JP2006322075A - 移動型炉床炉への原料等装入方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動型炉床炉の、その移動炉床上への原料等の装入に当たり、前記移動炉床上に、まず炭材を装入し炭材層を形成し、次いでその炭材層の上層に前記原料と炭材との混合物を装入して混合物層を形成し、その後その混合物層の上から突起を押し付けることにより、前記炭材層にまで達する複数の凹部を形成する。
【選択図】図4
Description
従来の回転炉床炉は、図1に示すように、原料の供給側から排出側に向かって、予熱帯10a、還元帯10bおよび冷却帯10dに区画された環状の炉体10を有し、その炉体内に環状の移動炉床11を回転移動するように配設した構成を有するものである。その回転する移動炉床11上には、たとえば鉄鉱石等の原料と固体還元剤である炭材との混合物が装入される。なお、その原料としては、炭材内装ペレットが好適に用いられる。この炉床11は、表面に耐火物が施工してあるが、たとえば粒状耐火物を堆積させたものであってもよい。そして、この炉体10の上部には、バーナー13が配設してあり、このバーナー13を熱源として、移動炉床11上に堆積させた鉄鉱石等の金属含有酸化物を還元剤介在の下に加熱還元して還元鉄を得るようになっている。なお、図1において、符号14は原料を炉床上へ装入する装入装置、符号15は還元物を排出する排出装置である。
さらに、脈石や灰分を多く含む還元鉄を原料として電気炉の操業を行うと、スラグ塩基度調整のための石灰使用量を多くしなければならず、石灰使用量の増加によるコストの増加とともに、石灰の滓化に必要な熱量増加に伴う電力等のエネルギー使用量の増加を余儀なくされるため、この点からも従来の移動型炉床炉の操業では、できるだけ脈石成分の少ない高品位鉄鉱石のみを使用し、また還元剤についても灰分の少ないものを使用することが必須となっていた。
即ち、本発明は、移動炉床上に、主として粉状の金属含有物等の原料と粉状の固体還元剤からなる炭材とを装入して堆積させ、該移動炉床が加熱炉内を移動する間に、前記原料を加熱還元し、さらに溶融させて還元金属を得る型式の移動型炉床炉の、その移動炉床上への原料等の装入に当たり、
前記移動炉床上に、まず炭材を装入し炭材層を形成し、次いでその炭材層の上層に前記原料あるいは前記原料と炭材との混合物を装入して原料層を形成し、その後その原料層の上から突起を押し付けることにより、前記炭材層にまで達する複数の凹部を形成することを特徴とする移動型炉床炉への原料等装入方法である。
前記移動炉床上に、炭材を装入する炭材装入手段と、移動炉床上に形成された炭材層上に原料あるいは原料と炭材との混合物を装入する原料装入手段と、原料層の上から突起を押し付けてその下層にある前記炭材層にまで達する凹部を形成するための窪み付け装置とで構成されていて、前記窪み付け装置が移動炉床の移動方向に沿う原料装入手段の下流側に設けられていることを特徴とする移動型炉床炉への原料等装入装置である。
一方、固体還元剤,即ち炭材としては、石炭チャー、コークス、一般炭、無煙炭などの炭素含有材料粉を主として使用する。これら粉状原料および粉状炭材はそれぞれ単一種類のものを使用してもよいし、また、各々2種以上のものを混合して使用してもよい。このような金属含有物と固体還元剤を混合して炉床炉用装入物とする。
なお、上記原料中の製鉄ダストや製鉄スラッジなどのように、もともと十分な炭素分を含有する金属含有物の場合、炭材を混合することなくそのまま使用することもできる。また、原料中には、溶融時に還元鉄や灰分の溶融を容易にするために必要最小限の副原料を添加してもよい。このような副原料としては、石灰石、螢石、蛇紋岩、ドロマイトなどが使用できる。さらに、かかる原料は、ブリケットやペレットなどのように塊状化したものを用いてもよい。
そして、金属含有物の溶融が炭材層上で行われるため、溶融したメタルが炉床耐火物の微細な隙間に浸透するような現象もなく、このことによる炉床耐火物の損傷は全く発生しない。
さらにまた、本発明によれば、窪み付けロールの突起高さが、少なくとも炭材層の表層か、それ以上の深くにまで達する程度にしてあるため、凹部の形がより確実に確保されることになり、溶融メタルや溶融スラグの凝集もより確実なものになる。
なお、本発明によれば、凹部を形成する際に、凹部近傍の原料層を押圧しておくので、凹部が形成される瞬間に起こる凹部まわりの盛り上がりを防止することができ、狙いどおりの凹部形状を形成できる。従って、凹部形状の制御性が向上し、その結果として、凝集したメタルやスラグの形状のばらつきが低減し、後工程でのハンドリング性が向上するという効果も得られる。
一般に、還元反応の進行によって溶融生成したメタルおよびスラグは、溶融物の表面張力および重力の作用によって集積する性質があるので、前記炭材層に凹部が形成してあれば、その中に該溶融メタル,溶融スラグが集まりやすく、その凹部を該炭材層上に点在化させておけば、前記メタル等の集積が点状に分散した状態で保持される。この場合において、溶融メタルおよび溶融スラグの体積は、原料である混合物の10〜60%の体積に縮小するため、溶融メタルおよび溶融スラグはそれぞれ凹部内に分離される。
なお、炉内の炉床から排出されたスラグおよびメタルは、例えば、炉外において磁力や風選によってメタルとスラグの分離を行ったり、スラグとメタルとの密度差を利用して選別したりすることにより、分別回収する。
図3は、下層の炭材層1に凹部3を形成するための、発明者らがまず最初に検討した比較例としての装入装置14の一例を示すものである。この装入装置14は、20〜160mm/secの速度で移動する移動炉床11上の移動方向に沿って、炭材ホッパ4と原料ホッパ5とを配設すると共に、その両者の間に窪み付けロール6を配設して構成されている。そして、まず炭材ホッパ4から切り出された炭材が約50mmの厚さで堆積して炭材層1を形造るので、その表面から、胴周面に前記凹部形状に対応する複数の突起6a(高さ約13mm)を設けてなる窪み付けロール6の該突起6aを押し付けて凹部3を形成する。次いで、その凹部3つき炭材層1の表面に、前記原料ホッパ5から金属含有物を主とする原料を10〜25mm厚に切り出して堆積させ、その後、炉床炉の予熱帯に送り込むようになっている。
そして、このような構造の凹部3、即ち炭材層2中に埋没した状態にある原料層2cの存在によって、溶融したメタル等が凹部3内に凝集しやすく、かつ点在化が明確になる。
このような凹部の形成手段としては、上記した窪み付けロールの他に、凸部を有するスタンプを上から押し込む手段や、所定の形状の棒を上から押し込む等、適宜の手段が採用できる。
(装入方法) の実験を行ない、その効果を検証したその報告である。移動炉床11上に、粒径10mm100%のコークスを50mmの層厚で積み付けて炭材層1を形成し、この炭材層1の上に、粒径が−3mm100%の鉱石とコークスとを重量比で80:20に混合した原料を15mmの層厚で積み付け、所定の層厚の原料層2を形成した。その後、前記原料層2の表面に複数の突起6aを設けた窪み付けロール6で、前記原料層2の表層から、炭材層1にまでおよぶ深さの、複数の窪み(凹部3)をつけた。このときの窪み付けロール6は、径が100Aで、突起高さが23mmのものを使用したが、該窪み付けロール6の形状はこれに限定されるものではない。ただし、径は大きい方が好ましく、突起6aの高さは、最終的に炭材層に残存する窪み深さが15mm前後になるような寸法のものがよいことがわかった。また、ロールの周速移動炉床11の走行速度と同じか、それ以下にすることが好ましい。さらに、窪み(凹部)を付ける際に、窪み付けロール6の高さ位置を下げることで、より確実に窪みを形成させることができることもわかった。
2 原料層
3 凹部
4 炭材ホッパ
5 原料ホッパ
6 窪み付けロール
6a 突起
11 移動炉床
Claims (3)
- 移動炉床上に、主として粉状の金属含有物等の原料と粉状の固体還元剤からなる炭材とを装入して堆積させ、該移動炉床が加熱炉内を移動する間に、前記原料を加熱還元し、さらに溶融させて還元金属を得る型式の移動型炉床炉の、その移動炉床上への原料等の装入に当たり、
前記移動炉床上に、まず炭材を装入し炭材層を形成し、次いでその炭材層の上層に前記原料あるいは前記原料と炭材との混合物を装入して原料層を形成し、その後その原料層の上から突起を押し付けることにより、前記炭材層にまで達する複数の凹部を形成することを特徴とする移動型炉床炉への原料等装入方法。 - 突起の押し付けと同時にまたはそれに先立ち、炭材層表面の凹部に対応する原料層を押圧しておくことを特徴とする請求項1に記載の移動型炉床炉への原料等装入方法。
- 移動炉床上に、主として粉状の金属含有物等の原料と粉状の固体還元剤からなる炭材とを装入して堆積させ、該移動炉床が加熱炉内を移動する間に、前記原料を加熱還元し、さらに溶融させて還元金属を得る型式の移動型炉床炉の、その移動炉床上への原料等の装入装置であって、
前記移動炉床上に、炭材を装入する炭材装入手段と、移動炉床上に形成された炭材層上に原料あるいは原料と炭材との混合物を装入する原料装入手段と、原料層の上から突起を押し付けてその下層にある前記炭材層にまで達する凹部を形成するための窪み付け装置とで構成されていて、前記窪み付け装置が移動炉床の移動方向に沿う原料装入手段の下流側に設けられていることを特徴とする移動型炉床炉への原料等装入装置。
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