JP2006324673A - アップコンバージョン光ファイバレーザ装置 - Google Patents

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清幸 川井
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Abstract

【課題】出力効率の向上したアップコンバージョン光ファイバレーザ装置を提供する。
【解決手段】装置50は、励起光源53と、その出力光から第1波長光を含んだ複数の波長光が得られるようにコアが希土類物質でドープされた第1光ファイバ55と、第1光ファイバの一端に形成した第1ミラー56aと、他端に形成した第2ミラー56bを備え、これらミラーの間の第1光ファイバで共振する第1波長光を選択して第2ミラーを通じ出力する第1共振器57と、第1光ファイバの他端に連結され、第1共振器から入射される第1波長光の出力を増幅させる第2光ファイバを含み、第1波長光以外の波長光は第1波長光に比べ光ファイバ長さ当りの利得が高い第2波長光を含み、これらミラーは第2波長光より第1波長光に対して高い反射率を有し、第1光ファイバの長さを第2波長光に比べ第1波長光が優先的に発振するように設定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は光ファイバレーザ装置に関し、より詳細には安定的かつ高効率で特定波長のレーザ光を得るためのアップコンバージョン(up−conversion)光ファイバレーザ装置に関する。
最近、様々なディスプレイ及び光記録装置分野において、緑色または青色の短波長を発光するレーザの需要が増えつつある。しかし、このような短波長光レーザは赤外線または赤色光のような長波長光レーザに比べ製造工程が難しく単価が非常に高いという問題がある。
従って、比較的安価な長波長光レーザを利用して短波長光を発光するレーザ装置の製造技術が活発に研究されている。これに関連する従来の技術として、例えば特許文献1(ティー.サンドロック他著、「室温における高出力連続波アップコンバージョンファイバレーザ」、オプティクス・レターズ第22巻第11号、1997年6月1日[T.Sandrock et al.,“High−power continuous wave upconversion fiber laser at room temperature” Optics letters Vol.22,No.11,Jun.,1,1997])に記載されたアップコンバージョン光ファイバレーザ装置(up−conversion fiber laser device)がある。
前記特許文献には、図1−aおよび図1−bに図示された通り、830nmの出力光を有する励起光源13と、コア5にPr3+及びYb3+の希土類イオンがドープされた光ファイバ15を有するアップコンバージョン光ファイバレーザ装置10が開示されている。
図1−bに図示された光ファイバレーザ装置10において、前記励起光源はチタンサファイアレーザ素子11とレンズまたはコリメータのような集光素子12を含む。レーザ素子11の出力光は集光素子12を通じ前記光ファイバ15のコア5またはクラッド層に入射される。
光ファイバ15は、図1−aに図示された通り、第1及び第2クラッド層4a、4bに取り囲まれたコア5がPr3+及びYb3+でドープされた構造を有する。光ファイバ15では、図2に図示された通り、励起光源13から約830nmの光が入射されると、Yb3+の基底レベル2F7/2の電子が励起されエネルギーレベル2F5/2に遷移する。ここで、基底レベル2F7/2に緩和される際に、そのエネルギーはYb3+近くのPr3+に伝達され、その基底レベル 34 にある電子を 14 に励起する。また、830nmの励起光がPr3+に直接吸収されその電子をエネルギーレベル 30 に励起する。前記レベルで緩和される際に、 30 から 32 の遷移により635nmの赤色光を得、 30 から 35 の遷移により520〜530nmの緑色光を得ることが可能である。
このようにして得られた635nm及び520〜530nmの光は、図1−bに図示された通りに共振器17を構成する第1及び第2ミラー16a、16bの間で共振して上記各波長のレーザ光に発振することが可能である。一般的に、赤色光(635nm)は緑色光(例、520nm)に比べ利得(gain)が高いため、レーザ発振しきい値(threshold)は赤色が緑色より低い。
上述の光ファイバレーザ装置においても、635nmの赤色光は520nmの緑色光に比べ先に発振するため、635nmの赤色光を発振することが知られている。
ティー.サンドロック他著 「室温における高出力連続波アップコンバージョンファイバレーザ」 オプティクス・レターズ第22巻第11号、1997年6月1日(T.Sandrock et al.,"High−power continuous wave upconversion fiber laser at room temperature" Optics letters Vol.22,No.11,Jun.,1,1997)
従って、多数の発光変異のうち所望の低い波長を選択して出力するためには、ファブリ−ペロー(Fabry−perot)を構成するミラーの反射率特性を調節すべきである。即ち、前記の光ファイバレーザ装置において赤色光を抑制し緑色光を発振するためには、第1及び第2ミラーは635nmの波長光に対する低い反射率(好ましくは、ほぼ0%)と520〜530nmの波長光に対する高い反射率(好ましくは、ほぼ100%)を有するミラーを採用する必要がある。
しかし、通常、ミラーを利用した場合は、波長に対する選択性を高い水準に確保しにくいため、ミラーの反射率のみを調節して所望の低い波長のレーザ発振のみを選択することが難しく、さらに高い出力を保障することが難しい。特に、635nmの赤色光と520〜530nmの緑色光の場合のように、二つの波長光の間の波長差が大きくない場合にはミラーの反射率調節のみでは所望の低い波長光の発振を得ることはさらに難しくなる。
本発明は上述の従来技術の問題を解決するためのものであり、その目的はミラーの反射率と光ファイバの長さを調整することで利得が大きい波長の発振を抑圧して利得が小さい所望の波長を発振させ、追加的な光ファイバを利用して出力効率を向上させる光ファイバレーザ装置を提供することにある。
上述の技術的課題を実現するため、本発明は、所定の波長光を出力する励起光源;前記励起光源の出力端に連結された一端を有し、前記励起光源の出力光から第1波長光を含んだ複数の波長光が得られるようコアが希土類物質でドープされた第1光ファイバと、前記第1光ファイバの一端に形成された第1ミラーと、前記第1光ファイバの他端に形成された第2ミラーからなり、前記第1及び第2ミラーの間の前記第1光ファイバで共振する前記複数の波長光のうち第1波長光を選択して前記第2ミラーを通じて出力する第1共振器;及び前記第1光ファイバの他端に連結された一段を有し、前記第1共振器から入射される第1波長光の出力を増幅させるための第2光ファイバを含み、前記第1波長光を除いた残りの波長光は前記第1波長光に比べ前記光ファイバ長さ当りの利得が高い第2波長光を含み、前記第1及び第2ミラーは前記第2波長光より前記第1波長光に対して高い反射率を有し、前記第1光ファイバは前記第2波長光に比べ前記第1波長光が優先的に発振するよう設定された長さを有する光ファイバレーザ装置を提供する。
このような長さはミラーの各波長に対する反射率割合と、励起光による光ファイバ励起程度、各波長における共振器損失などにより決定される。
前記第1ミラーはほぼ完全反射が保障されるよう前記第1波長光に対して99%以上の反射率を有し、前記第2ミラーは前記第1波長光の安定的な発振が保障されるよう前記第1波長光に対して80%以上でありつつ前記第1ミラーの反射率よりは小さい反射率を有することが好ましい。
本発明の具体的な実施形態において、前記第1光ファイバのコアはPr3+及びYb3+がドープされたものを使用することが可能である。この場合、前記励起光源の半導体レーザ素子は出力波長が800〜1000nmの赤外線レーザであり得る。ドープされたコアに得られる複数の波長光は前記第1波長光と共に前記第1波長光より高い第2波長光を含み、前記第1波長光は520〜530nmの波長を有する緑色光で、前記第2波長光は635nmの波長を有する赤色光であり得る。
本発明に従う第1共振器から得られた第1波長光は安定的で、且つ低いしきい値(threshold)で発振するが、出力が低いという制限性がある。これを克服するため、本発明は第1波長光出力を高めるための第2光ファイバを追加する方案を提案する。このような方案は2つの実施形態で具現化することが可能である。
本発明の一実施形態では、前記第2光ファイバは通常の光ファイバ型増幅器であることが可能である。これと異なって、本発明の他の実施形態では、前記第2光ファイバと追加的なミラーを含んだインジェクションロッキング型第2共振器を追加することが可能である。前記第2共振器は前記第1共振器と共有される前記第2ミラーと前記第2光ファイバの他端に形成された第3ミラーからなることが可能である。このような構造では、前記第2ミラーから注入される前記第1波長光の波長と一致する波長のみを増幅するインジェクションロッキングレーザ(injection locking laser)原理が適用される。前記第3ミラーは相対的に低い反射率を有するミラーが使用される。前記第3ミラーの反射率は好ましく4〜30%、より好ましくは約10%程度の反射率を有する。
本発明によると、光ファイバの長さを調節して制限されたミラーの波長選択性を克服することにより、さらに効果的に長波長の発振を抑圧し短波長を発振させると同時に、追加的な光ファイバを利用して出力効率を向上させることにより、高い変換効率を有する光ファイバレーザ装置を提供することが可能である。
以下に、本発明にかかる光ファイバレーザ装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図3は本発明の一実施形態に従う光ファイバレーザ装置30を示す。図3を参照すると、光ファイバレーザ装置30は励起光源33と第1光ファイバ35を有する第1共振器37及び光増幅器用第2光ファイバ38を含む。
励起光源33は半導体レーザ素子31とそれから出力された光を第1光ファイバ35のコアまたはクラッドに集束させることが可能なレンズまたはコリメータのような集光素子32からなる。
第1光ファイバ35は前記レーザ出力光から所望の第1波長光をアップコンバージョン現象により発生させることが可能であるように選ばれた適切な希土類イオンでドープされたコアを有する。前記希土類イオンによりレーザ素子31の出力光は第1波長光を含んだ複数の波長光(例えば、第2波長光を含む)を発振させることが可能である。
第1共振器37は第1光ファイバ35の一端に備えられた第1ミラー36aと第1光ファイバ35の他端に備えられた第2ミラー36bを含む。第1共振器37で、所望の第1波長光を低いしきい値で発振させ前記第2ミラーを通じて出力することが可能であるように、第1及び第2ミラー36a、36bは前記第1波長光に対して高反射性(HR)ミラーで構成され、第2ミラー36bは第1ミラー36aより低い反射率を有する。好ましくは、第1ミラー36aはほぼ完全反射性を有することが要求され、好ましくは第1波長光に対して99%以上の反射率を有する。第2ミラー36bは前記第1波長光に対して80%以上の反射率(より好ましくは90%以上)を有するものが好ましい。
一方、本発明において、所望の第1波長光は他の第2波長光より利得が小さい場合に使用される。例えば、ドープされた希土類元素がPr3+の場合に、そのエネルギーレベルで、緑色波長(520〜530nm)光は赤色波長(635nm)光に比べ光ファイバ単位長さ当りの利得が小さい。従って、本発明では、緑色波長光のような利得が小さい第1波長光を選択的に発振するためには、前記第1及び第2ミラー36a、36bは第1波長光に対して比較的高い選択性を有する。このような第1及び第2ミラー36a、36bはジクロニックミラー(dichronic mirror)で構成されることが可能である。また、前記第1及び第2ミラー36a、36bの波長選択性に基づいて第2波長光より第1波長光が優先的に発振するように第1光ファイバ35の長さL1を適切に減少させることが要求される。本発明で採用される第1波長光の選択性を保障するために第1光ファイバ長さを調節する原理は、図4−a及び図4−bで詳細に説明することとする。
第1光ファイバ35の長さL1を減少させ、利得が高い他の波長光は抑制して前記第1波長光を優先発振させる場合には、その出力が減少され、高い変換効率を期待し難い。従って、本発明では第1波長光の出力を増加させるための第2光ファイバ38を前記第1光ファイバ35の他端に連結させる。
本実施形態のように、第2光ファイバ38は通常の光ファイバ光増幅器であることが可能である。第2光ファイバ38は第2ミラー36bから入射された第1波長光を増幅させる役割をする。増幅もまたアップコンバージョンによる利得によって発生し、第2光ファイバ38も励起光源33によって共通で励起されるようにすることが可能である。
このように、本実施形態によると、相対的に第1波長光に対して高い反射率を有する第1及び第2ミラー36a、36bで構成された共振器37において第1光ファイバ35の長さを短縮することにより相対的に単位長さ当りの利得が小さい第1波長光を優先的に発振させ、その波長光の出力を光ファイバ増幅器38を通じて増幅させることにより、優秀な変換効率を有する光ファイバレーザ装置30を提供することが可能である。
図4−a及び図4−bは本発明の光ファイバレーザ装置の第1共振器で採用される原理を説明するためのグラフである。本グラフは、図3に示すものと類似の構造において、コアがPr3+/Yb3+がドープされた光ファイバと830nm波長の励起光源を使用する際に、635nm及び520〜530nm波長光が各々発振されることが可能な形態を参考して説明することが可能である。
前記第1ミラー及び第2ミラーが各々520〜530nmで99.9%、90.0%の反射率を有し、アップコンバージョン光ファイバ(即ち、第1光ファイバ)は長さ全体に対して同一に励起されると仮定し、635nm及び520〜530nm波長光の単位長さ当りの利得を各々Kr、Kgとするとき、第1光ファイバの長さL1における各波長光の利得Gr、Ggは下記の通りである。
Gr=KrL1
Gg=KgL1
また、Pr3+でKr>Kgであるため、両波長光に対する利得は図4−aのようなグラフで図示することが可能である。即ち、635nm波長光に対する利得(Gr)は520〜530nm波長光に対する利得(Gg)より大きく、その利得差(ΔG=Gr−Gg)は第1光ファイバ長さが大きくなる程増加することが分かる。
従って、635nm波長光を抑圧し520〜530nm波長光を発振させるため、第1共振器の両ミラーは520〜530nm波長光に対する反射率(Rg)は高く、635nm波長光に対する反射率(Rr、好ましくは0%)は低いことが要求されるが、このようなミラーは実際に具現し難い。特に、本例のように両波長光の波長の差が非常に少ない場合には、ミラーの反射率選択性のみではほぼ不可能である。
ミラーのRr/Rgは0.1〜0.5の範囲内で具現することが可能である。このように、通常のRr/Rgは制限されるため、635nm波長光に対する発振しきい値と520〜530nm波長光に対する発振しきい値を各々Tr、Tgとするとき、各波長光の発振しきい値(Tr、Tg)と第1光ファイバの長さの関係は図4−bのようなグラフで図示することが可能である。ここで、L0 は 発振のための最小光ファイバ長さを意味する。Lc は緑色波長光の反射率と赤色波長光の反射率が等しくなる(Tg=Tr)光ファイバの長さである。
即ち、前記第1光ファイバの長さがLc より大きい場合には、ミラーの波長選択性があるとしても、両波長光の利得差が大きくなるため635nm波長光に対する発振しきい値(Tr)が低く、従って、635nm波長光が優先的に発振するが、前記第1光ファイバの長さがLc より小さいときは、520〜530nm波長光に対する発振しきい値(Tg)が小さいため、520〜530nm波長光が優先的に発振することが可能である。
このような原理を利用して、適切なミラーの波長選択性を有する条件で光ファイバの長さを減少させることにより低い利得を有する第1波長光を優先的に発振させることが可能である。
図5は本発明の他の実施形態に従う光ファイバレーザ装置50を示す。図5を参照すると、光ファイバレーザ装置50は図3に図示された形態と同様に励起光源53と、第1光ファイバ55を有する第1共振器57及び第2光ファイバ58を有する第2共振器59を含み、励起光源53は半導体レーザ素子51と、励起光源53から出力された光を第1光ファイバ55に集束させることが可能なレンズまたはコリメータのような集光素子52を含む。
第1光ファイバ55は、前記レーザ出力光から所望の第1波長光を発生させるようにPr3+/Yb3+のような希土類イオンでドープされたコアを有する。例えば、半導体レーザ素子51の出力光が810〜850nmのと、Pr3+/Yb3+にドープされたコアでは635nm及び520〜530nm波長光を発振させることが可能である。
第1共振器57は第1光ファイバ55の一端に備えられた第1ミラー56aと、第1光ファイバ55の他端に備えられた第2ミラー56bを含む。好ましく、第1ミラー56aはほぼ完全反射性を有するよう、所望の波長光に対して99%以上の反射率を有し、第2ミラー56bは前記所望の波長光に対して80%以上の反射率を有する。また、第1及び第2ミラー56a、56bは所望の波長光に対する高い選択性を有する。例えば、第1及び第2ミラー56a、56bは635nmでより、高い520〜530nmでの反射率を有する。
このような第1及び第2ミラー56a、56bを利用して、高い反射率を有する第1波長光を低いしきい値で発振させ第2ミラー56bを通じて出力することが可能な第1共振器57を構成することが可能である。
また、ミラーの波長選択性と共に第2波長光より低い利得を有する第1波長光が優先的に発振するように第1光ファイバ55長さを適切な水準に減少させることが要求される。このような第1光ファイバ55長さL1の減少により前記第1波長光を優先発振するが、その出力が減少される。このような減少された第1波長光の出力を増加させるための第2光ファイバ58を第1光ファイバ55の他端に連結させる。
本実施形態では、第2光ファイバ58に第2ミラー56bと追加的な第2共振器59を構成するために、第2光ファイバ58の他端に第3ミラー56cで形成する。このような第2共振器59はインジェクションロッキングレーザ原理を利用して第2ミラー56bから注入される前記第1波長光の波長と一致する波長光のみを増幅して第3ミラー56cを通して出力することが可能である。第3ミラー56cは充分な出力増加のため、好ましくは第1波長光に対して4〜30%の反射率を有し、より好ましくは約10%の反射率を有する。
また、第2光ファイバ58は第1光ファイバ55と異なり効率を高めるための発振条件を考慮して充分な長さL2を有するよう形成することが可能である。本実施形態では、第2光ファイバ58も励起光源53により共通で励起される構造を有するが、第2光ファイバ58のための別途の励起光源を有することも可能である。
このように、本実施形態によると、相対的に第1波長光に対して高い反射率を有する第1及び第2ミラー56a、56bで構成された第1共振器57において第1光ファイバ55の長さL1を減少させることにより相対的に小さい利得を有する第1波長光を優先的に発振させ、その波長光の低い出力を第2共振器59のインジェクションロッキングレーザ原理により増幅させ向上させることにより優秀な変換効率を有する光ファイバレーザ装置50を提供することが可能である。
図3及び図5に図示された光ファイバレーザ装置は前記第1光ファイバ及び第2光ファイバを区分して図示して説明したが、第1及び第2光ファイバは一つの光ファイバの異なる部分であることが可能である。この場合、前記ミラーは光ファイバ格子ミラーであることが可能である。前記ミラーとしてはジクロニックミラーまたは光ファイバ格子ミラーの他にも本発明の反射率条件を満足すると様々な形態が採用されることが可能である。
また、本発明に採用される第1及び第2光ファイバは単一モード光ファイバ、マルチモード光ファイバ、二重クラッディング光ファイバ、偏光維持光ファイバで構成されたグループから選択されたものであることが可能である。
上述の実施形態では、第1及び第2光ファイバが共通で一つの励起光源により励起される構造を有するが、各々独立的な励起光源を使用するか、複数の励起光源で各光ファイバを励起させる公知の多様な構造に変形され実施されることが可能で、この範囲もまた本発明の範囲に属するということが可能である。
このように、本発明は上述の実施形態及び添付の図面により限定されず、添付の請求範囲により限定されるものである。請求範囲に記載された本発明の技術的思想を外れない範囲内で様々な形態の置換、変形及び変更が可能であることは当技術分野の通常の知識を有する者には自明である。
以上のように、本発明にかかる光ファイバレーザ装置は、ディスプレイ及び光記録装置分野において、緑色または青色の短波長を発光するレーザに有用であり、特に、高い変換効率の要求される光ファイバレーザ装置に適している。
Pr3+及びYb3+がドープされたコアを有する二重クラッド光ファイバとこれを利用した従来の光ファイバレーザ装置を示す斜視図である。 Pr3+及びYb3+がドープされたコアを有する二重クラッド光ファイバとこれを利用した従来の光ファイバレーザ装置を示す概略図である。 図1−bの光ファイバレーザ装置の基本原理を説明するためのPr3+及びYb3+のエネルギーレベルを示すエネルギーバンドダイアグラムである。 本発明の一実施形態に従う光ファイバレーザ装置を示す概略図である。 本発明の光ファイバレーザ装置の第1共振器で採用される原理を説明するためのグラフである。 発明の光ファイバレーザ装置の第1共振器で採用される原理を説明するためのグラフである。 本発明の他の実施形態に従う光ファイバレーザ装置を示す概略図である。
符号の説明
30、50 光ファイバレーザ装置
31、51 レーザ素子
32、52 集光素子
33、35 励起光源
35、55 第1光ファイバ
36a、56a 第1ミラー
36b、56b 第2ミラー
56c 第3ミラー
37、57 第1共振器
38、58 第2光ファイバ
59 第2共振器
Kg 緑色波長光の単位長さ当りの利得
Kr 赤色波長光の単位長さ当りの利得
L1、L2 光ファイバの長さ
Gg 緑色波長光の利得
Gr 赤色波長光の利得
Rg 緑色波長光の反射率
Rr 赤色波長光の反射率
0 発振のための最小光ファイバ長さ
C 緑色波長光の反射率と赤色波長光の反射率が等しくなる光ファイバの長さ

Claims (10)

  1. 所定の波長光を出力する励起光源と、
    前記励起光源の出力端と連結された一端を有し、前記励起光源の出力光からアップコンバージョン現象により第1波長光を含んだ複数の波長光が得られるようにコアが希土類物質でドープされた第1光ファイバ、
    前記第1光ファイバの一端に形成された第1ミラーと、前記第1光ファイバの他端に形成された第2ミラーとからなり、前記第1及び第2ミラーの間の前記第1光ファイバで共振する前記複数の波長光のうち第1波長光を選択して前記第2ミラーを通じて出力する第1共振器、及び
    前記第1光ファイバの他端に連結された一端を有し、前記第1共振器から入射される第1波長光の出力を増幅させるための第2光ファイバを含み、
    前記第1波長光を除いた残りの波長光は前記第1波長光に比べ前記光ファイバ長さ当りの利得が高い第2波長光を含み、
    前記第1及び第2ミラーは前記第2波長光より前記第1波長光に対して高い反射率を有し、
    前記第1光ファイバは前記第2波長光に比べ前記第1波長光が優先的に発振するよう設定された長さを有する
    光ファイバレーザ装置。
  2. 前記第1ミラーは前記第1波長光に対して99%以上の反射率を有し、
    前記第2ミラーは前記第1波長光に対して80%以上の反射率を有することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバレーザ装置。
  3. 前記第1光ファイバのコアはPr3+及びYb3+がドープされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバレーザ装置。
  4. 前記励起光源は半導体レーザ素子と集光素子を含み、前記レーザ素子は出力波長が800〜1000nmの赤外線レーザであることを特徴とする請求項3に記載の光ファイバレーザ装置。
  5. 前記第1波長光は520〜530nmの波長を有し、前記第2波長光は635nmの波長を有することを特徴とする請求項4に記載の光ファイバレーザ装置。
  6. 前記第2光ファイバは光ファイバ型アップコンバージョン増幅器であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光ファイバレーザ装置。
  7. 前記第2ミラーと前記第2光ファイバの他端に形成された第3ミラーからなるインジェクションロッキング型第2共振器をさらに含み、前記第2共振器は前記第2ミラーから注入される前記第1波長光の波長と一致する波長のみをアップコンバージョン現象を利用して増幅し前記第3ミラーを通じ出力することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光ファイバレーザ装置。
  8. 前記第3ミラーは4〜30%の反射率を有することを特徴とする請求項7に記載の光ファイバレーザ装置。
  9. 前記第1光ファイバ及び前記第2光ファイバは一つの光ファイバの一部であり、
    前記第2ミラーは光ファイバ格子ミラーであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の光ファイバレーザ装置。
  10. 前記第1及び前記第2光ファイバは単一モード光ファイバ、マルチモード光ファイバ、二重クラッディング光ファイバ、偏光維持光ファイバからなる群から選択された光ファイバであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の光ファイバレーザ装置。
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