JP7278370B2 - 光通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光通信装置に関する。
コア・メトロネットワークの構築には、ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)システムが用いられる。近年、多方路ROADMシステムが用いられている。
多方路ROADMシステムでは、光信号の送信側と光信号の受信側とが、組み合わせられる。例えば、1つの送信側と20以上の受信側が、組み合わせられる。多方路ROADMシステムでは、様々な組み合わせが可能であるため、送信側と受信側とを結ぶ光ファイバの配線が、複雑になる。光ファイバの配線が複雑になることで、光ファイバの配線を誤る可能性が高くなる。
ここで、光ファイバの接続を確認する技術が提案されている(特許文献1を参照)。特許文献1の光伝送装置は、テスト光信号を生成する光信号生成器を有する。光伝送装置は、テスト光信号を用いて、光伝送装置内の基板間における光ファイバの接続を確認する。
特開2016-208493号公報
上記の技術では、光ファイバの接続を確認する場合、光信号生成器が必要である。光信号生成器を用いることは、コストが高くなる。
本発明の目的は、コストを抑制することである。
本開示の一態様に係る光通信装置が提供される。光通信装置は、複数のポートのうちの第1のポートを介して、光増幅器が出力した自然放出増幅光を送信する第1の送信部と、第2のポートに入力された前記自然放出増幅光を受信する第1の受信部と、前記第2のポートに入力された前記自然放出増幅光の光レベルを測定する第1の測定部と、予め測定されている、前記第1の送信部が前記第1のポートを介して光信号を送信してから前記第1の測定部が前記第2のポートに入力された前記光信号の光レベルを測定するまでの第1の時間を示す正常接続情報を用いて、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第1のポートに接続しているか否かを判定する判定部と、を有する。前記判定部は、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第1のポートに接続しているか否かを判定する場合、前記第1の送信部が前記自然放出増幅光を送信した時刻、前記第1の測定部が前記自然放出増幅光の光レベルを測定した時刻、及び前記第1の時間に基づいて、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第1のポートに接続しているか否かを判定する。
本発明によれば、コストを抑制できる。
実施の形態1の光通信装置の構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態1の光通信装置が有するハードウェアの構成を示す図である。 (A)~(C)は、設定部が実行する処理の具体例を示す図である。 実施の形態1の接続確認処理を示すフローチャート(その1)である。 実施の形態1の接続確認処理を示すフローチャート(その2)である。 実施の形態2の光通信装置の構成を示す機能ブロック図である。 (A)~(C)は、設定部が実行する処理の具体例を示す図である。 実施の形態2の接続確認処理を示すフローチャート(その1)である。 実施の形態2の接続確認処理を示すフローチャート(その2)である。 実施の形態3の光通信装置の構成を示す機能ブロック図である。 (A)~(C)は、設定部が実行する処理の具体例を示す図である。 実施の形態3の接続確認処理を示すフローチャート(その1)である。 実施の形態3の接続確認処理を示すフローチャート(その2)である。 実施の形態4の光通信装置の構成を示す機能ブロック図である。 (A)~(C)は、設定部が実行する処理の具体例を示す図である。 実施の形態4の接続確認処理を示すフローチャート(その1)である。 実施の形態4の接続確認処理を示すフローチャート(その2)である。 実施の形態5の光通信装置の構成を示す機能ブロック図である。
以下、図面を参照しながら実施の形態を説明する。以下の実施の形態は、例にすぎず、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の光通信装置の構成を示す機能ブロック図である。光通信装置100は、ROADMを実現する装置と考えてもよい。光通信装置100は、受信光増幅部110、分波部120、合波部130,130a,130b、送信光増幅部140,140a,140b、記憶部150、設定部160、判定部170、及び出力部180を有する。
分波部120は、送信部とも言う。また、分波部120は、第1の送信部とも言う。合波部は、受信部とも言う。合波部130は、第1の受信部とも言う。例えば、合波部130aは、第2の受信部とも言う。
ここで、光通信装置100が有するハードウェアの一部について説明する。
図2は、実施の形態1の光通信装置が有するハードウェアの構成を示す図である。光通信装置100は、プロセッサ101、揮発性記憶装置102、及び不揮発性記憶装置103を有する。
プロセッサ101は、光通信装置100全体を制御する。例えば、プロセッサ101は、CPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、LSI(Large Scale Integration)などである。プロセッサ101は、マルチプロセッサでもよい。光通信装置100は、処理回路によって実現されてもよく、又は、ソフトウェア、ファームウェア若しくはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。なお、処理回路は、単一回路又は複合回路でもよい。
揮発性記憶装置102は、光通信装置100の主記憶装置である。例えば、揮発性記憶装置102は、RAM(Random Access Memory)である。不揮発性記憶装置103は、光通信装置100の補助記憶装置である。例えば、不揮発性記憶装置103は、ROM(Read Only Memory)又はSSD(Solid State Drive)である。
図1に戻って、光通信装置100が有する機能ブロックを説明する。
記憶部150は、揮発性記憶装置102又は不揮発性記憶装置103に確保した記憶領域として実現される。
設定部160、判定部170、及び出力部180の一部又は全部は、プロセッサ101によって実現してもよい。設定部160、判定部170、及び出力部180の一部又は全部は、プロセッサ101が実行するプログラムのモジュールとして実現してもよい。例えば、プロセッサ101が実行するプログラムは、接続確認プログラムとも言う。例えば、接続確認プログラムは、記録媒体に記録されている。
次に、通常運用時における、受信光増幅部110、分波部120、合波部130,130a,130b、送信光増幅部140,140a,140bの機能などを説明する。
受信光増幅部110は、光増幅器111及びポート112,113を有する。光増幅器111は、光増幅器111に入力された光信号を増幅する。当該光信号は、入力光信号とも言う。
ここで、ポートは、光コネクタと考えてもよい。ポート112は、光通信装置100と光伝送路とが光通信するためのポートである。ポート113は、受信光増幅部110と分波部120とが光通信するためのポートである。
分波部120は、受信光増幅部110から受信した光信号を分波する。分波部120を詳細に説明する。分波部120は、波長選択スイッチ121及びポート122,123,124,125を有する。まず、ポート122,123,124,125を説明する。ポート122は、受信光増幅部110と分波部120とが光通信するためのポートである。当該ポートは、受信ポートとも言う。ポート123,124,125は、分波部120と合波部130,130a,130bとが光通信するためのポートである。当該ポートは、送信ポートとも言う。図1は、3つの送信ポートを示している。しかし、送信ポートの数は、4つ以上でもよい。そして、分波部120は、4つ以上の合波部と接続することができる。波長選択スイッチ121は、任意の波長の光信号を選択することができる。そして、波長選択スイッチ121は、選択した任意の波長の光信号を、いずれかの送信ポートを介して出力することができる。また、波長選択スイッチ121は、光信号の透過量を変化させることで、光信号を減衰させることができる。
合波部130は、ポート131,132,136、及び波長選択スイッチ135を有する。合波部130aは、ポート131a,132a,136a、及び波長選択スイッチ135aを有する。合波部130bは、ポート131b,132b,136b、及び波長選択スイッチ135bを有する。
合波部130a,130bの機能は、合波部130の機能とほぼ同じである。そこで、合波部130について説明する。そして、合波部130a,130bの説明は、省略する。
合波部130は、受信された光信号を合波する。合波部130を詳細に説明する。ポート131,132は、分波部120と合波部130とが光通信するためのポートである。また、ポート131,132は、受信ポートとも言う。受信ポートの数は、3つ以上でもよい。波長選択スイッチ135は、ポート131,132を介して受信された光信号の中から、任意の波長の光信号を選択することができる。波長選択スイッチ135は、選択した任意の波長の光信号を合波する。波長選択スイッチ135は、ポート136を介して、合波した光信号を出力する。ポート136は、合波部130と送信光増幅部140が光通信するためのポートである。ポート136は、送信ポートとも言う。また、合波部130は、N個の分波部と接続することができる。Nは、正の整数である。
送信光増幅部140は、光増幅器141及びポート142,143を有する。送信光増幅部140aは、光増幅器141a及びポート142a,143aを有する。送信光増幅部140bは、光増幅器141b及びポート142b,143bを有する。
送信光増幅部140a,140bの機能は、送信光増幅部140の機能とほぼ同じである。そのため、送信光増幅部140について説明する。そして、送信光増幅部140a,140bの説明は、省略する。
光増幅器141は、合波部130から受信した光信号を増幅する。光増幅器141は、増幅された光信号を出力する。ポート142は、合波部130と送信光増幅部140が光通信するためのポートである。ポート143は、光通信装置100と光伝送路とが光通信するためのポートである。
ここで、ポート123は、第1のポートとも言う。ポート131は、第2のポートとも言う。例えば、ポート124は、第3のポートとも言う。例えば、ポート131aは、第4のポートとも言う。
ポート123とポート131には、光ファイバ11が接続される。ポート124とポート131aには、光ファイバ12が接続される。ポート125とポート131bには、光ファイバ13が接続される。図1の接続状態が、正常な接続状態である。
光ファイバが誤ったポートに接続される場合がある。例えば、ポート124とポート131には、光ファイバ11が接続される。また、例えば、ポート125とポート131には、光ファイバ11が接続される。
光通信装置100は、このような誤った接続があるか否かを確認する。接続確認処理が行われるときの光通信装置100の機能を説明する。
記憶部150については、後で説明する。
設定部160は、ASE(amplified spontaneous emission)光の出力を光増幅器111に設定する。これにより、光増幅器111は、ASE光を出力する。なお、ASE光は、自然放出増幅光と表現してもよい。接続確認処理では、ASE光が用いられる。
また、接続確認が終了した場合、設定部160は、ASE光の出力停止を光増幅器111に設定する。
設定部160は、ポート毎に、ASE光を透過するタイミングとASE光を遮断するタイミングを波長選択スイッチ121に設定する。当該設定を具体的に説明する。
図3(A)~(C)は、設定部が実行する処理の具体例を示す図である。図3(A)~(C)の縦軸は、光レベルを示している。図3(A)~(C)の横軸は、時間を示している。
図3(A)は、ポート123を介するASE光の透過タイミングを示している。設定部160は、1秒間隔でASE光を透過するための設定を波長選択スイッチ121に行う。また、設定部160は、1/3秒間、ASE光の全帯域を透過するための設定を波長選択スイッチ121に行う。ASE光が透過していない時間帯では、ASE光は、遮断されている。
図3(B)は、ポート124を介するASE光の透過タイミングを示している。設定部160は、1秒間隔でASE光を透過するための設定を波長選択スイッチ121に行う。また、設定部160は、1/3秒間、ASE光の全帯域を透過するための設定を波長選択スイッチ121に行う。ポート124を介するASE光は、ポート123を介するASE光が透過されるタイミングと異なるタイミングで透過される。
図3(C)は、ポート125を介するASE光の透過タイミングを示している。設定部160は、1秒間隔でASE光を透過するための設定を波長選択スイッチ121に行う。また、設定部160は、1/3秒間、ASE光の全帯域を透過するための設定を波長選択スイッチ121に行う。ポート125を介するASE光は、ポート123,124を介するASE光が透過されるタイミングと異なるタイミングで透過される。
ポート123,124,125のそれぞれでASE光が透過されるタイミングが異なるのであれば、ASE光が透過される時間、ASE光が遮断される時間、及び帯域は、変更してもよい。
このように、分波部120は、ポート123を含む複数のポートのうちの1つのポートを介して、光増幅器111が出力したASE光を送信する。
合波部130は、ポート131に入力されたASE光を受信する。合波部130aは、ポート131aに入力されたASE光を受信する。合波部130bは、ポート131bに入力されたASE光を受信する。
また、合波部130は、光分岐器133、測定部134を有する。合波部130aは、光分岐器133a、測定部134aを有する。合波部130bは、光分岐器133b、測定部134bを有する。また、測定部134,134a,134bは、合波部130,130a,130bの外部に存在してもよい。測定部134は、第1の測定部とも言う。例えば、測定部134aは、第2の測定部とも言う。なお、光分岐器は、光カプラと考えてもよい。
上述したように、合波部130a,130bの機能は、合波部130の機能とほぼ同じである。そこで、合波部130について説明する。そして、合波部130a,130bの説明は、省略する。測定部134は、光分岐器133を介して、ポート131に入力されたASE光の光レベルを測定する。なお、光レベルは、光パワーと表現してもよい。
また、合波部130は、ポート132に入力されたASE光の光レベルを測定する測定部をさらに有してもよい。合波部130は、当該ASE光を当該測定部に測定させるために光分岐器をさらに有する。同様に、合波部130aは、ポート132aから出力されたASE光の光レベルを測定する測定部と光分岐器とをさらに有してもよい。合波部130bは、ポート132bから出力されたASE光の光レベルを測定する測定部と光分岐器とをさらに有してもよい。
ここで、記憶部150を説明する。記憶部150は、正常接続情報を記憶する。正常接続情報は、光ファイバの正常な接続状態を確認するための情報である。正常接続情報は、予め測定されている、分波部120又は波長選択スイッチ121がポート123を介して光信号を送信してから測定部134がポート131に入力された当該光信号の光レベルを測定するまでの時間を示す。当該時間は、第1の時間と呼ぶ。また、当該光信号は、ASE光でもよい。
また、正常接続情報は、予め測定されている第2の時間を示す。第2の時間は、次のように算出される。合波部130aは、分波部120又は波長選択スイッチ121がポート124を介して送信した光信号を、ポート131aを介して受信する。測定部134aは、ポート131aに入力された光信号の光レベルを測定する。そして、第2の時間は、光信号が送信された時刻と光信号が測定された時刻に基づいて算出される。すなわち、第2の時間は、分波部120又は波長選択スイッチ121がポート124を介して光信号を送信してから測定部134aがポート131aに入力された当該光信号の光レベルを測定するまでの時間である。なお、当該光信号は、ASE光でもよい。
正常接続情報は、予め測定されている、分波部120又は波長選択スイッチ121がポート125を介して光信号を送信してから測定部134bがポート131bに入力された当該光信号の光レベルを測定するまでの時間を示す。当該時間は、第3の時間と呼ぶ。
例えば、判定部170は、正常接続情報と測定部134が測定したASE光の光レベルとを用いて、ポート131に接続している光ファイバがポート123に接続しているか否かを判定する。詳細には、判定部170は、正常接続情報と設定部160が波長選択スイッチ121に設定した透過したタイミングとASE光の光レベルが測定されたタイミングを用いて、光ファイバの接続状態が正常であるか否かを判定する。
出力部180は、判定の結果を出力する。詳細には、出力部180は、正常な接続状態又は誤接続状態を出力する。これにより、ユーザは、接続状態を認識することができる。また、出力部180は、ポートと光ファイバとの接続関係を出力してもよい。例えば、出力部180は、ポート131に接続している光ファイバがポート124に接続されていることを出力する。これにより、例えば、誤接続状態である場合、ユーザは、誤ったポートに接続している光ファイバを認識することができる。
例えば、出力先は、監視装置でもよい。監視装置の図示は、省略している。光ファイバの接続状態が誤りである場合、出力部180は、警報を出力してもよい。
図4は、実施の形態1の接続確認処理を示すフローチャート(その1)である。図4,5は、ポート123に接続されている光ファイバがポート131に接続されているかを判定する例を示す。また、図4,5の処理は、通常運用時ではないときに実行される。
(ステップS11)設定部160は、ASE光の出力を光増幅器111に設定する。これにより、光増幅器111は、ASE光を出力する。
(ステップS12)設定部160は、図3のように、ポート毎に、ASE光を透過するタイミングとASE光を遮断するタイミングを波長選択スイッチ121に設定する。
(ステップS13)判定部170は、分波部120がポート123を介してASE光を送信した時刻と、測定部134が光レベルを測定した時刻と、第1の時間とに基づいて、ポート131に接続している光ファイバがポート123に接続されているか否かを判定する。
詳細に処理を説明する。判定部170は、設定部160が波長選択スイッチ121に設定した透過時刻を取得する。当該透過時刻は、ポート123を介してASE光を透過させる時刻である。判定部170は、測定部134がASE光の光レベルを測定した時刻を取得する。判定部170は、当該透過時刻と測定部134がASE光の光レベルを測定した時刻とに基づいて時間を算出する。判定部170は、算出された当該時間と第1の時間が一致するか否かを判定する。
当該時間と第1の時間が一致する場合、判定部170は、処理をステップS14に進める。当該時間と第1の時間が一致しない場合、判定部170は、処理をステップS17に進める。
(ステップS14)判定部170は、ポート131に接続されている光ファイバがポート123に接続されていると判定する。そして、判定部170は、ポート131に正しい光ファイバが接続していると判定する。すなわち、判定部170は、正常な接続状態と判定する。
(ステップS15)出力部180は、判定の結果を出力する。
(ステップS16)設定部160は、停止処理を実行する。詳細には、設定部160は、ASE光の透過停止を波長選択スイッチ121に設定する。設定部160は、ASE光の出力停止を光増幅器111に設定する。そして、処理は、終了する。
(ステップS17)判定部170は、分波部120がポート124を介してASE光を送信した時刻と、測定部134が光レベルを測定した時刻と、第2の時間とに基づいて、ポート131に接続している光ファイバがポート124に接続されているか否かを判定する。
詳細に処理を説明する。判定部170は、設定部160が波長選択スイッチ121に設定した透過時刻を取得する。当該透過時刻は、ポート124を介してASE光を透過させる時刻である。判定部170は、当該透過時刻と測定部134がASE光の光レベルを測定した時刻とに基づいて時間を算出する。判定部170は、算出された当該時間と第2の時間が一致するか否かを判定する。
当該時間と第2の時間が一致する場合、判定部170は、処理をステップS18に進める。当該時間と第2の時間が一致しない場合、判定部170は、処理をステップS21に進める。
(ステップS18)判定部170は、ポート131に誤った光ファイバが接続していると判定する。すなわち、判定部170は、誤接続状態と判定する。判定部170は、ポート131に接続している光ファイバがポート124に接続されていると判定する。そして、処理は、ステップS15に進む。
図5は、実施の形態1の接続確認処理を示すフローチャート(その2)である。
(ステップS21)判定部170は、分波部120がポート125を介してASE光を送信した時刻と、測定部134が光レベルを測定した時刻と、第3の時間とに基づいて、ポート131に接続している光ファイバがポート125に接続されているか否かを判定する。
詳細に処理を説明する。判定部170は、設定部160が波長選択スイッチ121に設定した透過時刻を取得する。当該透過時刻は、ポート125を介してASE光を透過させる時刻である。判定部170は、当該透過時刻と測定部134がASE光の光レベルを測定した時刻とに基づいて時間を算出する。判定部170は、算出された当該時間と第3の時間が一致するか否かを判定する。
当該時間と第3の時間が一致する場合、判定部170は、処理をステップS22に進める。当該時間と第3の時間が一致しない場合、判定部170は、処理をステップS23に進める。
(ステップS22)判定部170は、ポート131に誤った光ファイバが接続していると判定する。すなわち、判定部170は、誤接続状態と判定する。判定部170は、ポート131に接続している光ファイバがポート125に接続されていると判定する。そして、処理は、ステップS15に進む。
(ステップS23)判定部170は、ポート131に光ファイバが接続されていないと判定する。または、判定部170は、送信ポートと送信ポートとに同じ光ファイバが接続されていると判定する。例えば、判定部170は、ポート123に接続されている光ファイバがポート136に接続されていると判定する。そして、処理は、ステップS15に進む。
また、判定部170は、ステップS21でNoの場合、ポート132から出力されたASE光の光レベルが測定されたタイミングと波長選択スイッチ121がASE光を透過したタイミングとに基づいて、正常に接続されているか否かを判定してもよい。
図4,5は、ポート123に接続されている光ファイバがポート131に接続されているかを判定する場合を例示した。ポート124に接続されている光ファイバがポート131aに接続されているかを判定する処理の流れは、図4,5が示す処理の流れと同じである。但し、判定部170は、測定部134aが測定したASE光の光レベルを用いて判定する。また、ステップS14では、判定部170は、誤接続状態と判定する。ステップS18では、判定部170は、正常な接続状態と判定する。同様に、ポート125に接続されている光ファイバがポート131bに接続されているかを判定する処理の流れは、図4,5が示す処理の流れと同じである。但し、判定部170は、測定部134bが測定したASE光の光レベルを用いて判定する。また、ステップS14では、判定部170は、誤接続状態と判定する。ステップS22では、判定部170は、正常な接続状態と判定する。
実施の形態1によれば、光通信装置100は、テスト信号を生成する装置を新たに設けないで、光ファイバの接続確認を行う。すなわち、光通信装置100は、光増幅器111が出力するASE光を用いて光ファイバの接続確認を行うことで、テスト信号を生成する装置を新たに設けなくて済む。よって、実施の形態1は、コストを抑制することができる。
また、ポート123,124,125から出力されるASE光は、同じ周期で出力される。しかし、設定部160は、ポート毎に周期を変えてもよい。例えば、設定部160は、ポート123から出力されるASE光を第1の周期で透過するように波長選択スイッチ121に設定する。設定部160は、ポート124から出力されるASE光を第2の周期で透過するように波長選択スイッチ121に設定する。設定部160は、ポート125から出力されるASE光を第3の周期で透過するように波長選択スイッチ121に設定する。測定部134がASE光の光レベルを第1の周期で測定している場合、判定部170は、ポート123に接続されている光ファイバがポート131に接続されていると判定する。そして、判定部170は、正常な接続状態と判定する。測定部134がASE光の光レベルを第2の周期で測定している場合、判定部170は、ポート124に接続されている光ファイバがポート131に接続されていると判定する。そして、判定部170は、誤接続状態と判定する。測定部134がASE光の光レベルを第3の周期で測定している場合、判定部170は、ポート125に接続されている光ファイバがポート131に接続されていると判定する。そして、判定部170は、誤接続状態と判定する。
上記では、通常運用時ではないときに図4,5の処理が実行される場合を説明した。しかし、通常運用時に図4,5の処理が実行されてもよい。通常運用時に図4,5の処理が実行される場合、光増幅器111へのASE光の出力設定、停止設定、および波長選択スイッチ121の運用中の信号光が経由するポートへの設定は省略する。また、波長選択スイッチ121で透過されるASE光は、運用中の信号光の波長を除いた帯域である。すなわち、波長選択スイッチ121で透過されるASE光は、入力光信号の波長以外の波長である。
上記では、合波部が受信部であると説明した。しかし、受信部は、分波部120に接続するトランスポンダ、マルチキャストスイッチなどでもよい。
次に、実施の形態2~5を説明する。ここで、実施の形態2~4の分波部120を簡単に説明する。実施の形態2~4の分波部120は、ポート123を介して、ASE光のうちの第1の帯域における波長の第1の光信号を送信する。例えば、実施の形態2~4の分波部120は、ポート124を介して、ASE光のうちの第2の帯域における波長の第2の光信号を送信する。例えば、実施の形態2~4の分波部120は、ポート125を介して、ASE光のうちの第3の帯域における波長の第3の光信号を送信する。実施の形態2~4の分波部120は、第1の光信号と第2の光信号と第3の光信号を同時に送信してもよいし、第1の光信号と第2の光信号と第3の光信号を別々に送信してもよい。
実施の形態2~4の光通信装置を詳細に説明する。
実施の形態2.
次に、実施の形態2を説明する。実施の形態1と相違する事項を主に説明し、実施の形態1と共通する事項の説明を省略する。実施の形態2の説明では、図1,2を参照する。
図6は、実施の形態2の光通信装置の構成を示す機能ブロック図である。光通信装置100aは、記憶部150a、設定部160a、及び判定部170aを有する。
図1に示される構成と同じ図6の構成は、図1に示される符号と同じ符号を付している。
記憶部150aについては、後で説明する。
設定部160aは、ASE光の出力を光増幅器111に設定する。これにより、光増幅器111は、ASE光を出力する。また、接続確認が終了した場合、設定部160aは、ASE光の出力停止を光増幅器111に設定する。
設定部160aは、ASE光の減衰量を波長選択スイッチ121に設定する。当該設定を具体的に説明する。
図7(A)~(C)は、設定部が実行する処理の具体例を示す図である。図7(A)~(C)の縦軸は、光レベルを示している。図7(A)~(C)の横軸は、時間を示している。
図7(A)は、ポート123を介するASE光の出力光レベルを示している。設定部160aは、ポート123を介するASE光が周期的に予め決められた減衰量で減衰するための設定を波長選択スイッチ121に行う。当該減衰量は、第1の減衰量とも言う。なお、図7(A)の減衰量は、ゼロである。そのため、設定部160aは、ポート131に入力されるASE光の光レベルを一定にするための設定を波長選択スイッチ121に行う。設定部160aが実行する処理により、分波部120は、ポート123を介するASE光を周期的に第1の減衰量で減衰して送信する。
図7(B)は、ポート124を介するASE光の出力光レベルを示している。設定部160aは、ポート124を介するASE光が周期的に第1の減衰量と異なる第2の減衰量で減衰するための設定を波長選択スイッチ121に行う。具体的には、設定部160aは、1秒間隔でポート124を介するASE光が3dB減衰するための設定を波長選択スイッチ121に行う。これにより、分波部120は、ポート124を介するASE光を周期的に第2の減衰量で減衰して送信する。具体的には、波長選択スイッチ121は、1秒間隔でASE光を3dB減衰して透過する。このように、周期的に減衰されたASE光が、ポート124を介して送信される。
図7(C)は、ポート125を介するASE光の出力光レベルを示している。設定部160aは、ポート125を介するASE光が周期的に第1,2の減衰量と異なる第3の減衰量で減衰するための設定を波長選択スイッチ121に行う。具体的には、設定部160aは、1秒間隔でポート125を介するASE光が6dB減衰するための設定を波長選択スイッチ121に行う。これにより、分波部120は、ポート125を介するASE光を周期的に第3の減衰量で減衰して送信する。具体的には、波長選択スイッチ121は、1秒間隔でASE光を6dB減衰して透過する。このように、周期的に減衰されたASE光が、ポート125を介して送信される。
ポート123,124,125のそれぞれでASE光の減衰量が異なるのであれば、減衰するタイミングなどは、変更してもよい。
また、設定部160aは、ポート123,124,125のそれぞれから出力されるASE光の帯域が異なるための設定を波長選択スイッチ121に行う。これにより、ポート123,124,125のそれぞれから出力されるASE光の帯域は、異なるようになる。ポート123から出力されるASE光の帯域は、第1の帯域とも言う。ポート124から出力されるASE光の帯域は、第2の帯域とも言う。ポート125から出力されるASE光の帯域は、第3の帯域とも言う。
ここで、記憶部150aを説明する。記憶部150aは、正常接続情報を記憶する。正常接続情報は、周期的に第1の減衰量で減衰しており、かつポート123から出力されるASE光がポート131に入力されることを示す。また、正常接続情報は、周期的に第2の減衰量で減衰しており、かつポート124から出力されるASE光がポート131aに入力されることを示す。また、正常接続情報は、周期的に第3の減衰量で減衰しており、かつポート125から出力されるASE光がポート131bに入力されることを示す。
また、記憶部150aは、接続情報を記憶する。例えば、接続情報は、測定部134がポート124から出力されるASE光の光レベルが周期的に第2の減衰量で減衰していることを測定した場合、ポート131に接続されている光ファイバがポート124に接続していることを示す。また、例えば、接続情報は、測定部134がポート125から出力されるASE光の光レベルが周期的に第3の減衰量で減衰していることを測定した場合、ポート131に接続されている光ファイバがポート125に接続していることを示す。
判定部170aは、測定部134がポート131に入力されたASE光の光レベルが周期的に第1の減衰量で減衰していることを測定した場合、正常接続情報に基づいて、ポート131に正しい光ファイバが接続していると判定する。判定部170aは、測定部134aがポート131aに入力されたASE光の光レベルが周期的に第2の減衰量で減衰していることを測定した場合、正常接続情報に基づいて、ポート131aに正しい光ファイバが接続していると判定する。判定部170aは、測定部134bがポート131bに入力されたASE光の光レベルが周期的に第3の減衰量で減衰していることを測定した場合、正常接続情報に基づいて、ポート131bに正しい光ファイバが接続していると判定する。
また、判定部170aは、測定部134がポート124から出力されたASE光の光レベルが周期的に第2の減衰量で減衰していることを測定した場合、正常接続情報に基づいて、ポート131に誤った光ファイバが接続していると判定する。判定部170aは、測定部134がポート124から出力されたASE光の光レベルが周期的に第2の減衰量で減衰していることを測定した場合、接続情報に基づいて、ポート131に接続している光ファイバがポート124に接続されていると判定する。
また、例えば、判定部170aは、測定部134aがポート131aを介して、ポート124から出力されたASE光の光レベルが周期的に第2の減衰量で減衰していることを測定した場合、正常接続情報に基づいて、ポート131aに接続している光ファイバがポート124に接続していると判定する。そして、判定部170aは、ポート131aに正しい光ファイバが接続していると判定する。
図8は、実施の形態2の接続確認処理を示すフローチャート(その1)である。図8,9は、ポート123に接続されている光ファイバがポート131に接続されているかを判定する例を示す。また、図8,9の処理は、通常運用時ではないときに実行される。
(ステップS31)設定部160aは、ASE光の出力を光増幅器111に設定する。これにより、光増幅器111は、ASE光を出力する。
(ステップS32)設定部160aは、図7のように、ポート毎に、ASE光の減衰量を波長選択スイッチ121に設定する。
(ステップS33)判定部170aは、測定部134が測定したASE光の光レベルを取得する。判定部170aは、光レベルが一定であるか否かを判定する。光レベルが一定である場合、判定部170aは、処理をステップS34に進める。光レベルが一定でない場合、判定部170aは、処理をステップS37に進める。
(ステップS34)判定部170aは、正常接続情報に基づいて、ポート123に接続されている光ファイバがポート131に接続されていると判定する。そして、判定部170aは、正常接続情報に基づいて、正常な接続状態と判定する。
(ステップS35)出力部180は、判定の結果を出力する。
(ステップS36)設定部160aは、停止処理を実行する。詳細には、設定部160aは、ASE光の透過停止を波長選択スイッチ121に設定する。設定部160aは、ASE光の出力停止を光増幅器111に設定する。そして、処理は、終了する。
(ステップS37)判定部170aは、光レベルの変化量が3dBであるか否かを判定する。すなわち、判定部170aは、1秒間隔でASE光が3dB減衰しているか否かを判定する。
光レベルの変化量が3dBである場合、判定部170aは、処理をステップS38に進める。光レベルの変化量が3dBでない場合、判定部170aは、処理をステップS41に進める。
(ステップS38)判定部170aは、正常接続情報に基づいて、誤接続状態と判定する。判定部170aは、接続情報に基づいて、ポート124に接続されている光ファイバがポート131に接続されていると判定する。そして、処理は、ステップS35に進む。
図9は、実施の形態2の接続確認処理を示すフローチャート(その2)である。
(ステップS41)判定部170aは、光レベルの変化量が6dBであるか否かを判定する。すなわち、判定部170aは、1秒間隔でASE光が6dB減衰しているか否かを判定する。
光レベルの変化量が6dBである場合、判定部170aは、処理をステップS42に進める。光レベルの変化量が6dBでない場合、判定部170aは、処理をステップS43に進める。
(ステップS42)判定部170aは、正常接続情報に基づいて、誤接続状態と判定する。そして、判定部170aは、接続情報に基づいて、ポート125に接続されている光ファイバがポート131に接続されていると判定する。そして、処理は、ステップS35に進む。
(ステップS43)判定部170aは、ポート131に光ファイバが接続されていないと判定する。または、判定部170aは、送信ポートと送信ポートとに同じ光ファイバが接続されていると判定する。そして、処理は、ステップS35に進む。
図8,9は、ポート123に接続されている光ファイバがポート131に接続されているかを判定する場合を例示した。ポート124に接続されている光ファイバがポート131aに接続されているかを判定する処理の流れは、図8,9が示す処理の流れと同じである。但し、判定部170aは、測定部134aが測定したASE光の光レベルを用いて判定する。また、ステップS34では、判定部170aは、誤接続状態と判定する。ステップS38では、判定部170aは、正常な接続状態と判定する。同様に、ポート125に接続されている光ファイバがポート131bに接続されているかを判定する処理の流れは、図8,9が示す処理の流れと同じである。但し、判定部170aは、測定部134bが測定したASE光の光レベルを用いて判定する。また、ステップS34では、判定部170aは、誤接続状態と判定する。ステップS42では、判定部170aは、正常な接続状態と判定する。
実施の形態2によれば、光通信装置100aは、テスト信号を生成する装置を新たに設けないで、光ファイバの接続確認を行う。すなわち、光通信装置100aは、光増幅器111が出力するASE光を用いて光ファイバの接続確認を行うことで、テスト信号を生成する装置を新たに設けなくて済む。よって、実施の形態2は、コストを抑制することができる。
また、それぞれ異なる帯域である複数の光信号を分波部120が同時に送信した場合、光通信装置100aは、複数の接続確認を同時に行うことができる。よって、それぞれ異なる帯域である複数の光信号を分波部120が同時に送信した場合、光通信装置100aは、接続確認処理の時間を短くできる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3を説明する。実施の形態1と相違する事項を主に説明し、実施の形態1と共通する事項の説明を省略する。実施の形態3の説明では、図1,2を参照する。
図10は、実施の形態3の光通信装置の構成を示す機能ブロック図である。光通信装置100bは、記憶部150b、設定部160b、及び判定部170bを有する。
また、分波部120は、さらに、光分岐器126,126a,126bと送信側測定部127,127a,127bを有する。ここで、送信側測定部127は、第1の送信側測定部とも言う。例えば、送信側測定部127aは、第2の送信側測定部とも言う。
送信側測定部127は、光分岐器126を介して、ポート123から出力される前のASE光の光レベルを測定する。送信側測定部127aは、光分岐器126aを介して、ポート124から出力される前のASE光の光レベルを測定する。送信側測定部127bは、光分岐器126bを介して、ポート125から出力される前のASE光の光レベルを測定する。
図1に示される構成と同じ図10の構成は、図1に示される符号と同じ符号を付している。また、図10では、送信光増幅部140,140a,140bの図示は、省略している。測定部134,134a,134bと判定部170bとの繋がりを示す接続線は、省略している。送信側測定部127,127a,127bと判定部170bとの繋がりを示す接続線は、省略している。
記憶部150bについては、後で説明する。
設定部160bは、ASE光の出力を光増幅器111に設定する。これにより、光増幅器111は、ASE光を出力する。また、接続確認が終了した場合、設定部160bは、ASE光の出力停止を光増幅器111に設定する。
設定部160bは、ポート毎に異なる帯域を透過するための設定を波長選択スイッチ121に行う。当該設定を具体的に説明する。
図11(A)~(C)は、設定部が実行する処理の具体例を示す図である。図11(A)~(C)の縦軸は、光レベルを示している。図11(A)~(C)の横軸は、波長を示している。
図11(A)は、ポート123を介するASE光の帯域を示している。設定部160bは、広帯域のASE光がポート123を介して出力されるための設定を波長選択スイッチ121に行う。広帯域のASE光は、複数の波長であり、後述の中帯域のASE光における波長の数より多い。また、広帯域のASE光の波長は、中帯域のASE光の波長と異なる。
図11(B)は、ポート124を介するASE光の帯域を示している。設定部160bは、中帯域のASE光がポート124を介して出力されるための設定を波長選択スイッチ121に行う。中帯域のASE光は、複数の波長であり、後述の狭帯域のASE光における波長の数より多い。また、中帯域のASE光の波長は、狭帯域のASE光の波長と異なる。
図11(C)は、ポート125を介するASE光の帯域を示している。設定部160bは、狭帯域のASE光がポート125を介して出力されるための設定を波長選択スイッチ121に行う。
なお、各ポートから出力されるASE光のトータル光レベルが異なっていれば、図11が示す帯域幅が同じで、各ポートから出力されるASE光のそれぞれは、それぞれ異なる減衰量で減衰されてもよい。例えば、分波部120は、ポート123を介して出力されるASE光を第1の減衰量で減衰して送信する。分波部120は、ポート124を介して出力されるASE光を第2の減衰量で減衰して送信する。分波部120は、ポート125を介して出力されるASE光を第3の減衰量で減衰して送信する。
記憶部150bは、正常接続情報を記憶する。正常接続情報は、送信側測定部127が測定した光レベルと測定部134が測定した光レベルとの差が予め決められた第1の閾値以下の場合、ポート131に正しい光ファイバが接続していることを示す。また、正常接続情報は、送信側測定部127aが測定した光レベルと測定部134aが測定した光レベルとの差が予め決められた第2の閾値以下の場合、ポート131aに正しい光ファイバが接続していることを示す。さらに、正常接続情報は、送信側測定部127bが測定した光レベルと測定部134bが測定した光レベルとの差が予め決められた第3の閾値以下の場合、ポート131bに正しい光ファイバが接続していることを示す。
例えば、第1の閾値、第2の閾値、第3の閾値は、1dBである。第1の閾値、第2の閾値、第3の閾値のそれぞれは、異なる値でもよい。
また、記憶部150bは、接続情報を記憶する。例えば、接続情報は、送信側測定部127aが測定した光レベルと測定部134が測定した光レベルとの差が第2の閾値以下の場合、ポート131に接続されている光ファイバがポート124に接続していることを示す。また、例えば、接続情報は、送信側測定部127bが測定した光レベルと測定部134が測定した光レベルとの差が第3の閾値以下の場合、ポート131に接続されている光ファイバがポート125に接続していることを示す。
判定部170bは、送信側測定部127が測定した光レベルと測定部134が測定した光レベルとの差が第1の閾値以下の場合、正常接続情報に基づいて、ポート131に正しい光ファイバが接続していると判定する。判定部170bは、送信側測定部127aが測定した光レベルと測定部134aが測定した光レベルとの差が第2の閾値以下の場合、正常接続情報に基づいて、ポート131aに正しい光ファイバが接続していると判定する。判定部170bは、送信側測定部127bが測定した光レベルと測定部134bが測定した光レベルとの差が第3の閾値以下の場合、正常接続情報に基づいて、ポート131bに正しい光ファイバが接続していると判定する。
また、判定部170bは、送信側測定部127が測定した光レベルと測定部134が測定した光レベルとの差が第1の閾値を超える場合、正常接続情報に基づいて、ポート131に誤った光ファイバが接続していると判定する。判定部170bは、送信側測定部127aが測定した光レベルと測定部134aが測定した光レベルとの差が第2の閾値を超える場合、正常接続情報に基づいて、ポート131aに誤った光ファイバが接続していると判定する。判定部170bは、送信側測定部127bが測定した光レベルと測定部134bが測定した光レベルとの差が第3の閾値を超える場合、正常接続情報に基づいて、ポート131bに誤った光ファイバが接続していると判定する。
判定部170bは、送信側測定部127aが測定した光レベルと測定部134が測定した光レベルとの差が第2の閾値以下の場合、接続情報に基づいて、ポート131に接続されている光ファイバがポート124に接続していると判定する。判定部170bは、送信側測定部127bが測定した光レベルと測定部134が測定した光レベルとの差が第3の閾値以下の場合、接続情報に基づいて、ポート131に接続されている光ファイバがポート125に接続していると判定する。
また、例えば、判定部170bは、送信側測定部127aが測定した光レベルと測定部134aが測定した光レベルとの差が第2の閾値以下の場合、正常接続情報に基づいて、ポート131aに接続している光ファイバがポート124に接続していると判定する。そして、判定部170bは、ポート131aに正しい光ファイバが接続していると判定する。
図12は、実施の形態3の接続確認処理を示すフローチャート(その1)である。図12,13は、ポート123に接続されている光ファイバがポート131に接続されているかを判定する例を示す。また、図12,13の処理は、通常運用時ではないときに実行される。
(ステップS51)設定部160bは、ASE光の出力を光増幅器111に設定する。これにより、光増幅器111は、ASE光を出力する。
(ステップS52)設定部160bは、図11のように、ポート毎に異なる帯域を透過するための設定を波長選択スイッチ121に行う。
(ステップS53)判定部170bは、送信側測定部127が測定したASE光の光レベルと、測定部134が測定したASE光の光レベルとを取得する。
判定部170bは、送信側測定部127が測定したASE光の光レベルと、測定部134が測定したASE光の光レベルとの差が第1の閾値以下であるか否かを判定する。例えば、閾値は、1dBである。
差が第1の閾値以下である場合、判定部170bは、処理をステップS54に進める。差が第1の閾値を超える場合、判定部170bは、処理をステップS57に進める。
(ステップS54)判定部170bは、正常接続情報に基づいて、ポート123に接続されている光ファイバがポート131に接続されていると判定する。そして、判定部170bは、正常接続情報に基づいて、正常な接続状態と判定する。
(ステップS55)出力部180は、判定の結果を出力する。
(ステップS56)設定部160bは、停止処理を実行する。詳細には、設定部160bは、ASE光の透過停止を波長選択スイッチ121に設定する。設定部160bは、ASE光の出力停止を光増幅器111に設定する。そして、処理は、終了する。
(ステップS57)判定部170bは、送信側測定部127aが測定したASE光の光レベルを取得する。
判定部170bは、送信側測定部127aが測定したASE光の光レベルと、測定部134が測定したASE光の光レベルとの差が第2の閾値以下であるか否かを判定する。
差が第2の閾値以下である場合、判定部170bは、処理をステップS58に進める。差が第2の閾値を超える場合、判定部170bは、処理をステップS61に進める。
(ステップS58)判定部170bは、正常接続情報に基づいて、誤接続状態と判定する。判定部170bは、接続情報に基づいて、ポート124に接続されている光ファイバがポート131に接続されていると判定する。そして、処理は、ステップS55に進む。
図13は、実施の形態3の接続確認処理を示すフローチャート(その2)である。
(ステップS61)判定部170bは、送信側測定部127bが測定したASE光の光レベルを取得する。
判定部170bは、送信側測定部127bが測定したASE光の光レベルと、測定部134が測定したASE光の光レベルとの差が第3の閾値以下であるか否かを判定する。
差が第3の閾値以下である場合、判定部170bは、処理をステップS62に進める。差が第3の閾値を超える場合、判定部170bは、処理をステップS63に進める。
(ステップS62)判定部170bは、正常接続情報に基づいて、誤接続状態と判定する。そして、判定部170bは、接続情報に基づいて、ポート125に接続されている光ファイバがポート131に接続されていると判定する。そして、処理は、ステップS55に進む。
(ステップS63)判定部170bは、ポート131に光ファイバが接続されていないと判定する。または、判定部170bは、送信ポートと送信ポートとに同じ光ファイバが接続されていると判定する。そして、処理は、ステップS55に進む。
図12,13は、ポート123に接続されている光ファイバがポート131に接続されているかを判定する場合を例示した。ポート124に接続されている光ファイバがポート131aに接続されているかを判定する処理の流れは、図12,13が示す処理の流れと同じである。但し、判定部170bは、測定部134aが測定したASE光の光レベルを用いて判定する。また、ステップS54では、判定部170bは、誤接続状態と判定する。ステップS58では、判定部170bは、正常な接続状態と判定する。同様に、ポート125に接続されている光ファイバがポート131bに接続されているかを判定する処理の流れは、図12,13が示す処理の流れと同じである。但し、判定部170bは、測定部134bが測定したASE光の光レベルを用いて判定する。また、ステップS54では、判定部170bは、誤接続状態と判定する。ステップS62では、判定部170bは、正常な接続状態と判定する。
実施の形態3によれば、光通信装置100bは、テスト信号を生成する装置を新たに設けないで、光ファイバの接続確認を行う。すなわち、光通信装置100bは、光増幅器111が出力するASE光を用いて光ファイバの接続確認を行うことで、テスト信号を生成する装置を新たに設けなくて済む。よって、実施の形態3は、コストを抑制することができる。
また、それぞれ異なる帯域である複数の光信号を分波部120が同時に送信した場合、光通信装置100bは、複数の接続確認を同時に行うことができる。よって、それぞれ異なる帯域である複数の光信号を分波部120が同時に送信した場合、光通信装置100bは、接続確認処理の時間を短くできる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4を説明する。実施の形態1と相違する事項を主に説明し、実施の形態1と共通する事項の説明を省略する。実施の形態4の説明では、図1,2を参照する。
図14は、実施の形態4の光通信装置の構成を示す機能ブロック図である。光通信装置100cは、合波部1301,130a1,130b1、記憶部150c、設定部160c、及び判定部170cを有する。
合波部1301は、光分岐器137及び測定部138を有する。合波部130a1は、光分岐器137a及び測定部138aを有する。合波部130b1は、光分岐器137b及び測定部138bを有する。例えば、測定部138,138a,138bは、OCM(Optical Channel Monitor)を用いて実現できる。測定部138は、第1の測定部とも言う。測定部138aは、第2の測定部とも言う。
測定部138は、光分岐器137を介して、波長選択スイッチ135から出力されたASE光の波長毎の光レベルを測定する。この文は、次のように表現してもよい。測定部138は、光分岐器137を介して、ポート131に入力されたASE光の波長毎の光レベルを測定する。
測定部138aは、光分岐器137aを介して、波長選択スイッチ135aから出力されたASE光の波長毎の光レベルを測定する。この文は、次のように表現してもよい。測定部138aは、光分岐器137aを介して、ポート131aに入力されたASE光の波長毎の光レベルを測定する。
測定部138bは、光分岐器137bを介して、波長選択スイッチ135bから出力されたASE光の波長毎の光レベルを測定する。この文は、次のように表現してもよい。測定部138bは、光分岐器137bを介して、ポート131bに入力されたASE光の波長毎の光レベルを測定する。
図1に示される構成と同じ図14の構成は、図1に示される符号と同じ符号を付している。また、図14では、送信光増幅部140,140a,140bの図示は、省略している。測定部138,138a,138bと判定部170cとの繋がりを示す接続線は、省略している。
記憶部150cについては、後で説明する。
設定部160cは、複数のASE光の出力を光増幅器111に設定する。これにより、光増幅器111は、複数のASE光を出力する。また、接続確認が終了した場合、設定部160cは、ASE光の出力停止を光増幅器111に設定する。
設定部160cは、ポート毎に異なる帯域を透過するための設定を波長選択スイッチ121に行う。当該設定を具体的に説明する。
図15(A)~(C)は、設定部が実行する処理の具体例を示す図である。図15(A)~(C)の縦軸は、光レベルを示している。図15(A)~(C)の横軸は、波長を示している。
図15(A)は、ポート123を介する複数のASE光の帯域を示している。設定部160bは、λ1~10のASE光がポート123を介して出力されるための設定を波長選択スイッチ121に行う。これにより、分波部120は、ポート123を介して、第1の帯域におけるλ1~10のASE光を送信する。λ1~10のASE光は、複数の第1の光信号とも言う。
図15(B)は、ポート124を介する複数のASE光の帯域を示している。設定部160bは、λ11~20のASE光がポート124を介して出力されるための設定を波長選択スイッチ121に行う。これにより、分波部120は、ポート124を介して、第2の帯域におけるλ11~20のASE光を送信する。λ11~20のASE光は、複数の第2の光信号とも言う。
図15(C)は、ポート125を介する複数のASE光の帯域を示している。設定部160bは、λ21~30のASE光がポート125を介して出力されるための設定を波長選択スイッチ121に行う。これにより、分波部120は、ポート125を介して、第3の帯域におけるλ21~30のASE光を送信する。λ21~30のASE光は、複数の第3の光信号とも言う。
各ポートから出力されるASE光の帯域が異なっていれば、各ポートから出力されるASE光の波長の数は、任意でよい。
記憶部150cは、正常接続情報を記憶する。正常接続情報は、ポート123から出力された複数のASE光がポート131に入力されることを示す。すなわち、正常接続情報は、ポート123から出力されたλ1~10のASE光がポート131に入力されることを示す。また、正常接続情報は、ポート124から出力された複数のASE光がポート131aに入力されることを示す。すなわち、正常接続情報は、ポート124から出力されたλ11~20のASE光がポート131aに入力されることを示す。さらに、正常接続情報は、ポート125から出力された複数のASE光がポート131bに入力されることを示す。すなわち、正常接続情報は、ポート125から出力されたλ21~30のASE光がポート131bに入力されることを示す。
記憶部150cは、接続情報を記憶する。接続情報は、ポート124から出力された複数のASE光のそれぞれの光レベルを測定部138が測定した場合、ポート131に接続されている光ファイバがポート124に接続していることを示す。また、接続情報は、ポート125から出力された複数のASE光のそれぞれの光レベルを測定部138が測定した場合、ポート131に接続されている光ファイバがポート125に接続していることを示す。接続情報は、測定部138aがポート124以外のポートから出力された複数のASE光のそれぞれの光レベルを測定した場合、ポート131aに接続されている光ファイバがどのポートに接続しているかを示す。接続情報は、測定部138bがポート125以外のポートから出力された複数のASE光のそれぞれの光レベルを測定した場合、ポート131bに接続されている光ファイバがどのポートに接続しているかを示す。
判定部170cは、λ1~10のASE光のそれぞれの光レベルを測定部138が測定した場合、正常接続情報に基づいて、ポート131に正しい光ファイバが接続していると判定する。判定部170cは、λ11~20のASE光のそれぞれの光レベルを測定部138aが測定した場合、正常接続情報に基づいて、ポート131aに正しい光ファイバが接続していると判定する。判定部170cは、λ21~30のASE光のそれぞれの光レベルを測定部138bが測定した場合、正常接続情報に基づいて、ポート131bに正しい光ファイバが接続していると判定する。
例えば、判定部170cは、λ11~20のASE光のそれぞれの光レベルを測定部138が測定した場合、正常接続情報に基づいて、ポート131に誤った光ファイバが接続していると判定する。判定部170cは、接続情報に基づいて、ポート131に接続している光ファイバがポート124に接続されていると判定する。
また、例えば、判定部170cは、測定部138がポート131aを介して、ポート124から出力された複数のASE光の光レベルを測定した場合、正常接続情報に基づいて、ポート131aに接続している光ファイバがポート124に接続していると判定する。そして、判定部170cは、ポート131aに正しい光ファイバが接続していると判定する。
図16は、実施の形態4の接続確認処理を示すフローチャート(その1)である。図16,17は、ポート123に接続されている光ファイバがポート131に接続されているかを判定する例を示す。また、図16,17の処理は、通常運用時ではないときに実行される。
(ステップS71)設定部160cは、複数のASE光の出力を光増幅器111に設定する。これにより、光増幅器111は、複数のASE光を出力する。
(ステップS72)設定部160cは、図15のように、ポート毎に異なる帯域を透過するための設定を波長選択スイッチ121に行う。
また、設定部160cは、ポート131から出力されたASE光の全帯域を透過するための設定を波長選択スイッチ135に行う。
(ステップS73)判定部170cは、測定部138が測定した複数のASE光の光レベルを取得する。判定部170cは、測定部138がλ1~10の光レベルを測定したか否かを判定する。測定部138がλ1~10の光レベルを測定した場合、判定部170cは、処理をステップS74に進める。測定部138がλ1~10の光レベルを測定していない場合、判定部170cは、処理をステップS77に進める。
(ステップS74)判定部170cは、正常接続情報に基づいて、ポート123に接続されている光ファイバがポート131に接続されていると判定する。そして、判定部170cは、正常接続情報に基づいて、正常な接続状態と判定する。
(ステップS75)出力部180は、判定の結果を出力する。
(ステップS76)設定部160cは、停止処理を実行する。詳細には、設定部160cは、複数のASE光の透過停止を波長選択スイッチ135に設定する。設定部160cは、複数のASE光の透過停止を波長選択スイッチ121に設定する。設定部160cは、複数のASE光の出力停止を光増幅器111に設定する。そして、処理は、終了する。
(ステップS77)判定部170cは、測定部138がλ11~20の光レベルを測定したか否かを判定する。測定部138がλ11~20の光レベルを測定した場合、処理をステップS78に進める。測定部138がλ11~20の光レベルを測定していない場合、判定部170cは、処理をステップS81に進める。
(ステップS78)判定部170cは、正常接続情報に基づいて、誤接続状態と判定する。判定部170cは、接続情報に基づいて、ポート124に接続されている光ファイバがポート131に接続されていると判定する。そして、処理は、ステップS75に進む。
図17は、実施の形態4の接続確認処理を示すフローチャート(その2)である。
(ステップS81)判定部170cは、測定部138がλ21~30の光レベルを測定したか否かを判定する。測定部138がλ21~30の光レベルを測定した場合、処理をステップS82に進める。測定部138がλ21~30の光レベルを測定していない場合、判定部170cは、処理をステップS83に進める。
(ステップS82)判定部170cは、正常接続情報に基づいて、誤接続状態と判定する。そして、判定部170cは、接続情報に基づいて、ポート125に接続されている光ファイバがポート131に接続されていると判定する。そして、処理は、ステップS75に進む。
(ステップS83)判定部170cは、ポート131に光ファイバが接続されていないと判定する。または、判定部170cは、送信ポートと送信ポートとに同じ光ファイバが接続されていると判定する。そして、処理は、ステップS75に進む。
図17,18は、ポート123に接続されている光ファイバがポート131に接続されているかを判定する場合を例示した。ポート124に接続されている光ファイバがポート131aに接続されているかを判定する処理の流れは、図17,18が示す処理の流れと同じである。但し、判定部170cは、測定部138aが測定した複数のASE光の光レベルを用いて判定する。また、ステップS74では、判定部170cは、誤接続状態と判定する。ステップS78では、判定部170cは、正常な接続状態と判定する。同様に、ポート125に接続されている光ファイバがポート131bに接続されているかを判定する処理の流れは、図17,18が示す処理の流れと同じである。但し、判定部170cは、測定部138bが測定した複数のASE光の光レベルを用いて判定する。また、ステップS74では、判定部170cは、誤接続状態と判定する。ステップS82では、判定部170cは、正常な接続状態と判定する。
実施の形態4によれば、光通信装置100cは、テスト信号を生成する装置を新たに設けないで、光ファイバの接続確認を行う。すなわち、光通信装置100cは、光増幅器111が出力する複数のASE光を用いて光ファイバの接続確認を行うことで、テスト信号を生成する装置を新たに設けなくて済む。よって、実施の形態4は、コストを抑制することができる。
また、それぞれ異なる帯域である複数の光信号を分波部120が同時に送信した場合、光通信装置100cは、複数の接続確認を同時に行うことができる。よって、それぞれ異なる帯域である複数の光信号を分波部120が同時に送信した場合、光通信装置100cは、接続確認処理の時間を短くできる。
ここで、実施の形態2~4では、第3のポートがポート124であると説明した。しかし、第3のポートは、ポート125でもよい。第3のポートがポート125である場合、第2の受信部は、合波部130bである。第4のポートは、ポート131bである。第2の測定部は、測定部134b又は測定部138bである。第2の送信側測定部は、送信側測定部127bである。第2の光信号は、ポート125から出力されるASE光である。第3の光信号は、ポート124から出力されるASE光である。
実施の形態5.
次に、実施の形態5を説明する。実施の形態1~4と相違する事項を主に説明し、実施の形態1~4と共通する事項の説明を省略する。実施の形態5の説明では、図1~17を参照する。
図18は、実施の形態5の光通信装置の構成を示す機能ブロック図である。光通信装置100dは、設定部160d、判定部170d、受信光増幅部210、分波部220、及び合波部230を有する。また、光通信装置100dは、合波部230に接続する送信光増幅部をさらに有する。当該送信光増幅部の図示は、省略している。
図1に示される構成と同じ図18の構成は、図1に示される符号と同じ符号を付している。また、図18では、送信光増幅部140,140a,140b、及び合波部130a,130bの図示は、省略している。
設定部160dの機能は、設定部160~160cの機能を有する。判定部170dの機能は、判定部170~170cの機能を有する。測定部134などと判定部170dとの繋がりを示す接続線は、省略している。
受信光増幅部210は、光増幅器211及びポート212,213を有する。光増幅器211は、光通信装置100が受信した光信号を増幅する。ポート212は、光通信装置100dと光伝送路とが光通信するためのポートである。ポート213は、受信光増幅部210と分波部220とが光通信するためのポートである。
分波部220は、波長選択スイッチ221、ポート222,223,224、光分岐器225、及び測定部226を有する。まず、ポート222,223,224を説明する。ポート222は、受信光増幅部210と分波部220とが光通信するためのポートである。当該ポートは、受信ポートとも言う。ポート223,224は、分波部220と合波部230とが光通信するためのポートである。当該ポートは、送信ポートとも言う。送信ポートの数は、2つ以上でもよい。波長選択スイッチ221は、任意の波長の光信号を選択することができる。波長選択スイッチ221は、選択した任意の波長の光信号を、いずれかの送信ポートを介して出力することができる。測定部226は、光分岐器225を介して、ポート223から出力される前の光信号の光レベルを測定する。また、測定部226は、光分岐器225を介して、ポート223に入力された光信号の光レベルを測定することもできる。
合波部230は、波長選択スイッチ231、ポート232,233,234,235,236、光分岐器237,237a,237b、及び測定部238,238a,238bを有する。まず、ポート232,233,234,235を説明する。ポート232は、分波部120と合波部230とが光通信するためのポートである。ポート233,234,235は、合波部230と分波部220などとが光通信するためのポートである。波長選択スイッチ231は、選択した任意の波長の光信号を合波することができる。波長選択スイッチ231は、ポート236を介して、合波した光信号を出力する。また、波長選択スイッチ231は、任意の波長の光信号を選択することができる。波長選択スイッチ231は、選択した任意の波長の光信号を、ポート233などを介して出力することができる。ポート236は、合波部230と送信光増幅部が光通信するためのポートである。測定部238の機能は、測定部238a,238bとほぼ同じである。そのため、測定部238の機能を説明する。そして、測定部238a,238bの機能の説明は、省略する。測定部238は、光分岐器237を介して、ポート233に入力された光信号の光レベルを測定する。また、測定部238は、光分岐器237を介して、ポート233から出力される前の光信号の光レベルを測定することができる。
ここで、実施の形態1~4のように、光通信装置は、光増幅器211が出力したASE光を用いて接続確認を行いたい場合がある。例えば、光通信装置は、光増幅器211が出力したASE光を用いて、分波部220と合波部230とに光ファイバ14が接続しているか否かを確認したい場合がある。しかし、光増幅器211が故障している場合、光増幅器211は、ASE光を出力できない。
そこで、実施の形態5では、光増幅器111が出力したASE光を用いて接続確認が行われる。当該ASE光は、ポート125及びポート232を介して、波長選択スイッチ231に出力される。ここで、合波部230は、分波部と考える。また、分波部220は、合波部と考える。そして、設定部160dは、実施の形態1~4で分波部120などに行った設定処理を、合波部230に対して設定処理を行う。設定部160dは、実施の形態4で合波部130に行った設定処理を、分波部220に対して設定処理を行ってもよい。
また、当該ASE光は、ポート125を介して、波長選択スイッチ221に出力されてもよい。設定部160dは、実施の形態1~4で分波部120に行った設定処理を、分波部220に対して設定処理を行ってもよい。設定部160dは、実施の形態4で合波部130に行った設定処理を、合波部230に対して設定処理を行ってもよい。
判定部170dが行う処理は、実施の形態1~4と同じである。そのため、判定部170dが行う処理の説明は、省略する。
上記では、光増幅器211が故障する場合を説明した。光増幅器111が故障する場合もある。光増幅器111が故障した場合、光増幅器211が出力したASE光が波長選択スイッチ121又は波長選択スイッチ135に出力されてもよい。
実施の形態5では、分波部120は、第2の送信部とも言う。分波部220又は合波部230は、第1の送信部とも言う。分波部220が第1の送信部である場合、合波部230は、第1の受信部とも言う。合波部230が第1の送信部である場合、分波部220は、第1の受信部とも言う。
実施の形態5によれば、光通信装置100dは、1つの光増幅器が故障しても、他の光増幅器を用いて接続確認を実行できる。また、光通信装置100dは、実施の形態1~4と同じ効果を奏する。
以上に説明した各実施の形態における特徴は、互いに適宜組み合わせることができる。
11,12,13,14 光ファイバ、 100,100a,100b,100c,100d 光通信装置、 101 プロセッサ、 102 揮発性記憶装置、 103 不揮発性記憶装置、 110 受信光増幅部、 111 光増幅器、 112,113 ポート、 120 分波部、 121 波長選択スイッチ、 122,123,124,125 ポート、 126,126a,126b 光分岐器、 127,127a,127b 送信側測定部、 130,130a,130b 合波部、 1301,130a1,130b1 合波部、 131,132,136 ポート、 131a,132a,136a ポート、 131b,132b,136b ポート、 133,133a,133b 光分岐器、 134,134a,134b 測定部、 135,135a,135b 波長選択スイッチ、 136 ポート、 137,137a,137b 光分岐器、 138,138a,138b 測定部、 140,140a,140b 送信光増幅部、 141,141a,141b 光増幅器、 142,143 ポート、 142a,143a ポート、 142b,143b ポート、 150,150a,150b,150c 記憶部、 160,160a,160b,160c,160d 設定部、 170,170a,170b,170c,170d 判定部、 180 出力部、 210 受信光増幅部、 211 光増幅器、 212,213 ポート、 220 分波部、 221 波長選択スイッチ、 222,223,224 ポート、 225 光分岐器、 226 測定部、 230 合波部、 231 波長選択スイッチ、 232,233,234,235,236 ポート、 237,237a,237b 光分岐器、 238,238a,238b 測定部。

Claims (21)

  1. 複数のポートのうちの第1のポートを介して、光増幅器が出力した自然放出増幅光を送信する第1の送信部と、
    第2のポートに入力された前記自然放出増幅光を受信する第1の受信部と、
    前記第2のポートに入力された前記自然放出増幅光の光レベルを測定する第1の測定部と、
    予め測定されている、前記第1の送信部が前記第1のポートを介して光信号を送信してから前記第1の測定部が前記第2のポートに入力された前記光信号の光レベルを測定するまでの第1の時間を示す正常接続情報を用いて、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第1のポートに接続しているか否かを判定する判定部と、
    を有し、
    前記判定部は、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第1のポートに接続しているか否かを判定する場合、前記第1の送信部が前記自然放出増幅光を送信した時刻、前記第1の測定部が前記自然放出増幅光の光レベルを測定した時刻、及び前記第1の時間に基づいて、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第1のポートに接続しているか否かを判定する、
    光通信装置。
  2. 前記判定部は、前記第1の送信部が前記自然放出増幅光を送信した時刻と前記第1の測定部が前記自然放出増幅光の光レベルを測定した時刻とに基づいて算出された時間と、前記第1の時間とが一致する場合、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第1のポートに接続していると判定し、前記第2のポートに正しい光ファイバが接続していると判定する、
    請求項1に記載の光通信装置。
  3. 前記判定部は、前記第1の送信部が前記自然放出増幅光を送信した時刻と前記第1の測定部が前記自然放出増幅光の光レベルを測定した時刻とに基づいて算出された時間と、前記第1の時間とが一致しない場合、前記第2のポートに誤った光ファイバが接続していると判定する、
    請求項2に記載の光通信装置。
  4. 前記第1の送信部が前記複数のポートのうちの第3のポートを介して送信した前記光信号を第4のポートを介して受信する第2の受信部と、
    前記第4のポートに入力された前記光信号の光レベルを測定する第2の測定部と、
    をさらに有し、
    前記正常接続情報は、予め測定されている、前記第1の送信部が前記第3のポートを介して前記光信号を送信してから前記第2の測定部が前記第4のポートに入力された前記光信号の光レベルを測定するまでの第2の時間を示し、
    前記判定部は、前記第2の時間と、前記第1の送信部が前記第3のポートを介して前記自然放出増幅光を送信した時刻と前記第1の測定部が前記自然放出増幅光の光レベルを測定した時刻とに基づいて算出された時間とが一致する場合、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第3のポートに接続していると判定する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の光通信装置。
  5. 複数のポートのうちの第1のポートを介して、光増幅器が出力した自然放出増幅光のうちの第1の帯域における波長の第1の光信号を周期的に第1の減衰量で減衰して送信する第1の送信部と、
    第2のポートに入力された前記自然放出増幅光を受信する第1の受信部と、
    前記第2のポートに入力された前記自然放出増幅光の光レベルを測定する第1の測定部と、
    前記第1の測定部が前記第1の光信号の光レベルが周期的に前記第1の減衰量で減衰していることを測定した場合、周期的に前記第1の減衰量で減衰している前記第1の光信号が前記第2のポートに入力されることを示す正常接続情報に基づいて、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第1のポートに接続していると判定し、前記第2のポートに正しい光ファイバが接続していると判定する判定部と、
    を有する光通信装置。
  6. 前記第1の送信部は、前記複数のポートのうちの第3のポートを介して、前記自然放出増幅光のうちの第2の帯域における波長の第2の光信号を周期的に第2の減衰量で減衰して送信し、
    前記判定部は、前記第1の測定部が前記第2の光信号の光レベルが周期的に前記第2の減衰量で減衰していることを測定した場合、前記正常接続情報に基づいて、前記第2のポートに誤った光ファイバが接続していると判定する、
    請求項5に記載の光通信装置。
  7. 前記第1の測定部が前記第2の光信号の光レベルが周期的に前記第2の減衰量で減衰していることを測定した場合、前記第2のポートに接続されている光ファイバが前記第3のポートに接続していることを示す接続情報を記憶する記憶部をさらに有し、
    前記判定部は、前記第1の測定部が前記第2の光信号の光レベルが周期的に前記第2の減衰量で減衰していることを測定した場合、前記接続情報に基づいて、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第3のポートに接続していると判定する、
    請求項6に記載の光通信装置。
  8. 第4のポートを有する第2の受信部と、
    第2の測定部と、
    をさらに有し、
    前記第1の送信部は、前記第1の光信号と前記第2の光信号を同時に送信し、
    前記正常接続情報は、周期的に前記第2の減衰量で減衰している前記第2の光信号が前記第4のポートに入力されることを示し、
    前記判定部は、前記第2の測定部が前記第4のポートに入力された前記第2の光信号の光レベルが周期的に前記第2の減衰量で減衰していることを測定した場合、前記正常接続情報に基づいて、前記第4のポートに接続している光ファイバが前記第3のポートに接続していると判定し、前記第4のポートに正しい光ファイバが接続していると判定する、
    請求項6又は7に記載の光通信装置。
  9. 複数のポートのうちの第1のポートを介して、光増幅器が出力した自然放出増幅光のうちの第1の帯域における波長の第1の光信号を送信する第1の送信部と、
    第2のポートに入力された前記自然放出増幅光を受信する第1の受信部と、
    前記第2のポートに入力された前記自然放出増幅光の光レベルを測定する第1の測定部と、
    前記第1のポートから出力される前の前記第1の光信号の光レベルを測定する第1の送信側測定部と、
    前記第1の送信側測定部が測定した光レベルと前記第1の測定部が測定した光レベルとの差が第1の閾値以下の場合、正常接続情報に基づいて、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第1のポートに接続していると判定し、前記第2のポートに正しい光ファイバが接続していると判定する判定部と、
    を有し、
    前記正常接続情報は、前記第1の送信側測定部が測定した光レベルと前記第1の測定部が測定した光レベルとの差が予め決められた前記第1の閾値以下の場合、前記第2のポートに正しい光ファイバが接続していることを示す、
    光通信装置。
  10. 前記判定部は、前記第1の送信側測定部が測定した光レベルと前記第1の測定部が測定した光レベルとの差が前記第1の閾値を超える場合、前記正常接続情報に基づいて、前記第2のポートに誤った光ファイバが接続していると判定する、
    請求項9に記載の光通信装置。
  11. 第2の送信側測定部と、
    記憶部と、
    をさらに有し、
    前記第1の送信部は、前記複数のポートのうちの第3のポートを介して、前記自然放出増幅光のうちの第2の帯域における波長の第2の光信号を送信し、
    前記第2の送信側測定部は、前記第3のポートから出力される前の前記第2の光信号の光レベルを測定し、
    前記記憶部は、前記第2の送信側測定部が測定した光レベルと前記第1の測定部が測定した光レベルとの差が予め決められた第2の閾値以下の場合、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第3のポートに接続していることを示す接続情報を記憶し、
    前記判定部は、前記第2の送信側測定部が測定した光レベルと前記第1の測定部が測定した光レベルとの差が前記第2の閾値以下の場合、前記接続情報に基づいて、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第3のポートに接続していると判定する、
    請求項9又は10に記載の光通信装置。
  12. 第4のポートを有する第2の受信部と、
    前記第4のポートに入力された前記第2の光信号の光レベルを測定する第2の測定部と、
    をさらに有し、
    前記第1の送信部は、前記第1の光信号と前記第2の光信号を同時に送信し、
    前記正常接続情報は、前記第2の送信側測定部が測定した光レベルと前記第2の測定部が測定した光レベルとの差が前記第2の閾値以下の場合、前記第4のポートに正しい光ファイバが接続していることを示し、
    前記判定部は、前記第2の送信側測定部が測定した光レベルと前記第2の測定部が測定した光レベルとの差が前記第2の閾値以下の場合、前記正常接続情報に基づいて、前記第4のポートに接続している光ファイバが前記第3のポートに接続していると判定し、前記第4のポートに正しい光ファイバが接続していると判定する、
    請求項11に記載の光通信装置。
  13. 前記第1の光信号は、複数の波長であり、前記第2の帯域における波長の数より多い、
    請求項11に記載の光通信装置。
  14. 前記第1の送信部は、前記第1の光信号を第1の減衰量で減衰して送信し、前記第2の光信号を第2の減衰量で減衰して送信する、
    請求項11から13のいずれか1項に記載の光通信装置。
  15. 複数のポートのうちの第1のポートを介して、光増幅器が出力した自然放出増幅光のうちの第1の帯域における複数の波長である複数の第1の光信号を送信する第1の送信部と、
    第2のポートに入力された前記自然放出増幅光を受信する第1の受信部と、
    前記第2のポートに入力された前記自然放出増幅光の光レベルを測定する第1の測定部と、
    前記第1の測定部が前記複数の第1の光信号のそれぞれの光レベルを測定した場合、前記複数の第1の光信号が前記第2のポートに入力されることを示す正常接続情報に基づいて、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第1のポートに接続していると判定し、前記第2のポートに正しい光ファイバが接続していると判定する判定部と、
    を有する光通信装置。
  16. 前記第1の送信部は、前記複数のポートのうちの第3のポートを介して、前記自然放出増幅光のうちの第2の帯域における複数の波長である複数の第2の光信号を送信し、
    前記判定部は、前記第1の測定部が前記複数の第2の光信号のそれぞれの光レベルを測定した場合、前記正常接続情報に基づいて、前記第2のポートに誤った光ファイバが接続していると判定する、
    請求項15に記載の光通信装置。
  17. 前記第1の測定部が前記複数の第2の光信号のそれぞれの光レベルを測定した場合、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第3のポートに接続していることを示す接続情報を記憶する記憶部をさらに有し、
    前記判定部は、前記第1の測定部が前記複数の第2の光信号のそれぞれの光レベルを測定した場合、前記接続情報に基づいて、前記第2のポートに接続している光ファイバが前記第3のポートに接続していると判定する、
    請求項16に記載の光通信装置。
  18. 第4のポートを有する第2の受信部と、
    第2の測定部と、
    をさらに有し、
    前記第1の送信部は、前記複数の第1の光信号と前記複数の第2の光信号を同時に送信し、
    前記正常接続情報は、前記複数の第2の光信号が前記第4のポートに入力されることを示し、
    前記判定部は、前記第2の測定部が前記第4のポートに入力された前記複数の第2の光信号のそれぞれの光レベルを測定した場合、前記正常接続情報に基づいて、前記第4のポートに接続している光ファイバが前記第3のポートに接続していると判定し、前記第4のポートに正しい光ファイバが接続していると判定する、
    請求項16に記載の光通信装置。
  19. 判定の結果を出力する出力部をさらに有する、
    請求項1から18のいずれか1項に記載の光通信装置。
  20. 前記光増幅器が出力した前記自然放出増幅光を前記第1の送信部に送信する第2の送信部をさらに有する、
    請求項1から19のいずれか1項に記載の光通信装置。
  21. 前記光増幅器をさらに有し、
    前記光増幅器は、前記光増幅器に入力された光信号である入力光信号を増幅し、
    前記自然放出増幅光は、前記入力光信号の波長以外の波長である、
    請求項1から20のいずれか1項に記載の光通信装置。
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