JP2006323822A - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006323822A
JP2006323822A JP2006038128A JP2006038128A JP2006323822A JP 2006323822 A JP2006323822 A JP 2006323822A JP 2006038128 A JP2006038128 A JP 2006038128A JP 2006038128 A JP2006038128 A JP 2006038128A JP 2006323822 A JP2006323822 A JP 2006323822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
microcomputer
electronic control
control device
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006038128A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4692318B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Kawase
義之 川瀬
Toru Itabashi
板橋  徹
Takanori Ishikawa
貴規 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2006038128A priority Critical patent/JP4692318B2/ja
Priority to US11/407,333 priority patent/US7574288B2/en
Priority to EP06008216.1A priority patent/EP1717664B1/en
Publication of JP2006323822A publication Critical patent/JP2006323822A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4692318B2 publication Critical patent/JP4692318B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/32Means for saving power
    • G06F1/3203Power management, i.e. event-based initiation of a power-saving mode
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/32Means for saving power
    • G06F1/3203Power management, i.e. event-based initiation of a power-saving mode
    • G06F1/3206Monitoring of events, devices or parameters that trigger a change in power modality

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Sources (AREA)
  • Microcomputers (AREA)

Abstract

【課題】 スリープモード時に電源回路からマイコンへの電源電圧供給を遮断するようになっている電子制御装置の信頼性を向上させる。
【解決手段】 マイコン3と、マイコン3に電源電圧V7〜V9を供給する電源回路7と、マイコン3が動作停止を示すスタンバイ信号V6を出力して電源回路7が電源電圧V7〜V9の出力を停止している場合に、特定の起動条件が成立すると電源回路7に起動要求信号としてのウェイクアップ信号V5を出力して、電源電圧の出力を再開させマイコン3を起動させる起動用回路9と、を備えたECU1では、マイコン3からのスタンバイ信号V6が電源回路7に直接入力されており、故障率を下げている。更に、電源回路7にはECU1外部からの起動要求信号V2〜V4も入力されており、それらの何れかがアクティブレベルになっても電源回路7は電源電圧の出力を開始する。よって、起動用回路9が故障してもマイコン3を起動できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スリープモード時に電源回路からマイコンへの電源電圧供給を遮断するようになっている電子制御装置に関するものである。
従来より、例えば自動車用電子制御装置では、制御対象を制御するための各種処理を行うマイコンと、電源回路とが備えられ、電源回路が、電子制御装置の外部電源としてのバッテリから供給される電圧(バッテリ電圧)を所定の一定電圧に降圧して、その降圧した一定電圧をマイコンへ電源電圧(即ち、マイコンの動作電圧)として供給するようになっている。
そして、この種の電子制御装置では、マイコンが動作しなくても良いスリープモードの場合に、電源回路からマイコンへの電源電圧の供給を遮断することにより、その電子制御装置での消費電流を低減することも考えられている(例えば、特許文献1参照)。
具体的に説明すると、特許文献1に記載の装置では、別の装置と通信するための2線バスと、マイコン内に備えられたバスプロトコルモジュールとの間に、通信制御用の半導体回路が設けられている。
そして、半導体回路は、マイコンから出力される状態信号に応じて睡眠モードになると、電源回路としての電圧調整器へ、電源電圧の遮断を指示する遮断信号を出力する。すると、電圧調整器は、マイコンへの電源電圧を出力しなくなる。
また、半導体回路は、電子制御装置の外部からの目覚まし信号を、2線バス又は別の信号線を介して受け取ると、上記電圧調整器へ電源電圧の投入を指示する投入信号を出力する。すると、電圧調整器は、マイコンへの電源電圧を出力することとなり、それに伴ってマイコンが起動することとなる。
尚、上記遮断信号と投入信号は、実際には1つの信号ラインで出力されるようになっており、例えば、その信号ラインのロー(L)が遮断信号に該当し、その信号ラインのハイ(H)が投入信号に該当している。
特許第3217730号公報
ところで、上記従来技術では、マイコンから出力される状態信号(詳しくは、マイコンが動作を停止しても良いと判断して、電源電圧の遮断を要求するために出力する信号)を、電源回路とは別の通信制御用の半導体回路が認識し、その半導体回路が電源回路を制御して電源電圧を遮断させる構成であるため、その半導体回路のみが故障した場合でも、マイコンへの電源電圧が遮断されて電子制御装置が動作不能になってしまうことが考えられる。更に、マイコンを起動させること(換言すれば、電子制御装置の起動)についても、上記半導体回路が故障すると、もはや起動させることのできる手段は途絶えてしまう。
また、上記従来技術では、通信制御用の半導体回路に、スリープ(動作休止)とウェイクアップ(起動)のための電源制御機能を集約させているため、例えば、2線バスからなる通信ラインを1つの電子制御装置に複数備える必要がある場合には、多大な無駄が生じる。つまり、この場合、電子制御装置には、上記半導体回路が複数設けられることとなるが、電源制御機能については、何れか1つの半導体回路のみが担当することとなる。よって、この場合、各半導体回路に電源制御機能を実現するための回路が内蔵されているのは無駄であり、延いては、装置の高コスト化を招くこととなる。また、複数の半導体回路間で電源制御干渉が生じないようにするための工夫が必要となる。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、スリープモード時に電源回路からマイコンへの電源電圧供給を遮断するようになっている電子制御装置の信頼性を向上させることを目的としている。
上記目的を達成するためになされた請求項1の電子制御装置には、電源回路と、その電源回路から動作用の電源電圧が供給されるマイコンと、起動用回路とが備えられている。
そして、電源回路は、外部電源から供給される電圧を一定の電圧に降圧して、その一定電圧を電源電圧としてマイコンに出力するが、電源電圧の出力停止を指示する遮断信号を受けると、電源電圧の出力を停止し、逆に、電源電圧の出力を停止している際に起動要求信号を受けると、電源電圧の出力を開始する。
また、マイコンは、電源回路からの電源電圧を受けて動作し、予め定められた動作停止条件が成立したと判断すると、動作停止を示す停止信号を出力する。
一方、起動用回路は、電源回路が電源電圧の出力を停止している際に特定の起動条件が成立すると、電源回路へ起動要求信号を出力して、その電源回路から電源電圧を出力させる。
そして、この電子制御装置では、電源回路から電源電圧が出力されると、マイコンが起動し、マイコンが前記停止信号を出力すると、電源回路が電源電圧の出力を停止するのであるが、特に、そのマイコンからの停止信号が電源回路へ前記遮断信号として直接入力されるようになっている。
そして更に、この電子制御装置において、電源回路には、起動用回路からの起動要求信号とは別に、当該電子制御装置の外部からの起動要求信号(以下単に、外部からの起動要求信号という)も入力されるようになっており、電源回路は、電源電圧の出力を停止している際に、起動用回路からの起動要求信号と外部からの起動要求信号との何れかが有効状態になると、電源電圧の出力を開始するように構成されている。尚、起動要求信号が有効状態になるとは、その信号が有効なレベル(つまり、アクティブレベル)になるということである。
このような請求項1の電子制御装置によれば、マイコンから出力される停止信号が、電源電圧を遮断するための遮断信号として電源回路へ直接入力される構成であるため、その停止信号が他の部品を経由して電源回路に入力される従来の構成と比較して、故障率を低下させることができる。つまり、マイコンへの電源電圧が不適切に遮断されて電子制御装置が動作不能になってしまう可能性を低下させることができる。
更に、電源回路は、起動用回路からの起動要求信号だけでなく、外部からの起動要求信号も起動用回路を介さずに受け取る構成であるため、もし起動用回路が故障した場合でも、外部からの起動要求信号によってマイコンを起動することができ、当該電子制御装置が完全に動作不能になってしまうことを回避することができる。
このように、請求項1の電子制御装置によれば、マイコンが停止信号を出力するスリープモード時において、そのマイコンへの電源電圧供給を完全に遮断することにより、最大限に低消費電力化を図ることができる上に、従来の装置と比較して、信頼性を格段に向上させることができる。
しかも、この電子制御装置では、電源制御機能(スリープ・ウェイクアップ機能)を、従来装置のように通信制御用の半導体回路に持たせるのではなく、電源回路に持たせているため、上記従来技術について述べた無駄を生じさせることがなく、汎用性と拡張性に優れている。つまり、様々なシステム構成の電子制御装置を、無駄なく簡単に構成することができる。
次に、請求項2の電子制御装置では、請求項1の電子制御装置において、電源回路には、外部からの起動要求信号が複数入力されるようになっている。つまり、電源回路は、起動用回路からの起動要求信号と、複数の外部からの起動要求信号とのうち、少なくとも何れか1つが有効状態になると、電源電圧の出力を開始するようになっている。
そして、この構成によれば、マイコンを起動させる要因が増えるため、マイコンを起動させることができなくなる可能性(つまり、電子制御装置が起動不能となる可能性)を下げることができ、信頼性を一層向上させることができる。
ところで、自動車に搭載される自動車用電子制御装置の場合、外部からの起動要求信号としては、請求項3に記載の各信号のうちの何れかであることが好ましい。
即ち、外部からの起動要求信号が、自動車のイグニッションスイッチがオンされたことを示すイグニッションスイッチ信号であれば、ドライバがイグニッションスイッチをオンすることにより、電子制御装置が起動して、イグニッションスイッチがオンされている場合に作動すべき機器を制御することができるようになる。
また、外部からの起動要求信号が、自動車のアクセサリスイッチがオンされたことを示すアクセサリスイッチ信号であれば、ドライバがアクセサリスイッチをオンすることにより、電子制御装置が起動して、アクセサリスイッチがオンされている場合に作動すべき機器を制御することができるようになる。尚、アクセサリスイッチとは、自動車におけるアクセサリ系電源のスイッチである。
また、外部からの起動要求信号が、自動車のスタータスイッチがオンされたことを示すスタータスイッチ信号であれば、ドライバがスタータスイッチをオンすることにより、電子制御装置が起動して、スタータスイッチがオンされている場合に作動すべき機器を制御することができるようになる。尚、スタータスイッチとは、エンジンを始動させるためのスイッチである。
また、外部からの起動要求信号が、自動車のキーシリンダにキーが挿入されたことを示すキースイッチ信号であれば、電子制御装置がエンジン始動前に起動して、例えば盗難防止装置との間で照合用の通信を行う、といった盗難防止用の制御を行うことができるようになる。
また、外部からの起動要求信号が、自動車の給油口を開くためのスイッチ(いわゆるフューエルリッドオープナースイッチ)がオンされたことを示すフューエルリッドオープナースイッチ信号であれば、ドライバがフューエルリッドオープナースイッチをオンした際に、電子制御装置が起動して、燃料タンクの内圧を調整してから給油口を開放させる、といった制御を行うことができるようになる。つまり、燃料タンクの内圧が高い状態で給油口が開けられて燃料が噴き出してしまう、という可能性を無くすことができる。
また、外部からの起動要求信号が、自動車のシフトロック解除スイッチがオンされたことを示すシフトロック解除スイッチ信号であれば、エンジン停止状態でのシフトチェンジ制御に対応することができるようになる。具体的には、シフトロック解除スイッチのオンをトリガに電子制御装置が起動して、トランスミッションを例えばニュートラルにシフトチェンジさせる、といった制御を行うように構成すれば、Pレンジ状態で自動車が故障した場合に、シフトロック解除スイッチのオンすることで、ニュートラルにシフトチェンジさせることができ、車を退避させることが可能となる。尚、Pレンジ状態とは、シフト位置がパーキング位置にある状態のことである。
一方、起動用回路は、請求項4に記載のように、マイコンが停止信号を出力してから所定時間が経過したことを検知するタイマを有し、そのタイマによって前記所定時間の経過が検知されると、起動条件が成立したとして電源回路へ起動要求信号を出力するように構成することが好ましい。
このように構成すれば、例えば特開2003−139874号公報に記載されているようなエバポパージシステムの診断を、少ない消費電力で実施することができる。
つまり、この種のエバポパージシステムの診断では、例えば、エンジンの燃料タンクからのエバポガス(燃料タンクで発生する蒸発ガス燃料)を回収するための系を閉塞して加圧又は減圧し、その系内の圧力変動を検出することにより当該系の気密性を検査するが、エンジンが高負荷状態で長時間運転された直後では、燃料タンク内の燃料が蒸発し易いため正確な検査結果が得られ難い。このため、エンジンが停止してから一定時間が経過した時に、マイコンにより、上記のようなエバポパージシステムの気密性検査を実施するのであるが、その場合に、エンジン停止時(即ち、イグニッションスイッチのオフ時)にもマイコンが常時動作して上記一定時間を計測するようにしたのでは、イグニッションスイッチのオフ時における消費電力を抑制できず、バッテリ上がりを招いてしまう。そこで、例えば、イグニッションスイッチがオフされると電源回路からマイコンへの電源電圧の供給が停止され、その後、起動用回路のタイマによって所定時間の経過が検知されると、電源回路からマイコンへ電源電圧が供給されて、マイコンがエバポパージシステムの気密性検査を実施する、といった一連の動作が行われるように構成することができる。
また、起動用回路は、請求項5に記載のように、当該電子制御装置とは別の装置から通信線を介して特定の信号を受けると、起動条件が成立したとして電源回路へ起動要求信号を出力するように構成しても良い。そして、このように構成すれば、別の装置からの通信によって当該電子制御装置を起動することができる。尚、特定の信号としては、単なる特定方向のエッジ(即ち、立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジ)でも良いし、予め定められたデータの信号でも良い。
次に、請求項6の電子制御装置では、請求項1〜5の電子制御装置において、マイコンは、前記各起動要求信号のうちで有効状態になった起動要求信号を判別すると共に、有効状態になったと判別した起動要求信号に対応する機能以外の機能のために設けられている回路の動作を停止させるようになっている。
つまり、電源回路へ入力される各起動要求信号(起動用回路からの起動要求信号及び外部からの起動要求信号)には、「その起動要求信号が有効状態になったら、ある機能が作動する」といった具合に、それぞれ対応する機能がある。このため、有効状態になった起動要求信号に対応する機能のための回路は動作させるが、有効状態になっていない起動要求信号に対応する機能のための回路は動作を停止させるようにしている。
そして、この構成によれば、動作する必要のない回路の動作が停止されることとなるため、マイコンの動作中における電子制御装置の消費電力を効果的に抑えることができる。
尚、マイコンが回路の動作を停止させる手法としては、請求項7に記載のように、その回路への電源供給を遮断する、という手法が考えられる。この手法によれば、動作を停止させた回路での消費電力を確実に0にすることができる。
また、マイコンが回路の動作を停止させる手法としては、請求項8に記載のように、その回路へ動作停止を指示する信号を出力する、という手法も考えられる。そして、動作停止を指示する信号としては、いわゆるイネーブル信号を非アクティブレベルにしたディセーブル(disable)信号でも良いし、回路を通常の動作モードからスリープモード(低消費電力モード)にさせるモード切替信号であっても良い。
一方、請求項9の電子制御装置では、請求項1〜5の電子制御装置において、マイコンは、前記各起動要求信号のうちで有効状態になった起動要求信号を判別すると共に、有効状態になったと判別した起動要求信号に対応する機能以外の機能のために設けられている制御処理の実行を禁止するようになっている。
このような電子制御装置によれば、実行する必要のない制御処理の実行が禁止されることとなるため、マイコンの処理負荷を効果的に抑えることができる。そして、このことから、マイコンでの消費電力の低減効果も期待できる。
尚、マイコンが制御処理の実行を禁止する手法としては、制御処理の実行/非実行を決定するフラグを非実行側の値に設定する、という手法が考えられる。また、制御処理が割り込み処理であるならば、その割り込み処理の起動(割り込みの発生)を禁止するようにしても良い。また、制御処理が信号を出力する処理であって、その信号の出力を内部レジスタの設定によってマスクすることが可能な構成のマイコンならば、その信号出力をマスクするレジスタ設定を行うようにしても良い。
次に、請求項10の電子制御装置では、請求項1〜9の電子制御装置において、電源回路は、監視手段を備えており、その監視手段は、マイコンの動作状態を監視して、マイコンが正常に動作していないと判定すると、マイコンを正常復帰させるためにリセットする。
そして、このような請求項10の電子制御装置によれば、もしマイコンが暴走しても、そのマイコンを正常状態へと速やかに復帰させることができるようになる。
次に、請求項11の電子制御装置では、請求項10の電子制御装置において、電源回路は、監視手段がマイコンをリセットしている最中は、マイコンからの停止信号を受け付けないように構成されている。
この構成によれば、電源回路が電源電圧の出力を不適切に停止してしまうのを防止することができる。つまり、マイコンはリセット中においては正常に動作していないため、そのような期間中にマイコンから出された停止信号を、電源回路は無視するようにしているのである。
次に、請求項12の電子制御装置では、請求項11の電子制御装置において、電源回路は、監視手段がマイコンのリセットを解除してから所定時間の間も、マイコンからの停止信号を受け付けないように構成されている。
この構成によれば、電源回路が電源電圧の出力を不適切に停止してしまうのを一層確実に防止することができる。つまり、マイコンはリセットが解除されても停止信号を適切に判断して出力する状態となるまでには多少の時間を要するため、そのような時間が経過するまで、電源回路はマイコンからの停止信号を無視するようにしているのである。
次に、請求項13の電子制御装置では、請求項10〜12の電子制御装置において、電源回路は、監視手段がマイコンのリセットを一定時間内に規定回数以上実施し、且つ、当該電源回路に入力される起動要求信号の全てが非有効状態であれば、電源電圧の出力を停止するように構成されている。
この構成によれば、マイコンが正常に動作しない状態(つまり暴走状態)が継続して外部電源の電力を消耗させてしまうことを、回避することができる。特に、外部電源がバッテリの場合には、そのバッテリが上がってしまうのを防ぐことができる。
次に、請求項14の電子制御装置では、請求項1〜13の電子制御装置において、電源回路は、当該電源回路に入力される起動要求信号の何れかが有効状態であると判断しているときには、マイコンからの停止信号を受け付けないように構成されている。
この構成によれば、起動要求信号の何れかが有効状態であれば、電源回路は電源電圧の出力を停止しないため、マイコンを動作させておきたい場合に、そのマイコンへの電源電圧が遮断されてしまうことを確実に防止することができる。特に、マイコンから電源回路への停止信号の信号ラインにノイズが乗っても、マイコンへの電源電圧が遮断されないようにすることができる。
次に、請求項15の電子制御装置では、請求項1〜14の電子制御装置において、マイコンは、起動した際に、電源回路に入力されている起動要求信号をモニタし、その起動要求信号の全てが非有効状態であると判断したならば、停止信号を出力するようになっている。
この電子制御装置によれば、マイコンが電源回路からの電源電圧を受けて起動した際に、起動要求信号の全てが非有効状態であったならば、マイコンから停止信号が出力されて、電源回路からマイコンへの電源電圧供給が停止されることとなる。
このため、例えば電源回路に入力される起動要求信号のうちの何れかがノイズによって一時的に有効状態となり、電源回路が誤って電源電圧の出力を開始したとしても、その電源電圧の出力をすぐに停止させて、マイコンが無駄に動作し続けてしまうことを防止することができる。
また特に、この構成の場合、請求項16に記載の如く、マイコンは、前記起動要求信号の全てが非有効状態であると複数回連続して判断したならば、停止信号を出力するようにプログラムを設計するのが好ましい。起動要求信号が本来ならば非有効状態なのに、ノイズの影響によって電源回路が電源電圧の出力を開始してしまったことを、マイコン側にて一層正確に判定することができるからである。
次に、請求項17の電子制御装置では、請求項1〜16の電子制御装置において、電源回路は、当該電源回路に入力される起動要求信号の何れかが有効状態になると、そのことを示す履歴情報を記憶する履歴記憶手段を備えている。そして、マイコンは、起動した際に、電源回路の履歴記憶手段から前記履歴情報を読み出す処理を行い、履歴記憶手段に履歴情報が記憶されていないと判断したならば、停止信号を出力するようになっている。
この請求項17の電子制御装置によっても、請求項15,16の電子制御装置と同様の効果を得ることができる。つまり、起動要求信号が本当は有効状態になっていないのに、何らかの原因で電源回路が電源電圧の出力を開始してしまったことを、マイコン側にて判定し、そのような場合には、電源回路に電源電圧の出力を停止させて、マイコンが無駄に動作し続けてしまうことを防止することができる。しかも、電源回路に入力される起動要求信号が、スイッチのオン/オフ信号のように有効なイベント発生中継続して有効状態となる信号ではなく、有効なイベント発生時に一定時間しか有効状態とならない信号(いわゆるワンショットパルス信号)であっても、上記効果を達成することができる。
次に、請求項18の電子制御装置では、請求項1〜17の電子制御装置において、マイコンは、揮発性メモリを備えており、動作停止条件が成立したと判断すると、その揮発性メモリに記憶されているデータのうち、電源電圧の遮断中も継続して保存すべきデータを、当該マイコンの内部又は外部に設けられている不揮発性メモリに退避させ、そのデータの退避が完了してから、停止信号を出力するようになっている。
この電子制御装置によれば、特定のデータを継続保存するために、揮発性メモリに電源電圧を常時供給しておく、といった電源バックアップを行わなくても良く、一層の低消費電力化を図ることができる。尚、この場合、マイコンは、電源電圧を受けて起動した際に、上記不揮発性メモリに退避させておいたデータを揮発性メモリへコピーして、各種処理に使用すれば良い。
次に、請求項19の電子制御装置では、請求項1〜18の電子制御装置において、電源回路は、マイコンからの停止信号を受けると、即座に電源電圧の出力を停止するのではなく、その停止信号を受けた時点から所定の待ち時間Td以内に起動要求信号の何れかが有効状態になったか否かを判断して、待ち時間Td以内に起動要求信号の何れも有効状態にならなかったと判断したならば、電源電圧の出力を停止し、逆に、待ち時間Td以内に起動要求信号の何れかが有効状態になったと判断したならば、電源電圧の出力を停止せずに、マイコンをリセットして初期状態から動作を再開させるように構成されている。
このため、マイコンが停止信号を出力してから上記待ち時間Td以内に、電源回路への起動要求信号のうちの何れかが有効状態となった場合には、マイコンへの電源電圧が遮断されずに、マイコンは初期状態から再び動作することとなる。
よって、この電子制御装置によれば、マイコンが停止信号を出力した直後に(詳しくは、上記待ち時間Td以内に)、電源回路への起動要求信号のうちの何れかが有効状態となった場合には、マイコンへの電源電圧を遮断することなく、マイコンを速やかに再起動させることができる。
一方、請求項20の電子制御装置では、請求項1〜18の電子制御装置において、電源回路は、マイコンからの停止信号を受けると、即座に電源電圧の出力を停止するのではなく、その停止信号を受けた時点から所定の待ち時間Td以内に起動要求信号の何れかが有効状態になったか否かを判断して、待ち時間Td以内に起動要求信号の何れも有効状態にならなかったと判断したならば、電源電圧の出力を停止し、逆に、待ち時間Td以内に起動要求信号の何れかが有効状態になったと判断したならば、電源電圧の出力を停止しないように構成されている。
そして、マイコンは、停止信号を出力した後、電源回路に入力されている起動要求信号が有効状態になったか否かを判定する判定処理を繰り返し、その判定処理で起動要求信号の何れかが有効状態になったと判定したならば、プログラムの実行先アドレスを、イニシャルスタート時に実行を開始すべきスタートアドレスへジャンプさせる。
このような請求項20の電子制御装置においても、マイコンが停止信号を出力してから上記待ち時間Td以内に、電源回路への起動要求信号のうちの何れかが有効状態となった場合には、マイコンへの電源電圧が遮断されずに、マイコンは初期状態から再び動作することとなる。つまり、マイコンへの電源電圧供給が継続されている上記待ち時間Td以内に、起動要求信号のうちの何れかが有効状態となれば、マイコンが、そのことを上記判定処理により判定して、スタートアドレスからプログラムを実行することとなるからである。
よって、この電子制御装置によっても、請求項19の電子制御装置と同様に、マイコンが停止信号を出力した直後に、電源回路への起動要求信号のうちの何れかが有効状態となった場合には、マイコンへの電源電圧を遮断することなく、マイコンを速やかに再起動させることができる。
また、請求項21の電子制御装置では、請求項20の電子制御装置と同様に、電源回路は、マイコンからの停止信号を受けると、即座に電源電圧の出力を停止するのではなく、その停止信号を受けた時点から所定の待ち時間Td以内に起動要求信号の何れかが有効状態になったか否かを判断して、待ち時間Td以内に起動要求信号の何れも有効状態にならなかったと判断したならば、電源電圧の出力を停止し、逆に、待ち時間Td以内に起動要求信号の何れかが有効状態になったと判断したならば、電源電圧の出力を停止しないように構成されている。
そして、マイコンは、停止信号を出力すると、その時点から前記待ち時間Tdよりも長く設定された規定時間が経過したか否かを判定するタイマ処理を実行し、そのタイマ処理で規定時間が経過したと判定したならば、プログラムの実行先アドレスを、イニシャルスタート時に実行を開始すべきスタートアドレスへジャンプさせる。
このような請求項21の電子制御装置においても、マイコンが停止信号を出力してから上記待ち時間Td以内に、電源回路への起動要求信号のうちの何れかが有効状態となった場合には、マイコンへの電源電圧が遮断されずに、マイコンは初期状態から再び動作することとなる。つまり、上記待ち時間Td以内に、起動要求信号のうちの何れかが有効状態となれば、マイコンへの電源電圧供給が継続されることとなり、その後、マイコン側では、上記タイマ処理により規定時間が経過したと判定されて、スタートアドレスからプログラムが実行されることとなるからである。
よって、この電子制御装置によっても、請求項19,20の電子制御装置と同じ効果を得ることができる。
次に、請求項22の電子制御装置では、請求項1〜21の電子制御装置において、起動用回路は、マイコンから停止信号が出力されると、当該起動用回路での消費電力を削減する動作モードに遷移するように構成されている。
この構成によれば、電子制御装置でのスリープモード時の消費電力(いわゆる待機電力)を一層低減することができる。
また、スリープモード時の消費電力を低減するという観点から、マイコンが出力する停止信号は、請求項23に記載のように、ハイレベルとローレベルとのうち、ローレベルの方が有効状態の信号(即ち、ローアクティブの信号)であることが好ましい。
一方、請求項24の電子制御装置では、請求項1〜23の電子制御装置において、電源回路が電源電圧の出力を停止している場合には、起動用回路と電源回路とのそれぞれからマイコンへ、ハイレベルの信号が出力されないようになっている。
そして、この電子制御装置によれば、電源回路からマイコンへの電源電圧が遮断されている場合に、不適切な電圧の回り込みが生じてしまうことを回避することができる。
つまり、マイコン内において、外部からの信号を取り込む信号ラインには、過大な入力電圧から内部回路を保護するための保護素子が設けられており、一般に、その保護素子は、マイコンの入力端子側からマイコン内の電源ライン側を順方向としたダイオードからなる。そして、マイコンへの電源電圧が遮断されても、電源回路と起動用回路はバイアスされている(即ち、電源が供給されている)ため、その電源回路と起動用回路との何れかからマイコンの入力端子へハイレベルの信号が入力されると、そのハイレベル信号が上記保護素子としてのダイオードを介して、マイコン内の電源ラインに回り込んでしまい、その結果、マイコンにて不要な電力を消費してしまうこととなる。また、マイコンが不定に動作してしまう可能性もある。
そこで、請求項24に記載のように構成すれば、そのような不適切な電圧の回り込みを確実に無くすことができるのである。
ところで、上記のように高い信頼性を有する請求項1〜24の電子制御装置は、自動車のエンジン又はトランスミッションを制御する装置であることが好ましい。自動車の駆動を制御する装置であり、その装置の動作が高度に保証されなければならないからである。
また、それと同様の理由により、請求項1〜24の電子制御装置は、自動車に搭載された機器への電源供給を制御する装置であることも好ましい。
また、請求項1〜24の電子制御装置は、自動車のセキュリティ機能を制御する装置であることも好ましい。セキリュティ機能が正常に動作しないと、エンジンを始動することができないため、その装置の動作が高度に保証されなければならないからである。
また、請求項1〜24の電子制御装置は、自動車の始動を制御する装置であることも好ましい。始動制御が正常に動作しないと、エンジンを始動することができないため、その装置の動作が高度に保証されなければならないからである。
以下に、本発明が適用された実施形態の電子制御装置について説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態の電子制御装置(以下、ECUという)1は、自動車用のECUであり、他のECU(この例ではECU2)と通信によりデータを共有しつつ、自動車に搭載されている機器(例えばエンジンやトランスミッション等)を制御するものである。
そして、このECU1は、制御対象を制御するための各種処理を行うマイコン3と、外部電源としての車載バッテリ5から供給されるバッテリ電圧V1を降圧して、マイコン3が動作するのに必要な一定の電源電圧を出力すると共に、マイコン3から直接入力されるスタンバイ信号V6がアクティブレベルとしてのローレベルになると、マイコン3への電源電圧の出力を停止し、更に、マイコン3への電源電圧の出力を停止している際に複数の起動要求信号のうちの少なくとも1つを受けると、マイコン3への電源電圧の出力を開始する電源回路7と、電源回路7がマイコン3への電源電圧の出力を停止している際に特定の起動条件が成立すると、電源回路7への起動要求信号の1つであるウェイクアップ信号V5の出力レベルをアクティブレベルとしてのローレベルにして、電源回路7からマイコン3への電源電圧供給を再開させる起動用回路9と、バッテリ電圧V1を降圧して、起動用回路9が動作するのに必要な一定の電源電圧V10(例えば5V)を常時出力するレギュレータ11とを備えている。
ここで、マイコン3には、プログラムを実行するための演算ユニットやレジスタなどからなるマイコンコア(以下単に、コアという)13と、信号を入出力するための入出力インターフェース(以下、I/Oと記す)15と、コア13によって実行されるプログラムが記憶されると共に、データの書き換えも可能な不揮発性のフラッシュROM17と、コア13による処理結果データなどを記憶するための揮発性のRAM19aと、コア13による処理結果データのうち、当該マイコン3への電源電圧の遮断中も継続して保存すべき特定のデータを記憶するために上記RAM19aとは別に設けられた揮発性のRAM(いわゆるスタンバイRAMであり、以下、SRAMと記す)19bとが内蔵されている。
そして、電源回路7からマイコン3へは、電源電圧として、メモリ用の電源電圧V7と、コア13用の電源電圧V8と、I/O15用の電源電圧V9とが出力され、マイコン3の内部においては、電源電圧V7がSRAM19bに供給され、電源電圧V8がコア13と通常のRAM19a及びフラッシュROM17とに供給され、電源電圧V9がI/O15に供給される。
尚、例えば、I/O15用の電源電圧V9は5Vであり、他の電源電圧V7,V8は、電源電圧V9よりも低い異なった値の電圧である。また、電源電圧V7と電源電圧V8は同じ値であっても良い。また、電源電圧V8がコア13だけに供給され、メモリ用の電源電圧V7が、SRAM19bだけでなくRAM19aとフラッシュROM17にも供給される構成であっても良い。
一方、本実施形態において、起動用回路9は、半導体集積回路により1パッケージ化されている(つまり、IC化されている)。
また、電源回路7は、バッテリ電圧V1から上記3種類の電源電圧V7,V8,V9をそれぞれ生成して出力するために、電源電圧V9用のレギュレータ23と、電源電圧V8用のレギュレータ25と、電源電圧V7用のレギュレータ27とを備えているが、電源電圧V9用のレギュレータ23以外の回路部分は、IC化されている。換言すれば、電源回路7のうち、レギュレータ23だけは別体になっている。
これは、様々なシステムに対応できるようにするためである。つまり、I/O用の電源電圧V9は、一般に、マイコン3の外部においても、そのマイコン3との信号の入出力回路部分に使用されるため、システムによって必要な電力量が変わってくる。このため、I/O用の電源電圧V9を出力するレギュレータ23だけはIC化せずに外部に設けることで、汎用性を高めているのである。
また更に、電源回路7(詳しくは、電源回路7のIC部分)には、起動用回路9からのウェイクアップ信号V5(即ち、ECU1の内部で発生する起動要求信号)以外にも、ECU1外部からの起動要求信号として、自動車のイグニッションスイッチ29がオンされたことを示すハイアクティブのイグニッションスイッチ信号V2と、自動車のキーシリンダにキーが挿入されるとオンするキースイッチ31がオンしたことを示すローアクティブのキースイッチ信号V3と、自動車の給油口を開くためのフューエルリッドオープナースイッチ33がオンされたことを示すフューエルリッドオープナースイッチ信号V4とが入力されている。そして、その他にも、図示は省略しているが、電源回路7には、ECU1外部からの起動要求信号として、自動車のアクセサリスイッチがオンされたことを示すハイアクティブのアクセサリスイッチ信号と、自動車のスタータスイッチがオンされたことを示すハイアクティブのスタータスイッチ信号と、自動車のシフトロック解除スイッチがオンされたことを示すローアクティブのシフトロック解除スイッチ信号も入力されている。尚、ハイアクティブの信号とは、アクティブレベルがハイレベルである信号のことであり、ローアクティブの信号とは、アクティブレベルがローレベルである信号のことである。
次に、電源回路7について更に詳しく説明する。
図1に示すように、電源回路7は、上記レギュレータ23,25,27の他に、電源制御部35と、スリープ・ウェイクアップ制御部37と、起動要因検出部39と、マイコン監視部41とを備えている。
電源制御部35は、上記3つのレギュレータ23〜27を制御するものであり、スリープ・ウェイクアップ制御部37からの出力許可信号を受けると、上記3種類の電源電圧V7〜V9の各値が予め定められた各規定値となるように、各レギュレータ23〜27を動作させ、スリープ・ウェイクアップ制御部37からの出力禁止信号を受けると、各レギュレータ23〜27に電源電圧V7〜V9の出力を停止させる。
特に、電源制御部35は、電源電圧V7〜V9の出力を開始する際には、図5における時刻t2〜t4の部分に示しているように、まず、レギュレータ27に電源電圧V7の出力を開始させ(t2)、電源電圧V7が所定値に達したらレギュレータ25に電源電圧V8の出力を開始させ(t3)、電源電圧V8が所定値に達したらレギュレータ23に電源電圧V9の出力を開始させる(t4)。
そして、電源制御部35は、電源電圧V7〜V9の出力を停止する際には、図5における時刻t8〜t9の部分に示しているように、まず、レギュレータ23に電源電圧V9の出力を停止させ(t8)、電源電圧V8が所定値まで低下したらレギュレータ25,27に電源電圧V8,V7の出力を停止さる(t9)。
尚、電源制御部35がこのような順序制御を行うのは、以下の理由による。つまり、マイコン3の起動時において、コア13の電源電圧V8が確定される前にI/O15の電源電圧V9が先に確定した場合には、I/O15から誤った信号が出力されてしまう可能性があり、また、マイコン3の動作停止時においても、I/O15の電源電圧V9よりも先にコア13の電源電圧V8が遮断されると、I/O15から誤った信号が出力されてしまう可能性があるからである。このため、I/O15に電源電圧V9が供給されているときには、必ずコア13及びメモリ17,19a,19bにも電源電圧V7,V8が供給されているようにして、I/O15から不定な信号が出力されないようにしているのである。
スリープ・ウェイクアップ制御部37は、電源制御部35がレギュレータ23〜27からの電源電圧V7〜V9の出力を停止させている際に、前述したECU1外部からの複数の起動要求信号と起動用回路9からの起動要求信号(ウェイクアップ信号V5)とのうちの何れかがアクティブレベルになったことを、起動要因検出部39から通知されると、電源制御部35へ上記出力許可信号を出力して、レギュレータ23〜27からマイコン3への電源電圧V7〜V9の供給を開始させる。
そして、スリープ・ウェイクアップ制御部37は、マイコン3への電源電圧V7〜V9の供給中において、図2に示すように、マイコン3からのスタンバイ信号V6がハイレベルからローレベルになったことを検知すると(S110:YES)、その時点から一定時間Td以内に起動要求信号の何れかがアクティブレベルになったか否かを判断して(S120)、その一定時間Td以内に起動要求信号の何れもアクティブレベルにならなかったと判断したならば(S120:NO)、電源制御部35へ上記出力禁止信号を出力して、マイコン3への電源電圧V7〜V9を遮断させる(S130)。尚、起動要求信号の何れかがアクティブレベルになったか否かは、起動要因検出部39からの通知の有無によって判断する。
また、スリープ・ウェイクアップ制御部37は、スタンバイ信号V6がローレベルになってから上記一定時間Td以内に起動要求信号の何れかがアクティブレベルになったと判断したならば(S120:YES)、電源電圧V7〜V9を遮断させずに、マイコン3をリセットして初期状態から動作を再開させる(S140)。尚、このスリープ・ウェイクアップ制御部37によるマイコン3のリセットは、マイコン監視部41に指令を与えて、そのマイコン監視部41からマイコン3へのリセット信号V11を所定時間だけアクティブレベル(本実施形態ではローレベル)にさせることにより実施する。
起動要因検出部39には、ECU1外部からの複数の起動要求信号と、起動用回路9からの起動要求信号(ウェイクアップ信号V5)とが、それぞれ入力される。つまり、起動要因検出部39は、電源回路7において、起動要求信号を受け付けるための手段である。
そして、起動要因検出部39は、それら起動要求信号のうちの何れかがアクティブレベルになったことを検知すると、そのことをスリープ・ウェイクアップ制御部37へ通知すると共に、起動要求信号の何れかがアクティブレベルになったことを示し、且つ、どの起動要求信号がアクティブレベルになったのかも識別可能な履歴情報(以下、起動要求信号の発生履歴、或いは単に発生履歴という)を記憶する。尚、この起動要因検出部39に記憶された発生履歴は、マイコン3から読み出し可能である。よって、マイコン3は、その起動要因検出部39に記憶された発生履歴から、何れの起動要求信号によって起動したかを知ることができる。
マイコン監視部41は、マイコン3から出力される周知のウォッチドッグパルス信号V13が正常に出力されているか否かを監視し、そのウォッチドッグパルス信号V13が規定時間以内に出力されなければ、マイコン3の動作状態が正常ではないと判定して、マイコン3へのリセット信号V11を所定時間だけローレベルにすることにより、マイコン3の正常復帰を試みる。
また、マイコン監視部41は、このような監視機能によってマイコン3をリセットしていること(即ち、リセット信号V11をローレベルにしていること)を、スリープ・ウェイクアップ制御部37へリアルタイムに通知するようになっている。つまり、スリープ・ウェイクアップ制御部37は、マイコン3へのリセット信号V11の状態を知ることができるようになっている。
更に、マイコン監視部41は、マイコン3への電源電圧V7〜V9の供給開始時において、その全ての電源電圧V7〜V9が正常な各規定値に達すると、電源制御部35から電圧正常通知を受けるようになっている。
そして、マイコン監視部41は、図5における時刻t4〜t5の部分に示しているように、マイコン3への電源電圧V7〜V9の供給開始時において、電源制御部35からの電圧正常通知を受けてから一定時間Tporが経過するまでは、マイコン3へのリセット信号V11をローレベルにし続ける、いわゆるパワーオンリセット(POR)機能も備えている。
一方、起動用回路9は、マイコン3がスタンバイ信号V6を出力してから(即ち、スタンバイ信号V6がハイ→ローになってから)所定のタイマ時間が経過したことを検知するタイマ43と、車両内の通信線45a,45bに接続された他の装置(この例ではECU2)とマイコン3とを通信させるための通信回路47と、上記通信線45a,45bに接続され、他の装置が通信線45a,45bに特定の信号としてのパルスエッジ(立ち下がりエッジ又は立ち下がりエッジ)を発生させたことを検出する起動要求検出部49と、電源回路7へのウェイクアップ信号V5の信号ラインにドレインが接続され、ソースがグランドライン(=0V)に接続されたNチャネル型のMOSFET51と、タイマ43によって上記タイマ時間の経過が検知されるか、或いは、通信線45a,45bにパルスエッジが発生したことが起動要求検出部49によって検出されると、MOSFET51を一定時間だけオンさせる駆動回路53と、マイコン3からのスタンバイ信号V6がハイレベルからローレベルになると、通信回路47の作動を禁止すると共に、起動要求検出部49の作動を許可し、逆に、マイコン3からのスタンバイ信号V6がローレベルからハイレベルになると、起動要求検出部49の作動を禁止すると共に、通信回路47の作動を許可するウェイクアップ制御部55とを備えている。
また、起動用回路9の外部において、電源回路7へのウェイクアップ信号V5の信号ラインは、抵抗57によりI/O15用の電源電圧V9にプルアップされている。
更に、そのウェイクアップ信号V5の信号ラインは、電源回路7の内部において、図示しない抵抗によりバッテリ電圧V1から生成する電源回路7内部電源にプルアップされている。
そして、電源回路7へのウェイクアップ信号V5の信号ラインにおいて、抵抗57との接続点と、この起動用回路9(詳しくは、MOSFET51のドレイン)との接続点との間の経路上には、ダイオード59がアノードを抵抗57側にして設けられている。
このような起動用回路9では、マイコン3がスタンバイ信号V6を出力してからタイマ時間が経過したことを、タイマ43によって検知するか、或いは、マイコン3がスタンバイ信号V6を出力してから他の装置が通信線45a,45bにパルスエッジを発生させたことを、起動要求検出部49によって検出すると、マイコン3を起動させる起動条件が成立したとして、駆動回路53がMOSFET51を一定時間だけオンさせることとなり、電源回路7へのウェイクアップ信号V5は、そのMOSFET51のオンにより、ハイレベルからローレベルになる。このようにして、起動用回路9から電源回路7へ起動要求信号としてのウェイクアップ信号V5がワンショット的に出力される。
また、起動用回路9では、マイコン3からのスタンバイ信号V6がハイレベルからローレベルになると、通信回路47の作動が禁止され、その分、当該起動用回路9での消費電力が削減される。つまり、起動用回路9は、マイコン3からスタンバイ信号V6が出力されると、消費電力を削減する動作モードに遷移するのである。
尚、マイコン3には、ウェイクアップ信号V5の状態をモニタ可能にするために、そのウェイクアップ信号V5の信号ラインと上記抵抗57との接続点の電圧V12が入力されている。そして、上記ダイオード59は、電源回路7側からマイコン3側へ電圧が回り込まないように設けられている。また、マイコン3と起動用回路9内の通信回路47は、ECU1内の通信ラインRX,TXを介して接続されている。
次に、マイコン3の動作について、図3及び図4のフローチャートを用い説明する。
まず図3は、マイコン3が動作停止条件が成立したと判断した場合に実行する処理を表すフローチャートである。
尚、動作停止条件とは、マイコン3が動作を停止する条件である。具体的に説明すると、マイコン3には、ECU1外部からの各起動要求信号も入力されており、マイコン3は、それらECU1外部からの起動要求信号と起動用回路9からの起動要求信号(ウェイクアップ信号V5)との全てが非アクティブレベル(無効状態)であると判定し、且つ、制御対象を制御するための処理を実行しなくても良い状況になったと判定した場合に、動作停止条件が成立したと判断して図3の処理を実行する。
マイコン3が図3の処理を開始すると、まずS210にて、動作停止の準備処理を実行する。この準備処理では、少なくとも、SRAM19bに記憶されているデータをフラッシュROM17の特定領域に退避させる処理と、電源回路7における起動要因検出部39に記憶された発生履歴をクリアする処理とを行う。
そして、動作停止の準備処理が完了すると、次のS220にて、スタンバイ信号V6を出力する。即ち、スタンバイ信号V6をハイレベルからローレベルにする。最後に、S230にて、実質的な処理を何も行わない無処理の無限ループに入る。
すると、その後、一定時間Td以内に起動要求信号の何れもアクティブレベルにならなければ、図2で説明したスリープ・ウェイクアップ制御部37の動作により、電源回路7からマイコン3への電源電圧V7〜V9が遮断されることとなる(図2のS120:NO→S130)。
一方、図4は、マイコン3が起動した時に実行する処理を表すフローチャートである。
マイコン3は起動すると、まずS310にて、スタンバイ信号V6をハイレベルにする。次にS320にて、ECU1外部からの各起動要求信号と、ECU1内の起動要求信号であるウェイクアップ信号V5との状態をモニタし、続くS330にて、何れかの起動要求信号がアクティブレベルであるか否かを判定する。
そして、何れかの起動要求信号がアクティブレベルであると判定した場合には(S330:YES)、制御対象を制御するための図示しない制御処理へ進む。尚、以後の処理では、図3のS210でフラッシュROM17の特定領域に退避させたデータを、SRAM19bへ転送する。そして、そのデータは、SRAM19b上で値が更新されることとなる。
また、上記S330にて、起動要求信号の全てが非アクティブレベルであると判定した場合には、S320での信号状態のモニタと、そのS330での判定とを、もう一度実施し、それでも起動要求信号の全てが非アクティブレベルであると判定したならば、S340へ進む。
S340では、電源回路7の起動要因検出部39から起動要求信号の発生履歴を読み出す処理を行う。
そして、次のS350にて、上記起動要因検出部39に起動要求信号の発生履歴が記憶されていたか否かを判定し、発生履歴が記憶されていたならば、何れかの起動要求信号がアクティブレベルになっていたということであるから、この場合にも、上記S330で肯定判定した場合と同様に、制御対象を制御するための図示しない処理へ進む。
また、上記S350にて、起動要因検出部39に起動要求信号の発生履歴が記憶されていないと判定した場合には、起動要求信号が本当はアクティブレベルになっていないのに、何らかの原因で電源回路7が電源電圧V7〜V9の出力を開始してしまったと考えられることから、S360に進んで、スタンバイ信号V6をローレベルに戻す。すると、上記一定時間Tdの経過後に、電源回路7からマイコン3への電源電圧V7〜V9が遮断されることとなる。
つまり、マイコン3は、電源回路7による電源供給が正しいか否かを判断し、正しくなければスタンバイ信号V6をローレベルに戻して電源回路7からの電源電圧V7〜V9を遮断させることにより、当該マイコン3が無駄に動作し続けてしまうことを防止するようにしている。
次に、以上のようなECU1の作用について、図5のタイムチャートを用い説明する。
まず、ECU1にバッテリ5が接続されてバッテリ電圧V1が供給されると、時刻t1に示すように、レギュレータ11からの回路用の電源電圧V10と電源回路7へのウェイクアップ信号V5がハイレベルになる。この初期状態では、起動用回路9のMOSFET51がオフされているからである。
その後、時刻t2に示すように、ECU1外部又は内部の起動要求信号の何れかがアクティブレベル(この例では、イグニッションスイッチ信号V2がハイレベル)になると、電源回路7からマイコン3への電源電圧V7〜V9の供給が開始されるが、この電源供給開始時には、前述したように、メモリ用の電源電圧V7→コア13用の電源電圧V8→I/O15用の電源電圧V9、という順に出力が開始されることとなる(時刻t2,t3,t4)。
そして、最後に出力が開始される電源電圧V9が正常な規定値に達してから、パワーオンリセット用の一定時間Tporが経過すると、時刻t5に示すように、電源回路7のマイコン監視部41によるマイコン3のパワーオンリセットが解除され(即ち、マイコン3へのリセット信号V11がロー→ハイになり)、マイコン3が起動することとなる。
すると、マイコン3は、図4のS310の処理により、スタンバイ信号V6の出力レベルを非アクティブなハイレベルにする。そして、この例では、起動要因となったイグニッションスイッチ信号V2がハイレベルのままであるため、マイコン3は、図4のS330の処理で「YES」と肯定判定して、制御対象を制御するための制御処理を実行することとなる。
また、起動用回路9では、マイコン3からのスタンバイ信号V6がハイレベルになると、通信回路47の作動が許可され起動要求検出部49の作動は禁止される通常動作モードになると共に、この通常動作モードでは、MOSFET51が継続してオン状態となる。このため、起動用回路9から電源回路7へのウェイクアップ信号V5がローレベルのままになる。
その後、時刻t6に示すように、全ての起動要求信号が非アクティブレベルとなり、マイコン3にて動作停止条件が成立したと判断されると、時刻t7に示すように、マイコン3からのスタンバイ信号V6がアクティブなローレベルになる(図3のS220)。
すると、起動用回路9では、起動要求検出部49の作動が許可され通信回路47の作動は禁止される消費電力削減モードになると共に、MOSFET51がオフ状態となる。このため、起動用回路9から電源回路7へのウェイクアップ信号V5が非アクティブなハイレベルになる。
そして、マイコン3からのスタンバイ信号V6がローレベルになってから一定時間Tdが経過すると、図2に示したスリープ・ウェイクアップ制御部37の動作により、電源回路7からマイコン3への電源電圧V7〜V9が遮断されるが、この電源遮断時には、前述したように、I/O15用の電源電圧V9→コア13用の電源電圧V8及びメモリ用の電源電圧V7、という順に出力が停止されることとなる(時刻t8,t9)。
尚、図5において、リセット信号V11の電圧が電源電圧V9と共に低下しているのは、電源回路7では、リセット信号V11を出力するための電源として、電源電圧V9を用いているからである。
そして、このようにしてマイコン3への電源電圧V7〜V9が遮断されると、ECU1はスリープモードになる。また、マイコン3からのスタンバイ信号V6がローレベルになると、起動用回路9では、タイマ43がタイマ時間の計時を開始することとなる。
その後、上記タイマ時間が経過するか、或いは、他の装置が通信線45a,45bにパルスエッジを発生させると、時刻t10に示すように、起動用回路9から電源回路7へのウェイクアップ信号V5がワンショット的にローレベルになる。
そして、ウェイクアップ信号V5がローレベルになると、時刻t10〜t12に示すように、再び電源回路7からマイコン3への電源電圧V7〜V9の供給が開始され、最後に出力が開始される電源電圧V9が正常な規定値に達してから一定時間Tporが経過すると、時刻t13に示すように、マイコン3のパワーオンリセットが解除されて、マイコン3が再び起動することとなる。
すると、マイコン3は、図4のS310の処理により、スタンバイ信号V6をハイレベルにする。そして、この時点で全ての起動要求信号は非アクティブレベルになっているが、電源回路7の起動要因検出部39には、ウェイクアップ信号V5がアクティブレベルになったことを表す起動要求信号の発生履歴が記憶されているため、マイコン3は、図4のS350の処理で「YES」と肯定判定して、制御対象を制御するための制御処理を実行することとなる。
また、マイコン3からのスタンバイ信号V6がハイレベルになると、起動用回路9が通常動作モードになると共に、その起動用回路9から電源回路7へのウェイクアップ信号V5がローレベルになる。
その後、例えばイグニッションスイッチ信号V2がハイレベルになり、更にその後、時刻t14に示すように、そのイグニッションスイッチ信号V2がローレベルになって、全ての起動要求信号が非アクティブレベルとなり、マイコン3にて動作停止条件が成立したと判断されると、時刻t15に示すように、マイコン3からのスタンバイ信号V6がローレベルになる。
すると、前述した時刻t7〜t9と同様に、再び電源回路7からマイコン3への電源電圧V7〜V9が遮断されて、ECU1はスリープモードになる。
以上のような本実施形態のECU1によれば、マイコン3から出力される停止信号としてのスタンバイ信号V6が、電源電圧V7〜V9を遮断するための遮断信号として電源回路7へ直接入力される構成であるため、そのスタンバイ信号V6が他の回路を経由して電源回路7に入力される構成と比較して、故障率を低下させることができる。つまり、マイコン3への電源電圧V7〜V9が不適切に遮断されてECU1が動作不能になってしまう可能性を低下させることができる。更に、電源回路7は、起動用回路9からの起動要求信号(ウェイクアップ信号V5)だけでなく、ECU1外部からの起動要求信号も起動用回路9を介さずに受け取る構成であるため、もし起動用回路9が故障しても、ECU1外部からの起動要求信号によってマイコン3を起動することができ、当該ECU1が完全に動作不能になってしまうことを回避することができる。このように、本ECU1によれば、高い信頼性を確保することができる。
しかも、このECU1では、電源制御機能(スリープ・ウェイクアップ機能)を、電源回路7に持たせているため、上記従来技術について述べた無駄を生じさせることがなく、汎用性と拡張性に優れている。
更に、本実施形態のECU1において、電源回路7には、ECU1外部からの起動要求信号が複数入力されるようになっている。このため、マイコン3を起動させる要因が増え、その結果、マイコン3を起動させることができなくなる可能性を一層下げることができる。
また、電源回路7に備えられたマイコン監視部41により、もしマイコン3が暴走しても、そのマイコン3を正常状態へと速やかに復帰させることができる。
一方、本実施形態において、マイコン3は、起動した際に、電源回路7に入力されている起動要求信号をモニタして(S320)、その起動要求信号の全てが非アクティブレベルであると判定し(S330:NO)、且つ、電源回路7の起動要因検出部39にも起動要求信号の発生履歴が記憶されていないと判定したならば(S350:NO)、スタンバイ信号V6を出力するようになっている(S360)。
このため、電源回路7への起動要求信号が本当はアクティブレベルになっていないのに、何らかの原因で電源回路7が電源電圧V7〜V9の出力を開始してしまったことを、マイコン3側にて判定し、そのような場合には、電源回路7に電源電圧V7〜V9の出力を停止させて、マイコン3が無駄に動作し続けてしまうことを防止することができる。
また、マイコン3は、動作停止条件が成立したと判断すると、SRAM19bに記憶されている特定のデータをフラッシュROM17に退避させ(S210)、そのデータの退避が完了してから、スタンバイ信号V6を出力するようになっている(S220)。
このため、特定のデータを継続保存するために、スリープモード時でもSRAM19bにだけは電源電圧を常時供給しておく、といった電源バックアップを行わなくても良く、一層の低消費電力化を図ることができる。
更に、本実施形態において、電源回路7は、マイコン3からのスタンバイ信号V6を受けると(S110:YES)、即座に電源電圧V7〜V9の出力を停止するのではなく、スタンバイ信号V6を受けた時点から一定時間Td以内に起動要求信号の何れかがアクティブレベルになったか否かを判断して、一定時間Td以内に起動要求信号の何れもアクティブレベルにならなかったと判断したならば(S120:NO)、電源電圧V7〜V9の出力を停止し(S130)、逆に、一定時間Td以内に起動要求信号の何れかがアクティブレベルになったと判断したならば(S120:YES)、電源電圧V7〜V9の出力を停止せずに、マイコン3をリセットして初期状態から動作を再開させるようになっている(S140)。
よって、マイコン3がスタンバイ信号V6を出力した直後に(詳しくは、一定時間Td以内に)、電源回路7への起動要求信号のうちの何れかがアクティブレベルとなった場合には、マイコン3への電源電圧V7〜V9を一旦遮断することなく、マイコン3を速やかに再起動させることができる。
また、本実施形態のECU1では、マイコン3からスタンバイ信号V6が出力されると、起動用回路9が通信回路47での消費電力を削減する動作モードに遷移するため、スリープモード時の消費電力(いわゆる待機電力)を一層低減することができる。
更に、本実施形態において、マイコン3が出力するスタンバイ信号V6は、ローアクティブの信号であるため、スリープモード時の消費電力を低減するのに一層有利である。
次に、未だ述べていなかった電源回路7の他の機能について説明する。
まず図6に示すように、電源回路7のスリープ・ウェイクアップ制御部37は、マイコン監視部41からの通知により、そのマイコン監視部41がマイコン3をリセットしている最中であるか否か(つまり、リセット信号V11がローレベルであるか否か)を判断し(S410)、リセット中ならば(S410:YES)、マイコン3からのスタンバイ信号V6をキャンセルする(S440)。尚、スタンバイ信号V6をキャンセルするとは、スタンバイ信号V6がローレベルになっても、それを無視して受け付けず、マイコン3への電源電圧V7〜V9を遮断しない、ということである。
つまり、マイコン3はリセット中には正常に動作しないため、そのような期間中にマイコン3から出されたスタンバイ信号V6を、電源回路7は無視するようにしている。このため、電源回路7が電源電圧V7〜V9の出力を不適切に停止してしまうのを防止することができる。
更に、電源回路7のスリープ・ウェイクアップ制御部37は、マイコン監視部41がマイコン3のリセットを解除してから(つまり、リセット信号V11がロー→ハイになってから)一定時間Ta以内であるか否かを判定し(S420)、その一定時間Ta以内の期間においても(S420:YES)、マイコン3からのスタンバイ信号V6をキャンセルする(S440)。
つまり、マイコン3はリセットが解除されてもスタンバイ信号V6を適切に判断して出力する状態となるまでには多少の時間を要するため、そのような時間が経過するまで、電源回路7はマイコン3からのスタンバイ信号V6を無視するようにしている。このため、電源回路7が電源電圧V7〜V9の出力を不適切に停止してしまうのを一層確実に防止することができる。
更に、電源回路7のスリープ・ウェイクアップ制御部37は、起動要因検出部39からの通知により、当該電源回路7に入力される起動要求信号の何れかがアクティブレベルであるか否かを判定し(S430)、起動要求信号の何れかがアクティブレベルである場合にも(S430:NO)、マイコン3からのスタンバイ信号V6をキャンセルする(S440)。
このため、起動要求信号の何れかがアクティブレベルであれば、電源回路7は電源電圧V7〜V9の出力を停止しない。よって、マイコン3を動作させておきたい場合に、そのマイコン3への電源電圧V7〜V9が遮断されてしまうことを確実に防止することができる。
次に、図7に示すように、電源回路7のスリープ・ウェイクアップ制御部37は、マイコン監視部41からの通知により、そのマイコン監視部41がマイコン3のリセットを一定時間Tb内に規定回数以上実施したか否かを判定し(S510)、その判定で肯定判定したならば(S510:YES)、起動要因検出部39からの通知により、当該電源回路7に入力される起動要求信号の全てが非アクティブレベル(=無効状態)であるか否かを判定する(S520)。そして、起動要求信号の全てが非アクティブレベルであれば(S520:YES)、電源制御部35へ出力禁止信号を出力して、マイコン3への電源電圧V7〜V9を遮断させる(S530)。
このため、マイコン3が暴走して正常復帰しない状態が継続した場合に、バッテリ5の電力を消耗させてしまうことを回避することができる。
一方、本実施形態のECU1では、電源回路7が電源電圧V7〜V9の出力を停止している場合には、起動用回路9と電源回路7とのそれぞれからマイコン3へ、ハイレベルの信号が出力されないようになっている。
このため、電源回路7からマイコン3への電源電圧V7〜V9が遮断されている場合に、不適切な電圧の回り込みが生じてしまうことを回避することができる。
つまり、図8に例示するように、一般にマイコン3内において、信号を入力又は出力するための端子に接続された信号ラインには、その端子への過大な入力電圧から内部回路を保護するための保護素子として、その端子側から電源電圧V9のライン側を順方向としたダイオードDuが設けられている。
そして、マイコン3への電源電圧V7〜V9が遮断されても、電源回路7と起動用回路9はバイアスされているため、その電源回路7と起動用回路9との何れかからマイコン3の端子へハイレベルの信号が入力されると、そのハイレベル信号が上記ダイオードDuを介して、マイコン内の電源電圧V9の電源ラインに回り込んでしまい、その結果、マイコン3にて不要な電力を消費してしまうこととなる。また、マイコン3が不定に動作してしまう可能性もある。
そこで、電源電圧V7〜V9の遮断中は、起動用回路9と電源回路7とのそれぞれからマイコン3へハイレベルの信号が出力されないようにして、不適切な電圧の回り込みを確実に無くすようにしているのである。
[第1変形例]
次に、第1変形例について説明する。
まず、第1変形例のECU1では、上記実施形態と比較すると、電源回路7のスリープ・ウェイクアップ制御部37が、図2に示した動作に代えて、図9に示す動作を行う。尚、図9において、図2と同じ動作については、同じステップ番号を付している。
即ち、スリープ・ウェイクアップ制御部37は、マイコン3からのスタンバイ信号V6がハイレベルからローレベルになったことを検知し(S110:YES)、且つ、その時点から一定時間Td以内に起動要求信号の何れかがアクティブレベルになったと判断したならば(S120:YES)、マイコン3のリセットは実施せずに、電源電圧V7〜V9を遮断しないだけである。尚、スリープ・ウェイクアップ制御部37は、上記一定時間Td以内に起動要求信号の何れもアクティブレベルにならなかったと判断したならば(S120:NO)、上記実施形態と同様に、マイコン3への電源電圧V7〜V9を遮断させる(S130)。
また、第1変形例のECU1では、上記実施形態と比較すると、マイコン3が、動作停止条件が成立したと判断した場合に、図3の処理に代えて、図10の処理を実行する。尚、図10において、図3と同じ処理については、同じステップ番号を付している。
即ち、マイコン3は、S220でスタンバイ信号V6を出力した後、続くS235にて、電源回路7に入力されている起動要求信号の何れかがアクティブレベルになったか否かを判定する判定処理を繰り返し、その判定処理で起動要求信号の何れかがアクティブレベルになったと判定したならば(S235:YES)、S250に進んで、プログラムの実行先アドレスを、イニシャルスタート時に実行を開始すべきスタートアドレスへジャンプさせる。
以上のような第1変形例のECU1によっても、マイコン3がスタンバイ信号V6を出力してから一定時間Td以内に、電源回路7への起動要求信号のうちの何れかがアクティブレベルとなった場合には、マイコン3への電源電圧V7〜V9を遮断することなく、マイコン3を速やかに再起動させることができる。
つまり、マイコン3への電源電圧供給が継続されている上記一定時間Td以内に、起動要求信号のうちの何れかがアクティブレベルとなれば、マイコン3が、そのことを上記S235の判定処理により判定して、スタートアドレスからプログラムを実行することとなるからである。
[第2変形例]
次に、第2変形例について説明する。
第2変形例のECU1では、上記第1変形例と比較すると、マイコン3が、動作停止条件が成立したと判断した場合に、図10の処理に代えて、図11の処理を実行する。尚、図11において、図3及び図10と同じ処理については、同じステップ番号を付している。
即ち、マイコン3は、S220でスタンバイ信号V6を出力した後、続くS240にて、その時点からの経過時間を計測するためのソフトウェアタイマをスタートさせる。
次にS245にて、上記ソフトウェアタイマの計時時間に基づいて、スタンバイ信号V6を出力してから上記一定時間Tdよりも長い規定時間が経過したか否かを判定し、その規定時間が経過するまで待つ。
そして、上記S245にて、規定時間が経過したと判定したならば(S254:YES)、S250に進んで、プログラムの実行先アドレスを、イニシャルスタート時に実行を開始すべきスタートアドレスへジャンプさせる。
以上のような第2変形例のECU1によっても、マイコン3がスタンバイ信号V6を出力してから一定時間Td以内に、電源回路7への起動要求信号のうちの何れかがアクティブレベルとなった場合には、マイコン3への電源電圧V7〜V9を遮断することなく、マイコン3を速やかに再起動させることができる。
つまり、上記一定時間Td以内に、起動要求信号のうちの何れかがアクティブレベルとなれば、マイコン3への電源電圧供給が継続されることとなり、その後、マイコン3側では、上記S245の処理により規定時間が経過したと判定されて、スタートアドレスからプログラムが実行されることとなるからである。
尚、この第2変形例では、図11におけるS240とS245の処理が、タイマ処理に相当している。一方、上記実施形態と各変形例においては、マイコン監視部41が監視手段に相当し、起動要因検出部39が履歴記憶手段に相当している。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
図12は、第2実施形態のECUの構成を表すブロック図である。尚、図12において、図1と同じ構成要素については、同一の符号を付しているため説明を省略する。また、ECUの符号としても第1実施形態と同じ“1”を用いる。
図12に示すように、第2実施形態のECU1は、第1実施形態と比較すると、下記の点が異なっている。
まず、起動用回路9のタイマ43は、マイコン3からのスタンバイ信号V6がローになってからタイマ時間が経過したことを検知すると、電源回路7へ起動要求信号としてのウェイクアップ信号V5bを出力する。
同様に、起動用回路9の起動要求検出部49は、マイコン3からのスタンバイ信号V6がローになっている場合に他の装置が通信線45a,45bにパルスエッジを発生させたことを検出すると、電源回路7へ起動要求信号としてのウェイクアップ信号V5aを出力する。
つまり、本第2実施形態では、起動用回路9から電源回路7への起動要求信号が2つある。また、見方を変えれば、タイマ43と起動要求検出部49との各々が、起動用回路であるとも言える。
尚、上記2つのウェイクアップ信号V5a,V5bは、例えばローアクティブの信号であり、第1実施形態のウェイクアップ信号V5と同様にワンショット的に出力される。そして、電源回路7の起動要因検出部39は、そのウェイクアップ信号V5a,V5bの各々について、第1実施形態のウェイクアップ信号V5に対する動作と同じ動作(即ち、アクティブレベルになったことを検知すると、そのことをスリープ・ウェイクアップ制御部37へ通知すると共に、起動要求信号の発生履歴を記憶する動作)を行う。また、図示は省略しているが、上記各ウェイクアップ信号V5a,V5bは、マイコン3にも入力されており、マイコン3は、その各ウェイクアップ信号V5a,V5bの状態をモニタできるようになっている。一方、図12では、図1で図示を省略していた外部からの起動要求信号を記載している。そして、図12において、V15は、アクセサリスイッチ信号であり、V16は、スタータスイッチ信号であり、V17は、シフトロック解除スイッチ信号である。
次に、第2実施形態のECU1は、図13における最上段の横一列に列記した8つの制御機能(イモビライザ制御機能、アクセサリ系制御機能、メインリレー制御機能、エンジン制御機能、燃料タンク制御機能、シフトロック制御機能、ダイアグノシス制御機能、及びリプログラム制御機能)を有している。
そして、図12において、マイコン3の右側に列記している8つの回路C1〜C8は、上記各制御機能のためにそれぞれ設けられた回路である。
つまり、回路C1はイモビライザ制御機能のための回路であり、回路C2はアクセサリ系制御機能のための回路であり、回路C3はメインリレー制御機能のための回路であり、回路C4はエンジン制御機能のための回路であり、回路C5は燃料タンク制御機能のための回路であり、回路C6はシフトロック制御機能のための回路であり、回路C7はダイアグノシス制御機能のための回路であり、回路C8はリプログラム制御機能のための回路である。
また、図13における最左側の縦一列には、電源回路7に入力される8つの起動要求信号(キースイッチ信号V3、アクセサリスイッチ信号V15、イグニッションスイッチ信号V2、スタータスイッチ信号V16、他の装置からの通信に起因したウェイクアップ信号V5a、フューエルリッドオープナースイッチ信号V4、タイマ43によるウェイクアップ信号V5b、及びシフトロック解除スイッチ信号V17)が列記されており、その各起動要求信号がアクティブレベルになった際に、上記8つの制御機能のうちの何れが作動すべきかは、図13において、各起動要求信号の名称の右横一列の各欄に丸印(○)を付した機能である。
ここで、イモビライザ制御は、車両盗難防止用の制御であり、自動車のキーシリンダにキーが挿入されると、使用者が携帯する電子キーと照合用の無線通信を行う他のECU(以下、イモビライザECUという)と通信線45a,45bを介して通信し、そのイモビライザECUとの通信によって照合OKの結果が得られればエンジンの始動を許可する、といった制御である。また、イモビライザECUとの通信は、イグニッションスイッチ29又はスタータスイッチがオンされてからも続く場合がある。
このため、イモビライザ制御は、図13に示すように、キースイッチ信号V3とイグニッションスイッチ信号V2とスタータスイッチ信号V16との、何れかがアクティブレベルである場合に実施される。
アクセサリ系制御は、アクセサリ系の各装置(アクセサリスイッチがオンされている場合に動作すべき装置であり、オーディオ装置やインパネ系の装置等)に電源を供給したり起動を指示したりする制御である。
そして、アクセサリ系の装置のなかには、アクセサリスイッチがオンの場合だけでなく、スタータスイッチがオンの場合や、通信線45a,45bに接続された他の装置からの要求に応じて作動させなければならないものもある。また一般に、イグニッションスイッチ29がオンされていればアクセサリスイッチもオン状態となり、アクセサリ系の装置に電源が供給される。
このため、アクセサリ系制御は、図13に示すように、アクセサリスイッチ信号V15とイグニッションスイッチ信号V2とスタータスイッチ信号V16と通信起因のウェイクアップ信号V5aとの、何れかがアクティブレベルである場合に実施される。
メインリレー制御は、イグニッションスイッチ29又はスタータスイッチがオンされている場合に、他のECUや機器へバッテリからの電力を供給するメインリレーをオンさせるための制御である。
このため、メインリレー制御は、図13に示すように、イグニッションスイッチ信号V2とスタータスイッチ信号V16との、何れかがアクティブレベルである場合に実施される。
エンジン制御は、イグニッションスイッチ29又はスタータスイッチがオンされている場合に、エンジンの始動及び運転を行う制御である。
このため、エンジン制御は、図13に示すように、イグニッションスイッチ信号V2とスタータスイッチ信号V16との、何れかがアクティブレベルである場合に実施される。
燃料タンク制御は、燃料タンクからエンジンへ燃料を配送する燃料ポンプや、燃料タンクの内圧を調整するためのアクチュエータなど、燃料タンクに関連する機器を制御するものであり、フューエルリッドオープナースイッチ33がオンされた際に燃料タンクの内圧を調整してから給油口を開放させる制御や、前述したエバポパージシステムの診断(気密性検査)も行うものである。
このため、燃料タンク制御は、図13に示すように、イグニッションスイッチ信号V2とスタータスイッチ信号V16とフューエルリッドオープナースイッチ信号V4とタイマ43によるウェイクアップ信号V5bとの、何れかがアクティブレベルである場合に実施される。
シフトロック制御は、イグニッションスイッチ29又はスタータスイッチがオンされている場合に特定の操作条件が成立すれば自動変速機のシフト位置をPレンジ(パーキング位置)から他のレンジへ変更可能にするものであり、更に、前述したように、イグニッションスイッチ29がオフの場合でもシフトロック解除スイッチがオンされれば、自動変速機をPレンジからニュートラルにシフトチェンジさせることも行う制御である。
このため、シフトロック制御は、図13に示すように、イグニッションスイッチ信号V2とスタータスイッチ信号V16とシフトロック解除スイッチ信号V17との、何れかがアクティブレベルである場合に実施される。
ダイアグノシス制御は、イグニッションスイッチ29又はスタータスイッチがオンされている場合に、当該ECU1内の各部や車両に搭載された他の機器等の故障診断を行って、その診断結果を記憶し、また、車両外の故障診断用装置から通信線45a,45bを介してデータ要求を受けると、その要求に対応するデータや上記故障診断の結果を返信する、といった内容の制御である。
このため、ダイアグノシス制御は、図13に示すように、イグニッションスイッチ信号V2とスタータスイッチ信号V16と通信起因のウェイクアップ信号V5aとの、何れかがアクティブレベルである場合に実施される。
リプログラム制御は、イグニッションスイッチ29又はスタータスイッチがオンされている場合に、例えば、車両外のプログラム書き替え用装置から通信線45a,45bを介してプログラムの書き替え要求を受けるか、或いは、イグニッションスイッチ29とスタータスイッチとがオフされている場合でも、プログラム書き替え用装置から通信線45a,45bを介してプログラムの書き替え要求を受けると、マイコン3に内蔵されている制御プログラムを、上記プログラム書き替え用装置から送信されてくる新たな制御プログラムに書き替える、といった制御である。
このため、リプログラム制御は、図13に示すように、イグニッションスイッチ信号V2とスタータスイッチ信号V16と通信起因のウェイクアップ信号V5aとの、何れかがアクティブレベルである場合に実施される。
次に、本第2実施形態のECU1において、マイコン3は、図4のS330とS350との何れかで「YES」と肯定判定し、通常の制御処理へ進んだ後は、その制御処理と並行して、図14に示す不要動作禁止処理を実行するようになっている。
そして、この不要動作禁止処理では、まずS610にて、8つの起動要求信号のうち、アクティブレベル(有効状態)になった信号を判別する。
具体的に説明すると、ワンショット的に出力される起動要求信号(ウェイクアップ信号V5a,V5b)については、電源回路7の起動要因検出部39から起動要求信号の発生履歴を読み出し、その発生履歴から、アクティブレベルになったか否かを判断する。また、スイッチがオンされている間継続してアクティブレベルになる起動要求信号(各スイッチ信号V2〜V4,V15〜V17)については、アクティブレベルになったか否かを上記発生履歴から判断しても良いが、現在のレベルをモニタして判断しても良い。
そして、次のS620にて、回路C1〜C8のうち、上記S610でアクティブレベルになったと判別した起動要求信号に対応する機能以外の機能用に設けられている回路を、動作不要な回路として、その動作不要な回路の動作を強制的に停止させる処理を行い、その後、S610へ戻る。
例えば、8つの起動要求信号のうち、キースイッチ信号V3のみがアクティブレベルになったと判断した場合には、そのキースイッチ信号V3に対応する機能はイモビライザ制御機能であるため(図13参照)、そのイモビライザ制御機能用に設けられている回路C1以外の回路C2〜C8が動作不要な回路となり、その回路C2〜C8の動作を停止させる処理が行われることとなる。
また例えば、キースイッチ信号V3とアクセサリスイッチ信号V15との2つのみがアクティブレベルになったと判断した場合には、アクセサリスイッチ信号V15に対応する機能はアクセサリ系制御機能であるため(図13参照)、回路C1とアクセサリ系制御機能用に設けられている回路C2とを除く他の回路C3〜C8が動作不要な回路となり、その回路C3〜C8の動作を停止させる処理が行われることとなる。
一方、S620において動作不要な回路の動作を停止させるための具体的な処理内容としては、図12の右上方部に点線で示しているように、その動作不要な回路への電源供給を遮断するという手法が考えられる。また、動作不要な回路へ動作停止を指示する信号を出力するという手法も考えられる。そして、動作停止を指示する信号としては、いわゆるイネーブル信号を非アクティブレベルにしたディセーブル信号でも良いし、回路を通常の動作モードからスリープモード(低消費電力モード)にさせるモード切替信号であっても良い。
つまり、本第2実施形態のECU1では、アクティブレベルになった起動要求信号に対応する機能のための回路は動作させるが、アクティブレベルになっていない起動要求信号に対応する機能のための回路は動作を停止させるようにしている。
このため、動作する必要のない回路の動作が確実に停止されることとなり、マイコン3の動作中における本ECU1の消費電力を効果的に抑えることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
第3実施形態のECUは、ハードウェア面では第2実施形態のECU1と同じである。このため、以下の第3実施形態に関する説明において、ECUの符号としては、他の実施形態と同じ“1”を用いる。
一方、ソフトウェア面において、第3実施形態のECU1は、第2実施形態と比較すると下記の点が異なっている。
即ち、マイコン3は、図4のS330とS350との何れかで「YES」と肯定判定し、通常の制御処理へ進んだ後は、図14の処理ではなく、図15に示すメイン処理を実行するようになっている。
また、本第3実施形態では、図13における最上段に示すように、8つの制御機能のそれぞれに対してフラグF1〜F8が1つずつ割り振られている。
そして、図15のメイン処理では、まずS710にて、図14のS610と同様に、8つの起動要求信号のうち、アクティブレベルになった信号を判別する。
次にS720にて、各制御機能毎のフラグF1〜F8のうち、上記S610でアクティブレベルになったと判別した起動要求信号に対応する機能のフラグをセットする(この例では1にする)。尚、第2実施形態と同様に、起動要求信号に対応する機能とは、図13において、その起動要求信号の名称の右横一列の各欄に丸印(○)が付された機能である。
そして、メイン処理では、S730,S740,S750,S760,S770,S780,S790,S800の各々にて、フラグF1〜F8がセットされている(1である)か否かを判定し、その後、S710へ戻るようになっている。
そして更に、フラグFn(nは1〜8の何れか)がセットされていれば、そのフラグFnに対応する制御機能のための制御処理を実行するが(S735,S745,S755,S765,S775,S785,S795,S805)、フラグFnがセットされていなければ、そのフラグFnに対応する制御機能のための制御処理はスキップするようになっている。
つまり、マイコン3は、図13に示した8つの制御機能のうち、アクティブレベルになったと判別した起動要求信号に対応する制御機能以外については、その制御機能のために設けられている制御処理の実行をS730,S740,S750,S760,S770,S780,S790,S800の分岐判定処理により禁止するようになっている。
例えば、8つの起動要求信号のうち、キースイッチ信号V3のみがアクティブレベルになったと判断した場合には、フラグF1〜F8のうち、そのキースイッチ信号V3に対応するイモビライザ制御機能のフラグF1のみがセットされる。そして、8つの制御機能のための各制御処理のうち、そのフラグF1に対応するイモビライザ制御機能のためのイモビライザ制御処理のみが、S735で実行されることとなる。
また例えば、キースイッチ信号V3とアクセサリスイッチ信号V15との2つのみがアクティブレベルになったと判断した場合には、フラグF1〜F8のうち、フラグF1と、アクセサリスイッチ信号V15に対応するアクセサリ系制御機能のフラグF2との、2つのみがセットされる。そして、この場合には、8つの制御機能のための各制御処理のうち、フラグF1に対応するイモビライザ制御機能のためのイモビライザ制御処理がS735で実行され、フラグF2に対応するアクセサリ系制御機能のためのアクセサリ系制御処理がS745で実行されるのに対して、他の制御機能のための制御処理は実行が禁止されることとなる。
このような本第3実施形態のECU1によれば、実行する必要のない制御処理の実行が確実に禁止されることとなるため、マイコン3の処理負荷を効果的に抑えることができる。また、このことから、マイコン3での消費電力の低減効果も期待できる。尚、制御機能の数及び種類は、図13に記載したものに限らず、適宜決定することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、マイコン3がデータを退避させる先である不揮発性の書き換え可能メモリは、マイコン3の外部にあっても良く、また、そのメモリとしては、フラッシュROMに限らず、EEPROMといった他の種類のメモリを用いても良い。
一方、本発明は、自動車のエンジンやトランスミッションを制御するECUに限らず、例えば、自動車に搭載された機器への電源供給を制御するECUや、自動車のセキュリティ機能を制御するECUや、自動車の始動を制御するECU等についても、同様に適用して高い信頼性を確保することができる。
第1実施形態のECU(電子制御装置)の構成を表すブロック図である。 スリープ・ウェイクアップ制御部の動作を表す第1のフローチャートである。 マイコンが動作停止条件が成立したと判断した場合に実行する処理を表すフローチャートである。 マイコンが起動したときに実行する処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の作用を説明するタイムチャートである。 スリープ・ウェイクアップ制御部の動作を表す第2のフローチャートである。 スリープ・ウェイクアップ制御部の動作を表す第3のフローチャートである。 マイコン内の保護素子を説明する説明図である。 第1及び第2変形例のスリープ・ウェイクアップ制御部の動作を表すフローチャートである。 第1変形例のマイコンが動作停止条件が成立したと判断した場合に実行する処理を表すフローチャートである。 第2変形例のマイコンが動作停止条件が成立したと判断した場合に実行する処理を表すフローチャートである。 第2実施形態のECUの構成を表すブロック図である。 起動要求信号と制御機能との関係を表す図である。 第2実施形態のマイコンが実行する不要動作禁止処理を表すフローチャートである。 第3実施形態のマイコンが実行するメイン処理を表すフローチャートである。
符号の説明
1…ECU(電子制御装置)、3…マイコン、5…バッテリ、7…電源回路、9…起動用回路、11,23,25,27…レギュレータ、13…コア、15…I/O(入出力インターフェース)、17…フラッシュROM、19a…RAM、19b…SRAM、29…イグニッションスイッチ、31…キースイッチ、33…フューエルリッドオープナースイッチ、35…電源制御部、37…スリープ・ウェイクアップ制御部、39…起動要因検出部、41…マイコン監視部、43…タイマ、45a,45b…通信線、47…通信回路、49…起動要求検出部、51…MOSFET、53…駆動回路、55…ウェイクアップ制御部、57…抵抗、59,Du…ダイオード

Claims (28)

  1. 外部電源から供給される電圧を一定の電圧に降圧して、その一定電圧を電源電圧として出力すると共に、前記電源電圧の出力停止を指示する遮断信号を受けると、前記電源電圧の出力を停止し、前記電源電圧の出力を停止している際に起動要求信号を受けると、前記電源電圧の出力を開始する電源回路と、
    前記電源回路からの電源電圧を受けて動作し、予め定められた動作停止条件が成立したと判断すると、動作停止を示す停止信号を出力するマイコンと、
    前記電源回路が前記電源電圧の出力を停止している際に特定の起動条件が成立すると、前記電源回路へ前記起動要求信号を出力して、前記電源回路から前記電源電圧を出力させる起動用回路と、
    を備え、前記電源回路から前記電源電圧が出力されると、前記マイコンが起動し、前記マイコンが前記停止信号を出力すると、前記電源回路が前記電源電圧の出力を停止する電子制御装置であって、
    前記マイコンから出力される前記停止信号が、前記電源回路へ前記遮断信号として直接入力されるようになっており、
    更に、前記電源回路には、前記起動用回路からの起動要求信号とは別に、当該電子制御装置の外部からの起動要求信号も入力されるようになっており、
    前記電源回路は、前記電源電圧の出力を停止している際に、前記起動用回路からの起動要求信号と前記外部からの起動要求信号との何れかが有効状態になると、前記電源電圧の出力を開始するように構成されていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記電源回路には、前記外部からの起動要求信号が複数入力されるようになっていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電子制御装置において、
    当該電子制御装置は、自動車に搭載される自動車用電子制御装置であり、
    前記外部からの起動要求信号は、
    前記自動車のイグニッションスイッチがオンされたことを示すイグニッションスイッチ信号と、
    前記自動車のアクセサリスイッチがオンされたことを示すアクセサリスイッチ信号と、
    前記自動車のスタータスイッチがオンされたことを示すスタータスイッチ信号と、
    前記自動車のキーシリンダにキーが挿入されたことを示すキースイッチ信号と、
    前記自動車の給油口を開くためのスイッチがオンされたことを示すフューエルリッドオープナースイッチ信号と、
    前記自動車のシフトロック解除スイッチがオンされたことを示すシフトロック解除スイッチ信号との、何れかであること、
    を特徴とする電子制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記起動用回路は、前記マイコンが前記停止信号を出力してから所定時間が経過したことを検知するタイマを有し、そのタイマによって前記所定時間の経過が検知されると、前記起動条件が成立したとして、前記電源回路へ起動要求信号を出力すること、
    を特徴とする電子制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記起動用回路は、当該電子制御装置とは別の装置から通信線を介して特定の信号を受けると、前記起動条件が成立したとして、前記電源回路へ起動要求信号を出力すること、
    を特徴とする電子制御装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、前記各起動要求信号のうちで有効状態になった起動要求信号を判別すると共に、有効状態になったと判別した起動要求信号に対応する機能以外の機能のために設けられている回路の動作を停止させるようになっていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  7. 請求項6に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、前記回路への電源供給を遮断することにより、その回路の動作を停止させること、
    を特徴とする電子制御装置。
  8. 請求項6に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、前記回路へ動作停止を指示する信号を出力することにより、その回路の動作を停止させること、
    を特徴とする電子制御装置。
  9. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、前記各起動要求信号のうちで有効状態になった起動要求信号を判別すると共に、有効状態になったと判別した起動要求信号に対応する機能以外の機能のために設けられている制御処理の実行を禁止するようになっていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  10. 請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記電源回路は、前記マイコンの動作状態を監視して、前記マイコンが正常に動作していないと判定すると、前記マイコンを正常復帰させるためにリセットする監視手段を備えていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  11. 請求項10に記載の電子制御装置において、
    前記電源回路は、前記監視手段が前記マイコンをリセットしている最中は、前記マイコンからの前記停止信号を受け付けないように構成されていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  12. 請求項11に記載の電子制御装置において、
    前記電源回路は、前記監視手段が前記マイコンのリセットを解除してから所定時間の間も、前記マイコンからの前記停止信号を受け付けないように構成されていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  13. 請求項10ないし請求項12の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記電源回路は、前記監視手段が前記マイコンのリセットを一定時間内に規定回数以上実施し、且つ、当該電源回路に入力される前記起動要求信号の全てが非有効状態であれば、前記電源電圧の出力を停止するように構成されていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  14. 請求項1ないし請求項13の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記電源回路は、当該電源回路に入力される前記起動要求信号の何れかが有効状態であると判断しているときには、前記マイコンからの前記停止信号を受け付けないように構成されていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  15. 請求項1ないし請求項14の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、起動した際に、前記電源回路に入力されている起動要求信号をモニタし、その起動要求信号の全てが非有効状態であると判断したならば、前記停止信号を出力すること、
    を特徴とする電子制御装置。
  16. 請求項15に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、前記起動要求信号の全てが非有効状態であると複数回連続して判断したならば、前記停止信号を出力すること、
    を特徴とする電子制御装置。
  17. 請求項1ないし請求項16の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記電源回路は、当該電源回路に入力される前記起動要求信号の何れかが有効状態になると、そのことを示す履歴情報を記憶する履歴記憶手段を備えており、
    前記マイコンは、起動した際に、前記電源回路の履歴記憶手段から前記履歴情報を読み出す処理を行い、前記履歴記憶手段に前記履歴情報が記憶されていないと判断したならば、前記停止信号を出力すること、
    を特徴とする電子制御装置。
  18. 請求項1ないし請求項17の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、揮発性メモリを備えており、前記動作停止条件が成立したと判断すると、前記揮発性メモリに記憶されているデータのうち、電源電圧の遮断中も継続して保存すべきデータを、当該マイコンの内部又は外部に設けられている不揮発性メモリに退避させ、そのデータの退避が完了してから、前記停止信号を出力するようになっていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  19. 請求項1ないし請求項18の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記電源回路は、前記マイコンからの前記停止信号を受けると、その時点から所定の待ち時間以内に前記起動要求信号の何れかが有効状態になったか否かを判断して、前記待ち時間以内に前記起動要求信号の何れも有効状態にならなかったと判断したならば、前記電源電圧の出力を停止し、前記待ち時間以内に前記起動要求信号の何れかが有効状態になったと判断したならば、前記電源電圧の出力を停止せずに、前記マイコンをリセットして初期状態から動作を再開させるように構成されていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  20. 請求項1ないし請求項18の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記電源回路は、前記マイコンからの前記停止信号を受けると、その時点から所定の待ち時間以内に前記起動要求信号の何れかが有効状態になったか否かを判断して、前記待ち時間以内に前記起動要求信号の何れも有効状態にならなかったと判断したならば、前記電源電圧の出力を停止し、前記待ち時間以内に前記起動要求信号の何れかが有効状態になったと判断したならば、前記電源電圧の出力を停止しないように構成されており、
    前記マイコンは、前記停止信号を出力した後、前記電源回路に入力されている起動要求信号が有効状態になったか否かを判定する判定処理を繰り返し、その判定処理で前記起動要求信号の何れかが有効状態になったと判定したならば、プログラムの実行先アドレスを、イニシャルスタート時に実行を開始すべきスタートアドレスへジャンプさせること、
    を特徴とする電子制御装置。
  21. 請求項1ないし請求項18の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記電源回路は、前記マイコンからの前記停止信号を受けると、その時点から所定の待ち時間以内に前記起動要求信号の何れかが有効状態になったか否かを判断して、前記待ち時間以内に前記起動要求信号の何れも有効状態にならなかったと判断したならば、前記電源電圧の出力を停止し、前記待ち時間以内に前記起動要求信号の何れかが有効状態になったと判断したならば、前記電源電圧の出力を停止しないように構成されており、
    前記マイコンは、前記停止信号を出力すると、その時点から前記待ち時間よりも長く設定された規定時間が経過したか否かを判定するタイマ処理を実行し、そのタイマ処理で前記規定時間が経過したと判定したならば、プログラムの実行先アドレスを、イニシャルスタート時に実行を開始すべきスタートアドレスへジャンプさせること、
    を特徴とする電子制御装置。
  22. 請求項1ないし請求項21の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記起動用回路は、前記マイコンから前記停止信号が出力されると、当該起動用回路での消費電力を削減する動作モードに遷移するように構成されていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  23. 請求項1ないし請求項22の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンが出力する前記停止信号は、ハイレベルとローレベルとのうち、ローレベルの方が有効状態の信号であること、
    を特徴とする電子制御装置。
  24. 請求項1ないし請求項23の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記電源回路が前記電源電圧の出力を停止している場合には、前記起動用回路と前記電源回路とのそれぞれから前記マイコンへ、ハイレベルの信号が出力されないように構成されていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  25. 請求項1ないし請求項24の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    当該電子制御装置は、自動車のエンジン又はトランスミッションを制御する装置であること、
    を特徴とする電子制御装置。
  26. 請求項1ないし請求項24の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    当該電子制御装置は、自動車に搭載された機器への電源供給を制御する装置であること、
    を特徴とする電子制御装置。
  27. 請求項1ないし請求項24の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    当該電子制御装置は、自動車のセキュリティ機能を制御する装置であること、
    を特徴とする電子制御装置。
  28. 請求項1ないし請求項24の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    当該電子制御装置は、自動車の始動を制御する装置であること、
    を特徴とする電子制御装置。
JP2006038128A 2005-04-20 2006-02-15 電子制御装置 Expired - Fee Related JP4692318B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006038128A JP4692318B2 (ja) 2005-04-20 2006-02-15 電子制御装置
US11/407,333 US7574288B2 (en) 2005-04-20 2006-04-20 Computer circuit
EP06008216.1A EP1717664B1 (en) 2005-04-20 2006-04-20 Computer circuit

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005122613 2005-04-20
JP2005122613 2005-04-20
JP2006038128A JP4692318B2 (ja) 2005-04-20 2006-02-15 電子制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006323822A true JP2006323822A (ja) 2006-11-30
JP4692318B2 JP4692318B2 (ja) 2011-06-01

Family

ID=37024945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006038128A Expired - Fee Related JP4692318B2 (ja) 2005-04-20 2006-02-15 電子制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7574288B2 (ja)
EP (1) EP1717664B1 (ja)
JP (1) JP4692318B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025941A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Nec Electronics Corp 複数の電源により動作するマイクロコンピュータ、及びマイクロコンピュータの起動方法
JP2011039608A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Autonetworks Technologies Ltd 処理システム、動作状態制御方法及びコンピュータプログラム
JP2011210228A (ja) * 2010-03-10 2011-10-20 Denso Corp 車両用電力供給装置
JP2016099797A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 株式会社デンソー 制御装置
JP2017151605A (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 株式会社デンソー 電子制御装置
JP7385154B2 (ja) 2021-08-31 2023-11-22 富士通クライアントコンピューティング株式会社 システムコンポーネント、電子デバイス及び制御信号を提供する方法

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4750747B2 (ja) * 2007-04-09 2011-08-17 キヤノン株式会社 記憶装置、記憶装置の制御方法及び制御装置
US7941682B2 (en) * 2007-05-09 2011-05-10 Gainspan, Inc. Optimum power management of system on chip based on tiered states of operation
TWI358635B (en) * 2008-02-26 2012-02-21 Mstar Semiconductor Inc Power managing method for a multi-microprocessor s
JP2011521600A (ja) * 2008-05-26 2011-07-21 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ マルチメディア・ソースとマルチメディア・シンクを動作モードからスタンバイ・モードへ及びスタンバイ・モードから動作モードへ切り替える方法
US9189048B2 (en) * 2008-09-10 2015-11-17 Apple Inc. Circuit having a low power mode
US8174382B2 (en) * 2008-11-21 2012-05-08 Mahle International Gmbh Diagnostic system having a wake-up circuit
US8364990B2 (en) * 2009-12-07 2013-01-29 Zippy Technology Corp. Remote controlled power supply system
JP5533799B2 (ja) * 2011-07-11 2014-06-25 株式会社デンソー 車載用電子制御装置
TWI461893B (zh) * 2011-11-04 2014-11-21 Wistron Corp 處理系統以及其電源控制裝置
DE102013101508A1 (de) * 2012-02-20 2013-08-22 Denso Corporation Datenkommunikationsauthentifizierungssystem für ein Fahrzeug, Netzkopplungsvorrichtung für ein Fahrzeug, Datenkommunikationssystem für ein Fahrzeug und Datenkommunikationsvorrichtung für ein Fahrzeug
JP6154176B2 (ja) * 2013-04-09 2017-06-28 ローム株式会社 スイッチ状態検出回路およびスイッチシステム
US9329611B2 (en) 2013-12-02 2016-05-03 Nxp B.V. Power control
JP6003925B2 (ja) 2014-02-26 2016-10-05 株式会社デンソー 車両用電子制御装置
TWI582775B (zh) * 2015-04-14 2017-05-11 旺宏電子股份有限公司 記憶體裝置與其操作方法
JP6409682B2 (ja) * 2015-06-02 2018-10-24 株式会社デンソー 電子制御装置
EP3321135A4 (en) * 2015-07-07 2019-03-13 Hitachi Automotive Systems, Ltd. VEHICLE CONTROL DEVICE
US9449655B1 (en) 2015-08-31 2016-09-20 Cypress Semiconductor Corporation Low standby power with fast turn on for non-volatile memory devices

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57125423A (en) * 1981-01-28 1982-08-04 Jeco Co Ltd Power supply device for battery driven microcomputer
JPH0532142A (ja) * 1991-03-13 1993-02-09 Hitachi Ltd マイコンシステムのウオツチドツグタイマ装置
JP2002341978A (ja) * 2001-05-11 2002-11-29 Furukawa Electric Co Ltd:The 電子制御装置
JP2003316482A (ja) * 2002-04-22 2003-11-07 Hitachi Unisia Automotive Ltd 電源回路
JP2004240820A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Renesas Technology Corp 記憶装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5560023A (en) * 1994-09-07 1996-09-24 International Business Machines Corporation Automatic backup system for advanced power management
EP0787392B1 (en) * 1994-10-20 2002-06-05 Advanced Micro Devices, Inc. System and method for remote wake-up
DE19611945C1 (de) 1996-03-26 1997-11-20 Daimler Benz Ag Einrichtung für den busvernetzten Betrieb eines elektronischen Gerätes mit Microcontroller sowie deren Verwendung
US5938771A (en) * 1997-10-30 1999-08-17 Advanced Micro Devices, Inc. Apparatus and method in a network interface for enabling power up of a host computer using magic packet and on-now power up management schemes
JP3437174B2 (ja) * 2001-04-12 2003-08-18 沖電気工業株式会社 省電力化集積回路および省電力化集積回路の制御方法
JP3610930B2 (ja) * 2001-07-12 2005-01-19 株式会社デンソー オペレーティングシステム、プログラム、車両用電子制御装置
JP3870751B2 (ja) 2001-10-30 2007-01-24 株式会社デンソー 電子制御装置
JP3860484B2 (ja) 2002-02-15 2006-12-20 株式会社東芝 電源管理装置
JP2005186770A (ja) 2003-12-25 2005-07-14 Hcx:Kk 車載装置及びその電源制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57125423A (en) * 1981-01-28 1982-08-04 Jeco Co Ltd Power supply device for battery driven microcomputer
JPH0532142A (ja) * 1991-03-13 1993-02-09 Hitachi Ltd マイコンシステムのウオツチドツグタイマ装置
JP2002341978A (ja) * 2001-05-11 2002-11-29 Furukawa Electric Co Ltd:The 電子制御装置
JP2003316482A (ja) * 2002-04-22 2003-11-07 Hitachi Unisia Automotive Ltd 電源回路
JP2004240820A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Renesas Technology Corp 記憶装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025941A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Nec Electronics Corp 複数の電源により動作するマイクロコンピュータ、及びマイクロコンピュータの起動方法
JP4746592B2 (ja) * 2007-07-18 2011-08-10 ルネサスエレクトロニクス株式会社 複数の電源により動作するマイクロコンピュータ、及びマイクロコンピュータの起動方法
JP2011039608A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Autonetworks Technologies Ltd 処理システム、動作状態制御方法及びコンピュータプログラム
JP2011210228A (ja) * 2010-03-10 2011-10-20 Denso Corp 車両用電力供給装置
JP2016099797A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 株式会社デンソー 制御装置
JP2017151605A (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 株式会社デンソー 電子制御装置
JP7385154B2 (ja) 2021-08-31 2023-11-22 富士通クライアントコンピューティング株式会社 システムコンポーネント、電子デバイス及び制御信号を提供する方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20060253718A1 (en) 2006-11-09
EP1717664A2 (en) 2006-11-02
JP4692318B2 (ja) 2011-06-01
EP1717664B1 (en) 2017-12-13
US7574288B2 (en) 2009-08-11
EP1717664A3 (en) 2008-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4692318B2 (ja) 電子制御装置
JP3838055B2 (ja) 車載用制御装置
EP2003532B1 (en) Power supply apparatus
JP4665846B2 (ja) マイクロコンピュータ及び電子制御装置
JP2003214233A (ja) 車両用電子制御装置
JP6011162B2 (ja) 電子制御装置
JP2007030593A (ja) 電子制御装置
JP3870751B2 (ja) 電子制御装置
JP5236608B2 (ja) アイドリングストップ装置およびアイドリングストップ機能の無効化方法
US7203581B2 (en) Electronic control unit for controlling updating of data in non-volatile memory
JP2006205795A (ja) 電源制御装置
JP2010244311A (ja) 車載用電子制御装置
US20200361416A1 (en) Vehicular device and non-transitory tangible computer readable storage medium
JP5928358B2 (ja) 情報処理装置、監視装置、制御装置
JP2008055980A (ja) 自動車の電子制御装置
JP3870974B2 (ja) 電子制御装置
JP2002323902A (ja) 電子制御装置
US11784593B2 (en) Power supply controller
JP4281222B2 (ja) 不揮発性メモリ書き込み装置
JP5769403B2 (ja) 監視装置及び電子装置
JP4955417B2 (ja) 電子制御ユニットのメモリチェックシステム
JP4375105B2 (ja) マイクロコンピュータ監視装置の故障診断方法及び車両用電子制御装置
JP2005250854A (ja) 制御装置
JP2007255254A (ja) エンジン始動システム
JP3908020B2 (ja) 車両用電子制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4692318

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees