JP2006337907A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単且つ安価な構成によって粉煙を回収する現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 静電潜像坦持体(感光体12)に対向して配置された現像ローラ22を備え、該現像ローラの外周面に保持された粉体現像剤36を用いて静電潜像坦持体に形成されている静電潜像を現像する現像装置16において、現像ローラの一端側では現像ローラの外周面に保持される現像剤の厚みとほぼ同一又はそれよりも僅かに小さな隙間を形成し、現像スリーブの他端側では上記現像ローラの外周面に保持される現像剤の厚みとほぼ同一又はそれよりも僅かに大きな隙間を形成した。
【選択図】図2
【解決手段】 静電潜像坦持体(感光体12)に対向して配置された現像ローラ22を備え、該現像ローラの外周面に保持された粉体現像剤36を用いて静電潜像坦持体に形成されている静電潜像を現像する現像装置16において、現像ローラの一端側では現像ローラの外周面に保持される現像剤の厚みとほぼ同一又はそれよりも僅かに小さな隙間を形成し、現像スリーブの他端側では上記現像ローラの外周面に保持される現像剤の厚みとほぼ同一又はそれよりも僅かに大きな隙間を形成した。
【選択図】図2
Description
本発明は、粉体現像剤を用いた現像装置及びこの現像装置を備えた画像形成装置に関する。
粉体現像剤を用いた画像形成装置では、粉体現像剤を収容している現像装置で発生する粉煙(現像剤の粉煙)の飛散を防止しなければならない。そのために、特許文献1に記載の画像形成装置では、現像ローラの両端近傍に吸引口を有する粉煙吸引装置を設け、これにより現像ローラの両端側から粉煙を回収するようにしている。
特開2003−177604号公報
しかしながら、特許文献1に記載の粉煙回収装置は構造が複雑であるという問題、また多数の構成部品によって構成されるために画像形成装置の大幅なコストアップを招来するという問題がある。
そこで、本発明は、簡単な構成によって粉煙を回収する現像装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。具体的に、本発明は、静電潜像坦持体に対向して配置された現像ローラを備え、該現像ローラの外周面に保持された粉体現像剤を用いて静電潜像坦持体に形成されている静電潜像を現像する現像装置及び該現像装置を備えた画像形成装置において、上記現像ローラの一端側では上記現像ローラの外周面に保持される現像剤の厚みとほぼ同一又はそれよりも僅かに小さな隙間を形成し、上記現像スリーブの他端側では上記現像ローラの外周面に保持される現像剤の厚みとほぼ同一又はそれよりも僅かに大きな隙間を形成したことを特徴とする。
このように構成された本発明の現像装置及び画像形成装置によれば、簡単且つ安価な構成によって粉煙を回収できる。
以下、複数の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、図面に表された部材等の位置を容易に理解できるように、「右」、「左」などの特定の場所を意味する用語を用いるが、これらの使用は発明の理解を容易にするためにであって、発明の技術的範囲を定めるうえで利用されるものではない。
実施形態1
図1は、本発明に係る電子写真式画像形成装置10における現像部の構成を示す図である。画像形成装置10には種々の装置(例えば、複写機、プリンタ、複合機、ファクシミリ)が含まれ、本発明はいずれの装置にも適用可能である。図において、符号12で示す静電潜像坦持体(以下、「感光体」という。)12は、矢印14方向に移動又は回転するようにしてある。符号16で示す現像装置は感光体12の近傍に配置されている。現像装置16のハウジング18は感光体12との対向部に開口部20を備えており、この開口部20の内側に現像ローラ22を収容している。現像ローラ22は、感光体12と微小ギャップ(図示せず)を介して対向しており、矢印24で示す方向に回転駆動可能に支持されている。現像ローラ22の背後には現像剤供給ローラ26が配置されており、この現像剤供給ローラ26から現像ローラ22に対して現像剤が供給されるようにしてある。現像ローラ22の上方には、現像ローラ22の外周面と所定の大きさの隙間を介して現像剤規制板28が対向している。現像ローラ22と感光体12が対向する現像領域30を挟むように、開口部20の上下には現像剤飛散防止部材32,34が取り付けてある。
このように構成された画像形成装置10によれば、現像装置16のハウジング18に収容されている現像剤36は、現像剤供給ローラ26によって現像ローラ22の外周面に供給される。現像ローラ36に供給された現像剤は、現像剤規制板28によって一定量に規制された後、感光体12と現像ローラ22が対向する現像領域30で感光体12の外周面に接触し、この感光体12の外周面に形成されている静電潜像を可視像化する。
図2に示すように、現像ローラ22は、中空円筒体からなるスリーブ52を有する。スリーブ52は両端に支軸54,56を備えている。支軸54,56はスリーブ52の中心軸を中心とする円筒外周面を有し、それぞれの外周面に軸受58,60が外装されている。軸受58,62は現像装置16のハウジング18に設けた軸受支持部62,64に保持されており、これにより現像ローラ22が回転自在に支持されている。支軸54,56には、スリーブ52よりも僅かに大径の現像ギャップ形成リング66,68が回転自在に外装されており、図示しない付勢手段(スプリング)によってリング66,68の外周面を感光体12の両端近傍外周面に当接し、スリーブ52と感光体12との間にほぼ一定の現像ギャップが形成されている。現像ギャップは、スリーブ52の外周面に保持される現像剤の厚みとほぼ同一又はそれよりも僅かに小さい。図面上右側の支軸54には歯車70が外装されて固定されており、この歯車70が駆動系に駆動連結されている。
図示する実施形態では、感光体12及び現像ローラ22の現像領域Lの外側において、スリーブ52の右側には周方向に等間隔に複数の貫通孔(第1の貫通孔)72が形成されている。また、図面の右側にある支軸54は中空円筒部材で形成されており、中心軸に沿って、スリーブ52の内部空間を外部に連通する貫通孔(第2の貫通孔)74を備えている。
このように構成された画像形成装置10及び現像装置22によれば、現像ローラ22の回転によって該現像ローラ22の外周面近傍に形成される空気の流れが、矢印76,78で示す経路に沿って、スリーブ貫通孔72、支軸貫通孔74を介して外部に移動する。したがって、現像ローラ22の外周面近傍に浮遊する粉煙現像剤(以下、「粉煙」という。)は、空気の移動経路76,78に沿って移動し、貫通孔74、76の近傍又は貫通孔76の出口近傍に設けられた現像剤捕集部(例えば、フィルタ)によって回収される。
実施形態2
図3は、現像剤捕集部の配置例を示す図で、この実施形態では現像剤捕集部であるフィルタ80が支軸貫通孔74の入口端部に取り付けてある。したがって、この実施形態によれば、空気の流れと共に移動する粉煙がフィルタ80に捕集される。このとき、支軸54を交換可能に構成しておけば、フィルタ80の交換が容易になり、リサイクル面で良い。
実施形態3
図4は、現像剤捕集部を含む現像剤捕集装置を示す。現像剤捕集装置82は、画像形成装置10の筐体84に形成された貫通孔86を有する。また、貫通孔86は支軸貫通孔74の延長上に形成されており、これら貫通孔86と支軸貫通孔74が、支軸54の右端部に外装された筒88で連結されている。そして、貫通孔86の外側には、この貫通孔86を囲むように筒部90が固定されており、この筒部90の内側にフィルタ92が設けてある。したがって、実施形態3によれば、支軸貫通孔74から流出した粉煙は、筒88の内部空間から貫通孔86を介して筐体84の外側に流出し、そこでフィルタ92に捕集される。
実施形態4
図5は図4に示す実施形態を変形した実施形態4を示し、この実施形態ではフィルタ92の外側に強制送風装置であるファン94が設けてある。したがって、実施形態4によれば、貫通孔72を通る空気の流れが積極的に形成され、浮遊現像剤が確実に捕集される。
実施形態5
図6は実施形態5を示し、この実施形態では図上右側に示す支軸54のスリーブ固定部にフランジ96が形成されており、このフランジ96に複数の貫通孔(第2の貫通孔)98が周方向に等間隔に形成されている。したがって、実施形態5によれば、スリーブ貫通孔72を通じてスリーブ内部に流入した粉煙は、フランジ96の貫通孔98を介し、リング66と現像装置ハウジング18との隙間から外部に流出する。図示しないが、本実施形態においても、図3又は図5に示す現像剤捕集装置を設けることにより、流出した粉煙を確実に捕集できる。また、本実施形態では、リング66のフランジ部に開口部100を形成することにより、粉煙の移動がスムーズに行われる。さらに、隣接する開口部100の間に残存する複数のフランジ部分をそれぞれスクリュー羽根の形状に形成することにより、リング66の回転によって積極的な空気の流れを形成するようにしてもよい。
実施形態6
図7は実施形態6を示し、この実施形態では画像形成装置10の筐体84に開口部102を形成すると共に開口部102の外側に筒部(例えば、円筒フード)104を設け、この筒部104の内側にフィルタ106とファン108を配置している。したがって、実施形態6によれば、フランジ開口部100を通じて流出した粉煙がフィルタ106によって確実に回収できる。
実施形態7
図8は実施形態7を示す。この実施形態では、現像ローラ22の左端側にある非現像領域(領域Lの外側)の外周面に、周方向に連続する環状のシール部材110が装着されている。シール部材110の厚みは、現像ローラ22の外周面に保持される現像剤層の厚みとほぼ同程度又はそれよりも僅かに大きな厚みとすることが好ましい。なお、図面上、シール部材110と感光体12、ギャップ調整リング68と感光体12は離して表示されているが、実際にはギャップ調整リング68が感光体12に当接しており、シール部材110は感光体12に接触しているか又は感光体12から僅かに離間している。また、シール部材110には種々の材料が使用できるが、非磁性の材料を用いることが好ましい。さらに、本実施形態のシール部材110は上述した全ての実施形態と組み合わせて用いることができ、その場合、現像ローラ22の左側では確実に粉煙の流出が防止されるので、上述のように、現像ローラ22の右側だけに粉煙捕集装置を設ければよい。
10:画像形成装置、12:静電潜像坦持体(感光体)、16:現像装置、18:ハウジング、20:開口部、22:現像ローラ、36:現像剤、52:スリーブ、54,56:支軸、72:貫通孔(第1の貫通孔)、74:貫通孔(第2の貫通孔)、80:フィルタ、110:シール部材。
Claims (2)
- 静電潜像坦持体に対向して配置された現像ローラを備え、該現像ローラの外周面に保持された粉体現像剤を用いて静電潜像坦持体に形成されている静電潜像を現像する現像装置において、
上記現像ローラの一端側では上記現像ローラの外周面に保持される現像剤の厚みとほぼ同一又はそれよりも僅かに小さな隙間を形成し、上記現像スリーブの他端側では上記現像ローラの外周面に保持される現像剤の厚みとほぼ同一又はそれよりも僅かに大きな隙間を形成したことを特徴とする現像装置。 - 請求項1に記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005165436A JP2006337907A (ja) | 2005-06-06 | 2005-06-06 | 現像装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP2006337907A (ja) |
Citations (4)
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JPS57111563A (en) * | 1981-06-23 | 1982-07-12 | Canon Inc | Method and device for development |
JPH01281476A (ja) * | 1988-05-09 | 1989-11-13 | Seiko Epson Corp | トナー搬送体 |
JPH0784454A (ja) * | 1993-09-14 | 1995-03-31 | Tec Corp | 電子写真装置 |
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2005
- 2005-06-06 JP JP2005165436A patent/JP2006337907A/ja active Pending
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