JP2006333136A - 光伝送装置およびその導通試験方法並びに光伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 初期運用時に使用しないチャンネルを含めた光伝搬経路に関する導通試験を、従来技術の場合よりも容易に行なう。
【解決手段】 波長多重信号光が入力されない状態において、該波長多重信号光の波長帯を全て含む自然放出光を波長分離部6へ出力させるように前置増幅器5を制御する前置増幅器制御部121と、波長分離部6で波長分離された前置増幅器5からの自然放出光について、光パワーをモニタするパワーモニタ8b−1,8b−2,11aと、パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する判定部124と、をなえるように構成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)機能を有する光通信システムにおいて用いて好適の、光伝送装置およびその導通試験方法並びに光伝送システムに関するものである。
WDM機能を有する光通信ネットワークにおいては、最近の通信トラフィックの急激な増加により、従来の長距離系(ロングホール)のネットワークのみならず地域(メトロ)網にもDWDM(Dense WDM: 高密度光波長多重伝送)技術が導入されつつある。WDMネットワークにおいては、波長多重されるチャンネルの分岐または挿入を行うための光分岐挿入装置(OADM:Optical Add Drop Multiplexer)が、ノードとして適宜配置されるようになっている。
特に、メトロ網におけるWDMネットワークにおいては、OADMノードをリング内に多数配置するようなネットワーク構成を採用する場合が多く、今後のネットワーク規模の拡大に伴って、このようなリング内に配置されるOADMノードはさらに増加することが予測されている。
図11は上述のWDMネットワークに使用される一般的なOADMノードの構成を示す図である。この図11に示すOADMノード100は、光コンポーネントとして、前置増幅器101,光デマルチプレクサ102,光クロスコネクト部103,可変減衰器(VOA:Variable Optical Attenuator)104,光マルチプレクサ105および後置増幅器106をそなえている。
ここで、伝送路107を通じてOADMノード100に入力された波長多重信号は、前置増幅器101によって増幅された後、光デマルチプレクサ102において各波長に分波される。又、光クロスコネクト部103は、光デマルチプレクサ102において分波された各波長成分を後段のVOA104側か又はドロップポートDP側のいずれかに選択的に出力する。そして、光デマルチプレクサ102において分波された波長成分がドロップポートに出力された場合には、対応する波長成分の光をアドポートAPを通じてVOA104側に出力させることができるようになっている。
また、VOA104は、光クロスコネクト部103から出力された各波長成分について可変減衰させることによりレベル調整し、光マルチプレクサ105は、VOA104からの各波長成分の光を波長多重するようになっている。そして、後置増幅器106は、光マルチプレクサ105からの波長多重光を必要に応じて増幅し、これにより、分岐挿入処理が行なわれた波長多重信号光を、伝送路108を通じて出力させることができるようになる。
以下に示す特許文献1においては、上述の光クロスコネクト部103に相当する機能を、光デマルチプレクサ102において分波される波長に対応した数の2×2の光スイッチをそなえて構成するとともに、VOA104に、各波長成分のパワーについて所定の一定値に自動的に保つ出力一定制御機能をそなえることとした技術について記載されている。
上述の図11に示すように、OADMノード100は、種々の光コンポーネント(符号101〜106参照)によって構成されているが、これらの光コンポーネントを光学的に接続するためには、光コネクタによる接続を採用する場合が一般的に多い。この光コネクタによる接続を採用する場合には、コネクタ接合表面に付着する汚れなどによる接合損失や反射量が増加する場合があり、このような接合損失や反射量が大きい場合、ビットエラーレートなど伝送品質の低下の切断を引き起こす原因となる。
一方で、波長数およびリング内に配置されるノード数が増加するに従って、OADMノード100として、このような光コネクタによる接続点も急激に増加することになる。例えば、波長数40波、リングネットワーク内に配置されるOADMノード数を20ノードとする場合には、リングネットワーク内における光コネクタなどによるノード内部の接続ポイント数は、OADMノードの箇所だけでも3000ヶ所以上となることが導かれる。
したがって、このようなエラー原因となりうる光コネクタの箇所について導通試験を行なうことは装置の性能確認のために重要であるが、搭載箇所数が膨大となるだけに、全ての搭載箇所につき導通試験を行なうこととするならば、その作業工数も膨大となる。OADMノード以外の光装置においても、波長多重光信号を波長分離する機能を含むものについては同様の導通試験に際しての膨大な作業負荷が生じうる。
この点、実際には、WDMを実回線に導入するにあたっては、運用初期における波長数はせいぜい10波程度の場合がほとんどであることから、初期立ち上げ時に使用するチャンネルの通信用に設けられている光コンポーネントを通じた光伝搬経路に関する導通試験についてのみ、WDMシステムと共に導入され接続されるトランスポンダなどの送受信機を用いることにより、信号の疎通を確認(導通確認)することが行なわれている。
具体的には、各チャンネルの波長を有する光を導通確認用に光伝搬経路に出力するために、波長可変レーザなどの光出力素子を別途設けるとともに、この波長可変レーザについて適宜出力光波長を制御しながら、光伝搬経路を伝搬した光についてトランスポンダで受信状態を確認することにより、各波長チャンネルについての光伝搬経路の導通確認を行なっている。
但し、このトランスポンダによる導通確認を行なう手法においては、初期運用時においては、使用しないチャンネル分のトランスポンダを搭載することは想定しにくいため、初期運用時は使用しない他のチャンネルの通信用に設けられている光コンポーネントを通じた光伝搬経路についての光伝搬経路の導通確認については行なうことは困難である場合が多いと考えられる。
この場合においては、装置の運用を開始した後、トラフィックの増加に伴い運用チャンネルを増設する際などにおいて、新たに搭載されるトランスポンダによる導通確認を行なうが、この確認作業によって、個別の光チャンネルの通信用に設けられる光コンポーネントを通じた光伝搬経路について導通異常がある場合には、該当チャンネルについての光コンポーネントを接続する光コネクタ箇所のクリーニング等の必要な導通修復作業を実施することになる。
特開2000−4213号公報
しかしながら、このようなコネクタ接合面のクリーニングなどのメンテナンス作業は、波長多重された信号を一括増幅するための光アンプを使用するシステムでは、多くの場合、全チャンネルの疎通を一旦停止する必要がある。即ち、運用チャンネルを増設する度に、異常が生じていないチャンネルの通信についても、他のチャンネルにおける必要な導通修復作業を行なうために停止させなければならない。このようなチャンネルの増設の度に運用中の通信チャンネルを停止させることは、通信の安定化のため極力避けることが求められる。
上述のごときコネクタのクリーニング作業などを運用開始後に行なう必要が生じる可能性を少なくするには、やはり、初期運用時に使用しないチャンネルについても、システム導入時に収容可能な全てのチャンネルについての光伝搬経路の導通確認を一括して試験しておくことが望ましい。尚、ノードとしての運用を行なうにあたっては、このような光コネクタについての導通確認を行なうだけでなく、光学部材自体の異常についても、光伝搬経路上での光の導通の支障となりうるものであり、もちろん検出できるようにしておくことが望ましい。
しかしながら、従来においては、上述したように各チャンネルの波長を有する光を導通試験用に出力しうる波長可変レーザなどの素子を別途準備する必要があり、導通試験機能をノード装置に搭載する場合のコスト面での負担が増大するほか、この波長可変レーザについての制御を行なう必要がある点で立ち上げ作業者への作業負担が増すので、商用運用までに時間がかかるという課題もある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、初期運用時に使用しないチャンネルを含め、収容可能な全てのチャンネルについての通信用に設けられている光コンポーネントを通じた光伝搬経路に関する導通試験を、従来技術の場合よりも容易に行なうことができるようにすることを目的とする。
また、収容可能な全てのチャンネルについての光伝搬経路の導通試験を、従来技術の場合よりも短時間で行なうことができるようにすることを目的とする。
さらに、収容可能な全てのチャンネルについての光伝搬経路の導通試験を、従来技術の場合よりも低コストで行なうことができるようにすることを目的とする。
このため、本発明の光伝送装置は、伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器で増幅された波長多重信号光について波長毎に分離する波長分離部と、を有する光伝送装置であって、該波長多重信号光が入力されない状態において、該波長多重信号光の波長帯を全て含む自然放出光を該波長分離部へ出力させるように該前置増幅器を制御する前置増幅器制御部と、該波長分離部で波長分離された該前置増幅器からの自然放出光について、光パワーをモニタするパワーモニタと、該パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該波長分離部で分離された各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する判定部と、をそなえて構成されたことを特徴としている。
また、本発明の光伝送装置は、入力伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器からの波長多重信号光について波長分離する波長分離部と、該波長分離部で波長分離した波長毎の信号光についての分岐挿入処理を行なう分岐挿入処理部と、該分岐挿入処理部よりも下流側に設けられ、該分岐挿入処理が行なわれ出力伝送路を通じて出力すべき波長毎の信号光を波長多重する多重部と、をそなえてなる光伝送装置であって、該波長多重信号光が入力されない状態において、該分岐挿入処理部において出力方路切替が行なわれる対象の波長帯を全て含む自然放出光を出力させるように該前置増幅器を制御する第1制御部と、該第1制御部での制御により該前置増幅器から出力され該波長分離部で波長分離された自然放出光の各波長成分についてはそのまま該多重部へ向けて出力されるように該分岐挿入処理部を制御する第2制御部と、該第2制御部での制御により該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを検出する光パワーモニタと、該光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該光パワーモニタよりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する判定部と、をそなえて構成されたことを特徴としている。
さらに、好ましくは、該分岐挿入処理部からの各波長成分の光パワーを可変減衰させる可変減衰器をそなえるとともに、該光パワーモニタが、該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを、該可変減衰器よりも上流側でモニタする第1光パワーモニタと、該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを、該多重部において波長多重された自然放出光からモニタする第2光パワーモニタと、該多重部よりも上流側において該可変減衰器で減衰された各波長成分の光パワーについてモニタする第3パワーモニタと、をそなえ、かつ、該第1および第3パワーモニタでのモニタ結果に基づいて該可変減衰器での減衰量を各波長成分について一定とするように該可変減衰器を制御する減衰量一定制御部をそなえるとともに、該判定部が、該第1光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該第1光パワーモニタよりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第1判定部と、第2光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該第2光パワーモニタよりも上流側でかつ該第3パワーモニタよりも下流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第2判定部と、をそなえることとしてもよい。
また、該分岐挿入処理部からの各波長成分の光パワーを可変減衰させる可変減衰器をそなえるとともに、該光パワーモニタが、該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを、該可変減衰器よりも上流側でモニタする第1光パワーモニタと、該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを、該多重部よりも下流側でモニタする第2光パワーモニタと、該多重部よりも上流側において該可変減衰器で減衰された各波長成分の光パワーについてモニタする第3パワーモニタと、をそなえ、かつ、該第2光パワーモニタでのモニタ結果に基づいて、該第2光パワーモニタでモニタされる各波長成分の光パワーを均一化するように該可変減衰器での減衰量を制御するパワー均一化制御部をそなえるとともに、該判定部が、該第1光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該第1光パワーモニタよりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第1判定部と、該第2光パワーモニタでのモニタ結果に基づいて制御される該可変減衰器での減衰量を、該第1および第3パワーモニタでのモニタ結果から測定し、該測定結果をもとに、該第2光パワーモニタよりも上流側でかつ該第3光パワーモニタよりも下流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第2判定部と、をそなえることとしてもよい。
さらに、該分岐挿入処理部が、該波長分離部で波長分離した波長毎の信号光について伝送入力ポートを通じて入力されて、それぞれ、該多重部へ通じる伝送出力ポートか又は分岐ポートのいずれか一方に選択的に出力するとともに、分岐処理により該分岐ポートを通じて出力される波長成分については、挿入処理により挿入ポートからの信号光を該伝送出力ポートを通じて出力すべく構成され、該第2制御部は、該第1制御部での制御により該前置増幅器から出力された自然放出光の各波長成分については、該伝送入力ポートを通じて入力され、該伝送出力ポートを通じて出力するように該分岐挿入処理部を制御することもできる。
また、該分岐ポートと該挿入ポートとを折り返し接続するとともに、該第2制御部は、該第1制御部での制御により該前置増幅器から出力された自然放出光の各波長成分については、該伝送入力ポートを通じて入力され、該分岐ポートでの分岐および挿入ポートでの挿入を介し、該伝送出力ポートを通じて出力するように該分岐挿入処理部を制御することもできる。
さらに、該前置増幅器が、励起光により励起された光ファイバにより入力光を増幅しうるファイバ増幅器により構成され、該第1制御部が、該波長多重信号光が入力されない状態において、該励起光を、該ファイバ増幅器をなす光ファイバに供給制御することにより、該自然放出光を発生させる励起光供給制御部をそなえて構成することもできる。
また、本発明の光伝送装置の導通試験方法は、伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器で増幅された波長多重信号光について波長毎に分離する波長分離部と、を有する光伝送装置の導通試験方法であって、該波長多重信号光が入力されない状態において、該前置増幅器から自然放出光を出力させ、該前置増幅器から出力された自然放出光について該波長分離部において波長毎に分離させ、該波長分離部で波長分離された自然放出光が伝搬する光経路上において、該分離された波長ごとの光パワーをモニタするとともに、該モニタの結果に基づいて、該波長分離部で分離された自然放出光が伝搬する光経路の導通状態を判定することを特徴としている。
さらに、本発明の光伝送装置の導通試験方法は、入力伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器からの波長多重信号光について波長分離する波長分離部と、該波長分離部で波長分離した波長毎の信号光についての分岐挿入処理を行なう分岐挿入処理部と、該分岐挿入処理部よりも下流側に設けられ、該分岐挿入処理が行なわれ出力伝送路を通じて出力すべき波長毎の信号光を波長多重する多重部と、をそなえてなる光伝送装置の導通試験方法であって、該波長多重信号光が入力されない状態において、該分岐挿入処理部において出力方路切替が行なわれる対象の波長帯を全て含む自然放出光を出力させるように該前置増幅器を制御し、該前置増幅器から出力され該波長分離部で波長分離された自然放出光の各波長成分についてはそのまま該多重部に向けて出力されるように該分岐挿入処理部を制御し、該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーをモニタし、該自然放出光における各波長成分の光パワーのモニタ結果に基づいて、当該光パワーをモニタする箇所よりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定することを特徴としている。
さらに、本発明の光伝送システムは、入力伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器からの波長多重信号光について波長分離する波長分離部と、該波長分離部で波長分離した波長毎の信号光についての分岐挿入処理を行なう分岐挿入処理部と、該分岐挿入処理部よりも下流側に設けられ、該分岐挿入処理が行なわれ伝送路を通じて出力すべき波長毎の信号光を波長多重する多重部と、をそなえてなる第1光伝送装置が、該入力伝送路を通じて第2光伝送装置に接続された光伝送システムであって、該第1光伝送装置が、該第2光伝送装置から該波長多重信号光が入力されない状態において、該分岐挿入処理部において出力方路切替が行なわれる対象の波長帯を全て含む自然放出光を出力させるように該前置増幅器を制御する第1制御部と、該第1制御部での制御により該前置増幅器から出力され該波長分離部で波長分離された自然放出光の各波長成分についてはそのまま該多重部へ向けて出力されるように該分岐挿入処理部を制御する第2制御部と、該第2制御部での制御により該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを検出する光パワーモニタと、該光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該光パワーモニタよりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する判定部と、をそなえて構成されたことを特徴としている。
このように、本発明によれば、前置増幅器制御部,第1制御部により、自然放出光を導通試験用のプローブ光として使用すべく制御しているので、初期運用時に使用しないチャンネルを含め、収容可能な全てのチャンネルについての通信用に設けられている光コンポーネントを通じた光伝搬経路に関する導通試験を、従来技術の場合よりも容易に行なうことができるようにすることができる利点がある。
また、可変波長レーザ等を導通試験のために準備する必要がなくなるので、収容可能な全てのチャンネルについての光伝搬経路の導通試験を、従来技術の場合よりも短時間でかつ低コストで行なうことができる利点もある。
以下、図面を参照することにより、本発明の実施の形態について説明する。
なお、上述の本願発明の目的のほか、他の技術的課題,その技術的課題を解決する手段及びその作用効果についても、以下の実施の形態による開示によって明らかとなるものである。
〔A〕第1実施形態の説明
〔A1〕本発明の第1実施形態における光伝送システムについて
図1は本発明の第1実施形態にかかる光伝送システム1を示す図である。この図1に示す光伝送システム1は、メトロ網におけるWDMネットワークをなすリングネットワークの一部をなすものであって、波長多重されるチャンネルの分岐または挿入を行なうための2つのOADM装置(第1,第2OADM装置2,3)が伝送路4−1,4−2を介して縦続接続されている。
ここで、この図1に示すOADM装置2,3は、前述の図11に示すものと基本的に同様の光分岐挿入機能をそなえているが、第1OADM装置2については、波長多重信号光についての各チャンネル単位の光伝搬経路(即ち第1OADM装置2における各チャンネル単位に設けられている光学部品の光学的結合からなる経路)についての導通確認を行なうための特徴的な構成をそなえている。又、第2OADM装置3についても、第1OADM装置2におけるチャンネル単位の光伝搬経路についての導通確認を行なう際に当該第1OADM装置2と協働して動作するための構成をそなえている。
たとえば、リングネットワークに図1に示す第1OADM装置2を組み込むにあたり、組み込み当初の収容チャンネルのみならず、第1OADM装置2として収容可能な全てのチャンネルに対応した光伝搬経路についても導通確認を行なうことができるようになっている。この導通確認によって、各光学部材の配置が適正であることを前提として、各光学部材の接続ポイントについての導通状態とともに、第1OADM装置2をなす光学部材についての導通状態についても確認を行なうことができるようになっている。
〔A2〕波長多重信号光についての分岐挿入処理のための構成について
まず、光伝送システム1をなす第1,第2OADM装置2,3の構成に関し、波長多重信号光についての分岐挿入処理のための構成に着目した構成について説明する。
第1OADM装置2は、上り方向における入力側の伝送路4−1を介して第2OADM装置3に接続され、第2OADM装置3から送信され伝送路4−1を通じて送られてくる上り方向の波長多重信号光について、信号光のチャンネル単位での分岐又は挿入を行なうものである。同様に、第2OADM装置3は、リングネットワークをなす上り回線の伝送路4−1から入力される上り方向の波長多重信号光について、信号光のチャンネル単位での分岐又は挿入を行なって下流側の第1OADM装置2に出力するものである。
また、第1,第2OADM装置2,3においては、上述の上り方向における波長多重信号光の分岐挿入処理を行なう構成に対応して、上り方向とは反対向きの下り方向を伝搬する波長多重信号光についての信号光のチャンネル単位での分岐挿入処理を行なう構成についても、同様にそなえることができる。
ここで、上り方向の信号光(上り回線の伝送路4−1を通じて伝送される信号光)についての分岐挿入処理を行なうための構成に着目すると、第1,第2OADM装置2,3においては、光部品として、前置増幅器(プリアンプ)5,光波長分離部6,光クロスコネクト部7,光減衰部81〜8n,多重部9および後置増幅器(ポストアンプ)10をそなえており、これらの光部品5〜10は、図示しない光コネクタによって縦続して光学結合されている。尚、図1においては、第2OADM装置3の光減衰部81〜8nについては図示を省略している。
なお、第1,第2OADM装置2,3においては、下り回線の伝送路4−2を通じて伝送される信号光についての分岐挿入処理を行なうための構成としても、上述の上り方向の分岐挿入処理を行なうための構成と基本的に同様の構成をそなえており、図示については省略している(第1OADM装置2における2′,第2OADM装置3における3′参照)。
ここで、第1OADM装置2の前置増幅器5は、入力伝送路4を通じて入力される第2OADM装置3からの波長多重信号光について前置増幅するものであって、例えば励起光により励起された光ファイバにより入力光を増幅しうるファイバ増幅器であるEDFA(Erbium Doped Fiber Amplifier)により構成することができる。この前置増幅器5には、増幅媒体をなす光ファイバであるEDFとともに、EDFに対して励起光を供給する機能およびEDFで増幅される光についての利得を一定に制御する機能(GEQ:Gain Equalization)を含んで構成されている。
さらに、光波長分離部6は、前置増幅器5で増幅された波長多重信号光についてチャンネル単位の光波長成分に分離して、分離された信号光についてはそれぞれ光クロスコネクト部7へ出力するものであり、例えばAWG(Arrayed Waveguide Gratings)等により構成することができる。
そして、光クロスコネクト部7は、光波長分離部6で波長分離した波長毎の信号光についての分岐挿入処理を行なう分岐挿入処理部として機能するものであって、光波長分離部6からの信号光を波長ごとに入力される伝送入力ポートTIと、対応する波長ごとの信号光を出力側の光伝搬経路へ導くための伝送出力ポートTOと、をそなえるとともに、伝送入力ポートTIから入力された信号光のうちで分岐波長として設定されているものを分岐(分岐処理)するための分岐ポートDPと、分岐された波長に相当する波長の信号光を、伝送出力ポートTOを通じて送出すべき他の信号光の伝搬に挿入(挿入処理)するための挿入ポートIPと、をそなえている。
これにより、光波長分離部6からの波長(チャンネル)毎に分離された信号光については、当該波長ごとに設けられている伝送入力ポートTIを通じて入力されて、それぞれ、多重部9へ通じる伝送出力ポートTOか又は分岐ポートDPのいずれか一方に選択的に出力するとともに、分岐処理により分岐ポートDPを通じて出力される波長成分については、挿入処理により挿入ポートIPからの信号光を伝送出力ポートTOを通じて出力することができるようになっている。尚、分岐波長、挿入波長としての設定については、後述する制御回路12を通じて個別に行なうことができるようになっている。
たとえば、波長λ1を分岐波長として設定されている場合には、光波長分離部6で波長分離した波長λ1の信号光については、伝送入力ポートTIから分岐ポートDPを通じて出力されるとともに、挿入ポートIPから対応する波長λ1の信号光について伝送出力ポートTOを通じて出力することができるようになっている。尚、この光クロスコネクト部7としての構成については、例えば前述の特許文献1に記載された構成とすることとしてもよいし、その他公知の構成を採用することとしてもよい。
そして、光光減衰部81〜8n(図1においては光光減衰部81について図示している)は、それぞれ、光伝送路4を通じて送出すべき信号光として、伝送出力ポートTOを通じて出力されたチャンネル単位の信号光を光クロスコネクト部7から入力され、チャンネル単位の信号光についてパワーがほぼ一定となるように減衰させることができるようになっている。
たとえば、光光減衰部81においては光クロスコネクト部7からの波長λ1の信号光について減衰させ、光光減衰部8i(i;2〜n)は波長λiの信号光について減衰させるようになっている。各光光減衰部81〜8nは、可変減衰器(VOA)8aをそなえるとともに、可変減衰器8aの入力側に第1PD部8b−1を、可変減衰器8aの出力側に第2PD部8b−2を、それぞれそなえている。
第1PD部8b−1および第2PD部8b−2はそれぞれ、図2に示すように、分岐部8baおよび光/電気変換部8bbをそなえている。分岐部8baは、光クロスコネクト部7からの波長チャンネル単位の信号光について分岐し、一方はそのまま後段の多重部9へ出力するとともに、他方については光/電気変換部8bbへ出力するようになっている。又、光/電気変換部8bbは、分岐部8baで分岐された信号光のパワーを検出し、検出結果については後述の制御回路12に出力されるようになっている。
これにより、第1PD部8b−1においては可変減衰器8aでの減衰前の信号光パワーについて検出することができ、第2PD部8b−2は可変減衰器8での減衰後の信号光パワーについて検出することができる。そして、制御回路12においては、各光光減衰部81〜8nをなす第1,第2PD部8b−1,8b−2で検出された信号光パワーを入力されて、各光減衰部81〜8nから出力される信号光のパワーを均一化させるように、各光減衰部81〜8nにおける可変減衰器8aについての減衰量を制御することができるようになっている。
さらに、波長多重部9は、光クロスコネクト部7よりも下流側の光路上に光光減衰部81〜8nを介して設けられ、各光光減衰部81〜8nにおいて可変減衰された信号光について波長多重するものであり、多重された信号光は、後置増幅器10における必要な増幅処理が施された後に、出力側の伝送路4を通じて送出されるようになっている。
また、光スペクトラムアナライザ(OSA:Optical Spectrum Analyzer)11aは、後置増幅器10で増幅され光伝送路4を通じて伝送すべき波長多重信号光の一部について分岐部11bを介して入力されて、入力された波長多重信号光についての波長スペクトラムごとの光パワーを検出するものである。尚、このOSA11aは、第1実施形態においては第1OADM装置2についての光伝搬経路の導通試験を行なう際に主として適用するものであって、装置運用中においては適宜省略することもできる。
また、制御回路12は、上述の光減衰部81〜8nを制御する機能のほか、上り又は下り方向の伝送路4における監視制御用チャンネルを通じて、隣接するノード装置(この場合においては第2OADM装置3)から制御情報を受け取るとともに隣接するノード装置(第2OADM装置3)に対して制御情報を通知する機能をそなえている。
なお、制御回路12による可変減衰器8aを制御する機能としては、監視制御信号についての処理を行なう機能と分離して、各光光減衰部81〜8nにおける可変減衰器8aの減衰量を制御する専用の制御回路として構成してもよいし、当該専用の制御回路をそれぞれの光光減衰部81〜8nに組み込んで構成することとしてもよい。
ここで、第1OADM装置2の制御回路12からの制御情報は、監視制御チャンネル(OSC;Optical Supervisory Channel)用の電気/光変換部13aにおいて電気信号から光信号に変換され、下り回線の伝送路4−2を通じて第2OADM装置3に出力されるようになっている。又、第2OADM装置3側からの制御情報については、分岐部13bで分岐された上り回線の伝送路4−1からの光をOSC用の光/電気変換部13cで電気信号に変換し、監視制御チャンネルに変換された制御情報として制御回路12で受け取ることができるようになっている。
第2OADM装置3においても、第1OADM装置2の構成に対応して、制御回路22,上り回線4−1を通じた制御情報を電気信号から光信号に変換する電気/光変換部23a,電気/光変換部23aからの光信号を伝送路4−1を通じて伝送すべき波長多重信号光に多重する多重部23bおよび下り回線の伝送路4−2からの光について電気信号に変換する光/電気変換部23cをそなえている。尚、図1中、多重部23bに対応する第1OADM装置2における光学部材、および、分岐部13bに対応する第2OADM装置3における光学部材については図示を省略している。
このように構成された光伝送システム1においては、第1,第2OADM装置2,3では、上り回線の伝送路4−1又は下り回線の伝送路4−2を通じて伝送されてきた波長多重信号光について、それぞれ分岐挿入処理を行なうことができる。
なお、第2OADM装置3は、伝送路4を通じて図示しない上流側光伝送装置から送られてくる波長多重信号光についてのチャンネルの分岐又は挿入を行なうものであって、この第2OADM装置3においても、第1OADM装置2と同様の光学部品(符号5〜7,9,10,11a,11b,81〜8n参照)をそなえて構成することができる。尚、図1中においては、光減衰部81〜8nについての図示は省略されている。
〔A3〕第1OADM装置2をなす各チャンネル単位の光伝搬経路についての導通確認を行なうための構成について
第1実施形態における第1OADM装置2においては、上述のごとき光伝送システム1として第1OADM装置2をリングネットワークに組み込む(即ちOADMノードとして運用を開始する)にあたって、又は光伝送システム1として運用中において必要がある場合には適宜に、第1OADM装置2における光伝搬経路の導通状態を試験することができる。以下においては、第1OADM装置2をなす各チャンネル単位の光伝搬経路についての導通確認を行なうための構成について、上り方向の光伝搬経路に着目して説明する。
図3は、光伝送システム1をなす第1OADM装置2における光伝搬経路の導通状態を試験するための構成について、上り方向の光伝搬経路に着目して示す図である。この図3に示すように、第1OADM装置2の制御回路12においては、導通状態の試験をするための構成として、第1制御部121,第2制御部122,減衰量一定制御部123および判定部124をそなえている。
第1制御部121は、第2OADM装置3から上り回線の伝送路4−1を通じて波長多重信号光が入力されない状態において、波長多重信号光の波長帯を全て含む自然放出光(ASE光:Amplified Spontaneous Emission)を光波長分離部6へ出力させるように前置増幅器5を制御する前置増幅器制御部として機能するもので、送信停止要求部121a,応答受信部121bおよび励起光供給制御部121cをそなえている。
ここで、励起光供給制御部121cは、第1OADM装置2をなす光伝搬経路についての導通試験のための光を前置増幅器5から出力させるために、前置増幅器5を制御するものである。即ち、前置増幅器5としてのファイバ増幅器を構成する光ファイバに、励起光を供給する制御を行なうようになっている。例えば、ファイバ増幅器として図示しないEDFおよび励起光源を有するEDFAを用いる場合には、励起光がEDFに供給されるように励起光源を制御する。
このとき、第2OADM装置3からの波長多重信号光が前置増幅器5に入力されない状態において、励起光がEDFに供給されると、自然放出光のみが出力されるようになる。そして、ファイバ増幅器を構成する光ファイバにおいて発生した自然放出光(ASE光)は、当該前置増幅器5におけるGEQ機能によりゲインが等化されて、ほぼパワーが均一化された光として出力することができるようになっている。
さらに、前置増幅器5から上述のごとく出力されるゲイン等化された自然放出光は、例えば図1,図4のAに示すように、第1OADM装置2として収容可能な波長帯域Bをカバーし且つほぼ一定のパワー分布とさせることが可能である。従って、この前置増幅器5からの自然放出光について波長分離部6でチャンネル対応の中心波長を持つ波長成分光に分離したものを導通試験のためのプローブ光として用いることとすれば(図1のB参照)、従来必要であった波長可変レーザが不要となるばかりでなく、前置増幅器5に対する励起光供給制御のみで、当初収容を予定していない波長を含む、第1OADM装置2として収容可能な全ての波長についての光伝搬経路の導通試験を簡易に行なうことができるようになる。
すなわち、通常、WDMシステムに適用される光アンプには、利得の波長特性を平坦にするためのGEQ(Gain Equalizer)を備えているので、波長分離部6に入力される波長特性の平坦なASE光は、波長成分についての光伝搬経路の導通状態、特に伝搬経路中における光コネクタの状態を検出するためのプローブ光として利用するのに適している。そして、このASE光が波長分離部6を通過することにより、波長分離部6による透過特性によって各チャンネルの中心波長にピークをもつ擬似的な光源を波長数分だけ一括して得ることができる(図4のλ1〜λn参照)。
また、応答受信部121aおよび送信停止要求部121bは、上述の励起光供給制御部121cにおいて自然放出光を出力するための制御を行なう前段において、上流側の第2OADM装置3からの波長多重信号光が当該第1OADM装置2の前置増幅器5に入力されないようにするために、第2OADM装置3との間での連絡を監視制御チャンネルを通じて行なうものである。
具体的には、送信停止要求部121bは、励起光供給制御部121cにより自然放出光を発生させる際に、入力伝送路4−1を介して接続される隣接光伝送装置である第2OADM装置3に対し、波長多重信号光の入力伝送路4−1を通じた送信の停止を要求するものであり、応答受信部121aは、送信停止要求部121bからの送信停止要求に対して、第2OADM装置3からの波長多重信号光についての送信停止を完了した旨の応答を受けるものである。
そして、これらの送信停止要求部121bが第2OADM装置3に対して行なう送信停止については、下り回線の伝送路4−2における監視制御チャンネルを通じて伝送され、応答受信部121aで受信する第2OADM装置3からの応答については、上り回線の伝送路4−1における監視制御チャンネルを通じて伝送される。尚、この応答受信部121aで第2OADM装置3からの応答を受けると、励起光供給制御部121cにおいては、励起光の供給制御を開始することになる。
また、第2制御部122は、光クロスコネクト部7についての分岐波長および挿入波長について設定制御しうるものであるが、第1実施形態における導通試験を行なうにあたっては、上述の応答受信部121aでの応答を受けて、波長多重信号光が入力されない状態となってから、全てのチャンネルについてスルー設定となるように光クロスコネクト部7を制御するようになっている。
すなわち、第1制御部121での制御により前置増幅器5から出力された自然放出光は、波長分離部6で波長分離され、上述の図4のλ1〜λnとして示すように、各チャンネルについての中心波長成分を有する波長成分光に分離される。このとき、第2制御部122が光クロスコネクト部7を制御することにより、これらの自然放出光の各波長成分についてはそのまま多重部9へ向けて出力されるようになっている。
そして、第1実施形態における導通試験においては、第1PD部8b−1で、光クロスコネクト部7を通じて出力された自然放出光の各波長成分についての光パワーを、多重部9において多重される前段で個別に検出し、検出結果を制御回路12の判定部124に出力する。又、OSA11aにおいては、第1OADM装置2における出力端(即ち上り回線の伝送路4−1へ出力される箇所)での波長多重光(図1のC参照)を分岐部11bを介して入力されて、この波長多重光をなす各波長成分についての光パワーを、多重部9において多重された後で検出し、検出結果については判定部124に出力する。
したがって、上述の第1PD部8b−1およびOSA11aにより、第2制御部122での制御により光クロスコネクト部7から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを検出する光パワーモニタとして構成され、更に、第1PD部8b−1は、多重部9よりも上流側でモニタする第1光パワーモニタとして、OSA11aは、多重部9よりも下流側でモニタする第2光パワーモニタとして構成される。
判定部124は、光パワーモニタをなす第1PD部8b−1およびOSA11aにおけるモニタ結果に基づいて、各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定するものであり、第1PD部8b−1からのモニタ結果に基づいて当該第1PD部8b−1よりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第1判定部124aと、OSA11aからのモニタ結果に基づいて当該OSA11aよりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第2判定部124bと、をそなえている。
また、第2PD部8b−2は、前置増幅器5において自然放出光を出力する場合には、多重部9よりも上流側において可変減衰器8aで減衰された各波長成分の光パワーについてモニタする第3パワーモニタとして構成される。即ち、制御回路12の減衰量一定制御部123は、第1および第2PD部8b−1,8b−2でのモニタ結果に基づいて、可変減衰器8aでの減衰量を各波長成分について一定とするように可変減衰器8aを制御するようになっている。
また、第1PD部8b−1よりも上流側の各波長成分の光伝搬経路について導通状態が良好であると第1判定部124aにおいて判定された場合においては、前置増幅器5から出力される自然放出光は各波長成分の光パワーが均一化されていることもあり、当該第1PD部8b−1に入力される自然放出光についても、各波長成分の光パワーは均一化されていると想定することができる。そして、光減衰部81〜8nにおいては、各波長成分間で一定の減衰量を減衰させているので、各光減衰部81〜8nから出力される自然放出光の光パワーについても均一化されていると想定することができる。
したがって、第1PD部8b−1よりも上流側の各波長成分の光伝搬経路について導通状態が良好である場合には、減衰量一定制御部123による光減衰部81〜8nをなす可変減衰器8aに対する減衰量制御により、各光減衰部81〜8nにおける第2PD部8b−2をなす分岐部8baから多重部9に向けて出力される各波長成分の光パワーについても一定となるので、第2判定部124bにおいては、当該第2PD部8b−2よりも下流側についての導通状態の判定を行なうことができるようになる。
換言すれば、第1判定部124aにおいては、前置増幅器5よりも下流側で第1PD部8b−1よりも上流側における、各波長成分についての光伝搬経路についての導通状態を判定することができ、第2判定部124bにおいては、OSA11aに入力される光が導かれる分岐部11bよりも上流側で且つ第2PD部8b−2よりも下流側における各波長成分の光伝搬経路についての導通状態を判定することができるのである。
ところで、第2OADM装置3の制御回路22においては、第1OADM装置2の送信停止要求部121bからの送信停止要求を下り回線の伝送路4−2における監視制御チャンネルを通じて受け取る停止要求受信部22aと、停止要求受信部22aで受信した要求に従って、第1OADM装置2への波長多重信号光の送信を停止処理する停止処理部22bと、停止処理部22bにおいて波長多重信号光の送信停止が完了すると、その旨を第1OADM装置2への応答として、上り回線の伝送路4−1における監視制御チャンネルを通じて送信する応答送信部22cと、をそなえている。
ここで、停止処理部22bにおいては、例えば、第2OADM装置3をなす光クロスコネクト部7に対して、伝送出力ポートから出力させる信号光を遮断制御することにより、第1OADM装置2への波長多重信号光の送信を停止処理するようになっている。そして、応答送信部22cから送信される応答を、前述の第1OADM装置2における第1制御部121の応答受信部121aで受信すると、前述したように、励起光供給制御部121cにおいて、光伝搬経路についての導通試験のための動作を開始するために、前置増幅器5に対してASE光の出力制御を行なうことができる。
〔A4〕第1OADM装置2をなす各チャンネル単位の光伝搬経路についての導通試験の動作説明
上述の構成をそなえた第1実施形態における第1OADM装置2においては、例えば図5のフローチャートに示すように、各チャンネル単位の光伝搬経路についての導通試験が行なわれる。
まず、第1制御部121の送信停止要求部121bにおいて、第2OADM装置3に対して波長多重信号光の送信を停止する旨を要求する。具体的には、第1OADM装置2から第2OADM装置3に対してクロスコネクトの解除要求を送信する(ステップA1)。
第2OADM装置3の制御回路22においては、停止要求受信部22aで受信したクロスコネクト解除要求に従って、停止処理部22bでクロスコネクト部7の解除処理を行ない、スルーさせる波長数をゼロとすることによって、波長多重信号光の第1OADM装置2への出力を遮断させる。その後、応答送信部22cにおいて完了通知を第1OADM装置2に出力する(ステップA2)。
そして、第1OADM装置2の第1制御部121では、応答受信部121aにおいて波長多重信号光の送信遮断完了の応答を受信すると、励起光供給制御部121cにおいて、波長多重信号光が入力されない状態において、クロスコネクト部7において出力方路切替が行なわれる対象の波長帯を全て含む自然放出光を出力させるように前置増幅器5を制御する。
このようにして、上流の第2OADM装置3における光クロスコネクト部7における伝送出力ポートを閉じることで、前置増幅器5から出力されるASE光に主信号光を含まないようにする。そして、このときの自然放出光のレベルは、前置増幅器5のGEQ機能を用いることにより、収容可能な全てのチャンネル帯域にわたって、予め設定された所定レベルに均一化させることができる(ステップA3)。
さらに、第2制御部122においては、前置増幅器5から出力され波長分離部6で波長分離された自然放出光の各波長成分についてはそのまま多重部9に向けて出力されるように光クロスコネクト部7を制御する。具体的には、光クロスコネクト部7の各チャンネルについての設定を全てスルーに設定する(ステップA4)。そして、光減衰部81〜8nにおける可変減衰器8aを全てクローズ設定として、下流側の多重部9にプローブ光としてのASE光が漏れないような設定とする(ステップA5)。
上述の前置増幅器5に対する励起光供給制御とともに、光クロスコネクト部7および光減衰部81〜8nにおける可変減衰器8aの設定が完了すると、第1判定部124aによる光レベルの収集を行なうこととなる(ステップA6)。尚、上述の前置増幅器5に対する励起光供給制御とともに、光クロスコネクト部7および光減衰部81〜8nにおける可変減衰器8aの設定の順序としては、第1実施形態以外の順序で行なうこととしてもよい。
ここで、光減衰部81〜8nにおける第1PD部8b−1においては、光クロスコネクト部7から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーをモニタする。又、判定部124をなす第1判定部124aにおいては、このモニタ結果に基づいて、当該光パワーをモニタする箇所よりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する。
すなわち、第1判定部124aでは、各第1PD部8b−1からのモニタ結果に基づいて、各波長成分における光レベルについて予め設定された第1規定値との大小を判定し、いずれかの波長成分がこの規定値よりも小さいと判定された場合には、当該第1規定値よりも小さくなった波長成分についての光伝搬経路(前置増幅器5よりも下流で該当第1PD部8b−1よりも上流の経路)の導通に異常があることを、チャンネル番号とともに導通試験の結果として通知する(ステップA7のNOルートからステップA8)。
すなわち、第1PD部8b−1における光レベルが規定値以上にないチャンネルについては、前置増幅器5から第1PD部8b−1の間になんらかの損失の大きな部分が存在すると判断し、その旨を通知し導通試験の終了とする。
このとき、第1判定部124aにおいて、導通試験の結果として異常が生じていると判定された場合には、原因となる箇所を当該異常が生じているチャンネルについての光伝搬経路に特定することができる。例えば、例えば、波長λ1についてのチャンネルに異常が生じていると判定された場合は、前置増幅器5よりも下流で光減衰部81よりも上流における、波長λ1についての光伝搬経路に原因となる箇所を特定することができる。
この場合においては、例えば、波長分離部6において分離された波長成分λ1が光クロスコネクト部7の対応入力ポートに導かれる経路上に設けられている光コネクタのほか、光クロスコネクト部7と光減衰部81との接続のための光コネクタについて汚れ等を点検することができる。
また、各第1PD部8b−1からのモニタ結果と上述の第1規定値との大小に基づいて、全ての波長成分についての光レベルが第1規定値よりも大きい以下である場合には、各第1PD部8b−1よりも上流側の光伝搬経路は正常に導通し、特に光コネクタ等による損失状態についても正常な範囲内であると判定される(ステップA7のYESルート)。
第1判定部124aにおいて、上述のごとく第1PD部8b−1からのモニタ結果が正常であると判定された場合には、続いて減衰量一定制御部123による光減衰部81〜8nの制御を行なう。
すなわち、減衰量一定制御部123においては、各光減衰部81〜8nをなす第1PD部8b−1からのモニタ結果とともに、第2PD部8b−2からのモニタ結果を収集して(ステップA9)、これら収集したモニタ結果から、それぞれの光減衰部81〜8nにおける現在の減衰量を取得する(ステップA10)。
そして、減衰量一定制御部123においては、取得した各光減衰部81〜8nの減衰量と予め設定された減衰量目標値との大小について判定し(ステップA11)、取得した減衰量が減衰量目標値に到達していない場合には、当該光減衰部81〜8nの可変減衰器8aについて1ステップ分の制御量(単位制御量)だけ減衰量を増加させるようにフィードバック制御する(ステップA12)。
以降、減衰量一定制御部123においては、第1PD部8b−1および第2PD部8b−2からのモニタ結果をもとに取得した減衰量が上述の減衰量目標値に到達するまで、1ステップの制御量ずつ減衰量を増加させてゆく(ステップA11のNOルート,ステップ12,ステップA9およびステップA10からなる制御ループ参照)。そして、可変減衰器8aの減衰量が減衰量目標値に到達したら、フィードバック制御を停止し、その状態で減衰量を固定する(VOA lock-up)。
すなわち、第1判定部8b−1の判定結果が正常であると判定されている場合には、第1PD部8b−1に入力されるまでのプローブ光としての自然放出光は、各波長成分間で光パワーが均一化されているということができるので、更に各光減衰部81〜8nで一定の減衰量目標値で減衰量を固定することで、光減衰部81〜8nから出力された自然放出光のパワーについても、波長成分間でほぼ均一化されているということができる。
上述のごとく光減衰部81〜8nでの減衰量が一定に制御されると(ステップA11のYESルート)、続いて、OSA11aによるモニタ結果をもとに、第2PD部8b−2よりも下流側の光伝搬経路についての導通試験を行なう。具体的には、第2判定部124bでは、多重部9よりも下流側に設けられたOSA11aから、多重部9で多重され後置増幅器10で増幅されている各波長成分についての光パワーについてのモニタ結果を取得する(ステップA13、図1のD参照)。
そして、第2判定部124bでは、取得した各波長成分についての光パワーをもとに、全チャンネルについての平均パワーを求めるとともに、求められた平均パワーと各波長成分の光パワーとの差が予め定められた第2規定値以内か否かを判定する(ステップA14、図1のE参照)。
このとき、いずれかの波長成分の光パワーと平均パワーとの差が第2規定値以内の範囲から外れている場合には、導通試験の結果として、当該波長成分についての光伝搬経路について異常が生じていることを、当該波長成分に該当するチャンネル番号とともに通知する(ステップA14のNOルートからステップA15)。又、全ての波長成分と平均パワーとの差が第2規定値以内である場合には、導通試験の結果として、異常がなかったことを通知する(ステップA14のYESルートからステップA16)。
なお、導通試験の結果として異常が生じていると判定された場合には、第1OADM装置2内部の光コネクタによる接合状態について第1に点検することができる。例えば、波長λ1についてのチャンネルに異常が生じていると判定された場合は、光減衰部81と多重部9との接続のための光コネクタについて点検することができる。
また、OSA11aによるモニタ結果をもとに、光減衰部81〜8n内部を除く第2PD部8b−2よりも下流側についての光伝搬経路の導通試験を行なうことができるのは、光減衰部81〜8nをなす各光部品8b−1,8b−2,8aを接続する光コネクタ損失については、光光減衰部81〜8n自身での減衰量の設定制御を通じて影響が生じないようにしているからである。
このように、本発明の第1実施形態によれば、制御回路12においてASE光をプローブ光として使用すべく制御しているので、初期運用時に使用しないチャンネルを含め、収容可能な全てのチャンネルについての通信用に設けられている光コンポーネントを通じた光伝搬経路に関する導通試験を、従来技術の場合よりも容易に行なうことができるようにすることができる利点がある。
また、可変波長レーザ等を導通試験のために準備する必要がなくなるので、収容可能な全てのチャンネルについての光伝搬経路の導通試験を、従来技術の場合よりも短時間でかつ低コストで行なうことができる利点もある。
なお、上述の第1規定値,第2規定値としては、第1判定部124aおよび第2判定部124bが導通状態を判定する対象となる光伝搬経路における正常時の導通性能から、少なくとも対象となる光伝搬経路における光接続に支障が生じているか否かを判断できる値となるように設定することができる。
〔B〕第2実施形態の説明
〔B1〕本発明の第2実施形態における光伝送システムについて
図6は本発明の第2実施形態にかかる光伝送システム1Aを示す図である。この図6に示す光伝送システム1Aは、前述の第1実施形態における光伝送システム1と比較すると、2つのOADM装置(第1,第2OADM装置2A,3A)が上り又は下り方向の伝送路4−1,4−2を介して縦続接続されている点は同様であるが、第1OADM装置2Aにおける導通試験を行なうための構成およびその態様が、前述の第1実施形態の場合と異なっている。尚、図6中においては、下り回線の伝送路4−2を伝搬する光についての分岐挿入処理を行なう構成については図示を省略している。
すなわち、第2実施形態においても、第1OADM装置2Aをリングネットワークに組み込んで光伝送システム1Aを構築する(即ちOADMノードとして運用を開始する)にあたって、又は光伝送システム1Aとして運用中において必要がある場合には適宜に、第1OADM装置2Aにおける光伝搬経路の導通状態を試験することができるが、その手法および第1,第2OADM装置2A,3Aの構成が第1実施形態の場合と異なっている。
〔B2〕第1OADM装置2Aをなす各チャンネル単位の光伝搬経路についての導通確認を行なうための構成について
ここで、第1,第2OADM装置2A,3Aは、前述の第1実施形態における装置2,3と基本的に同様の光部品(符号5〜7,9,10,11a,11b,81〜8n参照)をそなえているが、第1OADM装置2Aは第1実施形態の場合とは異なる制御回路12Aをそなえ、第2OADM装置3Aについても第1実施形態の場合とは異なる制御回路22Aをそなえている。以下においては、第1OADM装置2Aをなす各チャンネル単位の光伝搬経路についての導通確認を行なうための制御回路12Aの構成について、上り方向の光伝搬経路に着目して図7を参照しながら説明する。尚、図6,図7中、図1,図3と同一の符号は、ほぼ同様の部分を示している。
第1OADM装置2Aの制御回路12Aにおいては、図7に示すように、当該第1OADM装置2内における上り方向の光伝搬経路の導通状態の試験をするため、前述の図3に示すものと同様の第1制御部121および第2制御部122をそなえるとともに、パワー均一化制御部123Aおよび判定部124Aをそなえている。又、第2OADM装置3Aにおいては、図3に示すものと同様の制御回路22をそなえている。
ここで、パワー均一化制御部123Aは、第1制御部121をなす応答受信部121aにおいて、第2OADM装置3からの波長多重信号光の送信が停止した旨の応答を受信したことを受けて、後置増幅器10から出力される自然放出光の各波長成分の光パワーを均一化させるように光減衰部81〜8nを制御するものである。具体的には、パワー均一化制御部123Aは、第2パワーモニタであるOSA11aからのモニタ結果に基づいて、OSA11aでモニタされる各波長成分の光パワーを均一化するように各光減衰部81〜8nをなす可変減衰器8aでの減衰量を制御する。
また、判定部124Aは、光パワーモニタをなす第1PD部(第1光パワーモニタ)8b−1および第2PD部(第3光パワーモニタ)8b−2におけるモニタ結果に基づいて、各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定するものであり、第1PD部8b−1からのモニタ結果に基づいて当該第1PD部8b−1よりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第1判定部124Aaと、第2PD部8b−2からのモニタ結果に基づいて当該第2PD部8b−2よりも下流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第2判定部124Abと、をそなえている。
すなわち、第1判定部124Aaは前述の第1実施形態におけるもの(符号124a)と同様であるが、第2判定部124Abは、前述の第1実施形態におけるもの(符号124b)とは異なり、第1判定部124Aaにおいて第1PD部8b−1よりも上流側の各波長成分についての光伝搬経路の導通が全て正常である場合において、第1PD部8b−1および第2PD部8b−2からのモニタ結果に基づいて、第2PD部8b−2よりも下流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定するものである。
具体的には、第2判定部124Abは、第2光パワーモニタであるOSA11aでのモニタ結果に基づいて制御される各可変減衰器8aでの減衰量を、対応する第1,第2PD部8b−1,8b−2のモニタ結果から測定する。そして、この測定結果をもとに、分岐部11bよりも上流側でかつ第2PD部8b−2よりも下流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定することができるようになっている。
すなわち、前置増幅器5から出力される自然放出光については、各波長成分間で光パワーが均一化されているので、第1判定部124Aaにおいて第1PD部8b−1よりも上流側の各波長成分についての光伝搬経路の導通が全て正常である場合には、当該第1PD部8b−1から可変減衰器8aに出力される波長成分毎の自然放出光の光パワーについても、均一化されているということができる。
このため、パワー均一化部123Aにおいて、OSA11aでのモニタ結果に応じて波長成分ごとの減衰量が制御されている状態において、可変減衰器8aにおける減衰量が規定の値よりも小さい波長成分については、OSA11aに入力される該当波長成分の光パワーも小さいことになる。従って、この可変減衰器8aにおける減衰量を対応する第1,第2PD部8b−1,8b−2からのモニタ結果から得て、その減衰量が規定の値よりも小さい波長成分については、対応する第2PD部8b−2よりも下流側の光伝搬経路の導通に異常が生じていると判断することができるのである。
〔B3〕第1OADM装置2Aをなす各チャンネル単位の光伝搬経路についての導通試験の動作説明
上述の構成をそなえた第2実施形態における第1OADM装置2Aにおいては、例えば図8のフローチャートに示すように、各チャンネル単位の光伝搬経路についての導通試験が行なわれる。
すなわち、前述の第1実施形態の場合と同様に、第2OADM装置3Aからの波長多重信号光が入力されない状態において、前置増幅器5から出力させる自然放出光(図6のA参照)を用いることにより、各光減衰部81〜8nにおける第1PD部8b−1よりも上流側の光伝搬経路の導通を試験する(図5のステップA1〜A8にそれぞれ相当するステップB1〜B8)。
このとき、前述の第1実施形態の場合と同様、前置増幅器5からの自然放出光は、第1OADM装置2Aとして収容可能な波長帯域をカバーし且つほぼ一定のパワー分布とさせることが可能である。従って、この前置増幅器5からの自然放出光について波長分離部6でチャンネル対応の中心波長を持つ波長成分光に分離したもの(図6のB参照)を導通試験のためのプローブ光として用いることとすれば、従来必要であった波長可変レーザが不要となるばかりでなく、前置増幅器5に対する励起光供給制御のみで、当初収容を予定していない波長を含む、第1OADM装置2Aとして収容可能な全ての波長についての光伝搬経路の導通試験を簡易に行なうことができるようになる。
また、第1判定部124Aaでは、各第1PD部8b−1からのモニタ結果に基づいて、各波長成分における光レベルについて予め設定された第1規定値との大小を判定し、いずれかの波長成分がこの第1規定値よりも小さいと判定された場合には、当該第1規定値よりも小さくなった波長成分についての光伝搬経路(前置増幅器5よりも下流で該当第1PD部8b−1よりも上流の経路)の導通に異常があると判定して、その旨をチャンネル番号とともに導通試験の結果として通知する(ステップB7のNOルートからステップB8)。
すなわち、第1PD部8b−1における光レベルが規定値以上にないチャンネルについては、前置増幅器5から第1PD部8b−1の間になんらかの損失の大きな部分が存在する判断し、その旨を通知し導通試験の終了とする。
さらに、各波長成分における光レベルが全て上述の第1規定値以上であると判定された場合には、続いてパワー均一化制御部123Aによる光減衰部81〜8nに対する制御を開始する(ステップB9〜ステップB12による制御ループ)。
すなわち、第1OADM装置2AのOSA11aでは、後置増幅器10の出力をモニタすることにより、各チャンネルの光パワー情報を取得し、取得した各チャンネルの光パワー情報をモニタ結果としてパワー均一化制御部123Aに出力する(ステップB9)。即ち、多重部9で波長多重され後置増幅器10で増幅された、プローブ光としての自然放出光について、各波長成分の光パワーをOSA11aで取得する。
そして、パワー均一化制御部123Aにおいては、当該第1OADM装置2Aにおいて収容することとなっていないチャンネルについての波長成分を含む全てのチャンネルの光成分を第3規定値以上とし(ステップB10)、かつ、全てのチャンネル間のレベル偏差が第4規定値以内となるように(ステップB11)、光減衰部81〜8nの可変減衰器8aを制御することにより、後置増幅器10から出力される全てのチャンネルのプローブ光成分のパワーを均一化させる(ステップB12、図6のC参照)。
そして、上述のパワー均一化制御部123Aにより光減衰部81〜8nを制御することによって、全てのチャンネルの光成分を第3規定値以上とし、かつ、全てのチャンネル間のレベル偏差が第4規定値以内となった場合には、続いて、第2判定部124Abにおいて、第2PD部8b−2よりも下流側の光伝搬経路についての導通状態を判定する(ステップB13〜ステップB16)。
すなわち、第2判定部124Abにおいて、各光減衰部81〜8nをなす第1PD部8b−1からの光パワーのモニタ結果とともに、第2PD部8b−2からの光パワーのモニタ結果を収集し、これらのモニタ結果から、対応する光減衰部81〜8nの可変減衰器8aによる減衰量を測定する(ステップB13、図6のD参照)。そして、光減衰部81〜8nをなす各可変減衰器8aの減衰量についての測定結果と、第5規定値との大小を比較することにより、分岐部11bよりも上流側でかつ第2PD部8b−2よりも下流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する(ステップB14)。
ここで、第2判定部124Abにおいては、減衰量が第5規定値よりも小さくなるようなチャンネルに対応する可変減衰器8aがある場合には、当該チャンネルについての分岐部11bよりも上流側でかつ第2PD部8b−2よりも下流側における光伝搬経路に異常が生じていると判定し、その旨をチャンネル番号とともに通知する(ステップB14のNOルートからステップB15)。
特に、第2PD部8b−2よりも下流側で分岐部11bよりも上流側での光伝搬経路において損失が大きなものを特定することができる。光伝搬経路における損失は光コネクタの接合状態の不良が原因となって増大することが多いので、特定された光伝搬経路についての光コネクタ等を点検することで、導通状態の異常を効率的に復旧させることができるようになる(図6のE参照)。
また、いずれのチャンネルに対応する可変減衰器8aの減衰量が第5規定値以上となっている場合には、全てのチャンネルについての分岐部11bよりも上流側でかつ第2PD部8b−2よりも下流側における光伝搬経路は正常であると判定し、その旨を通知する(ステップB14のYESルートからステップB16)。
このように、本発明の第2実施形態においても、制御回路12AにおいてASE光をプローブ光として使用すべく制御しているので、初期運用時に使用しないチャンネルを含め、収容可能な全てのチャンネルについての通信用に設けられている光コンポーネントを通じた光伝搬経路に関する導通試験を、従来技術の場合よりも容易に行なうことができるようにすることができる利点がある。
また、可変波長レーザ等を導通試験のために準備する必要がなくなるので、収容可能な全てのチャンネルについての光伝搬経路の導通試験を、従来技術の場合よりも短時間でかつ低コストで行なうことができる利点もある。
なお、上述の第3〜第5規定値としても、少なくとも第2PD部8b−2および分岐部11b間の光伝搬経路が正常な導通状態である場合において有する損失分を差し引いても、可変減衰器8aの減衰量によって、少なくとも対象となる光伝搬経路における光接続に支障が生じているか否かを判断できる値となるように設定される。
〔C〕その他
上述した実施形態にかかわらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
たとえば、上述の第1実施形態において、図9に示すように、光クロスコネクト部7をスルー設定とせずに、ドロップ・アド設定とするとともに、ドロップポートDPと対応アドポートAPとを折り返し接続することにより、伝送入力ポートとドロップポートとの間の導通状態とともに、アドポートAPと伝送出力ポートとの間の導通状態についても、併せて試験することができるようになる。
また、このようなドロップポートDPおよびアドポートAPの導通試験としては、例えば当該第1OADM装置2で導入することとなるチャンネルについてのみ試験することとしてもよいし、導入する予定のないチャンネルを含めて全てのチャンネルについて試験することもできる。
すなわち、導通試験を行なうにあたっては、第2制御部122による光クロスコネクト部7の設定制御によって、波長分離部6で波長分離した波長毎のプローブ光について伝送入力ポートを通じて入力されて、分岐ポート(ドロップポート)DP出力するとともに、分岐処理によりドロップポートDPを通じて出力される波長成分については、そのまま折り返して挿入処理により挿入ポート(アドポート)APから伝送出力ポートを通じて出力するようにする。
換言すれば、第2制御部122は、第1制御部121での制御により前置増幅器5から出力された自然放出光の各波長成分については、伝送入力ポートを通じて入力され、ドロップポートDPでの分岐およびアドポートAPでの挿入を介し、伝送出力ポートを通じて出力するように、光クロスコネクト部7を制御する。
これにより、第1判定部124aにおいては、前置増幅器5よりも下流側で第1PD部8b−1よりも上流側の光伝搬経路の導通状態について、光クロスコネクト部7のドロップポートDPおよびアドポートAPの導通も含めて試験することができるようになる。
同様に、第2実施形態においても、図10に示すように、第1OADM装置2Aの第1判定部124Aaにおいては、前置増幅器5よりも下流側で第1PD部8b−1よりも上流側の光伝搬経路の導通状態について、光クロスコネクト部7のドロップポートDPおよびアドポートAPの導通も含めて試験することができるようになる。
この場合においても、第2制御部122は、第1制御部121での制御により前置増幅器5から出力された自然放出光の各波長成分については、伝送入力ポートを通じて入力され、ドロップポートDPでの分岐およびアドポートAPでの挿入を介し、伝送出力ポートを通じて出力するように、光クロスコネクト部7を制御することとする。
また、変形例として、第1,第2実施形態における第1OADM装置2,2Aの第1判定部124a,124Aaおよび第2判定部124b,124Abにおいて、導通状態を判定する基準となる規定値(第1規定値および第5規定値)を、それぞれ光伝搬経路の損失度合いに応じて段階的に設定することもできる。これにより、判定部124,124Aにおいては、運用を継続することによる将来の経年劣化などに起因する損失増加に対してどれほどの余裕があるかについても定量的に判定することが可能となる。
前述の図11に示すようなOADMノード100においては、通常VOA104をフィードバック制御することで、ポストアンプ106からの出力における各チャンネルの光パワーが所要のレベルになるよう制御されている。このため、ノード100内のあるチャンネルの経路に損失が異常に大きな部分があったとしても、ノード出力をモニタするのみでは、経路損失に対するノード100内の光レベルの許容度が極めて少ないような場合でも、そのような経路損失の異常について検出することができない。
これに対して、本発明によれば、上述のごとく経路損失の度合いを含めて導通確認を行なうことができるので、将来の経年劣化に起因した損失増加を見越して光部品の保守作業を行なうことができる。
さらに、他の変形例として、上述の実施形態においては、第1OADM装置2,2Aと第2OADM装置3,3Aとの間で波長多重信号光を送信することを停止するための連絡のために、監視制御チャンネルを用いているが、本発明によれば、これ以外の構成によって連絡を行なうこととしてもよい。
また、別の変形例として、上述の実施形態においては、OADM装置からなる光伝送システムにおいて、当該OADM装置内の光伝搬経路の導通試験を行なう構成について詳述しているが、本発明によれば、少なくとも前置増幅器とともに、波長多重信号光を分離させて伝搬させるような経路をそなえた光伝送装置であれば、波長多重数の増大によって損失発生原因となる光コネクタ数も増えるので、本発明を適用することは可能である。
この場合においては、少なくとも前置増幅器および前置増幅器で増幅された光を波長分離する波長分離部をそなえた光伝送装置において、波長多重信号光が入力されない状態において、波長多重信号光の波長帯を全て含む自然放出光を波長分離部へ出力させるように前置増幅器を制御する前置増幅器制御部と、波長分離部で波長分離された前置増幅器からの自然放出光について、光パワーをモニタするパワーモニタと、パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、波長分離部で分離された各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する判定部と、をそなえるように構成し、前置増幅器制御部の制御によって波長多重信号光が入力されない状態において、前置増幅器から自然放出光を出力させるとともに、前置増幅器から出力された自然放出光について該波長分離部において波長毎に分離させ、波長分離部で波長分離された自然放出光が伝搬する光経路上において、該分離された波長ごとの光パワーをパワーモニタでモニタするとともに、判定部で、このモニタの結果に基づいて、波長分離部で分離された自然放出光が伝搬する光経路の導通状態を判定する。
また、上述の実施形態においては、OADM装置において導通試験のための機能を追加する構成について詳述しているが、本発明によれば、例えば、上述の第1制御部121,第2制御部122における導通試験用の機能について分離するとともに、少なくとも分離されたこれらの機能部と、OSA11aおよび判定部124(124A)を一体として、前述の図11に示すような可変減衰機能を有するOADM装置等の導通試験を行なうための導通試験装置として構成することも、もちろん可能である。
〔D〕付記
(付記1)
伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器で増幅された波長多重信号光について波長毎に分離する波長分離部と、を有する光伝送装置であって、
該波長多重信号光が入力されない状態において、該波長多重信号光の波長帯を全て含む自然放出光を該波長分離部へ出力させるように該前置増幅器を制御する前置増幅器制御部と、
該波長分離部で波長分離された該前置増幅器からの自然放出光について、光パワーをモニタする光パワーモニタと、
該光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該波長分離部で分離された各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する判定部と、をそなえて構成されたことを特徴とする光伝送装置。
(付記2)
入力伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器からの波長多重信号光について波長分離する波長分離部と、該波長分離部で波長分離した波長毎の信号光についての分岐挿入処理を行なう分岐挿入処理部と、該分岐挿入処理部よりも下流側に設けられ、該分岐挿入処理が行なわれ出力伝送路を通じて出力すべき波長毎の信号光を波長多重する多重部と、をそなえてなる光伝送装置であって、
該波長多重信号光が入力されない状態において、該分岐挿入処理部において出力方路切替が行なわれる対象の波長帯を全て含む自然放出光を出力させるように該前置増幅器を制御する第1制御部と、
該第1制御部での制御により該前置増幅器から出力され該波長分離部で波長分離された自然放出光の各波長成分についてはそのまま該多重部へ向けて出力されるように該分岐挿入処理部を制御する第2制御部と、
該第2制御部での制御により該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを検出する光パワーモニタと、
該光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該光パワーモニタよりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する判定部と、をそなえて構成されたことを特徴とする光伝送装置。
(付記3)
該分岐挿入処理部からの各波長成分の光パワーを可変減衰させる可変減衰器をそなえるとともに、
該光パワーモニタが、
該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを、該可変減衰器よりも上流側でモニタする第1光パワーモニタと、
該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを、該多重部において波長多重された自然放出光からモニタする第2光パワーモニタと、
該多重部よりも上流側において該可変減衰器で減衰された各波長成分の光パワーについてモニタする第3パワーモニタと、をそなえ、
かつ、該第1および第3パワーモニタでのモニタ結果に基づいて該可変減衰器での減衰量を各波長成分について一定とするように該可変減衰器を制御する減衰量一定制御部をそなえるとともに、
該判定部が、
該第1光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該第1光パワーモニタよりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第1判定部と、
第2光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該第2光パワーモニタよりも上流側でかつ該第3パワーモニタよりも下流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第2判定部と、をそなえたことを特徴とする、付記2記載の光伝送装置。
(付記4)
該分岐挿入処理部からの各波長成分の光パワーを可変減衰させる可変減衰器をそなえるとともに、
該光パワーモニタが、
該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを、該可変減衰器よりも上流側でモニタする第1光パワーモニタと、
該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを、該多重部よりも下流側でモニタする第2光パワーモニタと、
該多重部よりも上流側において該可変減衰器で減衰された各波長成分の光パワーについてモニタする第3パワーモニタと、をそなえ、
かつ、該第2光パワーモニタでのモニタ結果に基づいて、該第2光パワーモニタでモニタされる各波長成分の光パワーを均一化するように該可変減衰器での減衰量を制御するパワー均一化制御部をそなえるとともに、
該判定部が、
該第1光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該第1光パワーモニタよりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第1判定部と、
該第2光パワーモニタでのモニタ結果に基づいて制御される該可変減衰器での減衰量を、該第1および第3パワーモニタでのモニタ結果から測定し、該測定結果をもとに、該第2光パワーモニタよりも上流側でかつ該第3光パワーモニタよりも下流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第2判定部と、をそなえたことを特徴とする、付記2記載の光伝送装置。
(付記5)
該分岐挿入処理部が、該波長分離部で波長分離した波長毎の信号光について伝送入力ポートを通じて入力されて、それぞれ、該多重部へ通じる伝送出力ポートか又は分岐ポートのいずれか一方に選択的に出力するとともに、分岐処理により該分岐ポートを通じて出力される波長成分については、挿入処理により挿入ポートからの信号光を該伝送出力ポートを通じて出力すべく構成され、
該第2制御部は、該第1制御部での制御により該前置増幅器から出力された自然放出光の各波長成分については、該伝送入力ポートを通じて入力され、該伝送出力ポートを通じて出力するように該分岐挿入処理部を制御することを特徴とする、付記2記載の光伝送装置。
(付記6)
該分岐ポートと該挿入ポートとを折り返し接続するとともに、
該第2制御部は、該第1制御部での制御により該前置増幅器から出力された自然放出光の各波長成分については、該伝送入力ポートを通じて入力され、該分岐ポートでの分岐および挿入ポートでの挿入を介し、該伝送出力ポートを通じて出力するように該分岐挿入処理部を制御することを特徴とする、付記5記載の光伝送装置。
(付記7)
該前置増幅器が、励起光により励起された光ファイバにより入力光を増幅しうるファイバ増幅器により構成され、
該第1制御部が、
該波長多重信号光が入力されない状態において、該励起光を、該ファイバ増幅器をなす光ファイバに供給制御することにより、該自然放出光を発生させる励起光供給制御部をそなえて構成されたことを特徴とする、付記2記載の光伝送装置。
(付記8)
該第1制御部が、
該励起光供給制御部により該自然放出光を発生させる際に、該入力伝送路を介して接続される隣接光伝送装置に対し、該波長多重信号光の該入力伝送路を通じた送信の停止を要求する送信停止要求部と、
該送信停止要求部からの送信停止要求に対して、該隣接光伝送装置からの該波長多重信号光についての送信停止を完了した旨の応答を受ける応答受信部と、
該励起光供給制御部は、該応答受信部で該応答を受けると、該励起光の供給制御を行なうように構成されたことを特徴とする、付記7記載の光伝送装置。
(付記9)
伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器で増幅された波長多重信号光について波長毎に分離する波長分離部と、を有する光伝送装置の導通試験方法であって、
該波長多重信号光が入力されない状態において、該前置増幅器から自然放出光を出力させ、
該前置増幅器から出力された自然放出光について該波長分離部において波長毎に分離させ、
該波長分離部で波長分離された自然放出光が伝搬する光経路上において、該分離された波長ごとの光パワーをモニタするとともに、
該モニタの結果に基づいて、該波長分離部で分離された自然放出光が伝搬する光経路の導通状態を判定することを特徴とする、光伝送装置の導通試験方法。
(付記10)
入力伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器からの波長多重信号光について波長分離する波長分離部と、該波長分離部で波長分離した波長毎の信号光についての分岐挿入処理を行なう分岐挿入処理部と、該分岐挿入処理部よりも下流側に設けられ、該分岐挿入処理が行なわれ出力伝送路を通じて出力すべき波長毎の信号光を波長多重する多重部と、をそなえてなる光伝送装置の導通試験方法であって、
該波長多重信号光が入力されない状態において、該分岐挿入処理部において出力方路切替が行なわれる対象の波長帯を全て含む自然放出光を出力させるように該前置増幅器を制御し、
該前置増幅器から出力され該波長分離部で波長分離された自然放出光の各波長成分についてはそのまま該多重部に向けて出力されるように該分岐挿入処理部を制御し、
該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーをモニタし、
該自然放出光における各波長成分の光パワーのモニタ結果に基づいて、当該光パワーをモニタする箇所よりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定することを特徴とする、光伝送装置の導通試験方法。
(付記11)
該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを、該多重部よりも上流側に設けられた第1光パワーモニタでモニタし、
該第1光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該第1光パワーモニタよりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定し、
該第1光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づく上記導通状態の判定の結果、正常な導通状態であると判定された場合に、該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを、該多重部よりも下流側に設けられた第2光パワーモニタでモニタし、
該第2光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該第2光パワーモニタよりも上流側でかつ該第1光パワーモニタよりも下流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定することを特徴とする、付記10記載の光伝送装置の導通試験方法。
(付記12)
入力伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器からの波長多重信号光について波長分離する波長分離部と、該波長分離部で波長分離した波長毎の信号光についての分岐挿入処理を行なう分岐挿入処理部と、該分岐挿入処理部よりも下流側に設けられ、該分岐挿入処理が行なわれ伝送路を通じて出力すべき波長毎の信号光を波長多重する多重部と、をそなえてなる第1光伝送装置が、該入力伝送路を通じて第2光伝送装置に接続された光伝送システムであって、
該第1光伝送装置が、
該第2光伝送装置から該波長多重信号光が入力されない状態において、該分岐挿入処理部において出力方路切替が行なわれる対象の波長帯を全て含む自然放出光を出力させるように該前置増幅器を制御する第1制御部と、
該第1制御部での制御により該前置増幅器から出力され該波長分離部で波長分離された自然放出光の各波長成分についてはそのまま該多重部へ向けて出力されるように該分岐挿入処理部を制御する第2制御部と、
該第2制御部での制御により該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを検出する光パワーモニタと、
該光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該光パワーモニタよりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する判定部と、をそなえて構成されたことを特徴とする光伝送システム。
(付記13)
該前置増幅器が、励起光により励起された光ファイバにより入力光を増幅しうるファイバ増幅器により構成され、
該第1光伝送装置の該第1制御部が、
該自然放出光発生制御部により該自然放出光を発生させる際に、該入力伝送路を介して接続される隣接光伝送装置に対し、該波長多重信号光の該入力伝送路を通じた送信を停止を要求する送信停止要求部と、
該送信停止要求部からの送信停止要求に対して、該第2光伝送装置からの該波長多重信号光についての送信停止を完了した旨の応答を受ける応答受信部と、
該応答受信部で該応答を受けると、該励起光を、該ファイバ増幅器をなす光ファイバに供給制御することにより、該自然放出光を発生させる励起光供給制御部と、をそなえるとともに、
該第2光伝送装置が、
該送信停止要求部からの該要求を受ける停止要求受信部と、
該停止要求受信部で受信した該要求に従って、該第1光伝送装置への該波長多重信号光の送信を停止処理する停止処理部と、
該停止処理部において該波長多重信号光の送信停止が完了すると、その旨を応答として該第1光伝送装置へ送信する応答送信部と、
をそなえて構成されたことを特徴とする、付記12記載の光伝送システム。
本発明の第1実施形態にかかる光伝送システムを示す図である。 本発明の第1実施形態における第1PD部および第2PD部を示す図である。 本発明の第1実施形態における光伝送システムをなす第1OADM装置における光伝搬経路の導通状態を試験するための構成について、上り方向の光伝搬経路に着目して示す図である。 本発明の第1実施形態における自然放出光の波長帯域について示す図である。 本発明の第1実施形態における第1OADM装置をなす各チャンネル単位の光伝搬経路についての導通試験の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態にかかる光伝送システムを示す図である。 本発明の第2実施形態における光伝送システムをなす第1OADM装置における光伝搬経路の導通状態を試験するための構成について、上り方向の光伝搬経路に着目して示す図である。 本発明の第2実施形態における第1OADM装置をなす各チャンネル単位の光伝搬経路についての導通試験の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態の変形例を示す図である。 WDMネットワークに使用される一般的なOADMノードの構成を示す図である。
符号の説明
1 光伝送システム
2,2A 第1OADM装置
3,3A 第2OADM装置
4−1,4−2 伝送路
5 前置増幅器
6 波長分離部
7 光クロスコネクト部(分岐挿入処理部)
81〜8n 光減衰部
8a 可変減衰器
8b−1 第1PD部(第1光パワーモニタ)
8b−2 第2PD部(第2光パワーモニタ)
8ba 光分岐部
8bb 光/電気変換部
9 多重部
10 後置増幅器
11a 光スペクトルアナライザ(第2光パワーモニタ)
12,12A,22,22A 制御回路
121 第1制御部
121a 応答受信部
121b 送信停止要求部
121c 励起光供給制御部
122 第2制御部
123 減衰量一定制御部
123A パワー均一化制御部
124,124A 判定部
124a,124Aa 第1判定部
124b,124Ab 第2判定部
13a,23a 電気/光変換部
13c,23c 光/電気変換部
13b 分岐部
23b 合波部
100 OADMノード
101 前置増幅器
102 光デマルチプレクサ
103 光クロスコネクト部
104 可変減衰器
105 光マルチプレクサ
106 後置増幅器
107,108 伝送路

Claims (10)

  1. 伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器で増幅された波長多重信号光について波長毎に分離する波長分離部と、を有する光伝送装置であって、
    該波長多重信号光が入力されない状態において、該波長多重信号光の波長帯を全て含む自然放出光を該波長分離部へ出力させるように該前置増幅器を制御する前置増幅器制御部と、
    該波長分離部で波長分離された該前置増幅器からの自然放出光について、光パワーをモニタする光パワーモニタと、
    該光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該波長分離部で分離された各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する判定部と、をそなえて構成されたことを特徴とする光伝送装置。
  2. 入力伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器からの波長多重信号光について波長分離する波長分離部と、該波長分離部で波長分離した波長毎の信号光についての分岐挿入処理を行なう分岐挿入処理部と、該分岐挿入処理部よりも下流側に設けられ、該分岐挿入処理が行なわれ出力伝送路を通じて出力すべき波長毎の信号光を波長多重する多重部と、をそなえてなる光伝送装置であって、
    該波長多重信号光が入力されない状態において、該分岐挿入処理部において出力方路切替が行なわれる対象の波長帯を全て含む自然放出光を出力させるように該前置増幅器を制御する第1制御部と、
    該第1制御部での制御により該前置増幅器から出力され該波長分離部で波長分離された自然放出光の各波長成分についてはそのまま該多重部へ向けて出力されるように該分岐挿入処理部を制御する第2制御部と、
    該第2制御部での制御により該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを検出する光パワーモニタと、
    該光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該光パワーモニタよりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する判定部と、をそなえて構成されたことを特徴とする光伝送装置。
  3. 該分岐挿入処理部からの各波長成分の光パワーを可変減衰させる可変減衰器をそなえるとともに、
    該光パワーモニタが、
    該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを、該可変減衰器よりも上流側でモニタする第1光パワーモニタと、
    該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを、該多重部において波長多重された自然放出光からモニタする第2光パワーモニタと、
    該多重部よりも上流側において該可変減衰器で減衰された各波長成分の光パワーについてモニタする第3パワーモニタと、をそなえ
    かつ、該第1および第3パワーモニタでのモニタ結果に基づいて該可変減衰器での減衰量を各波長成分について一定とするように該可変減衰器を制御する減衰量一定制御部をそなえるとともに、
    該判定部が、
    該第1光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該第1光パワーモニタよりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第1判定部と、
    第2光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該第2光パワーモニタよりも上流側でかつ該第3パワーモニタよりも下流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第2判定部と、をそなえたことを特徴とする、請求項2記載の光伝送装置。
  4. 該分岐挿入処理部からの各波長成分の光パワーを可変減衰させる可変減衰器をそなえるとともに、
    該光パワーモニタが、
    該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを、該可変減衰器よりも上流側でモニタする第1光パワーモニタと、
    該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを、該多重部よりも下流側でモニタする第2光パワーモニタと、
    該多重部よりも上流側において該可変減衰器で減衰された各波長成分の光パワーについてモニタする第3パワーモニタと、をそなえ、
    かつ、該第2光パワーモニタでのモニタ結果に基づいて、該第2光パワーモニタでモニタされる各波長成分の光パワーを均一化するように該可変減衰器での減衰量を制御するパワー均一化制御部をそなえるとともに、
    該判定部が、
    該第1光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該第1光パワーモニタよりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第1判定部と、
    該第2光パワーモニタでのモニタ結果に基づいて制御される該可変減衰器での減衰量を、該第1および第3パワーモニタでのモニタ結果から測定し、該測定結果をもとに、該第2光パワーモニタよりも上流側でかつ該第3光パワーモニタよりも下流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する第2判定部と、をそなえたことを特徴とする、請求項2記載の光伝送装置。
  5. 該分岐挿入処理部が、該波長分離部で波長分離した波長毎の信号光について伝送入力ポートを通じて入力されて、それぞれ、該多重部へ通じる伝送出力ポートか又は分岐ポートのいずれか一方に選択的に出力するとともに、分岐処理により該分岐ポートを通じて出力される波長成分については、挿入処理により挿入ポートからの信号光を該伝送出力ポートを通じて出力すべく構成され、
    該第2制御部は、該第1制御部での制御により該前置増幅器から出力された自然放出光の各波長成分については、該伝送入力ポートを通じて入力され、該伝送出力ポートを通じて出力するように該分岐挿入処理部を制御することを特徴とする、請求項2記載の光伝送装置。
  6. 該分岐ポートと該挿入ポートとを折り返し接続するとともに、
    該第2制御部は、該第1制御部での制御により該前置増幅器から出力された自然放出光の各波長成分については、該伝送入力ポートを通じて入力され、該分岐ポートでの分岐および挿入ポートでの挿入を介し、該伝送出力ポートを通じて出力するように該分岐挿入処理部を制御することを特徴とする、請求項5記載の光伝送装置。
  7. 該前置増幅器が、励起光により励起された光ファイバにより入力光を増幅しうるファイバ増幅器により構成され、
    該第1制御部が、
    該波長多重信号光が入力されない状態において、該励起光を、該ファイバ増幅器をなす光ファイバに供給制御することにより、該自然放出光を発生させる励起光供給制御部をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項2記載の光伝送装置。
  8. 伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器で増幅された波長多重信号光について波長毎に分離する波長分離部と、を有する光伝送装置の導通試験方法であって、
    該波長多重信号光が入力されない状態において、該前置増幅器から自然放出光を出力させ、
    該前置増幅器から出力された自然放出光について該波長分離部において波長毎に分離させ、
    該波長分離部で波長分離された自然放出光が伝搬する光経路上において、該分離された波長ごとの光パワーをモニタするとともに、
    該モニタの結果に基づいて、該波長分離部で分離された自然放出光が伝搬する光経路の導通状態を判定することを特徴とする、光伝送装置の導通試験方法。
  9. 入力伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器からの波長多重信号光について波長分離する波長分離部と、該波長分離部で波長分離した波長毎の信号光についての分岐挿入処理を行なう分岐挿入処理部と、該分岐挿入処理部よりも下流側に設けられ、該分岐挿入処理が行なわれ出力伝送路を通じて出力すべき波長毎の信号光を波長多重する多重部と、をそなえてなる光伝送装置の導通試験方法であって、
    該波長多重信号光が入力されない状態において、該分岐挿入処理部において出力方路切替が行なわれる対象の波長帯を全て含む自然放出光を出力させるように該前置増幅器を制御し、
    該前置増幅器から出力され該波長分離部で波長分離された自然放出光の各波長成分についてはそのまま該多重部に向けて出力されるように該分岐挿入処理部を制御し、
    該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーをモニタし、
    該自然放出光における各波長成分の光パワーのモニタ結果に基づいて、当該光パワーをモニタする箇所よりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定することを特徴とする、光伝送装置の導通試験方法。
  10. 入力伝送路を通じて入力される波長多重信号光について前置増幅する前置増幅器と、該前置増幅器からの波長多重信号光について波長分離する波長分離部と、該波長分離部で波長分離した波長毎の信号光についての分岐挿入処理を行なう分岐挿入処理部と、該分岐挿入処理部よりも下流側に設けられ、該分岐挿入処理が行なわれ伝送路を通じて出力すべき波長毎の信号光を波長多重する多重部と、をそなえてなる第1光伝送装置が、該入力伝送路を通じて第2光伝送装置に接続された光伝送システムであって、
    該第1光伝送装置が、
    該第2光伝送装置から該波長多重信号光が入力されない状態において、該分岐挿入処理部において出力方路切替が行なわれる対象の波長帯を全て含む自然放出光を出力させるように該前置増幅器を制御する第1制御部と、
    該第1制御部での制御により該前置増幅器から出力され該波長分離部で波長分離された自然放出光の各波長成分についてはそのまま該多重部へ向けて出力されるように該分岐挿入処理部を制御する第2制御部と、
    該第2制御部での制御により該分岐挿入処理部から出力された自然放出光における各波長成分の光パワーを検出する光パワーモニタと、
    該光パワーモニタにおけるモニタ結果に基づいて、該光パワーモニタよりも上流側における各波長成分の光伝搬経路について導通状態を判定する判定部と、をそなえて構成されたことを特徴とする光伝送システム。
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