JP2006321520A - リターナブルラック - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で強度を確保し、太さが細い部材により形成された側枠を有するリターナブルラックを提供する。
【解決手段】曲折部材3cは、等しい長さで、ジグザグに折り返して屈曲し、一方へ曲げる角度と逆方向へ曲げる角度とを等しくし、複数回V字型(トラスと称する場合もある)に曲げることにより複数の二等辺三角形を成すように成型される。上段に配置される曲折部材3cと下段に配置される曲折部材3cとは、同一の形状に成型され、上段と下段の境界線を中心線として線対称に配置される。
【選択図】 図3
Description
本発明は、上下に複数段積み重ねコンテナなどに収納可能なリターナブルラックに関するものである。
従来、自動車の部品などを収納し貨物輸送に使用されるコンテナなどに複数段積み上げて収納し、輸送が完了した場合は、分解してスペースを縮小し回収することができるリターナブルラックが知られている。
特開平10−278929号公報(特許文献1)には、組み立て、分解が可能であり、長方形の底枠(スキッド)の四辺に立設可能な一対の長辺フレームと短辺フレームとを有し、各長辺フレームと短辺フレームは、両端のコーナ支柱の間に複数の補強用トラスを設けているリターナブルラックが開示されている。
特開平10−278929号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたリターナブルラックの長辺フレームおよび短辺フレームは、フレームの両側に垂直に配置されるコーナ支柱やこれらのコーナ支柱の間に配置される垂直な補強支柱を必要とし、これらの支柱は、積載された場合の荷重を支持するために、太い部材が使用されている。よって、リターナブルラックを分解して収納する場合に、各フレームを平伏して積み重ねるため、その積み重ねた高さが高くなり大きな空間を必要とするという問題点があった。
また、上記支柱の他に上辺フレームと下辺フレームとを斜めに連結する補強用トラスなどの多くの種類の部品を必要とし、部品を製作するための労力と時間がかかるとともに、これらの部品を組み合わせて各フレームを形成するためにも労力と時間を要するという欠点もあった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構成で強度を確保し、太さが細い部材により形成された側枠を有するリターナブルラックを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載のリターナブルラックは、矩形の底面を形成する底枠と、その底枠の四方の辺にそれぞれ垂直に立設される外形が矩形の側枠とを備え、組み立て時および非組み立て時において上下に複数段積み重ねることが可能なものであって、前記側枠は、側枠の外形を形成する矩形の四方の枠部材と、一本のパイプ材を複数回V字型に折り曲げることにより複数の二等辺三角形を成す曲折部材とを備え、その曲折部材は、前記四方の枠部材の内側の上段と下段とに連結して配置されるものである。
請求項2記載のリターナブルラックは、請求項1記載のリターナブルラックにおいて、前記上段に配置される曲折部材と、前記下段に配置される曲折部材とは、同一の形状を有し、上段と下段との境界線を中心線として線対称に配置されるものである。
請求項3記載のリターナブルラックは、請求項1または2記載のリターナブルラックにおいて、前記上段に配置される曲折部材と、前記下段に配置される曲折部材との境界線に側枠の水平方向の全長に渡って補強部材を備えている。
請求項4記載のリターナブルラックは、請求項1から3のいずれかに記載のリターナブルラックにおいて、前記曲折部材および側枠の外形を形成する枠部材は、同一且つ同サイズの断面形状を有するパイプ部材により形成されている。
請求項5記載のリターナブルラックは、請求項1から4のいずれかに記載のリターナブルラックにおいて、前記曲折部材と前記枠部材とは、曲接部材を構成するパイプ材の軸に平行な方向の前記曲折部材と前記枠部材との接合部に溶接により接合されるものである。
請求項1記載のリターナブルラックによれば、矩形の底面を形成する底枠と、その底枠の四方の辺にそれぞれ垂直に立設される外形が矩形の側枠とを備え、組み立て時および非組み立て時において上下に複数段積み重ねることが可能なものであって、側枠は、側枠の外形を形成する矩形の四方の枠部材と、一本のパイプ材を複数回V字型に折り曲げることにより複数の二等辺三角形を成す曲折部材とを備え、その曲折部材は、四方の枠部材の内側の上段と下段とに連結して配置されるものである。
よって、上段に配置される曲折部材により、上部からの荷重を強固に受け、更にその荷重を下段に配置される曲折部材により強固に支えることができ、側枠の両側の垂直な支柱の間に補強用の垂直な支柱を設ける必要がなく、強度を確保した上で構成を簡単にすることができるとともに、枠部材や曲折部材の太さを細いものにすることができるという効果がある。
請求項2記載のリターナブルラックによれば、請求項1記載のリターナブルラックの奏する効果に加え、上段に配置される曲折部材と、下段に配置される曲折部材とは、同一の形状を有し、上段と下段との境界線を中心線として線対称に配置されるものである。
よって、上段の曲折部材が形成するV字の頂点部分と下段の曲折部材が形成する逆V字の頂点部分とが対向して配置され、上段に加えられた荷重が下段に形成された逆V字により支持されるので強度が高いという効果がある。
請求項3記載のリターナブルラックによれば、請求項1または2記載のリターナブルラックの奏する効果に加え、上段に配置される曲折部材と、下段に配置される曲折部材との境界線に側枠の水平方向の全長に渡って補強部材を備えているので、側枠の外形の内側に垂直方向の補強部材を備える場合に比べ、部品点数が少なく、構造が簡単で強度を高くすることができるという効果がある。
請求項4記載のリターナブルラックによれば、請求項1から3のいずれかに記載のリターナブルラックの奏する効果に加え、曲折部材および側枠の外形を形成する枠部材は、同一且つ同サイズの断面形状を有するパイプ部材により形成されているので、異なる断面形状または異なるサイズの部材により形成場合に比べ、部材を調達するのが容易であり、且つ製作が容易であるという効果がある。また、同一の部材を用いることにより、側枠全体の強度をバランスよく分散できるので、部材の太さを小さくすることができる。したがって、リターナブルラックを分解し、側枠を底枠上に折り畳んで載置する際の高さを低くすることができるという効果がある。
請求項5記載のリターナブルラックによれば、請求項1から4のいずれかに記載のリターナブルラックの奏する加え、曲折部材と枠部材とは、曲接部材を構成するパイプ材の軸に平行な方向の曲折部材と枠部材との接合部に溶接により接合されるものであるので、パイプ材の軸に垂直な方向の曲折部材と枠部材との接合部に溶接を行う場合に曲折部材あるいは枠部材に発生する歪みを防止することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態によるリターナブルラック1の組み立てた状態の斜視図である。リターナブルラック1は、外形が矩形の底枠2とその底枠2の一対の長辺に立設して組み立てられる2つの長辺側枠3と、一対の短辺に立設して組み立てられる2つの短辺側枠4と、組み立てられた状態で両側の長辺側枠3の上部の枠部材3a(図2参照)を連結する天はり5とを有する。なお、図1においては、リターナブルラック1の組み立てた状態を視認しやすいように、後側に配置される長辺側枠3と短辺側枠4との枠の内側の部材を省略して示している。
リターナブルラック1は、組み立てられた状態で、底枠2を底面とし、2つの長辺側枠3と2つの短辺側枠4とを側面とし、長辺側枠3の上部の枠部材3aと、短辺側枠4の上部の枠部材4a(図2参照)と、両側の長辺側枠3の上部の枠部材3aに架設された天はり5とを上面とする直方体を形成し、内部に輸送する物品が収納される。収納される物品は、直方体の上面を越えない高さに収納され、他の組み立てられたリターナブルラック1と積み重ねることが可能である。
物品を目的地に輸送した後は、天はり5を両側の長辺側枠3の上部の枠部材3aから取り外し、底枠2から、2つの長辺側枠3と2つの短辺側枠4とを取り外し、これらの取外した部材を底枠2の上面に平伏した状態で収容することができる。したがって、目的地から発送地へリターナブルラック1を返送する場合は、リターナブルラック1を収容する容積を小さくすることができる。特に、コンテナなどに収容して輸送する場合には、一つのコンテナの中に多数のリターナブルラック1を収容することができる。
図2は、底枠2の詳細を示す図であり、図2(a)は、底枠2を示す3面図(平面図、正面図および側面図)であり、図2(b)は、図2(a)にA部として示す底枠2のコーナ部の詳細を示す斜視図である。底枠2は、外形が長方形であり、輸送する物品が載置される底鋼板2fを有し、この底鋼板2fのそれぞれの短辺下部に、短辺に沿って角パイプ2bが配置される。底鋼板2fの中央付近には、この角パイプ2bに平行に鋼板により形成されたフォークリフトの爪が挿入されるフォークポケット2aが2列形成される。
底鋼板2fのそれぞれの長辺上面に、長辺に沿って角パイプ2cが配置され、底鋼板2fの4つの角には、コーナ金具2dが形成される。コーナ金具2dは、略長方形の鋼板を直角に折り曲げて形成したもので、組み立て時に、コーナ金具2dの角の内側と角パイプ2cとの間に、長辺側枠3と短辺側枠4との脚部が挿入される。
また、底鋼板2fの短辺の両側で、コーナ金具2dの内側には、短辺側枠4の下部に備えられた固定パイプ4e(図4参照)の内孔に挿入される側枠固定ピン2eが形成されている。この側枠固定ピン2eは、底枠2の短辺の両側に形成され、組み立て時には、短辺側枠下端の両側に設けられた固定パイプ4eの内孔に挿入される。
図3は、長辺側枠3の詳細を示す図である。図3(a)は、長辺側枠3の正面図であり、図3(b)は、図3(a)におけるC部の詳細を示す正面図であり、図3(c)は、図3(b)におけるX−X線断面を示す断面側面図であり、図3(d)は、図3(a)におけるD部の詳細を示す斜視図である。なお、図3(a)におけるB部の詳細については、図5を参照して後述する。
長辺側枠3は、長方形の外形の上辺と下辺を形成する一対の水平に配置される枠部材3aと、長方形の外形の右側辺および左側辺とを形成する一対の垂直に配置される枠部材3bと、これらの枠部材3aおよび3bにより囲まれる外形の内部の上段および下段にそれぞれ配置される一対の曲折部材3cと、これらの曲折部材3cの境界に水平方向(長辺に平行な方向)の全長に渡って配置される補強部材3dとを有する。これらの部材、3a、3b、3c、3dは全て、16mm角であって厚さ1.6mmの角パイプにより形成されている。
下側に配置される枠部材3aには、全長のほぼ1/3の位置の2箇所に、固定金具3eが設けられている。これらの固定金具3eは、鋼板により形成され図3(b)および図3(c)に詳細を示すように、枠部材3aの上面と一方の側面に折り曲げられて固着し、下方に開口して垂下するように成形されている。これらの開口は、長辺側枠3が底枠2に組み付けられた際に、底枠2の角パイプ2cを挟むようにして嵌合される。
曲折部材3cは、等しい長さで、ジグザグに折り返して屈曲し、一方へ曲げる角度と逆方向へ曲げる角度とを等しくし、複数回V字型(トラスと称する場合もある)に曲げることにより複数の二等辺三角形を成すように成型される。上段に配置される曲折部材3cと下段に配置される曲折部材3cとは、同一の形状に成型され、上段と下段の境界線を中心線として線対称に配置される。
このことにより、上段のV字の頂点部分と下段のV字の頂点部分とが対向する位置に配置され、上段にかかる加重がV字の頂点を介して下段のV字の頂点により受けられる。よって、強度が高い長辺側枠3を形成することができる。
図3(d)は、枠部材3aまたは補強部材3dと、曲折部材3dとを溶接により接合した様子を詳細に示す斜視図である。図3(d)に示すように、溶接は、曲折部材3cの軸方向と平行な方向(図においてWで示す)であって、枠部材3aまたは補強部材3dと、曲折部材3dとの接合部に行われる。これは、曲折部材3cの軸方向に垂直な方向から溶接を行うと、その垂直な方向の一方の側面が熱せられ、垂直な方向への歪みが発生するが、曲折部材3cの軸と平行な方向から溶接を行うと歪みの発生を防止することができるためである。
図4は、短辺側枠4の詳細を示す図である。図4(a)は、短辺側枠4の正面図であり、図4(b)は、図4(a)におけるF部の詳細を示す正面図であり、図4(c)は、図4(b)におけるY−Y線断面を示す断面側面図である。なお、図4(a)におけるE部の詳細については、図5を参照して後述する。
短辺側枠4は、長辺側枠3と同様に、長方形の外形の上辺と下辺を形成する一対の水平に配置される枠部材4aと、長方形の外形の右側辺および左側辺とを形成する一対の垂直に配置される枠部材4bと、これらの枠部材4aおよび4bにより囲まれる外形の内部の上段および下段にそれぞれ配置される一対の曲折部材4cと、これらの曲折部材4cの境界に水平方向に、長方形の長辺に渡って配置される補強部材4dとを有する。
図4(b)に詳細(左側の図は正面図、右側の図は側面断面図である)を示すように長方形の下辺を形成する枠部材4aには、前述の通り、その略両端に固定パイプ4eが形成される。この固定パイプ4eも、16mm角であって厚さ1.6mmの角パイプにより形成される。他の部材については、長辺側枠3と同様であるので、その説明を省略する。
図5および図6は、長辺側枠3と短辺側枠4とを組み付ける機構を説明するための図である。図5(a)は、図3に示すBの部分の詳細を示す斜視図であり、図5(b)は、図4に示すEの部分の詳細を示す斜視図である。図6は、長辺側枠3と短辺側枠4とを組み付けた状態を示す組み立て図で、図6(a)は、組み立てた状態の平面図であり、図6(b)は、組み立てた状態の正面図である。
図3に示すように、長辺側枠3の上部枠部材3aの両端には、コーナ金具3fが設けられている。このコーナ金具3fは、図5(a)に示すように、長方形の鋼板を直角に折り曲げ、第1の側板3f2と第2の側板3f3とを形成している。
長辺側枠3の左右の端部であって、組み立てた状態で短辺側枠4の端面に対向する位置に、短辺側枠4に設けられるスライドピン4h(図5(b)参照)が挿入されるスライドピン孔3b1が形成されている。
第1の側板3f2と第2の側板3f3との間の直角な折り目に上部枠部材3aの端部と上部枠部材3aと結合する枠部材3bの角の稜線が嵌合している。コーナ金具3fの上部の辺は、上部枠部材3aの上面より高い位置に形成されている。これは、組み立てられたリターナブルラック1が、上下に積み重ねられる場合、上に載置されるリターナブルラック1の底枠2が、このコーナ金具3fに、嵌め込まれるように形成されているものである。
第1の側板3f2には、上部枠部材3aと平行し、上部枠部材3aと所定の間隔を空けて水平に突出部3f1が設けられている。この突出部3f1は、第1の側板3f2の一部を切断して折り曲げて形成している。
リターナブルラック1が組み立てられた際には、短辺側枠4に形成されるL字部4f3(図5(b)参照)が、突出部3f1と上部枠部材3aとの間に挿入され嵌合されるとともに、スライドピン孔3b1に、スライドピン4hが挿入され、長辺側枠3と短辺側枠4とが固定される。スライドピン孔3b1は、スライドピン4hを挿入しやすいように、その入口にテーパ部を形成している。
図4に示すように、短辺側枠4の上部枠部材4aの両端には、プレート4fが設けられている。このプレート4fは、図5(b)に示すように、長方形の鋼板の左端部をL字状に直角に折り曲げたL字部4f3を形成し、そのL字部4f3の内角に枠部材4bの角の稜線が嵌合している。
上部枠部材4aの先端は、L字部4f3とは、間隔を空けて配置され、プレート4の上端は、上部枠部材4aの上面とは、面一に形成されている。
上部枠部材4aの下側のプレート4fには、プレート4fの一部を切断してプレート4fに垂直に立設板4f1および4f2が形成され、L字部4f3および立設板4f1、4f2には、スライドピン4hの直線状のスライド部4h1を保持する軸孔が形成される。
また、プレート4fのスライドピン4hの直線状のスライド部4h1を保持する軸孔の軸心の延長線上であって、プレート4fの後端部に、スライドピン4hが抜け落ちるのを防止するための、ストッパー4f4が、プレート4fの終端の一部を切断し折り曲げて立設することにより形成される。この折り曲げは、スライドピン4hがL字部4f3および立設板4f1、4f2に形成される軸孔に挿入された後、行われる。
スライドピン4hは、丸棒の鋼材により形成されるもので、スライド部4h1とハンドル部4h2とを有する。スライド部4h1は、プレート4fのL字部4f3と立設板4f1、4f2に形成された軸孔に挿入される直線状の部分であり、これらの軸孔は、立設板4f1および4f2のプレート4fの平面から端面までの距離のほぼ中央に設けられている。したがって、スライドピン4hは、ハンドル部4h1が垂直な方向に位置している場合には、短辺側枠4の厚さ方向の両面の内部に収納される。
また、スライド部4h1のL字部4f3から突出する先端は、面取りが施されている(図6参照)。これは、組み立て時にスライドピン孔3b1に挿入するのを容易にするためである。なお、スライドピン孔3b1の入口にテーパ部を形成した場合には、この面取りを省いてもよい。
スライド部4h1の他方には、U字状に折り曲げられたハンドル部4h2が形成される。このハンドル部4h2は、組み立てや分解時に作業者の手により操作される部分であり、操作が容易なようにU字型に形成される。
スライドピン4hは、丸棒により形成され、L字部4f3と立設板4f1、4f2に形成された軸孔は、丸孔であるため、スライド部4h1は、左右にスライドすることが可能であると同時に、スライド部4h1の軸を中心に、ハンドル部4h2を垂直な位置から水平な位置までほぼ90度の範囲で、揺動することができる。
プレート4fは、上部枠部材4aの物品を収納する内側に形成され、ハンドル部4h2は、短辺側枠4の外側に向かって90度の水平方向へ揺動するように構成されているので、リターナブルラック1の内側に輸送する物品が収納されている場合にも、容易にハンドル部4h2を操作することができる。
リターナブルラック1が分解されている状態から組み立てる場合には、まず、短辺側枠4を底枠2に組み付ける。この時、短辺側枠4の下辺に形成されている両側の固定パイプ4eを底枠2に形成されている側枠固定ピン2eに挿入する。
次に長辺側枠3を底枠2と短辺側枠4に組み付ける。この時、長辺側枠3の下辺に形成されている固定金具3eを、底枠2の角パイプ2cに嵌合し、長辺側枠3の左右両側の枠部材3bの脚部を、底枠2のコーナ金具2dが形成する角の空間に挿入する。
また、この時、短辺側枠4のスライドピン4hは、ストッパー4f4に当接する位置に配置し、この状態で、短辺側枠4のプレート4fに形成されたL字部4f3を長辺側枠3のコーナ金具3fに形成された突出部3f1と上部枠部材4aとの間に挿入する。
そして、スライドピン4hのハンドル部4h2を水平位置まで回転し、スライドピン4hを長辺側枠3に形成されたスライドピン孔3b1に挿入し、スライドピン4hのハンドル部4h2を垂直位置まで回転する。この作業を4つの角において行うことにより、底枠2に、一対の短辺側枠4と一対の長辺側枠3とを組み付けることができる。
図7は、上記のようにして組み立てられた状態で、両側の長辺側枠3の上部枠部材3aに架設する天はり5を示すものである。天はり5は、枠部材3a、3b、曲折部材3c、補強部材3dなどと同じ各部材を所定の長さに切断し、両端をプレスにより成形したものである。図7(a)は、天はりの平面図であり、図7(b)は、天はりの正面図であり、図7(c)は、図7(b)に示すGの部分の詳細を示す詳細図である。図7(c)に示すように、天はり5の両端は、長辺側枠3の上部枠部材3aに嵌合するように下向きに開口した略コの字型に成形される。
この天はり5を、リターナブルラック1の内側に輸送する物品を収納した後、両側の長辺側枠3の上部枠部材3aに架設する。このことにより、輸送中に収容した物品が移動するなどして長辺側枠3を押すようなことがあった場合に、外側に撓むことを防止することができる。
輸送が終了し、物品を目的地で降ろす場合は、先ず天はり5を長辺側枠3の上部枠部材3aから取り外し、物品を取り出す。次に、リターナブルラック1を分解するには、まず、短辺側枠4のスライドピン4hのハンドル部4h2を水平状態にし、スライドピン4hをストッパー4f4に当接するまでスライドする。次に、長辺側枠3の突出部3f1を短辺側枠4のプレート4fのL字型のL字部4f3と上部枠部材4aの端部との間から外し、長辺側枠3を短辺側枠4および底枠2から外す。最後に、短辺側枠4の下部の固定パイプを底枠2の側枠固定ピン2eから外すことにより、短辺側枠4を底枠2から外す。
こうして、外した、短辺側枠4は、底枠2の底鋼板2fの上に平伏しその上に、左右の長辺側枠を重ねる。これらの重ねた高さは、底枠2の角パイプ2cの高さを超えないように形成されている。従って、このように分解して収納した状態で、他の分解し収納したリターナブルラック1を積み重ねることができる。
以上説明したように、本発明によるリターナブルラック1は、長辺側枠3および短辺側枠4は、長方形の外側の枠部材3a、3b、4a、4bの内部に、V字型に複数回屈曲する曲折部材3cまたは4cを上下に連結して配置した。よって、V字を形成する一辺の長さが短く、成型を行うための空間が少なくて済むとともに、部品点数が少なく、強固な側枠を形成することができる。
また、上側の曲折部材と下側の曲折部材とは、その境界線を中心として線対称に配置される。このことにより、上側のV字の頂点と下側の逆V字の頂点とが対向して配置され、上側にかかる荷重が下側で効果的に支えられ、より強固な側枠を形成することができる。
以上、上記実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態では、側枠3,4の外形の枠部材3a、3b、4a、4bの内側に上段と下段に配置される曲折部材3c、4cの境界線に補強部材3d、4dを配置したが、補強部材3d、4dを省き、上段に配置される曲折部材3c、4cのV字の頂点と、下段に配置される曲折部材3c、4cの逆V字の頂点とが結合されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、側枠3,4の外形の枠部材3a、3b、4a、4bの内側に上段と下段に配置される2つの曲折部材3cまたは4cを配置したが、上段、中段、下段にそれぞれ配置するようにしてもよい。
1 リターナブルラック
2 底枠
3 長辺側枠
4 短辺側枠
3a、4a 枠部材
3c、4c 曲折部材
3d、4d 補強部材
5 天はり
2 底枠
3 長辺側枠
4 短辺側枠
3a、4a 枠部材
3c、4c 曲折部材
3d、4d 補強部材
5 天はり
Claims (5)
- 矩形の底面を形成する底枠と、その底枠の四方の辺にそれぞれ垂直に立設される外形が矩形の側枠とを備え、組み立て時および非組み立て時において上下に複数段積み重ねることが可能なリターナブルラックにおいて、
前記側枠は、側枠の外形を形成する矩形の四方の枠部材と、一本のパイプ材を複数回V字型に折り曲げることにより複数の二等辺三角形を成す曲折部材とを備え、その曲折部材は、前記四方の枠部材の内側の上段と下段とに連結して配置されることを特徴とするリターナブルラック。 - 前記上段に配置される曲折部材と、前記下段に配置される曲折部材とは、同一の形状を有し、上段と下段との境界線を中心線として線対称に配置されることを特徴とする請求項1記載のリターナブルラック。
- 前記上段に配置される曲折部材と、前記下段に配置される曲折部材との境界線に側枠の水平方向の全長に渡って補強部材を備えていることを特徴とする請求項1または2記載のリターナブルラック。
- 前記曲折部材および側枠の外形を形成する枠部材は、同一且つ同サイズの断面形状を有するパイプ部材により形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のリターナブルラック。
- 前記曲折部材と前記枠部材とは、曲接部材を構成するパイプ材の軸に平行な方向の前記曲折部材と前記枠部材との接合部に溶接により接合されるものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のリターナブルラック。
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