JP2006304553A - 減速機構付モータ - Google Patents

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弥寿夫 大橋
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Abstract

【課題】 簡単な構造でギヤケースカバーへのスラスト荷重の発生及び異音の発生を確実に防止することができる安価な減速機構付モータを提供する。
【解決手段】 モータケース11に回転自在に支持されたモータ軸14と、該モータ軸の先端近傍にねじの捩れ方向を互いに逆向きにして形成され、ギヤケース21に回転自在に支持された一対のウォーム15,15′と、モータ軸を挾んで対向し、一対のウォームに噛合する大径ギヤ31と小径ギヤ35を有した一対のカウンタギヤ30,30と、この一対のカウンタギヤの各小径ギヤ35に噛合された出力ギヤ40とを備え、ギヤケースの開口部23aを樹脂製のギヤケースカバー29で覆った減速機構付モータ10において、一対のカウンタギヤの各大径ギヤ31のギヤ噛み合いピッチの近傍に、該各カウンタギヤの軸方向のスラスト分力を出力ギヤ40の下面40aで受ける摺動部33を一体形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、自動車のワイパモータやパワーウインドモータ等に用いて好適な減速機構付モータに関する。
この種の減速機構付モータが適用されるワイパモータとして、図7及び図8に示すものがある(例えば、特許文献1参照。)。
図7,図8に示すように、ワイパモータ1は、モータケース2及びギヤケース3に正逆回転自在に支持されたモータ軸4と、このモータ軸4のギヤケース3内の一端近傍にねじの捩れ方向を互いに逆向きにして形成された一対のウォーム5,5′と、モータ軸4を挾んで対向し、一対のウォーム5,5′にそれぞれ噛合する大径ギヤ6aと該大径ギヤ6aと同芯であり一体に回転する小径ギヤ6bを有した一対のカウンタギヤ6,6と、この一対のカウンタギヤ6,6の各小径ギヤ6bに噛合された出力ギヤ7とを備えている。
そして、図8に示すように、出力ギヤ7の中央には出力軸8が固定されており、この出力軸8は、ギヤケース3から外へ突出した部分に図示しないワイパリンクが連結されるようになっている。また、ギヤケース3の開口部3aは樹脂製のギヤケースカバー9で被覆されている。
このワイパモータ1は、ねじの捩れ方向を互いに逆向きに形成された一対のウォーム5,5′に一対のカウンタギヤ6,6が噛み合って回転する二段減速機構付モータになっているため、一方のウォーム5とカウンタギヤ6の組み合わせによって生じるスラスト荷重の方向が他方のウォーム5′とカウンタギヤ6の組み合わせによって生じるスラスト荷重の方向と互いに逆向きとなってキャンセルされ、高精度で強固なスラスト軸受が不要となると共に、モータ軸4のガタ付きがなくなり、ワイパモータ1の回転が円滑なものとなる。
特開平9−175334号公報
しかしながら、前記従来のワイパモータ1では、一対のウォーム5,5′にそれぞれ噛み合う各カウンタギヤ6の大径ギヤ6aにスラスト荷重が発生し、このスラスト荷重を樹脂製のギヤケースカバー9で受けるため、該ギヤケースカバー9の強度や合成を確保するためにPBT(ポリブチレン・テレフタレート)等の割高なエンジニアリング・プラスチックの合成樹脂でギヤケースカバー9を成形しなければならなかった。また、カウンタギヤ6にスラスト方向のガタが生じるため、異音が発生した。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、モータ軸の一対のウォームにそれぞれ噛合する一対のカウンタギヤの各大径ギヤ及び一対のカウンタギヤの各小径ギヤに噛合する出力ギヤを有する二段減速機構の場合でも簡単な構造でギヤケースカバーへのスラスト荷重の発生及び異音の発生を確実に防止することができる安価な減速機構付モータを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、基端近傍に固定したアーマチュアを有して金属製のモータケース及び該モータケースの開口部に連結されたギヤケースに正逆回転自在に支持されたモータ軸と、このモータ軸の先端近傍にねじの捩れ方向を互いに逆向きにして形成され、かつ、前記ギヤケースに回転自在に支持された一対のウォームと、前記モータ軸を挾んで対向し、前記一対のウォームにそれぞれ噛合する大径ギヤと該大径ギヤと同芯であり一体に回転する小径ギヤを有した一対のカウンタギヤと、この一対のカウンタギヤの各小径ギヤに噛合された出力ギヤとを備え、前記ギヤケースの開口部を樹脂製のギヤケースカバーで被覆した減速機構付モータにおいて、前記一対のカウンタギヤの前記各大径ギヤのギヤ噛み合いピッチの近傍に、該各カウンタギヤの軸方向のスラスト分力を前記出力ギヤの下面で受ける摺動部を一体形成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の減速機構付モータであって、前記各大径ギヤの上面のギヤ噛み合いピッチの近傍に前記摺動部を前記出力ギヤの下面のギヤ噛み合いピッチの近傍に摺動するようにリング凸状に一体突出形成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、基端近傍に固定したアーマチュアを有して金属製のモータケース及び該モータケースの開口部に連結されたギヤケースに正逆回転自在に支持されたモータ軸と、このモータ軸の先端近傍にねじの捩れ方向を互いに逆向きにして形成され、かつ、前記ギヤケースに回転自在に支持された一対のウォームと、前記モータ軸を挾んで対向し、前記一対のウォームにそれぞれ噛合する大径ギヤと該大径ギヤと同芯であり一体に回転する小径ギヤを有した一対のカウンタギヤと、この一対のカウンタギヤの各小径ギヤに噛合された出力ギヤとを備え、前記ギヤケースの開口部を樹脂製のギヤケースカバーで被覆した減速機構付モータにおいて、前記一対のカウンタギヤの前記各大径ギヤのギヤ噛み合いピッチの近傍と前記出力ギヤのギヤ噛み合いピッチの近傍との間に、該各カウンタギヤの軸方向のスラスト分力を前記出力ギヤの下面で受けるリング状の摺動部材を介在したことを特徴とする。
以上説明したように、請求項1の発明によれば、一対のカウンタギヤの各大径ギヤのギヤ噛み合いピッチの近傍に一体形成した摺動部が出力ギヤの下面に当接して該各カウンタギヤの軸方向のスラスト分力を受けるため、ギヤケースカバーへのスラスト荷重の発生を確実に防止することができる。これにより、一対のウォームに噛み合う各カウンタギヤの大径ギヤに発生するスラスト荷重を樹脂製のギヤケースカバーで受けなくて済むため、該ギヤケースカバーの材質をPBT(ポリブチレン・テレフタレート)等の割高なエンジニアリング・プラスチックからPP(ポリプロピレン)等の汎用プラスチック材料に置き換えることができ、その分全体の低コスト化を図ることができる。また、一対のカウンタギヤの各大径ギヤのギヤ噛み合いピッチの近傍に一体形成した摺動部で各カウンタギヤのスラスト方向のガタ付きを防止することができるため、異音の発生を確実に防止することができる。
請求項2の発明によれば、各大径ギヤの上面のギヤ噛み合いピッチの近傍に摺動部を出力ギヤの下面のギヤ噛み合いピッチの近傍に摺動するようにリング凸状に一体突出形成したことにより、簡単な構造でギヤケースカバーへのスラスト荷重の発生を確実に防止することができる。
請求項3の発明によれば、一対のカウンタギヤの各大径ギヤのギヤ噛み合いピッチの近傍と出力ギヤのギヤ噛み合いピッチの近傍との間に介在したリング状の摺動部材が出力ギヤの下面に当接して該各カウンタギヤの軸方向のスラスト分力を受けるため、簡単な構造でギヤケースカバーへのスラスト荷重の発生を確実に防止することができる。これにより、一対のウォームに噛み合う各カウンタギヤの大径ギヤに発生するスラスト荷重を樹脂製のギヤケースカバーで受けなくて済むため、該ギヤケースカバーの材質をPBT(ポリブチレン・テレフタレート)等の割高なエンジニアリング・プラスチックからPP(ポリプロピレン)等の汎用プラスチック材料に置き換えることができ、その分全体の低コスト化を図ることができる。また、一対のカウンタギヤの各大径ギヤのギヤ噛み合いピッチの近傍と出力ギヤのギヤ噛み合いピッチの近傍との間に介在したリング状の摺動部材で各カウンタギヤのスラスト方向のガタ付きを防止することができるため、異音の発生を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態の減速機構付モータを示す縦断面図、図2は同モータの横断面図、図3は同モータのギヤケースカバー等を取り外した状態を示す平面図、図4は同モータの要部の拡大断面図、図5(a)は同モータに用いられるモータ軸の正回転時の状態を示す説明図、図5(b)は同モータ軸の逆回転時の状態を示す説明図、図5(c)は同モータ軸の停止時の状態を示す説明図である。
図1〜図3に示すように、ワイパーモータ(減速機構付モータ)10は、一端側が開口した金属製で略円筒状のヨーク(モータケース)11と、このヨーク11の開口部11aの周りのフランジ部11bをビス20aを介して締結固定した合成樹脂製のギヤケース21と、ギヤケース21の減速機構収納部23の開口部23aを覆う合成樹脂製のギヤケースカバー29とを備えている。
図2に示すように、ヨーク11の内周面11cには一対のマグネット12,12を接着剤等を介して固着してある。そして、ヨーク11の他端の有底筒部11dに嵌合されたラジアル軸受13aと、ギヤケース21の軸穴22の両端近傍に嵌合されたラジアル軸受13b,13cとでアーマチュア軸(モータ軸)14を回転自在に支持してある。
アーマチュア軸14は、その先端14aの近傍にねじの捩れ方向を互いに逆向きにした一対のウォーム15,15′を形成してある。また、アーマチュア軸14の一対のマグネット12,12に対向する位置にはアーマチュア16を取り付けてある。このアーマチュア16は、アーマチュア軸14の基端14bの近傍に固定され、所定のスロット数のコイル巻回部16bを持つアーマチュアコア16aと、このアーマチュアコア16aのコイル巻回部16bに巻き回されたアーマチュアコイル16cとで構成されている。
さらに、アーマチュア軸14のヨーク11とギヤケース21との境部分に対向する位置には、コンミュテータ17を固定してある。このコンミュテータ17はアーマチュアコア16aのコイル巻回部16bと同数のコンミュテータ片17aを備えていて、各コンミュテータ片17aとアーマチュアコイル16cとは電気的にそれぞれ接続されている。
さらに、ギヤケース21の軸穴22の開口端は大径穴部22aとなっており、この大径穴部22a内のコンミュテータ17に対向する位置には、ホルダ18を介して一対のブラシ19,19をコンミュテータ片17aに接触するように取り付けてある。各ブラシ19は図示しないモータ制御回路にそれぞれ電気的に接続されている。そして、このモータ制御回路の一対のスイッチの各スイッチをオフからオンに切り替えると、電流がアーマチュア16等に流れてアーマチュア軸14が正逆回転するようになっている。
図2,図3に示すように、ギヤケース21の略中央には軸穴22を形成してあり、この軸穴22に連通して凹状の減速機構収納部23を形成してある。この減速機構収納部23の底壁の一対のウォーム15,15′を挟む所定位置には、円筒状の孔部25,25′を形成してある。図1に示すように、各孔部25,25′には金属製でピン状の支軸26の下部を圧入等により嵌め込んであり、該各支軸26にはカウンタギヤ30を回転自在に支持してある。また、減速機構収納部23の底壁のウォーム15の図3中先端右寄りの位置には円形孔27を形成してあり、この円形孔27内には金属製で円筒状のラジアル軸受28を介して出力ギヤ40の中央の円筒部41内に嵌着された出力軸43を回転自在に支持してある。これら一対のウォーム15,15′と一対のカウンタギヤ30,30及び出力ギヤ40はギヤケース21の減速機構収納部23内に収納され、二段減速機構を構成している。
さらに、図1に示すように、ギヤケース21の減速機構収納部23の一端側の開口部23aは、合成樹脂製のギヤケースカバー29で覆われている。このギヤケースカバー29の環状の側壁部29aの下面中央には凹部29bを形成してあり、この凹部29bがギヤケース21の周壁部21aに嵌め込まれている。尚、ギヤケースカバー29の天井部29cの下面にはコンタクトプレート24を取り付けてある。
また、図1,図2に示すように、合成樹脂製の各カウンタギヤ30は、大径ギヤ31と該大径ギヤ31に一体形成された小径ギヤ35とで構成されている。この大径ギヤ31の外周には各ウォーム15,15′に噛合する歯部32を形成してある。さらに、小径ギヤ35の外周には出力ギヤ40の外周に一体突出形成された歯部42に噛合する小径の歯部36を一体形成してある共に、該小径ギヤ35の中央には円筒部37を形成してある。この円筒部37は支軸26に摺動自在に支持されている。これにより、カウンタギヤ30は支軸26に回転自在に支持されている。
また、図1に示すように、一対のカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31の上面31aのギヤ噛み合いピッチの近傍には、該各カウンタギヤ30の軸方向のスラスト分力を出力ギヤ40で受けるための摺動部33を一体形成してある。この摺動部33は出力ギヤ40の下面40aのギヤ噛み合いピッチの近傍に当接し、摺動するように円環凸状(リング凸状)に一体突出形成してある。
さらに、図1に示すように、出力ギヤ40の中央の円筒部41内には出力軸43の上端部43aを嵌着してある。また、この出力軸43のギヤケース21から外側へ突出した下端部43bにはナット44を介してワイパリンク45を締結固定してある。出力軸43はギヤケース21の減速機構収納部23の底壁の円形孔27内に固定された金属製で円筒状のラジアル軸受28に回転自在に支持されている。出力軸43の上端部43aを嵌着した出力ギヤ40の下面40aをラジアル軸受28の上面に当接した状態で、平ワッシャ46を介してプッシュナット47を出力軸43の下部から、該平ワッシャ46がラジアル軸受28の下面にするまで挿入する。このため、出力軸43及び出力ギヤ40は、それぞれ軸方向の移動が阻止されている。
図2及び図4に示すように、アーマチュア軸14の基端14bに円形凹状の穴部14cを形成し、この穴部14c内の底面14dの近傍に金属製の圧縮コイルバネ(バネ部材)51を弾性変形自在に収納すると共に、該穴部14cの開口端14eの近傍に合成樹脂製で円柱状の摺動部材52を摺動自在に収納してある。即ち、圧縮コイルバネ51は穴部14cの底面14dと摺動部材52の基端52aとの間に介在されている。そして、摺動部材52の先端部52bを穴部14cの開口端14eより外に突出させると共にヨーク11の有底筒部11dの底部(端部)11eに突き当てることで圧縮コイルバネ51に弾性付勢力を発生させてアーマチュア軸14の一対のウォーム15,15′を常に一対のカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31,31側に押圧付勢するようにしてある。この摺動部材52の先端部52bは半球状に形成してあり、この半球状の先端部52bの頂部52cとヨーク11の有底筒部11dの底部11eとの間にはグリース(半固体状の油性潤滑剤)53を介在してある。
以上実施形態のワイパーモータ10によれば、アーマチュア軸14の先端14aの近傍のねじの捩れ方向を互いに逆向きにした一対のウォーム15,15′に一対のカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31,31が噛み合って正逆回転するようにしたので、一方のウォーム15とカウンタギヤ30の組み合わせによって生じるスラスト荷重の方向が他方のウォーム15′とカウンタギヤ30の組み合わせによって生じるスラスト荷重の方向と互いに逆向きとなってキャンセルされる。これにより、各カウンタギヤ30を回転自在に支持する高精度で強固なスラスト軸受が不要となると共に、ワイパーモータ10のアーマチュア軸14のガタ付きがなくなり、アーマチュア16がスムーズに回転する。
このアーマチュア軸14の正逆回転時には、図5(a),(b)に示すように、温度変化による寸法変化等があってもアーマチュア軸14の一対のウォーム15,15′と一対のカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31,31との間及び一対のカウンタギヤ30,30の各小径ギヤ35と出力ギヤ40との間に適正なクリアランスを生じさせてスムーズにアーマチュア軸14を正逆回転させることができる。この際、アーマチュア軸14は圧縮コイルバネ51の弾性付勢力に抗して図5(a),(b)に示すように図中左側に移動している。
さらに、図5(c)に示すように、アーマチュア軸14の回転中止時には、アーマチュア軸14の円形凹状の穴部14c内に収納された圧縮コイルバネ51の圧縮力(弾性付勢力)により摺動部材52の先端部52bをヨーク11の底部11eに突き当ててアーマチュア軸14の一対のウォーム15,15′を常に一対のカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31,31側に押圧付勢している。即ち、アーマチュア軸14は図5(c)に示すように図中右側に移動している。
また、アーマチュア軸14により出力軸43を駆動させて図示しないワイパの動作途中で、例えば、アーマチュア軸14に回転を助けてしまう負荷(マイナス負荷)が作用しても、アーマチュア軸14の円形凹状の穴部14c内に収納された圧縮コイルバネ51の圧縮力により摺動部材52の先端部52bをヨーク11の底部11eに突き当ててアーマチュア軸14の一対のウォーム15,15′を常に一対のカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31,31側に押圧付勢することにより、アーマチュア軸14の一対のウォーム15,15′と一対のカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31,31との間及び一対のカウンタギヤ30,30の各小径ギヤ35と出力ギヤ40との間のそれぞれバックラッシュを可及的に小さくすることができ、各両者間の遊び分の緩衝を緩和することができて異音の発生を確実に防止することができる。
このように、アーマチュア軸14の一対のウォーム15,15′にそれぞれ噛合する一対のカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31,31及び一対のカウンタギヤ30,30の各小径ギヤ35に噛合する出力ギヤ40を有する二段減速機構の場合でも、アーマチュア軸14の基端14bに形成した円形凹状の穴部14c内に圧縮コイルバネ51と摺動部材52を収納して成る簡単な構造により、一対のウォーム15,15′と一対のカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31,31との間及び一対のカウンタギヤ30,30の各小径ギヤ35と出力ギヤ40との間のそれぞれバックラッシュを可及的に小さくして異音の発生を確実に防止することができる。
また、アーマチュア軸14の基端14bに形成した円形凹状の穴部14c内に圧縮コイルバネ51と摺動部材52を収納する構造により、圧縮コイルバネ51と摺動部材52が外部に大きく突出することないので、ワイパーモータ10全体の小型化を図ることができる。さらに、摺動部材52の半球状に形成した先端部52bの頂部52cとヨーク11の底部11eとの間にグリース53を介在させたので、アーマチュア軸14の基端14bに形成した円形凹状の穴部14c内に圧縮コイルバネ51と摺動部材52を収納して成る簡単な構造で、アーマチュア軸14と共に圧縮コイルバネ51と摺動部材52を一緒にスムーズに回転させることができると共に、安定したスラスト反力を得ることができる。
さらに、図1に示すように、一対のカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31の上面31aのギヤ噛み合いピッチの近傍に一体突出形成した円環凸状の摺動部33が出力ギヤ40の下面40aに当接して、該各カウンタギヤ30の軸方向のスラスト分力を受けることができる。このため、各大径ギヤ31の上面31aのギヤ噛み合いピッチの近傍に、出力ギヤ40の下面40aのギヤ噛み合いピッチの近傍に摺動する円環凸状の摺動部33を一体突出形成して成る簡単な構造により、樹脂製のギヤケースカバー29へのスラスト荷重の発生を確実に防止することができる。
その結果、一対のウォーム15,15′に噛み合うカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31に発生するスラスト荷重を樹脂製のギヤケースカバー29で受けなくて済み、該ギヤケースカバー29の材質をPBT(ポリブチレン・テレフタレート)等の割高なエンジニアリング・プラスチックからPP(ポリプロピレン)等の汎用プラスチック材料に置き換えることができ、その分、ワイパーモータ10全体の低コスト化を図ることができる。
また、一対のカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31の上面31aのギヤ噛み合いピッチの近傍に一体突出形成した円環凸状の摺動部33で各カウンタギヤ30のスラスト方向のガタ付きを防止することができるため、反転音等の異音の発生を確実に防止することができる。
図6は本発明の他の実施形態の減速機構付モータを示す縦断面図である。
図6に示すように、この他の実施形態のワイパーモータ(減速機構付モータ)10′は、一対のカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31の上面31aのギヤ噛み合いピッチの近傍に該各カウンタギヤ30の軸方向のスラスト分力を受ける円環凸状の摺動部33を一体突出形成する代わりに、一対のカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31の上面31aのギヤ噛み合いピッチの近傍と出力ギヤ40の下面40aのギヤ噛み合いピッチの近傍との間に該各カウンタギヤ30の軸方向のスラスト分力を受ける合成樹脂製で円環状(リング状)の摺動部材34を介在してある。尚、他の構成は、前記実施形態と同様であるため、同一構成部分に同一符号を付して詳細な説明は省略する。
この他の実施形態のワイパーモータ10′では、一対のカウンタギヤ30.30の各大径ギヤ31の上面31aのギヤ噛み合いピッチの近傍と出力ギヤ40の下面40aのギヤ噛み合いピッチの近傍との間に、該各カウンタギヤ30の軸方向のスラスト分力を受ける樹脂製で円環状の摺動部材34を介在して成る簡単な構造により、該各カウンタギヤ30の軸方向のスラスト分力を樹脂製で円環状の摺動部材34で受けることができ、樹脂製のギヤケースカバー20へのスラスト荷重の発生を確実に防止することができる。これにより、一対のウォーム15,15′に噛み合うカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31に発生するスラスト荷重を樹脂製のギヤケースカバー29で受けなくて済むため、該ギヤケースカバー29の材質をPBT(ポリブチレン・テレフタレート)等の割高なエンジニアリング・プラスチックからPP(ポリプロピレン)等の汎用プラスチック材料に置き換えることができ、その分、ワイパーモータ10′全体の低コスト化を図ることができる。
また、一対のカウンタギヤ30,30の各大径ギヤ31の上面31aのギヤ噛み合いピッチの近傍と出力ギヤ40の下面40aのギヤ噛み合いピッチの近傍との間に介在した樹脂製で円環状の摺動部材34で該各カウンタギヤ30のスラスト方向のガタ付きを防止することができるため、反転音等の異音の発生を確実に防止することができる。円環状の摺動部34の材質を樹脂としたが、金属材とすることも出来る。
尚、前記各実施形態によれば、減速機構付モータを自動車のワイパーモータとした場合について説明したが、パワーシートモータやパワーウインドモータ等の他の減速機構付モータに前記実施形態を適用できることは勿論である。
本発明の実施形態の減速機構付モータを示す縦断面図である。 上記減速機構付モータの横断面図である。 上記減速機構付モータのギヤケースカバー等を取り外した状態を示す平面図である。 上記減速機構付モータの要部の拡大断面図である。 (a)は上記減速機構付モータに用いられるモータ軸の正回転時の状態を示す説明図、(b)は同モータ軸の逆回転時の状態を示す説明図、(c)は同モータ軸の停止時の状態を示す説明図である。 本発明の他の実施形態の減速機構付モータを示す縦断面図である。 従来の減速機構付モータが適用される車両用ワイパモータの概略構成図である。 上記従来の減速機構付モータの断面図である。
符号の説明
10,10′ ワイパーモータ(減速機構付モータ)
11 ヨーク(モータケース)
11a 開口部
14 アーマチュア軸(モータ軸)
14a 先端
14b 基端
15,15′ ウォーム
16 アーマチュア
21 ギヤケース
23a 開口部
29 ギヤケースカバー
30,30 一対のカウンタギヤ
31 大径ギヤ
31a 上面
33 摺動部
34 摺動部材
35 小径ギヤ
40 出力ギヤ
40a 下面

Claims (3)

  1. 基端近傍に固定したアーマチュアを有して金属製のモータケース及び該モータケースの開口部に連結されたギヤケースに正逆回転自在に支持されたモータ軸と、このモータ軸の先端近傍にねじの捩れ方向を互いに逆向きにして形成され、かつ、前記ギヤケースに回転自在に支持された一対のウォームと、前記モータ軸を挾んで対向し、前記一対のウォームにそれぞれ噛合する大径ギヤと該大径ギヤと同芯であり一体に回転する小径ギヤを有した一対のカウンタギヤと、この一対のカウンタギヤの各小径ギヤに噛合された出力ギヤとを備え、前記ギヤケースの開口部を樹脂製のギヤケースカバーで被覆した減速機構付モータにおいて、
    前記一対のカウンタギヤの前記各大径ギヤのギヤ噛み合いピッチの近傍に、該各カウンタギヤの軸方向のスラスト分力を前記出力ギヤの下面で受ける摺動部を一体形成したことを特徴とする減速機構付モータ。
  2. 請求項1記載の減速機構付モータであって、
    前記各大径ギヤの上面のギヤ噛み合いピッチの近傍に前記摺動部を前記出力ギヤの下面のギヤ噛み合いピッチの近傍に摺動するようにリング凸状に一体突出形成したことを特徴とする減速機構付モータ。
  3. 基端近傍に固定したアーマチュアを有して金属製のモータケース及び該モータケースの開口部に連結されたギヤケースに正逆回転自在に支持されたモータ軸と、このモータ軸の先端近傍にねじの捩れ方向を互いに逆向きにして形成され、かつ、前記ギヤケースに回転自在に支持された一対のウォームと、前記モータ軸を挾んで対向し、前記一対のウォームにそれぞれ噛合する大径ギヤと該大径ギヤと同芯であり一体に回転する小径ギヤを有した一対のカウンタギヤと、この一対のカウンタギヤの各小径ギヤに噛合された出力ギヤとを備え、前記ギヤケースの開口部を樹脂製のギヤケースカバーで被覆した減速機構付モータにおいて、
    前記一対のカウンタギヤの前記各大径ギヤのギヤ噛み合いピッチの近傍と前記出力ギヤのギヤ噛み合いピッチの近傍との間に、該各カウンタギヤの軸方向のスラスト分力を前記出力ギヤの下面で受けるリング状の摺動部材を介在したことを特徴とする減速機構付モータ。
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