JP2006337438A - 楽音発生装置および楽音発生処理のプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 CPU1は、演奏情報を受信したときは、RAM4を検索し、受信した演奏情報を構成する全ての要素を検出したとき又は一部の要素を検出したときは、その検出した要素に対応する発音パラメータをRAM4から読み出し、受信した演奏情報を構成する一部の要素又は全ての要素に対応する発音パラメータが検出できない場合には、その検出できない発音パラメータを演算によって生成し、読み出した全ての要素に対応する発音パラメータ、又は、読み出した一部の要素に対応する発音パラメータおよび生成した残りの要素に対応する発音パラメータ、又は、生成した全ての要素に対応する発音パラメータを楽音信号の発生のために音源LSI6に出力する。
【選択図】 図1
Description
また、他の特許文献の電子楽器のキーオンディレイ効果付加装置においては、マイクロコントローラや音源LSIなどに負荷がかからないようにして、できるだけ多くの楽音発音チャンネル数を確保するとともに、波形メモリに必要な記憶容量も少なくするために、1つのキーオン情報に基づき、複数の発音発生チャンネルに対して、波形読出アドレスやエンベロープ係数を含む制御パラメータ(発音パラメータ)を同時に転送し、任意の楽音波形を波形記憶手段に記憶し、転送された複数の楽音発生チャンネルに割り振られた制御パラメータに基づき、波形記憶手段からの楽音波形データの読出を行うとともに、この波形データにエンベロープの付与を行って楽音信号を生成し、楽音発生チャンネル毎に生成された楽音信号に基づいて楽音を発生する構成になっている。(特許文献2参照)
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、外部から入力される演奏情報や内部で発生する演奏情報の情報量が多いときでも、音切れなどの現象を発生することなく高い音質で発音を行うことを目的とする。
図1は、実施形態における楽音発生装置の構成を示すブロック図である。図1において、CPU1は、システムバスおよび入出力ポートに接続されている各部との間で指令およびデータの授受を行って、この装置に接続されている電子楽器2から入力される演奏情報に応じて楽音を発生する。電子楽器2は、例えば、キーボードやシーケンサで構成され、外部のMIDI機器からキーボードに入力されるMIDIデータ、シーケンサの内部で発生されるMIDIデータを演奏情報として楽音発生装置に出力する。
RxChannel 、RxKey 、およびRxVelocityはそれぞれ、電子楽器2が受信する演奏情報の要素であるチャンネル番号、キー番号、およびベロシティ値のMIDIデータをセットするレジスタである。Adrsは、チャンネル番号およびキー番号によって決定する波形ROM7のアドレスをセットするレジスタである。Pitchは、チャンネル番号およびキー番号によって決定される音高をセットするレジスタである。チャンネル番号毎に音色が割り当てられ、さらに、キー番号によっても異なる波形データが割り当てられている。したがって、チャンネル番号およびキー番号によって波形データの読出開始アドレスが決定する。FilterFreq は、チャンネル番号、キー番号、およびベロシティ値によって決定するフィルタ周波数をセットするレジスタである。チャンネル毎に基本的なフィルタ周波数が設定されているが、これをベースにキースケーリングが行われ、さらにベロシティ値によってもフィルタ周波数が変動するので、これら3つの要素によって最終的なフィルタ周波数が決定する。FilterEnvRateは、チャンネル番号によって決定されるフィルタの開始エンベロープレートをセットするレジスタである。FilterFreqおよびFilterEnvRateは、音源LSI6のエンベロープジェネレータ12に入力される。AmpLvl は、チャンネル番号およびベロシティ値によって決定される音量レベルをセットするレジスタである。チャンネル番号に応じた基本的な音量レベルにベロシティ値を乗算して最終的な音量レベルが決定する。AmpEnvRateは、チャンネル番号によって決定されるアンプの開始エンベロープレートをセットするレジスタである。AmpLvlおよびAmpEnvRateは、音源LSI6のエンベロープジェネレータ14に入力される。
図5は、CPU1のメインルーチンのフローチャートである。所定のイニシャライズ(ステップSA1)の後、以下のループ処理を行う。電子楽器2からMIDI INすなわち演奏情報の入力があるか否かを判別し(ステップSA2)、演奏情報の入力があったときは、その演奏情報がノートオンであるか否かを判別する(ステップSA3)。ノートオンの場合にはノートオン処理を実行する(ステップSA4)。その演奏情報がノートオンでない場合には、ノートオフであるか否かを判別し(ステップSA5)、ノートオフである場合にはノートオフ処理を実行する(ステップSA6)。その演奏情報がノートオフでない場合、例えば、音色変更などのその他の制御情報である場合には、その他の処理を実行する(ステップSA7)。ステップSA4、ステップSA6、又はステップSA7の処理の後は、ステップSA2に移行して、上記ループ処理を繰り返す。
したがって、外部から入力される演奏情報や内部で発生する演奏情報の情報量が多いときでも、音切れなどの現象を発生することなく高い音質で発音を行うことができる。
したがって、受信した演奏情報の全ての要素に対応する発音パラメータだけでなく、一部の発音パラメータと同じものがRAM5にある場合でも、その発音パラメータを再利用することで、発音パラメータを生成する演算処理を低減することが可能になる。
したがって、同じ音色の演奏情報について、異なる音高および異なる音量に対応する豊富な発音パラメータを再利用するために記憶できるので、発音パラメータを生成する演算処理を低減することが可能になる。
したがって、RAM5に記憶された発音パラメータの利用頻度を把握できるので、キャッシュエリアに新たに発音パラメータを上書きする場合に、利用頻度が最も低いキャッシュエリアを容易に選択できる。
したがって、再利用する発音パラメータの要素数に応じて利用頻度に重み付けをすることで、キャッシュエリアに新たに発音パラメータを上書きする場合に、重み付けした利用頻度が最も低いキャッシュエリアを容易に選択できる。
したがって、キャッシュエリアに新たに発音パラメータを上書きする場合に、再利用した時が最も古いキャッシュエリアを容易に選択できる。
外部あるいは内部で発生した演奏情報を受信するステップAと、演奏情報を構成する要素およびその要素に基づいて楽音信号の発生に用いられる発音パラメータを対応させて所定の記憶手段に記憶するステップBと、前記ステップAによって演奏情報が受信されたときは前記記憶手段を検索し、受信された演奏情報を構成する全ての要素を検出したとき又は一部の要素を検出したときは、当該検出した要素に対応する発音パラメータを前記記憶手段から読み出すステップCと、受信された演奏情報を構成する一部の要素又は全ての要素に対応する発音パラメータが前記ステップCによって検出できない場合には、当該検出できない発音パラメータを演算によって生成するステップDと、前記ステップCによって読み出された全ての要素に対応する発音パラメータ、又は、前記ステップCによって読み出された一部の要素に対応する発音パラメータおよび前記ステップDによって生成された残りの要素に対応する発音パラメータ、又は、前記ステップDによって生成された全ての要素に対応する発音パラメータを楽音信号の発生のために出力するステップEと、をコンピュータに実行させる。
2 電子楽器
3 キースキャナ
4 ROM
5 RAM
6 音源LSI
7 波形ROM
8 D/A変換回路
9 出力回路
11 フィルタ
12 エンベロープジェネレータ
13 アンプ
14 エンベロープジェネレータ
15 合成回路
Claims (12)
- 外部あるいは内部で発生した演奏情報を受信する受信手段と、
演奏情報を構成する要素およびその要素に基づいて楽音信号の発生に用いられる発音パラメータを対応させて所定の記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
前記受信手段によって演奏情報が受信されたときは前記記憶手段を検索し、受信された演奏情報を構成する全ての要素を検出したとき又は一部の要素を検出したときは、当該検出した要素に対応する発音パラメータを前記記憶手段から読み出す検索手段と、
受信された演奏情報を構成する一部の要素又は全ての要素に対応する発音パラメータが前記検索手段によって検出できない場合には、当該検出できない発音パラメータを演算によって生成する演算手段と、
前記検索手段によって読み出された全ての要素に対応する発音パラメータ、又は、前記検索手段によって読み出された一部の要素に対応する発音パラメータおよび前記演算手段によって生成された残りの要素に対応する発音パラメータ、又は、前記演算手段によって生成された全ての要素に対応する発音パラメータを楽音信号の発生のために出力する出力手段と、
を備えた楽音発生装置。 - 前記受信手段は、前記出力手段によって出力される発音パラメータである音色、音高、および音量のそれぞれに対応するチャンネル番号、キー番号、およびベロシティ値を要素とする演奏情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の楽音発生装置。
- 前記記憶手段は、発音のチャンネル数に対応する複数のチャンネルエリアを有し、各チャンネルエリアは複数のキャッシュエリアをさらに有し、前記記憶制御手段は、各キャッシュエリアに音色、音高、および音量の発音パラメータを記憶することを特徴とする請求項1に記載の楽音発生装置。
- 前記各キャッシュエリアは、カウント値を記憶するカウントエリアをさらに有し、前記記憶制御手段は、前記検索手段によって演奏情報の要素に対応する発音パラメータがキャッシュエリアから読み出されるたびに当該キャッシュエリアにおけるカウントエリアのカウント値を増加することを特徴とする請求項3に記載の楽音発生装置。
- 前記記憶制御手段は、前記受信手段によって受信された演奏情報の要素の中で前記記憶手段のキャッシュエリアに記憶されている発音パラメータに対応する要素数が多いほどそのキャッシュエリアにおけるカウントエリアのカウント値の増加率を大きくすることを特徴とする請求項4に記載の楽音発生装置。
- 前記各キャッシュエリアは、前記出力手段によって出力された発音パラメータの履歴情報を記憶するヒストリエリアをさらに有し、前記記憶制御手段は、最も古い履歴情報が記憶されているヒストリエリアを有するキャッシュエリアに前記出力手段によって出力された発音パラメータを記憶することを特徴とする請求項1に記載の楽音発生装置。
- 外部あるいは内部で発生した演奏情報を受信するステップAと、
演奏情報を構成する要素およびその要素に基づいて楽音信号の発生に用いられる発音パラメータを対応させて所定の記憶手段に記憶するステップBと、
前記ステップAによって演奏情報が受信されたときは前記記憶手段を検索し、受信された演奏情報を構成する全ての要素を検出したとき又は一部の要素を検出したときは、当該検出した要素に対応する発音パラメータを前記記憶手段から読み出すステップCと、
受信された演奏情報を構成する一部の要素又は全ての要素に対応する発音パラメータが前記ステップCによって検出できない場合には、当該検出できない発音パラメータを演算によって生成するステップDと、
前記ステップCによって読み出された全ての要素に対応する発音パラメータ、又は、前記ステップCによって読み出された一部の要素に対応する発音パラメータおよび前記ステップDによって生成された残りの要素に対応する発音パラメータ、又は、前記ステップDによって生成された全ての要素に対応する発音パラメータを楽音信号の発生のために出力するステップEと、
をコンピュータに実行させる楽音発生処理のプログラム。 - 前記ステップAは、前記ステップEによって出力される発音パラメータである音色、音高、および音量のそれぞれに対応するチャンネル番号、キー番号、およびベロシティ値を要素とする演奏情報を受信することを特徴とする請求項7に記載の楽音発生処理のプログラム。
- 前記記憶手段は、発音のチャンネル数に対応する複数のチャンネルエリアを有し、各チャンネルエリアは複数のキャッシュエリアをさらに有し、前記ステップBは、各キャッシュエリアに音色、音高、および音量の発音パラメータを記憶することを特徴とする請求項7に記載の楽音発生処理のプログラム。
- 前記各キャッシュエリアは、カウント値を記憶するカウントエリアをさらに有し、前記ステップDは、前記ステップCによって演奏情報に対応する発音パラメータが読み出されるたびに当該キャッシュエリアにおけるカウントエリアのカウント値を増加することを特徴とする請求項9に記載の楽音発生処理のプログラム。
- 前記ステップBは、前記ステップAによって受信された演奏情報の中で前記記憶手段のキャッシュエリアに記憶されている発音パラメータに対応する要素数が多いほどそのキャッシュエリアにおけるカウントエリアのカウント値の増加率を大きくすることを特徴とする請求項10に記載の楽音発生処理のプログラム。
- 前記各キャッシュエリアは、前記ステップEによって出力された発音パラメータの履歴情報を記憶するヒストリエリアをさらに有し、前記ステップBは、最も古い履歴情報が記憶されているヒストリエリアを有するキャッシュエリアに前記ステップEによって出力された発音パラメータを記憶することを特徴とする請求項7に記載の楽音発生処理のプログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005158616A JP2006337438A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 楽音発生装置および楽音発生処理のプログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005158616A JP2006337438A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 楽音発生装置および楽音発生処理のプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006337438A true JP2006337438A (ja) | 2006-12-14 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005158616A Pending JP2006337438A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 楽音発生装置および楽音発生処理のプログラム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018159870A (ja) * | 2017-03-23 | 2018-10-11 | カシオ計算機株式会社 | 楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器 |
JP2018159871A (ja) * | 2017-03-23 | 2018-10-11 | カシオ計算機株式会社 | 楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器 |
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2005
- 2005-05-31 JP JP2005158616A patent/JP2006337438A/ja active Pending
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