JP2019002900A - 防水構造を備える電子機器、当該電子機器の状態検出方法、及びプログラム - Google Patents

防水構造を備える電子機器、当該電子機器の状態検出方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】防水構造を備える電子機器において、正常な機能を発揮できなくなる不具合を検出する。【解決手段】防水構造を備える電子機器において、音孔11を有し、音孔11が防水膜13により防水構造とされた筐体10と、筐体10の内部に配置され、防水膜13の状態に応じて変化するデータを検出して出力する気圧センサー31と、気圧センサー31が出力する気圧データに基づいて、防水膜13の異常状態を検出する中央制御部1と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、防水構造を備える電子機器、当該電子機器の状態検出方法、及びプログラムに関する。
従来、GPS機能や加速度センサーなどのモーションセンサーを有した電子機器が知られている。このような電子機器をスマートウォッチ等のウェアラブル機器に搭載することで、当該ウェアラブル機器の位置情報等を取得してユーザーにフィードバックすることができる。
電子機器には、スピーカーが発する音声によってユーザーへの各種通知を行うものもあるが、水による破損を防ぐため、音孔に防水処理を施すことが必要である。そこで、特許文献1には、防水機能を有するスピーカーやマイク等の音響装置が開示されている。
特開2004−159181号公報
しかしながら、スピーカーに防水処理を施すことで電子機器の水による破損を回避できても、例えば音孔にごみ等が付着したり、防水機能が破損したり、あるいは、当該電子機器が外部機器との接続用端子を備え、この接続用端子をコネクタカバーで塞いで防水可能な構造であったとしても、コネクタカバーを閉め忘れたり正しく塞がれていない場合は、正常な機能を発揮できなくなってしまう。
本発明の課題は、防水構造を備える電子機器において、正常な機能を発揮できなくなる不具合を検出することである。
上記課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、
開口部を有し、当該開口部が防水部材により防水構造とされた筐体と、
前記筐体の内部に配置され、前記防水部材の状態に応じて変化するデータを出力するデータ出力手段と、
前記データ出力手段が出力するデータに基づいて、前記防水部材の異常状態を検出する状態検出手段と、を備える
ことを特徴とする。
本発明によれば、防水構造を備える電子機器において、正常な機能を発揮できなくなる不具合を検出することができる。
本発明を適用した電子機器の第1実施形態を示す図である。 第1実施形態に係るサブユニット部の構成を示すもので、サブユニット部の斜視図(a)とサブユニット部の正面図(b)と、を表す。 図2のサブユニット部の断面図であり、構成部品を組み立てた図(a)と構成部品ごとに分解した分解図(b)と、を表す。 第1実施形態に係る電子機器の機能的構成の一例を示すブロック図である。 第1実施形態に係るサブユニット部の状態変化の検出動作における電子機器の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明を適用した電子機器の第2実施形態を示す図である。 第2実施形態に係るサブユニット部の構成を示すもので、サブユニット部の正面図(a)とサブユニット部の側面図(b)と、を表す。 図7のサブユニット部の断面図(a)を表す。 図7のサブユニット部の構成部品ごとに分解した分解図(b)を表す。 第2実施形態に係る電子機器の機能的構成の一例を示すブロック図である。 第2実施形態に係るサブユニット部の状態変化の検出動作における電子機器の動作の一例を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
[電子機器の構成]
以下、第1実施形態に係る電子機器100について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本発明に係る電子機器100の構成を示す図である。
図1に示すように、電子機器100は、メインユニット部100aと、サブユニット部100bと、を備えて構成されている。メインユニット部100aは、例えばスマートフォン等の外部の情報端末であり、メインユニット部100aとサブユニット部100bは無線通信接続されている。また、ユーザー装着型の活動量計等の様に、メインユニット部100aとサブユニット部100bとが一体となった構成であってもよい。
図2は、サブユニット部100bの外観図であり、図2(a)は斜視図を、図2(b)は正面図を示す。
図3は、図2(b)のIIa−IIa切断線から見たサブユニット部100bの断面図であり、図3(a)は、構成部品を組み立てた図、図3(b)は構成部品ごとに分解した分解図である。
サブユニット部100bは、フロント部材10a及びリア部材10bから構成される筐体10と、フロント部材10aに設けられた、スピーカー4から発せられる発信音を筐体10の外部に発するための開口部としての音孔11と、を備える。また、音孔11の内側には、筐体10の内部の部材を保護するための保護部材11aが設けられている。
筐体10の内部には、フロント部材10a側からネット12、防水膜13、スペーサー14、スピーカー4の順に配置されている。各部材は、放水性及び気密性を担保できる両面接着テープや接着剤などで固定され、フロント部材10a及びリア部材10bはネジ(図示略)によって固定されている。
ネット12は、音孔11の外径に沿った略円形状の外周形状を有し、フロント部材10aの壁面に音孔11を覆うように貼り付けられ、筐体10の内部へのごみの侵入を防止する。
防水膜13は、音孔11の外径に沿った略円形状の外周形状を有し、吸水性が低く水を通さない構造となっており、筐体10の防水性を担保する防水部材として機能する。また、防水膜13は、たとえば剛性が高くかつ通音性が良く振動を伝えられる膜によって形成され、後述するように、スピーカー4からの発信音による空気の振動に伴って振動する。
スペーサー14は、防水膜13と接する面が音孔11の外径に沿った形となる円筒状の部材であり、防水膜13とスピーカー4の振動板との間に空間Aを形成する。
スピーカー4は、振動板を有し、当該振動板が音孔11に対向する向きとなるように配置され、音孔11に向けて発信音を発する。
なお、スピーカー4は、音出力手段として機能する。
また、スペーサー14の壁面には空洞14aが貫設され、空洞14aの内部には気圧センサー31が配置されている。気圧センサー31は、フレキシブルプリント基板(FPC)を有し、密閉性を担保できる両面接着テープや接着剤などでスペーサー14の壁面に固定されている。
即ち、気圧センサー31は、準閉空間である空間Aの気圧を検出するため、筐体10の内部の閉空間(筐体10の内壁、スピーカー4及びスペーサー14で囲まれた空間:空間B)の気圧の変動に影響されない。したがって、例えばサブユニット部100bに何らかの負荷がかかり、筐体10が変形した場合にも、気圧センサー31はこれに影響されることなく正確に外気圧を測定することが可能である。
なお、気圧センサー31は、気圧検出手段及びデータ出力手段として機能する。
図4は、本実施形態に係る電子機器100の主制御構成を示すブロック図である。
図4に示すように、メインユニット部100aは、中央制御部1と、メモリー2と、操作入力部7と、メイン通信部5aと、メイン電源部6aと、を備え、中央制御部1、メモリー2、メイン通信部5a、メイン電源部6aは、バスライン8aを介して接続されている。
図4に示すように、サブユニット部100bは、センサー部3と、スピーカー4と、サブ通信部5bと、サブ電源部6bと、を備え、センサー部3と、スピーカー4と、サブ通信部5bと、サブ電源部6bは、バスライン8bを介して接続されている。
中央制御部1は、電子機器100の各部を統括的に制御する。
具体的には、中央制御部1は、電子機器100の各部を制御するCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備え(何れも図示略)、電子機器100用の各種処理プログラム(図示略)に従って各種の制御動作を行う。
メモリー2は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等により構成され、中央制御部1の他、電子機器100の各部によって処理されるデータ等を一時的に記憶する。
センサー部3は、気圧センサー31を備える。気圧センサー31は、上記したようにスペーサー14に形成された空洞14aの内部に配置されており、空間Aの気圧を、ダイヤフラムを介して感圧素子で検出し、電気信号に変換して中央制御部1に出力する。
また、センサー部3は、電子機器100の位置情報を取得可能なGPS受信機、3軸加速度センサー、ジャイロセンサー等の電子機器100の動きを検出可能なモーションセンサー32などを備え、測定結果を中央制御部1に出力する。
スピーカー4は、D/Aコンバータ(図示略)、スピーカー素子(図示略)、振動板(図示略)等を備え、中央制御部1からの指示に従って音声データをD/Aコンバータによりアナログ信号に変換後、このアナログ音声信号を振動板により所定の音量に増幅して、音孔11を介して電子機器100の外部に向けて発信音を発する。
メイン通信部5aは、サブユニット部100bのサブ通信部5bと無線通信接続され、サブユニット部100bからデータを取得する一方、取得したデータを中央制御部1による制御に基づいて、スマートフォン等の外部の情報端末に出力するものであり、例えばBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信規格を採用した通信部である。
サブ通信部5bは、メインユニット部100aのメイン通信部5aと無線通信接続され、センサー部3により取得したデータを中央制御部1による制御に基づいて、メインユニット部100aに出力するものであり、例えばBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信規格を採用した通信部である。
なお、メインユニット部100aとサブユニット部100bとが一体となった構成の場合、サブ通信部5bは必ずしも備える必要はない。
メイン電源部6aは、メインユニット部100aの動作に係る電力を所定の電圧で供給する。メイン電源部6aは、例えば、各種方式の電池(リチウム電池、ニッケル・水素充電池等)を具備している。
サブ電源部6bは、サブユニット部100bの動作に係る電力を所定の電圧で供給する。サブ電源部6bは、例えば、各種方式の電池(リチウム電池、ニッケル・水素充電池等)を具備している。
操作入力部7は、電源のON/OFFを切り替える電源ボタン(図示略)、データ取得の開始/停止を指示する開始/停止ボタン(図示略)等を備えており、この操作入力部9からの指示に基づいて中央制御部1は各部を制御するようになっている。
その他、サブユニット部100bは、ユーザーへの情報通知のための発光ダイオードやバイブレーションモーター等(何れも図示略)、サブユニット部100bの防水性を担保するための防水部材としてのパッキン(図示略)等を備える。
[状態の検出方法]
次に、本実施形態に係る電子機器100の防水膜13の状態の検出方法について説明する。なお、本実施形態における「状態」には、防水膜13自体の状態と、電子機器100がおかれた外部環境の状態とが含まれる。
本実施形態に係る電子機器100は、電子機器100の正常状態から異常状態への状態変化を検出し、電子機器が異常状態にあることをユーザーに通知し、異常状態の解除を促す。
ここでは、異常状態として、例えば、「電子機器100の水没」、「防水膜13の破損」及び「防水膜13への異物の付着」を検出する。
上記したように、電子機器100は、気圧センサー31によって空間Aの気圧を検出することで、電子機器100の外気圧を取得するが、気圧センサー31は、スピーカー4が発する発信音に起因する空間Aにおける空気の振動を、気圧の変化として検出することも可能である。この時、防水膜13が空気の振動に伴って振動するが、防水膜13の状態によって振動の仕方が変動するため、気圧センサー31によって検出される空間Aの気圧が変動することとなる。
電子機器100が空気中に存在し、かつ防水膜13に破損等が生じていない場合を正常状態とすると、電子機器100が水没した状態では防水膜13にかかる水圧は、大気圧よりも大きな圧力となるため、防水膜13が十分に振動せず、気圧センサー31によって検出される空間Aにおける空気の振動パターン(波形、周波数、音圧等の特徴)は、正常時とは異なったものとなる。
また、防水膜13に破れ等の破損が生じている場合や、防水膜に水滴やごみ等の付着物が存在する場合にも、防水膜13の振動具合が変化するため、気圧センサー31によって検出される空間Aにおける空気の振動パターンも正常時とは異なったものとなる。
したがって、電子機器100は、正常状態(電子機器100が空気中に存在し、かつ防水膜13に付着物や破損等がない状態)、水没状態(電子機器100が水中に存在する状態)、異物付着状態(防水膜13にごみや水滴などの異物が付着している状態)及び破損状態(防水膜13が破損している状態)のそれぞれについて、発信音に起因する空間Aにおける空気の振動を気圧センサー31によって検出し、基準データとして保持する。
電子機器100は、電子機器100の状態検出のため、音出力手段としてのスピーカー4を制御して通常使用時に定期的又は不定期に発信音を発し、気圧センサー31は、気圧検出手段として機能し、その時の空間Aにおける空気の振動パターンを検出する。中央制御部1は、外気圧算出手段として機能し、気圧センサー31によって検出された気圧のデータ(以降、検出データと表記)によって各基準データと比較する。その結果、検出データが各基準データの何れに類似するかによって、電子機器100の防水膜13の異常状態を判断する。
具体的には、以下のように異常状態の検出を行う。
中央制御部1は、スピーカー4を制御して、状態検出用の発信音を出力させる。状態検出用の発信音は、ユーザーに聞こえない高周波数(可聴域外)の音波(例えば、40〜50kHz)である。スピーカー4から発せられた発信音は、スピーカー4の前方の空気を振動させる。スピーカー4の前方に配置された防水膜13は、空間Aの空気の振動に伴って振動する。気圧センサー31は、この空間Aにおける空気の振動を気圧の変化として検出し、電気信号に変換して中央制御部1に出力する。
中央制御部1は、気圧センサー31により出力された電気信号をもとに、その波形の特徴的なパターンを抽出し、メモリー2に記憶させる。正常状態、水没状態、破損状態、異物付着状態のそれぞれについて、予め基準データが取得され、メモリー2によって記憶されているものとする。
なお、正常状態の基準データの取得は定期的に行うことも可能である。中央制御部1は、電子機器100の通常使用時にスピーカー4によって定期的に状態検出用の発信音を発するように制御し、その都度基準データの取得を行う。得られた基準データを既存の基準データにフィードバックすることで、基準データの精度を維持することができる。
上記のように取得された基準データをもとに、検出データとの比較を行う。電子機器100は、通常使用時に、スピーカー4を制御して定期的に又は不定期に状態検出用の発信音を発する。気圧センサー31は、空間Aにおける空気の振動を検出し、中央制御部1に検出データを出力する。中央制御部1は気圧センサー31により出力された電気信号をもとに、その波形の特徴的なパターン(波形、周波数、音圧等)を抽出し、各基準データとの比較を行う。その結果、検出データがいずれの基準データに類似するかによって、電子機器100の状態を判断する。
この時、中央制御部1は、電子機器100が異常状態にあると判断すると、通知制御手段として機能し、異常状態である旨の通知を行う。異常状態である旨の通知には、例えば、発光ダイオードやバイブレーションモーターを制御して各異常状態に応じた発光や振動を行ったり、通信部5によって接続されたスマートフォン等の情報端末に対して、当該情報端末の表示画面に警告表示を行ったりするなどの方法が挙げられる。
また、電子機器100が水没状態にある場合には、モーションセンサー32による電子機器100の動き検出が正常に機能しないため、中央制御部1は、モーションセンサー制御手段として機能し、モーションセンサー32の動作を停止させる。
また、中央制御部1は、制御手段として機能し、気圧センサー31の動作も同様に停止させる。
次に、図5のフローチャートを用いて、本実施形態に係る電子機器100の状態の検出動作について説明する。
電子機器100の通常使用を開始すると、中央制御部1は、スピーカー4を制御して状態検出用の発信音を出力させる(ステップS1)。
次いで、発信音による空間Aにおける空気の振動を、気圧センサー31によって気圧の変化として検出し、中央制御部1は気圧センサー31が取得した検出データを取得する(ステップS2)。
中央制御部1は、ステップS2において取得した電気信号に基づいて、空間Aにおける音波の波形や周波数、音圧等の特徴的なパターンを抽出する(ステップS3)。
続いて、中央制御部1は、ステップS3で抽出した検出データに関する特徴と、メモリー2に保存されている正常状態の基準データの特徴とを比較し、両者が類似しているか否かを判断する(ステップS4)。中央制御部1は、検出データが正常状態の基準データと類似していると判断すると(ステップS4:Yes)、電子機器100が正常状態にあると判断する(ステップS5)。
次いで、中央制御部1は正常状態の基準データに、ステップS2で得られた検出データを反映させて更新する(ステップS6)。
次に、中央制御部1は、所定時間経過したか否かを判断し(ステップS7)、所定時間経過していないと判断すると(ステップS7:No)、ステップS7の処理を繰り返すが、所定時間経過したと判断すると(ステップS7:Yes)、ステップS1へと戻り、上記の処理を繰り返す。
ステップS4において、中央制御部1は、検出データが正常状態の基準データに類似していないと判断すると(ステップS4:No)、水没状態の基準データに類似するか否かを判断する(ステップS8)。中央制御部1は、検出データが水没状態の基準データに類似すると判断すると(ステップS8:Yes)、電子機器100が水没状態にあると判断する(ステップS9)。
次いで、中央制御部1は、発光ダイオードやバイブレーションモーターを制御して、電子機器100の水没状態を通知、又は通信部5を制御して外部機器に通知を発信する(ステップS10)。続いて、中央制御部1は、センサー部3が有する気圧センサー31及びモーションセンサー32の動作を停止させ(ステップS11)、制御を終了する。
ステップS8において、中央制御部1は、検出データが水没状態の基準データに類似していないと判断すると(ステップS8:No)、検出データを破損状態の基準データと比較する(ステップS12)。中央制御部1は、検出データが破損状態の基準データに類似すると判断すると(ステップS12:Yes)、防水膜13が破損状態であると判断する(ステップS13)。
次いで、中央制御部1は、発光ダイオードやバイブレーションモーターを制御して、防水膜13の破損状態を通知、又は通信部5を制御して外部機器に通知を発信し(ステップS14)、制御を終了する。
ステップS12において、中央制御部1は、検出データが破損状態の基準データに類似していないと判断すると(ステップS12:No)、検出データを異物付着状態の基準データと比較する(ステップS15)。中央制御部1は、検出データが破損状態の基準データに類似すると判断すると(ステップS15:Yes)、防水膜13が異物付着状態であると判断する(ステップS16)。
次いで、中央制御部1は、発光ダイオードやバイブレーションモーターを制御して、防水膜13の異物付着状態を通知、又は通信部5を制御して外部機器に通知を発信し(ステップS17)、制御を終了する。
中央制御部1は、ステップS15において検出データが異物付着状態の基準データに類似していないと判断すると(ステップS15:No)、その他の原因による異常状態であると判断し(ステップS18)、発光ダイオードやバイブレーションモーターを制御して、異常状態を通知、又は通信部5を制御して外部機器に通知を発信し(ステップS19)、制御を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る電子機器100は、開口部(例えば、音孔11)を有し、開口部が防水部材(例えば、防水膜13)により防水構造とされた筐体10と、筐体10の内部に配置され、防水部材の状態に応じて変化するデータを出力するデータ出力手段(例えば、気圧センサー31)と、データ出力手段が出力するデータに基づいて、防水部材の異常状態を検出する状態検出手段(中央制御部1)と、を備える。したがって、防水部材の異常状態を検出することができる。
また、データ出力手段は、筐体10の内部に配置され筐体10の内部の空間の気圧を検出して出力する気圧センサー31である。また、電子機器100は、筐体10の内部に配置され、音を出力するスピーカー4と、筐体10の内部の空間と外部の空間とを隔離するとともにスピーカー4による音によって振動する防水膜13を備える。状態検出手段は、スピーカー4が音を出力している時の、防水膜13の振動の変化に基づく気圧センサーが検出する気圧データに基づいて、防水膜13の異常状態を検出する。したがって、電子機器100に既存の気圧センサー31及びスピーカー4を用いて状態検出を行うため、コストがかからず経済的である。
また、スピーカー4は、可聴域外の音を出力する。したがって、定期的又は不定期に発信音が発せられても、電子機器100を利用するユーザーには何の影響も与えない。
また、状態検出手段は、防水膜13が正常な状態においてスピーカー4が音を出力している時の、気圧センサー31が検出する気圧データを基準データとし、気圧センサー31が検出した気圧データと、基準データとの差異に基づいて防水膜13の異常状態を検出する。したがって、信頼性の高い基準データに基づいて検出するため、誤検知の可能性が低く、異常状態を確実に検出することができる。
また、状態検出手段は、筐体10の空気中から水中への移動又は防水膜13の破損又は防水膜13への異物の付着の少なくともいずれか一つを検出する。したがって、電子機器100が正常に機能を発揮できない状況をいち早く検知するため、電子機器100を利用するユーザーにとって無駄がない。
また、気圧センサー31によって検出された気圧データにより、筐体10の外気圧を算出する外気圧算出手段(中央制御部1)と、外気圧算出手段による外気圧の算出を制御する制御手段(中央制御部1)と、を備え、制御手段は、状態検出手段によって防水部材の異常状態が検出された場合に、外気圧算出手段による外気圧の算出を禁止する制御を行う。したがって、正常に気圧を検出できない状況下では気圧センサー31を動作させないため、無駄な電力の消費を抑えることができる。
また、制御手段は、スピーカー4が音を出力している時に、外気圧算出手段による外気圧の算出を禁止する制御を行う。したがって、検出用の発信音による気圧の変動を、外気圧の変動と誤検知するおそれがない。
また、電子機器100は、防水膜13に異常状態が生じたことをユーザーに通知させる通知制御手段(中央制御部1)を備える。したがって、電子機器100の異常状態の解除をユーザーに促すことができる。
また、電子機器100は、筐体10に設けられ筐体10の動きに対応するセンサー信号を出力するモーションセンサー32と、モーションセンサー32の動作を制御するモーションセンサー制御手段(中央制御部1)と、を備え、モーションセンサー制御手段は、状態検出手段によって筐体10が空気中から水中へ移動したことが検出された場合に、モーションセンサー32の動作を禁止する制御を行う。したがって、正常に電子機器100の動きを検出できない状況下ではモーションセンサー32を動作させないため、無駄な電力の消費を抑えることができる。
なお、上記実施形態においては、異常状態として電子機器100の水没、防水膜13の破損及び防水膜13への異物の付着を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、電子機器100に許容される外気圧の閾値を設け、当該閾値を超えた場合に、異常と判断することなども可能である。即ち、この場合は水没状態と同様に、防水膜13に高い圧力がかかることで防水膜13の振動が変化するため、空気の振動の変化を検出することができる。
また、電子機器100の水没時には、筐体10全体に高い圧力が加わることで、気圧センサー31によって検出される気圧の値が大幅に変化するため、スピーカー4による発信音を用いるまでもなく、水没状態を検出することが可能である。したがって、防水膜13に急激に圧力が生じたことが検出された場合に、上記実施形態と同様に水没状態である旨を通知する制御を実施してもよい。
<第2実施形態>
[電子機器の構成]
以下、第2実施形態に係る電子機器200について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。また、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6は、第2実施形態に係る電子機器200の構成を示す図である。
図6に示すように、電子機器200は、メインユニット部200aと、サブユニット部200bと、を備えて構成されている。メインユニット部200aは、例えばスマートフォン等の外部の情報端末であり、メインユニット部200aとサブユニット部200bは無線通信接続されており、サブユニット200bはパーソナルコンピューター等の外部機器とは、USB等による有線接続が可能である。あるいは、着脱可能なメモリーカードを介して、サブユニット200bと外部機器とがデータの受け渡し可能となっていてもよい。また、ユーザー装着型の活動量計等の様に、メインユニット部200aとサブユニット部200bとが一体となり、USBやメモリーカード等によって外部機器とデータ通信可能な構成であってもよい。
本実施形態においては、メインユニット部200aとサブユニット部200bとが、分離され、無線通信接続されているものとする。
図7は、サブユニット部200bの外観図であり、図7(a)は正面図を、図7(b)は側面図を示す。
図8は、図7(a)のVIIa−VIIa切断線から見たサブユニット部200bの断面図である。図9は、サブユニット部200bを構成部品ごとに分解した分解図である。
サブユニット部200bは、図7(a)に示すように、フロント部材20a及びリア部材20bから構成される筐体20と、筐体内部にUSBケーブルを挿通するためにフロント部材20a及びリア部材20bに設けられた開口部20cを覆う、筐体20から着脱又は開閉可能なコネクタカバー20dと、を備えて構成されており、コネクタカバー20dが開口部20cを覆うように閉じている場合、コネクタカバー20dは筐体20の防水性を担保する防水部材及び開口部20cの開閉状態を切り替える開閉部材として機能する。
フロント部材20aには、スピーカー24から発せられる発信音を筐体20の外部に発するための音孔24aが設けられ、音孔24aの内側には、筐体20の内部の部材を保護するための保護部材24b及び防水膜24cが外側から順に設けられている。各部材は、防水性及び気密性を担保できる両面接着テープや接着剤などで固定され、フロント部材20a及びリア部材20bはネジ(図示略)によって固定されている。
図9に示すように、サブユニット部200bの内部には、気圧センサー231、スピーカー24、サブ電源部6b、USBコネクタ20e、プリント基板PCB等が配置されている。
スピーカー24は、振動板を有し、当該振動板がリア部材20bに対向する向きとなるように配置され、フロント部材20a、リア部材20b、コネクタカバー20dの間に形成される空間Cに向けて発信音を発する。
なお、スピーカー24は、音出力手段として機能する。
USBコネクタ20eは、開口部20c内に設けられ、USBケーブルとサブユニット部200bとを連結する。なお、開口部20cにおけるフロント部材20a及びリア部材20bと、コネクタカバー20dとの接触面には、防水性及び気密性を担保できる防水パッキン20fが配置されている。
サブ電源部6bは、筐体20の内部に配置され、サブユニット部200bの動作に係る電力を所定の電圧で供給する充電池である。
また、プリント基板PCB上には気圧センサー231が配置されている。気圧センサー231は、図示しないフレキシブルプリント基板(FPC)を有し、両面接着テープや接着剤などでプリント基板PCB上に固定されている。即ち、気圧センサー231は、準閉空間である空間Cの気圧を検出する。
なお、気圧センサー231は、気圧検出手段及びデータ出力手段として機能する。
図10は、本実施形態に係る電子機器200の主制御構成を示すブロック図である。
図10に示すように、メインユニット部200aは、中央制御部1と、メモリー2と、操作入力部7と、メイン通信部5aと、メイン電源部6aと、を備え、中央制御部1、メモリー2、メイン通信部5a、メイン電源部6aは、バスライン8aを介して接続されている。
図10に示すように、サブユニット部200bは、センサー部23と、スピーカー24と、サブ通信部5bと、サブ電源部6bと、外部I/F部29と、を備え、センサー部23と、スピーカー24と、サブ通信部5bと、サブ電源部6bと、外部I/F部29は、バスライン8bを介して接続されている。
センサー部23は、気圧センサー231とモーションセンサー32と、を備える。気圧センサー231は、上記したようにプリント基板PCB上に配置されており、空間Cの気圧を、ダイヤフラムを介して感圧素子で検出し、電気信号に変換して中央制御部1に出力する。
スピーカー24は、D/Aコンバータ(図示略)、スピーカー素子(図示略)、振動板(図示略)等を備え、中央制御部1からの指示に従って音声データをD/Aコンバータによりアナログ信号に変換後、このアナログ音声信号を振動板により所定の音量に増幅して、音孔24aを介して電子機器200の外部に向けて発信音を発する。
外部I/F部29は、USBコネクタ20eを含み、USBコネクタ20eに接続されたケーブルを介して、パーソナルコンピューター等の外部機器とサブユニット200bとをデータ通信可能に接続する。
また、外部I/F部29は、着脱可能なメモリーカードを介して、サブユニット200bと外部機器とがデータの受け渡し可能な構成としてもよい。
その他、サブユニット200bは、ユーザーへの情報通知のための発光ダイオードやバイブレーションモーター等(何れも図示略)、サブユニット200bの防水性を担保するための防水部材としてのパッキン(図示略)等を備える。
[状態の検出方法]
次に、本実施形態に係る電子機器200の状態の検出方法について説明する。
本実施形態に係る電子機器200は、電子機器200の正常状態から異常状態への状態変化を検出し、電子機器が異常状態にあることをユーザーに通知し、異常状態の解除を促す。
ここでは異常状態として、コネクタカバー20dによる開口部20cの閉塞状態が異常、例えば「コネクタカバー20dが開口部20cから完全に外れた状態」や「コネクタカバーが不完全に開口部20cに装着された状態」を検出する。
気圧センサー231は、スピーカー24が発する発信音に起因する空間Cにおける空気の振動を、気圧の変化として検出することも可能である。この時、コネクタカバー20dの閉塞状態の異常状態においては、発信音が電子機器200の外部に漏れるため、気圧センサー231によって検出される空間Cの気圧が低くなる。
したがって電子機器200は、正常状態(コネクタカバー20dが開口部20cに完全に装着された状態)、異常状態(コネクタカバー20dが開口部20cから外れた状態、又は開口部20cに不完全に装着された状態)について、発信音に起因する空間Cにおける空気の振動を気圧センサー231によって検出し、基準データとして保持する。
中央制御部21は、電子機器200の状態検出のため、音出力手段としてのスピーカー24を制御して通常使用時に定期的又は不定期に発信音を発し、気圧センサー231は、気圧検出手段として機能し、検出されたデータを中央制御部1に送信し、中央制御部1は、その時の空間Cにおける空気の振動パターンを検出する。中央制御部1は、外気圧算出手段として機能し、気圧センサー231によって検出された気圧のデータ(以降、検出データと表記)と基準データとを比較し、検出データが基準データよりも低くなっている場合に、異常状態と判断する。
なお、状態検出用の発信音は、ユーザーに聞こえない高周波数(可聴域外)の音波(例えば、40〜50kHz)である。
次に、図11のフローチャートを用いて、本実施形態に係る電子機器200の状態の検出動作について説明する。
電子機器200の通常使用を開始すると、中央制御部1は、スピーカー24を制御して状態検出用の発信音を出力させる(ステップS21)。
次いで、発信音による空間Cにおける空気の振動を、気圧センサー231によって気圧の変化として検出して中央制御部1に送信し、中央制御部1は気圧センサー231が取得した検出データを取得する(ステップS22)。
続いて、中央制御21は、ステップS22で取得した検出データと、メモリー22に保存されている正常状態の基準データの特徴とを比較し、検出データが基準データよりも小さいか否か、即ち検出された空間Cの気圧が正常状態における気圧よりも低いか否かを判断する(ステップS23)。中央制御部1は、検出データが基準データよりも小さいと判断すると(ステップS23:Yes)、電子機器200が正常状態にあると判断する(ステップS24)。
次いで、中央制御部1は正常状態の基準データに、ステップS22で得られた検出データを反映させて更新する(ステップS25)。
次に、中央制御部1は、所定時間経過したか否かを判断し(ステップS26)、所定時間経過していないと判断すると(ステップS26:No)、ステップS26の処理を繰り返すが、所定時間経過したと判断すると(ステップS26:Yes)、ステップS21へと戻り、上記の処理を繰り返す。
ステップS23において、中央制御部1は、検出データが基準データよりも小さくはないと判断すると(ステップS23:No)、異常状態であると判断する(ステップS27)。
次いで中央制御部1は、発光ダイオードやバイブレーションモーターを制御して異常状態を通知し(ステップS28)、制御を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る電子機器200は、開口部20cを有し、開口部20cが防水部材(例えば、コネクタカバー20d)により防水構造とされた筐体20と、筐体20の内部に配置され、防水部材の状態(開口部20cに取り付けられた状態又は開口部20cから外された状態)に応じて変化するデータを出力するデータ出力手段(例えば、気圧センサー231)と、データ出力手段が出力するデータに基づいて、防水部材の異常状態(コネクタカバー20dが開口部20cから外された状態)を検出する状態検出手段(中央制御部1)と、を備える。したがって、防水部材の異常状態を検出することができ、筐体20の内部に水が浸入し内部の回路基盤等を破損させることを防止できる。
また、データ出力手段は、筐体20の内部に配置され筐体20の内部の空間に気圧を検出して出力する気圧センサー231である。また、電子機器200は、筐体20の内部に配置され、音を出力するスピーカー24と、開口部20cの開閉状態を切り替え筐体20の内部の空間と外部の空間とを隔離するとともに、筐体20の内部に、音出力手段が出力する音が伝播する空間Cを形成するコネクタカバー20dを備える。状態検出手段は、スピーカー24が音を出力している時の、コネクタカバー20dによる開口部20cの開閉状態に基づく、気圧検出手段が検出する気圧データに基づいて、コネクタカバー20dが筐体20から外れているか否かを検出するため、コストがかからず経済的である。
なお、上記実施形態においては、スピーカー24が状態検出用の発信音を定期的又は不定期に発するものとしたが、タイミングとしては気圧変化が無視できる状況が好ましい。例えば、モーションセンサー32によって、電子機器200の動きが無視できる状況下や、GPS受信機による測位を完了し、中央制御部1により屋外にいる可能性が高いと判断された状況などが想定される。また、USBコネクタからUSBケーブルが外されてから一定時間経過後や、電子機器200の電源が入れられてから一定時間経過後など、コネクタカバー20dが外れている可能性が高い状況に実行することも有効である。
また、スピーカー24が発する状態検出用の発信音は、検出精度を高めるため複数の周波数であることが好ましい。複数の周波数の発信音は、時間差をつけて発するものとしてもよいし、同時に発する(複数の発信音を合成する)ものとしてもよい。また、基準データは、コネクタカバー20dが塞がっている状況下で気圧の違いに応じた複数のデータを有することが望ましい。
[他の実施形態]
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、上記の実施形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。
例えば、上記実施形態においては気圧センサー31又は気圧センサー231によって空気の振動を検出するものとしたが、これに限定されず、例えばマイクロフォン等を用いても空間内の音波の波形等の変動を検出することも可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲は、その均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
開口部を有し、当該開口部が防水部材により防水構造とされた筐体と、
前記筐体の内部に配置され、前記防水部材の状態に応じて変化するデータを検知して出力するデータ出力手段と、
前記データ出力手段が出力するデータに基づいて、前記防水部材の異常状態を検出する状態検出手段と、を備える
ことを特徴とする電子機器。
<請求項2>
前記筐体の内部に配置され、前記防水部材の異常状態により正常な機能を発揮できなくなる部材を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
<請求項3>
前記状態検出手段は、
前記防水部材が正常な状態において前記データ出力手段が出力する基準データと、前記データ出力手段が出力したデータとの差異に基づいて前記防水部材の異常状態を検出する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
<請求項4>
前記データ出力手段は、前記筐体の内部に配置され前記筐体の内部の空間の気圧を検出して出力する気圧検出手段であり、
前記状態検出手段は、前記気圧検出手段が出力する気圧データに基づいて、前記防水部材の異常状態を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項5>
前記気圧検出手段により検出された気圧データにより、前記筐体の外気圧を算出する外気圧算出手段と、
前記外気圧算出手段による外気圧の算出を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記状態検出手段によって前記防水部材の異常状態が検出された場合に、前記外気圧算出手段による外気圧の算出を禁止する制御を行う
ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
<請求項6>
前記筐体の内部に配置され、音を出力する音出力手段を備え、
前記制御手段は、前記音出力手段が音を出力している時に、前記外気圧算出手段による外気圧の算出を禁止する制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
<請求項7>
前記筐体に設けられ、前記筐体の動きに対応するセンサー信号を出力するモーションセンサーと、
前記モーションセンサーの動作を制御するモーションセンサー制御手段と、を備え、
前記状態検出手段は、前記防水部材の異常状態として、前記筐体の空気中から水中への移動を検出し、
前記モーションセンサー制御手段は、前記状態検出手段によって前記筐体が空気中から水中へ移動したことが検出された場合に、前記モーションセンサーの動作を禁止する制御を行う
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項8>
前記防水部材は、前記筐体の内部の空間と外部の空間とを隔離する防水膜を備え、
前記状態検出手段は、前記防水部材の異常状態として、前記筐体の空気中から水中への移動又は前記防水膜の破損又は前記防水膜への異物の付着の少なくともいずれか一つを検出する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項9>
前記筐体の内部に配置され、音を出力する音出力手段を備え、
前記データ出力手段は、前記筐体の内部に配置され前記筐体の内部の空間の気圧を検出して出力する気圧検出手段であり、
前記防水膜は、前記音出力手段による音によって振動し、
前記状態検出手段は、前記音出力手段が音を出力している時の、前記気圧検出手段が検出する、前記防水膜の振動により変化する前記筐体の内部の空間の気圧データに基づいて、前記防水膜の異常状態を検出する
ことを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
<請求項10>
前記状態検出手段は、
前記防水膜が正常な状態において前記音出力手段が音を出力している時の、前記気圧検出手段が検出する気圧データを基準データとし、
前記気圧検出手段が検出した気圧データと、前記基準データとの差異に基づいて前記防水膜の異常状態を検出する
ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
<請求項11>
前記防水部材は、前記開口部の開閉状態を切り替える開閉部材を備え、
前記状態検出手段は、前記防水部材の異常状態として、前記開口部の閉塞の異常状態を検出する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項12>
前記筐体の内部に配置され、音を出力する音出力手段を備え、
前記データ出力手段は、前記筐体の内部に配置され前記筐体の内部の空間の気圧を検出して出力する気圧検出手段であり、
前記開閉部材は、当該開閉部材が前記開口部を閉塞した状態としている場合に、前記筐体の内部の空間と外部の空間とを隔離するとともに、前記筐体の内部に前記音出力手段が出力する音が伝播する空間を形成し、
前記状態検出手段は、前記音出力手段が音を出力している時の、前記気圧検出手段が検出する、前記開閉部材による前記開口部の開閉状態により変化する前記音が伝播する空間の気圧データに基づいて、前記開口部の閉塞の異常状態を検出する
ことを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
<請求項13>
前記状態検出手段は、
前記開閉部材が前記開口部を閉塞した状態において前記音出力手段が音を出力している時の、前記気圧検出手段が検出する気圧データを基準データとし、
前記気圧検出手段が検出した気圧データと、前記基準データとの差異に基づいて、前記開口部の閉塞の異常状態を検出する
ことを特徴とする請求項12に記載の電子機器。
<請求項14>
前記音出力手段は、可聴域外の音を出力することを特徴とする請求項6、9、10、12、13のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項15>
前記防水部材に異常状態が生じたことを通知手段によりユーザーに通知させる通知制御手段を備える
ことを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項16>
開口部を有し、当該開口部が防水部材により防水構造とされた筐体と、
前記筐体の内部に配置され、前記防水部材の状態に応じて変化するデータを検知して出力するデータ出力部と、を備えた電子機器の状態検出方法であって、
前記データ出力部が出力するデータに基づいて、前記防水部材の異常状態を検出する電子機器の状態検出方法。
<請求項17>
開口部を有し、当該開口部が防水部材により防水構造とされた筐体と、
前記筐体の内部に配置され、前記防水部材の状態に応じて変化するデータを検知して出力するデータ出力部と、を備えた電子機器のコンピュータを、
前記データ出力部が出力するデータに基づいて、前記防水部材の異常状態を検出する状態検出手段、として機能させるプログラム。
100 電子機器
100a メインユニット部
100b サブユニット部
1 中央制御部(状態検出手段、外気圧算出手段、制御手段、通知制御手段、モーションセンサー制御手段)
2 メモリー
3 センサー部
31 気圧センサー(データ出力手段、気圧検出手段)
32 モーションセンサー
4 スピーカー(音出力手段)
10 筐体
10a フロント部材
10b リア部材
11 音孔(開口部)
11a 保護部材
12 ネット
13 防水膜(防水部材、開閉部材)
14 スペーサー
200 電子機器
200a メインユニット部
200b サブユニット部
20 筐体
20a フロント部材
20b リア部材
20c 開口部
20d コネクタカバー(防水部材)
20e USBコネクタ
23 センサー部
231 気圧センサー(データ出力手段、気圧検出手段)
24 スピーカー(音出力手段)
24a 音孔
24b 保護部材
24c 防水膜
29 外部I/F部
上記課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、
開口部を有し、当該開口部が防水部材により防水構造とされた筐体と、
前記筐体の内部に配置され、前記防水部材の状態に応じた変化を検知して、その検知したデータを出力するデータ出力手段と、
前記データ出力手段が出力するデータに基づいて、前記防水部材の異常状態を検出する状態検出手段と、を備える

Claims (17)

  1. 開口部を有し、当該開口部が防水部材により防水構造とされた筐体と、
    前記筐体の内部に配置され、前記防水部材の状態に応じて変化するデータを検知して出力するデータ出力手段と、
    前記データ出力手段が出力するデータに基づいて、前記防水部材の異常状態を検出する状態検出手段と、を備える
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記筐体の内部に配置され、前記防水部材の異常状態により正常な機能を発揮できなくなる部材を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記状態検出手段は、
    前記防水部材が正常な状態において前記データ出力手段が出力する基準データと、前記データ出力手段が出力したデータとの差異に基づいて前記防水部材の異常状態を検出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記データ出力手段は、前記筐体の内部に配置され前記筐体の内部の空間の気圧を検出して出力する気圧検出手段であり、
    前記状態検出手段は、前記気圧検出手段が出力する気圧データに基づいて、前記防水部材の異常状態を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記気圧検出手段により検出された気圧データにより、前記筐体の外気圧を算出する外気圧算出手段と、
    前記外気圧算出手段による外気圧の算出を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記状態検出手段によって前記防水部材の異常状態が検出された場合に、前記外気圧算出手段による外気圧の算出を禁止する制御を行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記筐体の内部に配置され、音を出力する音出力手段を備え、
    前記制御手段は、前記音出力手段が音を出力している時に、前記外気圧算出手段による外気圧の算出を禁止する制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記筐体に設けられ、前記筐体の動きに対応するセンサー信号を出力するモーションセンサーと、
    前記モーションセンサーの動作を制御するモーションセンサー制御手段と、を備え、
    前記状態検出手段は、前記防水部材の異常状態として、前記筐体の空気中から水中への移動を検出し、
    前記モーションセンサー制御手段は、前記状態検出手段によって前記筐体が空気中から水中へ移動したことが検出された場合に、前記モーションセンサーの動作を禁止する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電子機器。
  8. 前記防水部材は、前記筐体の内部の空間と外部の空間とを隔離する防水膜を備え、
    前記状態検出手段は、前記防水部材の異常状態として、前記筐体の空気中から水中への移動又は前記防水膜の破損又は前記防水膜への異物の付着の少なくともいずれか一つを検出する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。
  9. 前記筐体の内部に配置され、音を出力する音出力手段を備え、
    前記データ出力手段は、前記筐体の内部に配置され前記筐体の内部の空間の気圧を検出して出力する気圧検出手段であり、
    前記防水膜は、前記音出力手段による音によって振動し、
    前記状態検出手段は、前記音出力手段が音を出力している時の、前記気圧検出手段が検出する、前記防水膜の振動により変化する前記筐体の内部の空間の気圧データに基づいて、前記防水膜の異常状態を検出する
    ことを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記状態検出手段は、
    前記防水膜が正常な状態において前記音出力手段が音を出力している時の、前記気圧検出手段が検出する気圧データを基準データとし、
    前記気圧検出手段が検出した気圧データと、前記基準データとの差異に基づいて前記防水膜の異常状態を検出する
    ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
  11. 前記防水部材は、前記開口部の開閉状態を切り替える開閉部材を備え、
    前記状態検出手段は、前記防水部材の異常状態として、前記開口部の閉塞の異常状態を検出する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。
  12. 前記筐体の内部に配置され、音を出力する音出力手段を備え、
    前記データ出力手段は、前記筐体の内部に配置され前記筐体の内部の空間の気圧を検出して出力する気圧検出手段であり、
    前記開閉部材は、当該開閉部材が前記開口部を閉塞した状態としている場合に、前記筐体の内部の空間と外部の空間とを隔離するとともに、前記筐体の内部に前記音出力手段が出力する音が伝播する空間を形成し、
    前記状態検出手段は、前記音出力手段が音を出力している時の、前記気圧検出手段が検出する、前記開閉部材による前記開口部の開閉状態により変化する前記音が伝播する空間の気圧データに基づいて、前記開口部の閉塞の異常状態を検出する
    ことを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
  13. 前記状態検出手段は、
    前記開閉部材が前記開口部を閉塞した状態において前記音出力手段が音を出力している時の、前記気圧検出手段が検出する気圧データを基準データとし、
    前記気圧検出手段が検出した気圧データと、前記基準データとの差異に基づいて、前記開口部の閉塞の異常状態を検出する
    ことを特徴とする請求項12に記載の電子機器。
  14. 前記音出力手段は、可聴域外の音を出力することを特徴とする請求項6、9、10、12、13のいずれか一項に記載の電子機器。
  15. 前記防水部材に異常状態が生じたことを通知手段によりユーザーに通知させる通知制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の電子機器。
  16. 開口部を有し、当該開口部が防水部材により防水構造とされた筐体と、
    前記筐体の内部に配置され、前記防水部材の状態に応じて変化するデータを検知して出力するデータ出力部と、を備えた電子機器の状態検出方法であって、
    前記データ出力部が出力するデータに基づいて、前記防水部材の異常状態を検出する電子機器の状態検出方法。
  17. 開口部を有し、当該開口部が防水部材により防水構造とされた筐体と、
    前記筐体の内部に配置され、前記防水部材の状態に応じて変化するデータを検知して出力するデータ出力部と、を備えた電子機器のコンピュータを、
    前記データ出力部が出力するデータに基づいて、前記防水部材の異常状態を検出する状態検出手段、として機能させるプログラム。
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