JP2006309978A - 燃料電池の液注入装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】互換性があり、簡単な操作によって液漏れを生じることなく高濃度メタノール液などの液体を燃料電池に安全に注入することができる燃料電池の液注入装置を提供する。
【解決手段】注入口20またはカートリッジノズル6のいずれか一方に設けられた突起30と、突起が嵌合しうるように注入口またはカートリッジノズルのいずれか一方に形成され、カートリッジノズルを注入口に挿入したときに突起が嵌合され、さらにカートリッジノズルを軸方向に押し込んだときに突起を案内する溝と、を有する。
【選択図】 図2
【解決手段】注入口20またはカートリッジノズル6のいずれか一方に設けられた突起30と、突起が嵌合しうるように注入口またはカートリッジノズルのいずれか一方に形成され、カートリッジノズルを注入口に挿入したときに突起が嵌合され、さらにカートリッジノズルを軸方向に押し込んだときに突起を案内する溝と、を有する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、携帯電話、携帯オーディオ、ノートパソコン、携帯ゲーム機などのモバイル機器の内蔵電源として用いられる小型の燃料電池にカートリッジから高濃度メタノール等の液体燃料を安全に注入するための燃料電池の液注入装置に関する。
携帯電話等の電源として固体電解質型燃料電池が注目されており、その実用化に向けて開発が急ピッチで進められている。開発のコンセプトとして小型かつ平面形状であり、少量の燃料消費で高出力を取り出すことができ、かつユーザーがどこでも容易に入手できるカートリッジを用いて特定の製造メーカーに限定されることなく各社製品の電池本体に液体燃料を簡単な操作で補給できるいわゆる互換性を有することがあげられている。高出力を取り出すために発電効率の高い燃料を使用する必要があり、その最も有力なものとして高濃度メタノール液が着目されている。例えば特許文献1には高濃度メタノールを燃料とする燃料電池が提案されている。
高濃度メタノール液を燃料として使用する場合は、系を開放とせずに閉鎖型とし、燃料ポンプ、送気ポンプ、燃料濃度センサー等の各種補助機構を内蔵させ、燃料が電池内部だけで消費されるようにする必要がある。高濃度メタノールは、人体に有害であり、低沸点であることから容易に揮発蒸散し、その蒸気を人間が吸い込むおそれがあり、安全衛生上の観点から外気に曝すことができないからである。
特にひとつのカートリッジで複数の機器に使用される可能性が高い、サテライト型カートリッジにおいて、互換性の維持と誤使用の防止が重要な課題となっている。
特許第3413111号公報
しかし、使用中に燃料電池内のタンクが空になり、カートリッジから液体燃料を燃料電池タンクに補給する場合は、カートリッジの液吐出口をあけたり電池本体の注入口を開けたりするので、一時的であるにしても系が開放され、高濃度メタノールが外部に漏れ出すおそれがある。上述のように高濃度メタノールは人体に有害な危険物であるので、
安全衛生上の観点から燃料補給時においても絶対に外部に漏れ出してはいけない。燃料を補給する操作はユーザーが行うため、誰が操作しても液漏れを生じることなく安全確実に燃料を補給できることが要請されている。
安全衛生上の観点から燃料補給時においても絶対に外部に漏れ出してはいけない。燃料を補給する操作はユーザーが行うため、誰が操作しても液漏れを生じることなく安全確実に燃料を補給できることが要請されている。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、互換性があり、簡単な操作によって液漏れを生じることなく高濃度メタノール液などの液体を燃料電池に安全に注入することができる燃料電池の液注入装置を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池の液注入装置は、燃料電池本体の注入口にカートリッジノズルを挿入し、該ノズルを押し込んで該ノズルのバルブおよび注入口のバルブを共に開け、カートリッジから該ノズル及び注入口を介して燃料電池内に液体を注入する燃料電池の液注入装置において、前記注入口または前記カートリッジノズルのいずれか一方に設けられた突起と、前記突起が嵌合しうるように前記注入口または前記カートリッジノズルのいずれか一方に形成され、前記カートリッジノズルを前記注入口に挿入したときに前記突起が嵌合され、さらに前記カートリッジノズルを軸方向に押し込んだときに前記突起を案内する溝と、を具備することを特徴とする。
本発明では、カートリッジノズルの突起または溝の数、形状、位置のうちの少なくとも1つを異ならせることにより、内部に収容された液体がそれぞれ特定され、前記カートリッジを相互に識別可能としている。例えば、突起または溝の数、形状、位置に基づいてカートリッジ内に収容された液体の種類および濃度を識別できることができる。具体的には、突起または溝の形状を異ならせる手段として、単数または複数の突起または溝の周方向の幅を変えることができる(図19〜図26参照)。また、突起または溝の位置を異ならせる手段として、複数の突起または溝をカートリッジノズルの中心軸に対して対称配置(図21、図22、図25、図26参照)または非対称配置(図23、図24参照)とすることができる。
カートリッジノズルをオス型とし、電池本体の注入口をメス型とする組合せとしてもよいし(図1〜図5参照)、これとは逆にカートリッジノズルをメス型とし、電池本体の注入口をオス型としてもよい(図17、図18参照)。オス型カートリッジノズルは、その外観から突起または溝を容易に識別することができるが、外周に露出しているので構造的に弱い面がある。特に突起をオス型カートリッジノズルに設ける場合は、他の部材にぶつけて折れないようにするため金属製にするなど強度補償をする必要がある。メス型カートリッジノズルは、突起または溝を内周に設けるので全体として堅牢になり、樹脂でつくっても強度上の問題は生じないが、その外観から突起または溝を識別し難くなる。特に溝をメス型カートリッジノズルに設ける場合は、その識別が困難になる。したがって、オス型カートリッジノズルには溝を設け、メス型カートリッジノズルには突起を設けることが望ましい。
本発明では、溝と突起は電池本体側とカートリッジ側のいずれの側にも設けることができるが、突起を電池本体側の注入口の内周に設け、溝をカートリッジ側のノズル外周に形成することが最も好ましい(図7〜図10参照)。注入口内周の突起は、外方へ突出していないことから、カートリッジノズル外周の突起に比べて折れたり欠けたりするおそれが少なく、損傷を受け難いからである。
溝は、突起を軸方向に案内するとともに、カートリッジノズルが注入口にロックされるように突起を周方向に変位させて案内するロック機能を備えることが好ましい。液を注入しているときにノズルが注入口から外れるおそれがなくなり、安全確実に液を燃料電池に注入することができるからである。
また、本発明では、溝の終端近傍において溝の側周壁から突出し、溝に沿って案内される突起が乗り越えていくことができる小突起(ポッチ部)をさらに有することが好ましい(図7、図9参照)。このようにすることで、嵌合が容易に外れないようになるとともに、操作者は、キャップとボトルの嵌合のように小突起を乗り上げるクリック感(ロック感)を手先に感じることができ、接続操作が完了したことを実感することができるという利点がある。
また、注入口およびカートリッジノズルが液体に接触する接液部を樹脂でつくり、注入口およびカートリッジノズルが液体に接触しない非接液部を樹脂よりも硬い材料でつくるようにすることが好ましい。接液部は、高濃度メタノールに接触して膨潤やクラック等を生じない硬質の樹脂またはプラスチック、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、液晶ポリマー(LCP)、ポリアセタール(POM)のいずれかでつくることが望ましい。
高濃度メタノール液が接触する部分に金属材料を用いると、メタノール液中に溶け出した陽イオンが電池性能に悪影響を与えるので、接液部分には非金属である樹脂材料を用いる。一方、非接液部は、高濃度メタノールに対して耐食性を有する金属または合金、例えばオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304等)、チタン又はチタン合金、ニッケル合金、ニッケルクロム合金、ニッケルクロムモリブデン合金、アルミニウム合金などを用いて製造することができる。または鉄、銅等の加工性に優れる材料で加工後、樹脂は耐食性の高い金属でコーティングすることも可能である。特に、突起を非接液部に設けることにより、突起を金属材料で製造することが可能となる。そのため、突起の強度を向上することが可能となり、カートリッジ(ノズル)の繰り返し脱着に対しても、優れた耐久性を有することが可能となる。
溝は、注入口またはカートリッジノズルにおいて軸心振り分け配置された複数の溝からなり、注入口の内周またはカートリッジノズルの外周に沿って終端が始端に対して周方向に45°〜90°回転変位していることが好ましい。溝の数は2本又は3本とすることが好ましいが、1本でもよく、また4本とすることもできる。また、溝は、側方からの二次元投影面における形状がL字、逆L字、J字、逆J字、斜行直線(スパイラルリニア)のいずれかであることが好ましい(図12、図14参照)。このようにすると、燃料注入中にカートリッジノズルが注入口から容易に抜けなくなり、安全性が増大するとともに、溝/突起間のシール性が損なわれ難くなり、液漏れ防止効果が向上する。
さらに、注入口は、突起または溝よりも後方に設けられ、カートリッジノズルを注入口に挿入したときにノズルの先端部が当接し、さらにノズルを軸方向に押し込んだときにシール性を保ちつつ弾性変形する弾性体ホルダを有することが好ましい(図1〜図5、図17、図18参照)。弾性体ホルダは種々の硬度の熱可塑性の合成ゴムやエラストマーで製造することができる。ノズルの押し込みにより弾性体ホルダが弾性変形してノズル先端部とのシールが図れた後に、カートリッジノズル側のバルブおよび電池本体側注入口のバルブがともに開き、カートリッジ側から電池本体側へ液体燃料が通流しうるようになる。この弾性体ホルダは、その形状をノズルの押し込みにより圧縮された際に、流路を確保するためにジャバラ形状とし、液通流可能な形状を保ちながら弾性変形するように構成することが好ましい(図6参照)。
なお、カートリッジノズル側のバルブと電池本体側注入口のバルブとのいずれが先に開くか、すなわちバルブの開閉順序に関しては、各々のバルブ本体を付勢している圧縮スプリングのばね係数の大小に依存している。カートリッジノズル側の圧縮スプリングのばね係数のほうが電池本体側のそれより大きい場合は、電池本体側のバルブが先に開き、カートリッジ側のバルブが後に開く。一方、電池本体側の圧縮スプリングのばね係数のほうがカートリッジノズル側スプリングのそれより大きい場合は、カートリッジノズル側のバルブが先に開き、電池本体側のバルブが後に開く。
また、本発明では、さらに、カートリッジノズルのバルブの弁体に形成されたテーパー状の保持溝と、該保持溝によって保持された異形断面のシールリングとを有することが好ましい(図16〜図18参照)。このような形状とすることによりシールリングが弁体から容易に脱落しなくなる。
カートリッジノズルのバルブの弁体の一部としてカートリッジノズルの流路内に配置され、凸状または凹状の先端部を有する第1のニードルと、注入口のバルブの弁体の一部として注入口の流路内に配置され、第1のニードルの先端部に嵌合される凹状または凸状の先端部を有する第2のニードルとを有することが好ましい(図1、図2、図17、図18参照)。本発明の液注入装置では、液および蒸気漏れ防止のために、カートリッジノズルの流路および電池本体注入口の流路をともに可能な限り狭くして、それらの狭い流路内に細長い針状のニードルをそれぞれ挿入した構造を採用している。このためニードル先端部同士の突き当て面積が小さく、ノズル押し込み時に両ニードルがオフセットになり易い。オフセットした状態で押し込みを続けても流路を確保することができない場合がある。そこで、一方側のニードルの先端部を凸状とし、他方側のニードルの先端部を凹状とし、前者が後者に嵌合する構造とすることにより、両ニードルのオフセットを防止して正しく同軸に動作するようにしている。
第1及び第2のニードルは長手軸に沿って延びる溝状の凹みをそれぞれ有し、第1のニードルの凹みとカートリッジノズルの内周壁との間に液体の通流を可能とする第1の流路を形成し、第2のニードルの凹みと注入口の内周壁との間に液体の通流を可能とする第2の流路を形成することが好ましい(図15参照)。なお、凹みの代わりにニードルに溝を刻み付けるようにしてもよい。また、ニードルの反対側の弁体から延び出しているガイドピン(図1、図15参照)にも同様の凹み又は溝を形成することが好ましい。
本発明によれば、液漏れを生じることなく誰でも簡単に燃料電池の注入口にカートリッジを安全かつ確実に接続し、液体燃料等を燃料電池タンクに注入することができる。また、本発明によれば、ユーザーが燃料電池側で使用可能な液体燃料の成分や濃度を知らない場合や、あるいはカートリッジ内に収納されている液体が不明な場合であっても、ユーザーはカートリッジのノズルを燃料電池本体の注入口に実際に差し込んでみるか、あるいはカートリッジノズル及び電池本体注入口に形成された溝と突起を見比べてみるだけで、使用可能な液体燃料であるか否かを容易に識別することができる。
特にひとつのカートリッジで複数の機器に使用される可能性の高いサテライト型カートリッジにおいては、互換性と誤使用防止の観点から非常に有効な手段を提供するものとなる。
以下、添付の図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明の燃料電池の液注入装置は、図1に示すようにカートリッジ1と燃料電池本体100側の注入口20とを組み合わせて構成されるものであり、図2〜図5に示すようにカートリッジ側カップラーとしてのカートリッジノズル6を本体側カップラーとしての注入口の液受入口20aに挿入して液体燃料としての高濃度メタノール液を燃料電池本体内のタンク(図示せず)に供給するようになっている。
カートリッジ1は、液体燃料としての高濃度メタノールが収容された貯液スペース3を規定する容器2と、容器2の一端側に形成された開口部2aを取り囲むように取り付けられたカートリッジベース4と、容器開口部2aに設けられたカートリッジノズル6とを具備している。容器2は、円筒状、紡錘状、偏平筒状あるいは角筒状など種々の形状とすることができる。カートリッジベース4とカートリッジノズル6は一体成形された成形品であり、カートリッジノズル6はカートリッジベース4から外方へ延び出している。このベース4/ノズル6の一体成形品と容器開口部2aと中栓7との間は断面コ字状のゴムパッキン5でシールされている。
カートリッジノズル6は、バイオネットカップラー要素としての溝60が外周に刻み込まれたノズル本体と、ガイドピン8a及びニードル8bを有するバルブ8と、このバルブ8の弁体部分を取り囲みバルブ室スペース9を規定する中栓7と、バルブ8の弁体部分をバルブシート4aのほうに付勢する圧縮スプリング10と、バルブシート4aに押圧可能に弁体の保持溝8hに保持されたシールリング11とを具備している。
中栓7は、その形状がハット状またはカップ状をなし、フランジ7bがゴムパッキン5を介してカートリッジベース4に着脱可能に保持されている。中栓7は薄肉の樹脂(例えばPEEK)からなり、ある程度の可撓性を有するものである。これを組み立てる場合は、バルブ8を中栓7のなかに組み込み、カートリッジベース4に接着されたゴムパッキン5に中栓7のフランジ7bを嵌め込み、カートリッジベース4を容器開口2aに接着するか、及び又はカシメルか、及び又は螺合する。
バルブ8は、前端側(図中にて下側)に延び出す針状又は棒状のニードル8b、および後端側(図中にて上側)に延び出すガイドピン8aを備えている。ニードル8bはノズル6の流路内に昇降可能に挿入されている。ニードル8bの長さはノズル6の流路の全長にほぼ匹敵する程度である。但し、カートリッジ1を電池本体100に接続しない未使用状態では、ニードルの先端8cがノズルの液吐出口6aから少し引っ込む程度の長さとすることが好ましい。ニードル先端8cの損傷を回避するとともに、液吐出口6aからノズル流路内にゴミ等の異物が侵入するのを防止、または誤ってバルブが開くことを防止する効果があるからである。
ガイドピン8aは、バルブ8の上部から上方へ延び出し、中栓7の上部中央の孔7cを通って容器側の貯液スペース3内に突出している。中栓の上板7aには複数の連通孔7dが開口し、連通孔7c,7dを通って貯液スペース3からバルブ室スペース9内に液体燃料が流入できるようになっている。
ストッパ8dがバルブ8の上部に設けられ、バルブ8が軸方向に移動しうる上昇ストローク量が規定されている。すなわち、圧縮スプリング10の付勢力を上回る力がバルブ8に負荷されたときに、シールリング11がバルブシート4aから引き離され、バルブ室スペース9がノズルの液吐出口6aに連通・開放されるが、バルブ8は無制限に上昇されるのではなく、ストッパ8dが中栓の上板7aに当接するところでバルブ8の上昇が停止するようになっている。
圧縮スプリング10は、直径4mmのJIS G 4314に定めるばね用ステンレス鋼線SUS304−WPB線材に、高濃度メタノール液に対して耐食性を有する純金(純度99.9%)を電解メッキした金属材料からなり、そのばね係数が所定の大きさに調整されている。圧縮スプリング10は、上記の他に母材としてばね用ステンレス鋼線(SUS316−WPA)、ばね用ステンレス鋼帯(SUS631J1−WPC)、ばね用ベリリウム銅(JISG3130 C1720W)、リン青銅(同C5191W)、チタン線材などの各種耐食金属材料を用いることができ、メッキ材料として金(Au)の他に白金(Pt)、ロジウム(Rh)、硬い酸化皮膜を形成するチタンめっきを用いることができるが、さらに各種の非金属材料で構成することも可能である。例えば、カーボン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)などの耐メタノール性に優れた樹脂を圧縮スプリング線材に用いることができる。また、非金属コーティング層として炭素(例えばダイヤモンド・ライク・コーティング(DLCC))、フッ素などの樹脂コーティングを用いることができる。このようにすると高濃度メタノール液に接液する部分から金属性の陽イオンが溶け出さなくなり、陽イオンの混入による電池特性の劣化が防止される。なお、圧縮スプリング10の一端は中栓の上板7aの内面に固着され、他端はバルブ8の小フランジに固着されている。
シールリング11は、高濃度メタノール液に対して膨潤や溶出のない熱可塑性の合成ゴムやエラストマーからなり、断面が円形のオーリングである。シールリング11はバルブ8の保持溝8hに嵌め込まれている。
次に、燃料電池本体側の注入口20について説明する。
注入口20は、上部材21、中間部材22、下部材23、ゴムホルダ25、バルブ26、圧縮スプリング27、シールリング28、およびバイオネットカップラー要素としての複数の突起30を具備している。上部材21、中間部材22、下部材23は、ほぼ同径であり、同軸に接合されている。上部材21は中間部材22の一端側に螺合され、下部材23は中間部材22の他端側に螺合されている。上部材21、中間部材22、下部材23を一体化したアッセンブリは、図示しない燃料電池本体にねじ込まれ、その全部が燃料電池本体のなかに埋め込まれている。図示しない燃料電池本体の内部には燃料タンクが設けられ、下部材23と中間部材22とで規定されるバルブ室スペース29が孔23aを介して燃料タンクに連通している。
注入口の液受入口20aは電池本体100の外面と面一になるところで上部材21の上端部にて開口している。上部材21の内周面には対向する2つの突起30が取り付けられ、それぞれが液受入口20aに突出している。これら2つの突起30は、バイオネットカップラー要素として機能し、カートリッジ側のノズル外周の2つの溝60にそれぞれ嵌合しうるような位置と形状に形成されている。
図8の(a)と(b)に示すように、弾性体ホルダとしてのゴムホルダ25は、上部25aと下部25bの中間にジャバラ部25cを有している。このジャバラ部25cは圧縮変形後においても液が通流しうる流路が確保されるようにリング状又は螺旋状の凹凸している。このようにするとメタノール液がジャバラ部25cを通って迅速かつ円滑に通流し、液漏れすることなく短時間で液を注入することができる。ゴムホルダ25は、環状をなし、その基端部が中間部材22の凹所に嵌め込まれ、その先端部25aが液受入口20aのほうに向かって延び出している。ゴムホルダ先端部25aの径はカートリッジノズル6の径とほぼ同じである。ゴムホルダ25は、硬度が所望値の範囲に規定された熱可塑性の合成ゴムでつくられている。ノズル6がゴムホルダ先端部25aに当接すると、先端部25aが弾性変形(圧縮)してノズル6を変位させることができるようになっている。
バルブ26は、ガイドピン26a、ニードル26b、ストッパ26d、圧縮スプリング27、シールリング28、バルブシート22aを備えている。圧縮スプリング27で付勢されたバルブ26のシールリング28がバルブシート22aに押圧された状態では、バルブ室スペース29は液受入口20aから遮断されている。ノズル側からの押し込み力が圧縮スプリング27の付勢力を上回ると、シールリング28がバルブシート22aから引き離され、バルブ室スペース29は液受入口20aに連通される。
ニードル26bは、バルブ26の上部から液受入口20aのほうに向かって延び出している。ニードル26bの主要部はゴムホルダ25によって周囲を取り囲まれている。ニードルの先端部26cは、凹状に形成され、カートリッジノズル側バルブの凸状のニードル先端部8cに嵌合しうるようになっている。ニードル8b,26b同士を突き当てたときに、突き当て面積が小さいとオフセットした状態で押しこまれて流路が確保できない場合がある。ニードル8b,26bのオフセットを防止するため、カートリッジノズル側のニードル先端部8cを凸状に形成するとともに、注入口側のニードル先端部26cを凹状に形成し、両者を確実に係合させるようにしている。
ガイドピン26aは、下部材23の孔23cを通って燃料タンク(図示せず)のほうに突出している。ストッパ26dがバルブ26の下部に設けられ、バルブ26が軸方向に移動しうる上昇ストローク量が規定されている。すなわち、圧縮スプリング27の付勢力を上回る力がバルブ26に印加されたときに、シールリング28がバルブシート22aから引き離され、バルブ室スペース29が液受入口20aに連通・開放されるが、バルブ26は無制限に上昇されるのではなく、ストッパ26dが下部材23の底部に当接するところでバルブ26の上昇が停止するようになっている。
ニードル8b,26b及びガイドピン8a,26aの外周には、図15に示すように、溝状凹所38が長手軸に沿って形成され、ノズル6の内周壁などとの間に液体燃料が通流しうる流路がそれぞれ形成されている。携帯機器向けカップラーの場合、全体を小さく作る必要があることから流路を確保することが難しい。そのため連通孔7d,23aの他にこれらのバルブ要素8a,8b,26a,26bに流路形成用の溝又は凹みをそれぞれ形成し、流路の不足を補っている。図15には4本の溝状凹所38をバルブ要素8a,8b,26a,26bに形成した例を示したが、1〜3本、あるいは5本以上であってもよい。
容器2、カートリッジベース4、カートリッジノズル6、中栓7、バルブ8,26、中間部材22、下部材23の材質はPEEKである。上部材21およびリング24の材質はステンレス鋼(SUS304)である。パッキン5、シールリング11,28、ゴムホルダ25の材質は、それぞれ硬度が調整された熱可塑性の合成ゴム(EPDM 30° 50°)である。
(第1の実施形態)
次に、図7〜図10を参照して第1の実施形態のカートリッジ/電池本体・バイオネットカップラー構造について説明する。
次に、図7〜図10を参照して第1の実施形態のカートリッジ/電池本体・バイオネットカップラー構造について説明する。
第1の実施形態では溝6gをオス型カートリッジノズル6の外周に設け、突起30を電池本体側のメス型注入口20の内周に設けている。バイオネットカップラー要素としてのカートリッジノズル6は、図7及び図8に示すように、外周に2本の逆L字溝60を有している。溝60は、図7(a)に示すように突起差し込み口が180°軸心振り分け配置され、図7(b)に示すように突起差し込み口から軸方向に延び出した後に時計回りの周方向に約90°回転変位する逆L字の形状(側方からの二次元投影面における形状)を有している。
また、小突起からなるポッチ部6pが、図9に示すように、溝の終端6eの近傍の側壁に設けられている。溝60に沿って案内される突起30がポッチ部6pを乗り越えていくことにより、操作者はキャップとボトルの嵌合のように小突起を乗り上げるクリック感(ロック感)を手先に感じることができ、接続操作が完了したことを実感することができる。図ではポッチ部6pを上側の側壁に設けているが、下側の側壁に設けてもよく、また上下両側壁に設けてもよい。
バイオネットカップラー要素としての電池本体側の注入口20は、図10(a)(b)に示すように、内周に2つの突起30を有している。突起30は、図10(a)に示すように180°軸心振り分け配置され、図10(b)に示すように溝60の突起差し込み口(図8参照)に対応する形状と大きさに形成されている。
溝60の突起差し込み口に突起30をそれぞれ嵌合させ、カートリッジノズル6を軸方向にスライドさせた後に、時計回りに90°回転させると、カートリッジノズル6と電池本体側の注入口20とが接続される。
次に、図2〜図5を参照してオス型カートリッジから電池本体のメス型注入口に液体燃料を注入する際の動作について説明する。
カートリッジノズル6を注入口の液受入口20aに差し込み、注入口側の突起30をカートリッジノズル側の溝60に嵌合させ、ノズル6を軸方向に直線的に移動させた後に、周方向への移動を行う。この位置では、図2に示すように、ノズル6の先端がゴムホルダ先端部25aに当接した状態となる(ノズルを2.7mm挿入したときにゴムホルダに接触)。
次いで、ノズル6を軸方向(及び周方向)に少し押し込むと、図3に示すように、ゴムホルダ先端部25aが弾性変形(圧縮)し、カートリッジ側バルブのニードル先端8cが注入口側バルブのニードル先端26cに当接する(ゴムホルダを0.5mm圧縮したときにバルブのニードル同士が接触)。
さらにノズル6を軸方向(及び周方向)に押し込むと、ゴムホルダ25の全体が圧縮されるとともに、圧縮スプリング27の付勢力に抗して電池本体側のバルブ26の弁体の全体が押し下げられ、シールリング28がバルブシート22aを離れる。ストッパ26dが注入口下部材23の底板に当接する下死点まで押し込むと、図4に示すように、電池本体側のバルブ26が完全に開く(ゴムホルダを1.0mm圧縮したときに電池本体側バルブが全開)。
さらにノズル6を軸方向に押し込むと、圧縮スプリング10の付勢力に抗してカートリッジ側のバルブ8の弁体の全体が押し上げられ、シールリング11がバルブシート4aを離れる。ストッパ8dが中栓の上板7aに当接する上死点まで押し込むと、図5に示すように、カートリッジ側のバルブ8が完全に開く(ゴムホルダを1.5mm圧縮したときにカートリッジ側バルブが全開)。
このようにしてカートリッジノズル6の押し込みにより電池本体側のゴムホルダ25が弾性変形して、カートリッジノズル側のバルブ8および電池本体側のバルブ26がともに開き、カートリッジ側から電池本体側へ液体燃料が通流しうるようになる。なお、カートリッジ側のバルブ8と電池本体側のバルブ26とのいずれが先に開くか、すなわちバルブの開閉順序に関しては、各々のバルブ本体を付勢している圧縮スプリング10,27のばね係数の大小に依存している。本実施形態のようにカートリッジ側の圧縮スプリング10のばね係数のほうが電池本体側の圧縮スプリング27のばね係数より大きい場合は、電池本体側のバルブ26が先に開き、カートリッジ側のバルブ8が後に開く。これに対して、電池本体側の圧縮スプリング27のばね係数のほうをカートリッジ側の圧縮スプリング10のばね係数より大きくすると、カートリッジ側のバルブ8が先に開き、電池本体側のバルブ26が後に開く。
本実施形態の装置によれば、上述のようにカートリッジ側および電池本体側ともに厳重にシールされているので、液漏れや蒸気漏れを生じることなく誰でも簡単に燃料電池の注入口にカートリッジを安全かつ確実に接続し、液体燃料を燃料電池タンクに注入することができる。また、突起を電池本体側の注入口の内周に設けているので、他の部材と接触衝突して突起が折れたり欠けたりするおそれがなく、長い期間にわたって損傷することなく安心して使用することができる。
(第2の実施形態)
次に、図11及び図12を参照して第2の実施形態のカートリッジ/電池本体カップラー構造について説明する。
次に、図11及び図12を参照して第2の実施形態のカートリッジ/電池本体カップラー構造について説明する。
第2の実施形態では突起62をカートリッジノズル6Aに設け、溝32を電池本体側の注入口20Aに設けている。バイオネットカップラー要素としてのカートリッジノズル6Aは、図11に示すように外周に2つの突起62を有している。突起62は、図11(a)に示すようにノズル本体61に180°軸心振り分け配置され、図11(b)に示すようにノズル本体61の先端近傍の外周面に取り付けられている。
バイオネットカップラー要素としての電池本体側の注入口20Aは、図12に示すように内周に2本の溝32を有している。溝32は、図12(a)に示すように突起差し込み口が180°軸心振り分け配置され、図12(b)に示すように突起差し込み口から軸方向に延び出した後に時計回りの周方向に約90°回転変位するL字の形状(側方からの二次元投影面における形状)を有している。
このようなバイオネットカップラー構造は、燃料注入中にカートリッジノズルが注入口から容易に抜けなくなり、安全性が増大するとともに、溝/突起間のシール性が損なわれ難くなり、液漏れ防止効果が向上する。
(第3の実施形態)
次に、図13及び図14を参照して第3の実施形態のカートリッジ/電池本体カップラー構造について説明する。
次に、図13及び図14を参照して第3の実施形態のカートリッジ/電池本体カップラー構造について説明する。
第3の実施形態では突起63をカートリッジノズル6Bに設け、溝33を電池本体側の注入口20Bに設けている。バイオネットカップラー要素としてのカートリッジノズル6Bは、図13に示すように外周に3つの突起63を有している。突起63は、図13(a)に示すようにノズル本体61に120°軸心振り分け配置され、図13(b)に示すようにノズル本体61の先端近傍の外周面に取り付けられている。
バイオネットカップラー要素としての電池本体側の注入口20Bは、図14に示すように内周に3本の溝33を有している。溝33は、図14(a)に示すように突起差し込み口が120°軸心振り分け配置され、図14(b)に示すように突起差し込み口から軸方向に延び出した後に時計回りの周方向に約45°回転変位する斜行直線形状又はスパイラルリニア形状(側方からの二次元投影面における形状)を有している。
このようなバイオネットカップラー構造によっても、燃料注入中にカートリッジノズルが注入口から容易に抜けなくなり、安全性が増大するとともに、溝/突起間のシール性が損なわれ難くなり、液漏れ防止効果が向上する。
次に、図16を参照して他の実施形態のバルブについて説明する。
本実施形態では、カートリッジ側のバルブ8Aを改善している。すなわち、シールリング保持溝81の基端部を先端部よりも直径を小さくするとともに、これに異形断面のシールリング11Aを装着している。シールリング11Aの横断面形状は、例えば略三角形であり、シールリングがバルブ本体(弁体)から容易に外れないようにしている。このようにシールリング保持溝81をテーパー状に形成し、このテーパー面に対応するテーパー面をもつ異形断面形状のシールリング11Aにすると、バルブ弁体からリング11Aが抜け難くなる。
なお、図示していないが、電池本体側バルブ26のシールリング保持溝を基端部の径が先端部の径よりも小さいテーパー形状とし、これに取り付けられるオーリング28も異形断面のシールリング(図17、図18のシールリング28A参照)とすることにより、上記と同様の効果を奏することができる。
(第4の実施形態)
次に、図17及び図18を参照して第4の実施形態のカートリッジ/電池本体カップラー構造を有する液注入装置について説明する。
次に、図17及び図18を参照して第4の実施形態のカートリッジ/電池本体カップラー構造を有する液注入装置について説明する。
本実施形態の液注入装置では、複数の突起130をメス型カートリッジ101のノズル106の内周に設け、複数の溝160をオス型注入口120の液受け部121の外周に設けている。溝160は、上述したL字溝、逆L字溝、J字溝、リニアスパイラル溝のいずれの形状としてもよい。
カートリッジ101は、液体燃料としての高濃度メタノールが収容された貯液スペース103を規定する容器102と、容器102の一端側に形成された開口部102aに挿入されたバルブケース107と、バルブケース107の一端側に連結されたゴムホルダケース111と、ゴムホルダケース111に連結されたノズル106を有するカートリッジベース112とを具備している。容器102は、円筒状、紡錘状、偏平筒状あるいは角筒状など種々の形状とすることができる。カートリッジベース112とカートリッジノズル106は一体成形された成形品であり、カートリッジノズル106はカートリッジベース114から外方へ延び出している。このベース112/ノズル106の一体成形品と容器開口部102aの端部との間はゴムパッキン105でシールされている。
カートリッジノズル106は、バイオネットカップラー要素としての2つの突起130を内周に有するノズル本体と、ガイドピン108a及びニードル108bを有するバルブ108と、このバルブ108の弁体部分を取り囲みバルブ室スペース109を規定するバルブケース107と、バルブ108の弁体部分をバルブシート111aのほうに付勢する圧縮スプリング110と、バルブシート111aに押圧可能に弁体の保持溝に保持された異形断面(略三角形断面)のシールリング11Aとを具備している。
ゴムホルダケース111はカートリッジベース112のノズル部の内側に着脱可能に螺合されている。バルブケース107はほぼ同径のゴムホルダケース111の上端に着脱可能に螺合されている。バルブケース107及びゴムホルダケース111は薄肉の樹脂(例えばPEEK)からなり、ある程度の可撓性を有するものである。一方、ノズル106及びカートリッジベース112は、ある程度の剛性を有する必要があるので、ケース107,111と比べて厚肉とする。
図8の(a)と(b)に示すように、弾性体ホルダとしてのゴムホルダ125は、上部125aと下部125bの中間にジャバラ部125cを有している。このジャバラ部125cは圧縮変形後においても液が通流しうる流路が確保されるようにリング状又は螺旋状の凹凸している。このようにするとメタノール液がジャバラ部125cを通って迅速かつ円滑に通流し、液漏れすることなく短時間で液を注入することができる。ゴムホルダ125は、硬度が所望値の範囲に規定された無可塑性の合成ゴムでつくられている。電池本体側の液受け部121がゴムホルダ先端部125aに当接すると、先端部125aが弾性変形(圧縮)してノズル106を変位させることができるようになっている。
これを組み立てる場合は、バルブ108をスプリング110で付勢した状態でケース107のなかに組み込むとともに、ゴムホルダ125のフランジ部をケース111の凹所に嵌め込み、バルブケース107をゴムホルダケース111にねじ込み、カートリッジベース112に接着されたゴムパッキン105にケース111のフランジを嵌め込むとともに、ケース111をベース112にねじ込み、最終的にはベース112を容器開口102aに接着するか、及び又はカシメルか、及び又は螺合する。
バルブ108は、前端側(図中にて下側)に延び出す針状又は棒状のニードル108b、および後端側(図中にて上側)に延び出すガイドピン108aを備えている。ニードル108bはノズル106の流路内に昇降可能に挿入されている。ニードル108bの長さはノズル106の流路の全長にほぼ匹敵する程度である。但し、カートリッジ101を電池本体100に接続しない未使用状態では、ニードルの先端108cがノズルの液吐出口106aから少し引っ込む程度の長さとすることが好ましい。ニードル先端108cの損傷を回避するとともに、液吐出口106aからノズル流路内にゴミ等の異物が侵入するのを防止、または誤ってバルブが開くことを防止する効果があるからである。
ガイドピン108aは、バルブ108の上部から上方へ延び出し、ケース107の上部中央の孔107cを通って容器側の貯液スペース103内に突出している。バルブケースの上板107aには複数の連通孔107dが開口し、これらの連通孔107c,107dを通って貯液スペース103からバルブ室スペース109内に液体燃料が流入できるようになっている。
ストッパ108dがバルブ108の上部に設けられ、バルブ108(バルブステム)が軸方向に移動しうる上昇ストローク量が規定されている。すなわち、圧縮スプリング110の付勢力を上回る力がバルブ108に負荷されたときに、シールリング11Aがバルブシート111aから引き離され、バルブ室スペース109がノズルの液吐出口106aに連通・開放されるが、バルブ108は無制限に上昇されるのではなく、ストッパ108dがバルブケースの上板107aに当接するところでバルブ108の上昇が停止するようになっている。
圧縮スプリング110は、上述した第1の実施形態のものと実質的に同じものを用いた。圧縮スプリング110の一端はバルブケースの上板107aの内面に固着され、他端はバルブ108の小フランジに固着されている。
シールリング11Aは、高濃度メタノール液に対して膨潤や溶出のない無可塑性の合成ゴムやエラストマーからなり、断面が略三角形の異形断面オーリングである。この異形断面シールリング11Aはバルブ108の小フランジ下部に形成された保持溝に嵌め込まれている。
次に、燃料電池本体側の注入口120について説明する。
注入口120は、液受入口120aの中央に突出する液受け部121、液受け部121と一体につくられたバルブケース122、燃料タンク(図示せず)に連通する複数の孔123aを有する下部材123、バルブ126、バルブ126を付勢する圧縮スプリング127、バルブ126の保持溝に保持されたシールリング28A、およびバイオネットカップラー要素としての複数の溝160を備えている。バルブケース122は燃料電池本体100の凹所にねじ込まれ、その全部が燃料電池本体のなかに埋め込まれている。燃料電池本体100の内部には図示しない燃料タンクが設けられ、下部材123とバルブケース122とで規定されるバルブ室スペース129が孔123aを介して燃料タンクに連通している。
注入口の液受け部121の外周面には180°軸心振り分けされた2つの溝160が形成されている。これら2つの溝160は、バイオネットカップラー要素として機能し、メス型カートリッジノズル106の2つの突起130にそれぞれ嵌合しうるような位置と形状に形成されている。
バルブ126は、ガイドピン126a、ニードル126b、ストッパ126d、圧縮スプリング127、シールリング28A、バルブシート122aを備えている。圧縮スプリング127で付勢されたバルブ126のシールリング28Aがバルブシート122aに押圧された状態では、バルブ室スペース129は液受け部121から遮断されている。ノズル側からの押し込み力が圧縮スプリング127の付勢力を上回ると、シールリング28Aがバルブシート122aから引き離され、バルブ室スペース129は液受け部121に連通される。
ニードル126bは、バルブ126の上部から液受け部121のほうに向かって延び出している。ニードル126bの主要部は液受け部121によって周囲を取り囲まれている。ニードルの先端部126cは、凹状に形成され、カートリッジノズル側バルブの凸状のニードル先端部108cに嵌合しうるようになっている。ニードル108b,126b同士を突き当てたときに、突き当て面積が小さいとオフセットした状態で押しこまれて流路が確保できない場合がある。ニードル108b,126bのオフセットを防止するため、カートリッジノズル側のニードル先端部108cを凹状に形成するとともに、注入口側のニードル先端部126cを凸状に形成し、両者を確実に係合させるようにしている。
ガイドピン126aは、下部材123の連通孔123cを通って燃料タンク(図示せず)のほうに突出している。ストッパ126dがバルブ126の下部に設けられ、バルブ126が軸方向に移動しうる上昇ストローク量が規定されている。すなわち、圧縮スプリング127の付勢力を上回る力がバルブ126に印加されたときに、シールリング28Aがバルブシート122aから引き離され、バルブ室スペース129が液受け部121に連通・開放されるが、バルブ126は無制限に上昇されるのではなく、ストッパ126dが下部材123の底部に当接するところでバルブ126の上昇が停止するようになっている。
ニードル108b,126b及びガイドピン108a,126aの外周には、図15に示すように、溝状凹所38が長手軸に沿って形成され、ノズル106の内周壁などとの間に液体燃料が通流しうる流路がそれぞれ形成されている。携帯機器向けカップラーの場合、全体を小さく作る必要があることから流路を確保することが難しい。そのため連通孔107d,123aの他にこれらのバルブ要素108a,108b,126a,126bに流路形成用の溝又は凹みをそれぞれ形成し、流路の不足を補うようにしている。
次に、図17及び図18を参照してメス型カートリッジから電池本体のオス型注入口に液体燃料を注入する際の動作について説明する。
カートリッジノズル106を注入口の液受入口120aに差し込み、ノズル側の突起130を注入口側の溝160に嵌合させ、ノズル106を軸方向に直線的に移動させた後に、周方向への移動を行う。この位置では、ノズル106の先端がゴムホルダ先端部125aに当接した状態となる(ノズルを2.7mm挿入したときにゴムホルダが液受け部121に接触)。
次いで、ノズル106を軸方向(及び周方向)に少し押し込むと、ゴムホルダ先端部125aが弾性変形(圧縮)し、カートリッジ側バルブのニードル先端108cが注入口側バルブのニードル先端126cに当接する(ゴムホルダを0.5mm圧縮したときにバルブのニードル同士が接触)。
さらにノズル106を軸方向(及び周方向)に押し込むと、ゴムホルダ125の全体が圧縮されるとともに、圧縮スプリング127の付勢力に抗して電池本体側のバルブ126の弁体の全体が押し下げられ、シールリング28Aがバルブシート122aを離れる。ストッパ126dが注入口下部材123の底板に当接する下死点まで押し込むと、電池本体側のバルブ126が完全に開く(ゴムホルダを1.0mm圧縮したときに電池本体側バルブが全開)。
さらにノズル106を軸方向に押し込むと、圧縮スプリング110の付勢力に抗してカートリッジ側のバルブ108の弁体の全体が押し上げられ、シールリング11Aがバルブシート111aを離れる。ストッパ108dがバルブケースの上板107aに当接する上死点まで押し込むと、図18に示すように、カートリッジ側のバルブ108が完全に開く(ゴムホルダを1.5mm圧縮したときにカートリッジ側バルブが全開)。
このようにしてカートリッジノズル106の押し込みによりゴムホルダ125が弾性変形して、カートリッジノズル側のバルブ108および電池本体側のバルブ126がともに開き、カートリッジ側から電池本体側へ液体燃料が通流しうるようになる。なお、カートリッジ側のバルブ108と電池本体側のバルブ126とのいずれが先に開くか、すなわちバルブの開閉順序に関しては、各々のバルブ本体を付勢している圧縮スプリング110,127のばね係数の大小に依存している。本実施形態のようにカートリッジ側の圧縮スプリング110のばね係数のほうが電池本体側の圧縮スプリング127のばね係数より大きい場合は、電池本体側のバルブ126が先に開き、カートリッジ側のバルブ108が後に開く。これに対して、電池本体側の圧縮スプリング127のばね係数のほうをカートリッジ側の圧縮スプリング110のばね係数より大きくすると、カートリッジ側のバルブ108が先に開き、電池本体側のバルブ126が後に開く。
次に、図19〜図26を参照しながらカートリッジと燃料電池との互換性についての種々の態様を説明する。
(第5の実施形態)
本実施形態では、2つの燃料電池と2つのカートリッジとの間の互換性を例にとって説明する。図19の(a)(b)に示すように電池本体側の注入口をメス型とし、小突起30Sまたは大突起30Lをメス型注入口の内周にそれぞれ設け、図19の(c)(d)に示すようにカートリッジ側のノズルをオス型とし、幅狭の溝60Sまたは幅広の溝60Lを各オス型カートリッジノズルの外周にそれぞれ設けている。
本実施形態では、2つの燃料電池と2つのカートリッジとの間の互換性を例にとって説明する。図19の(a)(b)に示すように電池本体側の注入口をメス型とし、小突起30Sまたは大突起30Lをメス型注入口の内周にそれぞれ設け、図19の(c)(d)に示すようにカートリッジ側のノズルをオス型とし、幅狭の溝60Sまたは幅広の溝60Lを各オス型カートリッジノズルの外周にそれぞれ設けている。
図19(d)の幅広溝60Lのカートリッジは、図19(a)の小突起30Sおよび図19(b)の大突起30Lのいずれの電池本体注入口にも接続することができる(互換性有り)。これに対して、図19(c)の幅狭溝60Sのカートリッジは、図19(a)の小突起30Sの電池本体注入口には接続することができるが、図19(b)の大突起30Lの電池本体注入口には接続することができない(互換性なし)。このように、低濃度メタノール液でのみ駆動される燃料電池に対して高濃度メタノール液が誤って注入されることがないようにすることができる。すなわち、低濃度メタノール(5%または30%)駆動の電池本体に図19(b)の大突起30Lの注入口を採用し、高濃度メタノール(100%または64%)を図19(c)の幅狭溝60Sのカートリッジノズルを採用すれば、燃料補給ミスに起因する電池本体の故障事故を未然に防止することができる。
(第6の実施形態)
本実施形態でも、上記と同様に2つの燃料電池と2つのカートリッジとの間の互換性を例にとって説明する。図20の(a)(b)に示すように電池本体側の注入口をオス型とし、幅狭の溝160Sまたは幅広の溝160Lを各オス型注入口の外周にそれぞれ設け、図20の(c)(d)に示すようにカートリッジ側のノズルをメス型とし、小突起30Sまたは大突起30Lをメス型カートリッジノズルの内周にそれぞれ設けている。
本実施形態でも、上記と同様に2つの燃料電池と2つのカートリッジとの間の互換性を例にとって説明する。図20の(a)(b)に示すように電池本体側の注入口をオス型とし、幅狭の溝160Sまたは幅広の溝160Lを各オス型注入口の外周にそれぞれ設け、図20の(c)(d)に示すようにカートリッジ側のノズルをメス型とし、小突起30Sまたは大突起30Lをメス型カートリッジノズルの内周にそれぞれ設けている。
図20(c)の小突起130Sのカートリッジは、図20(a)の幅狭溝160Sおよび図20(b)の幅広溝160Lのいずれの電池本体注入口にも接続することができる(互換性有り)。これに対して、図20(d)の大突起130Lのカートリッジは、図20(b)の幅広溝160Lの電池本体注入口には接続することができるが、図20(a)の幅狭溝160Sの電池本体注入口には接続することができない(互換性なし)。このように、低濃度メタノール液でのみ駆動される燃料電池に対して高濃度メタノール液が誤って注入されることがないようにすることができる。すなわち、低濃度メタノール(5%または30%)駆動の電池本体に図20(b)の幅狭溝160Sの注入口を採用し、高濃度メタノール(100%または64%)を図20(d)の大突起130Lのカートリッジノズルを採用すれば、燃料補給ミスに起因する電池本体の故障事故を未然に防止することができる。
(第7の実施形態)
本実施形態では、3つの燃料電池と3つのカートリッジとの間の互換性を例にとって説明する。図21の(a)(b)(c)に示すように電池本体側の注入口をメス型とし、小突起30Sまたは大突起30Lをメス型注入口の内周にそれぞれ2つを選択して設け、図22の(a)(b)(c)に示すようにカートリッジ側のノズルをオス型とし、幅狭の溝60Sまたは幅広の溝60Lを各オス型カートリッジノズルの外周にそれぞれ2つを選択して設けている。2つの突起は電池本体注入口に軸対称に180°振り分け配置され、2つの溝はカートリッジノズルに軸対称に180°振り分け配置されている。
本実施形態では、3つの燃料電池と3つのカートリッジとの間の互換性を例にとって説明する。図21の(a)(b)(c)に示すように電池本体側の注入口をメス型とし、小突起30Sまたは大突起30Lをメス型注入口の内周にそれぞれ2つを選択して設け、図22の(a)(b)(c)に示すようにカートリッジ側のノズルをオス型とし、幅狭の溝60Sまたは幅広の溝60Lを各オス型カートリッジノズルの外周にそれぞれ2つを選択して設けている。2つの突起は電池本体注入口に軸対称に180°振り分け配置され、2つの溝はカートリッジノズルに軸対称に180°振り分け配置されている。
図22(c)のカートリッジは、図21(a)〜(c)のいずれの電池本体注入口にも接続することができる(互換性有り)。これに対して、図22(b)のカートリッジは、図22(a)(b)の電池本体注入口には接続することができる(互換性有り)が、図22(c)の電池本体注入口には接続することができない(互換性なし)。また、図22(a)のカートリッジは、図22(a)の電池本体注入口のみに接続することができ、図22(b)(c)の電池本体注入口には接続することができない(互換性なし)。
(第8の実施形態)
本実施形態では、4つの燃料電池と4つのカートリッジとの間の互換性を例にとって説明する。図23の(a)(b)(c)(d)に示すように電池本体側の注入口をメス型とし、小突起30Sまたは大突起30Lをメス型注入口の内周にそれぞれ2つを選択して設け、図24の(a)(b)(c)(d)に示すようにカートリッジ側のノズルをオス型とし、幅狭の溝60Sまたは幅広の溝60Lを各オス型カートリッジノズルの外周にそれぞれ2つを選択して設けている。この例では、2つの突起および2つの溝を中心軸に対してそれぞれ非対称に配置している。
本実施形態では、4つの燃料電池と4つのカートリッジとの間の互換性を例にとって説明する。図23の(a)(b)(c)(d)に示すように電池本体側の注入口をメス型とし、小突起30Sまたは大突起30Lをメス型注入口の内周にそれぞれ2つを選択して設け、図24の(a)(b)(c)(d)に示すようにカートリッジ側のノズルをオス型とし、幅狭の溝60Sまたは幅広の溝60Lを各オス型カートリッジノズルの外周にそれぞれ2つを選択して設けている。この例では、2つの突起および2つの溝を中心軸に対してそれぞれ非対称に配置している。
図24(d)のカートリッジは、図23(a)〜(d)のいずれの電池本体注入口にも接続することができる(互換性有り)。これに対して、図24(c)のカートリッジは、図23(a)(c)の電池本体注入口には接続することができる(互換性有り)が、図24(b)(d)の電池本体注入口には接続することができない(互換性なし)。また、図24(b)のカートリッジは、図23(a)(b)の電池本体注入口には接続することができる(互換性有り)が、図23(c)(d)の電池本体注入口には接続することができない(互換性なし)。また、図24(a)のカートリッジは、図23(a)の電池本体注入口のみに接続することができ、図23(b)(c)(d)の電池本体注入口には接続することができない(互換性なし)。
本実施形態の非対称配置の溝/突起の組合せは、上述の第7実施形態の対称配置の溝/突起の組合せよりもバリエーションが多く、メタノール濃度の識別に用いるばかりでなく、メタノール以外の他の液体燃料との間の識別とも組み合わせることができ、あるいはメーカーの識別と組み合わせても用いることができる。
(第9の実施形態)
本実施形態では、4つの燃料電池と4つのカートリッジとの間の互換性を例にとって説明する。図25の(a)(b)(c)(d)に示すように電池本体側の注入口をメス型とし、小突起30Sまたは大突起30Lをメス型注入口の内周にそれぞれ3つを選択して設け、図26の(a)(b)(c)(d)に示すようにカートリッジ側のノズルをオス型とし、幅狭溝60Sまたは幅広溝60Lを各オス型カートリッジノズルの外周にそれぞれ3つを選択して設けている。この例では、3つの突起は電池本体注入口に軸対称に120°振り分け配置され、3つの溝はカートリッジノズルに軸対称に120°振り分け配置している。
本実施形態では、4つの燃料電池と4つのカートリッジとの間の互換性を例にとって説明する。図25の(a)(b)(c)(d)に示すように電池本体側の注入口をメス型とし、小突起30Sまたは大突起30Lをメス型注入口の内周にそれぞれ3つを選択して設け、図26の(a)(b)(c)(d)に示すようにカートリッジ側のノズルをオス型とし、幅狭溝60Sまたは幅広溝60Lを各オス型カートリッジノズルの外周にそれぞれ3つを選択して設けている。この例では、3つの突起は電池本体注入口に軸対称に120°振り分け配置され、3つの溝はカートリッジノズルに軸対称に120°振り分け配置している。
図26(d)のカートリッジは、図25(a)〜(d)のいずれの電池本体注入口にも接続することができる(互換性有り)。これに対して、図26(c)のカートリッジは、図25(a)(b)(c)の電池本体注入口には接続することができる(互換性有り)が、図25(d)の電池本体注入口には接続することができない(互換性なし)。また、図26(b)のカートリッジは、図25(a)(b)の電池本体注入口には接続することができる(互換性有り)が、図25(c)(d)の電池本体注入口には接続することができない(互換性なし)。また、図26(a)のカートリッジは、図25(a)の電池本体注入口のみに接続することができ、図25(b)(c)(d)の電池本体注入口には接続することができない(互換性なし)。
このように本発明によれば、ユーザーが燃料電池側で使用可能な液体燃料の成分や濃度を知らない場合や、あるいはカートリッジ内に収納されている液体が不明な場合であっても、ユーザーはカートリッジのノズルを燃料電池本体の注入口に実際に差し込んでみるか、あるいはカートリッジノズル及び電池本体注入口に形成された溝と突起を見比べてみるだけで、使用可能な液体燃料であるか否かを容易に識別することができる。
上記の実施形態ではカートリッジから燃料電池のタンクにメタノール等の液体燃料を注入するための液注入システムの場合について説明したが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、カートリッジから燃料電池の固体電解質膜に水を補給するための水注入システムにも本発明を適用することができる。水注入システムを用いて適量の水を注入することにより、発電動作停止後に燃料電池を長時間放置した場合であっても、燃料電池内の固体電解質膜を加湿することができるので、燃料電池を容易に再起動させることができる。なお、発電動作稼働後は、発電反応により生成水が形成され、高濃度燃料により発電動作は継続するため、カートリッジ内に準備する水量は、液体燃料の量に比べて少量で足りる。
また、上記の実施形態では液体燃料のみを供給する液注入システムの場合について説明したが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、液体燃料および水の両者の注入に兼用することができる液注入システムにも本発明を適用することができる。すなわち、カートリッジの内部を2室に仕切り、その1室に液体燃料を収容し、他の1室に水を収容して、カートリッジ本体に別々に設けたノズルから液体燃料と水を別々に燃料電池本体に供給するようにしてもよい。但し、この場合は燃料電池本体側の注入口も液体燃料用と水用とに別々に設ける必要がある。
本発明は、携帯電話、携帯オーディオ、ノートパソコン、携帯ゲーム機などのモバイル機器の内蔵電源として用いられる小型の燃料電池に高濃度メタノール等の液体を安全に注入するのに利用することができる。特にひとつのカートリッジで複数の機器に利用される可能性のあるサテライト型カートリッジを用いる場合に、その効果は大きいものがある。
1,101…カートリッジ、2,102…容器、3,103…貯液スペース、
4,104…カートリッジベース、4a,111a…バルブシート、
5,105…パッキン、
6,106…カートリッジノズル(カートリッジ側カップラー)、
6a,106a…液吐出口、
60…溝(バイオネットカップラー要素)、
6p…小突起(ポッチ部)、6e…溝の終端、
61…ノズル本体、62…突起(バイオネットカップラー要素)、
7…中栓、7c…連通孔、
8,108…バルブ、8a,108a…ガイドピン、8b,108b…第1のニードル、8c,108c…ニードル先端、8d,108d…ストッパ、8h,81…シールリング保持溝、
9,109…バルブ室スペース、
10,110…圧縮スプリング、
11…Oリング(シールリング)、
11A…異形断面Oリング(シールリング)、
20,120…注入口(電池本体側カップラー)、
20a,120a…液受入口、21…上部材、22…中間部材、22a,122a…バルブシート、23,106…下部材、23a,123a…連通孔、
25…弾性体ホルダ(ゴムホルダ)、
26,126…バルブ、26a,126a…ガイドピン、
26b,126b…第2のニードル、26c,126c…ニードル先端
26d,126d…ストッパ、
27,127…圧縮スプリング、28,28A…シールリング、
29,129…バルブ室スペース、
30,62,63,130…突起(バイオネットカップラー要素)、
32,33,60,160…溝(バイオネットカップラー要素)、
32e,33e…溝の終端、
38…溝状の凹み
100…燃料電池本体、
107…バルブケース、111…ゴムホルダケース、121…液受け部。
4,104…カートリッジベース、4a,111a…バルブシート、
5,105…パッキン、
6,106…カートリッジノズル(カートリッジ側カップラー)、
6a,106a…液吐出口、
60…溝(バイオネットカップラー要素)、
6p…小突起(ポッチ部)、6e…溝の終端、
61…ノズル本体、62…突起(バイオネットカップラー要素)、
7…中栓、7c…連通孔、
8,108…バルブ、8a,108a…ガイドピン、8b,108b…第1のニードル、8c,108c…ニードル先端、8d,108d…ストッパ、8h,81…シールリング保持溝、
9,109…バルブ室スペース、
10,110…圧縮スプリング、
11…Oリング(シールリング)、
11A…異形断面Oリング(シールリング)、
20,120…注入口(電池本体側カップラー)、
20a,120a…液受入口、21…上部材、22…中間部材、22a,122a…バルブシート、23,106…下部材、23a,123a…連通孔、
25…弾性体ホルダ(ゴムホルダ)、
26,126…バルブ、26a,126a…ガイドピン、
26b,126b…第2のニードル、26c,126c…ニードル先端
26d,126d…ストッパ、
27,127…圧縮スプリング、28,28A…シールリング、
29,129…バルブ室スペース、
30,62,63,130…突起(バイオネットカップラー要素)、
32,33,60,160…溝(バイオネットカップラー要素)、
32e,33e…溝の終端、
38…溝状の凹み
100…燃料電池本体、
107…バルブケース、111…ゴムホルダケース、121…液受け部。
Claims (20)
- 燃料電池本体の注入口にカートリッジノズルを挿入し、該ノズルを押し込んで該ノズルのバルブおよび注入口のバルブを共に開け、カートリッジから該ノズル及び注入口を介して燃料電池内に液体を注入する燃料電池の液注入装置において、
前記注入口または前記カートリッジノズルのいずれか一方に設けられた突起と、
前記突起が嵌合しうるように前記注入口または前記カートリッジノズルのいずれか一方に形成され、前記カートリッジノズルを前記注入口に挿入したときに前記突起が嵌合され、さらに前記カートリッジノズルを軸方向に押し込んだときに前記突起を案内する溝と、を具備することを特徴とする燃料電池の液注入装置。 - 前記カートリッジノズルの突起または溝の数、形状、位置のうちの少なくとも1つを異ならせることにより、内部に収容された液体がそれぞれ特定され、前記カートリッジを相互に識別可能としたことを特徴とする請求項1記載の液注入装置。
- 前記突起または溝の数、形状、位置に基づいて前記カートリッジ内に収容された液体の種類および濃度を識別できることを特徴とする請求項2記載の液注入装置。
- 前記突起または溝の形状を異ならせる手段として、単数または複数の突起または溝の周方向の幅を変えることを特徴とする請求項2記載の液注入装置。
- 前記突起または溝の位置を異ならせる手段として、複数の突起または溝を前記カートリッジノズルの中心軸に対して対称または非対称に配置することを特徴とする請求項2記載の液注入装置。
- 前記カートリッジノズルがオス型であり、前記注入口がメス型であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の液注入装置。
- 前記カートリッジノズルがメス型であり、前記注入口がオス型であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の液注入装置。
- 前記突起は前記注入口の内周に設けられ、かつ、前記溝は前記カートリッジノズルの外周に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の液注入装置。
- 前記突起は前記カートリッジノズルの外周に設けられ、かつ、前記溝は前記注入口の内周に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の液注入装置。
- 前記溝は、前記突起を軸方向に案内するとともに、前記カートリッジノズルが前記注入口にロックされるように前記突起を周方向に変位させて案内することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の液注入装置。
- 前記溝の終端近傍において前記溝の側周壁から突出し、前記溝に沿って案内される前記突起が乗り越えていくことができる小突起を、さらに有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載の液注入装置。
- 前記注入口および前記カートリッジノズルが液体に接触する接液部は樹脂でつくられ、前記注入口および前記カートリッジノズルが液体に接触しない非接液部は前記樹脂よりも硬い材料でつくられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項記載の液注入装置。
- 前記非接液部は、前記液体に対して耐食性を有する金属または合金を用いてつくられていることを特徴とする請求項12記載の液注入装置。
- 前記溝は、前記注入口または前記カートリッジノズルにおいて軸心振り分け配置された複数の溝からなり、前記注入口の内周または前記カートリッジノズルの外周に沿って終端が始端に対して周方向に45°〜90°回転変位していることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項記載の液注入装置。
- 前記溝は、側方からの二次元投影面における形状がL字、逆L字、J字、逆J字、斜行直線のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項記載の液注入装置。
- さらに、前記注入口は、前記突起または前記溝よりも後方に設けられ、前記カートリッジノズルを前記注入口に挿入したときに該ノズルの先端部が当接し、さらに該ノズルを軸方向に押し込んだときにシール性を保ちつつ弾性変形する弾性体ホルダを有することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項記載の液注入装置。
- 前記弾性体ホルダは、ジャバラ形状により弾性変形するように形成されていることを特徴とする請求項16記載の液注入装置。
- 前記カートリッジノズルのバルブの弁体に形成されたテーパー状の保持溝と、該保持溝によって保持された異形断面のシールリングと、を有することを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項記載の液注入装置。
- 前記カートリッジノズルのバルブの弁体の一部として前記カートリッジノズルの流路内に配置され、凸状または凹状の先端部を有する第1のニードルと、前記注入口のバルブの弁体の一部として前記注入口の流路内に配置され、前記第1のニードルの先端部に嵌合される凹状または凸状の先端部を有する第2のニードルと、を有することを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項記載の液注入装置。
- 前記第1及び第2のニードルは長手軸に沿って延びる溝状の凹みをそれぞれ有し、前記第1のニードルの凹みと前記カートリッジノズルの内周壁との間に液体の通流を可能とする第1の流路を形成し、前記第2のニードルの凹みと前記注入口の内周壁との間に液体の通流を可能とする第2の流路を形成することを特徴とする請求項19記載の液注入装置。
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