JP4825410B2 - イオン伝導性液体の製造方法、イオン伝導性液体、イオン伝導体の製造方法、及びイオン伝導体 - Google Patents
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Description
本発明の第二の目的は、イオン伝導性液体を提供することである。
本発明の第三の目的は、イオン伝導体の製造方法を提供することである。
本発明の第四の目的は、イオン伝導体を提供することである。
本発明の第二の態様は、本発明の第一の態様であるイオン伝導性液体の製造方法によって製造されることを特徴とする、イオン伝導性液体である。
本発明の第三の態様は、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むイオン伝導体の製造方法であって、本発明の第二の態様であるイオン伝導性液体を用いてイオン伝導体を製造することを特徴とする、イオン伝導体の製造方法である。
本発明の第四の態様は、本発明の第三の態様であるイオン伝導体の製造方法によって製造されることを特徴とする、イオン伝導体である。
本発明の第二の態様によれば、イオン伝導性液体を提供することが可能になる。
本発明の第三の態様によれば、イオン伝導体の製造方法を提供することが可能になる。
本発明の第四の態様によれば、イオン伝導体を提供することが可能になる。
アノードにおける反応;H2→2H++2e−
カソードにおける反応;2H++(1/2)O2+2e−→H2O
全反応;H2+(1/2)O2→H2O
の反応が起こる。
メタノール;CH3OH+H2O→6H++6e−+CO2
エタノール;C2H5OH+3H2O→12H++12e−+2CO2
のように、酸化反応に対して、それぞれ、1分子及び3分子水分子を必要とするが、液体燃料は、気体燃料よりも優れていることは明らかである。
{フッ素樹脂}
フッ素樹脂として、以下の三種類のフッ素樹脂1、フッ素樹脂2、及びフッ素樹脂3を用いた。
フッ素樹脂2:40%フッ化ビニリデン単位、11%フッ化イソプロピレン単位、49%四フッ化エチレン単位を有するフッ素樹脂
フッ素樹脂3:100%フッ化ビニリデン単位からなるフッ素樹脂
{実施例1}
10.5gのジメチルホルムアミドに1.5gのフッ素樹脂1を加えて溶解させた。この溶液に0.88gのアシッドホスホオキシ(クロロプロピル)メタクリレートを加え、均一な溶液を得た後、アゾビスイソブチロニトリルを加えた。溶液を攪拌すると同時に、溶液を80度で24時間及び85度で1時間保持し、徐冷し、電解質液を得た。製造直後の電解質液は、乳白色であり、均一であった。得られた電解質液を離形性プラスチック上に塗布した。電解質液を真空下で加熱することにより、電解質液から溶剤を除去した。得られた電解質膜を、加熱したメタノール中で数回充分に洗浄した後、沸騰水中で電解質膜を加熱し、イオン交換水中に保存した。
アシッドホスホオキシ(クロロプロピル)メタクリレートの重量が0.5gである以外は、実施例1と同様にして、電解質液を製造した。製造の直後の電解質液は、乳白色であり、均一であった。
アシッドホスホオキシ(クロロプロピル)メタクリレートの重量が0.24gである以外は、実施例1と同様にして、電解質液を製造した。製造直後の電解質液は、乳白色であり、均一であった。
アシッドホスホオキシ(クロロプロピル)メタクリレートの代わりに、アシッドホスホオキシエチルメタクリレートを使用する以外は、実施例1と同様にして、電解質液を製造した。製造直後の電解質液は、乳白色であり、均一であった。
アシッドホスホオキシエチルメタクリレートの重量が0.5gである以外は、実施例1と同様にして、電解質液を製造した。製造直後の電解質液は、乳白色であり、均一であった。
アシッドホスホオキシエチルメタクリレートの重量が0.24gである以外は、実施例1と同様にいて、電解質液を製造した。製造直後の電解質液は、乳白色であり、均一であった。
アシッドホスホオキシ(クロロプロピル)メタクリレートの代わりに、アシッドホスホオキシ(ポリオキシエチレングリコール)メタクリレートを使用する以外は、実施例1と同様にして、電解質液を製造した。製造直後の電解質液は、乳白色であり、均一であった。
アシッドホスホオキシ(ポリオキシエチレングリコール)メタクリレートの重量が0.5gである以外は、実施例7と同様にして、電解質液を製造した。製造直後の電解質液は、乳白色であり、均一であった。
アシッドホスホオキシ(ポリオキシエチレングリコール)メタクリレートの重量が0.24gである以外は、実施例7と同様にして、電解質液を製造した。製造直後の電解質液は、乳白色であり、均一であった。
10.5gのメチルエチルケントンに1.5gのフッ素樹脂2を加えて溶解させた。この溶液に0.88gのアシッドホスホオキシ(クロロプロピル)メタクリレートを加え、均一な溶液を得た後、アゾビスイソブチロニトリルを加えた。溶液を攪拌すると同時に、溶液を75度で24時間保持し、徐冷し電解質液を得た。製造直後の電解質液は、乳黄白色であり、均一であった。得られた電解質液を離形性プラスチック上に塗布した。電解質液を真空下で加熱することにより、電解質液から溶剤を除去した。得られた電解質膜を、加熱したメタノール中で数回充分に洗浄した後、沸騰水中で電解質膜を加熱し、イオン交換水中に保存した。
アシッドホスホオキシ(クロロプロピル)メタクリレートの重量が0.5gである以外は、実施例9と同様にして、電解質液を製造した。製造直後の電解質液は、乳黄白色であり、均一であった。
10.5gのジメチルホルムアミドに1.5gのフッ素樹脂3を加えて溶解させた。この溶液に0.88gのアシッドホスホオキシエチルメタクリレートを加え、均一な溶液を得た後、アゾビスイソブチロニトリルを加えた。溶液を攪拌すると同時に、溶液を80度で24時間及び85度で1時間保持し、徐冷し、電解質液を得た。製造直後の電解質液には、凝集したと考えられる白色固形物が沈降していた。電解質液を離形性プラスチック上に塗布した。電解質液を真空下で加熱することにより、電解質液から溶剤を除去した。得られた電解質膜を、加熱したメタノール中で数回充分に洗浄した後、沸騰水中で電解質膜を加熱し、イオン交換水中に保存した。
10.5gのジメチルホルムアミドに0.88gのアシッドホスホオキシエチルメタクリレートを加え、均一な溶液を得た後、アゾビスイソブチロニトリルを加えた。溶液を攪拌すると同時に、溶液を80度で4時間保持したところ、重合溶液がゲル化し攪拌が停止した。ゲル化した物質はジメチルホルムアミドの追加や加熱処理によって溶解することが無く、電解質膜を形成することができなかった。
実施例1〜10及び比較例1で得られた電解質膜について、それぞれ、サンプル径3mmの電解質膜のインピーダンスを、インピーダンスアナライザーを用いて測定した。インピーダンスアナライザーによって得られた電解質膜のインピーダンスの実部及び虚部の測定値について、コールコールプロットを行った。なお、コールコールプロットにおける電解質膜のインピーダンスの実部及び虚部は、それぞれの電解質膜の厚さで規格化した。図9は、実施例7、8及び8aで得られた電解質膜についてのコールコールプロットを示す図である。図9の横軸及び縦軸は、それぞれ、実施例7、8及び8aで得られた電解質膜についての電解質膜の厚さで規格化されたインピーダンスの実部及び虚部を示す。このような電解質膜の厚さで規格化したインピーダンスの実部及び虚部についてのコールコールプロットにおいて、直線部分の外挿値(直線部分及び横軸の交点における電解質膜の厚さで規格化されたインピーダンスの実部の値)を電解質膜のインピーダンスとした。求めた電解質膜のインピーダンスから電解質膜のイオン伝導度を、
電解質膜のイオン伝導度=(膜のインピーダンス)−1×(電解質膜の厚さ)−2
によって、算出した。
ポリアクリル酸及びフッ素樹脂3を溶媒中に混合し、得られた溶液を、離形性を有する樹脂上に塗布した後、電界を印加すると同時に、溶液を乾燥させた。得られた電解質膜Aの厚さは、50μmであった。電解質膜Aの両面にPt担持触媒及び拡散電極を配置し、セパレータを装着して、電池Aを作製した。電池Aの開放電圧は、0.70Vであった。
実施例1の溶液に、アクリル酸モノマー及び有機過酸化物2,5−ジメチル−2,5−ジブチルパーオキシヘキシン−3を添加し溶解させて、溶液を得た。得られた溶液を、離形性を有する樹脂上に塗布し、電界を印加した。溶液の溶媒が乾燥する前に溶液を加熱し、ポリアクリル酸を架橋した。得られた電解質膜Bの厚さは、50μmであった。電解質膜Bを実施例1と同様にセルに装着して、電池Bを得た。電池Bの開放電圧は、0.71Vであった。
実施例1の溶液を、離形性を有する樹脂上に塗布し、電界を印加した。溶液の溶媒が乾燥する前に、溶液に放射線を照射し、フッ素樹脂1を架橋した。得られた電解質膜Cの厚さは、50μmであった。電解質膜Cを実施例1と同様に、電解質膜Cの両面にPt担持カーボン及び拡散電極を配置し、セパレータを装着して電池Cを作製した。電池Cの開放電圧は、0.73Vであった。
(1)製造した電解質膜の膨潤特性を評価するために、各々の電解質膜を25℃のメタノール中に2時間含浸させた。そのときの電解質膜の面積における増加率を比較した。製造した電解質膜の面積の増加率は、(電解質膜A)>(電解質膜B)>(電解質膜C)の順に大きかった。すなわち、電解質膜のメタノールに対する膨潤の程度は、架橋された電解質膜について小さく、さらに成膜性樹脂を架橋した電解質膜の膨潤の程度がより低く、電解質膜の強度が維持されることが確認された。
炭化水素を含有する電解質膜として、ポリアクリル酸及びフッ素樹脂3を溶媒中に混合し、得られた溶液を、離形性を有する樹脂上に塗布し、電界を印加すると同時に、溶液を乾燥させた。得られた電解質膜Dの厚さは、50μmであり、電解質膜Dの両面にPt担持触媒及び拡散電極を配置し、セパレータを装着して、電池Dを製造した。
炭化水素を含有する電解質膜として、実施例1の溶液を、離形性を有する樹脂上に塗布し、電界を印加すると同時に、溶液を乾燥させた。得られた電解質膜の表面にパーフルオロスルホン酸(Nafion、Dupont社製)の溶液を塗布し、パーフルオロスルホン酸の溶液を乾燥させ、加熱処理を施して、抗酸化還元層を形成した。得られた複合電解質膜Eの厚さは、80μmであった。複合電解質膜Eの両面にPt担持触媒及び拡散電極を配置し、セパレータを装着して、電池Eを製造した。
炭化水素を含有する電解質膜として、実施例5の溶液を、離形性を有する樹脂上に塗布し、電界を印加すると同時に、溶液を乾燥させた。得られた電解質膜の厚さは、50μmであった。得られた電解質膜の表面にフッ素樹脂1及びパーフルオロスルホン酸(Nafion、Dupont社製)の混合液を塗布して、混合液を乾燥させ、抗酸化還元層を形成した。得られた複合電解質膜Fの厚さは、80μmであった。実施例13と同様に、複合電解質膜Fの両面にPt担持カーボン及び拡散電極を配置し、セパレータを装着して、電池Fを製造した。
炭化水素を含有する電解質膜として実施例3の電解質膜を用いた。電解質膜の厚さは、50μmであり、電解質膜の表面にフッ素樹脂1及びパーフルオロスルホン酸(Nafion、Dupont社製)の混合液を塗布し、電界を印加すると同時に、混合液を乾燥させ、抗酸化還元層を形成した。得られた複合電解質膜Gの厚さは、70μmであった。実施例13と同様に、複合電解質膜Gの両面にPt担持カーボン及び拡散電極を配置し、セパレータを装着して、電池Gを製造した。
(1)製造した電池の初期特性として、各電池のアノードに燃料としてメタノールを供給すると共にカソードに空気(酸素)を供給して、各電池の電流電圧特性(I−V特性)を評価するために、各電池の電気特性(80mA/cm2における電池電圧)を比較した。製造した電池の初期特性(80mA/cm2における電池電圧)は、電池D(電解質膜D)>電池E(複合電解質膜E)>電池G(複合電解質膜G)>電池F(複合電解質膜F)の順に良好であった。
[付記]
(イオン伝導性液体の製造方法、イオン伝導性液体、イオン伝導体の製造方法、イオン伝導体、電池、電源、及び電子機器)
本発明の実施形態は、イオン伝導性液体の製造方法、イオン伝導性液体、イオン伝導体の製造方法、イオン伝導体、電池、電源、及び電子機器に関する。
本発明の実施形態は、製造することがより容易である、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むより均一なイオン伝導性液体の製造方法並びに該イオン伝導性液体の製造方法によって製造されるイオン伝導性液体を提供することを目的とする。
また、本発明の実施形態は、製造することがより容易である、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むより均一なイオン伝導体の製造方法並びに該イオン伝導体の製造方法によって製造されるイオン伝導体を提供することを目的とする。
さらに、本発明の実施形態は、製造することがより容易である、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むより均一なイオン伝導体の製造方法によって製造されるイオン伝導体を含む電池、該電池を用いる電源、並びに該電源を有する電子機器を提供することを目的とする。
実施形態(1)に記載の発明は、非イオン伝導性共重合樹脂の液体中にイオン伝導性樹脂を含むイオン伝導性液体の製造方法であって、非イオン伝導性共重合樹脂の液体中で、イオン解離基を有する重合可能な化合物を含むモノマーを重合させてイオン伝導性樹脂を形成することを特徴とする、イオン伝導性液体の製造方法である。
実施形態(1)に記載の発明によれば、製造することがより容易である、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むより均一なイオン伝導性液体の製造方法を提供することができる。
実施形態(2)に記載の発明は、実施形態(1)に記載のイオン伝導性液体の製造方法において、前記モノマーは、イオン解離基を有さない重合可能な化合物をさらに含むことを特徴とする、イオン伝導性液体の製造方法である。
実施形態(2)に記載の発明によれば、非イオン伝導性共重合樹脂の液体におけるイオン伝導性樹脂の分散安定性を向上させることができる。
実施形態(3)に記載の発明は、実施形態(1)又は(2)に記載のイオン伝導性液体の製造方法において、前記非イオン伝導性共重合樹脂は、グラフト重合体であることを特徴とする、イオン伝導性液体の製造方法である。
実施形態(3)に記載の発明によれば、非イオン伝導性共重合樹脂の液体におけるイオン伝導性樹脂の分散安定性をさらに向上させることができる。
実施形態(4)に記載の発明は、実施形態(3)に記載のイオン伝導性液体の製造方法において、前記イオン解離基を有する重合可能な化合物の前記イオン解離基は、リン酸基を含むことを特徴とする、イオン伝導性液体の製造方法である。
実施形態(4)に記載の発明によれば、イオン伝導性液体のイオン伝導度を向上させることができる。
実施形態(5)に記載の発明は、イオン伝導性液体において、実施形態(1)乃至(4)のいずれか一つに記載のイオン伝導性液体の製造方法によって製造されることを特徴とする、イオン伝導性液体である。
実施形態(5)に記載の発明によれば、製造することがより容易である、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むより均一なイオン伝導性液体の製造方法によって製造されるイオン伝導性液体を提供することができる。
実施形態(6)に記載の発明は、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むイオン伝導体の製造方法であって、実施形態(5)に記載のイオン伝導性液体を用いてイオン伝導体を製造することを特徴とする、イオン伝導体の製造方法である。
実施形態(6)に記載の発明によれば、製造することがより容易である、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むより均一なイオン伝導体の製造方法を提供することができる。
実施形態(7)に記載の発明は、実施形態(6)に記載のイオン伝導体の製造方法において、前記イオン伝導性液体に電界を印加する段階を含むことを特徴とする、イオン伝導体の製造方法である。
実施形態(7)に記載の発明によれば、イオン伝導体のイオン伝導度を向上させることができる。
実施形態(8)に記載の発明は、実施形態(6)又は(7)に記載のイオン伝導体の製造方法において、前記非イオン伝導性共重合樹脂及び前記イオン伝導性樹脂の少なくとも一方を架橋する段階を含むことを特徴とする、イオン伝導体の製造方法である。
実施形態(8)に記載の発明によれば、イオン伝導体の熱的安定性及び機械的強度を向上させることができる。
実施形態(9)に記載の発明は、実施形態(7)に記載のイオン伝導体の製造方法において、前記イオン伝導性液体に電界を印加する段階並びに前記非イオン伝導性共重合樹脂及び前記イオン伝導性樹脂の少なくとも一方を架橋する段階を含み、前記非イオン伝導性共重合樹脂及び前記イオン伝導性樹脂の少なくとも一方を架橋する段階は、前記イオン伝導性液体に電界を印加する段階の後に行われることを特徴とする、イオン伝導体の製造方法である。
実施形態(9)に記載の発明によれば、イオン伝導体のイオン伝導度、熱的安定性、及び機械的強度を向上させることができる。
実施形態(10)に記載の発明は、実施形態(8)又は(9)に記載のイオン伝導体の製造方法において、前記非イオン伝導性共重合樹脂及び前記イオン伝導性樹脂の少なくとも一方を架橋する段階は、前記イオン伝導性樹脂を架橋する段階であることを特徴とする、イオン伝導体の製造方法である。
実施形態(10)に記載の発明によれば、イオン伝導体の膨潤及びイオン伝導体からのイオン伝導性樹脂の溶出を低減することができる。
実施形態(11)に記載の発明は、実施形態(8)又は(9)に記載のイオン伝導体の製造方法において、前記非イオン伝導性共重合樹脂及び前記イオン伝導性樹脂の少なくとも一方を架橋する段階は、前記非イオン伝導性共重合樹脂を架橋する段階であることを特徴とする、イオン伝導体の製造方法である。
実施形態(11)に記載の発明によれば、イオン伝導体のイオン伝導度を低下させることなく、イオン伝導体の熱的安定性及び機械的強度を向上させることができる。
実施形態(12)に記載の発明は、イオン伝導体において、実施形態(7)乃至(11に記載のイオン伝導体の製造方法によって製造されることを特徴とする、イオン伝導体である。
実施形態(12)に記載の発明によれば、製造することがより容易である、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むより均一なイオン伝導体の製造方法によって製造されるイオン伝導体を提供することができる。
実施形態(13)に記載の発明は、実施形態(12)に記載のイオン伝導体において、表面の酸化及び還元を低減する抗酸化還元層を有することを特徴とする、イオン伝導体である。
実施形態(13)に記載の発明によれば、イオン伝導体の表面の酸化及び還元を低減することができる。
実施形態(14)に記載の発明は、実施形態(13)に記載のイオン伝導体において、前記抗酸化還元層は、当該イオン伝導体よりも高いフッ素の含有率を備えたイオン伝導性樹脂を含むことを特徴とする、イオン伝導体である。
実施形態(14)に記載の発明によれば、イオン伝導体のイオン伝導度を低下させることなく、イオン伝導体の表面の酸化及び還元を低減することができる。
実施形態(15)に記載の発明は、実施形態(13)又は(14)に記載のイオン伝導体において、前記抗酸化還元層は、前記非イオン伝導性共重合樹脂を含むことを特徴とする、イオン伝導体である。
実施形態(15)に記載の発明によれば、イオン伝導体の表面における抗酸化還元層の接合を向上させることができる。
実施形態(16)に記載の発明は、電池において、実施形態(12)乃至(15)のいずれか一つに記載のイオン伝導体を含むことを特徴とする、電池である。
実施形態(16)に記載の発明によれば、製造することがより容易である、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むより均一なイオン伝導体の製造方法によって製造されるイオン伝導体を含む電池を提供することができる。
実施形態(17)に記載の発明は、実施形態(16)に記載の電池において、アルコールを用いることを特徴とする、電池である。
実施形態(17)に記載の発明によれば、より高いエネルギー密度を備えた液体を用いる電池を提供することができる。
実施形態(18)に記載の発明は、実施形態(17)に記載の電池において、前記アルコールは、エタノールであることを特徴とする、電池である。
実施形態(18)に記載の発明によれば、より高い環境保全性及び安全性を備えた電池を提供することができる。
実施形態(19)に記載の発明は、電源において、実施形態(17)又は(18)に記載の電池を用いることを特徴とする、電源である。
実施形態(19)に記載の発明によれば、製造することがより容易である、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むより均一なイオン伝導体の製造方法によって製造されるイオン伝導体を含む電池を用いる電源を提供することができる。
実施形態(20)に記載の発明は、電子機器において、実施形態(19)に記載の電源を有することを特徴とする、電子機器である。
実施形態(20)に記載の発明によれば、製造することがより容易である、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むより均一なイオン伝導体の製造方法によって製造されるイオン伝導体を含む電池を用いる電源を有する電子機器を提供することができる。
本発明の実施形態によれば、製造することがより容易である、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むより均一なイオン伝導性液体の製造方法並びに該イオン伝導性液体の製造方法によって製造されるイオン伝導性液体を提供することができる。
また、本発明の実施形態によれば、製造することがより容易である、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むより均一なイオン伝導体の製造方法並びに該イオン伝導体の製造方法によって製造されるイオン伝導体を提供することができる。
さらに、本発明の実施形態によれば、製造することがより容易である、非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むより均一なイオン伝導体の製造方法によって製造されるイオン伝導体を含む電池、該電池を用いる電源、並びに該電源を有する電子機器を提供することができる。
11 イオン伝導性樹脂
12 非イオン伝導性共重合樹脂
13 モノマー
20 抗酸化還元層
22 触媒
32 アノード
34 カソード
36 外部回路
38 セパレータ
50 情報処理装置
51 電源システム
55 バス
59 記憶媒体
73、85 バルブ
88 端子
Claims (15)
- 非イオン伝導性共重合樹脂の液体中にイオン伝導性樹脂を含むイオン伝導性液体の製造方法であって、
非イオン伝導性共重合樹脂の液体中で、イオン解離基を有する重合可能な化合物を含むモノマーを重合させてイオン伝導性樹脂を形成することを特徴とする、イオン伝導性液体の製造方法。 - 請求項1に記載のイオン伝導性液体の製造方法において、
前記モノマーは、イオン解離基を有さない重合可能な化合物をさらに含むことを特徴とする、イオン伝導性液体の製造方法。 - 請求項1又は2に記載のイオン伝導性液体の製造方法において、
前記非イオン伝導性共重合樹脂は、グラフト重合体であることを特徴とする、イオン伝導性液体の製造方法。 - 請求項3に記載のイオン伝導性液体の製造方法において、
前記イオン解離基を有する重合可能な化合物の前記イオン解離基は、リン酸基を含むことを特徴とする、イオン伝導性液体の製造方法。 - 請求項1から4までのいずれか一項に記載のイオン伝導性液体の製造方法によって製造されることを特徴とする、イオン伝導性液体。
- 非イオン伝導性共重合樹脂及びイオン伝導性樹脂を含むイオン伝導体の製造方法であって、
請求項5に記載のイオン伝導性液体を用いてイオン伝導体を製造することを特徴とする、イオン伝導体の製造方法。 - 請求項6に記載のイオン伝導体の製造方法において、
前記イオン伝導性液体に電界を印加する段階を含むことを特徴とする、イオン伝導体の製造方法。 - 請求項6又は7に記載のイオン伝導体の製造方法において、
前記非イオン伝導性共重合樹脂及び前記イオン伝導性樹脂の少なくとも一方を架橋する段階を含むことを特徴とする、イオン伝導体の製造方法。 - 請求項7に記載のイオン伝導体の製造方法において、
前記イオン伝導性液体に電界を印加する段階並びに前記非イオン伝導性共重合樹脂及び前記イオン伝導性樹脂の少なくとも一方を架橋する段階を含み、
前記非イオン伝導性共重合樹脂及び前記イオン伝導性樹脂の少なくとも一方を架橋する段階は、前記イオン伝導性液体に電界を印加する段階の後に行われることを特徴とする、イオン伝導体の製造方法。 - 請求項8又は9に記載のイオン伝導体の製造方法において、
前記非イオン伝導性共重合樹脂及び前記イオン伝導性樹脂の少なくとも一方を架橋する段階は、前記イオン伝導性樹脂を架橋する段階であることを特徴とする、イオン伝導体の製造方法。 - 請求項8又は9に記載のイオン伝導体の製造方法において、
前記非イオン伝導性共重合樹脂及び前記イオン伝導性樹脂の少なくとも一方を架橋する段階は、前記非イオン伝導性共重合樹脂を架橋する段階であることを特徴とする、イオン伝導体の製造方法。 - 請求項6から11までのいずれか一項に記載のイオン伝導体の製造方法によって製造されることを特徴とする、イオン伝導体。
- 請求項12に記載のイオン伝導体において、
表面の酸化及び還元を低減する抗酸化還元層を有することを特徴とする、イオン伝導体。 - 請求項13に記載のイオン伝導体において、
前記抗酸化還元層は、当該イオン伝導体よりも高いフッ素の含有率を備えたイオン伝導性樹脂を含むことを特徴とする、イオン伝導体。 - 請求項13又は14に記載のイオン伝導体において、
前記抗酸化還元層は、前記非イオン伝導性共重合樹脂を含むことを特徴とする、イオン伝導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004290684A JP4825410B2 (ja) | 2004-10-01 | 2004-10-01 | イオン伝導性液体の製造方法、イオン伝導性液体、イオン伝導体の製造方法、及びイオン伝導体 |
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