JP2006321081A - 多層ペレットおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 熱可塑性樹脂(A1)を含有する鞘層と、
少なくとも一種の不飽和基(a)を有する少なくとも一種の化合物(B)に由来する構造を有する変性熱可塑性樹脂(A2)を含有する芯層とからなる多層ペレット。
また、少なくとも1機の押出機から変性熱可塑性樹脂(A1)をクロスヘッドダイに供給し、少なくとも1機の他の押出機から変性熱可塑性樹脂(A2)を前記クロスヘッドダイに供給し、前記クロスヘッドダイで鞘層と芯層とからなる構造を形成させる上記多層ペレットの製造方法。
【選択図】 なし
Description
すなわち、本発明は、
熱可塑性樹脂(A1)を含有する鞘層と、
少なくとも一種の不飽和基(a)を有する少なくとも一種の化合物(B)に由来する構造を有する変性熱可塑性樹脂(A2)を含有する芯層とからなる多層ペレットおよびその製造方法に係るものである。
そして、接着性を悪化させないという観点や、臭気を悪化させないという観点から、好ましくは鞘層と芯層のそれぞれの重量の比(鞘層/芯層)は、50/50〜1/99である。
また、変性熱可塑性樹脂(A2)のメルトインデックスは、好ましくは200g/10分未満である。
少なくとも一種の不飽和基(i)とは、炭素−炭素二重結合を有する基、または、炭素−炭素三重結合を有する基が挙げられ、好ましくは炭素−炭素二重結合を有する基である。
(I)CH2=CR1−R2
(上記の式中、R1、R2は、水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基を表す。)
であらわされる化合物(I)、または、
(II)下記の式で表される化合物(II)等が挙げられる。
(式中、R3は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表し、R4は炭素数1〜20のアルキレン基を表す。)
(1)マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、マレイミド、マレイン酸ヒドラジド、無水メチルナジック酸、無水ジクロロマレイン酸、マレイン酸アミド、イタコン酸、無水イタコン酸、グリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、
(4)エポキシ化天然油脂類、
(7)アリルアルコール、クロチルアルコール、メチルビニルカルビノール、アリルカルビノール、メチルプロピペニルカルビノール、4−ペンテン−1−オール、10−ウンデセン−1−オール、プロパルギルアルコール、1,4−ペンタジエン−3−オール、1,4−ヘキサジエン−3−オール、3,5−ヘキサジエン−2−オール、2,4−ヘキサジエン−1−オール、
(9)上記の不飽和アルコール類のOH基が、−NH2基に置換された不飽和アミン類、
(11)高分子量体(例えば、平均分子量が10000以上のもの)に無水マレイン酸やフェノール類を付加したもの、
(12)高分子量体(例えば、平均分子量が10000以上のもの)にアミノ基、カルボキシル基、水酸基、エポキシ基などを導入したもの、
(13)イソシアン酸アリル
等が挙げられる。
そして、化合物(B)を、単独で用いてもよく、少なくとも2種を併用しても良い。
使用するクロスヘッドダイの好適な構造の例としては、欧州特許公開公報EP1063070−A2に詳細に開示されているクロスヘッドダイである。
実施例1
JIS K7210に従い、230℃、荷重21.2Nで測定したメルトインデックスが0.5g/10分、エチレン含量0.3重量%である住友化学社製エチレン−プロピレンランダム共重合体(A)100重量部に、無水マレイン酸(B)15重量部、ジセチル パーオキシジカルボネート(C)(活性酸素量が2.8%、半減期が1分である分解温度が99℃)0.50重量部、1,3−ビス(t−ブチル パーオキシイソプロピル)ベンゼン(D)(活性酸素量が9.3%、半減期が1分である分解温度が183℃)0.15重量部、ステアリン酸カルシウム0.05重量部、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(酸化防止剤)0.3重量部、スチレンモノマー3重量部を添加して十分に混合し、配合物を得た。
該配合物を芯用二軸押出機(池貝社製PCM46:46φmm、L/D=38.5)に供給し、一方でポリプロピレン単独重合体(商品名:住友ノーブレンU501E1、住友化学工業社製、MFR=120)を鞘用単軸押出機(池貝社製VS40:40φmm、L/D=25)に供給した。それぞれの押出機から温度250℃で芯鞘型ダイ(口金6個)に芯鞘比が、芯/鞘=97/3重量%で供給した。押し出された6本のストランドを水槽に通し冷却しペレタイザーにてカッティングし、2層ペレットを得た。MFRを測定すると5g/10分、グラフト率は2.4wt%であった。
JIS K7210に従い、230℃、荷重21.2Nで測定したメルトインデックスが0.5g/10分、エチレン含量0.3重量%である住友化学社製エチレン−プロピレンランダム共重合体(A)100重量部に、無水マレイン酸(B)15重量部、ジセチル パーオキシジカルボネート(C)(活性酸素量が2.8%、半減期が1分である分解温度が99℃)0.50重量部、1,3−ビス(t−ブチル パーオキシイソプロピル)ベンゼン(D)(活性酸素量が9.3%、半減期が1分である分解温度が183℃)0.15重量部、ステアリン酸カルシウム0.05重量部、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(酸化防止剤)0.3重量部、スチレンモノマー3重量部を添加して十分に混合し、配合物を得た。
該配合物を二軸押出機(池貝社製PCM46:46φmm、L/D=38.5)に供給したが、臭気が強かった。
Claims (8)
- 熱可塑性樹脂(A1)を含有する鞘層と、
少なくとも一種の不飽和基(a)を有する少なくとも一種の化合物(B)に由来する構造を有する変性熱可塑性樹脂(A2)を含有する芯層とからなる多層ペレット。 - 変性熱可塑性樹脂(A2)が、少なくとも一種の不飽和基(a)と少なくとも一種の極性基(b)とを有する少なくとも一種の化合物(B)に由来する構造を有する変性熱可塑性樹脂である請求項1に記載の多層ペレット。
- 鞘層と芯層のそれぞれの重量の比(鞘層/芯層)が、50/50〜1/99である請求項1または2に記載の多層ペレット。
- 変性熱可塑性樹脂(A2)が、熱可塑性樹脂(A)と、少なくとも一種の不飽和基(a)と少なくとも一種の極性基(b)とを有する少なくとも一種の化合物(B)と、有機過酸化物(C)とを溶融混練してなる変性熱可塑性樹脂である請求項1〜3のいずれかに記載の多層ペレット。
- 変性熱可塑性樹脂(A2)が、熱可塑性樹脂(A)100重量部に対して、化合物(B)0.01重量部以上と、有機過酸化物(C)0.001〜20重量部を溶融混練してなる変性熱可塑性樹脂である請求項1〜4のいずれかに記載の多層ペレット。
- 変性熱可塑性樹脂(A2)のメルトインデックスが200g/10分未満である請求項1〜5のいずれかに記載の多層ペレット。
- 少なくとも1機の押出機から変性熱可塑性樹脂(A1)をクロスヘッドダイに供給し、少なくとも1機の他の押出機から変性熱可塑性樹脂(A2)を前記クロスヘッドダイに供給し、前記クロスヘッドダイで鞘層と芯層とからなる構造を形成させる請求項1〜6のいずれかに記載の多層ペレットの製造方法。
- 少なくとも1機の押出機で、熱可塑性樹脂(A)と、少なくとも一種の不飽和基(a)と少なくとも一種の極性基(b)とを有する少なくとも一種の化合物(B)と、有機過酸化物(C)とを溶融混練して、変性熱可塑性樹脂(A2)をクロスヘッドダイに供給する請求項7に記載の多層ペレットの製造方法。
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JP2004175969A (ja) * | 2002-11-28 | 2004-06-24 | Mitsubishi Chemicals Corp | 変性エチレン系重合体 |
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2005
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