JP2006324431A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄い裏面拡散領域に侵入するスパイキングを防止し、高い耐圧良品率を有する半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】逆阻止IGBTのp型コレクタ領域10とコレクタ電極13の間にp型ポリシリコン層11を形成することで、Alのコレクタ電極からp型コレクタ領域へスパイキングが侵入すること防止し、高い耐圧良品率を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力変換装置などに用いられるパワー半導体装置であって逆耐圧を有する絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)およびFS(Field stoped)−IGBT等の半導体装置およびその製造方法に関する。
一方向の耐圧(順耐圧のみ)を有する通常のIGBT(逆耐圧を有しないIGBT)にはバッファ領域を有するパンチスルー型IGBTとバッファ領域を有さないノンパンチスルー型IGBTがある。また、パンチスルー型IGBTにはエピタキシャル基板を用いた厚いコレクタ領域を有するものとFZ基板を用いて極めて薄いコレクタ領域を有するもの(FS−IGBT)がある。
FS−IGBTはノンパンチスルー型IGBTより損失が少ないので近年主流になりつつある。パンチスルー型IGBTおよびFS−IGBTは、裏面側に電界がかかってもブレークダウンが起こらないようにすることによって低損失で高耐圧を実現したIGBTであり、例えばnチャネル型の場合、低濃度n型ドリフト領域と裏面の高濃度p型コレクタ領域との間に高濃度のn型バッファ領域が設けられる。
図7は、エピタキシャル基板を用いたパンチスルー型IGBTの要部断面図である。p型コレクタ領域となる高濃度p型半導体基板21上に、エピタキシャル成長によってn型バッファ領域となる高濃度n型エピタキシャル層22を形成し、この上にn型ドリフト領域となる低濃度n型エピタキシャル層23を形成する(エピタキシャル結晶である)。この低濃度n型エピタキシャル層の表面層にp型ベース領域4、n型エミッタ領域5、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、層間絶縁膜8およびエミッタ電極12などで構成される表面構造を形成した後、p型コレクタ領域となる高濃度p型半導体基板21の裏面上にAl等の金属を蒸着またはスパッタして裏面電極であるコレクタ電極13を形成する。
また、図8は、従来のFS−IGBTの要部断面図である。FZ(Floating Zone)結晶を用い、表面構造形成後に裏面の研削を行った後、研削後の裏面へのn型不純物とp型不純物の2種類のイオン注入と熱処理によって、n型バッファ領域14およびp型コレクタ領域10を形成し、このp型コレクタ領域10の表面上にAlを蒸着またはスパッタしてコレクタ電極13を形成する。
このFS−IGBTのp型コレクタ領域10は、パンチスルー型IGBTのp型コレクタ領域となる高濃度p型半導体基板21と比べて、コレクタ領域の総ドーズ量を容易に制御できてスイッチング損失の少ないIGBTを製造できるといった長所がある。
一方、マトリクスコンバータ等の用途で逆耐圧を有するIGBT(逆阻止IGBT)が市場で求められるようになっている。
図9は、従来の逆阻止IGBTの要部断面図である。この逆阻止IGBTは、例えばnチャネル型の場合には、nチャネル型のノンパンチスルーのIGBTの側部に高濃度のp領域(以下、p型分離領域2をいう)を形成して、これを裏面3に設けられた高濃度p領域(p型コレクタ領域10)と接続して実現される。尚、p型分離領域2は半導体チップの側壁にn型ドリフト領域が露出しないようにして、逆電圧を印加した場合にp型分離領域2とn型ドリフト領域のpn接合からも空乏層を広がるようにして、空乏層が半導体チップの側壁に露出しないようにすることで、逆耐圧を確保できるようにしている。
逆阻止IGBTの製造方法としては、FZ結晶を用いて、初めに高温・長時間での選択的拡散によってp型分離領域2を形成した後、表面構造を形成し、裏面の研削をした後、研削した裏面3へイオン注入と熱処理によってp型コレクタ領域10を形成し、p型コレクタ領域10上にAlを蒸着またはスパッタして裏面電極であるコレクタ電極13を形成する方法が一般的である。
FS−IGBTでは順方向バイアス印加時にn型バッファ領域14に強電界がかかる。また、逆阻止IGBTでは逆バイアス印加時にn型ドリフト領域と裏面3のp型コレクタ領域10および側面のp型分離領域2で形成されるpn接合部に強電界がかかる。そのため、FS−IGBTおよび逆阻止IGBTなどの半導体装置においては裏面3にわずかな欠陥があるだけで耐圧不良となる。
通常、コレクタ電極13の形成にはAlを蒸着またはスパッタするのが一般的だが、Alは図8および図9に示すようなシリコンへのスパイキング25が生じやすい。
尚、ここではスパイキング(単にスパイクと言う場合もある)とは、金属(Al)中にSiが所定の温度に相当する分だけ溶解し、金属がSi内に侵入して突起状となることである。通常は、この溶解は局部的に起こるため、Si中へ深く入り込んだ金属突起として現れる。
逆阻止IGBTにおいては、スパイキング25が厚みの薄いp型コレクタ領域10の先端部(pn接合部)まで到達すると、逆耐圧が低下したり逆漏れ電流が増大して耐圧不良を生ずる。
FS−IGBTにおいては、スパイキング25がn型バッファ領域14を突き抜けたり、n型バッファ領域14内に到達すると、電圧を印加したときに形成される空乏層と接して漏れ電流が増大して順耐圧不良を生じる。
図10は、従来のFS−IGBTの漏れ電流のヒストグラムを示す図である。スパイキング25がn型バッファ領域14に生じ、定格電圧での漏れ電流が定格の1μAを超える順耐圧不良素子が発生している。
図11は、従来の逆阻止IGBTの逆耐圧のヒストグラムを示す図である。裏面欠陥によって多数のスパイキング25がp型コレクタ領域10に生じ、定格を大きく下回る逆耐圧不良素子が数多く発生している。
集積回路装置を構成する横型MOSFETにおいて、金属シリサイド(タングステンシリサイド)のスパイキングを防止するゲート電極の製造方法として、ゲート電極となるポリシリコン上にアモルファスシリコンを形成し、このアモルファスシリコン上にゲート抵抗を小さくするための金属シリサイドを形成することが開示されている(例えば、特許文献1)。この場合、高周波特性を確保するため、ゲート電極を構成するポリシリコンの厚さは0.17μm以下と薄くしている。
このように、薄いポリシリコン層の場合は、ポリシリコン層のSi原子の量が少なく、金属シリサイドで消費するSi原子の量が不足する。そのため、アモルファスシリコンを金属シリサイドとポリシリコンの間に挟むことで、金属シリサイドで消費するSi原子の量をアモルファスシリコンで補うことで、金属シリサイドのポリシリコンへのスパイキングが防止されて、ポリシリコンを突き破ってゲート酸化膜に金属シリサイドのスパイキングが達することが無くなり、高いゲート耐圧が確保される。
また、AlのSiへのスパイキングを防止する方法として、Si基板上にポリシリコン膜を形成し、このポリシリコン膜上にAl電極を形成する方法がある(非特許文献1)。Al電極とSi基板の間にポリシリコン膜を挟むことで、Al電極中へ溶解するSi原子をポリシリコンで供給し、Si基板からのSi原子の供給を不要とすることができる。その結果、Si基板のSi原子がAl電極で消費されることがなくなり、スパイキングが発生しなくなる。
特開平11−297988号公報 半導体デバイス、「基礎理論とプロセス技術」 S.M.ジィー 産業図書 pp390〜pp392 (平成9年)
前記の図8および図9に示すように、コレクタ電極13を形成するAlにより、厚さの薄いp型コレクタ領域10や拡散深さの浅いn型バッファ領域14へスパイキング25が生じると、図10および図11に示すようにFS−IGBTの順耐圧良品率および逆阻止IGBTの逆耐圧良品率が低下する。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、薄い裏面拡散領域(p型コレクタ領域やn型バッファ領域など)に生じるスパイキングを防止し、高い耐圧良品率を有する半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
前記の目的を達成するために、半導体基板の第1主面上に形成された制御電極および第1主電極と、前記半導体基板の第2主面上に形成された不純物をドープしたポリシリコン層と、該ポリシリコン層上に形成された第2主電極とを有する構成とする。
また、第1導電型半導体基板の表面層に選択的に形成される第2導電型ベース領域と、該ベース領域の表面に選択的に形成される第1導電型エミッタ領域と、前記半導体基板と前記エミッタ領域に挟まれた前記ベース領域上にゲート絶縁膜を介して形成されるゲート電極と、前記半導体基板の外周部に形成された第2導電型分離領域と、前記半導体基板の裏面側の表面層に形成され前記第2導電型分離領域と接続する第2導電型コレクタ領域と、該コレクタ領域上に形成された第2導電型不純物をドープしたポリシリコン層と、前記エミッタ領域と電気的に接続するエミッタ電極と、前記ポリシリコン層と電気的に接続するコレクタ電極と、を有する構成とする。
また、第1導電型半導体基板の表面層に選択的に形成される第2導電型ベース領域と、該ベース領域の表面層に選択的に形成される第1導電型エミッタ領域と、前記半導体基板と前記エミッタ領域に挟まれた前記ベース領域上にゲート絶縁膜を介して形成されるゲート電極と、前記半導体基板の裏面側の表面層に形成される第1導電型バッファ領域と、該バッファ領域の表面層に形成される第2導電型コレクタ領域と、該コレクタ領域上に形成される第2導電型不純物をドープしたポリシリコン層と、前記エミッタ領域と電気的に接続するエミッタ電極と、前記ポリシリコン層と電気的に接続するコレクタ電極と、を有する構成とする。
また、前記ポリシリコン層の厚さが、0.1μm以上であるとよい。
また、第1導電型半導体基板の表面層に第2導電型ベース領域を選択的に形成する工程と、該ベース領域の表面層に第1導電型エミッタ領域を選択的に形成する工程と、前記半導体基板と前記エミッタ領域に挟まれた前記ベース領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記半導体基板の外周部に第2導電型分離領域を形成する工程と、前記半導体基板の裏面側の表面層に前記第2導電型分離領域と接続する第2導電型コレクタ領域を形成する工程と、前記半導体基板の裏面側の表面層に前記第2導電型分離領域と接続する第2導電型コレクタ領域をイオン注入および熱処理によって形成する工程と、前記コレクタ領域上に所定の温度でポリシリコン層を形成する工程と、前記エミッタ領域上にエミッタ電極を形成する工程と、前記ポリシリコン層上にコレクタ電極を形成する工程と、を含む半導体装置の製造方法とする。
また、第1導電型半導体基板の表面層に第2導電型ベース領域を選択的に形成する工程と、該ベース領域の表面層に第1導電型エミッタ領域を形成する工程と、前記半導体基板と前記エミッタ領域に挟まれた前記ベース領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記半導体基板の裏面側の表面層に第1導電型バッファ領域を形成する工程と、該バッファ領域の表面層に第2導電型コレクタ領域を形成する工程と、該コレクタ領域上に所定の温度でポリシリコン層を形成する工程と、前記エミッタ領域上にエミッタ電極を形成する工程と、前記ポリシリコン層上にコレクタ電極を形成する工程と、を含む半導体装置の製造方法とする。
また、前記ポリシリコン層を形成した後に前記エミッタ電極を形成する半導体装置の製造方法とするとよい。
また、前記コレクタ領域に注入した不純物イオンの活性化を、前記ポリシリコン層形成時の熱で行う半導体装置の製造方法とするとよい。
この発明によれば、FS−IGBTおよび逆阻止IGBTのp型コレクタ領域の表面にポリシリコン層を形成し、その上にAlのコレクタ電極を形成することで、コレクタ電極からn型バッファ領域およびp型コレクタ領域へスパイキングの侵入を防止し、漏れ電流の増大および逆耐圧の低下を抑制できて、高い耐圧良品率を得ることができる。
発明の実施の形態を実施例で説明する。
図1は、この発明の第1実施例の半導体装置の製造方法を示す工程図であり、同図(a)から同図(d)は工程順に示した要部製造工程断面図である。この半導体装置はnチャネル型の逆阻止IGBTである。尚、従来構造と同一部位には同一の符号を付した。
まず、低濃度のn型半導体基板1上から選択的にp型不純物イオンを熱拡散させることによってp型分離領域2を形成する。例えば定格1200Vの場合、200μm程度の拡散深さで拡散する(同図(a))。
つぎに、表面側から、選択的なイオン注入、熱処理および絶縁領域の堆積によってp型ベース領域4、n型エミッタ領域5、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7および層間絶縁膜8を形成する。その後、表面をレジスト9で保護してp型分離領域2が現れるまで裏面3aを研削する(同図(b))。
つぎに、レジスト9を除去し、研削の裏面3にp型コレクタ領域10を形成するためのp型不純物イオンを注入し、さらに、裏面3にp型ポリシリコン層11を形成する。p型ポリシリコン層11の形成は、600℃程度まで加熱して行うので、p型ポリシリコン層11の形成と同時に裏面にイオン注入されたp型不純物イオンのアニールを行い、p型コレクタ領域10を形成する。表面電極であるエミッタ電極12を形成する前に、p型ポリシリコン層11を形成するのは、ポリシリコンの成長には前記したように600℃程度まで加熱する必要があるため、先にAl−Si等の融点の低い金属で表面電極であるエミッタ電極12を形成していると、ポリシリコンの成長の際にエミッタ電極12が損傷を受ける。そこで、エミッタ電極12を形成する前に裏面にp型ポリシリコン層11を形成する(同図(c))。
つぎに、エミッタ電極12およびコレクタ電極13を形成して逆阻止IGBTが完成する(同図(d))。この図1(d)が本発明の逆阻止IGBTの要部断面図である。尚、p型ベース領域4、p型分離領域2およびp型コレクタ領域10で囲まれたこれらの領域が形成されていないn型半導体基板1がn型ドリフト領域となる。
図2は、図1の製造方法で製作された逆阻止IGBTの逆耐圧のヒストグラムを示す図である。この逆阻止IGBTは耐圧定格は1200Vであり、裏面のイオン注入後にp型不純物をドープしたp型ポリシリコン層11をp型コレクタ領域10の表面に0.1μm成長させて形成することで、コレクタ電極13を形成したときに、コレクタ電極13のAlがp型コレクタ領域10へ侵入するスパイキングが大幅に低減し、高い逆耐圧分布が得られた。
図3は、逆阻止IGBTにおいて、p型ポリシリコン層の厚さと逆耐圧良品率の関係を示す図である。この逆阻止IGBTの耐圧は1200Vであり、基板の厚さは190μmである。
p型ポリシリコン層11を形成しない場合(厚さ0μm)では55%であった従来の逆阻止IGBTの逆耐圧良品率が、本発明の逆阻止IGBTでは、p型ポリシリコン層11を0.05μm程度の厚さに形成した場合は逆耐圧良品率が75%程度、0.1μmの厚さに形成した場合が逆耐圧良品率は90%と改善された。
このように、逆阻止IGBTにおいて、p型ポリシリコン層11を形成することで、逆耐圧良品率を向上させることができる。特に、p型ポリシリコン層11の厚さを0.1μm以上に厚くすることで、逆耐圧良品率を90%程度以上に向上させることができる。
図4は、この発明の第2実施例の半導体装置の製造方法を示す工程図であり、同図(a)から同図(c)は工程順に示した要部製造工程断面図である。この半導体装置はnチャネル型のFS−IGBTである。尚、従来構造と同一部位には同一の符号を付した。
まず、低濃度のn型半導体基板1の表面側から、選択的なイオン注入、熱処理および絶縁層の堆積によってp型ベース領域4、n型エミッタ領域5、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7および層間絶縁膜8を形成する(同図(a))。
つぎに、図示しないレジストを表面側に被覆し、必要な厚さになるまでn型半導体基板1の裏面3aを研削し(例えば定格1200Vの場合、残す厚さは140μm程度)、続いて、研削後の裏面3から、n型バッファ領域14、p型コレクタ領域10を形成するために、n型不純物イオンと、より浅い側にp型不純物イオンをそれぞれイオン注入する(同図(b))。
つぎに、裏面3にp型のポリシリコンを堆積すると同時にその工程で伴う加熱によってn型バッファ領域14、p型コレクタ領域10のアニールを行い、n型バッファ領域14、高濃度のp型コレクタ領域10、p型ポリシリコン層11を形成する。最後にエミッタ電極12およびコレクタ電極13を形成してFS−IGBTが完成する(同図(c))。この図4(c)が本発明のFS−IGBTの要部断面図である。
図5は、図4の製造方法で製作されたFS−IGBTの漏れ電流のヒストグラムを示す図である。
このFS−IGBTは耐圧定格は1200Vであり、裏面のp型コレクタ層10を形成した後で、p型不純物(ボロンなど)をドープしたポリシリコンを0.1μm成長させてp型ポリシリコン層11をp型コレクタ領域10の表面に形成することで、コレクタ電極13のAlがp型コレクタ領域10およびバッファ領域14を貫通してn型ドリフト領域14へ侵入するスパイキングが大幅に低減し、高い順耐圧を得ることができる。
図6は、FS−IGBTにおいて、p型ポリシリコン層の厚さと順耐圧良品率の関係を示す図である。FS−IGBTの順耐圧は1200Vである。
p型ポリシリコン層11を形成しない場合では95%程度であった従来のFS−IGBTの順耐圧良品率が、本発明のFS−IGBTでは、p型ポリシリコン層11を0.05程度の厚さに形成した場合は順耐圧良品率が98%、0.1μmの厚さに形成した場合は順耐圧良品率が99%と改善された。
このように、FS−IGBTにおいて、p型ポリシリコン層11を形成することで、順耐圧良品率を向上させることができる。特に、p型ポリシリコン層11の厚さを0.1μm以上に厚くすることで、順耐圧良品率を99%以上に向上させることができる。
この発明の第1実施例の半導体装置の製造方法を示す工程図であり、(a)から(d)は工程順に示した要部製造工程断面図 図1の製造方法で製作された逆阻止IGBTの逆耐圧のヒストグラムを示す図 逆阻止IGBTにおいて、p型ポリシリコン層の厚さと逆耐圧良品率の関係を示す図 この発明の第2実施例の半導体装置の製造方法を示す工程図であり、(a)から(c)は工程順に示した要部製造工程断面図 図4の製造方法で製作されたFS−IGBTの漏れ電流のヒストグラムを示す図 FS−IGBTにおいて、p型ポリシリコン層の厚さと順耐圧良品率の関係を示す図 パンチスルー型IGBTの要部断面図 従来のFS−IGBTの要部断面図 従来の逆阻止IGBTの要部断面図 従来のFS−IGBTの漏れ電流のヒストグラムを示す図 従来の逆阻止IGBTの逆耐圧のヒストグラムを示す図
符号の説明
1 n型半導体基板
2 p型分離領域
3、3a 裏面
4 p型ベース領域
5 n型エミッタ領域
6 ゲート絶縁膜
7 ゲート電極
8 層間絶縁膜
9 レジスト
10 p型コレクタ領域
11 p型ポリシリコン層
12 エミッタ電極
13 コレクタ電極
14 n型バッファ領域

Claims (8)

  1. 半導体基板の第1主面上に形成された制御電極および第1主電極と、前記半導体基板の第2主面上に形成された不純物をドープしたポリシリコン層と、該ポリシリコン層上に形成された第2主電極とを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 第1導電型半導体基板の表面層に選択的に形成される第2導電型ベース領域と、該ベース領域の表面に選択的に形成される第1導電型エミッタ領域と、前記半導体基板と前記エミッタ領域に挟まれた前記ベース領域上にゲート絶縁膜を介して形成されるゲート電極と、前記半導体基板の外周部に形成された第2導電型分離領域と、前記半導体基板の裏面側の表面層に形成され前記第2導電型分離領域と接続する第2導電型コレクタ領域と、該コレクタ領域上に形成された第2導電型不純物をドープしたポリシリコン層と、前記エミッタ領域と電気的に接続するエミッタ電極と、前記ポリシリコン層と電気的に接続するコレクタ電極と、を有することを特徴とする半導体装置。
  3. 第1導電型半導体基板の表面層に選択的に形成される第2導電型ベース領域と、該ベース領域の表面層に選択的に形成される第1導電型エミッタ領域と、前記半導体基板と前記エミッタ領域に挟まれた前記ベース領域上にゲート絶縁膜を介して形成されるゲート電極と、前記半導体基板の裏面側の表面層に形成される第1導電型バッファ領域と、該バッファ領域の表面層に形成される第2導電型コレクタ領域と、該コレクタ領域上に形成される第2導電型不純物をドープしたポリシリコン層と、前記エミッタ領域と電気的に接続するエミッタ電極と、前記ポリシリコン層と電気的に接続するコレクタ電極と、を有することを特徴とする半導体装置。
  4. 前記ポリシリコン層の厚さが、0.1μm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 第1導電型半導体基板の表面層に第2導電型ベース領域を選択的に形成する工程と、該ベース領域の表面層に第1導電型エミッタ領域を選択的に形成する工程と、前記半導体基板と前記エミッタ領域に挟まれた前記ベース領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記半導体基板の外周部に第2導電型分離領域を形成する工程と、前記半導体基板の裏面側の表面層に前記第2導電型分離領域と接続する第2導電型コレクタ領域を形成する工程と、前記半導体基板の裏面側の表面層に前記第2導電型分離領域と接続する第2導電型コレクタ領域をイオン注入および熱処理によって形成する工程と、前記コレクタ領域上に所定の温度でポリシリコン層を形成する工程と、前記エミッタ領域上にエミッタ電極を形成する工程と、前記ポリシリコン層上にコレクタ電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 第1導電型半導体基板の表面層に第2導電型ベース領域を選択的に形成する工程と、該ベース領域の表面層に第1導電型エミッタ領域を形成する工程と、前記半導体基板と前記エミッタ領域に挟まれた前記ベース領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記半導体基板の裏面側の表面層に第1導電型バッファ領域を形成する工程と、該バッファ領域の表面層に第2導電型コレクタ領域を形成する工程と、該コレクタ領域上に所定の温度でポリシリコン層を形成する工程と、前記エミッタ領域上にエミッタ電極を形成する工程と、前記ポリシリコン層上にコレクタ電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記ポリシリコン層を形成した後に前記エミッタ電極を形成すること特徴とする請求項5または6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記コレクタ領域に注入した不純物イオンの活性化を、前記ポリシリコン層形成時の熱で行うことを特徴とする請求項5または6に記載の半導体装置の製造方法。
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