JP2006315714A - 除湿剤容器 - Google Patents

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Toshiyuki Suzuki
利幸 鈴木
Takayuki Imai
隆之 今井
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】美麗な印刷が可能で、廃棄時に紙とプラスチックに容易に分離可能な除湿剤容器を提供すること。
【解決手段】フランジ付き紙製トレー本体(10)と、その上に載置される乾燥剤(50)が収納された浅底のフランジ付きプラスチック製トレー(20)と、該重ねられた二つのトレーの開口面を覆う蓋材(30)とからなり、紙製トレー本体(10)は内面側に全面に熱可塑性樹脂(12)がフィルム状に積層された構成からなり、プラスチック製トレー(20)の底部(22)には収納する乾燥剤(50)の粒径より小さい直径の小孔(23)が多数穿設され、蓋材(30)は内面側の水蒸気透過フィルム(31)と外面側のバリアフィルム(32)を積層した構成からなり、前記二つの重ねられたトレーのフランジ部(11、21)と蓋材の周縁部が熱融着により一体化されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、除湿剤容器に関するものであり、特に紙とプラスチックの分離が容易で、側面に美麗な印刷表示が可能な除湿剤容器に関する。
従来、塩化カルシウム等の潮解性塩類を射出成形などして得られた比較的深底のプラスチック製のフランジ付き容器に収容し、これを押入れ等の収納庫内に入れて収納庫内の湿度を容器内の乾燥剤に吸収させ、収納庫内の湿度を下げるといった乾燥剤入りの除湿剤容器が普及している。
しかしプラスチック製の容器は、廃棄処理の問題とともに、容器本体への印刷面積や印刷効果に限りがある.除湿して容器に集めた水の廃棄に手間取る.等の問題がある。
本発明は、プラスチック製のフランジ付きの除湿剤容器に関する以上のような問題に鑑みてなされたもので、美麗な印刷が可能で、廃棄時に紙とプラスチックに容易に分離可能な除湿剤容器を提供することを課題とする。
本発明の請求項1の発明は、フランジ付き紙製トレー本体と、その上に載置される乾燥剤が収納された浅底のフランジ付きプラスチック製トレーと、該重ねられた二つのトレーの開口面を覆う蓋材とからなり、前記紙製トレー本体は、内面側に全面にわたって熱可塑性樹脂がフィルム状に積層された構成からなり、前記プラスチック製トレーの底部には、収納する乾燥剤の粒径より小さい直径の小孔が多数穿設され、前記蓋材は、内面側の水蒸気透過フィルムと外面側のバリアフィルムを積層した構成からなり、前記二つの重ねられたトレーのブランジ部と蓋材の周縁部が熱融着により一体化されていることを特徴とする、除湿剤容器である。
このように請求項1記載の発明によれば、フランジ付き紙製トレー本体と、その上に載置される乾燥剤が収納された浅底のフランジ付きプラスチック製トレーと、該重ねられた二つのトレーの開口面を覆う蓋材とからなり、前記紙製トレー本体は、内面側に全面にわたって熱可塑性樹脂がフィルム状に積層された構成からなり、前記プラスチック製トレーの底部には、収納する乾燥剤の粒径より小さい直径の小孔が多数穿設され、前記蓋材は、内面側の水蒸気透過フィルムと外面側のバリアフィルムを積層した構成からなり、前記二つの重ねられたトレーのブランジ部と蓋材の周縁部が熱融着により一体化されているので、紙製トレー本体の側面に美麗な印刷表示をすることができる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記プラスチック製トレーのフランジ部の幅は、紙製トレー本体のフランジ幅よりも狭幅に形成され、トレーフランジ部と蓋材の周縁部との熱融着は、紙製トレー本体のフランジ部と蓋材の周縁部において行われることを特徴とする、除湿剤容器である。
このように請求項2記載の発明によれば、プラスチック製トレーのフランジ部の幅は、紙製トレー本体のフランジ幅よりも狭幅に形成され、トレーフランジ部と蓋材の周縁部との熱融着は、紙製トレー本体のフランジ部と蓋材の周縁部において行われるので、プラスチック製トレーは紙製トレー本体の上に載置されているのみとなり、バリアフィルムを剥
がして除湿剤容器を使用後、バリアフィルムを破るなどすれば、プラスチック製トレーは簡単に紙製トレー本体から分離する。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記紙製トレー本体の熱可塑性樹脂フィルムの内側には剥離ニス層が形成されていることを特徴とする、除湿剤容器である。
このように請求項3記載の発明によれば、紙製トレー本体の熱可塑性樹脂フィルムの内側には剥離ニス層が形成されているので、除湿剤容易を使用後、紙製トレー本体は、熱可塑性樹脂フィルムを剥離ニス層から容易に剥がすことができ、その結果、熱可塑性樹脂フィルムが剥がされた紙製トレー本体と、熱可塑性樹脂フィルムが付着したプラスチック製トレーとに容易に分離することができ、紙とプラスチックとに分別廃棄することができる。
このように本発明の除湿剤容器は、側面に美麗な印刷表示をすることができる.プラスチック製トレーと紙製トレー本体との分別廃棄が可能になる.紙製トレー本体部分の側面に窓を設けることにより,中身の状態を確認することができる.容器の軽量化ができる.等の効果がある。
本発明を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の除湿剤容器は、例えば、図1〜図3に示すように、フランジ(11)付き紙製トレー本体(10)と、その上に載置される乾燥剤(50)が収納された浅底のフランジ(21)付きプラスチック製トレー(20)と、該重ねられた二つのトレーの開口面を覆う蓋材(30)とから構成されている。
紙製トレー本体(10)は、内面側に全面にわたって熱可塑性樹脂がフィルム状(12)に積層されている。一般的には紙製トレー本体の内面に熱可塑性樹脂フィルム(12)であるポリエチレン、ポリプロピレン等のポリレフィン系樹脂フィルムを真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法などのシート成形法により積層して得られる。
熱可塑性樹脂フィルム(12)の紙製トレー本体と接する面に、シリコン、ポリエチレンワックス等を主成分とする剥離ニスをグラビアコート法などの手法により塗布して剥離ニス層(13)を形成させても良い(図3参照)。
剥離ニス層(13)を形成させることにより、使用後に紙とプラスチックの分離がさらに容易になる。
プラスチック製トレー(20)は、一般的には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を射出成形法により作成することができる。開口部の端縁外側にはフランジ(21)が形成され、底部(22)には、収納する乾燥剤の粒径より小さい直径の小孔(23)が多数穿設されている。小孔(23)は乾燥剤の大きさより小さい幅のスリットであっても構わない。
蓋材(30)は、内面側の水蒸気透過フィルム(31)と外面側のバリアフィルム(32)を積層した構成からなる。水蒸気透過フィルム(31)としては、ポリエチエン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂に無機充填剤を添加して製造された多孔質フィルムが好ましく使用でき、バリアフィルム(32)としては、遮光性を有するアルミニウム箔、一軸ないし二軸延伸されたポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィルムなどの延伸フィルム上に、酸化アル
ミニウムや酸化ケイ素などの無機化合物の薄膜を物理蒸着あるいは化学蒸着などの蒸着法により20〜100nm程度の厚さに設けた無機化合物蒸着プラスチックフィルム等が好ましく使用できる。
熱可塑性樹脂フィルム(12)が内面一面に積層されたフランジ付きの紙製トレー本体(10)に、塩化カルシウム等の乾燥剤(50)を適量収納した小孔の開いたフランジ付きのプラスチック製トレー(20)を、紙製トレー本体のフランジ(11)にプラスチック製トレーのフランジ(21)を重ねて載置し、その開口面を覆うように蓋材(30)を水蒸気透過フィルム(31)が内側面にくるようにして被せ、周縁を加熱圧着してトレーのフランジと蓋材を熱融着して一体化させ除湿剤容器(1)とした。
このとき、バリアフィルム(32)が紙トレー本体(10)から剥がし易いように、バリアフィルム(32)と水蒸気透過フィルム(31)の接着力よりも、水蒸気透過フィルム(31)とプラスチック製トレーのフランジ部(21)の接着力の方が強くなるように設定する必要がある。
使用時には、蓋材(30)の外側面のバリアフィルム(32)を剥がして押入れ等の収納庫内に入れておく。
収納庫内の湿度は、除湿剤容器の乾燥剤(50)に水蒸気透過フィルム(31)を通して吸収され、収納庫内の湿度は下げられる。
乾燥剤が潮解等により液体化すると、プラスチック製トレー(20)の底部(22)に穿設された小孔(23)から紙製トレー本体(10)の底部に滴下する。
除湿効果がなくなったら、蓋材の水蒸気透過フィルム(31)をトレーから剥がすと、プラスチック製トレー(20)と紙製トレー本体(10)とを簡単に分離することができる。また、紙製トレー本体(10)に溜まった水の廃棄も容易にできる。
なお、プラスチック製トレー(20)のフランジ(21)を狭幅にして、例えば図2に示すように、紙製トレー本体(10)の上にプラスチック製トレー(20)を載置し、開口面を覆うように蓋材(30)を被せて周縁を熱融着した際、プラスチック製トレー(20)のフランジ(21)は、熱融着しないような構造としても良い。
この場合には、プラスチック製トレー(20)は紙製トレー本体(10)の上にただ置いただけの状態で、使用後は、水蒸気透過フィルム(31)を破るなりすれば、プラスチック製トレー(20)と紙製トレー本体(10)とは容易に分離させることができる。
本発明の除湿剤容器の一実施例を示す、模式説明図で、(a)はバリアフィルム、(b)は水蒸気透過フィルム、(c)はプラスチック製トレー、(d)は紙製トレー本体、(e)は乾燥剤を入れて蓋材とトレーを密封シールした状態である。 本発明の除湿剤容器の別の実施例を示す、要部断面説明図である。 本発明の除湿剤容器のさらに別の実施例を示す、要部断面説明図である。
符号の説明
10‥‥紙製トレー本体
11‥‥フランジ
12‥‥熱可塑性樹脂フィルム
13‥‥剥離ニス層
20‥‥プラスチック製トレー
21‥‥フランジ
22‥‥底部
23‥‥小孔
30‥‥蓋材
31‥‥水蒸気透過フィルム
32‥‥バリアフィルム
50‥‥乾燥剤

Claims (3)

  1. フランジ付き紙製トレー本体と、その上に載置される乾燥剤が収納された浅底のフランジ付きプラスチック製トレーと、該重ねられた二つのトレーの開口面を覆う蓋材とからなり、
    前記紙製トレー本体は、内面側に全面にわたって熱可塑性樹脂がフィルム状に積層された構成からなり、
    前記プラスチック製トレーの底部には、収納する乾燥剤の粒径より小さい直径の小孔が多数穿設され、
    前記蓋材は、内面側の水蒸気透過フィルムと外面側のバリアフィルムを積層した構成からなり、
    前記二つの重ねられたトレーのフランジ部と蓋材の周縁部が熱融着により一体化されていることを特徴とする、除湿剤容器。
  2. 前記プラスチック製トレーのフランジ部の幅は、紙製トレー本体のフランジ幅よりも狭幅に形成され、トレーフランジ部と蓋材の周縁部との熱融着は、紙製トレー本体のフランジ部と蓋材の周縁部において行われることを特徴とする、請求項1記載の除湿剤容器。
  3. 前記紙製トレー本体の熱可塑性樹脂フィルムの内側には剥離ニス層が形成されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の除湿剤容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113289465A (zh) * 2021-06-24 2021-08-24 珠海格力电器股份有限公司 一种除湿器
KR102672875B1 (ko) * 2023-08-11 2024-06-05 이소영 건더기와 국물의 분리가 가능한 용기 구조체

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