレードMDY1、MDY2の双方とも、1つのミラー・ブレードMDYの状況と同様に可動である。2つのミラー・ブレードMDY1、MDY2は照明スリットISよりも小さい画像に対して使用することができる。走査の開始時において、1つのブレードMDY1、MDY2は照明スリットIS内に既に完全に位置決めされている一方、第2のブレードMDY2、MDY1は照明されたスリットILの外に位置決めされている。続いて、第1の実施例において説明されたように、第2のブレードMDY2は、マスクMAの前端エッジとともに、照明されたスリットIL内に移動される。走査の終了時において、第1のブレードは、マスクMA上の画像の後端エッジとともに、照明スリットILの外に移動されている。そのため、ミラー・ブレードMDY1、MDY2の1つが走査の開始時に使用される一方、他のブレードMDY1、MDY2は走査の終了時に使用される。このことは、1つのエッジが1つのブレードMDY1により規定され、かつ、他のエッジが他のブレードMDY2により規定されることを可能にし、例えば、照明スリットILのサイズより小さな画像を露光することができる。この実施例は1つのブレードMDYのみを有する長所を有さないが、配置の問題には確かに効果的に対処している。
ここで図13を参照すると、本発明の第4の実施例によるリソグラフィ装置の一部の概略図が示されている。ミラー・ブレードMDYを使用したこの第4の実施例において、偏光ビーム分割器PBも使用されている。この実施例において、照明光源ILは1つの方向にのみ偏光された放射又は光を生成する。光は偏光ビーム分割器PBを完全に通過し、かつ、ミラー・ブレードMDYから反射される。ここでミラー・ブレードMDYは、90度(90°)の位相変化を加える特性を有する4分の1ラムダ波長板を使用する。ここで反射光は偏光ビーム分割器PBに戻り、かつ、反射光の位相の90度(90°)の変化のために、ここで反射光は(図中で)下方に反射される。前出の実施例と同様に、マスクMAに到達した照明のビーム又は光の部分はミラーMDYブレードにより決定される。
光を1つの方向のみに偏光させることが所望されない場合、又は、もし照明システムILがランダムに偏光された光を生成していれば、図14に示されたように、2つの移動するミラーMDY1、MDY2を持つシステムを使用することができる。この場合、照明システムILからの逆方向に偏光された光は偏光ビーム分割器PBにより(図中で)上向きの方向に反射される。第2のミラー・ブレードMDY2は偏光を回転し、かつ、光を下方に反射し、ここで光はビーム分割器PBを第2回目に通過する。今、ビーム分割器PBの出力は本来の偏光方向を双方とも含んでいる。
同じ効果を備えて1つの移動ミラー・ブレードMDYのみを使用することも可能であることに注意されたく、これの実施例は図15及び図16に示されている。
図15において、固定ミラーMDYが設けられている。今、直線的にビーム分割器PBを通過する照明ビームが上方に、第1の移動するミラーMDY1に接続されているミラーMDY2上に反射されている。そのため、図14の2つのミラーは1つの可動プラットフォーム上に結合されている。
図16において、固定ミラーMDYが設けられている。両表面に反射特性を有する単一の反射性ミラーMDY1が使用されている。2つの偏光方向は双方のミラー表面に向けて差向けられ、そのため、再び1つのみの可動要素を必要とする。この場合、光吸収表面が移動ミラーと結合され、そのため、放散の長所は失われていることに注意されたい。
本発明の特定の実施例が上記に説明された一方、本発明が説明された如くでなくとも実施可能であることが理解されよう。説明は本発明を限定することは意図されていない。
本発明の第1の実施例によるリソグラフィ装置を示す図である。 図1のリソグラフィ装置のより詳細な概略図である。 図1の修正されたリソグラフィ装置のより詳細な概略図である。 図1のリソグラフィ装置の一部の概略図である。 使用における図3(b)のリソグラフィ装置の一部のさらなる概略図である。 マスク又はレチクルにより見られた如くの有効スリットの一連の概略図である。 リソグラフィ装置の一部の概略図である。 修正された実現方法によるリソグラフィ装置の一部の概略図である。 リソグラフィ装置のXブレード周辺の構造の概略図である。 リソグラフィ装置の反射性Yブレードの周囲の構造の概略図である。 リソグラフィ装置の反射性Yブレードの周囲の構造のさらなる概略図である。 本発明の第2の実施例によるリソグラフィ装置の一部の概略図である。 図11(a)のリソグラフィ装置における使用のための非反射性ブレードの平面図である。 本発明の第3の実施例によるリソグラフィ装置の一部の概略図である。 本発明の第4の実施例によるリソグラフィ装置の一部の概略図である。 第1の修正された実現方法による図13のリソグラフィ装置の一部の概略図である。 第2の修正された実現方法による図13のリソグラフィ装置の一部の概略図である。 第3の修正された実現方法による図13のリソグラフィ装置の一部の概略図である。 XY平面内に配置された図1のリソグラフィ装置と同様のリソグラフィ装置の従来のマスキング機器MDを示す図である。 XY平面内に配置された図1のリソグラフィ装置と同様のリソグラフィ装置の従来のマスキング機器MDを示す図である。
符号の説明
AD 調整手段
AS 光吸収表面
BD ビーム送達システム
FM 固定ミラー
C 目標部分
IF 位置センサ
IL 照明システム(照明器)
IN 積分器
IS 照明スリット
LS1、LS2、LS3 レンズ
M1、M2、P1、P2 位置合わせマーク
MA パターン形成手段、マスク
MD マスキング機器
MDL マスキング機器レンズ
MDX,MDY マスキング・ブレード
MT 支持構造体
PB 投影ビーム
PM、PW 位置決め手段
PS 投影システム、物品、偏光ビーム分割器
SL スリット
SO 光源
W 基板
WT 基板テーブル

Claims (29)

  1. リソグラフィ装置であって、
    放射の投影ビームを供給するための照明システムと、
    パターン形成手段を支持するための支持構造体であって、前記パターン形成手段は前記投影ビームに該投影ビームの断面においてパターンを与えるために機能する支持構造体と、
    基板を保持するための基板テーブルと、
    前記パターン形成されたビームを前記基板の目標部分上に投影するための投影システムとを含み、少なくとも1つの反射性手段を含むマスキング機器をさらに含むリソグラフィ装置。
  2. 前記反射性手段は反射性ブレードを含む請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  3. 前記反射性ブレードはミラー・ブレードである請求項2に記載のリソグラフィ装置。
  4. 前記マスキング機器は、使用において、前記投影ビームから前記パターン形成手段の少なくとも一部をマスキングする請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  5. 使用において、前記少なくとも1つの反射性手段から反射された放射は前記パターン形成手段及び基板を露光するために使用される請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  6. 前記反射性手段を移動するための手段が設けられている請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  7. 前記マスキング機器は、スリットを有する可動放射吸収ブレードを含む請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  8. 前記反射性手段は固定された位置にある請求項7に記載のリソグラフィ装置。
  9. 前記反射性手段は、使用において放射が通過する穴又はスリットを提供する請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  10. 前記少なくとも1つの反射性手段は、使用において放射の通過の方向を含むZ方向に垂直なY方向において放射からの前記パターン形成手段のマスキングを提供する形で配置され、かつ、可動である単一の反射性ブレードを含む請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  11. 前記Y方向は走査方向を含む請求項10に記載のリソグラフィ装置。
  12. 使用において、走査の開始時において、前記反射性手段は有効スリットが開かれるように、前記投影ビーム内に1つの方向において可動であり、前記ブレードにより提供された前記有効スリットが開かれると、前記反射性手段は停止させられ、かつ、走査の終了時において、前記反射性手段は前記有効スリットが閉じられるように、同じ方向において可動である請求項11に記載のリソグラフィ装置。
  13. 前記Z方向及びY方向に垂直なX方向における放射のマスキングは1対のXブレードにより提供され、前記Xブレードは細孔を提供し、かつ、前記Xブレードは互いに関して可動である請求項10に記載のリソグラフィ装置。
  14. 前記少なくとも1つの反射性手段は前記照明システム内に配置されている請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  15. 前記少なくとも1つの反射性手段は鋭角で入力放射経路を横切るように配置されている請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  16. 前記反射性ブレードを移動するための手段が設けられている請求項2に記載のリソグラフィ装置。
  17. 前記反射性手段はSiO/Alでコーティングされた水晶基板を含む請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  18. 前記放射の投影ビームは紫外(UV)領域又は極紫外(EUV)領域における波長を有する請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  19. 365、248、193、157、若しくは、126nmのうちの1つ、又は、5と20nmの間の波長から選択された波長での使用に対して構成された請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  20. 前記Xブレードは前記照明システムの焦点面内に配置されている請求項13に記載のリソグラフィ装置。
  21. 前記少なくとも1つの反射性手段を移動するための前記手段は第1及び第2のモータを含む請求項6に記載のリソグラフィ装置。
  22. 前記マスキング機器は、前記パターン形成手段が第1の方向において支持される位置の一部を覆い隠すように配列された第1のマスキング手段と、第2の異なった方向において前記位置の一部を覆い隠すように配列された第2のマスキング手段とを含む請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  23. 前記第1のマスキング手段は少なくとも1つの反射性手段を含み、前記第2のマスキング手段は1対の非反射性ブレードを含む請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  24. 少なくとも第1及び第2の反射性手段が設けられている請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  25. 前記投影ビームを偏光するための手段が設けられている請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  26. 使用において、前記投影ビームは、前記パターン形成手段への露光に先立ち前記マスキング機器によりマスキングされる請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  27. 少なくとも1つの反射性又はミラー付の手段又はブレードを含むマスキング機器。
  28. 請求項1から26のいずれかに記載のリソグラフィ装置における使用に対する、又は、おいて使用される時の反射性手段又はブレード。
  29. デバイス製造方法であって、
    基板を設ける工程と、
    照明システムを使用して放射の投影ビームを提供する工程と、
    前記投影ビームに前記投影ビームの断面においてパターンを与えるためにパターン形成手段を使用する工程と、
    前記放射のパターン形成されたビームを前記基板の目標部分上に投影する工程と、を含み、反射性手段を含むマスキング機器を使用して前記投影ビームから前記パターン形成手段をマスキングする工程も含むデバイス製造方法。
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