JP2006314958A - 電解装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電解装置の運転を停止させることなく、電解処理と電解析出物の回収を能率的に効率よく行う電解装置を提供する。
【解決手段】電解装置10は、溶融塩12を収納するるつぼ11と、るつぼ11を加熱する加熱手段13と、るつぼ11内に収容された陽極16と陰極17とを有する電極装置18と、電極装置18の両電極16,17間に電源を供給する電解用電源回路19と、電極装置の可動電極17を昇降可能かつ回転可能に駆動する電極駆動装置25と、両電極16,17に電源を供給することにより、陰極17側に析出する電解析出物を回収する回収装置47とを有し、電極装置18はるつぼ11内の溶融塩12に浸漬可能に設けられたトーラス状あるいは円環状の固定電極16と、固定電極16の内側に出し入れ可能に配設される可動電極17とを有する構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、使用済燃料の再処理を行なう乾式再処理技術に係り、特に、使用済燃料の中から有効成分を電解により電極に析出させて回収する電解装置に関する。
原子力発電所から発生する使用済燃料には、ウラン、プルトニウム、超ウラン元素(TRU元素)の酸化物の他に、核分裂生成物(FP)であるアルカリ金属、アルカリ土類金属などの酸化物が含まれている。
使用済燃料は、燃料被覆管内にペレット状に充填されており、この使用済燃料の処理には、燃料被覆管の除去(脱被覆)および使用済酸化物燃料の粉砕が要求される。使用済燃料は、燃料被覆管の脱被覆および粉砕処理を行なった後、溶融塩中に加熱されて溶解し、得られた溶液を電解工程で電解し、この電解により電極(陰極)側に析出したウランやプルトニウムの顆粒状酸化物から顆粒燃料を得る処理を行なって、原子炉燃料として再利用に供するようになっている。
溶解工程で溶解された使用済燃料を含む溶液を電解させる電解装置には、特許文献1に開示された技術がある。
この電解装置は、るつぼ内に収納された溶融塩内に陽極とロッド状の陰極とを対向設置して浸漬させ、両電極間に電解用電源により電圧を印加させることで、電解処理を行なうようになっている。この電解装置は、るつぼ内の溶融塩に使用済燃料を脱被覆および粉砕処理物投入するため、上蓋に投入ホッパを設けたり、また、陽極をバスケット状に形成し、この陽極バスケットに使用済燃料の粉砕物を収納させている。
この電解装置は、両電極間に電圧を印加させることで、溶融塩中に溶解して溶け込んだ溶液が、陰極上にUOやPuO等の顆粒状酸化物として析出される。
電解析出物がUO等の導電性の大きな酸化物である場合には、剥ぎ取り機構を設けず、電解装置の上蓋を開放させて固体電極をるつぼ外に取り出し、固体電極に析出された電解析出物を回収している。
また、電解析出物がPuO等の電気抵抗の大きな酸化物である場合には、剥ぎ取り機構を固定電極に装着した状態で電解処理を行ない、固定電極に析出した電解析出物を、剥ぎ取り機構の手動操作により掻き取っている。手動操作では、剥ぎ取り機構の剥ぎ取り刃を固体電極(陰極)に接触させて掻き取り、電極外周面から析出した電解析出物を剥ぎ取り、下方の受皿に回収している。
特開平9−90089号公報
従来の乾式再処理技術に用いられる電解装置は、剥ぎ取り機構が固定電極に着脱自在に取り付けられ、剥ぎ取り機構に取り付けられた剥ぎ取り刃を固体電極外周面に接触させて電極外表面から電解析出物を掻き取るようになっている。
従来の電解装置では、電解処理により陰極(固体電極)に析出された電解析出物を回収するために、電解装置の上蓋を取り外して固体電極をるつぼ外に取り出したり、また、電解装置の運用(運転)を停止させて剥ぎ取り機構を手動操作し、剥ぎ取り機構の剥ぎ取り刃を固体電極表面に接触させ、人為的操作により、電極表面から電解析出物を掻き取るようになっており、電解析出物を効率よく回収することができなかった。
従来の電解装置では、電解析出物を電極外表面から掻き取って回収する都度、電解装置の運転を中止させなければならず、電解装置を効率よく、能率的に運用させることが困難であった。
また、電解析出物の析出状況によっては、固体電極に堆積していく析出物により電極間が短絡して、電解作用が不能になったり、電極間が短絡すると、充分な析出量を得る前に電解装置を停止させて回収作業を行なわなければならなかった。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、運転を停止させることなく、電解処理を効率的に能率よく行なって電解析出物を回収することができる電解装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、電解析出物を遠隔操作で回収可能にし、電極間の距離を常に(広く)確保し、最適な析出状態を保って電解装置を連続的にかつ効率的に運用することができる電解装置を提供することにある。
本発明に係る電解装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、溶融塩を収納するるつぼと、このるつぼを加熱する加熱手段と、前記るつぼ内に収容され、陽極と陰極とを有する電極装置と、この電極装置の両電極間に電源を供給する電解用電源回路と、前記電極装置の可動電極を昇降可能かつ回転可能に駆動する電極駆動装置と、前記両電極に電源を供給することにより、陰極側に析出する電解析出物を回収する回収装置とを有し、前記電極装置はるつぼ内の溶融塩に浸漬可能に設けられたトーラス状あるいは円環状の固定電極と、この固定電極の内側に出し入れ可能に配設される可動電極とを有し、前記両電極の一方を陽極に、その他方を陰極に構成した
ものである。
本発明の電解装置は、陽極と陰極間の電極間間隙を保って電解析出・回収作業の連続運転が可能となり、陰極側に析出した電解析出物を効率よく回収させることができ、電解装置の運用効率の向上が図れ、UO等の電解析出物の回収量を増加させることができる。
本発明に係る電解装置の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る電解装置の第1実施形態を概略的に示す全体構成図である。
図1は、電解装置10の運用前の電極待機状態を示す縦断面図であり、図2は、電解装置10の電解処理による電解析出物の析出状態を示す断面図、図3は、電解装置10における電解析出物の回収状態を示す断面図である。
電解装置10は、原子力発電所から出る使用済燃料の溶解と電解を行なってUO,PuO等の顆粒状酸化物からなる電解析出物を析出させ、回収を行なう装置である。
電解装置10は、磁製または金属製、例えばグラファイト製のるつぼ11を有し、このるつぼ11内に溶融状態の塩12が収容される。溶融塩12は、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウムのようなアルカリ金属の塩化物で形成される。るつぼ11の外周側には加熱ヒータ13が加熱手段として設けられる。加熱ヒータ13は、るつぼ11の外周側に保護容器を介して設けてもよい。加熱ヒータ13は、るつぼ11を例えば500℃〜700℃の高温に加熱するようになっている。
るつぼ11の頂部は、上蓋14で覆われ、るつぼ11内が閉塞される。上蓋14には、筒状あるいはスリーブ状の断熱部材15を介して陽極バスケット16が設けられる。断熱部材15は筒状あるいは棒状をなし陽極バスケット16のサポートメンバとして機能する。
陽極バスケット16は金網やパンチングメタル等のメッシュ部材あるいは開口部材を円筒状、スリーブ状あるいはトーラス状のバスケット形状に組み立てたものであり、るつぼ11内の外周側に一方の電極を陽極として構成している。この陽極バスケット16の内側に逆截頭円錐形状の可動電極17が他方の電極(陰極)として設けられる。両電極16,17により電極装置18が構成される。
陽極バスケット16は、るつぼ11内の周方向に沿って設けられたトーラス状あるいは円環状、円筒状の固定電極であり、バスケット内部に被覆管付使用済切断燃料(図示せず)が収納される。他方の電極17は、固定電極16の内側に同心円状に配置可能な可動電極を構成している。
両電極16,17には電解用電源19により電解用電源回路20を介して電圧が印加され、一方の固定電極16は陽極として、他方の可動電極17は陰極として構成され、機能する。陰極17はスリップリング21を介して電解用電源19に接続される。
また、るつぼ11の上蓋14には電極昇降機構22と電極回転機構23を備えた電極駆動装置25が設けられ、この電極駆動装置25により可動電極17の昇降と回転(旋回撹拌)操作が遠隔制御可能に構成されている。
電極昇降機構22は、設置台26上に設けられた昇降モータ27と、この昇降モータ27のモータ駆動力が減速機構等の動力伝達手段28を介して伝達されるボールねじ等のスクリュシャフト29と、このスクリュシャフト29にねじ結合あるいはボールねじ結合された昇降ベース30と、昇降ベース30の昇降を、ベース回転不能に案内するガイドポール31とを備える。スクリュシャフト29およびガイドポール31はるつぼ11の上蓋14上に植設され、立設される。
また、電極回転機構23は昇降ベース30に設けられた撹拌モータ35と、この撹拌モータ35のモータ駆動軸36にカップリング37を介して連結された回転ドライブ軸38とを有する。回転ドライブ軸38はるつぼ11の上蓋14に形成された軸受ボス40を貫いてるつぼ11内に入り、その先端に陰極としての可動電極17を設けている。可動電極17の外周面は下方に向って先細り構造の逆截頭円錐形状に形成される。
さらに、るつぼ11内に設けられる陽極バスケット16の底部からサポート部材43が下方に延設され、このサポート部材43の先端に析出物の回収容器44が設けられる。サポート部材43はスリーブ状あるいは筒状メンバであっても、またロッド状メンバを複数本周方向に配設したものでもよい。サポート部材43には、析出物の掻き取り用カッタ45が取り付けられる。
析出物の掻き取り用カッタ45は陽極バスケット16の下方で1本あるいは複数本、例えば2本が直径方向に対向して設けられる。析出物の掻き取り用カッタ45はカッタ刃が好ましくは平面視で直径方向に対向するように放射状に設けられ、各カッタ45のカッタ刃が回転電極17の逆截頭円錐面に沿うように下方に向って漸次接近する方向にテーパしている。
析出物の掻き取り用カッタ45は、カッタ刃が下方に向って漸次互いに接近するテーパ形状に、かつ可動電極17の回転方向にヘリカル状あるいはラジカル状に形成してもよい。掻き取り用カッタ45の下方中央に析出物の受皿としての回収容器44が設置され、この回収容器44はサポート部材43の下端開口を覆うように設けられる。
この電解装置10は電極駆動装置25の電極昇降機構22により、回転電極17が図1に示す待機位置と、図2に示す電解析出物位置と、図3に示す析出物回収装置とを選択的にとるように昇降自在に設けられる。
また、電解装置10のるつぼ11内に溶融塩13が収納され、上蓋14で密閉される一方、この上蓋14には、るつぼ11内に反応ガスを吹き込むためのガス吹込管と、るつぼ11内からガスを排出するためのガス排出管(共に図示せず)が設けられる。反応ガスには塩素ガス、あるいは塩素と酸素の混合ガスのような酸化ガスが用いられる。
さらに、陽極バスケット15内に使用済燃料(図示せず)が収納される。使用済燃料は、被覆管付燃料棒を軸方向に所要間隔をおいて切断した被覆管付切断燃料であり、この被覆管付切断燃料は陽極バスケット16内に燃料切断面が可動電極17側を向くように放射状に収容される。
次に電解装置10の作用を説明する。
電解装置10の運用(運転)前には、加熱ヒータ13に通電することでるつぼ11内が加熱される。この加熱ヒータ13への通電により、るつぼ11内に収容されたアルカリ金属の塩化物は加熱・溶融され、500℃〜700℃程度の高温・液状の溶融塩12となる。
るつぼ11内を高温・液状の溶融塩12状態に保たれている間に、陽極バスケット16内に被覆管付切断燃料を収納させて、被覆管付切断燃料を収納した陽極バスケット16を、図1に示すように所定位置にセットする。
その際、昇降ベース30が回転せず、昇降動作だけを行なうように、ガイドポール31にて案内され、昇降ベース30の回転方向の動きを拘束している。
電解装置10の運用開始前に、図1に示すように待機位置にセットした状態で電極駆動装置25の電極昇降機構22を駆動させ、昇降ベース30を待機位置から下降させる。昇降ベース30の下降とともに電極回転機構23を駆動させ、撹拌モータ35を回転駆動させる。この撹拌モータ35の回転駆動により、カップリング37を介して回転ドライブ軸38も回転し、この回転軸38下端に固定された陰極17もるつぼ11内で回転され、陰極17は回転しながら下降する。
その際、昇降ベース30は回転しないで昇降動作だけを行なうように、ガイドポール31にて案内され、昇降ベース30の回転方向の動きを拘束している。昇降ベース30の下降により、陰極(可動電極、回転電極)17は、陽極である固定電極16内に挿入され、固定電極16に対応する位置で下降が停止され、図2に示すように、陰極17は電解析出位置に持ち来される。可動電極(陰極)17が電解析出位置をとるとき、電極装置18の両電極16,17は平面視同心円状に配設され、電極間間隙(距離)が逆截頭円錐形状またはロート形状に維持される。
また、るつぼ11内の溶融塩12中には、ガス吹込管を通して酸化ガスである反応ガスが吹き込まれる一方、るつぼ11内のガスはガス排出管により排出され、外部にパージされる。
電極回転機構23の駆動により、陽極17は回転状態にキープされ、引き続き回転が保たれた状態で電解用電源回路20により電極装置18に通電され、陽極16と陰極17との間に電圧が印加される。この通電により、陽極バスケット16内の被覆管付切断燃料は溶融塩12内に溶解していき溶融する。溶融塩12に溶解した溶液は、陽極16と陰極17間への電圧印加により、時間の経過に伴って陰極にウランやプルトニウム等の顆粒状の酸化物が電解析出物50として生じ始める。電解析出物50の成長により陰極17側の径が増加していき、陰極17と陽極16との間の間隙が次第に小さくなっていく。
その際、陽極バスケット16内に収容された被覆管付切断燃料は、切断面が陰極17側を向くようにセットされ、陰極17側を向く被覆管付切断燃料の切断面積を大きく取ることができ、溶融塩への切断燃料の溶融効率を向上させることができる。
この電解装置10は両電極16,17間への通電により、時間経過に伴って電解析出物50が陰極17側に生じ始め、電解析出物50の成長により陽極16側と接触が生じ始めたり、生じる前に、陰極17を回転させた状態で電極昇降機構22を駆動させて陰極17を下降させ、陰極17を図3に示す電解析出物50の回収位置に移動させる。
陰極17に析出した電解析出物50は、可動電極である陰極17が回転しながら電極昇降機構22の駆動により下降することにより、析出物の掻き取り用カッタ45に接触して徐々に掻き落とされることになり、最終的には、陰極17の電解析出物50は完全に除去される。
掻き取り用カッタ45で掻き取られた電解析出物50は回収装置47の回収容器46に落下され、回収容器46内に回収されて堆積される。
陰極17の電解析出物50が完全に除去されると、電極昇降機構22を駆動させて陰極17を引き上げ、陽極(陽極バスケット)16に対応する電解析出位置まで上昇して停止させ、再び電解処理を行なう。陰極17への電解析出物の析出状況に応じて一連の電解析出・回収作業を繰り返す。
一方、析出物の回収容器46内にはUO等顆粒状酸化物の電解析出物50が蓄積されていく。被覆管付使用済燃料(切断燃料)のウラン等の有効成分が無くなったら、るつぼ11の上蓋14を開けて、るつぼ11内機器を外に取り出し、回収装置47の回収容器46内の電解析出物50を取り出して回収し、回収作業が終了する。電解装置10は次の被覆管付使用済燃料の電解析出、回収作業に備えられる。
この実施形態の電解装置によれば、使用済燃料の被覆管付切断燃料に含まれる有効成分を、電解装置10の運転を停止させることなく、連続運転させて効率よく電解析出物として陰極17側に析出され、陰極17側に析出した電解析出物を回収装置47によりスムーズに能率的に回収させることができる。
図4ないし図6は、本発明に係る電解装置の第2実施形態を示すものである。
図4は、電解装置10Aの運用前の電極待機状態を示す断面図であり、図5は電解装置10Aの運用状態を示すもので陰極側に析出される電解析出物50の析出状態を示す断面図、図6は電解装置10Aで析出された電解析出物50の回収状態を示す断面図である。
第2実施形態に示された電解装置10Aはるつぼ11内にトーラス状、リング状あるいは円筒状の固定電極51が陰極として収容され、この固定電極51の内側に可動電極52が陽極として出し入れ可能に設けられる。可動電極52は、電極駆動装置25の電極昇降機構22により昇降自在に、かつ電極回転機構23により回転自在に設けられる。
固定電極51と可動電極52との間に電解用電源回路54により電源が供給され、電圧が印加される。電解用電源回路54から供給される電源は、固定電極51側が陰極に、可動電極52側が陽極となるようにプラス極とマイナス極が第1実施形態に示すものと反対になるように形成される。この固定電極52と可動電極53とにより電極装置55が構成される。
電解装置10Aの他の構成および作用は、第1実施形態に示された電解装置10の構成および作用と実質的に異ならないので、共通する部分には同じ符号を付して簡略的に説明する。
図4に示された電解装置10Aは、るつぼ11の外側に加熱ヒータ13が設置されており、るつぼ11の中には溶融塩12が満たされている。るつぼ11の上部開口部は上蓋14で覆われており、この上蓋14に電極駆動装置25が設けられる。電極駆動装置25は、第1実施形態に示される電極駆動装置と同様、電極昇降機構22と電極回転機構23とから構成される。
電極昇降機構22は、設置台26上に設けられた昇降モータ27とこのモータ回転軸に動力伝達機構28を介して連結されたスクリュシャフト29とが設けられ、このスクリュシャフト29に昇降ベース30が接続される。スクリュシャフト29の回転による昇降ベース30の昇降はガイドポール31により案内される。
また、昇降ベース30の中央部に電極回転機構23が設けられる。電極回転機構23は昇降ベース30の中央部下面あるいは上面に設置された撹拌モータ35を有し、この撹拌モータ35のモータ出力軸36はカップリング37を介して回転ドライブ軸38に連結される。この回転ドライブ軸38は上蓋14の中央部に形成される軸受ボス40を貫いてるつぼ11内に入り、その先端に可動電極52を設けている。
また、回転ドライブ軸38の途中に電解用電源回路54を構成するスリップリング20が設けられ、可動電極52に電源をスムーズに供給できるようになっている。
電極回転機構23の回転ドライブ軸38の下端に固定される可動電極52は、メッシュ状の金網あるいはパンチングプレートを外周側に設けた筒状あるいはスリーブ状のバスケットが設置される。可動電極52は陽極バスケットとして陽極を構成しており、この陽極バスケット52内に使用済燃料である被覆管付切断燃料が収容される。陽極バスケット52内に収容される使用済燃料は、燃料被覆管を除去し、燃料棒を所要間隔に切断したものであっても、裁断した破砕状のものであってもよい。
陽極バスケット52の外周面には、電解析出物の掻き取り用カッタ56が設けられる。この掻き取り用カッタ56は陽極バスケット52の外周側に1箇所以上、好ましくは両サイド2箇所に設置される。掻き取り用カッタ56のカッタ刃は、下方に向って陽極バスケット52の外表面側に後退するようにテーパ形状に、また、陽極バスケット52の外周にヘリカル状あるいは螺旋状に設けられる。
一方の陽極52に対向する他方の陰極51は、るつぼ11の溶融塩12内に浸漬され、トーラス状あるいは円環状に構成された固定電極である。固定電極51の中央部に形成される内周面は逆截頭円錐形状に形成され、陽極バスケット52に設けられた掻き取り用カッタ56に対向している。固定電極51の上部には支持部材としてのスリーブ状、筒状あるいはロッド状の断熱部材15が、また下部にはスリーブ状あるいは筒状サポート部材を介して析出物の回収容器44が設置される。
次に、電解装置10Aの作用を説明する。
電解装置10Aの運用前は、図4に示すようにセットされ、加熱ヒータ13に通電することで、るつぼ11内は加熱され、収容されたナトリウム塩化物等からなる溶融塩12は高温・液状となる。
また、電極回転機構23の回転ドライブ軸38の下端に設けられた可動電極(陽極)52は陽極バスケットで構成しており、この陽極バスケット52内に使用済燃料、例えば被覆管付切断燃料が収容されている。
続いて、電極駆動装置25の電極昇降機構22および電極回転機構23が駆動され、電極昇降機構22のスクリュシャフト29にねじ結合あるいはボールねじ結合された昇降ベース30がガイドポール31に案内されて下動する。昇降ベース30は、昇降モータ27のモータ駆動に応じて回転せず、上下の昇降動作だけを行なうようにガイドポール31にて、その回転方向の動きを拘束している。
電極昇降機構22の昇降ベース30の昇降とともに、電極回転機構23の撹拌モータ35を駆動させると、そのモータ駆動力で回転ドライブ軸38が回転し、陽極としての可動電極52は回転しながら下降する。可動電極52は、筒状の陽極バスケットとなっており、内部に使用済燃料としての被覆管付切断燃料が装荷されている。可動電極52は固定電極51の中央開口部内に回転しながら下降して、固定電極51に対応する位置、すなわち図5に示される電極析出位置に持ち来されてセットされる。
陽極52である陽極バスケットを電極回転機構23で回転させたまま、電解用電源回路54により電極装置55を構成する陽極52と陰極51との間に通電し、所要電圧を印加させる。両電極51,52間に電圧を印加させると、時間の経過に伴って陰極51にウラン酸化物等の電解析出物50が生じ始め、この電解析出物50は次第に成長していき、陽極52側と接触が生じるようになり、短絡が起き始める。
陰極51に析出した電解析出物50により陽極52側と短絡が生じ始めると、電極昇降機構22を駆動させて電極52を図5に示す電解析出位置から図6に示す電解析出物の回収位置に電極52を回転させながら下降させる。
陽極52である可動電極が電極駆動装置(電極昇降機構22と電極回転機構23)25の駆動により、回転しながら下降すると、陰極である固定電極25の内周面に析出された電解析出物50が徐々に掻き取り用カッタ56により掻き取られる。可動電極52が図6に示す析出物の回収位置まで下降すると、電極昇降機構22の駆動が停止され、それ以上の下降が停止せしめられる。
可動電極52が回転しながら下降することにより、掻き取り用カッタ56にて掻き落とされた電解析出物50は受皿である回収装置57の回収容器44内に落下し、回収容器44に回収されて堆積される。回収装置57は掻き取り用カッタ56と回収容器44から構成される。陰極である固定電極51に析出した電解析出物50が最終的に略完全に除去されると、電極駆動装置25の電極昇降機構22が、再び駆動されて陽極52を引き上げ、再び陰極51に対応する電解析出位置で停止せしめられる。
この電解析出位置で電解装置10Aは、再び電解析出運転を行ない、陰極51側の電解析出物50の析出状況に応じて一連の電解析出・回収作業が反復される。
一方、電解装置10Aは、析出物回収装置57の回収容器44に掻き取られた電解析出物が蓄積していき、被覆管付切断燃料に含まれるウラン等の有効成分が無くなったら、るつぼ11の上蓋14を開けて、るつぼ11内の機器を外部に取り出し、析出物の回収容器44に堆積された電解析出物50を取り出し、回収するようになっている。
このようにして、電解装置10Aは次の使用済燃料を処理するために備えられ、電解装置10Aによる電解・析出・回収作業が繰り返される。
図7ないし図8は、本発明に係る電解装置の第3実施形態を示す全体構成図である。
図7は、電解装置10Bの運用(運転前)の電極待機状態を示す断面図であり、図8は、電解装置10Bによる高速電解処理により得られる電解析出物の析出状態を示す断面図、図9は、電解析出物の回収状態を示す断面図である。第1実施形態に示される電解装置10と同じ構成および作用を有する部材・機器には同じ符号を付して説明を簡略化する。
図7に示されるように、第3実施形態の電解装置10Bは、るつぼ11の外周側に加熱ヒータ13が加熱源として設置されており、るつぼ11内にはアルカリ金属の塩化物である溶融塩12が満たされている。
るつぼ11の頂部開口は上蓋14で覆われており、この上蓋14上に電極駆動装置25が設置される。電極駆動装置25は電極昇降機構22と電極回転機構23とで構成される。
電極昇降機構22は設置台26上に設けられた昇降モータ27と、この昇降モータ27のモータ駆動軸に動力伝達機構28を介して接続されるスクリュシャフト29と、このスクリュシャフト29にねじ結合あるいはボールジョイントされた昇降ベース30とを有する。昇降ベース30はスクリュシャフト29の回転により昇降されるが、この昇降はガイドポール31によりベースの回転を拘束するように案内される。
電極昇降機構22の昇降ベース30に電極回転機構23が設けられる。電極回転機構23は、昇降ベース30の上面あるいは下面中央部に設けられた撹拌モータ35と、このモータ出力軸36にカップリング37を介して回転一体に連結された回転ドライブ軸38とを有し、この回転ドライブ軸38は軸受ボス40を介してるつぼ11内に入り、その下端に陰極58が可動電極として固定される。陰極58は、円筒状あるいはスリーブ状に構成される。
陰極58を取り囲むように外周には、円環状あるいはトーラス状の固定電極16が陽極として設け、電極装置60が構成される。この固定電極16の少なくとも内外周面、図示例では内外周面はメッシユ状の金網あるいはパンチングプレートを取り付けたバスケット形状に形成され、陽極バスケットとして構成される。陽極バスケット16は上蓋14に取り付けられた支持部材としての断熱部材15を介して設けられ、るつぼ11の内周面に沿うように配設される。
このようにして陽極16としての固定電極の上部には断熱部材15が、固定電極16の下部中央部にはスリーブ状あるいは円筒状のサポート部材43を介して析出物の回収容器46が設置されている。
また、陽極16の内周面の上下2箇所に析出物の掻き取り用カッタ59が内方側に突出して設けられる。掻き取り用カッタ59は、陽極の上下2箇所に直径方向に対向して少なくとも2個設けてもよい。析出物の掻き取り用カッタ59は、陰極である可動電極58に析出された電解析出物50を陰極表面から掻き取るようになっている。この掻き取り用カッタ59と回収容器46とから析出物の回収装置61が構成される。
さらに、電極装置60は、固定電極16である陽極と可動電極58である陰極との間に、図1に示すと同様な電解用電源回路(図示せず)により電源が供給されるようになっている。また、るつぼ11の上蓋14にはるつぼ11内に処理用ガスを供給するガス供給管とるつぼ11内のガスを排出(パージ)するガス排出管(共に図示せず)が設けられる。
次に、電解装置10Bの作用を説明する。
この電解装置10Bは、装置運用前に加熱ヒータ13に通電することで、るつぼ11内が加熱され、るつぼ11内に収容されたアルカリ金属の塩化物が加熱溶融され、高温・液状をなす溶融塩12として収容される。るつぼ11内の固定電極16には、使用済燃料である被覆管付切断燃料が収容される。この切断燃料は、切断面が半径方向内方を向くように収容される。固定電極16は、るつぼ11内の溶融塩12に浸漬された状態に設置される。
しかして、電極駆動装置25の電極昇降機構22およびで機回転機構23を駆動させると、可動電極58は図7に示す後退した電極待機位置から回転しながら下降し、図8に示すように固定電極16の中央開口部に上方から挿入され、固定電極16に対応する電解析出位置まで下降し、この位置にセットされる。
図8に示す電解運転では、電極駆動装置25の昇降モータ27および撹拌モータ35を駆動させてるつぼ11内に可動電極58である陰極を回転させながら下降させる。この下降により陰極58は溶融塩12中に浸漬され、固定電極16である陽極に対向する位置で下降が停止せしめられる.
可動電極58である陰極は、引き続き回転が継続された状態で、両電極16,58間に電源を供給し、電圧を印加させる。この電圧印加により、UO,PuO等の顆粒状酸化物が電解析出物50として陰極58側に析出される。
電解析出物50は陰極58側に生じ始め、時間経過とともに次第に成長し、この電解析出物50の成長により陰極58側は陽極16側と接触が生じ、短絡が起き始める。
陰極58側と陽極16側に短絡が起き始めた時点あるいはその直前に陰極58を回転させた状態で電極昇降機構23を駆動させて陰極58を図8に示す状態から下降させる。
図8に示す電解析出位置から陰極58を回転させながら下降させると、下部の析出物の掻き取り用カッタ59が陰極58の外表面に付着している電解析出物50と接触し、この電解析出物50を陰極58表面から徐々に掻き落としていく。最終的に図9に示すように回収位置に下降し、陰極58の電解析出物50を下部の掻き取り用カッタ59で除去される。
下部の掻き取り用カッタ59で電解析出物50を除去した後、電極昇降機構22を反転駆動させ、陰極58を上昇させる。この陰極58の引き上げにより、上部の掻き取り用カッタ59で陰極58上に残された電解析出物を取り除く。
陰極58から電解析出物50が除去されると、陰極58は電極昇降機構22の駆動により下降させ、画7に示された固定電極16である陽極に対応したい位置に持ち来され、この電解析出位置で、再び電解運転が行なわれる。電解装置10Bは、陰極58側への電解析出物50の析出状態に応じて、電解析出および回収作業が繰り返される。
図8に示す電解作業により、陰極58に析出した電解析出物50が、下部および上部の掻き取り用カッタ59で掻き落とされると、陰極58から除去された顆粒状の電解析出物50はサポート部材59内を下降して回収容器46内に落下し、この回収容器46内に回収されて蓄積される。
析出物の回収容器46には電解析出物50が蓄積していき、使用済燃料のウラン等の有効成分が無くなったら、るつぼ11の上蓋14を開けて中の機器を外に取り出し、析出物の回収容器46に収容されている電解析出物50を回収し、取り出すようになっている。
析出物の回収容器46から電解析出物50が取り出されると、電解装置10Bは次の使用済燃料の電解作業の準備がなされ、次の電解析出・回収作業が繰り返される。
図10ないし図12は、本発明に係る電解装置の第4実施形態を示す全体構成図である。
図10は、図1に示された電解装置10同様、電解装置10C運用前の状態を示す断面図である。図11は電解作業に伴うUO等の電解析出物の析出状態を、図12は析出された電解析出物の回収状態をそれぞれ示す断面図である。第1実施形態に示された電解装置10と同じ構成および作用には同じ符号を付し、説明を簡略化する。
この実施形態に示された電解装置10Cは、るつぼ11の外側に加熱ヒータ13が加熱手段として設置されており、るつぼ11の内部はアルカリ金属塩化物等からなる溶融塩12で満たされている。るつぼ11の頂部開口は上蓋14で覆われており、この上蓋14に電極駆動装置25が設けられる。
電極駆動装置25は電極昇降機構22と電極回転機構23とにより構成される。電極昇降機構22は、設置台26上に設けられた昇降モータ27と、このモータ駆動力が動力伝達機構28を介して伝達されるスクリュシャフト29と、このスクリュシャフト29にねじ結合あるいはポールねじ結合された昇降ベース30とを有し、昇降ベース30はガイドポール31によりベース回転が拘束されて昇降せしめられる。
電極昇降機構22の昇降ベース30には電極回転機構23が設けられる。電極回転機構23は、昇降ベース30のベース表面あるいはベース下面の中央部に設けられた撹拌モータ35と、この撹拌モータ35のモータ出力軸36にカップリング37を介して回転一体に連結された回転ドライブ軸38とを有する。回転ドライブ軸38は上蓋14の軸受ボス40を貫いて下方に延び、その下端に可動電極58が陰極として固定される。可動電極58は円筒状あるいはスリーブ状に構成され、トーラス状あるいは円環状の固定電極16の中央開口部に出し入れ自在に挿入される。
固定電極16は、るつぼ11内に充填された溶融塩12中に浸漬され、トーラス状あるいは円環状に形成される陽極バスケットであり、陽極を構成している。この陽極バスケット16内に被覆管付使用済燃料である被覆管付切断燃料(図示せず)が収容される。被覆管付切断燃料は、切断面が半径方向内方を向くように収容される。
固定電極16である陽極バスケットは、電解装置10Cの上蓋14に保持部材としての断熱部材15を介して保持される一方、この陽極バスケット16に支持部材としての逆截頭円錐状あるいはトーラス状サポート部材65を介して受皿である析出物の回収容器46が設けられる。収納容器46は析出物の回収装置66を構成しており、陽極バスケット16の中央部下方に設けられる。陽極バスケット16は、少なくとも内表面にメッシュ状の金網あるいはパンチングプレートが設けられ、陽極バスケット16内に収納される使用済燃料としての被覆管付切断燃料が切断面を内側を向くように設置される。
また、電解装置10Cの上蓋14にはるつぼ11内の溶融塩12に反応ガスを吹き込むガス吹込管が、また、るつぼ11内のガスをパージ(排出)するガス排出管(共に図示せず)が設けられる一方、図1ないし図3に示す電解装置10の電解用電源回路19と同様な電源回路(図示せず)が設けられ、両電極16,58間に電源を供給し、電圧を印加させるようになっている。
次に、電解装置10Cの作用を説明する。
電解装置10Cは、その運用前に加熱ヒータ13に通電することでるつぼ11内は加熱され、内部に収納された溶融塩12は500℃〜700℃の高温・液状となっている。
図10に示された電解装置10Cが運用前の状態から電極駆動装置25を駆動させ、電極昇降機構22および電極回転機構23をモータ駆動させる。電極昇降機構22の昇降モータ27のモータ駆動により、そのモータ駆動力が動力伝達機構28を介してスクリュシャフト29を回転駆動させ、昇降ベース30を昇降させる。
昇降ベース30の昇降はガイドポール31に案内され、ベースの回転を拘束するように昇降させる。昇降ベース30に設けられた電極回転機構23を駆動させることにより、回転ドライブ軸38の下端に設けられた可動電極としての円筒状あるいはスリーブ状陰極58は回転しながら下降し、図10に示す待機位置から図11に示される電解析出位置に持ち来され、この電解析出位置で電極昇降機構22の駆動が停止せしめられる。
電解装置10Cは、陰極である可動電極58が電解析出位置をとるとき、電極昇降機構22の下降が停止された状態で回転が継続され、電動電極である陰極58は引き続き回転したままの状態に保たれて両電極16,58に電源が供給される。
両電極16,58間に電源が供給されると、陽極バスケット16内に収容された被覆管付切断燃料は、溶融塩12内に溶解して溶融する。溶融塩12に溶解した溶液は、両電極16,58間への電圧印加によって陰極58側にUO,PuO等の顆粒状酸化物である電解析出物50が析出し始め、析出した電解析出物50は陰極表面に次第に堆積していく。
電解析出物50の成長により陰極表面に析出していくと、陰極58側は電解析出物50を介して陽極16側と接触が生じ、短絡が起き始める。
陰極58が陽極16側と短絡が生じ始めると、陰極58の回転駆動をキープした状態で、電極昇降機構22をモータ駆動させ、陰極58を図11に示す電解析出位置から下降させ、図12に示す電解析出物50の回収位置に持ち来す。
陰極58が陽極(陽極バスケット)16から抜け切った所で下降を停止させ、この下降停止位置で電極回転機構23の撹拌モータ35をより高速に回転させ、回転ドライブ軸38の下端に固定された可動電極58に回転による遠心力を付与する。この回転遠心力により陰極58表面に付着した電解析出物50は遠心力により陰極58の外表面から引き剥がされて周囲に飛散する。
周囲に飛散した電解析出物50は、逆截頭円錐状あるいはロート状のサポート部材60に案内されて下方に落下し、析出物の回収容器66に掻き集められる。
陰極58表面に付着した電解析出物50が剥離されて飛散し、回収容器46に掻き集められた後、電極昇降機構22を駆動させて陰極58を上昇させ、図11に示された陽極16に対応する電解析出位置に持ち来す。この電解析出位置で再び電解運転を行ない、電解析出物50を析出させた後、電解析出物50の回収位置に持ち来し、この回収作業を行なう。
電解装置10Cによる電解析出・回収作業を繰り返し、電解析出物50を回収容器46に回収させた後、被覆管付使用済燃料に含まれるウラン等の有効成分が無くなったら、るつぼ11の上蓋14を開け、るつぼ11内の収納機器を外部に取り出す。るつぼ11内機器を外部に取り出すことにより、回収容器46内に蓄積された電解析出物50を外部に取り出して回収する。
電解析出物50の外部への取出し、回収により、一連の電解析出・回収作業が終了し、電解装置10Cは次の使用済燃料の処理のための準備が行なわれ、以後、同様な電解析出・回収作業が繰り返される。
図13および図14は、本発明の各実施形態の電解装置に備えられる電極装置の実施例を示すものである。
この実施例に示された電極装置70は、トーラス状あるいは円環状の固定電極71と、この固定電極71の中央開口部に出し入れ可能に案内される可動電極72とを有し、可動電極72の外表面に析出物の掻き取り用カッタ73を設けたものである。
固定電極71と可動電極72との間には各紙実施例に示された電解用電源回路19と同様な電源回路(図示せず)により電源が供給され、電圧が印加される。両電極62,63から電極装置75を構成しており、この電極装置75は、電解作業時には溶融塩(図示せず)中に浸漬される。
固定電極71は陰極を構成しており、この固定電極71の内周面は逆截頭円錐形状に形成される。固定電極71の内周面内に可動電極72が出し入れ自在に収納される。可動電極72を固定電極71内に挿入したとき、両電極間に逆截頭円錐形状あるいはロート状の電極間間隙が形成される。
可動電極72は陽極を構成しており、図示しない電極駆動装置により、図1〜図12の電解装置10〜10Cと同様、固定電極71から後退した待機位置と、固定電極72に対応(対向)する電解析出装置と、電解析出物を掻き落とす析出物の回収位置との間を上下に昇降自在かつ軸線廻りに回転自在に設けられる。
可動電極72の外表面は、固定電極71の内周面に対応するように逆截頭円錐形状に形成され、可動電極72の外表面は、少なくとも1箇所に掻き取り用カッタ73が設けられる。掻き取り用カッタ73は可動電極72の外表面に、直径方向に対向して、複数個設けてもよい。
掻き取り用カッタ73のカッタ刃は、陽極である可動電極72の外表面から半径方向外方に突出する一方、可動電極72の高さ方向にヘリカル状あるいは螺旋状に湾曲している。図1および図14(A)には螺旋状あるいはヘリカル状の掻き取り用カッタ73を一体に設けた例を示したが、図14(B)に示すように、掻き取り用カッタ74は、直刃状のカッタ刃を備えるようにしてもよい。
図13および図14に開示された電極装置70は、各実施形態に示された電解装置10(10A〜10C)に組み込まれて用いられる。
電極装置70は、電極駆動装置(図示せず)により可動電極72を固定電極71内に対応させ、電解析出位置に持ち来した状態(図13参照)で、陽極である可動電極72を回転させ、両電極71,72間に電源を供給する。
両電極71,72間に電源が供給され、電圧が印加されると、電解を始めて使用済燃料のウラン等の有効成分が溶融塩に溶解し、溶解した溶液からUO,PuO等の顆粒状酸化物である電解析出物50が陰極71部に生じ始める。
電解析出物50の成長により陰極71側に析出された電解析出物50を介して陰極71が陽極72側に接触し始めると、図示しない電極駆動装置(電極昇降機構と電極回転機構)を駆動させて陽極である可動電極72を回転させながら下降させる。
可動電極72を回転させながら下降させると、陽極に取り付けられて析出物の掻き取り用カッタ73が、電解析出物50に徐々に接触しながら、陰極71の表面から削り落としていく。このとき、掻き取り用カッタ73は螺旋形状あるいはヘリカル形状のカッタ刃により、削られた電解析出物50を外に押し出すように作用し、効率よく電解析出物50の除去あるいは回収を行なうことができる。
図15ないし図17は、図13に示された電極装置の各変形例を示すものである。
図15は、電極装置70Aの第1変形例を示すものである。この電極装置70Aは、固定電極76をトーラス状あるいは円環状、円筒状のバスケット形状の陽極に構成し、この陽極バスケット76の内側に円筒状あるいはスリーブ状の可動電極77を出し入れ可能に収納させ得るようにしたものである。可動電極77は、陰極を構成している。
陽極バスケット76は、少なくとも内周面がメッシュ状の金網あるいはパンチングプレートで覆われて構成される。図15には陽極バスケット66の内周面および外周面を金網あるいはパンチングプレートで覆設した例を示す。
陽極バスケット76は、内部に補強を兼ねる放射状に仕切壁78を備え、この仕切壁78で仕切られたバスケット内部に使用済燃料である被覆管付切断燃料79が収納される。この被覆管付切断燃料はバスケット内部に放射状に収納され、燃料切断面が陰極を構成する可動電極7を向くようにセットされる。
図16は、電極装置70Bの第2変形例を示すものである。
この電極装置70Bは、円環状あるいはトーラス状、円筒状の固定電極(図示せず)を陰極に、固定電極の内側に配設可能な可動電極80を陽極に構成したものである。
可動電極80は、図16に示すようにボックス状のバスケットを平断面十字型に配設して十字型陽極バスケットを構成し、陽極バスケット80内に使用済燃料である被覆管付切断燃料69を収納したものである。被覆管付切断燃料79は図16に示すように周方向を向くように配設しても、また、放射状に配設してもよい。
図17は、電極装置61Cの第3変形例を示すものである。
この電極装置61Cは、円環状あるいはトーラス状、円筒状の固定電極(図示せず)を陰極に、固定電極の内側に配設可能な可動電極を陽極に構成したものである。
可動電極71は、平面形状が扇型をなすボックス状のバスケットを、放射状に配設して陽極バスケットを構成し、この陽極バスケット81内に使用済燃料である被覆管付切断燃料69を放射状に収容したものである。
図17に示された可動電極81は、扇型ボックス形状を組み合せた陽極バスケットのバスケット内部に被覆管付使用済切断燃料79を放射状に収容したものである。
図15ないし図17に示された電極装置の各変形例によれば、電極装置70,70A〜70Cの両電極間に円筒状あるいはスリーブ状の電極間間隙を形成し、この間隙を常時所定値に保つことができる。
本発明に係る電解装置の第1実施形態を示す全体構成図。 図1に示された電解装置による電解析出状態を示す断面図。 図1に示された電解装置による電解析出物の回収状態を示す断面図。 本発明に係る電解装置の第2実施形態を示す全体構成図。 図4に示された電解装置による電解析出状態を示す断面図。 図4に示された電解装置による電解析出物の回収状態を示す断面図。 本発明に係る電解装置の第3実施形態を示す全体構成図。 図7に示された電解装置による電解析出状態を示す断面図。 図7に示された電解装置による電解析出物の回収状態を示す断面図。 本発明に係る電解装置の第4実施形態を示す全体構成図。 図10に示された電解装置による電解析出状態を示す断面図。 図10に示された電解装置による電解析出物の回収状態を示す断面図。 本発明に係る電解装置に組み込まれる電極装置の第1実施例を一部破断して示す斜視図。 (A)および(B)は電極装置の可動電極に備えられる析出物の掻き取り用カッタをそれぞれ示す図。 前記電極装置の第1変形例を示す斜視図。 前記電極装置の第2変形例を示す斜視図。 前記電極装置の第3変形例を示す斜視図。
符号の説明
10,10A 電解装置
11 るつぼ
12 溶融塩
13 加熱ヒータ(加熱手段)
14 上蓋
15 断熱部材(サポート部材)
16 陽極バスケット(陽極、固定電極)
17 電極(陰極、回転電極)
18 電極装置
19 電解用電源
20 電解用電源回路
21 スリップリング
22 電極昇降機構
23 電極回転機構
25 電極駆動装置
26 設置台
27 昇降モータ
28 動力伝達機構
29 スクリュシャフト
30 昇降ベース
31 ガイドポール
35 撹拌モータ
36 モータ駆動軸
37 カップリング
38 回転ドライブ軸
40 軸受ボス
43 サポート部材
44 回収容器
45 掻き取り用カッタ
47,50 回収装置
50 電解析出物
51 固定電極(陰極)
52 可動電極(陽極、陽極バスケット)
54 電解用電源回路
56 掻き取り用カッタ
58 可動電極(陰極)
59 掻き取り用カッタ
60 サポート部材
60 電極装置
61 回収装置
65 サポート部材
71 固定電極(陰極)
72 可動電極(陽極)
73,74 掻き取り用カッタ
75 電極装置
59 被覆管付切断燃料
76 固定電極(陽極)
77 可動電極(陰極)
78 仕切壁
79 被覆管付切断燃料
80,81 可動電極(陽極、陽極バスケット)

Claims (11)

  1. 溶融塩を収納するるつぼと、
    このるつぼを加熱する加熱手段と、
    前記るつぼ内に収容され、陽極と陰極とを有する電極装置と、
    この電極装置の両電極間に電源を供給する電解用電源回路と、
    前記電極装置の可動電極を昇降可能かつ回転可能に駆動する電極駆動装置と、
    前記両電極に電源を供給することにより、陰極側に析出する電解析出物を回収する回収装置とを有し、
    前記電極装置はるつぼ内の溶融塩に浸漬可能に設けられたトーラス状あるいは円環状の固定電極と、この固定電極の内側に出し入れ可能に配設される可動電極とを有し、前記両電極の一方を陽極に、その他方を陰極に構成したことを特徴とする電解装置。
  2. 前記陽極は金網、パンチングメタル等の開孔部材を備えたバスケット形状の陽極バスケットに構成され、上記陽極バスケットのバスケット内部に被覆管付使用済燃料が収納された請求項1記載の電解装置。
  3. 前記回収装置は、両電極間への電源供給により、陰極側に析出されたUO等の電解析出物を陰極表面から掻き取る析出物の掻き取り用カッタと、この掻き取り用カッタで掻き落とされた電解析出物を回収する回収容器とを備えた請求項1記載の電解装置。
  4. 前記電極装置の固定電極は陽極あるいは陰極に、可動電極は陰極あるいは陽極にそれぞれ形成され、
    前記可動電極は、前記電極駆動装置により固定電極から上方に後退した待機位置と、固定電極に対応する電解析出位置と、固定電極より下降した電解析出物の回収位置との間を選択的に移動せしめられるように構成された請求項1記載の電解装置。
  5. 前記電極装置は、トーラス状あるいは円環状の固定電極と、この固定電極の内側に出し入れ可能な円筒状あるいはスリーブ状の可動電極とを有し、
    前記固定電極は内周面が円筒状あるいはスリーブ状に形成され、この固定電極と可動電極の間にスリーブ状、リング状の電極間間隙が形成された請求項1記載の電解装置。
  6. 前記電極装置は、トーラス状あるいは円環状の固定電極と、この固定電極の内側に出し入れ可能な可動電極とを有し、
    前記固定電極は内周面が逆截頭円錐形状に形成され、この固定電極の内側に収納可能な可動電極は外周面が逆截頭円錐形状に形成され、両電極間に逆截頭円錐形状あるいはロート形状の電極間間隙が形成された請求項1記載の電解装置。
  7. 前記可動電極は陽極を構成し、可動電極の外周面に析出物の掻き取り用カッタを電極軸方向にヘリカル状、直線状あるいはテーパ状に設け、前記掻き取り用カッタで掻き取られた電解析出物を可動電極下方の回収容器に回収させた請求項5または6記載の電解装置。
  8. 前記固定電極は陽極を構成し、前記固定電極の内周面側の少なくとも下部あるいは下方に析出物の掻き取り用カッタを設け、上記掻き取り用カッタで掻き取られた電解析出物を可動電極下方の回収容器に回収させた請求項5または6記載の電解装置。
  9. 前記電極装置は、トーラス状あるいは円環状の固定電極が陽極を構成してバスケット形状に形成され、
    上記固定電極の陽極バスケットはバスケット内部に被覆管付使用済切断燃料が切断面を陰極を向けて収容され、上記陽極バスケットの少なくとも内周面は金網、パンチングメタル等の開孔部材で構成された請求項1記載の電解装置。
  10. 前記電極装置は、固定電極の内側に出し入れ可能な可動電極が陽極に構成され、上記可動電極を構成する陽極バスケットは、平面視トーラス形状あるいは円環形状に、または平面視矩形あるいは扇型のボックスを放射状あるいは十字型に配設した構成とした請求項1記載の電解装置。
  11. 前記電極駆動装置は、可動電極を固定電極から下降させ、固定電極下方の析出物の回収位置で電解析出位置より高速回転させ、電解析出物を遠心力作用で陰極を構成する可動電極の外周面より飛散させた請求項4記載の電解装置。
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