JP2006327148A - ラベルプリンタおよびラベルプリンタの実績出力方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 裏面を熱活性粘着層として表面全面にわたる印字を可能としたラベル用紙を使用するラベルプリンタが、ラベルの発行実績を記憶し集計する機能を備えることにより同ラベル用紙に実績レポートを印字し出力するように構成されている。ラベル用紙表面と裏面は、それぞれ第1および第2サーマルヘッドにより加熱されることで、印字と粘着化が行われる。そして、ラベル発行の際は裏面を粘着化し、実績レポート発行の際は裏面を粘着化しないように第2サーマルヘッドが制御される。
【選択図】 図4
Description
また、請求項2および請求項3に記載の発明によれば、ジャーナルデータや商品別データのような形式で実績レポートを容易に出力することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、ラベルプリンタにより見易く取り扱いのしやすい実績レポートを出力することができる。
≪第1の実施形態≫
図1は、この発明の第1の実施形態によるラベルプリンタの印字機構部1の構成を示す図である。この印字機構部1は、用紙ロール2から引き出されたラベル用紙3の印字面3aに印字をする印字部4と、ラベル用紙3を所定の長さに切断して一片のラベルとするためのカッター5と、ラベル用紙3の粘着面3bを加熱する加熱部6とを備えている。
ラベル用紙3は、印字面3aには加熱によって発色する感熱記録層が、粘着面3bには加熱によって粘着力が活性化する熱活性粘着層が、それぞれ設けられた帯状の用紙であって、粘着面3bが内側になるようにして用紙ロール2を形成している。なお、粘着面3bを内側にしているのは、用紙ロール2を手で持つ時に粘着感が出ないようにするためである。
第1サーマルヘッド4aは、多数の微細な薄膜発熱素子がラベル用紙3の搬送方向(以下、用紙搬送方向という)に対して垂直な方向にアレイ状に配設した発熱体であり、当接したラベル用紙3の印字面3aを所定の温度に加熱することで感熱記録層を発色させるものである。
第1プラテンローラ4bは、外周表面が凹凸のない弾性部材(ゴム)で覆われた円柱状のローラであり、円柱軸は第1サーマルヘッド4aの発熱素子配列方向と平行に保持されて、その円柱軸の周りにステッピングモータ(図2参照)で回転駆動されるようになっている。
第2サーマルヘッド6aは、第1サーマルヘッド4aと同様の発熱素子からなる発熱体であり、当接したラベル用紙3の粘着面3bを加熱することによって同表面に粘着力を発現させるものである。また、粘着面3bにも感熱記録層を有したラベル用紙を使用する場合に、当該感熱記録層の発色をも行うものである(第3の実施形態を参照)。
第2プラテンローラ6bは、第1プラテンローラ4bと同様のローラである。
CPU10はROM11上のプログラムを実行して本ラベルプリンタの動作を統括する中央演算処理装置であり、ROM11は本ラベルプリンタの制御プログラムや制御用データ等を記憶する読み出し専用メモリである。RAM12は、ラベル印字用の各種商品データ(図3参照)や発行したラベルに関する商品名・値段等の実績データ(図3参照)のほか、各種の設定データや一時データを記憶する随時書き込み読み出しメモリであり、電源オフ時も商品データや実績データを保持するようバッテリでバックアップされている。
インタフェース15は、CPU10等と後述する各駆動部やモータとの間でデータの入出力を行う。
サーマルヘッド駆動部16・17は、それぞれ第1および第2サーマルヘッド4a・6aを駆動する駆動回路であり、CPU10の指令に基づいて各サーマルヘッドの各発熱素子へ電流を供給する。
カッター駆動部18はカッター5を駆動する駆動回路である。
センサ19は、第2サーマルヘッド6aに対する粘着面3bの当接位置を検出する検出器であり、第2サーマルヘッド6a付近に設けられている。
ステッピングモータ20・21は、所定の印字位置若しくは加熱位置へラベル用紙3が搬送されるよう、それぞれ第1および第2プラテンローラ4b・6bを回転駆動する。
ここで品番は商品名と一対一に対応して付与された通し番号であり、部門コードは精肉部門や野菜部門など売り場の部門を特定するコードである。
また、発行数は当該商品に貼付されるラベルの発行枚数であり、発行額はラベルが発行された分の当該商品の累計金額である。
なお、品番、商品名、部門コード、単価の各データはラベル印字に用いられるあらかじめ記録された商品データであり、発行数と発行額の2つのデータはラベルの発行実績を表す実績データである。
まず、ラベルプリンタの表示部14に動作モードの選択画面が表示される(ステップS1)。本ラベルプリンタにおいては、商品に貼付する値付け用ラベルを作成する値付けモードと、印字され発行されたラベルに関する実績レポートを作成するレポートモードと、商品データの登録や環境設定などを行うための設定モードが選択可能であり、これらの選択ボタンが選択画面に表示されている。
印字面3aへの印字が完了すると、ラベル用紙3は所定サイズのラベルに切断される(ステップS5)。このステップでは、まず切断位置がカッター5のところに来るように第1プラテンローラ4bおよび第2プラテンローラ6bが回動してラベル用紙3を搬送する。そして、印字部4と加熱部6とでラベル用紙3が担持された状態となり、この状態でカッター駆動部18がカッター5を作動させて、ラベル用紙3からラベルを切断分離する。なおこの後、次のラベルの印字に備えるため、第1プラテンローラ4bが逆転させられてラベル用紙3を逆方向に搬送し、印字箇所の位置決めが行われる。
そして次に、発行したラベルについて実績データを更新するため、RAM12の商品ファイルの当該商品の行において、発行数と発行額の2つのデータの書き換えを行う(ステップS8)。その後ステップS1へ処理が戻る。
ステップS1においてオペレータがレポートモードを選択すると、ステップS2の判断は「No」となりステップS9へ進み、さらにステップS9の判断は「Yes」となりステップS10へ進む。すると、表示部14に実績レポートとして出力する商品を選択する画面が表示され、オペレータに商品の選択を促す。ここで、複数の商品にかかるラベル発行実績を1枚の実績レポートに打ち出すことが可能であり、オペレータにより商品「牛肩」と「牛こま」(図3参照)が選択されたとする。オペレータがこれらの商品の品番をタッチパネル(操作部13)に入力すると、該当商品の商品名、発行数、発行額の各データがRAM12の商品ファイルから呼び出される(ステップS10)。
実績レポートの一例を図6に示す。これは、上記ステップS10で選択した「牛肩」と「牛こま」について、発行数と発行額をこれら商品毎に印字し、1枚の実績レポートとして出力したものである。
例えば、上記実施形態における印字部4は、サーマルヘッド4aにより印字面3aの感熱記録層を発色させて印字を行う熱転写式であるが、その他の方式の印字機構により印字部4を構成することもできる。例えば、インクジェット方式やドットインパクト方式やレーザー方式等を適用してもよい。
次に、この発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態によるラベルプリンタは、顧客の買い上げ商品につき購入合計額や釣り銭の額を計算する機能と、それらの計算にかかる取引結果の履歴をジャーナルデータとして出力する機能を有しているものである。
なお、このラベルプリンタの印字機構部の構成は前述した第1の実施形態の場合(図1参照)と同一であり、制御系の構成も、RAM12に次に述べるジャーナルデータが記憶されるようになっているほかは第1の実施形態の場合(図2参照)と同一であるため、これらについては再度の説明を省略する。
すると、商品の購入合計額と顧客から受け取った預かり金額とから、釣銭の額が計算されて画面に表示されるので、オペレータはその釣銭を顧客に渡す。上記例では釣銭の額は380円と表示される。また、続いてオペレータはラベル(レシート)を発行するための操作をする。
次に、上記呼び出されたデータがラベル用紙3に印字され、さらにラベル用紙3が切断されて、粘着化が行われずにジャーナルデータが発行される(ステップS14a)。この印字・切断の処理は第1の実施形態におけるステップS12、ステップS13と同じである。こうして発行されたジャーナルの一例を図8(b)に示す。同図のように、1枚のジャーナルには複数の取引結果の履歴が時系列で出力されることになる。
例えば、本実施形態ではラベルプリンタを使って商品の会計を済ませてしまうことができるので、発行するラベル(レシート)は粘着化させる必要はなく、ステップS6の処理を省略するようにしてもよい。
次に、この発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態によるラベルプリンタは、熱活性粘着層と感熱記録層とが設けられているラベル用紙の裏面に対して、1つのサーマルヘッドによって粘着化と印字を同時に行うことができるものである。
なお、このラベルプリンタの印字機構部と制御系の構成は前述した第1の実施形態の場合(図1および図2参照)と同一であるため、これらについては再度の説明を省略する。また、ラベルプリンタの動作についても、切断されたラベル裏面への粘着化の処理(図4のフローチャートのステップS6)だけが異なり、その他の処理は第1の実施形態と共通である。
まず、このラベルプリンタで使用するラベル用紙の裏面は、用紙引き出し方向に平行な3つの帯状領域に分けられている(図9参照)。すなわち、両側の2つの領域は熱活性粘着層が設けられた粘着領域となっており、真ん中の領域は感熱記録層が設けられた印字領域となっている。ここで、ラベル用紙裏面がこのような構成をしているのは、透明な包装フィルム等にラベルを貼付した際に、端からラベルが剥がれてしまうことがなく、また真ん中の領域に印字された文字等がフィルム側から見えるようにするためである。
例えば、本実施形態では、図9の印字領域に広告メッセージを印字するようにしているが、その他に商品(食品)に関する添加物、アレルギー物質等の情報や、調理方法、注意事項などを印字してもよい。
Claims (5)
- 商品ラベルに表示する商品名、値段などの商品データを設定する設定手段と、
前記設定された商品データを印字する印字手段と、
を具備し商品ラベルを発行するラベルプリンタにおいて、
加熱により粘着力が活性化する熱活性粘着層が裏面に設けられた帯状のラベル用紙の裏面を加熱する加熱手段と、
前記ラベル用紙を所定の大きさに切断する切断手段と、
発行した商品ラベルに関するラベル発行実績を記憶する実績記憶手段と、
前記実績記憶手段から所定の期間分のラベル発行実績を読み出して、これを前記印字手段に印字させることにより実績レポートを出力する実績レポート出力手段と、
を設け、
前記加熱手段は、前記実績レポートを出力する場合にその動作を停止し、
前記切断手段は、前記実績レポートを出力する場合に、前記ラベル発行実績が印字された部分から1枚の実績レポートが生成されるように切断位置を制御する
ことを特徴とするラベルプリンタ。 - 多数の商品の商品名と値段との対応関係を記憶する商品記憶手段と、
顧客が購入しようとする1つまたは複数の商品を指定するデータと、顧客からの預かり金の額とを入力する入力手段と、
前記指定された商品の値段を前記商品記憶手段から読み出してその合計金額を計算し、前記預かり金の額と前記合計金額とから顧客への釣銭額を計算する演算手段と、
前記演算手段によって処理された商品の商品名、値段、合計金額、預かり金、釣銭額などの情報を登録する登録手段と、
一定期間内に前記登録手段に登録された情報を前記印字手段に印字させることにより該情報が表示されたジャーナルを出力するジャーナル出力手段と、
を備え、
前記加熱手段は、前記ジャーナルを出力する場合にその動作を停止し、
前記切断手段は、前記ジャーナルを出力する場合に、前記登録情報が印字された部分から1枚のジャーナルが生成されるように切断位置を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のラベルプリンタ。 - 前記実績記憶手段に記憶されたラベル発行実績から、商品毎の販売累計数量と販売累計金額とを集計する集計手段を備え、
前記実績レポート出力手段は、前記集計手段による集計結果を実績レポートとして出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラベルプリンタ。 - 前記ラベル用紙に代えて、ラベル用紙は裏面に熱活性粘着層および加熱により発色する感熱記録層を有するものであり、
前記加熱手段は、
前記感熱記録層を所望の文字等の形状に加熱することによって、用紙裏面を発色させ印字を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載のラベルプリンタ。 - 加熱により粘着力が活性化する熱活性粘着層が裏面に設けられた帯状のラベル用紙を使って、印字部がラベル用紙表面に商品名、値段などの設定された商品データを印字し、加熱部がラベル用紙裏面を加熱により粘着化し、切断部がラベル用紙を所定の大きさに切断することによって商品ラベルを発行する際に、ラベル発行実績を記憶部に順次記憶していくステップと、
前記記憶部から所定の期間分のラベル発行実績を読み出すステップと、
読み出したラベル発行実績を前記印字部がラベル用紙に印字するステップと、
印字後のラベル用紙が前記加熱部を通過する際に加熱部が動作を停止するステップと、
ラベル発行実績が印字された部分から1枚の実績レポートが生成されるように前記切断部がラベル用紙を切断するステップと、
からなることを特徴とするラベルプリンタの実績出力方法。
Priority Applications (1)
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JP2005157476A JP2006327148A (ja) | 2005-05-30 | 2005-05-30 | ラベルプリンタおよびラベルプリンタの実績出力方法 |
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JP2011194717A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Sato Knowledge & Intellectual Property Institute | ラベル発行装置 |
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2005
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