JP2003311312A - 圧延機のガイド装置 - Google Patents
圧延機のガイド装置Info
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Abstract
堆積・固化して鋼板を傷つける等の不都合を防止するこ
とができる圧延機のガイド装置圧延機のガイド装置を提
供すること。 【解決手段】 圧延機出側に設置されるガイド本体1の
上面を平滑面1aとするとともに、該平滑面1aの入側
部をロールに向け下降する傾斜面1bとし、この傾斜面
1bには前記平滑面1aに向けて水を噴出する前傾した
水噴出孔3を設けた。また、ガイド本体1の平滑面1a
を水平、若しくは出側に向け僅かに下降しているものと
することも好ましい。更に、ガイド本体1を軟質材で形
成したものとすることも好ましい。
Description
するスケールがガイド上に堆積・固化して鋼板を傷つけ
る等の不都合を防止することができる圧延機のガイド装
置に関するものである。
のガイド装置が設けてあるのが普通である。ところが、
圧延機を通過した鋼板には圧延により発生したスケール
が付着しており、このスケールがガイド上で堆積・固化
した後、この固形物がガイドを通過する鋼板に付着した
り、鋼板にスリ疵を発生させたりする現象があった。そ
こで、図3に示されるように、ガイド本体21に多数の
水噴出孔23を設けておき、水供給パイプ24より供給
される水を水噴出孔23を通じてガイド本体21の表面
に噴出させるようにしたものが提案されている。このよ
うなガイド装置においては、前記水噴出孔23から供給
した水でスケールを捕獲することにより、スケールがガ
イド上で堆積・固化するのを防止するのである。
いてはガイド本体21に水噴出孔23を孔あけ加工する
関係から硬質部材を使用する必要があり、鋼板の裏面に
スリ疵を発生させるという問題点があった。また、水噴
出孔23より噴出した水が鋼板に直接当たって鋼板温度
を急冷させ、鋼板の温度制御を難しくさせるという問題
点があった。
従来の問題点を解決して、圧延において発生するスケー
ルがガイド上に堆積・固化して鋼板を傷つける等の不都
合を防止することができるとともに、鋼板裏面がガイド
表面と擦れてスリ疵が発生するのも的確に防止すること
ができる圧延機のガイド装置を提供することを目的とし
て完成されたものである。
めになされた本発明の圧延機のガイド装置は、圧延機出
側に設置されるガイド本体の上面を平滑面とするととも
に、該平滑面の入側部をロールに向け下降する傾斜面と
し、この傾斜面には前記平滑面に向けて水を噴出する前
傾した水噴出孔を設けたことを特徴とするものである。
ド本体の平滑面を水平、若しくは出側に向け僅かに下降
しているものとすることが好ましく、これを請求項2に
係る発明とし、またガイド本体を軟質材で形成したもの
とすることが好ましく、これを請求項3に係る発明とす
る。
の好ましい実施の形態を示す。図1において、1は圧延
機出側に設置されるガイド本体、2は圧延機との間に設
けられた取替式チップ、10は圧延ロール、11は搬送
ロールであり、以上の構成は従来のこの種のガイド装置
と基本的に同じである。なお、Sは圧延処理した鋼板で
ある。
面が平滑面1aとされているとともに、該平滑面1aの
入側部はロールに向け下降する傾斜面1bとされてお
り、また、この傾斜面1bには前記平滑面1aに向けて
水を噴出する前傾した水噴出孔3が設けられたものとさ
れている。なお、4は水噴出孔3に水を供給するための
パイプである。また、この水噴出孔3は、図2に示され
るように、傾斜面1bに一列に多数個設けられており、
平滑面1aの全面に向け均一に水を供給できるよう構成
されている。
け水を供給し、平滑面上に圧延により発生したスケール
が付着するのを防止するのであるが、本発明では前傾し
た水噴出孔3が平滑面1aの入側部にある傾斜面1bに
形成され、平滑面1aの出側に向け水を噴出しているの
で、噴出水はコアンダ効果により平滑面1aに沿って流
れることとなる。この結果、平滑面上には均一な水膜が
形成され、この水膜にスケールが付着して除去されるの
で、スケールがガイド上に堆積・固化することがない。
しかも、平滑面1aの出側に向け斜めに水を噴出してい
るので、水が鋼板Sに直接当たることがなく、鋼板Sの
温度制御に影響を与えることもない。なお、前記水噴出
孔3を垂直に形成した場合には、供給した水が平滑面1
aの入側端部から流れ落ちてしまい、平滑面上に均一な
水膜を形成することが難しくなるので好ましくない。
噴出水を平滑面1aに沿って円滑に流し均一な水膜が形
成するために、水平、若しくは出側に向け僅かに下降し
ているものとすることが好ましい。更に、ガイド本体1
を、例えばベークライトやフェノール等の軟質材で形成
することも好ましく、この場合には鋼板Sの裏面がガイ
ド表面と擦れてもスリ疵が発生することがなくなる。な
お、ガイド本体1を軟質材で形成し、かつ平滑面1aに
噴出孔3を形成した場合には、鋼板Sとの接触により噴
出孔3が損傷を受けるおそれがあり、好ましくない。そ
こで本発明では、水噴出孔3を平滑面1aの入側部にあ
る傾斜面1bに形成することにより、鋼板Sとの接触で
噴出孔3が損傷を受けることがないようにしてある。
熱1)とした場合の、熱延鋼板Sから水に伝わる熱量は
25549[cal/m2・sec]である。 (2)流速を1.0[m/s]、ガイド本体の長さを
0.5mとすると、単位長さ当たりの入熱量は6387
[cal/m](26825J/m)となる。 (3)蒸発潜熱を590[cal/cc](2478J
/cc)とすると、蒸発限界は650[cc/m・mi
n]となり、水膜を作るには0.65[リットル/分]
以上の水を供給すればよいことが判った。 (4)また、同様に計算すると、100℃まで水温が上
がる場合は、約5.5[リットル/分]の水量で水膜が
沸騰状態になり、70℃まで水温が上がる場合は、約
9.6[リットル/分]の水量で水膜が安定状態になる
ことが分かった。なお、図4は水膜厚さ[mm]と供給
する水量[L/min]の関係を示すグラフであり、水
膜厚さが0.01mm以下の場合には完全に水が蒸発し
てしまい、16mm以上の場合は鋼板に水膜が接触して
しまうことが確認されており、水膜厚さは0.09〜1
0.0mmの範囲が好ましく、特に0.15〜8.5m
mの範囲が安定した水膜が形成され好ましいことが判っ
た。また、図5は流量[リットル/分]と流速[m/
s]の関係を示すグラフであるが、安定流限界の曲線よ
りも上部の領域の範囲で制御すれば十分な効果が得られ
ることが判った。
明は圧延において発生するスケールがガイド上に堆積・
固化して鋼板を傷つける等の不都合を防止することがで
きるとともに、鋼板裏面がガイド表面と擦れてスリ疵が
発生するのも的確に防止することができるものである。
よって本発明は従来の問題点を一掃した圧延機のガイド
装置として、産業の発展に寄与するところは極めて大で
ある。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 圧延機出側に設置されるガイド本体の上
面を平滑面とするとともに、該平滑面の入側部をロール
に向け下降する傾斜面とし、この傾斜面には前記平滑面
に向けて水を噴出する前傾した水噴出孔を設けたことを
特徴とする圧延機のガイド装置。 - 【請求項2】 ガイド本体の平滑面は水平、若しくは出
側に向け僅かに下降している請求項1に記載の圧延機の
ガイド装置。 - 【請求項3】 ガイド本体が軟質材で形成されている請
求項1または2に記載の圧延機のガイド装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002117225A JP3796191B2 (ja) | 2002-04-19 | 2002-04-19 | 圧延機のガイド装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003311312A true JP2003311312A (ja) | 2003-11-05 |
JP3796191B2 JP3796191B2 (ja) | 2006-07-12 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101330921B1 (ko) | 2011-10-28 | 2013-11-18 | 현대제철 주식회사 | 스케일 제거부를 갖는 압연 스트리퍼 장치 |
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DE102021200862A1 (de) | 2021-02-01 | 2022-08-04 | Sms Group Gmbh | Führungstisch zum geführten Überleiten eines Metallbandes |
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2002
- 2002-04-19 JP JP2002117225A patent/JP3796191B2/ja not_active Expired - Lifetime
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