JP2006314640A - 遊技機 - Google Patents

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Koji Inagaki
浩司 稲垣
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Abstract

【課題】遊技球の特定領域に対する侵入確率を安定させた上で遊技球の狙い打ちを不能にする。
【解決手段】遊技球が役物始動口に入賞するとロータが定位置に到達することに基いて定位置で停止し、遅延時間の計測処理が開始される。この計測結果が選択結果に到達したときにロータが定位置を起点に始動し、ロータの始動タイミングに同期して可変入賞口が開放される。このため、ロータおよび大当り孔の相対的な位置関係が定位置を基準とした一定のものになるので、遊技球の大当り孔に対する侵入確率が安定する。しかも、ロータが定位置で停止してから始動するまでの遅延時間が無秩序に変わるので、ロータが定位置で停止してから可変入賞口が開放されるまでの待ち時間も無秩序に変化する。従って、遊技者が可変入賞口の開放タイミングをロータの挙動から予測することが不能になるので、可変入賞口の開放タイミングを予測して遊技球を発射する狙い打ちもできなくなる。
【選択図】図16

Description

本発明は、遊技球が特定領域に侵入することに基いて大当り遊技を開始する構成の遊技機に関する。
上記遊技機には、遊技球が始動口に入賞することに基いて始動口センサから始動信号を出力し、始動口センサから始動信号が出力されることに基いて可変入賞口を開閉回数が相対的な少値となる態様で操作する始動遊技を行う構成のものがある。この構成の場合、遊技球が始動遊技時に可変入賞口から特定領域に侵入したときには大当りと判定し、可変入賞口を開閉回数が相対的な多値となる態様で操作する大当り遊技を開始している。この遊技機では可変入賞口に入賞した遊技球を特定領域に誘導する可動部材あるいは可変入賞口に入賞した遊技球が特定領域に侵入することを阻害する可動部材を設け、可動部材を周期的に動作させることで遊技球が特定領域に侵入するか否かを楽しむ趣向性を生成している。図29は始動信号の出力状態と可変入賞口の動作状態との相関関係を示すものであり、従来では可動部材の動作状態とは無関係に始動信号が出力されてから固定的な一定時間Tが経過したことを合図に始動遊技を開始している。このため、始動遊技中の特定領域および可動部材の相対的な位置関係が安定しないので、遊技球の特定領域に対する侵入確率がばらつく傾向にある。
特開2001−95993号公報
本件出願人は可動部材が定位置に移動していないタイミングで始動信号が出力されたときには可動部材が定位置に到達することを待って始動遊技を開始し、始動遊技中の特定領域および可動部材の相対的な位置関係を安定させることを提案している。この構成によれば、遊技球が始動口に入賞してことを見計らって遊技球の発射動作を停止し、可動部材が定位置に到達するタイミングを正確に予測して遊技球の発射動作を再開する狙い打ちが可能になるので、遊技球を必要最小限の消費量で可変入賞口に意図的に入賞させることができる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技球の特定領域に対する侵入確率を安定させることが可能であって遊技球の狙い打ちが不能な遊技機を提供することにある。
本発明の遊技機は1)始動口〜16)動作制御手段を備え、9)始動遊技制御手段が9−1)の制御を行い、16)動作制御手段が16−1)〜16−4)の制御を行うところに特徴を有している。
1)始動口は遊技球が入賞可能なものである。この始動口は入賞した遊技球を遊技領域から回収するポケットおよび遊技球を遊技領域に放出するゲートの双方を含む用語であり、図2の役物始動口25はポケット状の始動口の一例である。
2)始動口センサは遊技球が始動口に入賞したことを検出して始動信号を出力するものである。図3の符号26は始動口センサの一例であり、始動口センサ26から出力される役物始動信号は始動信号に相当する。
3)可変入賞口は遊技球が入賞可能な開放状態および入賞不能な閉鎖状態に切換わるものであり、図5の符号51および図25の符号124は可変入賞口の一例を示している。
4)第1の駆動源は可変入賞口を開放状態および閉鎖状態に切換えるものであり、図3の羽根板ソレノイド49は第1の駆動源の一例である。
5)特定領域は可変入賞口に入賞した遊技球が侵入可能なものであり、図6の大当り孔45および図25の大当り孔117は特定領域の一例である。
6)可動部材は可変入賞口に入賞した遊技球が特定領域に侵入することを阻害したり、可変入賞口に入賞した遊技球を特定領域に誘導するものである。図6のロータ40は可変入賞口に入賞した遊技球を特定領域に誘導する可動部材の一例であり、図26の振分け部材115は可変入賞口に入賞した遊技球が特定領域に侵入することを阻害する可動部材の一例である。
7)第2の駆動源は可動部材を動作させるものであり、図3のロータモータ42は第2の駆動源の一例である。
8)特定領域センサは遊技球が特定領域に侵入したことを検出して特定領域信号を出力するものである。図3の大当りセンサ54は特定領域センサの一例であり、大当りセンサ54から出力される大当り信号は特定領域信号に相当する。
9)始動遊技制御手段は第1の駆動源を駆動制御することに基いて可変入賞口を開閉回数が相対的な少値となる態様で開閉する始動遊技を行うものである。この始動遊技は始動口センサから始動信号が出力されることに基いて行われるものであり、図8のステップS9〜ステップS10および図22のステップS9〜ステップS10は始動遊技制御手段の一例である。この始動遊技制御手段は9−1)の制御を行うものである。
10)大当り遊技制御手段は第1の駆動源を駆動制御することに基いて可変入賞口を開閉回数が相対的な多値となる態様で開閉する大当り遊技を行うものである。この大当り遊技は特定領域センサから特定領域信号が出力されることに基いて行われるものであり、図8のステップS14および図22のステップS14は大当り遊技制御手段の一例である。
11)位置センサは可動部材が所定位置に移動したことを検出して位置信号を出力するものであり、図3の符号56は位置センサの一例である。この位置センサ56は光センサから構成されたものであるが、これに限定されるものではなく、例えば磁気センサ・マイクロスイッチ等から構成されていても良い。
12)位置検出手段は位置センサからの位置信号に基いて可動部材が特定領域に対して一定の位置関係となる定位置に移動したことを検出するものであり、図14のステップS71および図24のステップS74は位置検出手段の一例である。これら両位置検出手段は11)の所定位置を定位置として検出するものであるが、これに限定されるものではなく、例えば11)の所定位置から一定間隔を置いた位置を定位置として検出するものであっても良い。
13)乱数更新手段は規則的な時間周期または不規則的な時間周期で乱数値を更新するものである。図8のステップS6および図22のステップS6は規則的な時間周期で乱数値を更新する乱数更新手段の一例であり、図28のステップS6は不規則的な時間周期で乱数値を更新する乱数更新手段の一例である。
14)乱数取得手段は始動口センサから始動信号が出力されることに基いて乱数値の更新結果を取得するものであり、図12のステップS62は乱数取得手段の一例である。
15)遅延時間設定手段は乱数取得手段の取得結果に基いて遅延時間を設定するものであり、図12のステップS63は遅延時間設定手段の一例である。このステップS63の遅延時間設定手段は複数の遅延時間のうちから乱数値の取得結果に応じたものを選択的に設定するものであるが、これに限定されるものではなく、例えば乱数値の取得結果を演算式に投入することに基いて遅延時間を設定するものであっても良い。
16)動作制御手段は第2の駆動源を駆動制御することに基いて可動部材の動作状態を制御するものであり、16−1)〜16−4)の制御を行う。
16−1)始動口センサから始動信号が出力されていないときには可動部材を一定時間毎に同一状態となる周期的に動作させる第1の制御を行う。
16−2)始動口センサから始動信号が出力されたときには可動部材が定位置に到達することを待って可動部材を定位置で停止させる第2の制御を行う。この第2の制御の一例は図14のステップS72および図24のステップS72に記載されている。
16−3)第2の制御で可動部材を定位置に停止させることに基いて計時動作を開始する第3の制御を行う。この第3の制御の一例は図15のステップS81に記載されている。
16−4)第3の制御の計測結果が遅延時間の設定結果に到達したときには可動部材の周期的な動作を定位置を起点に再開する第4の制御を行うものであり、第4の制御の一例は図15のステップS84に記載されている。この可動部材は図15のステップS84の終了後は一定時間毎に同一状態となる周期的な動作を行うものであり、図15のステップS84は16−1)始動口センサから始動信号が出力されていないときには可動部材を一定時間毎に同一状態となる周期的に動作させる第1の制御の一例でもある。
9−1)始動遊技制御手段は第4の制御で可動部材の周期的な動作が定位置を起点に再開される再開タイミングを基準とする一定の開放タイミングで可変入賞口を最初に開放する制御を行うものである。この制御の一例は図15のステップS85に記載されている。この図15のステップS85は可動部材の周期的な動作が再開される再開タイミングに同期する開放タイミングで可変入賞口を最初に開放する制御を行うものであるが、これに限定されるものではなく、例えば再開タイミングから一定時間だけ遅れた開放タイミングで可変入賞口を最初に開放する制御を行うものであっても良い。
始動口センサから始動信号が出力されていないときには可動部材が周期的に動作している。この状態で遊技球が始動口に入賞したときには始動口センサから始動信号が出力され、可動部材が定位置に到達することに基いて定位置で停止し、可動部材が定位置で停止することに基いて計時動作が開始される。そして、可動部材の停止時間が遅延時間の設定結果に到達したときには可動部材の周期的な動作が定位置を起点に再開され、可動部材の動作が再開される再開タイミングを基準とする一定の開放タイミングで可変入賞口が最初に開放される。このため、特定領域および可動部材の相対的な位置関係が始動信号の出力タイミングに拘らず定位置を基準とした一定のものになるので、遊技球の特定領域に対する侵入確率が安定する。しかも、可動部材が定位置で停止してから始動するまでの遅延時間が乱数値の取得結果に基いて抽選される。このため、可動部材が定位置で停止してから始動するまでの待ち時間が無秩序に変わるので、可動部材が定位置で停止してから可変入賞口が開放されるまでの待ち時間も無秩序に変化する。従って、遊技者が可変入賞口の開放タイミングを可動部材の挙動から予測することが不能になるので、可変入賞口の開放タイミングを予測して遊技球を発射する狙い打ちもできなくなる。
1.機械的構成および電気的構成の説明
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には下端部に位置して横長な長方形状の下皿板3が固定されており、下皿板3の前面には上面が開口する下皿4が固定されている。この下皿板3の上方には上皿板5が配置されている。この上皿板5は前枠2に装着されたものであり、上皿板5の前面には上面が開口する上皿6が固定されている。
下皿板3の前面には右端部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が回動可能に装着されている。この発射ハンドル8の後方には発射モータ9が固定されており、発射モータ9の回転軸には打球槌10が連結されている。この発射モータ9は打球槌10の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されたときには発射モータ9に駆動電源が与えられ、打球槌10が駆動することに基づいて上皿6内の遊技球を上皿6内から弾き出す。
前枠2の前面には窓枠11が装着されている。この窓枠11は円形孔状の窓部12を有するものであり、窓部12の内周面には透明なガラス窓13が固定されている。この窓枠11の後面には左上隅部および右上隅部に位置してスピーカ14が固定されており、各スピーカ14の前方には網状のスピーカカバー15が配置されている。これら各スピーカカバー15は窓枠11に固定されたものであり、各スピーカ14が再生する遊技音は前方のスピーカカバー15を通して放出される。窓枠11には両スピーカ14間に位置してランプカバー16が固定されており、ランプカバー16の後方には複数の電飾LED17が配置されている。これら各電飾LED17は窓枠11に固定されたものであり、ランプカバー16は電飾LED17が発光することに基いて後方から照明される。
前枠2には、図2に示すように、遊技盤18が装着されており、遊技盤18は窓枠11のガラス窓13により前方から覆われている。この遊技盤18には外レール19および内レール20が固定されている。これら外レール19および内レール20間には発射通路21が形成されており、打球槌10が弾いた遊技球は発射通路21を通して遊技領域22内に放出される。この遊技領域22内には複数の障害釘23が打込まれており、遊技領域22内に放出された遊技球は障害釘23に当りながら遊技領域22内を落下する。この遊技領域22は外レール19および内レール20によって囲まれた円形領域(発射通路21の残余領域)を称するものであり、遊技球が転動可能な最大範囲である転動領域に相当するものである。
遊技盤18には入賞口台板24が固定されており、入賞口台板24には2個の役物始動口25が固定されている。これら各役物始動口25は上面が開口するポケット状をなすものであり、各役物始動口25内には始動口センサ26(図3参照)が固定されている。これら各始動口センサ26は近接センサからなるものであり、遊技球が役物始動口25内に入賞したことを検出して役物始動信号を出力する。この役物始動口25は始動口に相当するものであり、始動口センサ26から出力される役物始動信号は始動信号に相当する。
遊技盤18の中央部には下記構成の中央役物30が固定されている。
遊技盤18には、図4に示すように、役物ケース31のフランジ32が固定されている。この役物ケース31は前面が開口し且つ後面が閉鎖された箱状をなすものであり、役物ケース31内には上ステージ33が固定されている。この上ステージ33は前方から後方へ向って下降傾斜する平板状をなすものであり、上ステージ33の後端部には落下孔34が形成されている。
役物ケース31には、図5に示すように、垂直なトンネル35が固定されている。このトンネル35の上端部は上ステージ33の落下孔34に接続されており、上ステージ33内に侵入した遊技球は上ステージ33の傾斜に沿って後方へ転がり、落下孔34内からトンネル35内に侵入する。役物ケース31内には下ステージ36が固定されており、トンネル35内に侵入した遊技球は下ステージ36の後端部に落下する。この下ステージ36は後方から前方へ向って下降傾斜する平板状をなすものであり、下ステージ36の後端部に落下した遊技球は下ステージ36の傾斜に沿って前方へ転がる。
下ステージ36には、図6に示すように、円筒状の壁部37が固定されており、壁部37の前端部には切欠状の侵入口38が形成されている。この下ステージ36の前端部にはメインステージ39が形成されている。このメインステージ39は前方から後方へ向って下降傾斜する平板状をなすものであり、下ステージ36の傾斜に沿って前方へ転がる遊技球がメインステージ39に到達したときにはメインステージ39の傾斜に沿って後方へ転がり、侵入口38から壁部37の内部に侵入する。
下ステージ36には円形状のロータ40が軸41を中心に回転可能に装着されている。このロータ40は可変入賞口に入賞した遊技球を特定領域に誘導する可動部材に相当するものであり、ステッピングモータからなるロータモータ42(図3参照)の回転軸に連結されている。このロータモータ42はロータ40を一定方向(図6の時計回り方向)へ一定速度で周期的に回転操作するものであり、第2の駆動源に相当する。このロータ40には切欠状をなす1個の大当りゾーン43および切欠状をなす5個の外れゾーン44が円周方向に等ピッチ(60°)で形成されている。これら大当りゾーン43および外れゾーン44は深さ寸法が小さな円弧凹状および深さ寸法が大きな円弧凹状をなすものであり、壁部37内に侵入した遊技球は大当りゾーン43内および外れゾーン44内のいずれかに侵入する。
下ステージ36には壁部37内に位置して大当り孔45および外れ孔46が形成されている。これら大当り孔45および外れ孔46は軸41に対する径方向の離間距離が相対的な長値および相対的な短値に設定されたものであり、遊技球が大当りゾーン43内に侵入したときには外れ孔46内に落下することなく大当りゾーン43が大当り孔45の真上に対向することに基づいて大当り孔45内に落下し、遊技球が外れゾーン44内に侵入したときには大当り孔45内に落下することなく外れゾーン44が外れ孔46の真上に対向することに基づいて外れ孔46内に落下する。この大当り孔45は特定領域に相当するものである。
役物ケース31には、図5に示すように、2枚の羽根板47が軸48を中心に回動可能に装着されており、両軸48は羽根板ソレノイド49(図3参照)のプランジャに連結されている。この羽根板ソレノイド49は役物ケース31に固定されたものであり、羽根板ソレノイド49の断電時には、図5に破線で示すように、両羽根板47が垂直な閉鎖状態に保持され、羽根板ソレノイド49の通電時には、図5に実線で示すように、両羽根板47が傾斜した開放状態に回動する。この羽根板ソレノイド49は第1の駆動源に相当するものである。
役物ケース31の上端部には庇50が固定されており、庇50と上ステージ33との間には左右両端部に位置して空間状の可変入賞口51が形成されている。これら両可変入賞口51は両羽根板47の閉鎖状態で両羽根板47および庇50によって囲まれることに基いて閉鎖されるものであり、両羽根板47の開放状態では両羽根板47が両可変入賞口51を開放し、上ステージ33上に可変入賞口51を通って遊技球が入賞することを許容する。即ち、羽根板47は可変入賞口51を開閉する扉に相当するものである。
役物ケース31内にはカウントセンサ52(図3参照)が固定されている。このカウントセンサ52は、図4に示すように、上ステージ33の左右方向の全域に検出エリア53を有する近接センサから構成されたものであり、両可変入賞口51から上ステージ33内に侵入する全ての遊技球を検出してカウント信号を出力する。役物ケース31内には大当りセンサ54(図3参照)および外れセンサ55(図3参照)が固定されており、大当りセンサ54は大当り孔45内に落下した遊技球を検出して大当り信号を出力し、外れセンサ55は外れ孔46内に落下した遊技球を検出して外れ信号を出力する。役物ケース31の庇50には、図5に示すように、ラウンド表示器59が固定されている。このラウンド表示器59はLED表示器から構成されたものであり、ラウンド表示器59には大当り遊技情報が表示される。尚、大当りセンサ54は特定領域センサに相当するものである。
役物ケース31内には、図7に示すように、位置センサ56が固定されている。この位置センサ56は反射形の光電センサからなるものであり、下ステージ36には位置センサ56の上方に位置して窓部57が形成されている。この窓部57は下ステージ36を厚さ方向に貫通するものであり、位置センサ56から投射された光は窓部57を通してロータ40の下面に照射される。
ロータ40の下面には反射板58が固定されている。この反射板58はロータ40の下面に比べて光の反射率が高く設定されたものであり、反射板58が窓部57の上方に対向した状態では位置センサ56から投射された光が反射板58によって相対的な高反射率で反射されることに基いて位置センサ56に入射する。この位置センサ56は設定レベルを超える光量の入射光を検出することに基いて原点信号を出力するものであり、反射板58からの反射光が位置センサ56に入射したときには位置センサ56から原点信号が出力される。この原点信号の出力状態では、図6に示すように、大当りゾーン43が大当り孔45に対して円周方向に60°進んだ原点位置に移動している。
図3のメイン制御回路60はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、CPU61とROM62とRAM63を有している。このメイン制御回路60のROM62には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU61はRAM63をワークエリアとしてROM62の制御プログラムおよび制御データに基いて制御動作を実行する。このメイン制御回路60は始動遊技制御手段と大当り遊技制御手段と位置検出手段と乱数更新手段と乱数取得手段と遅延時間設定手段と動作制御手段に相当するものである。入力回路64は始動口センサ26からの役物始動信号とカウントセンサ52からのカウント信号と大当りセンサ54からの大当り信号と外れセンサ55からの外れ信号と位置センサ56からの原点信号を波形成形してメイン制御回路60に出力するものであり、メイン制御回路60は入力回路64からの役物始動信号およびカウント信号のいずれかを検出することに基いて賞球コマンドを設定する。
ソレノイド回路65は羽根板ソレノイド49を通断電するものであり、メイン制御回路60はソレノイド回路65を駆動制御することに基いて両羽根板47を開閉操作する。LED回路66はラウンド表示器59に大当り遊技情報を表示するものであり、メイン制御回路60はLED回路66を駆動制御することに基いてラウンド表示器59の表示内容を制御する。タイマ回路67は一定周期(2msec)でパルス信号を出力するものであり、メイン制御回路60はタイマ回路67からのパルス信号を検出することに基いてタイマ割込処理を起動する。モータ回路68はロータモータ42の駆動信号を生成するものであり、メイン制御回路60はモータ回路68を駆動制御することに基いてロータ40を回転操作する。
払出制御回路70はメイン制御回路60から賞球コマンドが送信されるものである。この払出制御回路70はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、賞球コマンドを検出することに基いて駆動信号を設定する。モータ回路71は払出制御回路70から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路70からの駆動信号に基いてステッピングモータ72に駆動用のパルス信号を与える。このステッピングモータ72は遊技球を上皿6内に賞品球として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿6内にはステッピングモータ72が駆動することに基いて賞球コマンドに応じた個数の賞品球が払出される。
音制御回路73はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、メイン制御回路60は音制御回路73に音コマンドを送信する。この音制御回路73はメイン制御回路60からの音コマンドを検出することに基いて音コマンドに応じた駆動信号を設定し、スピーカ回路74に駆動信号の設定結果を出力するものであり、スピーカ回路74は駆動信号の設定結果に基いて両スピーカ14を駆動し、両スピーカ14から音コマンドに応じた遊技音を出力する。
電飾制御回路75はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、メイン制御回路60は電飾制御回路75に電飾コマンドを送信する。この電飾制御回路75はメイン制御回路60からの電飾コマンドを検出することに基いて電飾コマンドに応じた駆動信号を設定し、LED回路76に駆動信号の設定結果を出力するものであり、LED回路76は駆動信号の設定結果に基いて複数の電飾LED17を駆動し、ランプカバー16を電飾コマンドに応じて電飾する。
2.遊技内容の説明
遊技球が役物始動口25内に入賞すると、両羽根板47が設定時間(0.8sec)だけ開放される。この両羽根板47の設定時間の開放操作は始動遊技に相当するものであり、遊技球が始動遊技中に可変入賞口51を通って上ステージ33内に侵入したときには落下孔34からトンネル35を通って下ステージ36上に落下し、メインステージ39を経て侵入口38内に侵入する。この遊技球がロータ40の大当りゾーン43内に侵入したときには大当り孔45内に落下し、大当りラウンド遊技が開始される。
大当りラウンド遊技は両羽根板47を開閉し、両可変大入賞口51内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、両羽根板47の開閉動作は両可変入賞口51内に単位個数(10個)の遊技球が入賞する個数条件および両羽根板47の開閉回数が単位回数(18回)に達する回数条件のいずれかが満足されることで停止する。この大当りラウンド遊技は固定的な設定回数(15回)だけ繰返されるものであり、大当りラウンド遊技の設定回数の繰返しを大当り遊技と称する。この大当り遊技中には両スピーカ14から遊技音が出力され、複数の電飾LED17が発光することで大当り遊技の雰囲気が高められる。
3.メイン制御回路60の処理内容の説明
3−1.メイン処理
メイン制御回路60のCPU61は電源が投入されると、図8のステップS1の電源投入処理でRAM63の全データを初期設定し、ロータモータ42を一定速度で一定方向へ回転操作することに基いてロータ40を一定速度(360°/3.0sec)で図6の時計回り方向へ回転操作する。そして、ステップS2へ移行し、タイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU61がタイマ回路67からのパルス信号を受信することに基いてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU61はステップS2でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS3へ移行し、タイマ割込フラグをオフする。
CPU61はステップS3でタイマ割込フラグをオフすると、ステップS4の入力処理〜ステップS6のカウンタ更新処理を順に実行する。このステップS6のカウンタ更新処理を終えたときにはステップS7の始動信号処理〜ステップS14の大当り遊技処理をメイン制御フラグの設定状態に基いて択一的に実行し、ステップS2でタイマ割込フラグのオンを新たに検出することに基いてステップS3へ移行する。尚、メイン制御フラグはステップS1の電源投入処理で始動信号処理に初期設定されるものである。
3−2.入力処理
CPU61は図8のステップS4の入力処理へ移行すると、図9のステップS21で入力回路64からの役物始動信号の出力状態を判断する。ここで役物始動信号があることを判断したときにはステップS22で始動信号フラグをオンし、役物始動信号がないことを判断したときにはステップS23で始動信号フラグをオフする。即ち、遊技球が役物始動口25内に入賞したときには入力回路64から役物始動信号が出力され、始動信号フラグがオンされる。
CPU61はステップS24へ移行すると、入力回路64からのカウント信号の出力状態を判断する。ここでカウント信号が有ることを判断したときにはステップS25でカウント信号フラグをオンし、カウント信号がないことを判断したときにはステップS26でカウント信号フラグをオフする。即ち、遊技球が可変入賞口51内に入賞したときには入力回路64からカウント信号が出力され、カウント信号フラグがオンされる。
CPU61はステップS27へ移行すると、入力回路64からの大当り信号の出力状態を判断する。ここで大当り信号が有ることを判断したときにはステップS28で大当り信号フラグをオンし、大当り信号がないことを判断したときにはステップS29で大当り信号フラグをオフする。即ち、遊技球が大当り孔45内に入賞したときには入力回路64から大当り信号が出力され、大当り信号フラグがオンされる。
CPU61はステップS30へ移行すると、入力回路64からの外れ信号の出力状態を判断する。ここで外れ信号が有ることを判断したときにはステップS31で外れ信号フラグをオンし、外れ信号がないことを判断したときにはステップS32で外れ信号フラグをオフする。即ち、遊技球が外れ孔46内に入賞したときには入力回路64から外れ信号が出力され、外れ信号フラグがオンされる。
CPU61はステップS33へ移行すると、入力回路64からの原点信号の出力状態を判断する。ここで原点信号が有ることを判断したときにはステップS34で原点信号フラグをオンし、原点信号がないことを判断したときにはステップS35で原点信号フラグをオフする。即ち、ロータ40が原点位置に移動したときには入力回路64から原点信号が出力され、原点信号フラグがオンされる。
3−3.賞球コマンド処理
CPU61は図8のステップS5の賞球コマンド処理へ移行すると、図10のステップS41でカウント信号フラグの設定状態を判断する。ここでカウント信号フラグのオンを判断したときにはステップS43で払出制御回路70に賞球コマンドを送信し、ステップS41でカウント信号フラグのオフを判断したときにはステップS42へ移行する。ここで始動信号フラグの設定状態を判断し、始動信号フラグのオンを判断したときにはステップS43で払出制御回路70に賞球コマンドを送信する。即ち、遊技球が役物始動口25内に入賞したり、可変入賞口51内に入賞したときにはメイン制御回路60から払出制御回路70に賞球コマンドが送信され、上皿6内に設定個数の賞品球が払出される。
3−4.カウンタ更新処理
CPU61は図8のステップS6のカウンタ更新処理へ移行すると、図11のステップS51でランダムカウンタR1の現在の計測値を最大値(291)と比較する。このランダムカウンタR1は図8のステップS1の電源投入処理で「0」にリセットされるものであり、CPU61は図11のステップS51で「R1<MAX(291)」を判断したときにはステップS52でランダムカウンタR1に「1」を加算し、「R1=0」を判断したときにはステップS53でランダムカウンタR1を「0」にリセットする。即ち、ランダムカウンタR1は「0」を初期値として一定周期(2msec)で「1」ずつ加算されるものであり、上限値「291」に加算されたときには「0」に戻して循環的に加算される。
3−5.始動信号処理
CPU61はメイン制御フラグが始動信号処理にセットされていることを検出すると、図8のステップS6のカウンタ更新処理からステップS7の始動信号処理へ移行し、図12のステップS61で始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が役物始動口25内に入賞したときには図8のステップS4の入力処理で始動信号フラグがオンされるので、CPU61は図12のステップS61で始動信号フラグのオンを判断する。この場合にはステップS62でランダムカウンタR1の現在の計測値を取得し、ステップS63へ移行する。
メイン制御回路60のROM62には遅延時間データが記録されている。この遅延時間データは、図13に示すように、ランダムカウンタR1と遅延時間の相関関係を示すものであり、遅延時間は「0.10sec」から「3.00sec」の範囲内で「0.01sec」単位に設定されている。この遅延時間はロータ40が原点位置で停止してから始動するまでの待ち時間を称するものであり、CPU61は図12のステップS63へ移行したときには遅延時間データからランダムカウンタR1の取得結果に応じた遅延時間を選択する。例えばランダムカウンタR1の取得結果が「4」であるときには遅延時間「0.14sec」が選択される。
CPU61は図12のステップS63で遅延時間を選択すると、ステップS64で遅延時間の選択結果をタイマT1にセットする。そして、ステップS65へ移行し、メイン制御フラグに原点待ち処理をセットする。
3−6.原点待ち処理
CPU61はメイン制御フラグが原点待ち処理にセットされていることを検出すると、図8のステップS6のカウンタ更新処理からステップS8の原点待ち処理へ移行し、図14のステップS71で原点信号フラグの設定状態を判断する。例えばロータ40が原点位置に移動したときには図8のステップS4の入力処理で原点信号フラグがオンされる。この場合にはCPU61は図14のステップS71で原点信号フラグのオンを判断し、ステップS72でロータモータ42をオフすることに基いてロータ40を原点位置で停止させる。そして、ステップS73へ移行し、メイン制御フラグに役物開放処理をセットする。
3−7.役物開放処理
CPU61はメイン制御フラグが役物開放処理にセットされていることを検出すると、図8のステップS6のカウンタ更新処理からステップS9の役物開放処理へ移行し、図15のステップS81でタイマT1から設定値ΔT1を減算することに基いて残り遅延時間を更新する。そして、ステップS82へ移行し、タイマT1の減算結果を「0」と比較する。ここで「T1=0」を判断したときにはステップS83へ移行し、タイマT2に始動遊技時間(0.8sec)をセットする。この始動遊技時間(0.8sec)はメイン制御回路60のROM62に記録されたものであり、始動遊技時の両可変入賞口51の開放時間を称している。
CPU61はステップS83でタイマT2に始動遊技時間をセットすると、ステップS84でロータモータ42をオンすることに基いてロータ40を一定方向(図6の時計回り方向)へ一定速度(360°/3.0sec)で始動する。そして、ステップS85で羽根板ソレノイド49をオンすることに基いて両可変入賞口51を開放し、ステップS96でメイン制御フラグに役物閉鎖処理を設定する。
図16はロータ40の回転状態と役物始動信号の出力状態と両可変入賞口51の動作状態の相関関係を示しており、ロータ40が原点位置に移動しているときに役物始動信号が出力されたときには、(1)に示すように、ロータ40が原点位置で直ちに停止し、ロータ40が原点位置で停止した停止タイミングに同期するタイミングで残り遅延時間T1の減算処理が開始される。そして、残り遅延時間T1が「0」に減算されたタイミングでロータ40が原点位置から始動し、両可変入賞口51がロータ40始動タイミングに同期する開放タイミングで開放される。
ロータ40が原点位置に移動していないときに役物始動信号が出力されたときには、(2)および(4)に示すように、ロータ40が役物始動信号の出力後に最初に原点位置に到達した時点で停止し、ロータ40が原点位置で停止した停止タイミングに同期するタイミングで残り遅延時間T1の減算処理が開始される。そして、残り遅延時間T1が「0」に減算されたタイミングでロータ40が原点位置から始動し、両可変入賞口51がロータ40の始動タイミングに同期する開放タイミングで開放される。
遅延時間T1はランダムカウンタR1の取得結果に基いて無作為的に抽選されるものであり、ロータ40が原点位置で停止してから始動するまでの待ち時間はランダムカウンタR1の取得結果に基いてランダムに設定される。即ち、遊技者がロータ40の始動タイミングを予測することが不能になるので、ロータ40の始動タイミングに合せて遊技球を遊技領域22内に発射することができなくなる。
CPU61はロータ40が原点位置に停止しているときには図15の役物開放処理で残り遅延時間T1を減算しており、始動信号フラグの設定状態を判断していない。即ち、ロータ40が原点位置に停止しているときに役物始動信号が出力されたときには、図16の(3)に示すように、両可変入賞口51が開放されずに遊技球の役物始動口25に対する入賞が無効化される。
CPU61はロータ40が原点位置に移動することを待っているときには図14の原点待ち処理で原点信号フラグの設定状態を判断しており、始動信号フラグの設定状態を判断していない。即ち、ロータ40が原点位置に移動することを待つ原点待ち状態で役物始動信号が出力されたときには、図16の(5)に示すように、両可変入賞口51が開放されずに遊技球の役物始動口25に対する入賞が無効化される。
3−8.役物閉鎖処理
CPU61はメイン制御フラグが役物閉鎖処理にセットされていることを検出すると、図8のステップS6のカウンタ更新処理からステップS10の役物閉鎖処理へ移行し、図17のステップS91でタイマT2の現在の計測値から設定値ΔT2を減算することに基いて残り始動遊技時間を更新し、ステップS92へ移行する。
CPU61はステップS92へ移行すると、タイマT2の減算結果を「0」と比較する。ここで「T2>0」を判断したときにはステップS93へ移行し、カウント信号フラグの設定状態を判断する。例えば残り始動遊技時間T2が「0」になる前に遊技球がカウントセンサ52の検出エリア53内に侵入したときにはステップS93でカウント信号フラグのオンを判断し、ステップS94でカウンタN1に「1」を加算する。即ち、カウンタN1は始動遊技時の遊技球の両可変入賞口51に対する入賞個数を計測するものである。
CPU61はステップS95へ移行すると、大当り信号フラグの設定状態を判断する。例えば残り始動遊技時間T2が「0」になる前に遊技球が大当り孔45内に入賞したときにはステップS95で大当り信号フラグのオンを判断し、ステップS96で大当りフラグをオンする。そして、ステップS97へ移行し、カウンタN1から「1」を減算する。
CPU61はステップS98へ移行すると、外れ信号フラグの設定状態を判断する。例えば残り始動遊技時間T2が「0」になる前に遊技球が外れ孔46内に入賞したときにはステップS98で外れ信号フラグのオンを判断し、ステップS99でカウンタN1から「1」を減算する。
CPU61はステップS92で「T2=0」を判断すると、ステップS100で羽根板ソレノイド49をオフすることに基いて両可変入賞口51を閉鎖する。そして、ステップS101へ移行し、メイン制御フラグに入賞待ち処理をセットする。
3−9.入賞待ち処理
CPU61はメイン制御フラグが入賞待ち処理にセットされていることを検出すると、図8のステップS6のカウンタ更新処理からステップS11の入賞待ち処理へ移行し、図18のステップS111でカウント信号フラグの設定状態を判断する。例えば残り始動遊技時間T2が「0」になる前に両可変入賞口51内に入賞した遊技球が残り始動遊技時間T2が「0」になった後でカウントセンサ52の検出エリア53内に侵入したときにはCPU61はステップS111でカウント信号フラグのオンを判断し、ステップS112でカウンタN1に「1」を加算する。
CPU61はステップS113へ移行すると、大当り信号フラグの設定状態を判断する。例えば残り始動遊技時間T2が「0」になる前に両可変入賞口51内に入賞した遊技球が残り始動遊技時間T2が「0」になった後で大当り孔45内に入賞したときにはCPU61はステップS113で大当り信号フラグのオンを判断し、ステップS114で大当りフラグをオンする。そして、ステップS115へ移行し、カウンタN1から「1」を減算する。
CPU61はステップS116へ移行すると、外れ信号フラグの設定状態を判断する。例えば残り始動遊技時間T2が「0」になる前に両可変入賞口51内に入賞した遊技球が残り始動遊技時間T2が「0」になった後で外れ孔46内に入賞したときにはCPU61はステップS116で外れ信号フラグのオンを判断する。そして、ステップS117へ移行し、カウンタN1から「1」を減算する。
CPU61はステップS118へ移行すると、カウンタN1を「0」と比較する。ここで「N1=0」を判断したときにはステップS119へ移行し、メイン制御フラグに大当り判定処理をセットする。即ち、始動遊技時に両可変入賞口51内に入賞した全ての遊技球が大当り孔45および外れ孔46のいずれかに入賞した時点でカウンタN1が「0」に減算され、メイン制御フラグが大当り判定処理にセットされる。
3−10.大当り判定処理
CPU61はメイン制御フラグが大当り判定処理にセットされていることを検出すると、図8のステップS6のカウンタ更新処理からステップS12の大当り判定処理へ移行し、図19のステップS121で大当りフラグの設定状態を判断する。ここで大当りフラグのオフを判断したときにはステップS122へ移行し、メイン制御フラグに始動信号処理をセットする。また、ステップS121で大当りフラグのオンを判断したときにはステップS123へ移行し、大当りフラグをオフする。そして、ステップS124へ移行し、メイン制御フラグに大当り遊技開始処理をセットする。
3−11.大当り遊技開始処理
CPU61はメイン制御フラグが大当り遊技開始処理にセットされていることを検出すると、図8のステップS6のカウンタ更新処理からステップS13の大当り遊技開始処理へ移行し、図20のステップS131でカウンタN2に単位個数(10)をセットする。この単位個数(10)はメイン制御回路60のROM62に記録されたものであり、1回の大当りラウンド遊技で可変入賞口51内に入賞することが可能な遊技球の最大個数を称している。
CPU61はステップS131でカウンタN2に単位個数(10)をセットすると、ステップS132でカウンタN3に単位回数(18)をセットする。この単位回数(18)はメイン制御回路60のROM62に記録されたものであり、1回の大当りラウンド遊技で両可変入賞口51を開閉することが可能な最大回数を称している。
CPU61はステップS132でカウンタN3に単位回数(18)をセットすると、ステップ133でカウンタN4に最大繰返し回数(15)をセットする。この最大繰返し回数(15)はメイン制御回路60のROM62に記録されたものであり、1回の大当り遊技で繰返される大当りラウンド遊技の回数を称している。
CPU61はステップS133でカウンタN4に最大繰返し回数(15)をセットすると、ステップS134でタイマT3を「0」にリセットする。このタイマT3は両可変入賞口51を閉鎖状態から開放状態に切換えるときの待機時間および大当りラウンド遊技相互間のインターバル時間を計測するものであり、CPU61はステップS134でタイマT3をリセットしたときにはステップS135へ移行する。ここでラウンド表示器59に最大繰返し回数(15)を数字図柄で表示し、ステップS136でメイン制御フラグに大当り遊技処理をセットする。
3−12.大当り遊技処理
CPU61はメイン制御フラグが大当り遊技処理にセットされていることを検出すると、図8のステップS6のカウンタ更新処理からステップS14の大当り遊技処理へ移行し、図21のステップS141でカウンタN4の現在の計測値を(0)と比較する。このカウンタN4は大当り遊技開始処理で最大繰返し回数(15)に初期設定されており、CPU61は大当り遊技処理を終えるとき以外は「N4>0」を判断してステップS142へ移行する。
CPU61はステップS142へ移行すると、羽根板フラグの設定状態を判断する。この羽根板フラグは両可変入賞口51の開放状態でオンされ、両可変入賞口51の閉鎖状態でオフされるものであり、最初の大当り遊技処理時にはオフされている。従って、CPU61はステップS142で羽根板フラグのオフを判断してステップS143へ移行し、タイマT3の現在の計測値を「0」と比較する。このタイマT3は大当り遊技開始処理で「0」に初期設定されており、CPU61は最初の大当り遊技処理では「T3=0」を判断してステップS144へ移行し、タイマT4に開放時間(1.2sec)をセットする。この開放時間はメイン制御回路60のROM62に記録されたものであり、CPU61はステップS144でタイマT4に開放時間をセットしたときにはステップS145へ移行する。ここで羽根板ソレノイド49をオンすることに基いて両可変入賞口51を開放し、ステップS146で羽根板フラグをオンする。
CPU61は両可変入賞口51の開放状態ではステップS142で羽根板フラグのオンを判断し、ステップS147へ移行する。ここでタイマT4から設定値ΔT4を減算することに基いて両可変入賞口51の残り開放時間を更新し、ステップS148でタイマT4の減算結果を「0」と比較する。ここで「T4>0」を判断したときにはステップS149へ移行し、カウント信号フラグの設定状態を判断する。例えば両可変入賞口51の開放状態で両可変入賞口51内に遊技球が入賞したときには図8のステップS4の入力処理でカウント信号フラグがオンされる。この場合にはCPU61は図21のステップS149でカウント信号フラグのオンを判断し、ステップS150へ移行する。ここでカウンタN2から「1」を減算し、今回の大当りラウンド遊技時の遊技球の両可変入賞口51に対する残り入賞個数を更新する。そして、ステップS151へ移行し、カウンタN2の減算結果を「0」と比較する。
CPU61はステップS148で「T4=0」を判断すると、ステップS152で羽根板ソレノイド49をオフすることに基いて両可変入賞口51を閉鎖する。そして、ステップS153で羽根板フラグをオフし、ステップS154でタイマT3に待機時間(0.6sec)をセットする。この待機時間はメイン制御回路60のROM62に記録されたものであり、CPU61はステップS154でタイマT3に待機時間をセットしたときにはステップS155へ移行する。ここでカウンタN3から「1」を減算することに基いて今回の大当りラウンド遊技時の両可変入賞口51の残り開閉回数を更新し、ステップS156でカウンタN3の減算結果を「0」と比較する。
CPU61は待機時間のセット状態ではステップS142で羽根板フラグのオフを判断する。そして、ステップS143で「T3>0」を判断し、ステップS157でタイマT3から設定値ΔT3を減算することに基いて残り待機時間を更新する。この状態で「T3=0」を判断したときにはステップS143からステップS144へ移行する。即ち、両可変入賞口51は固定的な待機時間(0.6sec)を挟んで閉鎖状態から開放されるものであり、カウンタN3は両可変入賞口51が開閉される毎に「1」ずつ減算され、カウンタN2は両可変入賞口51内に1個の遊技球が入賞する毎に「1」ずつ減算される。
CPU61はステップS156で「N3=0」を判断すると、ステップS158でカウンタN2に単位個数(10)をセットし、ステップ159でカウンタN3に単位回数(18)をセットする。そして、ステップS160でカウンタN4から「1」を減算し、ステップS161へ移行する。
CPU61はステップS161へ移行すると、ラウンド表示器59にカウンタN4の減算結果を数字図柄で表示し、遊技者に大当りラウンド遊技の残り繰返し回数を報知する。そして、ステップS162へ移行し、タイマT3にインターバル時間(3sec)をセットする。このインターバル時間はメイン制御回路60のROM62に記録されたものであり、大当りラウンド遊技相互間の休息時間を称している。
CPU61はステップS151で「N2=0」を判断すると、ステップS163で羽根板ソレノイド49をオフすることに基いて両可変入賞口51を開放時間の経過前に閉鎖する。そして、ステップS164で羽根板フラグをオフし、ステップS158でカウンタN2に単位個数(10)をセットし、ステップ159でカウンタN3に単位回数(18)をセットする。次に、ステップS160でカウンタN4から「1」を減算し、ステップS161でラウンド表示器59にカウンタN4の減算結果を表示し、ステップS162でタイマT2にインターバル時間(3sec)をセットする。
CPU61はインターバル時間のセット状態ではステップS142で羽根板フラグのオフを判断し、ステップS143で「T3>0」を判断し、ステップS157でタイマT3から設定値ΔT3を減算する。この状態で「T3=0」を判断したときにはステップS143からステップS144へ移行する。即ち、大当りラウンド遊技は固定的なインターバル時間(3sec)を挟んで再開されるものであり、インターバル時間は可変入賞口51の開閉動作相互間の待機時間に比べて長く設定されている。
両可変入賞口51内に単位個数(10)の遊技球が入賞する前に両可変入賞口51の開閉回数が単位回数(18)に到達した場合あるいは両可変入賞口51の開閉回数が単位回数(18)に到達する前に単位個数(10)の遊技球が両可変入賞口51内に入賞した場合には今回の大当りラウンド遊技が終了し、カウンタN2に単位個数(10)がセットされる。そして、カウンタN3に単位回数(18)がセットされ、残り繰返し回数N4が減算される。この今回の大当りラウンド遊技が終了してからインターバル時間(3sec)が経過したときにはステップS145で両可変入賞口51が開放され、次回の大当りラウンド遊技が開始される。即ち、大当りラウンド遊技が終了する毎に残り繰返し回数N4が減算され、最終の15回目の大当りラウド遊技が終了したときにはステップS141で「N4=0」が判断されることに基いて大当り遊技が終了し、ステップS165でメイン制御フラグに始動信号処理がセットされる。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
遊技球が役物始動口25に入賞したときには始動口センサ26から役物始動信号が出力される。すると、ロータ40が定位置に到達することに基いて定位置で停止し、ロータ40が定位置で停止することに基いて遅延時間T1の計測処理が開始される。そして、遅延時間T1の計測結果が選択結果に到達したときにはロータ40の周期的な回転動作が定位置を起点に再開され、ロータ40の回転動作が再開される再開タイミングに同期する一定の開放タイミングで両可変入賞口51が開放される。このため、ロータ40および大当り孔45の相対的な位置関係が役物始動信号の出力タイミングに拘らず定位置を基準とした一定のものになるので、遊技球の大当り孔45に対する侵入確率が安定する。
ロータ40が定位置で停止してから始動するまでの遅延時間T1がランダムカウンタR1の取得結果に基いて抽選される。このため、ロータ40が定位置で停止してから始動するまでの待ち時間T1が無秩序に変わるので、ロータ40が定位置で停止してから両可変入賞口51が開放されるまでの待ち時間T1が無秩序に変化するようになる。従って、遊技者が両可変入賞口51の開放タイミングをロータ40の挙動から予測することが不能になるので、両可変入賞口51の開放タイミングを予測して遊技球を発射する狙い打ちもできなくなる。
メイン制御回路60のCPU61は図22のメイン処理でステップS6のカウンタ更新処理を終えると、ステップS15の原点待ち時間計測処理へ移行する。図23はステップS15の原点待ち時間計測処理を示すものであり、CPU61は図23のステップS171で原点信号フラグの設定状態を判断する。
CPU61はステップS171で原点信号フラグのオンを判断すると、ステップS172でタイマT5に原点待ち時間(3.0sec)をセットする。また、ステップS171で原点信号フラグのオフを判断すると、ステップS173でタイマT5から設定値ΔT5を減算することに基いて残り原点待ち時間を更新する。この原点待ち時間(3.0sec)はメイン制御回路60のROM62に記録されたものであり、位置センサ56から原点信号が出力されてからロータ40が1回転するのに要する時間を称している。
図24はCPU61が図22のステップS8で実行する原点待ち処理を示すものである。この原点待ち処理では残り原点待ち時間T5の減算結果がステップS74で「3.0」と比較される。ここで「T5=3.0」が判断されたときにはステップS72でロータモータ42がオフされることに基いてロータ40が原点位置で停止し、ステップS73でメイン制御フラグに役物開放処理がセットされる。
上記実施例1〜実施例2においては、始動遊技時に可変入賞口51内に入賞した遊技球の全てが大当り孔45および外れ孔46のいずれかに入賞したことを大当りセンサ54および外れセンサ55によって検出したが、これに限定されるものではなく、例えば始動遊技時に可変入賞口51内に入賞した遊技球の全てが大当り孔45および外れ孔46のいずれかに入賞するのに必要な時間が経過することに基いて判定しても良い。
遊技盤18の中央部には中央役物30に換えて下記構成の中央役物100が固定されている。遊技盤18には、図25に示すように、役物ケース101のフランジ102が固定されている。この役物ケース101は前面が開口し且つ後面が閉鎖された箱状をなすものであり、役物ケース101内には下ステージ103が固定されている。この下ステージ103は遊技球を後方から前方へ向って転がすものであり、同方向へ下降傾斜する平板状をなしている。この下ステージ103の後端部には円筒状のトンネル台104が固定されている。このトンネル台104は下ステージ103の左右方向中央部に配置されたものであり、トンネル台104には前方へ指向する貫通孔状の放出口105が形成されている。
トンネル台104にはトンネル106が固定されている。このトンネル106は垂直な円筒状をなすものであり、トンネル106の上端部には中空状の飾り部材107が固定されている。この飾り部材107は蛸の頭部を模した表面形状を有するものであり、飾り部材107には侵入口108が形成されている。この侵入口108は前方へ指向する円形孔状をなすものであり、侵入口108および放出口105は同一の左右方向位置に配置されている。
役物ケース101内には上ステージ109が固定されている。この上ステージ109は遊技球を前方から後方へ向って転がすものであり、同方向へ下降傾斜する平板状をなしている。この上ステージ109の後端部には飾り部材107が挿入されており、飾り部材107は上ステージ109を貫通して上ステージ109の上方に突出している。この飾り部材107は上ステージ109の左右方向中央部に配置されたものであり、上ステージ109の傾斜に沿って後方へ転がる遊技球が飾り部材107の侵入口108内に侵入したときにはトンネル106に沿って下方へ垂直に落下し、下ステージ103上に着地する。
上ステージ109の後端部には左落下孔110および右落下孔111が形成されている。これら左落下孔110および右落下孔111は飾り部材107の左側部および右側部に位置するものであり、上ステージ109の傾斜に沿って後方へ転がる遊技球が飾り部材107の侵入口108内に侵入しなかったときには左落下孔110および右落下孔111のいずれかから下方へ落下し、下ステージ103上に着地する。
役物ケース101内にはロータモータ42が固定されている。このロータモータ42の回転軸には主動ギア113が固定されており、主動ギア113には従動ギア114が噛合されている。この従動ギア114はトンネル106の外周面に回転可能に挿入されたものであり、従動ギア114には振分け部材115が固定されている。この振分け部材115は蛸の足を模した表面形状をなす1本の脚116を有するものであり、ロータモータ42を駆動源としてトンネル106の外周面に沿って一定方向(図26の時計回り方向)へ一定速度(360°/3.0sec)で回転する。
下ステージ103の前端部には、図26に示すように、大当り孔117と左外れ孔118と右外れ孔119が形成されている。これら大当り孔117〜右外れ孔119は下ステージ103を厚さ方向に貫通するものであり、大当り孔117は左右方向の位置が侵入口108および放出口105と同一に設定され、左外れ孔118は左右方向の位置が上ステージ109の左落下孔110と同一に設定され、右外れ孔119は左右方向の位置が上ステージ109の右落下孔111と同一に設定されている。即ち、上ステージ109に沿って後方へ転がる遊技球は、下記1)〜4)に示すように、大当り孔117〜右外れ孔119のいずれかに侵入する。
1)遊技球が飾り部材107の侵入口108からトンネル106を通って下ステージ103上に落下したときには下ステージ103の傾斜に沿って前方へ転がり、放出口105から放出される。この遊技球が振分け部材115の脚116に触れることなく前方へ転がったときには大当り孔117内に侵入する。この大当り孔117は特定領域に相当するものである。
2)遊技球が飾り部材107の侵入口108からトンネル106を通って下ステージ103上に落下したときには下ステージ103の傾斜に沿って前方へ転がり、放出口105から放出される。この遊技球が前方へ転がるときに振分け部材115の脚116に接触したときには左外れ孔118内および右外れ孔119内のいずれかに侵入する。即ち、振分け部材115は可変入賞口に入賞した遊技球が特定領域内に侵入することを阻害する可動部材に相当するものである。
3)遊技球が上ステージ109の左落下孔110から下ステージ103上に落下したときには下ステージ103の傾斜に沿って前方へ転がり、左外れ孔118内に侵入する。
4)遊技球が上ステージ109の右落下孔111から下ステージ103上に落下したときには下ステージ103の傾斜に沿って前方へ転がり、右外れ孔119内に侵入する。
役物ケース101には、図25に示すように、2枚の羽根板120が軸121を中心に回動可能に装着されており、両軸121は羽根板ソレノイド49のプランジャに連結されている。この羽根板ソレノイド49は役物ケース101に固定されたものであり、羽根板ソレノイド49の断電時には、図25に実線で示すように、両羽根板120が垂直な閉鎖状態に保持され、羽根板ソレノイド49の通電時には、図25に二点鎖線で示すように、両羽根板120が傾斜した開放状態に回動する。
役物ケース101の上端部には庇123が固定されており、庇123と上ステージ109との間には左右両端部に位置して空間状の可変入賞口124が形成されている。これら両可変入賞口124は両羽根板120の閉鎖状態で両羽根板120および庇123によって囲まれることに基いて閉鎖されるものであり、両羽根板120の開放状態では両羽根板120が両可変入賞口124を開放し、上ステージ109上に可変入賞口124を通って遊技球が入賞することを許容する。
役物ケース101内にはカウントセンサ52が固定されている。このカウントセンサ52の検出エリア53は、図27に示すように、上ステージ109の入口部分の左右方向全域に設定されており、カウントセンサ52は両可変入賞口124から上ステージ109上に侵入した全ての遊技球を検出してカウント信号を出力する。役物ケース101内には大当りセンサ54が固定されており、大当りセンサ54は大当り孔117内に落下した遊技球を検出して大当り信号を出力する。
役物ケース101内には外れ球通路が形成されている。この外れ球通路は左外れ孔118および右外れ孔119の双方に接続されたものであり、左外れ孔118内に落下した遊技球および右外れ孔119内に落下した遊技球は共通の外れ球通路内に転がり込む。この外れ球通路内には外れセンサ55が固定されており、外れセンサ55は左外れ孔118内に落下した遊技球を外れ球通路内で検出して外れ信号を出力し、右外れ孔119内に落下した遊技球を外れ球通路内で検出して外れ信号を出力する。役物ケース101の庇123には、図25に示すように、ラウンド表示器59が固定されており、ラウンド表示器59には大当り遊技情報が表示される。
トンネル台104には、図25に示すように、位置センサ56が固定され、従動ギア114の下面には、図26に示すように、反射板58が固定されており、反射板58が位置センサ56の上方に対向した状態では位置センサ56から原点信号が出力される。この原点信号の出力状態では、図26に示すように、振分け部材115の回転中心C1と大当り孔117の左右方向の中心C2とを結ぶ直線L1上に脚116の中心線が重なる。この位置センサ56から原点信号が出力される位置を振分け部材115の原点位置と称する。
メイン制御回路60のCPU61は入力回路64から出力される役物始動信号とカウント信号と大当り信号と外れ信号と原点信号を実施例1のプロセスで処理することに基いて始動遊技内容および大当り遊技内容を制御する。以下、CPU61の処理内容について説明する。
CPU61は電源が投入されると、図8の電源投入処理でロータモータ42を一定方向へ一定速度で回転操作し、振分け部材115を一定方向(図26の時計回り方向)へ一定速度(360°/3.0sec)で回転操作する。そして、ステップS2でタイマ割込フラグのオンを判断したときにはステップS3でタイマ割込フラグをオフし、ステップS3〜ステップS6を実行する。
CPU61はメイン制御フラグが始動信号処理にセットされた状態では図12の始動信号処理で始動信号フラグの設定状態を判断する。ここで始動信号フラグのオンを判断したときにはランダムカウンタR1の計測値を取得し、ランダムカウンタR1の取得結果に応じて遅延時間を選択する。そして、遅延時間の選択結果をタイマT1にセットし、メイン制御フラグに原点待ち処理をセットする。
CPU61はメイン制御フラグが原点待ち処理にセットされた状態では図14の原点待ち処理で原点信号フラグがオンされることを待つ。ここで原点信号フラグのオンを判断したときにはロータモータ42をオフすることに基いて振分け部材115を原点位置で停止させ、メイン制御フラグに役物開放処理をセットする。
CPU61はメイン制御フラグが役物開放処理にセットされた状態では図15の役物開放処理で残り遅延時間T1を減算し、残り遅延時間T1の減算結果を「0」と比較する。ここで「T1=0」を判断したときにはタイマT2に始動遊技時間(0.8sec)をセットし、振分け部材115を一定方向(図26の時計回り方向)へ一定速度(360°/3.0sec)で回転開始する。そして、両可変入賞口124を開放し、メイン制御フラグに役物閉鎖処理をセットする。
CPU61はメイン制御フラグが役物閉鎖処理にセットされた状態では図17の役物閉鎖処理で残り始動遊技時間T2を減算し、残り始動遊技時間T2の減算結果を「0」と比較する。ここで「T2>0」を判断したときにはカウント信号フラグの設定状態と大当り信号フラグの設定状態と外れ信号フラグの設定状態を判断しながらカウンタN1を加減算する。そして、「T2=0」を判断したときには両可変入賞口124を閉鎖し、メイン制御フラグに入賞待ち処理をセットする。
CPU61はメイン制御フラグに入賞待ち処理がセットされた状態では図18の入賞待ち処理でカウント信号フラグの設定状態と大当り信号フラグの設定状態と外れ信号フラグの設定状態を判断しながらカウンタN1を加減算する。そして、「N1=0」を判断したときにはメイン制御フラグに大当り判定処理をセットする。
CPU61はメイン制御フラグに大当り判定処理がセットされた状態では図19の大当り判定処理で大当りフラグの設定状態を判断する。ここで大当りフラグのオンを判断したときにはメイン制御フラグに大当り遊技開始処理をセットし、大当りフラグのオフを判断したときにはメイン制御フラグに始動信号処理をセットする。
CPU61はメイン制御フラグに大当り遊技開始処理がセットされた状態では図20の大当り遊技開始処理でカウンタN2〜カウンタN4に初期値をセットし、タイマT3を「0」にリセットする。そして、ラウンド表示器59に最大繰返し回数(15)を表示し、メイン制御フラグに大当り遊技処理をセットする。
CPU61はメイン制御フラグに大当り遊技処理がセットされた状態では図21の大当り遊技処理で15回の大当りラウンド遊技を実行する。
上記実施例3においては、始動遊技時に可変入賞口124内に入賞した遊技球の全てが大当り孔117〜右外れ孔119のいずれかに入賞したことを大当りセンサ54および外れセンサ55によって検出したが、これに限定されるものではなく、例えば始動遊技時に可変入賞口124内に入賞した遊技球の全てが大当り孔117〜右外れ孔119のいずれかに入賞するのに必要な時間が経過することに基いて判定しても良い。
上記実施例3においては、メイン制御回路60のCPU61が入力回路64から出力される役物始動信号とカウント信号と大当り信号と外れ信号と原点信号を実施例1のプロセスで処理する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば実施例2のプロセスで処理する構成としても良い。
メイン制御回路60のCPU61は図28のステップS2でタイマ割込フラグがオフされていることを判断すると、ステップS6のカウンタ更新処理へ移行する。そして、図11のステップS51でランダムカウンタR1を上限値(291)と比較し、「R1<291」を判断したときにはステップS52でランダムカウンタR1に「1」を加算し、「R1=291」を判断したときにはランダムカウンタR1を「0」にリセットする。この図28のステップS6のカウンタ更新処理はステップS3〜ステップS14の処理が行われていない残余時間で行われるものであり、不規則的な時間周期で更新される。
上記実施例1〜実施例4においては、ロータ40が定位置から始動する始動タイミングに同期する開放タイミングで両可変入賞口51および両可変入賞口124を開放したが、これに限定されるものではなく、例えばロータ40の始動タイミングから一定時間(例えば0.1sec)だけ遅れた開放タイミングで開放しても良い。
本発明の実施例1を示す図(aは遊技機の全体構成を示す前面図、bは側面図) 遊技盤を示す前面図 電気的構成を示すブロック図 中央役物の内部構成を示す図(図5のX線に沿う断面図) 中央役物の外観を示す前面図 ロータおよび下ステージを示す上面図 図6のX線に沿う断面図 メイン制御回路のメイン処理を示すフローチャート メイン制御回路の入力処理を示すフローチャート メイン制御回路の賞球コマンド処理を示すフローチャート メイン制御回路のカウンタ更新処理を示すフローチャート メイン制御回路の始動信号処理を示すフローチャート メイン制御回路の制御データを示す図(ランダムカウンタと遅延時間の相関関係を示す図) メイン制御回路の原点待ち処理を示すフローチャート メイン制御回路の役物開放処理を示すフローチャート ロータの回転位置と役物始動信号の出力状態と両可変入賞口の動作状態の相関関係を示すタイミングチャート メイン制御回路の役物閉鎖処理を示すフローチャート メイン制御回路の入賞待ち処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当り判定処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当り遊技開始処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当り遊技処理を示すフローチャート 本発明の実施例2を示す図(メイン制御回路のメイン処理を示すフローチャート) メイン制御回路の原点待ち時間計測処理を示すフローチャート メイン制御回路の原点待ち処理を示すフローチャート 本発明の実施例3を示す図(aは中央役物の外観を示す前面図、bはX線に沿う断面図) 振分け部材および下ステージを示す上面図 上ステージを示す上面図 本発明の実施例4を示す図(メイン制御回路のメイン処理を示すフローチャート) 従来例を示す図(始動信号の出力状態と可変入賞口の動作状態の相関関係を示すタイミングチャート)
符号の説明
25は役物始動口、26は始動口センサ、42はロータモータ、45は大当り孔、49は羽根板ソレノイド、51は可変入賞口、54は大当りセンサ、56は位置センサ、60はメイン制御回路、117は大当り孔、124は可変入賞口を示している。

Claims (1)

  1. 遊技球が入賞可能な始動口と、
    遊技球が前記始動口に入賞したことを検出して始動信号を出力する始動口センサと、
    遊技球が入賞可能な開放状態および入賞不能な閉鎖状態に切換わることが可能な可変入賞口と、
    前記可変入賞口を前記開放状態および前記閉鎖状態に切換える第1の駆動源と、
    前記可変入賞口に入賞した遊技球が侵入可能な特定領域と、
    前記可変入賞口に入賞した遊技球が前記特定領域に侵入することを阻害あるいは前記可変入賞口に入賞した遊技球を前記特定領域に誘導する可動部材と、
    前記可動部材を動作させる第2の駆動源と、
    遊技球が前記特定領域に侵入したことを検出して特定領域信号を出力する特定領域センサと、
    前記始動口センサから前記始動信号が出力されることに基いて前記第1の駆動源を駆動制御し、前記可変入賞口を開閉回数が相対的な少値となる態様で開閉する始動遊技を行う始動遊技制御手段と、
    前記特定領域センサから前記特定領域信号が出力されることに基いて前記第1の駆動源を駆動制御し、前記可変入賞口を開閉回数が相対的な多値となる態様で開閉する大当り遊技を行う大当り遊技制御手段と、
    前記可動部材が所定位置に移動したことを検出して位置信号を出力する位置センサと、
    前記位置センサからの位置信号に基いて前記可動部材が前記特定領域に対して一定の位置関係となる定位置に移動したことを検出する位置検出手段と、
    規則的な時間周期または不規則的な時間周期で乱数値を更新する乱数更新手段と、
    前記始動口センサから前記始動信号が出力されることに基いて前記乱数値の更新結果を取得する乱数取得手段と、
    前記乱数取得手段の取得結果に基いて遅延時間を設定する遅延時間設定手段と、
    前記第2の駆動源を駆動制御することに基いて前記可動部材の動作状態を制御する動作制御手段とを備え、
    前記動作制御手段は、
    前記始動口センサから前記始動信号が出力されていないときには前記可動部材を一定時間毎に同一状態となる周期的に動作させる第1の制御と、
    前記始動口センサから前記始動信号が出力されたときには前記可動部材が前記定位置に到達することを待って前記可動部材を前記定位置で停止させる第2の制御と、
    前記第2の制御で前記可動部材を前記定位置で停止させることに基いて計時動作を開始する第3の制御と、
    前記第3の制御の計測結果が前記遅延時間の設定結果に到達したときには前記可動部材の周期的な動作を前記定位置を起点に再開する第4の制御を行うものであり、
    前記始動遊技制御手段は、
    前記第4の制御で前記可動部材の周期的な動作が前記定位置を起点に再開される再開タイミングを基準とする一定の開放タイミングで前記可変入賞口を最初に開放する制御を行うものである
    ことを特徴とする遊技機。

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