JP2006326668A - 熱間圧延における被圧延材裏面飛び込み疵の発生防止方法、熱間圧延ラインにおける粗圧延機の裏面飛び込み疵発生防止装置、ならびにその裏面飛び込み疵の発生防止装置を備えた熱間圧延ラインにおける粗圧延機。 - Google Patents
熱間圧延における被圧延材裏面飛び込み疵の発生防止方法、熱間圧延ラインにおける粗圧延機の裏面飛び込み疵発生防止装置、ならびにその裏面飛び込み疵の発生防止装置を備えた熱間圧延ラインにおける粗圧延機。 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 熱間圧延ライン100における粗圧延機12の下ストリッパガイド192に向け液体を噴射する。
【選択図】 図1
Description
図7は、従来から多くある熱間圧延ライン100の一例を示す。加熱炉10により数百〜千数百℃に加熱された厚み150〜300mmの被圧延材8は、粗圧延機12、仕上圧延機18により厚み1〜25mmまで圧延されて薄く延ばされる。
仕上圧延機18は、数百〜千数百℃の高温の被圧延材8を複数の圧延機で同時に圧延する熱間タンデム圧延機の形式をとるが、略して単に「仕上圧延機」と称されることが多い。
また、被圧延材8には、加熱炉10での加熱中、あるいは、圧延され薄く延ばされる過程で、その表裏面に酸化物の層(以下、スケール)が生成するため、粗圧延機12の中の各圧延機の入側と仕上圧延機18の入側には、ポンプからの供給圧にして10〜30MPa内外の高圧水を被圧延材8の表裏面に吹き付けてスケールを除去するデスケーリング装置16が設置され、スケールを除去している。
22は冷却ゾーンであり、仕上圧延後の被圧延材8を水冷する。24はコイラーであり、冷却後の被圧延材8を巻き取る。50は制御装置、70はプロセスコンピュータ、90はビジネスコンピュータである。
粗圧延機12のうちのある一つの圧延機について、そのワークロール19の周辺を拡大した例を図8に示す。191はストリッパガイドであり、被圧延材8の先端がテーブルローラ間に潜り込んでしまわないようにするためのものである。入側、出側、上、下、4箇所にある。入側のストリッパガイドはエントリーガイドと称されたり、また、ワークロール19を冷却水が被圧延材8上に落下するのを極力抑制する機能を果たすことから、ワイパと称されたりすることがあり、出側のストリッパガイドはデリベリーガイドと称されたりすることがあるが、本発明では便宜上、すべてストリッパガイドと称することにする。また、ちなみに、13は、先述の図7では図示を省略してあるが、被圧延材8をその幅方向に圧延するためのエッジャー圧延機である。
これをみてもわかるように、季節により多少の増減はあるものの、慢性的に飛び込み疵は発生していることがわかる。また、飛び込み疵は、表面より裏面に多く発生していることがわかる。こうした飛び込み疵に対して、従来より実施している対策は、主に粗圧延機間のテーブルローラ間にあるエプロン上に堆積したスケールの清掃を、ステンレス鋼の圧延チャンス前に人力で行うことである。
第2版 わが国における最近のホットストリップ製造技術 (社団法人 日本鉄鋼協会 昭和62年8月10日)
図3は、ステンレス鋼の熱延鋼板1000本を対象に、飛び込み疵の発生した被圧延材(熱延鋼板)について、その飛び込み疵の発生した位置の、同熱延鋼板の先端からの距離の分布を示したものである。
これを見てもわかるように、飛び込み疵の発生は、熱延鋼板の先端の場合、先端から40mの範囲に集中しており、表面にも裏面にも発生している。熱延鋼板の先端に近い範囲に発生が集中していることは、圧延機ワークロールへの噛み込みや、クロップシャーでの切断時などに、衝撃で異物を噛み込んでいる可能性が高いことを示している。このほか、図3のレンジ右端からは外れるため図示していないが、熱延鋼板の尾端にも飛び込み疵が発生する場合があり、その場合も尾端から40mの範囲に集中する。
また、表1に、ステンレス鋼の熱延鋼板について、裏面に発生した飛び込み疵の異物成分分析結果を示す。
なお、先出の図3にも示した通り、飛び込み疵は裏面のみならず表面にも発生しているが、これは、被圧延材の先端がフィンをすくい上げたときに表面側に回り込んだものと考えられる。表面側に回り込むか裏面側に従動するかは二次的な問題であるため、本発明では表面側のものも包含して裏面飛び込み疵と総称することにする。
図2は、上記本発明の実施の形態の実施前と実施後の裏面飛び込み疵発生状況の推移を示す。これを見てもわかるように、従来1.0%近くあった裏面飛び込み疵発生率が、本発明実施後、0.7%まで大幅に低減している。
9 幅プレス
10 加熱炉
12 粗圧延機
13 エッジャー圧延機
14 クロップシャー
16 デスケーリング装置
18 仕上圧延機
19 ワークロール
191 ストリッパガイド
192 ノズル
20 バックアップロール
22 冷却ゾーン
24 コイラー
50 制御装置
70 プロセスコンピュータ
90 ビジネスコンピュータ
100 熱間圧延ライン
200 連続鋳造ライン
Claims (3)
- 熱間圧延ラインにおける粗圧延機の下ストリッパガイドに向け液体を噴射することを特徴とする熱間圧延における被圧延材裏面飛び込み疵の発生防止方法。
- 熱間圧延ラインにおける粗圧延機の下ストリッパガイドに向け液体を噴射することを特徴とする熱間圧延ラインにおける粗圧延機の裏面飛び込み疵発生防止装置。
- 前記請求項2の裏面飛び込み疵の発生防止装置を備えた熱間圧延ラインにおける粗圧延機。
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JP2005156959A JP2006326668A (ja) | 2005-05-30 | 2005-05-30 | 熱間圧延における被圧延材裏面飛び込み疵の発生防止方法、熱間圧延ラインにおける粗圧延機の裏面飛び込み疵発生防止装置、ならびにその裏面飛び込み疵の発生防止装置を備えた熱間圧延ラインにおける粗圧延機。 |
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