JP2006334328A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 操作情報入力手段の操作を適切な強度で行うよう、遊技者を誘導・指導する手段の提供。
【解決手段】 サブ入力ボタン等の情報入力手段に強度認識機能を持たせると共に、所定タイミングで適当な強度で操作するようなナビゲーションを発生させて、そのナビゲーション通りに遊技者が情報入力手段を操作した場合には、遊技者の利益状態が高まるパチンコ遊技機。
【選択図】 図1
【解決手段】 サブ入力ボタン等の情報入力手段に強度認識機能を持たせると共に、所定タイミングで適当な強度で操作するようなナビゲーションを発生させて、そのナビゲーション通りに遊技者が情報入力手段を操作した場合には、遊技者の利益状態が高まるパチンコ遊技機。
【選択図】 図1
Description
本発明は、遊技者により操作可能な操作情報入力手段(例えば、サブ入力ボタン)を備えたパチンコ遊技機に関する。
近年のパチンコ遊技機の多くは、出球履歴にメリハリを持たせるために、所定の入賞口への入賞に基づく賞球払出しか期待できない通常遊技状態から、所定条件下で、通常遊技状態では閉状態にある可変入賞口が開状態となる特別遊技状態に移行するよう構成されている。ところで、この種のタイプのパチンコ遊技機の中には、遊技者に遊技に積極的に参加させるために遊技者により操作可能な操作情報入力手段を備えたものが多く存在する。例えば、この操作情報入力手段の一例として、各種演出の出力又はトリガーとなるサブ入力ボタンを挙げることができる。ここで、このサブ入力ボタンを備えたパチンコ遊技機においては、所定タイミング(例えば、第一種のパチンコ遊技機では図柄変動中、第二種のパチンコ遊技機では特別遊技のラウンド抽選演出中)で、遊技者に対してディスプレーでの表示等を通じてボタン操作を促す。そして、所定時間内に遊技者がボタン操作を行った場合、当該ボタン操作に基づき、各種演出が出力される(例えば、第一種のパチンコ遊技機では、特別遊技移行への期待度と関連する予告表示を行う)。
ここで、当該パチンコ遊技機を遊技するに際し、遊技者の中には、遊技に熱中する余り、当該操作情報入力手段の操作を必要以上の強度で行う光景がよく見られる。この場合、複雑な電子機器からなるパチンコ遊技機の故障や誤作動の原因となることに加え、近隣の遊技者に対しても不快感を与え遊技を満喫できないという状況に至ることもある。
特開2002−177459号公報
そこで、本発明は、前記操作情報入力手段の操作を適切な強度で行うよう、遊技者を誘導・指導する手段を提供することを目的とする。
そこで、本発明者は、まず、これまでの操作情報入力手段が操作の有無及び操作タイミングのみを感知している点に着目した。加えて、適切な操作強度で操作された場合には、遊技者の利益状態を高める特典を付与することにも着目し、両者を融合させることにより本発明(1)〜(4)を完成した。
本発明(1)は、所定条件を充足した場合に、遊技者にとって有利な利益状態を付与する特別遊技に移行することを決定する特別遊技移行決定手段(第二特別遊技移行判定実行手段130)と、
遊技者により操作可能であり、かつ、遊技者により操作された際に当該操作の有無を感知可能な感知手段(加速度センサ12a)を備えた操作情報入力手段(操作ボタン12)と
を備えたパチンコ遊技機において、
前記感知手段(加速度センサ12a)が、遊技者により操作された際の操作強度を検出するための強度認識手段としても機能するものであり、
前記パチンコ遊技機は、
特定条件下、遊技者に対して前記操作を促すと共に、前記操作の際に前記操作強度が所定強度となるようにナビゲーションを行う操作強度ナビゲーション手段(表示制御装置200、ディスプレー2d)と、
前記操作強度が前記所定強度となった場合、特別遊技移行決定に関して遊技者にとって相対的に有利な状態に移行させる状態移行決定手段(状態移行判定実行手段120)と
を有することを特徴とするパチンコ遊技機である。
遊技者により操作可能であり、かつ、遊技者により操作された際に当該操作の有無を感知可能な感知手段(加速度センサ12a)を備えた操作情報入力手段(操作ボタン12)と
を備えたパチンコ遊技機において、
前記感知手段(加速度センサ12a)が、遊技者により操作された際の操作強度を検出するための強度認識手段としても機能するものであり、
前記パチンコ遊技機は、
特定条件下、遊技者に対して前記操作を促すと共に、前記操作の際に前記操作強度が所定強度となるようにナビゲーションを行う操作強度ナビゲーション手段(表示制御装置200、ディスプレー2d)と、
前記操作強度が前記所定強度となった場合、特別遊技移行決定に関して遊技者にとって相対的に有利な状態に移行させる状態移行決定手段(状態移行判定実行手段120)と
を有することを特徴とするパチンコ遊技機である。
本発明(2)は、所定条件を充足した場合に、遊技者にとって有利な利益状態を付与する特別遊技に移行することを決定する特別遊技移行決定手段(第二特別遊技移行判定実行手段130)と、
前記特別遊技の移行決定後、当該特別遊技の内容を決定する特別遊技内容決定手段(第二特別遊技内容決定手段133)と、
遊技者により操作可能であり、かつ、遊技者により操作された際に当該操作の有無を感知可能な感知手段(加速度センサ12a)を備えた操作情報入力手段(操作ボタン12)と
を備えたパチンコ遊技機において、
前記感知手段(加速度センサ12a)が、遊技者により操作された際の操作強度を検出するための強度認識手段としても機能するものであり、
前記パチンコ遊技機は、
特定条件下、遊技者に対して前記操作を促すと共に、前記操作の際に前記操作強度が所定強度となるようにナビゲーションを行う操作強度ナビゲーション手段(表示制御装置200、ディスプレー2d)を更に有し、
前記特別遊技内容決定手段(第二特別遊技内容決定手段133)は、
前記操作強度が前記所定強度となった場合、特別遊技内容を遊技者にとって相対的に有利な内容とする決定を行う
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
前記特別遊技の移行決定後、当該特別遊技の内容を決定する特別遊技内容決定手段(第二特別遊技内容決定手段133)と、
遊技者により操作可能であり、かつ、遊技者により操作された際に当該操作の有無を感知可能な感知手段(加速度センサ12a)を備えた操作情報入力手段(操作ボタン12)と
を備えたパチンコ遊技機において、
前記感知手段(加速度センサ12a)が、遊技者により操作された際の操作強度を検出するための強度認識手段としても機能するものであり、
前記パチンコ遊技機は、
特定条件下、遊技者に対して前記操作を促すと共に、前記操作の際に前記操作強度が所定強度となるようにナビゲーションを行う操作強度ナビゲーション手段(表示制御装置200、ディスプレー2d)を更に有し、
前記特別遊技内容決定手段(第二特別遊技内容決定手段133)は、
前記操作強度が前記所定強度となった場合、特別遊技内容を遊技者にとって相対的に有利な内容とする決定を行う
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本発明(3)は、前記操作強度が振動の程度である、前記発明(1)又は(2)のパチンコ遊技機である。
本発明(4)は、前記感知手段が加速度センサ(加速度センサ12a)である、前記発明(1)〜(3)のいずれか一つのパチンコ遊技機である。
本発明(1)によれば、適切な操作強度で操作された場合には特別遊技移行決定に関して遊技者に有利な状態に移行させるので、遊技者にとっては、これまで殆ど意識していなかった操作情報入力手段の操作強度に対して強く意識するようになると共に、適切な操作強度で操作するように努めるようになる。その結果、複雑な電子機器からなるパチンコ遊技機の故障及び誤作動を防止できると共に、近隣の遊技者に対しても不快感を与える事態を回避できるという効果を奏する。更には、操作情報入力手段の操作強度によって遊技者の利益状態が変動するので、これまでの単なる演出用又は図柄の強制停止用の操作情報入力手段と比較して、操作情報入力手段の価値が顕著に高まると共に、遊技の興趣性を高めることが可能になるという効果も奏する。
本発明(2)によれば、適切な操作強度で操作された場合には特別遊技内容を遊技者に有利な内容とする決定を行うように構成されているので、遊技者にとっては、これまで殆ど意識していなかった操作情報入力手段の操作強度に対して強く意識するようになると共に、適切な操作強度で操作するように努めるようになる。その結果、複雑な電子機器からなるパチンコ遊技機の故障及び誤作動を防止できると共に、近隣の遊技者に対しても不快感を与える事態を回避できるという効果を奏する。更には、操作情報入力手段の操作強度によって遊技者の利益状態が変動するので、これまでの単なる演出用又は図柄の強制停止用の操作情報入力手段と比較して、操作情報入力手段の価値が顕著に高まると共に、遊技の興趣性を高めることが可能になるという効果も奏する。
本発明(3)によれば、前記発明(1)又は(2)の効果に加え、操作強度が振動の程度であるので、パチンコ遊技機の故障及び誤作動並びに近隣の遊技者に対して不快感を与える程度の振動となる場合には遊技者に有利な状態に移行させない構成とすることにより、前記問題を原因となる振動を防止することができるという効果を奏する。
本発明(4)によれば、前記発明(1)〜(3)の効果に加え、感知手段として、振動の程度を正確に感知できる加速度センサを採用しているので、誤作動に基づく遊技者の不利益を極力防止することができる。
ここで、本明細書における各用語の意義について説明する。まず、「操作強度」とは、遊技者の操作に基づき生じ得る物理的ファクタに関する強度であれば特に限定されず、例えば、振動強度や加速度等を挙げることができる。「ナビゲーション」とは、視覚的手法(例えばディスプレーを介して)、聴覚的手法(例えばスピーカを介して)等により、適度な操作強度を遊技者に対して報知することをいう。「特別遊技移行決定に関して遊技者にとって相対的に有利な状態に移行させる」とは、操作強度が所定強度とならなかった場合と比較して、特別遊技移行への期待値が高まる状態に移行することを指す。「特別遊技内容を遊技者にとって相対的に有利な内容とする決定を行う」とは、操作強度が所定強度とならなかった場合と比較して、特別遊技内容の価値の期待値が高まるような決定を行うことを指す。「振動」とは、振動のみならず衝撃も含む概念である。
以下、本発明を実施するための最良の形態につき説明する。但し、あくまで最良の形態であり、本発明が適用可能なパチンコ遊技機の種類(従来の第1種、第2種、第3種、一般電役物やこれらの複合機等)、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等につき、以下の態様に限定されるものではない。また、以下で具体的に記載した各種数値(例えば、単位遊技における入賞個数の上限値である10、単位遊技数である15等)はあくまで例示であり、これらの数値に何ら限定されるものではない。
更に、以下の最良形態では、始動入賞口に入賞したことに基づく大入賞口の開閉動作を「第一の特別遊技」と称し、前記第一の特別遊技の際に入賞した遊技球が大入賞口の特定領域を通過したことに基づく大入賞口の継続的な開閉動作を「第二の特別遊技」と称している。尚、第一の特別遊技と第二の特別遊技とは有機的に連結しているものであるので、実際の機種においては、両者を併せて「特別遊技」と称している。
はじめに、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の一例を、図を参照しながら説明する。図1に示すように、該パチンコ遊技機は、外枠に対して前枠が回動可能に固定されている構成を採っている。該前枠には、遊技領域1を有する遊技盤を収容する収容枠が形成されており、この収容枠に遊技盤が保持されている。該遊技盤には、内レール及び外レールにより区画された遊技領域1が形成されており、この遊技領域1に、通常遊技時には閉状態であり、以下で説明する第一の特別遊技及び第二の特別遊技時は開状態(開閉を繰り返す状態)になる、図示しないソレノイドで駆動される可変入賞口である大入賞口2と、第一の特別遊技移行に係る、遊技球が流入可能な始動入賞口3a及び3bと、いずれの入賞口にも入賞しなかった打球を遊技領域1外に排出するためのアウト口20とが設けられている。また、前枠右下には、遊技領域1へ遊技球を発射する際の発射強度を連続的又は段階的に変化させ得るハンドルを備えた遊技球発射装置10が設置されている。更に、所定の音や音声を発するスピーカ11が、上皿前面部に設けられている。
ここで、上皿正面には、遊技者により押圧可能な操作ボタン12が設置されている。この操作ボタン12は、遊技者の利益状態に全く影響しない単なる演出用の入力ボタンとしても、遊技者の利益状態に影響する操作ボタンとしても機能する。まず、前者に関しては、後述するように、操作ボタン12を押した際、「頑張れ」とか「大勝ちの予感」といったメッセージがランダムに表示される。他方、後者に関しては、後述するように、第一に、始動入賞口3a又は3bに遊技球が入賞した後であって第一の特別遊技開始前の期間、遊技者により操作された場合、その操作に基づく振動強度が所定範囲内であれば、大入賞口2内のアシスト部2eが遊技者に有利な状態に可変する。第二に、第一の特別遊技終了後であって第二の特別遊技開始前の期間、遊技者により操作された場合、その操作に基づく振動強度が所定範囲内であれば、第二の特別遊技における単位遊技数を15回とする。ここで、この操作ボタン12は、振動や衝撃などを瞬時に検知し、その衝撃に比例した電圧を出力として取り出せる加速度センサ12a(衝撃センサ)が取り付けられている。そして、この加速度センサ12aは、操作ボタン12が遊技者により操作されたか否かを感知する操作感知センサとして、また、振動強度を検知する振動感知センサとして機能する。
次に、図2を参照しながら、大入賞口2について詳述する。大入賞口2は、通常遊技中は閉状態にあり内部に遊技球が流入せず(入賞不能)、特別遊技中は開状態と閉状態を繰り返し(開閉動作を繰り返し)内部に遊技球が流入可能に構成されている。この開状態と閉状態は、左右に設けられた2個のハネ部2aが図に示すように位置を変えることにより達成される。図中、ハネ部2aが実線で示されている場合が閉状態を示しており、ハネ部2aが点線で示されている場合が開状態を示している。また、大入賞口2の内部には、第二の特別遊技への移行及び第二の特別遊技の継続に係る特定領域2bと、賞球払出以外に遊技者に利益をもたらさない通常領域2cが設けられている。加えて、ディスプレー2dが、遊技球の流下を妨害しないように大入賞口2の内部に設けられている。そして、ディスプレー2dには、前記所定期間(即ち、始動入賞口3a又は3bに遊技球が入賞した後であって第一の特別遊技開始前の期間と、第一の特別遊技終了後であって第二の特別遊技開始前の期間)に、遊技者により操作された場合、その操作に基づく振動強度が視認可能となるような表示がされる(図中、ディスプレー2d内の左に位置する矢印が振動強度に比例して右に移動する)。更に、大入賞口2の内部には、大入賞口2に入賞した遊技球が特定領域2bに流入するのを補助する、通常状態(図中実線)と開状態(図中点線)に可変可能なアシスト部2eを備えている。そして、アシスト部2eが開状態である場合には、通常状態と比較して、大入賞口2に入賞した遊技球が特定領域2bに流入し易くなる。
図3は、該パチンコ遊技機の背面であり、主制御装置(メイン基板)100、表示制御装置(サブ基板)200、賞球払出機構19(賞球タンク19a、賞球レール19b、賞球払出装置19c)、賞球払出制御手段(賞球制御装置)150などが、前枠裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図4のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種手段について説明する。まず、主制御装置100は、各周辺機器、即ち、第一及び第二の特別遊技の際に開状態となり得る大入賞口2、第一特別遊技の移行に係る、遊技球が入賞可能な始動入賞口3a及び3b、大入賞口2のディスプレー2dでの各種表示制御を司る表示制御装置200、操作ボタン12内の加速度センサ12aと情報伝達可能に接続している。また、表示制御装置は、大入賞口2のディスプレー2dと情報伝達可能に接続している。以下、まず、主制御装置100について詳述する。
主制御装置100は、所定条件下での始動入賞口3a又は3bの入賞を条件として、大入賞口2を所定回数開閉する「第一特別遊技」に関する制御を行う第一特別遊技移行判定実行手段110と、第一特別遊技の際にアシスト部2eを開放状態とするか否かを判定し実行する状態移行判定実行手段120と、第一特別遊技時における大入賞口2の特定領域2bへの遊技球の流入を条件として、大入賞口2を所定回数開閉する単位遊技を所定回数行う「第二特別遊技」に関する制御を行う第二特別遊技移行判定実行手段130と、主制御装置100が加速度センサ12aから受信した信号に基づく各種情報等を表示制御装置200側に送信するための情報送信手段140とを有している。
ここで、第一特別遊技移行判定実行手段110は、始動入賞口3a又は3bに遊技球が入賞したか否かを判定する始動入賞口入賞判定手段111と、第一特別遊技関連の各種フラグのオンオフ制御を行う第一特別遊技関連フラグ制御手段112と、特定領域の有効時間を管理するための時間管理手段113と、大入賞口2を所定回数開閉させる第一特別遊技を実行するための第一特別遊技実行手段114と、有効時間内に特定領域2bを遊技球が通過(流入)したか否かを判定する特定領域通過判定手段115とを有している。ここで、時間管理手段113は、所定時間をセット可能なデクリメントカウンタである特定領域有効タイマ113aを更に有している。
次に、状態移行判定実行手段120は、状態移行判定実行処理関連の各種フラグのオンオフ制御を行う状態移行フラグ制御手段121と、遊技者が操作ボタン12を操作可能な有効時間を管理するための時間管理手段122と、加速度センサ12aから受信した加速度値が所定範囲内であるか否かを判定する加速度値判定手段123と、ソレノイドを駆動又は駆動解除することによりアシスト部2eを開放状態又は通常状態に可変させるアシスト部駆動制御手段124とを有している。ここで、時間管理手段122は、所定時間をセット可能なデクリメントカウンタであるタイマ122aを更に有している。
次に、第二特別遊技移行判定実行手段130は、特別遊技中の各種パラメータの状態(例えば、ラウンド数、入賞個数、経過時間)が更新されたか否かを判定すると共に、当該各種パラメータの最新情報をメモリ131aに記録する特別遊技状態記録判定実行手段131と、第二特別遊技関連の各種フラグのオンオフ制御を行う第二特別遊技関連フラグ制御手段132と、遊技者による操作ボタン12の操作に基づき第二特別遊技のラウンド数を決定する第二特別遊技内容決定手段133と、大入賞口2を所定回数開閉する単位遊技を実行するための第二特別遊技実行手段134と、次の単位遊技に移行するための条件を充足するか否かを判定する第二特別遊技継続判定手段135とを有している。ここで、特別遊技状態記録判定実行手段131は、特別遊技中の各種パラメータの状態(例えば、ラウンド数、入賞個数、経過時間)を一時的に記録するメモリ131aを更に有している。また、第二特別遊技内容決定手段133は、遊技者が操作ボタン12を操作可能な有効時間を管理するための時間管理手段133aと、加速度センサ12aから受信した加速度値が所定範囲内であるか否かを判定する加速度値判定手段133bと、決定した第二特別遊技のラウンド数を一時記録するためのラウンド数メモリ133cとを有している。ここで、時間管理手段133aは、所定時間をセット可能なデクリメントカウンタであるタイマ133a1を更に有している。
次に、周辺機器の内、前述した大入賞口2以外の、始動入賞口3a及び3b並びに表示制御手段200について説明する。まず、始動入賞口3a及び3bは、遊技球の入賞により信号を発生するセンサを備えている。次に、表示制御装置200は、主制御装置100側から表示に関する各種情報や操作ボタン12からの操作信号を受信するための情報受信手段210と、大入賞口2のディスプレー2d上での各種表示に関する制御を行う表示制御手段220とを有している。
次に、図5のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の、主制御装置100側での主な処理の流れについて説明する。まず、主制御装置100は、始動入賞口3a又は3bへの遊技球の流入に基づき大入賞口2を所定回数開閉する第一の特別遊技へ移行させるか否かの判定を行う第一の特別遊技移行判定処理300、遊技者の操作ボタン12の操作に基づき大入賞口2内のアシスト部2eを開放状態に可変させるか否かを判定する状態移行判定実行処理400、大入賞口2を所定回数開閉する第一の特別遊技を実行する第一の特別遊技実行処理500、遊技者の操作ボタン12の操作に基づき第二の特別遊技の単位遊技回数を決定する第二の特別遊技内容決定処理600、前記処理による決定内容に従い大入賞口2の開閉を継続的に行う第二の特別遊技を実行する第二の特別遊技実行処理700、各種入賞口への遊技球の流入に基づき賞球払出の決定処理を行う賞球払出処理800を実行する。尚、各処理は、当該処理の実行条件を充足した場合に当該処理を行い、充足しない場合は当該処理をスキップして次の処理に移行する。以下、各ステップについて詳述する。
まず、図6のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の第一の特別遊技移行判定処理300について説明する。まず、ステップ302で、第一特別遊技移行判定実行手段110は、賞球払出処理以外の処理中でないか否か、具体的には、第一の特別遊技移行判定処理300〜第二の特別遊技実行処理700の途中に発生する各種フラグ(例えば、状態移行判定継続フラグ、特定領域有効フラグ、特定領域有効フラグ、第二の特別遊技内容決定継続フラグ、第二の特別遊技継続フラグ)がオフであるか否かを判定する。ステップ302でYesの場合、ステップ304で、始動入賞口入賞判定手段111は、始動入賞口3a又は3bに入賞したか否かを判定する。ステップ304でYesの場合、ステップ306で、第一特別遊技関連フラグ制御手段112は、状態移行判定実行フラグをオンにし、次の処理(状態移行判定実行処理400)に移行する。尚、ステップ302及びステップ304でNoの場合にも、次の処理(状態移行判定実行処理400)に移行する。
次に、図7のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の状態移行判定実行処理400について説明する。まず、ステップ402で、状態移行判定実行手段120は、状態移行判定継続フラグがオフであるか否か、即ち、本処理が継続中であるか否かを判定する。ここで、ステップ402でNoの場合には、以後のステップ404から412をスキップして、ステップ414に移行する。他方、ステップ402でYesの場合、ステップ404で、状態移行判定実行手段120は、状態移行判定実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ404でYesの場合、ステップ406で、時間管理手段122は、タイマ122aに所定時間をセットしタイマをスタートする。次に、ステップ408及びステップ410で、状態移行フラグ制御手段121は、状態移行判定継続フラグをオンにすると共に状態移行判定実行フラグをオフにする。次に、ステップ412で、表示制御手段140は、表示制御装置200側に、本処理が開始される旨の信号を送信する。尚、表示制御装置200では、本信号の受信を受けて、操作ボタン12の操作を促す表示を行うことになる(図2参照)。次に、ステップ414で、状態移行判定実行手段120は、遊技者が操作ボタン12を操作したか否かを判定する。ステップ414でYesの場合、ステップ416及びステップ418で、加速度値判定手段123は、当該ボタン操作に基づく加速度値を取得すると共に、当該加速度値が所定範囲内(成功)であるか否かを判定する。ステップ418でYesの場合、ステップ420で、表示制御手段140は、表示制御装置200側に、加速度値及び所定範囲内である旨の情報を送信する。尚、表示制御装置200では、本情報の受信を受けて、表示された矢印を加速度値に比例した形で右方向に移動させると共に「成功!!」という表示を行うことになる(図15参照)。そして、ステップ422で、アシスト部駆動制御手段124は、アシスト部2eを駆動して開放状態とする(図2の点線で示した状態)。そして、ステップ424及びステップ426で、状態移行フラグ制御手段121は、状態移行判定継続フラグをオフにすると共に第一の特別遊技実行フラグをオンにし、次の処理(第一の特別遊技実行処理500)に移行する。
他方、ステップ418でNoの場合、即ち、加速度値が所定範囲外である場合、ステップ428で、表示制御手段140は、表示制御装置200側に、加速度値及び所定範囲外(失敗)である旨の情報を送信する。尚、表示制御装置200では、本情報の受信を受けて、表示された矢印を加速度値に比例した形で右方向に移動させると共に「失敗!!」という表示を行うことになる(図16参照)。その後、ステップ424に移行する。
他方、ステップ414でNoの場合、即ち、ボタン操作がない場合、ステップ430で、時間管理手段122は、タイマ122aが0になったか否か(タイムアップしたか否か)を判定する。ステップ430でYesの場合には、ステップ428に移行する(強制的に失敗)。尚、ステップ404及びステップ430でNoの場合には、次の処理(第一の特別遊技実行処理500)に移行する。
次に、図8のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の第一の特別遊技実行処理500について説明する。まず、ステップ502で、第一特別遊技移行判定実行手段110は、第一の特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ502でYesの場合、ステップ504で、第一特別遊技移行判定実行手段110は、特定領域有効フラグがオフであるか否か、即ち、第一の特別遊技実行中でないか否かを判定する。ここで、ステップ504でNoの場合、以後のステップ506からステップ510をスキップしてステップ512に移行する。他方、ステップ504でYesの場合には、ステップ506で、時間管理手段113は、特定領域有効タイマ113aに所定時間をセットしタイマをスタートする。次に、ステップ508で、第一特別遊技関連フラグ制御手段112は、特定領域有効フラグをオンにする。そして、ステップ510で、第一特別遊技実行手段114は、大入賞口2のソレノイドを駆動して大入賞口2を所定回数開閉する(例えば、始動入賞口3aに入賞した場合には2回、始動入賞口3bに入賞した場合には1回)。次に、ステップ512で、特定領域通過判定手段115は、特定領域2bを遊技球が流入したか否かを判定する。ステップ512でYesの場合、ステップ514で、第一特別遊技関連フラグ制御手段112は、第二の特別遊技内容決定フラグをオンにする。そして、ステップ516で、第一特別遊技関連フラグ制御手段112は、第一の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ518で、状態移行判定実行手段120は、アシスト部2eが開放状態であるか否かを判定する。ステップ518でYesの場合、ステップ520で、アシスト部駆動制御手段124は、アシスト部2eを開放状態から通常状態に駆動する。そして、ステップ522で、第一特別遊技関連フラグ制御手段112は、特定領域有効フラグをオフにし、次の処理(第二の特別遊技内容決定処理600)に移行する。
他方、ステップ512でNoの場合、ステップ524で、時間管理手段113は、特定領域有効タイマ113aにセットした残り時間が0になったか否かを判定する。ステップ524でYesの場合には、ステップ516に移行する。尚、ステップ502及びステップ524でNoの場合には、次の処理(第二の特別遊技内容決定処理600)に移行し、ステップ518でNoの場合には、ステップ522に移行する。
次に、図9のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の第二の特別遊技内容決定処理600について説明する。まず、ステップ602で、第二特別遊技内容決定手段133は、第二の特別遊技内容決定継続フラグがオフであるか否か、即ち、本処理が継続中であるか否かを判定する。ここで、ステップ602でNoの場合には、以後のステップ604から612をスキップして、ステップ614に移行する。他方、ステップ602でYesの場合、ステップ604で、第二特別遊技内容決定手段133は、第二の特別遊技内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ604でYesの場合、ステップ606で、時間管理手段133aは、タイマ133a1に所定時間をセットしタイマをスタートする。次に、ステップ608及びステップ610で、第二特別遊技関連フラグ制御手段132は、第二の特別遊技内容決定継続フラグをオンにすると共に第二の特別遊技内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ612で、表示制御手段140は、表示制御装置200側に、本処理が開始される旨の信号を送信する。尚、表示制御装置200では、本信号の受信を受けて、操作ボタン12の操作を促す表示を行うことになる(図17参照)。次に、ステップ614で、第二特別遊技内容決定手段133は、遊技者が操作ボタン12を操作したか否かを判定する。ステップ614でYesの場合、ステップ616及びステップ618で、加速度値判定手段133bは、当該ボタン操作に基づく加速度値を取得すると共に、当該加速度値が所定範囲内(成功)であるか否かを判定する。ステップ618でYesの場合、ステップ620で、表示制御手段140は、表示制御装置200側に、加速度値及び所定範囲内である旨の情報を送信する。尚、表示制御装置200では、本情報の受信を受けて、表示された矢印を加速度値に比例した形で右方向に移動させると共に「成功!!」という表示を行うことになる(図18参照)。そして、ステップ622で、第二特別遊技内容決定手段133は、ラウンド数メモリ133cにラウンド数として15をセットする。次に、ステップ624及びステップ626で、第二特別遊技関連フラグ制御手段132は、第二の特別遊技内容決定継続フラグをオフにすると共に第二の特別遊技実行フラグをオンにし、次の処理(第二の特別遊技実行処理700)に移行する。
他方、ステップ618でNoの場合、即ち、加速度値が所定範囲外である場合、ステップ628で、表示制御手段140は、表示制御装置200側に、加速度値及び所定範囲外(失敗)である旨の情報を送信する。尚、表示制御装置200では、本情報の受信を受けて、表示された矢印を加速度値に比例した形で右方向に移動させると共に「失敗!!」という表示を行うことになる(図19参照)。そして、ステップ630で、第二特別遊技内容決定手段133は、ラウンド数メモリ133cにラウンド数として1をセットし、ステップ624に移行する。
他方、ステップ614でNoの場合、即ち、ボタン操作がない場合、ステップ632で、時間管理手段133aは、タイマ133a1が0になったか否か(タイムアップしたか否か)を判定する。ステップ632でYesの場合には、ステップ628に移行する(強制的に失敗)。尚、ステップ604及びステップ632でNoの場合には、次の処理(第二の特別遊技実行処理700)に移行する。
次に、図10のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の第二の特別遊技実行処理700について説明する。まず、ステップ702で、第二特別遊技移行判定実行手段130は、第二の特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ702でYesの場合、ステップ704で、特別遊技状態記録判定実行手段131は、メモリ131aをクリアして、記録されているラウンド数を「0」にする。次に、ステップ706及び708で、第二特別遊技関連フラグ制御手段132は、第二の特別遊技実行フラグをオフにすると共に第二の特別遊技継続フラグをオンにし、ステップ714に移行する。他方、ステップ702でNoの場合、ステップ710で、第二特別遊技移行判定実行手段130は、第二の特別遊技継続フラグがオンであるか否か、即ち、現在第二の特別遊技実行中であるか否かを判定する。ステップ710でYesの場合、ステップ712で、第二特別遊技移行判定実行手段130は、開閉継続フラグがオフであるか否か、即ち、現在、単位遊技と単位遊技の間の大入賞口2が閉状態である状況であるか否かを判定する。ステップ712でYesの場合、ステップ714に移行する。尚、ステップ712でNoの場合は、後述のステップ720に移行する。
次に、ステップ714で、特別遊技状態記録判定実行手段131は、メモリ131aに記録されているR数に1を加算するよう更新する。次に、ステップ716で、第二特別遊技関連フラグ制御手段132は、開閉継続フラグをオンにした後、ステップ718で、第二特別遊技実行手段134は、大入賞口2のハネ部2aの開閉駆動を開始する。そして、ステップ720で、第二特別遊技継続判定手段135は、遊技球が特定領域2bを通過したか否かを判定する。ステップ720でYesの場合、ステップ722で、第二特別遊技継続判定手段135は、ラウンド数メモリ133c及びメモリ131aを参照して、現在のラウンド数がラウンド数メモリ133cに記憶されている上限ラウンド数に到達したか否か、即ち、最終ラウンドであるか否かを判定する。まず、ステップ722でNoの場合、ステップ724で、第二特別遊技実行手段134は、大入賞口2の開閉を終了する。そして、ステップ726で、第二特別遊技関連フラグ制御手段132は、開閉継続フラグをオフにし、次の処理(賞球払出処理600)に移行する。他方、ステップ722でYesの場合、ステップ728で、第二特別遊技実行手段134は、単位遊技中の入賞個数の上限値である10個の遊技球の入賞があったか否かを判定する。ステップ728でYesの場合、ステップ732に移行する。他方、ステップ728でNoの場合、ステップ730で、第二特別遊技実行手段134は、18回開閉動作を行ったか否かを判定する。そして、ステップ730でYesの場合にも、ステップ732に移行する。そして、ステップ732で、第二特別遊技実行手段134は、大入賞口2の開閉駆動を終了する。次に、ステップ734で、第二特別遊技関連フラグ制御手段132は、開閉継続フラグをオフにする。そして、ステップ736で、第二特別遊技関連フラグ制御手段132は、第二の特別遊技継続フラグをオフにし、次の処理(賞球払出処理800)に移行する(即ち、第二の特別遊技は終了)。尚、ステップ710でNoの場合及びステップ730でNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理800)に移行する。また、ステップ720でNoの場合には、ステップ728に移行する。
次に、図11のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の、表示制御装置200側での主な処理の流れについて説明する。まず、表示制御装置200は、非遊技中にデモ画面をディスプレー2d上に表示するデモ表示処理1100、第一の特別遊技移行決定中に所定演出画面をディスプレー2d上に表示する第一の特別遊技移行決定中表示処理1200、状態移行判定実行処理中に操作ボタン12の操作を促す表示等をディスプレー2d上で行う状態移行判定実行中表示処理1300、第一の特別遊技中に所定演出画面をディスプレー2d上に表示する第一の特別遊技中表示処理1400、第二の特別遊技内容決定処理中に操作ボタン12の操作を促す表示等をディスプレー2d上で行う第二の特別遊技内容決定中表示処理1500、第二の特別遊技中に所定演出画面をディスプレー2d上に表示する第二の特別遊技中表示処理1600を実行する。尚、各処理は、当該処理の実行条件を充足した場合に当該処理を行い、充足しない場合は当該処理をスキップして次の処理に移行する。以下、本発明と特に関係する状態移行判定実行中表示処理1300及び第二の特別遊技内容決定中表示処理1500について詳述する。
まず、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置200側での状態移行判定実行中表示処理1300について説明する。はじめに、ステップ1302で、情報受信手段210は、主制御装置100側から本処理(主制御装置100における状態移行判定実行処理)の開始信号(ステップ412参照)を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、表示制御手段220は、ディスプレー2d上で、遊技者に対して操作ボタン12を適度な強度で操作することを促す表示を行う(図14参照)。次に、ステップ1306で、情報受信手段210は、主制御装置100側から、加速度値及び成功情報(ステップ420参照)を受信したか否かを判定する。ステップ1306でYesの場合、ステップ1308で、表示制御手段220は、前記加速度値に比例して矢印を右に移動表示すると共に成功した旨の報知を行い(図15参照)、次の処理(第一の特別遊技中表示処理1400)に移行する。
他方、ステップ1306でNoの場合、ステップ1310で、情報受信手段210は、主制御装置100側から、加速度値及び失敗情報(ステップ428参照)を受信したか否かを判定する。ステップ1310でYesの場合、ステップ1312で、表示制御手段220は、前記加速度値に比例して矢印を右に移動表示すると共に失敗した旨の報知を行い(図16参照)、次の処理(第一の特別遊技中表示処理1400)に移行する。尚、ステップ1302でNoの場合にも次の処理(第一の特別遊技中表示処理1400)に移行し、ステップ1310でNoの場合にはステップ1306に移行する。
次に、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置200側での第二の特別遊技内容決定中表示処理1500について説明する。はじめに、ステップ1502で、情報受信手段210は、主制御装置100側から本処理(主制御装置100における第二の特別遊技内容決定処理)の開始信号(ステップ612参照)を受信したか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、表示制御手段220は、ディスプレー2d上で、遊技者に対して操作ボタン12を適度な強度で操作することを促す表示を行う(図17参照)。次に、ステップ1506で、情報受信手段210は、主制御装置100側から、加速度値及び成功情報(ステップ620参照)を受信したか否かを判定する。ステップ1506でYesの場合、ステップ1508で、表示制御手段220は、前記加速度値に比例して矢印を右に移動表示すると共に成功した旨の報知を行い(図18参照)、次の処理(第二の特別遊技中表示処理1600)に移行する。
他方、ステップ1506でNoの場合、ステップ1510で、情報受信手段210は、主制御装置100側から、加速度値及び失敗情報(ステップ628参照)を受信したか否かを判定する。ステップ1510でYesの場合、ステップ1512で、表示制御手段220は、前記加速度値に比例して矢印を右に移動表示すると共に失敗した旨の報知を行い(図19参照)、次の処理(第二の特別遊技中表示処理1600)に移行する。尚、ステップ1502でNoの場合にも次の処理(第二の特別遊技中表示処理1600)に移行し、ステップ1510でNoの場合にはステップ1506に移行する。
次に、図1、図2及び図14〜図19を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用について説明する。まず、遊技者が、ハンドル10を時計回りに回転させると遊技領域1内に遊技球が放出される(図1参照)。この際、当該遊技球が始動入賞口3a又は3bに入賞した場合、図14に示すように、大入賞口2内のディスプレー2dにインジケーター及びその左端に矢印が表示されると共に「ここに入るように叩いてね」という、遊技者に対して操作ボタン12を所定強度で叩くことを促す表示がなされる。
ここで、当該表示を受けて遊技者が所定時間内に操作ボタン12を操作した場合、その操作強度(振動強度、加速度)に応じて、大入賞口2内のアシスト部2eが開放状態になるか否かが決まる。まず、遊技者が適切な操作強度で操作した場合には、図15に示すように、まず、ディスプレー2d上では左端に位置していた矢印が右方向の変色部に移動すると共に「成功!!」という表示がなされる。そして、大入賞口2内のアシスト部2eが、通常状態から開放状態に可変する。
他方、遊技者が適切な操作強度で操作しなかった場合(強すぎたり弱すぎたりした場合)や所定時間内に操作しなかった場合には、図16に示すように、前記同様、矢印が操作強度に比例して右方向に移動する(操作しなかった場合には左端のまま)一方、前記と異なり、ディスプレー2d上では「失敗!!」という表示がなされる。尚、大入賞口2内のアシスト部2eは、通常状態のままである。
このように、遊技者の操作ボタン12の操作に応じて大入賞口2内のアシスト部2eを場合により可変した後、第一の特別遊技が行われる。具体的には、図2に示すように、大入賞口2のハネ部2aを所定回数開閉する(例えば、始動入賞口3aの場合には2回、始動入賞口3bの場合には1回)。ここで、前記アシスト部2eが開放状態・通常状態のいずれの状態である場合にも、アシスト部2eの上部開口部に遊技球が侵入した場合には、アシスト部2eの壁面に沿って(又はガードされながら)遊技球が転動し、最終的にはアシスト部2e下に設置された特定領域2bに流下する。但し、前記アシスト部2eが開放状態の場合は、前記通常状態と比較して、前記上部開口部が遥かに大きく、その結果、大入賞口2内に遊技球が入賞した場合、当該遊技球が特定領域2bに流下する可能性がより高くなる。このような状況下、前記大入賞口2の開閉動作により大入賞口2内に遊技球が入賞し、当該遊技球が特定領域2bに流入した場合には、第二の特別遊技への移行が決定すると共に、アシスト部2eが開放状態の場合には通常状態に戻る。尚、第一特別遊技中に遊技球が大入賞口2内に入賞しなかった場合や、第一特別遊技中に遊技球が大入賞口2内に入賞したが特定領域2bに流入しなかった場合には、第二の特別遊技には移行せず、アシスト部2eが開放状態の場合には通常状態に戻る。
そして、第一特別遊技中に特定領域2bに流入した場合、遊技者による操作ボタン12の操作に基づき、第二の特別遊技におけるラウンド数抽選が行われる。具体的には、図17に示すように、大入賞口2内のディスプレー2dにインジケーター及びその左端に矢印が表示されると共に「ここに入るように叩いてね」という、遊技者に対して操作ボタン12を所定強度で叩くことを促す表示がなされる。
ここで、当該表示を受けて遊技者が所定時間内に操作ボタン12を操作した場合、その操作強度(振動強度、加速度)に応じて、第二の特別遊技のラウンド数が決まる。まず、遊技者が適切な操作強度で操作した場合には、図18に示すように、まず、ディスプレー2d上では左端に位置していた矢印が右方向の変色部に移動すると共に「成功!!」という表示がなされる。そして、第二の特別遊技のラウンド数が「15回」に決定する。
他方、遊技者が適切な操作強度で操作しなかった場合(強すぎたり弱すぎたりした場合)や所定時間内に操作しなかった場合には、図19に示すように、前記同様、矢印が操作強度に比例して右方向に移動するが(操作しなかった場合には左端のまま)、前記と異なり、ディスプレー2d上では「失敗!!」という表示がなされる。そして、第二の特別遊技のラウンド数が「1回」に決定する。
その後、第二の特別遊技が実行される。具体的には、大入賞口2が開閉を継続する単位遊技が、1回又は15回(各単位遊技で遊技球が特定領域2bに流入することが条件)行われる。
本最良形態によれば、適切な操作強度で操作された場合には特別遊技移行決定に関して遊技者に有利な状態に移行させるので、遊技者にとっては、これまで殆ど意識していなかった操作情報入力手段の操作強度に対して強く意識するようになると共に、適切な操作強度で操作するように努めるようになる。その結果、複雑な電子機器からなるパチンコ遊技機の故障及び誤作動を防止できると共に、近隣の遊技者に対しても不快感を与える事態を回避できるという効果を奏する。更には、操作情報入力手段の操作強度によって遊技者の利益状態が変動するので、これまでの単なる演出用又は図柄の強制停止用の操作情報入力手段と比較して、操作情報入力手段の価値が顕著に高まると共に、遊技の興趣性を高めることが可能になるという効果も奏する。
更に、適切な操作強度で操作された場合には特別遊技内容を遊技者に有利な内容とする決定を行うように構成されているので、遊技者にとっては、これまで殆ど意識していなかった操作情報入力手段の操作強度に対して強く意識するようになると共に、適切な操作強度で操作するように努めるようになる。その結果、複雑な電子機器からなるパチンコ遊技機の故障及び誤作動を防止できると共に、近隣の遊技者に対しても不快感を与える事態を回避できるという効果を奏する。更には、操作情報入力手段の操作強度によって遊技者の利益状態が変動するので、これまでの単なる演出用又は図柄の強制停止用の操作情報入力手段と比較して、操作情報入力手段の価値が顕著に高まると共に、遊技の興趣性を高めることが可能になるという効果も奏する。
更に、操作強度が振動の程度であるので、パチンコ遊技機の故障及び誤作動並びに近隣の遊技者に対して不快感を与える程度の振動となる場合には遊技者に有利な状態に移行させない構成とすることにより、前記問題を原因となる振動を防止することができるという効果を奏する。
更に、感知手段として、振動の程度を正確に感知できる加速度センサを採用しているので、誤作動に基づく遊技者の不利益を極力防止することができる。
尚、上記最良形態では、第一の特別遊技移行前及び第二の特別遊技移行前に、適当な強度でサブ入力ボタンを操作するようなナビゲーションを発生させるように構成したが、例えば、第二の特別遊技中に当該ナビゲーションを発生し、適当な強度でサブ入力ボタンが操作された場合には、例えば、次ラウンドに継続し易くする(例えば、大入賞口2内に入賞した遊技球が特定領域2bを通過し易くする)等の利益を付与するように構成してもよい。
2d ディスプレー
12 操作ボタン
12a 加速度センサ
120 状態移行判定実行手段
130 第二特別遊技移行判定実行手段
133 第二特別遊技内容決定手段
200 表示制御装置
12 操作ボタン
12a 加速度センサ
120 状態移行判定実行手段
130 第二特別遊技移行判定実行手段
133 第二特別遊技内容決定手段
200 表示制御装置
Claims (4)
- 所定条件を充足した場合に、遊技者にとって有利な利益状態を付与する特別遊技に移行することを決定する特別遊技移行決定手段と、
遊技者により操作可能であり、かつ、遊技者により操作された際に当該操作の有無を感知可能な感知手段を備えた操作情報入力手段と
を備えたパチンコ遊技機において、
前記感知手段が、遊技者により操作された際の操作強度を検出するための強度認識手段としても機能するものであり、
前記パチンコ遊技機は、
特定条件下、遊技者に対して前記操作を促すと共に、前記操作の際に前記操作強度が所定強度となるようにナビゲーションを行う操作強度ナビゲーション手段と、
前記操作強度が前記所定強度となった場合、特別遊技移行決定に関して遊技者にとって相対的に有利な状態に移行させる状態移行決定手段と
を有することを特徴とするパチンコ遊技機。 - 所定条件を充足した場合に、遊技者にとって有利な利益状態を付与する特別遊技に移行することを決定する特別遊技移行決定手段と、
前記特別遊技の移行決定後、当該特別遊技の内容を決定する特別遊技内容決定手段と、
遊技者により操作可能であり、かつ、遊技者により操作された際に当該操作の有無を感知可能な感知手段を備えた操作情報入力手段と
を備えたパチンコ遊技機において、
前記感知手段が、遊技者により操作された際の操作強度を検出するための強度認識手段としても機能するものであり、
前記パチンコ遊技機は、
特定条件下、遊技者に対して前記操作を促すと共に、前記操作の際に前記操作強度が所定強度となるようにナビゲーションを行う操作強度ナビゲーション手段を更に有し、
前記特別遊技内容決定手段は、
前記操作強度が前記所定強度となった場合、特別遊技内容を遊技者にとって相対的に有利な内容とする決定を行う
ことを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記操作強度が振動の程度である、請求項1又は2記載のパチンコ遊技機。
- 前記感知手段が加速度センサである、請求項1〜3のいずれか一項記載のパチンコ遊技機。
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