JP2006322259A - 建具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 面材を折り曲げて、上下方向または左右方向に延びる飾り部を形成し、この面材を枠体に貼り付ける場合であっても、強度低下を防止する建具を提供すること。
【解決手段】 上下一対の横枠部材14、15、及び、左右一対の縦枠部材16、17で形成された枠体11と、この枠体11の両側面に設けられる面材12、13とを備え、少なくとも一方の面材12に、当該面材12を折り曲げ形成により、上下方向に延びる飾り部25を設け、横枠部材14、15に、飾り部25を収容する収容部30、40を設け、この収容部30、40は、横枠部材14、15の側面14B、15Bの面材対向部32、42を内方に窪ませることによって形成されることを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】 上下一対の横枠部材14、15、及び、左右一対の縦枠部材16、17で形成された枠体11と、この枠体11の両側面に設けられる面材12、13とを備え、少なくとも一方の面材12に、当該面材12を折り曲げ形成により、上下方向に延びる飾り部25を設け、横枠部材14、15に、飾り部25を収容する収容部30、40を設け、この収容部30、40は、横枠部材14、15の側面14B、15Bの面材対向部32、42を内方に窪ませることによって形成されることを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
本発明は、枠体と、この枠体の両側面に設けられた面材とを備える建具に関する。
一般に、上下一対の横枠部材、及び、左右一対の縦枠部材で形成された枠体と、この枠体の両側面に設けられる面材とを備える建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、近年、面材に、この面材を折り曲げて、上下方向または左右方向に延びる、例えば、断面略V字状に凹ませた飾り部を形成し、建具の意匠性の向上を図ったものが提案されている。
この種の建具では、枠体に飾り部を形成した面材を貼り付けようとした場合に、この飾り部が横枠部材または縦枠部材の側面に当接する。これを解消するため、面材の飾り部に対向する横枠部材または縦枠部材の一部を切り欠き、この切り欠いた部分に飾り部を収容して面材を貼り付けている。
特開2005−48484号公報
しかし、従来の建具のように、横枠部材または縦枠部材の一部を切り欠いた場合、この切り欠いた部分において、枠体の強度が低下するため、建具の強度が低下するといった問題があった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、面材を折り曲げて、上下方向または左右方向に延びる飾り部を形成し、この面材を枠体に貼り付ける場合であっても、強度低下を防止する建具を提供することにある。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、面材を折り曲げて、上下方向または左右方向に延びる飾り部を形成し、この面材を枠体に貼り付ける場合であっても、強度低下を防止する建具を提供することにある。
本発明は、上下一対の横枠部材、及び、左右一対の縦枠部材で形成された枠体と、この枠体の両側面に設けられる面材とを備え、少なくとも一方の面材に、当該面材の折り曲げ形成または絞り形成により、上下方向または左右方向に延びる飾り部を設け、横枠部材または縦枠部材に、飾り部を収容する収容部を設け、この収容部は、横枠部材または縦枠部材の側面の面材対向部を内方に窪ませることによって形成されることを特徴とする。
この場合において、収容部が形成される横枠部材または縦枠部材の天面または側面に、面材対向部を窪ませるための切り欠きを設けた構成としても良い。
本発明では、面材の折り曲げ形成または絞り形成より、上下方向または左右方向に延びる飾り部を形成し、この面材を枠体に貼り付ける場合であっても、建具の強度低下を防止できる。
以下、添付図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかるドア(建具)の斜視図であり、図2は、このドア内部に配置される枠体の斜視図である。ドア10は、建物1の開口枠2に、このドア10の吊元側をヒンジ連結して開閉自在に配置されている。このドア10は、枠体11(図2)と、この枠体11の両側面に設けられる鋼板製の面材12、13とを備えて構成されている。枠体11は、上下一対の横枠部材14、15と、左右一対の縦枠部材16、17とを四方枠組みして形成されており、これら各枠部材14〜17は、鋼板材を断面略コ字上に折り曲げて形成されている。
図1は、本実施形態にかかるドア(建具)の斜視図であり、図2は、このドア内部に配置される枠体の斜視図である。ドア10は、建物1の開口枠2に、このドア10の吊元側をヒンジ連結して開閉自在に配置されている。このドア10は、枠体11(図2)と、この枠体11の両側面に設けられる鋼板製の面材12、13とを備えて構成されている。枠体11は、上下一対の横枠部材14、15と、左右一対の縦枠部材16、17とを四方枠組みして形成されており、これら各枠部材14〜17は、鋼板材を断面略コ字上に折り曲げて形成されている。
また、ドア10の戸先側には、このドア10の開閉を行うハンドル21が設けられ、このハンドル21の上部及び下部に、当該ドア10の施錠を行うサムターン22が設けられている。
ドア10の室外側の面材12には、この面材12の上下方向に延びる飾り部25が形成されている。この飾り部25は、図3に示すように、面材12を上下方向に延びる折り曲げ線26A、26Cに沿って山折りするとともに、これら折り曲げ線26A、26Cの間に設けられる折り曲げ線26Bに沿って谷折りすることによって、断面略V字状に凹ませて形成されている。面材12は、この面材12の上端部12Aが略直角に折り曲げられている。この上端部12Aのうち、飾り部25の上方に位置する部分には、切り欠き12Bが設けられており、面材12の折り曲げ形成を容易にできるように構成されている。また、この切り欠き12Bには、キャップ部材27(図1)が配置され、このキャップ部材27は、面材12と上枠部材14との隙間を覆うことにより、美観の向上をはかるとともに、ドア10内部に雨水が浸入するのを防止している。
上枠部材14には、図3に示すように、室外側の面材12を配置した場合に、この面材12の飾り部25を収容する収容部30が形成されている。この収容部30は、上枠部材14の天面14Aに切り欠き31を設けるとともに、当該上枠部材14の側面14Bの面材対向部32を内方に窪ませることによって形成されている。ここで、面材対向部32は、上枠部材14の側面14Bのうち、この上枠部材14に室外側の面材12を貼り付けた場合に、この面材12の飾り部25に対応する部分をいう。本構成では、収容部30は、上枠部材14の天面14Aに略三角形状の切り欠き31を形成し、上記面材対向部32を切り欠き31と略同形状に窪ませているが、面材12の飾り部25を収容できるものであれば、切り欠きは、どのような形状であっても良い。
本構成では、上枠部材14の天面14Aに切り欠き31を形成しているため、上枠部材14の側面14Bの面材対向部32を、上記切り欠き31内に窪ませるように押し曲げた場合であっても、この押し曲げによって、上枠部材14の天面14Aに歪み、変形が生じることが防止される。また、下枠部材15には、図2に示すように、上記上枠部材14と同様に、室外側の面材12を配置した場合に、この面材12の飾り部25を収容する収容部41が形成されている。
次に、上枠部材14に設けられる収容部30の成形手順を説明する。ここでは、上枠部材14を例示するが、下枠部材15に収容部31を成形する場合も同様の手順となる。
図4(A)に示すように、鋼板材100に略三角形状の切り欠き31を形成する。この切り欠き31は、略三角形の切り欠き31の一辺31Aが、鋼板材100の長手方向に延びる一の折り曲げ線28Aと略重なるように形成される。次に、鋼板材100の折り曲げ線28A、28Bに沿って、この鋼板材100を折り曲げ、略コ字状の上枠部材14を形成する。本構成では、上記切り欠き31は、上枠部材14の天面14Aに形成されている。
図4(A)に示すように、鋼板材100に略三角形状の切り欠き31を形成する。この切り欠き31は、略三角形の切り欠き31の一辺31Aが、鋼板材100の長手方向に延びる一の折り曲げ線28Aと略重なるように形成される。次に、鋼板材100の折り曲げ線28A、28Bに沿って、この鋼板材100を折り曲げ、略コ字状の上枠部材14を形成する。本構成では、上記切り欠き31は、上枠部材14の天面14Aに形成されている。
次に、図4(B)に示すように、上枠部材14の側面14Bのうち、当該上枠部材14の天面14Aに切り欠き31が形成された部分、すなわち面材対向部32を、上枠部材14の内方(図中X方向)に押し曲げることによって窪ませる。これにより、図4(C)に示すように、上枠部材14に、面材12の飾り部25を収容する収容部30が形成される。本構成では、収容部30は、上枠部材14の側面14Bの面材対向部32を窪ませているだけであるが、この面材対向部32の上縁部と、切り欠き31の縁部とを溶接等で接続する構成としても良い。
本実施形態によれば、上下一対の横枠部材14、15、及び、左右一対の縦枠部材16、17で形成された枠体11と、この枠体11の両側面に設けられる面材12、13とを備え、室外側の面材12に、当該面材12を折り曲げて形成した、上下方向に延びる飾り部25を設け、横枠部材14、15に、飾り部25を収容する収容部30、40を設け、この収容部30、40は、横枠部材14、15の側面14B、15Bの面材対向部32、42を内方に窪ませることによって形成されているため、横枠部材の一部を切り欠かなくても、枠体11に面材12を貼り付けることができる。このため、従来のように、横枠部材の一部を切り欠く場合に比べて、枠体11の強度低下を防止でき、従って、ドア10の強度低下を防止することができる。
また、本実施形態では、収容部30、40が形成される横枠部材14、15の天面14A、15Aに、面材対向部32、42を窪ませるための切り欠き31、41を設けたため、この面材対向部32、42を窪ませた場合であっても、横枠部材14、15の天面14A、15Aに歪み、変形が生じる事を防止できる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様にすぎず、本発明の範囲内で任意に変形可能である。例えば、本実施形態では、室外側の面材12に飾り部25を設け、この飾り部25を収容する収容部30、40を横枠部材14、15の室外側の側面14B、15Bに形成する構成としているが、これに限るものではなく、図5に示すように、横枠部材51、52の両側に収容部53、54、55及び56を設ける構成としても良い。この構成によれば、室外及び室内側の面材に飾り部を形成することができるため、ドアのデザインの幅を広げることができ、意匠性の向上を図ることができる。また、図6に示すように、横枠部材61、62の両側に収容部63〜66を設ける場合、各収容部63〜66を互い違いに配置する構成としても良い。
また、本実施形態では、横枠部材14、15に収容部30、40を設ける構成としたが、これに限るものではなく、図7に示すように、縦枠部材71、72に収容部73、74を設ける構成としても良い。これによれば、面材を折り曲げて、左右方向に延びる飾り部を形成することができるため、デザインの幅が広がり、意匠性の向上を図ることができる。また、図示は省略したが、上記縦枠部材の両側に収容部を設ける構成としても良い。
また、本実施形態では、横枠部材14、15の天面14A、15Aに面材対向部32、42を窪ませるための切り欠き31、41を設ける構成としているが、これに限るものではなく、図8に示すように、横枠部材81の側面81Bに高さTの切り欠き82を設ける構成としても良い。この場合、切り欠き82の一辺82Aは、一方の折り曲げ線84Aと略重なるように設けられており、この切り欠き82の高さTは、鋼板材150の厚みよりも大きい値に設定されている。このため、横枠部材81の側面81Bの面材対向部83を、横枠部材81の内方に窪ませた場合であっても、面材対向部83の上縁83Aが横枠部材81の天面81Aに当接することがなく、収容部を形成することができる。
また、本実施形態では、横枠部材14,15の天面14A、15Aに切り欠き31、41を形成しているが、これに限るものではなく、図9に示すように、横枠部材91の天面91Aに略V字型の切り込み92を入れる構成としても良い。この場合、切り込み92及び折り曲げ線93とで囲まれた部分94を、横枠部材91の側面91Bに重なるように、折り曲げ線93で折り曲げ、上記部分94及び面材対向部95を横枠部材91の内方に窪ませることによって収容部を形成することができる。
また、本実施形態では、面材12に形成した飾り部25の一例として、断面略V字型に折り曲げる形状について説明したが、これに限るものではなく、断面略コ字形状に折り曲げたり、絞り形成加工によって、丸み形状とする構成としても良い。また、横枠部材14、15に形成される切り欠き31、41は略三角形状に形成したが、面材12の飾り部25よりも大きく切り欠くものであれば、その形状が略四角形状であっても、略半円形状であっても良い。また、本実施形態では、建具の一例として、ドア10に適用した構成について説明したが、これに限るものではなく、引き戸に適用しても良い。
10 ドア(建具)
11 枠体
12、13 面材
14、15 横枠部材
14A、15A 天面
14B、15B 側面
16、17 縦枠部材
25 飾り部
27 キャップ部材
30、40 収容部
31、41、82 切り欠き
32、42 面材対向部
92 切り込み
T 切り欠き高さ
11 枠体
12、13 面材
14、15 横枠部材
14A、15A 天面
14B、15B 側面
16、17 縦枠部材
25 飾り部
27 キャップ部材
30、40 収容部
31、41、82 切り欠き
32、42 面材対向部
92 切り込み
T 切り欠き高さ
Claims (2)
- 上下一対の横枠部材、及び、左右一対の縦枠部材で形成された枠体と、この枠体の両側面に設けられる面材とを備え、
少なくとも一方の面材に、当該面材の折り曲げ形成または絞り形成により、上下方向または左右方向に延びる飾り部を設け、
前記横枠部材または前記縦枠部材に、前記飾り部を収容する収容部を設け、この収容部は、前記横枠部材または前記縦枠部材の側面の面材対向部を内方に窪ませることによって形成されることを特徴とする建具。 - 前記収容部が形成される前記横枠部材または前記縦枠部材の天面または側面に、前記面材対向部を窪ませるための切り欠きまたは切り込みを設けたことを特徴とする請求項1に記載の建具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005147904A JP2006322259A (ja) | 2005-05-20 | 2005-05-20 | 建具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005147904A JP2006322259A (ja) | 2005-05-20 | 2005-05-20 | 建具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006322259A true JP2006322259A (ja) | 2006-11-30 |
Family
ID=37542136
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005147904A Pending JP2006322259A (ja) | 2005-05-20 | 2005-05-20 | 建具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101217510B1 (ko) | 2011-09-30 | 2013-01-02 | 이숙희 | 도어의 제작방법 및 그 제품 |
JP2021113454A (ja) * | 2020-01-20 | 2021-08-05 | Ykk Ap株式会社 | 戸体及び建具 |
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-
2005
- 2005-05-20 JP JP2005147904A patent/JP2006322259A/ja active Pending
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