JP2006322982A - 着色組成物、感光性着色樹脂組成物、着色画像形成用感光液、着色画像の製造法、カラーフィルタの製造法及びカラーフィルタ - Google Patents

着色組成物、感光性着色樹脂組成物、着色画像形成用感光液、着色画像の製造法、カラーフィルタの製造法及びカラーフィルタ Download PDF

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Abstract

【課題】 加熱工程による色度の変化、透過率の低下、コントラストの低下の抑制された高耐熱性着色組成物、感光性着色樹脂組成物、着色画像形成用感光液、着色画像の製造法、カラーフィルタの製造法及びカラーフィルタを提供する。
【解決手段】 カラーフィルタの画素に着色画像を形成するにあたり、ジシクロ環又はトリシクロ環を有するモノマ、水酸基を有するモノマ及びN−置換マレイミド基を有するモノマを含有するモノマ成分を重合して得られる樹脂と、平均粒子径が0.001〜1.0μmである有機無機複合顔料とを含有する着色組成物に、光重合性不飽和結合を分子内に1個以上含有するモノマ及び光開始剤を添加して得られる感光性着色樹脂組成物からなる感光層を基板上に形成し、露光現像して着色画像を形成する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、着色組成物、感光性着色樹脂組成物、着色画像形成用感光液、着色画像の製造法、カラーフィルタ製造法及びカラーフィルタに関する。
近年、液晶表示デバイス、センサー及び色分解デバイスなどにカラーフィルタが多用されている。このカラーフィルタの製造法において、画素の形成、ITO成膜時などに加熱工程が存在する。この加熱工程は画素内に分散されている顔料の凝集、結晶変異等を引き起こし、着色画素の変色、透過率の低下、コントラストの低下を招き、カラーフィルタの表示品質を低下させるといった問題があった。
本発明は、従来のカラーフィルタ製造工程で発生する問題を解消する方法を提供する。すなわち加熱工程による色度の変化、透過率の低下、コントラストの低下の抑制された高耐熱性着色組成物、感光性着色樹脂組成物、着色画像形成用感光液、着色画像の製造法、カラーフィルタの製造法及びカラーフィルタを提供するものである。
本発明は、重量平均分子量(Mw)が3,000〜200,000である樹脂、及び色素を含有する着色組成物において、樹脂が、ジシクロ環又はトリシクロ環を有するモノマ3〜70重量%、水酸基を有するモノマ5〜50重量%及びN−置換マレイミド基を有するモノマ5〜50重量%を含有するモノマ成分を重合して得られる重合体であり、色素が白色無機微粒子表面に有機顔料を付着させた一次粒子の平均粒子径が0.001〜1.0μmである有機無機複合顔料であることを特徴とする着色組成物に関する。
本発明は、また、上記の着色組成物において、モノマ成分が、カルボキシル基を有するモノマ5〜50重量%を更に含有するものである着色組成物に関する。
本発明は、また、上記の着色組成物、 光重合性不飽和結合を分子内に1個以上含有するモノマ及び光開始剤を含有する感光性着色樹脂組成物に関する。
本発明は、また、上記の感光性着色樹脂組成物及び有機溶剤を含有する着色画像形成用感光液に関する。
本発明は、また、上記の感光性着色樹脂組成物からなる感光層を基板上に形成し、露光現像する着色画像の製造法に関する。
本発明は、また、感光層を上記の着色画像形成用感光液から形成する上記の着色画像の製造法に関する。
本発明は、また、上記の着色画像の製造法により着色画像を形成する工程を含むカラーフィルタの製造法に関する。
本発明は、また、上記の製造法で作られたカラーフィルタに関する。
本発明の着色組成物、感光性樹脂組成物、着色画像形成用感光液は熱工程経過時の色度変化が少なく、透過率の低下も少なく、コントラスト比に優れる。
本発明になる着色画像製造法によれば、耐熱特性に優れた着色画像を製造することができる。
本発明になるカラーフィルタ製造法により耐熱特性に優れ、光学特性に優れたカラーフィルタを製造することができる。
また、本発明になるカラーフィルタ製造法により作製されたカラーフィルタは耐熱特性に優れ、光学特性に優れる。
以下、本発明について詳述する。
本発明の着色組成物に含まれる樹脂は、重量平均分子量(Mw)が3,000〜200,000であり、ジシクロ環又はトリシクロ環を有するモノマ3〜70重量%、水酸基を有するモノマ5〜50重量%及びN−置換マレイミド基を有するモノマ5〜50重量%を含有するモノマ成分を重合して得られる重合体である。
上記モノマ成分のうち、モノマ分子内にジシクロ環又はトリシクロ環を有するモノマとしては、ビニル重合可能なモノマが好ましく、例えば、ジシクロ環又はトリシクロ環を有する(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。このモノマは、ジシクロ環及びトリシクロ環の一方のみを有してもよいし、両方を有していてもよい。具体例としては、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デシル基を持った(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。特に、トリシクロ[5.2.1.02,6]デシル(メタ)アクリレート等の、トリシクロ[5.2.1.02,6]デシル基を持った(メタ)アクリル酸エステル(例えば、メタクリル酸エステル)、又はトリシクロ[5.2.1.02,6]デシル基を有する(メタ)アクリル酸エステル樹脂(例えば、メタクリル酸エステル樹脂)が有効である。これらのモノマは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。ジシクロ環又はトリシクロ環を有するモノマの使用量は、樹脂合成に用いられるモノマ成分総量の3〜70重量%であり、5〜60重量%が好ましい。3重量%未満の場合は、得られる共重合樹脂の透明性が低下する恐れがある。一方、70重量%を超える場合は、得られる樹脂の粘度が高いことからハンドリング性が悪い他、色素を含有した系においては、分散安定性が低下する恐れがある。
上記モノマ成分のうち、モノマ分子内に水酸基を有するモノマとしては、例えばビニル重合可能なモノマが好ましく、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、パラヒドロキシスチレン等が挙げられる。これらのモノマは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。水酸基を有するモノマの使用量は、樹脂合成に用いられるモノマ成分総量の5〜50重量%であり、10〜45重量%が好ましい。5重量%未満の場合は、パターン形成時間が遅くなり、本発明の特性が得られない。50重量%を超える場合は、得られる樹脂の粘度が高く、また、極性の低い溶剤に対しては、得られる樹脂が白濁する傾向がある。
上記モノマ成分のうち、モノマ分子内にN−置換マレイミド基を有するモノマとしては、N−シクロヘキシルマレイミド、N−2−メチルヘキシルマレイミド、N−2−エチルシクロヘキシルマレイミド、N−2−クロロシクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−2−メチルフェニルマレイミド、N−2−エチルフェニルマレイミド、N−2−クロロフェニルマレイミド等が挙げられる。中でも、透明性及び溶解性の点で、N−シクロヘキシルマレイミド、N−2−メチルシクロヘキシルマレイミドが特に好ましい。これらN−置換マレイミド基を有するモノマ、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。これらN−置換マレイミド基を有するモノマの使用量は、樹脂合成に用いられるモノマ成分総量の5〜50重量%であり、10〜45重量%が好ましい。5重量%未満の場合は、アルカリ現像時の密着性及び熱履歴による密着性に対し、塗膜の十分な密着性が得られない。また、50重量%を超える場合、透明性が低下する恐れがある他、顔料分散型着色材料を分散し、塗膜とした場合、塗膜が脆くなり、得られる画素に欠けが生じる恐れがある。
また、本発明の着色組成物を用いた感光性着色樹脂組成物をアルカリ現像を可能とするためには、カルボキシル基を有するモノマが更に必要となる。
アルカリ現像を可能とするためのカルボキシル基を有するモノマとしては、例えば、ビニル重合可能なモノマが好ましく、具体例としてはアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、シトラコン酸、メサコン酸、α−クロロアクリル酸等が挙げられる。これらのモノマは1種単独で用いてもよいし、2種類以上併用して使用しても良い。カルボキシル基を有するモノマの使用量は、樹脂合成に用いられるモノマ総量の5〜50重量%であることが好ましく、10〜45重量%であることがより好ましい。5重量%未満であると、アルカリ現像不良を生じ、精細な画素パターンが得られなくなるおそれがある。また、顔料分散を行った際、短時間で凝集が起こり、十分な保存安定性を得ることができくなるおそれがある。また50重量%を超える場合、得られる樹脂の粘度が高すぎハンドリングに不適切である他、硬化塗膜の耐湿性が低下し、また硬化塗膜の耐現像液性が低下する恐れがある。
また、本発明における着色組成物中の樹脂の重量平均分子量は3,000〜200,000の範囲とされ、3,000〜100,000の範囲とすることが好ましく、5,000〜50,000の範囲が更に好ましい。この重量平均分子量が、3,000未満では、耐アルカリ性が低下する傾向があり、また、200,000を超えると感光液にしたときに粘度が高くなり、スピンコートする際の塗布性が低下する傾向がある。
なお、本明細書において、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって測定し、標準ポリスチレンの検量線を用いて換算した値である。
本発明の着色組成物に含まれる色素は、白色無機微粒子表面に有機顔料を付着させた一次粒子の平均粒子径が0.001〜1.0μmである有機無機複合顔料である。一次粒子の平均粒子径は、好ましくは0.005〜0.9μm、より好ましくは0.01〜0.8μmである。一次粒子の平均粒子径が0.001μm未満であると、発色能力が低くなる傾向があり、1.0μmを超えると、透過率、コントラストが低くなる傾向がある。
本発明に用いる有機無機複合顔料としては、例えば、特開2003−105226号公報、特開2003−172815号公報、特開2004−307853号公報に記載されている有機無機複合顔料が適しており、これらの有機無機複合顔料は、芯粒子である白色無機粒子の表面に、糊剤が被覆されており、該糊剤被覆に有機顔料が付着している複合粒子からなる。
白色無機粒子としては、二酸化チタン、酸化亜鉛等の白色顔料、シリカ粉、ホワイトカーボン、微粉ケイ酸及び珪藻土等のシリカ微粒子、クレー、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ、タルク及び透明性酸化チタン等の体質顔料などが挙げられ、これらのいずれを用いてもよく、また、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。。
白色無機粒子の粒子サイズは、平均粒子径が好ましくは0.0009〜0.99μm、より好ましくは0.0014〜0.49μm、更に好ましくは0.0019〜0.19μmである。平均粒子径が0.99μmを超える場合には、得られる有機無機複合顔料の粒径が大きくなり、着色力、透過率、コントラストが低下することがある。
白色無機粒子の表面を被覆する糊剤としては、白色無機粒子の粒子表面へ有機顔料を付着できるものであれば何を用いてもよく、好ましくはアルコキシシラン、フルオロアルキルシラン、ポリシロキサン等の有機ケイ素化合物、シラン系、チタネート系、アルミネート系及びジルコネート系の各種カップリング剤、オリゴマー又は高分子化合物を単一で用いても良く、2種類以上を混合して使用することもできる。
糊剤被覆に付着させる有機顔料としては、例えば、次のものが使用される。
赤色の着色画像の形成に用いる着色組成物中に用いられる有機無機複合顔料の材料としては、単一の赤色顔料を用いてもよく、黄色顔料、橙顔料系を赤色顔料系に混合して調色を行ってもよい。
赤色顔料系としては、例えば、カラーインデックス名で、C.I.ピグメントレッド9、123、155、168、177、180、217、220、224、254等が、他の黄色顔料又は橙色顔料としては、C.I.ピグメントイエロー20、24、83、93、109、110、117、125、139、147、154、C.I.ピグメントオレンジ71、43等一般によく知られたものを使用することができる。
これらの赤色顔料系、黄色顔料系及び橙色顔料系は、それぞれ2種類以上を混合して使用することもできる。
緑色の着色画像の形成に用いる着色組成物中に用いられる有機無機複合顔料の材料としては、単一の緑色顔料を用いてもよく、黄色顔料、青色顔料系を緑色顔料系に混合して調色を行ってもよい。
緑色顔料系としては、例えば、カラーインデクス名で、C.Iピグメントグリーン7、36、37等が、他の黄色顔料又は青色顔料としては、C.Iピグメントイエロー17、20、24、83、93、109、110、117、125、128、129、138、139、147、150、154、180、185、C.I.ピグメントブルー15、15:3、15:4、15:6、22、60等が挙げられる。
これらの緑色顔料系、黄色顔料系及び青色顔料系は、それぞれ2種類以上を混合して使用することもできる。
青色の着色画像の形成に用いる着色組成物中に用いられる有機無機複合顔料の材料としては、単一の青色顔料系を用いてもよく、紫色顔料系を青色顔料系に混合して調色を行ってもよい。
青色顔料系としては、例えば、カラーインデックス名で、C.I.ピグメントブルー15、15:3、15:4、15:6、22、60等が挙げられる。
紫色顔料系としては、例えば、カラーインデックス名で、C.I.ピグメントバイオレット19、23、29、37、50等が挙げられる。
これらの青色顔料系及び紫色顔料系は、それぞれ2種類以上を混合して使用することもできる。なお、青色顔料系と紫色顔料系を混合して使用する場合には、紫色顔料系を、青色顔料系と紫色顔料系の総量100重量部に対して、50重量部以下で使用することが好ましい。
黒色の着色画像には、例えば、カーボンブラック、黒鉛、チタンカーボン、黒鉄、二酸化マンガン等の黒色顔料が使用される。
2種類以上の顔料を混合して使用する場合、各顔料を用いた有機無機複合顔料を作製した後、混合しても良く、複合顔料作製時に2種類以上の顔料を同時に被覆しても良い。
前記着色組成物には、他に光重合性不飽和結合を分子内に1個以上有するモノマ、光開始剤等を含有させて感光性着色樹脂組成物とすることができ、さらに有機溶剤を含有させて着色画像形成用感光液とすることができる。
光重合性不飽和結合を分子内に1個以上有するモノマとしては、例えば、メチルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、ブトキシエチルメタクリレート、ブトキシトリエチレングリコールアクリレート、ECH(エピクロルヒドリン)変性ブチルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、EO(エチレンオキシド)変性ジシクロペンテニルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、エチルジエチレングリコールアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、グリセロールメタクリレート、ヘプタデカフロロデシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、カプロラクトン変性−2−ヒドロキシエチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、メトキシジプロピレングリコールアクリレート、メトキシ化シクロデカトリエンアクリレート、フェノキシヘキサエチレングリコールアクリレート、EO変性リン酸アクリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリルアクリレート、EO変性ビスフェノールAジアクリレート、ECH変性ビスフェノールAジアクリレート、ビスフェノールAジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、グリセロールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、EO変性リン酸ジアクリレート、ECH変性フタル酸ジアクリレート、ポリエチレングリコール400ジアクリレート、ポリプロピレングリコール400ジメタクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ECH変性1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、EO変性リン酸トリアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート(POはプロピレンオキシドを意味する。以下同様)、トリス(メタクリロキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート等のアクリレート、これらに対応するメタクリレートなどが挙げられる。これらのモノマは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる
光開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、N,N′−テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4′−ジメチルアミノベンゾフェノン、ベンジル、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−1−プロパノン、t−ブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2,3−ジクロロアントラキノン、3−クロル−2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナントラキノン、1,2−ベンゾアントラキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体などが挙げられる。これらの光開始剤は単独で又は2種以上を組み合わせて使用される。
有機溶剤としては、例えば、ケトン化合物、アルキレングリコールエーテル化合物、アルコール化合物、芳香族化合物などが挙げられる。具体的には、ケトン化合物として、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等があり、アルキレングリコールエーテル化合物として、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールプロピルエーテルアセテート、ジエチレングリコールイソプロピルエーテルアセテート、ジエチレングリコールブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコール−t−ブチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールエチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールプロピルエーテルアセテート、トリエチレングリコールイソプロピルエーテルアセテート、トリエチレングリコールブチルエーテルアセテート、トリエチレングリコール−t−ブチルエーテルアセテート等があり、アルコール化合物として、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、3−メチル−3−メトキシブタノール等があり、芳香族化合物として、ベンゼン、トルエン、キシレン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシメチル−2−ピロリドン等があり、その他として、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の有機溶剤が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
着色組成物に使用される樹脂及び色素の配合割合は、好ましくは樹脂10〜85重量部、より好ましくは20〜70重量部、特に好ましくは25〜60重量部に対して、色素を好ましくは5〜70重量部、より好ましくは10〜40重量部、特に好ましくは15〜30重量部とすることが望ましい。
感光性着色樹脂組成物又は着色画像形成用感光液に使用される樹脂、色素、光重合性不飽和結合を分子内に1個以上有するモノマ及び光開始剤の配合割合は、これらの総量に対して、樹脂量は、好ましくは10〜85重量%、より好ましくは20〜70重量%、特に好ましくは25〜60重量%、色素は、好ましくは5〜70重量%、より好ましくは10〜40重量%、特に好ましくは15〜30重量%、光重合性不飽和結合を分子内に1個以上有するモノマは、好ましくは2〜50重量%、より好ましくは5〜40重量%、特に好ましくは10〜30重量%、光開始剤は、好ましくは0.01〜20重量%、より好ましくは2〜15重量%、特に好ましくは5〜10重量%とされる。
感光性着色樹脂組成物又は着色画像形成用感光液に樹脂が少なくなりすぎると色素の分散安定性が低下する傾向があり、多すぎると感光液にしたときの粘度が高くなり、塗布性、特にスピンコートする際の塗布性が低下する傾向がある。また、色素が少なくなりすぎると画像の色濃度が低くなる傾向があり、多すぎると光感度が低下する傾向がある。
また、光重合性不飽和結合を分子内に1個以上有するモノマが少なくなりすぎると光感度が低くなる傾向があり、多すぎると色素の分散安定性が低下する傾向がある。さらに、光開始剤が少なすぎると光感度が低くなる傾向があり、多すぎると密着性が低下する傾向がある。
有機溶剤は、着色画像形成用感光液中の樹脂、色素、光重合性不飽和結合を分子内に1個以上含有するモノマ及び光開始剤を含む全固形分が5〜50重量%の範囲になるように用いられることが好ましい。全固形分が50重量%を超えると粘度が高くなり、塗布性が悪くなる傾向がある。全固形分が5重量%未満であると粘度が低くなり、塗布性が悪くなる傾向がある。
本発明における感光性着色樹脂組成物又は着色画像形成用感光液には、暗反応を抑制するための熱重合禁止剤(ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ピロガロール、t−ブチルカテコール等)、基板との密着性を向上させるためのチタネートカップリング剤(ビニル基、エポキシ基、アミノ基、メルカプト基等を有したシランカップリング剤やイソプロピルトリメタクリロイルチタネート、ジイソプロピルイソステアロイル−4−アミノベンゾイルチタネート等)、膜の平滑性を向上させるための界面活性剤(フッ素系、シリコン系、炭化水素系等)及びその他、紫外線吸収剤、酸化防止剤などの各種添加剤を必要に応じて適宜使用することができる。
次に、本発明に用いる着色組成物、感光性着色樹脂組成物及び着色画像形成用感光液の製造法について説明する。
色素は樹脂及び有機溶剤並びに必要に応じて分散剤と混合し、分散させる。このとき、混合物は超音波分散機、三本ロール、ボールミル、サンドミル、ビーズミル、ホモジナイザー、ニーダー等の分散・混練装置を用いて混練することにより分散処理することが好ましい。このとき、色素100重量部に対して樹脂を少なくとも20重量部用いることが好ましい。樹脂が少なすぎると色素の分散安定性が低下する傾向がある。有機溶剤は、分散時の色素及び樹脂の全量100重量部に対して、分散時に少なくとも100重量部用いることが好ましい。100重量部未満では分散時の粘度が高すぎて、特にボールミル、サンドミル、ビーズミルなどで分散する場合には分散が困難になる可能性がある。以上のようにして、着色組成物を製造することができる。
感光性着色樹脂組成物又は着色画像形成用感光液とするには、着色組成物にさらに、光重合性不飽和結合を分子内に1個以上有するモノマ及び光開始剤を混合するが、これらは、この分散処理の前に混合してもよく、分散処理後に混合してもよい。樹脂は前記分散時に全量使用せず、残りを後で、特に着色画像形成用感光液の製造時に混合してもよい。
各成分の使用量は、最終的に前記した感光性着色樹脂組成物又は着色画像形成用感光液における配合割合になるように、前記着色組成物の製造時から調整される。
分散剤としては、ポリカルボン酸型高分子界面活性剤、ポリスルホン酸型高分子界面活性剤等のアニオン系分散剤、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマ等のノニオン系分散剤、アントラキノン系、ペリレン系、フタロシアニン系、キナクリドン系等の有機色素にカルボキシル基、スルホン酸塩基、カルボン酸アミド基、水酸基等の置換基を導入した有機色素の誘導体などがある。色素の分散性や分散安定性が向上し、好ましい。これらの色素分散剤や有機色素の誘導体は、色素100重量部に対して50重量部以下で用いることが好ましい。50重量部を超えると色度がずれる傾向がある。
前記の分散処理に際して、樹脂は、その全量を分散処理時に色素とともに用いてもよく、樹脂の一部を分散処理後に加えてもよい。ただし、分散処理時に樹脂は色素100重量部に対して少なくとも20重量部用いることが好ましい。20重量部未満では色素の分散安定性が低下する傾向がある。
同様に有機溶剤もその全量を分散処理時に色素とともに用いてもよく、有機溶剤の一部を分散処理後に加えてもよい。ただし、有機溶剤は、分散処理時の色素及び樹脂の全量100重量部に対して、分散処理時に少なくとも100重量部用いることが好ましい。100重量部未満では分散処理時の粘度が高すぎて、特にボールミル、サンドミル、ビーズミルなどで分散する場合には分散が困難になる可能性がある。
本発明のカラーフィルタを製造する場合には、赤、緑、青及び黒色等の着色画像に適した各色素系が用いられる。
着色画像形成用材料を用いて基板上へ感光層を形成するには、着色画像形成感光液を基板に直接塗布するか、あるいはその感光液を一旦支持体に塗布して成膜した後、基板に形成するなどして行うことができる。
上記の基板としては、用途により選択されるが、例えば、白板ガラス、青板ガラス、シリカコート青板ガラス等の透明ガラス板、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製シート、フィルム又は板、アルミニウム板、銅板、ニッケル板、ステンレス板等の金属板、その他セラミック板、光電変換素子を有する半導体基板などが挙げられる。これらの基板には予めクロム蒸着等によりブラックマトリックスが形成されているものでもよい。
感光液を基板に塗布する方法としては、ロールコーター塗布、スピンコーター塗布、スプレー塗布、ホエラー塗布、ディップコーター塗布、カーテンフローコーター塗布、ワイヤーバーコーター塗布、グラビアコーター塗布、エアナイフコーター塗布などがある。塗布後、50〜130℃の温度で1〜30分乾燥することが好ましい。このようにして感光性着色樹脂組成物からなる感光層を得ることができる。
このようにして形成された感光層の厚みは、用途によって適宜定まるが、0.1〜300μmの範囲とされることが好ましい。また、カラーフィルタに用いる場合には、0.2〜5μmの範囲とされることが好ましい。
また、支持体上に上記と同様にして感光層を形成することができる。この感光層を前記の基板に形成するには、基板に膜を重ねてローラーを通して圧着する方法がある。このとき、ローラーを少し加熱することが好ましい。また、圧着を減圧下に行うことが好ましい。支持体は、基板に感光層を形成してから剥離することが好ましい。支持体としては、ポリエチレンフィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリエステルフィルム等を用いることができる。
また、他にも、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法などの、印刷法により感光層を形成することができる。
基板上に形成された感光層への露光は、その感光層に活性光線を画像状に照射することにより行うことができる。これにより露光部の膜を硬化させることができる。露光に際し、その膜の表面にポリビニルアルコール等の酸素遮断膜を0.5〜30μmの厚みで形成し、その上から露光してもよい。
活性光線の光源としては、例えば、カーボンアーク灯、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ、蛍光ランプ、タングステンランプ、可視光レーザーなどが好適である。これらの光源を用いてフォトマスクを介したパターン露光や走査による直接描写などを行うことにより画像状に活性光線が照射される。
上記の露光に続いて現像工程を行う。
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム等の無機アルカリ、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、トリエチルアミン、n−ブチルアミン等の有機塩基、又は塩を含む水溶液(アルカリ現像液)、有機溶剤等の現像液を吹き付けるか、現像液に浸漬するなどして未露光部を除去し、画像に対応した硬化膜の着色画像パターンを得ることができる。
現像後、さらに、着色画像パターンをより強固に硬化させるため、ポストベークを行うことが好ましい。ポストベーク温度は、60〜280℃の温度が好ましく、加熱時間は1〜60分間程度が好ましい。
このような着色画像形成工程により着色画像が得られるが、特に、カラーフィルタの製造法においては、着色画像形成工程を緑色の画像形成工程を含む、異なる3〜4色の着色画像について繰り返し行うことが好ましい。例えば、先にクロム蒸着などにより形成したブラックマトリックス上に赤、緑、青の着色画像が形成される。また、黒色の着色画像形成材料を用いてブラックマトリックスを形成した後、赤、緑、青の着色画像が形成される。さらに、赤、緑、青の着色画像を形成した後に、これらの着色画像の隙間に黒色の画像形成材料を用いてブラックマトリックスが形成される。赤、緑、青の着色画像形成順序は任意である。着色画像は各色について画素を形成するようにされる。
次に、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれらによって制限されるものではない。
実施例及び比較例で使用した樹脂の配合表を表1に示す。表1に記載の樹脂A、B及びCの合成方法は、下記のとおりである。
<樹脂Aの合成>
(A)1Lの四つ口フラスコに320gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを秤取り、N2でバブリングしながら、液温を90℃に保った。(B)1Lビーカー内で275gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メタクリロイルオキシトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(日立化成工業(株)製、FANCRYL FA−513M)101.3g、N−シクロヘキシルマレイミド45g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート45gを混合し、N2でバブリングしながら溶解させた。N−シクロヘキシルマレイミドの溶解を確認した後、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル3gを溶解させた。(B)で得られた溶液を(A)の四つ口フラスコ中の90℃のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに3時間かけて連続的に滴下し、その後3時間90℃に保った。
3時間90℃に保っている間、数回に分けて40gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの中にあらかじめ溶解させておいた2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.6gを残存モノマ低減のため添加した。
合計6時間90℃で反応を行なった後、120℃まで液温を上昇させ、その後1時間120℃に保ち、自然冷却し、表1に記載の樹脂Aを得た。樹脂Aの重量平均分子量は、23,000であった。
<樹脂Bの合成>
(A)1Lの四つ口フラスコに320gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを秤取り、N2でバブリングしながら、液温を90℃に保った。(B)1Lビーカー内で275gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メタクリロイルオキシトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(日立化成工業(株)製、FANCRYL FA−513M)101.3g、N−シクロヘキシルマレイミド45g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート45g、メタクリル酸34gを混合し、N2でバブリングしながら溶解させた。N−シクロヘキシルマレイミドの溶解を確認した後、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル3gを溶解させた。(B)で得られた溶液を(A)の四つ口フラスコ中の90℃のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに3時間かけて連続的に滴下し、その後3時間90℃に保った。
3時間90℃に保っている間、数回に分けて40gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの中にあらかじめ溶解させておいた2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.6gを残存モノマ低減のため添加した。
合計6時間90℃で反応を行なった後、120℃まで液温を上昇させ、その後1時間120℃に保ち、自然冷却し、表1に記載の樹脂Bを得た。樹脂Bの重量平均分子量は、23,000であった。
<樹脂Cの合成>
(A)1Lの四つ口フラスコに340gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを秤取り、N2でバブリングしながら、液温を90℃に保った。(B)1Lビーカー内で295gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ベンジルメタクリレート160g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート34g、メタクリル酸34gを混合し、N2でバブリングしながら溶解させた。溶解を確認した後、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル3gを溶解させた。(B)で得られた溶液を(A)の四つ口フラスコ中の90℃のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに3時間かけて連続的に滴下し、その後3時間90℃に保った。
3時間90℃に保っている間、数回に分けて40gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの中にあらかじめ溶解させておいた2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.6gを残存モノマ低減のため添加した。
合計6時間90℃で反応を行なった後、120℃まで液温を上昇させ、その後1時間120℃に保ち、自然冷却し、表1に記載の樹脂Cを得た。樹脂Cの重量平均分子量は、23,000であった。
実施例及び比較例で使用した有機無機複合顔料を表2に示す。
表2に記載の緑複合顔料1(戸田工業(株)製、商品名:デジカラー)は、平均粒子径0.06μmのシリカ微粒子表面に、糊剤で表2に記載の緑色及び黄色顔料を付着させたものであり、その一次粒子の平均粒子径は88nm(0.088μm)である。緑複合顔料2(戸田工業(株)製、商品名:デジカラー)は、平均粒子径0.06μmのシリカ微粒子表面に糊剤で表2に記載の緑色及び黄色顔料を付着させたものであり、その一次粒子の平均粒子径は88nm(0.088μm)である。緑比較顔料1は、表2に記載の緑色及び黄色顔料の混合物であり、平均粒子径は85μmである。緑比較顔料2は、表2に記載の緑色及び黄色顔料の混合物であり、平均粒子径は80μmである。
実施例及び比較例で使用した着色画像形成用感光液組成を表3及び表4に示す。
実施例及び比較例の着色画像形成用感光液の耐熱性評価を表5及び表6に示す。
[実施例1]
(1)着色画像形成用感光液の製造
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート134gに樹脂A:82gと、緑複合顔料1:36g加え、ビーズミルを用いて2時間分散した。
この分散液232gに、樹脂A:41g、モノマとしてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート:10g、光開始剤としてベンゾフェノン:6g、N,N′−テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン:3g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート:60g加えて混合し、表3に示す組成の着色画像形成材料を含む感光液を得た。
(2)着色画像形成用感光液の耐熱性評価
(1)の感光液を、ガラス基板(コーニング社製、商品名7059)上にスピンコート法により塗布し、さらに110℃で5分間乾燥を行い、膜厚2.0μmの膜を形成した。
得られた膜に、超高圧水銀灯によりに100mJ/cmの露光を行った。
露光後の膜を200℃で30分間ポストベークをおこない、色度及びコントラスト比を測定した。
色度測定には、分光光度計V−500(日本分光(株)製)を用いL***表色系で測定を行った。コントラスト比算出のための輝度測定には、輝度計BM−5A(トプコン製)を用いた。
耐熱性:ΔE*(ab)は、上述のとおりに作製した基板を、250℃で1時間加熱処理して測定した。
この評価結果を表5に示す。
[実施例2]
実施例1の(1)着色画像形成用感光液の製造で、使用樹脂を樹脂B(総量:103g=62g+追加分41g)に変更し、プロピレングリコールモノメチルエーテルの量を総量197g(137g+追加分60g)に変更して着色画像形成用感光液を作製した。この組成を表3に示す。
この感光液で、実施例1の(2)着色画像形成用感光液の色度、コントラスト比及び耐熱性評価をおこなった。この評価結果を表5に示す。
[実施例3]
実施例1の(1)着色画像形成用感光液の製造で、使用色素を緑複合顔料2に変更して着色画像形成用感光液を作製した。この組成を表4に示す。
この感光液で、実施例1の(2)着色画像形成用感光液の色度、コントラスト比及び耐熱性評価をおこなった。この評価結果を表6に示す。
[実施例4]
実施例2の(1)着色画像形成用感光液の製造で、使用色素を緑複合顔料2に変更して着色画像形成用感光液を作製した。この組成を表4に示す。
この感光液で、実施例1の(2)着色画像形成用感光液の色度、コントラスト比及び耐熱性評価をおこなった。この評価結果を表6に示す。
[比較例1]
実施例1の(1)着色画像形成用感光液の製造で、使用樹脂を樹脂C(総量:107g=66g+追加分41g)に変更し、プロピレングリコールモノメチルエーテルの量を総量193g(133g+追加分60g)に変更して着色画像形成用感光液を作製した。この組成を表3に示す。
この感光液で、実施例1の(2)着色画像形成用感光液の色度、コントラスト比及び耐熱性評価をおこなった。この評価結果を表5に示す。
[比較例2]
実施例1の(1)着色画像形成用感光液の製造で、使用色素を22gの緑比較顔料1に変更して着色画像形成用感光液を作製した。この組成を表3に示す。
この感光液で、実施例1の(2)着色画像形成用感光液の色度、コントラスト比及び耐熱性評価をおこなった。この評価結果を表5に示す。
[比較例3]
実施例2の(1)着色画像形成用感光液の製造で、使用色素を22gの緑比較顔料1に変更して着色画像形成用感光液を作製した。この組成を表3に示す。
この感光液で、実施例1の(2)着色画像形成用感光液の色度、コントラスト比及び耐熱性評価をおこなった。この評価結果を表5に示す。
[比較例4]
実施例3の(1)着色画像形成用感光液の製造で、使用樹脂として樹脂C(総量:107g=66g+追加分41g)に変更し、プロピレングリコールモノメチルエーテルの量を総量193g(133g+追加分60g)に変更して着色画像形成用感光液を作製した。この組成を表4に示す。
この感光液で、実施例1の(2)着色画像形成用感光液の色度、コントラスト比及び耐熱性評価をおこなった。この評価結果を表6に示す。
[比較例5]
実施例3の(1)着色画像形成用感光液の製造で、使用色素を22gの緑比較顔料2に変更して着色画像形成用感光液を作製した。この組成を表4に示す。
この感光液で、実施例1の(2)着色画像形成用感光液の色度、コントラスト比及び耐熱性評価をおこなった。この評価結果を表6に示す。
[比較例6]
実施例4の(1)着色画像形成用感光液の製造で、使用色素を22gの緑比較顔料2に変更して着色画像形成用感光液を作製した。この組成を表4に示す。
この感光液で、実施例1の(2)着色画像形成用感光液の色度、コントラスト比及び耐熱性評価をおこなった。この評価結果を表6に示す。
Figure 2006322982
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Figure 2006322982
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※コントラスト比は、ガラスレファレンスを10,000として換算
Figure 2006322982
※コントラスト比は、ガラスレファレンスを10,000として換算

Claims (8)

  1. 重量平均分子量(Mw)が3,000〜200,000である樹脂、及び色素を含有する着色組成物において、樹脂が、ジシクロ環又はトリシクロ環を有するモノマ3〜70重量%、水酸基を有するモノマ5〜50重量%及びN−置換マレイミド基を有するモノマ5〜50重量%を含有するモノマ成分を重合して得られる重合体であり、色素が白色無機微粒子表面に有機顔料を付着させた一次粒子の平均粒子径が0.001〜1.0μmである有機無機複合顔料であることを特徴とする着色組成物。
  2. モノマ成分が、カルボキシル基を有するモノマ5〜50重量%を更に含有するものである請求項1に記載の着色組成物。
  3. 請求項1又は2に記載の着色組成物、 光重合性不飽和結合を分子内に1個以上含有するモノマ及び光開始剤を含有する感光性着色樹脂組成物。
  4. 請求項3記載の感光性着色樹脂組成物及び有機溶剤を含有する着色画像形成用感光液。
  5. 請求項3記載の感光性着色樹脂組成物からなる感光層を基板上に形成し、露光現像する着色画像の製造法。
  6. 感光層を請求項4記載の着色画像形成用感光液から形成する請求項5記載の着色画像の製造法。
  7. 請求項5又は請求項6記載の着色画像の製造法により着色画像を形成する工程を含むカラーフィルタの製造法。
  8. 請求項7記載の製造法で作られたカラーフィルタ。
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