JP2006325729A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 予告演出の興趣を高めること。
【解決手段】 2枚の「障子」の絵柄が拡大されたときには2枚の「障子」の絵柄が開くことで「ウィンド」の絵柄が表示され、「ウィンド」の絵柄内に「花魁」の絵柄および「偽花魁」の絵柄のいずれかが表示される。この構成の場合、2枚の「障子」の絵柄が開く前に「花魁のシルエット」の絵柄が表示される場合および表示されない場合が有る。このため、2枚の「障子」の絵柄が拡大された時点では「花魁のシルエット」の絵柄が出現するか否か分らず、2枚の「障子」の絵柄が開放されても「花魁」の絵柄および「偽花魁」の絵柄のいずれが出現するのか分らない。従って、2枚の「障子」の絵柄の拡大を起点とする予告演出の展開および結末が分らなくなるので、予告演出の興趣が高まる。
【選択図】 図25

Description

本発明は、複数の識別図柄を図柄表示器に可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像を発生させる構成の遊技機に関する。
上記遊技機には、複数の識別図柄が可変表示されてから停止表示されるまでの期間内で予告演出を行う構成のものがある。この予告演出とは複数の識別図柄が予め決められた大当りの組合せで停止表示されることを予告するものであり、従来ではランプを点滅させることで予告演出を行っていた。このため、遊技者にとってはランプが点滅することを漠然と待つだけの興趣しか得られない。そこで、本件出願人は、下記1)〜4)に示すように、複数の識別図柄が大当りの組合せで停止表示されることを予告する予告図柄を変化に富んだ映像を経て出現させ、予告演出の興趣を高めるアイデアを創作した。
1)ウィンドを遮蔽する遮蔽図柄を表示する。
2)遮蔽図柄を拡大表示する。
3)遮蔽図柄に重ねてシルエット図柄を表示する。
4)遮蔽図柄を移動表示することでウィンドを開放し、ウィンド内にシルエット図柄の姿である予告図柄を表示する。
特開2004−337436号公報
上記遊技機の場合、遮蔽図柄が拡大された時点でシルエット図柄および予告図柄が順に出現することが分ってしまう。このため、予告演出の映像を楽しむことはできるが、予告演出そのものの興趣の点で改善の余地がある。また、遊技機には扉を模した可動部材にシルエット図柄を表示し、扉を開放操作することに基いて「姫」および「忍者」等の予告図柄を表示する構成のものがある。この構成の場合、シルエット図柄の輪郭形状が曖昧であり、「姫」等の予告図柄が出現することをシルエット図柄から全く予測することができないので、予告演出の興趣の点で改善の余地がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、興趣に富んだ予告演出を発生させる制御機能を搭載した遊技機を提供することにある。
本発明の遊技機は1)乱数更新手段〜9)予告データ再生手段を備え、9)予告データ再生手段が9−1)〜9−7)の制御を行うところに特徴を有している。
1)乱数更新手段は一定周期で乱数値を更新するものである。図4のステップS5は乱数更新手段の一例であり、ステップS5の乱数更新手段が更新するランダムカウンタR3は乱数値に相当する。
2)始動口センサは遊技球が始動口に入賞したことを検出して始動信号を出力するものである。図3の特別図柄始動センサ25は始動口センサの一例であり、特別図柄始動センサ25が出力する特別図柄始動信号は始動信号に相当する。
3)乱数取得手段は始動口センサから始動信号が出力されることに基いて乱数値の更新結果を取得するものであり、図4のステップS6は乱数取得手段の一例である。
4)当落判定手段は乱数取得手段の取得結果に基いて可変入賞口を開放する大当りおよび可変入賞口を開放しない外れを判定するものである。図8のステップS42は当落判定手段の一例であり、図2の大入賞口27は可変入賞口の一例である。
5)図柄設定手段は当落判定手段が大当りを判定したときには複数の識別図柄を予め決められた大当りの組合せに設定し、当落判定手段が外れを判定したときには複数の識別図柄を大当りの組合せとは相違する外れの組合せに設定するものである。図19のステップS402は図柄設定手段の一例であり、ステップS402の図柄設定手段が設定する外れの組合せには外れリーチの組合せおよび完全外れの組合せの2種類が存在する。
6)図柄遊技手段は複数の識別図柄を図柄表示器に可変表示した後に図柄設定手段の設定結果に応じた組合せで停止表示する図柄遊技の映像を発生させるものである。図29と図31〜図33と図35と図38は図柄遊技手段の一例であり、図25〜図28と図30と図34と図36と図37と図39と図40は図柄遊技の映像の一例を示している。
7)記録手段は複数の予告データが記録されたものであり、図3の図柄制御回路80は記録手段の一例である。この予告データとは複数の識別図柄が大当りの組合せで停止表示されることを予告する映像を発生させるものであり、演出内容が相互に相違する第1の予告データと第2の予告データと第3の予告データを含んでいる。図23および図24は図柄遊技の映像を発生させるビデオデータの一覧を示すものであり、予告を発生させるための予告データはビデオデータの一部として設定されている。具体的には第1の予告データはビデオデータV1−1とV2−1とV3−1とV5−1とV6−1とV7−1の一部として設定され、第2の予告データはビデオデータV1−2とV2−2とV3−2とV5−2とV6−2とV7−2の一部として設定され、第3の予告データはビデオデータV1−3〜V1−4とV2−3〜V2−4とV3−3〜V3−4とV5−3〜V5−4とV6−3〜V6−4とV7−3〜V7−4の一部として設定されている。
8)予告データ選択手段は複数の予告データのうちから予告データを選択するものである。図3の図柄制御回路80は予告データ選択手段の一例であり、7)で説明した複数のビデオデータのうちからビデオデータを選択することで予告データを選択する。この予告データ選択手段は当落判定手段が大当りを判定したときには第1の予告データを第2の予告データに比べて高確率で選択する制御を行い、当落判定手段が外れを判定したときには第2の予告データを第1の予告データに比べて高確率で選択する制御を行う。従って、第1の予告データは複数の識別図柄が大当りの組合せで停止表示されるときに選択される頻度が相対的に高くなり、第2の予告データは複数の識別図柄が外れの組合せで停止表示されるときに選択される頻度が相対的に高くなる。
9)予告データ再生手段は予告データ選択手段の選択結果を複数の識別図柄が可変表示されてから停止表示されるまでの期間内で図柄表示器に表示するものであり、図3の図柄制御回路80は予告データ再生手段の一例である。
9−1)予告データ再生手段は予告データ選択手段が第1の予告データを選択したときには図柄表示器の表示領域内を区画するウィンドを遮蔽する遮蔽図柄を表示する第1の制御を行う。図29は予告データ選択手段が第1の予告データを選択したときの予告データ再生手段の制御内容の一例であり、図29のステップS502は第1の制御に相当する。図25は第1の予告データの再生結果の一例であり、図25の(a)は第1の制御で表示される映像の一例である。この図25の(a)の2枚の「障子」の絵柄111はウィンドを遮蔽する遮蔽図柄に相当する。
9−2)予告データ再生手段は予告データ選択手段が第1の予告データを選択したときには第1の制御で表示された遮蔽図柄を拡大表示する第2の制御を行う。図29のステップS504は第2の制御の一例であり、図25の(b)は第2の制御で表示される映像の一例である。この図25の(b)の2枚の「障子」の絵柄111は遮蔽図柄に相当するものであり、図25の(a)の第1の制御状態に比べて拡大される。
9−3)予告データ再生手段は予告データ選択手段が第1の予告データを選択したときには第2の制御で遮蔽図柄を拡大表示した後に遮蔽図柄に重ねてシルエット図柄を表示する第3の制御を行う。図29のステップS505は第3の制御の一例であり、図25の(c)は第3の制御で表示される映像の一例である。この図25の(c)の「花魁のシルエット」の絵柄112はシルエット図柄に相当する。
9−4)予告データ再生手段は予告データ選択手段が第1の予告データを選択したときには第3の制御でシルエット図柄を表示した後に遮蔽図柄をウィンドが開放されるように移動表示し、遮蔽図柄が移動することで開放された領域をウィンド図柄として表示する第4の制御を行う。図29のステップS508は第4の制御の一例であり、図25の(e)および(f)は第4の制御で表示される映像の一例である。この図25の(e)および(f)の「ウィンド」の絵柄113はウィンド図柄に相当する。
9−5)予告データ再生手段は予告データ選択手段が第1の予告データを選択したときには第4の制御で表示されたウィンド図柄内にシルエット図柄の姿である第1の予告図柄を表示する第5の制御を行う。図29のステップS509は第5の制御の一例であり、図25の(f)は第5の制御で表示される映像の一例である。この図25の(f)の「花魁」の絵柄114は第1の予告図柄に相当する。
9−6)予告データ再生手段は予告データ選択手段が第2の予告データを選択したときには第1の制御から第4の制御を行った後に第5の制御でウインド図柄内に第2の予告図柄を表示する。この第2の予告図柄はシルエット図柄の姿であり、第1の予告図柄とは相違するものである。図32は予告データ選択手段が第2の予告データを選択したときの予告データ再生手段の制御内容の一例であり、ステップS502は第1の制御に相当し、ステップS504は第2の制御に相当し、ステップS505は第3の制御に相当し、ステップS508は第4の制御に相当し、ステップS509は第5の制御に相当する。図27は第2の予告データの再生結果の一例であり、図27の(f)の「偽花魁」の絵柄115は第2の予告図柄に相当する。
9−7)予告データ再生手段は予告データ選択手段が第3の予告データを選択したときには第1の制御および第2の制御を行った後に第3の制御を行うことなく第4の制御でウィンド図柄を表示し、第5の制御で第3の予告図柄をウィンド図柄内に表示する。この第3の予告図柄は第1の予告図柄および第2の予告図柄のいずれかと同一であっても良く、第1の予告図柄および第2の予告図柄の双方に対して相違するものであっても良い。図31は予告データ選択手段が第3の予告データを選択したときの予告データ再生手段の制御内容の一例であり、ステップS502は第1の制御に相当し、ステップS504は第2の制御に相当し、ステップS508は第4の制御に相当し、ステップS509は第5の制御に相当する。図26は第3の予告データの再生結果の一例であり、図26では第1の予告図柄に相当する「花魁」の絵柄114を第3の予告図柄として表示している。図33も予告データ選択手段が第3の予告データを選択したときの予告データ再生手段の制御内容の一例であり、ステップS502は第1の制御に相当し、ステップS504は第2の制御に相当し、ステップS508は第4の制御に相当し、ステップS509は第5の制御に相当する。図28は第3の予告データの再生結果の一例であり、図28では第2の予告図柄に相当する「偽花魁」の絵柄115を第3の予告図柄として表示している。
第1の予告データが選択されたときには遮蔽図柄が拡大され、遮蔽図柄の拡大状態で遮蔽図柄に重ねてシルエット図柄が表示される。そして、遮蔽図柄が移動することでウィンド図柄が開放され、シルエット図柄の姿である第1の予告図柄がウィンド図柄内に表示される。この第1の予告データは大当りが判定されたときに相対的な高確率で選択されるものであり、ウィンド図柄内に第1の予告図柄が出現したときには大当りが相対的な高確率で発生する。
第2の予告データが選択されたときには遮蔽図柄が拡大され、遮蔽図柄の拡大状態で遮蔽図柄に重ねてシルエット図柄が表示される。そして、遮蔽図柄が移動することでウィンド図柄が開放され、シルエット図柄の姿である第2の予告図柄がウィンド図柄内に表示される。この第2の予告データは外れが判定されたときに相対的な高確率で選択されるものであり、ウィンド図柄内に第2の予告図柄が出現したときには大当りが相対的な低確率でしか発生しない。
第3の予告データが選択されたときには遮蔽図柄が拡大される。そして、シルエット図柄が表示されることなく遮蔽図柄が移動することでウィンド図柄が開放され、ウィンド図柄内に第3の予告図柄が突然に表示される。即ち、遮蔽図柄が拡大された時点ではシルエット図柄が出現するか否か分らず、ウィンド図柄が開放されても第1の予告図柄〜第3の予告図柄のいずれが出現するのか分らない。従って、遮蔽図柄の拡大を共通の起点として始まった予告演出の展開および結末が分らなくなるので、予告演出の興趣が高まる。しかも、シルエット図柄を表示した後にシルエット図柄の姿である第1の予告図柄および第2の予告図柄を表示している。このため、シルエット図柄と第1の予告図柄との関係が映像的に明確になり、シルエット図柄と第2の予告図柄との関係が映像的に明確になるので、この点からも予告演出の興趣が高まる。
1.機械的構成の説明
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には下端部に位置して横長な長方形状の下皿板3が固定されており、下皿板3の前面には上面が開口する下皿4が固定されている。この下皿板3の上方には上皿板5が配置されている。この上皿板5は前枠2に装着されたものであり、上皿板5の前面には上面が開口する上皿6が固定されている。
下皿板3の前面には右端部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が回動可能に装着されている。この発射ハンドル8の後方には発射モータ9が固定されており、発射モータ9の回転軸には打球槌10が連結されている。この発射モータ9は打球槌10の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されたときには発射モータ9に駆動電源が与えられ、打球槌10が駆動することに基づいて上皿6内の遊技球を上皿6内から弾き出す。
前枠2の前面には窓枠11が装着されている。この窓枠11は円形孔状の窓部12を有するものであり、窓部12の内周面には透明なガラス窓13が固定されている。この窓枠11の後面には左上隅部および右上隅部に位置してスピーカ14が固定されており、各スピーカ14の前方には網状のスピーカカバー15が配置されている。これら各スピーカカバー15は窓枠11に固定されたものであり、各スピーカ14が再生する遊技音は前方のスピーカカバー15を通して放出される。窓枠11には両スピーカ14間に位置してランプカバー16が固定されており、ランプカバー16の後方には複数の電飾LED17が配置されている。これら各電飾LED17は窓枠11に固定されたものであり、ランプカバー16は電飾LED17が発光することに基いて後方から照明される。
前枠2には、図2に示すように、遊技盤18が装着されており、遊技盤18は窓枠11のガラス窓13により前方から覆われている。この遊技盤18の前面には外レール19および内レール20が固定されている。これら外レール19および内レール20間には発射通路21が形成されており、打球槌10が弾いた遊技球は発射通路21を通して遊技領域22内に放出される。この遊技領域22内には複数の障害釘23が打込まれており、遊技領域22内に放出された遊技球は障害釘23に当りながら遊技領域22内を落下する。この遊技領域22は外レール19および内レール20によって囲まれた円形領域(発射通路21の残余領域)を称するものであり、遊技球が転動可能な最大範囲である転動領域に相当する。
遊技領域22内には上面が開口するポケット状の特別図柄始動口24が固定されている。この特別図柄始動口24内には近接スイッチからなる特別図柄始動センサ25(図3参照)が固定されており、特別図柄始動センサ25は特別図柄始動口24内に遊技球が入賞したことを検出して特別図柄始動信号を出力する。この特別図柄始動口24は始動口に相当し、特別図柄始動センサ25は始動口センサに相当するものであり、特別図柄始動センサ25から出力される特別図柄始動信号は始動信号に相当する。
遊技領域22内には、図2に示すように、入賞口台板26が固定されており、入賞口台板26には前面が開口する四角筒状の大入賞口27が固定されている。この大入賞口27内には近接スイッチからなるカウントセンサ28(図3参照)が固定されており、カウントセンサ28は遊技球が大入賞口27内に入賞したことを検出してカウント信号を出力する。この大入賞口27は可変入賞口に相当するものである。
入賞口台板26には、図2に示すように、扉29が下端部の水平な軸30を中心に回動可能に装着されている。この扉30は大入賞口ソレノイド31(図3参照)のプランジャに連結されており、大入賞口ソレノイド31は扉29を垂直状態に回動操作することに基づいて大入賞口27の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖し、扉29を前方へ倒れた水平状態に回動操作することに基づいて大入賞口27の前面を遊技球が入賞可能に開放する。即ち、大入賞口27は遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に切換わるものである。
遊技領域22内には、図2に示すように、表示台板32が固定されており、表示台板32には特別図柄表示器33が固定されている。この特別図柄表示器33はLED表示器から構成されたものであり、特別図柄表示器33には大当り図柄として「7」が表示され、外れ図柄として「−」が表示される。これら大当り図柄「7」および外れ図柄「−」は特別図柄に相当するものであり、遊技者には特別図柄表示器33に大当り図柄「7」が表示されることに基いて大当りが報知され、外れ図柄「−」が表示されることに基いて外れが報知される。
表示台板32には図柄表示器に相当する装飾図柄表示器34が固定されている。この装飾図柄表示器34は特別図柄表示器33に比べて大きな表示領域を有するカラー液晶表示器から構成されたものであり、装飾図柄表示器34には装飾図柄が表示される。この装飾図柄は特別図柄の種類が決まる様子を映像的に演出する3列の数字図柄からなるものであり、各列の数字図柄は装飾図柄の図柄要素に相当する。この装飾図柄の図柄要素は識別図柄として機能するものであり、中列の図柄要素は停止順序が最終の識別図柄に相当し、左列の図柄要素および右列の図柄要素は残りの識別図柄に相当する。
2.電気的構成の説明
図3のメイン制御回路50はゲーム内容を制御する最上位の制御手段であり、CPU51とROM52とRAM53を有している。このメイン制御回路50のROM52には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU51はRAM53をワークエリアとしてROM52の制御プログラムおよび制御データに基いて制御動作を実行する。このメイン制御回路50は乱数更新手段と乱数取得手段と当落判定手段に相当するものである。
入力回路54は特別図柄始動センサ25からの特別図柄始動信号およびカウントセンサ28からのカウント信号を波形成形してメイン制御回路50に出力するものであり、メイン制御回路50は入力回路54からの特別図柄始動信号およびカウント信号のいずれかを検出することに基いて賞球コマンドを設定する。タイマ回路55はメイン制御回路50に定期的(具体的には4msec毎)にパルス信号を出力するものであり、メイン制御回路50はタイマ回路55からのパルス信号を検出する毎に処理動作を実行する。
ソレノイド回路56は大入賞口ソレノイド31を通断電するものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路56を駆動制御することに基いて大入賞口27の扉29を開閉操作する。LED回路57は特別図柄表示器33に特別図柄を表示するものであり、メイン制御回路50はLED回路57を駆動制御することに基いて特別図柄表示器33の表示内容を制御する。
払出制御回路60は賞品球の払出動作を制御するものであり、CPU61とROM62とRAM63を有している。この払出制御回路60のROM62には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU61はRAM63をワークエリアとしてROM62の制御プログラムおよび制御データに基いて遊技球の払出動作を実行する。この払出制御回路60はメイン制御回路50から賞球コマンドが送信されるものであり、賞球コマンドを検出することに基いて駆動信号を設定する。
モータ回路64は払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路60からの駆動信号に基いてステッピングモータ65に駆動用のパルス信号を与える。このステッピングモータ65は遊技球を上皿6内に賞品球として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿6内にはステッピングモータ65が駆動することに基いて賞球コマンドに応じた個数の賞品球が払出される。
演出制御回路70は装飾図柄遊技の演出内容を総括的に制御するものであり、CPU71とROM72とRAM73を有している。この演出制御回路70のROM72には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU71はRAM73をワークエリアとしてROM72の制御プログラムおよび制御データに基いて処理動作を実行する。この演出制御回路70はメイン制御回路50からコマンドが送信されるものであり、メイン制御回路50からのコマンドを検出することに基いてコマンドを設定する。タイマ回路74は演出制御回路70に定期的(具体的には4msec毎)にパルス信号を出力するものであり、演出制御回路70はタイマ回路74からのパルス信号を検出する毎に処理動作を実行する。この演出制御回路70は図柄設定手段に相当するものである。
図柄制御回路80はCPU81とROM82とRAM83とVDP84とVROM85とVRAM86を有している。この図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からのコマンドに基いて制御データを設定し、制御データの設定結果に応じたビデオデータの選択をVDP84に指示するものであり、VDP84は指示内容に応じたビデオデータをVROM85から選択し、ビデオデータの選択結果に基いて表示信号を生成する。このVDP84は表示信号の設定結果をLCD回路87に送信するものであり、LCD回路87はVDP84からの表示信号に応じた映像を装飾図柄表示器34に表示する。これらCPU81およびVDP84の一連の動作はROM82に記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行われるものであり、RAM83およびVRAM85はCPU81およびVDP84のワークメモリとして機能する。この図柄制御回路80は図柄遊技手段と記録手段と予告データ選択手段と予告データ再生手段に相当するものである。
音制御回路90はCPU91とROM92とRAM93を有している。この音制御回路90のCPU91は演出制御回路70からのコマンドに応じた音データをROM92から選択し、音データの選択結果に基いて音信号を生成してスピーカ回路94に送信するものであり、スピーカ回路94は音信号に応じた音を両スピーカ14から出力する。このCPU91の一連の動作はROM92に記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行われるものであり、RAM93はCPU91のワークメモリとして機能する。
電飾制御回路100はCPU101とROM102とRAM103を有している。この電飾制御回路100のCPU101は演出制御回路70からのコマンドに応じた電飾データをROM102から選択し、電飾データの選択結果に基いて電飾信号を生成してLED回路104に送信するものであり、LED回路104は電飾LED17を電飾信号に応じた内容で発光させる。このCPU101の一連の動作はROM102に記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行われるものであり、RAM103はCPU101のワークメモリとして機能する。
3.遊技機能の説明
3−1.特別図柄遊技機能
遊技者が上皿6内に遊技球を投入して発射ハンドル8を回動操作すると、遊技盤18内に遊技球が発射され、障害釘23に当りながら落下する。この遊技球が特別図柄始動口24内に入賞すると、賞球払出装置から設定個数の遊技球が上皿6内に賞品球として払出され、しかも、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は特別図柄表示器33に特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示し、特別図柄の変動停止状態での種類によって遊技者に大当りおよび外れを報知するものであり、特別図柄遊技の概略は次の通りである。
特別図柄表示器33には「7」および「―」のいずれかの特別図柄が静止状態で表示されており、遊技球が特別図柄始動口24内に有効に入賞すると、特別図柄が変動開始する。この変動とは特別図柄の種類が変化することを称するものであり、特別図柄の変化順序は「7」→「−」→「7」→・・の交互に設定されている。この特別図柄は「7」で変動停止することに基いて遊技者に大当りを報知し、「―」で変動停止することに基いて遊技者に外れを報知するものであり、その変動開始から変動停止に至る所要時間を特別図柄の変動表示時間と称する。
3−2.大当り遊技機能
特別図柄表示器33に大当り図柄が停止表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は大入賞口27を開放し、大入賞口27内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、大入賞口27は上限個(10個)の遊技球が入賞する個数条件または開放時間が上限値(30sec)に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。この大入賞口27の個数条件および時間条件を基準とする開閉動作は大当りラウンドと称されるものであり、大当りラウンドは固定的な設定回数(15回)だけ繰返される。この大当りラウンドの繰返しは大当り遊技に相当するものであり、各回の大当りラウンド中には装飾図柄表示器34に大当りラウンド表示が行われ、大当りラウンド表示中には両スピーカ14から表示内容に連動して遊技音が出力され、複数の電飾LED17が表示内容に連動して発光する。
3−3.特別図柄遊技保留機能
特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中および大当り遊技中に遊技球が特別図柄始動口24内に有効に入賞したときには特別図柄遊技が保留される。この特別図柄遊技の保留回数には上限値が設定されており、保留回数が上限値に到達した状態で遊技球が特別図柄始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技が保留されない。この特別図柄遊技が保留されない遊技球の入賞を無効な入賞と称し、特別図柄遊技が保留される入賞を有効な入賞と称する。
3−4.装飾図柄遊技機能(図柄遊技機能)
遊技球が特別図柄始動口24内に有効に入賞したときには特別図柄遊技に連動して装飾図柄遊技が開始される。この装飾図柄遊技はビデオデータを再生することに基いて装飾図柄表示器34に動画面を表示し、両スピーカ14から動画面の表示内容に応じた遊技音を出力し、複数の電飾LED17を動画面の表示内容に応じて発光させることで組成されるものであり、装飾図柄遊技の概略は次の通りである。
装飾図柄表示器34には装飾図柄の左列の図柄要素・中列の図柄要素・右列の図柄要素として「一」〜「八」のいずれかの数字図柄が静止状態で表示されており、3列の図柄要素は特別図柄の変動開始に同期して変動開始する。この装飾図柄の変動(可変)とは各列の図柄要素が移動しながら変化することを称するものであり、各列の図柄要素の移動方向は上から下に設定され、各列の図柄要素の変化順序は「一」→「二」→「三」…→「七」→「八」→「一」…のループ状に設定されている。
装飾図柄の3列の図柄要素は(1)左列・(2)右列・(3)中列の順序で変動停止(可変停止)するものであり、遊技者には3列の変動停止状態での組合せによって大当りおよび外れが報知される。この装飾図柄の左列の図柄要素および右列の図柄要素が同一数字で変動停止したリーチ状態では装飾図柄表示器34にリーチアクション画面が表示され、最終の中列の図柄要素が左列および右列と同一数字の目的図柄で変動停止するか否かがリーチアクション画面の進行内容に応じて暗示される。即ち、装飾図柄遊技は大当りおよび外れそのものを報知することに加え、特別図柄遊技を映像的に演出することに基いてドキドキ感およびハラハラ感等の気分的変化を遊技者に与えることを目的とするものである。
4.メイン制御回路50の内部処理
4−1.メイン処理
メイン制御回路50のCPU51は電源が投入されると、図4のステップS1の電源投入処理でRAM53の全データを初期設定し、ステップS2でタイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU51がタイマ回路55からのパルス信号を受信することに基いてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU51はステップS2でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS3へ移行し、タイマ割込フラグをオフする。
CPU51はステップS3でタイマ割込フラグをオフすると、ステップS4の入力処理〜ステップS6のデータ取得処理を順に実行する。このステップS6のデータ取得処理を終えたときにはステップS7の大当り判定処理〜ステップS11の大当り遊技処理をメイン制御フラグの設定状態に基いて択一的に実行し、ステップS2でタイマ割込フラグのオンを新たに検出することに基いてステップS3へ移行する。尚、メイン制御フラグはステップS1の電源投入処理で大当り判定処理に初期設定されるものである。
4−2.入力処理
CPU51は図4のステップS4の入力処理へ移行すると、図5のステップS21で入力回路54からの特別図柄始動信号の出力状態を判断する。ここで特別図柄始動信号がないことを検出したときにはステップS22で始動信号フラグをオフし、特別図柄始動信号があることを検出したときにはステップS23で始動信号フラグをオンする。即ち、遊技球が特別図柄始動口24内に入賞したときには入力回路54から特別図柄始動信号が出力され、始動信号フラグがオンされる。
4−3.カウンタ更新処理
CPU51は図4のステップS5のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R3の現在の計測値に「1」を加算する。これらランダムカウンタR1〜R3は共通の初期値「0」から異なる上限値に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算されるものであり、ランダムカウンタR1〜R3の加算内容は次の通りである。
(1)ランダムカウンタR1は変動パターンを選択する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「100」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(2)ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分ける乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「49」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(3)ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「248」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
4−4.データ取得処理
CPU51は図4のステップS5のカウンタ更新処理を終えると、ステップS6のデータ取得処理へ移行し、図6のステップS31で始動信号フラグの設定状態を判断する。ここで始動信号フラグのオンを検出したときにはステップS32へ移行し、カウンタN1の計測値をROM52に記録された上限値MAX(4)と比較する。このカウンタN1は特別図柄遊技の保留回数を計測するものであり、CPU51はステップS32で「N1<MAX」を判断したときには特別図柄遊技の保留回数が上限値に到達していないと判断する。そして、ステップS33へ移行し、ランダムカウンタR1〜R3の現在の計測値を取得する。
メイン制御回路50のRAM53には、図7に示すように、4個の保留データエリアE1〜E4が設定されている。これら4個の保留データエリアE1〜E4には使用順序「1」〜「4」が割付けられており、メイン制御回路50のCPU51は図6のステップS33でランダムカウンタR1〜R3の計測値を取得すると、ステップS34で未使用の保留データエリアのうち使用順序が最小のエリアにランダムカウンタR1〜R3の取得結果を格納する。例えば使用順序「1」の保留データエリアE1および使用順序「2」の保留データエリアE2の双方にランダムカウンタR1〜R3が格納されているときには使用順序が最小の「3」である空欄の保留データエリアE3にランダムカウンタR1〜R3の取得結果が格納される。即ち、ランダムカウンタR1〜R3は取得された順序で保留データエリアE1〜E4に格納されるものであり、使用順序1〜3は取得順序を示す情報に相当する。
CPU51は図6のステップS34でランダムカウンタR1〜R3の取得結果を格納すると、ステップS35でカウンタN1に「1」を加算することに基いて特別図柄遊技の保留回数を更新する。
4−5.大当り判定処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り判定処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS7の大当り判定処理へ移行し、図8のステップS41でRAM53の保留データエリアE1にランダムカウンタR1〜R3が格納されているか否かを判断する。ここで保留データエリアE1にランダムカウンタR1〜R3が格納されていることを検出すると、ステップS42で保留データエリアE1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、ランダムカウンタR3の検出結果を大当り値「7」と比較する。この大当り値「7」はメイン制御回路50のROM52に記録されたものであり、CPU51はランダムカウンタR3の検出結果が大当り値「7」と同一であることを検出したときには大当りと判定し、ステップS43で大当りフラグをオンする。また、ステップS42でランダムカウンタR3の検出結果が大当り値「7」と相違していることを検出したときには外れと判定し、ステップS44で大当りフラグをオフする。即ち、大当りは「1/249」の固定的な確率で判定されるものである。
CPU51はステップS45へ移行すると、大当りフラグの設定状態を判断する。ここで大当りフラグのオンを判断したときにはステップS46へ移行し、特別図柄「7」を設定する。また、ステップS45で大当りフラグのオフを判断したときにはステップS47へ移行し、特別図柄「−」を設定する。即ち、大当りの判定時には特別図柄「7」が設定され、外れの判定時には特別図柄「−」が設定される。
CPU51はステップS47で特別図柄「−」を設定すると、ステップS48で保留データエリアE1からランダムカウンタR2の取得結果を検出し、10個の外れリーチ値「0〜9」と比較する。これら外れリーチ値はメイン制御回路50のROM52に記録されたものであり、CPU51はステップS48でランダムカウンタR2の検出結果が10個の外れリーチ値のいずれかと同一であることを判断したときには外れリーチと判定し、ステップS49で外れリーチフラグをオンする。また、ステップS48でランダムカウンタR2の検出結果が10個の外れリーチ値のいずれとも相違していることを判断したときには完全外れと判定し、ステップS50で外れリーチフラグをオフする。
CPU51はステップS51へ移行すると、下記(1)〜(3)に示すように、当落コマンドを設定する。そして、ステップS52で当落コマンドの設定結果を演出制御回路70に送信し、ステップS53でメイン制御フラグに変動パターン設定処理をセットする。
(1)大当りフラグがオンされているときには当落コマンド「大当り」を設定する。
(2)大当りフラグがオフされ、外れリーチフラグがオンされているときには当落コマンド「外れリーチ」を設定する。
(3)大当りフラグおよび外れリーチフラグの双方がオフされているときには当落コマンド「完全外れ」を設定する。
4−6.変動パターン設定処理
CPU51はメイン制御フラグが変動パターン設定処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS8の変動パターン設定処理へ移行し、図9のステップS61で大当りフラグの設定状態を判断する。ここで大当りフラグのオンを判断したときには直前の大当り判定処理で大当りが判定されたと判断し、ステップS62へ移行する。
メイン制御回路50のROM52には大当り用の変動パターンテーブルおよび外れリーチ用の変動パターンテーブルが記録されている。これら各変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンと変動表示時間の相関関係を示すものであり、CPU51はステップS62へ移行したときにはROM52から大当り用の変動パターンテーブルを選択し、ステップS63へ移行する。ここで保留データエリアE1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、大当り用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の検出結果に応じた大当り用の変動パターンを選択する。図10は大当り用の変動パターンテーブルの記録内容を示すものであり、大当り用の変動パターンテーブルには変動パターンP1〜P4が設定されている。
CPU51は図9のステップS63で大当り用の変動パターンを選択すると、ステップS64で図10の大当り用の変動パターンテーブルから変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を選択する。例えばランダムカウンタR1の検出結果が「50」であるときには変動パターン「P2」が選択され、変動パターンの選択結果が「P2」であるときには変動表示時間「32sec」が選択される。
CPU51は図9のステップS61で大当りフラグのオフを判断すると、直前の大当り判定処理で外れリーチまたは完全外れが判定されたと判断する。この場合にはステップS61からステップS65へ移行し、外れリーチフラグの設定状態を判断する。ここで外れリーチフラグのオンを判断したときには直前の大当り判定処理で外れリーチが判定されたと判断し、ステップS66でROM52から外れリーチ用の変動パターンテーブルを選択する。そして、ステップS67で保留データエリアE1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、外れリーチ用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の検出結果に応じた外れリーチ用の変動パターンを選択する。
図11は外れリーチ用の変動パターンテーブルの記録内容を示すものであり、外れリーチ用の変動パターンテーブルには変動パターンP5〜P8が設定されている。これら外れリーチ用の変動パターンP5〜P8は大当り用の変動パターンP1〜P4と演出の展開が同一な同一系統の映像を発生させるものであり、CPU51は図9のステップS67で外れリーチ用の変動パターンを選択したときにはステップS68で図11の外れリーチ用の変動パターンテーブルから変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を選択する。例えばランダムカウンタR1の検出結果が「10」であるときには変動パターン「P6」が選択され、変動パターンの選択結果が「P6」であるときには変動表示時間「31sec」が選択される。
CPU51は図9のステップS65で外れリーチフラグのオフを判断すると、直前の大当り判定処理で完全外れが判定されたと判断する。そして、ステップS69で変動パターンP9を選択し、ステップS70で変動パターンP9に応じた変動表示時間「3sec」を選択する。
CPU51は変動パターンおよび変動表示時間を選択すると、図9のステップS71で変動パターンの選択結果を変動パターンコマンドに設定する。そして、演出制御回路70に変動パターンコマンドの設定結果を送信し、ステップS72へ移行する。ここで変動表時間の選択結果をタイマT1にセットし、ステップS73でメイン制御フラグに特別図柄変動開始処理をセットする。即ち、演出制御回路70には大当りと外れリーチと完全外れの判定結果に加え、変動パターンの選択結果が送信される。
4−7.特別図柄変動開始処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動開始処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS9の特別図柄変動開始処理へ移行し、図12のステップS81でLED回路57に特別図柄変動開始信号を出力する。すると、LED回路57は特別図柄変動開始信号を検出することに基いて特別図柄の変動表示を開始する。
CPU51はステップS81で特別図柄変動開始信号を出力すると、ステップS82で演出制御回路70に装飾図柄変動開始コマンドを送信する。そして、ステップS83へ移行し、メイン制御フラグに特別図柄変動停止処理をセットする。この装飾図柄変動開始コマンドは装飾図柄遊技の開始指令に相当するものであり、演出制御回路70は装飾図柄変動開始コマンドを受信することに基いて装飾図柄遊技の映像的な演出を開始することを図柄制御回路80に指示し、装飾図柄遊技の音的な演出を開始することを音制御回路90に指示し、装飾図柄遊技の電飾的な演出を開始することを電飾制御回路100に指示する。
4−8.特別図柄変動停止処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動停止処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS10の特別図柄変動停止処理へ移行し、図13のステップS91でタイマT1の現在の計測値から設定値ΔT1を減算することに基いて特別図柄遊技の残り時間および装飾図柄遊技の残り時間を更新する。そして、ステップS92へ移行し、タイマT1の減算結果を「0」と比較する。
CPU51はステップS92でタイマT1の減算結果が「0」であることを検出すると、特別図柄遊技および装飾図柄遊技の終了を判断し、ステップS93でLED回路57に特別図柄変動停止信号を出力する。この特別図柄変動停止信号は特別図柄の変動表示を大当り判定処理の選択結果で停止することを指示するものであり、LED回路57は特別図柄変動停止信号が与えられることに基いて特別図柄の変動表示を選択結果「7」および「−」のいずれかで停止する。
CPU51はステップS93でLED回路57に特別図柄変動停止信号を出力すると、ステップS94で演出制御回路70に装飾図柄変動停止コマンドを送信する。この装飾図柄変動停止コマンドは装飾図柄遊技の停止指令に相当するものであり、演出制御回路70は装飾図柄変動停止コマンドを検出することに基いて装飾図柄遊技の映像的な演出を停止することを図柄制御回路80に指示し、装飾図柄遊技の音的な演出を停止することを音制御回路90に指示し、装飾図柄遊技の電飾的な演出を停止することを電飾制御回路100に指示する。
CPU51はステップS94で装飾図柄変動停止コマンドを送信すると、ステップS95で大当りフラグの設定状態を判断する。ここで大当りフラグのオフを検出したときにはステップS96でメイン制御フラグに大当り判定処理をセットし、大当りフラグのオンを検出したときにはステップS97でメイン制御フラグに大当り遊技処理をセットする。
CPU51はステップS98へ移行すると、カウンタN1から「1」を減算することに基いて特別図柄遊技の保留回数を減算する。そして、ステップS99へ移行し、RAM53の保留データエリアを整理する。この処理は保留データエリアE1のランダムカウンタR1〜R3を消去し、保留データエリアE2を含んだ以後にランダムカウンタR1〜R3が格納されているときにはランダムカウンタR1〜R3を使用順序が1個前の保留データエリアに移動するものであり、例えば保留データエリアE1と保留データエリアE2と保留データエリアE3にランダムカウンタR1〜R3が格納されているときには保留データエリアE1のランダムカウンタR1〜R3が消去され、保留データエリアE2のランダムカウンタR1〜R3が1個前の保留データエリアE1に移され、保留データエリアE3のランダムカウンタR1〜R3が1個前の保留データエリアE2に移される。
4−9.大当り遊技処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り遊技処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS11の大当り遊技処理へ移行する。この大当り遊技処理は15回の大当りラウンドを実行するものであり、大当り遊技処理の開始時にはCPU51から演出制御回路70に大当りラウンド開始コマンドが送信され、大当り遊技処理の終了時には大当りラウンド停止コマンドが送信される。
5.演出制御回路70の内部処理
5−1.メイン処理
演出制御回路70のCPU71は電源が投入されると、図14のステップS201の電源投入処理でRAM73の全データを初期設定する。そして、ステップS202へ移行し、タイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU71がタイマ回路74からのパルス信号を受信することに基いてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU71はステップS202でタイマ割込フラグのオフを検出したときにはステップS203のカウンタ更新処理へ移行し、ステップS202でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS204へ移行する。このステップS204でタイマ割込フラグをオフし、ステップS205のカウンタ更新処理〜ステップS206のコマンド処理を順に実行する。
5−2.INT割込処理
演出制御回路70のCPU71はメイン制御回路50からのストローブ信号(INT信号)を検出すると、INT割込処理を起動する。このストローブ信号はメイン制御回路50がコマンドと共に送信するものであり、CPU71はINT割込処理を起動したときには図15のステップS301でコマンドを受信し、ステップS302でコマンドの受信結果をRAM73に記録する。そして、ステップS303へ移行し、コマンド処理フラグをコマンドの種類に応じてセットする。このコマンド処理フラグはコマンド待ち処理に初期設定されるものであり、図16はメイン制御回路50から送信されるコマンドの種類とコマンド処理フラグの設定内容との関係を示している。
5−3.カウンタ更新処理
CPU71は図14のステップS203へ移行すると、図17のステップS211でランダムカウンタR11の現在の計測値に「1」を加算する。このランダムカウンタR11は装飾図柄の左列の図柄要素,中列の図柄要素,右列の図柄要素を「1〜8」の図柄要素群の中から選択するものであり、3桁のカウンタから構成されている。このランダムカウンタR11の1桁目は、図18に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算され、2桁目は1桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」ずつ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」ずつ加算される。
CPU71は図17のステップS211でランダムカウンタR11を更新すると、ステップS212でランダムカウンタR11の更新結果の1桁目と3桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出したときにはステップS213へ移行し、ランダムカウンタR11の更新結果をRAM73の完全外れ図柄エリアに格納する。即ち、完全外れ図柄エリアは、図18に示すように、左列および右列が相違する完全外れ図柄の基礎データが格納されるものであり、完全外れ図柄エリアの格納データは次回のステップS213で更新される。
CPU71は図17のステップS212でランダムカウンタR11の1桁目と3桁目とが同一であることを検出すると、ステップS214でランダムカウンタR11の1桁目と2桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出したときにはステップS215へ移行し、ランダムカウンタR11の更新結果をRAM73の外れリーチ図柄エリアに格納する。即ち、外れリーチ図柄エリアは、図18に示すように、左列および右列が同一で中列が相違する外れリーチ図柄の基礎データが格納されるものであり、外れリーチ図柄エリアの格納データは次回のステップS215で更新される。
5−3.カウンタ更新処理
CPU71は図14のステップS205のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR12〜R13の現在の計測値に「1」を加算する。これらランダムカウンタR12〜R13は共通の初期値「0」から異なる上限値に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算されるものであり、ランダムカウンタR12〜R13の加算内容は次の通りである。
(1)ランダムカウンタR12は大当り図柄を抽選する乱数値に相当するものである。このランダムカウンタR12は初期値「0」から上限値「7」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(2)ランダムカウンタR13は演出パターンコマンドを抽選する乱数値に相当するものである。このランダムカウンタR13は初期値「0」から上限値「200」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
5−4.コマンド処理
CPU71は図14のステップS206のコマンド処理へ移行すると、図19のステップS401のコマンド待ち処理〜ステップS407の大当りラウンド停止コマンド処理をコマンド処理フラグの設定状態に基いて択一的に行う。
5−4−1.コマンド待ち処理
CPU71はコマンド処理フラグがコマンド待ち処理にセットされていることを検出すると、図19のステップS401のコマンド待ち処理を経て図14のステップS202に復帰する。このコマンド待ち処理はメイン制御回路50からのコマンドを待つ処理であり、実質的な処理動作が行われない。
5−4−2.当落コマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが当落コマンド処理にセットされていることを検出すると、図20のステップS221でRAM73から当落コマンドを検出する。ここで当落コマンドの検出結果が大当りであることを判断したときにはステップS222へ移行し、ランダムカウンタR12の現在の計測値を取得する。そして、ステップS223へ移行し、ランダムカウンタR12の取得結果に「1」を加算し、装飾図柄の各列をランダムカウンタR12の加算結果に設定する。例えばランダムカウンタR12の取得結果が「6」であるときには「6」に「1」が加算され、装飾図柄が大当りの組合せである大当り図柄「七七七」に設定される。
CPU71はステップS221で当落コマンドの検出結果が外れリーチであることを判断すると、ステップS224でRAM73の外れリーチ図柄エリアからランダムカウンタR11の更新結果を検出する。そして、ステップS225へ移行し、ランダムカウンタR11の1桁目〜3桁目の各数字に「1」を加算することに基いて装飾図柄を設定する。例えばランダムカウンタR11の格納結果が「010」であるときには各列の数字に「1」が加算され、装飾図柄が外れリーチの組合せである外れリーチ図柄「一二一」に設定される。
CPU71はステップS221で当落コマンドの検出結果が完全外れであることを判断すると、ステップS226でRAM73の完全外れ図柄エリアからランダムカウンタR11の更新結果を検出する。そして、ステップS227へ移行し、ランダムカウンタR11の1桁目〜3桁目の各数字に「1」を加算することに基いて装飾図柄を設定する。例えばランダムカウンタR11の格納結果が「001」であるときには各列の数字に「1」が加算され、装飾図柄が完全外れの組合せである完全外れ図柄「一一二」に設定される。
CPU71は装飾図柄を設定すると、ステップS228で図柄制御回路80に装飾図柄の設定結果を送信する。そして、ステップS229へ移行し、コマンド処理フラグにコマンド待ち処理をセットする。図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からの装飾図柄の設定結果を受信すると、VDP84に送信する。
5−4−3.変動パターンコマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが変動パターンコマンド処理にセットされていることを検出すると、図21のステップS231でRAM73から変動パターンコマンドの受信結果を検出する。そして、ステップS232でランダムカウンタR13の現在の計測値を取得し、ステップS233へ移行する。
演出制御回路70のROM72には演出テーブルが記録されている。この演出テーブルは、図22に示すように、変動パターンコマンドP1〜P9とランダムカウンタR13と演出パターンコマンドP1−1〜P9−1の相関関係を示すものであり、大当り用の変動パターンコマンドP1〜P3および外れリーチ用の変動パターンコマンドP5〜P7には4種類の演出パターンコマンドが選択肢として設定され、残りの大当り用の変動パターンコマンドP4と残りの外れリーチ用の変動パターンコマンドP8と完全外れ用の変動パターンコマンドP9には1種類の演出パターンコマンドが選択肢として設定されている。
CPU71は図21のステップS233へ移行すると、図22の演出テーブルから変動パターンコマンドの検出結果およびランダムカウンタR13の取得結果に応じた演出パターンコマンドを選択する。例えば変動パターンコマンドとして「P2」が検出され、ランダムカウンタR13として「10」が取得されたときには演出パターンコマンドP2−1が選択される。
CPU71は図21のステップS233で演出パターンコマンドを選択すると、ステップS234で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100に演出パターンコマンドの選択結果を送信する。そして、ステップS235へ移行し、コマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
音制御回路90のROM92には複数の音データが記録されており、音制御回路90のCPU91は演出制御回路70からの演出パターンコマンドを受信したときには演出パターンコマンドの受信結果に応じた音データをROM92から選択し、RAM93に記録する。電飾制御回路100のROM102には複数の電飾データが記録されており、電飾制御回路100のCPU101は演出制御回路70からの演出パターンコマンドを受信したときには演出パターンコマンドの受信結果に応じた電飾データをROM102から選択し、RAM103に記録する。
図柄制御回路80のVROM85には、図23および図24に示すように、複数のビデオデータが記録されている。これら各ビデオデータには1種類の演出パターンコマンドが割付けられており、図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からの演出パターンコマンドを受信したときにはVDP84に送信する。すると、VDP84はVROM85から演出パターンコマンドに応じたビデオデータを選択し、ビデオデータの選択結果を解凍してVRAM86に記録する。これら各ビデオデータはメイン制御回路50から装飾図柄変動開始コマンドが送信されることを契機に再生開始され、メイン制御回路50から装飾図柄変動停止コマンドが送信されることを契機に再生停止されるものであり、各ビデオデータの再生時間は装飾図柄変動開始コマンドが送信されてから装飾図柄変動停止コマンドが送信されるまでの所要時間である変動表示時間と同一値に設定されている。例えば図23のビデオデータV1−1〜V1−4はメイン制御回路50が変動パターンP1を設定したときに選択されるものであり、ビデオデータV1−1〜V1−4の再生時間は変動パターンP1に応じた変動表示時間と同一の共通値(28sec)に設定されている。図24のビデオデータV6−1〜V6−4はメイン制御回路50が変動パターンP6を設定したときに選択されるものであり、ビデオデータV6−1〜V6−4の再生時間は変動パターンP6に応じた変動表示時間と同一の共通値(31sec)に設定されている。
5−4−4.装飾図柄変動開始コマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが装飾図柄変動開始コマンド処理にセットされていることを検出すると、図19のステップS404で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100にスタートコマンドを送信し、コマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
音制御回路90のCPU91は演出制御回路70からのスタートコマンドを受信すると、RAM93の音データを再生することに基いてスピーカ14から音データの選択結果に応じた遊技音を出力する。電飾制御回路100のCPU101は演出制御回路70からのスタートコマンドを受信すると、RAM103の電飾データを再生することに基いて電飾LED17を電飾データの選択結果に応じたパターンで発光させる。
図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からのスタートコマンドを受信すると、VDP84にスタートコマンドを送信する。すると、VDP84はVRAM86のビデオデータを再生することに基いて装飾図柄表示器34にビデオデータに応じた映像を表示し、ビデオデータの再生映像に数字のキャラクタデータを重ねることで装飾図柄の左列と中列と右列が変動(可変)する映像および変動停止(可変停止)する映像を生成する。この装飾図柄の各列の変動停止タイミングは図柄制御回路80のCPU81が演出パターンコマンドの受信結果に応じて設定するものであり、演出パターンコマンドに応じた演出時間の経過前に最終の中列が停止するように設定される。
5−4−5.装飾図柄変動停止コマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが装飾図柄変動停止コマンド処理にセットされていることを検出すると、図19のステップS405で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100にストップコマンドを送信し、コマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
音制御回路90のCPU91は演出制御回路70からのストップコマンドを受信したときには音データの再生処理を停止し、電飾制御回路100のCPU101は演出制御回路70からのストップコマンドを受信したときには電飾データの再生処理を停止する。図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からのストップコマンドを受信したときにはVDP84にビデオデータの再生停止を指令し、VDP84は再生停止が指令されることに基いてビデオデータの再生処理を停止する。
5−4−6.大当りラウンド開始コマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが大当りラウンド開始コマンド処理にセットされていることを検出すると、図19のステップS406で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100に大当りラウンド開始コマンドを送信し、コマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からの大当りラウンド開始コマンドを受信すると、VDP84に送信する。すると、VDP84は大当りラウンド用のビデオデータをVROM85から選択し、ビデオデータの選択結果を再生することに基いて装飾図柄表示器34に大当りラウンド表示を行う。音制御回路90のCPU91は演出制御回路70からの大当りラウンド開始コマンドを受信することに基いてROM92から大当りラウンド用の音データを選択し、音データの選択結果を再生することに基いてスピーカ14から大当りラウンド用の遊技音を出力する。電飾制御回路100のCPU101は演出制御回路70からの大当りラウンド開始コマンドを受信することに基いてROM102から大当りラウンド用の電飾データを選択し、電飾データの選択結果を再生することに基いて電飾LED17を大当りラウンド用に発光させる。
5−4−7.大当りラウンド停止コマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが大当りラウンド停止コマンド処理にセットされていることを検出すると、図19のステップS407で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100に大当りラウンド停止コマンドを送信し、コマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
音制御回路90のCPU91は演出制御回路70からの大当りラウンド停止コマンドを受信することに基いて大当りラウンド用の音データの再生処理を停止し、電飾制御回路100のCPU101は演出制御回路70からの大当りラウンド停止コマンドを受信することに基いて大当りラウンド用の電飾データの再生処理を停止する。図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からの大当りラウンド停止コマンドを受信することに基いてVDP84に大当りラウンド用のビデオデータの再生停止を指令し、VDP84は再生停止が指令されることに基いて大当りラウンド用のビデオデータの再生処理を停止する。
6.図柄制御回路80の内部処理
6−1.ウィンド予告の処理内容
図23のビデオデータV1−1〜V1−4はメイン制御回路50が大当り用の変動パターンP1を設定したときに選択されるものである。これらビデオデータV1−1〜V1−4は相互に演出の進行内容が同一である同一系統の映像を発生させるものであり、ビデオデータV1−1〜V1−4の再生時には装飾図柄の3列が同時に変動開始し、左列および右列が設定結果で順に変動停止することに基いてリーチが発生する。このリーチ状態では風呂演出が発生し、風呂演出の終了後に装飾図柄の3列が停止表示される。
ビデオデータV1−1にはウィンド予告「シルエット花魁」が挿入され、ビデオデータV1−2にはウィンド予告「シルエット偽花魁」が挿入され、ビデオデータV1−3にはウィンド予告「花魁」が挿入され、ビデオデータV1−4にはウィンド予告「偽花魁」が挿入されており、ビデオデータV1−1〜V1−4はウィンド予告の種類の点で相互に相違する。これらウィンド予告「シルエット花魁」〜「偽花魁」はいずれも装飾図柄の3列が変動開始した直後に設定されたものであり、ビデオデータV1−1〜V1−4ではウィンド予告「シルエット花魁」〜「偽花魁」が同一タイミングで発生する。これらビデオデータV1−1〜V1−4は演出パターンコマンドP1−1〜P1−4が選択されることに基いて再生されるものであり、図22に示すように、演出パターンコマンドP1−1にはランダムカウンタR13として80個の数字が割付けられ、演出パターンコマンドP1−2には40個の数字が割付けられ、演出パターンコマンドP1−3には60個の数字が割付けられ、演出パターンコマンドP1−4には21個の数字が割付けられている。
演出パターンコマンドP1−1〜P1−4はメイン制御回路50が大当り用の変動パターンP1を設定したときにランダムカウンタR13に応じて選択されるものであり、ビデオデータV1−1の選択確率は「80/201」に設定され、ビデオデータV1−2の選択確率は「40/201」に設定され、ビデオデータV1−3の選択確率は「60/201」に設定され、ビデオデータV1−4の選択確率は「21/201」に設定されている。従って、大当りが判定されたときにはビデオデータV1−1のウィンド予告「シルエット花魁」が極高確率で発生し、ビデオデータV1−3のウィンド予告「花魁」が高確率で発生し、ビデオデータV1−2のウィンド予告「シルエット偽花魁」が中確率で発生し、ビデオデータV1−4のウィンド予告「偽花魁」が低確率で発生する。
ウィンド予告「シルエット花魁」は大当りの信頼度が極高確率であることを報知するものであり、図25はウィンド予告「シルエット花魁」の演出内容を示している。このウィンド予告「シルエット花魁」は、図25の(b)に示すように、2枚の「障子」の絵柄111を拡大することで開始されるものであり、図25の(c)に示すように、2枚の「障子」の絵柄111には「花魁のシルエット」の絵柄112が重ねて表示され、2枚の「障子」の絵柄111の後方に花魁が待つ演出が発生する。そして、図25の(f)に示すように、2枚の「障子」の絵柄111が開く映像が発生することで空間状の「ウィンド」の絵柄113が生成され、「ウィンド」の絵柄113内には「花魁」の絵柄114が表示される。尚、2枚の「障子」の絵柄111はウィンドを遮蔽する遮蔽図柄に相当し、「花魁のシルエット」の絵柄112はシルエット図柄に相当し、「ウィンド」の絵柄113はウィンド図柄に相当し、「花魁」の絵柄114は第1の予告図柄に相当する。
ウィンド予告「花魁」は大当りの信頼度が高確率であることを報知するものであり、図26はウィンド予告「花魁」の演出内容を示している。このウィンド予告「花魁」は、図26の(b)に示すように、2枚の「障子」の絵柄111を拡大することで開始されるものであり、「花魁のシルエット」の絵柄112が表示されることなく2枚の「障子」の絵柄111が開くことで「ウィンド」の絵柄113が生成され、図26の(d)に示すように、「ウィンド」の絵柄113内には「花魁」の絵柄114が表示される。この「花魁」の絵柄114は第3の予告図柄を兼用するものである。
ウィンド予告「シルエット偽花魁」は大当りの信頼度が中確率であることを報知するものであり、図27はウィンド予告「シルエット偽花魁」の演出内容を示している。このウィンド予告「シルエット偽花魁」は、図27の(b)に示すように、2枚の「障子」の絵柄111を拡大することで開始されるものであり、図27の(c)に示すように、2枚の「障子」の絵柄111にはウィンド予告「シルエット花魁」と同一の「花魁のシルエット」の絵柄112が重ねて表示される。そして、図27の(f)に示すように、2枚の「障子」の絵柄111が開くことで「ウィンド」の絵柄113が生成され、「ウィンド」の絵柄113内には「偽花魁」の絵柄115が表示される。この「偽花魁」の絵柄115は第2の予告図柄に相当するものである。
ウィンド予告「偽花魁」は大当りの信頼度が低確率であることを報知するものであり、図28はウィンド予告「偽花魁」の演出内容を示している。このウィンド予告「偽花魁」は、図28の(b)に示すように、2枚の「障子」の絵柄111を拡大することで開始されるものであり、「花魁のシルエット」の絵柄112が表示されることなく2枚の「障子」の絵柄111が開くことで「ウィンド」の絵柄113が生成され、図28の(d)に示すように、「ウィンド」の絵柄113内には「偽花魁」の絵柄115が表示される。この「偽花魁」の絵柄115は第3の予告図柄を兼用するものである。
図24のビデオデータV5−1〜V5−4はメイン制御回路50が外れリーチ用の変動パターンP5を設定したときに選択されるものである。これらビデオデータV5−1〜V5−4は相互に演出の進行内容が同一である同一系統の映像を発生させるものであり、ビデオデータV5−1〜V5−4の再生時には装飾図柄の3列が同時に変動開始し、左列および右列が設定結果で順に変動停止することに基いてリーチが発生する。このリーチ状態では風呂演出が発生し、風呂演出の終了後には装飾図柄の3列が停止表示される。即ち、ビデオデータV5−1〜V5−4はビデオデータV1−1〜V1−4と同一系統の映像を発生させるものであり、装飾図柄の3列が大当りの組合せにならない点でビデオデータV1−1〜V1−4と相違する。これらビデオデータV5−1〜V5−4にはウィンド予告「シルエット花魁」〜「偽花魁」が挿入されており、ビデオデータV5−1〜V5−4はウィンド予告の種類の点で相互に相違する。
ビデオデータV5−1〜V5−4は演出パターンコマンドP5−1〜P5−4が選択されることに基いて再生されるものであり、演出パターンコマンドP5−1には、図22に示すように、ランダムカウンタR13として20個の数字が割付けられ、演出パターンコマンドP5−2には60個の数字が割付けられ、演出パターンコマンドP5−3には40個の数字が割付けられ、演出パターンコマンドP5−4には81個の数字が割付けられている。これら演出パターンコマンドP5−1〜P5−4はメイン制御回路50が外れリーチ用の変動パターンP5を設定したときにランダムカウンタR13に応じて選択されるものであり、ビデオデータV5−1の選択確率は「20/201」に設定され、ビデオデータV5−2の選択確率は「60/201」に設定され、ビデオデータV5−3の選択確率は「40/201」に設定され、ビデオデータV5−4の選択確率は「81/201」に設定されている。従って、外れリーチが判定されているときにはビデオデータV5−1のウィンド予告「シルエット花魁」が低確率で発生し、ビデオデータV5−3のウィンド予告「花魁」が中確率で発生し、ビデオデータV5−2のウィンド予告「シルエット偽花魁」が高確率で発生し、ビデオデータV5−4のウィンド予告「偽花魁」が極高確率で発生する。
ウィンド予告が風呂演出に発展したときに装飾図柄が大当りの組合せで変動停止する期待度を遊技者の視点で考察する。大当りが判定されているときにはウィンド予告「偽花魁」が低確率で選択され、外れリーチが判定されているときにはウィンド予告「偽花魁」が極高確率で選択されるので、ウィンド予告「偽花魁」から風呂演出に発展したときには装飾図柄の組合せが大当りとなる確率が低くなる。大当りが判定されているときにはウィンド予告「シルエット偽花魁」が中確率で選択され、外れリーチが判定されているときにはウィンド予告「シルエット偽花魁」が高確率で選択されるので、ウィンド予告「シルエット偽花魁」から風呂演出に発展したときには装飾図柄の組合せが大当りとなる確率が中程度になる。大当りが判定されているときにはウィンド予告「花魁」が高確率で選択され、外れリーチが判定されているときにはウィンド予告「花魁」が中確率で選択されるので、ウィンド予告「花魁」から風呂演出に発展したときには装飾図柄の組合せが大当りとなる確率が高くなる。大当りが判定されているときにはウィンド予告「シルエット花魁」が極高確率で選択され、外れリーチが判定されているときにはウィンド予告「シルエット花魁」が低確率で選択されるので、ウィンド予告「シルエット花魁」から風呂演出に発展したときには装飾図柄の組合せが大当りとなる確率が極めて高くなる。即ち、ウィンド予告「偽花魁」〜「シルエット花魁」は大当りとなる実際の期待度を演出内容で遊技者に報知する予告演出として機能するものである。
図23のビデオデータV2−1〜V2−4はメイン制御回路50が大当り用の変動パターンP2を設定したときに選択されるものである。これらビデオデータV2−1〜V2−4は同一の求婚演出の映像を発生させるものであり、ビデオデータV2−1〜V2−4にはウィンド予告「シルエット花魁」〜「偽花魁」が設定されている。これらビデオデータV2−1〜V2−4は演出パターンコマンドP2−1〜P2〜4に基いて選択されるものであり、演出パターンコマンドP2−1〜P2−4には、図22に示すように、演出パターンコマンドP1−1〜P1−4と同一の配分でランダムカウンタR13が割付けられている。
図24のビデオデータV6−1〜V6−4はメイン制御回路50が外れリーチ用の変動パターンP6を設定したときに選択されるものである。これらビデオデータV6−1〜V6−4は同一の求婚演出の映像を発生させるものであり、ビデオデータV6−1〜V6−4にはウィンド予告「シルエット花魁」〜「偽花魁」が設定されている。これらビデオデータV6−1〜V6−4は演出パターンコマンドP6−1〜P6〜4に基いて選択されるものであり、演出パターンコマンドP6−1〜P6−4には、図22に示すように、演出パターンコマンドP5−1〜P5−4と同一の配分でランダムカウンタR13が割付けられている。従って、装飾図柄の組合せが大当りとなる確率はウィンド予告「偽花魁」から求婚演出に発展した場合・ウィンド予告「シルエット偽花魁」から求婚演出に発展した場合・ウィンド予告「花魁」から求婚演出に発展した場合・ウィンド予告「シルエット花魁」から求婚演出に発展した場合の順に高くなる。
図23のビデオデータV3−1〜V3−4はメイン制御回路50が大当り用の変動パターンP3を設定したときに選択されるものである。これらビデオデータV3−1〜V3−4は同一のノーマル演出の映像を発生させるものであり、ビデオデータV3−1〜V3−4にはウィンド予告「シルエット花魁」〜「偽花魁」が設定されている。これらビデオデータV3−1〜V3−4は演出パターンコマンドP3−1〜P3〜4に基いて選択されるものであり、演出パターンコマンドP3−1〜P3−4には、図22に示すように、演出パターンコマンドP1−1〜P1−4と同一の配分でランダムカウンタR13が割付けられている。
図24のビデオデータV7−1〜V7−4はメイン制御回路50が外れリーチ用の変動パターンP7を設定したときに選択されるものである。これらビデオデータV7−1〜V7−4は同一のノーマル演出の映像を発生させるものであり、ビデオデータV7−1〜V7−4にはウィンド予告「シルエット花魁」〜「偽花魁」が設定されている。これらビデオデータV7−1〜V7−4は演出パターンコマンドP7−1〜P7〜4に基いて選択されるものであり、演出パターンコマンドP7−1〜P7−4には、図22に示すように、演出パターンコマンドP5−1〜P5−4と同一の配分でランダムカウンタR13が割付けられている。従って、装飾図柄の組合せが大当りとなる確率はウィンド予告「偽花魁」からノーマル演出に発展した場合・ウィンド予告「シルエット偽花魁」からノーマル演出に発展した場合・ウィンド予告「花魁」からノーマル演出に発展した場合・ウィンド予告「シルエット花魁」からノーマル演出に発展した場合の順に高くなる。
6−2.ビデオデータ再生処理
図29は図柄制御回路80のVDP84がビデオデータV1−1を再生するときの処理内容を示している。このビデオデータV1−1はVDP84がビデオデータV1−1の解凍結果に基いて表示信号を生成し、表示信号の生成結果をLCD回路87に出力することに基いて再生されるものであり、図29のビデオデータ再生処理はVDP84の表示信号生成処理を示している。以下、図29のビデオデータ再生処理について説明する。
ステップS501:装飾図柄表示器34の表示領域内の全体に水彩画の背景を表示する(図25のa参照)。
ステップS502:水彩画の背景の前方に2枚の「障子」の絵柄111を相手側に接触した閉じた状態で表示する(図25のa参照)。これら2枚の「障子」の絵柄111は「ウィンド」の絵柄113を生成するものであり、閉鎖状態ではウインドを遮蔽することになる。このステップS502は第1の制御に相当するものである。
ステップS503:装飾図柄の左列と中列と右列を同時に変動開始する(図25のa参照)。この変動(可変)とは各列の図柄要素が移動しながら変化することを称するものであり、各列の図柄要素の移動方向は上から下に設定され、各列の図柄要素の変化順序は「一」→「二」→「三」…→「七」→「八」→「一」…のループ状に設定されている。
ステップS504:2枚の「障子」の絵柄111を拡大表示する(図25のb参照)。これら2枚の「障子」の絵柄111は相手側に接触した閉じた状態で拡大されるものであり、装飾図柄の3列は2枚の「障子」の絵柄111が拡大することで隠される。このステップS504は第2の制御に相当するものである。
ステップS505:2枚の「障子」の絵柄111に「花魁のシルエット」の絵柄112を重ねて表示し、2枚の「障子」の絵柄111の後方に花魁が待つ映像を発生させる(図25のc参照)。この「花魁のシルエット」の絵柄112は「花魁」の絵柄114および「偽花魁」の絵柄115の双方に同一な輪郭形状を有するものであり、「花魁」の絵柄114および「偽花魁」の絵柄115の双方と同一の大きさで表示される。このステップS503は第3の制御に相当するものである。
ステップS506:「花魁のシルエット」の絵柄112を消去する(図25のd参照)。この「花魁のシルエット」の絵柄112の消去は2枚の「障子」の絵柄111の閉鎖状態で行われるものであり、ステップS505で「花魁のシルエット」の絵柄112を表示開始してから設定時間が経過した時点で行われる。
ステップS507:2枚の「障子」の絵柄111が相手側から遠ざかるように開く映像を発生させ(図25のe参照)、2枚の「障子」の絵柄111を消去する。
ステップS508:2枚の「障子」の絵柄111に換えて「ウィンド」の絵柄113を表示する。この「ウィンド」の絵柄113は装飾図柄表示器34の表示領域内を区画するものであり、2枚の「障子」の絵柄111が開くことで生成された空間領域として表示される。このステップS508は第4の制御に相当するものである。
ステップS509:「ウィンド」の絵柄113内に「花魁」の絵柄114を表示する(図25のf参照)。この「花魁」の絵柄114は「花魁のシルエット」の絵柄112と同一位置に同一の輪郭形状および同一の大きさで表示されるものであり、遊技者は「花魁のシルエット」の絵柄112と「花魁」の絵柄114との関係を明確に認識することができる。このステップS509は第5の制御に相当するものである。
ステップS510:「ウインド」の絵柄113を「花魁」の絵柄114と共に消去する。そして、装飾図柄の3列が水彩画の背景の前方で変動する表示状態に戻し、2枚の「障子」の絵柄111をステップS502と同一の初期サイズで表示する(図25のg参照)。
ステップS511:装飾図柄の左列を設定結果で停止表示する。
ステップS512:装飾図柄の右列を設定結果で停止表示する。これら装飾図柄の左列および右列が停止表示された状態では両列に同一の数字が並ぶリーチ状態が生成される(図25のh参照)。
ステップS513:装飾図柄の3列および2枚の「障子」の絵柄111を消去する。
ステップS514:水彩画の背景を消去し、水彩画の背景に換えて夜の庭の背景を表示する(図30のa参照)。
ステップS515:夜の庭の背景の左上隅部に装飾図柄の左列を設定結果で停止表示し、夜の庭の背景の右上隅部に装飾図柄の右列を設定結果で停止表示する。これら装飾図柄の左列および右列はステップS512のリーチ状態に比べて小さなサイズで縮小表示される(図30のa参照)。
ステップS516:夜の庭の背景の前方に「風呂釜」の絵柄116を表示する。この「風呂釜」の絵柄116内に「殿様」の絵柄117を表示し、「殿様」の絵柄117が風呂に浸かる映像を発生させる(図30のb参照)。
ステップS517:「家来」の絵柄118を表示し、「家来」の絵柄118が風呂の火をたく映像を発生させる(図30のc参照)。
ステップS518:「殿様」の絵柄117の顔色を赤く変化させ、「殿様」の絵柄117が熱さに耐える映像を発生させる(図30のd参照)。
ステップS519:「殿様」の絵柄117の頭部に装飾図柄の中列を表示する(図30のe参照)。この装飾図柄の中列は演出制御回路70が設定したものであり、左上隅部の左列および右上隅部の右列と同一の数字である。
ステップS520:「殿様」の絵柄117の顔色を元に戻し、殿様が風呂の熱さに耐え抜いた映像を発生させる(図30のf参照)。
ステップS521:「風呂釜」の絵柄116と「殿様」の絵柄117と「家来」の絵柄118を装飾図柄の3列と共に消去する。
ステップS522:夜の庭の背景を消去し、夜の庭の背景に換えて水彩画の背景を表示する。
ステップS523:水彩画の背景の前方に装飾図柄の左列と中列と右列を同時に停止表示し、2枚の「障子」の絵柄111を初期サイズで表示する(図30のg参照)。この装飾図柄の3列の停止表示は演出制御回路70の設定結果で行われるものであり、装飾図柄は3列が同一な大当りの組合せで停止表示される。
ビデオデータV1−3はビデオデータV1−1と同一の風呂演出を発生させるものであり、ウインド予告「シルエット花魁」に換えて「花魁」が設定されている点でビデオデータV1−1に対して相違する。図31は図柄制御回路80のVDP84がビデオデータV1−3を再生するときの処理内容を示している。この図31のビデオデータ再生処理はウィンド予告「花魁」に関する部分だけがビデオデータV1−1に対して相違するものであり、ウィンド予告「花魁」が終了した後のステップS511〜ステップS523はビデオデータV1−1と同一である。
ステップS501:装飾図柄表示器34の表示領域内の全体に水彩画の背景を表示する(図26のa参照)。
ステップS502:水彩画の背景の前方に2枚の「障子」の絵柄111を閉鎖状態で表示する(図26のa参照)。
ステップS503:装飾図柄の左列と中列と右列を同時に変動開始する(図26のa参照)。
ステップS504:2枚の「障子」の絵柄111を閉鎖状態のまま拡大表示する(図26のb参照)。
ステップS507:2枚の「障子」の絵柄111が開く映像を発生させ(図26のc参照)、2枚の「障子」の絵柄111を消去する。
ステップS508:2枚の「障子」の絵柄111に換えて「ウィンド」の絵柄113を表示する。
ステップS509:「ウィンド」の絵柄113内に「花魁」の絵柄114を表示し(図26のd参照)、「花魁」の絵柄114を「花魁のシルエット」の絵柄112を表示することなく出現させる。
ステップS510:「ウインド」の絵柄113を「花魁」の絵柄114と共に消去する。そして、装飾図柄の3列が水彩画の背景の前方で変動する表示状態に戻し、2枚の「障子」の絵柄111を初期サイズで表示する(図26のe参照)。
ビデオデータV1−2はビデオデータV1−1と同一の風呂演出を発生させるものであり、ウインド予告「シルエット花魁」に換えて「シルエット偽花魁」が設定されている点でビデオデータV1−1に対して相違する。図32は図柄制御回路80のVDP84がビデオデータV1−2を再生するときの処理内容を示している。この図32のビデオデータ再生処理はウィンド予告「シルエット偽花魁」に関する部分だけがビデオデータV1−1に対して相違するものであり、ウィンド予告「シルエット偽花魁」が終了した後のステップS511〜ステップS523はビデオデータV1−1と同一である。
ステップS501:装飾図柄表示器34の表示領域内の全体に水彩画の背景を表示する(図27のa参照)。
ステップS502:水彩画の背景の前方に2枚の「障子」の絵柄111を閉鎖状態で表示する(図27のa参照)。
ステップS503:装飾図柄の左列と中列と右列を同時に変動開始する(図27のa参照)。
ステップS504:2枚の「障子」の絵柄111を閉鎖状態のまま拡大表示する(図27のb参照)。
ステップS505:2枚の「障子」の絵柄111に「花魁のシルエット」の絵柄112を重ねて表示する(図27のc参照)。この「花魁のシルエット」の絵柄112はビデオデータV1−1の再生時と同一の表示位置に同一の輪郭形状および同一の大きさで表示されるものであり、「花魁のシルエット」の絵柄112から「花魁」の絵柄114が出現するか「偽花魁」の絵柄115が出現するかを識別することは不能にされている。
ステップS506:「花魁のシルエット」の絵柄112を消去する(図27のd参照)。この「花魁のシルエット」の絵柄112の消去は2枚の「障子」の絵柄111の閉鎖状態で行われるものであり、ステップS505で「花魁のシルエット」の絵柄112を表示開始してから設定時間が経過した時点で行われる。
ステップS507:2枚の「障子」の絵柄111が開く映像を発生させ(図27のe参照)、2枚の「障子」の絵柄111を消去する。
ステップS508:2枚の「障子」の絵柄111に換えて「ウィンド」の絵柄113を表示する。
ステップS509:「ウィンド」の絵柄113内に「偽花魁」の絵柄115を表示する(図27のf参照)。この「偽花魁」の絵柄115は「花魁のシルエット」の絵柄112と同一の表示位置に同一の輪郭形状および同一の大きさで表示されるものであり、遊技者は「花魁のシルエット」の絵柄112と「偽花魁」の絵柄115との関係を明確に認識することができる。この「偽花魁」の絵柄115は「花魁」の絵柄114と同一の輪郭形状を有するものであり、輪郭形状の内部の模様(具体的には顔)が相違する。
ステップS510:「ウインド」の絵柄113および「偽花魁」の絵柄115を消去する。そして、装飾図柄の3列が水彩画の背景の前方で変動する状態に戻し、2枚の「障子」の絵柄111を初期サイズで表示する(図27のg参照)。
ビデオデータV1−4はビデオデータV1−1と同一の風呂演出を発生させるものであり、ウインド予告「シルエット花魁」に換えて「偽花魁」が設定されている点でビデオデータV1−1に対して相違する。図33は図柄制御回路80のVDP84がビデオデータV1−4を再生するときの処理内容を示している。この図33のビデオデータ再生処理はウィンド予告「偽花魁」に関する部分だけがビデオデータV1−1に対して相違するものであり、ウィンド予告「偽花魁」が終了した後のステップS511〜ステップS523はビデオデータV1−1と同一である。
ステップS501:装飾図柄表示器34の表示領域内の全体に水彩画の背景を表示する(図28のa参照)。
ステップS502:水彩画の背景の前方に2枚の「障子」の絵柄111を閉鎖状態で表示する(図28のa参照)。
ステップS503:装飾図柄の3列を同時に変動開始する(図28のa参照)。
ステップS504:2枚の「障子」の絵柄111を閉鎖状態のまま拡大表示する(図28のb参照)。
ステップS507:2枚の「障子」の絵柄111が開く映像を発生させ(図28のc参照)、2枚の「障子」の絵柄111を消去する。
ステップS508:2枚の「障子」の絵柄111に換えて「ウィンド」の絵柄113を表示する。
ステップS509:「ウィンド」の絵柄113内に「偽花魁」の絵柄115を表示する(図28のd参照)。この「偽花魁」の絵柄115はビデオデータV1−2の再生時と同一の表示位置に同一の輪郭形状および同一の大きさで表示されるものであり、「花魁のシルエット」の絵柄112が表示されることなく出現する。
ステップS510:「ウインド」の絵柄113を「偽花魁」の絵柄115と共に消去する。そして、装飾図柄の3列が水彩画の背景の前方で変動する状態に戻し、2枚の「障子」の絵柄111を初期サイズで表示する(図28のe参照)。
ビデオデータV5−1はウィンド予告「シルエット花魁」から風呂演出に発展させ、装飾図柄を外れリーチの組合せで停止表示するものである。ビデオデータV5−2はウィンド予告「シルエット偽花魁」から風呂演出に発展させ、装飾図柄を外れリーチの組合せで停止表示するものである。ビデオデータV5−3はウィンド予告「花魁」から風呂演出に発展させ、装飾図柄を外れリーチの組合せで停止表示するものである。ビデオデータV5−4はウィンド予告「偽花魁」から風呂演出に発展させ、装飾図柄を外れリーチの組合せで停止表示するものである。これらビデオデータV5−1〜V5−4はビデオデータV1−1〜V1−4に対して風呂演出の結末が相違するものであり、ビデオデータV5−1〜V5−4の再生時には、図34の(f)に示すように、風呂演出で「殿様」の絵柄117が風呂の熱さに耐え切れずに風呂釜から飛出し、図34の(g)に示すように、装飾図柄が外れリーチの組合せで停止表示される。
図35は図柄制御回路80のVDP84がビデオデータV2−1を再生するときの処理内容を示している。このビデオデータV2−1はウィンド予告「シルエット花魁」から求婚演出に発展させ、装飾図柄を大当りの組合せで停止表示するものである。このビデオデータV2−1の再生処理はウインド予告「シルエット花魁」に関するステップS501からステップS513までが図29のビデオデータV1−1と同一であり、ステップS513以後がビデオデータV1−1に対して相違する。以下、ステップS513以後の処理内容について説明する。
ステップS531:水彩画の背景を消去し、水彩画の背景に換えて城の背景を表示する(図36のa参照)。
ステップS532:城の背景の左上隅部に装飾図柄の左列を停止表示し、城の背景の右上隅部に装飾図柄の右列を停止表示する。これら装飾図柄の左列および右列は設定結果で停止表示されるものであり、ステップS512のリーチの発生状態に比べて小さなサイズで縮小表示される(図36のa参照)。
ステップS533:城の背景の前方に「家来」の絵柄118および「姫」の絵柄119を表示し、「家来」の絵柄118が「姫」の絵柄119に近付く映像を発生させる(図36のb参照)。
ステップS534:「家来」の絵柄118が「姫」の絵柄119に花束を差出し、求婚する映像を発生させる(図36のc参照)。
ステップS535:「家来」の絵柄118と「姫」の絵柄119との間に装飾図柄の中列を停止表示する(図36のd参照)。この中列は演出制御回路70が設定したものであり、左上隅部の左列および右上隅部の右列と同一の数字である。
ステップS536:「家来」の絵柄118が差出した花束を「姫」の絵柄119が受取る映像を発生させる(図36のe参照)。
ステップS537:「家来」の絵柄118および「姫」の絵柄119を装飾図柄の左列・中列・右列と共に消去する。
ステップS538:城の背景を消去し、城の背景に換えて水彩画の背景を表示する(図36のf参照)。
ステップS539:水彩画の背景の前方に装飾図柄の左列と中列と右列を同時に停止表示し、2枚の「障子」の絵柄111を初期サイズで表示する(図36のf参照)。この装飾図柄の3列の停止表示は演出制御回路70の設定結果で行われるものであり、装飾図柄は3列が同一な大当りの組合せで停止表示される。
ビデオデータV2−3はウィンド予告「花魁」から求婚演出に発展させ、装飾図柄を大当りの組合せで停止表示するものであり、ウィンド予告「花魁」を発生させるための処理内容は図31のビデオデータV1−3と同一であり、求婚演出を発生させるための処理内容は図35のビデオデータV2−1と同一である。ビデオデータV2−2はウィンド予告「シルエット偽花魁」から求婚演出に発展させ、装飾図柄を大当りの組合せで停止表示するものであり、ウィンド予告「シルエット偽花魁」を発生させるための処理内容は図32のビデオデータV1−2と同一であり、求婚演出を発生させるための処理内容は図35のビデオデータV2−1と同一である。ビデオデータV2−4はウィンド予告「偽花魁」から求婚演出に発展させ、装飾図柄を大当りの組合せで停止表示するものであり、ウィンド予告「偽花魁」を発生させるための処理内容は図33のビデオデータV1−4と同一であり、求婚演出を発生させるための処理内容は図35のビデオデータV2−1と同一である。
ビデオデータV6−1はウィンド予告「シルエット花魁」から求婚演出に発展させ、装飾図柄を外れリーチの組合せで停止表示するものである。ビデオデータV6−2はウィンド予告「シルエット偽花魁」から求婚演出に発展させ、装飾図柄を外れリーチの組合せで停止表示するものである。ビデオデータV6−3はウィンド予告「花魁」から求婚演出に発展させ、装飾図柄を外れリーチの組合せで停止表示するものである。ビデオデータV6−4はウィンド予告「偽花魁」から求婚演出に発展させ、装飾図柄を外れリーチの組合せで停止表示するものである。これらビデオデータV6−1〜V6−4はビデオデータV2−1〜V2−4に対して求婚演出の結末が相違するものであり、ビデオデータV6−1〜V6−4の再生時には、図37の(d)および(e)に示すように、「家来」の絵柄118が花束を差出しても「姫」の絵柄119が花束を受取らない映像が発生する。そして、図37の(f)に示すように、城の背景が水彩画の背景に切換わり、装飾図柄の3列が外れリーチの組合せで同時に停止表示され、2枚の「障子」の絵柄111が初期サイズで表示される。
図38は図柄制御回路80のVDP84がビデオデータV3−1を再生するときの処理内容を示している。このビデオデータV3−1はウィンド予告「シルエット花魁」からノーマル演出に発展させ、装飾図柄を大当りの組合せで停止表示するものである。このビデオデータV3−1の再生処理はウインド予告「シルエット花魁」に関するステップS501からステップS513までが図29のビデオデータV1−1と同一であり、ステップS513以後がビデオデータV1−1に対して相違する。以下、ステップS513以後の処理内容について説明する。
ステップS541:装飾図柄の中列を通常変動状態から低速変動状態に切換える。この低速変動状態とは装飾図柄をその種類が識別できる程度の低速で変動させるものであり、リーチ状態が発生する前の通常変動速度に比べて遅い速度を称する。
ステップS542:水彩画の背景の左上隅部に装飾図柄の左列を停止表示し、水彩画の背景の右上隅部に装飾図柄の右列を停止表示する。これら装飾図柄の左列および右列は設定結果で停止表示されるものであり、ステップS512のリーチの発生状態に比べて小さなサイズで縮小表示される(図39のa参照)。
ステップS543:装飾図柄の中列を低速変動状態から変動停止させる(図39のb参照)。この中列の変動停止は演出制御回路70の設定結果で行われるものであり、装飾図柄は3列が同一な大当りの組合せで停止表示される。
ステップS544:水彩画の背景の前方に装飾図柄の左列と中列と右列を同一サイズで同時に停止表示する(図39のc参照)。
ビデオデータV3−3はウィンド予告「花魁」からノーマル演出に発展させ、装飾図柄を大当りの組合せで停止表示するものであり、ウィンド予告「花魁」を発生させるための処理内容は図31のビデオデータV1−3と同一であり、ノーマル演出を発生させるための処理内容は図38のビデオデータV3−1と同一である。ビデオデータV3−2はウィンド予告「シルエット偽花魁」からノーマル演出に発展させ、装飾図柄を大当りの組合せで停止表示するものであり、ウィンド予告「シルエット偽花魁」を発生させるための処理内容は図32のビデオデータV1−2と同一であり、ノーマル演出を発生させるための処理内容は図38のビデオデータV3−1と同一である。ビデオデータV3−4はウィンド予告「偽花魁」からノーマル演出に発展させ、装飾図柄を大当りの組合せで停止表示するものであり、ウィンド予告「偽花魁」を発生させるための処理内容は図33のビデオデータV1−4と同一であり、ノーマル演出を発生させるための処理内容は図38のビデオデータV3−1と同一である。
ビデオデータV7−1はウィンド予告「シルエット花魁」からノーマル演出に発展させるものであり、ビデオデータV7−2はウィンド予告「シルエット偽花魁」からノーマル演出に発展させるものである。ビデオデータV7−3はウィンド予告「花魁」からノーマル演出に発展させるものであり、ビデオデータV7−4はウィンド予告「偽花魁」からノーマル演出に発展させるものである。これらビデオデータV7−1〜V7−4はビデオデータV3−1〜V3−4に対してノーマル演出の結末が相違するものであり、図40の(b)に示すように、ノーマル演出で装飾図柄の中列が外れリーチの組合せとなるもので停止表示される。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
ビデオデータV1−1等が選択されたときには2枚の「障子」の絵柄111が拡大され、2枚の「障子」の絵柄111の拡大状態で2枚の「障子」の絵柄111に重ねて「花魁のシルエット」の絵柄112が表示される。そして、「ウィンド」の絵柄113が表示され、「花魁のシルエット」の絵柄112の姿である「花魁」の絵柄114が「ウィンド」の絵柄113内に表示される。このビデオデータV1−1等は大当りが判定されたときに極高確率で選択されるものであり、「花魁のシルエット」の絵柄112が出現した後に「花魁」の絵柄114が出現したときには大当りが極高確率で発生する。
ビデオデータV1−2等が選択されたときには2枚の「障子」の絵柄111が拡大され、2枚の「障子」の絵柄111の拡大状態で2枚の「障子」の絵柄111に重ねて「花魁のシルエット」の絵柄112が表示される。そして、「ウィンド」の絵柄113が表示され、「花魁のシルエット」の絵柄112の姿である「偽花魁」の絵柄115が「ウィンド」の絵柄113内に表示される。このビデオデータV1−2等は大当りが判定されたときに中確率で選択されるものであり、「花魁のシルエット」の絵柄112が出現した後に「偽花魁」の絵柄115が出現したときには大当りが中確率で発生する。
ビデオデータV1−3等が選択されたときには2枚の「障子」の絵柄111が拡大される。そして、「花魁のシルエット」の絵柄112が表示されることなく「ウィンド」の絵柄113が表示され、「ウィンド」の絵柄113内に「花魁」の絵柄114が突然に表示される。このビデオデータV1−3等は大当りが判定されたときに高確率で選択されるものであり、「花魁のシルエット」の絵柄112が出現することなく「花魁」の絵柄114が出現したときには大当りが高確率で発生する。
ビデオデータV1−4等が選択されたときには2枚の「障子」の絵柄111が拡大される。そして、「花魁のシルエット」の絵柄112が表示されることなく「ウィンド」の絵柄113が表示され、「ウィンド」の絵柄113内に「偽花魁」の絵柄115が突然に表示される。このビデオデータV1−4等は大当りが判定されたときに低確率で選択されるものであり、「花魁のシルエット」の絵柄112が出現することなく「偽花魁」の絵柄115が出現したときには大当りが低確率で発生する。
即ち、2枚の「障子」の絵柄111が拡大された時点では「花魁のシルエット」の絵柄112が出現するか否か分らず、2枚の「障子」の絵柄111が開放されても「花魁」の絵柄114および「偽花魁」の絵柄115のいずれが出現するのか分らない。従って、2枚の「障子」の絵柄111の拡大を共通の起点として始まったウインド予告の展開および結末が分らなくなるので、予告演出の興趣が高まる。
「花魁」の絵柄114の輪郭形状および「偽花魁」の絵柄115の輪郭形状を相互に同一に設定し、「花魁」の絵柄114の顔(輪郭形状の内部形状)および「偽花魁」の絵柄115の顔(輪郭形状の内部形状)を相互に非同一に設定し、「花魁のシルエット」の絵柄112の輪郭形状を「花魁」の絵柄114の輪郭形状および「偽花魁」の絵柄115の輪郭形状の双方と同一に設定した。このため、「花魁のシルエット」の絵柄112と「花魁」の絵柄114の関係が映像的に明確になり、「花魁のシルエット」の絵柄112と「偽花魁」の絵柄115の関係も映像的に明確になるので、この点からも予告演出の興趣が高まる。しかも、「花魁のシルエット」の絵柄112の大きさと「花魁」の絵柄114の大きさと「偽花魁」の絵柄115の大きさの3者を同一に設定したので、「花魁のシルエット」の絵柄112と「花魁」の絵柄114の関係が映像的に一層明確になり、「花魁のシルエット」の絵柄112と「偽花魁」の絵柄115の関係も映像的に一層明確になる。さらに、「花魁のシルエット」の絵柄112の2枚の「障子」の絵柄111に対する表示位置と「花魁」の絵柄114の2枚の「障子」の絵柄111に対する表示位置と「偽花魁」の絵柄115の2枚の「障子」の絵柄111に対する表示位置の3者を同一に設定したので、「花魁のシルエット」の絵柄112と「花魁」の絵柄114の関係が映像的により一層明確になり、「花魁のシルエット」の絵柄112と「偽花魁」の絵柄115の関係も映像的により一層明確になる。
上記実施例1においては、ウインド予告「花魁」の信頼度をウインド予告「シルエット花魁」とウインド予告「シルエット偽花魁」の間に設定したが、これに限定されるものではなく、例えばウインド予告「シルエット花魁」よりも高く設定したり、あるいは、ウインド予告「シルエット偽花魁」よりも低く設定しても良い。
上記実施例1においては、ウインド予告「偽花魁」の信頼度をウインド予告「シルエット花魁」およびウインド予告「シルエット偽花魁」の双方より低く設定したが、これに限定されるものではなく、例えばウインド予告「シルエット花魁」よりも高く設定したり、あるいは、ウインド予告「シルエット花魁」とウインド予告「シルエット偽花魁」との間に設定しても良い。
上記実施例1においては、「花魁のシルエット」の絵柄112を表示しなかったときには「ウィンド」の絵柄113内に「花魁」の絵柄114または「偽花魁」の絵柄115を表示したが、これに限定されるものではなく、例えば「殿様」の絵柄117や「家来」の絵柄118や「姫」の絵柄118を表示しても良い。この場合、「殿様」の絵柄117および「家来」の絵柄118を「ウィンド」の絵柄113内に表示するときに風呂演出を大当りのパターンで発生させたり外れのパターンで発生させたり、「家来」の絵柄118および「姫」の絵柄118を「ウィンド」の絵柄113内に表示するときに求婚演出を大当りのパターンで発生させたり外れのパターンで発生させても良い。
上記実施例1においては、遮蔽図柄として両開きの2枚の「障子」の絵柄111を表示したが、これに限定されるものではなく、例えば片開きの1枚の「扉」の絵柄を表示しても良い。
上記実施例1においては、ウィンド予告「シルエット花魁」およびウィンド予告「シルエット偽花魁」で「花魁のシルエット」の絵柄112を消去した後に2枚の「障子」の絵柄111を開放したが、これに限定されるものではなく、例えば「花魁のシルエット」の絵柄112を消去することなく表示したまま2枚の「障子」の絵柄112を開放しても良い。図41はウィンド予告「シルエット花魁」で「花魁のシルエット」の絵柄112を表示したまま2枚の「障子」の絵柄112を開放する映像の一例を示している。
実施例1を示す図(aは遊技機の全体構成を示す前面図、bは側面図) 遊技盤を示す前面図 電気的構成を示すブロック図 メイン制御回路のメイン処理を示すフローチャート メイン制御回路の入力処理を示すフローチャート メイン制御回路のデータ取得処理を示すフローチャート メイン制御回路の保留データエリアを示す図 メイン制御回路の大当り判定処理を示すフローチャート メイン制御回路の変動パターン設定処理を示すフローチャート 大当り用の変動パターンを選択するための制御データを示す図(メイン制御回路の記録内容を示す図) 外れリーチ用の変動パターンを選択するための制御データを示す図(メイン制御回路の記録内容を示す図) メイン制御回路の特別図柄変動開始処理を示すフローチャート メイン制御回路の特別図柄変動停止処理を示すフローチャート 演出制御回路のメイン処理を示すフローチャート 演出制御回路のINT割込処理を示すフローチャート コマンドとコマンド処理フラグとの関係を示す図 演出制御回路のカウンタ更新処理を示すフローチャート ランダムカウンタの加算内容を説明するための図 演出制御回路のコマンド処理を示すフローチャート 演出制御回路の当落コマンド処理を示すフローチャート 演出制御回路の変動パターンコマンド処理を示すフローチャート 演出パターンコマンドを選択するための制御データを示す図(演出制御回路の記録内容を示す図) 大当り用のビデオデータを選択するための制御データを示す図(図柄制御回路の記録内容を示す図) 外れ用のビデオデータを選択するための制御データを示す図(図柄制御回路の記録内容を示す図) ビデオデータの再生結果を示す図(ウィンド予告「シルエット花魁」を示す図) ビデオデータの再生結果を示す図(ウィンド予告「花魁」を示す図) ビデオデータの再生結果を示す図(ウィンド予告「シルエット偽花魁」を示す図) ビデオデータの再生結果を示す図(ウィンド予告「偽花魁」を示す図) 図柄制御回路のビデオデータ再生処理を示すフローチャート(ウィンド予告「シルエット花魁」から風呂演出を発生させるための処理内容を示す図) ビデオデータの再生結果を示す図(大当り用の風呂演出を示す図) 図柄制御回路のビデオデータ再生処理を示すフローチャート(ウィンド予告「花魁」から風呂演出を発生させるための処理内容を示す図) 図柄制御回路のビデオデータ再生処理を示すフローチャート(ウィンド予告「シルエット偽花魁」から風呂演出を発生させるための処理内容を示す図) 図柄制御回路のビデオデータ再生処理を示すフローチャート(ウィンド予告「偽花魁」から風呂演出を発生させるための処理内容を示す図) ビデオデータの再生結果を示す図(外れリーチ用の風呂演出を示す図) 図柄制御回路のビデオデータ再生処理を示すフローチャート(ウィンド予告「シルエット花魁」から求婚演出を発生させるための処理内容を示す図) ビデオデータの再生結果を示す図(大当り用の求婚演出を示す図) ビデオデータの再生結果を示す図(外れリーチ用の求婚演出を示す図) 図柄制御回路のビデオデータ再生処理を示すフローチャート(ウィンド予告「シルエット花魁」からノーマル演出を発生させるための処理内容を示す図) ビデオデータの再生結果を示す図(大当り用のノーマル演出を示す図) ビデオデータの再生結果を示す図(外れリーチ用のノーマル演出を示す図) ウィンド予告「シルエット花魁」の変形例を示す図
符号の説明
24は特別図柄始動口、27は大入賞口、33は特別図柄表示器、34は装飾図柄表示器、50はメイン制御回路、70は演出制御回路、80は図柄制御回路を示している。

Claims (1)

  1. 一定周期で乱数値を更新する乱数更新手段と、
    遊技球が始動口に入賞したことを検出して始動信号を出力する始動口センサと、
    前記始動口センサから始動信号が出力されることに基いて前記乱数値の更新結果を取得する乱数取得手段と、
    前記乱数取得手段の取得結果に基いて可変入賞口を開放する大当りおよび可変入賞口を開放しない外れを判定する当落判定手段と、
    前記当落判定手段が前記大当りを判定したときには複数の識別図柄を予め決められた大当りの組合せに設定し、前記当落判定手段が前記外れを判定したときには前記複数の識別図柄を前記大当りの組合せとは相違する外れの組合せに設定する図柄設定手段と、
    前記複数の識別図柄を図柄表示器に可変表示した後に前記図柄設定手段の設定結果に応じた組合せで停止表示する図柄遊技の映像を発生させる図柄遊技手段と、
    前記複数の識別図柄が前記大当りの組合せで停止表示されることを予告する映像を発生させるものであって、演出内容が相互に相違する第1の予告データと第2の予告データと第3の予告データを含む複数の予告データが記録された記録手段と、
    前記複数の予告データのうちから予告データを選択するものであって、前記当落判定手段が前記大当りを判定したときには前記第1の予告データを前記第2の予告データに比べて高確率で選択する制御を行い、前記当落判定手段が前記外れを判定したときには前記第2の予告データを前記第1の予告データに比べて高確率で選択する制御を行う予告データ選択手段と、
    前記予告データ選択手段の選択結果を前記図柄表示器に前記複数の識別図柄が可変表示されてから停止表示されるまでの期間内で表示する予告データ再生手段とを備え、
    前記予告データ再生手段は、
    前記予告データ選択手段が前記第1の予告データを選択したときには、
    前記図柄表示器の表示領域内を区画するウィンドを遮蔽する遮蔽図柄を表示する第1の制御と、
    前記第1の制御で表示された前記遮蔽図柄を拡大表示する第2の制御と、
    前記第2の制御で前記遮蔽図柄を拡大表示した後に前記遮蔽図柄に重ねてシルエット図柄を表示する第3の制御と、
    前記第3の制御で前記シルエット図柄を表示した後に前記遮蔽図柄を前記ウィンドが開放されるように移動表示し、前記遮蔽図柄が移動することで開放された領域をウィンド図柄として表示する第4の制御と、
    前記第4の制御で表示された前記ウィンド図柄内に前記シルエット図柄の姿である第1の予告図柄を表示する第5の制御とを行い、
    前記予告データ選択手段が前記第2の予告データを選択したときには、
    前記第1の制御から前記第4の制御を行った後に前記第5の制御で前記シルエット図柄の姿であって前記第1の予告図柄とは相違する第2の予告図柄を前記ウィンド図柄内に表示し、
    前記予告データ選択手段が前記第3の予告データを選択したときには、
    前記第1の制御および前記第2の制御を行った後に前記第3の制御を行うことなく前記第4の制御で前記ウィンド図柄を表示し、前記第5の制御で前記ウィンド図柄内に第3の予告図柄を表示する
    ことを特徴とする遊技機。

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