JPH09107143A - 青色アップコンバージョン・レーザ - Google Patents

青色アップコンバージョン・レーザ

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JPH09107143A
JPH09107143A JP8236045A JP23604596A JPH09107143A JP H09107143 A JPH09107143 A JP H09107143A JP 8236045 A JP8236045 A JP 8236045A JP 23604596 A JP23604596 A JP 23604596A JP H09107143 A JPH09107143 A JP H09107143A
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fiber
pumping
light
pump
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Douglas M Baney
ダグラス・エム・ベイニー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 今日の技術的現状では、サイズ、エネルギ要
件、及び製造コストの点から製造可能なものはない。本
発明の目的は、青色光を発生する、小形で、低コスト
で、エネルギの消費が少ないレーザを提供することにあ
る。 【解決手段】YbイオンとPrイオンとの相互緩和ポン
ピングによりエネルギー変換効率を向上させ、またファ
イバ回折格子を用い光を反射させ空洞共振器の一部を形
成し、さらに空洞共振器を対称にすることによって、空
洞共振器の両端にFBGテクノロジを適用するのが容易
にし正確な狭帯域ミラーが可能にした。さらに、所望の
光を反射し、ポンプ波長を透過ようにコーティングした
ミラーを採用した。これらにより、小形、低コスト、エ
ネルギの消費が少なく、かつ製造が容易なレーザが提供
できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザに関するもので
ある。とりわけ、本発明は、青色光を発生するためのア
ップコンバージョン・レーザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】青色の可視波長におけるレーザ光の発生
は、ディスク・メモリ、大形ディスプレイ、及び、生物
科学において重要である。これらの分野において継続し
て研究が実施されているが、緑及び青の波長領域は、半
導体レーザによって達成するのが困難であった。可視青
色レーザは、アルゴンイオン気体レーザによって得られ
てきた。これらのレーザは、大量の電力を消費し、比較
的高価であり、たとえば生物科学における応用計測に用
いるのを困難にする特殊な冷却要件を必要とする。二重
構造化及び直接遷移半導体レーザを利用した青色光の発
生に向けて、努力も払われている。
【0003】グラス・ファイバによる赤外ポンピング・
アップコンバージョン・レーザは、コンパクトなCW可
視放射線源となる可能性がある。青、緑、オレンジ、及
び、赤のアップコンバージョン・レーザ発振が、835
nmと1010nmで動作する2つのTi:サファイア
・レーザによってポンピングされる、Pr3+をドープし
たフッ化物ファイバによって実演された(例えば、R.
G.Smartその他による、赤外ポンプによるPr3+
をドープしたフッ化物ファイバにおいて、青、緑、赤波
長での室温連続アップコンバージョンレーザ発振、El
ectron. Lett.,vol.27、pp.130
7−1309(1991)を参照)。
【0004】ポンプ源として850nmの近傍で動作す
るTi:サファイア・レーザを利用することによって、
Allain他は(Electron. Lett.,v
ol.27、pp.1156−1157(199
1))、Yb3+/Pr3+を混合ドープしたフッ化物ファ
イバから635nmのレーザ光を発生することができ
た。その後、一方が985nmまたは1016nmで動
作し、もう一方が833nmで動作する2つの半導体レ
ーザ・ダイオード・ポンプを利用することによって、P
iehler他は(Electron. Lett.,v
ol.29、No.21pp.1857−1858(1
993))、521nm及び635nmでアップコンバ
ージョン・レージングを生じさせることができた。三価
ツリウムをドープしたフッ化物ガラスにおけるアップコ
ンバージョン・レージングを利用した、450nmの光
を発生するレーザの設計については、既に開示されてい
る (例えば、Emmanuel W.J.L. Oom
ensによる青色レーザ光発振装置、United S
tates Patent No.5、067、134、
1991年11月 19日)
【0005】図1は、Pr3+フッ化物ファイバ・アップ
コンバージョン・レーザためのポンピング方法及び遷移
を示すエネルギ準位図である。こうしたレーザには、二
重波長ポンピングまたは単一波長ポンピングを利用する
ことが可能である。エネルギ状態の寿命は、フッ化物ガ
ラスの母体内では比較的長くなるので、所望の30状態
(39μs)と基底状態の間のさまざまな中間エネルギ
準位からポンプ光子を吸収することが可能になる(例え
ば、D. Piehler その他による、レーザダイオ
ードポンプによる赤及び緑アップコンバージョンファイ
バレーザ、Electron. Lett.,vol.2
9、No.21 pp.1857−1858(1993)
を参照)。従って、容易に想像がつくように、1つのポ
ンプ光子12がGSA(基底状態吸収)を行って、14
(100μs)準位にし、もう1つのポンプ光子16
が、そのエネルギ準位または基底状態を超えるある中間
準位から所望の30状態にイオンをブーストする。好適
には、この状態の励起イオン14は、レージング遷移と
して基底状態への遷移を生じる。
【0006】多くの遷移が生じるので、30(青)準位
の所望のポンピングを達成するために、多様なポンプの
組み合わせを構想することが可能になる。刊行された報
告には、835nm及び1017nmでの同時ポンピン
グで、レージングを実現するための、フッ化物ガラスに
おける青準位への反転が十分可能であることが示されて
いる。(例えば、Y. Zhaoその他による、 Pr3+
をドープしたフッ化物ファイバおける、効率的な青色ア
ップコンバージョンレーザ、Electron.Let
t.,vol.30、pp.967−968(199
4)を参照)。この研究者は、1010nm及び835
nmで動作するTi−サファイア・レーザを利用して、
Prをドープしたフッ化物ファイバから491nmの青
色レーザ光を発生した。
【0007】Pr3+−>14準位(図2参照)のポピュ
レーティングのための三価イッテルビウム増感剤イオン
の利用を1.3μmの増幅(例えば、J.Allain
その他による、 Yb3+/Pr3+をドープしたフッ化ジ
ルコニウムファイバにおけるエネルギー変換、Elec
tron. Lett.,vol.27、pp.1012−
1014(1991)を参照)及びアップコンバージョ
ン・レーザ(例えば、J.Y.Allainその他によ
る、0.8μm領域でポンプしたYbで増感したPrフ
ッ化ファイバによる赤色アップコンバージョンレーザ、
Electron. Lett.,vol.27、pp.1
156−1157(1991)を参照)に適用すること
が提案されている。Yb3+との混合ドーピングの利点
は、3つある。すなわち(1)広い吸収帯域によって、
Yb3+イオンの活性化及び他のイオンとの相互緩和のた
めに広いポンプ波長範囲が許容される。(2)強力な吸
収によって、より短いフッ化物ファイバでも十分なポン
プ吸収を生じることが出来る。(3)Yb3+イオンの単
純なエネルギ構造によって、活性化剤イオンからYb3+
増感剤イオンへの逆方向エネルギ移動の可能性が低下
し、この結果、30の準安定状態の寿命の短縮が制限さ
れる。
【0008】Yb3+のような増感剤の添加についても報
告がある(例えば、J.Y.Allainその他によ
る、0.8μm領域でポンプしたYbで増感したPrフ
ッ化ファイバによる赤色アップコンバージョンレーザ、
Electron. Lett.,vol.27、pp.1
156−1157(1991);Y.Ohishiによ
る、1.3μm増幅に対するYb3+−Pr3+混合ドープ
フッ化ファイバの利得特性、 IEEE Photon
Technol. Lett.,vol.3、No.1
1、pp.990−992(1991);及び J.Al
lainその他による、 Yb3+/Pr3+をドープした
フッ化ジルコニウムファイバにおけるエネルギー変換、
Electron. Lett.,vol.27、pp.1
012−1014(1991)を参照)
【0009】増感剤を用いて、Pr3+イオンの活性化が
可能な波長は、エネルギが、25/2状態にあるYb3+
14状態のPr3+イオンへ移動する、相互緩和と呼ば
れるプロセスによって拡張することが可能である。これ
によって、レーザ・ポンプ波長を選択する上で大幅なフ
レキシビリティが得られる。850nmで動作するTi
−サファイアレーザを利用して、Yb3+で増感したPr
3+をドープしたフッカ物ファイバ・レーザにポンピング
を施すことによって、青色光の発生が実演された。
【0010】図2は、Pr3+フッ化物アップコンバージ
ョン・レーザに相互緩和ポンピングを利用した場合の、
ポンピング法及び遷移を示すエネルギ準位図である。こ
の図において、1つのポンプ光子22がGSAされて、
14(100μs)準位になり、もう1つのポンプ光子
26が、そのエネルギ準位または基底状態を超えるある
中間準位から所望の30準位にPr3+イオンをブースト
する。好適には、この状態における励起イオン28は、
レージング遷移として利用される基底状態への遷移を生
じる。Yb3+のピーク吸収係数が、1017nmにおけ
るPr3+のピーク吸収よりもほぼ2桁ほど多くなるの
で、この方法は有利である。これによって、厳密にPr
3+のみをドープしたレーザよりも短いファイバを有する
レーザの実現が可能になる。
【0011】Pr3+青色レーザに関する既知の空洞共振
器は、ファブリ・ペロー形から構成され、上述のポンピ
ング案によって、誘電体ミラーが、劈開された、すなわ
ち研磨された端部切り子面に突き合わせられる。ポンプ
の組み合わせは、偏光ビームの組み合わせを用いること
によって実現されてきた。最近、France Tel
ecomは、ファイバの端面にTiO2−SiO2多層誘
電体ミラーを直接コーティングしたフッ化物ファイバ・
レーザを発表した( Fiber OpticsNews
wire、Avelon Corp(3 July 19
95)を参照)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】残念なことに、今日の
技術的現状では、現在知られている設計には、サイズ、
エネルギ要件、及び/または、製造コストの点から製造
可能なものはない。従って、本発明の目的は、青色光を
発生する、小形で、低コストで、エネルギの消費が少な
いレーザを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、青色光
を発生することが可能なレーザが得られるが、このレー
ザは、希土類プラセオジムをドープしたフッ化物グラス
・ファイバを利用したアップコンバージョン技法に基づ
くものである。このアプローチによれば、モード特性に
優れ、ポンプ波長に対する感度が低く、空洞共振器のセ
ルフ・アライメントがとれ、492nmで発光するファ
イバ誘導構造が得られる。3034のプラセオジムの
遷移によって得られる492nmの発光波長は、生物科
学用途のいくつかでは450nmより望ましい。
【0014】本発明の態様の1つによれば、現在の技術
を製造可能なレーザ設計に向けて進展させるいくつかの
設計上の新機軸が得られる。従って、本発明により、P
3+イオンの励起、ミラーの取り付け、ポンプの組み合
わせ、及び、ノイズの抑圧のための技法が得られること
になる。本書に開示のアップコンバージョン・レーザの
好適な実施例の1つでは、Prイオンの相互緩和ポンピ
ングとGSA−14遷移の直接ポンピングの組み合わせ
を利用することによって、Yb3+の励起状態遷移からレ
ーザ発光を生じさせる。
【0015】好適なレーザ設計の場合、ファイバ回折格
子を用いて、1017nmで光を反射させることによ
り、1017nmの空洞共振器の一部が形成される。該
空洞共振器のもう一方の端部は、出力カップラに形成さ
れる。約850nmでポンピングを行うと、ミラー及び
空洞共振器の損失を克服し、Yb3+のGSAを増大させ
るレージングを可能にするのに十分なYb3+の反転分布
が生じる。
【0016】1017nmにおける光の一部は、Pr3+
によるGSAで吸収され、このため、Pr3+イオンの1
4準位のポピュレーションが可能になる。後続する励
起状態での850nmのポンプ光子の吸収が、Pr3+
オンにおける青色遷移をポピュレートする。青色空洞共
振器は、出力カップラの働きをする直接被着させたミラ
ーと、492nmで100%の反射を生じるファイバ・
ブラッグ回折格子(FBG)によって形成される。52
1nm、605nm、及び、635nmにおいて可能性
のある光の発振は、これらの波長におけるミラー損失を
大きく確保することによって抑制しなければならない。
【0017】単一ストライプ半導体ポンプから出力され
る光のイメージが、フッ化物コアの拡張されたコアに形
成される。レンズまたはファイバ・切り子面からの反射
光は、レーザの偏光特性と、光出力を1/4板に通すこ
との両方によって有効に分離される。このフィードバッ
クの低減によって、青色レーザの安定性が向上する。フ
ィードバックの抑制が不十分な場合には、オプションに
より、1/4板と半導体ポンプの間の偏光子が利用され
る。
【0018】ポンプ光は、1017nmのFBGを通過
し、さらにシリカ・ファイバに接続された断熱テーパに
達する。ここで、拡張コア・シリカ・ファイバとフッ化
物ファイバのモード整合がとられている。この断熱テー
パは、融着スプライシングのプロセスにおいて自然に形
成される。断熱ジョイントの通過後、ポンプ光は第2の
FBGまたはファイバ・クリーブにおける蒸着ミラーを
通過する。FBGまたは蒸着ミラーは、青色空洞共振器
の一部を形成する。
【0019】ポンプ光は、次に、接着ジョイントを通過
し、Pr3+/Yb3+をドープしたフッ化物ファイバに吸
収される。2つのポンプ・レーザが用いられる二重ポン
ピングの場合、偏光ビームの組み合わせの代わりに、波
長分割マルチプレクサ(WDM)が利用される。
【0020】本書に開示の設計の重要な利点は、アップ
コンバージョン・レーザのモード整合がとれ、FBGに
書き込んで、青色空洞共振器を規定する機会が得られる
ということである。空洞共振器を対称にすることによっ
て、空洞共振器の両端にFBGテクノロジを適用するの
が容易になり、正確な狭帯域ミラーが可能になる。Pr
3+イオンによる吸収率は、光の強度に左右されるので、
1017nmにおける発振によるYb3+遷移によって、
前記吸収率が増大する。さらに、標準的な相互緩和も生
じることになり、これによってポンプ吸収がさらに増大
する。該空洞共振器を、青において反射し、ポンプ波長
を透過するλ/4 TiO2/SiO2層のような直接コ
ーティングしたミラーにすることによって、本書に解説
の技法を利用した単純な空洞共振器構成が得られる。さ
らに、これはYb3+の自己発振遷移を伴わない。
【0021】
【実施例】周期律表のランタノイド列の元素、すなわ
ち、希土類は、これらの元素をガラスにドープすること
が可能であり、元素の外側電子殻が内側電子殻を保護し
ているという点で、独特のものである。従って、これら
の元素に生じる遷移は、それらをドープするガラスの摂
動環境からかなり十分に保護される。従って、これらの
希土類をガラスにドープすることが可能であり、その基
本エネルギ遷移は、原子の局部電界に作用する母体内に
ある場合でもそのままである。本発明に関して、こうし
た遷移は、本書において酸化物ガラスと称するシリカ母
体の中のイオンに生じる。こうした元素を所定のフッ化
物ファイバにドープすると、蛍光を発する。すなわち、
光子が図1に示す31準位の最高準位で活性化する(上
述)。イオンは、所定の時間量にわたってその状態のま
まである。該状態におけるイオンの寿命は、十分に長い
ので、基底状態へ遷移すると蛍光を発する。光子の光の
色またはエネルギは、光子が生じさせるエネルギ・ギャ
ップによってほぼ決まる。31 30への遷移は非放
射遷移であり光の発生を伴わない。図1の場合、30
34準位は、対応する波長のかなり大きいエネルギに対
応する。この場合は492nm(青)である。
【0022】アップコンバージョンの問題の1つは、コ
ンパクトな形で可視光を発生するのが困難ということで
ある。例えば、図1に関して、1017nmで動作する
波長の長いレーザ・ダイオードを用いることによって、
34エネルギ準位から14エネルギ準位にイオンを昇位
させることが可能である。イオンがいったんその状態に
とどまり、良好なフッ化物ファイバ・母体内にあるた
め、長時間にわたってその状態のままでいる場合、83
5nmで動作する第2のレーザを利用して、さらに、そ
のイオンをより高いエネルギ状態に昇位させることが可
能である。該イオンは、こうして、一定の時間間隔にわ
たって、そのより高い準位にとどまることになる。該準
位は、準安定状態と呼ばれ、一般に、持続時間が約40
マイクロ秒である。この準位の持続時間が長い場合、こ
のイオンに誘導放出が生じる可能性がある。該エネルギ
状態にあるのが、40マイクロ秒の持続時間ではなく、
1ナノ秒だけの場合には、誘導放出の可能性はかなり低
くなる。
【0023】アップコンバージョン・プロセスは、2つ
のクリティカルな要素に依存している: ● グラス・ファイバにおける希土類イオンに関する吸
収エネルギに対応するより長い波長のレーザ・ダイオー
ドを備えていること。この場合、図1及び2のレーザ・
ダイオード。 ● 蛍光発光によるより低いエネルギ準位への移行を可
能にする、引用のエネルギ準位における長寿命のイオン
があること。
【0024】従って、アップコンバージョンは、多重ポ
ンプ光子吸収によって、エネルギをより短い波長に変換
することを表している。アップコンバージョンは、異な
る長い波長、すなわち、835nmまたは1017nm
で動作する2つの異なるポンプ・レーザによって、ある
いは、単一レーザ・ポンプによって、ただし、例えば、
850nmの半導体ポンプを利用した相互緩和ポンピン
グといった、該ポンプの多重吸収によって実施可能であ
る。
【0025】波長の長いポンプは、それほど高価ではな
い。本発明は、希土類のイッテルビウムをそのエネルギ
準位にまでポンピングする。従って、イッテルビウムが
プラセオジム・イオンと近接しているので、エネルギ移
動が生じることになり、エネルギは、イッテルビウム・
イオンの25/2バイパス準位からプラセオジムの14
位に移行する。次に、約835nmのポンプの第2の吸
収によって、該イオンをより高い準位にすることが可能
である。従って、アップコンバージョン・プロセスが生
じ、850nmで安価に発生したレーザ光が、492n
mの高価な光に変換される。
【0026】動作時、フッ化物ファイバには、850n
mのポンプによって、アップコンバージョン・プロセス
の一部として、ポンピングが施される。次に、光が該フ
ァイバのコアに入って、ドーパントのイオンを活性化す
る(例えば、図2に示すように)。ファイバにおけるド
ーピング準位は、ほぼ1000〜10,000ピー・ピ
ー・エム、すなわち、ガラスの100万の分子毎に、2
000のイオンがガラス中に存在することになる。イオ
ンは、ポンプ光を吸収し、結果として、より高いエネル
ギ準位に昇位する。こうしたより高いエネルギ準位にお
いて、自然発光による放射が生じるが、空洞共振器はフ
ァイバの各端部のミラーによって形成されているので、
閉じ込められる。すなわち、光が前後ではね返り、誘導
放出を生じる。
【0027】図3は、本発明に基づいて、好適な492
nmの放出波長で青色光を発生するためのアップコンバ
ージョン・レーザ30の略図である。該レーザは、Pr
イオンの相互緩和ポンピングと、基底状態の吸収による
GSA−14の遷移の直接ポンピングとの組み合わせを
利用し、結果として、Yb3+の励起状態の遷移によるレ
ーザ発光が生じる。好適な設計の場合、ファイバ・ブラ
ッグ回折格子(FBG)34を用いて、1017nmで
光を反射することにより、1017nm空洞共振器の第
1の端部が形成される。空洞共振器の第2の端部は、出
力カップラ40に形成される。
【0028】約850nmにおけるポンピングによっ
て、ミラー及び空洞内損失を克服し、Yb3+のGSAが
増大するレージングを可能にするのに十分なYb3+の反
転分布が生じる。1017nmにおける光の一部は、P
3+イオンのGSAにより、Pr3+イオンの14準位の
ポピュレーションが許容される。後続する850nmの
ポンプ光子の励起状態における吸収によって、Pr3+
オンにおける青色の遷移がポピュレートされる。
【0029】青色空洞共振器は、出力カップラの働きを
する直接被着ミラー40と、492nmにおいて100
%の反射を生じさせるFBG37によって形成される。
521nm、605nm、及び、635nmにおいて可
能性のある光の発振は、これらの波長においてミラー損
失を大きく確保することによって抑制しなければならな
い。
【0030】レーザポンプ(単一ストライプ赤外半導体
ポンプ)32から出力される光のイメージが、4X イ
メージング・システム33(1/4λ板を含む)によっ
てフッ化物コア・ファイバ39に対する拡張シリカ・コ
ア・ファイバ(FBG34)に形成される。赤外半導体
ポンプは、例えば、Spectra Diode La
boratories,Inc.で製造されるような、
単一空間モードのファイバに対するイメージングを可能
にする、単一空間モードでほぼ500ミリワットの光を
放出する半導体レーザ・ダイオードとすることが可能で
ある。該イメージング・システムは、好適には、例えば
カリファルニア州サン・ノゼのBlueSky Tec
hnologyで製造されるような、1組の円柱レンズ
であり、これは赤外半導体レーザ・ダイオードの次に取
り付けられる。この特定のレンズ構成によって、半導体
レーザによって生じるビームのある程度の量の循環化が
可能になる。非循環ビームは、一般に、シリカ・ファイ
バにうまく集束しない。
【0031】レンズまたはファイバ・切り子面からの反
射光は、レーザ偏光特性を組み合わせることによって、
及び、出力光を1/4λ板に通すことによって有効に分
離される。本発明者が、実験により、Tm3+及びEr3+
の青色及び緑色のアップコンバージョン・レーザについ
て立証したように、こうしたフィードバックの低減によ
って、青色レーザの安定性が向上する。
【0032】ポンプ光は、1017nmのFBG34を
通り、さらに、フッ化物ファイバと空間的にモード整合
がとれる、拡張コアを備えたシリカ・ファイバに接続さ
れた断熱テーパ35に達する。1.3μmの光学増幅器
とモード整合のとれるファイバを用いることが知られて
いる。断熱テーパは、融着スプライシングのプロセスに
おいて自然に形成される。断熱ジョイントを通った後、
第2のFBG37またはファイバ・クリーブにおける蒸
着ミラーを通る。FBGまたは蒸着ミラーは、青色空洞
共振器の一部を形成する。
【0033】ポンプ光は、次に、第2のFBGとフッ化
物ファイバが接合する接着ジョイント38を通過し、P
3+/Yb3+をドープしたフッ化物ファイバに吸収され
る。例えば、マサチューセット州MedfordのTr
a−Con,Inc.によって製造されているような、
標準的な光学接着剤または光学エポキシといった光学セ
メントを用いて、接着ジョイントを形成することも可能
である。
【0034】2つのポンプ・レーザが用いられる二重ポ
ンピングの場合(図5に関連した下記参照)、文献(例
えば、Y. Zhaoその他による、 Pr3+をドープし
たフッ化物ファイバおける、効率的な青色アップコンバ
ージョンレーザ、Electron. Lett.,vo
l.30、pp.967−968(1994)を参照)
に教示されている偏光ビームの組み合わせの代わりに、
波長分割マルチプレクサが用いられる。遠隔通信用途に
用いられることが多い、このアプローチの利点は、色消
しレンズのセット・アップが不要であり、2つのポンプ
・レーザの場合、ファイバ・アライメントの問題が切り
離されるということである。
【0035】本書に開示の本発明の利点の1つは、アッ
プコンバージョン・レーザに関するモード整合がとれ、
FBGに書き込みを行って、青色空洞共振器を規定する
機会が得られるということである。空洞共振器を対称に
することによって、空洞共振器の両端にFBGテクノロ
ジを適用するのが容易になり、正確な狭帯域ミラーが可
能になる。Pr3+イオンによる吸収率は、光の強度に左
右されるので、1017nmにおける発振によるYb3+
遷移によって、前記吸収率が増大する。さらに、標準的
な相互緩和も生じることになり、これによって、ポンプ
吸収がさらに増大する。本書に解説の技法を利用し、該
空洞共振器を、青を反射し、ポンプ波長を透過するλ/
4 TiO2/SiO2層のような直接コーティングした
ミラーにすることによって、単純な空洞共振器構成が得
られる。ただし、Yb3+の自己発振遷移を伴うことも、
あるいは、伴わないことも可能である。好適には、該ミ
ラーは二酸化チタン及び二酸化珪素によるコーティング
を施して、一種のトランスフォーマを形成する、誘電率
の異なる2つの誘電体が設けられる。このコーティング
は、好適には既知の技法を利用し、100゜Cの低温蒸
着を利用して、真空下において蒸発器によって施され
る。
【0036】従って、FBG、モード整合ファイバ、ポ
ンプ・ノイズ低減、ポンプ組み合わせ、及び、自己発振
ポンピング案を組み込んだ、青色光を発生するためのア
ップコンバージョン・レーザが開示される。これによっ
て、単一波長ポンプ・レーザを利用して、標準的なYb
3+とPr3+との相互緩和法、並びに、自己発振ポンピン
グ法によるポンピングが可能になる。アップコンバージ
ョン・レーザにFBGのような狭帯域ミラーを利用し
て、寄生共振を抑制することも可能である。
【0037】本書で用いられるフッ化物ファイバは、好
適には、直径が約250ミクロンで、長さが約0.75
メートルである。ファイバは、まっすぐにすることもで
きるし、あるいは、例えば、直径が1インチのコイルを
なすように巻くことも可能である。ファイバ自体は、か
なり小さく巻くことが可能である。ファイバは、防水の
ため、ポリイミドのコーティングが施される。コーティ
ングの直径は、約250ミクロンである。ファイバのフ
ッ化物部分を構成するクラッディングの直径は、約12
5ミクロンである。ドーパントが位置するコア領域は、
直径が約2ミクロンである。
【0038】本発明の実施に用いられるフッ化物ファイ
バは、好適には、フランスのLeVerre Fluo
re of Brittanyから入手可能なタイプ
(低バックグラウンド損失単一モードフッ化物ガラス・
レーザ・ファイバ)とマサチューセット州Sturbr
idgeのGalileo Electro−Opti
cs Corp.から入手可能なタイプ(Fluoro
laseTMをドープしたフッ化物ファイバ)がある。該
ファイバの開口数は、0.1〜0.5のオーダである。
ファイバのドーピング準位は、約10,000ピー・ピ
ー・エムのイッテルビウム及び約1,000ピー・ピー
・エムのプラセオジムが望ましい。各希土類のエネルギ
・ダイヤグラムが異なるので、その作用は異なる。従っ
て、所望の光波長内に納まるエネルギ遷移プロフィール
が得られる、任意のドーパントを用いることが可能であ
る。
【0039】本書に開示のレーザ設計にシリカ・ファイ
バを含む利点の1つは、ファイバに対するポンプ光のイ
メージング結果のテストが容易になるということであ
る。従って、レーザを製造する際、より作業が困難なフ
ッ化物ファイバとは対照的に、シリカ・ファイバは、作
業が容易なので、テストによって欠陥を迅速に突き止
め、補正することが可能になる。中間シリカ・ファイバ
を設けることは、製造を助成することになる。
【0040】中間ファイバがシリカであるため、融着ス
プライシングの利用が可能になる。問題の1つは、ポン
プ光に関して、適合するフィールドまたは空間範囲を備
えることができないということである。光の性質が、こ
の光ファイバに適合しない可能性がある。従って、フッ
化物ファイバとモード整合のとれる中間シリカ・ファイ
バが利用される。従って、本発明の好適な実施例は、そ
れぞれ、モード特性の異なる、2つのシリカ・ファイバ
を備えていることになる。本発明の代替実施例では、単
一シリカ・ファイバだけしか設けないことも可能であ
る。本発明の他の実施例では、全くシリカ・ファイバな
しで済ますことも可能である。
【0041】図4は、本発明の同等に好適な代替実施例
に基づいて青色光を発生する、二重発振アップコンバー
ジョン・レーザの略図である。本発明のこの実施例で
は、835nmの波長で動作する単一ポンプ55が利用
される。代替案として、マルチストライプ・レーザ55
の光学パワーが、イッテルビウムをドープしたレーザ空
洞共振器のコア及びクラッディングに結合される、クラ
ッディング・ポンピング案を利用することも可能であ
る。該レーザ空洞共振器には、それぞれ、イッテルビウ
ム及びプラセオジムをドープした、シリカ・ファイバ5
0及びZBLANフッ化ジルコニウム・ファイバ51が
含まれる。1対のFBG53、54は、1017nmで
動作する。イッテルビウム・ファイバによって、101
7nmでレーザ発光を生じるイオンが得られるので、プ
ラセオジム・ファイバに対する補助ポンプが得られるこ
とになる。
【0042】図5は、本発明の同等に好適なもう1つの
代替実施例に基づいて青色光を発生する、二重ポンプ・
アップコンバージョン・レーザの略図である。本発明の
この実施例によれば、835nmの光のエネルギの大部
分を光路66に結合することが可能な波長分割マルチプ
レクサ(WDM)63において接合される、独立した8
35nmレーザ・ポンプ65と1017nmレーザ・ポ
ンプ64が得られる。同様に、WDMは、1017nm
の光の大部分を光路66に結合することも可能である。
従って、WDMは、2つのレーザを組み合わせる効率の
良い手段である。これによって、2つのポンプ・レーザ
の結合が可能になるので、プラセオジムをドープしたフ
ァイバ60に光を結合することが可能になる。該空洞共
振器には、1対のコーティングを施したミラー61、6
2も含まれている。
【0043】本発明のこの実施例の場合、両方のポンプ
が常に存在しており、一方のポンプが、常にイオンをそ
の第1の準位までブーストし、もう一方のポンプが、常
にイオンをその準位から次の準位までブーストするよう
になっている。従って、1017nmのポンプが、イオ
ンを14の準位にブーストし、835nmのポンプが、
イオンを30の準位までブーストする。
【0044】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。
【0045】〔実施態様1〕 (a)第1のレーザ空洞共振器を形成する手段(34&
40、52&56、61&62)と、(b)プラセオジ
ムをドープして、前記第1のレーザ空洞共振器内に配置
された第1の光ファイバと(39、51、60)と、
(c)前記第1の光ファイバと光学的につながったエネ
ルギ源(32、55、64&65)を含む青色光を発生
するためのレーザ。
【0046】〔実施態様2〕前記第1の光ファイバ(3
9)がイッテルビウムをドープしたフッ化物ファイバを
含むことを特徴とする実施態様1に記載のレーザ。
【0047】〔実施態様3〕前記第1のレーザ空洞共振
器内に第2のレーザ空洞共振器を形成する手段(37、
40)を含むことを特徴とする実施態様1及び実施態様
2に記載のレーザ。
【0048】〔実施態様4〕前記第1のレーザ空洞共振
器に隣接し、それと光学的につながるように前記第2の
レーザ空洞共振器を形成する手段(53、54)を含む
ことを特徴とする実施態様1に記載のレーザ。
【0049】〔実施態様5〕イッテリビウムをドープ
し、前記第2のレーザ空洞共振器内に、前記第1の光フ
ァイバ(51)と光学的につながるように配置された第
2の光ファイバ(50)を含むことを特徴とする実施態
様4に記載のレーザ。
【0050】〔実施態様6〕前記第1のレーザ空洞共振
器を形成する手段が、ファイバ・ブラッグ回折格子を含
むことを特徴とする実施態様1乃至実施態様5に記載の
レーザ。
【0051】〔実施態様7〕前記第2のレーザ空洞共振
器を形成する手段が、ファイバ・ブラッグ回折格子を含
むことを特徴とする実施態様3乃至6記載のレーザ。
【0052】〔実施態様8〕前記エネルギ源は、波長が
約850nmの光エネルギを供給することを特徴とする
実施態様1乃至7に記載のレーザ。
【0053】〔実施態様9〕前記エネルギ源は、波長が
約835nmの光エネルギを供給することを特徴とする
実施態様1乃至7に記載のレーザ。
【0054】〔実施態様10〕前記エネルギ源が、波長
が約1017nmの光エネルギを供給する第1のエネル
ギ源(64)と、波長が約835nmの光エネルギを供
給する第2のエネルギ源(65)を含むことを特徴とす
る実施態様1に記載のレーザ。
【0055】〔実施態様11〕前記第1のエネルギ源と
前記第2のエネルギ源とが光学的につながった波長分割
マルチプレクサ(63)を含むことを特徴とする実施態
様10に記載のレーザ。
【0056】〔実施態様12〕イッテルビウム及びプラ
セオジムをドープした光ファイバ・レーザにおいて青色
光を発生する方法において、以下の(a)乃至(c)の
ステップを含む: (a)前記ファイバ内の複数のイッテルビウム・イオン
を基底状態から高エネルギ状態に励起するステップと、
(b)励起された前記イッテルビウム・イオンから前記
ファイバ内の複数のプラセオジム・イオンにエネルギを
移動することによって、前記プラセオジム・イオンを基
底状態から第1の高エネルギ状態に励起するステップ
と、(c)前記励起したプラセオジム・イオンを第2の
高エネルギ状態に励起し、これによって、前記プラセオ
ジム・イオンが前記第2の高エネルギ状態から基底状態
に戻る際、青色光が放出されるようにするステップとを
含む青色光発生方法。
【0057】〔実施態様13〕前記ステップ(a)が、
波長が約850nmのエネルギで光ファイバのポンピン
グを行うことを含み、前記ステップ(b)が、約101
7nmの波長で光ファイバにレージングを生じさせるこ
とを含むことを特徴とする実施態様12に記載の青色光
発生方法。
【0058】
【発明の効果】本発明の解説は、好適な実施例に関連し
て実施してきたが、当該技術の当業者にはすぐ分かるよ
うに、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、本書
に記載の応用例の代わりに、他の応用例を用いることも
可能である。従って、本発明は、付属の請求項によって
のみ制限を受けるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Pr3+フッ化物ファイバ・アップコンバージ
ョン・レーザに関するポンピング法及び遷移を示すエネ
ルギ準位ダイヤグラムである。
【図2】 Pr3+フッカ物アップコンバージョン・レー
ザに関して相互緩和ポンピングを利用する場合の、ポン
ピング法及び遷移を示すエネルギ準位ダイヤグラムであ
る。
【図3】 本発明の第1の実施例に基づいて、好適には
492nmの発光波長で青色光を発生するためのアップ
コンバージョン・レーザの略図である。
【図4】 本発明の同等に好適な代替実施例に基づい
て、青色光を発生するための二重発振アップコンバージ
ョン・レーザの略図である。
【図5】 本発明の同等にもう1つの好適な代替実施例
に基づいて、青色光を発生するための二重ポンピングア
ップコンバージョン・レーザの略図である。
【符号の説明】
30 アップコンバージョン・レーザ 32 レーザポンプ(単一ストライプ赤外半導体ポン
プ) 33 イメージング・システム 34、37 ファイバ・ブラッグ回折格子(FBG) 35 断熱テーパ 38 接着ジョイント 39 フッ化物コア・ファイバ 40 出力カップラ 50 シリカ・ファイバ 51 ジルコニウム・ファイバ 53、54 ファイバ・ブラッグ回折格子(FBG) 55 単一レーザポンプ 60 ファイバ 61、62 ミラー 63 波長分割マルチプレクサ(WDM) 64、65 レーザ・ポンプ 66 光路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のレーザ空洞共振器を形成する手段
    と、プラセオジムをドープして、前記第1のレーザ空洞
    共振器内に配置された第1の光ファイバと、 前記第1の光ファイバと光学的につながったエネルギ源
    を含む青色光を発生するためのレーザ。
JP8236045A 1995-09-06 1996-09-06 青色アップコンバージョン・レーザ Pending JPH09107143A (ja)

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