JP2006321384A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006321384A JP2006321384A JP2005147002A JP2005147002A JP2006321384A JP 2006321384 A JP2006321384 A JP 2006321384A JP 2005147002 A JP2005147002 A JP 2005147002A JP 2005147002 A JP2005147002 A JP 2005147002A JP 2006321384 A JP2006321384 A JP 2006321384A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- polyketone
- pneumatic tire
- layer
- fiber cord
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】 ベルト7のタイヤ半径方向外側に配置され、少なくとも該ベルトの幅方向の各端部を覆う、タイヤ周方向に対し実質的に平行に配列したコードのゴム引き層からなる少なくとも1対のベルト補強層8を備える空気入りタイヤにおいて、
前記ベルト補強層8を構成するコードは、ポリケトンからなるフィラメント束を複数本撚り合わせたポリケトン繊維コードであって、該ポリケトン繊維コードは下記式(I)及び(II):
σ≧-0.01E+1.2 ・・・(I)
σ≧0.02 ・・・(II)
[式中、σは177℃における熱収縮応力(cN/dtex)であり、Eは、25℃における49N荷重時の弾性率(cN/dtex)である]を満たすことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
前記ベルト補強層を構成するコードは、ポリケトンからなるフィラメント束を複数本撚り合わせたポリケトン繊維コードであって、該ポリケトン繊維コードは下記式(I)及び(II):
σ≧-0.01E+1.2 ・・・(I)
σ≧0.02 ・・・(II)
[式中、σは177℃における熱収縮応力(cN/dtex)であり、Eは、25℃における49N荷重時の弾性率(cN/dtex)である]を満たすことを特徴とする。
σ≧-0.01E+1.2 ・・・(I)
σ≧0.02 ・・・(II)
[式中、σは177℃における熱収縮応力(cN/dtex)であり、Eは、25℃における49N荷重時の弾性率(cN/dtex)である]を満たすことが好ましい。
(式中、Aは不飽和結合によって重合された不飽和化合物由来の部分であり、各繰り返し単位において同一でも異なっていてもよい)で表される繰り返し単位から実質的になることが好ましい。
σ≧-0.01E+1.2 ・・・(I)
σ≧0.02 ・・・(II)
[式中、σは177℃における熱収縮応力(cN/dtex)であり、Eは、25℃における49N荷重時の弾性率(cN/dtex)である]を満たすことを要する。
(式中、t及びTは、純度98%以上のヘキサフルオロイソプロパノール及び該ヘキサフルオロイソプロパノールに溶解したポリケトンの希釈溶液の25℃での粘度管の流過時間であり;Cは、上記希釈溶液100mL中の溶質の質量(g)である)で定義される極限粘度[η]が1〜20dL/gの範囲にあることが好ましく、2〜10dL/gの範囲にあることが更に好ましく、3〜8の範囲にあることがより一層好ましい。極限粘度が1dL/g未満では、分子量が小さ過ぎて、高強度のポリケトン繊維コードを得ることが難しくなる上、紡糸時、乾燥時及び延伸時に毛羽や糸切れ等の工程上のトラブルが多発することがあり、一方、極限粘度が20dL/gを超えると、ポリマーの合成に時間及びコストがかかる上、ポリマーを均一に溶解させることが難しくなり、紡糸性及び物性に悪影響が出ることがある。
図1に示す構造のサイズ235/45R17ランフラットタイヤを常法に従って試作した。なお、供試タイヤのベルトは2枚のスチールベルト層から構成され、ベルト補強層8には、表1に示す構造のポリケトン繊維コードをそれぞれ表1に示す打ち込み数で平行に配列しコーティングゴムで被覆して作製したコード/ゴム複合体をそれぞれ適用した。また、前記ポリケトン繊維コードは、上記式(I)及び(II)を満たし、ほぼ100%が式(III)で表される繰り返し単位からなり、繰り返し単位の97モル%以上が1−オキソトリメチレンであるポリケトンからなる。
表1に示す材質、構造のコードを有する補助ベルト層9を、ベルト7のタイヤ半径方向外側で、ベルト7とベルト補強層8との間に配設したこと以外は実施例1と同様にして、図2に示す構造のサイズ235/45R17のランフラットタイヤを試作した。なお、実施例3の補助ベルト層9に適用したポリケトン繊維コードは、上記式(I)及び(II)を満たし、ほぼ100%が式(III)で表される繰り返し単位からなり、繰り返し単位の97モル%以上が1−オキソトリメチレンであるポリケトンからなる。
ベルト補強層8を構成するコードとして、表1に示す材質、構造のコードを用いた以外は実施例1と同様にして、図1に示す構造のサイズ245/40R18のランフラットタイヤを試作した。なお、比較例2のベルト補強層8に適用したポリケトン繊維コードは、上記式(I)及び(II)を満たしていないポリケトン繊維コードであって、式(III)で表される繰り返し単位からなり、Aが主としてエチレン基であるポリケトン(プロピレン約6%含有)からなる。
ベルト補強層8及び補助ベルト層9を構成するコードとして、表1に示す構造のナイロン繊維コードを適用したこと以外は実施例2、3と同様にして、図2に示す構造のサイズ235/45R17のランフラットタイヤを試作した。
ベルト補強層8を2対設けた以外は比較例3と同様にして、図2に示す構造のサイズ235/45R17のランフラットタイヤを試作した。
実施例1、2、比較例1〜3のタイヤの縦ばね及びランフラット耐久性を下記の方法で評価し、表1に示す結果を得た。
250kPaの内圧を充填した供試タイヤの荷重−撓み曲線を測定し、得られた荷重−撓み曲線上のある荷重における接線の傾きを該荷重に対する縦ばね定数とし、比較例1のタイヤの縦ばね定数の値を100として指数表示した。指数値が大きい程、縦ばね定数が大きいことを示す。
供試タイヤに内圧を充填することなく、荷重5.25kN、速度90km/h、温度38℃の環境下でドラム試験を行い、タイヤが故障に至るまでの走行距離を測定し、比較例1のタイヤの故障に至るまでの走行距離を100として指数表示した。指数値が大きい程、故障に至るまでの走行距離が長く、ランフラット耐久性に優れることを示す。
2 サイドウォール部
3 トレッド部
4 ビードコア
5 ラジアルカーカス
6 サイド補強ゴム層
7 ベルト
8 ベルト補強層
9 補助ベルト層
Claims (10)
- 1対のビード部と、1対のサイドウォール部と、両サイドウォール部に連なるトレッド部とを有し、前記1対のビード部間にトロイド状に延在する少なくとも1枚以上のカーカスプライからなるラジアルカーカスと、前記サイドウォール部の前記ラジアルカーカスの内側に配置した1対のサイド補強ゴム層と、該トレッド部の内側に配置された少なくとも2枚以上のベルト層からなるベルトと、該ベルトのタイヤ半径方向外側に配置され、少なくとも該ベルトの幅方向の各端部を覆う、タイヤ周方向に対し実質的に平行に配列したコードのゴム引き層からなる少なくとも1対のベルト補強層を備える空気入りタイヤにおいて、
前記ベルト補強層を構成するコードは、ポリケトンからなるフィラメント束を複数本撚り合わせたポリケトン繊維コードであって、該ポリケトン繊維コードは下記式(I)及び(II):
σ≧-0.01E+1.2 ・・・(I)
σ≧0.02 ・・・(II)
[式中、σは177℃における熱収縮応力(cN/dtex)であり、Eは、25℃における49N荷重時の弾性率(cN/dtex)である]を満たすことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記ベルト補強層の幅は、前記ベルト端から見て20mm以上の幅であることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
- 前記ポリケトン繊維コードは、0.3以上の177℃における熱収縮応力σ(cN/dtex)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記ベルトのタイヤ半径方向外側で、前記ベルトと前記ベルト補強層との間に配置され、少なくとも前記ベルト全体を覆う、タイヤ周方向に対し実質的に平行に配列したコードのゴム引き層からなる少なくとも1枚の補助ベルト層を更に備えることを特徴とする請求項1〜3項のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記補助ベルト層の幅は、前記ベルトの95%〜105%であることを特徴とする請求項4記載の空気入りタイヤ。
- 前記補助ベルト層を構成するコードは、ポリケトンからなるフィラメント束を複数本撚り合わせたポリケトン繊維コードであることを特徴とする請求項5記載の空気入りタイヤ
- 前記補助ベルト層を構成するポリケトン繊維コードは下記式(I)及び(II):
σ≧-0.01E+1.2 ・・・(I)
σ≧0.02 ・・・(II)
[式中、σは177℃における熱収縮応力(cN/dtex)であり、Eは、25℃における49N荷重時の弾性率(cN/dtex)である]を満たすことを特徴とする請求項6記載の空気入りタイヤ。 - 前記補助ベルト層を構成するポリケトン繊維コードは、0.3以上の177℃における熱収縮応力σ(cN/dtex)を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の空気入りタイヤ。
- 前記一般式(III)中のAがエチレン基であることを特徴とする請求項9記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005147002A JP5054899B2 (ja) | 2005-05-19 | 2005-05-19 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005147002A JP5054899B2 (ja) | 2005-05-19 | 2005-05-19 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006321384A true JP2006321384A (ja) | 2006-11-30 |
JP5054899B2 JP5054899B2 (ja) | 2012-10-24 |
Family
ID=37541364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005147002A Expired - Fee Related JP5054899B2 (ja) | 2005-05-19 | 2005-05-19 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5054899B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007168554A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
WO2007108510A1 (ja) * | 2006-03-23 | 2007-09-27 | Bridgestone Corporation | 空気入り安全タイヤ |
US7882878B2 (en) * | 2006-01-04 | 2011-02-08 | Bridgestone Corporation | Radial tire for airplane |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07304312A (ja) * | 1994-05-13 | 1995-11-21 | Bridgestone Corp | 空気入り安全タイヤ |
JP2000198309A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-18 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2001295134A (ja) * | 2000-04-12 | 2001-10-26 | Asahi Kasei Corp | ポリケトン繊維およびポリケトンコード |
-
2005
- 2005-05-19 JP JP2005147002A patent/JP5054899B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07304312A (ja) * | 1994-05-13 | 1995-11-21 | Bridgestone Corp | 空気入り安全タイヤ |
JP2000198309A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-18 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2001295134A (ja) * | 2000-04-12 | 2001-10-26 | Asahi Kasei Corp | ポリケトン繊維およびポリケトンコード |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007168554A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
US7882878B2 (en) * | 2006-01-04 | 2011-02-08 | Bridgestone Corporation | Radial tire for airplane |
WO2007108510A1 (ja) * | 2006-03-23 | 2007-09-27 | Bridgestone Corporation | 空気入り安全タイヤ |
JP2007253826A (ja) * | 2006-03-23 | 2007-10-04 | Bridgestone Corp | 空気入り安全タイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5054899B2 (ja) | 2012-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5072368B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP4849983B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP4375804B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2007168711A (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ | |
JP2007190963A (ja) | 航空機用空気入りラジアルタイヤ | |
JP2006306260A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP4832133B2 (ja) | 空気入り安全タイヤ | |
JP4769613B2 (ja) | 空気入り安全タイヤ | |
JP4375803B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2006315515A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP2007137199A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP5093874B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4734028B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5054899B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4766602B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP4734027B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2008254704A (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP4963878B2 (ja) | 空気入りランフラットラジアルタイヤ | |
JP4966554B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP2007191154A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4953640B2 (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ | |
JP4966552B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP5035952B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP4953639B2 (ja) | 高性能空気入りタイヤ | |
JP2010143293A (ja) | 空気入りタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080508 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110104 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120404 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20120412 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120703 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120730 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |