JP2006308619A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内部温度の上昇を抑制し、特性を向上したプラズマディスプレイ装置を提供することを目的としている。
【解決手段】熱部品ユニット28を回路基板に装着した回路ユニット26をプラズマパネル22の裏面に配置した金属パネル24に装着しており、熱部品ユニット28は、回路基板30に対向させた金属平板36に絶縁体38を積層するとともに絶縁体38に金属パターン40を積層して形成した放熱板42と、金属パターン40に面接触させた発熱部品44とを有し、金属パネル24に圧入部品を圧入するとともに回路基板30を圧入部品に固定し、金属平板36を金属パネル24に面接触させつつ回路ユニット26を金属パネル24に装着した構成である。
【選択図】図1
【解決手段】熱部品ユニット28を回路基板に装着した回路ユニット26をプラズマパネル22の裏面に配置した金属パネル24に装着しており、熱部品ユニット28は、回路基板30に対向させた金属平板36に絶縁体38を積層するとともに絶縁体38に金属パターン40を積層して形成した放熱板42と、金属パターン40に面接触させた発熱部品44とを有し、金属パネル24に圧入部品を圧入するとともに回路基板30を圧入部品に固定し、金属平板36を金属パネル24に面接触させつつ回路ユニット26を金属パネル24に装着した構成である。
【選択図】図1
Description
本発明は、プラズマディスプレイ装置に関するものである。
図9は従来のプラズマディスプレイ装置の背面側の平面図、図10は図9におけるA部の拡大斜視図である。
近年、大画面で薄型かつ軽量の画像表示装置としてプラズマディスプレイ装置が実用化されている。図9において、従来のプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイ用のプラズマパネル2と、このプラズマパネル2の裏面に配置し、プラズマパネル2の熱を放熱するための金属パネル4と、金属パネル4の裏面に配置した回路ユニット5とを備えている。
図10に示すように、回路ユニット5は、複数のフィン12を有するアルミ製の放熱部品14にスイッチング用ICやトランス等の発熱部品10を面接触させた熱部品ユニット16を、インダクタ、コンデンサ、抵抗等の電子部品8を実装した回路基板6に取り付けて形成し、プラズマパネル2の走査電極や維持電極を制御するSCAN回路やSUS回路や電源回路等として用いている。
これら回路基板6に実装したインダクタおよびコンデンサと、熱部品ユニット16の放熱部品14に面接触させたスイッチング用ICとを用いてLC共振回路を形成し、SCAN回路へ高電圧供給を行っている。
この際、発熱部品10から発生する熱は、放熱部品14のフィン12より空気中に放熱し、プラズマディスプレイ装置の内部温度の上昇を抑制している。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1や特許文献2が知られている。
特開平8−45748号公報
特開2002−150954号公報
上記従来の構成では、発熱部品10を放熱部品14に接触させて、この放熱部品14から空気中に発熱部品10の熱を放熱するが、放熱部品14から空気中への放熱率が悪く、プラズマディスプレイ装置の内部温度が上昇しやすく、特性を劣化させるという問題点を有していた。
本発明は上記問題点を解決するもので、内部温度の上昇を抑制し、特性を向上したプラズマディスプレイ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明は、特に、熱部品ユニットは、回路基板に対向させた金属平板に絶縁体を積層するとともに前記絶縁体に金属パターンを積層して形成した放熱板と、前記金属パターンに面接触させた発熱部品とを有し、前記金属パネルに圧入部品を圧入するとともに、前記回路基板または前記放熱板のいずれかを前記圧入部品に固定して、前記金属平板を前記金属パネルに面接触させた構成としたものである。
上記構成により、金属平板に絶縁体を積層しこの絶縁体に積層した金属パターンに発熱部品を面接触させるとともに、金属平板をプラズマパネルの裏面に配置した金属パネルに面接触させるので、発熱部品の熱は金属パネルに放熱することができる。金属平板と金属パネルは共に金属なので熱伝導率が良く、金属平板から金属パネルに効率良く放熱することができ、また、金属パネルは、複数のフィンを有する放熱部品よりも表面積が大きく、フィンの間に熱が滞留することもないので、金属パネルから空気中に効率良く放熱することができる。すなわち、発熱部品の放熱性を向上し、プラズマディスプレイ装置の内部温度の上昇を抑制できる。
特に、金属パネルに圧入部品を圧入するとともに、回路基板または放熱板のいずれかを圧入部品に固定すれば、プラズマパネルの裏面に配置された金属パネルに回路ユニットを装着しても、この装着に際して生ずるプラズマパネルへの応力を抑制でき、金属平板を金属パネルに容易に面接触させて放熱性を向上できる。
以下、実施の形態を用いて、本発明の全請求項に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の断面図、図2は同プラズマディスプレイ装置の背面側の平面図、図3は図2のA部の拡大斜視図、図4は同プラズマディスプレイ装置の金属パネルに取り付けた圧入部品の断面図、図5は同プラズマディスプレイ装置の金属パネルに取り付けた他の圧入部品の断面図、図6は図1のA部の拡大断面図、図7は熱部品ユニットの斜視図である。
図1〜図3において、本発明の一実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイ用のプラズマパネル22と、このプラズマパネル22の裏面に接着剤23を介して配置した、プラズマパネル22の熱を放熱するための金属パネル24と、金属パネル24の裏面に取り付け配置した回路ユニット26とを備えている。
この回路ユニット26は、インダクタ、コンデンサ、抵抗等の電子部品32を実装した回路基板30に熱部品ユニット28を取り付けて形成し、プラズマパネル22の走査電極や維持電極を制御するSCAN回路やSUS回路や電源回路等として用いている。
熱部品ユニット28を回路基板30に取り付ける際は、図4や図5に示すような圧入部品33を金属パネル24に圧入して、この圧入部品33に回路基板30を固定して取り付ける。図4では、圧入部品33はネジ穴を有するボスとし、回路基板30に貫通孔を設けてこの貫通孔にネジを挿入し、ネジ頭部とボスにより回路基板30を挟持して固定している。図5では、圧入部品33はネジとし、回路基板30に貫通孔を設けてこの貫通孔にネジを挿入し、金属パネル24とナットにより回路基板30を挟持して固定している。
熱部品ユニット28は、図6、図7に示すように、金属平板36に絶縁体38を積層しこの絶縁体38に金属パターン40を積層して形成した放熱板42と、金属パターン40に面接触させたスイッチング用ICやトランス等の発熱部品44とを有する。この発熱部品44の端子47と金属パターン40とは電気的接続し、金属パターン40の端部と回路基板30の配線とを電気的接続している。
この際、熱部品ユニット28は、金属平板36と回路基板30とが対向するように回路基板30に取り付けており、図3に示すように、回路基板30上において金属平板36との対向位置は対向部45となる。また、図6、図7に示すように、金属パターン40の端部は回路基板30側に折曲したリード部46とし、回路基板30の配線位置に設けた貫通孔にリード部46を挿入して配線と電気的接続している。
これら回路基板30に実装したインダクタおよびコンデンサと、熱部品ユニット28の金属パターン40に面接触させたスイッチング用ICとを用いてLC共振回路を形成し、SCAN回路へ高電圧供給を行っている。このLC共振回路を形成するインダクタおよびコンデンサは、特に、図3に示す対向部45に実装し、スイッチング用ICとの配線長さを短くなるようにしている。
また、絶縁体38に積層した金属パターン40は、図6、図7に示すように、金属パターン40の上面のみが露出するように絶縁体38に埋設している。この絶縁体38は、無機フィラーを含有した絶縁樹脂であって、無機フィラーの熱伝導率を絶縁樹脂の熱伝導率よりも大きくしている。無機フィラーの粒径は、0.1〜100μmとし、絶縁体38には、無機フィラーを70〜95重量%含有している。
このような回路ユニット26を金属パネル24の裏面に取り付け配置する際は、放熱板42の金属平板36を金属パネル24の中央より下方において面接触させている。
上記構成により、金属平板36に絶縁体38を積層しこの絶縁体38に積層した金属パターン40に発熱部品44を面接触させるとともに、金属平板36をプラズマパネル22の裏面に配置した金属パネル24に面接触させるので、発熱部品44の熱は金属パネル24に放熱することができる。金属平板36と金属パネル24は共に金属なので熱伝導率が良く、金属平板36から金属パネル24に効率良く放熱することができ、また、金属パネル24は、複数のフィンを有する放熱部品よりも表面積が大きく、フィンの間に熱が滞留することもないので、金属パネル24から空気中に効率良く放熱することができる。すなわち、発熱部品44の熱を放熱する放熱率を向上し、プラズマディスプレイ装置の内部温度の上昇を抑制できる。
特に、金属パネル24に圧入部品を圧入するとともに、回路基板30を圧入部品に固定するので、プラズマパネル22の裏面に配置された金属パネル24に回路ユニット26を装着しても、この装着に際して生ずるプラズマパネル22への応力を抑制でき、金属平板36を金属パネル24に容易に面接触させて放熱性を向上できる。
また、耐絶縁性の必要なスイッチング用ICやトランス等の発熱部品44を用いると、発熱部品44と金属パネル24との短絡を抑制する必要があるが、金属パターン40と金属平板36との間には絶縁体38を設けているので、耐絶縁性の必要な発熱部品44を用いても短絡等の不具合を生じることもない。この際、絶縁体38は、無機フィラーを含有した絶縁樹脂であって、無機フィラーの熱伝導率が絶縁樹脂の熱伝導率よりも大きいので、絶縁体38に発熱部品44を装着しても放熱性を損なわずに、耐絶縁性を向上することができる。絶縁体38に無機フィラーを70〜95重量%含有し、無機フィラーの粒径を0.1〜100μmにするのが望ましい。放熱性や絶縁性の必要度に応じて、絶縁体38の面積を変えたり、無機フィラーの材質を選択したり、基板の材質を選択すれば、所望の特性を自由に得ることができる。
さらに、発熱部品44の端子47と金属パターン40とを電気的接続し、金属パターン40の端部と回路基板30の配線とを電気的接続しているので、熱部品ユニット28の発熱部品44と回路基板30の配線とを容易に電気的接続できる。
特に、熱部品ユニット28は、金属平板36と回路基板30とが対向するように回路基板30に取り付けているので、回路ユニット26の低背化を可能にするとともに、回路基板30の所望の位置において、金属パターン40の端部と回路基板30の配線とを電気的接続できる。よって、金属平板36と対向した位置の回路基板30に実装した電子部品32と発熱部品44との配線の引き回しを短くして、配線長に起因したインピーダンスを低減し特性を向上できる。
なお、本発明の一実施の形態における熱部品ユニット28は、発熱部品44としてスイッチング用ICやトランス等を用いたが、仕様によって、図8に示すように、複数のスイッチング用ICのみを用いて金属パターン40に面接触させたり、他の発熱部品44を用いて金属パターン40に面接触させたりしても良い。
また、回路ユニット26を金属パネル24に装着した際は、回路基板30を圧入部品33に固定したが、放熱板42を圧入部品33に固定しても良く、回路基板30および放熱板42のいずれか一方を少なくとも圧入部品33に固定すれば良い。
以上のように本発明では、内部温度の上昇を抑制できるのでプラズマディスプレイ装置に用いることができる。
22 プラズマパネル
23 接着剤
24 金属パネル
26 回路ユニット
28 熱部品ユニット
30 回路基板
32 電子部品
33 圧入部品
36 金属平板
38 絶縁体
40 金属パターン
42 放熱板
44 発熱部品
45 対向部
46 リード部
47 端子
23 接着剤
24 金属パネル
26 回路ユニット
28 熱部品ユニット
30 回路基板
32 電子部品
33 圧入部品
36 金属平板
38 絶縁体
40 金属パターン
42 放熱板
44 発熱部品
45 対向部
46 リード部
47 端子
Claims (7)
- 熱部品ユニットを回路基板に装着した回路ユニットをプラズマパネルの裏面に配置した金属パネルに装着しており、前記熱部品ユニットは、前記回路基板に対向させた金属平板に絶縁体を積層するとともに前記絶縁体に金属パターンを積層して形成した放熱板と、前記金属パターンに面接触させた発熱部品とを有し、前記金属パネルに圧入部品を圧入するとともに、前記回路基板または前記放熱板のいずれかを前記圧入部品に固定して、前記金属平板を前記金属パネルに面接触させつつ前記回路ユニットを前記金属パネルに装着したプラズマディスプレイ装置。
- 前記圧入部品は、前記プラズマパネルとは反対側から前記金属パネルに圧入した請求項1記載のプラズマディスプレイ装置。
- 前記圧入部品は、ネジ穴を有するボスであって、前記回路基板または前記放熱板のいずれかをネジを用いて前記圧入部品に固定した請求項1記載のプラズマディスプレイ装置。
- 前記圧入部品は、ネジであって、前記回路基板または前記放熱板のいずれかをナットを用いて前記圧入部品に固定した請求項1記載のプラズマディスプレイ装置。
- 前記絶縁体は、無機フィラーを含有した絶縁樹脂であって、前記無機フィラーの熱伝導率を前記絶縁樹脂の熱伝導率よりも大きくした請求項1記載のプラズマディスプレイ装置。
- 前記無機フィラーの粒径は、0.1〜100μmである請求項5記載のプラズマディスプレイ装置。
- 前記絶縁体は、前記無機フィラーを70〜95重量%含有した請求項5記載のプラズマディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005127420A JP2006308619A (ja) | 2005-04-26 | 2005-04-26 | プラズマディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005127420A JP2006308619A (ja) | 2005-04-26 | 2005-04-26 | プラズマディスプレイ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006308619A true JP2006308619A (ja) | 2006-11-09 |
Family
ID=37475621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005127420A Pending JP2006308619A (ja) | 2005-04-26 | 2005-04-26 | プラズマディスプレイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006308619A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013098468A (ja) * | 2011-11-04 | 2013-05-20 | Showa Denko Kk | パワー半導体モジュール冷却装置 |
-
2005
- 2005-04-26 JP JP2005127420A patent/JP2006308619A/ja active Pending
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