JP2006312617A - チアゾール化合物の製造方法 - Google Patents

チアゾール化合物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安価なアンモニアを用いて、式(4)
Figure 2006312617

(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わす。)
で示される化合物の副生を抑え、より工業的に有利に式(3)
Figure 2006312617

(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるチアゾール化合物を製造する方法を提供すること。
【解決手段】式(1)
Figure 2006312617

(式中、Xは上記と同一の意味を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。)
で示される化合物とアンモニアとホルムアルデヒドとを反応させて、式(2)
Figure 2006312617

(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物を得、得られた式(2)で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物を加水分解処理することを特徴とする式(3)で示されるチアゾール化合物の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、チアゾール化合物の製造方法に関する。
2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールに代表される下記式(3)
Figure 2006312617
(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わす。)
で示されるチアゾール化合物は、医薬および農薬の中間体として有用な化合物である(例えば特許文献1参照。)。その製造方法としては、例えば(a)下記式(1)
Figure 2006312617
(式中、Xは上記と同一の意味を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。)
で示される化合物とヘキサメチレンテトラミンとを反応させ、次いで加水分解処理する方法(例えば特許文献2および3参照。)、(b)前記式(1)で示される化合物とフタルイミドカリウムとを反応させ、次いでヒドラジン分解する方法(例えば特許文献2参照。)、(c)前記式(1)で示される化合物とホルムアミドとを反応させ、次いで加水分解処理する方法(例えば特許文献4参照。)、(d)前記式(1)で示される化合物アンモニアとを反応させる方法(例えば特許文献2および5参照。)等が知られている。
前記(a)〜(c)の方法は、いずれも目的とする式(3)で示されるチアゾール化合物の収率が低く、いずれも工業的には必ずしも十分満足し得るものではなかった。また、前記(d)の方法は、より安価なアンモニアを用いている点では、(a)〜(c)の方法よりも有利ではあるものの、前記式(1)で示される化合物に対して、アンモニアを20モル倍以上用いても、下記式(4)
Figure 2006312617
(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示される化合物がかなりの量副生するため、目的とする式(3)で示されるチアゾール化合物の収率が低く、更なる改良が望まれていた。
特公平7−14916号公報 特開平4−234864号公報 特開平4−21674号公報 特開平5−286936号公報 特開2000−143648号公報
このような状況のもと、本発明者らは、安価なアンモニアを用いて、前記式(4)で示される化合物の副生を抑え、より工業的に有利に式(3)で示されるチアゾール化合物を製造する方法を開発すべく検討したところ、式(1)で示される化合物とアンモニアと安価で入手容易なホルムアルデヒドとを反応させることにより、新規な化合物である式(2)
Figure 2006312617
(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物を得、かかる式(2)で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物を加水分解処理することにより、式(4)で示される化合物の副生を抑え、目的とする式(3)で示されるチアゾール化合物を製造することができることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、式(1)
Figure 2006312617
(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。)
で示される化合物とアンモニアとホルムアルデヒドとを反応させて、式(2)
Figure 2006312617
(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物を得、得られた式(2)で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物を加水分解処理することを特徴とする式(3)
Figure 2006312617
(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるチアゾール化合物の製造方法等を提供するものである。
本発明によれば、医薬および農薬の中間体として有用なチアゾール化合物を、副生物の生成を抑制し、工業的により有利に製造することができる。
まず、式(1)
Figure 2006312617
(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。)
で示される化合物(以下、化合物(1)と略記する。)とアンモニアとホルムアルデヒドとを反応させて、式(2)
Figure 2006312617
(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物(以下、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)と略記する。)を得る工程について説明する。
化合物(1)の式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。ハロゲン原子としては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
かかる化合物(1)としては、例えば5−(クロロメチル)チアゾール、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール、2−クロロ−5−(ブロモメチル)チアゾール、2−ブロモ−5−(ブロモメチル)チアゾール、2−クロロ−5−(ヨードメチル)チアゾール、2−ブロモ−5−(ヨードメチル)チアゾール、2−ヨード−5−(ヨードメチル)チアゾール等が挙げられる。
かかる化合物(1)は、例えば特開平4−234864号公報等に記載された公知の方法に従い製造することができる。
化合物(1)は、フリー体であってもよいし、酸付加塩であってもよい。酸付加塩の酸としては、例えば塩化水素、臭化水素、硫酸、過塩素酸等の無機酸、例えば酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸が挙げられる。
アンモニアとしては、アンモニアガスを用いてもよいし、液体アンモニアを用いてもよい。また、アンモニア水を用いてもよいし、例えばメタノール等のアンモニアを溶解し得る有機溶媒に溶解させたアンモニアの有機溶媒溶液を用いてもよい。取扱いの容易さおよび収率面から、アンモニアの有機溶媒溶液を用いることが好ましい。
アンモニアの使用量は、化合物(1)に対して、通常1〜30モル倍、好ましくは2〜15モル倍、より好ましくは2〜10モル倍である。化合物(1)として、その酸付加塩を用いる場合には、かかる酸付加塩中の酸を考慮してアンモニアの使用量を決めればよい。
ホルムアルデヒドとしては、ホルムアルデヒドガスを用いてもよいが、取扱いの点から、パラホルムアルデヒドまたはホルマリンを用いることが好ましく、パラホルムアルデヒドを用いることがより好ましい。ホルムアルデヒドの使用量は、化合物(1)に対して、通常1〜10モル倍、好ましくは1〜8モル倍、より好ましくは1〜5モル倍である。また、化合物(1)に対するアンモニアの使用量を、ホルムアルデヒドのそれよりも多くすることが好ましい。
反応温度は、通常15〜100℃、好ましくは20〜90℃であり、通常常圧条件下もしくは0.5MPa(ゲージ圧)以下の加圧条件下で実施される。
反応は、無溶媒で行ってもよいが、反応に不活性な溶媒中で行うことが好ましい。かかる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えばヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルアセトアミド等の非プロトン性極性溶媒、水等の単独もしくは混合溶媒が挙げられ、アルコール系溶媒または水が好ましく、アルコール系溶媒がより好ましい。かかる溶媒の使用量は、化合物(1)に対して、通常1〜10重量倍である。
反応は、化合物(1)とアンモニアとホルムアルデヒドを混合、接触せしめることにより実施され、その混合順序は特に制限されない。例えば化合物(1)とアンモニアとホルムアルデヒドを混合し、所定温度で反応させてもよいし、化合物(1)とホルムアルデヒドを混合しておき、これにアンモニアを加えて反応させてもよい。また、アンモニアとホルムアルデヒドを混合しておき、これに化合物(1)を加えて反応させてもよい。また、ホルムアルデヒド中に、化合物(1)とアンモニアを同時並行的に加えて反応させてもよいし、アンモニア中に、化合物(1)とホルムアルデヒドを同時並行的に加えて反応させてもよい。
また、必要に応じて、例えばトリエチルベンジルアンモニウムクロリド、トリ−n−オクチルメチルアンモニウムクロリド、トリメチルデシルアンモニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムブロミド、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド等の四級アンモニウム塩や例えばクラウンエーテル等の相間移動触媒を共存させて反応を行ってもよい。
かかる反応により、一旦不安定な中間体である下記式(5)
Figure 2006312617
(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるメチレンイミン化合物が生成し、該式(5)で示されるメチレンイミン化合物が三量化して、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)が生成するものと思われる。
反応終了後、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を含む反応液が得られ、例えば該反応液を濃縮処理することにより、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を取り出すことができる。また、前記反応液をそのままもしくは一部濃縮処理した後、冷却することにより、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を結晶として取り出すこともできる。また、該反応液にそのままもしくは濃縮処理した後、水および疎水性有機溶媒を加え、抽出処理し、得られる有機層を濃縮処理することにより、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を取り出すこともできる。また、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を、例えば塩酸塩、硫酸塩等の酸付加塩として取り出すこともできる。
疎水性有機溶媒としては、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒等の単独もしくは混合溶媒が挙げられ、その使用量は特に制限されない。
なお、前記反応液からヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を取り出すことなく、反応液もしくはヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を含む有機層を後述の加水分解処理工程に用いてもよい。
かくして得られるヘキサヒドロトリアジン化合物(2)としては、例えば1,3,5−トリス{(チアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン、1,3,5−トリス{(2−ブロモチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン等が挙げられる。
続いて、得られたヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を加水分解処理して、式(3)
Figure 2006312617
(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるチアゾール化合物(以下、チアゾール化合物(3)と略記する。)を製造する工程について説明する。
本工程は、前工程で得られたヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を加水分解処理し、チアゾール化合物(3)へ変換する工程であり、通常ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)と酸の水溶液とを接触、混合することにより実施される。酸の水溶液としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、硝酸等の水溶液が挙げられ、塩酸または硫酸の水溶液が好ましい。かかる酸の水溶液の酸濃度は特に制限されない。また、酸の使用量は、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)に対して、通常1〜30モル倍、好ましくは3〜15モル倍である。
前述のとおり、前工程で生成したヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を前記反応液から取り出した後、加水分解処理を行ってもよいし、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を取り出すことなく、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を含む反応液もしくは有機層を加水分解処理してもよい。
加水分解処理温度は、通常10〜100℃、好ましくは25〜70℃である。
ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)の加水分解の進行に伴い、ホルムアルデヒドが副生するが、副生するホルムアルデヒドの除去を容易にするため、低級アルコール化合物の共存下に加水分解処理を行い、副生するホルムアルデヒドをアセタール化しながら、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)の加水分解処理を行うことが好ましい。低級アルコール化合物としては、例えばメタノール、エタノール等の炭素数1〜4の低級アルコール化合物が挙げられ、その使用量は、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)に対して、通常1.5モル倍以上、好ましくは2モル倍以上、より好ましくは2.5モル倍以上であり、その上限は特に制限されない。なお、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を含む反応液をそのまま用いた場合であって、該反応液中にかかる低級アルコール化合物が存在するときは、該反応液中に含まれる低級アルコール化合物の量を考慮して、その使用量を決めればよい。また、該反応液中にはホルムアルデヒドも残存している場合があり、かかる場合には、副生するホルムアルデヒドだけでなく、該反応液中に残存するホルムアルデヒドもアセタール化するに足る量の低級アルコール化合物を用いればよい。もちろん、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を加水分解処理した後に、ホルムアルデヒドをアセタール化してもよい。
加水分解処理終了後、例えば濃縮処理することにより、チアゾール化合物(3)もしくはその酸付加塩を取り出すことができる。また、濃縮処理した後、アルカリ水および疎水性有機溶媒を加えて、抽出処理し、得られる有機層を濃縮処理することにより、チアゾール化合物(3)を取り出すこともできる。アルカリ水としては、例えば水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ金属水酸化物水溶液等が挙げられる。その使用量は、抽出処理時の水層のpHが、通常8〜14の範囲、好ましくは10〜14の範囲となる量が用いられる。
さらに、前記抽出処理して得られる有機層と酸の水溶液とを混合した後、分液処理することにより、チアゾール化合物(3)の酸付加塩を含む水溶液を得、該水溶液をそのままもしくは一部濃縮処理することにより、チアゾール化合物(3)の酸付加塩を取り出すことができる。また、前記水溶液にチアゾール化合物(3)の酸付加塩を溶解しにくい貧溶媒を加え、チアゾール化合物(3)の酸付加塩の結晶を析出せしめることもできる。酸の水溶液としては、例えば塩酸、硫酸、酢酸、メタンスルホン酸等の酸の水溶液が挙げられ、その使用量は、抽出処理時の水層のpHが、通常2.5〜5.5の範囲、好ましくは3〜5の範囲となる量が用いられる。なお、得られたチアゾール化合物(3)の酸付加塩を含む水溶液が着色している場合には、例えば活性炭等の脱色剤を前記水溶液に加え、脱色処理してもよい。
かくして得られるチアゾール化合物(3)としては、例えば5−(アミノメチル)チアゾール、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール、2−ブロモ−5−(アミノメチル)チアゾール等が挙げられる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、分析には、高速液体クロマトグラフィ(LC)法を用い、収率および取得率は、いずれも2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準で算出した。
実施例1
ガラス製オートクレーブに、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:96.5重量%)95.3重量部、パラホルムアルデヒド(含量:95重量%)51.9重量部および12重量%アンモニア/メタノール溶液311重量部を仕込み、内温70℃で3時間攪拌、反応させた。反応中の内圧の最大値(ゲージ圧)は0.09MPaであった。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応液を四つ口フラスコ中へメタノール150重量部で洗い込みながら移した後、15分間窒素バブリングし、反応液中に残存するアンモニウムを追い出し、さらに減圧条件下で濃縮処理し、メタノール60重量部を留去した。得られた濃縮残液に、メタノール60重量部および35重量%塩酸188重量部を加え、内温約60℃で1.5時間還流させた。内温40℃以下に冷却した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液246重量部を得た。該濃縮残液に、水57.5重量部、メチルイソブチルケトン282重量部および27重量%水酸化ナトリウム水溶液367重量部を加え、pH13に調整した後、抽出処理し、有機層と水層を得た。水層をさらにメチルイソブチルケトンで三回抽出処理し、得られたメチルイソブチルケトン層を先に得た有機層に合一し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む溶液を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は91.2%、ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は2.8%であった。
得られた2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む溶液を14重量%水酸化ナトリウム水溶液33.6重量部で洗浄処理した後、水100重量部および35重量%塩酸55.7重量部を加え、pH3.3に調整した。その後、分液処理し、得られた水層230重量部を減圧条件下に濃縮処理し、濃縮残液194重量部を得た。該濃縮残液に、活性炭1重量部を加え、室温で1時間攪拌、保持した。活性炭を濾別後、濾別した活性炭を水約10重量部で洗浄し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩を含む水溶液204重量部を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩の含量は42.4重量%であり、取得率は85.2%であった。
実施例2
ガラス製オートクレーブに、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:95.7重量%)16.7重量部、パラホルムアルデヒド(含量:95重量%)9.04重量部およびメタノール16.7重量部を仕込んだ後、内温70℃に調整した。これに、14重量%アンモニア/メタノール溶液57.9重量部を1時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で3時間攪拌、反応させた。反応中の内圧の最大値(ゲージ圧)は0.15MPaであった。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応液を四つ口フラスコ中へメタノール50重量部で洗い込みながら移した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液42.7重量部を得た。該濃縮残液に、メタノール73.2重量部および35重量%塩酸32.8重量部を加え、内温約60℃で1.5時間還流させた。内温40℃以下に冷却した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液42.2重量部を得た。該濃縮残液に、メチルイソブチルケトン49重量部および27重量%水酸化ナトリウム水溶液69重量部を加え、pH13に調整した後、抽出処理し、有機層と水層を得た。水層をさらにメチルイソブチルケトンで三回抽出処理し、得られたメチルイソブチルケトン層を先に得た有機層に合一し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む溶液を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は87.1%、ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は1.2%であった。
実施例3
ガラス製オートクレーブに、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:95.6重量%)16.8重量部、パラホルムアルデヒド(含量:95重量%)9.05重量部および24重量%アンモニア/メタノール溶液135重量部を仕込み、内温70℃で3時間攪拌、反応させた。反応中の内圧の最大値(ゲージ圧)は0.37MPaであった。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応液を四つ口フラスコ中へメタノール20重量部で洗い込みながら移した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液40重量部を得た。該濃縮残液にメタノール73.2重量部および35重量%塩酸32.8重量部を加え、内温約60℃で1.5時間還流させた。内温40℃以下に冷却した後、減圧条件下で、濃縮処理し、濃縮残液41.7重量部を得た。該濃縮残液に、トルエン49重量部および30重量%水酸化ナトリウム水溶液51.8重量部を加え、pH13に調整した後、抽出処理し、有機層と水層を得た。水層をさらにトルエンで三回抽出処理し、得られたトルエン層を先に得た有機層に合一し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む溶液を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は93.3%、ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は2.6%であった。
得られた2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む溶液を、14重量%水酸化ナトリウム水溶液5.8重量部で洗浄処理した後、水17.5重量部および35重量%塩酸9重量部を加え、pH4.9に調整し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩を含む水溶液38.9重量部を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩の含量は、38.6重量%であり、取得率は85.1%であった。
実施例4
ガラス製オートクレーブに、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:96.5重量%)16.6重量部、パラホルムアルデヒド(含量:95重量%)9.04重量部および10.5重量%アンモニア/メタノール溶液54.1重量部を仕込み、内温70℃で3時間攪拌、反応させた。反応中の内圧の最大値(ゲージ圧)は0.08MPaであった。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応液を四つ口フラスコ中へメタノール60重量部で洗い込みながら移した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液40重量部を得た。該濃縮残液にメタノール73.2重量部および35重量%塩酸32.8重量部を加え、内温約60℃で1.5時間還流させた。内温40℃以下に冷却した後、減圧条件下で、濃縮処理し、濃縮残液42.8重量部を得た。該濃縮残液に、水11.4重量部、メチルイソブチルケトン49重量部および27重量%水酸化ナトリウム水溶液60.9重量部を加え、pH13に調整した後、抽出処理し、有機層と水層を得た。水層をさらにメチルイソブチルケトンで三回抽出処理し、得られたメチルイソブチルケトン層を先に得た有機層に合一し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む溶液を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は91.2%、ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は2.0%であった。
実施例5
ガラス製オートクレーブに、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:96.5重量%)29重量部、パラホルムアルデヒド(含量:95重量%)10.5重量部および9重量%アンモニア/メタノール溶液94.6重量部を仕込み、内温70℃で3時間攪拌、反応させた。反応中の内圧の最大値(ゲージ圧)は0.09MPaであった。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応液を四つ口フラスコ中へメタノール60重量部で洗い込みながら移した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液57.8重量部を得た。該濃縮残液にメタノール128重量部および35重量%塩酸57.4重量部を加え、内温約60℃で1.5時間還流させた。内温40℃以下に冷却した後、減圧条件下で、濃縮処理し、濃縮残液75.1重量部を得た。該濃縮残液に、水20重量部、メチルイソブチルケトン85.7重量部および27重量%水酸化ナトリウム水溶液113.5重量部を加え、pH13に調整した後、抽出処理し、有機層と水層を得た。水層をさらにメチルイソブチルケトンで三回抽出処理し、得られたメチルイソブチルケトン層を先に得た有機層に合一し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む溶液を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は86.2%、ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は4.3%であった。
実施例6
ガラス製オートクレーブに、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:95重量%)10.6重量部、パラホルムアルデヒド(含量:95重量%)2.3重量部および10重量%アンモニア/メタノール溶液30.5重量部を仕込み、内温70℃で3時間攪拌、反応させた。反応中の内圧の最大値(ゲージ圧)は0.10MPaであった。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応液を四つ口フラスコ中へメタノール30重量部で洗い込みながら移した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液27.1重量部を得た。該濃縮残液にメタノール45.8重量部および35重量%塩酸11.8重量部を加え、内温約60℃で1.5時間還流させた。内温40℃以下に冷却した後、減圧条件下で、濃縮処理し、濃縮残液35.8重量部を得た。該濃縮残液に、メチルイソブチルケトン30.6重量部および30重量%水酸化ナトリウム水溶液24.5重量部を加え、pH13に調整した後、抽出処理し、有機層と水層を得た。水層をさらにメチルイソブチルケトンで三回抽出処理し、得られたメチルイソブチルケトン層を先に得た有機層に合一し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む溶液を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は80.1%、ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は8.9%であった。
実施例7
ガラス製オートクレーブに、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:95.7重量%)16.7重量部、ホルマリン(含量:37重量%)23.2重量部および21重量%アンモニア/メタノール溶液30.9重量部を仕込み、内温70℃で3時間攪拌、反応させた。反応中の内圧の最大値(ゲージ圧)は0.05MPaであった。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応液を四つ口フラスコ中へメタノール60重量部で洗い込みながら移した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液50.9重量部を得た。該濃縮残液にメタノール73.2重量部および35重量%塩酸32.8重量部を加え、内温約60℃で1.5時間還流させた。内温40℃以下に冷却した後、減圧条件下で、濃縮処理し、濃縮残液52.5重量部を得た。該濃縮残液に、メチルイソブチルケトン49重量部および27重量%水酸化ナトリウム水溶液67.3重量部を加え、pH13に調整した後、抽出処理し、有機層と水層を得た。水層をさらにメチルイソブチルケトンで三回抽出処理し、得られたメチルイソブチルケトン層を先に得た有機層に合一し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む溶液を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は87.5%、ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は2.2%であった。
実施例8
ガラス製オートクレーブに、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:95.7重量%)29.3重量部、パラホルムアルデヒド(含量:95重量%)15.8重量部および13重量%アンモニア/メタノール溶液87.3重量部を仕込み、内温70℃で3時間攪拌、反応させた。反応中の内圧の最大値(ゲージ圧)は0.08MPaであった。反応終了後、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応液を、内温5℃まで冷却し、析出した固体を濾取した。濾取した固体を減圧条件下で乾燥させ、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン21.9重量部を得た。
MS(FD):モノアイソトピックピークにてm/z 480(Cl×3の同位体パターン)
1H−NMR(CDCl3,270MHz,δ/ppm)
3.50(brs,2H),3.82(s,2H),7.33(s,1H)
13C−NMR(CDCl3,68MHz,δ/ppm)
48.85,72.34,138.73,139.29,151.71
得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを、メタノール中、塩酸で加水分解処理することにより、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを得た。収率:65.9%。ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は0.5%であった。
実施例9
ステンレス製オートクレーブに、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:96.5重量%)15.5重量部、パラホルムアルデヒド(含量:92重量%)8.7重量部および24重量%アンモニア/メタノール溶液24.4重量部を仕込み、内温70℃で3時間攪拌、反応させた。反応中の内圧の最大値(ゲージ圧)は0.02MPaであった。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応液を別のフラスコ中へメタノール約15重量部で洗い込みながら移した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液45.2重量部を得た。該濃縮残液にメタノールを加え、溶液量を228重量部とした後、35重量%塩酸32.5重量部を加え、内温50℃で30分攪拌、保持した。その後、室温まで冷却した後、水を加え、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む水溶液260.2重量部を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は93.3%、ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は、2.0%であった。
比較例1
ステンレス製オートクレーブに、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:95.7重量%)15.7重量部および24重量%アンモニア/メタノール溶液25.4重量部を仕込み、内温70℃で3時間攪拌、反応させた。反応中の内圧の最大値(ゲージ圧)は0.28MPaであった。得られた反応液を別のフラスコ中へメタノール約15重量部で洗い込みながら移した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液26.1重量部を得た。該濃縮残液にメタノールを加え、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む溶液228重量部を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は41.4%、ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は、24.5%であった。
実施例10
ガラス製オートクレーブに、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:95.7重量%)29.3重量部、パラホルムアルデヒド(含量:95重量%)15.8重量部、20重量%アンモニア/メタノール溶液56.9重量部およびトルエン43.9重量部を仕込み、内温70℃で5時間攪拌、反応させた。反応中の内圧の最大値(ゲージ圧)は0.09MPaであった。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応液を四つ口フラスコ中にメタノール46重量部で洗い込みながら移した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液162.4重量部を得た。該濃縮残液に、メタノール23.6重量部および35重量%塩酸57.4重量部を加え、内温約60℃で1.5時間還流させた。内温40℃以下に冷却した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液74.3重量部を得た。該濃縮残液に、水20重量部、メチルイソブチルケトン85.7重量部および27重量%水酸化ナトリウム水溶液108.2重量部を加え、pH13に調整した後、抽出処理し、有機層と水層を得た。水層をさらにトルエンで三回抽出処理し、得られたトルエン層を先に得た有機層に合一し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む溶液を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は92.3%、ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は2.2%であった。なお、トルエンで抽出処理した後の水層中に、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールが収率換算で、2.5%で含まれていたことから、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの反応収率は94.8%となる。
実施例11
ガラス製オートクレーブに、パラホルムアルデヒド(含量:95重量%)15.8重量部および12重量%アンモニア/メタノール溶液94.6重量部を加えた。室温で、この混合液に、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:96.6重量%)29重量部を仕込み、内温40℃で3時間、次いで内温50℃で3時間、さらに内温70℃で1時間攪拌、反応させた。反応中の内圧の最大値(ゲージ圧)は0.09MPaであった。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応液を四つ口フラスコ中にメタノール60重量部で洗い込みながら移した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液87.9重量部を得た。該濃縮残液に水101重量部を加え、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液146.9重量部を得た。該濃縮残液にトルエン117重量部を加え、内温75℃で抽出処理し、トルエン層149重量部と水層を得た。該トルエン層をLC分析したところ、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンが収率91.8%で、2−クロロ−2−(アミノメチル)チアゾールが収率2.7%で、ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンが収率2.1%でそれぞれ含まれていた。
得られたトルエン層148.6重量部に、35重量%塩酸21.5重量部を攪拌しながら加えた後、静置し、油層と水層に分離した。油層に水1.2重量部を加えて抽出処理し、水層を先に得た水層に合一した。合一後の水層に、メタノール39.5重量部を加え、内温約60℃で1.5時間還流させた。内温40℃以下に冷却した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液38.9重量部を得た。該濃縮残液に、水20重量部、トルエン82.6重量部および27重量%水酸化ナトリウム水溶液35重量部を加え、pH13に調整した後、抽出処理し、有機層と水層を得た。水層をトルエンで3回抽出処理し、得られたトルエン層を先に得た有機層に合一し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む溶液を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は87.2%、ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は1.9%であった。

Claims (13)

  1. 式(1)
    Figure 2006312617
    (式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。)
    で示される化合物とアンモニアとホルムアルデヒドとを反応させて、式(2)
    Figure 2006312617
    (式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
    で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物を得、得られた式(2)で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物を加水分解処理することを特徴とする式(3)
    Figure 2006312617
    (式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
    で示されるチアゾール化合物の製造方法。
  2. ホルムアルデヒドが、パラホルムアルデヒドまたはホルマリンである請求項1に記載のチアゾール化合物の製造方法。
  3. ホルムアルデヒドの使用量が、式(1)で示される化合物に対して、1〜10モル倍である請求項1に記載のチアゾール化合物の製造方法。
  4. アンモニアの使用量が、式(1)で示される化合物に対して、2〜10モル倍である請求項1に記載のチアゾール化合物の製造方法。
  5. 式(2)で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物と酸の水溶液とを接触させて加水分解処理する請求項1に記載のチアゾール化合物の製造方法。
  6. 低級アルコール化合物の共存下に加水分解処理する請求項5に記載のチアゾール化合物の製造方法。
  7. 式(2)
    Figure 2006312617
    (式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わす。)
    で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物またはその酸付加塩。
  8. 式(1)
    Figure 2006312617
    (式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。)で示される化合物とアンモニアとホルムアルデヒドとを反応させることを特徴とする式(2)
    Figure 2006312617
    (式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
    で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物の製造方法。
  9. ホルムアルデヒドの使用量が、式(1)で示される化合物に対して、1〜10モル倍である請求項8に記載のヘキサヒドロトリアジン化合物の製造方法。
  10. アンモニアの使用量が、式(1)で示される化合物に対して、2〜10モル倍である請求項8に記載のヘキサヒドロトリアジン化合物の製造方法。
  11. 式(2)
    Figure 2006312617
    (式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わす。)
    で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物を加水分解処理することを特徴とする式(3)
    Figure 2006312617
    (式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
    で示されるチアゾール化合物の製造方法。
  12. 式(2)で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物と酸の水溶液とを接触させて加水分解処理する請求項11に記載のチアゾール化合物の製造方法。
  13. 低級アルコール化合物の共存下に加水分解処理する請求項12に記載のチアゾール化合物の製造方法。
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