JP2006322596A - 軸受複合一方向クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】内輪外周と外輪内周間にスプラグと保持器を組み込み、上記内輪外周と上記外輪内周に円筒状の係合面を形成した一方向クラッチ機構を備え、この一方向クラッチ機構のアキシャル方向両側に上記内輪と上記外輪を支持する一対の転がり軸受を設け、一方の転がり軸受の転動体保持器と上記一方向クラッチ機構の上記保持器とを一体とした軸受複合一方向クラッチにおいて、製造コストを比較的減少させる。
【解決手段】第1転がり軸受20を円筒ころ軸受、第2転がり軸受30を玉軸受とし、第1転がり軸受20の軌道面22a、22bを内輪2の外周と外輪3の内周に形成し、第2転がり軸受30の転動体保持器34と一方向クラッチ機構10の保持器5とを一体とし、係合面6a、6bおよび軌道面22a、22bの径寸を同一として内外輪2、3に一連で形成し、第1転がり軸受20の転動体保持器23をアキシャル方向に位置決めした。
【選択図】図1

Description

この発明は、内輪と外輪との間にスプラグを組込み、そのスプラグの変位によって外輪と内輪の相互間で回転トルクの伝達と遮断とを行うようにした、スプラグタイプの一方向クラッチ機構を備えた軸受複合一方向クラッチに関する。
一般に、内燃機関においては、エンジンのクランクシャフトの回転をベルト伝動装置によりオルタネータ等のエンジン補機の回転軸に伝達して、エンジン補機を駆動するようにしている。
上記のようなエンジン補機の駆動装置においては、エンジンが急減速した場合、エンジン補機の回転軸に取付けられたプーリも同様に急減速しようとする。しかし、エンジン補機がオルタネータの場合、そのオルタネータの回転軸は慣性力が大きいため、その回転軸上に取付けられたプーリは一定の速度で回り続けようとし、クランクシャフト上のプーリとオルタネータの回転軸上のプーリ間に大きな回転速度差が生じ、ベルトの張力が増加して破損し易くなる。
また、クランクシャフトは1回転中において角速度が変動しており、その角速度変動に起因してエンジン補機の回転軸上におけるプーリとベルトの間で滑りが生じ、その滑りによってベルトが摩耗し、耐久性が低下することになる。
そのような不都合を解消するため、エンジン補機の回転軸とプーリとの間に一方向クラッチを組み込み、前記プーリの回転速度が回転軸の回転速度より低下した場合に、一方向クラッチのロック解除によってプーリをフリー回転させ、ベルトの張力増加を防止すると共に、プーリとベルトの相互間における滑りを防止するようにしている。
このような目的に好適な一方向クラッチとしては、図6に示す軸受複合一方向クラッチ60がある(特許文献1参照)。
軸受複合一方向クラッチ60は、プーリPとエンジン補機の回転軸との間に取付けられる一方向クラッチ機構61を備え、この一方向クラッチ機構61のアキシャル方向両側に一対の玉軸受62、63が設けられたものである。
一方向クラッチ機構61は、回転軸に取り付けられる内輪64と、プーリPの内周面に圧入される外輪65と、内輪64と外輪65との間に組み込まれた保持器66と、保持器66のポケット67内に保持されたスプラグ68とを有する。一対の玉軸受62、63は、内輪64と外輪65とを相対回転可能に支持している。一方の玉軸受62の転動体保持器62aは、一方向クラッチ機構61の保持器66と一体化されている。
外輪65は、自動車エンジンのクランク軸のトルクがVリブドベルトおよびプーリPを介して入力されることにより回転する。この時、外輪65の相対回転方向は、入力トルクの微小角速度変動により切り換わることとなる。つまり、外輪65は、微小角速度変動における角速度増加時にはロック方向に相対回転する一方、角速度減少時にはフリー方向に相対回転する。そして、スプラグ68は、外輪65のロック方向の相対回転時には、その相対回転により内外輪64、65間に食い込む方向に傾動して内外輪64、65間のトルク伝達を行う。一方、外輪65のフリー方向の相対回転時には、その相対回転により上記食い込み方向とは逆の方向に傾動して上記トルク伝達を遮断する。
上記外輪65のフリー方向の相対回転時には、スプラグ68と内外輪64、65との間にそれぞれトルク抵抗が生じる。その際、外輪65との間のトルク抵抗よりも内輪64との間のトルク抵抗の方が低いことから、実際には、スプラグ68は内輪64に対してのみ摺動しようとする。つまり、スプラグ68は、内輪64に対し、外輪65の相対回転速度と略同じ速度で公転移動しようとする。
このとき、一方の玉軸受62の転動体保持器62aは、鋼球62bの転動に伴い、外輪65と同じ相対回転方向にこの外輪65よりも遅い相対回転速度で回転している。このため、転動体保持器62aと一体化された一方向クラッチ機構61側の保持器66は、外輪65よりも遅い相対回転速度で回転するようになる。したがって、スプラグ68は、転動体保持器62aおよび保持器66により外輪65に対し相対回転速度の低下する方向に強制的に公転移動させられる。その結果、スプラグ68は外輪65に対しても摺動する一方、スプラグ68の内輪64に対する摺動速度が低下する。つまり、スプラグ68の摩耗は、内外輪64、65の両方に対する摺動によることとなる。
したがって、軸受複合一方向クラッチ60は、スプラグ68の内輪64側の極端な偏摩耗が防止されるので、一方向クラッチ機構61の耐久性を向上させることができる。
特開2001−187931号公報
しかしながら、軸受複合一方向クラッチ60は、高速条件下での安定動作を特に考慮し、一対の玉軸受62、63が設けられているが、各玉軸受62、63の内外輪はそれぞれ独立部材から構成されている。このため、軸受複合一方向クラッチ60は、一対の玉軸受62、63の設置に伴い、部品点数、組立工数が増大しており、製造コストの点で改良の余地があった。
そこで、この発明の目的は、上記のような問題に鑑み、内輪外周と外輪内周間にスプラグと保持器を組み込み、上記内輪外周と上記外輪内周に円筒状の係合面を形成した一方向クラッチ機構を備え、この一方向クラッチ機構のアキシャル方向両側に上記内輪と上記外輪を支持する一対の転がり軸受を設け、一方の転がり軸受の転動体保持器と上記一方向クラッチ機構の上記保持器とを一体とした軸受複合一方向クラッチにおいて、製造コストを比較的減少させることが可能な軸受複合一方向クラッチを提供することにある。
上記の目的を達成するため、この発明は、上記一対の転がり軸受を、円筒状の軌道面を有する第1転がり軸受とラジアル荷重およびアキシャル荷重を支持可能な第2転がり軸受とから構成し、上記第1転がり軸受の上記軌道面を、上記内輪外周と上記外輪内周に形成したことを特徴とする。なお、スプラグは、スプラグタイプの意味であり、繭形のものに限定されない。
この発明の構成によれば、上記一対の転がり軸受の一つを、円筒状の軌道面を有する第1転がり軸受としたので、第1転がり軸受の内外輪を、円筒状の係合面が形成される上記内輪と上記外輪と共通化することが可能になる。
そこで、この発明では、上記第1転がり軸受の軌道面を上記内輪外周と上記外輪内周に形成した構成を採用することにより、上記第1転がり軸受の内外輪を省略した。この分、この発明の軸受複合一方向クラッチは、部品点数、組立工数を減少させることができる。
上記構成において、一対の転がり軸受の両方を円筒状の軌道面を有する転がり軸受から構成すると、上記内輪と上記外輪に作用するアキシャル荷重が確実に支持され難くなり、一方向クラッチ機構の動作が不安定になる恐れがある。
そこで、この発明では、上記一対の転がり軸受の残りの一つを、ラジアル荷重およびアキシャル荷重を支持可能な第2転がり軸受から構成することにより、高速条件下でも上記一方向クラッチ機構の安定動作が確保されるように工夫した。
上記背景の技術で説明したように、上記一方の転がり軸受の転動体および転動体保持器は、上記一方向クラッチ機構の保持器を介して上記スプラグを上記外輪に対し相対回転速度の低下する方向に強制的に公転移動させる作用を果たす。このため、上記一方の転がり軸受の転動体および転動体保持器は、上記一方向クラッチ機構側から複雑な反力を受ける。
したがって、この発明の構成においては、上記第2転がり軸受の転動体保持器と上記一方向クラッチ機構の上記保持器とを一体とした構成を採用することが好ましい。
なお、上記第2転がり軸受の軌道面を上記内輪外周と上記外輪の内周に形成することが許されるのであれば、これにより、上記第2転がり軸受の内外輪も省略することができる。
この発明の構成においては、上記係合面および上記軌道面の径寸を同一とし、上記内外輪に一連で形成した構成を採用するとよい。この構成によれば、上記内輪と上記外輪にセンタレス研削を施し、上記係合面および上記軌道面を一連で形成することが可能になる。センタレス研削によれば、製造時間がより短縮され、上記係合面および上記軌道面の研削精度も一様に保たれるので、軸受複合一方向クラッチの製造が容易になる。
また、上記第1転がり軸受が円筒ころ軸受からなり、上記第2転がり軸受が玉軸受からなる構成を採用することが好ましい。円筒ころ軸受は、円筒状の軌道面を有し、かつ、高速条件下での使用に好適である。また、玉軸受は、ラジアル荷重およびアキシャル荷重を支持可能であり、かつ高速条件下での使用に好適である。したがって、この構成によれば、軸受複合一方向クラッチは、従来と遜色のない高速回転下での使用性を有するものとなる。
この発明の構成では、上記第1転がり軸受の軌道面が円筒状なので、高速条件下で、その転動体保持器がアキシャル方向に比較的不安定になり易い。
そこで、この発明の構成においては、上記第1転がり軸受の転動体保持器をアキシャル方向に位置決めした構成を採用することが好ましい。これにより、上記第1転がり軸受の転動体保持器をアキシャル方向に安定させることができる。
好ましくは、上記第1転がり軸受の転動体保持器がその内周に突片部を有し、上記内輪が、その外周に上記突片部が嵌まった状態で上記第1転がり軸受の転動体保持器をアキシャル方向に位置決めする係合溝を外周に有し、上記第1転がり軸受の転動体保持器が上記内輪外周に対しアキシャル方向に嵌合される際、上記突片部が弾性変形した後に弾性回復により上記係合溝に嵌まるようにした構成を採用するとよい。
この構成によれば、上記突片部と上記係合溝により上記第1転がり軸受の転動体保持器がアキシャル方向に位置決めされる。ここで、上記第1転がり軸受の転動体保持器が上記内輪外周に対しアキシャル方向に嵌合される際、上記突片部が、弾性変形した後に弾性回復により上記係合溝に嵌まるようにしたので、上記第1転がり軸受の転動体保持器を一体の環状体部材で構成することができる。なお、上記第1転がり軸受の転動体保持器は、合せ保持器としてもよいが、部品数が増える点で好ましくない。
より好ましくは、上記第1転がり軸受の転動体保持器が、樹脂から形成されている構成を採用するとよい。この構成によれば、上記第1転がり軸受の転動体保持器の一体成形が可能となり、製造時間がより短縮されると共に、上記第1転がり軸受の転動体保持器の上記内輪外周への圧入嵌合時、上記突片部が上記内輪外周を傷つけ難くなり、さらには、上記突片部の弾性も柔軟に設けることができる。
なお、この発明の構成において、上記転がり軸受、上記円筒ころ軸受、上記玉軸受は、転動体の列数、鍔の有無等を特に限定されるものではない。また、上記第1転がり軸受の転動体を鍔付のものとしたり、上記軌道面に肩を設けたりすることにより、若干のアキシャル荷重を支持させることもできる。
以上に述べたように、この発明の軸受複合一方向クラッチは、上記第1転がり軸受の内外輪が省略できる分だけ部品点数、組立工数が減少するため、製造コストを比較的減少させることができる。
以下、この発明の第1実施形態に係る軸受複合一方向クラッチを図面に基づいて説明する。図1は、第1実施形態に係る軸受複合一方向クラッチのアキシャル方向に平行する方向の縦断面を示す。図2は、図1のII−II線の断面を示す。
図1、図2に示すように、この軸受複合一方向クラッチ1は、プーリPの内周に組み込まれている。プーリPは、例えば、サーペンタインレイアウトのベルト伝動装置において、クランクシャフトに結合された駆動プーリの回転を伝達するVリブドベルトが架けられる従動プーリから構成される。
軸受複合一方向クラッチ1は、回転軸に取付けられる内輪2と、その外側に設けられたプーリPの内周面に圧入される外輪3と、内輪2の外周と外輪3の内周との間に組込まれたスプラグ4と保持器5とを有し、内輪2の外周と外輪3の内周に円筒状の係合面6a、6bが形成された一方向クラッチ機構10を備える。
内輪2と外輪3は、回転軸心が同一とされており、内輪2が回転軸と共回りし、外輪3がプーリPと共回りする状態で相対回転可能とされている。内輪2の外周は、両端部を除いてラジアル方向の径寸が同一となっており、外輪3の内周も同様である。これにより、内輪2の外周と外輪3の内周には、それぞれ相対面し、回転軸心と同一の円筒軸を有する係合面6a、係合面6bが形成されている。なお、上記内輪2、および上記外輪3には、高炭素鋼を用い、係合面6a、係合面6bのみ高周波焼入れを施すと、必要部分にだけ焼入れをすることができ、効率的である。
保持器5は、ナイロン等の樹脂により一体に形成されており、スプラグ4を収めるポケット5aを有する。各ポケット5aの周方向に対向する2つの内壁面のうち、図2のA方向回りの側に位置する内壁面にはそれぞれ弾性部材7が配置されている。弾性部材7は、スプラグ4を図2のB方向回り側に位置する内壁面に向けて押し付けるようになっている。
スプラグ4は、両端に円弧状のカム面4a、4bを有し、弾性部材7により、カム面4aが内輪2の係合面6aに係合し、カム面4bが外輪3の係合面6bに係合する方向に常時付勢されている。この状態から、スプラグ4は、外輪3の相対回転方向に応じて傾動するようになっている。
この一方向クラッチ機構10のアキシャル方向両側には、内輪2と外輪3を支持する一対の転がり軸受20、30が設けられている。一対の転がり軸受20、30は、内輪2と外輪3に作用するラジアル荷重およびモーメント荷重を相対回転可能に支持し、一方向クラッチ機構10に偏荷重が作用することを防止する。
第1転がり軸受20は、単列の円筒ころ軸受からなる。円筒ころ21の軌道面22a、22bは、内輪2の外周と外輪3の内周とに円筒状で形成されている。上記のように、内輪2の外周と外輪3の内周が両端部を除いてラジアル方向の径寸が同一となっているので、内輪2側の軌道面22aは、回転軸心と同一の円筒軸を有し、上記係合面6aとラジアル方向に同径の寸法でアキシャル方向に一連で形成されている。一方、外輪3側の軌道面22bも、回転軸心と同一の円筒軸を有し、上記係合面6bとラジアル方向に同径の寸法でアキシャル方向に一連で形成されている。これにより、円筒ころ21は、内外輪2、3の回転軸心と直交する内外輪2、3間の単一平面上に配置されており、転動体保持器23により一定間隔に保持されるようになっている。
転動体保持器23は、図3に示すように、ナイロン等の樹脂から一体の環状体として形成されている。転動体保持器23は、その内周のアキシャル方向一端縁に突片部24を有する。転動体保持器23のアキシャル方向一端側面には、突片部24のラジアル方向外側に切欠き25が形成されている。
一方、内輪2の外周には、突片部24の嵌まる係合溝26が形成されている。この係合溝26は、突片部24が係合溝26に嵌まった状態で、転動体保持器23をアキシャル方向に位置決めするようになっている。ただし、転動体保持器23は公転するため、突片部24と係合溝26との間には、僅かに隙間が設けられている。
転動体保持器23の内周は、突片部24を除いて内輪2の外周よりも僅かに大径とされている。突片部24は、内輪2の外周のうち、アキシャル方向一端と係合溝26との間の部分の外径よりも小径とされている。これにより、転動体保持器23が内輪2の外周に対しアキシャル方向一端側から嵌合される際、突片部24が、切欠き25側に後退するように(ラジアル方向外側に)弾性変形し、内輪2の外周上を滑りながら係合溝26に達すると、弾性回復により係合溝26に嵌まるようになっている。
なお、突片部24は、内周全周に亘って形成されているが、突起状に形成することもできる。
第2転がり軸受30は、単列の深溝玉軸受からなる。軸受内輪31と軸受外輪32間には、鋼球33を保持する転動体保持器34が組み込まれている。軸受外輪32と軸受内輪31に形成された軌道溝35a、35bは、内外輪2、3の回転軸心と直交する内外輪2、3間の単一平面上に配置されており、内輪2と外輪3に作用するラジアル荷重およびアキシャル荷重を支持するようになっている。
軸受内輪31は、しめしろをもって内輪2の外周に嵌合されており、軸受外輪32は、プーリPの内周に圧入嵌合されている。なお、内外輪2、3に適宜軌道溝35a、35bを形成することにより、軸受内外輪31、32を省略することもできる。
転動体保持器34は、一方向クラッチ機構10の保持器5と一体的に回転可能に連結されている。なお、この軸受複合一方向クラッチ1においては、転動体保持器34と保持器5とを一体に形成することもできる。
上記の軸受複合一方向クラッチ1において、スプラグ4は、外輪3が内輪2に対してロック方向(図2B方向回り)に相対回転したとき、その相対回転によりB方向回りに傾動し、カム面4a、4bが内外輪2、3の係合面6a、6bに食い込み、この状態で内外輪2、3間のトルク伝達を行うようになっている。一方、スプラグ4は、外輪3がフリー方向(図2A方向回り)に相対回転したとき、その相対回転により同図のA方向回りに傾動し、カム面4aが内輪2の係合面6aに対して相対空転することにより摺動する。このとき、転動体保持器34と保持器5は一体で回転するため、転動体保持器34は、鋼球33の転動に伴い、外輪3と同じ相対回転方向にこの外輪3よりも遅い相対回転速度で回転する。このため、保持器5も、外輪3よりも遅い相対回転速度で回転する。その結果、スプラグ4は、転動体保持器34および保持器5により外輪3に対し相対回転速度の低下する方向に強制的に公転移動させられるので、カム面4bも外輪3の係合面6bに対して相対空転することにより摺動し、上記トルク伝達を遮断するようになっている。
上記の軸受複合一方向クラッチ1においては、一方向クラッチ機構10側の保持器と第1転がり軸受20側の転動体保持器とが一体に形成された構成を採用することもできる。図4は、この発明の第2の実施形態に係る軸受複合一方向クラッチ40を示す。以下、軸受複合一方向クラッチ1と同一に考えられる構成は、その説明を省略し、適宜同符号を用いる。
軸受複合一方向クラッチ40は、上記一方向クラッチ機構10の保持器5に代えて、スプラグ4を保持するポケット5aと、円筒ころ21を保持するころポケット41とが形成された保持器42を有し、第2転がり軸受30の転動体保持器43を単独化させたものである。
具体的には、保持器42は、一体樹脂成形品とされており、図5に要部斜視を示すように、ポケット5aの列と、ころポケット41の列とがアキシャル方向に間隔をもって並列した構造となっている。なお、保持器42の内周には、アキシャル方向一端側に突片部24が形成され、アキシャル方向一端側の側面には、切欠き25が形成されている。
保持器42は、外輪3がフリー方向に相対回転したとき、円筒ころ21の転動に伴い、外輪3と同じ相対回転方向にこの外輪3よりも遅い相対回転速度で回転する。したがって、スプラグ4は、保持器42により外輪3に対し相対回転速度の低下する方向に強制的に公転移動させられる。
第1実施形態に係る軸受複合一方向クラッチのアキシャル方向に平行する方向の縦断面図 図1のII−II線の断面図 図1の円筒ころ軸受の転動体保持器の斜視図 第2実施形態に係る軸受複合一方向クラッチのアキシャル方向に平行する方向の縦断面図 図4の一方向クラッチ機構の保持器の斜視図 従来の軸受複合一方向クラッチのアキシャル方向に平行する方向の縦断面図
符号の説明
1、40、60 軸受複合一方向クラッチ
2 内輪
3 外輪
4 スプラグ
5、42 保持器
6a、6b 係合面
10 一方向クラッチ機構
20 第1転がり軸受
30 第2転がり軸受
21 円筒ころ
22a、22b 軌道面
23、34、43 転動体保持器
24 突片部
25 切欠き
26 係合溝
31 軸受内輪
32 軸受外輪
33 鋼球
35a、35b 軌道溝
41 ころポケット

Claims (7)

  1. 内輪外周と外輪内周間にスプラグと保持器を組み込み、上記内輪外周と上記外輪内周に円筒状の係合面を形成した一方向クラッチ機構を備え、この一方向クラッチ機構のアキシャル方向両側に上記内輪と上記外輪を支持する一対の転がり軸受を設け、一方の転がり軸受の転動体保持器と上記一方向クラッチ機構の上記保持器とを一体とした軸受複合一方向クラッチにおいて、上記一対の転がり軸受を、円筒状の軌道面を有する第1転がり軸受と、ラジアル荷重およびアキシャル荷重を支持可能な第2転がり軸受とから構成し、上記第1転がり軸受の上記軌道面を、上記内輪外周と上記外輪内周に形成したことを特徴とする軸受複合一方向クラッチ。
  2. 上記第2転がり軸受の転動体保持器と上記一方向クラッチ機構の上記保持器とを一体とした請求項1に記載の軸受複合一方向クラッチ。
  3. 上記係合面および上記軌道面の径寸を同一とし、上記内外輪に一連で形成した請求項1または2に記載の軸受複合一方向クラッチ。
  4. 上記第1転がり軸受が円筒ころ軸受からなり、上記第2転がり軸受が玉軸受からなる請求項1から3のいずれかに記載の軸受複合一方向クラッチ。
  5. 上記第1転がり軸受の転動体保持器をアキシャル方向に位置決めした請求項1から4のいずれかに記載の軸受複合一方向クラッチ。
  6. 上記第1転がり軸受の転動体保持器がその内周に突片部を有し、上記内輪が、その外周に上記突片部が嵌まった状態で上記第1転がり軸受の転動体保持器をアキシャル方向に位置決めする係合溝を有し、上記第1転がり軸受の転動体保持器が上記内輪外周に対しアキシャル方向に嵌合される際、上記突片部が弾性変形した後に弾性回復により上記係合溝に嵌まるようにした請求項5に記載の軸受複合一方向クラッチ。
  7. 上記第1転がり軸受の転動体保持器が、樹脂から形成されている請求項6に記載の軸受複合一方向クラッチ。
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