JP2006332408A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】デュアルダマシン構造を形成する際、合わせずれが生じた場合の下層の配線間絶縁膜への接続孔の掘り込みを抑制し、接続孔を加工制御性よく形成する半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】基板1上にエッチング阻止膜7、第1絶縁膜8、第2絶縁膜9、第1、第2、第3マスク形成層を順次成膜し、第3マスク形成層をパターンニングして、配線溝パターンを有する第3マスク12'を形成し、第3マスク12'から第2絶縁膜9までをエッチングし、接続孔13を開口する。第3マスク12’上から第2マスク形成層をエッチングして配線溝パターンを有する第2マスク21’を形成し、第1絶縁膜8の途中まで接続孔13を掘り下げる。第3マスク12’上から第1マスク形成層をエッチングして配線溝パターンを有する第1マスク10'を形成し、エッチング阻止膜7の途中まで接続孔13を掘り下げる。第2マスク21'上から第2絶縁膜9をエッチングして第2配線溝14を形成し、エッチング阻止膜7を除去した後、第2マスク21'を除去する。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、さらに詳しくは、低誘電率化された層間絶縁膜に良好な形状のデュアルダマシン構造の多層配線構造を備えた半導体装置の製造方法および半導体装置に関する。
半導体装置の微細化、高集積化に伴い、配線の時定数に起因する電気信号の遅れが深刻な問題となっている。そこで、多層配線構造で用いられる導電層には、アルミニウム(Al)系合金の配線に代わり、低電気抵抗の銅(Cu)配線が導入されるようになっている。Cuは、従来の多層配線構造に使われているAlなどの金属材料とは異なって、ドライエッチングによるパターンニングが困難なため、絶縁膜に配線溝を形成し、配線溝にCu膜を埋め込むことにより配線パターンを形成するダマシン法が一般にCu多層配線構造に適用されている。特に、デュアルダマシン法は、接続孔と配線溝とを形成した上で、Cu埋め込みを接続孔と配線溝とに同時に行う方法であって、工程数の削減に有効であることから注目されている。
また、高集積半導体装置では、配線間容量の増大が半導体装置の動作速度の低下を招くために、低誘電材料を層間絶縁膜に用いて配線間容量の増大を抑制した微細な多層配線が不可欠となっている。低誘電率層間絶縁膜の材料としては、従来から比較的実績のある誘電率3.5程度のフッ素含有酸化シリコンに加えて、ポリアリールエーテル(PAE)に代表される有機系のポリマーや、ハイドロゲンシルセキオサン(HSQ)、メチルシルセスキオキサン(MSQ)に代表される無機系材料などの比誘電率2.7前後の低誘電材料が挙げられる。更に、近年では、それらを多孔質化させて比誘電率を2.2前後とした低誘電率材料の適用も試みられている。
ところで、デュアルダマシン法を低誘電率材料膜を有する層間絶縁膜に適用する場合、酸化シリコン(SiO2)層からなる第1マスク、窒化シリコン(SiN)層からなる第2マスクおよびSiO2層からなる第3マスクが順次積層された3層エッチングマスクの適用が報告されている(例えば特許文献1参照)
特開2004−63859号公報
しかし、特許文献1に記載された従来のデュアルダマシン法を更に微細な45nm世代以降の多層配線に適用する場合、比誘電率が4程度あるSiO2層からなる第1マスクが、配線のキャップ層として残存する。このため、配線間の絶縁膜として形成した有機絶縁膜の比誘電率を下げても、配線間の実効的な比誘電率は、下がりにくくなってしまう。
そこで、デュアルダマシン法を用いた多層配線構造の形成方法として、次の図6〜図8の製造工程断面図を用いて説明する方法が提案されている。
まず、図6(a)に示すように、下地基板1上にポリアリールエーテル(PAE)膜2と炭素含有シリコン膜(SiOC)3とからなる積層膜を配線間絶縁膜として成膜する。次いで、この配線間絶縁膜に設けられた第1配線溝4に、バリア膜5を介して銅(Cu)膜の埋め込み配線(Cu配線)6を形成する。その後、Cu配線6上に、炭素含有窒化シリコン(SiCN)層7a、炭化シリコン(SiC)層7bおよびSiCN層7cを順次積層してなるエッチング阻止膜7を形成する。このエッチング阻止膜7は、Cuの拡散防止膜およびCuの酸化防止膜としても機能する。
続いて、エッチング阻止膜7上に、無機系の低誘電材料として炭素含有酸化シリコン(SiOC)、具体的には、MSQからなる第1絶縁膜8、有機系の低誘電材料としてPAEからなる第2絶縁膜9を成膜する。続いて、第2絶縁膜9上に、SiOC層10aとSiO2層10bとを順次積層してなる第1マスク形成層10、窒化シリコン(SiN)からなる第2マスク形成層11、SiO2からなる第3マスク形成層12を順次成膜する。
次いで、図6(b)に示すように、第2配線溝パターンを有するレジストマスクR1’を第3マスク形成層12上に形成する。
次に、図6(c)に示すように、レジストマスクR1’(前記図6(b)参照)をエッチングマスクとして用いたドライエッチング法により、第3マスク形成層(SiO2)12(前記図6(b)参照)をエッチングし、配線溝パターンを有する第3マスク12’を形成した後、レジストマスクR1’をアッシング除去する。
次いで、図7(d)に示すように、第3マスク12’上を含む第2マスク形成層11上に接続孔パターンを有するレジストマスクR2’を形成する。この場合、第3マスク12’に形成された第2配線溝パターンの開口部内に、レジストマスクR2’の開口部の少なくとも一部が重なるようにする。
その後、図7(e)に示すように、レジストマスクR2’(前記図7(d)参照)をエッチングマスクとしたドライエッチング法により、第3マスク(SiO2)12’、第2マスク形成層(SiN)11、第1マスク形成層10(SiO2層10b,SiOC層10a)をエッチングする。そして、さらに、第2絶縁膜(PAE)9を開口し、第1絶縁膜(SiOC)8の表面を露出して接続孔13を開口する。
次に、図7(f)に示すように、配線溝パターンを有する第3マスク(SiO2)12’をエッチングマスクとして、ドライエッチング法により、接続孔パターンを有する第2マスク形成層(SiN)11(前記図7(e)参照)をエッチングして配線溝パターンを有する第2マスク11’を形成するとともに、第1絶縁膜8を途中までエッチングして接続孔13を掘り下げる。
次に、図8(g)に示すように、第2配線溝パターンを有する第3マスク(SiO2)12’(前記図7(f)参照)および第2マスク(SiN)11’を用いて、配線溝領域に残存する第1マスク形成層(SiO2)10(前記図7(f)参照)を除去して配線溝パターンを有する第1マスク10’を形成する。この際、接続孔13の底部に残存した第1絶縁膜(SiOC)8がエッチングされ、接続孔13はエッチング阻止膜7の中間層であるSiC層7bまで掘り込まれる。なお、このエッチング工程において、第3マスク12’は除去される。
続いて、図8(h)に示すように、第2マスク(SiN)11’(前記図8(g)参照)をエッチング除去するとともに、接続孔13の底部に残存するエッチング阻止膜7のSiC層7bおよび最下層であるSiCN層7aをエッチング除去して、接続孔13を下層のCu配線6に達する状態まで掘り下げる。
その後、配線溝パターンを有する第1マスク10’の上層となるSiO2層10b’をエッチングマスクとして、配線溝パターンの底部に残存する第2絶縁膜(PAE)9をエッチングする。これにより、第1マスク10’に設けられた配線溝パターンを掘り下げて、第1マスク10’と第2絶縁膜9とに第2配線溝14が形成された状態となる。
以上の後には、薬液を用いた後処理およびRFスパッタリング処理により、第2配線溝14および接続孔13の側壁に残留するエッチング付着物を除去し、接続孔13の底部のCu配線6の表面の変質層を正常化する。
次いで、ここでの図示は省略したが、第2配線溝14および接続孔13の内壁を覆う状態で、第1マスク10’のSiO2層10b’上にバリアメタル膜を成膜する。続いて、第2配線溝14および接続孔13を埋め込む状態で、バリアメタル膜上にCuからなる導電膜を堆積する。その後、化学的機械研磨(Chemical Mechanical Polyshing(CMP))法により、配線パターンとして不要な部分となる導電膜、バリアメタル膜を除去するとともに、第1マスク10’のSiOC層10a’の表面が露出するまで除去する。これにより、接続孔13にCuからなるヴィアを形成するとともに第2配線溝14にCu配線を形成される。以上のようにして、デュアルダマシン法により配線間絶縁膜が低誘電材料で構成された多層配線構造を得ることができる。
しかしながら、上述したようなデュアルダマシン法では、図8(h)に示すように、第2マスク11’を除去するとともに、接続孔13の底部に残存するエッチング阻止膜7を除去する工程において、第2マスク11’を確実に除去するとエッチング時間が長くなる。さらに、SiCNおよびSiCからなるエッチング阻止膜7と下層の配線間絶縁膜のキャップ層を構成するSiOC層3とのエッチング選択比がとれ難い。このため、下層のCu配線6と接続孔13とで合わせずれが生じた領域では、SiOC層3にPAE層2まで達する状態のスリットAが形成されてしまう。
そして、その後、図8(i)に示す第2絶縁膜(PAE)9に第2配線溝14を形成する工程を行うと、下層の配線間絶縁膜を構成するPAE層2も除去されるため、スリットAが深くなる。このため、下層の配線間絶縁膜の耐圧性不良が生じてしまう。また、スリットAが深くなることで、第2配線溝14と接続孔13を導電膜で埋め込む際の埋め込み不良が生じ易く、配線信頼性も悪くなる。
以上のことから、本発明は、下層配線と上層の接続孔とに合わせずれがあったとしても、下層の配線間絶縁膜への掘り込みが抑制される半導体装置の製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の半導体装置の製造方法は、次のような工程を順次行うことを特徴としている。まず、(イ)表面側に導電層パターンが設けられた基板上にエッチング阻止膜を形成する工程を行う。次に、(ロ)エッチング阻止膜上に、配線層間の絶縁膜として無機系の低誘電材料からなる第1絶縁膜、および配線間の絶縁膜として有機系の低誘電材料からなる第2絶縁膜を順次形成する工程を行う。次いで、(ハ)第2絶縁膜上に、第2絶縁膜とは異なる無機系の絶縁材料からなる第1マスク形成層、第1マスク形成層とは異なる絶縁材料からなる第2マスク形成層、第2マスク形成層とは異なる絶縁材料からなる第3マスク形成層を順次形成する工程を行う。続いて、(ニ)第3マスク形成層をパターンニングして配線溝パターンを有する第3マスクを形成する工程を行う。その後、(ホ)第3マスク上を含む第2マスク形成層上に、接続孔パターンを有するレジストマスクを形成する工程を行う。次に、(ヘ)レジストマスクをエッチングマスクとして第3マスク、第2マスク形成層、第1マスク形成層をエッチングし、さらに、第2絶縁膜をエッチングして接続孔を開口する工程を行う。次いで、(ト)第3マスクをエッチングマスクとして、第2マスク形成層をエッチングして配線溝パターンを有する第2マスクを形成するとともに、第1絶縁膜の途中までをエッチングして接続孔を掘り下げる工程を行う。続いて、(チ)第3マスクおよび第2マスクをエッチングマスクとして、第1マスク形成層をエッチングして配線溝パターンを有する第1マスクを形成し、第1絶縁膜およびエッチング阻止膜の途中までをエッチングして接続孔を掘り下げるとともに、第3マスクを除去する。さらに、(リ)第2マスクをエッチングマスクとして、第2絶縁膜に配線溝を形成するとともに、エッチング阻止膜を除去する。その後、(ヌ)配線溝を形成した後に、第2マスクを除去する。
このような半導体装置の製造方法によれば、工程(ヌ)において、配線溝を形成した後に、第2マスクを除去することから、第2マスクとともにエッチング阻止膜をエッチング除去する従来の製造方法と比較して、工程(リ)において、エッチング阻止膜を除去するためのエッチング時間を短くすることができる。このため、上記基板が、表面側に導電層パターンとして下層配線が設けられた状態の配線間絶縁膜を有する場合には、下層配線と接続孔との合わせずれが生じた場合でも、エッチング阻止膜を除去する際の下層の配線間絶縁膜への掘り込みが抑制される。これにより、配線間絶縁膜の耐圧不良および接続孔に導電膜を埋め込む際の埋め込み不良が抑制される。
以上、説明したように、本発明の半導体装置の製造方法によれば、配線間絶縁膜の耐圧不良および接続孔に導電膜を埋め込む際の埋め込み不良が抑制される。したがって、配線信頼性を向上させることができるため、半導体装置の歩留まりを向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
本実施形態例は、本発明にかかる半導体装置の製造方法の実施形態の一例であり、デュアルダマシン構造の形成に係わる。以下、図1〜図5の製造工程断面図を用いて本発明の第1実施形態を説明する。なお、背景技術で図6〜図8を用いて説明した半導体装置の製造方法と同様の構成には同一の番号を付して説明することとする。
まず、図1(a)に示すように、素子領域等(図示省略)が形成された半導体基板上に例えば酸化シリコン(SiO2)からなる下地絶縁膜(配線層間絶縁膜)を形成してなる下地基板1上に、有機系の低誘電材料として例えばPAEからなる有機層2と無機系の低誘電材料としてMSQからなるSiOC層3とを、配線間絶縁膜として積層形成する。各層の膜厚は、有機層2/SiOC層3=60nm/100nmとする。次いで、SiOC層3上に、第1配線溝パターンが設けられたレジストマスクR1を形成する。
次いで、図1(b)に示すように、レジストマスクR1(前記図1(a)参照)を用いて、SiOC層3と有機層2とからなる配線間絶縁膜をエッチングする。SiOC層3をエッチングする際には、一般的なマグネトロン方式のエッチング装置を用い、例えばエッチングガスとしてトリフルオロメタン(CHF3)、テトラフルオロメタン(CF4)、およびアルゴン(Ar)を用い、ガス流量比(CHF3:CF4:Ar)を1:3:8、バイアスパワーを1300W、基板温度を20℃に設定する。このエッチング条件下では、有機層2を構成するPAEに対するSiOC層のエッチング選択比(SiOC/PAE)は3程度になるため、このエッチングにより、有機層2を貫通して下地基板1のSiO2膜がエッチングされるようなことは無い。
続いて、有機層2をエッチングして、第1配線溝4を形成する。この場合には、一般的なマグネトロン方式のエッチング装置を用い、例えばエッチングガスとしてアンモニア(NH3)を用い、ガス流量100cm3/min、バイアスパワーを400W、基板温度を20℃に設定する。このエッチング条件下では、下地基板1のSiO2膜に対して、100以上の高選択比(PAE/SiO2)を得ることができるので、上記SiO2膜がエッチングされることは、ほとんど無い。上記の配線間絶縁膜をエッチングした後、例えば酸素(O2)プラズマをベースとしたアッシング処理と有機アミン系の薬液処理を施すことにより、レジストマスクR1およびエッチング処理の際に生じた残留付着物を完全に除去する。
その後、図1(c)に示すように、第1配線溝4内にバリアメタル5を介して、110nmの配線厚となるように、Cuからなる埋め込み配線(Cu配線)6を形成する。ここまでの構成が請求項の基板に相当し、Cu配線6が請求項の導電層パターンに相当する。
続いて、図1(d)に示すように、Cu配線6上およびSiOC層3上に、エッチング阻止膜7を形成する。このエッチング阻止膜7は、例えば、炭窒化シリコン(SiCN)層7a、炭化シリコン(SiC)層7b、SiCN層7cを下層から順次積層してなり、各層の膜厚は、SiCN層7a/SiC層7b/SiCN層7c=5nm/20nm/5nmであることとする。エッチング阻止膜7はCu配線6の拡散防止膜および酸化防止膜としても機能する。
エッチング阻止膜7を成膜する際には、一例として、平行平板型プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)装置を用い、その際シリコン源として使用するガスは、メチルシランである。また、成膜条件として基板温度を300℃〜400℃、プラズマパワーを150W〜350W程度、成膜雰囲気の圧力を100Pa〜1000Pa程度に設定する。成膜条件を調整して、SiCに一定量の窒素、水素、酸素原子などを含有させることもできる。以上の成膜条件により、比誘電率が3.5〜5.0程度のSiC膜とSiCN膜の積層膜を成膜することができる。
なお、ここでは、エッチング阻止膜7を3層構造で形成する例について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、SiCN層またはSiC層の単層であってもよい。ただし、エッチング阻止膜7を、上述したような3層構造で形成した場合には、エッチング阻止膜7のエッチングを段階的に制御できるため、好ましい。また、最下層をSiCN層7aで形成することで、Cu配線6との密着性を高めることができ、中間層を比誘電率3.5程度のSiC層で形成することで、SiCN層(比誘電率5程度)の単層でエッチング阻止膜7を形成する場合と比較して、エッチング阻止膜7の比誘電率を低減することができる。また、最上層をSiCN層7cで形成することで、SiC層の単層でエッチング阻止膜7を形成する場合と比較して吸湿を防止することができ、Cu配線6の酸化が防止される。
次いで、図2(e)に示すように、エッチング阻止膜7上に、無機系の低誘電材料として、例えばSiOC(MSQ)からなる第1絶縁膜8を90nmの膜厚で形成する。SiOCを成膜する際には、一例として、平行平板型プラズマCVD装置を用い、その際シリコン源として使用するガスは、メチルシランである。また、成膜条件として基板温度を300℃〜400℃、プラズマパワーを100W〜800W、成膜雰囲気の圧力を100Pa〜1350Pa程度に設定する。成膜条件を調整して、多孔質膜にすることで、より比誘電率の低いSiOC膜にすることもできる。また、有機シリカ系の前駆体をスピンコート法で塗布した後、350℃〜450℃のキュア処理を行って成膜してもよい。もちろん、前駆体を調整して、多孔質膜にすることも可能である。以上の成膜条件により、比誘電率が2〜3程度のSiOC膜を成膜することができる。なお、ここでは、第1絶縁膜8をSiOC膜(MSQ)で形成することとしたが、HSQであってもよい。
次に、第1絶縁膜8上に、有機系の低誘電材料として、比誘電率2.4程度の例えばPAEからなる第2絶縁膜9を70nmの膜厚で形成する。PAE膜は、前駆体をスピンコート法により堆積した後、350℃〜450℃の熱キュア処理を行って成膜することができる。もちろん、前駆体を調整して、多孔質膜にすることも可能である。第2絶縁膜9はPAE膜の他に、BCB(Benzocyclobutene)膜、ポリイミド膜、アモルファスカーボン膜等を用いることもできる。
次に、第2絶縁膜9上に、第1マスク形成層10を形成する。ここでは、第1マスク形成層10を、第2絶縁膜9上にSiOC層10aとSiO2層10bとを順次積層してなる2層構造で形成する。SiOC層10a、SiO2層10bはそれぞれ膜厚50nmで形成することとする。この場合には、上層のSiO2層10bは、後工程で行うCMP法の削りしろとなる。そして、後述するように、SiOC層10aを配線間絶縁膜のキャップ層として残存させることで、配線間絶縁膜の比誘電率を低く維持できるため、好ましい。SiOC層10aは、上述した第1絶縁膜8と同様の成膜条件で成膜可能であり、SiO2層10bは、例えばシリコン源としてモノシラン(SiH4)を用い、酸化剤として一酸化二窒素(N2O)を用いたプラズマCVD法により成膜することができる。
なお、ここでは、第1マスク形成層10を2層構造で形成することとしたが、第1マスク形成層10はSiOC層またはSiO2層の単層で形成してもよい。ただし、第1マスク形成層10を単層にする場合には、SiOC層を用いる方が、配線間絶縁膜の比誘電率を低く維持できるため、好ましい。
次に、第1マスク形成層10のSiO2層10b上に、SiO2とは異なる絶縁材料からなる第2マスク形成層21を形成する。その中でも特に、この第2マスク形成層21で構成されたマスクをエッチングマスクとした反応性イオンエッチング法により、第1マスク形成層10を加工できる材料を用いて構成されることが好ましい。ここで、第2マスク形成層21は、例えばSiCN層またはSiC層で形成することが好ましい。これにより、後工程で、CMP法により第2マスクを除去する際に、第2マスク形成層21がSiNである場合と比較して、容易に除去できる。ここでは、SiCNからなる第2マスク形成層12を50nmの膜厚で形成することとする。この場合には、一例として、平行平板型プラズマCVD装置を用い、その際シリコン源として使用するガスは、メチルシランである。また、成膜条件として基板温度を300℃〜400℃、プラズマパワーを150W〜350W程度、成膜雰囲気の圧力を100Pa〜1000Pa程度に設定する。成膜条件を調整して、SiCに一定量の窒素を含有させることもできる。以上の成膜条件により、比誘電率が5.0程度のSiCN膜を成膜することができる。
次に、第2マスク形成層21上に、第2マスク形成層21とは異なる絶縁材料からなる第3マスク形成層12を形成する。その中でも特に、この第3マスク形成層12で構成されたマスクをエッチングマスクとした反応性イオンエッチング法により、第2マスク形成層21を加工できる材料を用いて構成されることが好ましい。ここでは、SiO2からなる第3マスク形成層12を50nmの膜厚で形成することとする。この場合には、上述したSiO2層10bと同様の成膜条件で、第3マスク形成層12を形成することができる。
以上のようにして、実質的に4層構造のマスク形成層を形成した後、図2(f)に示すように、配線溝パターンを有するレジストマスクR2を第3マスク形成層12上に形成する。
次に、図2(g)に示すように、レジストマスクR2(前記図2(f)参照)をエッチングマスクとして用いたドライエッチング法により、第3マスク形成層(SiO2)12(前記図2(f)参照)をエッチングして、第2配線溝パターンを有する第3マスク(SiO2)12’を形成する。この際、一般的なマグネトロン方式のエッチング装置を用いて、エッチングガスとして、例えばオクタフルオロブタン(C48)、一酸化炭素(CO)、およびArを用い、ガス流量比(C48:CO:Ar)を1:20:40、バイアスパワーを1500W、基板温度を40℃に設定する。このエッチング条件下では、SiCNに対するSiO2のエッチング選択比(SiO2/SiCN)が4程度になる。このため、エッチングの下地となる第2マスク形成層(SiCN)21がエッチングされることは殆どなく、第3マスク形成層12のエッチングを行うことができる。
以上のようにして第3マスク12’を形成した後、例えばO2プラズマをベースとしたアッシング処理と有機アミン系の薬液処理を施すことにより、レジストマスクR2及びエッチング処理の際に生じた残留付着物を完全に除去する。
次に、図3(h)に示すように、第3マスク12’上を含む第2マスク形成層21上に、接続孔パターンを有するレジストマスクR3を形成する。この際、レジストマスクR3に設けられた接続孔パターンの少なくとも一部が、第3マスク12’の開口部内に重なるように、レジストマスクR3をパターン形成する。
このレジストマスクR3の形成に際し、第2配線溝パターンを有する第3マスク12’により生じた段差は、概ね第3マスク12’の膜厚である50nm程度に押さえられるので、平坦部にレジストマスクを形成する場合とほぼ同等のリソグラフィー特性にて、良好な接続孔のパターン形状を有するレジストマスクを得ることができる。また、このレジストマスクR3の下層に、反射防止膜(BARC)を塗布形成する場合でも、第2配線溝パターンの寸法や粗密具合により、BARCの埋め込み形状の変動が微小に押さえられ、露光処理時のレジスト形状悪化や、寸法変動の原因となる焦点深度ばらつきを低減することができる。
続いて、図3(i)に示すように、接続孔パターンを有するレジストマスクR3(前記図3(h)参照)をエッチングマスクとしたドライエッチング法により、第3マスク12’、第2マスク形成層21、第1マスク形成層10をエッチングし、さらに第2絶縁膜9をエッチングする。これにより、第1絶縁膜8の表面を露出させる接続孔13を開口する。
上記エッチングにおいて、第3マスク12’から第1マスク形成層10までのエッチングは、一般的なマグネトロン方式のエッチング装置を用い、例えばエッチングガスとしてCHF3、酸素(O2)およびArを用い、ガス流量比(CHF3:O2:Ar)を5:1:50、バイアスパワーを1000W、基板温度を40℃に設定して行われる。
本実施形態では、このエッチング条件下でエッチング選択比(SiO2/SiCN/SiOC)が1前後となり、1ステップで4層で構成される絶縁膜、すなわち、第3マスク12’、第2マスク形成層21、第1マスク形成層10(2層)をエッチングして接続孔13を開口している。しかし、これに限らず、レジスト選択比やエッチング変換差等が問題になる場合は、2ステップ以上のエッチングにより、上記4層を順次エッチングすることも可能である。
そして、次の第2絶縁膜(PAE)9のエッチングは、通常の高密度プラズマエッチング装置を用い、エッチングガスとして例えばNH3を用い、RFパワーを150W、基板温度を20℃に設定する。このエッチング条件下で、レジストマスクR3と第2絶縁膜9のエッチングレートはほぼ同等であることから、第2絶縁膜9のエッチング中にレジストマスクR3は膜減りし、除去される。これにより、レジストマスクR3が完全に除去された後には、接続孔パターンが設けられた第2マスク形成層21がエッチングマスクとして機能し、良好な接続孔13の開口形状を得ることが出来る。ちなみに、第2絶縁膜9のエッチング条件下における、SiCN、SiO2およびSiOCに対するエッチング選択比は100以上になる。
次に、図3(j)に示すように、第2配線溝パターンを有する第3マスク(SiO2)12’をエッチングマスクとしたドライエッチング法により、第2マスク形成層(SiCN)21(前記図3(i)参照)をエッチングする。これにより、第2配線溝パターンを有する第2マスク21’が形成される。
このドライエッチングにおいては、例えば一般的なマグネトロン方式のエッチング装置を使用し、エッチングガスとして、例えばジフルオロメタン(CH22)、CF4、O2、およびArを用い、ガス流量比(CH22:CF4:O2:Ar)を2:1:2:20、およびバイアスパワーを500W、基板温度を40℃に設定する。このようなエッチング条件下においては、SiO2に対するSiCNのエッチング選択比(SiCN/SiO2)が3程度になるので、第3マスク(SiO2)12’の膜厚が50nm程度であれば、膜厚50nmの第2マスク形成層(SiCN)21をエッチングする際、第3マスク12’の膜減りに対して十分な余裕をもって、第2マスク形成層21に第2配線溝パターンを開口することが出来る。なお、この工程により、第3マスク12’は35nm程度まで膜減りする。
さらに、このエッチング条件下においては、SiCNに対するSiOCのエッチング選択比(SiOC/SiCN)を1弱となる。このため、膜厚50nmの第2マスク形成層(SiCN)21をエッチングする場合の必要なオーバーエッチング量を含めて、90nmの膜厚の第1絶縁膜(SiOC)8内の60nm程度の深さにまで、接続孔13が掘り下げられることになる。
次に、図4(k)に示すように、第3マスク(SiO2)12’(前記図3(j)参照)および第2マスク(SiCN)21’をエッチングマスクとして用いたドライエッチングにより、前記図3(j)に示す第1マスク形成層10の上層(SiO2)10bおよび下層(SiOC)10aをエッチングする。これにより、配線溝パターンを有する第1マスク10’が形成される。
このドライエッチングにおいては、例えば一般的なマグネトロン方式のエッチング装置を使用し、エッチングガスとして、例えばC48、CO、窒素(N2)、Arを用い、ガス流量比(C48:CO:N2:Ar)を3:10:200:500、バイアスパワーを1000W、基板温度を20℃に設定する。
このようなエッチング条件下では、第3マスク(SiO2)12’は、第1マスク形成層10の上層となるSiO2層10bと同一材料であるため、膜厚50nmのSiO2層10bのエッチングの進行にともない、35nm程度まで膜減りされた第3マスク12’は除去される。そして、第3マスク12’が除去された後には、第2マスク(SiCN)21’がエッチングマスクとして機能する。ここで、SiCNに対してSiO2層10bのエッチング選択比(SiO2/SiCN)は5以上である。このため、第3マスク12’をマスクに用いたエッチングで残存したSiO2層10bのエッチングにより、第2マスク(SiCN)21’はほとんど膜減りすることはない。また、SiCNに対してSiOCのエッチング選択比(SiOC/SiCN)は2程度であるため、第2マスク(SiCN)21’の膜厚が50nmあれば、膜厚50nmのSiOC層10aをエッチングする際、第2マスク21’の膜減りに対して十分な余裕をもって、第1マスク形成層10に第2配線溝パターンを開口することができる。
また、上記エッチングに並行して、SiO2に対するSiOCのエッチング選択比(SiOC/SiO2)は1程度になるので、接続孔パターンの設けられたSiO2層10bをマスクとして、接続孔13はエッチング阻止膜7まで掘り下げられる。そして、SiO2層10bに第2配線溝パターンが設けられた後には、接続孔パターンの設けられたSiOC層10aをマスクとして機能する。この場合、SiOCに対するSiCNのエッチング選択比(SiCN/SiOC)は1/5程度、SiOCに対するSiCのエッチング選択比(SiC/SiOC)は1/10程度となるため、エッチング阻止膜7の最上層であるSiCN層7cは除去され、接続孔13はエッチング阻止膜7の中間層であるSiC層7bまでさらに掘り下げられる。
続いて、図4(l)に示すように、第2配線溝パターンを有する第2マスク(SiCN)21’を用い、第1マスク10’の第2配線溝パターンの底部に残存する第2絶縁膜(PAE)9をエッチングする。これにより、第1マスク10’に形成された配線溝パターンを掘り下げて、第2マスク21’と第1マスク10’と第2絶縁膜9とに第2配線溝14が形成された状態となる。
この第2絶縁膜9のエッチングは、通常の高密度プラズマエッチング装置を使用して、エッチングガスには例えばNH3を用い、RFパワーを150W、基板温度を10℃に設定する。このエッチング条件下で、SiOCに対するPAEのエッチング選択比(PAE/SiOC)は100以上になる。これにより、エッチングの下地となる第1絶縁膜8(SiOC)の膜減りが抑えられ、深さばらつきのない配線溝の掘り下げを制御性良く行うことが出来る。
また、このエッチングにおいて、PAEに対するSiCのエッチング選択比(SiC/PAE)は1/8程度であるため、接続孔13の底部に残存したのSiC層7bは除去される。また、PAEに対するSiCNのエッチング選択比(SiCN/PAE)は1/12程度であるため、接続孔13のエッチング阻止膜7の最下層であるSiCN層7aのみが残存した状態となる。
なお、ここでは、第2絶縁膜9のエッチング工程において、接続孔13の底部にSiCN層7aが残存する例について説明するが、エッチング条件を調整することで、第2絶縁膜9のエッチングと同一工程で、エッチング阻止膜7の最下層であるSiCN層7aを除去することも可能である。
続いて、図4(m)に示すように、接続孔13の底部に残存するエッチング阻止膜7の最下層であるSiCN層7aをエッチング除去して、下層のCu配線6の表面を露出する。このドライエッチングにおいては、例えば一般的なマグネトロン方式のエッチング装置にて、例えばエッチングガスとしてCH22、O2、Arを用い、ガス流量比(CH22:O2:Ar)を2:1:5、バイアスパワーを100Wに設定する。この際、接続孔13の底部に残存したSiCN層7aのみを除去することから、エッチング時間を短くすることができる。これにより、接続孔13と下層Cu配線6とが合わせずれを起こした領域において、下層のSiOC層3への掘り込みは抑制される。
以上の後、薬液を用いた後処理およびRFスパッタリング処理により、第2配線溝14や接続孔13の側壁に残留するエッチング付着物を除去し、接続孔13底部に露出したCu配線6のCu変質層を正常なCu層に転化する。
その後、図5(n)に示すように、例えばスパッタリング法により、第2配線溝14および接続孔13の内壁を覆う状態で、第2マスク21’上に、例えばTaからなるバリアメタル膜15を成膜する。続いて、上記第2配線溝14および接続孔13を埋め込む状態で、バリアメタル膜15上にCuからなる導電膜16を電解メッキ法またはスパッタリング法により堆積し、第2配線溝14と接続孔13の埋め込みを同時に行う。
次に、図5(o)に示すように、CMP法により、配線パターンとして不要な導電膜16(前記図5(n)参照)、バリアメタル膜15とともに第2マスク21’、第1マスク10’のSiO2層10bを除去し、第1マスク10’のSiOC層10aの表面を露出する。これにより、接続孔13にCuからなるヴィア17を形成するとともに第2配線溝14にCu配線18を形成する。
そして、下層のCu配線6上と同様に、Cu配線18上を含む第1マスク10’のSiOC層10a上に、例えばSiCN層19a/SiC層19b/SiCN層19cからなるエッチング阻止膜19を形成する。この後の工程は図2(e)〜図5(o)を用いて説明した工程を繰り返すことで、デュアルダマシン法による多層配線構造を形成することができる。
このような半導体装置の製造方法によれば、図5(o)に示した工程において、CMP法により第2マスク21’を除去する。これにより、背景技術で図8(h)を用いて説明した第2マスク11’とともにエッチング阻止膜7をエッチング除去する従来の製造方法と比較して、図4(m)に示した工程において、接続孔13の底部に残存したエッチング阻止膜7を除去するためのエッチング時間を短くすることができる。このため、下層配線6と接続孔13との合わせずれが生じた場合でも、エッチング阻止膜7を除去する際の下層のSiOC層3への掘り込みが抑制される。これにより、下層の配線間絶縁膜の耐圧不良および第2配線溝14と接続孔13に導電膜を埋め込む際の埋め込み不良が抑制される。したがって、配線信頼性を向上させることができ、半導体装置の歩留まりを向上することができる。
また、本実施形態の半導体装置の製造方法によれば、エッチング阻止膜7をSiCN層7a、SiC層7b、SiCN層7cが順次積層された3層構造とすることから、第2絶縁膜9に第2配線溝14を形成する工程で、最下層のSiCN層7aのみを残存させた状態とすることができる。これにより、図4(m)に示した上述した接続孔13の底部に残存するエッチング阻止膜7を除去する工程では、SiCN層7aのみを除去すればよいことから、エッチング時間をさらに短くすることができる。
さらに、エッチング阻止膜7を除去するためのエッチング時間を短くすることができることで、第1絶縁膜8が第2配線溝14の底部に露出された状態でのエッチング時間が短くなるため、接続孔13の径の広がりや接続孔13の開口上部のエッチングが抑制される。したがって、接続孔13を加工制御性よく形成することができることから、寸法誤差の少ない半導体装置を得ることができ、これによっても、半導体装置の歩留まりを向上することができる。
また、本実施形態の半導体装置の製造方法によれば、Cu配線17のキャップ層としてSiOC層10a’が残存する。これにより、配線間絶縁膜の比誘電率を低減することができることから、配線間容量を低減することができ、動作遅延の抑制された高性能な半導体装置が実現可能となる。
なお、本実施形態では、半導体基板上にSiO2からなる下地絶縁膜を形成する例について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、図1(d)〜図5(o)を用いて説明した工程を半導体基板上の配線層間絶縁膜および配線間絶縁膜に適用することも可能である。
本発明の半導体装置の製造方法に係る実施形態を説明するための製造工程断面図(その1)である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る実施形態を説明するための製造工程断面図(その2)である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る実施形態を説明するための製造工程断面図(その3)である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る実施形態を説明するための製造工程断面図(その4)である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る実施形態を説明するための製造工程断面図(その5)である。 従来の半導体装置の製造方法を説明するための製造工程断面図である(その1)。 従来の半導体装置の製造方法を説明するための製造工程断面図である(その2)。 従来の半導体装置の製造方法を説明するための製造工程断面図である(その3)。
符号の説明
1…下地基板、6…Cu配線、7…エッチング阻止膜、8…第1絶縁膜、9…第2絶縁膜、10…第1マスク形成層、10a…SiOC層、10b…SiO2層、10’…第1マスク、12…第3マスク形成層、12’…第3マスク、13…接続孔、14…第2配線溝、16…導電膜、21…第2マスク形成層、21’…第2マスク、R3…レジストマスク

Claims (6)

  1. 有機絶縁膜を含む層間絶縁膜を備えた半導体装置の製造方法において、
    (イ)表面側に導電層パターンが設けられた基板上にエッチング阻止膜を形成する工程と、
    (ロ)前記エッチング阻止膜上に、配線層間の絶縁膜として無機系の低誘電材料からなる第1絶縁膜、および配線間の絶縁膜として有機系の低誘電材料からなる第2絶縁膜を順次形成する工程と、
    (ハ)前記第2絶縁膜上に、当該第2絶縁膜とは異なる無機系の絶縁材料からなる第1マスク形成層、当該第1マスク形成層とは異なる絶縁材料からなる第2マスク形成層、当該第2マスク形成層とは異なる絶縁材料からなる第3マスク形成層を順次形成する工程と、
    (ニ)前記第3マスク形成層をパターンニングして配線溝パターンを有する第3マスクを形成する工程と、
    (ホ)前記第3マスク上を含む前記第2マスク形成層上に、接続孔パターンを有するレジストマスクを形成する工程と、
    (ヘ)前記レジストマスクをエッチングマスクとして前記第3マスク、前記第2マスク形成層、前記第1マスク形成層をエッチングし、さらに、前記第2絶縁膜をエッチングして接続孔を開口する工程と、
    (ト)前記第3マスクをエッチングマスクとして、前記第2マスク形成層をエッチングして配線溝パターンを有する第2マスクを形成するとともに、前記第1絶縁膜の途中までをエッチングして前記接続孔を掘り下げる工程と、
    (チ)前記第3マスクおよび前記第2マスクをエッチングマスクとして、前記第1マスク形成層をエッチングして配線溝パターンを有する第1マスクを形成し、前記第1絶縁膜および前記エッチング阻止膜の途中までをエッチングして前記接続孔を掘り下げるとともに、前記第3マスクを除去する工程と、
    (リ)前記第2マスクをエッチングマスクとして、前記第2絶縁膜に配線溝を形成するとともに、前記エッチング阻止膜を除去する工程と、
    (ヌ)前記配線溝を形成した後に、前記第2マスクを除去する工程とを有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(リ)では、前記第2絶縁膜に前記配線溝を形成した後に、前記エッチング阻止膜を除去する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2マスク形成層は、炭素含有窒化シリコンまたは炭化シリコンで形成されている
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1マスク形成層は、第2絶縁膜上に炭素含有酸化シリコン層と酸化シリコン層とを順次積層してなる
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記エッチング阻止膜は、炭素含有窒化シリコン層の間に炭化シリコン層が挟持された3層構造である
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(リ)と前記工程(ヌ)との間に、前記第2マスクおよび前記第1マスクの配線溝パターン、前記配線溝および前記接続孔を埋め込む状態で、前記第2マスク上に導電膜を形成する工程を行い、
    前記工程(ヌ)では、CMP法により、配線パターンとして余分な前記導電膜を除去するとともに前記第2マスクを除去する工程を行う
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008147644A (ja) * 2006-11-21 2008-06-26 Applied Materials Inc ウェットエッチングアンダカットを最小にし且つ超低k(k<2.5)誘電体をポアシーリングする方法

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