JP2006338842A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回折光を用いて所望のレーザー光を得る構成の光ピックアップ装置においては、本来必要なレーザー光の有効径内でこのレーザー光とフレア光とが重なり合って本来必要なレーザー光の正確な検出がフレア光により阻害されてしまう。
【解決手段】波長の相違する各レーザー光を回折して各種記録媒体に対応する所定次数の回折光を発生させる回折格子17aを設け、この回折格子17aを介して対物レンズ17に入射する所定波長のレーザー光を中央領域と周縁領域とで逆相とする位相差を付与する位相板16を設け、前記レーザー光の中央領域と周縁領域とで発生するフレア光の位相を逆相にしている。これによりレーザー光の中央領域により発生されるフレア光とレーザー光の周縁領域により発生されるフレア光とがレーザー光の中央領域である有効径内で重なり合った際に互いに打ち消し合うようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、波長の相違する複数のレーザー光を選択的に単一の対物レンズに入射して信号層を覆うカバー層の厚みが相違する複数の記録媒体に適合させた光ピックアップ装置に関する。
光ディスクにおいては、普及している現行の光ディスク規格であるDVDやCDより記録密度の向上が図られた青紫色波長帯(400nm〜420nm)のレーザー光を用いた最新世代光ディスク規格、Blu-ray Disc規格やHD DVD(High Density Digital Versatile
Disk)規格が提案されている。
青紫色波長帯のレーザー光を用いた最新世代光ディスク規格に対応する光ディスクドライブは、従来からのDVDやCDも再生できるように互換性を確保しており、通常、単一の光ピックアップ装置により最新世代光ディスクの他にDVD規格やCD規格に対応させる。このように単一の光ピックアップ装置により新旧3世代の光ディスクに対応させる場合、各光ディスクとも要求する光学特性が相違するが、単一の対物レンズにより各光ディスク全てに対応させることが構成上好ましく、このような光ピックアップ装置が提案されている。(特許文献1参照)
単一の対物レンズを新旧3世代の各光ディスクに対応させるには、入射面に輪帯状の回折格子が形成される対物レンズを使用する方法が考えられている。この回折格子付き対物レンズは、各光ディスクに使用する波長の各レーザー光が回折される所定次数の回折光が各光ディスクに対して球面収差を補正して適切に集光作用を有するように設計される。例えば、青紫色レーザー光の2次回折光により最新世代光ディスクに適合させ、赤色レーザー光及び赤外レーザー光に1次回折光によりそれぞれDVD及びCDに適合させる。
あるいは、各光ディスクに適合する回折光を各波長のレーザ光ごとに形成させる回折格子が対物レンズとは別に設けられて単一の対物レンズにより各光ディスク全てに対応させることが行われる。
ところで、各光ディスクに対応させるために回折格子付き対物レンズや対物レンズと別に回折格子を用いて各波長のレーザー光を回折して所定次数の回折光を用いる光ピックアップ装置の場合、各波長のレーザー光ごとに使用する回折光の回折効率を良好にするべく回折格子の回折溝が設計されるが、3波長ものレーザー光に対応させると、全ての波長のレーザー光に対して満足する回折効率を確保することが困難であり、優先度の低い波長のレーザー光の回折効率が低くなってしまう。すなわち、例えば短波長レーザーほど最高光出力が低い現状であることに起因して記録密度の高いディスクに対して回折効率の優先度を高くする必要があるので、世代が最も古く、記録密度が最も低いCD用のレーザー光における回折効率が犠牲となり、他のディスク用レーザー光に設定される回折効率との兼ね合いになるが、設計によってはCD用のレーザー光における回折効率は40%程度になり、不要な回折光(フレア光)(60%程度)より低い値になってしまう。
このような回折効率であると、3ビームのメインビームのフレア光が光検出器のサブビーム用受光領域に受光される受光量が無視できない程増大し、トラッキングサーボやフォーカスサーボを不安定としていまう。
その為、このような回折効率で実用可能とするには、光検出器に受光されるフレア光による影響を抑える必要がある。
従来、この光検出器に受光されるフレア光による影響を抑えるため、円形開口が形成された開口制限板を用いて光検出器に受光されるフレア光の除去を図ることが行われていた。(特許文献2参照)
特開2004−103135号公報 特開平11−344666号公報
ところで、フレア光による影響で問題視されている点は、本来必要なレーザー光の有効径内でこのレーザー光とフレア光とが重なり合ってフレア光による影響が強調されることであるが、フレア光の除去に開口制限板を用いる方法は、レーザー光の有効径外のフレア光を除去することが出来るが、レーザー光の有効径内のフレア光に対して全く効果がない。
したがって、レーザー光の有効径内でこのレーザー光とフレア光とが重なり合ってフレア光による影響が強調されることを低減することが望まれている。
請求項1に係る発明は、波長の相違する各レーザー光を回折して各種記録媒体に対応する所定次数の回折光を発生させる回折格子を設け、この回折格子を介して対物レンズに入射する所定波長のレーザー光を中央領域と周縁領域とで逆相にする位相差を付与する位相板を設け、前記レーザー光の中央領域と周縁領域とで発生するフレア光の位相を逆相にしている。これによりレーザー光の中央領域により発生されるフレア光とレーザー光の周縁領域により発生されるフレア光とがレーザー光の中央領域である有効径内で重なり合った際に互いに打ち消し合うようにしている。
本発明に依れば、所定の記録媒体に適合する波長のレーザー光の中央領域と周縁領域とで発生するフレア光の位相を逆相にしているので、レーザー光の中央領域により発生されるフレア光とレーザー光の周縁領域により発生されるフレア光とがレーザー光の中央領域である有効径内で重なり合った際に互いに打ち消し合い、この結果、レーザー光の有効径内でのフレア光の影響が抑えられる。
この場合、位相板により位相が逆相にされるレーザー光の中央領域と周縁領域とで発生するフレア光の焦点位置を略一致させるように、あるいは前記各フレア光の焦点位置の差を前記レーザー光の波長の略整数倍にするようにしているので、レーザー光の中央領域により発生されるフレア光とレーザー光の周縁領域により発生されるフレア光とがそれぞれ記録媒体により反射されてレーザー光の有効径内で重なり合う場合の前記各フレア光の位相が逆相に保持された状態となり、有効に打ち消し合いが行われる。
レーザー光を回折格子による回折効率が最も低いレーザー光を位相板により中央領域と周縁領域とで位相を逆相にしており、最もフレア光による影響が大である記録媒体に適合する波長のレーザー光に対してフレア光の対策を行って実用可能にし、これにより単一の対物レンズを3波長のレーザー光に対応させた光ピックアップ装置が提供できる。
図1は本発明にかかる光ピックアップ装置の一実施例を示す光学配置図であり、この光ピックアップ装置は、CD、DVD及び最新世代光ディスク(HD DVDあるいはBlu-ray Disc)に対応する構成となっている。
第1レーザーユニット1は同一半導体基板上にCDに適した赤外波長帯765nm〜805nmの第1波長、例えば780nmのレーザー光を発光する第1発光点2と、DVDに適した赤色波長帯645nm〜675nmの第2波長、例えば650nmのレーザー光を発光する第2発光点3とを有するレーザーダイオードにより構成され、単一のレーザーユニットでCD記録再生及びDVD記録再生に適合する2波長のレーザー光を発光するようになっている。
第2レーザーユニット4はHD DVD(あるいはBlu-ray Disc)の最新世代光ディスクに適した青紫色(青色)波長帯400nm〜420nmの第3波長、例えば405nmのレーザー光を発光する第3発光点5を有するレーザーダイオードにより構成される。
第1レーザーユニット1の第1発光点2及び第2発光点3からそれぞれ出射される第1波長及び第2波長の各レーザー光は、3ビーム分離用回折格子6によりトラッキング制御に使用される±1次回折光を形成するべく回折され、その後、1/2波長板7により偏光方向が調整されてダイクロイックプリズム8のフィルタ面8aの透過方向からこのダイクロイックプリズム8に供給される。
一方、第2レーザーユニット4の第3発光点5から出射される第3波長のレーザー光は、3ビーム分離用回折格子9によりトラッキング制御に使用される±1次回折光を形成するべく回折され、その後、1/2波長板10により偏光方向が調整されてダイクロイックプリズム8のフィルタ面8aの反射方向からこのダイクロイックプリズム8に供給される。
このダイクロイックプリズム8は第1レーザーユニット1と第2レーザーユニット4とを別光路に配置する役割を担っており、ダイクロイックプリズム8のフィルタ面8aは、650nm及び780nmのレーザー光の透過率を95%以上確保すると共に、405nmレーザー光の透過率を5%未満、すなわち反射率を95%以上確保するような波長選択性を有する反射・透過コートが施されている。
その為、第1レーザーユニット1から出射される第1及び第2波長の各レーザー光はダイクロイックプリズム8のフィルタ面8aを透過して偏光ビームスプリッタ11に入射され、一方、第2レーザーユニット4から出射される第3波長のレーザー光はダイクロイックプリズム8のフィルタ面8aを反射して偏光ビームスプリッタ11に入射される。
ここで、第1波長、第2波長及び第3波長の各レーザー光は、それぞれ1/2波長板7及び1/2波長板10により偏光ビームスプリッタ11の偏光フィルタ面11aに対してp偏光に設定されてこの偏光フィルタ面11aを透過するように設定されている。
偏光ビームスプリッタ11の偏光フィルタ面11aを透過した第1レーザーユニット1から出射される各レーザー光及び第2レーザーユニット4から出射されるレーザー光は、コリメータレンズ12より平行光になされた後、反射ミラー13により反射されて光軸が直角に折曲される。
反射ミラー13により反射されたレーザー光は、ビームエキスパンダ14及び1/4波長板15をそれぞれ通過し、更に、CDに適合する波長のレーザー光の位相を逆相にするべく位相差を付与する領域を有する位相板16を通過して対物レンズ17に入射され、該対物レンズ17により収束されてディスクDに照射される。
ビームエキスパンダ14は凹レンズ14a及び凸レンズ14bの組み合わせレンズによ
り構成され、凹レンズ14aが光軸方向に変位可能であると共に、収差補正アクチュエータ18により駆動可能になっており、ディスクDの信号層に発生される球面収差に応じて対物レンズ17に入射されるレーザー光束の角度を調整し、ディスクDの信号層を被覆するカバー層(透明基板)の厚み、あるいは温度変化や発光されるレーザー光の波長変化に起因して発生される球面収差を打ち消すような球面収差を発生する。
ビームエキスパンダ14の駆動は、後述の光検出器21の所定の受光出力を用いて発生している球面収差を検出して行われたり、光ピックアップ装置によって読み出されたRF信号の電圧レベルが最大になるように、あるいはRF信号のジッター成分が最少となるように行われる。
対物レンズ17は、各光ディスクに使用する波長の各レーザー光をそれぞれの光学特性に合わせて回折する回折格子17aが入射面に光軸を中心として輪帯状に形成され、この回折格子17aにより回折される所定次数の回折光が各光ディスクに対して球面収差を補正して適切に集光作用を有するように設計される。例えば、赤外レーザー光及び赤色レーザー光の1次回折光をそれぞれCD及びDVDに適合させ、青紫色レーザー光の2次回折光を最新世代光ディスクに適合させており、第1レーザーユニット1の第1発光点2から発光されるCDに適合する第1波長の赤外レーザー光の1次回折光がCDの記録再生に適したNA及び収差補正された所期の特性を発揮し、第1レーザーユニット1の第2発光点3から発光されるDVDに適合する第2波長の赤色レーザー光の1次回折光がDVDの記録再生に適したNA及び収差補正された所期の特性を発揮し、第2レーザーユニット4の第3発光点5から発光される最新世代光ディスクに適合する第3波長の青紫色レーザー光の2次回折光が最新世代光ディスクの記録再生に適したNA及び収差補正された所期の特性を発揮する。尚、各光ディスクに対応させる回折光は、回折格子17aを含む対物レンズ17の設計により上記例の次数に限定されるものではない。
このような光学系により第1レーザーユニット1の第1発光点2及び第2発光点3からそれぞれ発光されるCD用の第1波長のレーザー光及びDVD用の第2波長のレーザー光と第2レーザーユニット4の第3発光点5から発光される最新世代光ディスク用の第3波長のレーザー光は、単一の対物レンズ17に入射され、該対物レンズ17を対物レンズアクチュエータ19によりフォーカス方向及びトラッキング方向に駆動することによりディスクDの信号層の所定の信号トラックに収束されて照射される。
ディスクDの信号層により変調されて反射されたレーザー光は対物レンズ17に戻り、来た光路を経由して戻されて偏光ビームスプリッタ11に至る。この偏光ビームスプリッタ11に戻されるレーザー光は、ディスクDへの往路と復路で1/4波長板15を2度通過するので、前記偏光ビームスプリッタ11に戻されたレーザー光は偏光方向が1/2波長回転されている。その為、ディスクDへの往路ではp偏光であったレーザー光がs偏光となって偏光ビームスプリッタ11に入射される。
したがって、前記偏光ビームスプリッタ11に戻されたレーザー光は、偏光フィルタ面11aにより反射され、ディスクDに照射されるレーザー光のフォーカスエラー成分を発生させると共に、焦点調整を行うサーボレンズ20を介して光検出器21に導かれる。前記光検出器21には、CDの記録再生に用いられるCD受光部(図示せず)、DVDの記録再生に用いられるDVD受光部(図示せず)及び最新世代光ディスクの記録再生に用いられる最新世代光ディスク受光部(図示せず)が形成されており、CD用の第1波長のレーザー光は前記CD受光部の各受光領域に受光され、DVD用の第2波長のレーザー光は前記DVD受光部の各受光領域に受光され、最新世代光ディスク用の第3波長のレーザー光は前記最新世代光ディスク受光部の各受光領域に受光される。
その為、各種ディスクの記録信号が得られると共に、各種ディスクに対応したフォーカス制御及びトラッキング制御、あるいはチルト制御に用いられる各制御信号が得られる。
ところで、先述したように、対物レンズ17は3波長のレーザー光に対応させるべく入射面に回折格子17aが形成されているが、この回折格子17aにより不要な回折光であるフレア光が発生される。この場合、世代が最も古く、記録密度が最も低いCD用のレーザー光における回折格子17aの回折効率の優先順位が最も低くなっており、第1レーザーユニット1の第1発光点2から出射される第1波長のCD用レーザー光のフレア光に対して対策が図られている。
位相板16には対物レンズ17に入射するCD用レーザー光を中央領域と周縁領域とで逆相にする位相シフトを発生する位相シフト構造となっており、位相板16は図2の平面図に示す如く、CD用のレーザー光の中央領域である有効径内を通過するひとみ部16aとCD用のレーザー光の周縁領域を通過する周縁部16bとを備えており、前記ひとみ部16aは対物レンズ17のCD用のレーザー光に対するNAに対応する径の光軸を中心とした円形に形成されており、前記周縁部16bはひとみ部16aを通過するレーザー光に対してπラジアンの位相シフトを付与するようになっている。
位相板16の位相シフト構造は、例えば位相板16の厚みをひとみ部16aと周縁部16bとで相違させる溝構造の位相シフトパターンにより構成されたり、ひとみ部16aと周縁部16bとで液晶分子の配向を相違させた液晶素子により構成される。位相板16を位相シフトパターンにより構成する場合、CD用のレーザー光の波長に対してのみ作用し、他のDVD用及び最新世代光ディスク(HD DVD)用のレーザー光の波長に対して作用しないように波長選択性を持たせ、位相板16を液晶素子により構成する場合、液晶分子の配向を選択的に切り換えるように液晶素子の駆動回路を設け、CD用のレーザー光を使用する場合のみ液晶素子をひとみ部16aと周縁部16bとでπラジアンの位相シフトを付与するように駆動し、他のDVD用及び最新世代光ディスク用のレーザー光を使用する場合には液晶素子をひとみ部16aと周縁部16bとで同位相とするように駆動する。
位相板16のひとみ部16aと周縁部16bとをそれぞれ通過するCD用レーザー光は対物レンズ17に入射され、図3に示す如く、位相板16のひとみ部16aを介して入射される有効径内のCD用レーザー光L1に対して対物レンズ17の回折格子17aが有効に作用され、これにより1次回折光がディスクDの信号層に収束されるようになっている。この有効径内のCD用レーザー光L1に対しても収差によってフレア光が発生される。一方、位相板16の周縁部16bを介して入射される有効径外のCD用のレーザー光L2に対して対物レンズ17の回折格子17aはディスクDの信号層に収束させないフレア光を発生する。
位相板16のひとみ部16aと周縁部16bとをそれぞれ通過するCD用レーザー光は、互いにπラジアンの位相差を有して対物レンズ17に入射される。その為、レーザー光の中央領域により発生されるフレア光とレーザー光の周縁領域により発生されるフレア光とがレーザー光の中央領域である有効径内で重なり合った際に互いに打ち消し合い、光検出器21に受光されるレーザー光の有効径内でのフレア光の影響が抑えられる。
レーザー光の光強度分布は図4に示す如く中央のメインローブはガウシアン分布で表され、その周辺でサイドローブを有しており、レーザー光の周縁領域により発生されるフレア光は前記サイドローブに基づく光強度分布を有しているが、レーザー光の中央領域により発生されるフレア光とレーザー光の周縁領域により発生されるフレア光とが逆相で重なることにより前記サイドローブが打ち消されるようになる。
この場合、位相板16により位相が逆相にされるレーザー光の中央領域と周縁領域とで発生する各フレア光の焦点位置を略一致させるように、あるいは前記各フレア光の焦点位置の差を前記レーザー光の波長の略整数倍にするように対物レンズ17の光学設計が行われることが好ましく、このようにすることによりディスクDにより反射されるフレア光に対してもレーザー光の中央領域と周縁領域とで発生するフレア光の位相が逆相に保持されるので、レーザー光の有効径内で重なり合う中央領域と周縁領域とで発生するフレア光の位相が逆相に保持された状態となり、フレア光の有効な打ち消し合いが行われる。
また、打ち消しが行えないフレア光に関しては、フレア光の結像位置を対物レンズ17による焦点位置から可能な限り離すことにより光検出器21に受光されるフレア光の受光量を低減させることでき、フレア光による悪影響を抑えるのに有効である。この場合、フレア光の結像位置を対物レンズ17による焦点位置から大きく離す程困難であるが、実現可能な範囲では7%以上離すことで十分な効果が得られる。
尚、上述した実施例において、回折格子17aは対物レンズ17の入射面に形成した構成を示したが、これに限定されるものではなく、回折格子17aを位相板16と対物レンズ17の間に設置しても良いし、回折格子17aを位相板16に設けることも考えられる。
本発明にかかる光ピックアップ装置の一実施例を示す光学配置図である。 図1に示す光ピックアップ装置の位相板16を説明する平面図である。 位相板16及び対物レンズ17を通過するCD用レーザー光の経路を説明する説明図である。 レーザー光の光強度分布を説明する説明図である。
符号の説明
1 第1レーザーユニット
4 第2レーザーユニット
16 位相板
16a ひとみ部
16b 周縁部
17 対物レンズ
17a 回折格子
21 光検出器

Claims (5)

  1. 波長の相違する複数のレーザー光を選択的に単一の対物レンズに入射して信号層を覆うカバー層の厚みが相違する複数の記録媒体に適合させた光ピックアップ装置であって、前記各レーザー光を回折して各種記録媒体に対応する所定次数の回折光を発生させる回折格子を設け、この回折格子を介して対物レンズに入射する所定波長のレーザー光を中央領域と周縁領域とで逆相にする位相差を付与する位相板を設け、前記レーザー光の中央領域と周縁領域とで発生するフレア光の位相を逆相にすることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記回折格子は対物レンズの入射面に輪帯状に形成されることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記位相板により位相が逆相にされるレーザー光の中央領域と周縁領域とで発生するフレア光の焦点位置を略一致させるべく設計される対物レンズを用いたことを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記位相板により位相が逆相にされるレーザー光の中央領域と周縁領域とで発生するフレア光の焦点位置の差を前記レーザー光の波長の略整数倍にするべく設計される対物レンズを用いたことを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記位相板により中央領域と周縁領域とで位相が逆相にされるレーザー光は、対応する複数のレーザー光のうち、回折格子による回折効率が最も低い波長のレーザー光であることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。

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