JP2006335483A - 糸のトラバース装置、及びそれを備える繊維機械 - Google Patents

糸のトラバース装置、及びそれを備える繊維機械 Download PDF

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Abstract

【課題】 パッケージに巻き取られる糸を綾振りさせるトラバース装置に関し、具体的には、糸ガイドを備えるアームの反転時における立ち上がり加速度を向上する。
【解決手段】 糸を巻き取る巻取ボビン2に糸を綾振るために、糸ガイド6aを備えたアーム6を往復回動させるアーム駆動部7を備えるトラバース装置3であって、2つのヨーク14a・14bのそれぞれに永久磁石16a・16bが設けられ、前記エアギャップ15を2列に分列する中央ヨーク14mが設けられ、前記2列のエアギャップ15a・15bのそれぞれには、径方向を向き、互いに逆向きである磁力線17a・17bが永久磁石16a・16bによって形成されており、前記電気コイル12の一部が、前記中央ヨーク14mを取り巻くようにして前記2列のエアギャップ15a・15bのそれぞれに内挿されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、巻取ボビンに巻き取られる糸を綾振りさせるための糸のトラバース装置に関する。
この種のトラバース装置に関し、特許文献1は、アームの先端側に糸をガイドする糸ガイドが取り付けられ、アームの他端側又は中間部を軸に連結され、軸を支点としてアームが揺動可能な構成とし、アームの他端側にはボイスコイルモータが連結された構成を開示する。この特許文献1で、前記ボイスコイルモータは、軸を中心とした扇状の永久磁石からなるステータと、ステータを囲うように設けられた扇状の空芯コイルからなる可動子とからなる、とされている。
また特許文献2は、糸のトラバース装置ではなくディスクドライブのヘッド位置決めのための構成であるが、その第3実施例において、複数個の永久磁石を支えるヨークに内側と外側の2つの扇形の穴(エアギャップに相当)を備え、コイルは中心軸を接線方向に向けて構成し、磁石とヨークによって、大きさが等しく方向は平行で反対である一対の電磁力F−F(即ち、偶力)をコイルに作用させ、これによってモータがアームを回転する純粋トルクを発生させる構成を開示する。
一方、特許文献3のトラバース装置では、コイルは、特許文献1や特許文献2とは異なり、その中心軸線が糸ガイドの回転軸線と交差するように巻かれている。また、磁石は、コイルの旋回路の中心点の左側と右側で異なった極性とし、旋回路の左側と右側のそれぞれをコイルの巻線条が通っている。これにより、左側と右側でコイルの巻線条(コイル辺)に及ぼされるモーメントを同じ正負符号(向き)とすることができる。
特開2001−72334号公報(図1、0012、0013) 特開平5−304755号公報(図9、第12カラム38行〜42行、第13カラム6〜8行、同36〜41行) 特表2002−532365号公報(図1、0041、0046、0048、請求項7)
しかし、上記特許文献1では、上記コイルに流れる電流と交差する磁界の発生源が上記の永久磁石からなるステータであって、この永久磁石が、N極又はS極が駆動方向に連続的に配設されている、という点に関してのみ開示されるにとどまり、当該磁界の具体的な磁束経路に関して何ら記載されていない。言い換えれば、上記コイルに作用する磁束密度の高密度化という面で、改善の余地が残されている。
また、上記特許文献2のような偶力F−Fによる駆動構成では、アームを旋回させるトルクを十分に確保するためには、電磁力が加わる一対のコイル辺の間をある程度離隔させる必要がある。これは、上記コイル辺同士を繋ぐコイル辺(トルクに寄与しないコイル辺)を長くしなければならないことを意味し、コイルを含むアームの重量が増加し、イナーシャも大となってしまう。
ここで、トラバース装置の技術分野では(ディスクドライブのヘッド位置決めの分野と異なり)、近年の糸の高速巻取の傾向に伴い、高速で連続的に往復反転を繰り返すニーズが強くなってきている。特許文献3の段落番号0027で、糸ガイドの往復運動幅の終端点における滞在時間の短縮(換言すれば、鋭い反転)が綾巻きボビンの密度の均一化を生じせしめるとしているように、パッケージの品質向上のためには、反転に抗する慣性力(イナーシャ)をできる限り低減することが重要な課題となっている。
また、別の観点から言えば、上記特許文献2の駆動構成では、前記アームの駆動トルクは、特許文献2の図9に示すように、前記電気コイルのうち、前記アームの回動軸に近い側のコイル辺に作用する電磁力Fによるトルクと、該回動軸から遠い側に位置するコイル辺に作用する電磁力Fによるトルクとのトルク差によって得られるものであるから、大きな駆動トルクを期待することは困難である。
ここで、上記技術分野では、上述の如くイナーシャをできる限り低減させることに加えて、同様の理由で、アームを旋回させる駆動トルクをできる限り増大させることも重要な課題となっている。従って、この観点からみても、上記特許文献2の構成は合理的とは言えない。
一方、特許文献3の構成では、左右一対のコイル辺に同じ方向の電磁力を生じさせることで大トルクが得られる点で特許文献1や特許文献2より優れているが、どの旋回位置においても、左右に分割された空間のそれぞれに左右一対のコイル辺を常に位置させなければならないので、結局は、その左右のコイル辺を繋ぐコイル辺(トルクに寄与しないコイル辺)を長くしなければならず、イナーシャは大きくなってしまう。
また、上記のように左右を繋ぐコイル辺が長い形状のコイルとなっているので、その旋回のために要するスペースも大きくなり、糸ガイドの駆動部のコンパクト化という面で改善の余地が残されていた。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
糸を巻き取る巻取ボビンに糸を綾振るために、糸ガイドを備えたアームを往復回動させるアーム駆動部を備える糸のトラバース装置であって、前記アーム駆動部は、前記アームに設けられる電気コイルと、前記アームの回動中心に対して円弧状に形成され、かつ前記円弧の径方向に互いに離隔して配置される2つのヨークと、前記2つのヨークに挟まれ、内部に磁界が形成されているエアギャップと、を備え、前記電気コイルの一部が前記エアギャップに内挿される形式のものであって、前記2つのヨークのそれぞれに磁石が設けられ、前記エアギャップを前記径方向に2列に分列する中央ヨークが設けられ、前記2列のエアギャップのそれぞれには、前記径方向を向き、互いに逆向きである磁界が前記磁石によって形成されており、前記電気コイルの一部が、前記中央ヨークを取り巻くようにして前記2列のエアギャップのそれぞれに内挿されている。
以上の構成により、前記電気コイルのうち前記磁界に内挿される部分に、それぞれ同一方向を向く電磁力が発生するので、大きさが等しく方向が平行で逆向きの一対の電磁力により生じる偶力によってアームを揺動させるアーム駆動部の構成(特許文献2)に比べて、前記電気コイルのうち前記アームを回動させる駆動トルクに寄与しない部分の長さを短くできるので、前記電気コイルを軽量、かつコンパクトにできる。
また、前記磁界を発生させる前記磁石が、前記電気コイルの外周側に配置されているので、この意味でも上記の駆動トルクに寄与しない部分の長さを短くできる。
また、前記アームの駆動トルクが、前記電気コイルのうち、前記アームの回動軸に近い側のコイル辺に作用する電磁力Fによるトルクと、該回動軸から遠い側に位置するコイル辺に作用する電磁力Fによるトルクとが重畳された合計トルクによって得られるものであるから、上記特許文献2の構成に比べて、極めて大きな駆動トルクを得ることができる。
また、前記中央ヨークと、その両側に前記エアギャップを隔てて配置される前記磁石及び前記ヨークと、によって、前記エアギャップ内に強力な磁界が生じるように前記磁界の磁束経路が発散することなく形成されている。言い換えれば、当該磁界の磁束密度の高密度化が、前記中央ヨークと、その両側に配置される2つの前記ヨークによって図られている。
以上により、前記アームのイナーシャが低減され、かつ、強力な磁界が前記電気コイルに作用するので、前記アームの反転時における立ち上がり加速度を向上できる。これにより、前記巻取ボビンの端部における糸の滞在時間を、その他の範囲における滞在時間に近づけられるので、巻取パッケージの端部に局所的に巻き太りが生じたり、巻取パッケージの密度が不均一となるのを抑制できる。
また、前記電気コイルの中心軸が前記中央ヨークの長手方向に沿うように構成されており、さらに前記径方向に2列に形成された前記エアギャップのそれぞれにおいて前記電気コイルに前記駆動トルクを発生させているので、特許文献3の構成と比べて、発生する駆動トルクの大きさが同一である場合においても、前記駆動トルクに寄与しない部分の長さを短くでき、また前記アーム駆動部をよりコンパクトとできる。
前記2つのヨークと前記中央ヨークが互いに接続されていることが好ましい。
以上の構成により、前記2列のエアギャップ内に形成される磁力線がループ可能な磁気回路が形成されるので、前記2つのエアギャップ内における磁束密度を向上できる。従って、前記アームの反転時における立ち上がり加速度を向上できる。
前記中央ヨークが、この中央ヨークの材料よりも低い比透磁率の材料で覆われていることが好ましい。
以上の構成により、前記電気コイルのコイルインダクタンスが低減されるので、前記電気コイルに流れる電流の変化を妨げようとする逆起電力を抑制できる。従って、前記電流を急峻に変化させることができるので、前記アームの反転時における立ち上がり加速度を向上できる。
前記中央ヨークを覆う前記材料は、銅またはアルミニウムであることが好ましい。
以上の構成により、前記比透磁率の低い材料として安価かつ加工が容易な材料を採用することで、前記電気コイルのコイルインダクタンスを安価かつ容易に低減できる。
前記アーム駆動部が、前記アームの回動中心に対して周方向に2つ設けられていることが好ましい。
以上の構成により、単に前記アーム駆動部を追加するだけで前記アームを回動させる駆動トルクを増大できるので、前記アームの反転時における立ち上がり加速度を容易に向上できる。
あるいは、前記アームの反転に際して必要とする大きな前記駆動トルクを前記2つのアーム駆動部に分担できるので、前記アームの反転時において前記電気コイルに流される電流を低減できるから、前記電気コイルの発熱を抑制できる。
また、前記電気コイルが、前記2つのアーム駆動部のそれぞれに別個独立して設けられているので、特許文献3と比較して、前記電気コイルのうち前記駆動トルクに寄与しない部分の長さを短くできる。従って、前記アーム駆動部を追加するに際して、前記アームが余計な重量増加を伴わないので、前記アームの反転時における立ち上がり加速度を確実に向上できる。
前記2つのアーム駆動部が、前記アームの回動中心に関して対称に設けられていることが好ましい。
以上の構成により、前記2つのアーム駆動部により前記アームの回動中心に作用する力が互いにつり合うこととなる。
従って、例えば前記回動中心が軸及び軸受より構成されている場合は、その軸及び軸受の摩耗を低減できる。
前記2つのアーム駆動部が、前記アームの長手方向に沿う方向に並べて配置されていることが好ましい。
以上の構成により、前記アーム駆動部が1つの場合と同程度に、前記糸のトラバース装置をコンパクトとできる。
前記2つのアーム駆動部が、前記アームの長手方向に対して直交する方向に並べて配置されていることが好ましい。
以上の構成により、前記アームの近傍に前記アーム駆動部を設けるスペースが確保できない場合でも、追加される前記アーム駆動部が前記アームと干渉することなく配置されるので、容易に前記アーム駆動部を追加することができる。
繊維機械は、上記の糸のトラバース装置を備えていることが好ましい。
これにより、上記の有用な効果を有する繊維機械を提供できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るトラバース装置の第1の実施形態に関して説明する。
ここでは、本発明を、繊維機械の一例として自動ワインダに適用した例について説明する。
図1は、第1実施形態に係る自動ワインダの巻取部の正面模式図である。
図2は、図1におけるA−A’断面図である。
図5は、本発明の一実施形態に係る自動ワインダの巻取ユニットを示す正面模式図である。
まず、図5に基づいて、自動ワインダ101の糸巻取ユニット102を説明する。
図5に示す自動ワインダ101の糸巻取ユニット102は、給糸ボビン103から解舒されて供給される糸1をトラバース装置3でトラバースさせながら巻取ボビン2に巻き取り、所定長で所定形状のパッケージ20を形成するものである。図5では糸巻取ユニット102を1台しか図示していないが、このような糸巻取ユニット102が図略の機台上に多数列設されることで、自動ワインダ101が構成されている。
糸巻取ユニット102は、巻取ボビン2を着脱可能に支持するクレードル21と、巻取ボビン2に形成されるパッケージ20の周面に接触して従動回転可能な圧接ローラ8と、を備えている。前記クレードル21は、巻取ボビン2の軸方向両端をボビンホルダ4・4により挟持して回転自在に支持できるように構成されている。またクレードル21は支軸25を中心として回動自在に構成されており、これによって、巻取ボビン2上に形成されたパッケージ20の周面が、圧接ローラ8の周面に対して接触又は離間できるようになっている。また、クレードル21には、玉揚げ時や糸切れ時等にパッケージ20を圧接ローラ8から離間するように当該クレードル21を強制的に揺動させる、図示しない離間機構を備えている。
前記クレードル21は一対のクレードルアームを備えており、それぞれのクレードルアームの先端部に、前記ボビンホルダ4・4が互いに対向するように配置されている(図1も併せて参照)。また、一側のクレードルアームの先端部には、前記ボビンホルダ4を駆動するためのパッケージ駆動モータ5が備えられている。なお、他側のクレードルアームのボビンホルダ4は、単に回転可能に備えられている。
また図1や図5に示すように、前記圧接ローラ8の近傍にはトラバース装置3が設けられており、このトラバース装置3によって、糸1が綾振りされながらパッケージ20に巻き取られるようになっている。このトラバース装置3の構成は後述する。
なお、本実施形態の糸巻取ユニット102においては、巻取ボビン2に糸を巻き取る巻取部40は、巻取ボビン2をボビンホルダ4・4を介して支持するクレードル21と、前記パッケージ駆動モータ5と、前記トラバース装置3と、を少なくとも備えて構成される。
糸巻取ユニット102は、給糸ボビン103と圧接ローラ8との間の糸走行経路中に、給糸ボビン103側から順に、糸継装置114とクリアラー115を配設した構成となっている。
糸継装置114は、クリアラー115が糸欠陥を検出して行う糸切断時、又は給糸ボビン103からの糸解舒中の糸切れ時に、給糸ボビン103側の下糸と、パッケージ20側の上糸とを糸継ぎするものである。クリアラー115はスラブ等の糸欠陥を検出するためのものであって、糸欠陥検出時の糸切断用のカッタ115aが付設されている。
糸継装置114の上下には、給糸ボビン103側の下糸を吸引捕捉して糸継装置114へ案内する下糸捕捉案内手段116と、パッケージ20側の上糸を吸引捕捉して糸継装置114へ案内する上糸捕捉案内手段117が設けられている。上糸捕捉案内手段117はパイプ状に構成されており、軸117aを中心に上下回動可能に設けられるとともに、その先端側にマウス117bを設けている。同様に下糸捕捉案内手段116もパイプ状に構成されており、軸116aを中心に上下回動可能に設けられるとともに、その先端側には吸引口116bを設けている。上糸捕捉案内手段117及び下糸捕捉案内手段116には適宜の負圧源が接続されており、先端のマウス117b及び吸引口116bから空気を吸引できるようになっている。
前記のトラバース装置3は、巻取ボビン2よりもやや上流側に配置されている。このトラバース装置3は、大きく分けて、糸ガイド6aを先端に備えるとともに基端を回転自在に枢支したアーム6と、このアーム6を往復回動させるアーム駆動部7と、から構成されている。
なお、トラバース装置3により高速で綾振られる糸1が巻取ボビン2に安定して巻き取られるよう、巻取ボビン2は巻取ボビン2と平行に設けられた圧接ローラ8の方向へ適宜の付勢手段(不図示)により付勢されており、糸1は、この圧接ローラ8により巻取ボビン2に対して押圧されながら巻き取られることとなる。
次に、トラバース装置3を構成する前記のアーム6に関して説明する。
図1及び図2に示すように、アーム6の基端には、巻取ボビン2の軸心に対して直角となるようなアーム軸9が備えられている。このアーム軸9は、図2に示すように、アーム6と一体的に回動するよう構成されており、トラバース装置3のケース10に軸受9a・9bを介して回転自在に支持されている。また、アーム軸9の端部には、アーム6の回動角度を全範囲で検出可能なロータリーエンコーダ11が設けられている。
また、電気コイル12がコイル支持体13を介してアーム軸9に固定されており、電気コイル12とアーム6とが一体的に揺動するよう構成されている。電気コイル12の形状に関しては後述する。
なお、アーム6の先端に備えられている糸ガイド6aは、アーム6の回動中心であるアーム軸9から見て、巻取ボビン2および圧接ローラ8側に配置されている。
次に、アーム駆動部7に関して説明する。
図1に示すように、トラバース装置3において、糸ガイド6aとアーム軸9を挟んで反対側には、アーム軸9の軸心を中心とした円弧状となるよう、2つのヨーク14a・14bが所定の円弧角だけ設けられている。図2に示すように、この2つのヨーク14aとヨーク14bは、断面が矩形状であって、径方向に互いに離隔されている。また、内周側のヨーク14aと外周側のヨーク14bに挟まれるように、エアギャップ15が形成されている。
なお、上記所定の円弧角とは、アーム6に要求される綾振り角度より若干大きい角度のことである。また、ヨーク14bは、トラバース装置3のケース10の一部をなすよう構成されている。
前記のエアギャップ15内には、前記ヨーク14a・14bと同様に円弧状であって断面が矩形状である中央ヨーク14mが設けられている。また、この中央ヨーク14mによりエアギャップ15が前記径方向で2列に分列され、内周側にはエアギャップ15aが、外周側にはエアギャップ15bが形成されている。エアギャップ15aおよびエアギャップ15bも、断面が矩形状であって、かつアーム軸9の軸心に対して円弧状となっている。
上記のエアギャップ15aの内周側とエアギャップ15bの外周側には、同様に円弧状であって断面矩形状の永久磁石16a・16bがそれぞれヨーク14a・14bに支持されている。内周側の永久磁石16aは、そのN極が中央ヨーク14m(外周側の永久磁石16b)に対向するように、径方向に着磁されている。同様に外周側の永久磁石16bは、そのN極が中央ヨーク14m(内周側の永久磁石16a)に対向するように、径方向に着磁されている。
これにより、内周側のエアギャップ15a内には、アーム軸9側から放射状に延びる磁力線17aが形成されることとなり、外周側のエアギャップ15b内には、アーム軸9へ向かう磁力線17bが形成されることとなる。言い換えれば、前記2列のエアギャップ15a・15bのそれぞれには、径方向を向き、互いに逆向きである磁界(磁力線17a・17b)が上記の永久磁石16a・16bによって形成されている。
なお、第1実施形態においては、永久磁石16a及び永久磁石16bを、双方ともN極が中央ヨーク14mに対向するよう着磁したが、これに限らず双方ともS極が中央ヨーク14mに対向するよう着磁しても良い。この場合でも、前記2列のエアギャップ15a・15b内に、径方向を向き、互いに逆向きである磁界が形成されている、ということができる。
ここで、上記の中央ヨーク14mとエアギャップ15a・15bと永久磁石16a・16bは、図2に示すように、いずれもアーム軸9の軸心を中心とした薄い円弧板状となるように形成されている。
また、図1に示すように、ヨーク14a・14bと中央ヨーク14mのそれぞれの端部がヨーク14s・14tにより互いに接続されており、上記のエアギャップ15a・15b内に形成される磁力線がループ可能な磁気回路が形成されている。これによって、前記エアギャップ15a・15b内における磁束密度の向上が図られている。従って、後述する電気コイル12に同じ大きさの電流が流される場合であっても、前記磁気回路が形成されていない場合と比較して、より強い電磁力を発生させることができるので、アーム6の反転時における立ち上がり加速度を向上できる。
なお、ヨーク14s・14tは、トラバース装置3のケース10に固定されるよう構成されている。
ところで、図2に示すように、前記アーム軸9に固定されている前述の電気コイル12は、リード線が略矩形状に巻回されており、断面が矩形で薄い板状の前記中央ヨーク14mを取り巻くように形成されている。また、図1に示すように、電気コイル12は、その中心軸12aがアーム6の往復回動時に常に中央ヨーク14mの長手方向に沿うように配置されている。また、電気コイル12の一部であってアーム軸9と平行の、互いに向かい合う2つの辺である電気コイル辺12u・12dが、上記のエアギャップ15a及びエアギャップ15bにそれぞれ内挿されるよう構成されている。
この電気コイル12には、図2に示すように、可撓性の給電線12wを介して適宜の電流が供給されており、アーム6の往復回動範囲や回動速度などは、この電圧により制御されることとなる。
ここで、前述のとおり、エアギャップ15a・15b内には好適な磁界が形成されているので、電気コイル12に電流が流れると、フレミングの法則により電気コイル辺12u・12dに電磁力が発生する。
一方、電気コイル12の一部であって前記電気コイル辺12u・12dを互いに接続している残りの2つの辺である電気コイル辺12f・12rが通る空間には、微弱な磁界しか形成されていないので、ほとんど電磁力を生じない。
このように、本実施形態における電気コイル12には、電磁力が発生する辺(電気コイル辺12u・12d)と、ほとんど電磁力が発生せず、単にアーム6のイナーシャを増加させるだけの辺(電気コイル辺12f・12r)を、それぞれ一対、含んでいる。
そこで、本実施形態における電気コイル12は、高速で連続的に往復反転するよう回動するアーム6のイナーシャを低減させるために、電気コイル辺12f・12rの長さができるだけ短くなるよう構成されている。
具体的には、前述の通り、磁力線17aと磁力線17bとが互いに対向するように形成され、前記磁力線17a・17bのそれぞれに内挿されている電気コイル辺12uと電気コイル辺12dに同一方向を向く電磁力を発生させている。
従って、両磁力線17a・17bを同方向に形成した場合、即ち大きさが等しく方向が平行で逆向きの一対の電磁力により生じる偶力によってアームを揺動させる場合と比較して、電気コイル辺12uと電気コイル辺12dとを離隔させる必要がないので、電気コイル12のうち、ほとんど電磁力を発生せず、単にアーム6のイナーシャを増加させるだけの辺(電気コイル辺12f・12r)の長さをより短くできる。
言い換えれば、この電気コイル12のうち、アーム6を回動させる駆動トルクに寄与しない部分の長さ(電気コイル辺12f・12r)を大幅に短くできる。
従って、上記の電気コイル12が軽量、かつ前記径方向でコンパクトとなり、これに伴い前記アーム6のイナーシャが低減できるので、アーム6の反転時における立ち上がり加速度を向上できる。
また、前記磁力線17a・17bを発生させる前記永久磁石16a・16bが、前記電気コイル12の内周側ではなく外周側に配置されているので、特許文献1の構成と比べて、この意味でも上記の駆動トルクに寄与しない部分の長さ(電気コイル辺12f・12r)を短くできる。
また、前記アーム6の駆動トルクが、前記電気コイル12のうち、当該アーム6のアーム軸9に近い側の電気コイル辺12uに作用する電磁力によるトルクと、当該アーム6のアーム軸9から遠い側の電気コイル辺12dに作用する電磁力によるトルクとが重畳された合計トルクによって得られるものであるから、上記特許文献2の構成に比べて、極めて大きな駆動トルクを得ることができる。
また、前記中央ヨーク14mと、その両側に前記エアギャップ15a・15bを隔てて配置される前記永久磁石16a・16bおよび前記ヨーク14a・14bと、によって前記エアギャップ15a・15b内に強力な磁界が生じるように前記磁力線17a・17bの磁束経路が発散することなく形成されている。言い換えれば、当該磁力線17a・17bの磁束密度の高密度化が、中央ヨーク14mと、その両側に配置される2つのヨーク14a・14bによって図られている。
前述の通り前記アーム6のイナーシャが低減され、そのうえ、強力な磁界(磁力線17a・17b)が前記電気コイル12に作用するので、当該アーム6の反転時における立ち上がり加速度を向上できる。
また、以上のように構成することで、電気コイル12を始めとしたアーム駆動部7の構成を前記径方向でコンパクトとできる。
また、電気コイル12の中心軸12aが中央ヨーク14mの接線方向(長手方向)に沿うように構成されており、さらに駆動トルクを発生する上記の電気コイル辺12uと電気コイル辺12dとが前記径方向に2列に並んで配置されているので、特許文献3の構成に比べて、発生する駆動トルクの大きさが同一である場合においても、電気コイル12のうちアーム6を回動させる駆動トルクに寄与しない部分(電気コイル辺12f・12r)の長さをより短くでき、またアーム駆動部7の幅(図1において紙面左右方向)をよりコンパクトとできる。
ここで、磁気回路を形成するヨークは、一般的にフェライトなどの比透磁率の高い金属を材料としている。一方、本実施形態において、前記電気コイル12を貫通し磁気回路を形成している中央ヨーク14mは、その円弧方向の全域にわたって、比透磁率の低い材料である銅のスリーブ18によって覆われている。
これにより、上記電気コイル12のコイルインダクタンスが低減されるので、電気コイル12に流れる電流の変化を妨げようとする逆起電力を抑制できる。従って、アーム6の反転の際に電気コイル12を流れる電流を急峻に変化させることができるので、立ち上がり加速度を向上できる。
なお、上記の比透磁率が低い材料としてアルミニウムを採用することもできる。これら銅やアルミニウムは安価かつ加工しやすい材料なので、電気コイル12のコイルインダクタンスを安価かつ容易に低減できることとなる。
また、本実施形態のトラバース装置3は、前記の電気コイル12に電流を供給することでアーム6の往復回動を制御できる制御部19を備えている。
この制御部19の入力側は、前述のロータリーエンコーダ11へ適宜の信号線により接続されており、ロータリーエンコーダ11で検出されたアーム6の回動角度の信号を受信できるよう構成されている。また、制御部19の出力側は、アーム駆動部7の電気コイル12へ可撓性の給電線12wにより接続されており、適宜の電流を電気コイル12に供給できるよう構成されている。
このように、制御部19が、上記の受信結果に基づくフィードバック制御により、電気コイル12に適宜の電流を供給できるので、アーム6の往復回動における回動角度や回動速度等を自在に制御できるよう構成されている。
次に、トラバース装置3の前記アーム駆動部7の作動に関して説明する。
まず、図2に示すように、制御部19から電気コイル12へ供給される電流(記号i)が電気コイル12を時計回りに流れる場合に関して説明する。
前記エアギャップ15aには図2において下向きの磁界(磁力線17a)が形成されているので、フレミングの法則により、電気コイル辺12uには紙面に対して垂直に入る向きの電磁力が発生する。なお、図2において、紙面に垂直方向に入るベクトルはX印の付いた○で示されている。
また、前記のエアギャップ15bには上向きの磁界(磁力線17b)が形成されているので、電気コイル辺12dにも同様に、紙面に対して垂直に入る向きの電磁力が発生する。
このように、電気コイル辺12uと電気コイル辺12dには、大きさが略等しく、かつ平行であって同一方向に作用する一対の電磁力が発生することとなる。図1に示すように、これらの電磁力がアーム軸9より離隔して生じることで、アーム6に対してアーム軸9まわりに反時計回りの駆動トルクが生じる。これにより、アーム6がアーム軸9まわりに反時計回りに回動されることとなる。
以上のように、本実施形態におけるアーム駆動部7では、アーム6を回動させる駆動トルクを生じさせるために電気コイル辺12uと電気コイル辺12dとを意図的に離隔させる必要がなく、また、電磁回路を形成する中央ヨーク14mも肉薄とできる。
従って、前記駆動トルクに全く寄与せず単にアーム6のイナーシャを増加させるだけの電気コイル辺12fと電気コイル辺12rの長さを大幅に短くできるので、電気コイル12を軽量、かつコンパクトとできる。また、それに伴いアーム6のイナーシャを低減できるので、アーム6の反転時における立ち上がり加速度を向上できる。
なお、制御部19から供給される電流が電気コイル12を図2において反時計回りに流れる場合は、電磁力は単に前述した電磁力と反対方向に作用することとなる。
以上説明したように、本実施形態に係るアーム駆動部7は、第1に、電気コイル12のうちアーム6の駆動トルクに寄与しない部分(電気コイル辺12f・12r)の長さを短くでき、電気コイル12を軽量、かつコンパクトにできるので、アーム6のイナーシャを低減できる。
第2に、アーム駆動部7内に、ヨーク14a・14b・14s・14t及び中央ヨーク14mから成る好適な磁気回路が形成されているので、電気コイル12のうちアーム6の駆動トルクに寄与する部分(電気コイル辺12u・12d)に強い磁力線17a・17bを生じさせることができる。
第3に、電気コイル12の中心を貫通する中央ヨーク14mが、この中央ヨーク14mより低い比誘電率の材料で覆われているので、電気コイル12のコイルインダクタンスが低減されている。これによって、電気コイル12を流れる電流を急峻に変化させることができる。
以上の効果より、アーム6の反転時(トラバースターン時)における立ち上がり加速度を向上できる。従って、アーム6が高速で連続的に往復反転を繰り返すよう回動しても、巻取ボビン2の端部における糸1の滞在時間を、その他の範囲における滞在時間に近づけられるので、巻取パッケージの端部に局所的に巻き太りが生じたり、巻取パッケージの密度が不均一となるのを防止できる。
次に、図3に基づいて、本発明に係るトラバース装置の第2の実施形態に関して説明する。ただし、この図3では、第1実施形態の構成要素と対応するものには、同一の符号を付すこととし、ここでは第2実施形態と第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図3は、第2実施形態に係る自動ワインダの巻取部の正面模式図である。
第2実施形態では、第1実施形態でその構成を説明したアーム駆動部7が、単独ではなく、アーム軸9の軸心に対して周方向に2つ設けられている。
この2つのアーム駆動部7a・7bは、アーム6の回動中心であるアーム軸9の軸心に関して対称となるように、かつ、両者がアーム6の長手方向に沿って並ぶように配置されている。
このように、本実施形態のトラバース装置は、前記第1実施形態に対し単にアーム駆動部を追加するだけでアーム6を回動させる駆動トルクを増大できるので、アーム6の反転時における立ち上がり加速度を容易に向上できる。
あるいは、アーム6の反転に際して必要とする大きな駆動トルクを前記2つのアーム駆動部7a及び7bに分担できるので、アーム6の反転時において電気コイル12に流される電流を低減できるから、電気コイル12の発熱を抑制できる。
また、電気コイル12が、前記2つのアーム駆動部7a及び7bにそれぞれ別個独立して設けられているので、特許文献3と比較して、電気コイル12のうちアーム6の駆動トルクに寄与しない部分の長さを短くできる。従って、アーム駆動部を追加するに際して、前記アーム6が余計な重量増加を伴わないので、アーム6の反転時における立ち上がり加速度を確実に向上できる。
また、アーム駆動部7aとアーム駆動部7bとがアーム軸9の軸心に関して対称に設けられていることから、各アーム駆動部7a・7bによりアーム軸9に作用する力が互いにつり合うこととなる。
従って、アーム駆動部が一つの場合(例えば第1実施形態)に比べて、アーム軸9を回転自在に支持する部分(例えば、軸受9a・9b)の摩耗を低減できる。
さらに、この2つのアーム駆動部7a・7bが、アーム6の長手方向に沿う方向に並べて配置されているので、アーム駆動部7が1つの場合と同程度に、トラバース装置3の幅方向(図3において、紙面左右方向)をコンパクトとできる。
次に、図4に基づいて、本発明に係るトラバース装置の第3の実施形態に関して説明する。ただし、この図4では、第2実施形態の構成要素と対応するものには、同一の符号を付すこととし、ここでは第3実施形態と第2実施形態との相違点を中心に説明する。
図4は、第3実施形態に係る自動ワインダの巻取部の正面模式図である。
第3実施形態では、第2実施形態でその配置を説明した2つのアーム駆動部7a・7bがアーム6の長手方向ではなく、この長手方向に直交する方向に並べて配置されている。
これにより、アーム6の近傍にアーム駆動部7を設けるスペースを確保できない場合でも、追加されるアーム駆動部7がアーム6と干渉することなく配置されるので、容易にアーム駆動部7を追加できる。
なお、第2実施形態および第3実施形態では、トラバース装置3にアーム駆動部が2つ設けられているが、これら2つのアーム駆動部は、2つ同時に稼働させても良いし、一方は、アーム6の反転時にのみ稼働させることでアーム6の反転時における立ち上がり速度を補助的に向上するよう機能させても良い。
また、以上説明したような第1〜第3実施形態で示される糸のトラバース装置は、特に繊維機械に適しており、このような有用な効果を発揮するトラバース装置を備えることで、高品質な糸パッケージを生産する繊維機械を提供できる。
本発明は、上記の好ましい第1〜第3実施形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他に成されることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用効果を述べているが、これら作用効果は一例であり、本発明を限定するものではない。
例えば、第1実施形態ではアーム駆動部が1つ、第2及び第3実施形態では2つとしたが、これに限らず、前記アーム6をより高速で連続的に往復反転させる必要がある場合には、さらにアーム駆動部を追加しても良い。
また、第1〜第3実施形態では、磁界を発生させるために永久磁石を用いるとしたが、これに限るものではなく、電磁石を代わりに配設しても良い。また、ネオジウム磁石などの強力な磁石を利用すれば、アーム6の反転時における立ち上がり加速度をより向上できる。
第1実施形態に係る自動ワインダの巻取部の正面模式図。 図1におけるA−A’断面図。 第2実施形態に係る自動ワインダの巻取部の正面模式図。 第3実施形態に係る自動ワインダの巻取部の正面模式図。 本発明の一実施形態に係る自動ワインダの巻取ユニットを示す正面模式図。
符号の説明
1 糸
2 巻取ボビン
3 トラバース装置
6 アーム
7 アーム駆動部
9 アーム軸
12 電気コイル
14a・14b ヨーク
14m 中央ヨーク
15a・15b エアギャップ
16a・16b 永久磁石
17a・17b 磁力線
18 スリーブ
19 制御部
40 巻取部
101 自動ワインダ(繊維機械)

Claims (9)

  1. 糸を巻き取る巻取ボビンに糸を綾振るために、糸ガイドを備えたアームを往復回動させるアーム駆動部を備える糸のトラバース装置であって、
    前記アーム駆動部は、
    前記アームに設けられる電気コイルと、
    前記アームの回動中心に対して円弧状に形成され、かつ前記円弧の径方向に互いに離隔して配置される2つのヨークと、
    前記2つのヨークに挟まれ、内部に磁界が形成されているエアギャップと、
    を備え、前記電気コイルの一部が前記エアギャップに内挿される形式のものであって、
    前記2つのヨークのそれぞれに磁石が設けられ、
    前記エアギャップを前記径方向に2列に分列する中央ヨークが設けられ、
    前記2列のエアギャップのそれぞれには、前記径方向を向き、互いに逆向きである磁界が前記磁石によって形成されており、
    前記電気コイルの一部が、前記中央ヨークを取り巻くようにして前記2列のエアギャップのそれぞれに内挿されていることを特徴とする、糸のトラバース装置。
  2. 前記2つのヨークと前記中央ヨークが互いに接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の糸のトラバース装置。
  3. 前記中央ヨークが、この中央ヨークの材料よりも低い比透磁率の材料で覆われていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の糸のトラバース装置。
  4. 前記中央ヨークを覆う前記材料は、銅またはアルミニウムであることを特徴とする、請求項3に記載の糸のトラバース装置。
  5. 前記アーム駆動部が、前記アームの回動中心に対して周方向に2つ設けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の糸のトラバース装置。
  6. 前記2つのアーム駆動部が、前記アームの回動中心に関して対称に設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の糸のトラバース装置。
  7. 前記2つのアーム駆動部が、前記アームの長手方向に沿う方向に並べて配置されていることを特徴とする、請求項6に記載の糸のトラバース装置。
  8. 前記2つのアーム駆動部が、前記アームの長手方向に対して直交する方向に並べて配置されていることを特徴とする、請求項6に記載の糸のトラバース装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の前記糸のトラバース装置を備えることを特徴とする、繊維機械。
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