JP2007282983A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】現在の遊技モードに換えてどのような遊技モードが設定されたかを背景の映像から遊技者に明確に伝えること。
【解決手段】お姫さまモードの設定時には橋の背景の映像が大きなお姫さまモード領域141内に表示され、世界地図の背景の映像が小さなギャンブラーモード領域142内に表示されるので、遊技者が遊技モードの全種類を橋の背景の映像および世界地図の背景の映像から把握することができる。しかも、お姫さまモードがギャンブラーモードに変更されたときにはお姫さまモード領域141が小さくなり、ギャンブラーモード領域142が大きくなる。このため、お姫さまモード領域141およびギャンブラーモード領域142のそれぞれが変化する様子から遊技モードの変更そのものを遊技者に明確に伝えることができるので、総じて、遊技者が現在の遊技モードに換えてどのような遊技モードが設定されたかを背景の映像から明確に認識することができる。
【選択図】図47
【解決手段】お姫さまモードの設定時には橋の背景の映像が大きなお姫さまモード領域141内に表示され、世界地図の背景の映像が小さなギャンブラーモード領域142内に表示されるので、遊技者が遊技モードの全種類を橋の背景の映像および世界地図の背景の映像から把握することができる。しかも、お姫さまモードがギャンブラーモードに変更されたときにはお姫さまモード領域141が小さくなり、ギャンブラーモード領域142が大きくなる。このため、お姫さまモード領域141およびギャンブラーモード領域142のそれぞれが変化する様子から遊技モードの変更そのものを遊技者に明確に伝えることができるので、総じて、遊技者が現在の遊技モードに換えてどのような遊技モードが設定されたかを背景の映像から明確に認識することができる。
【選択図】図47
Description
本発明は、図柄表示器に識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する構成のパチンコ遊技機に関する。
上記パチンコ遊技機には複数の背景の映像のうちから遊技モードの設定結果に応じたものを図柄表示器の表示領域の全体に表示する構成のものがある。この背景の映像とは識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示するときの後景の映像を称するものであり、識別図柄が大当りの組合せとなるか否かを演出する物語調のリーチ演出の映像を含む。
特開2002−325925号公報
従来のパチンコ遊技機の場合、現在の遊技モードが別の遊技モードに切換えられたときには現在の背景の映像を消去し、現在の背景の映像に換えて別の遊技モードに応じた別の背景の映像を図柄表示器の表示領域の全体に表示している。このため、現在の背景の映像が別の背景の映像に瞬時に切換わるので、遊技者が背景の映像が切換わる様子を明確に認識することができない。しかも、遊技者が遊技モードとしてどのような種類が存在するのかを把握することができないので、総じて現在の遊技モードに換えてどのような遊技モードが設定されたかを背景の映像だけでは明確に認識することができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者が現在の遊技モードに換えてどのような遊技モードが設定されたかを背景の映像から明確に認識することが可能なパチンコ遊技機を提供することにある。
請求項1記載のパチンコ遊技機は[1]遊技盤〜[11]予告図柄表示手段を備え、[8]背景表示手段が[8−1]の処理を行うところに特徴を有している。
[1]遊技盤は遊技球が転動可能な遊技領域を有するものである。図2の符号18は遊技盤の一例であり、図2の符号22は遊技領域の一例である。
[2]始動口は遊技盤の遊技領域内に設けられたものであり、遊技球が入賞可能なものである。図2の符号24は始動口の一例である。
[3]可変入賞口は遊技盤の遊技領域内に設けられたものであり、遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に相互に切換えられるものである。図2の入賞口台板26は遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に相互に切換えられる特別入賞口を有するものであり、特別入賞口は可変入賞口に相当する。
[4]図柄表示器は遊技盤の遊技領域内に設けられたものであり、複数の図柄要素からなる識別図柄が表示されるものである。図2の装飾図柄表示器32は図柄表示器の一例であり、装飾図柄表示器32に表示される装飾図柄は識別図柄に相当する。
[5]当落判定手段は遊技球が始動口に入賞することに基づいて可変入賞口を開放する大当りおよび可変入賞口を開放しない外れを判定するものであり、図9のステップS55は当落判定手段の一例である。
[6]図柄設定手段は当落判定手段が大当りを判定したときには識別図柄を予め決められた大当りの組合せに設定し、当落判定手段が外れを判定したときには識別図柄を大当りの組合せとは相違する外れの組合せに設定するものである。図24のステップS243およびステップS245のそれぞれは識別図柄を大当りの組合せに設定する図柄設定手段の一例であり、識別図柄を複数の図柄要素が相互に同一な大当りの組合せに設定する。図24のステップS247およびステップS248のそれぞれは識別図柄を外れの組合せに設定する図柄設定手段の一例であり、識別図柄を複数の図柄要素が相互に同一ではない外れの組合せに設定する。
[7]モード設定手段は複数の遊技モードのうちから遊技モードを選択的に設定するものであり、遊技モードとは図柄表示器に識別図柄を表示するときの背景の映像を選択するための情報を称する。図32のステップS305およびステップS306のそれぞれはモード設定手段の一例であり、ステップS305のモード設定手段はお姫さまモードフラグをオフすることに基づいて遊技モードをギャンブラーモードに設定し、ステップS306のモード設定手段はお姫さまモードフラグをオンすることに基づいて遊技モードをお姫さまモードに設定する。
[8]背景表示手段は図柄表示器の表示領域を複数の表示領域に区画し、現在の遊技モードに応じた背景の映像を複数の表示領域のうち最も大きな表示領域内に最も大きく表示すると同時に残りの遊技モードに応じた残りの背景の映像を残りの表示領域内に現在の遊技モードに応じた背景の映像に比べて小さく表示するものである。図3の図柄制御回路80は背景表示手段の一例であり、図35〜図39のそれぞれは図柄制御回路80がお姫さまモードの設定時に装飾図柄表示器32に表示する映像を示している。この図柄制御回路80はお姫さまモードの設定状態では装飾図柄表示器32の表示器領域を大きなお姫さまモード領域141および小さなギャンブラーモード領域142に区画し、お姫さまモードに応じた背景の映像を大きなお姫さまモード領域141内に表示し、ギャンブラーモードに応じた背景の映像を小さなギャンブラーモード領域142内に表示する。図40〜図44のそれぞれは図柄制御回路80がギャンブラーモードの設定時に装飾図柄表示器32に表示する映像を示している。この図柄制御回路80はギャンブラーモードの設定状態では装飾図柄表示器32の表示器領域を小さなお姫さまモード領域141および大きなギャンブラーモード領域142に区画し、お姫さまモードに応じた背景の映像を小さなお姫さまモード領域141内に表示し、ギャンブラーモードに応じた背景の映像を大きなギャンブラーモード領域142内に表示する。
[9]識別図柄表示手段は識別図柄を現在の遊技モードに応じた最も大きな背景の映像の前方に可変状態および可変停止状態で順に表示するものであり、識別図柄を図柄設定手段の設定結果に応じた組合せとなるように停止表示するものである。図3の図柄制御回路80は識別図柄表示手段の一例であり、お姫さまモードの設定状態では、図35〜図39に示すように、お姫さまモードに応じた背景の映像の前方に装飾図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示し、ギャンブラーモードの設定状態では、図40〜図44に示すように、ギャンブラーモードに応じた背景の映像の前方に装飾図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示する。
[10]予告判定手段は予告を行うか否かを判定するものであり、予告とは識別図柄が大当りの組合せとなることを複数の図柄要素の全てが停止表示される前に報知する行為を称する。図26のステップS278は予告判定手段の一例であり、装飾図柄が大当りの組合せとなるときには予告を行うことを高確率で判定し、装飾図柄が外れの組合せとなるときには予告を行うことを低確率で判定する。
[11]予告図柄表示手段は予告判定手段が予告を行うことを判定したときには残りの遊技モードに応じた残りの背景の映像の前方に予告図柄を複数の図柄要素の全てが停止表示される前に表示するものである。図3の図柄制御回路80は予告図柄表示手段の一例であり、お姫さまモードの設定状態では、図48に示すように、ギャンブラーモード領域142内の背景の映像の前方にギャンブラーモード用のギャンブラーの図柄131を表示することで予告を行い、ギャンブラーモードの設定状態では、図49に示すように、お姫さまモード領域141内の背景の映像の前方にお姫さまモード用のお姫さまの図柄121を表示することで予告を行う。
[8−1]背景表示手段はモード設定手段が現在の遊技モードに換えて別の遊技モードを設定したときには現在の遊技モードに応じた現在の背景の映像が表示されている最も大きな表示領域を小さくしながら別の遊技モードに応じた残りの背景の映像が表示されている残りの表示領域を最も大きくする処理を行う。図45はギャンブラーモードに換えてお姫さまモードが設定されたときの映像を示すものである。この場合にはギャンブラーモード領域142が小さくなり、お姫さまモード領域141が大きくなる。図47はお姫さまモードに換えてギャンブラーモードが設定されたときの映像を示すものである。この場合にはお姫さまモード領域141が小さくなり、ギャンブラーモード領域142が大きくなる。
[1]遊技盤は遊技球が転動可能な遊技領域を有するものである。図2の符号18は遊技盤の一例であり、図2の符号22は遊技領域の一例である。
[2]始動口は遊技盤の遊技領域内に設けられたものであり、遊技球が入賞可能なものである。図2の符号24は始動口の一例である。
[3]可変入賞口は遊技盤の遊技領域内に設けられたものであり、遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に相互に切換えられるものである。図2の入賞口台板26は遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に相互に切換えられる特別入賞口を有するものであり、特別入賞口は可変入賞口に相当する。
[4]図柄表示器は遊技盤の遊技領域内に設けられたものであり、複数の図柄要素からなる識別図柄が表示されるものである。図2の装飾図柄表示器32は図柄表示器の一例であり、装飾図柄表示器32に表示される装飾図柄は識別図柄に相当する。
[5]当落判定手段は遊技球が始動口に入賞することに基づいて可変入賞口を開放する大当りおよび可変入賞口を開放しない外れを判定するものであり、図9のステップS55は当落判定手段の一例である。
[6]図柄設定手段は当落判定手段が大当りを判定したときには識別図柄を予め決められた大当りの組合せに設定し、当落判定手段が外れを判定したときには識別図柄を大当りの組合せとは相違する外れの組合せに設定するものである。図24のステップS243およびステップS245のそれぞれは識別図柄を大当りの組合せに設定する図柄設定手段の一例であり、識別図柄を複数の図柄要素が相互に同一な大当りの組合せに設定する。図24のステップS247およびステップS248のそれぞれは識別図柄を外れの組合せに設定する図柄設定手段の一例であり、識別図柄を複数の図柄要素が相互に同一ではない外れの組合せに設定する。
[7]モード設定手段は複数の遊技モードのうちから遊技モードを選択的に設定するものであり、遊技モードとは図柄表示器に識別図柄を表示するときの背景の映像を選択するための情報を称する。図32のステップS305およびステップS306のそれぞれはモード設定手段の一例であり、ステップS305のモード設定手段はお姫さまモードフラグをオフすることに基づいて遊技モードをギャンブラーモードに設定し、ステップS306のモード設定手段はお姫さまモードフラグをオンすることに基づいて遊技モードをお姫さまモードに設定する。
[8]背景表示手段は図柄表示器の表示領域を複数の表示領域に区画し、現在の遊技モードに応じた背景の映像を複数の表示領域のうち最も大きな表示領域内に最も大きく表示すると同時に残りの遊技モードに応じた残りの背景の映像を残りの表示領域内に現在の遊技モードに応じた背景の映像に比べて小さく表示するものである。図3の図柄制御回路80は背景表示手段の一例であり、図35〜図39のそれぞれは図柄制御回路80がお姫さまモードの設定時に装飾図柄表示器32に表示する映像を示している。この図柄制御回路80はお姫さまモードの設定状態では装飾図柄表示器32の表示器領域を大きなお姫さまモード領域141および小さなギャンブラーモード領域142に区画し、お姫さまモードに応じた背景の映像を大きなお姫さまモード領域141内に表示し、ギャンブラーモードに応じた背景の映像を小さなギャンブラーモード領域142内に表示する。図40〜図44のそれぞれは図柄制御回路80がギャンブラーモードの設定時に装飾図柄表示器32に表示する映像を示している。この図柄制御回路80はギャンブラーモードの設定状態では装飾図柄表示器32の表示器領域を小さなお姫さまモード領域141および大きなギャンブラーモード領域142に区画し、お姫さまモードに応じた背景の映像を小さなお姫さまモード領域141内に表示し、ギャンブラーモードに応じた背景の映像を大きなギャンブラーモード領域142内に表示する。
[9]識別図柄表示手段は識別図柄を現在の遊技モードに応じた最も大きな背景の映像の前方に可変状態および可変停止状態で順に表示するものであり、識別図柄を図柄設定手段の設定結果に応じた組合せとなるように停止表示するものである。図3の図柄制御回路80は識別図柄表示手段の一例であり、お姫さまモードの設定状態では、図35〜図39に示すように、お姫さまモードに応じた背景の映像の前方に装飾図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示し、ギャンブラーモードの設定状態では、図40〜図44に示すように、ギャンブラーモードに応じた背景の映像の前方に装飾図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示する。
[10]予告判定手段は予告を行うか否かを判定するものであり、予告とは識別図柄が大当りの組合せとなることを複数の図柄要素の全てが停止表示される前に報知する行為を称する。図26のステップS278は予告判定手段の一例であり、装飾図柄が大当りの組合せとなるときには予告を行うことを高確率で判定し、装飾図柄が外れの組合せとなるときには予告を行うことを低確率で判定する。
[11]予告図柄表示手段は予告判定手段が予告を行うことを判定したときには残りの遊技モードに応じた残りの背景の映像の前方に予告図柄を複数の図柄要素の全てが停止表示される前に表示するものである。図3の図柄制御回路80は予告図柄表示手段の一例であり、お姫さまモードの設定状態では、図48に示すように、ギャンブラーモード領域142内の背景の映像の前方にギャンブラーモード用のギャンブラーの図柄131を表示することで予告を行い、ギャンブラーモードの設定状態では、図49に示すように、お姫さまモード領域141内の背景の映像の前方にお姫さまモード用のお姫さまの図柄121を表示することで予告を行う。
[8−1]背景表示手段はモード設定手段が現在の遊技モードに換えて別の遊技モードを設定したときには現在の遊技モードに応じた現在の背景の映像が表示されている最も大きな表示領域を小さくしながら別の遊技モードに応じた残りの背景の映像が表示されている残りの表示領域を最も大きくする処理を行う。図45はギャンブラーモードに換えてお姫さまモードが設定されたときの映像を示すものである。この場合にはギャンブラーモード領域142が小さくなり、お姫さまモード領域141が大きくなる。図47はお姫さまモードに換えてギャンブラーモードが設定されたときの映像を示すものである。この場合にはお姫さまモード領域141が小さくなり、ギャンブラーモード領域142が大きくなる。
請求項1記載のパチンコ遊技機によれば、遊技モードが停滞しているときには現在の遊技モードに応じた背景の映像が複数の表示領域のうち最も大きな表示領域内に表示され、残りの遊技モードに応じた残りの背景の映像が残りの表示領域内に表示されるので、遊技者が遊技モードの全種類を最も大きな表示領域内の背景の映像および残りの表示領域内の背景の映像の双方から予め把握しておくことができる。しかも、遊技モードが変更されたときには最も大きな表示領域が小さくなり、別の遊技モードに応じた残りの背景の映像が表示されている残りの表示領域が最も大きくなる。このため、表示領域の大きさが変わる様子から遊技モードの変更そのものを遊技者に明確に伝えることができるので、総じて、遊技者が現在の遊技モードに換えてどのような遊技モードが設定されたかを背景の映像から明確に認識することが可能になる。さらに、小さな残りの表示領域内の残りの背景の前方に予告図柄を表示することで識別図柄が大当りの組合せとなることを予告しているので、小さな残りの表示領域を遊技モードの報知領域としてだけでなく識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技用の遊技領域として有効に活用することができる。
[1]機械的構成および電気的構成の説明
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には横長な長方形状の上皿板3および横長な長方形状の下皿板4が上下2段に固定されており、上皿板3の前面には上面が開口する上皿5が固定され、下皿板4の前面には上面が開口する下皿6が固定されている。
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には横長な長方形状の上皿板3および横長な長方形状の下皿板4が上下2段に固定されており、上皿板3の前面には上面が開口する上皿5が固定され、下皿板4の前面には上面が開口する下皿6が固定されている。
下皿板4の前面には右端部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が前後方向へ延びる軸を中心に回動可能に装着されている。このハンドル台7の後方には発射ソレノイド9が固定されており、発射ソレノイド9には打球槌10が連結されている。この発射ソレノイド9は打球槌10の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されたときには発射ソレノイド9に駆動電源が印加され、打球槌10が駆動することに基づいて上皿5内の遊技球を上皿5内から弾き出す。
前枠2の前面には窓枠11が装着されている。この窓枠11は円形孔状の窓部12を有するものであり、窓部12の内周面には透明なガラス窓13が固定されている。この窓枠11の後面には左上隅部および右上隅部のそれぞれに位置してスピーカ14が固定されており、各スピーカ14の前方には網状のスピーカカバー15が配置されている。これら各スピーカカバー15は窓枠11に固定されたものであり、各スピーカ14が再生する効果音は前方のスピーカカバー15を通して放出される。窓枠11には各スピーカカバー15の下方に位置して2個のランプカバー16が固定されており、各ランプカバー16の後方には複数の電飾LED17(図3参照)が配置されている。これら各電飾LED17は窓枠11に固定されたものであり、各ランプカバー16は後方の電飾LED17が発光することに基づいて照明される。
前枠2には、図2に示すように、遊技盤18が装着されており、遊技盤18は窓枠11のガラス窓13により前方から覆われている。この遊技盤18の前面には外レール19および内レール20が固定されている。これら外レール19および内レール20相互間には円弧状の発射通路21が形成されており、打球槌10が弾いた遊技球は発射通路21を通して遊技領域22内に放出される。この遊技領域22内には複数の障害釘23が固定されており、遊技領域22内に放出された遊技球は障害釘23に当りながら遊技領域22内を落下する。この遊技領域22は外レール19および内レール20によって囲まれた領域のうち発射通路21を除く円形状の領域を称するものであり、遊技球が転動可能な最大範囲である転動領域に相当する。
遊技領域22内には始動口24が固定されている。この始動口24は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技領域22内を転動する遊技球は始動口24内に上面から入賞可能にされている。この始動口24内には始動口センサ25(図3参照)が固定されており、始動口センサ25は始動口24内に遊技球が入賞したことを検出して始動信号を出力する。遊技領域22内には、図2に示すように、入賞口台板26が固定されており、入賞口台板26には前面が開口する四角筒状の特別入賞口が固定されている。この特別入賞口内にはカウントセンサ27(図3参照)が固定されており、カウントセンサ27は遊技球が特別入賞口内に入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
入賞口台板26には、図2に示すように、扉28が下端部の水平な軸を中心に回動可能に装着されている。この扉28は特別入賞口ソレノイド29(図3参照)に連結されており、特別入賞口ソレノイド29は扉28を垂直状態に回動操作することに基づいて特別入賞口の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖し、扉28を前方へ倒れた水平状態に回動操作することに基づいて特別入賞口の前面を遊技球が入賞可能に開放する。即ち、特別入賞口は遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に切換わるものであり、可変入賞口に相当する。
入賞口台板26には、図2に示すように、特別図柄表示器30が固定されている。この特別図柄表示器30はLED表示器から構成されたものであり、特別図柄表示器30には特別図柄が表示される。遊技領域22内には表示台枠31が固定されており、表示台枠31には図柄表示器に相当する装飾図柄表示器32が固定されている。この装飾図柄表示器32は特別図柄表示器30に比べて大きな表示領域を有するカラー液晶表示器から構成されたものであり、装飾図柄表示器32には装飾図柄が表示される。この装飾図柄は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素の3列の組合せ図柄から構成されたものであり、大当りおよび外れを識別する識別図柄に相当する。
図3のメイン制御回路50は遊技内容を制御する最上位の制御手段であり、CPU51とROM52とRAM53を有している。このメイン制御回路50のROM52には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU51はRAM53をワークエリアとしてROM52の制御プログラムおよび制御データに基づいて制御動作を実行する。出力回路54は始動口センサ25からの始動信号およびカウントセンサ27からのカウント信号のそれぞれを波形成形してメイン制御回路50に出力するものであり、メイン制御回路50は出力回路54からの始動信号およびカウント信号のいずれかを検出することに基づいて賞球コマンドを設定する。タイマ回路55はメイン制御回路50に一定の時間間隔(4msec)でパルス信号を出力するものであり、メイン制御回路50はタイマ回路55からのパルス信号を検出する毎に処理動作を実行する。
ソレノイド回路56は特別入賞口ソレノイド29を通断電するものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路56を駆動制御することに基づいて特別入賞口の扉28を開閉操作する。LED回路57は特別図柄表示器30に特別図柄を表示するものであり、メイン制御回路50はLED回路57を駆動制御することに基づいて特別図柄表示器30の表示内容を制御する。このメイン制御回路50は当落判定手段に相当するものである。
払出制御回路60は賞品球の払出動作を制御するものであり、CPU61とROM62とRAM63を有している。この払出制御回路60のROM62には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU61はRAM63をワークエリアとしてROM62の制御プログラムおよび制御データに基づいて賞品球の払出動作を実行する。この払出制御回路60はメイン制御回路50から賞球コマンドが送信されるものであり、賞球コマンドを検出することに基づいて駆動信号を設定する。モータ回路64は払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路60からの駆動信号に基づいて払出モータ65を駆動する。この払出モータ65は遊技球を上皿5内に賞品球として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿5内には払出モータ65が駆動することに基づいて賞球コマンドに応じた個数の賞品球が払出される。
演出制御回路70は装飾図柄遊技の演出内容を総括的に制御するものであり、CPU71とROM72とRAM73を有している。この演出制御回路70のROM72には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU71はRAM73をワークエリアとしてROM72の制御プログラムおよび制御データに基づいて処理動作を実行する。この演出制御回路70はメイン制御回路50からコマンドが送信されるものであり、メイン制御回路50からのコマンドを検出することに基づいてコマンドを設定する。タイマ回路74は演出制御回路70に一定の時間間隔(4msec)でパルス信号を出力するものであり、演出制御回路70はタイマ回路74からのパルス信号を検出する毎に処理動作を実行する。この演出制御回路70は図柄設定手段とモード設定手段と予告判定手段に相当するものである。
図柄制御回路80はCPU81とROM82とRAM83とVDP84とVROM85とVRAM86を有している。この図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からのコマンドに基づいて制御データを設定し、制御データの設定結果に応じたビデオデータの再生をVDP84に指令するものであり、VDP84は指令内容に応じたビデオデータをVROM85から検出し、ビデオデータの検出結果に基づいて表示信号を生成する。このVDP84は表示信号の設定結果をLCD回路87に出力するものであり、LCD回路87はVDP84からの表示信号に応じた映像を装飾図柄表示器32に表示する。これら一連の動作はCPU81がROM82に記録された制御プログラムおよび制御データに基づいて実行するものであり、RAM83はCPU81のワークメモリとして機能する。この図柄制御回路80は背景表示手段と識別図柄表示手段と予告図柄表示手段に相当するものである。
音制御回路90はCPU91とROM92とRAM93を有している。この音制御回路90のCPU91は演出制御回路70からのコマンドに応じた音データをROM92から検出し、音データの検出結果に基づいて音信号を生成してスピーカ回路94に出力するものであり、スピーカ回路94は音信号に応じた音を両スピーカ14から出力する。このCPU91の一連の動作はROM92に記録された制御プログラムおよび制御データに基づいて行われるものであり、RAM93はCPU91のワークメモリとして機能する。
電飾制御回路100はCPU101とROM102とRAM103を有している。この電飾制御回路100のCPU101は演出制御回路70からのコマンドに応じた電飾データをROM102から検出し、電飾データの検出結果に基づいて電飾信号を生成してLED回路104に出力するものであり、LED回路104は複数の電飾LED17を電飾信号に応じた内容で発光させる。このCPU101の一連の動作はROM102に記録された制御プログラムおよび制御データに基づいて行われるものであり、RAM103はCPU101のワークメモリとして機能する。
[2]遊技機能の説明
[2−1]特別図柄遊技機能
遊技者が上皿5内に遊技球を投入して発射ハンドル8を回動操作すると、遊技盤18の遊技領域22内に遊技球が発射され、障害釘23に当りながら落下する。この遊技球が始動口24内に入賞したときには賞球払出装置から設定個数の遊技球が上皿5内に賞品球として払出され、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は特別図柄表示器30に特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものであり、特別図柄の変動停止時の態様には、図10に示すように、外れの態様と通常大当りの態様と確変大当りの態様の3種類が設定されている。
[2−2]大当り遊技機能
特別図柄表示器30に特別図柄が通常大当りの態様および確変大当りの態様のいずれかで停止表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は特別入賞口を開放し、特別入賞口内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、特別入賞口は上限値(例えば10個)の遊技球が入賞する個数条件または開放時間が上限値(例えば30sec)に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。この特別入賞口の個数条件および時間条件を基準とする開閉動作は大当りラウンドと称されるものであり、大当りラウンドは固定的な設定回数(例えば15回)だけ繰返される。この大当りラウンドの繰返しは大当り遊技に相当するものであり、各回の大当りラウンド中には装飾図柄表示器32に大当り遊技を映像的に演出する大当りラウンド表示が行われ、両スピーカ14から大当り遊技を音的に演出する効果音が出力され、複数の電飾LED17が大当りラウンド表示の表示内容に応じて発光する。
[2−3]特別図柄遊技保留機能
特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中および大当り遊技中に遊技球が始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技が保留される。この特別図柄遊技の保留回数には上限値(例えば4回)が設定されており、保留回数が上限値に到達した状態で遊技球が始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技が保留されない。この特別図柄遊技が保留されない遊技球の入賞を無効な入賞と称し、特別図柄遊技が保留される入賞を有効な入賞と称する。
[2−4]装飾図柄遊技機能(図柄遊技機能)
遊技球が始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技に連動して装飾図柄遊技が開始される。この装飾図柄遊技は装飾図柄表示器32に映像を表示し、両スピーカ14から装飾図柄表示器32の映像に応じた効果音を出力し、複数の電飾LED17を装飾図柄表示器32の映像に応じて発光させることで組成されるものである。この装飾図柄遊技の映像は装飾図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示し、装飾図柄の変動停止時の態様に基づいて外れおよび大当りの判定結果を遊技者に報知するものである。この装飾図柄の変動開始は特別図柄の変動開始に時間的に同期して行われ、装飾図柄の変動停止は特別図柄の変動停止に時間的に同期して行われるものであり、特別図柄が外れの態様で変動停止するときには装飾図柄が完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかで変動停止し、特別図柄が通常大当りの態様で変動停止するときには装飾図柄が通常大当りの組合せで変動停止し、特別図柄が確変大当りの態様で変動停止するときには装飾図柄が確変大当りの組合せで変動停止する。
[2−5]確率変動機能
確率変動モードは大当りを確率変動モードの無効状態に比べて高い一定確率で判定する高確率モードである。この確率変動モードは装飾図柄が確変大当りの組合せ「111」・「333」・「555」・「777」のいずれかで停止表示されることに基いて有効化されるものであり、装飾図柄が通常大当りの組合せ「222」・「444」・「666」・「888」のいずれかで変動停止することに基いて無効化される。
[3]メイン制御回路50の内部処理
[3−1]メイン処理
メイン制御回路50のCPU51は電源が投入されると、図4のステップS1の電源投入処理でRAM53の全データを初期設定し、ステップS2でタイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU51がタイマ回路55からのパルス信号を受信することに基づいてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU51はステップS2でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS3へ移行し、タイマ割込フラグをオフする。
[2]遊技機能の説明
[2−1]特別図柄遊技機能
遊技者が上皿5内に遊技球を投入して発射ハンドル8を回動操作すると、遊技盤18の遊技領域22内に遊技球が発射され、障害釘23に当りながら落下する。この遊技球が始動口24内に入賞したときには賞球払出装置から設定個数の遊技球が上皿5内に賞品球として払出され、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は特別図柄表示器30に特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものであり、特別図柄の変動停止時の態様には、図10に示すように、外れの態様と通常大当りの態様と確変大当りの態様の3種類が設定されている。
[2−2]大当り遊技機能
特別図柄表示器30に特別図柄が通常大当りの態様および確変大当りの態様のいずれかで停止表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は特別入賞口を開放し、特別入賞口内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、特別入賞口は上限値(例えば10個)の遊技球が入賞する個数条件または開放時間が上限値(例えば30sec)に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。この特別入賞口の個数条件および時間条件を基準とする開閉動作は大当りラウンドと称されるものであり、大当りラウンドは固定的な設定回数(例えば15回)だけ繰返される。この大当りラウンドの繰返しは大当り遊技に相当するものであり、各回の大当りラウンド中には装飾図柄表示器32に大当り遊技を映像的に演出する大当りラウンド表示が行われ、両スピーカ14から大当り遊技を音的に演出する効果音が出力され、複数の電飾LED17が大当りラウンド表示の表示内容に応じて発光する。
[2−3]特別図柄遊技保留機能
特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中および大当り遊技中に遊技球が始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技が保留される。この特別図柄遊技の保留回数には上限値(例えば4回)が設定されており、保留回数が上限値に到達した状態で遊技球が始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技が保留されない。この特別図柄遊技が保留されない遊技球の入賞を無効な入賞と称し、特別図柄遊技が保留される入賞を有効な入賞と称する。
[2−4]装飾図柄遊技機能(図柄遊技機能)
遊技球が始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技に連動して装飾図柄遊技が開始される。この装飾図柄遊技は装飾図柄表示器32に映像を表示し、両スピーカ14から装飾図柄表示器32の映像に応じた効果音を出力し、複数の電飾LED17を装飾図柄表示器32の映像に応じて発光させることで組成されるものである。この装飾図柄遊技の映像は装飾図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示し、装飾図柄の変動停止時の態様に基づいて外れおよび大当りの判定結果を遊技者に報知するものである。この装飾図柄の変動開始は特別図柄の変動開始に時間的に同期して行われ、装飾図柄の変動停止は特別図柄の変動停止に時間的に同期して行われるものであり、特別図柄が外れの態様で変動停止するときには装飾図柄が完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかで変動停止し、特別図柄が通常大当りの態様で変動停止するときには装飾図柄が通常大当りの組合せで変動停止し、特別図柄が確変大当りの態様で変動停止するときには装飾図柄が確変大当りの組合せで変動停止する。
[2−5]確率変動機能
確率変動モードは大当りを確率変動モードの無効状態に比べて高い一定確率で判定する高確率モードである。この確率変動モードは装飾図柄が確変大当りの組合せ「111」・「333」・「555」・「777」のいずれかで停止表示されることに基いて有効化されるものであり、装飾図柄が通常大当りの組合せ「222」・「444」・「666」・「888」のいずれかで変動停止することに基いて無効化される。
[3]メイン制御回路50の内部処理
[3−1]メイン処理
メイン制御回路50のCPU51は電源が投入されると、図4のステップS1の電源投入処理でRAM53の全データを初期設定し、ステップS2でタイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU51がタイマ回路55からのパルス信号を受信することに基づいてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU51はステップS2でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS3へ移行し、タイマ割込フラグをオフする。
CPU51はステップS3でタイマ割込フラグをオフすると、ステップS4の入力処理〜ステップS6のデータ取得処理を順に実行する。このステップS6のデータ取得処理を終えたときにはステップS7の大当り判定処理〜ステップS12の大当り遊技処理をメイン制御フラグの設定状態に基づいて択一的に実行し、ステップS7の大当り判定処理〜ステップS12の大当り遊技処理のいずれかを終えたときにはステップS2に復帰する。このメイン制御フラグはステップS1の電源投入処理で大当り判定処理に初期設定されるものであり、CPU51はステップS2に復帰したときにはタイマ割込フラグのオンを新たに検出することに基づいてステップS3へ移行する。
[3−2]入力処理
図5はステップS4の入力処理の詳細を示すものであり、CPU51は図5のステップS21で出力回路54からの始動信号の出力状態を判断する。ここで始動信号がないことを判断したときにはステップS22で始動信号フラグをオフし、始動信号があることを判断したときにはステップS23で始動信号フラグをオンする。即ち、遊技球が始動口24内に入賞したときには出力回路54から始動信号が出力され、始動信号フラグがオンされる。
[3−3]カウンタ更新処理
CPU51は図4のステップS5のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4の計測値のそれぞれに「1」を加算する。これらランダムカウンタR1〜R4の加算内容は次の通りである。
(1)ランダムカウンタR1は変動パターンを選択する乱数値に相当するものであり、図6に示すように、初期値「0」から上限値「100」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(2)ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分ける乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「49」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(3)ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「328」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(4)ランダムカウンタR4は大当りの判定時に特別図柄の種類を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「19」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[3−4]データ取得処理
図7は図4のステップS6のデータ取得処理の詳細を示すものであり、CPU51は図7のステップS31で始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が始動口24内に入賞したときには図5の入力処理で始動信号フラグがオンされている。この場合にはCPU51は図7のステップS31で始動信号フラグのオンを判断し、ステップS32でランダムカウンタR1〜R4のそれぞれの計測値を取得する。
[3−2]入力処理
図5はステップS4の入力処理の詳細を示すものであり、CPU51は図5のステップS21で出力回路54からの始動信号の出力状態を判断する。ここで始動信号がないことを判断したときにはステップS22で始動信号フラグをオフし、始動信号があることを判断したときにはステップS23で始動信号フラグをオンする。即ち、遊技球が始動口24内に入賞したときには出力回路54から始動信号が出力され、始動信号フラグがオンされる。
[3−3]カウンタ更新処理
CPU51は図4のステップS5のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4の計測値のそれぞれに「1」を加算する。これらランダムカウンタR1〜R4の加算内容は次の通りである。
(1)ランダムカウンタR1は変動パターンを選択する乱数値に相当するものであり、図6に示すように、初期値「0」から上限値「100」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(2)ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分ける乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「49」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(3)ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「328」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(4)ランダムカウンタR4は大当りの判定時に特別図柄の種類を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「19」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[3−4]データ取得処理
図7は図4のステップS6のデータ取得処理の詳細を示すものであり、CPU51は図7のステップS31で始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が始動口24内に入賞したときには図5の入力処理で始動信号フラグがオンされている。この場合にはCPU51は図7のステップS31で始動信号フラグのオンを判断し、ステップS32でランダムカウンタR1〜R4のそれぞれの計測値を取得する。
メイン制御回路50のRAM53には、図8に示すように、保留データエリア1〜保留データエリア4が設定されている。これら保留データエリア1〜保留データエリア4はいずれもランダムカウンタR1〜R4の取得結果を記録しておくものであり、CPU51は図7のステップS33へ移行したときには保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R4が記録されているか否かを判断する。ここで保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R4が記録されていないことを判断したときにはステップS34へ移行し、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果を保留データエリア1に記録する。
CPU51は図7のステップS33で保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R4が記録されていることを判断すると、ステップS35で保留データエリア2にランダムカウンタR1〜R4が記録されているか否かを判断する。ここで保留データエリア2にランダムカウンタR1〜R4が記録されていないことを判断したときにはステップS36へ移行し、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果を保留データエリア2に記録する。
CPU51はステップS35で保留データエリア2にランダムカウンタR1〜R4が記録されていることを判断すると、ステップS37で保留データエリア3にランダムカウンタR1〜R4が記録されているか否かを判断する。ここで保留データエリア3にランダムカウンタR1〜R4が記録されていないことを判断したときにはステップS38へ移行し、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果を保留データエリア3に記録する。
CPU51はステップS37で保留データエリア3にランダムカウンタR1〜R4が記録されていることを判断すると、ステップS39で保留データエリア4にランダムカウンタR1〜R4が記録されているか否かを判断する。ここで保留データエリ4にランダムカウンタR1〜R4が記録されていないことを判断したときにはステップS40へ移行し、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果を保留データエリア4に記録する。即ち、ランダムカウンタR1〜R4の記録数には上限値「4組」が設定されており、上限組のランダムカウンタR1〜R4がRAM53に記録されている状態で遊技球が始動口24内に入賞したときにはステップS41でランダムカウンタR1〜R4の取得結果がクリアされ、遊技球が始動口24内に入賞したことが無効化される。
[3−5]大当り判定処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り判定処理にセットされていることを判断すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS7の大当り判定処理へ移行する。図9はステップS7の大当り判定処理の詳細を示すものであり、CPU51は図9のステップS51で保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R4が記録されているか否かを判断する。ここで保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R4が記録されていることを判断したときにはステップS52へ移行し、確率変動フラグの設定状態を判断する。この確率変動フラグは確率変動モードの現在の設定状態を示すものであり、CPU51は確率変動モードの有効状態ではステップS52で確率変動フラグのオンを判断してステップS53へ移行し、確率変動モードの無効状態ではステップS52で確率変動フラグのオフを判断してステップS54へ移行する。
[3−5]大当り判定処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り判定処理にセットされていることを判断すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS7の大当り判定処理へ移行する。図9はステップS7の大当り判定処理の詳細を示すものであり、CPU51は図9のステップS51で保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R4が記録されているか否かを判断する。ここで保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R4が記録されていることを判断したときにはステップS52へ移行し、確率変動フラグの設定状態を判断する。この確率変動フラグは確率変動モードの現在の設定状態を示すものであり、CPU51は確率変動モードの有効状態ではステップS52で確率変動フラグのオンを判断してステップS53へ移行し、確率変動モードの無効状態ではステップS52で確率変動フラグのオフを判断してステップS54へ移行する。
CPU51はステップS53へ移行すると、ROM52から10個の大当り値「7,37,67,97,127,157,187,217,247,277」を選択する。そして、ステップS55で保留データエリア1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、ランダムカウンタR3の検出結果を10個の大当り値「7〜277」と比較する。ここでランダムカウンタR3の検出結果が10個の大当り値「7〜277」のいずれかと同一であることを判断したときには大当りと判定し、ステップS56で大当りフラグをオンする。また、ランダムカウンタR3の検出結果が10個の大当り値「7〜277」のいずれとも相違していることを判断したときには外れと判定し、ステップS64で大当りフラグをオフする。即ち、確率変動モードの有効状態では大当りが「10/329」の高確率で判定される。
CPU51はステップS54へ移行すると、ROM52から1個の大当り値「7」を選択する。そして、ステップS55で保留データエリア1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、ランダムカウンタR3の検出結果を1個の大当り値「7」と比較する。ここでランダムカウンタR3の検出結果が1個の大当り値「7」と同一であることを判断したときには大当りと判定し、ステップS56で大当りフラグをオンする。また、ランダムカウンタR3の検出結果が1個の大当り値「7」と相違していることを判断したときには外れと判定し、ステップS64で大当りフラグをオフする。即ち、確率変動モードの無効状態では大当りが「1/329」の低確率で判定される。
CPU51はステップS56で大当りフラグをオンすると、ステップS57で保留データエリア1からランダムカウンタR4の取得結果を検出し、ランダムカウンタR4の検出結果を10個の確率変動値「0〜9」と比較する。これら10個の確率変動値「0〜9」はいずれもROM52に記録されたものであり、CPU51はステップS57でランダムカウンタR4の検出結果が10個の確率変動値「0〜9」のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS58へ移行し、特別図柄を確変大当りの態様(図10参照)に設定する。そして、図9のステップS59で確率変動フラグをオンすることに基づいて確率変動モードを有効化し、ステップS60で演出制御回路70に確変大当りコマンドを送信し、ステップS71でメイン制御フラグに変動パターン設定処理をセットする。
CPU51はステップS57でランダムカウンタR4の検出結果が10個の確率変動値「0〜9」のいずれとも相違していることを判断すると、ステップS61で特別図柄を通常大当りの態様(図10参照)に設定する。そして、図9のステップS62で確率変動フラグをオフすることに基づいて確率変動モードを無効化し、ステップS63で演出制御回路70に通常大当りコマンドを送信し、ステップS71でメイン制御フラグに変動パターン設定処理をセットする。即ち、確率変動モードは大当りが判定されたことを条件に「1/2」の確率で有効化され、「1/2」の確率で無効化される。
CPU51はステップS64で大当りフラグをオフすると、ステップS65で特別図柄を外れの態様(図10参照)に設定する。そして、図9のステップS66で保留データエリア1からランダムカウンタR2の取得結果を検出し、5個の外れリーチ値「0〜4」と比較する。これら5個の外れリーチ値「0〜4」はいずれもROM52に記録されたものであり、CPU51はステップS66でランダムカウンタR2の検出結果が5個の外れリーチ値「0〜4」のいずれかと同一であることを判断したときには外れリーチと判定し、ステップS67で外れリーチフラグをオンする。次に、ステップS68で演出制御回路70に外れリーチコマンドを送信し、ステップS71でメイン制御フラグに変動パターン設定処理をセットする。
CPU51はステップS66でランダムカウンタR2の検出結果が5個の外れリーチ値「0〜4」のいずれとも相違していることを判断すると、完全外れと判定する。そして、ステップS69で外れリーチフラグをオフし、ステップS70で演出制御回路70に完全外れコマンドを送信し、ステップS71でメイン制御フラグに変動パターン設定処理をセットする。
[3−6]変動パターン設定処理
CPU51はメイン制御フラグが変動パターン設定処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS8の変動パターン設定処理へ移行する。図11はステップS8の変動パターン設定処理の詳細を示すものであり、CPU51は図11のステップS81で大当りフラグの設定状態を判断する。例えば直前の大当り判定処理で大当りを判定したときにはステップS81で大当りフラグのオンを判断し、ステップS82へ移行する。
[3−6]変動パターン設定処理
CPU51はメイン制御フラグが変動パターン設定処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS8の変動パターン設定処理へ移行する。図11はステップS8の変動パターン設定処理の詳細を示すものであり、CPU51は図11のステップS81で大当りフラグの設定状態を判断する。例えば直前の大当り判定処理で大当りを判定したときにはステップS81で大当りフラグのオンを判断し、ステップS82へ移行する。
メイン制御回路50のROM52には大当り用の変動パターンテーブルおよび外れ用の変動パターンテーブルが記録されている。これら各変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンと変動表示時間の相関関係を示すものであり、CPU51はステップS82へ移行したときにはROM52から大当り用の変動パターンテーブルを選択する。図12は大当り用の変動パターンテーブルの記録内容を示すものであり、大当り用の変動パターンテーブルには変動パターンP1〜P4が設定され、変動パターンP1〜P4のそれぞれにはランダムカウンタR1および変動表示時間のそれぞれが設定されている。
CPU51は図11のステップS82で大当り用の変動パターンテーブルを選択すると、ステップS84で保留データエリア1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、大当り用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の検出結果に応じた大当り用の変動パターンを選択する。そして、ステップS85へ移行し、大当り用の変動パターンテーブルから変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を選択する。例えばランダムカウンタR1の検出結果が「40」であるときには変動パターンP1が選択され、変動パターンの選択結果がP1であるときには変動表示時間「16.0sec」が選択される。
CPU51は直前の大当り判定処理で外れリーチまたは完全外れを判定したときには図11のステップS81で大当りフラグのオフを判断し、ステップS83でROM52から外れ用の変動パターンテーブルを選択する。そして、ステップS84で保留データエリア1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、外れ用の変動パターンテーブルから外れ用の変動パターンを選択する。
図13は外れ用の変動パターンテーブルの記録内容を示すものであり、外れ用の変動パターンテーブルには大当り用の変動パターンテーブルとは相違する変動パターンP5〜P9が設定されている。変動パターンP5〜P8は外れリーチの判定時にのみ選択対象となる外れリーチ用のものであり、CPU51は直前の大当り判定処理で外れリーチを判定したときには大当りフラグのオフおよび外れリーチフラグのオンを順に判断し、ステップS84で変動パターンP5〜P8のうちからランダムカウンタR1の検出結果に応じたものを選択する。そして、ステップS85へ移行し、図13の外れ用の変動パターンテーブルから変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を選択する。図13の変動パターンP9は完全外れの判定時にのみ選択対象となる完全外れ用のものであり、CPU51は直前の大当り判定処理で完全外れを判定したときには大当りフラグのオフおよび外れリーチフラグのオフを順に判断し、ステップS84でランダムカウンタR1の検出結果に拘らず完全外れ用の変動パターンP9を選択する。そして、ステップS85へ移行し、図13の外れ用の変動パターンテーブルから変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を選択する。
CPU51は図11のステップS85で変動表示時間を選択すると、ステップS86で変動パターンの選択結果を変動パターンコマンドとして演出制御回路70に送信する。そして、ステップS87で変動表示時間の選択結果をタイマT1にセットし、ステップS88で保留データエリア1に記録されているランダムカウンタR1〜R4をクリアする。
CPU51はステップS88で保留データエリア1のランダムカウンタR1〜R4をクリアすると、ステップS89で保留データエリア2の記録データを保留データエリア1にシフトし、ステップS90で保留データエリア3の記録データを保留データエリア2にシフトする。そして、ステップS91で保留データエリア4の記録データを保留データエリア3にシフトし、ステップS92でメイン制御フラグに特別図柄変動開始処理をセットする。これら保留データエリア1〜保留データエリア4のそれぞれはランダムカウンタR1等が格納されていない状態でデフォルトデータが記録されるものであり、保留データエリア2〜保留データエリア4にランダムカウンタR1等が記録されているときにはステップS89〜ステップS91でランダムカウンタR1等がシフトされ、ランダムカウンタR1等が格納されていないときにはデフォルトデータがシフトされる。
[3−7]特別図柄変動開始処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動開始処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS9の特別図柄変動開始処理へ移行する。図14はステップS9の特別図柄変動開始処理の詳細を示すものであり、CPU51は図14のステップS101でLED回路57に特別図柄変動開始信号を出力する。すると、LED回路57は特別図柄変動開始信号を検出することに同期して特別図柄の変動表示を開始する。この特別図柄の変動表示は特別図柄を「確変大当りの態様」→「通常大当りの態様」→「外れの態様」→「確変大当りの態様」・・・の設定順序で循環的に可変表示するものである。
[3−7]特別図柄変動開始処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動開始処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS9の特別図柄変動開始処理へ移行する。図14はステップS9の特別図柄変動開始処理の詳細を示すものであり、CPU51は図14のステップS101でLED回路57に特別図柄変動開始信号を出力する。すると、LED回路57は特別図柄変動開始信号を検出することに同期して特別図柄の変動表示を開始する。この特別図柄の変動表示は特別図柄を「確変大当りの態様」→「通常大当りの態様」→「外れの態様」→「確変大当りの態様」・・・の設定順序で循環的に可変表示するものである。
CPU51はステップS101で特別図柄変動開始信号を出力すると、ステップS102で演出制御回路70に装飾図柄遊技開始コマンドを送信する。そして、ステップS103へ移行し、メイン制御フラグに特別図柄変動停止処理をセットする。この装飾図柄遊技開始コマンドは装飾図柄遊技の開始指令に相当するものであり、演出制御回路70は装飾図柄遊技開始コマンドを受信することに基づいて装飾図柄遊技の映像的な演出を開始することを図柄制御回路80に指示し、装飾図柄遊技の音的な演出を開始することを音制御回路90に指示し、装飾図柄遊技の電飾的な演出を開始することを電飾制御回路100に指示する。
[3−8]特別図柄変動停止処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動停止処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS10の特別図柄変動停止処理へ移行する。図15はステップS10の特別図柄変動停止処理の詳細を示すものであり、CPU51は図15のステップS111でタイマT1の計測値から設定値ΔT(4msec)を減算することに基づいて特別図柄遊技の残り時間を更新する。そして、ステップS112へ移行し、タイマT1の減算結果を「0」と比較する。この特別図柄遊技は装飾図柄遊技に時間的に同期して行われるものであり、特別図柄遊技の残り時間は装飾図柄遊技の残り時間と同一である。
[3−8]特別図柄変動停止処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動停止処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS10の特別図柄変動停止処理へ移行する。図15はステップS10の特別図柄変動停止処理の詳細を示すものであり、CPU51は図15のステップS111でタイマT1の計測値から設定値ΔT(4msec)を減算することに基づいて特別図柄遊技の残り時間を更新する。そして、ステップS112へ移行し、タイマT1の減算結果を「0」と比較する。この特別図柄遊技は装飾図柄遊技に時間的に同期して行われるものであり、特別図柄遊技の残り時間は装飾図柄遊技の残り時間と同一である。
CPU51はステップS112でタイマT1の減算結果が「0」であることを検出すると、特別図柄遊技の終了を判断する。そして、ステップS113へ移行し、LED回路57に特別図柄変動停止信号を出力する。この特別図柄変動停止信号は特別図柄の変動表示を大当り判定処理の選択結果で停止することを指示するものであり、大当り判定処理で確変大当りが判定されたときには特別図柄が図10の確変大当りの態様で停止表示され、大当り判定処理で通常大当りが判定されたときには特別図柄が図10の通常大当りの態様で停止表示され、大当り判定処理で外れリーチおよび完全外れのいずれかが判定されたときには特別図柄が図10の外れの態様で停止表示される。
CPU51は図15のステップS113でLED回路57に特別図柄変動停止信号を出力すると、ステップS114で演出制御回路70に装飾図柄遊技停止コマンドを送信する。この装飾図柄遊技停止コマンドは装飾図柄遊技の停止指令に相当するものであり、演出制御回路70は装飾図柄遊技停止コマンドを検出することに基づいて装飾図柄遊技の映像的な演出を停止することを図柄制御回路80に指示し、装飾図柄遊技の音的な演出を停止することを音制御回路90に指示し、装飾図柄遊技の電飾的な演出を停止することを電飾制御回路100に指示する。即ち、装飾図柄遊技は特別図柄の変動開始に同期して始まり、特別図柄の変動停止に同期して終わるものであり、特別図柄の変動表示時間は装飾図柄遊技の所要時間に相当する。
CPU51はステップS114で装飾図柄遊技停止コマンドを送信すると、ステップS115でタイマT2にウェイト時間(2.0sec)をセットする。そして、ステップS116へ移行し、メイン制御フラグにウェイト処理をセットする。
[3−9]ウェイト処理
CPU51はメイン制御フラグがウェイト処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS11のウェイト処理へ移行する。図16はステップS11のウェイト処理の詳細を示すものであり、CPU51は図16のステップS121でタイマT2の計測値から設定値ΔT(4msec)を減算することに基づいて残りウェイト時間を更新する。そして、ステップS122へ移行し、タイマT2の減算結果を「0」と比較する。
[3−9]ウェイト処理
CPU51はメイン制御フラグがウェイト処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS11のウェイト処理へ移行する。図16はステップS11のウェイト処理の詳細を示すものであり、CPU51は図16のステップS121でタイマT2の計測値から設定値ΔT(4msec)を減算することに基づいて残りウェイト時間を更新する。そして、ステップS122へ移行し、タイマT2の減算結果を「0」と比較する。
CPU51はステップS122でタイマT2の減算結果が「0」であることを検出すると、ステップS123で大当りフラグの設定状態を判断する。ここで大当りフラグのオフを判断したときにはステップS124へ移行し、メイン制御フラグに大当り判定処理をセットする。そして、ステップS125で大当りフラグをオフし、ステップS126で外れリーチフラグをオフする。また、ステップS123で大当りフラグのオンを判断したときにはステップS127へ移行し、メイン制御フラグに大当り遊技処理をセットする。そして、ステップS128で演出制御回路70に大当り遊技開始コマンドを送信し、ステップS125で大当りフラグをオフし、ステップS126で外れリーチフラグをオフする。この大当り遊技開始コマンドは大当り遊技の演出開始指令に相当するものであり、演出制御回路70は大当り遊技開始コマンドを検出することに基づいて大当り遊技の映像的な演出を開始することを図柄制御回路80に指示し、大当り遊技の音的な演出を開始することを音制御回路90に指示し、大当り遊技の電飾的な演出を開始することを電飾制御回路100に指示する。
[3−10]大当り遊技処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り遊技処理にセットされていることを検出すると、図5のステップS6のデータ取得処理からステップS12の大当り遊技処理へ移行する。図17はステップS12の大当り遊技処理の詳細を示すものであり、CPU51はステップS131で大当りラウンド処理を実行する。この大当りラウンド処理は特別入賞口を開放する遊技者有利の状態を生成するものであり、特別入賞口内に上限値(10個)の遊技球が入賞したり、または、特別入賞口の開放時間が上限値(30sec)に達することに基づいて終了する。この大当りラウンド処理はROM52に予め決められ記録された上限値(15回)だけ繰返されるものであり、CPU51はステップS132へ移行したときには大当りラウンドの繰返し回数Rを上限値「15」と比較する。ここで「R=15」を判断したときにはステップS133へ移行し、演出制御回路70に大当り遊技停止コマンドを送信する。そして、ステップS134へ移行し、メイン制御フラグを大当り判定処理にセットする。この大当り遊技停止コマンドは大当り遊技の演出停止指令に相当するものであり、演出制御回路70は大当り遊技停止コマンドを検出することに基づいて大当り遊技の映像的な演出を停止することを図柄制御回路80に指示し、大当り遊技の音的な演出を停止することを音制御回路90に指示し、大当り遊技の電飾的な演出を停止することを電飾制御回路100に指示する。
[4]演出制御回路70の内部処理
[4−1]メイン処理
演出制御回路70のCPU71は電源が投入されると、図18のステップS201の電源投入処理でRAM73の全データを初期設定する。そして、ステップS202へ移行し、タイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU71がタイマ回路74からのパルス信号を受信することに基いてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU71はステップS202でタイマ割込フラグのオフを検出したときにはステップS203のカウンタ更新処理1へ移行し、ステップS202でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS204へ移行する。このステップS204でタイマ割込フラグをオフし、ステップS205のカウンタ更新処理2およびステップS206のコマンド処理を順に実行する。
[4−2]INT割込処理
演出制御回路70のCPU71はメイン制御回路50からのストローブ信号(INT信号)を受信すると、INT割込処理を起動する。このストローブ信号はメイン制御回路50がコマンドと共に送信するものであり、CPU71はINT割込処理を起動したときには図19のステップS211でコマンドを受信し、ステップS212でコマンドの受信結果をRAM73に記録する。そして、ステップS213へ移行し、コマンド処理フラグをコマンドの受信結果に応じてセットする。このコマンド処理フラグはステップS201の電源投入処理でコマンド待ち処理に初期設定されるものであり、図20はメイン制御回路50から送信されるコマンドの種類とコマンド処理フラグの設定内容との関係を示している。
[3−10]大当り遊技処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り遊技処理にセットされていることを検出すると、図5のステップS6のデータ取得処理からステップS12の大当り遊技処理へ移行する。図17はステップS12の大当り遊技処理の詳細を示すものであり、CPU51はステップS131で大当りラウンド処理を実行する。この大当りラウンド処理は特別入賞口を開放する遊技者有利の状態を生成するものであり、特別入賞口内に上限値(10個)の遊技球が入賞したり、または、特別入賞口の開放時間が上限値(30sec)に達することに基づいて終了する。この大当りラウンド処理はROM52に予め決められ記録された上限値(15回)だけ繰返されるものであり、CPU51はステップS132へ移行したときには大当りラウンドの繰返し回数Rを上限値「15」と比較する。ここで「R=15」を判断したときにはステップS133へ移行し、演出制御回路70に大当り遊技停止コマンドを送信する。そして、ステップS134へ移行し、メイン制御フラグを大当り判定処理にセットする。この大当り遊技停止コマンドは大当り遊技の演出停止指令に相当するものであり、演出制御回路70は大当り遊技停止コマンドを検出することに基づいて大当り遊技の映像的な演出を停止することを図柄制御回路80に指示し、大当り遊技の音的な演出を停止することを音制御回路90に指示し、大当り遊技の電飾的な演出を停止することを電飾制御回路100に指示する。
[4]演出制御回路70の内部処理
[4−1]メイン処理
演出制御回路70のCPU71は電源が投入されると、図18のステップS201の電源投入処理でRAM73の全データを初期設定する。そして、ステップS202へ移行し、タイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU71がタイマ回路74からのパルス信号を受信することに基いてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU71はステップS202でタイマ割込フラグのオフを検出したときにはステップS203のカウンタ更新処理1へ移行し、ステップS202でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS204へ移行する。このステップS204でタイマ割込フラグをオフし、ステップS205のカウンタ更新処理2およびステップS206のコマンド処理を順に実行する。
[4−2]INT割込処理
演出制御回路70のCPU71はメイン制御回路50からのストローブ信号(INT信号)を受信すると、INT割込処理を起動する。このストローブ信号はメイン制御回路50がコマンドと共に送信するものであり、CPU71はINT割込処理を起動したときには図19のステップS211でコマンドを受信し、ステップS212でコマンドの受信結果をRAM73に記録する。そして、ステップS213へ移行し、コマンド処理フラグをコマンドの受信結果に応じてセットする。このコマンド処理フラグはステップS201の電源投入処理でコマンド待ち処理に初期設定されるものであり、図20はメイン制御回路50から送信されるコマンドの種類とコマンド処理フラグの設定内容との関係を示している。
CPU71はメイン制御回路50からの確変大当りコマンドと通常大当りコマンドと外れリーチコマンドと完全外れコマンドのいずれかを受信したときにはコマンド処理フラグを当落コマンド処理にセットし、変動パターンコマンドを受信したときにはコマンド処理フラグを変動パターンコマンド処理にセットし、装飾図柄遊技開始コマンドを受信したときにはコマンド処理フラグを装飾図柄遊技開始コマンド処理にセットする。また、装飾図柄遊技停止コマンドを受信したときにはコマンド処理フラグを装飾図柄遊技停止コマンド処理にセットし、大当り遊技開始コマンドを受信したときにはコマンド処理フラグを大当り遊技開始コマンド処理にセットし、大当り遊技停止コマンドを受信したときにはコマンド処理フラグを大当り遊技停止コマンド処理にセットする。
[4−3]カウンタ更新処理1
図21はステップS203のカウンタ更新処理1の詳細を示すものであり、CPU71は図21のステップS221でランダムカウンタR11の現在の計測値に「1」を加算する。このランダムカウンタR11は装飾図柄の各列の図柄要素を設定するためのものであり、3桁のカウンタから構成されている。このランダムカウンタR11の1桁目は、図22に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算され、2桁目は1桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」だけ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」だけ加算される。
[4−3]カウンタ更新処理1
図21はステップS203のカウンタ更新処理1の詳細を示すものであり、CPU71は図21のステップS221でランダムカウンタR11の現在の計測値に「1」を加算する。このランダムカウンタR11は装飾図柄の各列の図柄要素を設定するためのものであり、3桁のカウンタから構成されている。このランダムカウンタR11の1桁目は、図22に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算され、2桁目は1桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」だけ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」だけ加算される。
CPU71は図21のステップS221でランダムカウンタR11を更新すると、ステップS222でランダムカウンタR11の更新結果の1桁目と3桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出したときにはステップS223へ移行し、ランダムカウンタR11の更新結果をRAM73の完全外れ図柄エリアに格納する。即ち、完全外れ図柄エリアは、図22に示すように、左列および右列が相違する完全外れ図柄の基礎データが格納されるものであり、完全外れ図柄エリアの格納データは次回のステップS223で更新される。
CPU71は図21のステップS222でランダムカウンタR11の1桁目と3桁目とが同一であることを検出すると、ステップS224でランダムカウンタR11の1桁目と2桁目を比較する。ここで両者が相違していることを検出したときにはステップS225へ移行し、ランダムカウンタR11の更新結果をRAM73の外れリーチ図柄エリアに格納する。即ち、外れリーチ図柄エリアは、図22に示すように、左列および右列が同一で中列が相違する外れリーチ図柄の基礎データが格納されるものであり、外れリーチ図柄エリアの格納データは次回のステップS225で更新される。
[4−4]カウンタ更新処理2
CPU71は図18のステップS205のカウンタ更新処理2へ移行すると、ランダムカウンタR12の計測値とランダムカウンタR13の計測値とランダムカウンタR14の計測値のそれぞれに「1」を加算する。ランダムカウンタR12は確変大当り図柄および通常大当り図柄を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「7」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR13は遊技モードをお姫さまモードおよびギャンブラーモード相互間で変更するための装飾図柄遊技の実行回数を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「300」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR14は大当り予告の有無を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「20」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[4−5]コマンド処理
図23は図18のステップS206のコマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS206のコマンド処理では図23のステップS231のコマンド待ち処理〜ステップS237の大当り遊技停止コマンド処理をコマンド処理フラグの設定状態に基いて択一的に実行する。
[4−5−1]コマンド待ち処理
CPU71はコマンド処理フラグがコマンド待ち処理にセットされていることを検出すると、図23のステップS231のコマンド待ち処理を経て図18のステップS202に復帰する。このコマンド待ち処理はメイン制御回路50からのコマンドを待つ処理であり、実質的な処理動作が行われない。
[4−5−2]当落コマンド処理
メイン制御回路50が図9の大当り判定処理で演出制御回路70に通常大当りコマンドと確変大当りコマンドと外れリーチコマンドと完全外れコマンドのいずれかを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から当落コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが当落コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図23のコマンド処理でステップS232の当落コマンド処理を実行する。図24はステップS232の当落コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS241でRAM73からコマンドの受信結果を検出する。そして、ステップS242へ移行し、コマンドの検出結果を確変大当りコマンドと比較する。ここでコマンドの検出結果が確変大当りコマンドであることを判断したときにはステップS243へ移行し、装飾図柄を確変大当りの組合せに設定する。
[4−4]カウンタ更新処理2
CPU71は図18のステップS205のカウンタ更新処理2へ移行すると、ランダムカウンタR12の計測値とランダムカウンタR13の計測値とランダムカウンタR14の計測値のそれぞれに「1」を加算する。ランダムカウンタR12は確変大当り図柄および通常大当り図柄を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「7」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR13は遊技モードをお姫さまモードおよびギャンブラーモード相互間で変更するための装飾図柄遊技の実行回数を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「300」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR14は大当り予告の有無を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「20」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[4−5]コマンド処理
図23は図18のステップS206のコマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS206のコマンド処理では図23のステップS231のコマンド待ち処理〜ステップS237の大当り遊技停止コマンド処理をコマンド処理フラグの設定状態に基いて択一的に実行する。
[4−5−1]コマンド待ち処理
CPU71はコマンド処理フラグがコマンド待ち処理にセットされていることを検出すると、図23のステップS231のコマンド待ち処理を経て図18のステップS202に復帰する。このコマンド待ち処理はメイン制御回路50からのコマンドを待つ処理であり、実質的な処理動作が行われない。
[4−5−2]当落コマンド処理
メイン制御回路50が図9の大当り判定処理で演出制御回路70に通常大当りコマンドと確変大当りコマンドと外れリーチコマンドと完全外れコマンドのいずれかを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から当落コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが当落コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図23のコマンド処理でステップS232の当落コマンド処理を実行する。図24はステップS232の当落コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS241でRAM73からコマンドの受信結果を検出する。そして、ステップS242へ移行し、コマンドの検出結果を確変大当りコマンドと比較する。ここでコマンドの検出結果が確変大当りコマンドであることを判断したときにはステップS243へ移行し、装飾図柄を確変大当りの組合せに設定する。
図25の(a)は演出制御回路70のROM72に記録された確変大当り図柄テーブルを示すものである。この確変大当り図柄テーブルにはランダムカウンタR12および図柄要素相互間の対応関係が記録されており、CPU71は図24のステップS243でランダムカウンタR12の計測値を取得し、図25の(a)の確変大当り図柄テーブルからランダムカウンタR12の取得結果に応じた図柄要素を選択し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを図柄要素の選択結果に設定する。例えばランダムカウンタR12の取得結果が「6」であるときには図柄要素として「7」が選択され、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが共通の「7」に設定され、装飾図柄が大当りの組合せ「777」に設定される。この確変大当り図柄テーブルには図柄要素として「1」・「3」・「5」・「7」の4種類が設定されており、メイン制御回路50が確変大当りを判定したときには装飾図柄が奇数の組合せ「111」・「333」・「555」・「777」のいずれかに設定される。
CPU71は図24のステップS242でコマンドの検出結果が確変大当りコマンドと相違していることを判断すると、ステップS244でコマンドの検出結果を通常大当りコマンドと比較する。ここでコマンドの検出結果が通常大当りコマンドであることを判断したときにはステップS245へ移行し、装飾図柄を通常大当りの組合せに設定する。図25の(b)は演出制御回路70のROM72に記録された通常大当り図柄テーブルを示すものである。この通常大当り図柄テーブルにはランダムカウンタR12および図柄要素相互間の対応関係が記録されており、CPU71は図24のステップS245でランダムカウンタR12の計測値を取得し、図25の(b)の通常大当り図柄テーブルからランダムカウンタR12の取得結果に応じた図柄要素を選択し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを図柄要素の選択結果に設定する。例えばランダムカウンタR12の取得結果が「6」であるときには図柄要素として「8」が選択され、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが共通の「8」に設定され、装飾図柄が大当りの組合せ「888」に設定される。この通常大当り図柄テーブルには図柄要素として「2」・「4」・「6」・「8」の4種類が設定されており、メイン制御回路50が通常大当りを判定したときには装飾図柄が偶数の組合せ「222」・「444」・「666」・「888」のいずれかに設定される。
CPU71は図24のステップS244でコマンドの検出結果が通常大当りコマンドと相違していることを判断すると、ステップS246でコマンドの検出結果を外れリーチコマンドと比較する。ここでコマンドの検出結果が外れリーチコマンドであることを判断したときにはステップS247へ移行し、RAM73の外れリーチ図柄エリアからランダムカウンタR11の計測値を取得する。そして、ランダムカウンタR11の検出結果の3桁目と2桁目と1桁目のそれぞれに「1」を加算し、左列の図柄要素を3桁目の加算結果に設定し、中列の図柄要素を2桁目の加算結果に設定し、右列の図柄要素を1桁目の加算結果に設定する。例えばランダムカウンタR11の3桁目が「1」であるときには左列の図柄要素が「2」に設定され、ランダムカウンタR11の2桁目が「0」であるときには中列の図柄要素が「1」に設定され、ランダムカウンタR11の1桁目が「1」であるときには右列の図柄要素が「2」に設定され、装飾図柄が外れリーチの組合せ「212」に設定される。
CPU71は図24のステップS246でコマンドの検出結果が外れリーチコマンドと相違していることを判断すると、完全外れコマンドであると判断する。この場合にはステップS248へ移行し、RAM73の完全外れ図柄エリアからランダムカウンタR11の計測値を取得する。そして、ランダムカウンタR11の検出結果の3桁目と2桁目と1桁目のそれぞれに「1」を加算し、左列の図柄要素を3桁目の加算結果に設定し、中列の図柄要素を2桁目の加算結果に設定し、右列の図柄要素を1桁目の加算結果に設定する。例えばランダムカウンタR11の3桁目が「1」であるときには左列の図柄要素が「2」に設定され、ランダムカウンタR11の2桁目が「7」であるときには中列の図柄要素が「8」に設定され、ランダムカウンタR11の1桁目が「3」であるときには右列の図柄要素が「4」に設定され、装飾図柄が完全外れの組合せ「284」に設定される。
CPU71は装飾図柄を確変大当りの組合せと通常大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せのいずれかに設定すると、図24のステップS249でRAM73に記録されているコマンドの受信結果(確変大当りコマンド,通常大当りコマンド,外れリーチコマンド,完全外れコマンド)をクリアする。そして、ステップS250で左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを図柄制御回路80に送信し、ステップS251でコマンド処理フラグにコマンド待ち処理をセットする。
[4−5−3]変動パターンコマンド処理
メイン制御回路50が図11の変動パターン設定処理で演出制御回路70に変動パターンコマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から変動パターンコマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが変動パターンコマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図23のコマンド処理でステップS233の変動パターンコマンド処理を実行する。図26はステップS233の変動パターンコマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71は図26のステップS261でRAM73から変動パターンコマンドの受信結果を検出し、ステップS262へ移行する。
[4−5−3]変動パターンコマンド処理
メイン制御回路50が図11の変動パターン設定処理で演出制御回路70に変動パターンコマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から変動パターンコマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが変動パターンコマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図23のコマンド処理でステップS233の変動パターンコマンド処理を実行する。図26はステップS233の変動パターンコマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71は図26のステップS261でRAM73から変動パターンコマンドの受信結果を検出し、ステップS262へ移行する。
CPU71はステップS262へ移行すると、お姫さまモードフラグの設定状態を判断する。このお姫さまモードフラグは遊技モードがお姫さまモードに設定されることに基づいてオンされ、遊技モードがギャンブラーモードに設定されることに基づいてオフされるものであり、CPU71は遊技モードがお姫さまモードに設定されているときにはステップS262でお姫さまモードフラグのオンを判断してステップS263へ移行し、遊技モードがギャンブラーモードに設定されているときにはステップS262でお姫さまモードフラグのオフを判断してステップS266へ移行する。このお姫さまモードフラグは図18のステップS201の電源投入処理でオンされるものであり、電源投入直後には遊技モードがお姫さまモードに設定される。
CPU71は図26のステップS263またはステップS266へ移行すると、カウンタN11の計測値を「0」と比較する。このカウンタN11はCPU71が図23のステップS235の装飾図柄遊技停止コマンド処理で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100のそれぞれに装飾図柄遊技の停止を指令する毎に「1」ずつ減算するものであり、遊技モードをお姫さまモードおよびギャンブラーモード相互間で変更するための装飾図柄遊技の残り回数を示している。
CPU71は図26のステップS263で「N11>0」を判断したときにはステップS264でROM72からお姫さまモード用の演出パターンテーブルを選択し、ステップS263で「N11=0」を判断したときにはステップS265でROM72からお姫さまモード切換用の演出パターンテーブルを選択する。これら各演出パターンテーブルは変動パターンコマンドおよび演出パターンコマンドの相関関係を示すものであり、お姫さまモード用の演出パターンテーブルには、図27の(a)に示すように、演出パターンコマンドとしてCA1〜CA9が設定され、お姫さまモード切換用の演出パターンテーブルには、図27の(b)に示すように、演出パターンコマンドとしてお姫さまモード用とは相違するCA01〜CA09が設定されている。
CPU71は図26のステップS266で「N11>0」を判断したときにはステップS267でROM72からギャンブラーモード用の演出パターンテーブルを選択し、ステップS266で「N11=0」を判断したときにはステップS268でROM72からギャンブラーモード切換用の演出パターンテーブルを選択する。これら各演出パターンテーブルは変動パターンコマンドおよび演出パターンコマンドの相関関係を示すものであり、ギャンブラーモード用の演出パターンテーブルには、図28の(a)に示すように、演出パターンコマンドとしてお姫さまモード用およびお姫さまモード切換用のいずれとも相違するCB1〜CA9が設定され、ギャンブラーモード切換用の演出パターンテーブルには、図28の(b)に示すように、演出パターンコマンドとしてお姫さまモード用とお姫さまモード切換用とギャンブラーモード用のいずれとも相違するCB01〜CB09が設定されている。
CPU71は図26のステップS269へ移行すると、演出パターンテーブルの選択結果から変動パターンコマンドの受信結果に応じた演出パターンコマンドを選択する。そして、ステップS270へ移行し、図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100のそれぞれに演出パターンコマンドの選択結果を送信する。例えば図27の(a)のお姫さまモード用の演出パターンテーブルを選択しているときには変動パターンコマンドP1を検出することに基づいて演出パターンコマンドCA1を選択し、図27の(b)のお姫さまモード切換用の演出パターンテーブルを選択しているときには変動パターンコマンドP1を検出することに基づいて演出パターンコマンドCA01を選択し、図28の(a)のギャンブラーモード用の演出パターンテーブルを選択しているときには変動パターンコマンドP1を検出することに基づいて演出パターンコマンドCB1を選択し、図28の(b)のギャンブラーモード切換用の演出パターンテーブルを選択しているときには変動パターンコマンドP1を検出することに基づいて演出パターンコマンドCB01を選択する。
図柄制御回路80のVROM85には、図29に示すように、お姫さまモード用のビデオデータVA1〜VA9およびお姫さまモード切換用のビデオデータVA01〜VA09が記録されている。お姫さまモード用のビデオデータVA1〜VA9のそれぞれにはお姫さまモード用の演出パターンコマンドCA1〜CA9のいずれかが割付けられ、お姫さまモード切換用のビデオデータVA01〜VA09のそれぞれにはお姫さまモード切換用の演出パターンコマンドCA01〜CA09のいずれかが割付けられており、図柄制御回路80のCPU81はお姫さまモード用の演出パターンコマンドCA1〜CA9のいずれかを受信したときにはビデオデータVA1〜VA9のうちから演出パターンコマンドの受信結果に応じた種類を選択し、お姫さまモード切換用の演出パターンコマンドCA01〜CA09のいずれかを受信したときにはビデオデータVA01〜VA09のうちから演出パターンコマンドの受信結果に応じた種類を選択し、いずれの場合にもVDP84にビデオデータの種類の選択結果を送信する。すると、VDP84はCPU81の選択結果に応じたビデオデータをVROM85から検出し、ビデオデータの検出結果を解凍してVRAM86に記録する。
図柄制御回路80のVROM85には、図30に示すように、ギャンブラーモード用のビデオデータVB1〜VB9およびギャンブラーモード切換用のビデオデータVB01〜VB09が記録されている。ギャンブラーモード用のビデオデータVB1〜VB9のそれぞれにはギャンブラーモード用の演出パターンコマンドCB1〜CB9のいずれかが割付けられ、ギャンブラーモード切換用のビデオデータVB01〜VB09のそれぞれにはギャンブラーモード切換用の演出パターンコマンドCB01〜CB09のいずれかが割付けられており、図柄制御回路80のCPU81はギャンブラーモード用の演出パターンコマンドCB1〜CB9のいずれかを受信したときにはビデオデータVB1〜VB9のうちから演出パターンコマンドの受信結果に応じた種類を選択し、ギャンブラーモード切換用の演出パターンコマンドCB01〜CB09のいずれかを受信したときにはビデオデータVB01〜VB09のうちから演出パターンコマンドの受信結果に応じた種類を選択し、いずれの場合にもVDP84にビデオデータの種類の選択結果を送信する。すると、VDP84はCPU81の選択結果に応じたビデオデータをVROM85から検出し、ビデオデータの検出結果を解凍してVRAM86に記録する。
お姫さまモード用のビデオデータVA1〜VA9とお姫さまモード切換用のビデオデータVA01〜VA09とギャンブラーモード用のビデオデータVB1〜VB9とギャンブラーモード切換用のビデオデータVB01〜VB09のそれぞれはメイン制御回路50から装飾図柄遊技開始コマンドが送信されることに同期して再生開始され、メイン制御回路50から装飾図柄遊技停止コマンドが送信されることに同期して再生停止されるものであり、お姫さまモード用のビデオデータVA1〜VA9とお姫さまモード切換用のビデオデータVA01〜VA09とギャンブラーモード用のビデオデータVB1〜VB9とギャンブラーモード切換用のビデオデータVB01〜VB09のそれぞれの再生時間は装飾図柄遊技開始コマンドが送信されてから装飾図柄遊技停止コマンドが送信されるまでの所要時間である変動表示時間と同一値に設定されている。例えばビデオデータVA01は演出制御回路70が演出パターンコマンドC1を設定したときに選択されるものであり、演出パターンコマンドC1はメイン制御回路50が変動パターンP1を設定したときに選択される。このビデオデータVA01の再生時間は変動パターンP1の変動表示時間と同一値「16.0sec」に設定されている。
音制御回路90のROM92には装飾図柄遊技用の複数の音データが記録されている。これら各音データにはお姫さまモード用の演出パターンコマンドCA1〜CA9とお姫様モード切換用の演出パターンコマンドCA01〜CA09とギャンブラーモード用の演出パターンコマンドCB1〜CB9とギャンブラーモード切換用の演出パターンコマンドCB01〜CB09のいずれかが割付けられており、音制御回路90のCPU91は演出制御回路70からの演出パターンコマンドを受信したときには演出パターンコマンドの受信結果に応じた音データをROM92から検出し、音データの検出結果を解凍してRAM93に記録する。
電飾制御回路100のROM102には装飾図柄遊技用の複数の電飾データが記録されている。これら各電飾データにはお姫さまモード用の演出パターンコマンドCA1〜CA9とお姫様モード切換用の演出パターンコマンドCA01〜CA09とギャンブラーモード用の演出パターンコマンドCB1〜CB9とギャンブラーモード切換用の演出パターンコマンドCB01〜CB09のいずれかが割付けられており、電飾制御回路100のCPU101は演出制御回路70からの演出パターンコマンドを受信したときには演出パターンコマンドの受信結果に応じた電飾データをROM102から検出し、電飾データの検出結果をRAM103に記録する。
CPU71は図26のステップS270で演出パターンコマンドの選択結果を送信すると、ステップS271でカウンタN11の計測値を「0」と比較する。ここで「N11=0」を判断したときにはステップS272へ移行し、ランダムカウンタR13の計測値を取得する。そして、ステップS273へ移行し、ランダムカウンタR13の取得結果をカウンタN11にセットする。即ち、お姫さまモードからギャンブラーモードに切換えるための装飾図柄遊技の残り回数およびギャンブラーモードからお姫さまモードに切換えるための装飾図柄遊技の残り回数は装飾図柄遊技の残り回数が「0」になった時点でのランダムカウンタR13の計測値に基づいて無作為的に設定される。
CPU71はステップS274へ移行すると、ランダムカウンタR14の計測値を取得する。そして、ステップS275へ移行し、変動パターンコマンドの受信結果が大当り用のP1とP2とP3とP4のいずれかと同一であるか否かを判断する。ここで変動パターンコマンドの受信結果が大当り用のP1〜P4のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS276へ移行し、ROM73から5個の予告値「0〜4」を選択する。また、ステップS275で変動パターンコマンドの受信結果が外れ用のP5〜P9のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS277へ移行し、ROM73から1個の予告値「7,8」を選択する。
CPU71は多数個の予告値または少数個の予告値を選択すると、ステップS278でランダムカウンタR14の取得結果を予告値の選択結果のそれぞれと比較する。ここでランダムカウンタR14の取得結果が予告値の選択結果のいずれかと同一であることを判断したときには予告有りと判定し、ステップS279でお姫さまモードフラグの設定状態を判断する。例えば遊技モードがお姫さまモードに設定されているときにはステップS279でお姫さまモードフラグのオンを判断し、ステップS280で図柄制御回路80にギャンブラー予告コマンドを送信する。また、遊技モードがギャンブラーモードに設定されているときにはステップS279でお姫さまモードフラグのオフを判断し、ステップS281で図柄制御回路80にお姫さま予告コマンドを送信する。即ち、お姫さまモードの設定状態ではギャンブラーの絵柄を使用して予告を行うことが指令され、ギャンブラーモードの設定状態ではお姫さまの絵柄を使用して予告を行うことが指令される。
CPU71はステップS282へ移行すると、RAM73に記録されている変動パターンコマンドの受信結果をクリアする。そして、ステップS283でコマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
[4−5−4]装飾図柄遊技開始コマンド処理
メイン制御回路50が図14の特別図柄変動開始処理で演出制御回路70に装飾図柄遊技開始コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から装飾図柄遊技開始コマンド処理に書換える。このコマンド処理フラグが装飾図柄遊技開始コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図23のコマンド処理でステップS234の装飾図柄遊技開始コマンド処理を実行する。図31はステップS234の装飾図柄遊技開始コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71は図31のステップS291で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100のそれぞれに装飾図柄遊技開始コマンドを送信する。そして、ステップS292でRAM73に記録されている装飾図柄遊技開始コマンドをクリアし、ステップS293でコマンド処理フラグにコマンド待ち処理をセットする。
[4−5−4]装飾図柄遊技開始コマンド処理
メイン制御回路50が図14の特別図柄変動開始処理で演出制御回路70に装飾図柄遊技開始コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から装飾図柄遊技開始コマンド処理に書換える。このコマンド処理フラグが装飾図柄遊技開始コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図23のコマンド処理でステップS234の装飾図柄遊技開始コマンド処理を実行する。図31はステップS234の装飾図柄遊技開始コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71は図31のステップS291で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100のそれぞれに装飾図柄遊技開始コマンドを送信する。そして、ステップS292でRAM73に記録されている装飾図柄遊技開始コマンドをクリアし、ステップS293でコマンド処理フラグにコマンド待ち処理をセットする。
装飾図柄遊技開始コマンドは装飾図柄遊技を開始するスタートコマンドに相当するものであり、図柄制御回路80のCPU81は装飾図柄遊技開始コマンドを受信したときにはVDP84にスタートコマンドを送信する。すると、VDP84はVRAM86に記録されているビデオデータの解凍結果を再生することに基づいて装飾図柄表示器32にビデオデータに応じた映像を表示し、ビデオデータにキャラクタデータを重ねることに基づいて装飾図柄の各列の図柄要素を変動状態および変動停止状態で順に表示する。この装飾図柄の停止表示はVDP84が(1)左列の図柄要素(2)右列の図柄要素(3)中列の図柄要素の順序で行うものであり、VDP84は最終の中列の図柄要素がビデオデータの再生時間内で変動停止するように左列の図柄要素の停止タイミング〜中列の図柄要素の停止タイミングのそれぞれを設定する。これら左列の図柄要素の停止表示と右列の図柄要素の停止表示と中列の図柄要素の停止表示のそれぞれはVDP84が演出制御回路70の設定結果で行うものであり、装飾図柄は3列の変動表示を開始してから変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間内で3列が全て停止表示され、遊技者には大当りおよび外れのいずれが発生したかが装飾図柄の変動停止状態での組合せによって報知される。
電飾制御回路100のCPU101は装飾図柄遊技開始コマンドを受信すると、RAM103に記録されている電飾データの解凍結果を再生することに基づいて複数の電飾LED17を電飾データに応じたパターンで点滅させる。音制御回路90のCPU91は装飾図柄遊技開始コマンドを受信すると、RAM93に記録されている音データの解凍結果を再生することに基づいて両スピーカ14から音データに応じた効果音を出力する。
[4−5−5]装飾図柄変動停止コマンド処理
メイン制御回路50が図15の特別図柄変動停止処理で演出制御回路70に装飾図柄遊技停止コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から装飾図柄遊技停止コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが装飾図柄遊技停止コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図23のコマンド処理でステップS235の装飾図柄遊技停止コマンド処理を実行する。
[4−5−5]装飾図柄変動停止コマンド処理
メイン制御回路50が図15の特別図柄変動停止処理で演出制御回路70に装飾図柄遊技停止コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から装飾図柄遊技停止コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが装飾図柄遊技停止コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図23のコマンド処理でステップS235の装飾図柄遊技停止コマンド処理を実行する。
図32はステップS235の装飾図柄遊技停止コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71は図32のステップS301で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100のそれぞれに装飾図柄遊技停止コマンドを送信する。この装飾図柄遊技停止コマンドは装飾図柄遊技の停止を指令するエンドコマンドに相当するものであり、図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からの装飾図柄遊技停止コマンドを受信したときにはVDP84に装飾図柄遊技用のビデオデータの再生停止を指令し、VDP84は再生停止が指令されることに基づいて装飾図柄遊技用のビデオデータの再生処理を停止する。音制御回路90のCPU91は演出制御回路70からの装飾図柄遊技停止コマンドを受信したときには装飾図柄遊技用の音データの再生処理を停止し、電飾制御回路100のCPU101は演出制御回路70からの装飾図柄遊技停止コマンドを受信したときには装飾図柄遊技用の電飾データの再生処理を停止する。
CPU71はステップS301で装飾図柄遊技停止コマンドを送信すると、ステップS302でカウンタN11の計測値から「1」を減算する。そして、ステップS303へ移行し、カウンタN11の減算結果を「0」と比較する。ここで「N11=0」を判断したときにはステップS304へ移行し、お姫さまモードフラグの設定状態を判断する。例えば遊技モードがお姫さまモードに設定されているときにはステップS304でお姫さまモードフラグのオンを判断し、ステップS305でお姫さまモードフラグをオフする。また、遊技モードがギャンブラーモードに設定されているときにはステップS304でお姫さまモードフラグのオフを判断し、ステップS306でお姫さまモードフラグをオンする。即ち、遊技モードはカウンタN11の初期設定値に応じた規定回数の装飾図柄遊技が終了した時点でお姫さまモードからギャンブラーモードまたはギャンブラーモードからお姫さまモードに切換えられる。
CPU71はステップS307へ移行すると、RAM73に記録されている装飾図柄遊技停止コマンドをクリアする。そして、ステップS308へ移行し、コマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
[4−5−6]大当り遊技開始コマンド処理
メイン制御回路50が図15の特別図柄変動停止処理で演出制御回路70に大当り遊技開始コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から大当り遊技開始コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが大当り遊技開始コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図23のコマンド処理でステップS236の大当り遊技開始コマンド処理を実行する。
[4−5−6]大当り遊技開始コマンド処理
メイン制御回路50が図15の特別図柄変動停止処理で演出制御回路70に大当り遊技開始コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から大当り遊技開始コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが大当り遊技開始コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図23のコマンド処理でステップS236の大当り遊技開始コマンド処理を実行する。
図33はステップS236の大当り遊技開始コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71は図33のステップS311で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100のそれぞれに大当り遊技開始コマンドを送信する。そして、ステップS312でRAM73に記録されている大当り遊技開始コマンドをクリアし、ステップS313でコマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。この大当り遊技開始コマンドは大当り遊技を装飾する演出を開始することを指令するものであり、図柄制御回路80のCPU81は大当り遊技開始コマンドを受信したときにはVDP84に大当り遊技用のビデオデータを再生することを指令し、VDP84は大当り遊技用のビデオデータを再生することに基づいて装飾図柄表示器32に大当り遊技用の演出映像を表示する。音制御回路90のCPU91は大当り遊技開始コマンドを受信したときにはROM92から大当り遊技用の音データを選択し、大当り遊技用の音データを再生することに基づいて両スピーカ14から大当り遊技用の効果音を出力する。電飾制御回路100のCPU101は大当り遊技開始コマンドを受信したときにはROM102から大当り遊技用の電飾データを選択し、大当り遊技用の電飾データを再生することに基づいて複数の電飾LED17を大当り遊技用の電飾パターンで点滅させる。
[4−5−7]大当り遊技停止コマンド処理
メイン制御回路50が図17の大当り遊技処理で演出制御回路70に大当り遊技停止コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から大当り遊技停止コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが大当り遊技停止コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図23のコマンド処理でステップS237の大当り遊技停止コマンド処理を実行する。図34はステップS237の大当り遊技停止コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71は図34のステップS321で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100のそれぞれに大当り遊技停止コマンドを送信する。そして、ステップS322でRAM73に記録されているメイン制御回路50からの大当り遊技停止コマンドをクリアし、ステップS323でコマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
[4−5−7]大当り遊技停止コマンド処理
メイン制御回路50が図17の大当り遊技処理で演出制御回路70に大当り遊技停止コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から大当り遊技停止コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが大当り遊技停止コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図23のコマンド処理でステップS237の大当り遊技停止コマンド処理を実行する。図34はステップS237の大当り遊技停止コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71は図34のステップS321で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100のそれぞれに大当り遊技停止コマンドを送信する。そして、ステップS322でRAM73に記録されているメイン制御回路50からの大当り遊技停止コマンドをクリアし、ステップS323でコマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
図柄制御回路80のCPU81は大当り遊技停止コマンドを受信したときにはVDP84に大当り遊技用のビデオデータの再生停止を指令し、VDP84は再生停止が指令されることに基づいて大当り遊技用のビデオデータの再生処理を停止する。音制御回路90のCPU91は大当り遊技停止コマンドを受信したときには大当り遊技用の音データの再生処理を停止し、電飾制御回路100のCPU101は大当り遊技停止コマンドを受信したときには大当り遊技用の電飾データの再生処理を停止する。
[5]図柄制御回路80の内部処理
図35は図柄制御回路80のVDP84がお姫さまモード用のビデオデータVA1を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示すものである。このビデオデータVA1の再生時には橋の背景が表示され(図35のa参照)、橋の背景が城の背景に切換わる(図35のc参照)。この城の背景上でお姫さまの図柄121および武士1の図柄122が表示され(図35のd参照)、武士1の図柄122がお姫さまの図柄121に花束の図柄123を差出して求婚する物語調のリーチ演出1の映像が表示される(図35のd〜e参照)。このリーチ演出1の映像はお姫さまの図柄121が花束の図柄123を受取って求婚を受諾する結末で終了するものであり(図35のf参照)、リーチ演出1の映像が終了したときにはお姫さまの図柄121と武士1の図柄122と花束の図柄123が消去され、城の背景が最初の橋の背景に切換わる(図35のg参照)。この図35はVDP84がお姫さまモード用のビデオデータVA5を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像も示しており、ビデオデータVA5の再生時にはお姫さまの図柄121が花束の図柄123を受取らずに求婚を断る結末でリーチ演出1の映像が終了し(図35のh参照)、お姫さまの図柄121と武士1の図柄122と花束の図柄123が消去された後に城の背景が最初の橋の背景に切換わる(図35のi参照)。
[5]図柄制御回路80の内部処理
図35は図柄制御回路80のVDP84がお姫さまモード用のビデオデータVA1を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示すものである。このビデオデータVA1の再生時には橋の背景が表示され(図35のa参照)、橋の背景が城の背景に切換わる(図35のc参照)。この城の背景上でお姫さまの図柄121および武士1の図柄122が表示され(図35のd参照)、武士1の図柄122がお姫さまの図柄121に花束の図柄123を差出して求婚する物語調のリーチ演出1の映像が表示される(図35のd〜e参照)。このリーチ演出1の映像はお姫さまの図柄121が花束の図柄123を受取って求婚を受諾する結末で終了するものであり(図35のf参照)、リーチ演出1の映像が終了したときにはお姫さまの図柄121と武士1の図柄122と花束の図柄123が消去され、城の背景が最初の橋の背景に切換わる(図35のg参照)。この図35はVDP84がお姫さまモード用のビデオデータVA5を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像も示しており、ビデオデータVA5の再生時にはお姫さまの図柄121が花束の図柄123を受取らずに求婚を断る結末でリーチ演出1の映像が終了し(図35のh参照)、お姫さまの図柄121と武士1の図柄122と花束の図柄123が消去された後に城の背景が最初の橋の背景に切換わる(図35のi参照)。
VDP84はビデオデータVA1およびVA5のいずれかを再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素を同時に変動表示する(図35のa参照)。この変動表示とは縦一列に並ぶ「1」〜「8」の8種の図柄要素を縦方向に表示範囲が移動するようにスクロール表示するものであり、各列の図柄要素は上から下へ移動しながら「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」…の順序で循環的に変化する。VDP84は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを変動表示すると、最初に左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図35のb参照)、次に右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図35のb参照)、中列の図柄要素を変動状態で消去する。そして、左列の図柄要素を左上部に縮小状態で静止表示し(図35のc参照)、右列の図柄要素を右上部に縮小状態で静止表示し(図35のc参照)、最後に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを横一列に並ぶ静止状態で確定的に表示する(図35のgおよびi参照)。これら各列の図柄要素はビデオデータにキャラクタデータを重ねることで表示されるものであり、VDP84がビデオデータVA1を再生するときにはリーチ演出1の結末が表示された後で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せになり、VDP84がビデオデータVA5を再生するときにはリーチ演出1の結末が表示された後で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が外れリーチの組合せになる。
図36はVDP84がお姫さまモード用のビデオデータVA2を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示している。このビデオデータVA2の再生時には橋の背景が表示され(図36のa参照)、橋の背景が山の背景に切換わる(図36のc参照)。この山の背景上で武士2の図柄125が釜の図柄126に浸かる映像が表示され(図36のd参照)、武士1の図柄122が釜の図柄126を炊く映像が表示され(図36のe参照)、武士2の図柄125の顔色が紅潮する映像が表示される(図36のf参照)。このリーチ演出2の映像は武士2の図柄125が熱さに耐える結末で終了するものであり(図36のg参照)、リーチ演出2の映像が終了したときには武士1の図柄122と武士2の図柄125と釜の図柄126が消去され、山の背景が最初の橋の背景に切換わる(図36のh参照)。この図36はVDP84がビデオデータVA6を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像も示しており、ビデオデータVA6の再生時には武士2の図柄125が熱さに耐え切れずに釜の図柄126から飛出す結末でリーチ演出2の映像が終了し(図36のi参照)、武士1の図柄122と武士2の図柄125と釜の図柄126が消去された後に山の背景が最初の橋の背景に切換わる(図36のj参照)。
VDP84はビデオデータVA2およびVA6のいずれかを再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを同時に変動表示し(図36のa参照)、最初に左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図36のb参照)、2番目に右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図36のb参照)、右列の図柄要素を停止表示した後に中列の図柄要素を変動状態で消去する。そして、左列の図柄要素を左上部に縮小状態で静止表示し(図36のc参照)、右列の図柄要素を右上部に縮小状態で静止表示し(図36のc参照)、最後に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素を横一列に並ぶ静止状態で確定的に表示する(図36のhおよびj参照)。これら各列の図柄要素はビデオデータにキャラクタデータを重ねることで表示されるものであり、VDP84がビデオデータVA2を再生するときにはリーチ演出2の結末が表示された後で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せになり、VDP84がビデオデータVA6を再生するときにはリーチ演出2の結末が表示された後で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が外れリーチの組合せになる。
図37はVDP84がビデオデータVA3を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示している。このビデオデータVA3の再生時には橋の背景が全編にわたって表示され(図37のa参照)、橋の背景上にリーチ演出3の映像が表示される。このリーチ演出3はお姫さまの図柄121および武士1の図柄122のそれぞれをカードとして表示し(図37のc参照)、武士1の図柄122を裏向きにするものである。このビデオデータVA3は武士1の図柄122の裏側に大当りの文字が記入されている結末で終了するものであり(図37のd参照)、リーチ演出3の映像が終了したときにはお姫さまの図柄121および武士1の図柄122が消去される。この図37はVDP84がビデオデータVA7を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像も示しており、ビデオデータVA7の再生時には武士1の図柄122の裏側に外れの文字が記入されている結末でリーチ演出3の映像が終了する(図37のf参照)。
VDP84はビデオデータVA3およびVA7のいずれかを再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを同時に変動表示し(図37のa参照)、最初に左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図37のb参照)、2番目に右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示する(図37のb参照)。そして、左列の図柄要素および右列の図柄要素を停止状態で消去し(図37のc参照)、中列の図柄要素を変動状態で消去し(図37のc参照)、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを横一列に並ぶ静止状態で確定的に表示する(図37のeおよびg参照)。これら各列の図柄要素はビデオデータにキャラクタデータを重ねることで表示されるものであり、VDP84がビデオデータVA3を再生するときにはリーチ演出3の結末が表示された後で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せになり、VDP84がビデオデータVA7を再生するときにはリーチ演出3の結末が表示された後で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が外れリーチの組合せになる。
図38はVDP84がビデオデータVA4を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示している。このビデオデータVA4の再生時には橋の背景が継続的に表示される。この図38はVDP84がビデオデータVA8を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像も示しており、ビデオデータVA8の再生時にも橋の背景が継続的に表示される。
VDP84はビデオデータVA4およびVA8のいずれかを再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを同時に変動表示し(図38のa参照)、最初に左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図38のb参照)、2番目に右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図38のb参照)、右列の図柄要素を停止表示した後に中列の図柄要素を直前の変動状態に比べて低速な低速変動状態に切換える(図38のc参照)。この低速変動状態で中列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素を横一列に並ぶ静止状態で確定的に表示する(図38のdおよびe参照)。これら各列の図柄要素はビデオデータにキャラクタデータを重ねることで表示されるものであり、VDP84がビデオデータVA4を再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せになり、VDP84がビデオデータVA8を再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が外れリーチの組合せになる。即ち、ビデオデータVA4の再生時およびビデオデータVA8の再生時のそれぞれには中列の図柄要素を低速変動状態で表示するリーチ演出4が行われる。
図39はVDP84がビデオデータVA9を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示している。このビデオデータVA9の再生時にはリーチ演出が行われず、橋の背景が継続的に表示される。VDP84はビデオデータVA9を再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを同時に変動表示し(図39のa参照)、最初に左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図39のb参照)、2番目に右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図39のb参照)、最後に中列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素を横一列に並ぶ静止状態で確定的に表示する(図39のc参照)。これら各列の図柄要素はビデオデータにキャラクタデータを重ねることで表示されるものであり、VDP84がビデオデータVA9を再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が完全外れの組合せになる。
VDP84がお姫さまモード用のビデオデータVA1〜VA9のそれぞれを再生するときには、図35〜図39のそれぞれに示すように、装飾図柄表示器32の表示領域140にお姫さまモード領域141およびギャンブラーモード領域142のそれぞれが設定される。お姫さまモード領域141はギャンブラーモード表示領域142に比べて大きなものであり、「ギャンブラーモード領域142の左右方向の幅寸法Xg/お姫さまモード領域141の左右方向の幅寸法Xo」はビデオデータVA1〜VA9のいずれを再生するときであっても同一値Kに設定される。お姫さまモード領域141は装飾図柄遊技の映像がお姫さまモードで表示される領域を称するものであり、ギャンブラーモード領域142は世界地図の断片の絵柄143が表示され領域を称するものである。この世界地図は装飾図柄遊技の映像がギャンブラーモードで表示されるときの初期の背景および終期の背景のそれぞれとなるものであり、遊技者はギャンブラーモード領域142内の世界地図の断片の絵柄143を視認することからお姫さまモードの残りの遊技モードがギャンブルモードであることを知ることができる。
図40はVDP84がギャンブラーモード用のビデオデータVB1を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示している。このビデオデータVB1の再生時には世界地図の背景が表示され(図40のa参照)、世界地図の背景がルーレット台の背景に切換わり(図40のc参照)、ルーレット台の背景上で物語調のリーチ演出11の映像が表示される。このリーチ演出11はギャンブラーの図柄131がルーレット台の「7」のマスにチップを賭ける映像で始まるものであり(図40のc参照)、ディーラーがルーレットにボールを投入してボールがルーレットの外周部に沿って転がる内容で進行し(図40のd参照)、ボールがルーレット台のチップと同一の「7」のポケットに入ってWINの図柄132が出現する結末で終了する(図40のe参照)。このリーチ演出11の映像が終了したときにはギャンブラーの図柄131およびWINの図柄132が消去され、ルーレット台の背景が初期の世界地図の背景に切換わる(図40のf参照)。この図40はVDP84がギャンブラーモード用のビデオデータVB5を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像も示しており、ビデオデータVB5の再生時にはボールがルーレット台のチップと異なる「3」のポケットに入ってLOSTの図柄133が出現する結末でリーチ演出11が終了し(図40のg参照)、ギャンブラーの図柄131およびLOSTの図柄133が消去された後にルーレット台の背景が初期の世界地図の背景に切換わる(図40のh参照)。
VDP84はビデオデータVB1およびVB5のいずれかを再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを同時に変動表示し(図40のa参照)、最初に左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図40のb参照)、2番目に右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図40のb参照)、右列の図柄要素を停止表示した後に中列の図柄要素を変動状態で消去する。そして、左列の図柄要素を左上部に縮小状態で静止表示し(図40のc参照)、右列の図柄要素を右上部に縮小状態で静止表示し(図40のc参照)、最後に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素を横一列に並ぶ静止状態で確定的に表示する(図40のfおよびh参照)。これら各列の図柄要素はビデオデータにキャラクタデータを重ねることで表示されるものであり、VDP84がビデオデータVB1を再生するときにはリーチ演出11の結末が表示された後で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せになり、VDP84がビデオデータVB5を再生するときにはリーチ演出11の結末が表示された後で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が外れリーチの組合せになる。
図41はVDP84がギャンブラーモード用のビデオデータVB2を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示している。このビデオデータVB2の再生時には世界地図の背景が表示され(図41のa参照)、世界地図の背景がポーカー台の背景に切換わり(図41のc参照)、ポーカー台の背景上で物語調のリーチ演出12の映像が表示される。このリーチ演出12はギャンブラーの図柄131が右端の「スペードのエース」を交換することを告げる映像で始まるものであり(図41のc参照)、「スペードのエース」に換えて「ハートのファイブ」が配られる内容で進行し(図41のd参照)、相手側のトランプが表向きになってWINの図柄132が出現する結末で終了する(図40のe参照)。このリーチ演出12の映像が終了したときにはギャンブラーの図柄131およびWINの図柄132が消去され、ポーカー台の背景が初期の世界地図の背景に切換わる(図41のf参照)。この図41はVDP84がギャンブラーモード用のビデオデータVB6を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像も示しており、ビデオデータVB6の再生時にはリーチ演出12が「スペードのエース」に換えて「ハートのセブン」が配られる内容で進行し(図41のg参照)、相手側のトランプが表向きになってLOSTの図柄133が出現する結末で終了し(図41のh参照)、ギャンブラーの図柄131およびLOSTの図柄133が消去された後にポーカー台の背景が初期の世界地図の背景に切換わる(図41のi参照)。
VDP84はビデオデータVB2およびVB6のいずれかを再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを同時に変動表示し(図41のa参照)、最初に左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図41のb参照)、2番目に右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図41のb参照)、右列の図柄要素を停止表示した後に中列の図柄要素を変動状態で消去する。そして、左列の図柄要素を左上部に縮小状態で静止表示し(図41のc参照)、右列の図柄要素を右上部に縮小状態で静止表示し(図41のc参照)、最後に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素を横一列に並ぶ静止状態で確定的に表示する(図41のfおよびi参照)。これら各列の図柄要素はビデオデータにキャラクタデータを重ねることで表示されるものであり、VDP84がビデオデータVB2を再生するときにはリーチ演出12の結末が表示された後で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せになり、VDP84がビデオデータVB6を再生するときにはリーチ演出12の結末が表示された後で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が外れリーチの組合せになる。
図42はVDP84がギャンブラーモード用のビデオデータVB3を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示している。このビデオデータVB3の再生時には世界地図の背景が表示され(図42のa参照)、世界地図の背景がブラックジャック台の背景に切換わり(図42のc参照)、ブラックジャック台の背景上で物語調のリーチ演出13の映像が表示される。このリーチ演出13はギャンブラーの図柄131が「カード」の追加を告げる映像で始まるものであり(図42のc参照)、「スペードの10」が追加される内容で進行し(図42のd参照)、相手側のトランプが表向きになってWINの図柄132が出現する結末で終了する(図42のe参照)。このリーチ演出13の映像が終了したときにはギャンブラーの図柄131およびWINの図柄132が消去され、ブラックジャック台の背景が初期の世界地図の背景に切換わる(図42のf参照)。この図42はVDP84がギャンブラーモード用のビデオデータVB7を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像も示しており、ビデオデータVB7の再生時には「ハートの2」が配られる内容でリーチ演出13が進行し(図42のg参照)、相手側のトランプが表向きになってLOSTの図柄133が出現する結末でリーチ演出13が終了し(図42のh参照)、ギャンブラーの図柄131およびLOSTの図柄133が消去された後にブラックジャック台の背景が初期の世界地図の背景に切換わる(図42のi参照)。
VDP84はビデオデータVB3およびVB7のいずれかを再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを同時に変動表示し(図42のa参照)、最初に左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図42のb参照)、2番目に右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図42のb参照)、右列の図柄要素を停止表示した後に中列の図柄要素を変動状態で消去する。そして、左列の図柄要素を左上部に縮小状態で静止表示し(図42のc参照)、右列の図柄要素を右上部に縮小状態で静止表示し(図42のc参照)、最後に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素を横一列に並ぶ静止状態で確定的に表示する(図42のfおよびi参照)。これら各列の図柄要素はビデオデータにキャラクタデータを重ねることで表示されるものであり、VDP84がビデオデータVB3を再生するときにはリーチ演出13の結末が表示された後で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せになり、VDP84がビデオデータVB7を再生するときにはリーチ演出13の結末が表示された後で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が外れリーチの組合せになる。
図43はVDP84がビデオデータVB4を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示している。このビデオデータVB4の再生時には世界地図の背景が継続的に表示される。この図43はVDP84がビデオデータVB8を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像も示しており、ビデオデータVB8の再生時にも世界地図の背景が継続的に表示される。
VDP84はビデオデータVB4およびVB8のいずれかを再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを同時に変動表示し(図43のa参照)、最初に左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図43のb参照)、2番目に右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図43のb参照)、右列の図柄要素を停止表示した後に中列の図柄要素を直前の変動状態に比べて低速な低速変動状態に切換える(図43のc参照)。この低速変動状態で中列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素を横一列に並ぶ静止状態で確定的に表示する(図43のdおよびe参照)。これら各列の図柄要素はビデオデータにキャラクタデータを重ねることで表示されるものであり、VDP84がビデオデータVB4を再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せになり、VDP84がビデオデータVB8を再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が外れリーチの組合せになる。即ち、ビデオデータVB4の再生時およびビデオデータVB8の再生時のそれぞれには中列の図柄要素を低速変動状態で表示するリーチ演出14の映像が表示される。
図44はVDP84がギャンブラーモード用のビデオデータVB9を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示している。このビデオデータVB9の再生時には物語調のリーチ演出が行われず、世界地図の背景が継続的に表示される。VDP84はビデオデータVB9を再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを同時に変動表示し(図44のa参照)、最初に左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図44のb参照)、2番目に右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し(図44のb参照)、最後に中列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果で停止表示し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素を横一列に並ぶ静止状態で確定的に表示する(図44のc参照)。これら各列の図柄要素はビデオデータにキャラクタデータを重ねることで表示されるものであり、VDP84がビデオデータVB9を再生するときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が完全外れの組合せになる。
VDP84がギャンブラーモード用のビデオデータVB1〜VB9を再生するときには、図40〜図44のそれぞれに示すように、ギャンブラーモード領域142がお姫さまモード領域141に比べて大きく設定される。これらお姫さまモード領域141およびギャンブラーモード領域142は比率「Xo/Xg」がお姫さまモードの設定時と同一値Kとなるように設定されるものであり、ギャンブラーモード領域142内には装飾図柄遊技の映像がギャンブラーモードで表示され、お姫さまモード領域141内には橋の断片の絵柄144が表示される。この橋は装飾図柄遊技の映像がお姫さまモードで表示されるときの初期の背景および最後の背景のそれぞれとなるものであり、遊技者はお姫さまモード領域141内の橋の断片の絵柄144を視認することからギャンブラーモードの残りの遊技モードがお姫さまモードであることを知ることができる。
図45はVDP84がお姫さまモード切換用のビデオデータVA01を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示すものであり、ビデオデータVA01の再生時には、図45の(a)に示すように、お姫さまモードであるにも拘らずギャンブラーモード領域142がお姫さまモード領域141に比べて大きく設定される。これらお姫さまモード領域141およびギャンブラーモード領域142相互間はギャンブラーモード用のビデオデータVB1〜VB9のそれぞれと同一の比率「K=Xo/Xg」で表示されるものであり、お姫さまモード領域141内には橋の断片の絵柄144が表示され、ギャンブラーモード領域142内には世界地図の背景が表示され、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれがギャンブラーモード領域142内の世界地図の背景上で同時に変動表示される。このギャンブラーモード領域142内の世界地図の背景は3列の変動状態でスクロールすることに基づいて小さくなり、お姫さまモード領域141内の橋の背景は3列の変動状態でスクロールすることに基づいて大きくなる(図45のa〜d参照)。この背景のスクロールは、図46の(a)に示すように、世界地図の背景および橋の背景を左右方向に隣接して配置し、橋の背景が世界地図の背景の固定状態で左方へ移動することに基づいて世界地図の背景の前方に重なる様子を表示範囲Eの固定状態で映像化したものであり、世界地図の背景は、図45の(a)〜(c)に示すように、一定の割合で幅狭になり、橋の背景は一定の割合で幅広になる。この背景のスクロール表示は、図45の(d)に示すように、お姫さまモード領域141およびギャンブラーモード領域142相互間がビデオデータVA1の再生開始時と同一の比率「K=Xg/Xo」になることに基づいて終了するものであり、背景のスクロールが停止したときにはビデオデータVA1の再生時と同一の映像が表示され、左列の図柄要素と右列の図柄要素と中列の図柄要素のそれぞれがビデオデータVA1の再生時と同一のパターンで停止表示される。このビデオデータVA01の再生時には、図45の(b)〜(c)に示すように、お姫さまの絵柄121が右から左へ移動する映像が表示される。このお姫さまの絵柄121はお姫さまモード領域141およびギャンブラーモード領域142相互間の垂直な境界線の絵柄146が右から左へ移動することに同期して右から左へ移動するものであり、お姫さまの絵柄121は右から左へ移動することに基づいて境界線の絵柄146を押し、背景をギャンブラーモード用の世界地図からお姫さまモード用の橋に切換える挙動を呈する。
図45はVDP84がビデオデータVA01〜VA09を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する共通の映像を示すものであり、ビデオデータVA01の再生時およびビデオデータVA05の再生時のそれぞれには図45の映像が表示された後で図35の映像が表示され、ビデオデータVA02の再生時およびビデオデータVA06の再生時のそれぞれには図45の映像が表示された後で図36の映像が表示され、ビデオデータVA03の再生時およびビデオデータVA07の再生時のそれぞれには図45の映像が表示された後で図37の映像が表示され、ビデオデータVA04の再生時およびビデオデータVA08の再生時のそれぞれには図45の映像が表示された後で図38の映像が表示され、ビデオデータVA09の再生時には図45の映像が表示された後で図39の映像が表示される。
図47はVDP84がギャンブラーモード切換用のビデオデータVB01を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示すものであり、ビデオデータVB01の再生時には、図47の(a)に示すように、ギャンブラーモードであるにも拘らずお姫さまモード領域141がギャンブラーモード領域142に比べて大きく設定される。これらお姫さまモード領域141およびギャンブラーモード領域142相互間はお姫さまモード用のビデオデータVA1〜VA9のそれぞれと同一の比率「K=Xg/Xo」で表示されるものであり、ギャンブラーモード領域142内には世界地図の断片の絵柄143が表示され、お姫さまモード領域141内には橋の背景が表示され、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれがお姫さまモード領域141内の橋の背景上で同時に変動表示される。このお姫さまモード領域141内の橋の背景は3列の変動状態でスクロールすることに基づいて小さくなり、ギャンブラーモード領域142内の世界地図の背景は3列の変動状態でスクロールすることに基づいて大きくなる(図47のa〜d参照)。この背景のスクロールは、図46の(b)に示すように、世界地図の背景および橋の背景を左右方向に隣接して配置し、世界地図の背景が橋の背景の固定状態で右方へ移動することに基づいて橋の背景の前方に重なる様子を表示範囲Eの固定状態で映像化したものであり、橋の背景は、図47の(a)〜(c)に示すように、一定の割合で幅狭になり、世界地図の背景は一定の割合で幅広になる。この背景のスクロール表示は、図47の(d)に示すように、お姫さまモード領域141およびギャンブラーモード領域142相互間がビデオデータVB1の再生開始時と同一の比率「K=Xo/Xg」になることに基づいて終了するものであり、背景のスクロールが停止したときにはビデオデータVB1の再生開始時と同一の映像が表示され、左列の図柄要素と右列の図柄要素と中列の図柄要素のそれぞれがビデオデータVB1の再生時と同一のパターンで停止表示される。このビデオデータVB01の再生時には、図47の(b)〜(c)に示すように、ギャンブラーの絵柄131が左から右へ移動する映像が表示される。このギャンブラーの絵柄131は境界線の絵柄146が左から右へ移動することに同期して左から右へ移動するものであり、ギャンブラーの絵柄131は左から右へ移動することに基づいて境界線の絵柄146を押し、背景をお姫さまモード用の橋からギャンブラーモード用の世界地図に切換える挙動を呈する。
図47はVDP84がビデオデータVB01〜VB09を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する共通の映像を示すものであり、ビデオデータVB01の再生時およびビデオデータVB05の再生時のそれぞれには図47の映像が表示された後で図40の映像が表示され、ビデオデータVB02の再生時およびビデオデータVB06の再生時のそれぞれには図47の映像が表示された後で図41の映像が表示され、ビデオデータVB03の再生時およびビデオデータVB07の再生時のそれぞれには図47の映像が表示された後で図42の映像が表示され、ビデオデータVB04の再生時およびビデオデータVB08の再生時のそれぞれには図47の映像が表示された後で図43の映像が表示され、ビデオデータVB09の再生時には図47の映像が表示された後で図44の映像が表示される。
図48はVDP84がギャンブラー予告コマンドを受信することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示すものである。このギャンブラー予告コマンドは演出制御回路70がお姫さまモードの設定時に図柄制御回路80に送信するものであり、VDP84はCPU81を介してギャンブラー予告コマンドを検出する。VDP84はギャンブラー予告コマンドを受信したときにはビデオデータの種類に応じた表示開始タイミングで幅狭なギャンブラーモード領域142内にギャンブラーの絵柄131を表示し、ビデオデータの種類に応じた表示終了タイミングで幅狭なギャンブラーモード領域142内からギャンブラーの絵柄131を消去する。このギャンブラーの絵柄131はビデオデータにキャラクタデータを重ねることで表示されるものであり、VDP84はギャンブラーの絵柄131の表示開始タイミングを左列の図柄要素を停止表示し且つ右列の図柄要素を停止表示していないタイミングに設定し、ギャンブラーの絵柄131の表示終了タイミングを右列の図柄要素を停止表示した直後のタイミングに設定する。このギャンブラーの絵柄131は装飾図柄が大当りの組合せになることを遊技者に報知するものであり、ビデオデータVA1〜VA8およびビデオデータVA01〜VA08のいずれかが再生されているときには、図48の(b)および(c)に示すように、ギャンブラーの絵柄131が右列の図柄要素の停止前にギャンブラーモード領域142内に出現してからリーチ状態が発生し、ビデオデータVA9およびビデオデータVA09のいずれかが再生されているときには、図48の(b)および(d)に示すように、ギャンブラーの絵柄131が右列の図柄要素の停止前にギャンブラーモード領域142内に出現したにも拘らずリーチ状態が発生しない。
図49はVDP84がお姫さま予告コマンドを受信することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する映像を示すものである。このお姫さま予告コマンドは演出制御回路70がギャンブラーモードの設定時に図柄制御回路80に送信するものであり、VDP84はCPU81を介してお姫さま予告コマンドを検出する。VDP84はお姫さま予告コマンドを受信したときにはビデオデータの種類に応じた表示開始タイミングで幅狭なお姫さまモード領域141内にお姫さまの絵柄121を表示し、ビデオデータの種類に応じた表示終了タイミングで幅狭なお姫さまモード領域141内からお姫さまの絵柄121を消去する。このお姫さまの絵柄121はビデオデータにキャラクタデータを重ねることで表示されるものであり、VDP84はお姫さまの絵柄121の表示開始タイミングを左列の図柄要素を停止表示し且つ右列の図柄要素を停止表示していないタイミングに設定し、お姫さまの絵柄121の表示終了タイミングを右列の図柄要素を停止表示した直後のタイミングに設定する。このお姫さまの絵柄121は装飾図柄が大当りの組合せになることを遊技者に報知するものであり、ビデオデータVB1〜VB8およびビデオデータVB01〜VB08のいずれかが再生されているときには、図49の(b)および(c)に示すように、お姫さまの絵柄121が右列の図柄要素の停止前にお姫さまモード領域141内に出現してからリーチ状態が発生し、ビデオデータVB9およびビデオデータVB09のいずれかが再生されているときには、図49の(b)および(d)に示すように、お姫さまの絵柄121が右列の図柄要素の停止前にお姫さまモード領域141内に出現したにも拘らずリーチ状態が発生しない。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
お姫さまモードの設定時にはお姫さまモードに応じた橋の背景の映像を大きなお姫さまモード領域141内に表示すると同時にギャンブラーモードに応じた世界地図の背景の映像を小さなギャンブラーモード領域142内に表示し、ギャンブラーモードの設定時にはギャンブラーモードに応じた世界地図の背景の映像を大きなギャンブラーモード領域142内に表示すると同時にお姫さまモードに応じた橋の背景の映像を小さなお姫さまモード領域141内に表示したので、遊技者が遊技モードの全種類をお姫さまモード領域141内の橋の背景の映像およびギャンブラーモード領域142内の世界地図の背景の映像の双方から予め把握しておくことができる。しかも、お姫さまモードがギャンブラーモードに変更されたときには大きなお姫さまモード領域141が小さくなると同時に小さなギャンブラーモード領域142が大きくなり、ギャンブラーモードがお姫さまモードに変更されたときには大きなギャンブラーモード領域142が小さくなると同時に小さなお姫さまモード領域141が大きくなる。このため、お姫さまモード領域141の大きさおよびギャンブラーモード領域142の大きさのそれぞれが変わる様子から遊技モードの変更そのものを遊技者に明確に伝えることができるので、総じて、遊技者が現在の遊技モードに換えてどのような遊技モードが設定されたかを背景の映像から明確に認識することが可能になる。
お姫さまモードの設定時にはお姫さまモードに応じた橋の背景の映像を大きなお姫さまモード領域141内に表示すると同時にギャンブラーモードに応じた世界地図の背景の映像を小さなギャンブラーモード領域142内に表示し、ギャンブラーモードの設定時にはギャンブラーモードに応じた世界地図の背景の映像を大きなギャンブラーモード領域142内に表示すると同時にお姫さまモードに応じた橋の背景の映像を小さなお姫さまモード領域141内に表示したので、遊技者が遊技モードの全種類をお姫さまモード領域141内の橋の背景の映像およびギャンブラーモード領域142内の世界地図の背景の映像の双方から予め把握しておくことができる。しかも、お姫さまモードがギャンブラーモードに変更されたときには大きなお姫さまモード領域141が小さくなると同時に小さなギャンブラーモード領域142が大きくなり、ギャンブラーモードがお姫さまモードに変更されたときには大きなギャンブラーモード領域142が小さくなると同時に小さなお姫さまモード領域141が大きくなる。このため、お姫さまモード領域141の大きさおよびギャンブラーモード領域142の大きさのそれぞれが変わる様子から遊技モードの変更そのものを遊技者に明確に伝えることができるので、総じて、遊技者が現在の遊技モードに換えてどのような遊技モードが設定されたかを背景の映像から明確に認識することが可能になる。
お姫さまモードの設定時には小さなギャンブラーモード領域142内の世界地図の背景の映像の前方にお姫さまの図柄121を表示することで予告を行い、ギャンブラーモードの設定時には小さなお姫さまモード領域141内の橋の背景の前方にギャンブラーの図柄131を表示することで予告を行った。このため、お姫さまモードの設定時には小さなギャンブラーモード領域142を残りの遊技モードの報知領域としてだけでなくお姫さまモード用の遊技領域として有効に活用することができ、ギャンブラーモードの設定時には小さなお姫さまモード領域141を残りの遊技モードの報知領域としてだけでなくギャンブラーモード用の遊技領域として有効に活用することができる。
お姫さまモードの設定時には小さなギャンブラーモード領域142内にお姫さまモード用のお姫さまの図柄121を表示することで予告を行い、ギャンブラーモードの設定時には小さなお姫さまモード領域141内にギャンブラーモード用のギャンブラーの図柄131を表示することで予告を行ったので、遊技者が遊技モードの全種類を小さなお姫さまモード領域141内のお姫さまの図柄121および小さなギャンブラーモード領域142内のギャンブラーの図柄131の双方からも予め把握しておくことができる。
お姫さまモードからギャンブラーモードに切換わるときにはお姫さモード領域141およびギャンブラーモード領域142相互間の境界線の図柄146を移動させた。このため、お姫さモード領域141の大きさおよびギャンブラーモード領域142の大きさのそれぞれが変わることが視覚的に明確になるので、遊技モードの変更そのものを遊技者に一層明確に伝えることができる。
上記実施例1においては、ギャンブラーモードからお姫さまモードに切換わったときには橋の背景が世界地図の背景の静止状態で世界地図の背景の前方に重なるように背景をスクロールさせたが、図54の(a)に示すように、世界地図の背景および橋の背景のそれぞれが静止状態で並んだまま画面だけが矢印方向へ移動するように背景をスクロールさせても良い。
上記実施例1においては、お姫さまモードからギャンブラーモードに切換わったときには世界地図の背景が橋の背景の静止状態で橋の背景の前方に重なるように背景をスクロールさせたが、図54の(b)に示すように、世界地図の背景および橋の背景のそれぞれが静止状態で並んだまま画面だけが矢印方向へ移動するように背景をスクロールさせても良い。
上記実施例1においては、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動する前にお姫さまモード領域141の大きさおよびギャンブラーモード領域142の大きさのそれぞれを拡縮したり、あるいは、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動停止した後でお姫さまモード領域141の大きさおよびギャンブラーモード領域142の大きさのそれぞれを拡縮しても良い。
上記実施例1においては、遊技モードを3種類以上の遊技モード相互間で切換える構成としても良い。以下、遊技モードを3種類以上の遊技モード相互間で切換える場合の背景の映像の表示態様について説明する。
装飾図柄表示器32の表示領域には第1の表示領域201と第2の表示領域202と第3の表示領域203と第4の表示領域204が設定されており、遊技モード1の設定時には、図50の(a)に示すように、第1の表示領域201が残りの第2の表示領域202と第3の表示領域203と第4の表示領域204の3者に比べて大きく表示され、第2の表示領域202と第3の表示領域203と第4の表示領域204相互間が同一の大きさで表示される。この遊技モード1の設定時には第1の表示領域201内に第1の背景の映像が表示され、装飾図柄が第1の背景の映像の前方に変動状態および変動停止状態で順に表示される。この遊技モード1の設定時には第2の表示領域202内に第2の背景が表示され、第3の表示領域203内に第3の背景が表示され、第4の表示領域204内に第4の背景が表示されており、第2の背景の前方または第3の背景の前方または第4の背景の前方に予告図柄を表示することで装飾図柄が大当りの組合せとなることが予告される。
遊技モード1に換えて遊技モード2と遊技モード3と遊技モード4のいずれかが設定されたときには第1の表示領域201が第1の背景の映像と共に小さくなり、第2の表示領域202と第3の表示領域203と第4の表示領域204のうち遊技モードの設定結果に応じたものが背景と共に最も大きくなる。例えば遊技モード1に換えて遊技モード2が設定されたときには、図50の(b)に示すように、第3の表示領域203が第3の背景と共に消去され、第4の表示領域204が第4の背景と共に消去され、第2の表示領域202が第2の背景と共に大きくなる。すると、第2の表示領域202が第2の背景と共に左から右へスクロール表示され、図50の(c)〜(d)に示すように、第2の表示領域202が第2の背景と共に大きくなるに連れて第1の表示領域201が第1の背景と共に小さくなる。そして、図50の(e)に示すように、第1の表示領域201内に第3の表示領域203および第4の表示領域204が設定され、第3の表示領域203内に第3の背景が表示され、第4の表示領域204内に第4の背景が表示される。
遊技モード2の設定時には、図51の(a)に示すように、第2の表示領域202が第1の表示領域201と第3の表示領域203と第4の表示領域204の3者に比べて大きく表示される。この第2の表示領域202内に第2の背景の映像が表示され、装飾図柄が第2の背景の映像の前方に変動状態および変動停止状態で順に表示される。この遊技モード2の設定時には第1の表示領域201内に第1の背景が表示され、第3の表示領域203内に第3の背景が表示され、第4の表示領域204内に第4の背景が表示されており、第1の背景の前方または第3の背景の前方または第4の背景の前方に予告図柄を表示することで装飾図柄が大当りの組合せとなることが予告される。
遊技モード2に換えて遊技モード1と遊技モード3と遊技モード4のいずれかが設定されたときには第2の表示領域202が第2の背景の映像と共に小さくなり、第1の表示領域201と第3の表示領域203と第4の表示領域204のうち遊技モードの設定結果に応じたものが背景と共に最も大きくなる。例えば遊技モード2に換えて遊技モード3が設定されたときには、図51の(b)に示すように、第1の表示領域201が第1の背景と共に消去され、第4の表示領域204が第4の背景と共に消去され、第3の表示領域203が第3の背景と共に大きくなる。すると、第3の表示領域203が第3の背景と共に右から左へスクロール表示され、図51の(c)〜(d)に示すように、第3の表示領域203が第3の背景と共に大きくなるに連れて第2の表示領域202が第2の背景と共に小さくなる。そして、図51の(e)に示すように、第2の表示領域202内に第1の表示領域201および第4の表示領域204が設定され、第1の表示領域201内に第1の背景が表示され、第4の表示領域204内に第4の背景が表示される。
遊技モード3の設定時には、図52の(a)に示すように、第3の表示領域203が第1の表示領域201と第2の表示領域202と第4の表示領域204の3者に比べて大きく表示される。この第3の表示領域203内に第3の背景の映像が表示され、装飾図柄が第3の背景の映像の前方に変動状態および変動停止状態で順に表示される。この遊技モード3の設定時には第1の表示領域201内に第1の背景が表示され、第2の表示領域202内に第2の背景が表示され、第4の表示領域204内に第4の背景が表示されており、第1の背景の前方または第2の背景の前方または第4の背景の前方に予告図柄を表示することで装飾図柄が大当りの組合せとなることが予告される。
遊技モード3に換えて遊技モード1と遊技モード2と遊技モード4のいずれかが設定されたときには第3の表示領域203が第3の背景の映像と共に小さくなり、第1の表示領域201と第2の表示領域202と第4の表示領域204のうち遊技モードの設定結果に応じたものが背景と共に最も大きくなる。例えば遊技モード3に換えて遊技モード4が設定されたときには、図52の(b)に示すように、第1の表示領域201が第1の背景と共に消去され、第2の表示領域202が第2の背景と共に消去され、第4の表示領域204が第4の背景と共に大きくなる。すると、第4の表示領域204が第4の背景と共に左から右へスクロール表示され、図52の(c)〜(d)に示すように、第4の表示領域204が第4の背景と共に大きくなるに連れて第3の表示領域203が第3の背景と共に小さくなる。そして、図52の(e)に示すように、第3の表示領域203内に第1の表示領域201および第2の表示領域202が設定され、第1の表示領域201内に第1の背景が表示され、第2の表示領域202内に第2の背景が表示される。
遊技モード4の設定時には、図53の(a)に示すように、第4の表示領域204が第1の表示領域201と第2の表示領域202と第3の表示領域203のそれぞれに比べて大きく表示される。この第4の表示領域204内に第4の背景の映像が表示され、装飾図柄が第4の背景の映像の前方に変動状態および変動停止状態で順に表示される。この遊技モード4の設定時には第1の表示領域201内に第1の背景が表示され、第2の表示領域202内に第2の背景が表示され、第3の表示領域203内に第3の背景が表示されており、第1の背景の前方または第2の背景の前方または第3の背景の前方に予告図柄を表示することで装飾図柄が大当りの組合せとなることが予告される。
遊技モード4に換えて遊技モード1と遊技モード2と遊技モード3のいずれかが設定されたときには第4の表示領域204が第4の背景の映像と共に小さくなり、第1の表示領域201と第2の表示領域202と第3の表示領域203のうち遊技モードの設定結果に応じたものが背景と共に最も大きくなる。例えば遊技モード4に換えて遊技モード1が設定されたときには、図53の(b)に示すように、第2の表示領域202が第2の背景と共に消去され、第3の表示領域203が第3の背景と共に消去され、第1の表示領域201が第1の背景と共に大きくなる。すると、第1の表示領域201が第1の背景と共に右から左へスクロール表示され、図53の(c)〜(d)に示すように、第1の表示領域201が第1の背景と共に大きくなるに連れて第4の表示領域204が第4の背景と共に小さくなる。そして、図53の(e)に示すように、第4の表示領域203内に第2の表示領域202および第3の表示領域203が設定され、第2の表示領域202内に第2の背景が表示され、第3の表示領域203内に第3の背景が表示される。
上記実施例1においては、ギャンブラーモードからお姫さまモードに切換わったときには橋の背景が世界地図の背景の静止状態で世界地図の背景の前方に重なるように背景をスクロールさせたが、例えば世界地図の背景および橋の背景のそれぞれを静止状態で並べたまま画面だけが移動するように背景をスクロールさせても良い。
上記実施例1においては、お姫さまモードからギャンブラーモードに切換わったときには世界地図の背景が橋の背景の静止状態で橋の背景の前方に重なるように背景をスクロールさせたが、例えば世界地図の背景および橋の背景のそれぞれを静止状態で並べたまま画面Eだけが移動するように背景をスクロールさせても良い。
上記実施例1においては、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動する前にお姫さまモード領域141の大きさおよびギャンブラーモード領域142の大きさのそれぞれを変更したり、あるいは、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが変動停止した後でお姫さまモード領域141の大きさおよびギャンブラーモード領域142の大きさのそれぞれを変更しても良い。
上記実施例1においては、お姫さまモード領域141の大きさが変わることに応じて橋の背景の映像をお姫さまモード領域141の大きさに応じた相似形状に拡縮し、ギャンブラーモード領域142の大きさが変わることに応じて世界地図の背景の映像をギャンブラーモード領域142の大きさに応じた相似形状に拡縮しても良い。
18は遊技盤、22は遊技領域、24は始動口、32は装飾図柄表示器、50はメイン制御回路、70は演出制御回路、80は図柄制御回路を示している。
Claims (1)
- 遊技球が転動可能な遊技領域を有する遊技盤と、
前記遊技盤の遊技領域内に設けられ、遊技球が入賞可能な始動口と、
前記遊技盤の遊技領域内に設けられ、遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に相互に切換えられる可変入賞口と、
前記遊技盤の遊技領域内に設けられ、複数の図柄要素からなる識別図柄が表示される図柄表示器と、
遊技球が前記始動口に入賞することに基づいて前記可変入賞口を開放する大当りおよび前記可変入賞口を開放しない外れを判定する当落判定手段と、
前記当落判定手段が大当りを判定したときには識別図柄を予め決められた大当りの組合せに設定し、前記当落判定手段が外れを判定したときには識別図柄を大当りの組合せとは相違する外れの組合せに設定する図柄設定手段と、
前記図柄表示器に識別図柄を表示するときの背景の映像を選択するための遊技モードを設定するものであって、複数の遊技モードのうちから遊技モードを選択的に設定するモード設定手段と、
前記図柄表示器の表示領域を複数の表示領域に区画し、現在の遊技モードに応じた背景の映像を複数の表示領域のうち最も大きな表示領域内に最も大きく表示すると同時に残りの遊技モードに応じた残りの背景の映像を残りの表示領域内に現在の遊技モードに応じた背景の映像に比べて小さく表示する背景表示手段と、
識別図柄を現在の遊技モードに応じた最も大きな背景の映像の前方に可変状態および可変停止状態で順に表示するものであって、識別図柄を前記図柄設定手段の設定結果に応じた組合せとなるように停止表示する識別図柄表示手段と、
識別図柄が大当りの組合せとなることを複数の図柄要素の全てが停止表示される前に報知する予告を行うか否かを判定する予告判定手段と、
前記予告判定手段が予告を行うことを判定したときには残りの遊技モードに応じた残りの背景の映像の前方に予告図柄を複数の図柄要素の全てが停止表示される前に表示する予告図柄表示手段を備え、
前記背景表示手段は、
前記モード設定手段が現在の遊技モードに換えて別の遊技モードを設定したときには、現在の遊技モードに応じた現在の背景の映像が表示されている最も大きな表示領域を小さくしながら別の遊技モードに応じた残りの背景の映像が表示されている残りの表示領域を最も大きくする処理を行うことを特徴とするパチンコ遊技機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006115660A JP2007282983A (ja) | 2006-04-19 | 2006-04-19 | パチンコ遊技機 |
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JP2006115660A JP2007282983A (ja) | 2006-04-19 | 2006-04-19 | パチンコ遊技機 |
Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013165745A (ja) * | 2012-02-14 | 2013-08-29 | Heiwa Corp | 遊技機 |
JP2014188258A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Daito Giken:Kk | 遊技台およびプログラム |
-
2006
- 2006-04-19 JP JP2006115660A patent/JP2007282983A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013165745A (ja) * | 2012-02-14 | 2013-08-29 | Heiwa Corp | 遊技機 |
JP2014188258A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Daito Giken:Kk | 遊技台およびプログラム |
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