JP2006314236A - プレッツェルの塩味付与方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 表面に食塩が付与されたプレッツェルの製造方法であって、プレッツェルのドウを提供する工程;該ドウを成形して成形済みドウを得る工程;アルカリ基剤および食塩を含む水溶液中に、該成形済みドウを浸漬して取り出し、表面処理された成形済みドウを得る工程;ならびに該表面処理された成形済みドウを焼成して、プレッツェルを得る工程を包含し、ここで該水溶液中での食塩の濃度C(重量%)と、浸漬時間T(秒)との積C×T{(重量%)*(秒)}が、7以上90以下である、方法。
【選択図】 なし
Description
渡辺長男、鈴木繁男、岩男裕之、小原哲二郎編集「製菓事典」朝倉書店、1981年10月30日初版発行、p217
プレッツェルのドウを提供する工程;
該ドウを成形して成形済みドウを得る工程;
アルカリ基剤および食塩を含む水溶液中に、該成形済みドウを浸漬して取り出し、表面処理された成形済みドウを得る工程;ならびに
該表面処理された成形済みドウを焼成して、プレッツェルを得る工程
を包含し、ここで該水溶液中での食塩の濃度C(重量%)と、浸漬時間T(秒)との積C×T{(重量%)*(秒)}が、7以上90以下である。
本明細書中では「プレッツェル」とは、ドウをアルカリ処理した後焼成することによって得られる菓子をいう。ドウは、通常プレッツェルの製造に用いられる生地と同じものでよい。プレッツェルの製造に用いられるドウは、通常、ビスケット生地である。ビスケット生地とは、基本的に、小麦粉等の穀粉100部に水20〜50部を加え混合したものを指す。ビスケット生地は、必要に応じて、糖類、食用油脂、食塩、澱粉、乳製品、卵製品、イースト、酵素、膨脹剤、食塩以外の調味料、その他食品添加物等の原材料を含んでもよい。ドウを薄く圧延する場合には、ビスケット生地に対してプロテアーゼ等の酵素を用いたり、食用油脂を配合するなどして、伸展性のある生地を得ることが好ましい。
本発明の方法は、アルカリ液中に食塩を含むことが大きな特徴である。アルカリ液は、食塩を含むこと以外は、通常のプレッツェルのアルカリ液と同様にして調製され得る。本発明の方法で用いられるアルカリ液は、アルカリ基剤、食塩および水を主な原料とする。本明細書中では、アルカリ液とは、アルカリ基剤および食塩を含む水溶液であって、ドウの表面処理に使用される水溶液をいう。
アルカリ基剤は、水に溶解するとアルカリ性を呈する任意の物質である。アルカリ基剤は、食用可能な物質である。アルカリ基剤の例としては、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸カルシウムが挙げられる。アルカリ基剤は、好ましくは、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウムである。なお、実際には水溶液中ではアルカリ基剤は、イオンに解離した状態で存在するが、本明細書中ではこのようにイオンに解離した状態を含めてアルカリ基剤が水溶液中に存在すると記載する。例えば、水酸化ナトリウムは、水溶液中では水酸化物イオンとナトリウムイオンとに解離するが、この水溶液中に水酸化ナトリウムが存在すると記載する。
本発明の方法では、食塩が用いられる。食塩は、当該分野で入手可能な任意の塩であり得る。食塩は、塩化ナトリウムを主成分とするが、100%塩化ナトリウムである必要はない。食塩の例としては、精製塩および天然塩が挙げられる。天然塩としては、上質塩、内地白塩、原塩、粉砕塩、岩塩、伯方の塩、赤穂の塩などが挙げられる。なお、実際には水溶液中では食塩は、イオンに解離した状態で存在するが、本明細書中ではこのようにイオンに解離した状態を含めて食塩が水溶液中に存在すると記載する。例えば、塩化ナトリウムは、水溶液中では塩化物イオンとナトリウムイオンとに解離するが、この水溶液中に塩化ナトリウムが存在すると記載する。
アルカリ液の溶媒としては、アルカリ液の調製に通常用いられる溶媒が用いられ得る。好ましくは溶媒は水である。アルカリ液は、必要に応じて他の溶媒を含んでもよい。
アルカリ液は、これらの原料に加えて他の原料を含み得る。例えば、目的とされる味が塩味である場合、アルカリ液は、アルカリ溶液に酸(例えば、塩酸)を添加することによって調製されてもよい。なぜなら、アルカリと酸との中和反応によって塩が形成されるからである。この場合、中和反応によって形成された塩を、上記2.2の食塩の代わりに用いてもよい。中和反応は当業者に公知であるので任意に適切に行われ得る。
本発明に使用するプレッツェル原料は特別なものである必要はない。すなわち、プレッツェルを製造するために通常使用される原料であり得る。このような原料の例としては、小麦粉、糖類、油脂類および食塩が挙げられる。必要に応じて、乳原料、膨脹剤、乳化剤、イースト、その他食品原料、香料、シーズニング原料などを適宜使用してもよい。
本発明のプレッツェルは、プレッツェルのドウを提供する工程;該ドウを成形して成形済みドウを得る工程;アルカリ基剤および食塩を含む液体中に、該成形済みドウを浸漬して取り出し、表面処理された成形済みドウを得る工程;ならびに該表面処理された成形済みドウを焼成して、プレッツェルを得る工程を包含する方法によって製造される。
ドウは、上記のプレッツェル原料を当該分野で公知の方法によって混合することによって調製される。原料の混合には、縦型、横型等の形状を問わず、通常のパンおよび菓子の製造過程で用いるミキサーが使用できる。原料が実質的に均一に混合されるのであれば、どのような混合方法を用いてもよい。原料の混合順序に特に制限はなく、全てを一度に入れて混合する、いわゆるオールインミックスでもよい。特定の原料の添加を他の原料の混合中に行ってもよい。油脂類が固形ショートニングなど常温固体の場合は、加温融解後、混合する必要が生じる場合がある。原料が混合されて得られる塊状の生地をドウと呼ぶ。ドウとは、焼成前の生地をいう。
このようにして得られたドウを、任意の方法で、任意の形状に成形する。具体的には、例えば、ドウを押出し機のノズルから中実棒状、中空筒状などの形状に押出し成形するなどの方法が採用され得る。
このようにして得られた成形済みドウに対して、表面処理が実施され得る。表面処理とは、成形済みドウを上記のアルカリ液に浸漬することをいう。この場合、アルカリ液の温度は任意である。アルカリ液は、上記2に記載のアルカリ液原料を混合することによって調製され得る。アルカリ液中では、食塩は溶解している必要がある。
表面処理された成形済みドウは、当該分野で公知の任意の焼成条件、および任意の方法で焼成される。焼成のためには、例えば固定オーブン、連続オーブン、ダイレクトオーブン、熱風循環オーブン等いずれも使用可能である。成形済み生地は、必要に応じて、スチールベルト、ヘビーメッシュ、ライトメッシュ等を任意に用いて焼成され得る。
このようにして得られたプレッツェルは、任意の形状および任意の大きさのものであり得る。プレッツェルの形状に特に制限はない。プレッツェルは、好ましくは、棒状である。より好ましくは、断面の外周が円となる形状、すなわち、円柱の形状である。また、断面の外周が正多角形となる形状であってもよい。これらの場合において、棒状のプレッツェルは、中実棒状であっても、中空筒状であってもよい。
本発明によれば、上記の方法によって製造されたプレッツェルの少なくとも一部に油脂性食品が付着している複合菓子が提供される。
このような複合菓子は、当該分野で公知の任意の方法によって製造され得る。プレッツェルの表面に油脂性食品を付着させる方法としては、当業者に公知の任意の方法を用い得る。このような方法の例としては、エンローバー法およびモールド法が挙げられる。
複合菓子は、通常の喫食方法によって喫食され得るが、この複合菓子は、チョコレートが被覆された部分から喫食を始め、最後にチョコレートが被覆されていない部分を喫食すると、チョコレート味の切れがよりよく感じることができ、連食性がさらにより向上する。
小麦粉(市販の強力粉)100部、砂糖(市販の上白糖)15部、食塩(日本たばこ(株)製の食塩)0.6部、全粉乳(市販の全粉乳)2.0部および重炭酸ナトリウム0.5部を縦型のケーキミキサーで粉体混合し均一化した。これにショートニング(市販のショートニング)10部を加え、さらに水30部を加え、グルテンが出るまで混合し、ドウを得た。このドウを、製麺機によって直径3.0mmに成形した。成形後、この成形済みドウを、水酸化ナトリウム1.0%および食塩4.0%を含む水溶液(すなわち、アルカリ液)(約20℃)に2秒間浸漬した後引き上げ、表面処理した成形済みドウを得た。この表面処理した成形済みドウを130mm毎に切断した後、バッチ式オーブンにて200℃、13分間焼成し、直径4.0mm、長さ130mmのプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩7.0%のアルカリ液に2秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩10.0%のアルカリ液に2秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩12.0%のアルカリ液に2秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを表面処理を行わずに実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを、食塩を含まない水酸化ナトリウム1.0%のアルカリ液に2秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩1.0%のアルカリ液に2秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩2.0%のアルカリ液に2秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩2.0%のアルカリ液に5秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩4.0%のアルカリ液に5秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩7.0%のアルカリ液に5秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成し、得られたプレッツェルの食感、塩味について官能評価を行った。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩10.0%のアルカリ液に5秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩12.0%のアルカリ液に5秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを、食塩を含まない、水酸化ナトリウム1.0%のアルカリ液に5秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩1.0%のアルカリ液に5秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩1.0%のアルカリ液に10秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩2.0%のアルカリ液に10秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩4.0%のアルカリ液に10秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩7.0%のアルカリ液に10秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを、食塩を含まない水酸化ナトリウム1.0%のアルカリ液に10秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩10.0%のアルカリ液に10秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩12.0%のアルカリ液に10秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩1.0%のアルカリ液に20秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩2.0%のアルカリ液に20秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩4.0%のアルカリ液に20秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを、食塩を含まない水酸化ナトリウム1.0%のアルカリ液に20秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩7.0%のアルカリ液に20秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩10.0%のアルカリ液に20秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩12.0%のアルカリ液に20秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩1.0%のアルカリ液に30秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩2.0%のアルカリ液に30秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを、食塩を含まない水酸化ナトリウム1.0%のアルカリ液に30秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩4.0%のアルカリ液に30秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩7.0%のアルカリ液に30秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩10.0%のアルカリ液に30秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩12.0%のアルカリ液に30秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
ここで評価は、5人の官能パネラーで行った。評価は食感及び焼色について4段階(◎:非常に良好、○:ほぼ良好、△:やや劣る、×:大きく劣る)で総合的に判断した。塩味については、6段階(◎:非常に良好、○+:塩味がやや強いが良好、○−:塩味がやや弱いが良好、△:塩味が物足りず、やや劣る、▲:塩味が強すぎてやや劣る、×:塩味の変化がなく、大きく劣る、■しょっぱすぎて大きく劣る)で判断した。
ドウ中に予め練り込む食塩の量を0.1部に減少させたこと以外は比較例2Aと同じ方法によってプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
ドウ中に予め練り込む食塩の量を1.0部に増加させたこと以外は比較例2Aと同じ方法によってプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
ドウ中に予め練り込む食塩の量を3.0部に増加させたこと以外は比較例2Aと同じ方法によってプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
ドウを調製する際に食塩を添加しないこと以外は実施例1Aと同様に成形したドウを水酸化ナトリウム1.0%、食塩4.0%のアルカリ液に10秒間浸漬した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを、食塩を含まない、水酸化ナトリウム濃度0.1重量%〜3.0重量%のアルカリ液に5秒間浸漬して取り出した後、実施例1Aと同様の方法により焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例1Aと同様に成形したドウを、食塩を含まない、水酸化ナトリウム濃度1.0重量%のアルカリ液に5秒間浸漬して取り出した後、使用した小麦粉100部に対して0.2部の食塩(日本たばこ(株)製の食塩)を成形済みドウに振りかけた。その後、実施例1Aと同様に焼成してプレッツェルを得た。室温まで冷めた後のこのプレッツェルの水分含量を測定したところ、1.0重量%であった。
実施例2Bで得られたプレッツェルと、比較例2Aで得られたプレッツェルに、それぞれミルクチョコレート(カカオマス20部、ココアバター20部、砂糖40部、全粉乳20部、レシチン0.4部)を、プレッツェルとミルクチョコレートとの重量比1:1でエンローバーした複合菓子(チョコレート部100mm、もち手部30mm)を作製した。
比較例7で製造したプレッツェルに対して、実施例7と同じミルクチョコレートを同じ重量比でエンローバーして、複合菓子を作製した。
比較例10で製造したプレッツェルに対して、実施例7と同じミルクチョコレートを同じ重量比でエンローバーして、複合菓子を作製した。
実施例2Bで得られたプレッツェルと、比較例2Aで得られたプレッツェルに、それぞれホワイトチョコレート(ココアバター代用脂35部、砂糖30部、全粉乳20部、乳糖15部、レシチン0.4部)を、プレッツェルとミルクチョコレートとの重量比1:1でエンローバーした複合菓子(チョコレート部100mm、もち手部30mm)を作製した。
実施例1Aと同じ配合および方法によりドウを調製した。このドウを、二重ノズルから押出すことにより外径5mm、内径3mmの中空筒状に成形した。切断を行わずに長い状態で、この成形後のドウを、(1)水酸化ナトリウム濃度1.0重量%および食塩濃度4.0重量%の水溶液、または(2)水酸化ナトリウム濃度1.0重量%の水溶液にそれぞれ5秒間浸漬し、その後、長さ130mmに切断した後、焼成して、中空筒状のプレッツェルを作製した。得られたプレッツェルにミルクチョコレート(カカオマス20部、ココアバター20部、砂糖40部、全粉乳20部、レシチン0.4部)を充填した複合菓子を作製した。
実施例2Bで得られたプレッツェルと、比較例7で得られたプレッツェルに、それぞれ、黒ゴマを含むホワイトチョコレート(黒ゴマ粉末20部、ココアバター代用脂35部、砂糖30部、全粉乳20部、乳糖15部、レシチン0.4部)を、プレッツェルとミルクチョコレートとの重量比1:1でエンローバーした複合菓子(チョコレート部100mm、もち手部30mm)を作製した。
実施例2Bで得られたプレッツェルと、比較例7で得られたプレッツェルに、それぞれ、黄粉を含むホワイトチョコレート(黄粉20部、ココアバター代用脂35部、砂糖30部、全粉乳20部、乳糖15部、レシチン0.4部)を、プレッツェルとミルクチョコレートとの重量比1:1でエンローバーした複合菓子(チョコレート部100mm、もち手部30mm)を作製した。
Claims (18)
- 表面に食塩が付与されたプレッツェルの製造方法であって、
プレッツェルのドウを提供する工程;
該ドウを成形して成形済みドウを得る工程;
アルカリ基剤および食塩を含む水溶液中に、該成形済みドウを浸漬して取り出し、表面処理された成形済みドウを得る工程;ならびに
該表面処理された成形済みドウを焼成して、プレッツェルを得る工程
を包含し、ここで該水溶液中での食塩の濃度C(重量%)と、浸漬時間T(秒)との積C×T{(重量%)*(秒)}が、7以上90以下である、方法。 - 前記アルカリ基剤が、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸カルシウムからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
- 前記表面処理前のドウ中の食塩含有量が、小麦粉100重量部に対して、0.2重量部〜2.0重量部である、請求項1に記載の方法。
- 前記アルカリ基剤が、水酸化ナトリウムである、請求項1に記載の方法。
- 前記水溶液中のアルカリ基剤が本質的に水酸化ナトリウムであり、該水溶液中の水酸化ナトリウム濃度が0.4重量%以上1.5重量%以下であり、該水溶液中の食塩濃度が1.0重量%以上10.0重量%以下であり、該溶液中に前記ドウを浸漬する時間が2秒以上20秒以下である、請求項1に記載の方法。
- 前記プレッツェルの直径が3〜12mmであり、長さが40mm〜150mmである、請求項1に記載の方法。
- 前記成形工程においてドウが中空筒状の形状に成形される、請求項1に記載の方法。
- 前記成形工程においてドウが中実棒状の形状に成形される、請求項1に記載の方法。
- 焼成温度が150℃以上350℃以下である、請求項1に記載の方法。
- 請求項1に記載の方法によって製造されたプレッツェルの少なくとも一部に油脂性食品が付着している、複合菓子。
- 前記油脂性食品が前記プレッツェルの表面の一部に被覆されている、請求項10に記載の複合菓子。
- 前記プレッツェルが棒状の形状を有し、該プレッツェルの一端は前記油脂性食品で被覆されておらず、他端は被覆されている、請求項10に記載の複合菓子。
- 前記油脂性食品が、チョコレートである、請求項9に記載の複合菓子。
- 前記油脂性食品が、ミルクチョコレートまたはホワイトチョコレートである、請求項9に記載の複合菓子。
- 前記油脂性食品が、黒ゴマ、黄粉または小豆を含むホワイトチョコレートである、請求項9に記載の複合菓子。
- 表面層に食塩が均一に付与されており、内層の食塩濃度は表面の食塩濃度よりも低い、プレッツェル。
- 前記表面層において食塩の粒が肉眼では観察されないように均一に食塩が付与されている、請求項16に記載のプレッツェル。
- 請求項16に記載のプレッツェルの表面の一部に油脂性食品が付着している、複合菓子。
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JP2005139079A JP4297885B2 (ja) | 2005-05-11 | 2005-05-11 | プレッツェルの塩味付与方法 |
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