JP2006324909A - 情報埋込装置、方法、プログラムおよび記録媒体、ならびに情報検出装置、方法、プログラムおよびコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

情報埋込装置、方法、プログラムおよび記録媒体、ならびに情報検出装置、方法、プログラムおよびコンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 情報埋込み時にノイズ要因に対する耐性を確保する。
【解決手段】 情報埋込装置10では、画像合成部20は、複数種類の埋込パターン14から、文書画像の背景への埋込情報12に従い選択的に埋込パターン14を読出して、文書データ11に基づき作成された文書画像データにおいて、文書画像の背景と合成し、合成された文書画像データを出力する。この埋込パターン14は、埋込情報12に従う位置に配置されたデータ用ドットと、データ用ドットの位置を特定するための基準位置を指示するための位置に配置された位置用ドットと、位置用ドットによる基準位置の指示を補助するための位置に配置された補助用ドットとを含む。
【選択図】 図1

Description

この発明は情報埋込装置、方法、プログラムおよび記録媒体、ならびに情報検出装置、方法、プログラムおよび記録媒体に関し、特に、文書画像に対して情報を埋込むことにより情報を付加する情報埋込装置、方法、プログラムおよび記録媒体、ならびに印刷された文書画像から埋込むことにより付加された情報を検出する情報検出装置、方法、プログラムおよびコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
文書画像にドットを印字しデータを埋込むタイプの電子透かし技術が提案されている。たとえば、特許文献1では、文書画像に電子透かしとして埋込むべきドットを3種類の配置に従い埋込むようにして、その埋込む配置の仕方(種類)に意味を持たせている。また、特許文献2では、ドットの濃淡方向の違いにより、文書画像にデータを埋込む。
特開2004−128845号公報 特開2003−101762号公報
文書画像の背景に地紋パターンとしてデータを埋込む「文書用電子透かし」技術は、MFP(Multi Function Peripherals)/LBP(Laser Beam Printer)にも適用することができる。データを地紋パターンとして埋込んだプリントアウトをスキャナでスキャンし、データを検出する際、ノイズ要因(意図せずプリントされた余計なドットやスクリーン処理によるドットなど)に対する耐性を確保できるような埋込みおよび検出方法が必要であった。またMFPに検出機能を搭載するためには、ハードウェア化可能な簡単な処理手順で構成する必要があった。
しかしながら、特許文献1の方法は、ノイズ要因に対する耐性が十分でなく実用的でない。またドットの配置の種類にデータの意味を持たせているので、文書画像の背景画像となるようなドットを付加したりすることはできない。
また、特許文献2の方法では、文書画像のドットの濃淡方向の違いに従いデータを埋込むので、埋込まれたデータの検出時には複雑な処理が必要とされて、ハードウェア化するのは難しい。また検出装置の負荷が大きくなり、ソフトウェアとしても高速処理はできない。
それゆえに、この発明の目的は、ノイズ要因に対する耐性を確保できる情報埋込装置、方法、プログラムおよび当該プログラムの記録媒体、ならびに情報検出装置、方法、プログラムおよび当該プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
また、他の目的は、ハードウェア化可能な処理手順を実現する情報埋込装置、方法、プログラムおよび当該プログラムの記録媒体、ならびに情報検出装置、方法、プログラムおよび当該プログラを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
この発明のある局面に従う情報埋込装置は、複数種類の埋込ドットパターンを格納する埋込パターン格納部と、埋込パターン格納部から、文書画像の背景に埋込むべき情報を示す埋込ドットパターンを読出す埋込パターン読出手段と、埋込パターン読出手段により読出された埋込ドットパターンを、文書データに基づき作成された文書画像データにおいて、文書画像の背景と合成し、合成された文書画像データを出力する埋込合成部とを備える。この埋込ドットパターンは、埋込むべき情報に従う位置に配置されたデータ用ドットと、データ用ドットの位置を特定するための基準位置を指示するための位置に配置された位置用ドットと、位置用ドットによる基準位置の指示を補助するための位置に配置された補助用ドットとを含む。
この発明によれば、埋込ドットパターンは、埋込むべき情報に従う位置に配置されたデータ用ドットの他に、データ用ドットの位置を特定するための基準位置を指示するための位置に配置された位置用ドットと、位置用ドットによる基準位置の指示を補助するための位置に配置された補助用ドットと複数のドットを含むので、位置用ドットおよび補助用ドットを用いたデータ用ドットの検出が可能であるから、たとえば意図せずにプリントされた余計なドットやスクリーン処理によるドットなどのノイズが文書画像の背景にあったとしても、それらの複数のドットの位置関係からデータ用ドットの特定が容易に可能となる。また、複数種類の埋込みドットパターンを埋込パターン格納部に準備して、埋込むべき情報を示す埋込みパターンを読出して、文書画像の背景と合成するだけであるから、複雑な処理ではなく、簡単にハードウェア化できる。
好ましくは、埋込用ドットパターンとは異なる複数種類の付加ドットパターンを格納する付加パターン格納部と、付加パターン格納部から、文書画像の背景に付加すべき情報を示す付加ドットパターンを読出す付加パターン読出手段と、付加パターン読出手段により読出された付加ドットパターンを、文書データに基づき作成された文書画像データにおいて、文書画像の背景と合成して、合成された文書画像データを出力する付加合成部とを、さらに備える。
したがって、背景には埋込むべき情報の埋込み用ドットパターンと付加情報の付加ドットパターンを合成するが、これら両パターンは異なるので、背景に両パターンが合成されたとしても、埋込みパターンを検出できる。
好ましくは、埋込パターン格納部には、複数の異なる値それぞれに対応して異なる埋込パターンが格納されて、埋込パターン読出手段は、埋込むべき情報を、当該情報を示すビット列に変換する埋込データ形成手段を含み、埋込データ形成手段により変換されたビット列の各ビットの値に対応の埋込ドットパターンを、埋込パターン格納部から読出す。
したがって、埋込むべき情報の内容により、すなわちビット列の値の配列の仕方により、複数の埋込ドットパターンを選択的に合成できる。
好ましくは、付加パターン格納部には、複数の異なる値それぞれに対応して異なる付加パターンが格納されて、付加パターン読出手段は、付加すべき情報を、画素値として読出し、読出された画素値に対応の付加ドットパターンを、付加パターン格納部から読出す。
したがって、付加情報の内容により、複数の付加ドットパターンを選択的に合成できる。
好ましくは、複数種類の付加ドットパターンそれぞれは、ドットの密度が異なる。したがって、付加ドットパターンが合成された背景においては、画像の模様の濃度変化(グラデーション)を持たせることができる。
好ましくは、付加ドットパターンは、孤立したドットを含む。したがって、付加ドットパターンが背景に合成された文書画像データが印刷されて、この印刷文書が複写機で複写された場合には、複写機は背景の白地にするように機能するので、孤立ドットは消去される。したがって、背景の付加ドットパターンのパターン状態は崩れてしまので、一目で複写(不正複写を含む)された文書画像かを判別できる。
また、ドット消去の影響を受けて背景の付加ドットパターンは意味のない乱雑なものとなるので、同じ背景の埋込ドットパターンの判別がより困難となり、埋込むべき情報の秘匿状態を効果的に保持できる。
好ましくは、埋込用ドットパターンとは異なる付加ドットパターンを、文書データに基づき作成された文書画像データにおいて、文書画像の背景と合成して、合成された文書画像データを出力する付加合成部を、さらに備え、付加合成部は、文書画像の背景と同サイズの2次元画素マトリックスにより示される閾値パターンの各画素に予め設定された閾値と、背景における対応する画素の値とを比較して、比較結果に従い、当該対応する画素の値を合成された文書画像データに出力する。
したがって、1個の閾値パターンを準備するだけで複数の付加ドットパターンの合成が可能となり、複数の付加ドットパターンを格納しておくための付加格納部に関する記憶容量を節約できる。
この発明の他の局面に従う、紙面の所定領域にプリントされた所定のドットパターンに従う所定情報を検出する情報検出装置は、ドットパターンの所定情報を特定するための特定ドットに対応の画素を検出するための画素マトリックスを用いて、所定領域を走査して、画素マトリックスの特定ドットに対応の特定画素に該当する所定領域の画素のドットを検出する特定画素ドット検出手段と、特定画素ドット検出手段の検出結果とドットパターンとに基づき、所定情報を検出する情報検出手段とを備えて、特定画素ドット検出手段は、走査において、画素マトリックスの特定ドットの特定画素と対応している所定領域の画素のドットを検出する。
このように、所定情報の検出には、画素マトリックスによる走査がされるが、当該画素マトリックスの全ての画素ではなく、そのうちの、特定ドットに対応の特定画素に該当する所定領域の一部画素を限定にドットを検出しているので、複雑な処理ではなく処理のハードウェア化が容易に可能である。また、限定した一部画素のドット検出のためソフトウェアとしても高速な情報検出が可能となる。
また、画素のドット検出はドットパターンのドットの配置に従う検出であるから、当該ドットパターンに従わないような、たとえば、他に付加されたドット(プリント時の汚れやノイズ成分を含む)があったとしても、このような付加されたドットに起因した検出誤りを回避できる。
好ましくは、ドットパターンは、所定情報に従う位置に配置されたデータ用ドットと、データ用ドットの位置を特定するための基準位置を指示するための位置に配置された位置用ドットと、位置用ドットによる前記基準位置の指示を補助するための位置に配置された補助用ドットとを含み、特定ドットは、データ用ドットの位置を検出するためのドットである。
したがって、意図せずにプリントされた余計なドットやスクリーン処理によるドットなどのノイズが所定領域にあったとしても、データ用ドット、位置用ドットおよび補助用ドットの複数のドットの位置関係から、所定情報に従う位置に配置されたデータ用ドットの特定が容易に可能となる。
好ましくは、特定ドットはデータ用ドットである。好ましくは、特定ドットは、前記位置用ドットである。
好ましくは、一部の画素には、ドットパターンにおいてドットが配置されていない位置に該当の画素マトリックスの画素が含まれる。
したがって、検出のために、ドットパターンにおいてドットが配置されていない位置に該当の画素マトリックスの画素も参照することで、ドットが無いことを条件に加えたドットパターンを適用できるから、検出においてノイズ(意図せずプリントされたドット)を効果的に除去できる。
この発明のある局面に従うと、意図せずにプリントされた余計なドットやスクリーン処理によるドットなどのノイズが文書画像の背景にあったとしても、それらの複数のドットの位置関係からデータ用ドットの特定が容易に可能となる。また、複数種類の埋込みドットパターンを埋込パターン格納部に準備して、埋込むべき情報を示す埋込みパターンを読出して、文書画像の背景と合成するだけであるから、複雑な処理ではなく、簡単にハードウェア化できる。
この発明の他の局面に従うと、所定情報の検出には、画素マトリックスによる走査がされるが、当該画素マトリックスの全ての画素ではなく、そのうちの、特定ドットに対応の特定画素に該当する所定領域の一部画素を限定にドットを検出しているので、複雑な処理ではなく処理のハードウェア化が容易に可能である。また、限定した一部画素のドット検出のため高速な情報検出が可能となる。
また、画素のドット検出はドットパターンのドットの配置に従う検出であるから、当該ドットパターンに従わないような、たとえば、他に付加されたドット(プリント時の汚れやノイズ成分を含む)があったとしても、このような付加されたドットに起因した検出誤りを回避できる。
以下、この発明の各実施の形態について図面を参照し詳細に説明する。ここでは機密情報などをいわゆる電子透かしとして画像の背景に埋込む(合成する)情報埋込装置の説明が実施の形態1〜6に示されて、このように埋込まれた電子透かしの情報を検出する情報検出装置の説明が実施の形態7〜11に示される。
情報埋込装置の機能構成の一例が図1に示される。また、各実施の形態に係る情報埋込装置および情報検出装置が搭載されるコンピュータの構成が図2に示される。
図2を参照して、情報埋込装置および情報検出装置が搭載されるコンピュータ60は、コンピュータ自体を集中的に制御するためのMPU(Micro Processing Unit)61、各種情報またはプログラム等を格納するためのメモリ62、HDD(Hard Disk Drive)63、FD(Flexible Disk)65が着脱自在に装着されて装着されたFD65をアクセスするためのFDD(FD Driver)64、およびDVD(Digital Versatile Disc)67が着脱自在に装着されて装着されたDVD67をアクセスするためのDVDドライバ66を含む。さらに、コンピュータ60は、各種情報を外部から入力するためのキーボード68、およびI/F(インターフェイスの略)69を介して接続されるスキャナ70を備える。また、各種情報を出力するための表示部71、およびプリンタドライバ72により制御されるプリンタ73を接続する。さらに、コンピュータ60は、外部の各種通信回線(インターネットを含む)75とコンピュータ60との間で情報の送受信をするための通信I/F74を備える。
後述の各実施形態の情報埋込みの処理手順および情報検出の処理手順は、予めプログラムとしてメモリ62、HDD63、FD65およびDVD67などに格納されている。MPU61が、これら記録媒体から各プログラムを読出し、読出したプログラムを実行することにより、情報埋込みの処理手順および情報検出の処理手順が実現される。また、図2のコンピュータ60は、通信回線75を介して外部と通信可能であることから、これら記録媒体には、通信回線75を介して外部からプログラムがダウンロードされるとしてもよい。
図1には、情報埋込装置10の機能構成が示される。情報埋込装置10は、情報が埋込まれる対象となる文書画像の文書データ11、電子透かしのための機密情報に相当し文書画像の背景に埋込まれるべき埋込情報12、文書画像の背景に付加される付加情報13、文書画像に埋込まれる複数の埋込パターン14、文書画像の背景に付加される複数の付加パターン15および閾値パターン16が予め定められた所定の記憶領域、たとえばメモリ62、HDD63、DVD67およびFD65などに格納される。また、情報埋込装置10は、文書画像形成部17、埋込データ形成部18、画像合成部20、出力処理部21および背景付加部23(または背景付加部231)を有する。これら各部は、予めプログラムとして所定の記憶領域、たとえばメモリ62、HDD63、DVD67およびFD65などに格納される。そして、これら各プログラムがMPU61により所定記憶領域から読出されて実行されることにより、各部の機能が実現される。なお、背景付加部23と背景付加部231は同時に起動することはなく一方が選択的に起動される。
動作において、文書画像形成部17は、文書データ11を読出して、読出した文書データ11に基づき文書データ11が紙に印刷された状態の画像を示す画像データ24を頁毎に作成する。文書画像データ24は白黒の2値画像であり、画像上で白い画素(値が0の画素)が背景であり、黒い画素(値が1の画素)が文字領域(インクが塗布される領域)となる。したがって、ここでは、この基準に基づき画像とその背景とを識別している。
文書画像形成部17は文書画像データ24を出力する。埋込データ形成部18は、埋込情報12を読出し、読出した埋込情報12に基づき埋込データ25を形成して出力する。埋込データ形成部18の処理においては、まず、埋込情報12をN元符号に変換して、埋込データ25として出力する。Nは任意であるが、ここではN=2とする。したがって、生成される埋込データ25の符号は2元符号であり、0と1のビット列で表現される。
画像合成部20は、文書画像形成部17から与えられる文書画像データ24と埋込データ形成部18から与えられる埋込データ25とを入力して、文書画像データ24に埋込データ25に従う情報の埋込を行なう。画像合成部20は、この結果得られた合成画像データ27を、与えられる選択指示29に基づき、出力処理部21および背景付加部23のいずれか一方に選択的に与える。すなわち、合成画像の背景に画像などの情報を埋込む場合には合成画像データ27は背景付加部23に出力されるが、そうでない場合には出力処理部21に出力される。この選択指示29は、ユーザがキーボード68を操作することにより外部から与えられると想定する。
出力処理部21は、画像合成部20から与えられる合成画像データ27または背景付加部23から与えられる背景入り合成画像データ28を入力して、入力した画像データに従う画像を紙に印刷出力する。この結果、印刷文書(紙)22が得られる。
背景付加部23(または背景付加部231)は、合成画像データ27が与えられると、付加情報13を読出して、読出した付加情報13により指示される付加パターン15を読出す。付加情報13は1種の画像データを示し、背景付加部23は付加情報13が示す画像データの各画素の値に応じた付加パターン15を読出す。
背景付加部23(または背景付加部231)は、画像合成部20から出力される合成画像データ27を入力して、入力した合成画像データ27に付加情報13に基づく付加パターン15を背景に付加する処理を行ない、その結果、背景入り合成画像データ28を出力処理部21に出力する。したがって出力処理部21を介して、背景入り合成画像データ28による文書画像が印刷文書(紙)22として得られる。
なお、背景付加部23と背景付加部231は同時に機能することはなく、選択指示230に応じていずれか一方が動作を開始し、他方は動作しない。この選択指示230は、キーボード68を介してユーザにより外部から与えられる。
(実施の形態1)
本実施の形態では、画像合成部20において、位置表現のためのドットと、その位置表現を補助するドットと、埋込むデータ表現のためのドットをもつことを特徴とする情報の埋込みが実行される。図1を参照すると、画像合成部20は、入力する文書画像データ24の画像の背景に、埋込情報12のデータをドットパターンとして埋込む。その結果である印刷文書22の一例が図3に示される。図3では、埋込情報12のデータが一見して分からないように文書画像に埋込まれている。
図1では、複数の異なる埋込パターン14は、埋込データ25のビット列の各ビットがとりうる値毎に、該値に対応してメモリに格納されている。同様に、複数の異なる付加パターン15は、付加情報13が示す画像データの各画素がとりうる値毎に、該値に対応してメモリに格納されている。
画像合成部20は、埋込データ25のビット列の各ビットについて、値が0(データ0という)の場合には図4(A)の埋込パターン14を選択的に読出し、値が1(データ1という)の場合には図4(B)の埋込パターン14を選択的に読出し、読出した埋込パターン14を文書画像データ24の画像の背景に埋込むように背景画像と埋込パターン14とを合成する。
図4(A)と(B)の埋込パターン14は、16×16画素の2値化パターン(以下、データセルと表現)を示す。本実施の形態の埋込パターン14では左上端に1画素、基準位置を示す位置表現ドットD1が配置される。基準位置は後述のデータ表現ドットD3の位置を判断するために参照される基準となる位置である。データセルが繰返し文書画像データ24の画像に埋込まれるにより、合成画像データ27の画像では上下方向(垂直方向)と左右方向(水平方向)の2方向に16画素の間隔で位置表現ドットD1が配置される。この位置表現ドットD1から、右と下にそれぞれ8画素離れたところに、位置表現補助ドットD2が配置される。これもデータセルの繰返しにより、位置表現ドットD1から上下方向(垂直方向)と左右方向(水平方向)の2方向に8画素離れたところに、位置表現補助ドットD2が配置される。更にデータ情報を埋込むために、データ0(図4(A)参照)とデータ1(図4(B)参照)とで異なる位置に、データ表現ドットD3が配置される。ここで、600dpiの解像度で埋込むとすると、このデータセルは一辺16/600インチ(0.068cm)と非常に小さく、プリントされた結果は、図3のように一見グレーに見える。
文書画像データ24の画像に対するデータセルの配置例が図5に示される。図5では、4ビット分の埋込みデータ25を、32×32画素(すべてが白の画素)の文書画像データ24の4個の部分画像の領域(i=1,2,3,4)に埋込む場合の埋込パターン14(データセル)の配置例が示される。そして、図6には図5の配置に従いドットが埋込まれた状態が示される。ここでは、文書画像データ24の画像は矩形状であり、図5のようにデータセルと同じサイズの複数の矩形の部分領域に分割されている。画像合成部20は、各部分領域に所定順番(図5では画像の矩形領域の左上端から右下端に向かう順番)に従い、埋込データ25のビット列の先頭から当該順番に対応のビットの値(0または1)に対応の埋込パターン14を埋込む。この所定順番は図5の変数iで示す番号順に従うものであり画像合成部20の処理手順(プログラム内)において予め設定されていると想定する。なお、順番は、他の順番に従うものであってもよい。
ここでは、埋込みとは、背景の部分領域の各画素の値を、埋込パターン14の対応する画素の値で置換することをいう。したがって、画素の値は、埋込パターン14の対応画素が黒(1:ドットあり)の場合には1に更新されるが、白(0:ドットなし)の場合には更新は行なわれない。
図7を参照して本実施の形態による画像合成部20の処理手順について説明する。
画像合成部20においては、まず制御のための一時変数iが1に初期化される(ステップS(以下、単にSを略す)3)、次に、文書画像データ24の背景画像を、所定数であるM個の部分画像の領域に分割する(S5)。
次に、埋込データ25(符号化されたデータのビット列)のiビット目の値(データ0またはデータ1)に対応する埋込パターン14を読出し(S7)、読出した埋込パターン14をi番目の部分領域の背景画像に埋込む(S9)。その後、変数iの値が変数Mの値を超えているか否かを判定する(S11)。Mの値を超えていれば、処理は終了するが(S11でYES)、Mの値を越えていなければ(S11でNO)、変数iの値を1インクリメントして(S13)、S7の処理に戻る。以降、S7とS9の処理が、変数iの値が変数Mの値を超えるまで、すなわち文書画像データ24の背景画像のM個の部分領域の画像のすべてについて所定順番に従い埋込データ25の対応ビットのデータ値の埋込パターン14を埋込み終了するまで繰返される。
ここで、位置表現補助ドットD2は、位置表現ドットD1により基準位置表示を補助する役割を果たしているが、その意味を説明するために、位置表現補助ドットD2がない埋込パターン例と比較しながら、その役割について説明する。
図5の場合とは異なり図8のように、全ての部分領域にデータ0のデータセル(ただし、位置表現補助ドットD2なし)を埋込むと、図9のようにドットが埋込まれる。これをプリントした印刷文書22について埋込まれたドットを観察すると、位置表現ドットD1同士も、またデータ表現ドットD3同士も、上下(垂直)方向および左右(水平)方向のいずれも16画素離れたところにドットがうたれており、位置表現ドットD1とデータ表現ドットD3の見分けがつかない。
これに対し、位置表現補助ドットD2があるデータセルを埋込むと、図8のように全ての部分領域にデータ0のデータセルが埋込まれても、印刷文書22の画像(合成画像データ27の画像)では図10のようにドットが配置される。したがって、図10では図11のようなドットの配置パターンを検出することができるから、検出された当該パターンの中央のドットを位置表現ドットD1と判断することができる。その結果、判断された位置表現ドットD1を基準に、データ0のデータ表現ドットD3の位置に黒の画素(ドット)があればデータ0が埋込まれている、また、データ1のデータ表現ドットD3の位置に黒の画素(ドット)があればデータ1が埋込まれていると判断できる。
このように、埋込パターン14は、埋込むべきデータを表現するためのデータ表現ドットD3の位置を判断するための基準位置を表現するための位置表現ドットD1に加えて、その位置表現を補助するための位置表現補助ドットD2を含むので、データ表現ドットD3の位置を正確に検出することが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、文書画像データ24の画像の背景に埋込情報12のみを埋込んでいたが、本実施の形態2では、埋込情報12に追加して、埋込情報12とは無関係な付加情報13を対応のドットパターンである付加パターン15として付加し、模様やデザインなどのドットパターンのドットの密度(集合状態)による濃度表現を可能としている。ただし、付加パターン15のドットパターンと埋込パターン14のドットパターンは異なる。
図1を参照して、背景付加部23は、入力した合成画像データ27(図3参照)に対して、その文書画像の背景に付加すべき、すなわち背景と合成する情報である付加情報13を入力し、その付加情報13が指示する画像データの各画素の値に対応のドットパターン(付加パターン15)を合成画像データ27の画像の背景に付加すると、背景入り合成画像データ28が形成される。背景入り合成画像データ28を出力処理部21でプリントすると図13のような印刷文書22が出力される。図13の例は、図12の模様などの付加情報13が画像の背景に追加された場合の例である。
背景付加部23の工程では、付加パターン15として、図12のように0、1、2、3の異なる濃度値をもつ付加パターン15(ドットパターン)を用いる。付加パターン15は、背景をグレーではなく模様や画像などのように見えるようにするための情報であり、実施の形態1の画像合成部20の工程で用いた埋込パターン14とは無関係の情報である。また、各濃度値に対応して当該濃度を有するドットパターンである付加パターン15は例えば図14(A)〜(D)のように予め決められていると想定する。これら付加パターン15を埋込むと、濃度値によって背景に埋込まれるドット数が異なるため、背景画像において異なった濃度表現をすることができる。ここでは、付加情報13が示す画像データの各画素値は、0,1,2,3のいずれかの値を示す。
合成画像データ27の画像に対する付加パターン15(ドットパターン)の配置例が図15に示される。図15は図12の一部を拡大したものであり、図15では、付加情報13に従い、32×32画素(すべてが白の画素)の合成画像データ27の文書画像の背景の4個の部分画像の領域(i=1,2,3,4)に対して付加される付加パターン15の配置例が示される。そして、図16には図15の配置に従いドットが埋込まれた状態が示される。ここでは、合成画像データ27の画像は矩形状であり、背景には図15のように付加パターン15のドットパターン(16画素×16画素)と同じサイズの複数の矩形の部分領域に分割されて、各部分領域には予め定められた所定順番(図15では画像の矩形領域の左上端から右下端に向かう順番)に従い、付加情報13が示す画像データの画素値に対応の付加パターン15が付加される。この所定順番は図15のiで示す番号順に従うとしているが、他の順番に従うものであってもよい。
実際のドット配置例として、図6に対して図15のような濃度情報を追加する場合には、図16のような配置でドットが付加されることになる。その結果、図13のように印刷文書22の画像の背景には模様などが付加され、一見したときに埋込まれたデータ(埋込情報12)とは無関係な絵柄の背景がプリントされることになるため、当該データの隠匿性が高く、ユーザが印刷文書22を見たとしても埋込情報12が埋込まれていることにも気付かれにくい。そのため、証明書やチケットなどのデザインとしてデータ(埋込情報12)を埋込めることができるため、非常にデータ隠匿性が高いといえる。
図17を参照して本実施の形態2による背景付加部23の処理手順について説明する。ここでは、付加情報13が示す画像データはX軸方向とY軸方向の2次元の画像データであり、X軸方向の画素を指示するための一時変数X(X=1,2,3,…,M)とY軸方向の画素を指示するための一時変数Y(X=1,2,3,…,N)が用いられる。したがって、各画素は(X,Y)で指示される。ここで、付加情報13が示す画像データはX軸方向にM個の画素を有し、且つY軸方向にN個の画素を有すると想定する。
背景付加部23においては、まず制御のための一時変数XとYが1に初期化される(ステップS15、S16)。次に、付加情報13が示す画像データの画素(X,Y)の値(濃度値)を読出し、読出した値に対応の付加パターン15を読出す(S17、S18)。そして、読出された付加パターン15を合成画像データ27の背景に付加する(S19)。この付加は、図15のように変数iが示す値の1,2,3,4の順番に従い付加される。その後、変数Xの値が変数Mの値を超えているか否かを判定する(S20)。Mの値を超えていなければ(S20でNO)、変数Xの値を1インクリメントして(S21)、S17の処理に戻り以降の処理を繰返す。超えていれば(S20でYES)、変数Yの値が変数Nの値を超えているか否かを判定する(S22)。Nの値を超えていなければ(S22でNO)、変数Yの値を1インクリメントして(S23)、S16の処理に戻り、以降の処理を繰返す。超えていれば(S22でYES)、処理は終了する。
このように、S17〜S19の処理は、付加情報13が示す画像データの各画素値に対応の付加パターン15が、図15の変数iで示す値の順番に従い合成画像データ27の背景に付加される。
なお、ここでは、濃度として0〜3の4階調を例示したが、ドットを更に追加するなどして、8や16階調程度まで増やすと、すなわち付加パターン15の種類を増やすと、より写真のように見える背景をプリントすることも可能になる。適用する諧調数は任意に変更できるようにしてもよく、また、固定の値として設定されているとしてもよい。
(背景パターン付加の他の例)
背景付加部23による図14(A)〜(D)のような濃度ごとのパターンを利用する代わりに、背景付加部231による図18の閾値パターン16を利用しても良い。閾値パターン16は、ディザ処理の場合のようなドットをオンにするかどうかの閾値情報を示す。この場合、パターンが閾値パターン16の1つですむ(メモリ容量は少なくてすむ)、多階調化する手法としてディザ処理で用いられている手法をそのまま流用できる、などのメリットがある。閾値パターン16を利用する場合には、付加情報13の示す画像データは、合成画像データ27の背景画像の複数の部分領域について閾値パターン16に従うパターンを付加する領域の順番を指示するために用いられる。ここでは、この順番は、たとえば図15に従う順番である。
図18の閾値パターン16は、合成画像データ27の背景の各部分領域の画像(16画素×16画素)と同サイズの2次元の画素マトリックスデータであり、各画素の値(閾値)は0,1,2,3のいずれかの値となるように付加する模様などに従い予め設定されている。背景付加部231は、合成画像データ27の画像の背景の各部分領域毎に、画素単位で閾値パターン16の対応画素の値と比較して、閾値パターン16の画素値以上であれば、当該画素の値をオン状態にする(1にセットする)という処理を行う。
詳細手順が図19と図20に示される。説明のために図18の閾値パターン16の16画素×16画素のX1軸(水平方向軸)とY1軸(垂直方向軸)を有する2次元領域のパターンであると想定する。
図19を参照して、背景付加部231では、まず制御のための一時変数XとYが1に初期化される(ステップS27、S28)。次に、付加情報13が指示する画像データの画素(X,Y)に対応の合成画像データ27の背景の部分領域の画像について閾値パターン16を用いたパターンの付加が行なわれる(S31)。その後、変数Xの値が変数Mの値を超えているか否かを判定する(S32)。Mの値を超えていなければ(S32でNO)、変数Xの値を1インクリメントして(S34)、S31の処理に戻り以降の処理を繰返す。超えていれば(S32でYES)、変数Yの値が変数Nの値を超えているか否かを判定する(S33)。Nの値を超えていなければ(S33でNO)、変数Yの値を1インクリメントして(S35)、S28の処理に戻り、以降の処理を繰返す。超えていれば(S33でYES)、処理は終了する。
このように、合成画像データ27の背景の複数の部分領域の画像について、付加情報13が示す画像データの各画素が指示する部分領域の画像毎に、閾値パターン16を用いた背景付加処理(S31)が繰返し行なわれる。
図20を参照して図19のS31の処理手順について説明する。ここでは、たとえば図10の合成画像データ27の画像の背景の部分画像および閾値パターン16の画像のX1軸(水平)方向の画素数をカウントするための変数X1と、同様にY1軸(垂直)方向の画素数をカウントするための変数Y1が用いられる。
まず、変数Y1とX1の値がそれぞれ1に初期化される(S37、S39)。
続いて、閾値パターン16の画素(以下、画素Aとする)(X1,Y1)と、合成画像データ27の部分画像の画素(以下、画素Bとする)(X1,Y1)との値を比較する(S41)。この比較の結果、A(X1,Y1)≦B(X1,Y1)であれば(S43でYES)、画素B(X1,Y1)の値をドット有りの状態を示す値(例えば1)に更新される(S45)が、そうでなければ(S43でNO)画素B(X1,Y1)の値は更新されない。その後、変数X1の値が16以上であるか否かが判定される(S47)。変数X1の値が16以上でなければ(S47でNO)、変数X1の値が1インクリメントされる(S49)。その後S39の処理に移行し、S39以下の処理が同様に行なわれる。
一方、変数X1の値が16以上である判定されると(S47でYES)、変数Y1の値が1インクリメントされて(S51)、その後、変数Y1の値が16を超えたか否か、すなわち部分領域の画像データのすべての画素B(X1,Y1)についての閾値パターン16を用いた背景パターンの付加が終了したか否かが判定される。変数Y1の値が16を超えたと判定されると(S53でYES)、一連の処理を終了するが、そうでなければ(S53でNO)、S39の処理に戻り、以降の処理が同様に行なわれる。
なお、画像合成部20による埋込情報12の埋込工程と、背景付加部23または背景付加部231の工程とは、実行の順序は図1の順番に限定されず背景付加部23(または背景付加部231)による工程の次に、画像合成部20の工程が行われてもかまわない。
(実施の形態3)
実施の形態3では実施の形態2に追加する機能が示される。つまり、埋込情報12とは無関係な付加情報13を付加パターン15または閾値パターン16を用いて付加する場合に、出力される印刷文書22(紙)がコピー機でコピーされたとしてもコピー結果の文書を読みにくくするように付加する。
実施の形態2との差異のみを説明する。付加情報13が示す画像データの各画素値は0,1,2,3,4,5の濃度値のいずれかの値を有するとし、複数の付加パターン15は、図21(A)〜(F)のように濃度0〜5の6通りの画像濃度のそれぞれに対応するドットパターンを示す。このようにして背景付加部23により付加パターン15が付加された印刷文書22の画像の背景を見ると、濃度0から5まで濃度が徐々に増加するように見える。
しかし、印刷文書22(紙)をコピー機でコピーすると、一般にコピー機はスキャナの解像力の影響や下地処理により画像の背景は白く表現されるように処理するので、コピー結果の画像においては印刷分解能600dpiで印刷された孤立しているドットはほとんど消え、それ以外のドットは2個集まったドット、3個集まったドットと集合するドット数が増えるにつれ、コピー結果の文書画像中に残りやすくなる。そのため、図21(D)の濃度3と図21(E)の濃度4との付加パターン15同士ではコピー結果においては濃度の逆転がおきる。また、図21(C)の濃度2と図21(F)の濃度5は同じくらいの濃度に見える。従って、付加パターン15のドットの集合状態(ドットの配置状態)を濃度に従い変化させることでコピーされた結果の画像の背景は印刷文書22の元の背景入り合成画像データ28の画像の背景とは一見しても異なって見えることになるため、不正にコピーされたくない証明書などの場合、コピーされたものとそうでないもとの判別が容易になる。
また、印刷文書22の画像では同じ濃度に見えるが、当該印刷文書22をコピーした結果の画像では異なって見えるようなドットパターン(付加パターン15)を使用して、コピーされたものとそうでないもとの判別を容易にすることもできる。また、コピー結果は印刷文書22とはドットパターンが異なるので、本来の文書データ11は読みにくくなる。
(実施の形態4)
本実施の形態4では、実施の形態1の埋込パターン14におけるデータ表現ドットD3の別の例が示される。ここでは、実施の形態1との差異のみ説明する。
埋込データ25のビット列に従うデータ0またはデータ1の埋込パターン14を文書画像データ24の画像の背景に埋込む画像合成部20では、埋込パターン14のデータ表現ドットD3の位置として、図4(A)と(B)の位置の代わりに、図22(A)と(B)のような別の位置を使用しても良い。この場合、図22(B)のデータ1のデータ表現ドットD3は、実施の形態2の場合には図14(B)で濃度表現のために使用したドットと同じ位置にあり、本発明ではデータ表現ドットとは、特定の位置を指すわけではない。
さらに、図4(A)と(B)や図22(A)と(B)では埋込データ25は、データ0とデータ1を表現する2元符号化されたものであったが、図23(A)〜(D)のようにデータ0,1,2,3を表現する4元符号化されたデータとして、埋込情報12を埋込むこともできる。このような埋込み方をすれば、埋込情報12に関して埋込む情報量を増やすことができる。図23(B)〜(D)では位置表現ドットD1と位置表現補助ドットD2の位置は図23(A)のそれと同じである。
(実施の形態5)
位置表現補助ドットD2の別の例について説明する。本実施の形態では実施の形態1との差異のみを説明する。
画像合成部20による、埋込データ25のビット列に従うデータ列を埋込む工程で用いられる埋込パターン14の位置表現補助ドットD2の位置として、図4(A)と(B)の代わりに、図24(A)と(B)のような別の位置を使用しても良い。この場合、印刷文書22の画像に、図11のパターンの代わりに、図25のパターンを使うと、そのパターンに一致する画像のドットの配置を検出して、その検出されたパターンの中心の画素に位置表現ドットD1が位置していると判断できる。そのため、図11の場合と同様にして、当該検出パターンとして埋込まれたデータがデータ0かデータ1かを判断できる。
また、図4(A)と(B)の2つの位置表現補助ドットD2の代わりに、図26(A)と(B)のような1個の位置表現補助ドットD2を使用しても良い。この場合、図11のパターンの代わりに、図27のパターンを使うと、そのパターンに一致する画像のドットの配置を検出して、その検出されたパターンの左側画素に位置表現ドットD1が位置していると判断できる。そのため、図11の場合と同様にして、当該検出パターンとして埋込まれたデータがデータ0かデータ1かを判断できる。
このように本発明では、位置表現補助ドットとは、特定の位置を指すわけではない。
(実施の形態6)
本実施の形態6では、埋込情報12および付加情報13を表現するための埋込パターン14A(ドットパターン)を複数個有して、それらを使い分けて情報を埋込む。
本実施の形態6では、文書画像データ24の画像に情報を埋込む工程は、図28に示すように、画像合成部201の1工程のみからなる。画像合成部201は、入力する文書画像データ24の画像の背景に対し、埋込データ25と読出された付加情報13(画像データ)を入力する。そして、データ列(図12参照)に従い埋込パターン14Aを埋込むと、図13と同様な合成画像データ27Aが得られる。本実施の形態6の埋込パターン14Aが図29(A)〜(H)で示される。ここではデータ表現ドットD3と背景画像の濃度表現のための付加ドットD4が同一埋込パターン14Aに含まれる。画像合成部201の処理手順が図30に示される。図17の手順と異なる点は、図17の処理S18とS19が、処理S18aとS19aに代替された点にあり、他の処理は図17のそれと同じである。
S18aの処理では、埋込データ形成部18は埋込情報12を2元符号化して埋込データ25を画像合成部201に出力する。また画像合成部201は付加情報13を読出す。画像合成部201は入力するビット列の埋込データ25および読出した付加情報13が示す画像データを基に、ビット列の各ビットの値(0または1)と画像データの各画素の濃度値(0,1,2,3のいずれかの値)の組合せに基づき決定される埋込パターン14A、すなわち図29(A)〜(H)の8種類の埋込パターン14Aのいずれかを読出す。そしてS19aの処理では、読出された埋込パターン14Aを文書画像データ24の背景画像の複数の部分領域の画像に、変数XとYの値を1ずつインクリメントしながら(S21、S23)順番に埋込む。この埋込みは、たとえば図15の変数iの値(1,2,3,4)が示す領域の順番に行なわれる。
画像合成部201によるドット配置例として、図31のようにデータと濃度情報を埋込む場合には、画像には図32のような配置でドットが埋込まれることになる。この埋込み方の場合、濃度値毎にデータ値のドットパターンを定義できるため、付加ドットD4の位置を埋込情報12によって変更できる。従って、付加ドットD4を、集中して埋込むのではなく、分散させて埋込むことが可能となるため、プリント結果の印刷文書22の画像をドットが適度に分散しているパターンとすることができるといった利点がある。
(実施の形態7)
次に、上述の実施の形態1と2で出力された印刷文書(紙)22の画像からフィルタ処理によって、位置表現ドットD1と、データ表現ドットD3とを抽出し、抽出結果に基づき埋込情報12を検出する装置について説明する。ここでは情報埋込時に適用された埋込パターン14が何であるかの情報が、情報検出装置に与えられていると想定する。
埋込情報12を検出するための機能構成が図33に示される。図33を参照して、埋込情報検出装置50は、埋込情報12が埋込まれた画像が印刷された印刷文書22を入力部30により読取り、画像データ32を出力する。入力部30は読込処理により多値画像データ32を出力する。ここでは、多値画像データ32は、256階調のグレー画像として示される。多値画像データ32は、位置表現ドット抽出部33とデータ表現ドット抽出部34に並行して与えられる。
位置表現ドット抽出部33は、多値画像データ32を、予め準備された位置用フィルタ38を用いて処理して、埋込パターン14における位置表現ドットD1を抽出して、抽出結果を示す位置表現情報381を埋込データ検出部35に与える。データ表現ドット抽出部34は、予め準備されたデータ用フィルタ39を用いて多値画像データ32を処理することによりデータ表現ドットD3を抽出して、抽出結果を示すデータ表現情報391を埋込データ検出部35に与える。
位置用フィルタ38は、位置表現ドットD1を抽出するための機能を有し、データ用フィルタ39は、データ表現ドットD3を抽出するための機能を有する。
埋込データ検出部35は与えられる位置表現情報381およびデータ表現情報391を用いて埋込データ25を検出して埋込情報検出部36に与える。
埋込情報検出部36は与えられる埋込データ25に基づき埋込情報12を形成して、出力部37に与えるので、出力部37は、与えられる埋込情報12を外部(表示部71または通信I/F74および通信回線75を介して図示のない外部装置)に出力する。これらの各部はプログラムとして予めメモリ62、HDD63、FD65、DVD67などに格納されて、MPU61により読出されて実行されることで、各部の機能が実現される。また、位置用フィルタ38およびデータ用フィルタ39は、メモリ62、HDD63、FD65、DVD67などに予め格納されている。
次に詳細な説明を行う。まず、入力部30は、スキャナ70を制御して紙の印刷文書22を読取り、図16のような多値画像データ32を出力すると想定する。ここで、真っ白の画素は値が255、真っ黒の画素は値が0とする。これに図34の黒またはグレー(斜線部)の5画素(他は白画素)を有する位置用フィルタ38の5画素の値のうちの最大値で、図34の黒画素に対応の多値画像データ32の画素の値を置換えるフィルタ処理を、多値画像データ32の全画素について行うと、図35のような結果が得られる。
(位置表現ドット抽出部)
実際の多値画像データ32は、図36のようになっており、位置表現ドット抽出部33により図34の位置用フィルタ38を用いてフィルタ処理を行うと、図37のような結果(位置表現情報381)が取得される。このフィルタ処理の持つ意味は、多値画像データ32において、図34で示したドット配置を持つ黒画素に対応する画素(X,Y)の値を、黒っぽい色の値として抽出するパターンマッチングのような処理である。
なお、周知のパターンマッチング処理には、例えば、単純類似度と呼ばれる処理がある。単純類似度による判定方法には、標準パターンc=(c1,c2,…,c289)と、入力パターンx=(x1,x2,・・・,x289)との2つのベクトルのなす角が、小さいほど両パターンは類似していると判断する方法がある。図34の位置用フィルタ38が標準パターンcに該当する。この判断方法では、c・x / (|c|×|x|)を求めることになる。・はベクトルの内積、| |はベクトルの大きさを示す。そして、式で示される2つのベクトルのなす角θについてcosθを計算し、当該cosθが1に近づくほど、両ベクトルは一致していると判断する。
このような判断手法に比べ、本実施の形態7の方法は、マッチングに使用する画素が図34のように5個と少なく非常に高速である。他方、単純類似度では289画素使用する、いわゆる全画素の比較なので高速に処理することができない。また、濃度表現のために加えられた付加ドットD4や、プリント時の汚れなどのノイズ成分がある場合には、単純類似度では一致度が下がってしまうが、本方法では図37に示したとおり影響は軽微である。
(データ表現ドット抽出部)
次に、データ表現ドット抽出部34によるデータ表現ドットD3を抽出する処理を以下に示す。図38の黒またはグレー(斜線部)の5画素(他は白画素)を有するデータ用フィルタ39の5画素の値のうちの最大値で、図38の黒画素に対応の図16の画像の黒画素(X,Y)の値を出力するフィルタ処理を、図16の画像の全画素について行うと、図39のような結果(データ位置情報391)が得られる。
多値画像データ32の画像は、図36のようであるから、図38のデータ用フィルタ39を用いてフィルタ処理を行うと、図40のような結果が出力される。このフィルタ処理の持つ意味は、図38のデータ用フィルタ39のように配置されたドットを、黒っぽい色で抽出するパターンマッチングのような処理である。
なお、位置用フィルタ38とデータ用フィルタ39はそれぞれ複数個準備されるが、この中からいずれのフィルタを適用するかは、印刷文書22に適用された埋込みパターン14の位置表現ドットD1およびデータ表現ドットD3を抽出できることの可能なフィルタが指定されて読出される。この指定は、ユーザのキーボード68を介した操作に基づいてなされる。
(埋込データ検出部)
埋込データ検出部35は、上記の2種類のフィルタ処理の結果(位置表現情報381とデータ位置情報391)を、埋込パターン14を参照しながら処理して、印刷文書22の画像に埋込まれたデータを抽出する。すなわち、図37(位置表現情報381)で一定の閾値以下の(黒っぽい)画素は、データを埋込んだときの位置表現ドットD1であると判断する。そのように判断された画素について、(図4(A)と(B)のように埋込んであるので、)埋込パターン14を参照して右に12画素進んだ位置の画素が、図40(データ位置情報391)で一定の閾値以下の(黒っぽい)画素であれば、データ0が埋込まれていたと判断する。あるいは、(図4(A)と(B)のように埋込んであるので、)埋込パターン14を参照して右に4画素進んだ位置の画素が、図40で一定の閾値以下の(黒っぽい)画素であれば、データ1(図4(A)の埋込パターン14を参照)が埋込まれていたと判断する。このように処理を進めていくと、埋込まれたデータを抽出できる。
なお、このデータ検出の処理には、図40の代わりに、元画像の図36を使用することも可能である。この方が、処理は高速になるが、検出精度としては余計なドットがたくさん配置されているため、図40のようにデータ用フィルタ39を使用した場合に比べ、ノイズ耐性は低い。
図41〜図43を参照して、位置表現ドット抽出およびデータ表現ドット抽出の手順について説明する。図41の手順は、位置表現ドット抽出とデータ表現ドット抽出の両処理で共用される。
まず、多値画像データ32の画像の各画素を特定するための変数XとYについてそれぞれ位置を設定し初期化する(S61、S63)。ここでは、多値画像データ32の画像の2次元領域のX(水平)方向の画素数をカウントするための変数Xと、同様にY(垂直)方向の画素数をカウントするための変数Yが用いられる。
その後、多値画像データ32の画像の画素(X,Y)にフィルタ処理後の値を出力する(S65)。この処理については後述する。
そして変数Xを1インクリメントする(S67)。そのインクリメントの結果、変数Xが所定値Mを超えたか否かを判定する(S69)。すなわち、この判定では、多値画像データ32の二次元画像のX方向のすべての画素についてS65の処理が実行されたか否かが判定される。実行されていなければ(S69でNO)、S65の処理に戻り次の画素について同様の処理が行なわれる。一方、変数Xの値が変数Mの値を超えたと判定されると(S69でYES)、変数Yの値を1インクリメントして(S71)、次の列の画素について同様な処理を繰返すことになる。その後、インクリメントした結果変数Yの値が変数Nの値を超えたか否か、すなわち多値画像データ32の画像の縦方向の列のすべての画素について処理(S65)が実行されたか否かが判定される。実行されたと判定されると(S73でYES)、一連の処理は終了するが、実行されていないと判定すると(S73のNO)、S63の処理に戻り処理(S65)を行なうために変数Xを1で初期化する。以下同様にして、次の列の画素についての処理が実行されることになる。
このように、変数XとYを1ずつインクリメントしながら多値画像データ32の画像の全ての画素についてフィルタ処理(S65)が実行される。処理は、位置表現ドット抽出部33とデータ表現ドット抽出部34の処理を含む。
次に、図42を参照して、多値画像データ32の画素(X,Y)の値の置換処理(S65)における位置表現ドット抽出部33の手順について説明する。
まず、位置用フィルタ38のドット配置に従い、変数A1に画素(X,Y)の値が代入され、変数A2には画素(X+8,Y)が代入され、変数A3には画素(X−8,Y)の値が、変数A4には画素(X,Y+8)および変数A5には画素(X,Y−8)の値がそれぞれ代入される(S81〜S89)。この結果、変数A1〜A5のうちの最大値を、画素(X,Y)に対する処理後の値として出力する(S91)。なお、S81〜S89の処理において、該当する位置に画素がない場合には、変数には0がセットされる。
次に、図43を参照してデータ表現ドット抽出部34の処理手順について説明する。まず、データ用フィルタ39のドット配置に従い、変数A1に画素(X,Y)の値を代入し、変数A2に画素(X+4,Y)の値を、変数A3に画素(X+12,Y)の値を、変数A4に画素(X−4,Y)の値を、そして変数A5に画素(X−12,Y)の値をそれぞれ代入する(S101〜S109)。その結果、変数A1〜A5のうちの最大値を画素(X,Y)に対する処理後の値として出力する(S110)。なお、S101〜S109の処理において、該当する位置に画素がない場合には、変数には0がセットされる。
このように、情報検出装置50では、埋めたドットパターン(埋込パターン14)を基に、埋めたドットだけに反応するフィルタを用いてフィルタ処理を行うので、誤ってノイズ(意図せずプリントされた余計なドットやスクリーン処理によるドットなど)を検出するのを回避できる可能性が高い。また、余計なドット(付加データ15に従うドット)を配置しても、抽出すべき情報(埋込パターン14の情報)のみを検出できるため、検出精度を維持しながら背景のデザインの自由度を高めることができる。
(実施の形態8)
本実施の形態では、フィルタ処理の別実施例が示される。図24(A)と(B)のように位置表現ドットD1と位置表現補助ドットD2が配置されてプリントされ、プリントされた画像をスキャンして得た多値画像データ32の画像から、位置表現ドットD1を抽出する場合には、多値画像データ32の画像の各画素について、図44のフィルタの黒とグレー(斜線部)の5画素の最大値を、黒画素に対する値として出力するフィルタ処理を行う。実施の形態7と全く同様に、位置表現ドットD1を抽出できる。
また、図26(A)と(B)のように位置表現ドットD1と位置表現補助ドットD2が配置されてプリントされ、プリントされた画像をスキャンして出力した多値画像データ32の画像から位置表現ドットD1を抽出する場合には、図45のフィルタの黒とグレー(斜線部)の2画素の最大値を、黒画素に対する値として出力するフィルタ処理を行う。もしくは、図46のフィルタの黒とグレー(斜線部)の5画素の最大値を、黒画素に対する値として出力する処理を行ってもよい。
適用する抽出用のフィルタを異ならせることによる違いは、例えば印刷文書22の画像において、図47のようにノイズという画素位置に余計なドットがプリントされてしまったとする。なお、ノイズ画素以外は上下左右にドットが繰り返しプリントされているものとする。この多値画像データ32の画像に対し、図45のフィルタを適用すると、当該ノイズ画素のために図48のように1画素間違えて抽出してしまう。しかし、図46のフィルタを適用すればノイズに関係なく図49のように、間違い画素なく抽出できる。
すなわち、このフィルタ処理は、抽出したい画素の位置と、同じ繰返し位置(16画素ごとの繰返し位置)とで現れるドットを利用して、抽出したい画素を出力する処理である。この際には、フィルタ処理として使用する画素数をある程度増やした方が、ノイズに強いフィルタ処理を行うことが可能になることが分かる。
また、図22(A)と(B)のようにデータ表現ドットD3が配置されてプリントされた印刷文書22をスキャンして得た多値画像データ32の画像からデータ表現ドットD3を抽出する場合には、データ0を抽出するために図50の黒とグレー(斜線部)の画素を含むフィルタを、データ1を抽出するために図51のフィルタを適用すると、それぞれのデータ表現ドットD3を抽出できる。
(実施の形態9)
本実施の形態では、スキャナ70による印刷文書22の画像読取結果の多値画像データ32の画像が傾いている場合のフィルタ処理を説明する。スキャンした多値画像データ32が図52のように傾いていたとする。その場合には、既知の方法、すなわち大きなドット(明らかに文書画像、背景に埋め込まれたドットとは大きいドット)を2箇所プリントし、その2ドットを結ぶ直線の、基準直線(多値画像データ32の傾き無しの場合の2ドットを結ぶ直線)と比較した場合の傾き)からの傾きの程度を示す傾き角度を検出することができる。したがって、つまり、図34の位置用フィルタ38の代わりに図53のように検出した傾き角度だけ傾けた位置用フィルタ38を適用することができる。その場合には、位置表現ドット抽出部33により図54のような画像(位置表現情報381)が得られる。
(実施の形態10)
本実施の形態では、2値画像のフィルタ処理の他の例が示される。図22(A)と(B)のようにデータ表現ドットD3が配置されてプリントされた印刷文書22を、スキャナ70でスキャンして出力された多値画像データ32の画像からデータ表現ドットD3を抽出する場合には、多値画像データ32の画像の各画素の値は、特定の閾値を超えるか否かを判定して、超えればドットありを示す値1を、超えなければドットなしを示す値0をそれぞれ示すように2値化処理されているとする。
データ0を抽出するために図50のフィルタを、データ1を抽出するために図51のフィルタをそれぞれ適用するが、この場合、画素の濃度が高い(濃い)ほど画素値は大きくなる。そのため、今までの実施の形態のように画素(X、Y)の値として最大値を出力する代わりに、最小値を出力することになる。
さらに、この最小値を出力する処理自体は、図50や図51の4個の画素(ドット)の値(0または1)の論理積の値を出力するとしても良い。結果は全く同一であり、しかも処理は最小値の検索ではなく1回の論理積演算ですむので処理の高速化が可能となる。
(実施の形態11)
本実施の形態では、2値画像のフィルタ処理のさらなる他の例が示される。図22(A)と(B)のようなデータ表現で、図55のようにデータを埋込んだ結果の印刷文書22をスキャンし、2値化して得られた多値画像データ32の画像は、図56のようであったと想定する。ここでは、実施の形態10で示した図50と図51のフィルタの代わりに、図57と図58のフィルタを適用する。このフィルタは、太い四角で囲まれた所定位置の画素384のビット値(1または0)の反転値と、他の黒またはグレー(斜線部)の画素の計5個の画素のビット値(1または0)で論理積を算出して、算出値を画素(X,Y)に出力する。この画素384のビット値の反転は、フィルタ処理について当該画素384で示される所定位置の画素にはドットが無い(白画素である)という条件を付加したことになる。
図57と図58のフィルタを適用するについての効果を実施の形態10の場合と比較し説明する。図56のように1個の画素がノイズとして付加された場合に、実施の形態10のフィルタ処理結果は、図59と図60のようになり、図60に間違いドットが抽出されてしまう。しかし、実施の形態11の図57と図58のフィルタを適用すると、図61と図62のように間違いのドットは抽出されないため、より好ましいノイズ耐性を持つことが分かる。すなわち、2値画像である多値画像データ32を処理する場合には、ドットが無いことを条件に加えたフィルタ処理を行うことで、フィルタ処理により好ましいノイズ耐性を持たせることができる。
(実施の形態12)
図63には、上述の各実施の形態の情報埋込装置または情報検出装置が搭載されるパーソナルコンピュータ(PC)の概略構成が示される。PC80には、表示部71に対応のモニタ81、マウス82、キーボード68、HDD63、FD65およびDVD67に対応の外部記憶装置84およびスキャナ70を接続する。PC80は、内部のメモリ62に情報埋込のための、または情報検出のための上述の各実施の形態の処理手順を示すプログラムである画像処理ソフトウェアが格納される。当該ソフトウェアは、PC80内部の図示のないCPU(Central Processing Unit)またはMPU61により読出されて実行される。
図64には、上述の各実施の形態の情報埋込装置または情報検出装置が搭載されるMFPの概略構成が示される。MFP本体90には、スキャナ70を含むスキャナ部91、キーボード68を含む操作パネル部92およびプリンタ73を含むプリンタ部93が接続される。MFP本体90は内部に、上述の各実施の形態の情報埋込手順または情報検出手順をハードウェア(H/W)にて実現するための画像処理H/W94を有する。画像処理H/W94は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含んで構成される。
図65には、図63のPC80についてデータの入出力関係が示される。PC80の内部には、MPU61と外部(キーボード68、マウス82、モニタ81、スキャナ70および外部記憶装置84を含む)との入出力を制御する入出力インターフェース85を有する。キーボード68およびマウス82は、ユーザにより操作されてユーザからの指示を入力する。モニタ81は与えられる画像データなど各種情報を表示する。スキャナ70は指示により印刷文書22などをスキャンして多値画像データ32に相当のスキャン画像データを出力する。MPU61の内部には、OS(Operating System)87およびOSにより制御される処理演算部86を有する。入出力インターフェース85を介して外部とデータを入出力しながら、メモリ62から読出されるプログラムが、処理演算部86を用いて実行されるが、このプログラムの実行状態はOS87により制御・監視される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
情報埋込装置の機能構成の一例を示す図である。 各実施の形態に係る情報埋込装置および情報検出装置が搭載されるコンピュータの構成図である。 印刷文書の一例を示す図である。 (A)と(B)は埋込パターンの一例を示す図である。 文書画像データの画像に対するデータセルの配置の一例を示す図である。 図5の配置に従いドットが埋込まれた状態を示す図である。 画像合成部の処理手順を示すフローチャートである。 文書画像データの画像に対するデータセルの配置の他の例を示す図である。 位置表現補助ドットの役割を説明する図である。 位置表現補助ドットの役割を説明する図である。 位置表現補助ドットの役割を説明する図である。 付加情報の一例を示す図である。 付加情報埋込み後の印刷文書の一例を示す図である。 (A)〜(D)は付加パターンの一例を示す図である。 文書画像データの画像に対する付加情報の配置例を示す図である。 付加情報の埋込後の合成画像データの一例を示す図である。 背景付加部の処理手順の一例を示すフローチャートである。 閾値パターンの一例を示す図である。 背景付加部の処理手順の他の例を示すフローチャートである。 背景付加部の処理手順の他の例を示すフローチャートである。 (A)〜(F)は、付加パターンの他の例を示す図である。 (A)と(B)は埋込パターンの他の例を示す図である。 (A)〜(D)は埋込パターンの他の例を示す図である。 (A)と(B)は埋込パターンの他の例を示す図である。 位置表現ドットの検出パターンの一例を示す図である。 (A)と(B)は埋込パターンの他の例を示す図である。 位置表現ドットの検出パターンの他の例を示す図である。 情報埋込装置の機能構成の他の例を示す図である。 (A)〜(H)は付加パターンの他の例を示す図である。 画像合成部の他の処理手順を示すフローチャートである。 文書画像に対する埋込情報と付加情報に基づくパターンの配置例を示す図である。 図31に従い情報が埋込まれた状態を示す図である。 情報検出装置の機能構成の一例を示す図である。 位置用フィルタの一例を示す図である。 位置用フィルタによるフィルタ処理結果の一例を示す図である。 スキャン結果の多値画像データの一例を示す図である。 図36の画像のフィルタ処理結果の一例を示す図である。 データ用フィルタの一例を示す図である。 データ用フィルタによるフィルタ処理結果の一例を示す図である。 フィルタ処理結果の画像の一例を示す図である。 フィルタ処理の全体手順を示すフローチャートである。 位置表現ドット抽出部の処理手順を示すフローチャートである。 データ表現ドット抽出部の処理手順を示すフローチャートである。 位置用フィルタの他の例を示す図である。 位置用フィルタの他の例を示す図である。 位置用フィルタの他の例を示す図である。 ノイズを有したすスキャン結果の画像を示す図である。 間違いドットを有するフィルタ処理結果の一例を示す図である。 間違いドットのないフィルタ処理結果の一例を示す図である。 データ0のデータ用フィルタの一例を示す図である。 データ1のデータ用フィルタの一例を示す図である。 傾斜したスキャン結果の多値画像データを示す図である。 位置用フィルタの他の例を示す図である。 傾斜したスキャン結果の多値画像データのフィルタ結果を示す図である。 埋込情報と付加情報の配置の一例を示す図である。 図55の配置に従い情報が埋込まれた状態を示す図である。 データ0のデータ用フィルタの他の例を示す図である。 データ1のデータ用フィルタの他の例を示す図である。 フィルタ処理結果によるデータ0の抽出例を示す図である。 フィルタ処理結果による間違いドットを含むデータ1の抽出例を示す図である。 フィルタ処理結果によるデータ0の抽出例を示す図である。 フィルタ処理結果によるデータ1の抽出例を示す図である。 実施形態に係る情報埋込装置と情報検出装置が搭載されるパーソナルコンピュータの構成図である。 実施形態に係る情報埋込装置と情報検出装置が搭載されるMFPの構成図である。 実施形態に係る情報埋込装置と情報検出装置が搭載されるパーソナルコンピュータの構成を入出力データとともに示す図である。
符号の説明
10,40 情報埋込装置、11 文書データ、12 埋込情報、13 付加情報、14,14A 埋込パターン、15 付加パターン、16 閾値パターン、20,201 画像合成部、23,231 背景付加部、30 入力部、33 位置表現ドット抽出部、34 データ表現ドット抽出部、35 埋込データ検出部、38 位置用フィルタ、39 データ用フィルタ、50 情報検出装置。

Claims (18)

  1. 複数種類の埋込ドットパターンを格納する埋込パターン格納部と、
    前記埋込パターン格納部から、文書画像の背景に埋込むべき情報を示す前記埋込ドットパターンを読出す埋込パターン読出手段と、
    前記埋込パターン読出手段により読出された前記埋込ドットパターンを、文書データに基づき作成された文書画像データにおいて、文書画像の背景と合成し、合成された文書画像データを出力する埋込合成部とを備え、
    前記埋込ドットパターンは、前記埋込むべき情報に従う位置に配置されたデータ用ドットと、前記データ用ドットの位置を特定するための基準位置を指示するための位置に配置された位置用ドットと、前記位置用ドットによる前記基準位置の指示を補助するための位置に配置された補助用ドットとを含む、情報埋込装置。
  2. 前記埋込用ドットパターンとは異なる複数種類の付加ドットパターンを格納する付加パターン格納部と、
    前記付加パターン格納部から、文書画像の背景に付加すべき情報を示す前記付加ドットパターンを読出す付加パターン読出手段と、
    前記付加パターン読出手段により読出された前記付加ドットパターンを、文書データに基づき作成された文書画像データにおいて、文書画像の背景と合成して、合成された文書画像データを出力する付加合成部とを、さらに備える、請求項1に記載の情報埋込装置。
  3. 前記埋込パターン格納部には、複数の異なる値それぞれに対応して異なる前記埋込パターンが格納されて、
    前記埋込パターン読出手段は、
    前記埋込むべき情報を、当該情報を示すビット列に変換する埋込データ形成手段を含み、
    前記埋込データ形成手段により変換された前記ビット列の各ビットの値に対応の前記埋込ドットパターンを、前記埋込パターン格納部から読出す、請求項1に記載の情報埋込装置。
  4. 前記付加パターン格納部には、複数の異なる値それぞれに対応して異なる前記付加パターンが格納されて、
    前記付加パターン読出手段は、
    前記付加すべき情報を、画素値として読出し、読出された画素値に対応の前記付加ドットパターンを、前記付加パターン格納部から読出す、請求項2に記載の情報埋込装置。
  5. 前記複数種類の付加ドットパターンそれぞれは、ドットの密度が異なる、請求項2に記載の情報埋込装置。
  6. 前記付加ドットパターンは、孤立したドットを含む、請求項5に記載の情報埋込装置。
  7. 前記埋込用ドットパターンとは異なる付加ドットパターンを、文書データに基づき作成された文書画像データにおいて、文書画像の背景と合成して、合成された文書画像データを出力する付加合成部を、さらに備え、
    前記付加合成部は、
    前記文書画像の背景と同サイズの2次元画素マトリックスにより示される閾値パターンの各画素に予め設定された閾値と、前記背景における対応する画素の値とを比較して、比較結果に従い、当該対応する画素の値を合成された前記文書画像データに出力する、請求項1に記載の情報埋込装置。
  8. 紙面の所定領域にプリントされた所定のドットパターンに従う所定情報を検出する情報検出装置であって、
    前記ドットパターンの前記所定情報を特定するための特定ドットに対応の画素を検出するための画素マトリックスを用いて、前記所定領域を走査して、前記画素マトリックスの前記特定ドットに対応の特定画素に該当する前記所定領域の画素のドットを検出する特定画素ドット検出手段と、
    前記特定画素ドット検出手段の検出結果と前記ドットパターンとに基づき、前記所定情報を検出する情報検出手段とを備えて、
    前記特定画素ドット検出手段は、前記走査において、前記画素マトリックスの前記特定ドットの前記特定画素と対応している前記所定領域の画素のドットを検出する、情報検出装置。
  9. 前記ドットパターンは、前記所定情報に従う位置に配置されたデータ用ドットと、前記データ用ドットの位置を特定するための基準位置を指示するための位置に配置された位置用ドットと、前記位置用ドットによる前記基準位置の指示を補助するための位置に配置された補助用ドットとを含み
    前記特定ドットは、前記データ用ドットの位置を検出するためのドットである、請求項8に記載の情報検出装置。
  10. 前記特定ドットは、前記データ用ドットである、請求項9に記載の情報検出装置。
  11. 前記特定ドットは、前記位置用ドットである、請求項9に記載の情報検出装置。
  12. 前記一部の画素には、前記ドットパターンにおいてドットが配置されていない位置に該当の前記画素マトリックスの画素が含まれる、請求項8に記載の情報検出装置。
  13. 複数種類の埋込ドットパターンを格納する埋込パターン格納部から、文書画像の背景に埋込むべき情報を示す前記埋込ドットパターンを読出す埋込パターン読出ステップと、
    前記埋込パターン読出ステップにより読出された前記埋込ドットパターンを、文書データに基づき作成された文書画像データにおいて、文書画像の背景と合成し、合成された文書画像データを出力する埋込合成ステップとを備え、
    前記埋込ドットパターンは、前記埋込むべき情報に従う位置に配置されたデータ用ドットと、前記データ用ドットの位置を特定するための基準位置を指示するための位置に配置された位置用ドットと、前記位置用ドットによる前記基準位置の指示を補助するための位置に配置された補助用ドットとを含む、情報埋込方法。
  14. コンピュータに、
    複数種類の埋込ドットパターンを格納する埋込パターン格納部から、文書画像の背景に埋込むべき情報を示す前記埋込ドットパターンを読出す埋込パターン読出ステップと、
    前記埋込パターン読出ステップにより読出された前記埋込ドットパターンを、文書データに基づき作成された文書画像データにおいて、文書画像の背景と合成し、合成された文書画像データを出力する埋込合成ステップとを実行させるための情報埋込プログラムであって、
    前記埋込ドットパターンは、前記埋込むべき情報に従う位置に配置されたデータ用ドットと、前記データ用ドットの位置を特定するための基準位置を指示するための位置に配置された位置用ドットと、前記位置用ドットによる前記基準位置の指示を補助するための位置に配置された補助用ドットとを含む、情報埋込プログラム。
  15. 請求項14に記載の情報埋込プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  16. 紙面の所定領域にプリントされた所定のドットパターンに従う所定情報をコンピュータを用いて検出する情報検出方法であって、
    前記ドットパターンの前記所定情報を特定するための特定ドットに対応の画素を検出するためにメモリから読出した画素マトリックスを用いて、前記所定領域を走査して、前記画素マトリックスの前記特定ドットに対応の特定画素に該当する前記所定領域の画素のドットを検出する特定画素ドット検出ステップと、
    前記特定画素ドット検出手段の検出結果と前記ドットパターンとに基づき、前記所定情報を検出する情報検出ステップとを備えて、
    前記特定画素ドット検出ステップは、前記走査において、前記画素マトリックスの前記特定ドットの前記特定画素と対応している前記所定領域の画素のドットを検出する、情報検出方法。
  17. コンピュータに、紙面の所定領域にプリントされた所定のドットパターンに従う所定情報を検出する情報検出方法の各ステップを実行させるための情報検出プログラムであって、
    前記情報検出プログラムは、前記コンピュータに、
    前記ドットパターンの前記所定情報を特定するための特定ドットに対応の画素を検出するためにメモリから読出した画素マトリックスを用いて、前記所定領域を走査して、前記画素マトリックスの前記特定ドットに対応の特定画素に該当する前記所定領域の画素のドットを検出する特定画素ドット検出ステップと、
    前記特定画素ドット検出手段の検出結果と前記ドットパターンとに基づき、前記所定情報を検出する情報検出ステップとを実行させて、
    前記特定画素ドット検出ステップは、前記走査において、前記画素マトリックスの前記特定ドットの前記特定画素と対応している前記所定領域の画素のドットを検出する、情報検出プログラム。
  18. 請求項17に記載の情報検出プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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