JP2006313710A - 燃料電池及びその製造方法、電源並びに電子機器 - Google Patents

燃料電池及びその製造方法、電源並びに電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 耐久性に優れる燃料電池、耐久性に優れる燃料電池の製造方法、該燃料電池を有する電源及び該電源を有する電子機器を提供する。
【解決手段】 燃料電池については、電解質膜、触媒層及び拡散層の少なくとも一つは、リン酸基を有する化合物を含有する。燃料電池の製造方法は、少なくとも、多孔質体及び非イオン性共重合体を含有する液体中でリン酸基を有する化合物を重合することにより拡散層を形成する工程を有する。また、燃料電池の製造方法は、少なくとも、触媒が担持されている触媒担持体及び非イオン性共重合体を含有する液体中でリン酸基を有する化合物を重合することにより触媒層を形成する工程を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、燃料電池、燃料電池の製造方法、電源及び電子機器に関する。
温暖化ガスに代表される環境問題の観点から、クリーンエネルギー源としての燃料電池が急ピッチで開発されている。特に、固体電解質型燃料電池は、低温で作動することや小型で高出力密度であることから、研究開発が活発に進められている。しかしながら、燃料電池の劣化の要因として、電解質の分解による発電特性の低下が挙げられる。その要因の一つとして、燃料電池内で発生する過酸化水素による電解質の劣化が知られている。燃料電池に供給される燃料や酸化剤は様々であるが、その配管や機構部は、大部分が安価なSUSで構成されるのが一般的である。SUSは、一般には安定であるが、微量の金属イオンを燃料や酸化剤中に放出(溶解)する可能性がある。このとき、金属イオンは、燃料電池の酸化還元雰囲気下で、電解質の劣化を引き起こす要因になりうる。特に、鉄イオンは、過酸化水素との混同で強酸化剤として作用することが知られており、燃料電池内に導入され、触媒層や電解質膜に到達すると、燃料電池の耐久性を低下させる。
金属類や本来必要としない不純物が燃料電池に導入されないようにするためには、燃料、酸化剤等の供給路中に、化学フィルター、物理フィルター等のフィルターを設けることが一般的である。しかしながら、燃料電池の大きさやコストが増大するという問題がある。
そこで、特許文献1には、炭化水素部を有する重合体及びリン酸基含有不飽和単量体を重合してなるリン酸基含有重合体を含む組成物からなる高耐久性固体高分子電解質膜が開示されている。
特許文献2には、側鎖末端にリン酸基を含有する(メタ)アクリル酸エステル類を単独又は他のビニル単量体と重合したリン酸基含有重合体を含む高分子固体電解質が開示されている。
特許文献3には、プロトン酸基を有する重合体と成膜性を有する非伝導体高分子を混合してなるポリマーブレンドプロトン伝導体が開示されている。
特許文献4には、イオン解離性基を有する高分子が電界配向されてなる固体高分子イオン伝導体が開示されている。
しかしながら、このような材料を用いて得られる燃料電池は、耐久性が不十分であるという問題を有する。
特開2004−79252号公報 特開2001−114834号公報 特開2002−294087号公報 特開2003−234015号公報
本発明は、上記の従来技術が有する問題に鑑み、耐久性に優れる燃料電池、耐久性に優れる燃料電池の製造方法、該燃料電池を有する電源及び該電源を有する電子機器を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、電解質膜上に触媒層及び拡散層が順次積層されている積層構造を少なくとも有する燃料電池において、該電解質膜、該触媒層及び該拡散層の少なくとも一つは、リン酸基を有する化合物を含有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、該電解質膜、該触媒層及び該拡散層の少なくとも一つは、リン酸基を有する化合物を含有するので、耐久性に優れる燃料電池を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池において、前記リン酸基を有する化合物は、一般式
Figure 2006313710
で示される化合物を重合することにより得られる重合体であり、Rは、水素原子又はメチル基であり、Rは、水素原子、メチル基又はクロロメチル基であり、nは、1以上6以下であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記リン酸基を有する化合物は、上記一般式で示される化合物を重合することにより得られる重合体であるので、耐酸化性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の燃料電池において、前記リン酸基を有する化合物は、一般式
Figure 2006313710
で示される化合物及び一般式
Figure 2006313710
で示される化合物の少なくとも一方を重合することにより得られる重合体であり、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記リン酸基を有する化合物は、上記一般式で示される化合物の少なくとも一方を重合することにより得られる重合体であるので、イオン伝導度を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の燃料電池において、前記電解質膜、触媒層及び拡散層の少なくとも一つは、非イオン性共重合体をさらに含有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記電解質膜、触媒層及び拡散層の少なくとも一つは、非イオン性共重合体をさらに含有するので、リン酸基を有する化合物の会合を抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の燃料電池において、前記非イオン性共重合体は、グラフト共重合体であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記非イオン性共重合体は、グラフト共重合体であるので、リン酸基を有する化合物の会合をさらに抑制することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の燃料電池において、前記グラフト共重合体は、化学構造式
−CFCH−、
−CFCFCl−及び
−CHCH(CHOCOOR)−
で示される構成単位を有し、Rは、化学構造式
−CHCH−及び
−CFCH
で示される構成単位の少なくとも一方を有する側鎖であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、前記グラフト共重合体は、上記化学構造式で示される構成単位を有するので、リン酸基を有する化合物の会合をさらに抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の燃料電池において、アルコールを含有する燃料を用いて発電することを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、アルコールを含有する燃料を用いて発電するので、エネルギー密度の高い燃料を用いた燃料電池を得ることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の燃料電池において、前記アルコールは、エタノールであることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、前記アルコールは、エタノールであるので、環境保全性が高い燃料を用いた燃料電池を得ることができる。
請求項9に記載の発明は、燃料電池の製造方法において、少なくとも、多孔質体及び非イオン性共重合体を含有する液体中でリン酸基を有する化合物を重合することにより拡散層を形成する工程を有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、少なくとも、多孔質体及び非イオン性共重合体を含有する液体中でリン酸基を有する化合物を重合することにより拡散層を形成する工程を有するので、耐久性に優れる燃料電池の製造方法を提供することができる。
請求項10に記載の発明は、燃料電池の製造方法において、少なくとも、触媒が担持されている触媒担持体及び非イオン性共重合体を含有する液体中でリン酸基を有する化合物を重合することにより触媒層を形成する工程を有することを特徴とする。
請求項10に記載の発明によれば、少なくとも、触媒が担持されている触媒担持体及び非イオン性共重合体を含有する液体中でリン酸基を有する化合物を重合することにより触媒層を形成する工程を有するので、耐久性に優れる燃料電池の製造方法を提供することができる。
請求項11に記載の発明は、電源において、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の燃料電池を有することを特徴とする。
請求項11に記載の発明によれば、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の燃料電池を有するので、耐久性に優れる電源を提供することができる。
請求項12に記載の発明は、電子機器において、請求項11に記載の電源を有することを特徴とする。
請求項12に記載の発明によれば、耐久性に優れる電源を有する電子機器を提供することができる。
本発明によれば、耐久性に優れる燃料電池、耐久性に優れる燃料電池の製造方法、該燃料電池を有する電源及び該電源を有する電子機器を提供することができる。
本発明の燃料電池は、電解質膜上に触媒層及び拡散層が順次積層されている積層構造を少なくとも有し、電解質膜、触媒層及び拡散層の少なくとも一つは、リン酸基を有する化合物を含有する。これにより、電解質の分解を抑制し、燃料電池の寿命を向上させることができる。このとき、触媒層及び拡散層を積層することにより、電極を形成することができ、アノード及びカソードの触媒層には、それぞれの電極反応の触媒が含まれる。これにより、電解質膜がアノード及びカソードで挟持された電解質膜・電極接合体を形成することができる。
本発明で用いられるリン酸基を有する化合物が電解質の分解を抑制するのは、リン酸基が鉄イオン等の不純物イオンを補足する効果を有するためであると考えられる。リン酸基を有する化合物は、リン酸基のイオン解離部(−O)の対イオンの内、少なくとも一つは、プロトンであることが好ましい。なお、対イオンが二つともプロトンでない場合は、不純物イオンを補足する効果が小さくなる。このため、対イオンが二つともプロトンであることがさらに好ましい。
リン酸基を有する化合物は、温度、湿度、燃料種、燃料濃度等の燃料電池の運転諸条件において、分解したり、溶解したりしにくい安定なものであればよく、ポリ(アシッドホスホオキシ(アルキル)メタクリレート)、ポリ(アシッドホスホオキシ(アルキル)アクリレート)、ポリ(アシッドホスホオキシ(オキシアルキル)メタクリレート)及びポリ(アシッドホスホオキシ(オキシアルキル)アクリレート)並びにこれらの誘導体を用いることができる。具体的には、ポリ(アシッドホスホオキシエチルメタクリレート)、ポリ(アシッドホスホオキシ(クロロプロピル)メタクリレート)、ポリ(アシッドホスホオキシプロピルメタクリレート)、ポリ(アシッドホスホオキシエチルアクリレート)、ポリ(アシッドホスホオキシ(ポリオキシエチレングリコール)メタクリレート)、ポリ(アシッドホスホオキシ(ポリオキシプロピレングリコール)メタクリレート)等が挙げられる。
本発明において、リン酸基を有する化合物は、一般式
Figure 2006313710
で示される化合物を重合することにより得られる重合体であることが好ましい。ここで、Rは、水素原子又はメチル基であり、Rは、水素原子、メチル基又はクロロメチル基であり、nは、1以上6以下である。
また、リン酸基を有する化合物は、一般式
Figure 2006313710
で示される化合物及び一般式
Figure 2006313710
で示される化合物の少なくとも一方を重合することにより得られる重合体であることが好ましい。ここで、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、Xは、水素、メチル基又はクロロメチル基であり、nは、1以上6以下である。
なお、リン酸基を有する化合物は、前述の化合物と他のモノマーを共重合することにより得られる共重合体であってもよい。
リン酸基は、会合しやすい官能基であるが、会合は、水素結合により起こる。会合したリン酸基は、不純物イオンを補足する効果が小さくなるため、好ましくない。また、会合により、リン酸基のイオン伝導性も低下する。このため、リン酸基の会合を抑制することにより、イオン伝導性が向上すると共に、不純物イオンの補足能力が向上する。
本発明において、リン酸基を有する化合物は、非イオン性共重合体と混合して用いることが好ましい。これにより、リン酸基の会合を抑制することができる。
非イオン性共重合体としては、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体等が挙げられ、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体を用いることが好ましい。
非イオン性共重合体は、二種以上の非イオン性モノマーを共重合することによって得られる共重合体であるが、三種以上の非イオン性モノマーを共重合することによって得られる共重合体を用いることが好ましい。非イオン性共重合体を構成する構成単位は、媒質に対して異なる相溶性を有する。このため、非イオン性共重合体を構成する構成単位の種類が多い程、非イオン性共重合体とリン酸基を有する化合物の相溶性、非イオン性共重合体を含有する液体におけるリン酸基を有する化合物の分散安定性を向上させることができる。
本発明において、非イオン性共重合体は、グラフト共重合体であることが好ましい。これにより、非イオン性共重合体を含有する液体におけるリン酸基を有する化合物の分散安定性をさらに向上させることができる。
このようなグラフト共重合体としては、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、クロロフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン等のモノマーをグラフト重合することにより得られるグラフト共重合体等が挙げられる。
本発明において、グラフト共重合体は、化学構造式
−CFCH−、
−CFCFCl−及び
−CHCH(CHOCOOR)−
で示される構成単位を有することが好ましい。ここで、Rは、化学構造式
−CHCH−及び
−CFCH
で示される構成単位の少なくとも一方を有する側鎖である。このとき、フッ化ビニリデン由来の構成単位は、50〜95%であることが好ましく、90〜95%が特に好ましい。また、主鎖の長さと側鎖の長さが同等程度であることが好ましい。
このような非イオン性共重合体は、リン酸基を有する化合物に対する相溶性又は分散性が良好であるため、非イオン性共重合体及びリン酸基を有する化合物を含有する液体から形成される樹脂材料は、非イオン性共重合体とリン酸基を有する化合物がより均一な分布を有し、樹脂材料の全体に亘って、より均一な機械的強度及びイオン伝導度を有し、不純物イオンを補足する効果も均一で大きいものとなる。
本発明において、非イオン性共重合体とリン酸基を有する化合物を混合する際には、非イオン性共重合体を溶媒に溶解した状態又は溶融した状態で、リン酸基を有する化合物を添加し、攪拌混合することが好ましい。これにより、イオン伝導性を有する液体を調製することができる。
攪拌混合する際には、各種の攪拌、分散、混合方法を用いて微細化及び混合することができる。混合方法としては、回転刃により固形分の微細化及び混合を行うホモジナイザー、回転する3本のロールが有するギャップにより粒子の微細化及び混合を行う三本ロールミル、ビーズを混合し攪拌することにより粒子の微細化及び混合を行うサンドミル、超音波振動により粒子を微細化及び混合する超音波分散等の分散方法を用いることができる。
イオン伝導性を有する液体中に拡散層を形成する多孔質体又は触媒層を形成する触媒担持体を添加した後、混合し、回収、乾燥することにより、リン酸基を有する化合物が複合化された拡散層又は触媒層を得ることができる。
また、イオン伝導性を有する液体を塗布することにより、電解質膜を形成することができる。
本発明において、イオン伝導性を有する液体は、以下の方法で調製することが好ましい。
まず、非イオン性共重合体を含有する液体(溶液又は溶融物)に、少なくとも、リン酸基を有するモノマーを含有するモノマーを添加し、攪拌、混合する。次に、得られた混合物を攪拌しながら、熱、光等の外部エネルギーを与える。なお、非イオン性共重合体を含有する液体及びモノマーの混合物には、重合開始剤を添加してもよい。次に、重合開始剤又は自己重合性によって、モノマーを重合させて、イオン伝導性を有する液体を得ることができる。
このようなイオン伝導性を有する液体の製造方法においては、非イオン性共重合体及びリン酸基を有する化合物を直接混合せずに、非イオン性共重合体を含有する液体に、モノマーを添加するため、非イオン性共重合体及びモノマーを、より短時間で混合することができる。非イオン性共重合体及びリン酸基を有する化合物を直接混合する場合には、両方の樹脂の分子鎖による立体障害が大きく、分子鎖の絡み合いが起こりにくいため、両方の樹脂を混合するための時間が長くなる。これに対して、上記の方法では、分子鎖による立体障害が小さいモノマーを用いるため、非イオン性共重合体との混合は、より短時間で達成される。
また、非イオン性共重合体の近傍でモノマーが重合するため、リン酸基を有する化合物及び非イオン性共重合体の相溶性又は分散性が良好なイオン伝導性を有する液体を得ることができる。
さらに、非イオン性共重合体及びリン酸基を有する化合物を直接混合する場合には、非イオン性共重合体及びリン酸基を有する化合物の相溶性及び分散性が、イオン伝導性を有する液体の全体に亘って又は局所的に不均一になりやすく、イオン伝導性を有する液体から形成される電解質膜の機械的強度又はイオン伝導性が、電解質膜の全体に亘って又は局所的に不均一になることがある。具体的には、電解質膜におけるリン酸基を有する化合物の割合が相対的に高い領域では、イオン伝導性や不純物イオンの補足能力は十分であるが、機械的強度が不十分となる傾向にあり、電解質膜における非イオン性共重合体の割合が相対的に高い領域では、機械的強度が十分であるが、イオン伝導性や不純物イオンの補足能力が不十分となる傾向にある。このような場合には、電解質膜における相対的に低い機械的強度を備えた領域の破壊が進行し、機能を維持できなくなることがある。これに対して、上記の方法によって得られるイオン伝導性を有する液体においては、非イオン性共重合体及びリン酸基を有する化合物の相溶性又は分散性が良好である。このため、イオン伝導性を有する液体から形成される電解質膜は、非イオン性共重合体及びリン酸基を有する化合物がより均一な分布を有し、電解質膜の全体に亘って、より均一な機械的強度、イオン伝導度、不純物イオンの補足能力を有することができる。
本発明において、触媒層及び拡散層は、以下のようにして形成することが好ましい。非イオン性共重合体の溶液又は溶融物に対して、リン酸基を有するモノマーを含有するモノマー及び触媒が担持されている触媒担持体又は拡散層を形成する多孔質体を添加し、攪拌混合する。この混合物を攪拌しながら、熱、光等の外部エネルギーを与え、モノマーを重合することにより、リン酸基を有する化合物が複合化された触媒層又は拡散層を得ることができる。
触媒担持体又は多孔質体及び非イオン性共重合体の近傍でモノマーが重合するため、リン酸基を有する化合物が複合化された触媒層又は拡散層は、良好な分散状態を保つことができる。このため、このようにして触媒層又は拡散層の諸特性は、より均質で良好とすることができる。
本発明で用いられる触媒担持体や多孔質体は、電子伝導性を有する材料であることが好ましい。具体的には、天然黒鉛や黒鉛系炭素体を用いることができる。また、石炭、ピッチ、合成高分子又は天然高分子を800〜1300℃の還元雰囲気下で焼成することにより得られる導電性炭素体、ピッチ、合成高分子又は天然高分子を2000℃以上の還元雰囲気下で焼成することにより得られる導電性炭素体等の合成炭素体も用いることができる。さらに、これらは、単独又は二種以上混合して用いてもよい。これらの触媒担持体や多孔質体に触媒を複合することにより、触媒反応を行うことができ、触媒反応で発生した電子やイオンを伝播することができる。
触媒の複合方法としては、従来公知の方法を用いることができる。後述するが、メタノールの酸化には、白金及びルテニウム又はイリジウムからなる触媒を用いることが好ましく、エタノールの酸化には、ルテニウム、イリジウム、タングステン及びスズからなる群より選択される二種以上の金属及び白金からなる触媒を用いることが好ましい。これらの触媒が好適な理由は、メタノール、エタノールの複雑な反応素過程の進行促進にそれらの媒体が寄与しているためである。
本発明の燃料電池を適用することができるデバイスの一例として、プロトン伝導型固体高分子電解質を使用した燃料電池を例にとり、その発電概念を説明する。図1に示すように、基本的構成要素として、中心に電解質膜11(図の場合はプロトン伝導体)が存在し、その両側にアノード12及びカソード13が配置された構成を有している。プロトン伝導型の電解質が使用される場合はアノード12側にプロトン源となる水素、アルコール等の燃料が供給され、アノード12内の触媒作用により、燃料からプロトンが発生する。この時、同時に発生する電子は、外部回路に流れ出る。発生したプロトンは、電解質膜11中を伝搬してカソード13に達する。カソード13では、カソード13に供給される空気、酸素等の酸化剤と、アノード12で発生したプロトンと電子が反応し、水が生成する。以上が発電の概念で、燃料として、水素を用いる場合の反応式は、以下のようになる。
アノード反応;H→2H+2e
カソード反応;2H+1/2O+2e→H
全反応;H+1/2O→H
このような燃料電池においては、アノード拡散層/アノード触媒層/電解質膜/カソード触媒層/カソード拡散層の積層構造が実際に発電する部分となる。
アノード拡散層及びカソード拡散層へは、それぞれ燃料及び酸化剤が供給される。本発明で用いられるリン酸基を有する化合物が複合化された拡散層は、この部分に適用することができる。
アノード触媒層とカソード触媒層は、電子伝導及びイオン伝導の両方が可能であると共に、触媒反応が可能な材料で構成されている。本発明で用いられるリン酸基を有する化合物が複合化された触媒層は、この部分に適用することができる。
本発明の燃料電池は、触媒の種類により適性があるが、燃料は、特に限定されない。しかしながら、燃料は、通常、容器等の有限な空間に収められているため、体積エネルギー密度及び重量エネルギー密度に優れたものを用いることが好ましい。特に、体積エネルギー密度に優れた燃料を用いることが好ましい。気体燃料は、体積エネルギー密度に劣るため、好ましくなく、液体燃料や固体燃料を用いることが好ましい。これは、例えば、1分子の水素、メタノール及びエタノールの酸化反応により取り出せる電子数は、それぞれ2個、6個及び12個であることから、各々の分子1molから取り出せるクーロン量は、それぞれ理論値として、96500×2C、96500×6C及び96500×12Cとなる。各々の密度や分子量を考慮し、各々の分子1cm当たりのクーロン量に換算すると、水素、メタノール及びエタノールの体積エネルギー密度は、それぞれ約9C/cm、約14400C/cm及び15200C/cmとなる。常圧の気体としての水素は、体積エネルギー密度が著しく低くなる。以下の反応式に示すように、メタノール及びエタノールの1分子の酸化反応には、水分子がそれぞれ1分子及び3分子必要であるが、これを加味しても液体燃料が優れることは明らかである。
CHOH+HO→6H+6e+CO
OH+3HO→12H+12e+2CO
なお、高圧状態の水素又は液体水素を用いることもできるが、容器を堅牢にする必要が生じ、容器込みのエネルギー密度を考慮すると、常温常圧で液体又は固体の燃料が優れている。具体的には、水素吸蔵合金に蓄えた水素、ガソリン、炭化水素、アルコール等の固体燃料又は液体燃料を用いることができるが、本体燃料電池の小型化が可能な点、体積エネルギー密度に優れる点より、アルコールを含有する燃料を使用することが好ましい。アルコールを含有する燃料を使用することにより、駆動時間を向上させた小型の燃料電池を形成することができる。アルコールは、炭素数が4以下のアルコールであることが好ましく、安全性が高く、生合成が可能である点(環境面)からエタノールが特に好ましい。このような形態の燃料電池は、体積エネルギー密度及び重量エネルギー密度に優れることから、比較的小型の電子機器に使用する場合に特に好ましいものである。
また、本発明の燃料電池は、液化天然ガス(LNG)、メタンガス等の炭化水素系燃料、メタノール等の液体燃料を改質して水素を得て燃料電池の燃料とする、いわゆる改質燃料型の燃料電池にも適用することができる。この場合には、原燃料の改質によって得られる水素ガス燃料中に微量存在する一酸化炭素や、その他の微量な不純物により、燃料電池の機能を損なう問題(触媒被毒)がある。触媒の一酸化炭素被毒の問題は、従来から検討されており、これを低減するための触媒として、白金−ルテニウム合金触媒がある。
しかしながら、溶液中のメタノール、エタノールのアノード酸化における触媒化学反応の阻害要因は、一酸化炭素被毒では説明できないことも多い。これは、メタノールやエタノールが、水素や一酸化炭素とは異なり、多数の素反応を経て酸化されるためである。本実施形態によれば、メタノールの酸化には、白金及びルテニウム又はイリジウムからなる触媒を用いることが好ましく、エタノールの酸化には、ルテニウム、イリジウム、タングステン及びスズからなる群より選択される二種以上の金属及び白金からなる触媒を用いることが好ましい。これらの触媒が好適な理由は、メタノール、エタノールの複雑な反応素過程の進行促進に寄与しているためである。また、エタノールは、生物由来の原料より生合成が可能な点から炭酸ガス負荷を低減できる燃料として、好ましく使用することができる。
図2〜5に基づいて、本発明の電子機器及び電源の実施形態を説明する。なお、本実施形態の電子機器の一例として、携帯可能なパーソナルコンピュータ等の情報処理装置について説明する。
図2は、パーソナルコンピュータの一例を概略的に示す図であり、図3は、情報処理装置の一例を概略的に示すブロック図であり、図4は、電源の一例を概略的に示す図であり、図5は、そのブロック図である。
図3に示すように、情報処理装置は、各種演算を行って各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)31、BIOS(バイオス)等を記憶しているROM(Read Only Memory)32及びCPU31の作業エリアとなるRAM(Random Access Memory)33がバス34により接続されて構成されている。バス34には、大容量記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)35、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置36、キーボード、マウス等の入力装置37、CD、DVD等の記憶媒体38からデータを読み取る光ディスク装置等のデータ読取装置39及び電力を供給する電源21等が各種のコントローラ(図示せず)等を介して接続されている。
記憶媒体38には、各種のプログラムが記憶されている。これらのプログラムは、データ読取装置39で読み取られ、HDD35にインストールされる。なお、記憶媒体38としては、CD、DVD等の光ディスク、光磁気ディスク、フレキシブルディスク等の各種方式のメディアを用いることができる。データ読取装置39も記憶媒体38の方式に応じて、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、FDD等が用いられる。また、各種のプログラムは、記憶媒体38から読み取るのではなく、ネットワーク(図示せず)からダウンロードしてHDD35にインストールされるものであってもよい。
図5に示すように、電源は、燃料電池41、液体燃料を収容する液体燃料カートリッジ42、液体燃料カートリッジ42に接続された混合器43、液体燃料カートリッジ42と混合器43との間に設けられたバルブ44、燃料を燃料電池41に供給するための液体燃料ポンプ45、燃料濃度を検知する濃度センサー46、発電後の液体燃料を気体と液体とに分離する気液分離器47、温度センサー48と冷却素子49を有する熱交換器50、空気を燃料電池41に供給するための空気ポンプ51、温度センサー52と冷却素子53を有する水分凝縮器54、水分凝縮器54からの水分を収容する水タンク55、水タンク55と混合器43との間に設けられたバルブ56、これらの各部を制御するための制御回路57、燃料電池の正負極が接続されたDCDCコンバータ58等から構成されている。なお、液体燃料等が通過する各部は、チューブ等の流路により接続されている。
このような電源では、混合器43を通過した液体燃料は、液体燃料ポンプ45を経て濃度センサー46に導かれる。濃度センサー46により検知された液体燃料の濃度が所定の濃度より低い場合には、制御回路57は、液体燃料カートリッジ42のバルブ44を開ける。液体燃料は、燃料電池41に導かれる。発電後の液体燃料は、気液分離器47により気体成分(炭酸ガス)と液体成分に分けられ、液体成分は、熱交換器50に導かれる。温度センサー48により検知された液体成分の温度が所定の温度より低い場合には、制御回路57は、冷却素子49により液体成分を冷却せず、液体成分の温度が所定の温度より高い場合には、制御回路57は、冷却素子49により液体成分を冷却する。熱交換器50を通過した液体成分は、再び混合器43に戻される。このような流れが燃料ラインとして機能する。
空気ポンプ51からの空気は、燃料電池41に導かれる。燃料電池41を通過した気液混合ガスは水分凝縮器54に導かれる。温度センサー52により検知された気液混合ガスの温度が所定の温度より低い場合には、制御回路57は、冷却素子53により気液混合ガスを冷却せず、気液混合ガスの温度が所定の温度より高い場合には、制御回路57は、冷却素子53により気液混合ガスを冷却する。なお、排ガスは、電源の外部に排出される。ここで、排ガスを排出するための排出口(図示せず)は、情報処理装置における電源の装着位置により異なるが、情報処理装置の外部に面した位置に設けることが好ましい。水分凝縮器54により凝縮された水分は、水タンク55を介して混合器43に戻される。このような流れが酸化剤ライン(空気ライン)として機能する
このようにして、燃料(空気も含む)が燃料電池41に供給されることで、燃料電池41は、発電し、所定の電力(起電力)をDCDCコンバータ58に付与する。なお、本実施形態においては、蓄電素子を用いていないが、これに限定されるものではなく、例えば、蓄電素子を電源の内部や外部に設けてもよい。
なお、図5では、矢印は、燃料等の流れを示す。
非イオン性共重合体として、フッ素樹脂1、フッ素樹脂2及びフッ素樹脂3を用意した。
フッ素樹脂1は、フッ化ビニリデン由来の構成単位を93〜95%、クロロフルオロエチレン由来の構成単位を約3〜4%、アルキルプロピレンカーボネート由来の構成単位を約2〜3%有するグラフト共重合体であり、側鎖は、フッ化ビニリデン由来の構成単位からなる。フッ素樹脂1の組成は、XPSにより得られる各元素の存在比から算出した。なお、XPSは、AXIS ULTRA(島津製作所社製)を用いて測定し、F、O、C及びClの存在比は、それぞれ47.08、1.71、50.49及び0.72であった。
フッ素樹脂2は、フッ化ビニリデン由来の構成単位を40%、ヘキサフルオロプロピレン由来の構成単位を11%、テトラフルオロエチレン由来の構成単位を49%有する直鎖状共重合体である。フッ素樹脂2の組成は、ブルッカーDRX−500を用いて、HNMR及び19FNMRを測定することにより求めた。フッ素樹脂2に内部標準物質として、8.045重量%の1,1,2,2−テトラブロモエタンを混合して、HNMRを測定し、ピークの積分強度比から、Hの含有率は、28重量%であることが判った。さらに、19FNMRを用いて、CFとCFの積分強度比を求めたところ、CF:CF=3.858:34.234であった。
フッ素樹脂3は、ポリフッ化ビニリデンである。
(樹脂材料の製造例1)
ジメチルホルムアミドに、3.75gのフッ素樹脂1及びアシッドホスホオキシエチルメタクリレート3.75gを加え、均一な溶液を得た後、アゾビスイソブチロニトリルを、アシッドホスホオキシエチルメタクリレートに対して、2重量%加えた。溶液を攪拌しながら、75℃で24時間及び85℃で1時間保持した後、徐冷し、樹脂材料1を含有する液体を得た。なお、得られた液体は、乳白色であり、均一であった。樹脂材料1を含有する液体を離形性プラスチック上に塗布し、真空下で加熱することにより、溶媒を除去した。得られた樹脂材料1を、加熱したメタノール中で充分に洗浄した後、沸騰水中で加熱し、イオン交換水中に保存した。なお、得られた樹脂材料1は、均質であった。
樹脂材料1を直径3mmの金型で打ち抜き、インピーダンスアナライザーを用いて、樹脂材料1のインピーダンスを測定した。得られたインピーダンスの実部及び虚部の測定値について、コールコールプロットを行い、低周波部から高周波部の直線の外挿と実数軸との交点を抵抗値とした。イオン伝導度は、1.0×10−2S/cmであった。
(樹脂材料の製造例2)
フッ素樹脂1及びアシッドホスホオキシエチルメタクリレートの添加量をそれぞれ4.73g及び2.78gとした以外は、樹脂材料の製造例1と同様に樹脂材料2を作製した。樹脂材料2を含有する液体は、乳白色であり、均一であった。また、得られた樹脂材料2も均質であり、イオン伝導度は、2.9×10−3S/cmであった。
(樹脂材料の製造例3)
フッ素樹脂1及びアシッドホスホオキシエチルメタクリレートの添加量をそれぞれ5.63g及び1.88gとした以外は、樹脂材料の製造例1と同様に樹脂材料3を作製した。樹脂材料3を含有する液体は、乳白色であり、均一であった。また、得られた樹脂材料3も均質であり、イオン伝導度は、2.1×10−3S/cmであった。
(樹脂材料の製造例4)
フッ素樹脂1及びアシッドホスホオキシエチルメタクリレートの添加量をそれぞれ6.45g及び1.05gとした以外は、樹脂材料の製造例1と同様に樹脂材料4を製造した。樹脂材料4を含有する液体は、乳白色であり、均一であった。また、得られた樹脂材料4も均質であり、イオン伝導度は、6.2×10−4S/cmであった。
(樹脂材料の製造例5)
フッ素樹脂1及びアシッドホスホオキシエチルメタクリレートの添加量をそれぞれ1.83g及び5.63gとした以外は、樹脂材料の製造例1と同様に樹脂材料5を製造した。樹脂材料5を含有する液体は、乳白色であり、均一であった。また、得られた樹脂材料5は、表面の一部に直径1mm程度の盛り上がりが見られた。イオン伝導度は、5.8×10−2S/cmであった。
(樹脂材料の製造例6)
ジメチルホルムアミドに、5.62gのフッ素樹脂1を加え、溶解させた。この溶液に1.88gのポリ(アシッドホスホオキシエチルメタクリレート)を加え、回転刃式のホモジナイザーを用いて、10000rpmで一次分散を行った。次に、3本ロールミルを用いて、5回処理を行うことにより、樹脂材料6を含有する液体は均一になった。得られた樹脂材料6を含有する液体を離形性プラスチック上に塗布し、真空下で加熱することにより、溶媒を除去した。得られた樹脂材料6を沸騰水中で加熱し、イオン交換水中に保存した。なお、得られた樹脂材料6は、均質であった。前述と同様に、イオン伝導度を評価したところ、1.5×10−3S/cmであった。
(樹脂材料の比較製造例1)
ジメチルホルムアミドに、アシッドホスホオキシエチルメタクリレート2.78gを加え、均一な溶液を得た後、アゾビスイソブチロニトリルを、アシッドホスホオキシエチルメタクリレートに対して、2重量%加えた。溶液を攪拌しながら、75℃に加熱すると、ゲル化が起こった。樹脂材料の製造例2の結果との比較から、フッ素樹脂1には、会合を抑制する効果があることがわかる。
(樹脂材料の比較製造例2)
ジメチルホルムアミドに、4.73gのフッ素樹脂3及びアシッドホスホオキシエチルメタクリレート2.78gを加え、均一な溶液を得た後、アゾビスイソブチロニトリルをアシッドホスホオキシエチルメタクリレートに対して、2重量%加えた。溶液を攪拌しながら、75℃で24時間及び85℃で1時間保持した後、徐冷し、樹脂材料を含有する液体を得た。樹脂材料が析出したため、均一にはならなかった。樹脂材料の製造例2の結果との比較から、フッ素樹脂1には、分散安定性を改善する効果があることがわかる。
(樹脂材料の比較製造例3)
ポリ(アシッドホスホオキシエチルメタクリレート)の粉末を200kg/cmで加圧することにより、直径約10mmの円盤状に成型した。これをイオン交換水に投入すると、円盤は膨潤し、崩壊した。このことから、フッ素樹脂1には、成形性を改善する効果があることがわかる。
(樹脂材料の製造例7)
アシッドホスホオキシエチルメタクリレートの代わりに化学構造式
CH=C(CH)COO(CHCHO)PO(OH)
(n=4〜5)で示されるモノマーを使用した以外は、樹脂材料の製造例2と同様に樹脂材料7を作製した。得られた樹脂材料7は、均質であったが、イオン伝導度は、1.7×10−3S/cmであった。
(樹脂材料の製造例8)
アシッドホスホオキシエチルメタクリレートの代わりにアシッドホスホオキシクロロプロピルメタクリレートを使用した以外は、樹脂材料の製造例1と同様に樹脂材料8を作製した。樹脂材料8を含有する液体は、薄い乳白色であり、均一であった。また、得られた樹脂材料8も均質であり、イオン伝導度は、8.2×10−3S/cmであった。
(樹脂材料の製造例9)
アシッドホスホオキシエチルメタクリレートの代わりにアシッドホスホオキシクロロプロピルメタクリレートを使用した以外は、樹脂材料の製造例2と同様に樹脂材料9を作製した。樹脂材料9を含有する液体は、薄い乳白色であり、均一であった。また、得られた樹脂材料9も均質であり、イオン伝導度は、3.4×10−3S/cmであった。
(樹脂材料の製造例10)
アシッドホスホオキシエチルメタクリレートの代わりにアシッドホスホオキシクロロプロピルメタクリレートを使用した以外は、樹脂材料の製造例3と同様に樹脂材料10を作製した。樹脂材料10を含有する液体は、薄い乳白色であり、均一であった。また、得られた樹脂材料10も均質であり、イオン伝導度は2.3×10−3S/cmであった。
(樹脂材料の製造例11)
アシッドホスホオキシエチルメタクリレートの代わりにアシッドホスホオキシクロロプロピルメタクリレートを使用した以外は、樹脂材料の製造例4と同様に樹脂材料11を作製した。樹脂材料11を含有する液体は、薄い乳白色であり、均一であった。また、得られた樹脂材料11も均質であり、イオン伝導度は5.4×10−4S/cmであった。
(樹脂材料の製造例12)
アシッドホスホオキシエチルメタクリレートの代わりにアシッドホスホオキシクロロプロピルメタクリレートを使用した以外は、樹脂材料の製造例5と同様に樹脂材料12を作製した。樹脂材料12を含有する液体は、乳白色であり、均一であった。また、得られた樹脂材料12は、表面の一部に直径1mm程度の盛り上がりが見られた。イオン伝導度は、1.6×10−2S/cmであった。
(樹脂材料の製造例13)
アシッドホスホオキシエチルメタクリレートの代わりにアシッドホスホオキシクロロプロピルメタクリレートを使用した以外は、樹脂材料の製造例6と同様に樹脂材料13を作製した。得られた樹脂材料13は、均質であった。イオン伝導度は、1.5×10−3S/cmであった。
(樹脂材料の比較製造例4)
ポリ(アシッドホスホオキシクロロプロピルメタクリレート)粉末を300kg/cmで加圧することにより、直径約10mmの円盤状に成形した。これをイオン交換水に投入すると、円盤は膨潤し、崩壊した。このことから、フッ素樹脂1には成形性を改善する効果があることがわかる。
(樹脂材料の製造例14)
フッ素樹脂1の代わりにフッ素樹脂2、ジメチルホルムアミドの代わりにメチルエチルケトンを使用した以外は、樹脂材料の製造例8と同様に樹脂材料14を作製した。樹脂材料14を含有する液体は、乳黄白色であり、均一であった。イオン伝導度は、0.011S/cmであった。
(実施例1)
ドクターブレードを用いて、樹脂材料1を含有する液体を離型性のプラスチックシートに塗布、乾燥した後、メタノールで洗浄して膜厚が約180μmの電解質膜(8cm×8cm)を得た。
蒸留水10gに、白金触媒を50重量%担持したカーボン1g及び5重量%のNafion(商標)液7.4gを添加した後、分散処理を行い、カソード触媒層塗布液を得た。カソード触媒層塗布液を電解質膜の片面に、白金の塗布量が1mg/cmとなるようにスプレー塗布した。なお、塗布面積は、5cm×5cmとした。
蒸留水10gに、白金−ルテニウム触媒(元素比1:1)を40重量%担持したカーボン1g及び5重量%のNafion(商標)液7.4gを添加した後、分散処理を行い、アノード触媒層塗布液を得た。電解質膜の白金触媒を塗布した面とは反対側の面に、アノード触媒層塗布液を白金の塗布量が1mg/cmとなるようにスプレー塗布した。なお、塗布面積は、5cm×5cmとした。
得られた電解質膜を、110℃で加熱処理した後、図6に示す燃料電池を作製した。電解質膜61は、アノード触媒層62及びカソード触媒層63で挟持されている。また、燃料電池は、カーボンペーパーからなる拡散層64(厚さ200μm、53mm×53mm)、樹脂含浸高密度人造黒鉛からなる液体燃料供給部65及び酸化剤供給部66(厚さ10mm、80mm×80mm、流路形状:サーペンタイン、流路外寸50mm×50mm)、銅に金メッキを施した集電板67、絶縁板68(厚さ500μm、80mm×80mm)、エンドプレート69(SUS304、厚さ12mm、120mm×120mm)、テフロン(登録商標)製のシール部材70(厚さ200μm、外寸80mm×80mm、内径54mm×54mm)を有する。
なお、エンドプレート69は、ボルト71及び支持棒72を用いて、1辺に対して3個所(全体で12箇所)固定した。液体燃料供給口73、液体燃料排出口74、酸化剤供給口75及び酸化剤排出口76は、エンドプレート69の側面に設けられている。絶縁板68、液体燃料供給部65及び酸化剤供給部66は、液体燃料及び酸化剤を導くための穴を設けると共に、集電板67面には、Oリング(図示せず)を設けて、漏れを防止した。
1重量%のメタノール水溶液(液体燃料)の流量を3ml/分、空気(酸化剤)の流量を50ml/分として、燃料電池に供給したところ、開放電圧は、0.59Vであった。
(実施例2)
樹脂材料1の代わりに樹脂材料8を使用した以外は、実施例1と同様に燃料電池を作製した。
1重量%のメタノール水溶液の流量を3ml/分、空気の流量を50ml/分として、燃料電池に供給したところ、開放電圧は、0.6Vであった。
(実施例3)
ドクターブレードを用いて、樹脂材料14を含有する液体を離型性のプラスチックシートに塗布、乾燥した後、メタノールで洗浄して膜厚約250μm(8cm×8cm)の電解質膜を得た。
得られた電解質膜を使用した以外は、実施例1と同様に燃料電池を作製した。
1重量%のメタノール水溶液の流量を3ml/分、空気の流量を50ml/分として、燃料電池に供給したところ、開放電圧は、0.61Vであった。
(実施例4)
ドクターブレードを用いて、樹脂材料1を含有する液体を離型性のプラスチックシートに塗布、乾燥した後、メタノールで洗浄して膜厚が約250μm(8cm×8cm)の電解質膜を得た。
ジメチルホルムアミド10gに、白金触媒を50重量%担持したカーボン1g及び樹脂材料1を含有する液体をジメチルホルムアミドで3.6倍に希釈分散した液2.7gを添加し、分散処理を行い、カソード触媒層塗布液を得た。
ジメチルホルムアミド10gに、白金−ルテニウム触媒(元素比1:1)を40重量%担持したカーボン1g及び樹脂材料1を含有する液体をジメチルホルムアミドで3.6倍に希釈分散した液2.7gを添加し、分散処理を行い、アノード触媒層塗布液を得た。
樹脂材料1を含有する液体をジメチルホルムアミドで3.6倍に希釈分散した液中に、カーボンペーパー(厚さ200μm、53mm×53mm)を浸漬し、真空脱泡を行った。次に、カーボンペーパーを取り出し、洗浄後、乾燥させることにより、拡散層を得た。
得られた電解質膜、カソード触媒層塗布液、アノード触媒層塗布液及び拡散層を使用した以外は、実施例1と同様に燃料電池を作製した。
1重量%のメタノール水溶液の流量を3ml/分、空気の流量を50ml/分として、燃料電池に供給したところ、開放電圧は、0.63Vであった。
(実施例5)
ドクターブレードを用いて、樹脂材料1を含有する液体を離型性のプラスチックシートに塗布、乾燥した後、メタノールで洗浄して膜厚が約250μm(8cm×8cm)の電解質膜を得た。
ジメチルホルムアミド10.5gに、フッ素樹脂1を1.5g加え、溶解させた。これにアシッドホスホオキシエチルメタクリレート1.5gを加え、均一な溶液とした後、アゾビスイソブチロニトリルを加えた。さらに、白金触媒を50重量%担持したカーボン2.2gを加え、混合した。攪拌しながら、75℃で24時間及び85℃で1時間保持した後、徐冷し、カソード触媒層塗布液を得た。
ジメチルホルムアミド10.5gに、フッ素樹脂1を1.5g加え、溶解させた。これにアシッドホスホオキシエチルメタクリレート1.5gを加え、均一な溶液とした後、アゾビスイソブチロニトリルを加えた。さらに、白金−ルテニウム触媒(元素比1:1)を40重量%担持したカーボン2.2gを加え、混合した。攪拌しながら、75℃で24時間及び85℃で1時間保持した後、徐冷し、アノード触媒層塗布液を得た。
ジメチルホルムアミド280gにフッ素樹脂1を7.5g加え、溶解させた。これにアシッドホスホオキシエチルメタクリレート7.5gを加え、均一な溶液とした後、アゾビスイソブチロニトリルを加えた。さらに、カーボンペーパー(厚さ200μm、53mm×53mm)を浸漬し、真空脱泡を行った。攪拌しながら、75℃で24時間及び85℃で1時間保持した後、徐冷した。次に、カーボンペーパーを取り出し、洗浄後、乾燥させることにより、拡散層を得た。
得られた電解質膜、カソード触媒層塗布液、アノード触媒層塗布液及び拡散層を使用した以外は、実施例1と同様に燃料電池を作製した。
1重量%のメタノール水溶液の流量を3ml/分、空気の流量を50ml/分として、燃料電池に供給したところ、開放電圧は、0.65Vであった。
(実施例6)
実施例1の燃料電池に、過湿した水素を流量50ml/分、過湿した酸素を流量100ml/分として、燃料電池に供給したところ、開放電圧は、0.72Vであった。開回路で170時間放置したところ、開放電圧は、0.69Vであった。
(実施例7)
実施例5の燃料電池に、過湿した水素を流量50ml/分、過湿した酸素を流量100ml/分として、燃料電池に供給したところ、開放電圧は、0.74Vであった。開回路で170時間放置したところ、開放電圧は、0.74Vであった。
(樹脂材料の耐酸化性)
樹脂材料1を、硫酸第二鉄を1ppm含有する3重量%過酸化水素水に浸漬し、加熱した。2時間後に重量を測定したところ、浸漬前の重量の82%であった。
樹脂材料4を、硫酸第二鉄を1ppm含有する3重量%過酸化水素水に浸漬し、加熱した。2時間後に重量を測定したところ、浸漬前の重量の64%であった。
燃料電池の発電概念を示す図である。 パーソナルコンピュータの一例を概略的に示す図である。 情報処理装置の一例を概略的に示すブロック図である。 電源の一例を概略的に示す図である。 電源の一例を概略的に示すブロック図である。 実施例の燃料電池を示す図である。
符号の説明
11 電解質膜
12 アノード
13 カソード
14 セパレータ
21 電源
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 バス
35 HDD
36 表示装置
37 入力装置
38 記録媒体
39 データ読取装置
41 燃料電池
42 液体燃料カートリッジ
43 混合器
44、56 バルブ
45 液体燃料ポンプ
46 濃度センサー
47 気液分離器
48、52 温度センサー
49、53 冷却素子
50 熱交換器
51 空気ポンプ
54 水分凝縮器
55 水タンク
57 制御回路
58 DCDCコンバーター
59 端子
61 電解質膜
62 アノード触媒層
63 カソード触媒層
64 拡散層
65 液体燃料供給部
66 酸化剤供給部
67 集電板
68 絶縁板
69 エンドプレート
70 シール部材
71 ボルト
72 支持棒
73 液体燃料供給口
74 液体燃料排出口
75 酸化剤供給口
76 酸化剤排出口

Claims (12)

  1. 電解質膜上に触媒層及び拡散層が順次積層されている積層構造を少なくとも有する燃料電池において、
    該電解質膜、該触媒層及び該拡散層の少なくとも一つは、リン酸基を有する化合物を含有することを特徴とする燃料電池。
  2. 前記リン酸基を有する化合物は、一般式
    Figure 2006313710
    で示される化合物を重合することにより得られる重合体であり、
    は、水素原子又はメチル基であり、
    は、水素原子、メチル基又はクロロメチル基であり、
    nは、1以上6以下であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記リン酸基を有する化合物は、一般式
    Figure 2006313710
    で示される化合物及び一般式
    Figure 2006313710
    で示される化合物の少なくとも一方を重合することにより得られる重合体であり、
    及びRは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記電解質膜、触媒層及び拡散層の少なくとも一つは、非イオン性共重合体をさらに含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の燃料電池。
  5. 前記非イオン性共重合体は、グラフト共重合体であることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池。
  6. 前記グラフト共重合体は、化学構造式
    −CFCH−、
    −CFCFCl−及び
    −CHCH(CHOCOOR)−
    で示される構成単位を有し、
    は、化学構造式
    −CHCH−及び
    −CFCH
    で示される構成単位の少なくとも一方を有する側鎖であることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池。
  7. アルコールを含有する燃料を用いて発電することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の燃料電池。
  8. 前記アルコールは、エタノールであることを特徴とする請求項7に記載の燃料電池。
  9. 少なくとも、多孔質体及び非イオン性共重合体を含有する液体中でリン酸基を有する化合物を重合することにより拡散層を形成する工程を有することを特徴とする燃料電池の製造方法。
  10. 少なくとも、触媒が担持されている触媒担持体及び非イオン性共重合体を含有する液体中でリン酸基を有する化合物を重合することにより触媒層を形成する工程を有することを特徴とする燃料電池の製造方法。
  11. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の燃料電池を有することを特徴とする電源。
  12. 請求項11に記載の電源を有することを特徴とする電子機器。
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