JP2006329543A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Junji Yoshida
淳二 吉田
Mutsumi Kato
睦 加藤
Tomoyuki Kuroda
智之 黒田
Takeshi Maeda
剛 前田
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Abstract


【課題】 見栄えの良い意匠性のすぐれた低コストの冷蔵庫を提供することを目的とする。また、フィラメント電球の寿命を延ばして長時間点灯可能な冷蔵庫を提供することを目的とする。
【解決手段】 複数の貯蔵室のうちの少なくとも1つの貯蔵室内に青色系ガラスを外郭に使用したフィラメント電球を庫内灯として使用する冷蔵庫であって、貯蔵室内の冷却運転を行わない店頭展示モードと、貯蔵室内の冷却運転を行う実使用運転モードと、を備え、店頭展示モードと実使用運転モードとで庫内灯の通電率を変更するようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、冷蔵庫や冷却装置などの冷蔵室などの貯蔵室に設けられた照明装置に関するものである。
従来はたとえば特許文献1に示されているように冷蔵庫本体の最上部に配された冷蔵室は両開式であり、冷蔵室扉左及び冷蔵室扉右により開口自在となっており、冷蔵室の背面には、庫内灯カバーが配されている。庫内灯カバーの内側には庫内灯上及び庫内灯下の2つの庫内灯が設けられている。
この冷蔵庫の電気回路は、商用交流電源に接続されている電源プラグから導出されている電源母線間には、庫内灯上及び庫内灯下が並列接続された並列回路と温度検出手段であるバイメタルスイッチ、電源制限手段である抵抗が並列接続された並列回路と、ドアスイッチの接点と庫内灯側接点とが直列に接続されている。また電源母線間には、リレースイッチと、庫内ファンモータと、上記ドアスイッチの接点とファンモータ側接点とが直列に接続されている。
上記ドアスイッチは、冷蔵室の冷蔵室扉左及び冷蔵室扉右の開閉動作に応じて作動するものであり、ドアスイッチは、冷蔵室扉左及び冷蔵室扉右が閉塞されたときドアスイッチの接点と庫内灯側接点との間が閉成し、冷蔵室扉左及び冷蔵室扉右の少なくとも一方が開放されたときドアスイッチの接点とファンモータ側接点間が閉成されるようになっている。
また、電源母線間にはリレースイッチと圧縮機とが直列に接続されている。この圧縮機及び庫内ファンモータが通電駆動されると、冷却器により生成された冷気が冷蔵室、製氷室、冷凍室及び野菜室に供給されるようになっている。
更に電源母線間には制御ユニットが接続されている。この制御ユニットは商用交流電源を受けて直流定電圧へ変換する定電圧回路と制御回路を有している。上記制御回路は、マイクロコンピュータを含んで構成されており、冷蔵庫の運転全般を制御するためのプログラムを記憶している。この制御回路は、上記した各リレースイッチを適宜オンオフ制御して、庫内ファンモータ及び圧縮機を通断電制御するように構成されている。
冷蔵室扉左及び冷蔵室扉右が閉塞された状態では、ドアスイッチの接点と庫内灯側接点との間が閉成されているから、庫内灯上及び庫内灯下が断電され消灯されている。
この状態で、冷蔵室扉左及び冷蔵室扉右の少なくとも一方が開放されると、ドアスイッチの接点とファンモータ側接点間が閉成し、庫内灯上及び庫内灯下が通電されて点灯される。この場合、バイメタルスイッチがオンしているから、庫内灯上及び庫内灯下の並列回路とバイメタルスイッチとを流れる通電回路が形成される。従って、庫内灯上及び庫内灯下へ通常の大きさの電流が流れる。
この後、冷蔵室扉左及び冷蔵室扉右が開放したままである場合、又は冷蔵室扉左及び冷蔵室扉右を半ドア状態で放置したままの場合、庫内灯上及び庫内灯下が点灯し続ける。このような場合、庫内灯上及び庫内灯下から発生する熱により、庫内灯上及び庫内灯下の周辺温度が設定温度である50℃に達したときに、バイメタルスイッチがオフする。
これにより、庫内灯上及び庫内灯下の並列回路と抵抗とを流れる電流が形成される。従って、庫内灯上及び庫内灯下へ流れる電流の大きさが小さくなる。この結果、バイメタルスイッチの検出温度即ち庫内灯上及び庫内灯下の周辺温度が50℃に達した後は、庫内灯上及び庫内灯下から発生する発熱量が小さくなるので、庫内灯上及び庫内灯下の温度が異常に上昇することを防止でき、庫内灯上及び庫内灯下の周辺部品に熱変形が生じたり、該周辺部分が発火又は発煙したりすることを確実に防止でき、安全性を向上することができるという冷蔵庫が紹介されている。
特開平5−141862号公報
しかしながら、特許文献1に示されている従来の冷蔵庫では、庫内灯周辺温度が設定温度よりも上昇するとバイメタルスイッチがオフして抵抗を介するようになり庫内灯へ流れる電流を低減して庫内灯周辺部分の熱変形を抑制しようとするものであるが、庫内灯がLEDなどよりも低コストのフィラメントを用いたフィラメントタイプの電球である場合には次述する問題があった。家電量販店などの店頭に展示される場合、冷蔵庫は冷却運転の必要のない、いわゆる店頭展示モード(圧縮機運転はしないが冷蔵室扉を開ければ庫内灯が点灯するようにしている運転モード)で運転されるため、冷却運転もせず、また店頭に展示されるため来店客などにより冷蔵室扉の開閉が頻繁に行われる。このため、冷却運転を行っていないにもかかわらず庫内灯のオン・オフが頻繁に行われるため、フィラメント温度が上昇しやすくなり、ひいてはフィラメントの硬化による庫内灯の寿命が短くなってしまっていた。
また、庫内灯が通常の透明色(透明ガラス電球)のフィラメント電球の場合には、庫内がオレンジ色に見える為、庫内を点灯した時に見栄えが悪くなっていた。このような見栄えの悪さを解消する理由で青色ガラス電球(青電球、青色ガラスを用いた電球)を使用して見栄え(意匠性向上)を向上させる場合があるが、青電球の場合は透明ガラスに比べて青色ガラス内部に熱がこもるため、フィラメント周辺の温度上昇は透明ガラス電球よりも早く温度上昇しやすく、庫内灯の寿命は短くなってしまっていた。すなわち、青色ガラスを用いた電球が透明ガラスを用いた電球に比較して温度上昇が早い理由は、庫内灯から発生する光の赤外線成分が青色ガラス電球の青色ガラスに吸収されてしまうため青色ガラスの内部に熱がこもりやすいからである。そのため、青電球に用いられる青色ガラス内のフィラメントは高温の中に存在するため早く硬化していき、寿命が短くなって信頼性が低下してしまうという恐れがあった。
また、特許文献1では、庫内灯周辺の温度上昇防止のためにバイメタルスイッチが設けられているので、バイメタルスイッチが50℃以上を検出すれば、バイメタルスイッチを開放して抵抗を介して庫内灯を点灯するようにしているため、来店客の目前で庫内灯の明るさが暗くなってしまい、来店客に悪印象を与えてしまう恐れがあった。
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、信頼性の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。また、見栄えの良い意匠性のすぐれた低コストの冷蔵庫を提供することを目的とする。また、フィラメント電球の寿命を延ばして長時間点灯可能な冷蔵庫を提供することを目的とする。また、ユーザーに悪印象を与えない使い勝手の良い冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明は、複数の貯蔵室のうちの少なくとも1つの貯蔵室内に青色系ガラスを外郭に使用したフィラメント電球を庫内灯として使用する冷蔵庫であって、前記貯蔵室内の冷却運転を行わない店頭展示モードと、前記貯蔵室内の冷却運転を行う実使用運転モードと、を備え、前記店頭展示モードと前記実使用運転モードとで前記庫内灯の通電率を変更するようにしたものである。
本発明に係る冷蔵庫によれば、店頭展示モードと実使用モードでフィラメント電球の通電率を個々に設定して庫内に設置されたフィラメント電球の温度上昇を抑制するようにしているので、庫内灯(フィラメント電球)の寿命を長くすることができ、信頼性の高い冷蔵庫を得ることができる。また、庫内灯にフィラメント電球を使用しているので、低コストでありながら、視野角が広く視認性の良い冷蔵庫を得ることができる。また、庫内灯に青色系の光透過材であるガラスをフィラメントの外郭に使用したフィラメント電球(青色系ガラス電球)を使用しているので、オレンジ色に見える透明ガラス電球にくらべて庫内を白く明るく見せることができ、見栄えがよく意匠性の良い冷蔵庫を得ることができる。
また、本発明に係る冷蔵庫によれば、冷蔵室内に設けられた庫内灯の消費電力を低減し、ひいては冷蔵庫の消費電力を低減することができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の正面図である。図1において、冷蔵庫本体1には、それぞれ断熱壁にて区画され、それぞれ独立した扉を有する冷蔵室2、製氷室3、温度設定切替可能な切替室4、野菜室5、冷凍室6が配置されており、冷蔵室1の下部に設けられた製氷室3を開口自在にする製氷室扉23、製氷室3の横に設けられた切替室4を開口自在にする切替室扉24、冷蔵室2の下部に並列に設けられた製氷室3と切替室4の下部に設けられた野菜室の開口自在にする野菜室扉25、野菜室5の下部で、冷蔵室本体1の最下部に設けられた冷凍室6を開口自在にする冷凍室扉26が設けられている。
冷蔵室1は冷蔵室扉7によって開口自在となっている。冷蔵室2と切替室4及び製氷室3の間を仕切る仕切壁30にはリードスイッチカバー29が設けられ、冷蔵室2内の奥面(背面)には、冷蔵室2内の温度を検出する温度検出手段である冷蔵室サーミスタ8が設けられている。冷蔵室2内の奥面(背面)中央には、青色庫内灯22が設けてある。青色庫内灯22は青色系のガラスや樹脂など光を透過する光透過材を電球外郭に用い内部にフィラメントを用いた青色フィラメント電球(青色電球、青色庫内灯)である。この青色庫内灯22を覆うように庫内灯カバー28が取り付けられている。
庫内灯カバー28の材料は光が透過できるよう透明なものが使用されるが、光が透過できれば無色である必要はない。庫内灯22に光透過性の青色系のガラスや樹脂などの青色系光透過材をフィラメントの外郭に使用する理由は、庫内灯を点灯したときに貯蔵室内を青白く点灯できるため明るくみせることができ、また貯蔵室内を青白く点灯できるため意匠性を向上させることができるためである。庫内灯22に透明ガラスを外郭に使用したフィラメント電球を使用すると貯蔵室内がオレンジ色ぽくみえるため、意匠性も悪くなるからである。ここで、青色系には、青色や青色がベースとなっている色であって水色や薄青や青白色や青紫色なども含まれる。また、貯蔵室内を明るく見せることができれば、別に青色系でなくても良く白色系や他の色でも良い。
青色庫内灯22の出力(ワット数)は、たとえば10ワット〜20ワット程度のものが使用されるが、10ワット以下や他の値のものでも貯蔵室内を明るく点灯できればかまわない。また図示していないが制御基板が冷蔵庫本体1の背面の冷蔵室1背面上部付近に取り付けられており、例えば青色庫内灯22まで電線により接続されている。本実施の形態で使用される青色庫内灯22に使用される青色系ガラスは、たとえば自らの発する光線の波長成分にうち主に赤外線領域である1mmから760nmの波長成分を吸収する。青色庫内灯22は、点灯しているときは青色庫内灯22の青色ガラス球の内側は、青色ガラスが赤外線領域である1mmから760nmの波長成分を吸収するため温度上昇が大きくなる傾向があり、フィラメントの硬化により寿命が低下する恐れがある。
ここで、青色庫内灯22の代わりの冷蔵室庫内灯照明として温度上昇の少ないLEDを用いて寿命を延ばすことが考えられるが、LEDは単体コストが高いだけでなく、発する光線が直線的で視向角がフィラメント電球と比較して小さいため冷蔵室2の全域に渡って照らすためには多数のLEDが必要であり、制御回路が複雑になり、さらにLEDを複数使用しなければならずコストも大幅にかかってしまうので、本実施の形態では、フィラメント電球を使用するようにしている。また、透明ガラスをフィラメントの外郭に使用した透明ガラスフィラメント電球では、発光時にオレンジ色にみえるため見栄えが悪く意匠性が悪いので、本実施の形態では、たとえば青色ガラスフィラメント電球を使用するようにして、貯蔵室内を明るく見せるようして、さらに寿命を延ばすために庫内灯22の通電制御を行うようにしている。ここで、通電制御とは、庫内灯22の通電率を変更したり、庫内灯22のオン・オフの1サイクル時間を変更したりする制御のことである。通電率とは、通電オン時間と通電オフ時間を1サイクル時間としたときの1サイクル(通電オン時間+通電オフ時間)に対する通電オン時間の比率(通電率=通電オン時間/1サイクル=通電オン時間/(通電オン時間+通電オフ時間))のことである。
図2は本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の電気回路図である。電源プラグ15に商用交流電源が接続され、その母線に青色庫内灯22をオン・オフすることができるスイッチ(オン・オフする役割を果たすもであれば良くたとえば半導体素子や接点スイッチなど)103が、青色庫内灯22と直列に接続されている。スイッチ103は本発明のように青色庫内灯22の点灯及び消灯を人間の目で視認できないスピード(たとえば0.05秒以下)で行う場合は、短時間で処理できる光半導体のような半導体素子が望ましい。図示していないが冷蔵庫本体1の背面上部に配置されている制御基板104には商用交流電源が接続されて直流定電圧へ変換する定電圧回路や制御回路を有しており、定電圧回路でマイクロコンピュータ105が動作し冷蔵庫全般の制御を行っている。また、マイクロコンピュータ105には冷蔵室扉開閉検出手段106で検出した扉開閉情報などが入力され、スイッチ103のオン・オフ制御(庫内灯の通電制御)などを行う。ここで冷蔵室扉開閉検出手段106の1例としては、たとえばリードスイッチなどがあげられる。
図3は本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の店頭展示モードにおける庫内灯動作の駆動信号タイムチャート図である。図4は本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の実使用(冷却)運転モードにおける庫内灯電圧のタイムチャート図である。図において、横軸は時間を表し、縦軸は冷蔵室扉の開閉状態、庫内灯のON・OFF状態(庫内灯駆動信号のON・OFF状態)を表している。店頭展示モードには、冷蔵室扉7の前面に設けられた後述する操作パネル10やスイッチ類などにて設定することができる。もちろん、操作パネルやスイッチ類は、冷蔵室扉7の前面に設ける必要はなく、冷蔵庫本体1内のどこかに設けても良い。
図3に示す店頭展示モードにおいては、冷蔵庫1の冷却運転は行われないが冷蔵室扉7を開放すれば庫内灯である青色庫内灯22が点灯するようになっている。図3において、冷蔵室扉7が開放されているときに、青色庫内灯22にかかる電圧のオンオフの1サイクルは、本実施の形態ではたとえば0.04秒であり、0.03秒間オン、0.01秒間オフの75%の通電率制御を行っている。店頭展示モードにおいては、冷蔵室2の内部は冷却運転されておらず外気温度に近いため、青色庫内灯22が点灯しているときには青色庫内灯22の内部温度は実使用(冷却)運転時よりも温度上昇が大きくなるので、1サイクルのオン時間は実使用運転モードよりも短く設定されている。
図4に示す実使用運転モードにおいては、冷蔵室扉7が開放されているときに、青色庫内灯22を駆動する信号のオン・オフの1サイクルは、0.05秒であり、0.04秒間オン、0.01秒間オフの80%の通電率制御を行っている。実使用運転モードにおいては、冷蔵庫本体1は冷却運転を行うため冷蔵室2の内部温度は約3℃であり、青色庫内灯22の温度上昇は店頭展示時よりも小さく抑えられる。したがって、実使用運転モードでは、店頭展示モードよりも青色庫内灯22の通電率を大きくしても温度上昇を抑えることができ、温度上昇による寿命低下を抑制できる。
ここで、青色庫内灯22のオン・オフの1サイクルは、人間の目で視認できない視認スピード以下である0.05秒以内であることが好ましく、本実施の形態では、庫内灯22のオン・オフの1サイクルを視認スピード以下となるように設定している。視認スピードである0.05秒よりも大きいと、人間の目で点灯あるいは消灯を視認できる可能性が高くなるので、消灯している時間が視認され連続して点灯しているように視認できない恐れが発生する。逆に視認スピードである0.05秒以下であれば人間の目では点灯し続けているように視認されるので、消灯時間を設けても連続点灯時と区別がつかず視認性の問題は発生せず、消灯時間(オフ時間)を設けているので温度上昇も抑制できフィラメントの寿命を延ばすことができる。ただし、温度上昇を抑制するためにオフ時間を長くすると、オフ時間内に青色庫内灯22のフィラメント温度が低下して抵抗値が下がり、オンとなった時の突入電流が大きくなるため、フィラメントの温度変化が大きくなってしまい逆に寿命が短くなってしまうので、本実施の形態では、たとえば0.01秒オフとしている。
図5は本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の別の電気回路図である。図2に比べてマイクロコンピュータ105に入力される信号が冷蔵室扉開閉手段106の扉開閉信号に加えて冷蔵室温度検出手段107よりの冷蔵室内(庫内)温度情報信号が追加されている。マイクロコンピュータ105は冷蔵室扉開閉手段106の扉開閉信号や冷蔵室内(庫内)温度信号を認識し、庫内灯22のオン・オフを制御するものである。冷蔵室温度検出手段107としては、温度サーミスタなどがあげられ、冷蔵室サーミスタ8は冷蔵室温度検出手段107の1種である。
次に本実施の形態の制御フローについて説明する。図6は本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の庫内灯の制御フローチャート図である。図6において、まず冷蔵室扉7が開放されたかどうかを冷蔵室扉開閉判断ステップS11にて判断し、開放されている場合には、冷蔵室サーミスタ温度判断ステップS12へ進み、ステップS12にて冷蔵室温度検出手段である冷蔵室サーミスタ8の検出温度が所定温度以上であるかを判定する。冷蔵室扉開閉判断ステップS11にて冷蔵室扉7が閉塞された状態であると判断された場合には庫内灯消灯ステップS13へ進み、ステップS13にて青色庫内灯を消灯してステップS11に戻る。
冷蔵室サーミスタ温度判断ステップS12にて冷蔵室サーミスタ8の検出温度が所定温度以上である場合には、庫内灯通電率A制御ステップS14へ進み、ステップS14にて庫内灯22の通電率を基準通電率、および所定通電率よりも小さな所定通電率Aにて点灯してステップS11に戻る。冷蔵室サーミスタ温度判断ステップS12にて冷蔵室サーミスタ8の検出温度が所定温度よりも小さいと判定された場合には、庫内灯通電率B制御ステップS15へ進み、ステップS15にて庫内灯22の通電率を基準通電率、および所定通電率Aよりも大きな所定通電率Bにて点灯してステップS11に戻る。ここで、本実施の形態では、所定通電率Aは所定通電率Bよりも小さくしている。
ここで、所定通電率Aは所定通電率Bよりも小さくする理由は、冷蔵室2内の温度が高い(たとえば店頭展示モードや冷蔵庫設置時や冷蔵庫扉を長時間開放している場合など)と青色庫内灯22の温度上昇も大きくなってしまい、青色庫内灯22の寿命が短くなってしまうことを抑制するためである。すなわち、点灯展示モードなど庫内温度が所定温度以上の場合には庫内灯周囲温度も高くなっているため庫内灯のフィラメント電球の温度も高くなり寿命が低下するので、通電率を所定通電率Aとして通電率を基準通電率よりも小さく設定する。逆に通常冷却運転モードなど庫内温度が所定温度よりも小さい場合には、庫内灯周囲温度が低くなっているため庫内灯のフィラメント電球の温度も高くならず、寿命が低下することがないので、通電率を所定通電率Bとして通電率を基準通電率よりも大きく設定するようにしている。すなわち、通電率A<基準通電率<通電率Bで設定すれば良い。基準通電率についてはフィラメント電球の温度上昇による寿命の低下を抑制するための通電率の基準であり、実験や仕様書などにより庫内温度と関連付けて設定すれば良いが、別に設ける必要がなく、単に庫内温度が所定温度以上の場合は通電率A、庫内温度が所定温度よりも小さい場合は通電率Bとしても良い。(通電率A<通電率B)
以上のように本実施の形態では、複数の貯蔵室(2、3、4、5、6)のうちの少なくとも1つの貯蔵室内に青色系の光透過材を外郭に使用したフィラメント電球22を庫内灯として使用する冷蔵庫であって、貯蔵室内の冷却運転を行わない店頭展示モードと、前記貯蔵室内の冷却運転を行う実使用運転モードと、を備え、店頭展示モードと実使用運転モードとで庫内灯22の通電率を変更するようにしたので、庫内灯22内のフィラメントの温度上昇を抑制でき、庫内灯(フィラメント電球)の寿命を長くすることができ、信頼性の高い冷蔵庫を得ることができる。
すなわち、本実施の形態1に示す冷蔵庫によれば、青色ガラスフィラメント電球22を庫内に配設した冷蔵庫において、店頭展示モードと実使用モードでフィラメント電球の通電率を個々に設定(通電率A、通電率B)して庫内に設置されたフィラメント電球の温度上昇を抑制するようにしているので、庫内灯(フィラメント電球)の寿命を長くすることができ、信頼性の高い冷蔵庫を得ることができる。
また、複数の貯蔵室(2、3、4、5、6)のうちの少なくとも1つの貯蔵室内に青色系の光透過材を外郭に使用したフィラメント電球を庫内灯22として使用する冷蔵庫であって、貯蔵室内の温度を検出する貯蔵室温度検出手段8と、貯蔵室温度検出手段8により検出された温度に基づいて庫内灯22の通電率を変化させる通電率変更手段である制御基板104と、を備え、庫内灯22のオン・オフを1サイクルとしたときに、この1サイクル時間は予め設定された周期から変更せずに1サイクル時間に対するオン時間の比率である通電率を変更するようにしたので、庫内に設置されたフィラメント電球が配置されている貯蔵室内の温度上昇を検出でき、庫内灯(フィラメント電球)の温度上昇も抑制でき、温度上昇によるフィラメントの硬化が抑制でき、庫内灯の寿命を長くすることができ、信頼性の高い冷蔵庫を得ることができる。
また、庫内灯22のオン・オフの1サイクルを人間の視認限界時間に相当する0.05秒以下に設定して庫内灯の通電率制御を行うようにしたので、人間の目では点灯し続けているように視認され、消灯時間を設けても連続点灯時と区別がつかず視認性の問題は発生せず、消灯時間があるにもかかわらず連続して点灯しているように見える。また、消灯時間(オフ時間)を設けているので温度上昇も抑制できフィラメントの硬化などが発生せずフィラメントの寿命を延ばすことができる。。
また、庫内灯にフィラメント電球を使用しているので、低コストでありながら、視野角が広く視認性の良い冷蔵庫を得ることができる。また、庫内灯に青色系光透過材である青色ガラス電球を使用しているので、オレンジ色に見える透明ガラス電球にくらべて庫内を白く見せることができ、見栄えがよく意匠性の良い冷蔵庫を得ることができる。
実施の形態2.
図7は本発明の実施の形態2を表す冷蔵庫の電気回路図である。図において、実施の形態1や図1〜図6と同等部分は同一の符号を付して説明を省略する。本実施の形態では、マイクロコンピュータ105は、時間を積算する機能を有するタイマ108が内蔵され、タイマ108によって青色庫内灯(青色系の光透過材を外郭に使用したフィラメント電球、青色ガラスフィラメント電球、青色電球)22を通電する通電信号(オン信号)を出力している時間を積算する。
図8は本発明の実施の形態2を表す冷蔵庫の庫内灯22の制御フローチャート図である。図8において、まず冷蔵室扉7が開放されたかどうかを冷蔵室扉開閉判断ステップS21にて判断し、開放されている場合には、庫内灯積算時間判断ステップS22へ進み、ステップS22にて青色庫内灯22の点灯積算時間が所定時間以内かどうかを判定する。庫内灯積算時間判断ステップS22にて青色庫内灯22の点灯積算時間が所定時間以内であると判定した場合には、庫内灯通電率C点灯ステップS24へ進み、ステップS24にて青色庫内灯22を所定通電率D、および基準通電率よりも大きな所定通電率Cで点灯させてステップS21に戻る。庫内灯積算時間判断ステップS22にて青色庫内灯22の点灯積算時間が所定時間より大きいと判定された場合には庫内灯通電率D点灯ステップS25へ進み、ステップS25にて青色庫内灯22を所定通電率C、および基準通電率よりも小さい所定通電率Dで点灯させてステップS21に戻る。
ここで、本実施の形態では所定通電率Cは所定通電率Dよりも大きく設定されている。その理由は、青色庫内灯22の通電積算時間が長くなると、フィラメントの硬化が進みフィラメント電球の寿命が低下するので、青色庫内灯22の通電積算時間が所定時間よりも長くなった場合には通電率を基準通電率よりも小さい所定通電率Dに設定する。このように通電率を基準通電率よりも小さい所定通電率Dに設定することにより、フィラメントの硬化を抑制してフィラメントの寿命を延ばし、庫内灯22の寿命を延ばすようにしている。冷蔵室扉開閉判断ステップS21にて冷蔵室扉7が閉塞された状態であると判断された場合には庫内灯消灯ステップS23へ進み、ステップS23にて青色庫内灯を消灯してステップS21に戻る。
基準通電率についてはフィラメント電球のフィラメントの硬化による寿命の低下を抑制するための通電率の基準であり、実験や仕様書などによりフィラメントの硬化度合いと関連付けて設定すれば良いが、別に設ける必要がなく、単に庫内灯22への通電積算時間が所定時間よりも大きい場合には通電率D、庫内灯22への通電積算時間が所定時間以内の場合には通電率Cとしても良い。(通電率C>通電率D)
以上説明したように、本実施の形態では、複数の貯蔵室(2、3、4、5、6)のうちの少なくとも1つの貯蔵室内に青色系の光透過材を外郭に使用したフィラメント電球を庫内灯22として使用する冷蔵庫であって、前記庫内灯の通電時間を積算する通電時間積算手段と、前記庫内灯の通電積算時間を記憶する記憶手段と、前記通電積算時間に基づいて前記庫内灯の通電率を変化させる通電率変更手段である制御基板104と、を備え、庫内灯22のオン・オフを1サイクルとしたときに、この1サイクル時間は予め設定された周期から変更せずに1サイクル時間に対するオン時間の比率である通電率を変更するようにしたので、庫内に設置されたフィラメント電球の通電積算時間により庫内灯(フィラメント電球)の温度上昇を抑制でき、温度上昇によるフィラメントの硬化が抑制でき、庫内灯の寿命を長くすることができ、信頼性の高い冷蔵庫を得ることができる。
すなわち、本実施の形態に示す冷蔵庫によれば、庫内灯である青色ガラスフィラメント電球22へ通電される通電時間(オン時間)を積算して所定時間よりも大きくなった場合に庫内灯22への通電率を基準通電率よりも小さな所定通電率Dに設定するようにしているので、庫内灯である青色ガラスフィラメント電球22内のフィラメントの硬化を抑制でき、庫内灯(フィラメント電球)22の寿命を延ばすことのできる信頼性の高い冷蔵庫を得ることができる。また、庫内灯にフィラメント電球を使用しているので、低コストでありながら、視野角が広く視認性の良い冷蔵庫を得ることができる。また、庫内灯に青色ガラス電球を使用しているので、オレンジ色に見える透明ガラス電球にくらべて庫内を白く見せることができ、見栄えがよく意匠性の良い冷蔵庫を得ることができる。
実施の形態3.
図9は本発明の実施の形態3を表す冷蔵庫の斜視図である。図9において、実施の形態1、実施の形態2、図1〜図8と同等部分は同一の符号を付して説明を省略する。図において、冷蔵庫本体1には、それぞれ断熱壁にて区画され、それぞれ独立した扉を有する冷蔵室2、製氷室3、温度設定切替可能な切替室4、野菜室5、冷凍室6が配置されており、冷蔵室1の下部に設けられた製氷室3を開口自在にする製氷室扉23、製氷室3の横に設けられた切替室4を開口自在にする切替室扉24、冷蔵室2の下部に並列に設けられた製氷室3と切替室4の下部に設けられた野菜室の開口自在にする野菜室扉25、野菜室5の下部で、冷蔵室本体1の最下部に設けられた冷凍室6を開口自在にする冷凍室扉26が設けられている。
冷蔵庫本体1には操作パネル10が、冷蔵室扉7の前面側(表面側)に設置されている。操作パネル10は冷蔵庫本体1の各室(各貯蔵室)の温度を表示したり、各室の温度調節をユーザが操作可能にするものである。操作パネル10には、実施の形態1や実施の形態2で説明した制御や操作に加えて、庫内灯である青色系光透過材を外郭に使用したフィラメント電球(青色系ガラスフィラメント電球、青色電球、青色庫内灯)22の通電率も操作可能となっている。例えば、ユーザが青色庫内灯22が明るすぎと感じたり、あるいはまぶしいと感じた場合に、ユーザにより任意に庫内灯22の通電率を数値で設定できるようにしている。これによりユーザーの好みの明るさを得ることができるので、使い勝手のよい冷蔵庫が得られる。もちろん、上述のように数値で設定変更できるようにしなくてもよく、操作パネル10において庫内灯22の通電率を変更するボタンなどを複数設け、ユーザーが必要とするボタンを押圧することで通電率を変更できるようにしても良い。また、通電率だけでなく、1サイクル時間や通電時間や消灯時間などを設定できるようにしても良い。このようにユーザが選択できるような方式を用いてもよい。
ここで、扉開閉制御について説明する。冷蔵庫の貯蔵室扉が左右に少なくとも2つある両開式(たとえば冷蔵室扉が両開き式、観音開き式)で、貯蔵室である冷蔵室内に庫内灯が少なくとも2つ設けられている冷蔵庫の場合は、少なくとも2つの庫内灯を2つの扉のそれぞれの側に配置すれば良い。そして、上述したような庫内灯の通電率制御を一方の貯蔵室扉側の貯蔵室内に配置されている方の庫内灯のみに適用しても良く、また、両方の庫内灯に適用しても良い。また、一方の貯蔵室扉(たとえば左側の貯蔵室扉)を開放した場合に、この一方の貯蔵室扉側(たとえば左側の扉側)の貯蔵室内(貯蔵室内の左側)に配置されている方の庫内灯のみを点灯させるように制御しても良いし、あるいは、一方の貯蔵室扉(たとえば左側の貯蔵室扉)を開放した場合に、両方の庫内灯(少なくとも2つの庫内灯)を点灯させるように制御しても良い。
ユーザーが一方の貯蔵室扉(たとえば左側の貯蔵室扉)を開放した場合に、開放した側の庫内灯のみの点灯では貯蔵室内が暗いと感じた場合には、両方の庫内灯を点灯させるように設定すれば良いが、一方の貯蔵室扉(たとえば左側の貯蔵室扉)を開放した場合に、開放した側の庫内灯のみを点灯されるように設定した場合は、消費電力の低減を行えるとともに庫内灯の寿命が長くなり、信頼性の高い冷蔵庫が得られる。ここで、本実施の形態では、ユーザーが庫内灯の扉開閉制御(点灯制御)や通電率制御を行えるので、ユーザーに悪印象を与えない使い勝手の良い信頼性の高い冷蔵庫を提供できる。また、上述したような扉開閉制御に庫内灯の通電率制御もくみあわせれば、さらに庫内灯の寿命を長くできる。また、庫内灯の外郭の色は青色系に限ったものではなく、透明でも他の色でも構わない。
本実施の形態では、一方の貯蔵室扉(たとえば左側の貯蔵室扉)を開放した場合に、この一方の貯蔵室扉側(たとえば左側の扉側)の貯蔵室内(貯蔵室内の左側)に配置されている方の庫内灯のみを点灯させるか、あるいは、一方の貯蔵室扉(たとえば左側の貯蔵室扉)を開放した場合に、両方の庫内灯のを点灯させるかをユーザーが選択できるように庫内灯点灯設定手段を設けており、この設定手段としては、たとえば冷蔵庫前面に設けられた操作パネルに設けても良い。また、少なくとも2つの庫内灯の通電率制御も設定手段である操作パネルにて個別に設定できるようにしている。
図10は本発明の実施の形態3を表す冷蔵庫の庫内灯22の通電率設定フローチャート図である。図において、通電率設定モード判断ステップS31では、操作パネル10において、青色庫内灯22の通電率設定モードが選択されたかどうかを判定する。庫内灯22の通電率設定モードへの変更や操作方法などの設定方法は取扱説明書などに記載されているので、ユーザーが設定できる。通電率設定モード判断ステップS31にて青色庫内灯22の通電率設定モードに設定されていないと判定された場合には、ステップS31に戻る。
通電率設定モード判断ステップS31にて、青色庫内灯22の通電率設定モードに操作設定されたと判定された場合には、通電率設定モード変更ステップS32へ進み、操作パネル10のモードは庫内灯22の通電率設定モードに変更され、通電率入力判断ステップS33に進む。ステップS33では、操作パネル10に庫内灯22の通電率の数値が入力されたかどうかを判定する。通電率入力判断ステップS33にて、操作パネル10に青色庫内灯22の通電率の数値が入力されていないと判定された場合には、所定時間経過判断ステップS35へ進む。
所定時間経過判断ステップS35では、通電率設定モードに変更された後、所定時間経過したかを判定する。所定時間経過判断ステップS35にて通電率設定モードに変更後、所定時間経過したと判定された場合には、ステップS31へ戻る。所定時間経過判断ステップS35にて、通電率設定モードに変更後、所定時間経過していないと判定された場合にはステップS33へ戻る。通電率入力判断ステップS33において、操作パネル10に青色庫内灯22の通電率の数値が入力されたと判定された場合には、1サイクルオン・オフ時間演算ステップS34に進み、制御基板104内のマイクロコンピュータ105にて入力された通電率の数値と予め設定されている1サイクルの時間より青色庫内灯22の通電1サイクルにおけるオン時間とオフ時間を演算して冷蔵室扉開閉判断ステップS36に進む。
冷蔵室扉開閉判断ステップS36にて、冷蔵室扉7が開放された判断された場合には、庫内灯点灯ステップS37へ進み、青色庫内灯22はステップS34で演算されたオン時間とオフ時間にて点灯制御される。ステップS36にて冷蔵室扉7が開放されていないと判断された場合には、ステップS36に戻る。もちろん、庫内灯通電率設定モードは、数値入力モードでなくても良く、複数の通電率の異なる設定値に設定された複数のボタンを設けるなど複数の選択肢を有する選択モードにしても良い。ここで、実施の形態1〜3においては、商用交流電源の1サイクルを青色庫内灯駆動信号の通電率制御1サイクルとしている。
以上のように、本実施の形態では、庫内灯22の通電率や1サイクル時間を設定できる通電率設定手段である操作パネル10や押圧ボタンなどを備えたので、ユーザが青色庫内灯22が明るすぎと感じたり、あるいはまぶしいと感じた場合に、ユーザにより任意に庫内灯22の通電率を数値で設定でき、ユーザーの好みの明るさを得ることができるので、使い勝手のよい冷蔵庫が得られる。また、上述した庫内灯22の通電率制御や扉開閉制御(たとえば扉の開閉に連動した庫内灯の選択制御や庫内灯の通電率の制御)においては、青色系に限ったことではなく、透明ガラスを用いたフィラメント電球を用いた場合でも、消費電力の低減が行え、庫内灯の寿命を長くでき、低コストで信頼性の高い冷蔵庫を提供できる。また、ユーザーに悪印象を与えない使い勝手の良い冷蔵庫を提供できる。
また、通電率設定手段である複数のボタンを所定の通電率ごとに複数備え、庫内灯の通電率や1サイクル時間や通電時間や消灯時間などを複数の通電率設定手段である操作パネルや複数のボタンの中から選択できるようにしたので、ユーザーが間違えることなく容易に設定でき、使い勝手の良い冷蔵庫が得られる。
実施の形態4.
図11は実施の形態4を表す冷蔵庫の電気回路図である。図において図2、図5、図7と同等部分は同一の符号を付して説明は省略する。図において、商用交流電源電圧を検出する商用交流電源電圧検出手段回路109を母線電圧間に有し、商用交流電源電圧検出手段回路109よりの検出電圧信号をマイクロコンピュータ105に入力し、この商用電源の電圧信号情報をもとに商用交流電源のサイクル信号を検出し青色庫内灯22の駆動信号を出力して庫内灯22の通電率を制御するようにしている。
図12は実施の形態4を表す冷蔵庫の青色庫内灯印加電圧のタイムチャート図であり、横軸は時間を表し、縦軸は冷蔵室扉の開閉状態、庫内灯22の通電駆動信号のオン・オフ状態、庫内灯22に印加される電圧をあらわしている。実施の形態1〜実施の形態3では、庫内灯22の印加電圧は商用電源の1サイクルを庫内灯の通電1サイクルとして印加する場合について説明しているが、本実施の形態では、庫内灯22の印加電圧は商用電源の2サイクルを庫内灯の通電1サイクルとして印加する場合である。
図12は、商用交流電源の2サイクルを青色庫内灯駆動信号の通電率制御1サイクルとしたときのタイムチャート図を表している。青色庫内灯22の通電率制御においては、実施の形態1〜3で説明した庫内灯通電1サイクルを商用交流電源の1サイクル、または本実施の形態のように庫内灯通電1サイクルを商用交流電源の2サイクルとして庫内灯22を通電制御するのが好ましい。商用交流電源の1サイクル、あるいは2サイクルを基準とするのは実施の形態1〜3で説明したように人間の目の視認性を考慮している。商用交流電源の3サイクル以上になると庫内灯の点灯及び消灯を視認できる可能性がでてくるため、連続点灯状態と認識したり、連続消灯状態と認識する恐れがでてくる。
また、商用交流電源を基準としない場合も考えられるが、商用交流電源を基準としない場合は、庫内灯22の通電オン・オフタイミングをどのように割り当てるかが困難となるため不安定となり、庫内灯が明るくなったり暗くなったりしたり、ちらつきが視認される可能性がでてくる。したがって、本発明の実施の形態1〜4では、商用交流電源の1サイクル時間や2サイクル時間を基準として庫内灯のオン・オフタイミングを設定するようにしているので、庫内灯のちらつきなどを抑制することができ、信頼性の高い冷蔵庫を得ることができる。
本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の正面図である。 本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の電気回路図である。 本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の店頭展示モードにおける庫内灯駆動信号のタイムチャート図である。 本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の実使用モードにおける庫内灯駆動信号のタイムチャート図である。 本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の電気回路図である。 本発明の実施の形態1を表す別の冷蔵庫の庫内灯の制御フローチャート図である。 本発明の実施の形態2を表す冷蔵庫の電気回路図である。 本発明の実施の形態2を表す冷蔵庫の庫内灯の制御フローチャート図である。 本発明の実施の形態3を表す冷蔵庫の斜視図である。 本発明の実施の形態3を表す冷蔵庫の庫内灯通電率設定フローチャート図である。 本発明の実施の形態4を表す冷蔵庫の電気回路図である。 本発明の実施の形態4を表す冷蔵庫の庫内灯駆動信号のタイムチャート図である。
符号の説明
1 冷蔵庫本体、2 冷蔵室、3 製氷室、4 切替室、5 野菜室、6 冷凍室、7 冷蔵室扉、8 冷蔵室サーミスタ、9 庫内ファンモータ、10 操作パネル、15 電源プラグ、16 電源母線、17 電源母線、21 ドアスイッチ、22 青色庫内灯(青色ガラスフィラメント電球)、23 製氷室扉、24 切替室扉、25 野菜室扉、26 冷凍室扉、28 庫内灯カバー、29 リードスイッチカバー、30 仕切壁、103 スイッチ、104 制御基板、105 マイクロコンピュータ、106 冷蔵室扉開閉検出手段、107 冷蔵室温度検出手段、108 タイマ、109 商用交流電源電圧検出手段。

Claims (9)

  1. 複数の貯蔵室のうちの少なくとも1つの貯蔵室内に青色系の光透過材を外郭に使用したフィラメント電球を庫内灯として使用する冷蔵庫であって、前記貯蔵室内の冷却運転を行わない店頭展示モードと、前記貯蔵室内の冷却運転を行う実使用運転モードと、を備え、前記店頭展示モードと前記実使用運転モードとで前記庫内灯の通電率を変更するようにしたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 複数の貯蔵室のうちの少なくとも1つの貯蔵室内に青色系の光透過材を外郭に使用したフィラメント電球を庫内灯として使用する冷蔵庫であって、前記貯蔵室内の温度を検出する貯蔵室温度検出手段と、前記貯蔵室温度検出手段により検出された温度に基づいて前記庫内灯の通電率を変化させる通電率変更手段と、を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 複数の貯蔵室のうちの少なくとも1つの貯蔵室内に青色系の光透過材を外郭に使用したフィラメント電球を庫内灯として使用する冷蔵庫であって、前記庫内灯の通電時間を積算する通電時間積算手段と、前記庫内灯の通電積算時間を記憶する記憶手段と、前記通電積算時間に基づいて前記庫内灯の通電率を変化させる通電率変更手段と、を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 前記庫内灯のオン・オフの1サイクルを人間の視認限界時間に相当する0.05秒以下に設定して前記庫内灯の通電率制御を行うようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記庫内灯への通電に商用交流電源を使用し、前記商用交流電源の少なくとも1相の1サイクル時間あるいは2サイクル時間を前記庫内灯のオン・オフの1サイクル時間としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 前記庫内灯の通電率を設定できる通電率設定手段を備えたことを特徴とする請求項1至乃請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 前記庫内灯のオン・オフの1サイクル時間を設定できる1サイクル時間設定手段を備えたことを特徴とする請求項1至乃請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。
  8. 前記通電率設定手段を所定の通電率ごとに複数備え、前記庫内灯の通電率を前記複数の通電率設定手段の中から選択できるようにしたことを特徴とする請求項1至乃請求項7のいずれかに記載の冷蔵庫。
  9. 前記青色系の光透過材を青色系ガラスとしたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の冷蔵庫。
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