JP2006334047A - 眼科装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置合わせ操作及び固視灯の点灯位置操作、眼底像のフォーカス合わせ操作等の操作を簡易にすると共に、操作部材の低減を図る。
【解決手段】基台部1上には眼底撮影のための光学系を内蔵した撮影部2を被検眼に対して上下・左右・前後方向に移動させるための駆動ユニット3が載置され、この撮影部2には眼底画像を撮影するためのカメラ4が取り付けられている。
位置合わせ時にジョイスティック6の操作により駆動ユニット3を介して撮影部2を上下・左右・前後に移動指示する。位置合わせ完了後はジョイスティック6により固視灯ユニットの点灯セグメントの位置を調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、眼科医院等において用いられる眼科装置に関するものである。
従来、眼底カメラでは被検眼の眼底撮影を行うための撮影光学系と、この撮影光学系を被検眼に対する位置合わせをさせる機構を有しており、この位置合わせ機構に設置された操作部材であるジョイスティックを使用して、被検眼と撮影光学系との位置合わせを行っている。
このジョイスティックは、基台上を被検眼に対して前後左右に摺動するスライド機構と、回転によって撮影光学系を上下させるねじ送り機構を作動させる取っ手としての役割を有しており、操作者はこのジョイスティックを押したり、引っ張ったり、横にずらしたり、回転させる等の操作により機械的に撮影光学系を被検眼に対して上下左右前後に移動させる構造となっている。
操作者は装置に設置されたモニタを観察しながら、被検眼と撮影光学系の上下左右の位置合わせ及び前後方向の位置合わせをジョイスティックの傾倒操作及び回転操作により行っている。
また、眼底カメラでは位置合わせ操作が完了した後に、観察画面を被検眼の外眼部像から眼底像に切換えて、眼底像のフォーカスが合っているか、撮影すべき眼底部位が所望の部位か否かを確認した後に撮影している。仮に、眼底像のフォーカスが合っていない場合には、別に設けられたフォーカスノブ等の合焦機構を駆動する操作部材を操作することにより眼底像のフォーカスを合わせる。
また、眼底像の乳頭部分等を観察して撮影すべき部位がずれている場合には、特許文献1に開示されているように、別に設けた固視灯スイッチを操作することにより、被検眼に提示する固視灯の位置を変更して被検眼の視線を誘導し、所望の眼底部位が撮影領域に入るように操作している。
また最近では、眼科装置の検眼光学系や撮影光学系を電動駆動することにより、被検眼と光学系の位置合わせを行うものもあり、その位置合わせ動作を被検眼に投影した指標光束の反射像から自動的に行う装置も提案されている。このような撮影光学系を電動駆動する眼科装置において、その駆動を指示する手段としては、特許文献2のジョイスティックの傾倒角度や回転を検出して撮影光学系の駆動を制御するものが提案されている。
特開平11−104085号公報 特開2003−210404号公報
しかしながら上述の従来例において、操作者はジョイスティック、固視灯の位置変更スイッチ、眼底フォーカスノブを同時に操作することにより、位置合わせや被検眼の視線誘導、眼底のフォーカス合わせを行わなければならないため、煩雑で熟練した操作を必要とする。
また、操作部材もジョイスティック、固視灯の位置変更スイッチ、眼底フォーカスノブの複数の操作部材を設ける必要があり、コストもそれぞれに掛かる。
本発明の目的は、操作性を向上させた眼科装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る眼科装置の技術的特徴は、被検眼の眼底を撮影する撮影光学系と、該撮影光学系を被検眼に対して前後、左右、上下に駆動する駆動手段と、該駆動手段を操作するための操作手段と、被検眼に注視させて視線の誘導を行うための固視標とを有する眼科装置であって、前記操作手段は前記駆動手段の操作と前記固視標の提示位置の変更の操作を行うことにある。
本発明の眼科装置によれば、操作性が向上する利点がある。
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明における眼底カメラの外観図を示しており、基台部1上には眼底撮影のための光学系を内蔵した撮影部2を、被検眼に対して上下・左右・前後方向に移動させるための駆動ユニット3が載置され、この撮影部2には眼底画像を撮影するためのカメラ4が取り付けられている。
更に、基台部1上には位置合わせ時に、被検眼の前眼部及び眼底像を観察するためのモニタ5、撮影部2を駆動ユニット3を介して上下・左右・前後に移動指示するためのジョイスティック6が設置されている。また、基台部1の被検眼側には、被検者の額を当接する額当部7a及び顎を載置する顎受台7bから成る顔受部7が設置されている。
図2は撮影部2の光学的な構成図を示しており、被検眼Eの前方には対物レンズ11、眼底像撮影時に跳ね上がると共に、後述する眼底観察光束であるLED光源及びフォーカス指標照明光源の光束を透過し、位置合わせ用の照明光源及び外眼部照明光源からの光束を反射するような波長分割特性を有する跳ね上げミラー12、撮影絞り13を有する孔あきミラー14、フォーカスレンズ15、撮影レンズ16、眼底像撮影時に跳ね上がる跳ね上げミラー17、カメラ4の撮像素子18が順次に配列され、眼底撮影手段が構成されている。
また跳ね上げミラー17の反射方向には、レンズ19、赤外光は反射し可視光は透過するダイクロイックミラー20、固視灯ユニット21が順次に配置されている。更に、ダイクロイックミラー20の反射方向には、眼底観察時の眼底像を撮像するための撮像素子22が配置されており、位置合わせ時の眼底観察手段と被検眼Eへの固視灯提示手段が構成されている。
孔あきミラー14の入射方向には眼底照明系が設けられている。この眼底照明系は、孔あきミラー14側から角膜付近に投影するリング状開口を有する角膜絞り23、第1のリレーレンズ24、対物レンズ11による反射を取り除く黒点を光軸付近に形成している黒点板25、プリズム、フォーカス指標を有しフォーカスレンズ15と連動して光軸方向に動き、光路に挿脱可能なフォーカスユニット26、第2のリレーレンズ27、可視光を反射し赤外光を透過する光路分岐ミラー28が順次に配置されている。更に、図3に示すような被検眼水晶体後面付近に投影するリング状開口29a及び光軸付近に小開口29bを有する水晶体絞り29、図4に示すような被検眼Eの瞳孔付近に投影するリング状開口30a及び光軸付近に小開口30bを有する絞り30が配列され、絞り30のリング状開口30aの後方には、図5に示すように円周状に配置され赤外光を発するLED光源31a〜31fが配列され、小開口30bの後方にはフォーカス指標照明光源32が配置されている。
また、光路分岐ミラー28の反射方向には、被検眼Eの水晶体後面付近に投影するリング状開口を有する水晶体絞り33、瞳孔Ep付近に投影するリング状開口を有するリング絞り34、撮影光源35が順次に配列されている。なお、孔あきミラー14の撮影絞り13は、第1のリレーレンズ24の略焦点位置とされ、また絞り30、リング絞り34は第2のリレーレンズ27の略焦点位置に配置されている。
跳ね上げミラー12の反射方向にはリレーレンズ36、ハーフミラー37が配置され、更にハーフミラー37の透過光路上には位置合わせ用の照明光源38が配置されている。ハーフミラー37の反射光路上には、図6に示すように円板に3つの開口部39a、39b、39cが設けられており、両側の開口部39a、39bには照明光源38の光束のみを透過するアライメントプリズム39d、39eが貼付されている分離プリズムユニット39、結像レンズ40、外眼観察用撮像素子41が順次に配列されている。
また、被検眼Eの外眼部を照明するために、対物レンズ11の近傍には照明光源38の発光波長とは異なる赤外光を発する例えば2個の外眼部照明光源42が配置されている。
この眼底カメラを用いて被検眼Eの眼底Erを撮影するには、撮影者は被検者を眼底カメラの正面に着座させ、額当部7a、顎受台7bにより顔を固定し、眼底Erを動画観察しカメラとの位置合わせ及びピント合わせを行う。
先ず、LED光源31a〜31fを発した光束は、絞り30のリング状開口30a、水晶体絞り29のリング状開口29aを通り、光路分岐ミラー28を透過し、リレーレンズ27、フォーカスユニット26、黒点板25、レンズ24、角膜絞り23の開口部を経て、孔あきミラー14により左方に反射される。更に、跳ね上げミラー12、対物レンズ11を通過し、瞳孔Epを介して眼底Erを照明する。
このように照明された眼底像は、再び対物レンズ11、跳ね上げミラー12、撮影絞り13、フォーカスレンズ15、撮影レンズ16を経て、跳ね上げミラー17で上方に反射され、レンズ19を通り、更にダイクロイックミラー20で反射されて撮像素子22に撮像される。
一方、フォーカス指標照明光源32を発した光束は、絞り30の小開口30b、水晶体絞り29の小開口29bを通り、光路分岐ミラー28を透過し、レンズ27を通り、フォーカスユニット26のフォーカス指標であるスリットを照明する。
図7はフォーカスユニット26の断面図、図8は平面図、図9は底面図を示している。プリズム台26aの裏面中央部には、偏向方向が逆向きになるように偏向プリズム26b、26cが設けられ、表面にはスリットチャート26dが貼り付けられている。スリットチャート26dにはスリット開口26eが設けられ、このスリット開口26eはプリズム26b、26cを略等分にまたがるように配置されている。スリットチャート26dのスリット開口26e以外は非透光部分であり、プリズム26b、26cに入射した光はこのスリット開口26e部分のみから出射する。
フォーカス指標照明光源32を発した光は、フォーカスユニット26のプリズム26b、26cを介してスリット開口26eを照明する。このように照明されたスリット像は、プリズム26b、26cの作用により、黒点板25、レンズ24、角膜絞り23の開口部分を通り、孔あきミラー14の周辺のミラー部により左方に反射され、跳ね上げミラー12、対物レンズ11を通り、瞳孔Epより図10に示すように眼底Erに投影される。絞り30の小開口30b、孔あきミラー14、瞳孔Epは略共役である。
従って、プリズム26b、26cの作用がなければ、小開口30bを発した光は、全て孔あきミラー14の孔の中に入射するため、周辺のミラー部で反射されることはない。ところが、プリズム26b、26cにより偏向されるため、スリット開口26eの像は、光軸つまり孔あきミラー14の孔位置から偏心した位置に形成される。しかも、スリット像の右半分と左半分は、それぞれ異なる方向に偏向されるため、小開口30bの像は孔あきミラー14の開口を挟んだ対称な2個所に形成される。
これにより、図11に示すように瞳孔上の光軸を挟んだ上下対称位置より左右のスリット像S1、S2によりフォーカス指標像を眼底Erに投影する。図11(a)、(c)に示すように、スリット像の投影位置と眼底面がずれている時には、左右のスリット像S1、S2が、上下に離れて投影され、図11(b)に示すように眼底面と一致しているときには、左右のスリット像S1、S2は一直線上に並ぶ。
小開口30bは第2のリレーレンズ27の焦点位置に配置されているため、第2のリレーレンズ27を発した光は略平行光である。従って、フォーカスユニット26が光軸上を移動しても、偏向される角度は常に一定であり、瞳孔Ep上での偏心量も常に一定であるため、フォーカスユニット26の位置が変わっても、フォーカス精度が損われることはない。
この眼底Erに投影されたスリット像は、再び瞳孔Ep、対物レンズ11、跳ね上げミラー12、撮影絞り13、フォーカスレンズ15、撮影レンズ16を通り、跳ね上げミラー17で反射され、レンズ19を透過して、ダイクロイックミラー20で反射され撮像素子22に導かれる。この撮像素子22で撮像されたスリット像S1、S2は、眼底Erを照明するLED光源31で照明された眼底像と共に、モニタ5に表示されるようになっている。
図12は固視灯ユニット21の正面図を示しており、固視灯ユニット21は8×8のセグメントから成る液晶等の表示装置から成り、操作者の操作で何れか1つのセグメントを点灯又は点滅することができるようになっている。
本実施例では、ジョイスティック6の操作により点灯するセグメントの位置を変化させるようになっており、現在点灯しているセグメント21aを例えばセグメント21b、21c、21d、21eに任意に変化させることができる。
図13は駆動ユニット3の構成図を示し、撮影部2は上下方向に移動させるための上下駆動部51と接合されており、撮影部2を約30mm上下方向に移動できるようになっている。更に、撮影部2は上下支柱52に支えられており、直動型のボールベアリングと昇降用の送りねじが内蔵された上下駆動支柱53に接合され、その上下駆動支柱53は上下駆動基台54に固定されている。撮影部2の上下支柱52の中心軸回りの回転規制のため、回り止め支柱55が撮影部2から下方に突起されており、上下駆動基台54に固定され直動軸受け56に嵌合されている。
上下駆動支柱53と直動軸受け56の間には、上下方向駆動用のモータ57が配置されており、上下駆動基台54の裏面にベルトを介して、上下駆動支柱53の送りねじを回転できるようになっており、モータ57の正逆回転によって撮影部2を昇降させることができる。図示は省略しているが、上下方向30mmのストロークの両端はリミットスイッチの検知で移動限界位置が検知できるようになっている。また、モータ57の出力軸には、パルスカウントができるエンコーダが同軸状に配置され、上下駆動基台54の裏面にはそれを検知するフォトカプラが設けられている。
上下駆動基台54は前後駆動部58によって駆動される上下駆動基台54の裏面には雌ねじナット59が固定され、この雌ねじ部は前後駆動基台60に支持されている送りねじ61と螺合されている。更に、送りねじ61は前後モータ62とカップリングを介して結合されている。また、上下駆動基台54の左右両側面には、直動ガイドレール63a、63bが配置され、可動側が上下駆動基台54に固定側が前後駆動基台60に接合されている。
従って、前後モータ62の正逆駆動によって、上下駆動部51を合む撮影部2を前後方向に移動させることができる。前後方向40mmのストロークの両端は、図示を省略しているが上下駆動部と同様にリミットスイッチの検知により移動限界位置を検知できるようになっている。また、前後モータ62の軸上には、パルスカウントができるエンコーダが同軸状に配置され、前後駆動基台60の上面には、それを検知するフォトカプラが配置されている。
前後駆動基台60を左右方向に駆動させる左右駆動部64は、前後駆動部58と同様に前後駆動基台60の裏面には図示していないが雌ねじナットが固定され、その雌ねじ部は左右駆動基台65に支持されている送りねじ66と螺合されている。送りねじは左右モータ67とベルト68を介して結合されている。また、前後駆動基台60の前後両側面には、直動ガイドレール69a、69bが配置され、可動側が前後駆動基台60に固定側が左右駆動基台65に接合されている。
従って、左右モータ67の正逆回転駆動によって、上下駆動部51及び前後駆動部58を含む撮影部2を左右方向に移動させることができる。図示は省略しているが、前後駆動部58と同様に左右方向90mmのストロークの両端は、リミットスイッチの検知で移動限界位置が検知できるようになっている。また、左右モータ67の軸上には、パルス計数ができるエンコーダが同軸状に配置され、左右駆動基台65の上面には、それを検知するフォトカプラが配置されている。
このようにして、撮影部2は上下駆動部51、前後駆動部58、左右駆動部64によって、被検眼Eに対して三次元方向に移動でき、子供から大人までの被検者を顔受部に顔を載せただけで、電動駆動により位置合わせすることができる。
図14はジョイスティック6の構成図を示し、矢印の左右方向や前後方向に傾倒させることのできる操作桿部6aの上部には、眼底像の撮影を指示する撮影釦6bが設けられている。
撮影者は操作桿部6aを矢印の方向に回転させることにより、撮影部2の上下方向への移動を指示し、被検眼Eの位置合わせ、フォーカス合わせが終了した後に、撮影釦6bを押すことにより眼底像の撮影を指示する。
このようなジョイスティック6の傾倒動作・回転動作と、その信号の検出については、左右方向についてはエンコーダ71、前後方向についてはエンコーダ72、上下方向には図示しないエンコーダ73の回転出力により行うが、その内部構造や出力値の取扱いについては、特許文献2に記載の内容とほぼ同様である。
図15は本実施例の眼底カメラのブロック構成図を示しており、制御部81はCPU、メモリ、周辺装置の制御素子等を含む制御回路であり、この制御部81には撮像素子22及び外眼観察用撮像素子41が画像処理部82を介して接続されている。更に、この画像処理部82には撮像素子22及び外眼観察用撮像素子41からの画像信号を表示するためのモニタ5、位置合わせ・フォーカス合わせのための演算処理が可能とするための画像メモリ83が接続されている。
また、制御部81には位置合わせ用光源38、外眼部観察用光源42、眼底観察用のLED光源31、フォーカス指標用光源32、撮影光源35、跳ね上げミラー12、17を駆動するモータ等から成る駆動部84、85が接続されている。更に、制御部81には、駆動部86を介して光軸に沿った移動可能なフォーカスレンズ15及び光軸に沿った移動及び光路から挿脱を行うことが可能なフォーカスユニット26が接続されている。
更に、制御部81には、コントローラ87を介して被検眼Eに提示され視線誘導を行う固視灯ユニット21、ジョイスティック6の頭頂部に設置されている撮影釦6bの出力、回転角度に対応するアナログ抵抗値をデジタル電圧値に変換するA/Dコンバータ88〜90を介してジョイスティック6の傾倒角度及び回転角度を検出するエンコーダ71〜73、モータコントローラ91を介して駆動部2の駆動用モータ57、62、67が接続されている。そして、眼底静止画像を撮影するカメラ4の撮影動作を行うためにカメラ4の制御端子が接続されている。
被検眼Eの位置合わせに際しては、先ず操作者は顔受部7に被検者の顔を固定した後に、被検眼Eの外眼部の位置合わせを開始する。この位置合わせ時には、跳ね上げミラー12は光路に斜設されており、外眼部照明光源42で照明された外眼部像の光束は、対物レンズ11を経て跳ね上げミラー12で反射され、レンズ36を透過しハーフミラー37で反射、分離プリズムユニット39の中央の開口部39cを通過して結像レンズ40により撮像素子41に撮像され、この撮像された外眼部像はモニタ5に映出される。操作者はモニタ5に映出された外眼部像を観察しながら、ジョイスティック6を操作して被検眼Eの大まかな位置合わせを行う。
図16はこの大まかな位置合わせが完了した時のモニタ5に映出された画像例を示している。モニタ5の中央にはアライメントマークMaが表示され、その外側には被検眼角膜で反射された外眼部照明光源42の反射像Rcが表示されている。大まかな位置合わせが終了すると、操作者はジョイスティック6の頭頂部にある撮影釦6bを押す。
この撮影釦6bが押されると、位置合わせ用の照明光源38が点灯し、その光束はハーフミラー37を透過して、レンズ36、跳ね上げミラー12、対物レンズ11を介して被検眼Eの角膜Ecに平行光束を照射する。被検眼Eの角膜Ecは照射された平行光束は良く知られているように、角膜Ecの曲率半径の1/2の位置に輝点があるかのように反射光束として対物レンズ11に入射する。この反射光束は逆に跳ね上げミラー12で反射され、レンズ36、ハーフミラー37を介して分離プリズムユニット39の3つの開口部39a〜39cを通過して、結像レンズ40によって外眼観察用撮像素子41上に輝点を結像する。
この際に、分離プリズム39の開口部39a、39bには、プリズム39d、39eが貼付されているので、外眼観察用撮像素子41には照明光源42による被検眼Eの外眼像と共に、図17に示すような3つの輝点Ta〜Tcが表示される。
特許文献3に開示されているように、これらの3つの輝点のうち、輝点Taと輝点Tbは装置と被検眼Eの距離によって水平方向に移動する。
本実施例においては、3つの輝点Ta〜Tcが垂直に並んだときが、眼底カメラと被検眼Eとの距離が適切になるように設計されているので、制御部81は前後駆動用モータ62の駆動を制御して3つの輝点Ta、Tb、Tcが垂直になるように撮像部2を前後に移動し、中央の輝点Tcが撮像素子41の中心に一致するように、上下駆動用モータ57及び左右駆動用モータ67の駆動を制御して撮像部2を上下左右に移動させる。
このようにして、制御部81は被検眼Eと眼底カメラの位置合わせを行い、この位置合わせは眼底撮影が終了するまで、撮像素子41からの画像信号を処理して適正な位置関係を常に維持するようになっている。
一旦、被検眼Eと眼底カメラの位置合わせが完了すると、制御部81は眼底観察のモードに切換え、眼底照明用のLED光源31、フォーカス指標照明光源32を点灯する。
上述した撮像部2の構成により、撮像素子22には被検眼Eの眼底像と、図11に示したフォーカス指標像が撮像される。制御部81はモニタ5に表示されている画像を、撮像素子41の画像信号から撮像素子22の画像信号に切換えて被検眼Eの眼底像に切換える。
図18はモニタ5に表示された眼底像とフォーカスユニット26によるフォーカス指標像Fの様子を示す説明図を示しており、上述したように制御部81はフォーカス指標Fが図11(b)に示すように一直線に並ぶようにフォーカスレンズ15をフォーカスユニット26と共に光軸に沿って移動させ、フォーカス合わせを行っている。
マークMは固視灯ユニット21で点灯している画素の位置を表すものである。フォーカス合わせが完了した時点で撮影釦6bを押釦すれば、制御部81は跳ね上げミラー12、17を跳ね上げて光路から退避させ、撮影光源35を発光させ被検眼Eの眼底像をカメラ4の撮像素子18上に撮像する。
操作者が撮影釦6bを押釦するまでにモニタ5に表示されている眼底像を観察して、表示されている眼底像が所望の撮影部位ではない時には、操作者はジョイスティック6を操作して固視灯ユニット21の点灯操作を行い、撮影部位を所望の部位になるように被検者の視線の誘導を行う。
制御部81は位置合わせが完了して眼底観察のモードに変わると、ジョイスティック6のエンコーダ71〜73からの出力により、駆動する対象を駆動部2のモータ57、62、67から固視灯ユニット21の点灯制御及びフォーカスレンズ15、フォーカスユニット26の駆動制御に切換える。
即ち、位置合わせ完了後はジョイスティック6を左右方向に傾倒させると、図12に示す固視灯ユニット21において点灯している画素がセグメント21aからセグメント21b或いはセグメント21cの方向に移動するようにジョイスティック6の傾倒角度に応じて点灯位置の移動を行うようになっている。また、ジョイスティック6を前後方向に傾倒させると、固視灯ユニット21において点灯している画素がセグメント21aからセグメント21d或いはセグメント21eの方向に移動するように、ジョイスティック6の傾倒角度に応じて点灯位置の移動を行うようになっている。セグメント21aから何画素移動するかについては、駆動部ユニット2の駆動方法と同様に、傾倒角度に比例して移動画素数を制御するようになっている。
また、操作者が固視灯ユニット21を操作して被検者の視線誘導を行った際に、フォーカスがずれてしまうことがある。その際には、今度は操作者はジョイスティック6を回転させて、図11(b)に示すように一直線に並ぶようにフォーカスレンズ15をフォーカスユニット26と共に光軸に沿って移動させ、フォーカス合わせの操作を行う。即ち、制御部81はジョイスティック6の回転角度に応じて、フォーカスレンズ15及びフォーカスユニット26の駆動部86の駆動制御を行うようになっている。
なお、操作者が上述の固視灯ユニット21による視線誘導やフォーカス合わせを行っている間も、制御部81は被検眼Eと眼底カメラとの位置合わせは、撮像素子41に撮像されている被検眼Eの前眼部像から常時行っている。
上述したように、操作者がジョイスティック6の操作による固視灯ユニット21の点灯位置操作、フォーカスレンズ15及びフォーカスユニット26の移動操作を行った後に、撮影釦6bを押すことにより被検眼Eの眼底像の撮影が行われるようになっている。
図19はこの眼底カメラの動作を示すフローチャート図を示している。先ず、ステップS1において動作が開始されると電源投入後に、ステップS2において初期化された眼底カメラは、ジョイスティック6の頭頂部にある撮影釦6bの入力を判断する。この撮影釦6bの入力がない場合にはステップS3に進み、ジョイスティック6の入力を判断する。
初期化後に、通常は被検眼Eの観察用モニタ5には適切に被検眼像が写っていないので、操作者はジョイスティック6を操作して、撮影部2の光軸を被検眼Eに合わせようとする。操作者によってジョイスティック6が操作されるとステップS4に進み、ジョイスティック6の傾倒方向或いは回転方向により、所定の移動量だけ撮影光学系1を駆動部ユニット3の上述した機構により駆動する。
ステップS3でジョイスティック6の入力がない場合や、ステップS4でジョイスティック6の入力により撮影光学系1を駆動した後はステップS2に戻り、操作者による撮影釦6bの入力待ちの状態となる。
なお、ステップS2において撮影釦6bの入力があった場合にはステップS5に進み、制御部81は上述した手順に従って撮像素子41に写る被検眼Eの外眼部像から、駆動部3のモータ57、62、67を駆動制御して被検眼Eと撮影光学系1との位置合わせ動作を行う。
そして、ステップS5の一連のオートアライメント動作を終了すると、ステップS6に進み、アライメント状態が撮影に適するか否かを判断し、アライメント状態が撮影に適する状態であると判断されるとステップS7に進み、制御部81はモニタ5に撮像素子22の出力である眼底像の表示に切換え、ジョイスティック6による駆動対象を固視灯ユニット21の点灯制御及びフォーカスレンズ15を光軸方向に移動させるための駆動部86の駆動制御に変更することにより、眼底観察モードへと切換える。もしステップS6において、被検眼Eのアライメントが撮影に適さなかった場合にはステップS8に進み、制御部81はモニタ5にエラー表示を行い停止するエラー処理を行う。
ステップS7において眼底観察モードへ切換わると、ステップS9に進み制御部81は眼底像の撮影を許可する撮影釦6bの入力を判断する。ステップS9において撮影釦6bが押されたか否かを判断し、撮影釦6bが押されたと判断するとステップS10に進む。このステップS10においては、制御部81は跳ね上げミラー12、17及びフォーカスユニット26を光路から退避し、撮影光源35を発光させてカメラ4の撮像素子18に被検眼Eの眼底像を撮像し眼底撮影を終了する。
ステップS9において、撮影釦6bが押されない場合にはステップS11に進み、撮影釦6bが押されるまでジョイスティック6の操作者による入力待ちの状態となる。
もし、被検眼Eの眼底が所望部位でない場合にはステップS12に進み、操作者は図18に示すモニタ5に表示されている固視灯位置Mを観察しながら、被検眼Eの乳頭部をモニタ5の画面に対して上下方向に移動させたいときはジョイスティック6を前後方向に傾倒させて、モニタ5上の固視灯位置Mを上下させる。ステップS13において、この時固視灯ユニット21では点灯している画素はセグメント21aからセグメント21d又はセグメント21eの方向に、ジョイスティック6の傾倒角度に比例して移動、点灯するようになっている。
またステップS14において、被検眼Eの乳頭部をモニタ5の画面に対して左右方向に移動させたいときは、ジョイスティック6を左右方向に傾倒させて、モニタ5上の固視灯位置Mを左右させる。ステップS15において、この時固視灯ユニット21では点灯している画素はセグメント21aからセグメント21b又はセグメント21cの方向に、ジョイスティック6の傾倒角度に比例して移動、点灯するようになっている。
更に上述のような操作で、被検眼Eの注視位置が変わった場合には、眼底像のフォーカスがずれて、図11(a)、(c)に示すような状態にフォーカス指標がずれる場合がある。このようなときは、ステップS16において操作者はジョイスティック6を回転させて、ステップS17においてフォーカスレンズ15を光軸方向に移動させ、フォーカス指標を図11(b)の状態に合わせる操作を行う。
フォーカスレンズ15の光軸方向の移動量は、ジョイスティック6の回転角度に比例して移動するようになっている。ステップS13、S15、S17での固視灯ユニット21の点灯動作やフォーカスレンズ15を駆動した後に、ジョイスティック6による操作者の入力がなかった場合には、ステップS11のジョイスティック6の入力待ちの状態に戻り、更にジョイスティック6の入力がない場合にはステップS5のオートアライメント動作に戻り、被検眼Eと撮影光学系1のアライメント状態を常に維持するようになっている。
また、上述した眼底カメラでは撮影が行われるまで、被検眼Eと眼底カメラの位置合わせ完了後に、眼底像のフォーカス合わせは1回行うだけで、その後のフォーカスのずれはジョイスティック6の回転操作でフォーカス合わせを行うようにしているが、フォーカス合わせも制御部81が常時行うようにして、ジョイスティック6の回転操作による駆動素子の動作制御を無効にしてしまうようにしても支障はない。
本実施例の眼底カメラでは、被検眼Eの位置合わせ時の撮影部2の駆動及び眼底観察時の固視灯ユニット21やフォーカスレンズ15の駆動に、ジョイスティック6の傾倒、回転動作でそれらの制御を切換えて行うようにしているが、特許文献4に開示されているような、トラックボールやローラでそれらの制御を切換えて行うようにしても同様の効果が得られる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことは云うまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
特開平9−84760号公報 特開2000−23915号公報
眼底カメラの外観図である。 撮影部の構成図である。 水晶体絞りの説明図である。 絞りの説明図である。 光源の配置の説明図である。 分離プリズムユニットの斜視図である。 フォーカスユニットの断面図である。 フォーカスユニットの平面図である。 フォーカスユニットの底面図である。 フォーカスユニットによる被検眼の投影説明図である。 フォーカスユニットによるフォーカス指標の説明図である。 固視灯ユニットの正面図である。 駆動ユニットの構成図である。 ジョイスティックの構成図である。 眼底カメラのブロック構成図である。 概略アライメント状態の被検眼の外眼部像である。 輝点によるアライメント時の被検眼の外眼部像である。 モニタによる眼底観察像である。 動作フローチャート図である。
符号の説明
2 撮影部
3 駆動ユニット
4 カメラ
5 モニタ
6 ジョイスティック
6a 操作桿部
6b 撮影釦
11 対物レンズ
12、17 跳ね上げミラー
14 孔あきミラー
18、22 撮像素子
21 固視灯ユニット
26 フォーカスユニット
30 絞り
31 LED光源
32 フォーカス指標照明光源
35 撮影光源
38 照明光源
39 分離プリズムユニット
41 外眼観察用撮像素子
42 外眼部照明光源
81 制御部

Claims (5)

  1. 被検眼の眼底を撮影する撮影光学系と、該撮影光学系を被検眼に対して前後、左右、上下に駆動する駆動手段と、該駆動手段を操作するための操作手段と、被検眼に注視させて視線の誘導を行うための固視標とを有する眼科装置であって、前記操作手段は前記駆動手段の操作と前記固視標の提示位置の変更の操作を行うことを特徴とする眼科装置。
  2. 前記駆動手段により前記撮影光学系と被検眼の位置合わせを行う位置合わせ制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記位置合わせ制御手段による前記撮影光学系と被検眼の位置合わせ完了後は、前記操作手段の傾倒操作により固視灯手段の指標位置の変更指示を行い、前記操作手段の回転動作により眼底像の合焦操作を行うように、前記操作手段による指示動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の眼科装置。
  4. 前記指示動作による指示する対象を前記撮影光学系から前記固視灯手段に変更した後は、前記位置合わせ制御手段は前記撮影光学系と被検眼の位置合わせ完了状態を維持するように前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする請求項3に記載の眼科装置。
  5. 前記操作手段はジョイスティックとしたことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009056247A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Nidek Co Ltd 眼科装置
EP2301421A1 (en) * 2009-09-29 2011-03-30 OD-OS GmbH Ophthalmic apparatus and method of operating the same
JP2014000466A (ja) * 2013-09-30 2014-01-09 Nidek Co Ltd 眼底カメラ
CN107788945A (zh) * 2017-10-24 2018-03-13 广州市博视医疗保健研究所 一种眼科检查机器人

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