JP2006313815A - 結像性能シミュレーション方法及び装置、並びに露光方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 フレアによる投影光学系の結像性能への影響を予測できる結像性能のシミュレーション技術を提供する。
【解決手段】 投影光学系のフレアを計測する工程(ステップ101,102)と、フレアの波面収差を表す波面関数のパワースペクトル密度を所定のパラメータを用いた関数で表し、そのパラメータの値を変えてそのパワースペクトル密度を用いてフレアを計算する工程(ステップ103)と、そのフレアの計測結果と計算結果との誤差が最小になるようにそのパラメータの値を決定する工程(ステップ104)と、そのパワースペクトル密度からフレアの波面関数を計算する工程(ステップ105)とを有する。
【選択図】 図14
【解決手段】 投影光学系のフレアを計測する工程(ステップ101,102)と、フレアの波面収差を表す波面関数のパワースペクトル密度を所定のパラメータを用いた関数で表し、そのパラメータの値を変えてそのパワースペクトル密度を用いてフレアを計算する工程(ステップ103)と、そのフレアの計測結果と計算結果との誤差が最小になるようにそのパラメータの値を決定する工程(ステップ104)と、そのパワースペクトル密度からフレアの波面関数を計算する工程(ステップ105)とを有する。
【選択図】 図14
Description
本発明は、投影光学系の結像性能のシミュレーション技術に関し、例えば半導体集積回路、液晶表示素子、又は薄膜磁気ヘッド等の各種デバイスを製造するためのリソグラフィ工程でマスクパターンを基板上に転写するために使用される投影露光装置において、投影光学系のフレアに起因する結像性能の変化を求める際に適用できるものである。さらに本発明は、その結像性能のシミュレーション技術を用いた露光技術に関する。
例えば半導体集積回路を製造するためのリソグラフィ工程中で、マスクとしてのレチクル(又はフォトマスク等)のパターンを投影光学系を介して感光基板(感応物体)としてのレジストが塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)の各ショット領域に転写するために、ステッパー等の一括露光型の投影露光装置及びスキャニングステッパー等の走査露光型の投影露光装置が使用されている。
近年の集積回路の一層の微細化に伴い、投影露光装置に要求される転写後のパターンに対する線幅均一性も高まっている。そのため、従来は無視することができた投影光学系のフレアによる線幅均一性の劣化が問題となりつつある。なお、光学系で発生するフレアには大きく分けて、光学系を構成する光学部材(レンズ等)の表面やコーティング膜で小さい角度範囲に発生する前方散乱光に起因する結像には望ましくない迷光(又はかぶり光)であるいわゆるローカルフレア(loca1 flare)と、光学部材のコーティング膜における反射に起因する結像には望ましくない迷光であるいわゆるロングレンジフレアとがある。パターンの線幅均一性の劣化に寄与するのは主にローカルフレアであるため、以下ではフレアとしてローカルフレアを例にとって説明する。
図16はローカルフレアの説明図であり、この図16において、ウエハ上に投影された所望の結像パターン61に対してローカルフレア62が付随している。このように、ウエハ上に結像したパターンの周辺の1μm〜数10μm程度の範囲内に、そのパターンに付随するように、「かぶり光」としてのローカルフレアが発生する。通常、ローカルフレアの強度は、結像パターンの強度に対して1%程度である。
ローカルフレアは周辺パターンのコントラストを変化させ、その結果周辺パターンの線幅を変化させてしまう。これは線幅ばらつきを増大させ、露光工程の歩留まりを低下させてしまう。このような露光工程の歩留まりの低下を抑えるためには、ローカルフレアを低減する必要がある。そのためには、先ずローカルフレアを正確に計測する必要がある。
従来、投影光学系のフレアを計測する方法としては、例えばテストレチクルの照明領域の全面にほぼ均一な分布で複数のほぼ同一形状の矩形の遮光パターンを形成しておき、そのテストレチクルのパターンを投影光学系を介してレジストの塗布されたウエハ上に投影露光する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、露光量を変えて複数回の露光を行ってそれぞれ現像によって得られるレジスト像の形状を計測することによって、それらの遮光パターンに対応する部分が感光されないときの露光量と、それらの遮光パターンに対応する部分が感光されるときの露光量との関係からフレアの量が求められる。
国際公開第02/09163号パンフレット
従来、投影光学系のフレアを計測する方法としては、例えばテストレチクルの照明領域の全面にほぼ均一な分布で複数のほぼ同一形状の矩形の遮光パターンを形成しておき、そのテストレチクルのパターンを投影光学系を介してレジストの塗布されたウエハ上に投影露光する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、露光量を変えて複数回の露光を行ってそれぞれ現像によって得られるレジスト像の形状を計測することによって、それらの遮光パターンに対応する部分が感光されないときの露光量と、それらの遮光パターンに対応する部分が感光されるときの露光量との関係からフレアの量が求められる。
上述のようにローカルフレアを計測した後は、ローカルフレアの許容量を決定する必要がある。そのためには、ローカルフレアによる投影光学系の結像性能への影響を正確に計算する必要がある。しかしながら、一般にローカルフレアの原因となる投影光学系の波面収差の瞳面内の空間周波数は非常に高周波数である。例えばその投影光学系の瞳の直径をn周期(nは1以上の整数)とする波面の空間周波数をn(Hz)と呼ぶものとすると、そのローカルフレアの原因となる波面収差の空間周波数は、例えば10Hz〜1000Hzである。そのため、その瞳面内でのローカルフレアの波面を干渉計等で直接計測することは非常に困難である。また、投影光学系の結像性能の計算には波面収差の情報が必要であるため、従来はローカルフレアによる結像性能への影響を正確に考慮して、その結像性能を計算することが出来なかった。
本発明は斯かる点に鑑み、フレアによる投影光学系の結像性能への影響を予測できる結像性能のシミュレーション技術を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、フレアに起因する投影光学系の結像性能の変化を抑制できる露光技術を提供することを第2の目的とする。
また、本発明は、フレアに起因する投影光学系の結像性能の変化を抑制できる露光技術を提供することを第2の目的とする。
本発明による結像性能シミュレーション方法は、第1面上のパターンの像を第2面上に投影する投影光学系(PL)の結像性能のシミュレーション方法であって、その投影光学系のフレアを計測する第1工程(ステップ101,102)と、その第1工程の計測結果に基づいてその投影光学系の波面収差を推定する第2工程(ステップ103〜105)とを備えたものである。
本発明によれば、フレアの計測結果に基づいて波面収差を推定している。従って、その推定した波面収差の状態からそのフレアによる結像性能への影響を予測できる。
本発明において、その第2工程で推定されたその波面収差に基づいてその投影光学系のそのフレアに起因する結像性能を計算する第3工程(ステップ106)をさらに備えることができる。
本発明において、その第2工程で推定されたその波面収差に基づいてその投影光学系のそのフレアに起因する結像性能を計算する第3工程(ステップ106)をさらに備えることができる。
このようにその推定された波面収差を用いて実際に結像性能を計算することにより、その結像性能への影響を正確に予測できる。
また、その第2工程は、その第1工程で計測されたそのフレアに基づいて、その投影光学系の瞳面における波面収差を算出する算出工程(ステップ103〜105)を備えることができる。
また、その第2工程は、その第1工程で計測されたそのフレアに基づいて、その投影光学系の瞳面における波面収差を算出する算出工程(ステップ103〜105)を備えることができる。
また、その算出工程は、その投影光学系の瞳面上における空間周波数をF、2つの係数をa及びbとして、算出したその波面収差のパワースペクトル密度をa×Fb のモデル式で表す工程(ステップ103)と、その第1工程で計測したフレアに基づいてその2つの係数a及びbを定める工程(ステップ104)とを含むことができる。そのモデル式を用いることで、特にフレアによる高周波数域の波面収差を正確に予測することができる。
また、その第1工程は、所定のパターン(45A〜45J;44A〜44D)の像をその投影光学系を介してその第2面上に投影する工程(ステップ101)と、その第2面上に投影されたその所定のパターンの位置の露光量とそのパターンの周囲の位置の露光量との関係を求める工程(ステップ102)とを含むことができる。このとき、例えばその2つの位置での露光量の比の値からその投影光学系のフレアを容易に求めることができる。
また、本発明による露光方法は、投影光学系(PL)を介した所定のパターンの像で物体を露光する露光方法において、本発明の結像性能シミュレーション方法を用いて、その投影光学系のフレアに起因する結像性能の変化を求める計測工程(ステップ106)と、その計測工程での計測結果に基づいてその投影光学系を介したその所定のパターンの像の形成状態を補正する補正工程(ステップ107)とを有するものである。
本発明によれば、フレアに起因する投影光学系の結像性能の変化を抑制できる。
また、その補正工程は、その所定パターンを照明する照明光学系(3)のコヒーレンスファクタ及びその投影光学系の開口数のうちの少なくとも一つの条件を他の結像性能に実質的に影響を与えない範囲で調整する工程を含むことができる。これによって、特別の補正機構を設けることなく、フレアの影響を低減できる。
また、その補正工程は、その所定パターンを照明する照明光学系(3)のコヒーレンスファクタ及びその投影光学系の開口数のうちの少なくとも一つの条件を他の結像性能に実質的に影響を与えない範囲で調整する工程を含むことができる。これによって、特別の補正機構を設けることなく、フレアの影響を低減できる。
次に、本発明による結像性能シミュレーション装置は、第1面上のパターンの像を第2面上に投影する投影光学系(PL)の結像性能のシミュレーション装置であって、その投影光学系を介したフレア計測用のパターンの像に基づいてその投影光学系のフレアを計測する計測装置(41,47)と、その計測装置の計測結果に基づいてその投影光学系の波面収差を推定する演算装置(41a)とを備えたものである。
本発明によれば、フレアの計測結果に基づいて波面収差を推定しているため、その波面収差の状態からそのフレアによる結像性能への影響を予測できる。
本発明において、その演算装置は、その推定されたその波面収差に基づいてさらにその投影光学系のそのフレアに起因する結像性能を計算してもよい。
また、その演算装置は、その計測装置で計測されたそのフレアに基づいて、その投影光学系の瞳面における波面収差を求めてもよい。
本発明において、その演算装置は、その推定されたその波面収差に基づいてさらにその投影光学系のそのフレアに起因する結像性能を計算してもよい。
また、その演算装置は、その計測装置で計測されたそのフレアに基づいて、その投影光学系の瞳面における波面収差を求めてもよい。
また、その演算装置は、その投影光学系の瞳面における空間周波数をF、2つの係数をa及びbとして、算出したそのフレアによる波面収差のパワースペクトル密度をa×Fb のモデル式で表すとともに、その計測装置で計測されたフレアに基づいてその2つの係数a及びbを定めてもよい。これによって特にフレアの高周波数域の波面収差を正確に予測できる。
また、本発明による露光装置は、照明光学系(3)からの露光ビームで所定パターン(R)を照明し、投影光学系(PL)を介したその所定パターンの像で物体(W)を露光する露光装置において、その投影光学系のフレアに起因する結像性能の変化を求めるための結像性能シミュレーション装置と、その結像性能シミュレーション装置で求められたその投影光学系を介したその所定パターンの像の形成状態を補正する補正機構(11,12,46)とを有するものである。本発明によれば、フレアによる結像性能への影響を抑制できる。
本発明において、一例として、その補正機構は、その照明光学系のコヒーレンスファクタ及びその投影光学系の開口数のうちの少なくとも一つの条件を他の結像性能に実質的に影響を与えない範囲で調整する。その補正機構は、通常の照明光学系のコヒーレンスファクタや投影光学系の開口数の制御機構で兼用することができる。
本発明によれば、フレアの計測結果から投影光学系の波面収差を推定することによって、フレアによる投影光学系の結像性能への影響を予測できる。
また、本発明において、フレアの計測結果に基づいて投影光学系を介したその所定のパターンの像の形成状態を補正する場合には、フレアに起因する投影光学系の結像性能の変化を抑制できる。
また、本発明において、フレアの計測結果に基づいて投影光学系を介したその所定のパターンの像の形成状態を補正する場合には、フレアに起因する投影光学系の結像性能の変化を抑制できる。
[第1の実施形態]
以下、本発明の好ましい第1の実施形態につき図面を参照して説明する。本例は、スキャニングステッパー方式よりなる走査露光型の投影露光装置に装着される投影光学系のフレアを計測するために、本発明を適用したものである。投影光学系のフレアは、例えば投影光学系の組立調整時に、照明光学系と、マスク及びウエハを保持する簡単なステージ機構とを備える検査装置を用いても計測することができる。以下では、実際の投影露光装置を検査装置として使用するものとして説明する。このような実際の投影露光装置を用いるフレアの計測は、例えば露光工程において線幅均一性が低下したような場合に、その要因を解析するために行うことができる。
以下、本発明の好ましい第1の実施形態につき図面を参照して説明する。本例は、スキャニングステッパー方式よりなる走査露光型の投影露光装置に装着される投影光学系のフレアを計測するために、本発明を適用したものである。投影光学系のフレアは、例えば投影光学系の組立調整時に、照明光学系と、マスク及びウエハを保持する簡単なステージ機構とを備える検査装置を用いても計測することができる。以下では、実際の投影露光装置を検査装置として使用するものとして説明する。このような実際の投影露光装置を用いるフレアの計測は、例えば露光工程において線幅均一性が低下したような場合に、その要因を解析するために行うことができる。
図1は、フレアが計測される投影光学系PLが装着された投影露光装置の概略構成を示し、この図1において、露光光源2としてはArFエキシマレーザ光源(波長193nm)が使用されている。なお、露光光源としては、KrFエキシマレーザ光源(波長247nm)、F2 レーザ光源(波長157nm)、Kr2 レーザ光源(波長146nm)、Ar2 レーザ光源(波長126nm)などの紫外パルスレーザ光源、YAGレーザの高調波発生光源、固体レーザ(半導体レーザなど)の高調波発生装置、又は水銀ランプ(i線等)なども使用することができる。
露光時に露光光源2からパルス発光された露光ビームとしての露光光(露光用の照明光)ILは、ミラー7、不図示のビーム整形光学系、第1レンズ8A、ミラー9、及び第2レンズ8Bを経て断面形状が所定形状に整形されて、オプティカル・インテグレータ(ユニフォマイザ又はホモジナイザ)としてのフライアイレンズ10に入射して、照度分布が均一化される。フライアイレンズ10の射出面(照明光学系の瞳面)には、露光光の光量分布を円形、複数の偏心領域、輪帯状、小さい円形などに設定して照明条件を決定するための開口絞り(σ絞り)13A,13B,13C,13D等を有する照明系開口絞り部材11が、駆動モータ12によって回転自在に配置されている。また、各開口絞り13A〜13Dには、例えば開口の外径の半径、ひいては照明光学系の開口数及びコヒーレンスファクタ(σ値)を微調整する機構が備えられている。また、輪帯状の開口絞り13Cには、外形と内径との比の値(輪帯比)を微調整する機構も備えられている。
照明系開口絞り部材11中の開口絞りを通過した露光光ILは、反射率の小さいビームスプリッタ14及びリレーレンズ17Aを経て、固定視野絞りとしての固定ブラインド18A及び可動視野絞りとしての可動ブラインド18Bを順次通過する。この場合、可動ブラインド18Bは、マスクとしてのレチクルRのパターン面(レチクル面)とほぼ共役な面に配置され、固定ブラインド18Aは、そのレチクル面と共役な面から僅かにデフォーカスされた面に配置されている。
固定ブラインド18Aは、レチクル面の照明領域21RをレチクルRの走査方向に直交する非走査方向に細長いスリット状の領域に規定するために使用される。可動ブラインド18Bは、レチクルRの走査方向及び非走査方向に対応する方向にそれぞれ相対移動自在な2対のブレードを備え、露光対象の各ショット領域への走査露光の開始時及び終了時に不要な部分への露光が行われないように、照明領域を走査方向に閉じるために使用される。可動ブラインド18Bは、更に照明領域の非走査方向の中心及び幅を規定するためにも使用される。ブラインド18A,18Bを通過した露光光ILは、サブコンデンサレンズ17B、光路折り曲げ用のミラー19、及びメインコンデンサレンズ20を経て、マスクとしてのレチクルRのパターン領域の照明領域21Rを均一な照度分布で照明する。
一方、ビームスプリッタ14で反射された露光光は、集光レンズ15を介して光電センサよりなるインテグレータセンサ16に受光される。インテグレータセンサ16の検出信号は露光量制御系48に供給され、露光量制御系48は、その検出信号と予め計測されているビームスプリッタ14から基板(感光基板)としてのウエハWまでの光学系の透過率とを用いてウエハW上での露光エネルギーを間接的に算出する。露光量制御系48は、その算出結果の積算値及び装置全体の動作を統轄制御する主制御系41からの制御情報に基づいて、ウエハWの表面(ウエハ面)上で適正露光量が得られるように露光光源2の発光動作を制御する。露光光源2、ミラー7,9、レンズ8A,8B、フライアイレンズ10、照明系開口絞り部材11、ビームスプリッタ14、リレーレンズ17A、ブラインド18A,18B、サブコンデンサレンズ17B、ミラー19、及びメインコンデンサレンズ20を含んで照明光学系3が構成されている。
露光光ILのもとで、レチクルRの照明領域21R内のパターンは、両側テレセントリックで開口数NAが0.85程度の投影光学系PLを介して投影倍率β(βは例えば1/4,1/5等の縮小倍率)で、フォトレジストが塗布されたウエハW上の一つのショット領域SA上の非走査方向に細長いスリット状の露光領域21Wに投影される。投影光学系PLは例えば屈折系であるが、反射屈折系等も使用できる。投影光学系PLの瞳面付近には、投影光学系PLの像側の開口数(ひいては物体側の開口数)を制御するための可変開口絞り46が配置され、主制御系41がその可変開口絞り46を制御する。照明系開口絞り部材11、駆動モータ12、及び可変開口絞り46を含んで投影光学系PLの結像性能の補正機構が構成されている。ウエハWは、例えば半導体(シリコン等)又はSOI(silicon on insulator)等の直径が200〜300mm程度の円板状の基板である。レチクルRのパターン面(レチクル面)及びウエハWの表面(ウエハ面)がそれぞれ投影光学系の第1面(物体面)及び第2面(像面)に対応している。また、レチクルR及びウエハWをそれぞれ第1物体及び第2物体(感光体)とみなすこともできる。以下、図1において、投影光学系PLの光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で走査露光時のレチクルR及びウエハWの走査方向に直交する非走査方向に沿ってX軸を取り、その走査方向に沿ってY軸を取って説明する。
先ず、レチクルRはレチクルステージ22上に吸着保持され、レチクルステージ22はレチクルベース23上でY方向に一定速度で移動すると共に、同期誤差を補正するようにX方向、Y方向、回転方向に微動して、レチクルRの走査を行う。レチクルステージ22の位置は、この上に設けられた移動鏡(不図示)及びレーザ干渉計(不図示)によって計測され、この計測値及び主制御系1からの制御情報に基づいて、ステージ駆動系2は不図示の駆動機構(リニアモータなど)を介してレチクルステージ22の位置及び速度を制御する。本例では前述したレチクルステージ22、ステージ駆動系2、駆動機構、及びレーザ干渉計によってレチクルステージ系が構成されている。
また、レチクルRのパターン面のパターン領域31をX方向に挟むように、アライメントマーク32A及び32Bが形成されている。レチクルRの周辺部の上方には、ミラー33A等を介してアライメントマーク32A,32Bを検出するためのレチクルアライメント顕微鏡34A,34Bが配置されている。レチクルアライメント顕微鏡34A,34Bの検出信号は不図示のアライメント信号処理系に供給されている。さらに、レチクルステージ22の近傍には、不図示であるがレチクルステージ22上のレチクルを交換するレチクルローダ、及び複数のレチクルが収納されたレチクルライブラリが設置され、そのレチクルライブラリ中に投影光学系PLのフレア計測用のパターンが形成されたマスクとしてのテストレチクル(詳細後述)も収納されている。
一方、ウエハWは、ウエハホルダ24を介してウエハステージ27上に吸着保持され、ウエハステージ27はウエハベース28上でY方向に一定速度で移動すると共に、X方向、Y方向にステップ移動するXYステージ26と、Zチルトステージ25とを備えている。Zチルトステージ25は、不図示のオートフォーカスセンサによるウエハWのZ方向の位置の計測値に基づいて、ウエハWのフォーカシング及びレベリングを行う。ウエハステージ27のXY平面内での位置、及びX軸、Y軸、Z軸の回りの回転角はレーザ干渉計(不図示)によって計測され、この計測値及び主制御系41からの制御情報に基づいて、ステージ駆動系42は不図示の駆動機構(リニアモータなど)を介してウエハステージ27の動作を制御する。本例では前述したウエハホルダ24、ウエハステージ27、ステージ駆動系42、駆動機構、及びレーザ干渉計によってウエハステージ系が構成されている。
更に、ウエハステージ27上のウエハWの近傍には、露光領域21Wよりも大きい受光面を有する照射量モニタと、ピンホール状の受光面を有する照度センサとを含む光量センサ部(不図示)が固定され、この光量センサ部の2つの検出信号は露光量制御系48に供給されている。また、ウエハステージ27上には、Y方向に細長いスリット状開口30AとX方向に細長いスリット状開口30Bとが表面に形成された空間像計測装置29が固定されている。スリット状開口30A,30Bが形成された面はウエハ面と同じ高さに設定され、空間像計測装置29の内部には、スリット状開口30A,30Bを通過した露光光を受光する光電センサが配置され、その光電センサの検出信号は主制御系41内の第1特性計測部に供給されている。
例えばX方向(又はY方向)に所定ピッチで配列されたライン・アンド・スペースパターンの空間像の各ライン部(光透過部の像)の幅を計測する場合には、ウエハステージ27を駆動してその空間像をスリット状開口30A(又は30B)でX方向(又はY方向)に走査して、空間像計測装置29の光電センサの検出信号をウエハステージ27のX座標(又はY座標)に対応させて主制御系41内の第1特性計測部に取り込む。その後、その第1特性計測部において、取り込まれた検出信号を所定のスライスレベルで2値化して、例えばハイレベルの区間のX方向(又はY方向)の幅を求めることで、その空間像の各ライン部の幅を計測できる。
また、主制御系41には、後述のようにローカルフレアに起因する投影光学系PLの波面収差に対応する波面関数、及びロングレンジフレアを求めるためのコンピュータよりなる演算装置41aが連結されている。
また、ウエハステージ27の上方には、ウエハアライメント用のオフ・アクシス方式のアライメントセンサ47が配置されており、アライメントセンサ47の検出信号は主制御系41内の不図示のアライメント信号処理部に供給されており、アライメント信号処理部はその検出信号、及びレチクルアライメント顕微鏡34A,34Bからの検出信号に基づいてウエハ及びレチクルのアライメントを行う。さらに、本例では、主制御系41からの指示に応じてそのアライメント信号処理部は、アライメントセンサ47の検出信号に基づいてレジストパターンの有無の計測も行う。この計測結果は主制御系41内の第2特性計測部に供給され、この第2特性計測部はその計測結果を用いて投影光学系PLのフレア量を計算し、計算結果を演算装置41aに供給する(詳細後述)。アライメントセンサ47及び主制御系41を含んでフレアの計測装置が構成されている。
また、ウエハステージ27の上方には、ウエハアライメント用のオフ・アクシス方式のアライメントセンサ47が配置されており、アライメントセンサ47の検出信号は主制御系41内の不図示のアライメント信号処理部に供給されており、アライメント信号処理部はその検出信号、及びレチクルアライメント顕微鏡34A,34Bからの検出信号に基づいてウエハ及びレチクルのアライメントを行う。さらに、本例では、主制御系41からの指示に応じてそのアライメント信号処理部は、アライメントセンサ47の検出信号に基づいてレジストパターンの有無の計測も行う。この計測結果は主制御系41内の第2特性計測部に供給され、この第2特性計測部はその計測結果を用いて投影光学系PLのフレア量を計算し、計算結果を演算装置41aに供給する(詳細後述)。アライメントセンサ47及び主制御系41を含んでフレアの計測装置が構成されている。
露光時には、レチクルステージ22及びウエハステージ27を駆動して、露光光ILを照射した状態でレチクルRとウエハW上の一つのショット領域とをY方向に同期走査する動作と、ウエハステージ27を駆動してウエハWをX方向、Y方向にステップ移動する動作とが繰り返される。これによって、ステップ・アンド・スキャン方式でウエハW上の各ショット領域にレチクルRのパターン像が露光される。
次に、フレアの計測及びフレアの波面収差に対応する波面関数の推定から投影光学系PLの所定の結像性能を補正するまでの動作の一例につき図14のフローチャートを参照して説明する。投影光学系のフレアには、前述のように、光学部材の表面やコーティング膜で小さい角度範囲に発生する前方散乱光に起因するいわゆるローカルフレアと、光学部材表面のコーティングでの反射に起因するいわゆるロングレンジフレアとがあり、ここでは先ずローカルフレアを計測対象として、ローカルフレアの波面関数を推定するものとする。
最初に、投影光学系PLの像面(ウエハ面)での位置座標(X,Y)に対応する投影光学系PLの瞳面上での位置座標を(x,y)として、その瞳面上の関数をフーリエ変換したときの空間周波数座標を(Fx,Fy)とする。そして、投影光学系PLの瞳面上でフレアの波面収差を表す波面関数をWF(x,y)として、フレア量の計算式について説明する。
本例でも、投影光学系PLの瞳の直径をn周期(nは1以上の整数)とする波面の空間周波数Fx,Fyをn[Hz]と呼ぶものとすると、空間周波数Fx,Fyの次元は[Hz]である。なお、本明細書において、Hzの実際の次元は無次元である。このとき、波面関数WF(x,y)をフーリエ変換した関数の絶対値の二乗がパワースペクトル密度(Power Spectral Density)PSD(Fx,Fy)となる。露光波長λを用いると、パワースペクトル密度PSD(Fx,Fy)の次元は[λ2/Hz2]である。そして、フレア量Flare は、近似的にその波面関数WFの自乗平均値の平方根RMS(root maen square)の二乗に4π2 を乗じて表すことができる。また、フーリエ変換前後でのエネルギー保存則であるパーセバルの式も用いると、フレア量Flare は次式で表すことができる。
さらに、投影光学系PLの瞳面と像面とは光学的にフーリエ変換の関係にあるため、投影光学系PLの像側の開口数をNA、露光波長をλとすると、瞳面上での空間周波数座標Fx,Fyは、それぞれ像面上での位置座標X,Yと次のような関係がある。
Fx=2NA・X/λ,Fy=2NA・Y/λ …(2A)
この関係を用いると、(1)式のパワースペクトル密度PSD(Fx,Fy)の瞳面上での積分は、次のように像面上での積分でも表すことができる。
Fx=2NA・X/λ,Fy=2NA・Y/λ …(2A)
この関係を用いると、(1)式のパワースペクトル密度PSD(Fx,Fy)の瞳面上での積分は、次のように像面上での積分でも表すことができる。
即ち、フレア量は、パワースペクトル密度PSDの瞳面の空間周波数座標(Fx,Fy)上での積分、又は像面の位置座標(X,Y)上での積分で表すことができる。実際には、空間周波数座標(Fx,Fy)には所定の上限Fmaxがある。さらに、後述のようにフレア計測用のパターンの像面上での幅をdとすると、その幅dは空間周波数座標(Fx,Fy)上では次のFdとなる。
Fd=2NA・d/λ …(2B)
その幅dのパターンを用いて計測できるフレア量をFlare(d)とすると、そのフレア量Flare(d)は、次のようにパワースペクトル密度PSDの±Fd/2から±Fmaxまでの積分となる。
その幅dのパターンを用いて計測できるフレア量をFlare(d)とすると、そのフレア量Flare(d)は、次のようにパワースペクトル密度PSDの±Fd/2から±Fmaxまでの積分となる。
次に、テストレチクルに形成されたフレア計測用のパターンを用いてローカルフレアを計測する。
図2は、フレア計測用のテストレチクルTRAを図1のレチクルステージ22上にロードした状態を示し、この図2において、X方向及びY方向はそれぞれ図1のX方向(非走査方向)及びY方向(走査方向)に対応している。テストレチクルTRAは図1の露光光ILを透過する合成石英又は蛍石(CaF2)等からなる基板のパターン面に、露光光ILに対する透過率の低いクロム等の金属膜を用いてフレア計測用パターンを形成したものである。
図2は、フレア計測用のテストレチクルTRAを図1のレチクルステージ22上にロードした状態を示し、この図2において、X方向及びY方向はそれぞれ図1のX方向(非走査方向)及びY方向(走査方向)に対応している。テストレチクルTRAは図1の露光光ILを透過する合成石英又は蛍石(CaF2)等からなる基板のパターン面に、露光光ILに対する透過率の低いクロム等の金属膜を用いてフレア計測用パターンを形成したものである。
図2のテストレチクルTRAのパターン面において、パターンが形成される領域を非走査方向であるX方向に挟むようにY方向の3箇所に1番目の1対のアライメントマーク37A,37D、2番目の1対のアライメントマーク37B,37E、及び3番目の1対のアライメントマーク37C,37Fが形成されている。4隅に位置するアライメントマーク37A,37C,37D,37Fは、それぞれ例えば十字型のマーク38をX方向に2行でY方向に3列配置したものであり、中央のアライメントマーク37B,37Eはそれぞれそのマーク38をX方向に2個配置したものである。なお、アライメントマーク37A〜37F中のマーク38の個数は1個以上であればよく、さらにアライメントマーク37A〜37Fの個数は2個以上であればよい。
また、テストレチクルTRAのパターンが形成される領域には走査方向であるY方向に沿って2箇所に、それぞれ走査露光時の最大の照明領域21Rと実質的に同じ大きさの第1のパターン形成領域35A及び第2のパターン形成領域36Aが設定されている。その第1のパターン形成領域35A内の−X方向の端部のY方向に等間隔で配置された3箇所、その中央部のY方向に等間隔で配置された3箇所、及びその+X方向の端部のY方向に等間隔で配置された3箇所に、それぞれ後述の図3(A)のフレア計測用パターン40Aと同一形状のフレア計測用パターン40A,40B,40C,40D,40E,40F,40G,40H,40Iが形成されている。また、パターン形成領域35Aの−Y方向及び+Y方向の端部の6箇所のフレア計測用パターン40A,40C,40D,40F,40G,40IのY方向の端部にほぼ接するように、それぞれフレア計測用パターン39A,39C,39D,39F,39G,39I(詳細後述)が形成されている。さらに、パターン形成領域35AのY方向の中央部の3箇所のフレア計測用パターン40B,40E及び40HをそれぞれY方向に挟むように、フレア計測用パターン39Aと同一形状の1対のフレア計測用パターン39B,39J、39E,39K、及び39H,39Lが形成されている。
この第1のパターン形成領域35Aにおいては、フレア計測用パターン39A〜39L及び40A〜40I以外の領域は、露光光を透過するブライト領域(光透過領域)である。
また、第2のパターン形成領域36A内にも、第1のパターン形成領域35A内と同じ配置で図3(A)のフレア計測用パターン40Aと同一形状のフレア計測用パターン40A〜40Iと、フレア計測用パターン39Aと同一形状のフレア計測用パターン39A〜39Lとが形成されている。ただし、この第2のパターン形成領域36Aにおいては、フレア計測用パターン39A〜39L及び40A〜40I以外の領域は、露光光を透過させないダーク領域(遮光領域)である。
また、第2のパターン形成領域36A内にも、第1のパターン形成領域35A内と同じ配置で図3(A)のフレア計測用パターン40Aと同一形状のフレア計測用パターン40A〜40Iと、フレア計測用パターン39Aと同一形状のフレア計測用パターン39A〜39Lとが形成されている。ただし、この第2のパターン形成領域36Aにおいては、フレア計測用パターン39A〜39L及び40A〜40I以外の領域は、露光光を透過させないダーク領域(遮光領域)である。
図3(A)は、フレア計測用パターン40Aの構成を示す拡大図であり、この図3(A)において、フレア計測用パターン40A内には光透過部を背景として次第に小さくなる10個の正方形の遮光パターン45A,45B,45C,…,45H,45I,45Jが形成されている。一例として、遮光パターン45A,45B,45C,…,45Jの1辺の幅dは、それぞれ投影像の段階で70μm、50μm、20μm、10μm、7μm、5μm、2μm、1μm、0.7μm、0.5μmである。他のフレア計測用パターン40B〜40Iのパターン構成もフレア計測用パターン40Aと同じである。フレア計測用パターン40A〜40Iを用いた場合には、一例として遮光パターン45A〜45Jの周囲の透過部の投影像によって感光材料が感光されるときの露光量と、遮光パターン45A〜45Jの投影像(フレア光を含む)によって感光材料が感光されるときの露光量との比の値からフレアの量を計測することができる。
このように図2(A)のテストレチクルTRAを図1のレチクルステージ22上にロードした状態で、露光光の照明領域21Rを図2(A)の状態とは逆に、ダーク領域の第2のパターン形成領域36A上に設定する。このようにダーク領域を用いるのは、ロングレンジフレアの影響を排除して、ローカルフレアのみを正確に計測するためである。
そして、図14のステップ101において、図1のウエハステージ27上にポジ型のフォトレジストが塗布された未露光のウエハWをロードして、ウエハW上の一連のショット領域に順次露光量を変えながら、図2の第2のパターン形成領域36A内のフレア計測用パターン40A〜40Iの投影光学系PLによる像を露光する。この際に、一例として露光波長λは193nm(ArFエキシマレーザ)、投影光学系PLの像側の開口数NAは0.85、照明光学系のコヒーレンスファクタ(σ値)は0.93とした。この結果、そのウエハW上の一連のショット領域内の9箇所の計測点にそれぞれ図3(A)のフレア計測用パターン40A〜40I内の幅dの異なる10個の遮光パターン45A〜45Jの像が露光される。以下では、その中の同じ計測点に着目して説明するが、他の計測点でも同様にローカルフレアの計測を行うことができる。
そして、図14のステップ101において、図1のウエハステージ27上にポジ型のフォトレジストが塗布された未露光のウエハWをロードして、ウエハW上の一連のショット領域に順次露光量を変えながら、図2の第2のパターン形成領域36A内のフレア計測用パターン40A〜40Iの投影光学系PLによる像を露光する。この際に、一例として露光波長λは193nm(ArFエキシマレーザ)、投影光学系PLの像側の開口数NAは0.85、照明光学系のコヒーレンスファクタ(σ値)は0.93とした。この結果、そのウエハW上の一連のショット領域内の9箇所の計測点にそれぞれ図3(A)のフレア計測用パターン40A〜40I内の幅dの異なる10個の遮光パターン45A〜45Jの像が露光される。以下では、その中の同じ計測点に着目して説明するが、他の計測点でも同様にローカルフレアの計測を行うことができる。
次のステップ102において、ウエハW上のフォトレジストを現像して、露光量を変えて露光された図3(A)のフレア計測用パターン40A内の遮光パターン45A〜45Jの像に対応するレジストパターンを形成する。一例として、現像後のウエハWを図1のウエハステージ27上にロードして、それらのレジストパターンの像をアライメントセンサ47によって検出する。そして、次のようにして異なる複数の幅dのパターン毎に投影光学系PLのフレア量Fmesu(d)を求める。例えば図3(A)の遮光パターン45Cの像のフレアを計測するためには、図3(B)に示すように、遮光パターン45Cの像45CPの中心位置で露光量がレジスト感度に達してレジストパターンが消失するときの露光量(ドーズ量)をE0[J/cm2]、遮光パターン45Cの像45CPの周囲の位置45CSにおいてレジストパターンが消失するときの露光量をEth[J/cm2 ]としたとき、図1の主制御系41内の上記の第2特性計測部は、以下の定義式から線幅dのパターンに対するフレア量Fmesu(d)[%]を計算する。
Fmesu(d)=(Eth/E0 )×100 …(4)
このフレア量Fmesu(d)は、ローカルフレアの計測値である。
図4は、そのフレア量Fmesu(d)を図3(A)の例えば8種類の異なる幅dの遮光パターン45A〜45Hについて求めた結果を示している。図4において横軸は遮光パターン45A〜45Hの幅d(遮光領域幅)[μm]、縦軸はその幅に対応するフレア量の計測値Fmesu(d)[%]である。
このフレア量Fmesu(d)は、ローカルフレアの計測値である。
図4は、そのフレア量Fmesu(d)を図3(A)の例えば8種類の異なる幅dの遮光パターン45A〜45Hについて求めた結果を示している。図4において横軸は遮光パターン45A〜45Hの幅d(遮光領域幅)[μm]、縦軸はその幅に対応するフレア量の計測値Fmesu(d)[%]である。
次のステップ103において、ローカルフレアの計測値を用いて、投影光学系PLのローカルフレアの波面関数のパワースペクトル密度PSDを推定する。簡単のために、パワースペクトル密度PSDを投影光学系PLの瞳面で軸対称であるとして、半径方向の空間周波数Fの関数PSD(F)とする。そして、実数の係数a及びbを用いてパワースペクトル密度PSD(F)を以下のようなフラクタルモデルで表す。
PSD(F)=a×Fb …(5)
なお、空間周波数F[Hz]の最大値は次のように上限値Fmax[Hz]である。
F≦Fmax …(6)
図5は、そのパワースペクトル密度PSD(F)の一例を示している。次に、幅dの遮光パターンの像から計測できるローカルフレア量Flare(d)は、(3)式のようにパワースペクトル密度PSDの±Fd/2から±Fmaxまでの積分となる。その(6)式のモデルを(3)式に代入することによって、フレア量Flare(d)は以下のように計算できる。なお、ここでは近似的に、幅dの正方形のパターンを直径dの円形パターンとして計算しているが、正方形のパターンとして計算を行ってもよい。この計算は、図1の演算装置41aで行われる。
なお、空間周波数F[Hz]の最大値は次のように上限値Fmax[Hz]である。
F≦Fmax …(6)
図5は、そのパワースペクトル密度PSD(F)の一例を示している。次に、幅dの遮光パターンの像から計測できるローカルフレア量Flare(d)は、(3)式のようにパワースペクトル密度PSDの±Fd/2から±Fmaxまでの積分となる。その(6)式のモデルを(3)式に代入することによって、フレア量Flare(d)は以下のように計算できる。なお、ここでは近似的に、幅dの正方形のパターンを直径dの円形パターンとして計算しているが、正方形のパターンとして計算を行ってもよい。この計算は、図1の演算装置41aで行われる。
この際に演算装置41aは、係数a,b及び空間周波数Fの最大値Fmaxの値を所定ステップ量ずつ変えながら、異なる幅dの遮光パターンについてフレア量Flare(d)を計算する。
次のステップ104において、演算装置41aは、ステップ102で計測されたフレア量Fmesu(d)とステップ103で計算されたフレア量Flare(d)との線幅d毎の差分の二乗和が最小になるときの係数a及びbと空間周波数の最大値Fmaxとを決定する。この際に、最小自乗法を用いて係数a及びbと空間周波数の最大値Fmaxとを決定してもよい。なお、空間周波数の最大値Fmaxは、予め計測対象のローカルフレアの空間周波数に応じて定めておいてもよい。
次のステップ104において、演算装置41aは、ステップ102で計測されたフレア量Fmesu(d)とステップ103で計算されたフレア量Flare(d)との線幅d毎の差分の二乗和が最小になるときの係数a及びbと空間周波数の最大値Fmaxとを決定する。この際に、最小自乗法を用いて係数a及びbと空間周波数の最大値Fmaxとを決定してもよい。なお、空間周波数の最大値Fmaxは、予め計測対象のローカルフレアの空間周波数に応じて定めておいてもよい。
このようにして決定された係数a,b及び最大値Fmaxを(5)式に代入することによって、本例の投影光学系PLのローカルフレアの波面関数(波面収差)のパワースペクトル密度PSD(F)が求められる。
図8は、そのようにして決定されたパワースペクトル密度PSD(F)を用いてステップ103で計算されたフレア量Flare(d)と、ステップ102で計測されたフレア量Fmesu(d)とを示し、図8の横軸は遮光パターンの幅d[μm]、縦軸はフレア量[%]であり、黒丸は実測データを、白丸は計算されたデータを示し、直線A1は計算されたデータに最小自乗法的に当てはまる直線である。この例では、係数a,b及び最大値Fmaxの値は以下の通りである。
図8は、そのようにして決定されたパワースペクトル密度PSD(F)を用いてステップ103で計算されたフレア量Flare(d)と、ステップ102で計測されたフレア量Fmesu(d)とを示し、図8の横軸は遮光パターンの幅d[μm]、縦軸はフレア量[%]であり、黒丸は実測データを、白丸は計算されたデータを示し、直線A1は計算されたデータに最小自乗法的に当てはまる直線である。この例では、係数a,b及び最大値Fmaxの値は以下の通りである。
a=2.54×10-5,b=2.0,Fmax=509[Hz]
次のステップ105において、演算装置41aは、決定された係数a,b及び最大値Fmaxの値を用いたパワースペクトル密度PSDから逆フーリエ変換によって、投影光学系PLの瞳面上でのローカルフレアの波面関数WF(x,y)を求める。先ず、図5及び(5)式のように1次元で表されたパワースペクトル密度PSD(F)を、原点に対して回転させて2次元化する。つまり、投影光学系PLの瞳面上でのX方向の空間周波数Fx及びY方向の空間周波数Fyの関数でパワースペクトル密度PSD(Fx,Fy)を表すと、パワースペクトル密度PSD(Fx,Fy)は次のようになる。
次のステップ105において、演算装置41aは、決定された係数a,b及び最大値Fmaxの値を用いたパワースペクトル密度PSDから逆フーリエ変換によって、投影光学系PLの瞳面上でのローカルフレアの波面関数WF(x,y)を求める。先ず、図5及び(5)式のように1次元で表されたパワースペクトル密度PSD(F)を、原点に対して回転させて2次元化する。つまり、投影光学系PLの瞳面上でのX方向の空間周波数Fx及びY方向の空間周波数Fyの関数でパワースペクトル密度PSD(Fx,Fy)を表すと、パワースペクトル密度PSD(Fx,Fy)は次のようになる。
この場合、空間周波数Fx及びFyの自乗和の平方根は、次のように上限値Fmax以下である。
図6は、その(8)式のパワースペクトル密度PSD(Fx,Fy)の一例を示している。さらに、(1)式を導く際に説明したように、(8)式のパワースペクトル密度PSD(Fx,Fy)は、投影光学系PLのローカルフレアの波面関数WF(x,y)の2次元フーリエ変換のパワーに相当する。よって、パワースペクトル密度PSD(Fx,Fy)の平方根のフーリエ逆変換によって、投影光学系PLのローカルフレアの波面関数WF(x,y)が計算できる。ただし、パワースペクトル密度PSD(Fx,Fy)は、波面関数のフーリエ変換のパワーであるため、波面関数の位相情報は欠落している。これを補うため、PSD(Fx,Fy)の平方根にランダムな位相randomφ(Fx,Fy)を付加する。この結果、フラクタルモデルのローカルフレアの波面関数WF(x,y)は、次の逆フーリエ変換によって求めることができる。
この場合、波面関数WF(x,y)は複素数ではなく実数になる必要があるため、第3、第4象限の位相は、180°の回転で対応する第1、第2象限の値と共役複素数になっている必要がある。
図7は、図6のパワースペクトル密度PSD(Fx,Fy)から算出された波面関数WF(x,y)の一例を示す。
図7は、図6のパワースペクトル密度PSD(Fx,Fy)から算出された波面関数WF(x,y)の一例を示す。
次に、投影光学系PLのロングレンジフレアの計測方法及びシミュレーション方法の一例につき説明する。先ず、ロングレンジフレアを計測する場合には、図2のテストレチクルTRAにおいて、背景が露光光を透過するブライト領域である第1のパターン形成領域35A内のフレア計測用40A〜40Iを用いて、図14のステップ101及び102と同様の動作を行うことによってフレアを計測する。この場合の計測結果は、図10の直線A2に沿った実測データで示すように、ローカルフレアとロングレンジフレアとを合わせた結果となる。なお、図10において、横軸はフレア計測用の遮光パターンの幅(遮光領域の幅)(μm)であり、縦軸はフレア量(%)であり、直線A1に沿ったデータは、図8のローカルフレアのデータと同じである。
また、ロングレンジフレアの発生原因は、図1のレチクルRの下面、投影光学系PLを構成する数10枚のレンズの表面、及びウエハWの表面での多重反射による迷光である。そこで、本シミュレーションでは、上記の各面での2重反射のみを考慮して、光線追跡によって迷光の量を計算した。この際に、投影光学系PLを構成する各レンズの反射率については各面の実測データを使用し、レチクルR及びウエハWの反射率は一般的な規格の値を使用した。
図9は、図1の投影光学系PL中の数10枚のレンズのうちの3枚のレンズL1,L2,L3を代表的に示し、この図9において、2枚のレンズL1及びL2での多重反射による迷光としては、レンズL2の上面及びレンズL1の下面で二重反射した迷光ILSが考慮される。このようにして計算されるロングレンジフレアは、フレア計測用の遮光パターンの幅によらずに一定の値となる。従って、ローカルフレア及びロングレンジフレアの両方を考慮したフレアのシミュレーション結果は、図10の直線A1を平行移動した直線A2に沿う計算データとなる。このシミュレーション結果は、計測データと良く一致している。
このように本例によれば、ローカルフレアの計測値と計算値との誤差が最小になるようにパワースペクトル密度PSDの形を決定することによって、ローカルフレアの波面関数WF(x,y)、ひいてはローカルフレアによる投影光学系PLの波面収差を求めることができる。さらに、そのローカルフレアの計算値にロングレンジフレアの計算値を加算することによって、ローカルフレアとロングレンジフレアとを合わせたフレア量も正確に予測することができる。
このようにして求められたフレアの波面収差は、フーリエ結像理論を用いることで、投影光学系PLの結像性能の計算に使うことが出来る。そこで、図14のステップ106において、ステップ105で求められた波面関数WF(x,y)を用いて、光学的近接効果による結像性能の変化であるOPE(Optical Proximity Error)特性に対するローカルフレアの影響を計算する。
図11は、OPE特性を計測するためのパターンが形成されたテストレチクルTRの一部を示す拡大図であり、この図11において、テストレチクルTRには、線幅Dの11本のラインパターン52をX方向にピッチP1で配列したライン・アンド・スペースパターン(以下、「L&Sパターン」と言う)51と、線幅Dの11本のラインパターン54をX方向にピッチP2で配列したL&Sパターン53と、実質的に孤立的パターンと見なすことができる線幅Dのラインパターン55とが形成されている。この場合、一例として線幅Dは投影像の段階で100nmであり、ラインパターン52,54,55は透過率が6%のクロム膜で形成されたハーフトーンである。
また、L&Sパターン51のピッチP1は線幅Dの2倍、L&Sパターン53のピッチP2は線幅Dの3倍である。即ち、L&Sパターン51及び53は、線幅が同じでピッチが次第に大きくなっている11本のラインパターンから構成されており、実際には、L&Sパターン53とラインパターン55との間にも、線幅が同じでピッチが次第に大きくなっている11本のラインパターンから構成される複数のL&Sパターン(不図示)が形成されている。OPE特性計測用のテストレチクルTRには、このように、同一ライン幅で、ピッチが違う複数のL&Sパターンが形成されている。
OPE特性を計測する場合には、一例としてそのテストレチクルTRのパターンを図1の投影光学系PLを介して空間像計測装置29上に投影すればよい。その結果、空間像計測装置29上に、図12に示すようにテストレチクルTRの像TRWが投影される。そこで、空間像計測装置29及び主制御系41中の第1特性計測部を用いて、L&Sパターン51,53の像51W,53W中のラインパターンの像52W,54Wの線幅d1,d2、及びラインパターン55の像55Wの線幅d3を計測し、同様の他のピッチのL&Sパターンの像のラインパターンの線幅を計測する。この計測結果を計測用パターンのピッチに対してプロットした結果がOPE特性の計測データとなる。
これに対して、ステップ105で求められたローカルフレアの波面関数WF(x,y)を用いて、OPE特性のシミュレーションを行う場合には、図1の演算装置41aにおいて、その波面関数WF(x,y)を図1の投影光学系PLの波面収差として設定して、フーリエ結像理論を使って図11のOPE特性計測用のパターンの空間像の光量分布を計算すればよい。その計算された空間像を所定のスライスレベルでX方向に2値化することによって、図11のピッチの異なるL&Sパターン51,53等毎にラインパターンの空間像の線幅を求めることができる。この場合、ローカルフレアの波面収差が無い場合(無収差・フレア無しの理想波面収差)についてもOPE特性のシミュレーションを行うことで、ローカルフレアの影響を求めることができる。
シミュレーション条件は、投影光学系PLの像側の開口数NAが0.85、照明光学系のσ値が0.93、露光波長が193nmであり、OPE特性計測用のL&Sパターンのラインパターンの線幅が100nmである。また、空間像の線幅計測のスライスレベルは、L&Sパターンのピッチが10μmのときに、その空間像の線幅が100nmとなる強度とした。
図13は、OPE特性のシミュレーション結果を示し、この図13において、横軸はOPE特性計測用のL&Sパターンのピッチ[nm]、縦軸はラインパターンの空間像の線幅[nm]である。また、折れ線A3が投影光学系PLに収差もフレアも無い理想光学系の場合の計算結果、折れ線A4がステップ105で決定した波面関数WFに対応するローカルフレアの波面収差がある場合の計算結果を示している。
図13からローカルフレアがある場合のOPE特性(折れ線A4)が、理想光学系としての投影光学系PLのOPE特性(折れ線A3)と比較して、最小ピッチの場合(ピッチが線幅の2倍の場合)で、空間像の線幅が5.9nm変化することが分かる。そして、ピッチが大きくなるにつれて、線幅の変化はほぼ線形に小さくなっている。これがローカルフレアによるOPE特性の変化を表している。
次に、図14のステップ107で、計算されたフレアによる線幅の変化量を補正するように、図1の投影光学系PLの開口数NA及び照明光学系のσ値を微調整する。この場合、予め実測又は計算によって開口数NA及び照明光学系のσ値の変化量ΔNA及びΔσに対するOPE特性(折れ線A4)の変化率を特定の複数のピッチ毎に求めておく。そして、その特定のピッチにおいて、OPE特性が理想光学系のOPE特性(折れ線A3)に近づくように、開口数NA及び照明光学系のσ値の調整量を設定すればよい。ただし、この際に、開口数NA及び照明光学系のσ値の調整量は、例えば焦点深度のような他の結像性能に実質的に変化を与えないような範囲とする。これによって、他の結像性能に実質的に影響を与えることなく、ローカルフレアによるOPE特性に対する影響を低減できる。以上で結像性能の補正が終了する。
なお、照明条件として輪帯照明が使用されている場合には、そのOPE特性を補正するために、さらに輪帯状の二次光源の輪帯比を微調整してもよい。
その後、フレアによる波面収差が補正された投影光学系PLを用いて露光工程を実行することによって、最終的に得られる半導体集積回路等のデバイスの線幅均一性を高めることができ、そのデバイスの歩留まりを向上できる。
その後、フレアによる波面収差が補正された投影光学系PLを用いて露光工程を実行することによって、最終的に得られる半導体集積回路等のデバイスの線幅均一性を高めることができ、そのデバイスの歩留まりを向上できる。
本例によれば、フレアによる結像性能の変化を正確に計算できるようになるため、投影光学系PLのローカルフレアが所望の結像性能を満たすかどうかが予測できるようになる。また、逆に所望の結像性能を満たすためのローカルフレアの許容範囲を見積もることも可能となる。これににより、ローカルフレアの発生を抑えるために、投影光学系PLの製造工程が満たすべき条件を設定することが可能になる。
[第2の実施形態]
本例では、フレア計測用のパターンとして、第2のパターン形成領域36A内のフレア計測用パターン39A〜39Lを使用する。代表的にフレア計測用パターン39Aの形状につき説明する。
図15は、図2中のフレア計測用パターン39Aのパターン構成を示す拡大図であり、この図15のフレア計測用パターン39Aにおいて、遮光膜42を背景としてX方向に沿ってそれぞれ直径D1,D2,D3の円形の開口パターン43A,43B,43Cが形成され、これらの開口パターン43A,43B,43Cの中央部にそれぞれ直径が共通にd1の円形の遮光パターン44A,44B,44Cが同心に形成されている。また、フレア計測用パターン39Aの−X方向の端部近傍には、直径D4の開口パターン43Dが形成され、この開口パターン43Dの中央部に直径d2の遮光パターン44Dが同心に形成されている。
本例では、フレア計測用のパターンとして、第2のパターン形成領域36A内のフレア計測用パターン39A〜39Lを使用する。代表的にフレア計測用パターン39Aの形状につき説明する。
図15は、図2中のフレア計測用パターン39Aのパターン構成を示す拡大図であり、この図15のフレア計測用パターン39Aにおいて、遮光膜42を背景としてX方向に沿ってそれぞれ直径D1,D2,D3の円形の開口パターン43A,43B,43Cが形成され、これらの開口パターン43A,43B,43Cの中央部にそれぞれ直径が共通にd1の円形の遮光パターン44A,44B,44Cが同心に形成されている。また、フレア計測用パターン39Aの−X方向の端部近傍には、直径D4の開口パターン43Dが形成され、この開口パターン43Dの中央部に直径d2の遮光パターン44Dが同心に形成されている。
ここで、図15のフレア計測用パターン39Aを図1の投影光学系PLを介して投影した場合には、直径D1,D2,D3,D4の開口パターン43A,43B,43C,4Dの円形の投影像の直径はそれぞれ23μm、70μm、230μm、70μmとなり、直径d1,d2の遮光パターン44A〜44C,44Dの円形の投影像の直径はそれぞれ2.3μm及び0.9μmとなるように設定されている。ここで、これらの直径d1,d2,D1〜D4と計測されるフレアとの関係について説明する。
フレア計測用パターン39A中の開口パターン43A〜43Dのうちの任意の一つの開口パターン(以下、「特定開口パターン」と言う。)の投影像の直径をDとして、その特定開口パターン内の遮光パターン(遮光パターン44A〜44Dのいずれか)の投影像の直径をdとする。このとき、その特定開口パターンとこの中の遮光パターンとの組み合わせからなるパターンの投影像には、空間周波数f[Hz]の下限値f1及び上限値f2が次式で定められるローカルフレアが混入できることになる。なお、投影光学系PLの像側の開口数をNA、露光波長をλとしている。
f1=d(NA/λ) …(11)
f2=D(NA/λ) …(12)
f1≦f≦f2 …(13)
このように特定開口パターン及びその中の遮光パターンが同心の円形である場合には、空間周波数fが(13)式の範囲を満たすローカルフレアを方向に関して平均化したフレアを計測することができる。これは図15の他のフレア計測用パターン39B〜39Lについても同様である。
f2=D(NA/λ) …(12)
f1≦f≦f2 …(13)
このように特定開口パターン及びその中の遮光パターンが同心の円形である場合には、空間周波数fが(13)式の範囲を満たすローカルフレアを方向に関して平均化したフレアを計測することができる。これは図15の他のフレア計測用パターン39B〜39Lについても同様である。
図15のフレア計測用パターン39A〜39Lを用いた場合にも、図14の動作と同様にしてフレア量の計測、及びその計測値に基づいたローカルフレアの波面収差のシミュレーションを行うことができる。ただし、本例の場合には、フレア計測用のパターンが円形パターンであるため、(3)式のフレア量の計算は極座標において正確に行うことができる。従って、ローカルフレアによる波面収差のシミュレーションをより高精度に行うことが可能となる。
なお、上記の実施形態では、現像後のレジストパターンの形状(凹凸分布)を計測してフレア量を求めているが、例えばウエハ上に塗布されたレジスト像(潜像)の段階でその露光量分布を計測するようにしてもよい。さらに、フォトレジストの代わりに熱感光性樹脂等を用いて、現像を行うことなく潜像から露光量分布を計測し、この計測結果に基づいて(4)式からフレアを求めてもよい。
なお、上記の実施形態において、フレア計測時にウエハW(基板)上にフォトレジスト(感光材料)を塗布する際には、そのフォトレジストの下面に反射防止膜としての底部反射防止コーティング(BARC:bottom anti-reflection coating)を塗布しておいてもよい。その底部反射防止コーティングを塗布しておくと、フォトレジストの膜厚のフレアの計測値への影響が極めて小さくなることが本発明者によって確かめられた。従って、フォトレジストの下面に底部反射防止コーティングを施しておくことによって、複数回のフレア計測時にフォトレジストの膜厚が異なるような場合でも、フレアの計測結果の安定性が向上する。そして、投影光学系のフレアを長期間に渡ってモニタするような場合にも、底部反射防止コーティングを施しておくことによって、安定かつ高精度にそのフレアの長期的な変動傾向をモニタすることができる。
なお、上記の実施の形態の投影露光装置は、複数のレンズから構成される照明光学系、投影光学系を露光装置本体に組み込み光学調整をして、多数の機械部品からなるレチクルステージやウエハステージを露光装置本体に取り付けて配線や配管を接続し、更に総合調整(電気調整、動作確認等)をすることにより製造することができる。なお、その露光装置の製造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
また、上記の実施の形態の投影露光装置を用いて半導体デバイスを製造する場合、この半導体デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、このステップに基づいてレチクルを製造するステップ、シリコン材料からウエハを形成するステップ、上記の実施の形態の投影露光装置によりアライメントを行ってレチクルのパターンをウエハに露光するステップ、エッチング等の回路パターンを形成するステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、及び検査ステップ等を経て製造される。
なお、本発明は、走査露光型の投影露光装置のみならず、一括露光型の投影露光装置の投影光学系のフレアを計測する場合にも同様に適用することができる。また、例えば国際公開(WO)第99/49504号などに開示される液浸型露光装置で投影光学系のフレアを計測する場合にも本発明を適用することができる。
また、本発明は、半導体デバイス製造用の露光装置への適用に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに形成される液晶表示素子、若しくはプラズマディスプレイ等のディスプレイ装置用の露光装置や、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスを製造するための露光装置にも広く適用できる。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォトリソグフィ工程を用いて製造する際の、露光工程(露光装置)にも適用することができる。
また、本発明は、半導体デバイス製造用の露光装置への適用に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに形成される液晶表示素子、若しくはプラズマディスプレイ等のディスプレイ装置用の露光装置や、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスを製造するための露光装置にも広く適用できる。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォトリソグフィ工程を用いて製造する際の、露光工程(露光装置)にも適用することができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得ることは勿論である。
本発明によればフレアによる投影光学系の結像性能への影響を予測できる。
また、本発明の露光方法によれば、フレアの計測結果に基づいて波面収差を推定し、この結果から計算できる結像性能の変化を補正することによって、フレアに起因する投影光学系の結像性能の変化を抑制できる。従って、各種デバイスを高精度に製造できる。
また、本発明の露光方法によれば、フレアの計測結果に基づいて波面収差を推定し、この結果から計算できる結像性能の変化を補正することによって、フレアに起因する投影光学系の結像性能の変化を抑制できる。従って、各種デバイスを高精度に製造できる。
TRA…テストレチクル、PL…投影光学系、W…ウエハ、41…主制御系、41a…演算装置、3…照明光学系、22…レチクルステージ、27…ウエハステージ、29…空間像計測装置、35A,36A…パターン形成領域、39A〜39L…フレア計測用パターン、40A〜40I…フレア計測用パターン、45A〜45J…遮光パターン
Claims (13)
- 第1面上のパターンの像を第2面上に投影する投影光学系の結像性能のシミュレーション方法であって、
前記投影光学系のフレアを計測する第1工程と、
前記第1工程の計測結果に基づいて前記投影光学系の波面収差を推定する第2工程とを備えたことを特徴とする結像性能シミュレーション方法。 - 前記第2工程で推定された前記波面収差に基づいて前記投影光学系の前記フレアに起因する結像性能を計算する第3工程をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の結像性能シミュレーション方法。
- 前記第2工程は、前記第1工程で計測された前記フレアに基づいて、前記投影光学系の瞳面における波面収差を算出する算出工程を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の結像性能シミュレーション。
- 前記算出工程は、
前記投影光学系の瞳面上における空間周波数をF、2つの係数をa及びbとして、算出した前記波面収差のパワースペクトル密度をa×Fb のモデル式で表す工程と、
前記第1工程で計測したフレアに基づいて前記2つの係数a及びbを定める工程とを含むことを特徴とする請求項3に記載の結像性能シミュレーション方法。 - 前記第1工程は、
所定のパターンの像を前記投影光学系を介して前記第2面上に投影する工程と、
前記第2面上に投影された前記所定のパターンの位置の露光量と前記パターンの周囲の位置の露光量との関係を求める工程とを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の結像性能シミュレーション方法。 - 投影光学系を介した所定のパターンの像で物体を露光する露光方法において、
請求項1から5のいずれか一項に記載の結像性能シミュレーション方法を用いて、前記投影光学系のフレアに起因する結像性能の変化を求める計測工程と、
前記計測工程での計測結果に基づいて前記投影光学系を介した前記所定のパターンの像の形成状態を補正する補正工程とを有することを特徴とする露光方法。 - 前記補正工程は、前記所定パターンを照明する照明光学系のコヒーレンスファクタ及び前記投影光学系の開口数のうちの少なくとも一つの条件を他の結像性能に実質的に影響を与えない範囲で調整する工程を含むことを特徴とする請求項6に記載の露光方法。
- 第1面上のパターンの像を第2面上に投影する投影光学系の結像性能のシミュレーション装置であって、
前記投影光学系を介したフレア計測用のパターンの像に基づいて前記投影光学系のフレアを計測する計測装置と、
前記計測装置の計測結果に基づいて前記投影光学系の波面収差を推定する演算装置とを備えたことを特徴とする結像性能シミュレーション装置。 - 前記演算装置は、前記推定された前記波面収差に基づいてさらに前記投影光学系の前記フレアに起因する結像性能を計算することを特徴とする請求項8に記載の結像性能シミュレーション装置。
- 前記演算装置は、前記計測装置で計測された前記フレアに基づいて、前記投影光学系の瞳面における波面収差を求めることを特徴とする請求項8又は9に記載の結像性能シミュレーション装置。
- 前記演算装置は、
前記投影光学系の瞳面における空間周波数をF、2つの係数をa及びbとして、算出した前記フレアによる波面収差のパワースペクトル密度をa×Fb のモデル式で表すとともに、
前記計測装置で計測されたフレアに基づいて前記2つの係数a及びbを定めることを特徴とする請求項10に記載の結像性能シミュレーション装置。 - 照明光学系からの露光ビームで所定パターンを照明し、投影光学系を介した前記所定パターンの像で物体を露光する露光装置において、
前記投影光学系のフレアに起因する結像性能の変化を求めるための請求項8から11のいずれか一項に記載の結像性能シミュレーション装置と、
前記結像性能シミュレーション装置で求められた前記投影光学系を介した前記所定パターンの像の形成状態を補正する補正機構とを有することを特徴とする露光装置。 - 前記補正機構は、前記照明光学系のコヒーレンスファクタ及び前記投影光学系の開口数のうちの少なくとも一つの条件を他の結像性能に実質的に影響を与えない範囲で調整することを特徴とする請求項12に記載の露光装置。
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