JP2006335264A - 車両用フロアリフト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 下降位置では可動フロアを地表面と水平に保持し、上昇位置では可動フロアを車両フロアと同一面で連続するように傾斜させて保持できる車両用フロアリフト装置を提供する。
【解決手段】 可動フロア11と、可動フロア11を昇降させる昇降手段20と、昇降手段20を駆動する駆動手段40を備えた車両用フロアリフト装置Sであって、昇降手段20は、可動フロア11の複数の部位を支持する昇降部(駆動リンク,従動リンク)と、駆動手段40による駆動力を昇降部に伝達して昇降部を所定の駆動量だけ駆動する駆動力伝達部(駆動バー27,スライドバー22)とを有し、昇降部は、駆動力伝達部によって所定の駆動量だけ駆動されたときに、可動フロア11の支持部位を上下移動させる移動量が異なって設定され、乗降位置とフロア展開位置では可動フロア11の傾斜角度を異ならせて保持する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、車両用フロアリフト装置に係り、特に車両フロアに設けられた乗降用ステップ上を昇降する可動フロアを備えた車両用フロアリフト装置に関する。
一般に、ワンボックスカー等の車両においては、車両フロアが比較的高く設定されているため、乗降口側には一段低くなるように乗降用ステップが設けられている。
しかし、車両フロアに乗降用ステップを設けると、その分だけ車両フロアの有効面積が小さくなってしまう。また、乗降用ステップの側部や後部に設置された座席に乗員が着座したとき、足元に形成された乗降用ステップによる凹部空間によって、乗員が不自然な着座姿勢を強いられたり、あるいは凹部空間へ荷物が落下してしまったりするという不都合があった。そこで、これらの事情に鑑み、種々の車両用フロアリフト装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載の車両用フロアリフト装置では、乗降用ステップにリンク機構を介して可動フロアが配設されており、スライドドアの閉時にはリンク機構の作動により、可動フロアが乗降用ステップの底面近傍から車両フロアと同一面まで上昇する。これにより、スライドドアの閉時には乗降用ステップの上部空間を塞いで車両フロアの面積を拡大できるようになっている。
特開平9−207673号公報(第2−3頁、図1、図3)
ところで、ワンボックスカー等では車両フロアが地表面と略水平ではなく、進行方向にわずかに前傾するような傾斜面に設定されているものがある。この場合、乗降用ステップは地表面と略水平に設ける必要があるため、乗降用ステップと車両フロアは平行とはなっていない。
したがって、特許文献1に記載の車両用フロアリフト装置を、車両フロアが地表面と平行になっていない車両に適用した場合には、水平状態となっている下降位置から可動フロアを車両フロア側へ上昇させると、車両フロアが傾斜していることにより車両フロアと可動フロアの間に段差が残ってしまい、有効に車両フロアの面積を拡大することができない上、見栄えも悪くなってしまうという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両フロアが地表面と水平になっていない車両において、下降位置では可動フロアを地表面と水平に保持し、上昇位置では可動フロアを車両フロアと同一面で連続するように傾斜させて保持できる車両用フロアリフト装置を提供することにある。
前記課題は、本発明によれば、車両フロアよりも低い位置に設けられた乗降用ステップの上方を覆った状態で昇降可能な可動フロアと、該可動フロアを乗降用ステップ近傍の乗降位置と車両フロア近傍のフロア展開位置との間で昇降させる昇降手段と、該昇降手段を駆動する駆動手段と、を備えた車両用フロアリフト装置であって、前記昇降手段は、前記可動フロアの離間した複数の部位をそれぞれ支持する複数の昇降部と、前記駆動手段による駆動力を前記複数の昇降部に伝達して該複数の昇降部を所定の駆動量だけ駆動する駆動力伝達部と、を有し、前記複数の昇降部は、前記駆動力伝達部によって所定の駆動量だけ駆動されたときに、前記可動フロアの支持部位を上下移動させる移動量が異なって設定され、前記乗降位置と前記フロア展開位置では前記可動フロアの傾斜角度を異ならせて保持することにより解決される。
このように、本発明の車両用フロアリフト装置では、複数の昇降部によって可動フロアを昇降移動可能に構成されている。そして、この複数の昇降部は、駆動手段からの駆動力を駆動力伝達部を介して受けたときに、上下移動する移動量が異なって設定されている。このため、乗降位置における可動フロアの傾斜角度とフロア展開位置における可動フロアの傾斜角度を異ならせることができる。
これにより、車両フロアが地表面に対して傾斜しているような車両において、乗降位置では可動フロアを地表面と平行な水平状態に保持し、フロア展開位置では可動フロアを車両フロアと同一面で連続するように保持することが可能となる。
また、前記複数の昇降部は、前記駆動力伝達部によって同一の駆動量だけ駆動されたときの前記移動量が異なって設定されるものを使用することができる。これにより、複数の昇降部に支持される可動フロアを、各昇降部の移動量の差によって傾斜させることができる。
また、前記複数の昇降部は、前記駆動力伝達部によって同一の駆動量だけ駆動されたときの前記移動量が略同じに設定され、前記駆動力伝達部は、前記複数の昇降部をそれぞれ異なる駆動量だけ駆動するように構成することができる。このようにしても、複数の昇降部に支持される可動フロアを、各昇降部の移動量の差によって傾斜させることができる。また、昇降部を共通部品とすることもできるので、部品点数を減らして製造コストを抑えることができる。
また、前記複数の昇降部は、前記駆動力伝達部を介して一つの駆動手段によって駆動されるように構成することができる。このように構成することにより、装置全体を簡単な構成として、軽量化を図ることができる。
また、具体的には、前記昇降部は、一端が前記駆動力伝達部に連結され他端が前記可動フロアの支持部位に対して回動可能に連結された駆動リンクと、一端が乗降用ステップ側に回動可能に取付けられ他端が前記駆動リンクの中間部位に回動可能に連結された従動リンクと、を備えた構成とすることができる。
また、前記課題は、本発明によれば、車両フロアよりも低い位置に設けられた乗降用ステップの上方を覆った状態で昇降可能な可動フロアと、該可動フロアを乗降用ステップ近傍の乗降位置と車両フロア近傍のフロア展開位置との間で昇降させる昇降手段と、該昇降手段を駆動する駆動手段と、を備えた車両用フロアリフト装置であって、前記昇降手段は、前記可動フロアの離間した複数の部位をそれぞれ支持する複数の支持部を有する昇降部と、前記駆動手段による駆動力を前記昇降部に伝達する駆動力伝達部と、を有し、前記昇降部は、前記駆動力伝達部によって駆動されたときに、前記可動フロアの支持部位を上下移動させる移動量が、前記複数の支持部に対して異なって設定され、前記乗降位置と前記フロア展開位置では前記可動フロアの傾斜角度を異ならせて保持することにより解決される。
このように、本発明の車両用フロアリフト装置では、昇降部が有する複数の支持部によって可動フロアを昇降移動可能に構成されている。そして、この複数の支持部は、駆動手段からの駆動力を駆動力伝達部を介して受けたときに、上下移動する移動量が異なって設定されている。このため、乗降位置における可動フロアの傾斜角度とフロア展開位置における可動フロアの傾斜角度を異ならせることができ、車両フロアが地表面に対して傾斜しているような車両において、乗降位置では可動フロアを地表面と平行な水平状態に保持し、フロア展開位置では可動フロアを車両フロアと同一面で連続するように保持することが可能となる。
また、具体的には、前記複数の支持部は、一端が前記駆動力伝達部に連結され他端が前記可動フロアの支持部位に対して回動可能に連結された駆動リンクと、一端が乗降用ステップ側に回動可能に取付けられ他端が前記可動フロアの支持部位に対して回動可能に連結された従動リンクと、を備え、前記駆動リンクと前記従動リンクは、中間部位同士が互いに支点によって回動可能に連結され、前記駆動リンクの前記支点から前記可動フロアの支持部位との連結点までの長さと、前記従動リンクの前記支点から前記可動フロアの支持部位との連結点までの長さが異なって設定された構成とすることができる。
本発明の車両用フロアリフト装置では、可動フロアを乗降位置とフロア展開位置において傾斜角度を異ならせるように保持することにより、車両フロアが地表面と水平になっていない車両において、乗降位置では可動フロアを地表面と水平に保持し、フロア展開位置では可動フロアを車両フロアと同一面で連続するように傾斜させて保持することができる。これにより、フロア展開位置において車両フロアの有効面積を拡大することができる。また、このとき車両フロアと可動フロアとの間に段差を生じさせることなく、見栄えも良好にすることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1〜図7は本発明の一実施形態に係るものであり、図1は車両用フロアリフト装置の車載状態の説明図、図2は図1に示す車両用フロアリフト装置の構成図、図3は可動フロアリフタの斜視図、図4は可動フロアリフタの作動機構の斜視図、図5は駆動バーとスライドバーの連結部位の説明図、図6は可動フロアリフタの動作説明図、図7は駆動バーとリンクガイドの部分拡大図である。
図8〜図10は本発明の他の実施形態に係るものであり、図8は可動フロアリフタの動作説明図、図9は図8の可動フロアリフタのクランク機構と駆動バーの動作説明図で、図10は可動フロアリフタの動作説明図である。
本例の車両用フロアリフト装置Sは、例えば、ワンボックスカーや、いわゆるミニバン等に好適に搭載されるものである。図1に示すように、車両1には、車両フロア2の乗降口3に一段下がったステップ面である乗降用ステップ4を形成する凹部空間5が設けられている。そして、この乗降口3はスライド式のドア6によって開閉される。
本例の車両用フロアリフト装置Sは、この乗降用ステップ4上の凹部空間5内で可動フロア11をドア6の開閉動作に連動して昇降させるものである。可動フロア11は、乗降用ステップ4近傍の下部位置である乗降位置と、車両フロア2近傍で車両フロア2と略面一な上部位置であるフロア展開位置との間で昇降可能である。
本例の可動フロア11は、ドア開時には乗降し易くするために乗降位置まで降下し、ドア閉時には車両フロア2の有効面積を拡張するためにフロア展開位置まで上昇する。なお、図1では理解の容易のため、ドア6は開いているが可動フロア11をフロア展開位置まで上昇させた状態を示している。
本例では、車両フロア2が地表面に対して車両進行方向に所定角度(本例では約5度)だけ前傾している。しかしながら、乗降用ステップ4は地表面と平行になるように略水平に形成されている。したがって、乗降用ステップ4と車両フロア2とは平行に構成されていない。
本例の車両用フロアリフト装置Sでは、可動フロア11が乗降位置では乗降用ステップ4および地表面と略平行となり、フロア展開位置では傾斜した車両フロア2と略面一となるように昇降される。つまり、本例では可動フロア11は、水平に保持される乗降位置から傾斜状態に保持されるフロア展開位置に向けて徐々に前傾するように姿勢を変えながら上昇するように構成されている。
車両用フロアリフト装置Sの概略構成を図2に示す。図2に示すように、本例の車両用フロアリフト装置Sは、駆動モータ41によって可動フロア11を昇降させる可動フロアリフタ10と、駆動モータ41の作動を制御する中央制御部50と、中央制御部50からの制御信号に基づいて駆動モータ41に電源を供給する電源供給部52と、ドア6の開閉状態を検出して検出信号を中央制御部50へ出力するドア開閉検出部60を主要構成要素としている。
可動フロアリフタ10は、図3に示すように、車両1に対して着脱自在なワンユニット化された装置として構成されており、樹脂材料等により形成された板状部材である可動フロア11と、乗降口3の凹部空間5に配設可能に形成されたステップカバー13と、可動フロア11を昇降動作させる昇降手段20と、昇降手段20を駆動する駆動手段40を主要構成要素としている。なお、図3(A)は可動フロア11が乗降位置にある状態を示しており、図3(B)は可動フロア11がフロア展開位置にある状態を示している。
本例のステップカバー13は、凹部空間5に嵌め込んで装着可能なように樹脂材料により一体に形成されたものであり、凹部空間5に沿う車両フロア2の一部を覆うように形成された上面部13aと、乗降用ステップ4を囲む車両の側壁を覆うための背面部13cと、乗降用ステップ4の車両前後側の側面をそれぞれ覆う側面部13b,13dと、乗降用ステップ4上を覆う底面部13eから構成されている。側面部13b,背面部13c,側面部13dは、上面部13aの縁部から下方へ延出するように一体に形成されている。また、底面部13eは、側面部13b,背面部13c,側面部13dと連繋されて一体に形成されている。可動フロア11は、底面部13e上を昇降動作する。
図4に昇降手段20および駆動手段40の斜視図を示す。
駆動手段40は、駆動モータ41と、駆動モータ41と一体に連結された減速機構42と、垂直方向に突出する減速機構42の出力軸42aに連結されたクランク機構43とを有している。クランク機構43は、出力軸42aに一端が固設されたクランクアーム44と、クランクアーム44の他端に回動可能に一端が連結されたリンク45からなる。リンク45の他端は昇降手段20に回動可能に連結されている。
本例の駆動手段40では、中央制御部50からの制御信号に応じて駆動モータ41が正逆回転することにより、減速機構42を介して出力軸42aが回動し、これに伴ってクランクアーム44が所定の回動角度範囲を往復運動するようになっている。
昇降手段20は、ステップカバー13の底面部13eに固定される長尺な部材である下部のリンクガイド21と、リンクガイド21に形成されたガイド溝内を長手方向に沿って案内される長尺なスライドバー22と、スライドバー22に一端が回動可能に取り付けられた駆動リンク23A,24A,25Aと、駆動リンク23A,24A,25Aの中間部位に一端が回動可能に連結され他端がリンクガイド21に回動可能に連結された従動リンク23B,24B,25Bと、駆動リンク23A,24A,25Aの他端が回動可能に連結された上部のリンクガイド26(図6参照)と、スライドバー22と連動してリンクガイド21の長手方向に沿って移動するように連結された駆動バー27を主要構成要素としている。
駆動リンク23A,24A,25Aと、これらにそれぞれ連結された従動リンク23B,24B,25Bは、本発明の昇降部に相当する。
また、スライドバー22およびこれと連動する駆動バー27は、本発明の駆動力伝達部に相当する。
駆動リンク23A,24A,25Aは、駆動手段40に近い側からこの順に略等間隔にスライドバー22に取り付けられている。スライドバー22には、側端から上側へ延出するように一対のリンク取付部が長手方向の3箇所に略等間隔に離間して形成されている。各駆動リンクは、スライドバー22を挟んで平行に配設された一対の同じ作動長さのリンク部材と、これらの端部を連結する連結ロッドで構成されている。一対のリンク部材は下部が、それぞれスライドバー22のリンク取付部に回動可能に取り付けられ、上部が連結ロッドで連結されている。
これら駆動リンク23A,24A,25Aを構成するリンク部材はそれぞれ長さが異なり、駆動リンク23A,24A,25Aの順に長くなるように設定されている。本例では、駆動リンク23Aと駆動リンク24Aのリンク部材の作動長さの差と、駆動リンク24Aと駆動リンク25Aのリンク部材の作動長さの差は、略同じ長さに設定されている。
一方、従動リンク23B,24B,25Bは、駆動手段40に近い側からこの順に略等間隔にリンクガイド21に取り付けられている。リンクガイド21には、側端から上側へ延出するように一対のリンク取付部が長手方向の3箇所に離間して略等間隔に形成されている。これら従動リンク23B,24B,25Bは、スライドバー22を挟んで平行に配設された一対の同じ作動長さのリンク部材から構成されている。従動リンク23B,24B,25Bを構成するリンク部材は同一の作動長さを有しており、本例では駆動リンク23Aよりも短く設定されている。これらリンク部材は、リンク取付部に回動可能に取り付けられている。なお、作動長さとはリンク部材の連結点である支点間の長さを意味する。
リンクガイド21は、長手方向(車両前後方向)に形成されたガイド溝にスライドバー22を摺動可能に保持する。また、リンクガイド21は、駆動手段40側に延出しており、この延出部に駆動手段40が取り付けられている。そして、駆動手段40と一体に組み付けられた状態で、ステップカバー13の底面部13eに取り付けられている。
駆動バー27の駆動手段40側の端部は、駆動手段40のリンク45に回動可能に連結されている。駆動バー27は、駆動モータ41が作動してクランクアーム44が所定の回動角度範囲を往復運動すると、クランクアーム44に連結されたリンク45に駆動されて、リンクガイド21の長手方向に沿ってスライドバー22上で往復動作する。
図5に示すように、本例では、駆動バー27には長手方向に沿って長孔27aが穿設されており、スライドバー22には上面側に突出するように固定ピン22aが固設されている。この固定ピン22aは、駆動バー27の長孔27aに挿通され、遊嵌した状態となっている。
図5(A)は、固定ピン22aが長孔27aの右端部に位置している状態を示しており、この状態で駆動モータ41が正回転し始めると、駆動バー27が長孔27aの長さ分だけ右方向に移動したときに長孔27aの左端部が固定ピン22aに当接する。そして、さらに駆動バー27が長手方向右側(展開方向)に移動すると、長孔27aと固定ピン22aとの当接によってスライドバー22が右方向に押し出される。これにより、スライドバー22は駆動バー27よりも時間的に遅れて右方向へ移動を始める。
一方、図5(B)の状態から駆動モータ41が逆回転すると、駆動バー27が長孔27aの長さ分だけ左方向へ移動した後、スライドバー22は駆動バー27と共に左側(格納方向)へ移動し始める。このように、スライドバー22と駆動バー27は連動して長手方向に移動可能に連結されているが、スライドバー22は、駆動バー27よりも時間的にわずかに遅れて同方向へ移動するように構成されている。
なお、本例では、駆動バー27に長孔27aを形成したが、これに限らず、スライドバー22に長孔を形成し、駆動バー27に固定ピンを配設する構成でもよい。
図6に示すように、リンクガイド26の上面には可動フロア11が取り付けられており、リンクガイド26は可動フロア11を支持している。また、リンクガイド26の側面には、長手方向に沿う長孔26a,26cが形成されている。駆動リンク23A,25Aの連結ロッドは、この長孔26a,26cにそれぞれ挿通され、長孔26a,26c内を長手方向に沿ってスライド移動可能であると共に、回動可能となっている。一方、駆動リンク24Aの連結ロッドは、リンクガイド26に形成された支持孔(不図示)に挿通されているので長手方向には移動できないが、この支持孔内で回動可能となっている。
本例では、駆動リンク23A,24A,25Aの端部が、リンクガイド26の長手方向に離間する複数の支持部位に連結され、駆動リンク23A,24A,25Aは、この支持部位を介して可動フロア11を支持している。
なお、本例では駆動リンク23A,25Aの連結ロッドを取り付けるために長孔26a,26cが設けられているが、これに限らず、駆動リンク23A,24A,25Aのうち少なくとも2の連結ロッドに対して取り付け用の長孔が形成されていればよい。
図7に示すように、リンクガイド26の下面には、一部を上側に折り曲げた傾斜片26dが形成されている。この傾斜片26dは、プレス加工によってリンクガイド26の下面に長手方向に沿ってコ字型の切り込みを入れて、その部位を上側に折り曲げたものである。傾斜片26dは、基部側がリンクガイド26の下面に対して所定の傾斜角をなすように折り曲げられて傾斜面(スロープ面)が形成され、さらに端部側がリンクガイド26の下面と平行になるように折り曲げられて平行面が形成されている。これにより、傾斜片26dの下側部分には開口26eが形成されている。
なお、リンクガイド26の下面と可動フロア11との間には、所定の間隙が設けられており、傾斜片26dはこの間隙内に突出するように形成されている。
また、駆動バー27にも同様の傾斜片27b,開口27cが形成されている。ただし、開口26e内に入り込むことができるように、傾斜片27bは傾斜片26dよりも幅狭に形成されている。傾斜片26d,傾斜片27bはスロープ機構を構成する。
可動フロア11が乗降位置にあるときには、駆動バー27は最も駆動手段40寄りに保持されており、図7はこの状態を示している。この状態では、傾斜片27bはリンクガイド26の開口26e内に入り込んだ状態となっている。すなわち、傾斜片27bの上端部は、リンクガイド26の下面よりも上側に位置している。
この状態から、駆動バー27が駆動手段40から離れる方向(展開方向)に移動すると、傾斜片27bの傾斜面(スロープ面)がリンクガイド26の傾斜片26dの傾斜面と当接し、傾斜片27bはリンクガイド26を僅かに上側に持ち上げようとする。そして、このリンクガイド26を持ち上げようとする力により、リンク部材等の連結の遊び分だけリンクガイド26は上側に持ち上げられる。
このとき、スライドバー22の固定ピン22aは、まだ駆動バー27に形成された長孔27aの駆動手段40側の端部と当接しておらず、スライドバー22は静止したままである。
乗降位置では駆動リンク23A,24A,25Aと、従動リンク23B,24B,25Bの作用点および支点はそれぞれ一直線上に並んだ状態であるが、リンクガイド26がわずかに上側に持ち上げられることにより、作用点および支点が直線上からずれる。すなわち、乗降位置では、駆動リンク23A,24A,25Aの両端部の作用点(連結点)と、従動リンク23B,24B,25Bの両端部の作用点(連結点)と、駆動リンク23A,24A,25Aおよび従動リンク23B,24B,25Bの支点(連結点)が、それぞれ一直線上に並んでいるが、リンクガイド26の上側への移動により、駆動リンク23A,24A,25Aのリンクガイド26との連結点、および従動リンク23B,24B,25Bの駆動リンク23A,24A,25Aとの連結点が他の連結点よりも上側へずれる。
これにより、この後、駆動バー27と連動してスライドバー22が駆動手段40から離れる方向(展開方向)へ移動することによって駆動リンク23A,24A,25Aのスライドバー22との連結点が、駆動手段40から離れる方向に移動しようとしたときに、突っ張ってしまうことなく駆動リンク23A,24A,25Aと従動リンク23B,24B,25Bは、一直線上に展開した状態から、リンクガイド26を上側へ持ち上げるように屈曲することが可能となる。
中央制御部50は、例えば、各種演算を行うためのCPUと、このCPUを動作させるためのプログラムが格納されたROMと、CPUによって処理された情報を一時的に保存するRAM等を備えた電気回路で構成されている。この中央制御部50は、ドア開閉検出部60からの検出信号を検出することにより、電源供給部52に電源供給指令信号(制御信号)を出力することができるように構成されている。なお、中央制御部50は、車両1に備えられた不図示の中央制御装置に一体に組み込まれていても良いし、ステップカバー13に取り付けられていてもよい。
電源供給部52は、車両1に備えられたバッテリを含む電源装置によって構成されており、中央制御部50からの電源供給指令信号に応じて、可動フロアリフタ10の駆動モータ41に所定の電圧を印加することができるように構成されている。
ドア開閉検出部60は、車両1に備えられたドア6の開閉を検出するものであり、ドア6が閉じた状態にあるときには、ドア閉信号を中央制御部50へ出力し、ドア6が開いたときには、ドア開信号を中央制御部50へ出力するように構成されている。ドア開閉検出部60は、カーテシスイッチとしてもよいし、専用のスイッチとしてもよい。また、ドア開閉検出部60は、ドア6が完全に閉まった状態でドア閉信号を出力し、ドア6が完全に閉まった状態から僅かに開方向に移動したときにドア開信号を出力するようにしてもよいし、ドア6が完全に開いた状態でドア開信号を出力し、ドア6が完全に開いた状態から僅かに閉方向に移動したときにドア閉信号を出力するようにしてもよい。
次に、上記各構成からなる車両用フロアリフト装置Sの動作について説明する。
本例の車両用フロアリフト装置Sでは、可動フロア11が、車両1に設けられたドア6の開閉動作に連動するように作動する。すなわち、ドア6が開いている状態では、図6(A)に示すように乗降の容易のため、可動フロア11を乗降位置まで降下させこの位置に保持する。そして、ドア6が閉動作に連動して、図6(B)に示すように車両フロア2の有効面積を拡張するため、可動フロア11をフロア展開位置まで上昇させこの位置に保持する。そしてドア6が開けられると、再び図6(A)に示す状態に変位する。
なお、ドア6が閉められて所定時間後に可動フロア11がフロア展開位置まで上昇し、またドア6が開けられて所定時間後に可動フロア11が乗降位置まで下降するような構成であっても良い。さらに、可動フロア11が昇降する際に、不図示の表示器で報知したりスピーカから警告音を発したりするような構成であっても良い。
本例の車両用フロアリフト装置Sでは、ドア6が開けられた状態から閉められた状態となると、ドア開閉検出部60からドア閉信号が中央制御部50に出力され、中央制御部50はドア6が閉められたと判定する。
中央制御部50は、ドア閉状態と判定すると、電源供給部52に所定の電源供給指令信号を出力する。電源供給部52は電源供給指令信号を検出すると、可動フロアリフタ10の駆動モータ41に所定極性からなる電圧を印加する。これにより、駆動モータ41が正方向に回転し、クランク機構43を介して駆動バー27を展開方向へ移動させる。
上述のように、この駆動バー27の展開方向への移動によってスロープ機構を構成する傾斜片27bがリンクガイド26および可動フロア11をわずかに持ち上げ、駆動リンク23A,24A,25Aおよび従動リンク23B,24B,25Bの直線状態が解除される。これに引き続いて駆動バー27によってスライドバー22が展開方向へ移動を始めると、駆動リンク23A,24A,25Aおよび従動リンク23B,24B,25Bが連結点を中心として屈曲するように作動する。
スライドバー22が展開方向へ移動すると、駆動リンク23A,24A,25Aとスライドバー22との連結点が同じ距離(駆動量)だけ展開方向(右方向)へ移動し、これにより駆動リンク23A,24A,25Aと連結された従動リンク23B,24B,25Bが時計方向へ回動する。これに伴って、駆動リンク23A,24A,25Aが起立状態へと変位していく。
このとき、同じように起立状態に変位していっても、駆動リンク23A,24A,25Aの作動長さの相違によって先端部の上昇速度が異なるため、先端部に連結されたリンクガイド26が水平状態から徐々に傾斜していく。すなわち、本例では駆動リンク25Aの方が駆動リンク23Aよりも長いので、上下方向のストローク差が生じ、リンクガイド26および可動フロア11は車両前後方向に前傾していく。なお、駆動リンク23A,24A,25Aの作動長さの相違により、起立していくうちに駆動リンク23A,24A,25Aの先端部分間の距離が近くなっていく。このため、駆動リンク23A,25Aの先端連結部部分は、長孔26a,26c内をスライドしていく。
そして、中央制御部50は、駆動モータ41が所定回転数だけ回転したことを検出すると、電源供給指令信号の出力を停止して駆動モータ41を停止させる。駆動モータ41が所定回転数だけ回転することによって、可動フロア11はフロア展開位置まで上昇する。このとき、可動フロア11は車両フロア2と略同一角度だけ前傾した姿勢となる。このフロア展開位置では、可動フロア11は車両フロア2と連続する略同一面を形成し、有効面積を拡張する。
なお、可動フロア11がフロア展開位置に到達したことを位置検出センサで検出して、駆動モータ41の作動を停止させるようにしてもよい。
また、ドア6が閉められた状態から開けられた状態となると、ドア開閉検出部60からドア開信号が中央制御部50に出力され、中央制御部50はドア6が開けられたと判定する。
中央制御部50は、ドア開状態と判定すると、電源供給部52に所定の電源供給指令信号を出力して、可動フロアリフタ10の駆動モータ41に所定極性からなる電圧を印加させる。これにより、駆動モータ41が逆方向に回転し、クランク機構43を介して駆動バー27を格納方向(左方向)へ移動させる。
駆動バー27の格納方向への移動により、駆動リンク23A,24A,25Aとスライドバー22との連結点が格納方向へ移動し、これにより駆動リンク23A,24A,25Aと連結された従動リンク23B,24B,25Bが反時計方向へ回動する。これに伴って、駆動リンク23A,24A,25Aが従動リンク23B,24B,25Bと直線状になるように変位していく。このとき、リンクガイド26および可動フロア11は徐々に水平状態に戻っていく。
そして、本例では、中央制御部50は、駆動モータ41が所定回転数だけ回転したことを検出すると、電源供給指令信号の出力を停止して駆動モータ41を停止させる。駆動モータ41が所定回転数だけ回転することによって、リンクガイド26および可動フロア11は完全に水平状態となった乗降位置まで降下した状態となる。
なお、可動フロア11が乗降位置に到達したことを位置検出センサで検出して、駆動モータ41の作動を停止させるようにしてもよい。
上述のように、乗降位置では駆動リンク23A,24A,25Aおよび従動リンク23B,24B,25Bの作用点(連結点)はそれぞれ一直線上に並ぶ。このように一直線上に並ぶことにより、本例の可動フロアリフタ10では、乗降位置において可動フロア11下部の厚さを薄くして、可動フロア11上面の地上高さを低く抑えている。
すなわち、本例の可動フロアリフタ10には、作用点の直線上の並列状態を解除するためのスロープ機構が設けられており、乗降位置から可動フロア11を上昇動作させるときに、駆動バー27に設けた傾斜片27bによって可動フロア11を支持しているリンクガイド26をわずかに持ち上げることによって、一直線上に並んだ駆動リンク23A,24A,25Aおよび従動リンク23B,24B,25Bをわずかに屈曲させた状態にすることができる。これにより、直線上に並んだ作用点をずらして、この後のスライドバー22の展開方向への移動によって駆動リンク23A,24A,25Aおよび従動リンク23B,24B,25Bを突っ張らせずに屈曲させていくことができる。
本発明の実施形態は、以下のように改変することができる。なお、上記実施形態と同様の構成要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
上記実施形態では、3組の駆動リンク23A,24A,25Aおよび従動リンク23B,24B,25Bによってリンクガイド26および可動フロア11が昇降するように構成されていたが、これに限らず、複数組によって構成することができる。
また、上記実施形態では、駆動リンク23A,24A,25Aの端部がスライドバー22に連結され、従動リンク23B,24B,25Bの端部がリンクガイド21に連結された構成であったが、これに限らず、従動リンク23B,24B,25Bの端部がスライドバー22に連結され、駆動リンク23A,24A,25Aの端部がリンクガイド21に連結された構成であってもよい。
また、上記実施形態では、駆動リンク23A,24A,25Aの長さを異なるように設定していたが、これに限らず、図8に示すように同一長さのものを用いて構成してもよい。図8の例では、2の駆動リンク123A,124Aおよびこれらに連結される2の従動リンク123B,124Bによってリンクガイド26および可動フロア11が昇降するように構成されている。
本例では、駆動リンク123A,124Aおよび従動リンク123B,124Bは同じ作動長さのものであり、これらはそれぞれ端部から同じ長さの箇所で連結されている。駆動リンク123Aの連結ロッドはリンクガイド26の側面に形成された長孔126aに移動および回動可能に支持されている。他方、駆動リンク124Aの連結ロッドはリンクガイド26の側面に形成された支持孔に回動可能に支持されている。なお、これに限らず、駆動リンク124Aの連結ロッドの連結部を長孔とし、駆動リンク123Aの連結ロッドの連結部を支持孔としてもよい。
また、本例の可動フロアリフタ10では、駆動リンク123A,駆動リンク124Aは、それぞれ異なるスライドバー122a,122bに回動可能に連結されている。スライドバー122a,122bは、それぞれ独立してリンクガイド21を摺動可能となっている。このスライドバー122a,122bは、上記実施形態と同様に長孔(不図示)が形成された駆動バー127a,127bに固定ピンによって連結されている。
そして、図9に示すように駆動バー127a,127bは、それぞれリンク45a,45bに回動可能に連結されている。これらリンク45a,45bは、それぞれ出力軸42aに固定されたクランクアーム44に回動可能に連結されているが、リンク45aの方がリンク45bよりも出力軸42aに近い側に取り付けられている。
このような構成により、駆動モータ41が正方向に回転してクランクアーム44が回転すると、図9(B)に示すように、出力軸42aに近い側に取り付けられたリンク45aと連結された駆動バー127aよりも、遠い側に取り付けられたリンク45bと連結された駆動バー127bの方が、展開方向への移動距離(駆動量)が大きくなる。
移動距離が同じであれば、駆動リンク123Aと駆動リンク124Aの先端部の上昇量(ストローク)は略同じとなるが、展開方向への移動距離が異なるように設定されているので、駆動リンク123Aよりも駆動リンク124Aの方が、より早く起立姿勢に変位していく。これに伴い、駆動リンク124Aの先端部の方が、駆動リンク123Aの先端部(連結ロッド側)よりも上昇量(ストローク)が大きくなり、リンクガイド26および可動フロア11が前傾していく。
そして、フロア展開位置では、可動フロア11の傾斜角が車両フロア2の前傾角と同一となり、可動フロア11と車両フロア2とを略面一にすることができる。このように、複数用いる駆動リンクおよび従動リンクを同一のものとすることにより、部品を共通化して製造コストを低減することができる。
また、上記実施形態では、従動リンクの端部は駆動リンクの中間部分に回動可能に連結され、リンクガイド26には連結されない構成であったが、これに限らず、駆動リンクおよび従動リンクをいわゆるXアーム方式としてもよい。
図10に示す例では、駆動リンク223Aと従動リンク223Bが回動可能に連結されている。駆動リンク223Aの両端部は、それぞれスライドバー22のリンク取付部,リンクガイド26の支持孔に回動可能に連結されている。一方、従動リンク223Bの両端部は、それぞれリンクガイド21のリンク取付部,リンクガイド26の長孔226aに回動可能に取り付けられている。駆動リンク223Aと従動リンク223Bは、本発明の支持部に相当する。
駆動リンク223Aと従動リンク223Bは、支点201で回動可能に連結されている。本例では、駆動リンク223Aの支点201からリンクガイド26との連結点までの作動長さの方が、従動リンク223Bの支点201からリンクガイド26の連結点までの作動長さよりも長く設定されている。
このような構成により、リンクガイド26および可動フロア11は、乗降位置においては駆動リンク223Aと従動リンク223Bが一直線に並ぶことにより水平状態となっているが、フロア展開位置においては前傾した状態に保持される。
なお、本例では、1組の駆動リンク223Aと従動リンク223BからなるXアームによって、リンクガイド26および可動フロア11を支持する構成であるが、これに限らず、複数組のXアームからなる構成であってもよい。
また、本例の駆動リンク223Aと従動リンク223Bは長さが異なるが、これに限らず、これらを同じ長さとして、駆動リンク223Aの支点201からリンクガイド26との連結点までの作動長さが、従動リンク223Bの支点201からリンクガイド26の連結点までの作動長さよりも長くなるように支点201の位置を設定してもよい。
また、上記実施形態では、駆動手段40はクランク機構43によって駆動バー27およびスライドバー22を長手方向に摺動させて昇降手段20を作動させるように構成されていたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、クランク機構43を用いる代わりに、出力軸42aにピニオンギヤを配設し、このピニオンギヤと噛合するラックを駆動バー27に連結する構成であってもよい。
また、駆動バー27およびスライドバー22を長手方向に摺動可能であれば、駆動手段40として、ボールネジ,シリンダ,ワイヤ,回転ベルト,他のリンク機構等の公知の構成を適用してもよい。
また、上記実施形態では、クランク機構43が駆動バー27を介してスライドバー22に連結されていたが、これに限らず、駆動バー27を設けずにクランク機構43とスライドバー22を回動可能に直結する構成であってもよい。この場合、駆動リンクと従動リンクの作用点が一直線上に並ぶ手前の位置を乗降位置とするとよい。
また、上記実施形態では、本発明の一実施形態に係る車両用フロアリフト装置Sがワンボックスカーや、いわゆるミニバン等に好適に搭載されるよう説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、バス,トラック,福祉車両,キャブオーバー車等に搭載してもよい。また、車両用フロアリフト装置Sの搭載位置も、後部座席用に限られるものではなく、段差のあるステップ部に対して搭載されるものであれば、運転席や助手席等であっても良い。また、非常降車口等に配設されても良い。また、ドアの開閉形式もスライド式に限られるものではない。
本発明の一実施形態に係る車両用フロアリフト装置の車載状態の説明図である。 図1に示す車両用フロアリフト装置の構成図である。 可動フロアリフタの斜視図である。 可動フロアリフタの作動機構の斜視図である。 駆動バーとスライドバーの連結部位の説明図である。 可動フロアリフタの動作説明図である。 駆動バーとリンクガイドの部分拡大図である。 本発明の他の実施形態に係る可動フロアリフタの動作説明図である。 図8の可動フロアリフタのクランク機構と駆動バーの動作説明図である。 本発明の他の実施形態に係る可動フロアリフタの動作説明図である。
符号の説明
1‥車両、2‥車両フロア、3‥乗降口、4‥乗降用ステップ、5‥凹部空間、
6‥ドア、10‥可動フロアリフタ、11‥可動フロア、13‥ステップカバー、
20‥昇降手段、21‥(下部)リンクガイド、22‥スライドバー、
22a‥固定ピン、23A,24A,25A‥駆動リンク、
23B,24B,25B‥従動リンク、26‥(上部)リンクガイド、
26d‥傾斜片、27‥駆動バー、27a‥長孔、27b‥傾斜片、40‥駆動手段、
41‥駆動モータ、42‥減速機構、42a‥出力軸、43‥クランク機構、
44‥クランクアーム、45,45a,45b‥リンク、50‥中央制御部、
52‥電源供給部、60‥ドア開閉検出部、122a,122b‥スライドバー、
123A,124A‥駆動リンク、123B,124B‥従動リンク、
126a‥長孔、127a,127b‥駆動バー、201‥支点、
223A‥駆動リンク、223B‥従動リンク、S‥車両用フロアリフト装置

Claims (7)

  1. 車両フロアよりも低い位置に設けられた乗降用ステップの上方を覆った状態で昇降可能な可動フロアと、該可動フロアを乗降用ステップ近傍の乗降位置と車両フロア近傍のフロア展開位置との間で昇降させる昇降手段と、該昇降手段を駆動する駆動手段と、を備えた車両用フロアリフト装置であって、
    前記昇降手段は、前記可動フロアの離間した複数の部位をそれぞれ支持する複数の昇降部と、前記駆動手段による駆動力を前記複数の昇降部に伝達して該複数の昇降部を所定の駆動量だけ駆動する駆動力伝達部と、を有し、
    前記複数の昇降部は、前記駆動力伝達部によって所定の駆動量だけ駆動されたときに、前記可動フロアの支持部位を上下移動させる移動量が異なって設定され、前記乗降位置と前記フロア展開位置では前記可動フロアの傾斜角度を異ならせて保持することを特徴とする車両用フロアリフト装置。
  2. 前記複数の昇降部は、前記駆動力伝達部によって同一の駆動量だけ駆動されたときの前記移動量が異なって設定されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用フロアリフト装置。
  3. 前記複数の昇降部は、前記駆動力伝達部によって同一の駆動量だけ駆動されたときの前記移動量が略同じに設定され、
    前記駆動力伝達部は、前記複数の昇降部をそれぞれ異なる駆動量だけ駆動することを特徴とする請求項1に記載の車両用フロアリフト装置。
  4. 前記複数の昇降部は、前記駆動力伝達部を介して一つの駆動手段によって駆動されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用フロアリフト装置。
  5. 前記昇降部は、一端が前記駆動力伝達部に連結され他端が前記可動フロアの支持部位に対して回動可能に連結された駆動リンクと、一端が乗降用ステップ側に回動可能に取付けられ他端が前記駆動リンクの中間部位に回動可能に連結された従動リンクと、を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用フロアリフト装置。
  6. 車両フロアよりも低い位置に設けられた乗降用ステップの上方を覆った状態で昇降可能な可動フロアと、該可動フロアを乗降用ステップ近傍の乗降位置と車両フロア近傍のフロア展開位置との間で昇降させる昇降手段と、該昇降手段を駆動する駆動手段と、を備えた車両用フロアリフト装置であって、
    前記昇降手段は、前記可動フロアの離間した複数の部位をそれぞれ支持する複数の支持部を有する昇降部と、前記駆動手段による駆動力を前記昇降部に伝達する駆動力伝達部と、を有し、
    前記昇降部は、前記駆動力伝達部によって駆動されたときに、前記可動フロアの支持部位を上下移動させる移動量が、前記複数の支持部に対して異なって設定され、前記乗降位置と前記フロア展開位置では前記可動フロアの傾斜角度を異ならせて保持することを特徴とする車両用フロアリフト装置。
  7. 前記複数の支持部は、一端が前記駆動力伝達部に連結され他端が前記可動フロアの支持部位に対して回動可能に連結された駆動リンクと、一端が乗降用ステップ側に回動可能に取付けられ他端が前記可動フロアの支持部位に対して回動可能に連結された従動リンクと、を備え、
    前記駆動リンクと前記従動リンクは、中間部位同士が互いに支点によって回動可能に連結され、前記駆動リンクの前記支点から前記可動フロアの支持部位との連結点までの長さと、前記従動リンクの前記支点から前記可動フロアの支持部位との連結点までの長さが異なって設定されたことを特徴とする請求項6に記載の車両用フロアリフト装置。
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