JP2006321072A - 蓄熱補正方法及びサーマルプリンタ並びに蓄熱補正プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】サーマルヘッドの蓄熱補正を精度よく行う。
【解決手段】プリントしようとする第Mラインの基本発熱データと、各蓄熱層の蓄熱状態を示す第1〜第5蓄熱データE1、E2、E3、E4、E5に、それぞれ係数k2k3、k4k5、k6k7、k8k9、k10k11を演算して得られる第1〜第5蓄熱補正データとを用いて蓄熱補正された発熱データが求められる。この発熱データに基づいて発熱素子が駆動される。第5蓄熱補正データを求める際に用いられる係数は、前記第N蓄熱層に蓄積された熱のうち空気中へ逃げる熱量を考慮して決められる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、プリント時にサーマルヘッドの蓄熱及び放熱特性を考慮することにより濃度の安定した印画を実現する蓄熱補正方法及びサーマルプリンタ並びに蓄熱補正プログラムに関するものである。
サーマルプリンタには、サーマルヘッドで感熱記録紙を加熱して直接に発色させる感熱記録方式と、記録紙に重ねたインクリボンの背後をサーマルヘッドで加熱してインクリボンのインクを記録紙に転写する熱転写記録方式とがある。サーマルヘッドは、セラミック製の基板上に多数の発熱素子がライン状に形成されている。
サーマルプリンタでは、入力画像データに応じてサーマルヘッドを駆動するのみでは、蓄熱の影響によってプリントされた画像に濃度ムラが発生したり、画像の輪郭がボヤけたりして、原画に忠実な画像を再現することができない。
各発熱素子から発生した熱エネルギの多くは記録のために使われるが、記録に供しないものは、放熱されたり、発熱素子のグレーズ層に蓄えられる。あるいはグレーズ層に蓄えられた熱エネルギは、このグレーズ層を支持するセラミック基板に伝達されてこれに蓄えられたりする。更には、セラミック基板に蓄えられた熱エネルギは、セラミック基板を支持しているアルミ板に伝達されて蓄えられたり、アルミ板に取り付けられた放熱板に蓄えられたり、この放熱板から放熱されたりする。また、サーマルヘッドの各部材(以下、蓄熱層という)に蓄えられた熱エネルギの一部は、発熱素子に向かって戻り、次のラインの記録に影響するものもある。
このようにして、サーマルヘッドの各蓄熱層に蓄熱された熱エネルギの一部が画素の記録に影響するため、この画素の発色濃度が所期の値よりも高くなる。したがって、原画上で濃度が高い状態から低い状態に急に変化している場合でも、ハードコピー上では、濃度変化がなだらかになるため、画像の輪郭をシャープに記録することができなくなる。また、この発熱素子の蓄熱によって、記録の開始では濃度が全体的に低く、記録が進むにつれて、全体的に濃度が高くなるシェーディングと呼ばれる現象が発生する。すなわち、記録が進むことにより、発熱素子の蓄熱が大きくなるため、このシェーディングが発生する。
このような発熱素子の蓄熱による画質の劣化を防止するために、例えば特許文献1のサーマルプリンタでは、サーマルヘッドを複数層にモデル化して、各層での蓄熱を考慮している。これにより、サーマルヘッドの発熱により各層に蓄熱された熱エネルギは、記録感熱紙への発色と、上層への蓄熱のみ影響を与えるとして、サーマルヘッド自体の蓄熱状態を予測している。そして、予測した蓄熱量を元に、サーマルヘッドからペーパへの投入熱量を制御(以下、蓄熱補正という)することにより、印画濃度を安定させている。
特開平10−146998号公報
このように複数の蓄熱層を考慮することにより、印画の精度が向上したと云えるものの、現在の写真プリント市場にて特に海外での要望が多いLサイズの2倍の2Lクラスや3倍の3Lクラスのプリントサイズでは、Lクラスのプリントサイズよりも副走査方向(紙送り方向)が長くなるため、プリントエリア後端での補正精度がLサイズのプリントに比べて低下するという課題が残っている。すなわち、サーマルヘッドの蓄熱状態をより厳密に予測し、より印画濃度の精度を上げることが求められる。
本願発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、熱履歴補正の精度を上げることにより、2Lや3Lなどの副走査方向での記録長さが長くなるプリントサイズであっても蓄熱による影響を排除することができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、サーマルヘッドの蓄熱予測において、サーマルヘッドの最下層から空気中への放熱特性を考慮することにより、蓄熱層に伝達される熱エネルギを正確に求める。この求められた蓄熱層の熱エネルギを元に、蓄熱補正を行い、より良好な画質の画像を記録できるようにした蓄熱補正方法及びサーマルプリンタ並びに蓄熱補正プログラムを提供する。
請求項1記載の蓄熱補正方法は、サーマルヘッドを、発熱素子とこの発熱素子に対して順番に積層される第1〜第N蓄熱層とに分け、プリントしようとする第Mラインの各基本発熱データと、第Mラインに対応する各第1〜第N蓄熱補正データとに基づいて前記発熱素子を駆動して第Mラインをプリントするための発熱データを求めるとともに、第Mラインの各発熱データと第Mラインのプリント時の第1蓄熱層の蓄熱状態を示す各第1蓄熱データとにそれぞれ所定の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算したものを第(M+1)ラインに対応する第1蓄熱データとし、この第1蓄熱データに所定の係数を乗算したものを第(M+1)ラインの第1蓄熱補正データとし、第J(J=2〜N)蓄熱層の蓄熱状態を示す第J蓄熱データとその上層の第(J−1)蓄熱層の蓄熱状態を示す第(J−1)蓄熱データとにそれぞれ所定の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算したものを第(M+1)ラインに対応する第J蓄熱データとし、この第J蓄熱データに所定の係数を乗算したものを第(M+1)ラインの第J蓄熱補正データとするとともに、第N蓄熱層に対する第N蓄熱補正データを求める際に用いる前記係数を、前記第N蓄熱層に蓄積された熱のうち空気中に逃げる熱量を考慮して決定することを特徴とする
請求項2記載の蓄熱補正方法は、プリントしようとする第Mラインの各基本発熱データから第Mラインに対応する前記第1〜第N蓄熱層についての蓄熱補正データをデータ同士で減算してから、所定の係数で除算することにより第Mラインをプリントするための発熱データを求めることを特徴としている。
請求項3記載のサーマルプリンタは、サーマルヘッドを、発熱素子とこの発熱素子に対して順番に積層される第1〜第N蓄熱層とに分け、プリントしようとする第Mラインの各基本発熱データと、第Mラインに対応する各第1〜第N蓄熱補正データとに基づいて前記発熱素子を駆動して第Mラインをプリントするための発熱データを求める蓄熱補正演算部と、第Mラインの各発熱データと第Mラインのプリント時の第1蓄熱層の蓄熱状態を示す各第1蓄熱データとにそれぞれ所定の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算したものを第(M+1)ラインに対応する第1蓄熱データとする第1演算部と、この第1蓄熱データに所定の係数を乗算したものを第(M+1)ラインの第1蓄熱補正データとする第1係数乗算部と、第J(J=2〜N)蓄熱層の蓄熱状態を示す第J蓄熱データとその上層の第(J−1)蓄熱層の蓄熱状態を示す第(J−1)蓄熱データとにそれぞれ所定の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算したものを第(M+1)ラインに対応する第J蓄熱データとする第J演算部と、この第J蓄熱データに所定の係数を乗算したものを第(M+1)ラインの第J蓄熱補正データとする第J係数乗算部と、第N蓄熱層に対する第N蓄熱補正データを求める際に用いる前記係数を、前記第N蓄熱層に蓄積された熱のうち空気中に逃げる熱量を考慮して算出する第N係数乗算部とを備えている。
請求項4記載のサーマルプリンタは、プリントしようとする第Mラインの各基本発熱データから第Mラインに対応する前記第1〜第N蓄熱層についての前記蓄熱補正データをデータ同士で減算してから、所定の係数で除算することにより第Mラインをプリントするための発熱データを算出する蓄熱補正演算部を備えている。
請求項5記載のサーマルヘッドの蓄熱補正プログラムは、前記サーマルヘッドの蓄熱を補正するためにコンピュータを、前記サーマルヘッドを、前記発熱素子とこの発熱素子に対して順番に積層される第1〜第N蓄熱層とに分け、プリントしようとする第Mラインの各基本発熱データと、第Mラインに対応する各第1〜第N蓄熱補正データとに基づいて前記発熱素子を駆動して第Mラインをプリントするための発熱データを求める蓄熱補正演算手段と、第Mラインの各発熱データと第Mラインのプリント時の第1蓄熱層の蓄熱状態を示す各第1蓄熱データとにそれぞれ所定の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算したものを第(M+1)ラインに対応する第1蓄熱データとする第1演算手段と、この第1蓄熱データに所定の係数を乗算したものを第(M+1)ラインの第1蓄熱補正データとする第1係数乗算手段と、第J(J=2〜N)蓄熱層の蓄熱状態を示す第J蓄熱データとその上層の第(J−1)蓄熱層の蓄熱状態を示す第(J−1)蓄熱データとにそれぞれ所定の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算したものを第(M+1)ラインに対応する第J蓄熱データとする第J演算手段と、この第J蓄熱データに所定の係数を乗算したものを第(M+1)ラインの第J蓄熱補正データとする第J係数乗算手段と、第N蓄熱層に対する第N蓄熱補正データを求める際に用いる前記係数を、前記第N蓄熱層に蓄積された熱のうち空気中に逃げる熱量を考慮して算出する第N係数乗算手段として機能させることを特徴とする。
前記蓄熱補正演算手段は、プリントしようとする第Mラインの各基本発熱データから第Mラインに対応する前記第1〜第N蓄熱層についての前記蓄熱補正データをデータ同士で減算してから、所定の係数で除算することにより第Mラインをプリントするための発熱データを算出することを特徴とする。
本発明によれば、サーマルヘッドを発熱素子とこの発熱素子に対して順番に積層される第1〜第N蓄熱層とに分け、サーマルヘッドの最下層に相当する第N蓄熱層から空気中への放熱特性を考慮することにより、プリントしようとするラインの各基本発熱データと、その時点での第1〜第N蓄熱層の蓄熱状態を示す各蓄熱データから得られる第1〜第N蓄熱補正データとに基づいて蓄熱補正した発熱データを用いて発熱素子を駆動させるようにしたことにより、各蓄熱層の相互間の熱伝導、放熱、さらに蓄熱ムラを考慮した正確な蓄熱補正を行うことができ良好な画像を記録することができる。
本発明を実施したカラー感熱プリンタの概略を示す図1において、記録すべき画像は、デジタルカメラやスキャナ等で取り込まれ、イエロー画像データ、マゼンタ画像データ、シアン画像データとして画像メモリ10に書き込まれる。プリント時には、画像メモリ10から記録すべき色の画像データが1ライン分ずつ読み出されてラインメモリ11に書き込まれる。
ラインメモリ11に記憶された1ライン分の画像データは、順次に読み出されて補正部12に送られる。この補正部12では、詳細を後述するように、画像データは、それに応じた発色熱エネルギを表す基本発熱データに変換された後に、蓄熱補正が行われる。そして、蓄熱補正が行われた発熱データは、画像データに変換され、ラインメモリ13に書き込まれる。
1ラインの記録時には、このラインメモリ13から1ライン分の画像データがヘッド駆動部14に送られる。このヘッド駆動部14は、感熱記録紙15に圧接しているサーマルヘッド16を駆動する。感熱記録紙15は、支持体上にイエロー感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、シアン感熱層が層設された周知のカラータイプのものが用いられている。イエロー感熱発色層とマゼンタ感熱発色層は、それぞれ特有な波長の紫外線が照射されることにより、その発色能力が消失される。
感熱記録紙15は、搬送機構(図示省略)によって、副走査方向(図1において左右方向)に往復動され、3回の往復動の間にイエロー、マゼンタ、シアンの順番で3色面順次にカラー画像が記録される。また、イエロー画像と、マゼンタ画像のそれぞれの記録後には、光定着器(図示せず)から紫外線が照射されることによって、イエロー感熱発色層、マゼンタ感熱発色層の発色能力が消失されて、光定着が行われる。
感熱記録方式では、サーマルヘッド16の各発熱素子16aで感熱記録紙15に各ドットを記録する場合に、発熱素子16aで発色直前の状態まで加熱するバイアス加熱をしてから、その直後に階調加熱をする。バイアス加熱では、ヘッド駆動部14に予め記憶されたバイアスデータによって各発熱素子16aが一様に発熱され、感熱記録紙15にバイアス熱エネルギが与えられる。バイアスデータは、各発熱素子16a共に記録する色毎に共通な値が用いられるが、各発熱素子16aに抵抗値等のバラツキがある場合には、この抵抗値等のバラツキを考慮して各バイアスデータが決められる。階調加熱では、各画像データに応じて各発熱素子16aが駆動されて、画像データに応じた階調熱エネルギが感熱記録紙15に与えられ、画像データに応じた濃度で感熱発色層が発色する。
サーマルヘッド16は、副走査方向と直交する主走査方向に長くされており、この主走査方向に多数の発熱素子16aがライン状に並べられている。図2に示すように、サーマルヘッド16は、セラミック基板22の一方の面に形成されるグレーズ層21と、このグレーズ層21のシリンドリカル突状21aの表面に形成される発熱抵抗膜24及び電極25と、発熱抵抗膜24及び電極25を覆う保護膜26と、セラミック基板22の他方の面に一体に形成されるアルミ板23とから構成されている。前記電極25で挟まれた発熱抵抗膜24の部分が発熱素子16aとなる。また、アルミ板23は放熱板として機能する。本実施形態では、発熱素子16aに対してグレーズ層21、セラミック基板22、アルミ板23が蓄熱層となる。これら蓄熱層には、発熱素子16aが発熱することにより、発熱素子16aの熱の一部が伝わって蓄えられる。
これらのグレーズ層21、セラミック基板22、アルミ板23は、発熱素子16aが発熱することにより、発熱素子16aの熱の一部が伝わって蓄熱され、その蓄熱の一部が画素の記録に影響する蓄熱層となる。なお、本発明においては、グレーズ層21を仮想的に3層の蓄熱層に分けて蓄熱状態を調べ、蓄熱補正を行っている。
サーマルヘッド16の各発熱素子16aは、バイアスデータ及び画像データに応じた電力が供給されることにより、これらのデータに応じた熱エネルギを発生する。このカラー感熱プリンタでは、発熱素子16aの通電回数がバイアスデータ及び画像データの値と同じ発熱回数となるようにするとともに、各発熱毎の通電時間を通電制御回路27によって制御することで、発熱素子16aで発生する熱エネルギを制御している。なお、発熱素子16aの駆動には、バイアスデータや画像データによって通電時間を制御する方法や、通電回数を制御する方法等を採用することもできる。
アルミ板23には凹部が形成されており、この中にヘッド温度センサ28が収納されている。ヘッド温度センサ28は、アルミ板23の温度を測定する。なお、ヘッド温度センサ28を熱伝導性の高い箇所に埋め込むのが最適であり、この点において、サーマルヘッド16の直上で、アルミ板23の中に埋め込むのが最も理想である。また、図1に示すように、サーマルヘッド16の近くには、環境温度センサ29が配置されている。環境温度センサ29は、サーマルヘッド16が配された環境温度を測定する。これらの各温度センサ28,29としては、例えばサーミスタが用いられており、ヘッド温度センサ28は、アルミ板23の温度を正確に測定するために熱伝導率の高い接着剤で固定されている。ヘッド温度センサ28、環境温度センサ29からの信号は、補正部12に送られる。
補正部12を機能ブロックで示す図3において、補正部12は、主としてCPU12a、各種のデータを一次的に記憶するRAM12b、蓄熱補正やヘッド電圧Vpの算出するためのプログラムや各種係数等を記憶したROM12cから構成されている。
ヘッド温度センサ28、環境温度センサ29からの信号は、CPU12a内のA/D変換器35a、35bによってデジタル変換され、ヘッド温度Th、環境温度Taとしてヘッド電圧決定部36に送られる。ヘッド電圧決定部36は、基準ヘッド電圧Vtをパラメータとして含む所定のヘッド電圧演算式に、ヘッド温度Th、環境温度Taを適用することによって、検出されたヘッド温度Th、環境温度Taに対する適切なヘッド電圧Vpを算出する。基準ヘッド電圧Vtは、ヘッド温度Th、環境温度Taが予め決められた基準温度Ttと等しい(Th=Ta=Tt)ときに、各発熱素子16aに印加するように予め決められたヘッド電圧である。この例では基準温度Ttは「23℃」とされている。ヘッド電圧決定部36によって決められたヘッド電圧Vpの情報は、レギュレータ30に送られる。
ヘッド温度センサ28、環境温度センサ29による温度測定は、各色のプリント毎にそのプリント開始時に行われ、その都度ヘッド電圧Vpが調節される。したがって、1色の画像の記録の間には同じヘッド電圧Vpで発熱素子16aが通電される。
エネルギ変換部40は、入力される画像データを発色熱エネルギの大きさを表す基本発熱データに変換する。この発色熱エネルギは、バイアス加熱時のバイアス熱エネルギと階調加熱時の階調熱エネルギの和である。画像データの値と発色熱エネルギとの対応関係は、感熱記録紙の発色特性に基づいて決まる。基本発熱データは、蓄熱補正演算部41に送られる。なお、画像データを基本発熱データに変換することで簡単な演算により蓄熱補正を行うようにしている。もちろん、バイアスデータや画像データの値と、発熱素子が発生する熱エネルギとの間に線形的な関係がある場合には、バイアスデータや画像データをそのまま基本発熱データとして用いることができる。
蓄熱補正演算部41は、基本発熱データと、記録時にグレーズ層21の第1層〜第3層、セラミック基板22、アルミ板23から感熱記録紙15に伝わる熱エネルギを示す第1〜第5蓄熱補正データとに基づいて補正された発熱データを算出する。この蓄熱補正演算部41で蓄熱補正された発熱データは、データ変換部42に送られる。
データ変換部42は、エネルギ変換部40と逆の変換を行うことにより、発熱データを画像データに変換する。すなわち、発熱データに表される発色熱エネルギから一定なバイアス熱エネルギを差し引いた階調熱エネルギを求め、この階調熱エネルギに相当する画像データを作成する。これにより、バイアスデータに対しては蓄熱補正せずに、バイアスデータの蓄熱補正分を含めて画像データだけを蓄熱補正するようにしている。もちろん、バイアスデータと画像データとの両方を別々に蓄熱補正してもよく、またはバイアスデータのみに蓄熱補正してもよい。
この例では、図4にサーマルヘッド16の蓄熱回路を模式的に示すように、グレーズ層21の第1層〜第3層、セラミック基板22、アルミ板23に蓄積された熱の一部が直接に発熱素子16aから感熱記録紙15に伝わり記録に影響を与えるものとして蓄熱補正を行っている。なお、Eoutは、蓄熱補正を行わない場合の発熱データを示している。
図3に示すように、第1〜第5演算部45〜49は、グレーズ層21の第1層〜第3層、セラミック基板22、アルミ板23における蓄熱状態を熱エネルギで表す第1〜第5蓄熱データE1,E2,E3,E4,E5を演算によって求める(図4参照)。各蓄熱データは、RAM12bに記憶され、蓄熱補正を行う毎に更新される。
第(M−1)ラインの基本発熱データに対する蓄熱補正の完了時では、RAM12bには、第(M−1)ラインの記録完了時点におけるグレーズ層21の第1層の各発熱素子16aに対応する部分毎の蓄熱状態を示す1ライン分の第Mライン用の第1蓄熱データE1と、第(M−1)ラインの記録完了時点におけるグレーズ層21の第2層の各発熱素子16aに対応する部分毎の蓄熱状態を示す1ライン分の第Mライン用の第2蓄熱データE2と、グレーズ層21の第3層の各発熱素子16aに対応する部分毎の蓄熱状態を示す1ライン分の第Mライン用の第3蓄熱データE3と、第(M−1)ラインの記録完了時点におけるセラミック基板22の各発熱素子16aに対応する部分毎の蓄熱状態を示す1ライン分の第Mライン用の第4蓄熱データE4と、第(M−1)ラインの記録完了時点におけるアルミ板23の各発熱素子16aに対応する部分毎の蓄熱状態を示す1ライン分の第Mライン用の第5蓄熱データE5とが書き込まれている。
第1演算部45は、グレーズ層21の第1層の第1蓄熱データE1を演算する。第Mラインの基本発熱データに対する蓄熱補正時には、RAM12bから第Mライン用の第1蓄熱データE1が順次に読み出されて、第1演算部45と、第2演算部46と、第1係数乗算部51とに送られる。また、第1演算部45には、蓄熱補正された第Mラインの補正済みの発熱データが順次に入力される。
第1演算部45は、図4に示すように、発熱データEhに係数「1−k1」を乗算することにより、発熱素子16aで発生した熱エネルギのうちで記録に寄与せずグレーズ層21の第1層に伝わり蓄積される熱エネルギを示す蓄熱データを算出する。また、第1蓄熱データE1に係数「1−k2」を乗算した後にディレイ(一次遅れ)処理をしたものを、グレーズ層21の第1層に残る熱エネルギを示す蓄熱データして算出する。そして、これら算出した各蓄熱データを対応するもの同士で加算し、この加算したものを新たな第1蓄熱データE1としてRAM12bに書き込む。この書き込まれた第1蓄熱データE1は、次のラインの蓄熱補正の際に用いられる。
第2演算部46は、グレーズ層21の第2層の第2蓄熱データE2を演算する。第Mラインの基本発熱データに対する蓄熱補正時には、RAM12bから第Mライン用の第2蓄熱データE2が順次に読み出されて、第2演算部46と、第3演算部47と、第2係数乗算部52とに送られる。また、第2演算部46には、前述したようにRAM12bから読み出された第Mライン用の第1蓄熱データE1が順次入力される。
第2演算部46は、図4に示すように、第1蓄熱データE1に係数「k2(1−k3)」を乗算することにより、グレーズ層21の第1層に蓄積された熱エネルギのうちでグレーズ層21の第2層に伝わり蓄積される熱エネルギを示す蓄熱データを算出する。また、第2蓄熱データE2に係数「1−k4」を乗算した後にディレイ(一次遅れ)処理をしたものを、グレーズ層21の第2層に残る熱エネルギを示す蓄熱データして算出する。そして、これら算出した各蓄熱データを対応するもの同士で加算し、この加算したものを新たな第2蓄熱データE2としてRAM12bに書き込む。この書き込まれた第2蓄熱データE2は、次のラインの蓄熱補正の際に用いられる。
第3演算部47は、グレーズ層21の第3層の第3蓄熱データE3を演算する。第Mラインの基本発熱データに対する蓄熱補正時には、RAM12bから第Mライン用の第3蓄熱データE3が順次に読み出されて、第3演算部47と、第4演算部48と、第3係数乗算部53とに送られる。また、第3演算部47には、前述したようにRAM12bから読み出された第Mライン用の第2蓄熱データE2が順次入力される。
第3演算部47は、図4に示すように、第2蓄熱データE2に係数「k4(1−k5)」を乗算することにより、グレーズ層21の第2層に蓄積された熱エネルギのうちでグレーズ層21の第3層に伝わり蓄積される熱エネルギを示す蓄熱データを算出する。また、第3蓄熱データE3に係数「1−k6」を乗算した後にディレイ(一次遅れ)処理をしたものを、グレーズ層21の第3層に残る熱エネルギを示す蓄熱データして算出する。そして、これら算出した各蓄熱データを対応するもの同士で加算し、この加算したものを新たな第3蓄熱データE3としてRAM12bに書き込む。この書き込まれた第3蓄熱データE3は、次のラインの蓄熱補正の際に用いられる。
第4演算部48は、セラミック基板22の第4蓄熱データE4を演算する。第Mラインの基本発熱データに対する蓄熱補正時には、RAM12bから第Mライン用の第4蓄熱データE4が順次に読み出されて、第4演算部48と、第5演算部49と、第4係数乗算部54とに送られる。また、第4演算部48には、前述したようにRAM12bから読み出された第Mライン用の第3蓄熱データE3が順次入力される。
第4演算部48は、図4に示すように、第3蓄熱データE3に係数「k6(1−k7)」を乗算することにより、グレーズ層21の第3層に蓄積された熱エネルギのうちでセラミック基板22に伝わり蓄積される熱エネルギを示す蓄熱データを算出する。また、第4蓄熱データE4に係数「1−k8」を乗算した後にディレイ(一次遅れ)処理をしたものを、セラミック基板22に残る熱エネルギを示す蓄熱データして算出する。そして、これら算出した各蓄熱データを対応するもの同士で加算し、この加算したものを新たな第4蓄熱データE4としてRAM12bに書き込む。この書き込まれた第4蓄熱データE4は、次のラインの蓄熱補正の際に用いられる。
第5演算部49は、アルミ板23の第5蓄熱データE5を演算する。第Mラインの基本発熱データに対する蓄熱補正時には、RAM12bから第Mライン用の第5蓄熱データE5が順次に読み出されて、第5演算部49と、第5係数乗算部55とに送られる。また、第5演算部49には、前述したようにRAM12bから読み出された第Mライン用の第4蓄熱データE4が順次入力される。
第5演算部49は、図4に示すように、第4蓄熱データE4に係数「k8(1−k9)」を乗算することにより、セラミック基板22に蓄積された熱エネルギのうちでアルミ板23に伝わり蓄積される熱エネルギを示す蓄熱データを算出する。また、第5蓄熱データE5に係数「1−k10」を乗算した後にディレイ(一次遅れ)処理をしたものを、アルミ板23に残る熱エネルギを示す蓄熱データして算出する。そして、これら算出した各蓄熱データを対応するもの同士で加算し、この加算したものを新たな第5蓄熱データE5としてRAM12bに書き込む。この書き込まれた第5蓄熱データE5は、次のラインの蓄熱補正の際に用いられる。
第1〜5係数乗算部51〜55は、RAM12bから読み出された各第1〜5蓄熱データに所定の係数を乗算して第1〜5蓄熱補正データを算出する。
第1係数乗算部51は、第1蓄熱データE1に係数「k2k3」を乗算することにより、グレーズ層21の第1層に蓄積された熱エネルギのうちで各発熱素子16aから感熱記録紙15に伝わって記録に寄与する熱エネルギを示す第1蓄熱補正データを求める。また、第2係数乗算部52は、第2蓄熱データE2に係数「k4k5」を乗算することにより、グレーズ層21の第2層に蓄積された熱エネルギのうちで各発熱素子16aから感熱記録紙15に伝わって記録に寄与する熱エネルギを示す第2蓄熱補正データを求める。また、第3係数乗算部53は、第3蓄熱データE3に係数「k6k7」を乗算することにより、グレーズ層21の第3層に蓄積された熱エネルギのうちで各発熱素子16aから感熱記録紙15に伝わって記録に寄与する熱エネルギを示す第3蓄熱補正データを求める。また、第4係数乗算部54は、第4蓄熱データE4に係数「k8k9」を乗算することにより、セラミック基板22に蓄積された熱エネルギのうちで各発熱素子16aから感熱記録紙15に伝わって記録に影響する熱エネルギを示す第4蓄熱補正データを求める。
第5係数乗算部55は、第5蓄熱データE5に係数「k10k11」を乗算することにより、アルミ板23に蓄積された熱エネルギのうちで各発熱素子16aから感熱記録紙15に伝わって記録に影響する熱エネルギを示す第5蓄熱補正データを求める。また、更新した第5蓄熱データE5に係数「k10(1−k11)」を乗算することにより、サーマルヘッドから環境中に放熱された放熱データAoutを求める。
各係数乗算部51〜55で得られる第1〜5蓄熱補正データは、順次に蓄熱補正演算部41に送られる。蓄熱補正演算部41は、第1〜5蓄熱補正データを対応するもの同士で加算し、この加算結果を対応する基本発熱データから差し引き、さらにこの差を係数「k1」で除算することで、発熱素子16aが発生すべき熱エネルギ、すなわち蓄熱補正された発色熱エネルギを示す発熱データを算出する。
したがって、基本発熱データの蓄熱補正は次の演算式(1)によって行われ、各蓄熱データの更新は、次の演算式(2)〜(6)によって行われる。
E(M,N)=(Eh−k2k3E1−k4k5E2−k6k7E3
−k8k9E4−k10k11E5)/k1 ・・(1)
E1(M+1,N)=(1−k1)E(M,N)+(1−k2)E1(M,N) ・・(2)
E2(M+1,N)=k2(1−k3)E1(M,N)+(1−k4)E2(M,N)・・(3)
E3(M+1,N)=k4(1−k5)E2(M,N)+(1−k6)E3(M,N)・・(4)
E4(M+1,N)=k6(1−k7)E3(M,N)+(1−k8)E4(M,N)・・(5)
E5(M+1,N)=k8(1−k9)E4(M,N)+(1−k10)E5(M,N)・・(6)
上記各式中の記号は次の通りである。
M :ライン数
N :各発熱素子に対応する1ライン中のデータの番号
E(M,N) :蓄熱補正された第MラインのN番目の発熱データ
Eh(M,N) :蓄熱補正前の第MラインのN番目の基本発熱データ
E1(M,N) :第(M−1)ラインの蓄熱補正時に得られる第Mライン用のN番 目の第1蓄熱データ
E2(M,N) :第(M−1)ラインの蓄熱補正時に得られる第Mライン用のN番 目の第2蓄熱データ
E3(M,N) :第(M−1)ラインの蓄熱補正時に得られる第Mライン用のN番 目の第3蓄熱データ
E4(M,N) :第(M−1)ラインの蓄熱補正時に得られる第Mライン用のN番 目の第4蓄熱データ
E5(M,N) :第(M−1)ラインの蓄熱補正時に得られる第Mライン用のN番 目の第5蓄熱データ
また、係数k1〜k11は、グレーズ層21、セラミック基板22、アルミ板23の材質や形状、熱伝導率等を考慮して決められている。係数「k1」は、サーマルヘッド16の形状、感熱記録紙15の材質、発熱素子16aからグレーズ層21の第1層への熱の伝わりやすさ等に応じて決められており、発熱素子16aからの熱がグレーズ層21の第1層に蓄熱されやすいほど「0」に近い数値とされる。
また、係数「k2、k4、k6」は、グレーズ層21の第1〜第3層の材質等に応じて決められ、係数「k3、k5、k7」は、グレーズ層21の第1〜第3層から感熱記録紙15及びセラミック基板22への熱の伝わりやすさ等に応じて決められる。係数k2は、グレーズ層21の第1層の熱が他部に伝わりやすく、グレーズ層21の第1層に残る熱が少ないほど「1」に近い数値とされる。係数k4は、グレーズ層21の第2層の熱が他部に伝わりやすく、グレーズ層21の第2層に残る熱が少ないほど「1」に近い数値とされる。係数k6は、グレーズ層21の第3層の熱が他部に伝わりやすく、グレーズ層21の第3層に残る熱が少ないほど「1」に近い数値とされる。係数k3は、グレーズ層21の第1層から他部に伝わる熱のうち感熱記録紙15に伝わる熱の比率が大きいほど「1」に近い数値とされる。係数k5は、グレーズ層21の第2層から他部に伝わる熱のうち感熱記録紙15に伝わる熱の比率が大きいほど「1」に近い数値とされる。係数k7は、グレーズ層21の第3層から他部に伝わる熱のうち感熱記録紙15に伝わる熱の比率が大きいほど「1」に近い数値とされる。
また、係数「k8」は、セラミック基板22の材質等に応じて決められ、係数「k9」は、セラミック基板22から感熱記録紙15及びアルミ板23への熱の伝わりやすさ等に応じて決められる。係数k8は、セラミック基板22の熱が他部に伝わりやすく、セラミック基板22に残る熱が少ないほど「1」に近い数値とされる。係数k9は、セラミック基板22から他部に伝わる熱のうち感熱記録紙15に伝わる熱の比率が大きいほど「1」に近い数値とされる。
さらに、係数「k10」は、アルミ板23の材質等に応じて決められ、係数「k11」は、アルミ板23から感熱記録紙15及び空気中への熱の伝わりやすさ等に応じて決められる。係数k10は、アルミ板23の熱が他部に伝わりやすく、アルミ板23に残る熱が少ないほど「1」に近い数値とされる。係数k11は、アルミ板23から他部に伝わる熱のうち感熱記録紙15に伝わる熱の比率が大きいほど「1」に近い数値とされる。
演算式(1)は次のようにして得られる。蓄熱補正を行わずに1個の発熱素子16aを駆動してバイアス加熱と階調加熱を行ったときに、この発熱素子16aから感熱記録紙15に与えられる熱エネルギを示す熱に関するデータをEout(M,N)とすると、このデータEout(M,N)は、次式のように表すことができる。
Eout(M,N)=k1Eh+k2k3E1(M,N)+k4k5E2(M,N)
+k6k7E3(M,N)+k8k9E4(M,N)+k10k11E5(M,N)
画像データに応じた濃度で感熱記録紙15を発色させるために、感熱記録紙15に与えるべき熱エネルギはEh(M,N)であるから、上記式中のEout(M,N)をEh(M,N)に置き換え、また発熱素子16aが発生すべき熱エネルギをE(M,N)として右辺のEh(M,N)と置き換えて、このE(M,N)について解けば、上記演算式(1)を得ることができる。
次に上記構成の作用について説明する。画像を記録する場合には、記録すべき画像のイエロー画像データ、マゼンタ画像データ、シアン画像データを画像メモリ10に取り込んだ後に、プリントの指示を与える。この指示により、感熱記録紙15がサーマルヘッド16の位置に送られ、サーマルヘッド16が感熱記録紙15の記録開始位置に圧接されてから、イエロープリント工程が開始される。
イエロープリント工程が開始されると、まず、この時点でヘッド温度センサ28、環境温度センサ29からの信号がCPU12aに取り込まれ、これらがA/D変換器35a、35bでヘッド温度Th及び環境温度Taに変換される。ヘッド温度Th及び環境温度Taは、ヘッド電圧決定部36に送られる。
ヘッド電圧決定部36は、ヘッド温度Th及び環境温度Taを所定のヘッド電圧演算式に適用することでイエロープリント工程に用いるヘッド電圧Vpを決定する。このときに、ヘッド温度Th及び環境温度Taが基準温度Ttと同じ場合には、ヘッド電圧Vpは、基準ヘッド電圧Vtと同じにされる。算出されたヘッド電圧Vpの情報はレギュレータ30に送られ、このヘッド電圧Vpが出力されるようにレギュレータ30が制御される。
次に、画像メモリ10から第1ラインの各イエロー画像データが読み出されてラインメモリ11に書き込まれる。この後、このラインメモリ11から第1ラインのイエロー画像データが順番に読み出されて補正部12に送られる。
第1ラインの1番目のイエロー画像データがエネルギ変換部40に入力されると、このイエロー画像データは、それに応じた発色熱エネルギを示す基本発熱データEh(1,1)に変換されて、蓄熱補正演算部41に送られる。
蓄熱補正演算部41に上記基本発熱データEh(1,1)が入力されると、RAM12bから第1ライン用の1番目の第1蓄熱データE1(1,1)、第2蓄熱データE2(1,1)、第3蓄熱データE3(1,1)、第4蓄熱データE4(1,1)、第5蓄熱データE5(1,1)が読み出される。そして、第1蓄熱データE1(1,1)は第1演算部45、第2演算部46、第1係数乗算部51に、第2蓄熱データE2(1,1)は第2演算部46、第3演算部47、第2係数乗算部52に、第3蓄熱データE3(1,1)は第3演算部47、第4演算部48、第3係数乗算部53に、第4蓄熱データE4(1,1)は第4演算部48、第5演算部49、第4係数乗算部54に、第5蓄熱データE5(1,1)は第5演算部49、第5係数乗算部55にそれぞれ送られる。
第1蓄熱データE1(1,1)は、第1係数乗算部51によって係数「k2k3」が乗算されることで第1蓄熱補正データ(k2k3E1(1,1)) とされ、第2蓄熱データE2(1,1)は係数「k4k5」が乗算されることで第2蓄熱補正データ(k4k5E2(1,1)) とされ、第3蓄熱データE3(1,1)は係数「k6k7」が乗算されることで第3蓄熱補正データ(k6k7E3(1,1)) とされ、第4蓄熱データE4(1,1)は係数「k8k9」が乗算されることで第4蓄熱補正データ(k8k9E4(1,1)) とされ、第5蓄熱データE5(1,1)は係数「k10k11」が乗算されることで第5蓄熱補正データ(k10k11E5(1,1)) とされ、これらが蓄熱補正演算部41に送られる。
蓄熱補正演算部41は、上記のようにして得られる1番目の第1〜第5蓄熱補正データを加算し、この加算結果を基本発熱データEh(1,1)から差し引く。そして、この差を係数「k1」で除することで、ヘッド電圧Vpを考慮して蓄熱補正した発熱データE(1,1) を求め、これをデータ変換部42と第1演算部45とに送る。そして、このデータ変換部42によって、発熱データE(1,1) は、蓄熱補正されたイエロー画像データに変換され、このイエロー画像データがラインメモリ13に書き込まれる。
一方、第1演算部45では、上記のようにして得られる蓄熱補正された発熱データE(1,1)と第1蓄熱データE1(1,1)とが演算式(2)に適用されて、新たな第1蓄熱データE1(2,1)が算出される。また、第2演算部46では、第1蓄熱データE1(1,1)と第2蓄熱データE2(1,1)とが演算式(3)に適用されて、新たな第2蓄熱データE2(2,1)が算出され、第3演算部47では、第2蓄熱データE2(1,1)と第3蓄熱データE3(1,1)とが演算式(4)に適用されて、新たな第3蓄熱データE3(2,1)が算出され、第4演算部48では、第3蓄熱データE3(1,1)と第4蓄熱データE4(1,1)とが演算式(5)に適用されて、新たな第4蓄熱データE4(2,1)が算出され、第5演算部49では、第4蓄熱データE4(1,1)と第5蓄熱データE5(1,1)とが演算式(6)に適用されて、新たな第5蓄熱データE5(2,1)が算出される。
1番目の第1〜第5蓄熱データは、新たに算出された各蓄熱データE1(2,1),E1(2,1),E3(2,1),E4(2,1),E5(2,1)が書き込まれることで第2ライン用のものに更新される。このようにして、1ライン中の1番目の発熱素子16aに対応するグレーズ層21の第1〜第3層、セラミック基板22、アルミ板23の各部分の蓄熱状態が更新される。
上記のようにして、第1ラインの1番目のイエロー画像データの蓄熱補正と、第1〜第5蓄熱データの更新が完了すると、2番目のイエロー画像データがラインメモリ11から読み出されてエネルギ変換部40に入力され、基本発熱データEh(1,2)に変換される。そして、この基本発熱データEh(1,2)が蓄熱補正演算部41に送られる。
上記と同様にしてRAM12bから2番目の第1〜第5蓄熱データE1(1,2),E2(1,2),E3(1,2),E4(1,2),E5(1,2)が読み出されて、第1〜第5演算部にて各蓄熱データが更新されるとともに、基本発熱データEh(1,2)に対して蓄熱補正が行われ、蓄熱補正演算部41で、発熱データE(1,2)が算出される。
以下、同様にして第1ラインの全てのイエロー画像データに対して蓄熱補正が行われるとともに、各発熱素子16aに対応するグレーズ層21の第1〜第3層、セラミック基板22、アルミ板23の各部分の蓄熱状態が更新される。そして、ラインメモリ13に1ライン分のイエロー画像データが書き込まれると、イエロー画像の第1ラインの記録が開始される。
まず、ヘッド駆動部14は、バイアスデータと通電制御回路27からの信号に基づいて、サーマルヘッド16の各発熱素子16aを一斉に通電して発熱させ、バイアス加熱を行う。バイアス加熱が終了すると、ラインメモリ13から1ライン分のイエロー画像データがヘッド駆動部14にセットされ、通電制御回路27からの信号と各イエロー画像データに基づいて発熱素子16aが選択的に通電され、階調加熱が行われる。これらバイアス加熱及び階調加熱時では、レギュレータ30から出力されているヘッド電圧Vpが各発熱素子16aに印加される。
各発熱素子16aで発生した熱エネルギは、その一部は感熱記録紙15に与えられてイエロー感熱発色層を発色させることで第1ラインを記録するが、残りの熱エネルギは、グレーズ層21に伝わりこれに蓄積される。
第1ラインの記録中には、第2ラインのイエロー画像データに対して蓄熱補正が行われる。第1ラインの場合と同様に、第2ラインのイエロー画像データがラインメモリ11に書き込まれ、このラインメモリ11から順番に読み出されて補正部12に送られて蓄熱補正が行われる。このときの蓄熱補正は、例えば第2ラインの第1番目の基本発熱データに対しては、第1ラインの1番目の発熱データに対して蓄熱補正を行った際に更新された第1〜第5蓄熱データE1(2,1),E2(2,1),E3(2,1),E4(2,1),E5(2,1)を用いて第1〜第5蓄熱補正データが作成され、これらが用いられる。そして、蓄熱補正されたイエロー画像データがラインメモリ13に書き込まれる。また、第2ラインの蓄熱補正された発熱データと、第1ラインの蓄熱補正を行った際に更新された第1〜第5蓄熱データとを用いて第1〜第5蓄熱データが更新される。
イエロー画像の第1ラインの記録が終了すると、感熱記録紙15が1ライン分副走査方向にステップ送りされ、この後にバイアスデータに基づいたバイアス加熱と、蓄熱補正された第2ラインのイエロー画像データに基づいた階調加熱とを行ってイエロー画像の第2ラインの記録を行う。
以降同様にして、蓄熱補正を行いながら第3ライン以降の記録を行い、また蓄熱補正を行う毎に第1〜第5蓄熱データを更新する。
イエロー画像の記録された部分は、光定着器からのイエロー感熱発色層に特有な波長の紫外線が照射されることにより光定着される。イエロー画像の最終ラインの記録が終了し、感熱記録紙15の後端まで光定着が完了すると、サーマルヘッド16による圧接が解除されてから、感熱記録紙15が戻される。この搬送中に、感熱記録紙15の記録開始位置がサーマルヘッド16に達すると、搬送が停止されるとともに、サーマルヘッド16が感熱記録紙15に圧接される。
サーマルヘッド16が圧接された後に、マゼンタプリント工程が開始される。このマゼンタプリント工程では、イエロープリント工程と同様に、最初にヘッド温度センサ28及び環境温度センサ29での測定を行い、この時点でヘッド温度Thと環境温度Taとを取得する。そして、これらのヘッド温度Thと環境温度Taとに基づいてヘッド電圧Vpを決定し、このヘッド電圧Vpがレギュレータ30から出力されるように制御する。
この後に、画像メモリ34からマゼンタ画像データが1ライン分ずつ読み出されてラインメモリ10に書き込まれる。イエロー画像データの場合と同じ手順により、マゼンタ画像データが蓄熱補正される。そして、各ラインの記録の際には、マゼンタ用のバイアス加熱が行われた後に、蓄熱補正されたマゼンタ画像データに基づいて階調加熱が行われる。このマゼンタ画像のバイアス加熱及び階調加熱時では、各発熱素子16aには、マゼンタプリント工程の最初に決定されたヘッド電圧Vpが印加される。
マゼンタ画像の記録された部分は、光定着器からのマゼンタ感熱発色層に特有な紫外線が照射されることにより光定着される。マゼンタ画像の最終ラインの記録が終了し、感熱記録紙15の後端まで光定着が完了すると、サーマルヘッド16による圧接が解除されてから、感熱記録紙15が戻される。この搬送中に、感熱記録紙15の記録開始位置がサーマルヘッド16に達すると、搬送が停止されるとともに、サーマルヘッド16が感熱記録紙15に圧接される。サーマルヘッド16が圧接された後に、シアンプリント工程が開始され、上記と同じ手順でシアン画像が1ラインずつ記録される。
以下、蓄熱補正を行ったプリントについての結果について示す。図5に示すように、放熱特性を考慮し蓄熱補正を行うことで、放熱特性を考慮しない場合に比べて、極めて印画濃度が安定することがわかる。ゆえに、サーマルヘッドの最下層に相当する第N蓄熱層から空気中への放熱特性を考慮することにより、過去の各発熱素子16aの発熱に基づいて、サーマルヘッド16の蓄熱層となるグレーズ層21の第1〜第3層、セラミック基板22、アルミ板23の蓄熱状態を正確に予測でき、良好な蓄熱補正を行うことができる。しかも、各発熱素子16aに印加されるヘッド電圧Vpを考慮して蓄熱補正を行っているから、副走査方向に記録が進んでも画像データに応じた濃度に発色させることができ、副走査方向の画質の劣化が防止される。
副走査方向の濃度が一定なサンプル画像を実際にプリントしたところ、サーマルヘッド16のヘッド温度及び環境温度に応じてヘッド電圧Vpが変化しても、記録されたサンプル画像の副走査方向の濃度がほぼ一定となることが確認された。また、任意の環境温度下で適切に蓄熱補正されるように各係数k1〜k11を合わせるだけで、他の環境温度の下でも副走査方向の画質劣化が防止されることも確認できた。
なお、蓄熱層は上記実施形態では5層としたが、これに限られず、2層以上であればよい。上記実施形態では、記録紙に対して直接に感熱発色させるカラー感熱プリンタを例にとって説明したが、これに限られず、昇華型のサーマルプリンタ等の蓄熱補正に対し、本発明を実施してもよい。この場合にも、蓄熱による尾引等の画像低下の発生を抑えることができる。
カラー感熱プリンタの概略を示すブロック図である。 サーマルヘッドの構成を示す断面図である。 サーマルプリンタの補正部を示す機能ブロック図である。 サーマルヘッドの蓄熱回路を模式的に示す説明図である。 放熱特性の有無による一定階調値印画時の濃度安定性を示すグラフである。
符号の説明
16 サーマルヘッド
16a 発熱素子
21 グレーズ層
22 セラミック基板
23 アルミ板
28 ヘッド温度センサ
29 環境温度センサ
45〜49 蓄熱演算部
51〜55 係数乗算部

Claims (6)

  1. 複数の発熱素子がライン状に配列されているサーマルヘッドを用い、発熱データで前記発熱素子を駆動して画像を1ラインずつ記録材料にプリントするとともに、この1ラインずつの記録に合わせてサーマルヘッド又は記録材料を副走査方向に相対的に移動させるサーマルプリンタの前記サーマルヘッドの蓄熱補正方法において、
    前記サーマルヘッドを、前記発熱素子とこの発熱素子に対して順番に積層される第1〜第N蓄熱層とに分け、
    プリントしようとする第Mラインの各基本発熱データと、第Mラインに対応する各第1〜第N蓄熱補正データとに基づいて前記発熱素子を駆動して第Mラインをプリントするための発熱データを求めるとともに、
    第Mラインの各発熱データと第Mラインのプリント時の第1蓄熱層の蓄熱状態を示す各第1蓄熱データとにそれぞれ所定の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算したものを第(M+1)ラインに対応する第1蓄熱データとし、この第1蓄熱データに所定の係数を乗算したものを第(M+1)ラインの第1蓄熱補正データとし、
    第J(J=2〜N)蓄熱層の蓄熱状態を示す第J蓄熱データとその上層の第(J−1)蓄熱層の蓄熱状態を示す第(J−1)蓄熱データとにそれぞれ所定の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算したものを第(M+1)ラインに対応する第J蓄熱データとし、この第J蓄熱データに所定の係数を乗算したものを第(M+1)ラインの第J蓄熱補正データとするとともに、
    第N蓄熱層に対する第N蓄熱補正データを求める際に用いる前記係数を、前記第N蓄熱層に蓄積された熱のうち空気中に逃げる熱量を考慮して決定することを特徴とするサーマルヘッドの蓄熱補正方法。
  2. プリントしようとする第Mラインの各基本発熱データから第Mラインに対応する前記第1〜第N蓄熱層についての前記蓄熱補正データをデータ同士で減算してから、所定の係数で除算することにより第Mラインをプリントするための発熱データを求めることを特徴とする請求項1記載の蓄熱補正方法。
  3. 複数の発熱素子がライン状に配列されているサーマルヘッドを用い、発熱データで前記発熱素子を駆動して画像を1ラインずつ記録材料にプリントするとともに、この1ラインずつの記録に合わせてサーマルヘッド又は記録材料を副走査方向に相対的に移動させるサーマルプリンタにおいて、
    前記サーマルヘッドを、前記発熱素子とこの発熱素子に対して順番に積層される第1〜第N蓄熱層とに分け、プリントしようとする第Mラインの各基本発熱データと、第Mラインに対応する各第1〜第N蓄熱補正データとに基づいて前記発熱素子を駆動して第Mラインをプリントするための発熱データを求める蓄熱補正演算部と、
    第Mラインの各発熱データと第Mラインのプリント時の第1蓄熱層の蓄熱状態を示す各第1蓄熱データとにそれぞれ所定の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算したものを第(M+1)ラインに対応する第1蓄熱データとする第1演算部と、
    この第1蓄熱データに所定の係数を乗算したものを第(M+1)ラインの第1蓄熱補正データとする第1係数乗算部と、
    第J(J=2〜N)蓄熱層の蓄熱状態を示す第J蓄熱データとその上層の第(J−1)蓄熱層の蓄熱状態を示す第(J−1)蓄熱データとにそれぞれ所定の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算したものを第(M+1)ラインに対応する第J蓄熱データとする第J演算部と、
    この第J蓄熱データに所定の係数を乗算したものを第(M+1)ラインの第J蓄熱補正データとする第J係数乗算部と、
    第N蓄熱層に対する第N蓄熱補正データを求める際に用いる前記係数を、前記第N蓄熱層に蓄積された熱のうち空気中に逃げる熱量を考慮して算出する第N係数乗算部とを備えていることを特徴とするサーマルプリンタ。
  4. プリントしようとする第Mラインの各基本発熱データから第Mラインに対応する前記第1〜第N蓄熱層についての前記蓄熱補正データをデータ同士で減算してから、所定の係数で除算することにより第Mラインをプリントするための発熱データを算出する蓄熱補正演算部を備えている請求項3記載のサーマルプリンタ。
  5. 複数の発熱素子がライン状に配列されているサーマルヘッドを用い、発熱データで前記発熱素子を駆動して画像を1ラインずつ記録材料にプリントするとともに、この1ラインずつの記録に合わせてサーマルヘッド又は記録材料を副走査方向に相対的に移動させるサーマルプリンタの前記サーマルヘッドの蓄熱補正プログラムにおいて、
    前記サーマルヘッドの蓄熱を補正するためにコンピュータを、
    前記サーマルヘッドを、前記発熱素子とこの発熱素子に対して順番に積層される第1〜第N蓄熱層とに分け、プリントしようとする第Mラインの各基本発熱データと、第Mラインに対応する各第1〜第N蓄熱補正データとに基づいて前記発熱素子を駆動して第Mラインをプリントするための発熱データを求める蓄熱補正演算手段と、
    第Mラインの各発熱データと第Mラインのプリント時の第1蓄熱層の蓄熱状態を示す各第1蓄熱データとにそれぞれ所定の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算したものを第(M+1)ラインに対応する第1蓄熱データとする第1演算手段と、
    この第1蓄熱データに所定の係数を乗算したものを第(M+1)ラインの第1蓄熱補正データとする第1係数乗算手段と、
    第J(J=2〜N)蓄熱層の蓄熱状態を示す第J蓄熱データとその上層の第(J−1)蓄熱層の蓄熱状態を示す第(J−1)蓄熱データとにそれぞれ所定の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算したものを第(M+1)ラインに対応する第J蓄熱データとする第J演算手段と、
    この第J蓄熱データに所定の係数を乗算したものを第(M+1)ラインの第J蓄熱補正データとする第J係数乗算手段と、
    第N蓄熱層に対する第N蓄熱補正データを求める際に用いる前記係数を、前記第N蓄熱層に蓄積された熱のうち空気中に逃げる熱量を考慮して算出する第N係数乗算手段として機能させるためのサーマルヘッドの蓄熱補正プログラム。
  6. 前記蓄熱補正演算手段は、プリントしようとする第Mラインの各基本発熱データから第Mラインに対応する前記第1〜第N蓄熱層についての前記蓄熱補正データをデータ同士で減算してから、所定の係数で除算することにより第Mラインをプリントするための発熱データを算出することを特徴とする請求項5記載のサーマルヘッドの蓄熱補正プログラム。
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