JP2006314619A - 顔面筋肉強化装置 - Google Patents

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Noriko Shioda
典子 塩田
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Abstract

【課題】 汚れ、ゴミ等がつきにくい単純な構造で、顔の筋肉を十分に強化可能な顔面筋肉強化装置を提供する。
【解決手段】 細長い薄板状の両端に上下唇の内側に当接させる1対の唇内当接部3を備え、その内側に上下唇の外側に当接させる1対の唇外当接部5を備える。1対の唇外当接部5間の部分が可撓部11であり、この部分を撓ませて唇内当接部3を上下の唇の内側に当接させて顔面筋肉強化装置1を装着する。上下唇を開閉するこことにより、可撓部11の撓みを増減させ、撓みに抗する力により顔面の筋肉を強化する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、顔面の筋肉を強化するための顔面筋肉強化装置に係り、詳しくは、抵抗に逆らって上下の唇を閉じたり、舌を出す運動を行うことにより、口輪筋および口輪筋につながる表情筋、口角挙筋、眼輪筋等を刺激するとともに強化し、顔を引き締めるとともに、顔の血行や新陳代謝を向上し、美肌、美顔効果を持つ顔面筋肉強化装置に関する。
従来、美顔を目的として顔面の筋肉を強化する装置としては、口の左右の両口角に装着して口の伸縮運動を行う装置がある(特許文献1参照)
また、脳梗塞等の患者のリハビリを目的して口周辺の筋肉を強化する装置も提案されている(特許文献2参照)
特開平9−239063号公報 特開2000−245790号公報
特許文献1の装置は、両口角に装着して口を横方向に伸縮することにより顔面、顎、首回りの筋肉を強化し、顔面の老化を防止するものである。この装置の場合、口を閉じた状態で口角を横方向に伸縮するため、筋肉の伸縮量が小さく、筋力強化作用が小さいという問題がある。
また、特許文献2の装置は、上下唇を装置の一部に当接したうえで装置の輪状の部分を口腔内に挿入し、装置に取り付けた紐等を上下左右に引っ張ったり、口を閉じる運動を行うことにより、口周辺の筋肉を伸縮させ、リハビリに役立てるものである。しかし、この装置は、輪状の部分を口腔内にはめ込まなければならないという問題がある。また、形状が複雑であり、汚れ、ゴミ等が溜まりやすいという問題がある。
本発明は、このような問題を鑑みてなされたもので、その目的は、汚れ、ゴミ等がつきにくい単純な構造で、顔の筋肉を十分に強化可能な顔面筋肉強化装置を提供することである。
前述する課題を解決するための本発明は、上唇と下唇の内側にそれぞれ当接する1対の唇内当接部を両端とし、唇内当接部の内側に隣接して設けられ、上唇と下唇の外側にそれぞれ当接する1対の唇外当接部と、一対の唇外当接部を両端とする板状の形状を成し、弓なりに撓ませることが可能な可撓部と、を有することを特徴とする顔面筋肉強化装置である。
唇内当接部は、歯茎部分に沿うように湾曲形状を成すことが好ましい。これにより、唇内当接部の口腔内への挿入感が良くなる。
また、可撓部は、前記可撓部を撓ませる際に指でつまむ1対のつまみ部と、指で支えるための支持部を有することが望ましい。つまみ部を2本の指で挟んで力をかけることにより可撓部を容易に湾曲させることができ、その状態で、唇内当接部を口腔内に容易に挿入することができる。また、本発明の装置を口に装着し、筋力強化を行う場合に、支持部を手で支えることにより、装置がはずれる等の不安定さを解消することができる。
また、1対の唇内当接部、前記1対の唇外当接部、前記可撓部は一体構造を成しており、例えば、水添型スチレンイソプレン共重合樹脂を材料とし成型することが望ましい。
一体成型により、安価に製造が可能になる。また、水添型スチレンイソプレン共重合樹脂を使用することにより、煮沸・熱湯消毒も可能であり、衛生的に使用することが可能である。また、硬度を変えることにより、湾曲しやすい装置や湾曲しにくい装置の製造が可能である。
本発明の顔面筋肉強化装置により、汚れ、ゴミ等が溜まりにくい単純な構造で、顔の筋肉を十分に強化可能な顔面筋肉強化装置の提供が可能になる。
以下、図面に基づいて本発明の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる顔面筋力強化装置の斜視図、図2は、図1の平面図、図3は、図1を横方向から見た図、図4、図5、図6は使用方法の説明図である。
本実施の形態の顔面筋力強化装置1は、図1から図3に示すような形状である。
図3に示すように、全体として細長い薄板状を成し、左右対称の形状を成す。
その両端は、唇内当接部3を構成する。唇内当接部3は端が他の部分よりも幅広に成型され、上方に滑らかに折れ曲げられている。端部は角のない丸みをもった形状である。また、幅広になった唇内当接部3の端部中央は凸状に扁平に形成されている。これは、唇の内側に挿入される唇内当接部3が口内の曲面に沿うようにするためである。
両唇内当接部3a、3bの両端間の長さは約90mm、最大幅は32mm、折れ曲がりの高さは約10mmである。
唇内当接部3の付け根部分には唇外当接部5が、薄板状部分に対してほぼ垂直に立ち上がった形状を成す。唇外当接部5の薄板状部分からの立ち上がりの高さは約13mmである。
両唇外当接部5a、5b間は可撓部11であり、その中央に円柱状の支持部9、その両側に支持部9よりも小径の円柱状のつまみ部7a、7bが構成される。図3に示すように、支持部9およびつまみ部7は、各円柱の中心軸が薄板状部分の厚みの中心に沿うように形成される。
支持部9とつまみ部7の直径は、それぞれ、約10mm、約7mmである。
本実施の形態の顔面筋肉強化装置1は、例えば、水添型スチレンイソプレン共重合樹脂を原料とし一体成型により製造することが可能である。水添型スチレンイソプレン共重合樹脂は安全性が高く、口に入れて使用することが可能であるとともに、煮沸消毒、熱湯消毒が可能であり、衛生的に使用することが可能である。
また、水添型スチレンイソプレン共重合樹脂の硬度により、可撓性の異なる装置を製造することも可能である。硬度を高くすると可撓性が低くなり、筋肉を強化する効果が増す。また、硬度を低くすることにより可撓性を高くし、乳児や老人向けの装置を製造することも可能であり、目的に応じた硬度を選定することが可能である。
次に、本実施の形態の顔面筋肉強化装置1の使用方法を説明する。
図4は、第1の使用方法を説明する図である。
まず、図4(a)に示すように、つまみ部7a、7bを指等で挟むように持ち、可撓部11を弓上に撓ませる。そして、唇内当接部3a、3bの部分を口内に挿入し、上唇が唇内当接部3aと唇外当接部5a間、下唇が唇内当接部3bと唇外当節部5b間に挟まるように顔面筋肉強化装置1を装着する。ここで、上下逆に装着しても、すなわち、上唇が唇内当接部3bと唇外当節部5b間、下唇が唇内当接部3aと唇外当接部5a間に挟まるように装着しても同様である。このように装着することにより、同図(b)のようになる。
未装着時には直状の可撓部11を撓ませて口内に装着するので、装着時には可撓部11が元の直状に戻ろうとし、唇を上下に開けさせる方向の力がかかる。この力に抗して、同図(c)に示すように、上下唇をゆっくりと閉じる。最後まで閉じた状態で約5秒間保持してから、上下唇をゆっくりと開く。
この上下唇の開閉の運動を約2分繰り返す。
顔面筋肉強化装置1を口内に挿入する際、円筒状のつまみ部7a、7bは滑り止の役目を果たすとともに、可撓部11を湾曲させるための力をかけやすくする役目を果たす。また、唇外当接部5a、5bは、顔面筋肉強化装置1を唇に装着し上下運動を行う際に、上下の唇から顔面筋肉強化装置1がずれたり、外れるのを防ぐことが可能であり、一方、上下運動の妨げにならない設計である。
以上のように、顔面筋肉強化装置1を上下唇に装着して、上記の運動を行うことにより、唇を動かすための筋肉である口輪筋が強化されるとともに、口輪筋の運動と連動して表情筋が動き、これらの筋肉も強化され、口元、顔を引き締め、皮膚のたるみを除去することが可能である。
図5は、第2の使用方法の説明図である。
第1の使用方法と同様に、図4(b)のように本実施の形態の顔面筋肉強化装置1を上下唇に装着する。その後、図5(a)に示すように、顎を上げるように顔を上に向け、唇を開けた状態で舌を突き出し、約5秒その状態を保持する。その後、舌を元に戻した後、図5(b)に示すように、上下唇をゆっくりと閉じる。最後まで閉じた状態で約5秒間保持してから、上下唇をゆっくりと開く。
以上の運動を約2分間繰り返す。
以上の運動により、口輪筋、表情筋の他、顎や首の胸鎖乳突筋や、顎舌骨筋の筋肉が強化され、二重顎を解消する効果がある。また、舌の筋肉も強化されることから、いびきを解消し、首のラインが美しく見え、肩こりを楽にする効果がある。
図6に示すように、使用時に支持部9を手で支えながら上記の運動を行うことにより、装置1が上下唇からはずれることなく、安定した運動を行うことが可能になる。支持部9は円筒状の形状であり、2本の指で容易に支持することが可能である。
尚、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能であり、それらも、本発明の技術範囲に含まれる。
本発明は、口輪筋、表情筋等の顔面筋肉を強化することによる美顔効果のほか、脳梗塞等による後遺症のリハビリ用としても使用することが可能と考えられる。さらに、首や肩のこりを和らげることにより、脳卒中や痴呆症の予防にも役立つ。
本実施の形態の顔面筋肉強化装置1の斜視図 図1の平面図 図1を横方向から見た図 第1の使用方法の説明図 第2の使用方法の説明図 顔面筋肉強化装置1の支持方法の説明図
符号の説明
1………顔面筋肉強化装置
3………唇内当接部
5………唇外当接部
7………つまみ部
9………支持部
11………可撓部

Claims (6)

  1. 上唇と下唇の内側にそれぞれ当接する1対の唇内当接部を両端とし、
    前記唇内当接部の内側に隣接して設けられ、上唇と下唇の外側にそれぞれ当接する1対の唇外当接部と、
    前記一対の唇外当接部を両端とする板状の形状を成し、弓なりに撓ませることが可能な可撓部と、
    を有することを特徴とする顔面筋肉強化装置。
  2. 前記唇内当接部は、歯茎部分に沿うように湾曲形状を成すことを特徴とする請求項1記載の顔面筋肉強化装置。
  3. 前記可撓部は、前記可撓部を撓ませる際に指でつまむ1対のつまみ部を有することを特徴とする請求項1または2記載の顔面筋肉強化装置。
  4. 前記可撓部は、指で支えるための支持部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の顔面筋肉強化装置。
  5. 前記1対の唇内当接部、前記1対の唇外当接部、前記可撓部は一体構造を成すことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の顔面筋肉強化装置。
  6. 水添型スチレンイソプレン共重合樹脂を材料とすることを特徴とする請求項5記載の顔面筋肉強化装置。
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