JP2006321267A - 産業車両の油圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 キックバックの抑制に好適な産業車両の油圧制御装置を提供する。
【解決手段】 油圧ポンプ3から吐出される作動油をプライオリティ流量制御バルブ4により油圧パワーステアリング装置1への作動油量を優先的に分流して供給し且つ荷役制御装置2の荷役制御バルブ10に残りの作動油を分流させて供給し、前記荷役制御バルブ10の非操作時に供給された作動油をタンク8へ排出する経路中に所定の背圧を発生させるオリフィス30を配置するようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、フォークリフトに代表される産業車両の油圧制御装置に関し、特に、油圧パワーステアリング装置と荷役制御装置とに1個の油圧ポンプからの作動油を分流させて夫々供給する産業車両の油圧制御装置に関するものである。
従来から油圧パワーステアリング装置と荷役制御装置とに1個の油圧ポンプからの作動油を分流させて夫々供給する産業車両の油圧制御装置が提案されている(特許文献1、2参照)。
特許文献1では、油圧ポンプから吐出された作動油をパイロット作動負荷感知形プライオリティ流量制御バルブへ導入して一次回路装置としての全油圧パワーステアリング装置とオープンセンタ補助回路としての荷役制御装置とに配分するようにしている。このプライオリティ流量制御バルブは、流入流体のほぼ全部を一次回路装置側に流れるようにバルブスプールを付勢するスプリングを備え、このスプリングは一次回路装置の負荷信号ポートの圧力によって補助され、これらの付勢力に対向させて一次回路側圧力をバルブスプールの反対側端部に導入して、一次回路側で消費される流量低下時に補助回路側への分流量を増量するようにしている。
特許文献2では、上記油圧ポンプを電動の油圧用モータで駆動させるようにしており、ステアリングホイールの操舵角を検出することなく、その操舵速度に応じた流量の作動油をステアリングシリンダに供給するため、タイヤ角センサが検出するタイヤ角から、ステアリングホイールが操舵されるときの操舵輪の操舵速度を求め、この操舵速度に基づいて油圧用モータを制御し、油圧ポンプからプライオリティバルブを介してステアリングシリンダに対し操舵速度に応じた流量の作動油を供給するようにしている。
特許第2645515号公報 特開2004−196110号公報
しかしながら、上記従来例では、図6に示すように、一次回路装置である全油圧パワーステアリング装置101の負荷信号ポート124の圧力変化をプライオリティ流量制御バルブ104のバルブスプール120の端部に導入する負荷信号ライン125に介挿されている制御オリフィス126が、負荷信号ライン125を流れる小流量に対応して極めて小さい内径に形成されているため、全油圧パワーステアリング装置101の操作中に補助回路である荷役制御装置110の荷役操作を急激に中止した場合に、ステアリングホイールへのキックバックが発生する不具合があった。
これは、図6において、荷役操作中は流量制御バルブ104のバルブスプール120はA位置側に移動しているが、荷役操作中止により荷役制御装置110側の圧力が急激に低下したとき、バルブスプール120は全油圧パワーステアリング装置101への供給圧力を維持するためにバルブスプール120をB位置側に移動しようとする。しかしながら、前記制御オリフィス126は極めて小さい内径であるため、バルブスプール120のB位置側への速やかな移動が抑制され、全油圧パワーステアリング101への供給圧力が一時的に低下することに起因する。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、キックバックの抑制に好適な産業車両の油圧制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、油圧ポンプから吐出される作動油をプライオリティ流量制御バルブにより油圧パワーステアリング装置への作動油量を優先的に分流して供給し且つ荷役制御装置の荷役制御バルブに残りの作動油を分流させて供給する産業車両の油圧制御装置であり、前記荷役制御バルブの非操作時に供給された作動油をタンクへ排出する経路中に所定の背圧を発生させるオリフィスを配置するようにした。
したがって、本発明では、油圧ポンプから吐出される作動油をプライオリティ流量制御バルブにより油圧パワーステアリング装置への作動油量を優先的に分流して供給し且つ荷役制御装置の荷役制御バルブに残りの作動油を分流させて供給し、前記荷役制御バルブの非操作時に供給された作動油をタンクへ排出する経路中に所定の背圧を発生させるオリフィスを配置するようにしたため、荷役操作を終了若しくは中止して供給された作動油をタンクへ排出するとき、その排出油量をオリフィスで制限して、荷役制御バルブ側への供給圧力を任意圧力に維持できる。そのため、プライオリティ流量制御バルブの制御遅れがあってもパワーステアリング装置側への供給圧力が維持され、パワーステアリング装置でのキックバックの発生を低減できる。
以下、本発明の産業車両の油圧制御装置を各実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図4は、本発明を適用した産業車両の油圧制御装置の第1実施形態を示し、図1は産業車両としてのフォークリフトの油圧システム図、図2はプライオリティ流量制御バルブおよび荷役制御バルブの詳細を説明する油圧回路図、図3は荷役操作の急激な停止時におけるプライオリティ流量制御バルブの圧力特性のタイムチャート、図4は図2の改良例を示す要部油圧回路図である。
図1において、産業車両の油圧制御装置は、全油圧式のパワーステアリング装置1と荷役装置2とを備えている。パワーステアリング装置1は、油圧ポンプ3、プライオリティ流量制御バルブ4、操舵制御バルブ5、ステアリングシリンダ6等からなる公知の構成である。前記油圧ポンプ3は、荷役装置2の荷役制御バルブ10を介してリフトシリンダ11や図示しないチルトシリンダと、操舵制御バルブ5を介してステアリングシリンダ6と、に作動油を供給する。前記油圧ポンプ3は、駆動走行用にエンジンが搭載されている車両においてはエンジンにより常時駆動され、駆動走行用に電動モータが用いられている車両においては専用の電動モータからなる油圧用モータによりパワーステアリング装置1および/または荷役装置2が作動される都度それらに必要とする流量が確保される回転数で駆動される。
前記プライオリティ流量制御バルブ4は、パワーステアリング装置1側の油圧に基づき、油圧ポンプ3から供給される作動油から、パワーステアリング装置1側の油圧を所定圧に維持するために必要な流量の作動油をパワーステアリング装置1に優先的に供給し、残りの作動油を荷役装置2を作動させる荷役制御バルブ10に供給する。
前記操舵制御バルブ5は、ステアリングホイール7の操舵によって動作し、プライオリティ流量制御バルブ4を介して油圧ポンプ3が供給する作動油を、その操舵速度に応じた流量だけステアリングシリンダ6に対し操舵方向を区別して供給する。ステアリングシリンダ6は両ロッドタイプであって、操舵制御バルブ5から操舵方向を区別して供給される作動油によって動作し、ピストンロッド6Aを操舵方向に応じて変位させ、図示しないナックルアームを操舵方向に応じて回動させ、図示しない操舵輪を左操舵又は右操舵する。
前記プライオリティ流量制御バルブ4は、図2に示すように、油圧ポンプ3からの作動油を、プライオリティ流出ポート21に接続されたパワーステアリング装置1と、過流流出ポート22に接続された荷役制御バルブ10とに分流させるものであり、分流制御のためにバルブスプール20を備え、そのバルブスプール20の位置に応じてパワーステアリング装置1側と荷役制御バルブ10側との分流割合を変更可能としている。バルブスプール20には、油圧ポンプ3から供給される流入流体のほぼ全部をパワーステアリング装置1側に流れるように、バルブスプール20を付勢するスプリング23と、このスプリング23と協同してパワーステアリング装置1の負荷信号ポート24の圧力を負荷信号ライン25および制御オリフィス26を介して導いた負荷圧力による付勢力と、これらの付勢力に対向させて、パワーステアリング装置1で消費される流量低下時に補助回路である荷役制御バルブ10側への分流量を増量するように、パワーステアリング装置1への供給圧力をバルブスプール20の反対側端部にダンピングオリフィス27を介して導入したフィードバック付勢力とが作用する。前記負荷圧力による付勢力は、パワーステアリング装置1への供給圧力を複数の制御オリフィス26を備える負荷信号ライン25を介してパワーステアリング装置1の負荷信号ポート24に接続し、パワーステアリング装置1への供給圧力とパワーステアリング装置1の負荷信号ポート24の負荷圧力とにより複数の制御オリフィス26同士の間に生じる分圧を導入するようにしている。
前記荷役制御バルブ10は、図示例では、産業車両としてのフォークリフトを一例として示しており、チルトシリンダ12を制御するチルト制御バルブ13と、リフトシリンダ11を制御するリフト制御バルブ14とを備え、いずれも操作レバー15A、15Bにより切換操作される。チルト制御バルブ13とリフト制御バルブ12とは、いずれが上流に配列されてもよいが、ここでは、チルト制御バルブ13が上流に配列されたものについて説明する。
前記チルト制御バルブ13は、下流に配置したリフト制御バルブ14へ作動油を供給可能とし且つチルトシリンダ12のシリンダ室への作動油の給排を遮断してチルトシリンダ12をロックする中立位置TNと、下流へのリフト制御バルブ14への作動油の供給を遮断し且つチルトシリンダ12の一方のシリンダ室に作動油を供給し且つ他方のシリンダ室から作動油を排出してチルトシリンダ12により図示しないマストを前傾させる前傾位置TDと、下流へのリフト制御バルブ14への作動油の供給を遮断し且つチルトシリンダ12の他方のシリンダ室に作動油を供給し且つ一方のシリンダ室から作動油を排出してチルトシリンダ12により図示しないマストを後傾させる後傾位置TUとを備え、これらの位置をチルト操作レバー15Aにより切換操作可能となっている。前記前傾位置TDおよび後傾位置TUにおいては、バイパス通路16を経由させてリフト制御バルブ14に作動油を供給可能としている。
前記リフト制御バルブ14は、下流のタンク8への作動油の流れを絞るオリフィス30を備え且つリフトシリンダ11への作動油の給排を遮断してリフトシリンダ11をロックする中立位置LNと、下流への作動油の流れを遮断し且つチルトシリンダ11へ作動油を供給する上昇位置LUと、下流のタンク8への作動油の流れを絞るオリフィス31を備え且つリフトシリンダ11から作動油を排出する下降位置LDとを備え、これらの位置をリフト操作レバー15Bにより切換操作可能となっている。オリフィス30、31は、通過流量に対して目的とする背圧を発生する内径であればよく、例えば、1〜5mmの内径を備えるように構成される。なお、リフトシリンダ11とリフト制御バルブ14との間には、遮断弁17が介挿され、この遮断弁17は下降ソレノイドバルブ18が下降禁止位置にあるときには遮断状態を維持し、下降ソレノイドバルブ18が下降許可位置にあるときには解放状態に切換えられる。前記下降ソレノイドバルブ18は、図示しないコントローラにより切換操作可能となっている。
以上の構成になる産業車両の油圧制御装置の動作について以下に説明する。
エンジン駆動車両においては、イグニッションキーによりエンジンが始動されると油圧ポンプ3が駆動され、吐出された作動油はプライオリティ流量制御バルブ4へ供給され、プライオリティ流量制御バルブ4はパワーステアリング装置1と荷役制御バルブ10とに分流して作動油を供給する。この場合、ステアリングホイール7が操舵中でないため、パワーステアリング装置1で消費される流量は最小流量に抑制されて負荷信号ポート24からの負荷信号圧も低圧に維持される一方、パワーステアリング装置1への供給圧力が上昇するため、プライオリティ流量制御バルブ4のバルブスプール20はA位置に付勢され、大部分の作動油は荷役制御バルブ10へ供給される。
荷役制御バルブ10が非操作状態であるため、荷役制御バルブ10へ供給された作動油は、チルト制御バルブ13および/またはリフト制御バルブ14の中立位置に設けたオリフィス30を流通してタンク8に還流する。オリフィス30の上流には、オリフィス30の流路抵抗により通過する流量に対応した背圧が発生する。この背圧は、エンジンがアイドリング状態で回転して油圧ポンプ3を比較的低回転で駆動しているため、低圧に保たれる。
モータ駆動車両においては、メインキーが投入されても、ステアリングホイール7と荷役装置2とが非操作状態であるため油圧用モータは回転開始されることがなく、油圧ポンプ3によるプライオリティ流量制御バルブ4への作動油の供給が開始されない。メインキーの投入により油圧用モータを比較的低回転(最小回転数による)でアイドル回転させるものにおいては、エンジン駆動車両と同様にプライオリティ流量制御バルブ4にポンプ3からの少量の作動油が供給され、プライオリティ流量制御バルブ4はパワーステアリング装置1と荷役制御バルブ10とに分流させて作動油を供給する。
図示しない前後進レバーが中立位置から前進位置又は後進位置に切換えられ、アクセルペダルが踏込み操作されると、エンジン駆動車両においては、図示しない変速機・終減速器を介して駆動車輪が駆動して車両を前進又は後進させて車両を走行させる。エンジン回転数の上昇に応じて油圧ポンプ3の吐出流量も増加され、プライオリティ流量制御バルブ4は荷役制御バルブ10への分流量を増加させ、前記荷役制御バルブ10のオリフィス30による背圧も流量の増加につれて上昇する。
モータ駆動車両においては、走行用モータが図示しない変速機・終減速器を介して駆動車輪が駆動して車両を前進又は後進させて車両を走行させる。しかしながら、ステアリングホイール7と荷役装置2とが非操作状態であるため油圧用モータは回転開始されることがなく、油圧ポンプ3によるプライオリティ流量制御バルブ4への作動油の供給が開始されない。メインキーの投入により油圧用モータを比較的低回転(最小回転数による)でアイドル回転させるものにおいては、エンジン駆動車両と同様にプライオリティ流量制御バルブ4にポンプ3からの少量の作動油が供給され、プライオリティ流量制御バルブ4はパワーステアリング装置1と荷役制御バルブ10とに分流させて作動油を供給する。
車両の直進中にステアリングホイール7が操舵されると、エンジン駆動車両においては、パワーステアリング装置1で消費される流量が増加し、負荷信号ポート24からの負荷信号圧もステアリングホイール7の操作速度に応じて低圧から上昇する。このため、プライオリティ流量制御バルブ4のバルブスプール20はB位置からA位置に付勢され、パワーステアリング装置1へ供給する作動油量を増量させる一方、荷役制御バルブ10へ供給される作動油量をその分だけ減少させる。パワーステアリング装置1に供給された作動油は、操舵制御バルブ5を介してパワーステアリングシリンダ6を作動させて、操舵輪をステアリングホイール7の操舵に応じて転舵させる。
モータ駆動車両においては、操舵速度を検出するセンサがステアリングホイール7もしくは操舵輪の操舵角センサを備え、これらセンサにより検出した操舵速度に応じて油圧用モータが回転され、油圧ポンプ3から操舵速度に応じた吐出量の作動油をプライオリティ流量制御バルブ4に供給する。プライオリティ流量制御バルブ4はその全量の作動油をパワーステアリング装置1に供給して操舵制御バルブ5を介してパワーステアリングシリンダ6を作動させて、操舵輪をステアリングホイール7の操舵に応じて転舵させる。
いずれかの荷役レバー15が操作されると、図示しないが、荷役レバー15の操作量を検出する操作量センサが車両には設置されており、エンジン駆動車両においては、そのときの操作量に基づいてエンジン回転数が増加され、油圧ポンプ3から吐出される作動油の流量が増量されてプライオリティ流量制御バルブ4に供給される。
モータ駆動車両においては、そのときの操作レバー15の操作量に基づいて油圧用モータの回転数を上昇させる。そして、荷役レバー15の操作量に応じた流量の作動油を油圧ポンプ3からプライオリティ流量制御バルブ4に供給する。
前記プライオリティ流量制御バルブ4は、ステアリング装置1側の負荷ポート24の圧力が変化しないことから、ステアリング装置1に供給する作動油量を増大させず、荷役装置2の荷役制御バルブ10に供給する作動油の流量を、荷役レバー15の操作量に応じて増大させる(図2中のA位置側に付勢される)。その結果、操作された荷役レバー15の操作量に応じた流量の作動油がチルト制御バルブ13もしくはリフト制御バルブ14から制御されるチルトシリンダ12もしくはリフトシリンダ11等の荷役機器の油圧シリンダに供給され、荷役レバー15の操作量に応じた動作速度で荷役装置2が作動する。
以上のように、パワーステアリング装置1と荷役装置2との両者が操作されている状態から荷役装置2の操作が停止された場合には、荷役レバー15の操作量がゼロとなる。エンジン駆動車両においては、荷役レバー15の操作量がゼロとなることによりエンジン回転数を荷役装置2作動中に対して回転低下され、油圧ポンプ3からプライオリティ流量制御バルブ4に供給する作動油量を減少させる。モータ駆動車両においても、荷役レバー15の操作量がゼロとなることにより油圧用モータの回転数を荷役装置2の作動中に対して回転低下させ、油圧ポンプ3からプライオリティ流量制御バルブ4に供給する作動油量を減少させる。
また、荷役装置2の操作の停止は、チルト制御バルブ13および/またはリフト制御バルブ14の中立位置TN、LNへの切換を意味し、荷役制御バルブ10への供給圧(プライオリティ流量制御バルブ4への油圧ポンプ3よりの供給圧でもある)は、図3に実線で示すように、夫々の制御バルブ13、14の中立位置TN、LNに設置されているオリフィス30により徐々に低下し、最終的にオリフィス30の内径と通過流量とで設定される設定背圧値となるよう低下される。図3において、破線で示す荷役制御バルブ10への供給圧は、夫々の制御バルブ13、14の中立位置TN、LNにオリフィス30を設置していない場合を示し、この場合には、荷役制御バルブ10への供給圧(プライオリティ流量制御バルブ4への油圧ポンプ3よりの供給圧)は急激にゼロに低下される。
プライオリティ流量制御バルブ4は、前記荷役制御バルブ10への供給圧(プライオリティ流量制御バルブ4への油圧ポンプ3よりの供給圧でもある)の低下と負荷圧力の相対的な増加とに連動して、荷役制御バルブ10側に供給する作動油量を増大させたA位置側からパワーステアリング装置1への油量を確保するB位置側へバルブスプール20を復帰させるよう付勢する必要がある。しかしながら、このバルブスプール20のB位置への復帰は、バルブスプール20の端部に加わるパイロット圧によるものであり、且つ、供給圧力の低下はダンピングオリフィス27により時間遅れを伴ってそのパイロット圧を低下させ、負荷ポート24の圧力の相対的な増加は制御オリフィス26により応答が抑制されているため、時間遅れをもって移動する。
このため、荷役制御バルブ10の夫々の制御バルブ13、14の中立位置TN、LNにオリフィス30が設置されていない場合においては、前記荷役制御バルブ10への供給圧の低下に連動して、図3の破線で示すように、パワーステアリング装置1への供給圧も低下させ、プライオリティ流量制御バルブ4のバルブスプール20のB位置への切換え完了と共にパワーステアリング装置1への供給圧力が必要とする圧力値に復帰される。この一時的な供給圧力の低下は、パワーステアリング装置1のアシスト力の一時的な低下を招き、ステアリングホイール7の操作力を一時的に増加させるキックバックを発生させる。
しかしながら、荷役制御バルブ10の夫々の制御バルブ13、14の中立位置TN、LNにオリフィス30が設置されている本実施形態においては、前記荷役制御バルブ10への供給圧の低下が緩慢となり、図3の実線で示すように、パワーステアリング装置1への供給圧の低下もごく僅かなものとでき、プライオリティ流量制御バルブ4のバルブスプール20のB位置への切換え完了と共にパワーステアリング装置1への供給圧力が必要とする圧力値に復帰される。従って、パワーステアリング装置1のアシスト力の一時的な低下を招くことを避けることができ、ステアリングホイール7の操作力を一時的に増加させるキックバックの発生も抑制することができる。
ステアリングホイール7の操作が停止されると、エンジン駆動車両においては、ステアリングホイール7が操舵中でないため、パワーステアリング装置1で消費される流量は最小流量に抑制されて負荷信号ポート24からの負荷信号圧も低圧に維持される一方、パワーステアリング装置1への供給圧力が上昇するため、プライオリティ流量制御バルブ4のバルブスプール20はA位置に付勢され、大部分の作動油は荷役制御バルブ10へ供給される。
モータ駆動車両においては、ステアリングホイール7と荷役装置2とが非操作状態となるため油圧用モータは回転停止され、油圧ポンプ3によるプライオリティ流量制御バルブ4への作動油の供給が停止される。
また、荷役装置2のみが作動される場合には、エンジン駆動車両においては、ステアリングホイール7が操舵中でないため、パワーステアリング装置1で消費される流量は最小流量に抑制されて負荷信号ポート24からの負荷信号圧も低圧に維持される一方、パワーステアリング装置1への供給圧力が上昇するため、プライオリティ流量制御バルブ4のバルブスプール20はA位置に付勢され、大部分の作動油は荷役制御バルブ10へ供給される。そして、いずれかの荷役レバー15のそのときの操作量に基づいてエンジン回転数が増加され、油圧ポンプ3から吐出される作動油の流量が増量されてプライオリティ流量制御バルブ4に供給される。
モータ駆動車両においては、油圧用モータの回転が開始され、そのときの操作レバー15の操作量に基づいて油圧用モータの回転数を上昇させる。そして、荷役レバー15の操作量に応じた流量の作動油を油圧ポンプ3からプライオリティ流量制御バルブ4に供給する。
前記プライオリティ流量制御バルブ4は、ステアリング装置1側の負荷ポート24の圧力が変化しない、または、ステアリングホイール7が操作されていないことから、ステアリング装置1に供給する作動油量を最小限とし、荷役装置2の荷役制御バルブ10に供給する作動油の流量を、荷役レバー15の操作量に応じて増大させる(図2中のA位置側に付勢される)。その結果、操作された荷役レバー15の操作量に応じた流量の作動油がチルト制御バルブ13もしくはリフト制御バルブ14から制御されるチルトシリンダ12もしくはリフトシリンダ11等の荷役装置2の油圧シリンダに供給され、荷役レバー15の操作量に応じた動作速度で荷役装置2が作動することができる。
図4は図2に示す産業車両の油圧制御装置の改良例を示す要部油圧回路図である。図4に示す荷役制御バルブ10においては、プライオリティ流量制御バルブ4より供給する作動油供給ラインの荷役制御バルブ10の上流から分岐してタンク8へ還流するバイパス通路32を設け、このバイパス通路32にアンロードバルブ33を配置したものである。前記アンロードバルブ33は、バイパス通路32を開放する開位置とバイパス通路32を閉じる閉位置とを備え、バルブスプリング34により開位置に付勢する一方、ソレノイド35の作動により閉位置に切換えることができるようにしたものである。
この油圧制御装置は、荷役レバー15の操作中においては、荷役レバー15の操作量センサに応じてソレノイド35を作動させてアンロードバルブ33を閉位置に作動させて、必要な荷役操作圧力を確保する一方、荷役レバー15の操作が終了・中止された場合(中立位置TN、LN)には、任意に設定した所定の時間だけディレイ後にソレノイド35の励磁を解除して、アンロードバルブ33を開位置に切換えるよう作動させる。
図4の構成になる油圧制御装置では、エンジン駆動車両において、常時、荷役制御バルブ10側に作動油が流れているため、荷役制御バルブ10に中立オリフィス30を設けると、荷役操作をしていない状態においても背圧を発生させて、無駄な圧損が発生し続ける。しかしながら、荷役操作をしていない時には、アンロードバルブ33を開位置として供給する作動油を直接タンク8へ還流させることで、この圧損の発生を防止することができる。
また、荷役操作を終了・中止時にアンロードバルブ33を閉位置から開位置に切換えるタイミングにディレイを入れることで、操作終了後のディレイの間は、荷役操作の終了・中止(スプールを中立に戻す)の場合の急激な荷役圧力低下を防止でき、パワーステアリング装置1のキックバックの発生も低減できる。
また、モータ駆動車両においても、油圧用モータをパワーステアリング装置1への作動油供給のために、常時回転させている形式の産業車両では、エンジン駆動車両と同じように有効に圧損の発生を低減できる。
なお、上記実施形態において、荷役制御バルブ10のチルト制御バルブ13またはリフト制御バルブ14のいずれか一方の荷役制御バルブ10の中立位置にオリフィス30を設けるものについて説明しているが、図示していないが、チルト制御バルブ13およびリフト制御バルブ14の両者の中立位置にオリフィス30を設けるものであってもよく、また、更に複数の荷役制御バルブ10がシリーズに配列されているものにおいては、複数の荷役制御バルブ10の中立位置にオリフィス30を設けるものであってもよい。この場合においては、そのオリフィス30の内径は、シリーズに接続されたオリフィス30の全てにより必要な背圧値が得られるようにすればよく、1個のみのオリフィス30を用いる場合に比較して、オリフィス30前後の圧力差を小さくすることができる。このことは、荷役操作時に荷役制御バルブ10のスプールの流体力が発生して荷役レバー15の操作に引っ掛りが起きる場合には、複数のスプールに中立オリフィス30を設け、その夫々のオリフィス30を中径オリフィスとすることで、流体力の影響を小さくできる。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)油圧ポンプ3から吐出される作動油をプライオリティ流量制御バルブ4により油圧パワーステアリング装置1への作動油量を優先的に分流して供給し且つ荷役制御装置2の荷役制御バルブ10に残りの作動油を分流させて供給し、前記荷役制御バルブ10の非操作時に供給された作動油をタンク8へ排出する経路中に所定の背圧を発生させるオリフィス30を配置するようにしたため、荷役操作を終了若しくは中止して供給された作動油をタンク8へ排出するとき、その排出油量をオリフィス30で制限して、荷役制御バルブ10側への供給圧力を任意圧力に維持できる。そのため、プライオリティ流量制御バルブ4の制御遅れがあってもパワーステアリング装置1側への供給圧力が維持され、パワーステアリング装置1でのキックバックの発生を低減できる。
(イ)荷役制御バルブ10は供給された作動油を中立位置において順次通過させるオープンセンタ形式に構成され、前記オリフィス30は荷役制御バルブ10の中立位置において荷役制御バルブ10を通過する作動油に対して所定の背圧を発生させるよう配置したため、荷役制御バルブ10が中立位置に切換えられた時点での供給圧力の急激な低下を抑制でき、プライオリティ流量制御バルブ4の制御遅れがあってもパワーステアリング装置1側への供給圧力が維持され、パワーステアリング装置1でのキックバックの発生を低減できる。
(ウ)荷役制御バルブ10は、複数が直列に配置され、夫々の中立位置において供給された作動油を順次通過させるオープンセンタ形式に構成され、前記オリフィス30は各荷役制御バルブ10の中立位置において夫々荷役制御バルブ10を通過する作動油に対して順次所定の背圧を発生させるよう配置すると、複数の荷役制御バルブ10に中径の中立オリフィス30を設けることができ、流体力の影響を小さくでき、荷役操作レバー15の引っ掛りが起きることを解消できる。
(エ)荷役制御バルブ10の上流側から分岐してタンク8に連通するバイパス通路32を設け、バイパス通路32中に荷役制御バルブ10の操作中は閉弁し、荷役制御バルブ10の中立位置への切換え操作時に所定の時間遅れをもって開くアンロードバルブ33を配置すると、エンジン駆動車両では、常時、荷役制御バルブ10側に作動油が流れているため、中立オリフィス30が存在すると、荷役操作をしていない状態では、無駄な圧損が発生しつづけるが、荷役操作をしていない時はアンロードバルブ33を開とし、直接タンク8にリターンさせて前記圧損の発生を防止できる。また、荷役操作の中止でアンロードバルブ33を閉状態から開状態にするとき、所定時間だけディレイを入れることで、荷役操作中止(スプールを中立に戻す)にときの急激な荷役圧力低下を防止でき、パワーステアリング装置1のキックバックも低減できる。また、モータ駆動車両でも油圧用モータをパワーステアリング装置1のためにほぼ常時回転させているものでは、エンジン駆動車両と同じように有効に圧損の発生を低減できる。
(第2実施形態)
図5は、本発明を適用した産業車両の油圧制御装置の第2実施形態を示す要部の油圧回路図である。本実施形態においては、プライオリティ制御バルブから過流流出ポートに接続される荷役制御バルブの構成を変更したものである。なお、図1〜図4と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図5において、荷役制御バルブ10として、荷役ロードセンシングタイプの荷役制御バルブを用いており、図2および図4に示すオープンセンタタイプの荷役制御バルブ10に比較して、中立位置LNにおいて油圧供給ラインのポートを閉じて下流に流通させない構成としている。また、荷役制御バルブ10への油圧供給ライン中に荷役制御レバー15の操作に応答してタンク8へ作動油を還流させるリターン通路41を遮断するセンシングバルブ40を配置している。
前記センシングバルブ40は、荷役制御バルブ10が操作されているときに選択される作動位置Sと、荷役制御バルブ10が操作されていないときに選択されるリターン位置Rと、を備える。作動位置Sでは、プライオリティ流量制御バルブ4と各荷役制御バルブ10とを繋ぐ油圧供給ラインを連通させ且つリターン通路41を閉じており、リターン位置Rでは、プライオリティ流量制御バルブ4と各荷役制御バルブ10とを繋ぐ油圧供給ラインを連通させ且つリターン通路41を開くよう構成している。また、リターン位置Rではリターン通路41へ分岐した通路部分にオリフィス42を配置している。このオリフィス42はセンシングバルブ40のリターン位置Rに設けることなく、その下流のリターン通路41に設けるようにしてもよい。
前記センシングバルブ40は、スプリング43およびいずれかの荷役制御バルブ10が操作されていることを示すパイロット圧により作動位置Sが選択されるよう付勢され、プライオリティ制御バルブ4との間の圧力によりリターン位置Rが選択されるよう付勢される。
前記パイロット圧は、荷役制御バルブ10が操作されて作動油が荷役装置2へ供給されることに連動して圧力上昇し、荷役制御バルブ10が中立位置LNに切換えられるとドレインされて圧力低下するよう構成される。複数の荷役制御バルブ10がある場合には、いずれかの荷役制御バルブ10が操作されてもそのパイロット圧がセンシングバルブ40に到達するようパイロット回路44中にシャトル弁45が配置される。
また、図5に示す油圧制御装置では、操作レバー15が操作されていることを検出する操作量センサよりの信号に基づき、操作量がゼロとなっている場合に作動して、プライオリティ流量制御バルブ4からの作動油をセンシングバルブ40および荷役制御バルブ10をバイパスしてタンク8へ還流させるバイパス通路32およびアンロードバルブ33が配置されている。このアンロードバルブ33は、図4に示すアンロードバルブ33と同様のタイミングで作動するよう構成している。その他の構成は、第1実施形態の図2に示す油圧制御装置と同様に構成されている。
以上の構成になる油圧制御装置において、パワーステアリング装置1と荷役装置2との両者が操作されている状態では、エンジン駆動車両においては、パワーステアリング装置1の負荷信号ポート24からの負荷信号圧がステアリングホイール7の操作速度に応じて上昇しており、プライオリティ流量制御バルブ4はパワーステアリング装置1へ供給する作動油量を確保して、操舵制御バルブ5を介してパワーステアリングシリンダ6を作動させて、操舵輪をステアリングホイール7の操舵に応じて転舵させる。
荷役制御バルブ10においては、操作レバー15が操作されて荷役制御バルブ10が中立位置LNから荷役操作位置に切換えられているため、アンロードバルブ33が閉じられ、パイロット圧が上昇してセンシングバルブ40を作動位置Sに切換えて、プライオリティ流量制御バルブ4から供給される作動油を操作されている荷役制御バルブ10に供給する。また、そのときの操作レバー15の操作量に基づいてエンジン回転数が増加され、油圧ポンプ3から吐出される作動油の流量が増量されてプライオリティ流量制御バルブ4に供給され、操作された荷役レバー15の操作量に応じた流量の作動油が荷役制御バルブ10から荷役装置2の油圧シリンダに供給され、荷役レバー15の操作量に応じた動作速度で荷役装置2が作動する。
モータ駆動車両においても、油圧用モータはパワーステアリング装置1が必要としている作動油量と荷役装置2が必要としている作動油量とを吐出可能とする回転数により油圧ポンプ3を駆動し、プライオリティ流量制御バルブ4へ供給して、エンジン駆動車両と同様に、パワーステアリング装置1と荷役制御バルブ10へ作動油を分流して供給する。
次に、パワーステアリング装置1と荷役装置2との両者が操作されている状態から荷役装置2の操作が停止された場合には、荷役レバー15の操作量がゼロとなる。エンジン駆動車両においては、荷役レバー15の操作量がゼロとなることによりエンジン回転数を荷役装置2作動中に対して回転低下され、油圧ポンプ3からプライオリティ流量制御バルブ4に供給する作動油量を減少させる。モータ駆動車両においても、荷役レバー15の操作量がゼロとなることにより油圧用モータの回転数を荷役装置2作動中に対して回転低下させ、油圧ポンプ3からプライオリティ流量制御バルブ4に供給する作動油量を減少させる。
また、荷役制御バルブ10が中立位置LNに戻されることにより、パイロット圧がドレインされて低下し且つプライオリティ流量制御バルブ4よりの作動油の流れが荷役制御バルブ10で阻止されてその圧力が上昇するため、センシングバルブ40がリターン位置Rに切換えられ、リターン位置Rのオリフィス42を介してリターン回路41に排出される。プライオリティ流量制御バルブ4からの作動油の圧力は、オリフィス42を介して排出されるために、オリフィス42で設定した所定の圧力まで徐々に低下する。
このため、パワーステアリング装置1への供給圧の低下もごく僅かなものとでき、プライオリティ流量制御バルブ4のバルブスプール20のB位置への切換え完了と共にパワーステアリング装置1への供給圧力が必要とする圧力値に復帰される。従って、パワーステアリング装置1のアシスト力の一時的な低下を招くことを避けることができ、ステアリングホイール7の操作力を一時的に増加させるキックバックの発生も抑制することができる。
そして、操作レバー15が中立に戻されてから任意に設定した所定の時間だけディレイ後にアンロードバルブ33を開位置に切換えられ、プライオリティ流量制御バルブ4からの作動油はバイパス通路32を介してタンク8に還流される。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)〜(エ)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(オ)荷役制御バルブ10は供給された作動油を並列配置で受け、各中立位置において作動油の流通を阻止するクローズドセンタ形式に構成され、荷役制御バルブ10とプライオリティ流量制御バルブ4との間に、各荷役制御バルブ10の非操作時に切換え作動して供給された作動油をタンク8へ分岐させて排出するセンシングバルブ40を備え、前記オリフィス42は、センシングバルブ40の分岐通路若しくはセンシングバルブ40の分岐通路をタンク8へ連通させる通路41に配置した。このため、荷役操作中止時の荷役圧力をプライオリティ流量制御バルブ4の制御遅れの問、任意の圧力に維持でき、パワーステアリング装置1への供給圧力の低下を防止でき、パワーステアリング装置1のキックバックを低減できる。
なお、上記実施形態において、パワーステアリング装置1として、ステアリングホイール7の操舵によって動作する操舵制御バルブ5により、プライオリティ流量制御バルブ4を介して油圧ポンプ3が供給する作動油を、その操舵速度に応じた流量だけステアリングシリンダ6に対し操舵方向を区別して供給する特許第2645515号や特開2004−196110号公報で公知となっている全油圧式のパワーステアリング装置1を対象とするものについて説明したが、図示はしないが、プライオリティ流量制御バルブ4を介して油圧ポンプ3が供給する作動油を、ステアリングホイール7の操舵位置に対するフィードバックされたステアリングシリンダの作動位置との相対関係により操舵方向を区別してステアリングシリンダに供給する一般の油圧パワーステアリング装置を対象とするものであってもよい。
本発明の一実施形態を示す産業車両の油圧制御装置の概略油圧システム図。 同じくプライオリティ流量制御バルブおよび荷役制御バルブの詳細を説明する油圧回路図。 荷役操作の急激な停止時におけるプライオリティ流量制御バルブの圧力特性のタイムチャート。 図2の改良例を示す要部油圧回路図。 本発明の第2実施形態を示す産業車両の油圧制御装置の要部の油圧回路図。 従来からのプライオリティ流量制御バルブの油圧回路図。
符号の説明
1 パワーステアリング装置
2 荷役装置
3 油圧ポンプ
4 プライオリティ流量制御バルブ
5 操舵制御バルブ
6 ステアリングシリンダ
7 ステアリングホイール
8 タンク
10 荷役制御バルブ
30、31、42 オリフィス
33 アンロードバルブ

Claims (5)

  1. 油圧ポンプから吐出される作動油をプライオリティ流量制御バルブにより油圧パワーステアリング装置への作動油量を優先的に分流して供給し且つ荷役制御装置の荷役制御バルブに残りの作動油を分流させて供給する産業車両の油圧制御装置において、
    前記荷役制御バルブの非操作時に供給された作動油をタンクへ排出する経路中に所定の背圧を発生させるオリフィスを配置したことを特徴とする産業車両の油圧制御装置。
  2. 前記荷役制御バルブは供給された作動油を中立位置において順次通過させるオープンセンタ形式に構成され、前記オリフィスは荷役制御バルブの中立位置において荷役制御バルブを通過する作動油に対して所定の背圧を発生させるよう配置したことを特徴とする請求項1に記載の産業車両の油圧制御装置。
  3. 前記荷役制御バルブは、複数が直列に配置され、夫々の中立位置において供給された作動油を順次通過させるオープンセンタ形式に構成され、前記オリフィスは各荷役制御バルブの中立位置において夫々荷役制御バルブを通過する作動油に対して順次所定の背圧を発生させるよう配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の産業車両の油圧制御装置。
  4. 前記荷役制御バルブは供給された作動油を並列配置で受け、各中立位置において作動油の流通を阻止するクローズドセンタ形式に構成され、荷役制御バルブとプライオリティ流量制御バルブとの間に、各荷役制御バルブの非操作時に切換え作動して供給された作動油をタンクへ分岐させて排出するセンシングバルブを備え、前記オリフィスは、センシングバルブの分岐通路若しくはセンシングバルブの分岐通路をタンクへ連通させる通路に配置したことを特徴とする請求項1に記載の産業車両の油圧制御装置。
  5. 前記荷役制御バルブの上流側から分岐してタンクに連通するバイパス通路を設け、バイパス通路中に荷役制御バルブの操作中は閉弁し、荷役制御バルブの中立位置への切換え操作時に所定の時間遅れをもって開くアンロードバルブを配置したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の産業車両の油圧制御装置。
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