JP2006317704A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 胴内排紙型の画像形成装置において、ユーザにより排出口付近に手を添えられることにより、排紙された記録紙が衝突することによって発生するジャムを未然に防止することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像読取部4と、作像部5と、画像読取部4と作像部5との間に設けられ、画像形成済みの記録紙を排出する排紙口40に連通した排紙空間6を備えた排出部7とを具備する画像形成装置1であって、装置本体正面Fの開放部から排紙口40近傍に向かい画像形成済みの記録紙Pの排出を妨げる対象物の進入を阻止する阻止手段50を、装置本体正面Fの開放部に設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、印刷機等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に関し、さらに詳しくは、画像読取部と作像部との間に設けられ、画像形成済みのシート状記録媒体を排出する排出口に連通された排紙空間を備えた排出部を有し、排出部は、少なくとも装置本体正面が開放されて排紙空間に連通している、いわゆる胴内排紙型の画像形成装置に関する。
近年の画像形成装置のうちでも特に複写機等のレイアウト構成では、画像形成装置の省スペース化を図るために、画像読取部と作像部との間に設けられ、少なくとも装置本体正面(装置本体前面)が開放された排紙空間に記録紙を排紙する、胴内排紙型のものが多く採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−354173号公報記載の画像形成装置(複写機)では、作像部にて記録画像の形成された記録シートが排出される排紙空間は、その本体筺体幅方向一端側と他端側の少なくとも一方と、該排紙空間の前部(装置本体正面)とが連通した状態で開放されている。
このような胴内排紙型の画像形成装置によれば、その小型化と、記録紙の取り出しやすさと、操作部に対する操作性の向上を図ることができる。
特開2002−354173号公報
上記特許文献1を含め、胴内排紙型の複写機の場合、以下のような使われ方をする場合があるので、これを図12を参照して説明する。同図において、符号500は胴内排紙型の複写機を、符号502は複写機500の装置本体を、符号OPはユーザやオペレータ(以下、総称して「ユーザ」という)を、符号545は排紙トレイを、それぞれ示す。
複写機500は、原稿画像を読み取る画像読取部504と、画像読取部504よりも下方に配置され読み取った画像を記録紙(シート状記録媒体)に形成する作像部505と、画像読取部504と作像部505との間に設けられ、画像形成済みの記録紙を排出する排紙口540(排出口)に連通した排紙空間506を備えた排出部507とを有し、排出部507は、少なくとも装置本体正面F(装置本体前面)が開放されて排紙空間506に連通している。排出部507における排紙空間506に連通する開放部位としては、図12において右側の装置本体正面Fの開放部と、同図における紙面手前側の開放部とがある。
図12に示すように、ユーザOPは装置本体正面Fに立ち、原稿をセットし、圧板(自動原稿搬送装置(ADF)でも良い)503を一方の手で押さえながら操作部509の図示しないコピー開始ボタンを押す。
コピー動作を開始した後、図において右側の装置本体正面Fの開放部から排紙口540近傍に向かって、他方の手の平を上にして排紙空間506に入れて、排紙口540から排出される記録紙を手で受け取る。
排紙空間506は、装置本体正面Fに立つユーザOPから見たときに、画像読取部504で遮られていて排紙口540などが見えないため、不用意に感覚的に他方の手を挿入する可能性がある。それ故に、手が排紙口540付近に添えられると、排出された記録紙が手に衝突し、ジャムが発生する可能性がある。このとき、他方の手が、装置本体正面Fの開放部から排紙口540近傍に向かい画像形成済みの記録紙の排出を妨げる対象物ないしは障害物に相当する。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、胴内排紙型の画像形成装置において、ユーザにより排出口付近に手を添えられることにより、排出口から排紙・排出された記録紙がユーザの手(対象物)に衝突することによって発生するジャムを未然に防止することが可能な画像形成装置を提供することを主な目的とする。その他、後述する実施形態等に記載の利点・効果を奏することが可能な画像形成装置を提供することも目的としている。
上述した課題を解決するとともに上述した目的を達成するために、各請求項ごとの発明では、以下のような特徴ある手段・発明特定事項(以下、「構成」という)を採っている。
請求項1記載の発明は、原稿画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部よりも下方に配置され読み取った画像をシート状記録媒体に形成する作像部と、上記画像読取部と該作像部との間に設けられ、画像形成済みのシート状記録媒体を排出する排出口に連通した排紙空間を備えた排出部とを有し、該排出部は、少なくとも装置本体正面が開放されて上記排紙空間に連通している画像形成装置において、上記少なくとも装置本体正面の開放部から上記排出口近傍に向かい画像形成済みのシート状記録媒体の排出を妨げる対象物の進入を阻止する阻止手段を、上記少なくとも装置本体正面の開放部に設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、原稿画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部よりも下方に配置され読み取った画像をシート状記録媒体に形成する作像部と、上記画像読取部と該作像部との間に設けられ、画像形成済みのシート状記録媒体を排出する排出口に連通した排紙空間を備えた排出部とを有し、該排出部は、少なくとも装置本体正面が開放されて上記排紙空間に連通している画像形成装置において、上記装置本体正面の開放部から上記排出口近傍に向かい画像形成済みのシート状記録媒体の排出を妨げる対象物の進入を阻止する阻止手段を、上記装置本体正面の開放部に設けたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の画像形成装置において、上記阻止手段は、上記対象物の進入を阻止する阻止位置と、該対象物の進入を許す非阻止位置との間で変位自在に構成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の画像形成装置において、上記排出部への画像形成済みのシート状記録媒体の排出中に、上記阻止手段の上記非阻止位置への移動を制限するためのロック手段を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1または2記載の画像形成装置において、上記阻止手段は、上記排出口近傍が狭く、該排出口近傍から画像形成済みのシート状記録媒体の排出方向に離れるにしたがって漸次広くなるような開口部を備えた形状で構成されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし6の何れか一つに記載の画像形成装置において、上記阻止手段は、透過性を有する材質で形成されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし5の何れか一つに記載の画像形成装置において、上記阻止手段は、上記対象物の進入を阻止する形状であって、かつ、視認性を備えた形状で構成されていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか一つに記載の画像形成装置において、上記対象物が上記阻止手段に触れた場合、警告を報知する報知手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、上記課題を解決して新規な画像形成装置を提供することができる。すなわち、本発明によれば、ユーザは排出口近傍の排紙空間に不用意・無意識に対象物を進入させる(例えば手を入れる)ことがなくなり、排出中の画像形成済みのシート状記録媒体と接触することを防止でき、ジャムの発生を未然に防ぐことができる。
また、例えば画像形成装置において定着装置が配置されているような場合、特に排出口近傍における排出中のシート状記録媒体の温度は高く、排出口から遠ざかるとシート状記録媒体の温度は急激に低下することから、本構成により排出中の高温なシート状記録媒体に接触することも防止できる。
以下、図を参照して、本発明を実施するための最良の形態を含む実施形態を説明する。各実施形態および変形例等に亘り、同一の機能および形状等を有する部材や構成部品等の構成要素については、同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明をできるだけ省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がないものは適宜断わりなく省略することがある。
まず、図1および図2を参照して、本発明を適用する胴内排紙型の画像形成装置の全体構成を説明する。
両図において、符号1’は胴内排紙型の画像形成装置を、符号2は画像形成装置1’の筐体をなす装置本体を、それぞれ示す。画像形成装置1’は、具体的にはフルカラー複写機である。
画像形成装置1’は、読取部としての図示しないコンタクトガラス上に載置またはセットされた原稿の画像情報を図示しない走査部により読み取る画像読取部4と、画像読取部4の上方に設けられ、上記コンタクトガラス上に原稿を自動搬送する自動原稿搬送装置(以下、「ADF」という)3と、画像読取部4よりも下方に配置され読み取った画像をシート状記録媒体の一例としての記録紙に形成する画像形成部とも呼ばれる作像部5と、作像部5により画像形成された記録紙を定着するための定着装置31と、画像読取部4と作像部5との間に設けられ、定着後の画像形成済みの記録紙を排出する排出口としての排紙口40に連通した排紙空間6を備えた排出部7’と、作像部5に各種シート状記録媒体を供給する給紙部8と、画像形成装置1’の上記各部・装置に動作指示を与えたり上記各部・装置等の状態を確認したりするための操作部9とから主に構成されている。
作像部5は、図2に示すように、原稿画像に応じた各色毎の画像を形成する作像装置21C、21Y、21M、21Bkと、各作像装置21C、21Y、21M、21Bkに対向して配置された転写装置22と、作像装置21C、21Y、21M、21Bkにそれぞれ配設された像担持体を露光して画像情報の書き込みを行う書き込み装置29とから主に構成されている。
画像形成装置1’は、各作像装置21C、21Y、21M、21Bkが左斜め上方向に並んで配置されたタンデム方式の装置構成である。
各作像装置21C、21Y、21M、21Bkは、それぞれシアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色の現像を行うものであり、用いる現像剤中のトナーの色が異なるのみでその構成が同様であるため、作像装置21Cの構成・動作を他の作像装置21Y、21M、21Bkの代表として説明する。
作像装置21Cは、像担持体としての感光体ドラム25Cと、感光体ドラム25Cの回転方向である、図中、時計回り方向の回転に沿って順に配置されている帯電装置27C、現像装置26C、クリーニング装置28Cを有し、帯電装置27Cと現像装置26Cとの間で書き込み装置29からの露光光を受ける周知の構成が用いられる。像担持体としては、上記ドラム状の他に、無端ベルト状とする場合もある。
感光体ドラム25Cは、例えばその表面に有機感光層が形成されているものが用いられ、図示しない側板に図2において時計回り方向に回転自在に支持されている。書き込み装置29は、画像信号に応じてレーザ光を生成照射する図示しないレーザダイオード(LD)、このLDから照射されたレーザ光を走査するポリゴンミラー等からなるレーザ光走査光学系を有していて、露光がなされる。
転写装置22には、駆動ローラ22A1と従動ローラとの間に掛け渡されて図中矢印方向(反時計回り)に走行搬送することにより、記録紙Pを吸着し搬送する搬送転写ベルトが各感光体ドラム25C、25Y、25M、25Bkに対向して張設されている。上記搬送転写ベルトは、各感光体ドラム25C、25Y、25M、25Bkに対して接離自在に構成されている。
各感光体ドラム25C、25Y、25M、25Bkに対向する図2において下方近傍には、上記搬送転写ベルトを挟んで接触転写手段としての転写ローラが配設されている。上記各転写ローラは、各感光体ドラム25C、25Y、25M、25Bk上に形成された各色のトナー像を上記搬送転写ベルトにより静電吸着されて搬送される記録紙P上に電界の作用で転写する周知の機能を有する。記録紙Pは、装置本体2の下部に配設された給紙部8の何れか一つの給紙カセット24、24Aまたは手差しトレイ23が選択されることにより、所定のタイミングをとって上記搬送転写ベルト上に送り出される。
給紙部8には、各作像装置21C、21Y、21M、21Bkと転写装置22とが対向する転写領域に各種シート状記録媒体の一例としての記録紙Pを供給するシート状記録媒体供給手段としての手差しトレイ23、給紙カセット24、24Aと、手差しトレイ23、給紙カセット24または24Aから最上位の記録紙Pを1枚ずつ給送するピックアップコロ、給紙コロおよび分離コロを備えた給紙手段と、搬送されてきた記録紙Pを作像装置21C、21Y、21M、21Bkによる作像のタイミングに合わせて供給するレジストローラ対30とが配設されている。
画像形成装置1’では、一般にコピー等に用いられる普通紙(以下、単に「普通紙」という)と、OHPシートや、カード、ハガキといった90K紙、坪量約100g/m相当以上の厚紙や封筒等の、用紙よりも熱容量が大きないわゆる特殊シート(以下、単に「特殊シート」という)との何れをもシート状記録媒体として用いることが可能である。
記録紙搬送路の下流側である図2において装置本体2の左上方部には、上記搬送転写ベルト上から記録紙Pを分離するための分離装置が上記搬送転写ベルトを介して駆動ローラに対向して設けられる。該分離装置の左上近傍には記録紙Pに転写された各色のトナー像を溶融加圧定着するための定着ローラおよび加圧ローラを具備する定着装置31が、さらに定着装置31の上方には排紙ガイド板を介して一対の排紙ローラが、この排紙ローラ対の右方下部にはトナー画像の形成された記録紙Pを排出するための排紙トレイ45を備えた排紙部とも呼ばれる排出部7’が配設されている。
排出部7’は、装置本体正面F(装置本体前面)と、装置本体正面Fと直交する装置本体2の一側面とが、それぞれ開放されて排紙空間6に連通している胴内排紙型の構成である。この画像形成装置1’においては、記録紙は排紙口40から開放されている一側面(装置本体正面Fではない)に向けて排出されて、排紙トレイ45上に積載される。
ユーザOPは、排出部7’における装置本体正面Fの開放部または排出部7’における右側の一側面の開放部から手を入れてトナー画像の形成された記録紙を取り出すことができる。このように本実施形態では、ユーザOPの手が、装置本体正面Fの開放部から排紙口40近傍に向かい画像形成済みの記録紙の排出を妨げる対象物ないしは障害物に相当する。
図1および図2において、排紙される記録紙の排出方向(進行方向)Xは左から右であるが、それとは逆に、画像読取部4の下方に配置された排紙トレイ45へ右から左方向に排紙される配置構成・構造の画像形成装置に対しても本発明は適用される。
本発明は、画像読取部と作像部とが後述する図6に示すように別体の画像形成装置にも適用できる。
なお、ADF3および画像読取部4の細部の構成および動作は、周知であるためその説明を省略する。
次に、図1および図2を参照して、フルカラー画像形成時の動作を説明する。
操作部(操作パネル)9に配設されているコピー開始ボタンの押下操作等により、フルカラー画像形成の信号が図示しない制御装置に送信されると、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各作像装置21C、21Y、21M、21Bkが所定のタイミングでそれぞれ作動して、各感光体ドラム25C、25Y、25M、25Bk上に各色のトナー像が形成される。これを作像装置21Cで例示すると、感光体ドラム25Cが図2中時計回り方向に回転するとともに、その外表面が帯電装置27Cにより一様に帯電された後、書き込み装置29の上記LDから画像信号に応じてレーザ光が照射され、上記ポリゴンミラーにより走査されつつ感光体ドラム25C上に露光・結像されて、静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体ドラム25Cが現像装置26Cに対向すると、現像装置26Cを構成する現像器内の現像剤担持体である現像ローラにより現像器内の現像剤が感光体ドラム25Cと対向する現像ニップ領域へ搬送されることで、現像剤中のトナーが感光体ドラム25Cの表面に形成された静電潜像に供給・付着されて現像され、感光体ドラム25C上にシアン(C)の顕像化されたトナー像が形成される。
他色の作像装置21Y、21M、21Bkでも、作像装置21Cと同様にしてトナー像が形成される。
一方、給紙カセット24にセットされた記録紙Pは、上記給紙手段により取り出され、記録材搬送路に沿ってレジストローラ対30に送られた後、レジストローラ対30により、記録紙Pの先端が感光体ドラム25C上に形成された一色目のシアン(C)のトナー像にタイミングを合わせて感光体ドラム25Cの転写部の転写領域に送られる。
一色目のシアン(C)のトナー像転写位置において、転写装置22の上記転写ローラ等により形成される電界の作用で、シアン(C)のトナー像が記録紙Pに転写され、その転写が行われると同時に、記録紙Pは上記搬送転写ベルトに静電吸着されて該搬送転写ベルトにより搬送される。このようにしてシアン(C)のトナー像が転写された記録紙Pは、各色毎に順に設けられた転写ローラと各感光体ドラム25Y、25M、25Bkとの間の転写位置に順次搬送され、各感光体ドラム25Y、25M、25Bk上に形成されたイエロー(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、ブラック(Bk)のトナー像が記録紙P上に順次転写される。こうして全ての色のトナー像が記録紙P上に転写されることでフルカラーのトナー像が記録紙P上に形成される。
フルカラーのトナー像が形成された記録紙Pは、前記分離装置により上記搬送転写ベルトから分離された後、定着装置31へ送り込まれ、定着装置31によりフルカラーのトナー像が溶融加圧定着されてフルカラー画像が完成し、フルカラー画像が形成された記録紙Pは各記録紙搬送路に配設された搬送ローラおよび切換爪等の周知の手段の動作を介して、各排紙口40〜43の何れか1つが選択されて搬送される。例えば、排紙口40が選択された場合には、排紙ローラ対等の動作を介して排紙トレイ45上に排出・積載されるし、例えば排紙口43が選択された場合には、搬送ローラ対等の動作を介して図示しない後処理装置へと搬送される。また、排紙口41や42が選択された場合には、トナー画像の形成された記録紙は反転搬送路へ搬送されて表裏反転され、記録紙の残りの面への画像形成、すなわち両面画像形成が行われる。
一方、クリーニング装置28Cでは、記録紙Pに転写し切れずに感光体ドラム25C表面に残った残留トナー等をクリーニングブレードにより除去され、図示しない廃トナー回収経路を通じて廃トナーボトルに回収・貯留される。クリーニング装置28Cを通過した感光体ドラム25Cの表面は、その後、帯電装置27Cにより表面を一様に帯電され、次の画像形成工程を繰返す。これと同様の動作が、残りの各作像装置21Y、21M、21Bkでも同様に行われる。
(第1の実施形態)
図3および図4に、第1の実施形態に係る画像形成装置1を示す。
画像形成装置1は、図1および図2に示した画像形成装置1’と比較して、排出部7’に代えて、装置本体正面Fの開放部から排紙口40(図3には図の簡明化を図るために図示せず、図1および図2参照。以下図5、図7、図9および図10でも同様)近傍に向かいフルカラー画像の形成された記録紙(以下、「画像形成済みの記録紙P」、あるいは単に「記録紙P」という)の排出を妨げる対象物の進入を阻止する阻止手段50を、装置本体正面Fの開放部に設けられている排出部7を有することが主に相違する。
本実施形態では、装置本体正面Fの開放部から排紙口40近傍に対象物としてのユーザOPの手を不用意に入れられないように、壁状ないし板壁状の阻止手段50を、装置本体正面Fの開放部に設けたことを特徴としている。
阻止手段50は、装置外装カバーと同じ樹脂で形成された板部材であり、図3および図4に示すとおり、排出部7における装置本体正面Fの開放部の排紙口40寄りの部位形状に合わせて形成されている。
図4に示すように、阻止手段50には、その上部と下部に凸部上50aおよび凸部下50bが一体的に形成されている。図3において簡略的に示す画像読取部4の下面の筐体と、排出部7の手前の筐体とに、凸部上50a、凸部下50bとそれぞれ係合する係合穴(図示せず)を設けて、画像読取部4に阻止手段50の凸部上50aを、排出部7の手前の筐体に阻止手段50の凸部下50bをそれぞれ係合させて位置決め・固定する。阻止手段50は、上記したように凸部上50a、凸部下50bとこれらに係合する係合穴との係合・固定であるため、例えばネジによる締結・固定などと比べて、着脱性が良く、保守整備・交換なども容易に行える。
さらに具体的には、阻止手段50の横方向(排出方向)の幅Wは、少なくともA4サイズの記録紙で短手方向の長さを考慮して、約200mmとしている。A4より大きいサイズの場合には、排紙口40から排紙・排出されてから記録紙のコシにより所定距離だけ排紙空間6を排紙・搬送されてから排紙トレイ45の排紙面に到達するが、阻止手段50の幅Wまでくると記録紙が排紙面に落下していくため、ユーザOPの手が挿入されてもジャムが生じる可能性は低くなる。
これによって、ユーザOPは排紙口40近傍に不用意・無意識に手を入れることがなくなる。
本実施形態の阻止手段は、図3および図4に示した阻止手段50のように完全に固定される壁状の物でも良いが、例えばゴムやフィルム状等の変形可能な物質で構成される部材、さらには簾(すだれ)のよなカーテン状の形態・手段でも良い。すなわち、ユーザOPが装置本体正面Fの開放部から排紙トレイ45に手を入れる際、排紙口40に近い箇所に手を入れようとした時に、本阻止手段によって、ユーザOPに対して注意喚起を促すことができれば良い。従って、阻止手段の周辺部に、ユーザOPへの警告表示を併せて行えばさらに効果的である。
本発明の阻止手段の配置部位は、排出部7における装置本体正面Fの開放部に設けた第1の実施形態に限らず、画像形成装置1の排出部7における右側面の開放部から手を入れる場合もあるので、これを考慮して右側面(一側面)の開放部に同様の阻止手段を設けても良い。
つまり、少なくとも装置本体正面Fの開放部から排紙口40近傍に向かい画像形成済みの記録紙の排出を妨げる対象物(例えばユーザOPの手)の進入を阻止する阻止手段50およびこれに準じた阻止手段(上記右側面の開放部に適用される形状をなす)を、少なくとも装置本体正面Fの開放部に、すなわち装置本体正面Fの開放部と上記右側面の開放部とに設けても良い(以下、後述する変形例や実施形態でも同様)。
従って、第1の実施形態によれば、ユーザOPは排紙口40近傍の排紙空間6に不用意・無意識にユーザOPの手を入れることがなくなり、排出中の画像形成済みの記録紙Pと接触することを防止でき、ジャムの発生を未然に防ぐことができる。
また、定着装置31が配置されていることにより、特に排紙口40近傍における排出中の記録紙Pの温度は高く、排紙口40から遠ざかると記録紙Pの温度は急激に低下することから、本構成により排出中の高温な記録紙Pに接触することも防止することができる。
図5に、第1の実施形態の変形例(以下、「変形例1」という)に係る画像形成装置1Aを示す。画像形成装置1Aは、図3および図4に示した画像形成装置1と比較して、阻止手段50が装置本体正面Fの開放部に設けられている排出部7に代えて、阻止手段50に代えた阻止手段51が装置本体正面Fの開放部に設けられている排出部7Aを有することのみ相違する。
変形例1に係る阻止手段51は、棒形状をしている例であるが、その目的・機能等は第1の実施形態における阻止手段50等と同様である。阻止手段51は、さらに具体的には装置本体正面Fの開放部の排紙口40寄りの部位に配置されている。この場合も、棒状をなす阻止手段51の材質は、頑丈・強固なものでも良いし、ゴムなどの軟らかいものでも良い。さらには、「ひも状」のものでも良い。この場合の装置本体2への係合方法は、第1の実施形態と同様としても良い。
変形例1でも、第1の実施形態と同様の利点・効果を奏する。
図3ないし図5に示した阻止手段50、51等の配置構成は、例えば図6に示すような、作像部205と画像読取部201とが別体の画像形成装置100にも適用できる。
画像形成装置100では、画像読取部201およびADF200がラック300(足部301、支持部302、画像読取部載置台303とで構成される)に載置されているとともに、画像読取部201および操作部209と作像部205とは、ケーブル207を介して作像部205に通信可能に接続されている。これにより、画像読取部201からの画像情報に係る信号および操作部209からの各種信号は、ケーブル207を介して作像部205に画像データ信号等として送信され、また相互の各種信号の授受が可能となっている。
図6において、符号208は画像形成装置100を構成する給紙部を、符号203は画像形成装置100を構成する排出部を、符号204は排出部203に設けられた排出口としての排紙口を、それぞれ示す。
この画像形成装置100の場合、図3および図4に示した阻止手段50の凸部下50bを排紙トレイ245の筐体前面に設けられた係合穴(図示せず)に係合させて位置決め・固定する。凸部上50aは、上記例と同様に画像読取部201の下面カバーの係合穴(図示せず)に係合させても良いし、画像読取部載置台303に係合穴を設けて位置決め・固定しても良い。
また、排紙トレイ245の上面を覆うカバーを設け、装置本体正面Fの側を上記阻止手段の形状とすることでも良い。
(第2の実施形態)
図7および図8に、第2の実施形態に係る画像形成装置1Bを示す。画像形成装置1Bは、図3および図4に示した画像形成装置1と比較して、阻止手段50が装置本体正面Fの開放部に固設されている排出部7に代えて、阻止手段50に代えた阻止手段52が装置本体正面Fの開放部に後述のように変位(移動)可能に設けられている排出部7Bを有する点が主に相違する。
図3ないし図5に示した例は、阻止手段50、51が装置本体2に対し固定されているものであったが、このような構成にすると、ユーザOPが記録紙を排紙トレイ45から取り出しにくい可能性がある。
そこで、第2の実施形態では、阻止手段52を、対象物の進入を阻止する阻止位置と対象物の進入を許す非阻止位置との間で変位自在(本実施形態例では移動自在)に構成した点および排紙トレイ45への画像形成済みの記録紙の排出中に、阻止手段52の非阻止位置への移動を制限・禁止するためのロック手段を有する点を特徴としている。
本発明における「変位自在」には、移動自在を含む他、所定角の範囲で回動自在である揺動自在も含まれる。
図7において、阻止手段52を、対象物の進入を阻止する阻止位置と対象物の進入を許す非阻止位置との間で移動自在にするための変位手段ないしは移動手段は、画像読取部4の下部前面に橋架されるように設けられ、阻止手段52を図において左右方向(排出方向)に移動可能に案内・支持するレール部材54と、阻止手段52を常に図において右方向に移動する習性を与える、すなわち阻止手段52を常に阻止位置を占める向きに付勢する付勢手段としてのスプリング(引張バネ)55とから主に構成される。
阻止手段52は、板壁状の部材からなり、阻止手段52には、排出部7Bの視認性を確保しつつ対象物としての手が入らない程度の大きさの開口部が形成されている。
レール部材54は、例えば阻止手段52を緩く嵌入する案内溝(図示せず)を備えた断面コ字状をなしている。スプリング55の一端は、阻止手段52に係止され、その他端は画像読取部4における装置本体2の筐体に係止されている。阻止手段52は、スプリング55によって、阻止手段52の左端面(ほぼ排紙口40と同一の面)と支持部との間に手が入らない程度の隙間を保ちつつ図において右側へ引っ張られている。
排出部7Bにおける排紙口40よりもさらに左側の筐体部分には、阻止手段52を図において左側へスライドさせて非阻止位置を占めさせる際、これを許容するための図示しない逃げ開口部が形成されている。
従って、ユーザOPが排紙トレイ45から記録紙を取り出す際、阻止手段52が邪魔なときはスプリング55の付勢力に抗して図において左側へスライドさせて、非阻止位置を占めるように操作すれば良い。本実施形態例では、左右のスライドであったが、その方向は自由で、例えば上下や斜め方向のスライドでも良い。
排出トレイ45への画像形成済みの記録紙の排出中に、阻止手段52の非阻止位置への移動を禁止するロック手段としてのロック機構は、ソレノイド61とそれに連結されたプランジャであるロック部60によって構成される。ソレノイド61は、例えばロック部60を常に引き込む向きに付勢する図示しないスプリングを自身の本体内に備えたプッシュ型であり、画像読取部4における装置本体2の筐体に固定されている。排出トレイ45への画像形成済みの記録紙の排出中となる通紙中は、ソレノイド61をオンすることにより、ロック部60を図8に示す向きに突出させて、阻止手段52の非阻止位置への移動をロックして、排紙口40近傍に手が入らないようにする。
従って、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の利点・効果を奏することは元より、ユーザOPが排紙トレイ45から記録紙を取り出す際、作業性の低下を防止することができる。
また、阻止手段52の非阻止位置への移動を制限・禁止するロック機構を有するので、通紙時における記録紙排出中の排紙口40近傍に手を入れて火傷をするようなことやその虞も防止することができる。
図9に、第2の実施形態の変形例(以下、「変形例2」という)に係る画像形成装置1Cを示す。
画像形成装置1Cは、図3および図4に示した画像形成装置1と比較して、阻止手段50が装置本体正面Fの開放部に固設されている排出部7に代えて、阻止手段50に代えた阻止手段50Cが装置本体正面Fの開放部に対して回転・揺動自在ないしは開閉自在に設けられている排出部7Cを有する点が主に相違する。
阻止手段50Cは、図3および図4に示した阻止手段50と比べて、図9において簡略的に示す画像読取部4の下面の筐体と排出部7Cの手前側の筐体とに軸受を介して回転自在に支持された支点軸56に図において左端側の基端部が固着されている点が主に相違する。この点以外は、阻止手段50Cは、阻止手段50と同様である。
この変位手段ないしは揺動・開閉手段により、阻止手段50Cは、対象物の進入を阻止する図9に示す阻止位置と対象物の進入を許す非阻止位置(阻止手段50Cを紙面手前側に回転させた位置)との間で移動自在に構成されている。つまり、阻止手段50Cは、回動角度を規制された回転扉状になっていて、支点軸56とともに揺動自在に構成されている。
画像読取部4の下面側には、阻止手段50Cが阻止位置を占めたときに、阻止手段50Cがそれ以上排紙空間6の図において紙面奥側に回転しないように、上記阻止位置に位置決めするための図示しないストッパ部材が阻止手段50Cの上端部内壁面に当接可能に下方に突出して設けられている。また、支点軸56の回りと、画像読取部4の下面の筐体と、阻止手段50Cの基端部とに係止されるねじりコイルスプリング(図示せず)等の付勢手段が設けられており、阻止手段50Cが常に阻止位置を占める向きに付勢されている。
従って、ユーザOPが排紙トレイ45から記録紙を取り出す際、阻止手段50Cが邪魔であれば、上記付勢手段の付勢力に抗して図において紙面手前側へ所定角度回動させて、非阻止位置を占めるように操作すれば良い。
変形例2においても、図8に示したロック機構に準じたロック機構を配設して変形例2と同様に動作させ、同様の利点・効果を得ることができる。この際例えば、ソレノイド61のロック部60に係合する被ロック部としてのロック穴を、阻止手段50Cの上端部に設けるようにしても良い。
従って、変形例2によれば、第2の実施形態と同様の利点・効果を奏する。
(第3の実施形態)
図10に、第3の実施形態に係る画像形成装置1Dを示す。画像形成装置1Dは、図3および図4に示した画像形成装置1と比較して、阻止手段50が装置本体正面Fの開放部に固設されている排出部7に代えて、阻止手段50に代えた阻止手段62が装置本体正面Fの開放部に後述のように固設されている排出部7Dを有する点が主に相違する。
図3ないし図5に示した例は、阻止手段50、51が単純な形状をなして装置本体2に対し固定されているものであったが、このような単純な形状の構成にすると、ユーザOPが記録紙を排紙トレイ45から取り出しにくい可能性がある。
そこで、第3の実施形態の阻止手段62は、排紙口40近傍が狭く、排紙口40近傍から画像形成済みの記録紙の排出方向に離れるにしたがって漸次広くなるような開口部65を備えた形状で構成されていることを特徴とするものである。
阻止手段62は、図中ハッチングを施して示すように、開口部65を形成すべくその下端面に特有の輪郭形状を備えた阻止部材上63と、開口部65を形成すべくその上端面に特有の輪郭形状を備えた阻止部材下64とからなる。阻止部材上63および阻止部材下64は、例えば板壁状の部材からなる。阻止部材上63は、装置本体正面Fの開放部の左側における画像読取部4の下面に固定されており、阻止部材下64は、装置本体正面Fの開放部の左側であって、排紙トレイ45から紙面手前側に外れた筐体面上に固定されている。
阻止手段62の開口部65は、換言すれば、排紙口40近傍ではユーザOPの手が入らないように狭くなっており、図における右方に行くにしたがって漸次広くなるように形成されていて、広く形成されたでのユーザOPによる記録紙の取り出し操作性を確保している。その形状は、おおよそ、排紙口40からの距離が200mmまで漸次上下の縦幅が広くなるような開口形状である。阻止部材下64の上端面は、排出される記録紙の搬送軌跡とおおよそ同じ形状をしており、ユーザOPが排出される記録紙の下側に手を入れないような配慮をしている。つまり、阻止手段62には、排出部7Dにおける排紙トレイ45および排紙空間6の視認性を確保しつつ対象物としての手が入らない程度の大きさの開口部が形成されている。
従って、第3の実施形態の画像形成装置1Dによれば、排紙口40近傍が狭く、排紙口40近傍から画像形成済みの記録紙の排出方向に離れるにしたがって漸次広くなるような開口部65を備えた形状で構成された阻止手段62を、装置本体正面Fの開放部に設けたことにより、ユーザOPの操作性を損なうことなく、第1の実施形態と同様にジャムの発生を未然に防止することができるという利点・効果を奏する。
上記した阻止手段50、51、52、50C、62等は、透過性を有する材質で形成されていてもよい。すなわち、阻止手段50、51、52、50C、62は、透明または光透過性を有する物質、例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などで形成すると、排紙トレイ45の視認性が確保されて良くなるとともに、排出された記録紙の取り忘れを防止できて、作業性が向上する。
また、阻止手段51、52、62のように、その形状を工夫して、対象物の進入を阻止する形状であって、かつ、視認性を備えた形状で構成することにより、視認性を高めても良い。このように構成した画像形成装置1A、1B、1Dにおいても、排紙トレイ45の視認性が確保されて良くなるとともに、排出された記録紙の取り忘れを防止できて、作業性が向上する。
(第4の実施形態)
次に、図11を参照して、第4の実施形態を説明する。第4の実施形態では、第1の実施形態の画像形成装置1を例にとって、これに用いられる制御構成を簡単に説明する。
本実施形態の特徴的な制御構成は、図3に示した阻止手段50の図において右端部に付設され、ユーザOPの手(対象物)が阻止手段50に触れた場合に、これを検知するための対象物検知手段ないしは障害物検知手段としての図11のみに示す光反射型のフォトセンサ75と、ユーザOPの手(対象物)が阻止手段50に触れた場合に、警告を報知する報知手段としての液晶表示部13およびブザー14と、フォトセンサ75からの出力信号に基づいて、液晶表示部13およびブザー14をして警告を報知させる制御手段としての制御装置70とから主に構成される。
同図において、制御装置70は、内部にCPU71、ROM72、RAM73、図示しないタイマ、I/O(入出力ポート)74等を有するマイクロコンピュータを具備して構成されている。
CPU71は、操作部9に配設された各種ボタンやキー(上記コピーー開始ボタンやテンキー等)からの各種信号、排出部7の阻止手段50に設けられたフォトセンサ75からの出力信号、装置本体2の各種センサからの各種出力信号およびROM72から呼び出された動作プログラムに基づいて、図11では省略されているADF3、画像読取部4、作像部5、排出部7、給紙部8に設けられた図示しない各駆動手段(モータやソレノイド等のアクチュエータ)および操作部9に配設された液晶表示部13およびブザー14等の作動等を制御し、画像形成装置1全体の動作を制御している。
ROM72には、画像形成装置1全体の動作プログラムおよび関係データが記憶されており、この動作プログラムはCPU71に従って適宜呼び出される。RAM73は、CPU71の計算結果を一時的に記憶する機能、フォトセンサ75からのオン/オフ信号、および操作部9上の各種ボタンやキーから設定・入力されたデータ信号およびオン・オフ信号を随時記憶する機能等を有している。なお、制御装置70のCPU71、ROM72、RAM73に、上述した本実施形態に特有の動作を行う機能だけを付与しても構わない。
制御装置70のCPU71は、フォトセンサ75からの出力信号としてのオン信号に基づいて、液晶表示部13をしてユーザOPの手が阻止手段50に触れたことを注意・警告する表示をさせるとともに、ブザー14をして注意・警告の吹鳴をさせる制御手段としての機能を有する。
本実施形態では、報知手段としての液晶表示部13およびブザー14を配設したが、これらの何れか一方だけでも良い。また、これに限らず、LED(発光ダイオード)などによる点灯/点滅表示などの警告・報知であってもよく、報知の確実性やコスト等も考慮して最適な報知手段を選択し採用すれば良い。
阻止手段に触れたことを検知するための対象物検知手段としては、上記フォトセンサ75に限らず、阻止手段に触れたことを検知するものであれば周知のあらゆるセンサやスイッチを、検知精度やコスト等を考慮して選択して用いても良い。例えば、軽接触でオンするセンサやタッチセンサでも良く、あるいは極近い所定の距離にユーザOPの手(対象物)が近づくとオンする近接センサなども場合によっては用いても構わない。
従って、第4の実施形態によれば、ユーザOPの手が阻止手段50に触れた場合、警告を報知する液晶表示部13およびブザー14(報知手段)を備えた上述の制御構成を有していることにより、液晶表示部13による警告表示およびブザー14による警告吹鳴によってユーザOPは自身の手が阻止手段50に触れたことを警告・喚起されるので、ユーザOPは排紙口40近傍に不用意・無意識に手を入れることがより確実になくなり、排出中の記録紙と接触することがさらに確実に防止することができるから、より確実にジャム発生を防止することができる。
特に、画像形成装置1が記録紙を搬送中に上記センサが検知した場合に、報知手段によって注意など報知することはさらに安全性を高めることに繋がる。
変位自在な阻止手段52、50Cを有する画像形成装置7B、7Cでは、単に接触したときのみならず、阻止手段52をスライド・移動したり、阻止手段50Cを揺動・開閉したりした場合に、これを検知するための対象物検知手段であっても良い。この場合の具体例としては、光反射型のフォトセンサ、光透過型のフォトセンサ、あるいはリミットスイッチなどのスイッチで検知可能である。
上述した具体的な対象物検知手段の上記各阻止手段への配設位置などの細部、制御構成の詳細および上記各実施形態や変形例等への本実施形態による適用例については、当業者であれば第4の実施形態例等から容易に実施できるからこれ以上の説明を省略する。
本発明が適用される画像形成装置は、上述したものに限らず、例えば特開2002−354173号公報(特許文献1)記載の図1ないし図7等に示されている画像形成装置、特開2000−72310号公報の図1に示されているように、上下に複数の排紙トレイを備えた画像形成装置や、例えば特開2002−62711号公報の図1に示されている画像形成装置(プリンタ)本体1の上部に原稿読取部を追加・搭載したような画像形成装置、すなわち省スペース型、かつ、胴内排紙型の画像形成装置であれば良い。
以上述べたとおり、本発明を特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した各実施形態等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
本発明を適用する画像形成装置全体の斜視図である。 図1の要部の正面断面図である。 本発明の第1の実施形態を示す画像形成装置の要部の簡略的な斜視図である。 第1の実施形態に用いられる阻止手段の拡大斜視図である。 第1の実施形態の変形例1を示す画像形成装置の要部の簡略的な斜視図である。 本発明を適用する別の形態の画像形成装置全体の斜視図である。 本発明の第2の実施形態を示す画像形成装置の要部の簡略的な斜視図である。 第2の実施形態に用いられるロック機構の拡大平面図である。 第2の実施形態の変形例2を示す画像形成装置の要部の簡略的な斜視図である。 本発明の第3の実施形態を示す画像形成装置の要部の簡略的な斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置の要部の制御構成を示すブロック図である。 従来の胴内排紙型の画像形成装置における問題点を説明するための側面図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C、1D 画像形成装置
2 装置本体
4 原稿読取部
5 作像部
6 排紙空間
7、7A、7B、7C、7D 排出部
13 液晶表示部(報知手段)
14 ブザー(報知手段)
40 排紙口(排出口)
45 排紙トレイ(排紙収納部)
50、51、52、50C、62 阻止手段
54 レール部材(変位手段・移動手段)
55 スプリング(変位手段・移動手段・付勢手段)
60 ロック部(ロック手段)
61 ソレノイド(ロック手段)
65 開口部(阻止手段の開口部)
70 制御装置(制御手段)
75 フォトセンサ(対象物検知手段)
F 装置本体正面
P 記録紙(シート状記録媒体の一例)

Claims (8)

  1. 原稿画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部よりも下方に配置され読み取った画像をシート状記録媒体に形成する作像部と、上記画像読取部と該作像部との間に設けられ、画像形成済みのシート状記録媒体を排出する排出口に連通した排紙空間を備えた排出部とを有し、該排出部は、少なくとも装置本体正面が開放されて上記排紙空間に連通している画像形成装置において、
    上記少なくとも装置本体正面の開放部から上記排出口近傍に向かい画像形成済みのシート状記録媒体の排出を妨げる対象物の進入を阻止する阻止手段を、上記少なくとも装置本体正面の開放部に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 原稿画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部よりも下方に配置され読み取った画像をシート状記録媒体に形成する作像部と、上記画像読取部と該作像部との間に設けられ、画像形成済みのシート状記録媒体を排出する排出口に連通した排紙空間を備えた排出部とを有し、該排出部は、少なくとも装置本体正面が開放されて上記排紙空間に連通している画像形成装置において、
    上記装置本体正面の開放部から上記排出口近傍に向かい画像形成済みのシート状記録媒体の排出を妨げる対象物の進入を阻止する阻止手段を、上記装置本体正面の開放部に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 上記阻止手段は、上記対象物の進入を阻止する阻止位置と、該対象物の進入を許す非阻止位置との間で変位自在に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 上記排出部への画像形成済みのシート状記録媒体の排出中に、上記阻止手段の上記非阻止位置への移動を制限するためのロック手段を有することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 上記阻止手段は、上記排出口近傍が狭く、該排出口近傍から画像形成済みのシート状記録媒体の排出方向に離れるにしたがって漸次広くなるような開口部を備えた形状で構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  6. 上記阻止手段は、透過性を有する材質で形成されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れか一つに記載の画像形成装置。
  7. 上記阻止手段は、上記対象物の進入を阻止する形状であって、かつ、視認性を備えた形状で構成されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れか一つに記載の画像形成装置。
  8. 上記対象物が上記阻止手段に触れた場合、警告を報知する報知手段を有することを特徴とする請求項1ないし7の何れか一つに記載の画像形成装置。
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