JP2006311201A - バッファ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】
従来のバッファ回路においては、入出力端子に電源電圧よりも高い電圧が印加される場合の逆流電流を防止しながら、高速な入出力モードの切り替えを行うには、ディレイ回路を追加しタイミング調整をする必要があった。
【解決手段】
本発明にかかるバッファ回路は、入出力モードを切り替え可能なバッファ回路であって、前記バッファ回路が出力モードの場合に、第1のトランジスタP1の導通状態を制御するプリドライバ111と、バッファ回路が出力モードの場合に、プリドライバ111によって制御された導通状態に応じて所定の電圧を入出力端子に出力する第1のトランジスタP1と、バッファ回路が出力モードの場合は、第1の電源をプリドライバ111に供給し、入力モードの場合は、入出力端子への入力電圧に基づいて、プリドライバ111に第1の電源を供給あるいは遮断を行う電源回路114とを有するものである。
【選択図】図1

Description

本発明はバッファ回路に関し、特に端子外部から電源電圧よりも高い電圧が入力された場合であっても、端子内部に電流が流れ込まないバッファ回路に関する。
近年、半導体装置は多機能化が進んでおり、入出力信号の種類も非常に膨大になってきている。しかしながら、半導体装置の端子数はできるだけ少なくすることが求められている。そこで、1つの端子を入力モードと出力モードとの両方で使用することが行われている。また近年、消費電力を削減するために、半導体装置及び電子装置に実装される半導体装置をその機能に応じた複数の電源系、例えば、3.3Vの電源系と5.0Vの電源系とを用いてそれぞれの半導体装置を動作させて、1つの電子装置を動作させることが行われている。このような電子装置では、3.3V電源系の半導体装置に対して、5.0V電源系から信号が入力された場合、3.3V電源系の半導体装置の内部に電流が流れ込む問題がある。この問題を解決するために、電源電圧よりも高い電圧の入力があった場合であっても、端子内部に電流が流れ込まないようにするバッファ回路(トレラントバッファ回路)が用いられる。例えば、3.3V電源系で動作するバッファ回路は、出力モードの場合、接地電位から3.3Vまでの振幅を持つ信号を出力する。また、入力モードの場合は、端子をハイインピーダンスとして信号を受信する。3.3V系のバッファ回路が、5.0V電源系の半導体装置からの入力を受ける場合であっても、接地電位から5.0Vまでの振幅を持つ信号を端子内部に電流を流入させることなく受信する。このようなバッファ回路の一例が特許文献1に開示されている。
従来の一般的なバッファ回路1200を図12に示す。図12を参照して従来の一般的なバッファ回路1200について説明する。バッファ回路1200は、モードを指定するOEB信号がLowレベル(例えば、接地電位)の場合に出力モードとなり、Highレベル(例えば、電源電圧)の場合に入力モードとなる。
まず、出力モードの場合についてバッファ回路1200の動作を説明する。OEB信号がLowレベルである場合、入力されるDATA信号と同一論理の信号を出力段1201より出力する。
次に、入力モードの場合についてバッファ回路1200の動作を説明する。OEB信号がHighレベルである場合、DATA信号の状態に関わらず、OUTP信号をLowレベルとして、OUTN信号をHighレベルとする。これによって、出力段1101のPMOSトランジスタP1及びNMOSトランジスタN1は非導通状態となる。これによって、出力段1201のノード1はハイインピーダンス状態となり、入力バッファ回路1208が信号を受信する。
この入力モードの場合に、入力電圧として電源電圧VDDより電圧の高い外部電源電圧の振幅を持つ信号が入力される場合がある。この場合に、内部への電流の流入を防止するために、ゲートコントロール回路1206とトランスファゲート1204を有している。
ゲートコントロール回路1206は、外部電源電圧が入力された場合に、PMOSトランジスタP1のゲート電圧を外部電源電圧とすることで、PMOSトランジスタP1が導通状態となるのを防止する。
トランスファゲート1204は、外部電源電圧が入力された場合に、プリドライバ1202に外部電源電圧が印加されるのを防止する。これによって、プリドライバ1202が接続されている電源電圧VDDへの逆流電流を防止する。
しかしながら、従来のバッファ回路1200は、入出力モードを切り替える場合に、PMOSトランジスタP1を完全に非導通状態とするために、トランスファゲート1204の非導通状態への切り替えタイミングをディレイ回路によって遅らせなければならない。つまり、この遅延時間を作るためにディレイ回路を回路設計し、タイミング調整する複雑さがあった。
また、トランスファゲート1204はトランジスタの寄生抵抗値を小さくするために、トランジスタサイズを大きくしなければならず、半導体装置の面積が大きくなる問題があった。また、トランスファゲート1204のトランジスタの寄生抵抗値があるためにPMOSトランジスタP1での信号の立ち上がりがおそくなり、動作速度に制限がある問題があった。
特開2004−328443
従来のバッファ回路においては、入出力端子に電源電圧よりも高い電圧が印加される場合の逆流電流を防止しながら、高速な入出力モードの切り替えを行うには、ディレイ回路を追加しタイミング調整をする必要があった。
本発明にかかるバッファ回路は、入出力モードを切り替え可能なバッファ回路であって、前記バッファ回路が出力モードの場合に、第1のトランジスタの導通状態を制御するプリドライバと、前記バッファ回路が出力モードの場合に、前記プリドライバによって制御された導通状態に応じて所定の電圧を入出力端子に出力する第1のトランジスタと、前記バッファ回路が出力モードの場合は、第1の電源を前記プリドライバに供給し、入力モードの場合は、入出力端子への入力電圧に基づいて、前記プリドライバに当該第1の電源を供給あるいは遮断を行う電源回路とを有するものである。
本発明にかかるバッファ回路によれば、入力モードの場合に電源回路が、入出力端子に入力される電圧に基づいて、プリドライバに電源電圧を供給あるいは遮断を行うことによって、入出力端子に電源電圧以上の電圧がかかった場合に、入出力端子から電源電圧への逆流電圧を防止する。これによって、プリドライバが直接第1のトランジスタを駆動できるため、遅延のない入出力モードの切り替えが可能である。また、逆流電流を防止するためのトランスファゲート及びトランスファゲートの切り替わり動作を遅延させるディレイ回路が不要であるため、素子数を減らして半導体装置の小型化が可能である。
本発明のバッファ回路によれば、入出力端子に電源電圧よりも高い電圧が印加される場合の逆流電流を防止しながら、高速な出力動作及びディレイ回路なしに高速な入出力モードの切り替えを行うことが可能である。
実施の形態1
実施の形態1にかかるバッファ回路100を図1に示す。バッファ回路100について図1を参照して、詳細に説明する。バッファ回路100は、1つの入出力端子を入力モードと出力モードの両方で用いるバッファ回路である。バッファ回路の入出力端子は、例えば半導体装置の入出力端子に接続されている。バッファ回路は、出力モードで使用する出力バッファ回路101と入力モードで使用する入力バッファ102を有している。出力バッファ回路101は、出力モード時に内部回路から入力された信号DATAを入出力端子に出力する。入力バッファ回路102は入出力端子に入力された信号を内部回路に対して出力する。出力モードと入力モードとの切り替えは、バッファ回路100に内部回路から入力されるOEB信号によって行われる。OEB信号がLowレベル(例えば、接地電位)である場合は出力モードとなり、Highレベル(例えば、電源電圧VDD)である場合は入力モードとなる。
出力バッファ回路101及び入力バッファ回路102について詳細に説明する。以下の説明では、後述するデプレッション型のMOSトランジスタ以外のMOSトランジスタは基本的にエンハンスメント型のMOSトランジスタであるとする。また、エンハンスメント型のMOSトランジスタの閾値電圧はVtとして説明する。
出力バッファ回路101は、3−State制御回路110、プリドライバ111、112、出力段113、電源回路114、ゲートコントロール回路115、Nウェルコントロール回路116を有している。
3−State制御回路110は、OEB信号に基づいてDATA信号あるいは予め設定された信号を出力する回路である。3−State制御回路110は、出力モードの場合、内部回路から入力されるDATA信号と同じ信号をOUTP端子とOUTN端子の両方からOUTP信号とOUTN信号として出力する。入力モードの場合は、入出力端子をハイインピーダンス状態とするために予め設定されたOUTPおよびOUTN信号を出力する。
プリドライバ111、112は、出力段113のPMOSトランジスタP1及びNMOSトランジスタN1をそれぞれ駆動する回路である。プリドライバ111、112は、3−State制御回路110が出力するOUTP信号及びOUTN信号をそれぞれ反転して出力する。プリドライバ111、112は、それぞれ、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタが接続されたインバータである。
プリドライバ111、112は、それぞれインバータであるため、PMOSトランジスタP4及びNMOSトランジスタN4のゲートに、OUTP信号が与えられている。PMOSトランジスタP3及びNMOSトランジスタN3のゲートに、OUTN信号が与えられている。
また、PMOSトランジスタP4とNMOSトランジスタN4との間のノードからPMOSトランジスタP1を駆動する信号が出力されている。PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN3との間のノードからNMOSトランジスタN1を駆動する信号が出力されている。
ここで、プリドライバ111のNMOSトランジスタN4のソースは接地電位に接続され、PMOSトランジスタP4のソースはノード3に接続されている。ノード3は、電源回路114がプリドライバ111に供給する電圧が出力されるノードである。このノード3に与えられる電圧と電源回路114については後述する。
プリドライバ112のNMOSトランジスタN3のソースは接地電位に接続され、PMOSトランジスタP3のソースは電源電圧VDDに接続される。
出力段113は、出力モードの場合は、DATA信号に応じた信号を出力し、入力モードの場合は入出力端子(ノード1)をハイインピーダンスとする回路である。出力段113は、電源電圧VDD−接地間にPMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN1が直列に接続されている。
PMOSトランジスタP1のソースは、第1の電圧(例えば、電源電圧VDD)に接続されており、NMOSトランジスタN1のソースは、接地電位に接続されている。PMOSトランジスタP1のドレインは、バッファ回路の入出力端子(ノード1)である。
この出力段113は、出力モードの場合はPMOSトランジスタP1のゲートとNMOSトランジスタN1のゲートに同一論理の信号が与えられるためインバータとして動作する。従って、出力モードの場合は、プリドライバ111、112で反転されたDATA信号をさらに反転して出力する。
一方、入力モードの場合は上述した3−State制御回路110が出力する予め設定された信号によって、PMOSトランジスタP1、NMOSトランジスタN1共に非導通状態となり、入出力端子(ノード1)をハイインピーダンス状態とする。
電源回路114は、プリドライバ111に電圧を供給する回路である。この電源回路114が供給する電圧は上述のノード3(プリドライバ111のPMOSトランジスタP4のソース)に与えられる。電源回路114は、出力モードの場合、プリドライバ111に第1の電源(例えば、電源電圧VDD)を供給する。実施の形態1に電源回路114は、入力モードの場合、入出力端子に入力された電圧に基づいて電源電圧VDD、又は、入出力端子に入力された電圧のいずれかを選択してプリドライバ111に供給する。この電源回路114の詳細な構成については後述する。
ゲートコントロール回路115は、出力段113のPMOSトランジスタP1のゲート電圧を制御する回路である。ゲートコントロール回路115は、入力モードのときに、入出力端子に電源電圧VDDよりも高い電圧が入力された場合、その電圧をPMOSトランジスタP1のゲートに与える。
ゲートコントロール回路115は、プリドライバ111と出力段113のPMOSトランジスタP1のゲート端子とを接続する配線に一方の端子が接続され、他方の端子は入出力端子に接続されている。出力モードの場合、ゲートコントロール回路115は、非導通状態となり、入力モードであって入出力端子(ノード1)に電源電圧VDDよりも高い電圧が入出力端子に入力された場合に導通状態となる。
Nウェルコントロール回路116は、PMOSトランジスタP4、P6〜P10が形成されるNウェルの電圧をコントロールする回路である。実施の形態1では、Nウェルコントロール回路116はPMOSトランジスタP10で構成されている。PMOSトランジスタP10は、ゲートが入出力端子に接続され、ソースが電源電圧VDDに接続されている。PMOSトランジスタP10のドレインは、PMOSトランジスタP4、P6〜P10が形成されるNウェルに接続されている。
Nウェルコントロール回路116は、入出力端子の電圧がVDD−|Vt|よりも低い場合、PMOSトランジスタP4、P6〜P10のNウェルの電圧を電源電圧VDDとする。また、入出力端子電圧がVDD−|Vt|よりも高い場合、PMOSトランジスタP4、P6〜P10のNウェルと電源電圧VDDとの接続を遮断する。これにより、入出力端子の電圧が電源電圧VDDよりも高くなった場合であっても、Nウェルを経由して電源電圧VDDに流れ込む電流を防止しながら、PMOSトランジスタを正常に動作させる。
入力バッファ回路102はレベルシフト回路120、インバータ121を有している。レベルシフト回路120は、入出力端子とインバータ121の間に接続されている。レベルシフト回路120は、例えば、閾値電圧Vthが低い(例えば、−0.2V)デプレッション型MOSトランジスタであって、ゲートが電源電圧VDDに接続されており、ドレインが入出力端子に接続され、ソースがインバータ121に接続されている。レベルシフト回路120は、閾値電圧がVthとすると、入出力端子に(VDD+|Vth|)よりも低い電圧が入力された場合、入力された電圧をそのままインバータに伝達して、(VDD+|Vth|)よりも高い電圧が入力された場合には、(VDD+|Vth|)となる電圧をインバータに伝達する。インバータ121は、入力された信号の反転電圧を内部回路に伝達する。
上述の電源回路114の構成について更に詳細に説明する。電源回路114は、電源電圧スイッチ130、電源電圧スイッチ制御回路131、入出力端子電圧伝達部132を有している。
電源電圧スイッチ130は、プリドライバ111に対しての電源電圧VDDの供給、遮断を行うためのスイッチである。この実施の形態では、電源電圧スイッチ130はPMOSトランジスタP9で構成されている。PMOSトランジスタP9のソースが電源電圧VDDに接続され、ドレインがノード3に接続されている。このノード3は、プリドライバへ111の電圧を供給するノードである。また、PMOSトランジスタP9のゲート電圧は電源電圧スイッチ制御回路131によって制御されている。ここで、電源電圧スイッチ130のゲートが電源スイッチ制御回路131と接続される部分をノード4とすると、ノード4は電源電圧スイッチ制御回路131の出力ということが出来る。電源電圧スイッチ130は、電源電圧スイッチ制御回路131の出力がLowレベルである場合に導通状態となり、電源電圧スイッチ制御回路131の出力が(VDD−|Vt|)以上の電圧である場合には非導通状態となる。
電源電圧スイッチ制御回路131は、電源電圧スイッチ130を導通状態とするための回路部(以下、供給制御部と呼ぶ)141と、電源電圧スイッチ130を非導通状態とするための回路部(以下、遮断制御部と呼ぶ)142とを有している。
供給制御部141は、出力モード時に、電源電圧スイッチ130を導通状態とし、プリドライバ111に対して、電源電圧VDDを供給する制御を行う部分である。
供給制御部141は、PMOSトランジスタP2およびNMOSトランジスタN2、N7を有している。PMOSトランジスタP2とNMOSトランジスタN2は、インバータを構成しており電源電圧VDDと接地電位の間に直列に接続されている。ここで、インバータを構成するNMOSトランジスタN2およびPMOSトランジスタのゲート電極には、OEB信号が入力されている。また、このインバータの出力に相当するPMOSトランジスタP2(NMOSトランジスタN2)のドレインはNMOSトランジスタN7のゲートに接続されている。
NMOSトランジスタN7は、電源電圧スイッチ130のゲート電極(ノード4、電源電圧スイッチ制御回路131の出力端子)にドレインが接続され、ソースが接地電位に接続されている。
供給制御部141は、出力モードの場合、OEB信号がLowレベルであるため、PMOSトランジスタP2、NMOSトランジスタN2のインバータによってNMOSトランジスタN7が導通状態となる。NMOSトランジスタN7が導通状態となるため、PMOSトランジスタのゲートには接地電位が与えられる。したがって、電源電圧スイッチ130は、導通状態となる。一方、入力モードの場合、OEB信号がHighレベルであるためNMOSトランジスタN7が非導通状態となる。供給制御部141は、PMOSトランジスタP9のゲートに接地電圧を与えない。
遮断制御部142は、入力モードのときに、入出力端子に(VDD−|Vt|)以上の電圧が加わった場合に、電源電圧スイッチ130を、非導通状態とし、電源電圧VDDとプリドライバ111との接続を遮断する回路である。遮断制御部142は、NMOSトランジスタN8とPMOSトランジスタP8とが一対となったスイッチである。NMOSトランジスタN8のソースとPMOSトランジスタP8のソースは、電源電圧スイッチ制御回路131の出力(ノード4)に接続されている。NMOSトランジスタN8のドレインとPMOSトランジスタP8のドレインは、入出力端子と入力バッファ回路102を接続する配線に接続されている。
ここで、NMOSトランジスタN8のゲートにはOEB信号が入力されている。出力モードである場合、OEB信号はLowレベルであるためNMOSトランジスタN8は非導通状態となる。したがってPMOSトランジスタP9のゲートに電源電圧などを与えることはない。入力モードである場合は、OEB信号はHighレベルであるためNMOSトランジスタN8は導通状態となる。また、PMOSトランジスタP8のドレインは、入出力端子(ノード1)と入力バッファ回路102とを接続する配線に接続されており、ゲートは電源電圧VDDに接続されている。PMOSトランジスタP8は、入出力端子に(VDD+|Vt|)以上の電圧が加わった場合に、ソースとドレインが逆転することによって、導通状態となる。つまり、遮断制御部142は入力モードの場合に入出力端子に入力される電圧をPMOSトランジスタP9のゲートに供給する回路である。
入出力端子電圧伝達部132は、実施の形態1ではPMOSトランジスタP7で構成されている。PMOSトランジスタP7は、ソースがノード3に接続され、ドレインが入出力端子に接続されている。また、PMOSトランジスタP7のゲートは、電源電圧VDDに接続されている。出力モードの場合、PMOSトランジスタP7は非導通状態である。入力モードであって、入出力端子に(VDD+|Vt|)以上の電圧が印加された場合、PMOSトランジスタP7はソースとドレインが逆転して、導通状態となる。これによって、ノード3に接続されるプリドライバ111のPMOSトランジスタP4のソースに入出力端子に与えられた電圧が供給される。
実施の形態1にかかるバッファ回路100について、出力モードと入力モードとの場合に分けて動作を詳細に説明する。
まず、バッファ回路100が出力モードの場合について説明する。出力モードの場合、OEB信号はLowレベルであり、内部回路よりDATA信号が入力される。OEB信号がLowレベルであるため電源回路114のPMOSトランジスタP9のゲート電圧は接地電位となる。これによって、PMOSトランジスタP9が導通状態となり、電源回路114の出力(ノード3)の電圧は電源電圧VDDとなる。この時、PMOSトランジスタP7、P8、NMOSトランジスタN8は非導通状態である。
また、3−State制御回路110は、OEB信号がLowレベルであるため、OUTP端子及びOUTN端子からDATA信号と同一論理の信号を出力する。OUTP信号はプリドライバ111に入力される。プリドライバ111は反転したOUTP信号によって出力段113のPMOSトランジスタP1を駆動する。この時、プリドライバ111のPMOSトランジスタP4のソースには電源回路114より電源電圧VDDが供給されている。OUTN信号はプリドライバ112に入力される。プリドライバ112は反転したOUTN信号によって出力段113のNMOSトランジスタN1を駆動する。出力段113は入力されるOUTP信号及びOUTN信号を反転した信号をノード1より出力する。つまり、出力段113はDATA信号と同一論理の信号をノード1より出力する。
出力モードの場合、Nウェルコントロール回路116は、出力信号がLowレベルである場合にPMOSトランジスタP4、P6〜P10のNウェルを電源電圧VDDに接続する。また、出力信号がHighレベルである場合にPMOSトランジスタP4、P6〜P10のNウェルと電源電圧VDDとの接続を遮断する。
次に、バッファ回路100が入力モードである場合について動作を説明する。入力モードの場合、OEB信号はHighレベルであるため、3−State制御回路のOUTP端子はDATA信号によらずLowレベルとなり、OUTN端子はDATA信号によらずHighレベルとなる。これによって出力段113のPMOSトランジスタP1及びNMOSトランジスタN1は共に非導通状態となり、ノード1をハイインピーダンス状態とする。
入出力端子に接地電位(Lowレベル)の信号が入力された場合、入力された信号はレベルシフト回路120を介してインバータ121に供給される。これにより、内部回路には電源電圧VDD(Highレベル)の信号が伝達される。
また、電源回路114のNMOSトランジスタN8は導通状態である。そのため、電源電圧スイッチ130には入出力端子−入力バッファ間の配線、トランジスタN8を介して接地電位が供給され導通状態となる。電源回路114は電源電圧VDDをプリドライバ111に供給する。Nウェルコントロール回路116は、入出力端子に入力される電圧が接地電位であるため、導通状態となりPMOSトランジスタP4、P6〜P10のNウェルに電源電圧VDDを供給する。
入出力端子に電源電圧VDDに相当する信号が入力された場合、入力された信号はレベルシフト回路120のインバータ121側の端子で電圧が電源電圧VDD相当となり、この電圧がインバータ121に供給される。これにより、内部回路にはLowレベルの信号が伝達される。
また、電源回路114のNMOSトランジスタN8が導通状態であるため、電源電圧スイッチ130には電源電圧VDD相当の電圧が供給され非導通状態となり、電源回路114はプリドライバ111への電源電圧VDDの供給を遮断する。Nウェルコントロール回路116は、入出力端子電圧が電源電圧VDD相当の電圧であるため、非導通状態となりPMOSトランジスタP4、P6〜P10のNウェル領域への電源電圧VDDの供給を遮断する。
入出力端子に外部電源電圧(例えば、5.0V)の信号が入力された場合、入力された信号はレベルシフト回路120のインバータ121側の端子で電圧が(VDD+|Vth|)となり、この電圧がインバータ121に供給される。これにより、内部回路にはLowレベルの信号が伝達される。
また、電源回路114のNMOSトランジスタN8及びPMOSトランジスタP8が導通状態であるため、電源電圧スイッチ130は外部電源電圧が供給されて非導通状態となる。つまり、プリドライバ111と電源電圧VDDの接続が遮断される。このとき、電源回路114の入出力端子電圧伝達部132(PMOSトランジスタP7)は導通状態であるため、電源回路114はプリドライバ111に入出力端子電圧(例えば、外部電源電圧)を供給する。また、ゲートコントロール回路115(PMOSトランジスタP6)が導通状態となるため、プリドライバ111の出力(ノード2)は外部電源電圧となり、出力段113のPMOSトランジスタP1のゲート電圧も外部電源電圧となる。Nウェルコントロール回路116は、入出力端子の電圧が外部電源電圧であるため、非導通状態となりPMOSトランジスタP4、P6〜P10のNウェルへの電源電圧VDDの供給を遮断する。
本実施の形態1のバッファ回路によれば、入力モードであって、バッファ回路の電源電圧VDDよりも電圧の高い外部電源電圧が入力された場合に、出力段113のPMOSトランジスタP1のソースとドレインが逆転し、導通状態となる。このことによるPMOSトランジスタP1への電流の逆流を防止するために、PMOSトランジスタP6が外部電源電圧をPMOSトランジスタP1のゲートに供給する。このとき、電源回路114は、出力バッファ回路101のプリドライバ111と電源電圧VDDとの接続を遮断する。これによって、バッファ回路に電源電圧VDDよりも電圧の高い外部電源電圧が入力された場合であっても、プリドライバ111と電源電圧VDDとの接続は遮断されているため、入出力端子、PMOSトランジスタP6、プリドライバ111を経由し、電源電圧VDDに流入する電流を防止することが可能である。さらに、Nウェルコントロール回路116は、電源電圧VDDよりも電圧の高い外部電源電圧が入力された場合にPMOSトランジスタP4、P6〜P10のNウェルを電源電圧VDDと遮断する。これによって、PMOSトランジスタのNウェルを経由して電源電圧VDDに流れ込む電流を防止する。
また、従来のバッファ回路では、トランスファゲートによって、入出力端子、ゲートコントロール回路、プリドライバを経由して流れる電流を防止していた。トランスファゲートがあるために、バッファ回路の出力段を出力モードから完全なハイインピーダンス状態に切り替える場合、ディレイ回路でトランスファゲートが非導通状態となるタイミングを遅らせる必要があった。このため、ディレイ回路を回路設計し、タイミング調整する複雑さがあった。しかしながら、本実施の形態1にかかるバッファ回路は、トランスファゲートを有していないため、従来必要であった遅延時間が必要なく高速な通信が可能である。さらに、トランスファゲート及びディレイ回路が必要ないために回路のレイアウト面積を小さくできる。
本実施の形態は上述のバッファ回路100の電源回路114内の素子及びゲートコントロール回路115の接続を変形することでも実現可能である。接続の変形例を図2から5に示す。図2に示すバッファ回路200は、図1に示すバッファ回路100に過電圧保護素子であるNMOSトランジスタN9、N10、N11、N12を追加したものである。ゲート酸化膜に信頼性上問題となるゲート−ドレイン間電圧が印加される素子を用いる場合、外部電源電圧がドレインに印加される可能性のあるNMOSトランジスタに過電圧保護素子を追加する。
過電圧保護素子となるNMOSトランジスタは、ドレインが保護されるNMOSトランジスタのドレインが接続されていたノードに接続され、ソースが保護されるNMOSトランジスタのドレインに接続されており、ゲートが電源電圧VDDに接続されている。この場合、保護素子となるNMOSトランジスタのドレインに電源電圧VDD以上の電圧印加された場合であっても、NMOSトランジスタN1のドレイン電圧をVDD−Vtに抑制する。これにより、保護されるNMOSトランジスタのゲート−ドレイン間のゲート酸化膜に信頼性上問題となる電圧が印加されることはない。
図2に示すバッファ回路200においては、NMOSトランジスタN7に対してN9、NMOSトランジスタN8に対してN10、NMOSトランジスタN1に対してN11、NMOSトランジスタN4に対してN12が接続されている。
上記接続によって、図2に示すバッファ回路200は、低いゲート酸化膜耐圧の素子を用いた場合であっても、電源電圧VDD以上の大きな振幅を持つ入力信号を受信することが可能である。図2に示すバッファ回路200は、過電圧保護素子が追加されているのみであるため、図1に示すバッファ回路100と同様の動作となる。
図3に示すバッファ回路300は、図1に示すバッファ回路100に対して、電源回路114のPMOSトランジスタP8の接続を変更したものである。図3に示すバッファ回路300では、PMOSトランジスタP8はゲートが電源電圧VDDに接続されて、ソースがNMOSトランジスタN8のソースに接続され、ドレインがノード3に接続されている。外部電源電圧が入力された場合、PMOSトランジスタP7がPMOSトランジスタP8を介して外部電源電圧をPMOSトランジスタP9のゲートに供給し、PMOSトランジスタP9を非導通状態とする。つまり、プリドライバ111と電源電圧VDDとの接続が遮断されるため、入出力端子からプリドライバ111を経由して電源電圧VDD流れる電流を防止することが可能である。従って、図3に示すバッファ回路300においても図1に示すバッファ回路100と同様の効果は得られる。
図4に示すバッファ回路400は、図3に示すバッファ回路300に対して、PMOSトランジスタP7の接続を変更したものである。図4に示すバッファ回路400は、PMOSトランジスタP7のゲートが電源電圧VDDに接続されて、ソースがノード3に接続され、ドレインがPMOSトランジスタP6のソースと接続されている。これによって、PMOSトランジスタP9のゲートへの外部電源電圧は、入出力端子、ゲートコントロール回路115、PMOSトランジスタP7、P8を経由して供給される。このため、PMOSトランジスタP9は非導通状態となる。つまり、プリドライバ111と電源電圧VDDの接続が遮断されるため、入出力端子からプリドライバ111を経由して電源電圧VDDに流れる電流を防止することが可能である。従って、図4に示すバッファ回路400においても図1に示すバッファ回路100と同様の効果は得られる。
図5に示すバッファ回路500は、図1に示すバッファ回路100に対して、PMOSトランジスタP6、P7の接続を変更したものである。図5に示すバッファ回路500のPMOSトランジスタP7は、ゲートが電源電圧VDDに接続されて、ソースがNMOSトランジスタN8及びPMOSトランジスタP8のソース側に接続され、ドレインがノード3に接続されている。また、PMOSトランジスタP6は、ゲートが電源電圧VDDに接続されて、ソースがノード3に接続され、ドレインが出力段113のPMOSトランジスタP1のゲート(ノード2)に接続されるに接続されている。これによって、PMOSトランジスタP9のゲートへの外部電源電圧は、入出力端子、NMOSトランジスタN8及びPMOSトランジスタP8を経由して供給される。PMOSトランジスタP9のドレインへの外部電源電圧は、PMOSトランジスタP7を経由して供給される。このため、PMOSトランジスタP9は非導通状態となる。つまり、プリドライバ111とPMOSトランジスタP9との接続が切断されるため、入出力端子から電源電圧VDDに流れる電流を防止することが可能である。また、PMOSトランジスタP1のゲートへの外部電源電圧は、供給制御部142、PMOSトランジスタP7、P6を経由して供給されるため、電源電圧VDDに流れる電流も防止できる。従って、図5に示すバッファ回路500においても図1に示すバッファ回路100と同様の効果は得られる。
実施の形態2
実施の形態2にかかるバッファ回路600の回路図を図6に示す。実施の形態2にかかるバッファ回路600は、実施の形態1にかかるバッファ回路100と実質的に同じ回路である。実施の形態2にかかるバッファ回路600は、実施の形態1にかかるバッファ回路100に対して、Nウェルコントロール回路116のPMOSトランジスタP10のゲートの接続が異なる。実施の形態1にかかるバッファ回路100と同様の構成要素に対してはバッファ回路100と同様の符号を付して説明を省略する。
実施の形態1にかかるバッファ回路100では、PMOSトランジスタP10のゲートは入出力端子に接続されているのに対し、実施の形態2にかかるバッファ回路600ではPMOSトランジスタP10のゲートは電源回路114のNMOSトランジスタN7とPMOSトランジスタP9とを接続する配線に接続されている。
上記のような接続とすることで、バッファ回路600が出力モードである場合、Nウェルコントロール回路116は、常にPMOSトランジスタP4、P6〜P10のNウェルを電源電圧VDDに接続することが可能である。PMOSトランジスタは、Nウェル領域の電圧によって素子の特性が変化する。PMOSトランジスタはNウェルの電圧が電源電圧VDDより高い時に駆動能力が低くなる特性を有している。つまり、出力モードの場合に、常にNウェルと電源電圧VDDを接続することで、PMOSトランジスタの特性を安定した理想の状態とすることが可能である。
また、入力モードである場合は、Nウェルコントロール回路は、外部電源電圧がVDD−|Vt|まではNウェルを電源電圧VDDに接続し、VDD−|Vt|以上になるとPMOSトランジスタP4、P6〜P10のNウェルと電源電圧VDDとの接続を遮断する。
出力モードの場合には、PMOSトランジスタP10のゲートを入出力端子に接続していた場合、入出力端子に出力している電圧レベルがLowレベルからHighレベル切り替わると、PMOSトランジスタP10のゲート−ドレイン間の寄生カップリング容量によりNウェルに電源電圧よりも高い電圧が瞬間的に印加される。この瞬間的に印加される電圧によってPMOSトランジスタのゲート酸化膜が劣化する問題がある。しかしながら、実施の形態2にかかるバッファ回路600では、PMOSトランジスタP10のゲートがNMOSトランジスタN7とPMOSトランジスタP9とを接続する配線に接続されているため、Nウェル領域に瞬間的な高電圧が印加されることはない。これによって、素子の信頼性の向上が可能である。また、駆動能力は低下しない。
実施の形態2にかかるバッファ回路600においても、実施の形態1と同様の変形例を考えることができる。例として、図3及び図4に示されるバッファ回路の変形例をそれぞれ図7及び8に示す。図7に示すバッファ回路700は、図3に示されるバッファ回路300に対して、PMOSトランジスタP10のゲートの接続先を、NMOSトランジスタN8とPMOSトランジスタP9とを接続する配線としたものである。この場合であっても、図6に示されるバッファ回路600と同様の接続の変更を図3に示されるバッファ回路300に対して行ったのみであるため、バッファ回路600と同様の効果を得ることができる。
また、図8に示すバッファ回路800は、図4に示されるバッファ回路400に対して、PMOSトランジスタP10のゲートの接続先を、NMOSトランジスタN7とPMOSトランジスタP9とを接続する配線としたものである。この場合であっても、図6に示されるバッファ回路600と同様の接続の変更を図4に示されるバッファ回路400に対して行ったのみであるため、バッファ回路600と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3
実施の形態3にかかるバッファ回路900を図9に示す。実施の形態3にかかるバッファ回路900は、実施の形態1にかかるバッファ回路100と実質的に同じ回路である。実施の形態3にかかるバッファ回路900は、実施の形態1にかかるバッファ回路100に対してPMOSトランジスタP7が削除されているのみである。実施の形態1にかかるバッファ回路100と同様の構成要素に対してはバッファ回路100と同様の符号を付して説明を省略する。
実施の形態3にかかるバッファ回路900は、PMOSトランジスタP7が削除されている。しかしながら、入出力端子に外部電源電圧が入力された場合、NMOSトランジスタN8及びPMOSトランジスタP8によって、外部電源電圧をPMOSトランジスタP9のゲートに供給する。これによって、プリドライバ111と電源電圧VDDとの接続が遮断されるため、入出力端子、PMOSトランジスタP6、プリドライバ111(PMOSトランジスタP4)を経由して電源電圧VDDに流れ込む電流を防止できる。
また、PMOSトランジスタP6によってPMOSトランジスタP1のゲート電圧は外部電源電圧となるため、PMOSトランジスタP1を経由して電源電圧VDDに流れ込む電流も防止できる。
つまり、実施の形態3にかかるバッファ回路900においても、実施の形態1にかかるバッファ回路100と同様の効果を得ることができる。実施の形態3にかかるバッファ回路900は、PMOSトランジスタP7が削除されるため、実施の形態1にかかるバッファ回路100よりも回路を簡素化でき、レイアウト面積の削減が可能である。
また、実施の形態3にかかるバッファ回路900においても、実施の形態1において図2、図5に示されるような変形例を考えることが可能であり、実施の形態2と同様にPMOSトランジスタP10のゲートをNMOSトランジスタN8とPMOSトランジスタP9を接続する配線に接続することが可能である。これによって、実施の形態2と同様の効果も得ることが可能である。
実施の形態4
実施の形態4にかかるバッファ回路1000を図10に示す。実施の形態4にかかるバッファ回路900は、実施の形態1にかかるバッファ回路100と実質的に同じ回路である。実施の形態4にかかるバッファ回路1000は、実施の形態4にかかるバッファ回路100に対してPMOSトランジスタP6が削除されているのみである。実施の形態1にかかるバッファ回路100と同様の構成要素に対してはバッファ回路100と同様の符号を付して説明を省略する。
実施の形態4にかかるバッファ回路1000は、PMOSトランジスタP6が削除されている。これによって、入出力端子、PMOSトランジスタP6、プリドライバ111を経由して電源電圧VDDに流れ込む電流の経路をなくした。また、PMOSトランジスタP1のゲートへは、入出力端子、PMOSトランジスタP7、プリドライバ111(PMOSトランジスタP4)を経由して外部電源電圧が供給される。これによって、PMOSトランジスタP1を経由して電源電圧VDDに流れ込む電流も防止できる。
さらに、入出力端子に外部電源電圧が入力された場合、NMOSトランジスタN8及びPMOSトランジスタP8によって、外部電源電圧をPMOSトランジスタP9のゲートに供給する。これによって、入出力端子と電源電圧VDDとの接続が遮断されるため、入出力端子、PMOSトランジスタP7を経由して電源電圧VDDに流れ込む電流を防止できる。
つまり、実施の形態4にかかるバッファ回路1000においても、実施の形態1にかかるバッファ回路100と同様の効果を得ることができる。実施の形態4にかかるバッファ回路1000は、PMOSトランジスタP6が削除されるため、実施の形態1にかかるバッファ回路100よりも回路を簡素化でき、レイアウト面積の削減が可能である。
また、実施の形態4にかかるバッファ回路1000においても、実施の形態1において図2、図3に示されるような変形例を考えることが可能であり、実施の形態2と同様にPMOSトランジスタP10のゲートをNMOSトランジスタN8とPMOSトランジスタP9を接続する配線に接続することが可能である。これによって、実施の形態2と同様の効果を得ることが可能である。
実施の形態5
実施の形態5にかかるバッファ回路1100の回路図を図10に示す。実施の形態5にかかるバッファ回路1100は、実施の形態1にかかるバッファ回路100と実質的に同じ動作をする。実施の形態5にかかるバッファ回路1100は、実施の形態1にかかるバッファ回路100に対して、出力段、プリドライバ、ゲートコントロール回路が2段になっている。実施の形態1と同じ構成要素に対しては同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態5にかかるバッファ回路1100は、実施の形態1にかかるバッファ回路100のプリドライバ111、112、ゲートコントロール回路115、出力段113と同じ構成のプリドライバ111'112'、ゲートコントロール回路115'、出力段113'を有している。プリドライバ111'、112'、ゲートコントロール回路115'、出力段113'の接続は実施の形態1と同じである。バッファ回路1100は、出力段113、113'が並列に接続されており、必要な駆動能力に応じて1段又は2段で出力信号を生成する。
実施の形態5にかかるバッファ回路1100によれば、プリドライバ、ゲートコントロール回路、出力段が2つになるのみで、電源回路は実施の形態1と同様のものを使用することができる。つまり、回路規模の増加を最小限にとどめながら、回路の出力駆動能力の微調整が可能である。
また、実施の形態5にかかるバッファ回路1100においても、実施の形態1及び実施の形態2で示すような変形例を考えることが可能である。
本発明は上記実施の形態に限られたものではなく適宜変更することが可能である。例えば、入力バッファ回路を有さない、出力バッファ回路のみの回路構成とすることも可能である。つまり、本発明を用いることによって、出力のみを行うバッファ回路であっても、外部から端子に電源電圧VDDよりも高い電圧が加わる場合であっても、内部回路に逆流電流が流れるのを防止することが可能である。また、バッファ回路に接続される入出力端子は1つに限られたものではない。例えば、入力用端子と出力用端子とを有しており、内部の配線にてそれら端子が接続されていてもよい。
また、プリドライバ111のPMOSトランジスタP4のNウェルは、ノード3に接続することも可能である。
実施の形態1にかかるバッファ回路の回路図を示す図である。 図1に示すバッファ回路を変形した回路図を示す図である。 図2に示すバッファ回路を変形した回路図を示す図である。 図3に示すバッファ回路を変形した回路図を示す図である。 図2に示すバッファ回路を変形した回路図を示す図である。 実施の形態2にかかるバッファ回路の回路図を示す図である。 図3に示すバッファ回路に実施の形態2にかかる変形を行った回路図を示す図である。 図4に示すバッファ回路に実施の形態2にかかる変形を行った回路図を示す図である。 実施の形態3にかかるバッファ回路の回路図を示す図である。 実施の形態4にかかるバッファ回路の回路図を示す図である。 実施の形態5にかかるバッファ回路の回路図を示す図である。 従来のバッファ回路の回路図を示す図である。
符号の説明
100 バッファ回路
101 出力バッファ回路
102 入力バッファ
102 入力バッファ回路
110 制御回路
111 プリドライバ
112 プリドライバ
113 出力段
114 電源回路
115 ゲートコントロール回路
116 ウェルコントロール回路
120 レベルシフト回路
121 インバータ
130 電源電圧スイッチ
131 電源電圧スイッチ制御回路
132 入出力端子電圧伝達部
141 供給制御部
142 遮断制御部

Claims (18)

  1. 入力モードと出力モードとを切り替え可能なバッファ回路であって、
    前記バッファ回路が出力モードの場合に、第1のトランジスタの導通状態を制御するプリドライバと、
    前記バッファ回路が出力モードの場合に、前記プリドライバによって制御された導通状態に応じて所定の電圧を入出力端子に出力する第1のトランジスタと、
    前記バッファ回路が出力モードの場合は、第1の電源を前記プリドライバに供給し、入力モードの場合は、前記入出力端子への入力電圧に基づいて、前記プリドライバに当該第1の電源の供給あるいは遮断を行う電源回路とを有するバッファ回路。
  2. 半導体装置の入出力端子に接続されるバッファ回路であって、
    第1のトランジスタの導通状態を制御するプリドライバと、
    前記プリドライバによって制御された導通状態に応じて所定の電圧を入出力端子に出力する第1のトランジスタと、
    前記入出力端子に入力される電圧に基づいて、前記プリドライバに前記第1の電源の供給あるいは遮断を行う電源回路とを有するバッファ回路。
  3. 前記第1のトランジスタは、前記入出力端子に入力される電圧が前記第1の電源よりも高い場合に、当該第1のトランジスタの制御端子に前記入出力端子に入力される電圧が供給されることを特徴とする請求項1又は2に記載のバッファ回路。
  4. 前記第1のトランジスタの制御電圧に対する前記入出力端子に入力される電圧の供給は、前記入出力端子と前記第1のトランジスタの制御電極との間に配置されたゲートコントロール回路を介して行われることを特徴とする請求項1又は2に記載のバッファ回路。
  5. 前記入出力端子は、前記バッファ回路の入力モードと出力モードとで同一の端子を共用することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のバッファ回路。
  6. 前記プリドライバの出力信号は前記第1のトランジスタに直接入力されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のバッファ回路。
  7. 前記バッファ回路は、さらに、複数のPMOSトランジスタが形成されるNウェル領域の電圧を調節するNウェルコントロール回路を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のバッファ回路
  8. 前記電源回路は、電源電圧スイッチを有し、当該電源電圧スイッチの導通状態によって、前記プリドライバへの前記第1の電源の供給及び遮断が決定されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のバッファ回路。
  9. 入力モードと出力モードとを切り替え可能なバッファ回路であって、
    前記バッファ回路が出力モードの場合に、第1のトランジスタの導通状態を制御するプリドライバと、
    前記バッファ回路が出力モードの場合に、前記プリドライバによって制御された導通状態に応じて所定の電圧を入出力端子に出力する第1のトランジスタと、
    前記バッファ回路が出力モードの場合は第1の電源を前記プリドライバに供給し、入力モードの場合は、入出力端子への入力電圧に基づいて、当該第1の電源、又は、当該入力電圧のいずれかを選択し、供給する電源回路とを有するバッファ回路。
  10. 半導体装置の入出力端子に接続されるバッファ回路であって、
    第1のトランジスタの導通状態を制御するプリドライバと、
    前記プリドライバによって制御された導通状態に応じて所定の電圧を入出力端子に出力する第1のトランジスタと、
    前記バッファ回路の入出力端子への入力電圧に基づいて、前記プリドライバに前記第1の電源、又は、当該入力電圧を供給する電源回路とを有するバッファ回路。
  11. 前記第1のトランジスタは、前記入出力端子に入力される電圧が前記第1の電源よりも高い場合に、当該第1のトランジスタの制御電圧に前記入出力端子に入力される電圧が供給されることを特徴とする請求項9又は10に記載のバッファ回路。
  12. 前記第1のトランジスタの制御電圧に対する前記入出力端子に入力される電圧の供給は、前記入出力端子と前記第1のトランジスタの制御電極との間に配置されたゲートコントロール回路を介して行われることを特徴とする請求項9又は10に記載のバッファ回路。
  13. 前記入出力端子は、前記バッファ回路の入力モードと出力モードとで同一の端子を共用することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載のバッファ回路。
  14. 前記プリドライバの出力信号は前記第1のトランジスタに直接入力されることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載のバッファ回路。
  15. 前記バッファ回路は、さらに、複数のPMOSトランジスタが形成されるNウェル領域の電圧を調節するNウェルコントロール回路を有することを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載のバッファ回路。
  16. 前記電源回路は、前記第1の電源を前記プリドライバに供給する電源電圧スイッチと、前記入出力端子の電圧を当該プリドライバに供給する入出力端子電圧伝達部を有し、当該入出力端子の電圧が当該第1の電源よりも低い場合には、前記電源電圧スイッチが導通状態となり、当該入出力端子の電圧が当該第1の電源よりも高い場合には、入出力端子電圧伝達部が導通状態となることを特徴とする請求項9乃至15のいずれかに記載のバッファ回路。
  17. 前記電源電圧スイッチは、供給制御部によって導通状態に制御され、前記入出力端子の電圧に基づいて遮断制御部によって非導通状態に制御されることを特徴とする請求項9乃至16のいずれか1項に記載のバッファ回路。
  18. 前記入出力端子電圧伝達部は、前記入出力端子の電圧に基づいて導通状態となることを特徴とする請求項9乃至17のいずれか1項に記載のバッファ回路。


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