JP2006304695A5 - - Google Patents

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薬液散布装置
この発明は、農作業車に装着され圃場作物の側方あるいは下方から防除用薬液や液肥を散布する薬液散布装置に関する。
走行車体の前部に昇降装置を介して支持枠を構成し、この支持枠に中央ブームおよび左右ブームを取り付けるとともに、これらブームに沿わせて薬液ホースを設け、複数の噴霧ノズルから薬液を散布できる構成としている。
特開2005−58865号公報
ところで、上記の公報に開示の走行車体は前後一対の車輪で圃場内を走行しながら噴霧作業を行うものであるが、車輪幅を小さく構成してもなお車輪跡が形成される結果、均一散布が損なわれ、例えば、除草剤散布においては、薬効がなくなり雑草が生えてしまう欠点がある。
この発明は上記の欠点を解消しようとするもので、次の技術的手段を講じた。すなわち、請求項1に記載の発明は、前・後車輪(2,2、3,3)を備える車体フレーム(4)の前部に散布ブーム(70)を装着し、後輪(3)の上部に薬液タンク(71)を配置し、該薬液タンク(71)の薬液を上記散布ブーム(70)のノズルから吐出させて圃場に散布する薬液散布装置において、車体フレーム(4)の後部には、導出管(75a)及びノズル(75b)からなる吊り下げノズル(75)を当該ノズル(75b)が上記後輪(3,3)の後方に位置すべく支持し、前記薬液タンク(71)の薬液を該ノズル(75b)から吐出させる構成とした
上記のように構成すると、車体の前進と共に、散布ブーム70から噴霧される薬液は該散布ブーム幅に渡り圃場面全体に散布される。前後輪の圃場面走行によって散布された薬液の効果が損なわれるが、後輪の後部には、導出管及びノズルからなる吊り下げノズルが保持されて、後輪の通過跡に薬液が散布される
請求項2に記載の発明は、前・後車輪(2,2、3,3)を備える車体フレーム(4)の前部に散布ブーム(70)を装着し、後輪(3)の上部に薬液タンク(71)を配置し、該薬液タンク(71)の薬液を上記散布ブーム(70)のノズルから吐出させて圃場に散布する薬液散布装置において、車体フレーム(4)の後部にキャリア(72)を装着すると共に、このキャリア(72)に、左右突出長さを調整自在とした摺動筒(77)を装着し、この摺動筒(77)には導出管(75a)及びノズル(75b)からなる吊り下げノズル(75)を当該ノズル(75b)が上記後輪(3,3)の後方に位置すべく支持すると共に、該導出管(75a)の前後向き角度を変更調整可能に設けてなる薬液散布装置とする。
上記のように構成すると、上記の作用に加えて、キャリア(72)を利用することにより、装脱作業の容易化が図れる。すなわち、車体フレーム(4)の後部に取り付けられたキャリア(72)に摺動筒(77)を装着し、この摺動筒(77)に吊り下げノズル(75)を取り付けるものであるから、キャリア(72)の車体フレーム(4)からの装脱に伴って吊り下げノズル(75)も着脱される。
請求項1に記載の発明によると、後輪の後部には、導出管(75a)及びノズル(75b)からなる吊り下げノズル(75)が保持されて、後輪の通過跡に薬液が散布されるから、車輪跡で薬効が薄れてもこれを回復させる。
また請求項2に記載の発明によると、キャリア(72)を利用することで、装脱作業の容易化が図れる。すなわち、車体フレーム(4)の後部に取り付けられたキャリア(72)に摺動筒(77)を装着し、この摺動筒(77)に吊り下げノズル(75)を取り付けるものであるから、キャリア(72)の車体フレーム(4)からの装脱に伴って吊り下げノズル(75)も着脱される。なお、導出管(75a)の摺動筒(77)に対する取り付け角度は任意に変更調節でき、また、摺動筒(77)の左右突出量を調整によって左右幅の変更も自在であるから、走行車体のトレッド調整をしたり、装着タイヤが径大化を伴ってもノズル(75b)を容易に後輪跡に追従させて散布できる。
この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、作業車両1は、図1、及び図2に示すように、左右の前輪2L,2R、及び後輪3L,3Rを支架して左右の車体フレーム4L,4Rを設け、この車体フレーム4L,4Rの前部中央部から後部に渡り側面に張り出して側部フレーム4a,4aを設けて構成される。車体フレーム4L,4Rの前部にはエンジン5、中央部上に運転操作席6を設け、その前方にはステアリングハンドル7を設けて上記前輪2L,2R、及び後輪3L,3Rを操舵できる構成としている。
また、伝動装置10は、上記車体フレーム4の中間部から運転操作席6の後部に渡って位置して設けられ、上記エンジン5からの動力を受け、走行側とPTO側とに変速し夫々伝動する構成としている。この場合、この伝動装置10は、前記ステアリングハンドル7の前側のボンネットカバー11で覆ったエンジンルーム11aに搭載した上記エンジン5から入力伝動軸12によって伝動された回転動力が、クラッチ13を経由して静油圧式無段変速装置14に入力される構成としている。
上記静油圧式無段変速装置14は、図3に示すように、上記回転動力が入力される油圧ポンプ15と、ミッション側に動力を出力する油圧モータ16とからなり、入力された回転動力を正逆転(車両の前後進)に切り換えて変速し、伝動装置10側に出力する構成としている。
なお、図3において、符号18は入力伝動軸12を分岐して伝動される動力取出軸、符号19はクラッチ軸である。クラッチ軸19は、前記クラッチ13の接合状態で回転連動するポンプ入力軸20を回転連動する構成であり、所定減速比に減速する減速ギヤ機構21、高低3段に変速するPTO変速手段22を経て車体フレーム4L,4Rから後方に突出する動力取出軸23を回転連動するものである。
一方、上記静油圧式無段変速装置3のモータ軸25は、伝動装置10の上記動力取出軸23と平行に設けられ、シフトギヤ26が図3中実線の位置はギヤ27と噛合する低速L、右側移行によってギヤ28と噛合すると中速M、さらにギヤ29と噛合すると高速Hの都合3段の変速が得られる。
30は後輪伝動軸であって、前記後輪3,3に走行動力を伝動する構成とし、31は前輪伝動軸を示し、前述した前輪2,2へ走行動力を伝動できる構成としている。
次いで、前記静油圧式無段変速装置14の走行切換と変速を操作する変速レバー33、車速の減速のみを操作する車速減速ペダル34について説明する。
これら2つの変速レバー33と車速減速ペダル34とは、静油圧式無段変速装置14を構成する前記油圧ポンプ15の作動油の流れを制御する斜板を操作するためのトラニオン軸35に操作力が伝達できるように接続した構成となっている。
このうち、変速レバー33は、図2、及び図3に示すように、ステアリングハンドル7のポスト左右の機枠に支架された水平の操作連動軸36の左側端に支持ピン37を介して連結され、前後の回動操作によって操作連動軸36を軸芯まわりに回転連動すべく設けられる。なお、支持ピン37を介在させることによって、左右方向に偏位させて回動操作でき、図外レバーガイドの前進操作側と後進操作側とを左右に変位させることができる。また、操作レバー33は、制動板38を伴い、固定機枠側との間でブレーキ機構39を構成して操作レバー33を前後操作位置で任意に保持できる構成としている。
そして、操作連動軸36は、図5に示すように、横方向に軸装して他方の端に下方に延長した連動ロッド40の上端部に取付アーム41を介して連結し、その連動ロッド40の下端部から回動アーム、連動ロッド、スプリング等の連繋機構42を介してトラニオンアーム43を作動すべく接続した構成としている。そして、上記トラニオンアーム43は、図5、及び図6に示すように、端部をトラニオン軸35に接続している。もって前記変速レバー33の操作力が、最終の油圧ポンプ15のトラニオン軸35に伝達できる構成としている。
即ち、上記連繋機構42は、トラニオン軸35の近傍において、静油圧式無段変速装置14のハウジング等に水平方向に軸装された中間連動軸44を設け、この中間連動軸44の一端と上記連動ロッド40の下端とを回動アーム45で連結する。中間連動軸44の他端には、別に回動アーム46が固定され、該アーム46にはピン47が設けられ、プレート48aを枢着し、該プレート48aに長孔49a及び49bを形成すると共にプレート48bの係止ピン50,52を介して係合し所定の方向に作用される構成である。一方上記トラニオン軸35を一体に連動する前記トラニオンアーム43には連動ロッド51を枢着して、この連動ロッド51端に構成する上記係止ピン52と上記プレート48aとがスプリング53を介して連携される構成である。したがって、中間連動軸44が所定に回動されると、ピン47がプレート48を係合してこのプレート48を押し引きし、上記長孔49の範囲ではスプリング53の作用で押し引きして、連動ロッド51を介してトラニオンアーム43およびトラニオン軸35を回動させる構成である。
なお、連動ロッド51は、プレート48aに溶接によって一体化した雌螺子体51a、トラニオンアーム43に枢着された第2の雌螺子体51c、及びこれらに螺合する雄螺子体51bとからなり、各雌螺子体は互いに左右異なる方向の螺子加工が施されて一定方向回転で各雌螺子体の距離は離れ、他方への回転で各雌螺子体の距離は近づく関係に設けられ(図7)、トラニオンアーム43の中立位置設定の微調整を行なうことができる。
このように連結した変速レバー33は、ニュートラルゾーンを基準にして、一方側に操作すれば正転(前進)回転が出力され、レバー操作によって順次高速出力となり、前記ニュートラルゾーンから他方側に操作すれば逆転(後進)回転が出力されてレバー操作にともなって順次高速出力に変速される従来公知の走行切換と増減速操作ができる構成となっている。そして、実施例の場合、トラニオン軸35は、トラニオンアーム43がトラニオン軸35に対して上下の方向に垂直状態の位置Mがニュートラル位置であって、その位置を基準にして左回転Fが正転(前進側)で右回転Rが逆転(後進側)になり、上述の通り、ニュートラル位置Mからアーム43が回動して離れるほど高速回転になる。
そして、操作レバー33は、図5に示すように、ステアリングハンドル7の左側にあって、副変速レバー55と同じ側に設け、その副変速レバー55より上方に高く伸ばして構成している。そして、変速レバー33は、グリップ33aがハンドル7のすぐ左付近に位置するように設け、更に、前述したように基部の取付支点がハンドルポストの左側近辺に設けた構成としている。
したがって、変速レバー33は、運転者が握って操作するグリップ33aがハンドル7の左側で、副変速レバー55より高くハンドル7と同程度の高さ位置にあるから、変速操作がやり易く、しかも、副変速レバー55と間違えて操作することはなく、安全に操作ができる利点がある。更に、変速レバー33は、基部の取り付け位置が運転者の膝周りから前側の上方位置に離れているから、余裕があり、レバー55と膝とが干渉したりせず、楽な姿勢で作業ができる特徴がある。
次に、車速を減速操作する減速ペダル34は、前記側部フレーム4aの左端縁より内側に配置して基部を回動支点P(図2参照)に枢着して前方に向け踏込操作ができるように構成され、常時は復帰スプリング59によってストッパ60に接当する位置に復帰回動すべく構成している。
そして、上記減速ペダル34は、回動支点Pより下方に延長した取付アーム61に調整ボルト62を設けて対向側の適宜フレーム部に固定されて設けるストッパ63とで調整装置64を構成している。この場合、調整装置64は、図面に示すように、上記ペダル34と一体に回動する取付アーム61の調整ボルト62を対向側のストッパ63に対して出し入れ(前後方向)調整すれば、車速減速ペダル34の踏込範囲(回動範囲)が調節できる構成となっている。
そして、上記減速ペダル34は、トラニオン軸35を回動すべく連動する。すなわち、回動支点Pの連動操作軸65を静油圧式無段変速装置14側に延長し、該延長端部に先端にパイプ体66aを付設した操作カム66を取り付け、この操作カム66を前記トラニオンアーム43に圧接させている。67は操作カム66を連動操作軸65端部に固定するための締付ボルトである。したがって、減速ペダル34の踏み込み量に応じてトラニオンアーム43を中立側に所定に戻し操作し、トラニオン軸35を連動操作して車速を減速操作できる。
この減速作動において、操作レバー33側の連動構成では、中間連動軸44に、回動アーム46、ピン47を構成し、一方プレート48を長孔49を介して係合し所定の方向に作用させるものであるから、減速ペダル34のトラニオンアーム43の減速側作動を上記長孔49で吸収し、この減速側作動を中間連動軸44より連動上手に伝達しないため、操作レバー33側の連動機構は所期の車速設定を維持できる。
このように、減速ペダル34は、これの踏込量に応じて変速幅が決まるが、その踏込量を調整ボルト62の出し入れ調整で選択して、ストッパ62aに接当する範囲で減速幅を設定するものである。また、上記ペダル34は、足を離せば復帰スプリング59で元の位置まで復帰し、車速も踏み込み前の速度に復帰する構成になっている。
なお、前記減速ペダル34による操作は、トラニオンアーム43の前進側の範囲内において減速操作できる構成となっており、中立位置あるいは後進側の範囲に及ばない構成となっている。即ち、減速ペダル34に連動する操作カム66は、トラニオンアーム43に接当作用して該トラニオンアーム43を回動させるが、その半径Rは、最もトラニオンアーム43を変位させる状態においても中立位置あるいは後進範囲に達しない長さに設定されている。ストッパ60が破損した状況において、不知のままで減速ペダル34踏み込み操作を行なっても、上記のように操作カム66の作用半径Rがトラニオンアーム43を所定角度範囲までしか回動できない構成とすることにより、減速ペダル34を最大に踏み込み操作してもなおトラニオンアーム43は前進範囲にあるから、機体の急停車あるいは逆転側作動を引き起こさず、安全な走行を確保できるものとなる。
なお、上記実施例では、トラニオンアーム43を操作する操作カム66の半径を所定長さに構成することで安全機構となしたため、構成を簡単化できるものである。
図8は図1の車体フレーム4の前部に散布ブーム70、後輪3の上部に薬液タンク71、車体フレーム4の後部にキャリア72を装着すると共に、図外ポンプを搭載して薬液タンク71の薬液を散布ブーム70のノズルから吐出させて圃場に散布する構成としている。
上記散布ブーム70は、車体フレーム4の前端側に枢着された一対の昇降リンク機構73を介して上下動自在に連結する中央の散布ブーム70Cと、この中央の散布ブーム70Cに屈曲自在に連結する左・右ブーム70L、70Rとからなる。そして、これら中央及び左右のブーム70には、所定間隔毎にノズル棒74,74…を吊り下げ状態に設けてなり、薬液タンク71からブーム本体に供給される薬液は、吊り下げ状態の各ノズル棒74,74…に分配供給される構成である。
上記のようにノズル棒74を夫々圃場面に接近させることによって、所定の箇所に集中的に散布できるものとなる。
車体フレーム4の後部側には、後部側から車体フレーム4構成一部の筒体4d,4dに対して挿脱自在のキャリア72を設けている。すなわち、キャリア72は断面4角形の角材72aとパイプ材72b等を縦横に枠組して格子状に設けられ、該パイプ材72bの一対が上記筒体4d,4dに挿抜可能に設けてなり、挿入時に抜け止めボルト72c,72cで車体フレーム4に固定することにより、水平姿勢で保持される構成としている。
上記キャリア72の適宜位置に左右後輪の直後方に位置して後輪跡に薬剤散布するための導出菅75a及びノズル75bからなる吊り下げノズル75を支持する。すなわち、前記キャリア72の後端部に水平姿勢に筒状ホルダ76を溶接等によって固定し、この筒状ホルダ76には左右に分割されて夫々に側方突出長さを調整自在に摺動筒77,77を挿通し、該摺動筒77の側端部に、短冊状の保持プレート78を回動自在に保持し、この保持プレート78に長尺の上記導出菅75aの途中部を締付けボルト78b,78bで締結・弛緩自在な係止部78a,78aで保持して一体化している。締付けボルト78b,78bを緩めて保持プレート78に対する導出管75aの位置を長手方向に変更調整自在である。79は摺動筒77を所定の左右張り出し状態で固定するノブボルトである。上記保持プレート78の上端部には支点ピン78aを備え、このピン部78aを前記摺動筒77の開口端に挿入して固定用ノブボルト80で固定するもので、摺動筒77の長手方向に沿う水平軸芯回りに首振り角度を任意として固定できる構成としている。
上記導出菅75の基部にはL型で一方を固定して他方を首振りできる接続金具81を介して薬液ホース82と連結されている。該薬液ホース82は左右に長く余裕を持たせた状態で、摺動筒77の摺動による左右長さの伸縮に対応しうるようになし、その中央部には後方側薬液ホース83を接続し、薬液タンク71の薬液を送出できるものとしている。
上記のように構成された吊り下げノズル75は、後輪3の直後方で然も圃場面に近い位置にノズル75bが位置するよう、摺動筒77の左右張り出し状態、保持プレート78の首振り角度状態を調整して固定する。そして、散布作業を開始するが、車両の前進とともに、前側では、中央及び左右のブーム70に所定間隔毎に設けたノズル棒74,74…から圃場面に薬液が散布される。
一方、左右後輪3の各後方には、夫々吊り下げノズル75,75を備え、車輪跡に沿って薬液を補充的に散布する。この吊り下げノズル75の左右位置、上下位置はノブボルト79、80を取り外して調整できる。
本実施例では、キャリア72の後端部に支持させる構成としたため、吊り下げノズル75の下端が前方に向くようになり、ノズル75b部を後輪の接地部近傍に接近させ得て車輪跡に的確に散布できる効果があるが、キャリア72に限らず車体フレーム4から適宜に導出菅75aに相当する部材を延長させておく構成でもよい。
また、本実施例では、筒状ホルダ76、摺動筒77の構成によって、後輪トレッドに合わせて左右幅を適宜に調整できる構成とし、これら筒状ホルダ76、摺動筒77に沿うように薬液ホース82を撓ませた状態で配設しながらも、これら筒状ホルダ76等がガイド構成を呈してみだりに損傷の恐れがない。
前記左・右の散布ブーム70L,70Rは、中央散布ブーム70Cに対して折り畳み自在に設けられ、非作業時は図 に示すように運転席の側部に収納できる。
図12〜図15は前記トラニオン軸35への連動機構の改良に関する。トラニオンアーム43の下部と前面に静油圧式無段変速装置14を構成し内部に機械式変速伝動機構を内装するミッションケース85との間に、中立位置決め手段86を構成している。すなわち、ミッションケース85から前方に向けてベース板87aを支持する固定部材87bを固定して設け、このベース板87aには、所定前後幅、すなわちトラニオンアーム43の揺動する方向の所定幅、に亘る平面部88aを形成し該平面部88aの中央部には上下に長い係止孔88bを形成した位置決め板88を、下端側を支点ピン88cとしてベース板87aに対して所定に調整させて固定しうる締付けボルト88dを備える。88eは平面部88aの前後端に形成する折り曲げ部で強度確保のほかトラニオンアーム43との摺動の円滑化を図るものである。
中立位置決め手段86は、上記位置決め板88と、トラニオンアーム43側に設けられ、上記係止孔88bに係合すべくばね89aとこのばね89aによって付勢されるピン等の凸条89bを備えた係止部89とからなる。係止部89は図13のように筒状ハブ89c内にばね89aを挿入しばね先端に凸条89bとしての弾丸型ピンを配置して外向きに付勢している。
上記のように構成された中立位置決め機構は、変速レバー33の中立位置側への移動に伴い、該中立位置付近へのトラニオンアーム43に移行するが、係止部89の凸条89bが平面部88aに乗った時点で制動力が作用して急激なトラニオンアーム43移動を抑制するため、急減速を防止できる。
さらに変速レバー33に連動してトラニオンアーム43が移動し上記凸条89bが係止孔88bに達すると、凸条89bは係止状態となるため、トラニオンアーム43を中立位置に規制することができる。
なお、各構成部材の組み付け誤差や経年変化によって、凸条89bと係止孔88bとの係止位置が、トラニオン軸35の中立位置から外れる場合には、締付けボルト88dを緩め、支点ピン88c周りに回動微調整を行い中立位置を確保する位置にて締付け固定するものであり、図例のように中立位置決め機構の特に係止部89が機体側方に面する構成では、微調整作業も容易である。
前記トラニオン軸35連動構成のうち、図15においては、トラニオンアーム43と連動ロッド51との連結部の改良に関するもので、トラニオンアーム43には、トラニオン軸35軸芯と連動ロッド51(第2の雌螺子体51c)連結点とを通る線分とは交差する方向に長孔90を設け、該長孔90に沿って締め付け位置を変更することができるため、単に連動ロッド51の長手方向に沿う方向に長孔を構成して中立位置を調整する場合に比較し、微調整可能である。
作業車両の側面図 作業車両の平面図 伝動装置の断面図 静油圧式無段変速装置の変速連動機構を示す側面図 静油圧式無段変速装置の変速連動機構を示す背面図 一部を破断した車速減速ペダルの操作連動機構の平面図 変速連動機構を示す分解斜視図 薬液散布装置を装着した作業車両の平面図 キャリア及び吊り下げノズル部の拡大平面図 作業車両後部の側面図 薬液散布装置を装着した作業車両の側面図 変速連動機構の改良構成を示す側面図 変速連動機構の改良構成を示す正面図 改良構成の変速連動機構を示す分解斜視図 変速連動機構の他の改良構成を示す側面図
符号の説明
2 前輪
3 後輪
4 車体フレーム
70 散布ブーム
71 薬液タンク
75 吊り下げノズル
75a 導出菅
75b ノズル

Claims (2)

  1. 前・後車輪(2,2、3,3)を備える車体フレーム(4)の前部に散布ブーム(70)を装着し、後輪(3)の上部に薬液タンク(71)を配置し、該薬液タンク(71)の薬液を上記散布ブーム(70)のノズルから吐出させて圃場に散布する薬液散布装置において、車体フレーム(4)の後部には、導出管(75a)及びノズル(75b)からなる吊り下げノズル(75)を当該ノズル(75b)が上記後輪(3,3)の後方に位置すべく支持し、前記薬液タンク(71)の薬液を該ノズル(75b)から吐出させる構成とした薬液散布装置。
  2. 前・後車輪(2,2、3,3)を備える車体フレーム(4)の前部に散布ブーム(70)を装着し、後輪(3)の上部に薬液タンク(71)を配置し、該薬液タンク(71)の薬液を上記散布ブーム(70)のノズルから吐出させて圃場に散布する薬液散布装置において、車体フレーム(4)の後部にキャリア(72)を装着すると共に、このキャリア(72)に、左右突出長さを調整自在とした摺動筒(77)を装着し、この摺動筒(77)には導出管(75a)及びノズル(75b)からなる吊り下げノズル(75)を当該ノズル(75b)が上記後輪(3,3)の後方に位置すべく支持すると共に、該導出管(75a)の前後向き角度を変更調整可能に設けてなる薬液散布装置。
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