JP2006339467A - 防水機能付電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 温度変化が生じても遮蔽膜はそのままとしてブザー等の警報の出力量や音声の音量・音質の変化を生じさせないようにしつつ、防水も確保する防水機能付電子装置を提供する。
【解決手段】
箱形であって底面に窓13が形成されるケース11と、通気孔19が設けられたケースカバー12と、ケース11の開口部端面に配置されるシール14と、を備え、ケース11、遮蔽膜17および圧力リリース膜18により外界から封止される装置側空間1を防水するとともに、空気膨張による装置側空間1の拡幅を内圧調整用空間2が収縮して吸収し、装置側空間1の内圧を一定に保つような防水機能付電子装置とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内圧調整機能を有する防水機能付電子装置に関するものである。
警報を報知する電子装置は各種分野で数多く用いられている。その一例として、例えば、特許文献1(特開平08−271635号公報)、および、特許文献2(特開平07−209432号公報)に記載のように、警報報知機能を有する個人警報線量計が開示されている。
特許文献1記載の個人警報線量計は、複数の作業者がそれぞれに個人警報線量計を携帯して作業している場合に、それぞれの警報音を判別して聞き分けられるようにするためのものである。
そこで、従来の個人警報線量計に警報音設定部を付加し、個々の個人警報線量計にそれぞれを区別できるような異なる態様の警報音を設定することにより、複数の作業者が狭い作業場で作業していても、どの線量計が警報を発しているのか判別可能として、警報の誤認により作業者が放射線を過剰被曝することを防止する。
特許文献2記載の個人警報線量計は、電子式の個人警報線量計における異常警報を、線量計携帯者が直接理解可能な言語音声によって行われるようにするためのものである。
そこで電子式の個人警報線量計の警報部を、デジタルコードに変換された音声データを格納するDATAROMと、この音声データをアナログ音声信号に復調するADPCMシンセサイザとデシタルアナログ変換器DAC及び線量計の動作を制御しているマイクロコンピュータCPUから入力されるアドレス情報によって音声データの格納アドレスを生成して順次音声データを読みだしてADPCMシンセサイザに送出するアドレスコントローラ及び上記の構成各要素の動作を制御する制御回路とが、1チップ半導体素子上に構成されたROM付音声再生LSIとしており、このROM付音声再生LSI及び音声増幅回路並びにスピーカとによって構成する。
特開平08−271635号公報(段落番号[0009]〜[0011],図1,図2) 特開平07−209432号公報(段落番号[0009]〜[0017],図1,図2)
このような警報を発する個人警報線量計では、防水構造を採用しているが、その一方で警報を通りやすくするための工夫を行っていた。この点について図を参照しつつ説明する。図6は、従来技術の個人警報線量計である防水機能付電子装置を説明する説明図である。図7は、温度変化時の遮蔽膜の変化を説明する説明図であり、図7(a)は通常時の遮蔽膜を説明する説明図、図7(b)は内圧上昇時の遮蔽膜を説明する説明図、図7(c)は内圧低下時の遮蔽膜を説明する説明図である。
個人警報線量計の防水機能付電子装置100は、図6で示すように、ケース101、ケースカバー102、窓103、シール104、収納部105、報知部106、遮蔽膜107を備えている。ケース101、ケースカバー102、シール104は防水筐体を形成する。箱形のケース101の開口部にはOリングなどのシール104を角形に配置した上で設けられている。このケース101の開口部をケースカバー102が覆うとともにシール104により密封固定されて、防水筐体が形成される。
この防水機能付電子装置100では、電子ブザーなどの報知部106が設けられるが、ケース101に対して報知部106の前面に位置するように窓103を設けて大音量の出力を可能とし、さらにこの窓103に遮蔽膜107を張り渡して報知部106の防水を確保している。この遮蔽膜107は音が通りやすいフィルムなど薄く柔軟性のある材料により形成された膜である。
しかしながら、この遮蔽膜107は外気や収納部105内の温度変化などにより筐体内部の空気が膨張・収縮すると、膨れたりへこんだりする。通常は図7(a)で示すように平面上に張り渡された遮蔽膜107であるが、例えば、収納部105内の内部機器からの放熱により温度が上昇した場合は収納部内の空気膨張により内圧が上昇して図7(b)のように遮蔽膜107は外側へ膨らむ。また、外界が高温であったり、気圧が高いような場合は、収納部内の空気収縮により内圧が低下して図7(c)のように遮蔽膜107は内側へ膨らむ。このため、内圧が変化したときは遮蔽膜107を通過する警報の出力量に変化を生じるという問題があった。
警報報知も単なる電子ブザーのみならず、今後は人間の音声等を採用して高品位化していく傾向にあり、これら警報報知の出力量に加え、音声の音量・音質が変化しないようにしたいという要請があった。
そこで、本発明は上記した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、温度変化が生じても遮蔽膜はそのままとしてブザー等の警報の出力量や音声の音量・音質の変化を生じさせないようにしつつ、防水も確保する防水機能付電子装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明の防水機能付電子装置は、
ブザーによる警報または音声による警報を報知する報知部を含む電子装置と、
電子装置を収納部内に収めて外界から覆う防水筐体と、
電子装置が配置される装置側空間と、内圧調整用空間と、に収納部内を仕切る圧力リリース膜と、
内圧調整用空間と連通するように防水筐体に形成される通気孔と、
装置側空間と連通するように防水筐体に形成される窓と、
外界と装置側空間とを遮蔽するように窓に張られる遮蔽膜と、
を備え、遮蔽膜、圧力リリース膜および防水筐体により外界から封止される装置側空間を防水するとともに、空気膨張による装置側空間の拡幅を内圧調整用空間が収縮して吸収し、装置側空間の内圧を一定に保つことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る発明の防水機能付電子装置は、
請求項1に記載の防水機能付電子装置において、
前記防水筐体は、
箱形であって底面に窓が形成されるケースと、
通気孔が設けられたケースカバーと、
ケースの開口部端面に配置されるシールと、
を備え、ケースとケースカバーとでシールを挟みつつ密封固定して形成した防水筐体であることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る発明の防水機能付電子装置は、
請求項2に記載の防水機能付電子装置において、
前記内圧調整用空間は、圧力リリース膜でケース開口部の全面を覆うとともにケース開口部のシールをケースカバーが挟持押圧して密封し、圧力リリース膜およびケースカバーで仕切られる空間であるとともにケースカバーの通気孔と連通する空間としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る発明の防水機能付電子装置は、
請求項2に記載の防水機能付電子装置において、
前記内圧調整用空間は、圧力リリース膜をケースカバーに接着して密封し、圧力リリース膜およびケースカバーで仕切られる空間であるとともにケースカバーの通気孔と連通する空間としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る発明の防水機能付電子装置は、
請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の防水機能付電子装置において、
前記電子装置は、放射線の検出に応じて検出信号を送信する放射線検出部と、
放射線検出部の検出信号に基づいて演算処理を行って放射線量データを算出し、この放射線量データに基づいて報知部に報知を行わせる出力信号を送信する制御演算回路部と、
を備え、線量計として用いられることを特徴とする。
以上のような本発明によれば、温度変化が生じても遮蔽膜はそのままとしてブザー等の警報の出力量や音声の音量・音質の変化を生じさせないようにしつつ、防水も確保する防水機能付電子装置を提供することができる。
続いて、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しつつ説明する。図1は本形態の防水機能付電子装置の断面構造図である。図2は電子装置の一例のブロック構成図である。図3は本形態の防水機能付電子装置の説明図であり、図3(a)は組立て時の説明図、図3(b)は通常時の圧力リリース膜の状態図、図3(c)は内圧上昇時の圧力リリース膜の状態図である。
防水機能付電子装置10は、図1で示すように、ケース11と、ケースカバー12と、窓13と、シール14と、収納部15と、報知部16と、遮蔽膜17と、圧力リリース膜18と、通気孔19と、電子装置20とを備えている。
このうち収納部15は、ケース11と、ケースカバー12と、シール14とにより形成される防水筐体の内部空間を指している。さらにこの収納部15内の空間は、圧力リリース膜18を境として、装置側空間1と内圧調整用空間2とに仕切られている。
装置側空間1は、遮蔽膜17、圧力リリース膜18および防水筐体のケース11により閉じた空間として仕切られており装置側空間1は外界から封止されて防水が確保されている。
また、内圧調整用空間2は、圧力リリース膜18および防水筐体のケースカバー12により空間として仕切られるが、通気孔19により外気と連通した空間となっている。
次に各構成について説明する。
ケース11は、防水構造を有しており、防水性材料により箱形に形成されている。防水性材料は、例えば、プラスチック等の合成樹脂や金属などである。
ケースカバー12は、防水構造を有しており、防水性材料により板状に形成されている。ケースカバー12は、ケース11の開口部を覆うように取り付けられるものであり、このケースカバー12には板の表裏を貫通する通気孔19が設けられる。
窓13は、ケース11の底面に形成される孔である。通常は図1で示すように報知部16と対向する位置に形成される。なお、この孔は、円形の孔であるが、他にも網状の孔や多数孔など、各種の孔を採用できる。この窓13は、遮蔽膜17がないとした場合では装置側空間1と連通する。
シール14は、ケース11の開口部端面に配置されるものであり、例えばゴム製のOリングを角形に配置したものである。
収納部15は、先に説明したような空間であり、ケース11と、ケースカバー12と、シール14とが密接して形成される。
報知部16は、警報を報知するデバイスであり、例えば、電子ブザーや、音声出力を行うスピーカなどである。
遮蔽膜17は、窓13を覆うようにケース11に貼付けされる。この遮蔽膜17は、装置側空間1と外界とを遮蔽する。この遮蔽膜17も通常は図1で示すように報知部16と対向するようになされる。この遮蔽膜17は、詳しくは、膜の厚さが12μmのマイラー(ポリエステル)フィルムを材料としている。さらにこの遮蔽膜17を取り付ける際に初期張力をかけた上で、ケース11に接着している。また、窓13の開口面積も直径13mmと狭くしており、これら効果が相俟って圧力変動によるふくらみを極力少なくするように配慮している。
圧力リリース膜18は、弾性体を材質にもつシートである。この圧力リリース膜18はゴム系のやわらかい材料、あるいはマイラー薄膜シートなどをたるませて使い、また開口面積を大きくとり、且つたるみ易い形状(例えば、図1で示すように中央に凹部18aを設ける)としている。
圧力リリース膜18は、例えば、次表の何れかの素材を用いて形成される。
Figure 2006339467
このような圧力リリース膜18は、収納部15の内部に配置され、報知部16が配置される装置側空間1と、通気孔19を介して外界と連通する内圧調整用空間2と、に防水筐体内の収納部15を仕切る機能を有している。
通気孔19は、内圧調整用空間2と連通するようにケースカバー12に形成される。
電子装置20は、警報の報知や音声出力を伴う装置であれば各種採用可能であるが、例えば、図2のような線量計としたならば、電子装置20は、上記の報知部16に加え、放射線検出部21と、制御演算回路部22と、を備える。
放射線検出部21は、放射線の検出に応じて検出信号を送信する。
制御演算回路部22は、放射線検出部21の検出信号に基づいて演算処理を行って放射線量データを算出し、この放射線量データに基づいて報知部16に報知を行わせる出力信号を送信する。報知としては電子ブザーのような異常状態であることを喚起させやすい音や、人間の音声を採用しても良い。
続いて、このような防水機能付電子装置の組立てについて説明する。
ケース11に遮蔽膜17を形成した後に電子装置20を配置する。そして、圧力リリース膜18の外周端部を、図3(a)で示すように、ケース11の開口部に配置されたシール14とケースカバー12とで挟み、図示しないねじ部によりケースカバー12をケース11側に押圧してシール14を変形させた状態で圧力リリース膜18を密封固定して、図1で示すような防水機能付電子装置10を形成する。
続いて、このような防水機能付電子装置における圧力変化時の動作について説明する。通常時では図3(b)で示すように、装置側空間1内で空気膨張・収縮がなく、装置側空間1は一定圧力を維持しており、圧力リリース膜18に変化はない。しかしながら、温度上昇時では装置側空間1内で空気膨張が起こって装置側空間1が膨らんで図3(c)で示すように圧力リリース膜18が変形するが、内圧調整用空間2内の空気が通気孔19を通じて外界に排気されるため、装置側空間1の内圧を依然一定に保つ。このように装置側空間1内の温度上昇等により体積が膨張するような場合でも内圧調整用空間2の体積変化により装置側空間1内の圧力変動を吸収し、遮蔽膜17が外側に膨らむということがなくなる。また、外界の温度や気圧が上昇して装置側空間1内の体積が収縮するような場合でも内圧調整用空間2の体積変化により装置側空間1内の圧力変動を吸収し、遮蔽膜17が内側に膨らむということがなくなる。
これら変化としては、防水機能付電子装置10を動作させたときに収納部15内の電子装置20が発熱した温度上昇による内圧上昇時の状態(図3(c)の状態)と、防水機能付電子装置10を停止させたときの温度低下による内圧低下時の状態(図3(b)の状態)と、を繰り返す場合が一般的であり、圧力リリース膜18が形状変化するのみで遮蔽膜17が変化しないようになる。
以上説明した本形態の防水機能付電子装置10によれば、防水構造を確保しつつブザー等の警報の出力量や音声の音量・音質の変化を生じさせないように措置することが可能となる。
また、図1で示すように、ほぼ厚板状であって電子装置20とほぼ同じ広さの内圧調整用空間2となるような凹部18aを有する圧力リリース膜18を採用したため容積が大きくなっており、防水機能付電子装置10が厚くならず、特に防水機能付電子装置10が携帯機器である場合には好適である。
続いて、他の形態について図を参照しつつ説明する。図4は他の形態の防水機能付電子装置の断面構造図である。図5は他の形態の防水機能付電子装置の説明図であり、図5(a)は組立て時の説明図、図5(b)は通常時の圧力リリース膜の状態図、図5(c)は内圧上昇時の圧力リリース膜の状態図である。
防水機能付電子装置10’は、図4で示すように、ケース11と、ケースカバー12と、窓13と、シール14と、収納部15と、報知部16と、遮蔽膜17と、通気孔19と、電子装置20と、圧力リリース膜31と、接着部32を備えている。これら構成のうち、圧力リリース膜31および接着部32以外の構成は、先に図1を用いて説明した防水機能付電子装置10の構成と同じである。以下、相違点を重点的に述べるとともに、他の構成は同じ構成であるものとして同じ符号を付すとともに重複する説明を省略する。
圧力リリース膜31は、弾性体を材質にもつシートであり、図4で示すような凹部31aを主体としている。この圧力リリース膜31は、例えば、上記した表1の何れかの素材を用いて形成される。
接着部32は、圧力リリース膜32の外周端部をケースカバー12に取り付けて固定する。
収納部15内の空間は、圧力リリース膜31を境として、装置側空間1と内圧調整用空間2とに仕切られている。
装置側空間1は、遮蔽膜17、圧力リリース膜31、接着部32および防水筐体のケース11により閉じた空間として仕切られており、装置側空間1は外界から封止されて防水が確保されている。
また、内圧調整用空間2は、圧力リリース膜31、接着部32および防水筐体のケースカバー12により空間として仕切られるが、通気孔19により外気と連通した空間となっている。
続いて、このような防水機能付電子装置10’の組立てについて説明する。
ケース11に遮蔽膜17を形成した後に電子装置20を配置する。そして、圧力リリース膜31を、図5(a)で示すように、ケースカバー12に接着剤にて接着して接着部32を乾燥形成し、続いて図示しないねじ部によりケースカバー12をケース11側に押圧してシール14を変形させた状態で密封固定して、図4で示すような防水機能付電子装置10’を形成する。
続いて、このような防水機能付電子装置における圧力変化時の動作について説明する。通常時では図5(b)で示すように、装置側空間1内で空気膨張・収縮がなく、装置側空間1は一定圧力を維持しており、圧力リリース膜31に変化はない。しかしながら、温度上昇時では装置側空間1内で空気膨張が起こって装置側空間1が膨らんで図5(c)で示すように圧力リリース膜31が変形するが、内圧調整用空間2内の空気が通気孔19を通じて外界に排気されるため、装置側空間1の内圧を依然一定に保つ。このように装置側空間1内の温度上昇等により体積が膨張するような場合でも内圧調整用空間2の体積変化により装置側空間1内の圧力変動を吸収し、遮蔽膜17が外側に膨らむということがなくなる。また、外界の温度や気圧が上昇して装置側空間1内の体積が収縮するような場合でも内圧調整用空間2の体積変化により装置側空間1内の圧力変動を吸収し、遮蔽膜17が内側に膨らむということがなくなる。
これら変化としては、防水機能付電子装置10’を動作させたときに収納部15内の電子装置20が発熱した温度上昇による内圧上昇時の状態(図5(c)の状態)と、防水機能付電子装置10’を停止させたときの温度低下による内圧低下時の状態(図5(b)の状態)と、を繰り返す場合が一般的であり、圧力リリース膜31が形状変化するのみで遮蔽膜17が変化しないようになる。
以上、他の形態の防水機能付電子装置10’について説明した。本形態の防水機能付電子装置10’によれば、防水構造を確保しつつ、ブザー等の警報の出力量や音声の音量・音質の変化が生じないように措置することが可能となる。
また、図5で示すように、ほぼ厚板状であって電子装置20とほぼ同じ広さの内圧調整用空間2となるような凹部31aを有する圧力リリース膜31を採用したため容積が大きくなっており、防水機能付電子装置10’が厚くならず、特に防水機能付電子装置10’が携帯機器である場合には好適である。
本発明を実施するための最良の形態の防水機能付電子装置の断面構造図である。 電子装置の一例のブロック構成図である。 本発明を実施するための最良の形態の防水機能付電子装置の説明図であり、図3(a)は組立て時の説明図、図3(b)は通常時の圧力リリース膜の状態図、図3(c)は内圧上昇時の圧力リリース膜の状態図である。 他の形態の防水機能付電子装置の断面構造図である。 他の形態の防水機能付電子装置の説明図であり、図5(a)は組立て時の説明図、図5(b)は通常時の圧力リリース膜の状態図、図5(c)は内圧上昇時の圧力リリース膜の状態図である。 従来技術の個人警報線量計である防水機能付電子装置を説明する説明図である。 温度変化時の遮蔽膜の変化を説明する説明図であり、図7(a)は通常時の遮蔽膜を説明する説明図、図7(b)は内圧上昇時の遮蔽膜を説明する説明図、図7(c)は内圧低下時の遮蔽膜を説明する説明図である。
符号の説明
10,10’:防水機能付電子装置
11:ケース
12:ケースカバー
13:窓
14:シール
15:収納部
16:報知部
17:遮蔽膜
18:圧力リリース膜
18a:凹部
19:通気孔
20:電子装置
21:放射線検出部
22:制御回路演算部
31:圧力リリース膜
31a:凹部
32:接着部

Claims (5)

  1. ブザーによる警報または音声による警報を報知する報知部を含む電子装置と、
    電子装置を収納部内に収めて外界から覆う防水筐体と、
    電子装置が配置される装置側空間と、内圧調整用空間と、に収納部内を仕切る圧力リリース膜と、
    内圧調整用空間と連通するように防水筐体に形成される通気孔と、
    装置側空間と連通するように防水筐体に形成される窓と、
    外界と装置側空間とを遮蔽するように窓に張られる遮蔽膜と、
    を備え、遮蔽膜、圧力リリース膜および防水筐体により外界から封止される装置側空間を防水するとともに、空気膨張による装置側空間の拡幅を内圧調整用空間が収縮して吸収し、装置側空間の内圧を一定に保つことを特徴とする防水機能付電子装置。
  2. 請求項1に記載の防水機能付電子装置において、
    前記防水筐体は、
    箱形であって底面に窓が形成されるケースと、
    通気孔が設けられたケースカバーと、
    ケースの開口部端面に配置されるシールと、
    を備え、ケースとケースカバーとでシールを挟みつつ密封固定して形成した防水筐体であることを特徴とする防水機能付電子装置。
  3. 請求項2に記載の防水機能付電子装置において、
    前記内圧調整用空間は、圧力リリース膜でケース開口部の全面を覆うとともにケース開口部のシールをケースカバーが挟持押圧して密封し、圧力リリース膜およびケースカバーで仕切られる空間であるとともにケースカバーの通気孔と連通する空間としたことを特徴とする防水機能付電子装置。
  4. 請求項2に記載の防水機能付電子装置において、
    前記内圧調整用空間は、圧力リリース膜をケースカバーに接着して密封し、圧力リリース膜およびケースカバーで仕切られる空間であるとともにケースカバーの通気孔と連通する空間としたことを特徴とする防水機能付電子装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の防水機能付電子装置において、
    前記電子装置は、放射線の検出に応じて検出信号を送信する放射線検出部と、
    放射線検出部の検出信号に基づいて演算処理を行って放射線量データを算出し、この放射線量データに基づいて報知部に報知を行わせる出力信号を送信する制御演算回路部と、
    を備え、線量計として用いられることを特徴とする防水機能付電子装置。
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