JP2006304525A - 巻線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来より短時間で素線を巻回可能な巻線装置の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明によれば、コアピース10と屈曲成形ローラ40とを共に連続回転すると、螺旋成形溝41を通過して素線20がコアピース10によって巻き取られて巻回される。そして、螺旋成形溝41のうち横クランク成形部42X,42Yを素線20が通過したときにクランク形屈曲部21X,21Yが成形され、そのクランク形屈曲部21X,21Yがコアピース10に巻き取られたときに、コアピース10における素線20の巻回位置が巻回軸方向にシフトする。このように本発明によれば、コアピース10と屈曲成形ローラ40とを連続回転させて巻回動作を連続して行うことが可能になり、従来より短時間で素線20を巻回することができる。そして、素線20が整列して巻回された構造の巻線を短時間で製造することが可能になる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、回転した被巻回部材に素線を巻き取らせて巻回すると共に、予め素線に間隔を空けて形成したクランク形屈曲部を巻回軸方向に重ねることで被巻回部材における素線の巻回位置を巻回軸方向に順次シフトさせる巻線装置に関する。
図15に示した従来の巻線装置は、素線1の送給経路の途中に圧延機2とプレス機3とを備え、圧延機2にて素線1の断面が矩形状になるように圧延し、プレス機3にて素線1を両側方からプレスしてクランク形屈曲部1A(図16参照)を形成するようになっている。そして、回転した巻枠4にて素線1を巻き取って巻回し、図16に示すように、1巻き毎にクランク形屈曲部1Aを備えて素線1を巻回軸方向にシフトさせることで、素線1を整列させている(例えば、特許文献1参照)
特開2000−217315号公報(請求項1、段落[0039]、第1図、第2図)
しかしながら、上記した従来の巻線装置では、プレス機3がクランク形屈曲部1Aを成形するときに素線1の送給が一時的に停止するので巻回動作が間欠的になり、素線の巻回時間に長時間を要していた。また、従来の巻線装置により製造された巻線は、図16に示すように、複数のクランク形屈曲部1Aが巻回軸方向と並行に並びかつ隣り合った素線1,1同士が密接している。素線1をこのような構造に巻回するには、クランク形屈曲部1Aの幅L1をそれ以外の部分の幅L2より狭くする必要がある。仮に、図17に示すように、クランク形屈曲部1Aの幅L1とそれ以外部分の幅L2とを同じにして複数のクランク形屈曲部1Aを巻回軸方向と並行に並べると、隣り合った素線1,1同士の間に隙間1Cが生じることが幾何学的に容易に確認できる。従って、従来の巻線装置では、クランク形屈曲部1Aの幅L1がそれ以外の部分の幅L2より狭くなるようにプレス機3にて素線1を押し潰す必要があり、このためプレス機3による加圧時間に長時間を要し、この点においても、素線の巻回時間に長時間が必要になっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来より短時間で素線を巻回することが可能な巻線装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る巻線装置は、回転した被巻回部材に素線を巻き取らせて巻回すると共に、予め素線に間隔を空けて形成したクランク形屈曲部を巻回軸方向に重ねることで被巻回部材における素線の巻回位置を巻回軸方向に順次シフトさせる巻線装置において、素線の送給に連動して回転する屈曲成形ローラと、屈曲成形ローラの外周面に形成されて、素線が押し込まれる螺旋成形溝と、螺旋成形溝の複数箇所を略クランク状に屈曲させて、素線にクランク形屈曲部を形成可能とした横クランク成形部とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の巻線装置において、屈曲成形ローラに押し付けられる前の素線を側方から挟持し、素線を断面矩形に成形する矩形成形ローラを備えたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の巻線装置において、複数のクランク形屈曲部が被巻回部材の周方向で順次ずらされ、屈曲成形ローラの中心軸と斜めに交差する方向に並ぶように横クランク成形部同士の間隔を設定したところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の巻線装置において、螺旋成形溝のうち素線が押し込まれている部分と被巻回部材との対峙状態が保持されるように、屈曲成形ローラの回転に連動してその屈曲成形ローラを被巻回部材に対して軸方向に相対移動するスライド移動機構を備えたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載の巻線装置において、被巻回部材における素線の巻回位置が巻回軸方向にシフトするように、屈曲成形ローラの1回転に対するスライド移動機構による屈曲成形ローラの移動量である送りピッチと、螺旋成形溝のリードとを互いに相違する設定にしたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載の巻線装置において、送りピッチを一定値とし、螺旋成形溝には、送りピッチより横クランク成形部によるシフト分だけ螺旋成形溝のリードが小さい順方向巻回部と、送りピッチより横クランク成形部によるシフト分だけ螺旋成形溝のリードが大きい逆方向巻回部とが備えられたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の巻線装置において、被巻回部材に巻回された素線の外側に後続の素線が乗り上がって巻回される部分に対応して、螺旋成形溝を屈曲成形ローラの径方向で略クランク状に屈曲させてなる縦クランク成形部が設けられたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れかに記載の巻線装置において、屈曲成形ローラの外周面における螺旋成形溝の1周の長さを、被巻回部材に巻回される素線の1巻分の長さと同じにしたところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかに記載の巻線装置において、屈曲成形ローラと対称的に回転し、屈曲成形ローラとの間に素線を挟んで素線を螺旋成形溝に押し込む押圧ローラを備えたところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れかに記載の巻線装置において、屈曲成形ローラと被巻回部材とが相互に逆回転するように配置したところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の構成によれば、被巻回部材と屈曲成形ローラとを共に連続回転すると、螺旋成形溝を通過して素線が被巻回部材によって巻き取られて巻回される。そして、螺旋成形溝のうち横クランク成形部を素線が通過したときにクランク形屈曲部が成形され、そのクランク形屈曲部が被巻回部材に巻き取られたときに、被巻回部材における素線の巻回位置が巻回軸方向にシフトする。このように本発明によれば、被巻回部材と屈曲成形ローラとを連続回転させて巻回動作を連続して行うことが可能になり、従来より短時間で素線を巻回することができる。そして、素線が整列して巻回された構造の巻線を短時間で製造することが可能になる。
[請求項2の発明]
請求項2の構成によれば、素線の断面形状が矩形になり、円形である場合に比べ、被巻回部材において素線の整列が容易になる。
[請求項3の発明]
請求項3の巻線装置により製造された巻線は、複数のクランク形屈曲部が被巻回部材の周方向で順次ずらされ、巻回軸方向と斜めに交差する方向に並んだ状態になる。これにより、素線のうちクランク形屈曲部の幅をそれ以外の部分の幅と同じにしても、巻回軸方向で隣り合った素線同士の間に隙間が生じないようにすることができる。従って、従来のようにクランク形屈曲部を押し潰す必要がなくなり、この点においても、従来より短時間で素線を巻回することが可能になる。
[請求項4の発明]
屈曲成形ローラを回転させると螺旋成形溝のリードにより螺旋成形溝のうち素線が押し込まれている部分が屈曲成形ローラの軸方向に移動していく。請求項4の構成によれば、そのリードによる移動分をスライド移動機構によって逆側に移動することで、螺旋成形溝のうち素線が押し込まれている部分と被巻回部材との対峙状態を保持することができる。
[請求項5の発明]
請求項5の構成によれば、屈曲成形ローラの送りピッチと螺旋成形溝のリードとを相違させた設定にすることで、屈曲成形ローラを回転及び直動した際に、螺旋成形溝のうち素線が押し込まれている部分が屈曲成形ローラの軸方向でシフトしていき、被巻回部材における素線の巻回位置を巻回軸方向にシフトすることができる。
[請求項6の発明]
請求項6の構成によれば、螺旋成形溝のうち順方向巻回部を通過した素線が被巻回部材に巻回されたときには、被巻回部材における素線の巻回位置が巻回軸方向の一端側から他端側に向かってシフトし、逆方向巻回部を通過した素線が被巻回部材に巻回されると、被巻回部材における素線の巻回位置が巻回軸方向の他端側から一端側にシフトする。これにより、素線を複数層に重ねて巻回することが可能になる。
[請求項7の発明]
請求項7の構成によれば、螺旋成形溝における縦クランク成形部に素線が押し込まれると、素線が巻回軸と直交する方向で略クランク状に屈曲した形状になる。これにより、被巻回部材に巻回された素線の段差部分に容易に素線を重ねて巻回することができる。
[請求項8の発明]
請求項8の構成では、屈曲成形ローラの外周面における螺旋成形溝の1周の長さを、被巻回部材に巻回される素線の1巻分の長さと同じにしたことにより、被巻回部材が1回転する間に屈曲成形ローラが1回転することになり、螺旋成形溝の設計が容易になる。
[請求項9の発明]
請求項9の構成によれば、押圧ローラを備えたことにより、素線を確実に螺旋成形溝に押し込むことができる。
[請求項10の発明]
請求項10の構成によれば、屈曲成形ローラと被巻回部材とが逆回転するように配置したことにより、屈曲成形ローラにより、素線を被巻回部材において湾曲させる側とは逆側に反らせることができる。これにより、素線が被巻回部材から離れるように膨らむことを防ぐことができる。特に、被巻回部材の断面形状が、矩形や長円形のように直線部分を有した形状の場合に、被巻回部材の断面形状における直線部分での膨らみを防ぐことができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図14に基づいて説明する。
図1には、本発明の「被巻回部材」に相当するコアピース10が示されている。このコアピース10は、円筒形のステータコア15を周方向で複数に分割したものであって、円弧状の外周壁11からステータコア15の内側にティース12が突出した構造になっている。なお、コアピース10の中間部分は珪素鋼板を積層してなり、両端部分は磁性粉体の成形品になっている。
図2に示すようにコアピース10のティース12は、外周壁11から立ち上がった電線巻回部13と、その電線巻回部13の先端から側方に張り出した内周壁14とからなる。また、電線巻回部13は、両端部に半円弧面を備えている。そして、この電線巻回部13に素線20が巻回される。図3〜図5には、素線20が巻回される過程が示されている。図3に示すように素線20は、断面が矩形(例えば、略正方形)になっている。図3〜5においては、素線20の矩形断面内に記された符号1〜12が、素線20の巻回順序を指しており、例えば、符号1が付された部分は、第1巻目になっている。
その第1巻目の素線20は、図3に示すように、コアピース10における電線巻回部13と外周壁11との角部に宛がわれた状態で巻回されている。そして、第1巻目の素線20の終端部分にはクランク形屈曲部21Xが形成され、これにより後続の素線20が第1巻目の素線20に対して内周壁14側の隣にシフトして第2巻目が巻回され、以下、同様にして第4巻目まで巻回されている。そして、これら第1巻目〜第4巻目の素線20により第1巻回層20Aが構成されている。ここで、素線20のうちクランク形屈曲部21Xの幅L10は、それ以外の部分の幅L11と同じ大きさになっている。また、複数(例えば、3つ)のクランク形屈曲部21Xはコアピース10の巻回軸J1に対して傾斜する方向に並べられ、これにより、図17を用いて説明した問題点が解消され、隣り合った素線20,20同士が密着されている。
図4に示すように、第5巻目の素線20は第4巻目の素線20の外側に重ねて巻回されている。ここで、第4巻目の素線20の終端部には、図13(B)に示すように、巻回軸と直交する方向でクランク状に屈曲した段差用クランク形屈曲部21Zが形成されている。この段差用クランク形屈曲部21Zにより後続の素線20が第4巻目の素線20と電線巻回部13(図2参照)との段差部分に容易に重ねられ、第5巻目の素線20が巻回されている。第5巻目の終端部分には、クランク形屈曲部21Yが形成され、これにより後続の素線20が第5巻目の素線20に対して外周壁11側の隣にシフトして第6巻目が巻回され、以下、同様にして第8巻目まで形成されている。そして、これら第5巻目〜第8巻目の素線20により第2巻回層20Bが構成されている。なお、素線20のうちクランク形屈曲部21Yの幅もそれ以外の部分の幅と同じ大きさになっており、巻回軸J1に対して傾斜する方向に複数のクランク形屈曲部21Yが並べられ、これにより、隣り合った素線20,20同士が密着されている。
図5に示すように、第9巻目の素線20は第8巻目の素線20の外側に重ねて巻回され、第8巻目の終端部にも第4巻目の終端部と同様に段差用クランク形屈曲部21Z(図13(B)参照)が形成されている。この段差用クランク形屈曲部21Zにより後続の素線20が第8巻目の素線20と第1巻目の素線20との段差部分に容易に重ねられ、第9巻目の素線20が巻回されている。そして、第1巻回層20Aと同様に、第9巻目〜第12巻目の素線20が巻回されて第3巻回層20Cが構成され、これら第1巻回層20A〜第3巻回層20Cにより巻線25が構成されている。
図6には、上記した巻線25を製造するための巻線装置30の全体が示されている。同図において符号33は、矩形成形ローラであって、断面円形の素線20Mを上下方向で挟持する1対の縦ローラ33A,33A(図9、図10参照)と、縦ローラ33A,33Aを通過した素線20Mを水平方向で挟持する1対の横圧延ローラ33B,33B(図6参照)とを備えてなり、断面円形の素線20Mがこれら縦横の圧延ローラ33A,33A,33B,33Bを通過することで断面矩形(例えば、略正方形)の素線20に成形される。
図6において符号32はワーク回転機であって、水平方向に延びた回転駆動シャフト31Jの先端にワークホルダ31を備えている。図8に示すように、ワークホルダ31は、前面に受容溝31Aを有し、ここにコアピース10の外周壁11が収容されて保持される。すると、コアピース10の電線巻回部13が、ワークホルダ31の前面から突出した状態になる。この状態で、ワーク回転機32にてワークホルダ31を回転駆動すると、図9及び図10に示すようにコアピース10がその縦横の中心を回転中心にして回転駆動される。このとき、素線20の始端部をコアピース10に係止しておくと、コアピース10に素線20が巻き取られて巻回される。また、ワーク回転機32は、図9に示すように、後述する屈曲成形ローラ40と同じ方向(同図の反時計回り方向)にコアピース10を回転させて、コアピース10の上部で素線20を引っ張って巻き取る第1の回転方式と、図10に示すように、屈曲成形ローラ40の回転方向と異なる方向(同図の時計回り方向)にコアピース10を回転させて、コアピース10の下部で素線20を引っ張って巻き取る第2の回転方式との何れか一方を選ぶことができる。
巻線装置30のうちワーク回転機32と矩形成形ローラ33との間には屈曲成形ローラ40が設けられている。屈曲成形ローラ40は、円柱体の外周面に螺旋成形溝41を成形してなる。屈曲成形ローラ40は、素線20に側方から押し付けられている。ここで、「素線20の側方」とは素線20と軸線方向と直交する全方向をいい、その全方向のうち本実施形態では、素線20の下方から屈曲成形ローラ40が押し付けられている。これにより、素線20は屈曲成形ローラ40の上側部分に押し付けられ、螺旋成形溝41に押し込まれている。また、素線20を螺旋成形溝41に確実に押し込むために、素線20を屈曲成形ローラ40との間で挟持する押圧ローラ35が設けられている(図9又は図10を参照)。なお、押圧ローラ35は、屈曲成形ローラ40と対称的に回転する。
図6に示すように、屈曲成形ローラ40の中心軸J2は巻回軸J1に対して若干傾けられ、これにより、屈曲成形ローラ40の上側部分における螺旋成形溝41の接線がコアピース10の巻回軸J1と直交する方向に向けられている。また、屈曲成形ローラ40は、素線20の送給動作に連動して回転し、これにより螺旋成形溝41内で素線20が送給方向にずれないようになっている。さらに、螺旋成形溝41の深さ(図12のh1参照)は、素線20の厚さと略同じになっており、これにより、螺旋成形溝41の底面と押圧ローラ35との間で素線20が挟持されるようになっている。
前述したように、ワーク回転機32は、第1と第2の回転方式の螺旋成形溝41の何れか一方を選ぶことができる。本実施形態では、図9に示したように屈曲成形ローラ40とコアピース10とを同じ方向に回転駆動する第1の回転方式の構成について説明する。
なお、図10に示した第2の回転方式の構成では、図11に示すように、素線20が屈曲成形ローラ40を通過する際に、素線20がコアピース10にて湾曲変形される方向とは逆側に湾曲変形される。これにより、電線巻回部13の断面長円形の直線部分13Sに対して素線20が押し付けられ、その直線部分13Sで素線20が外側に膨らんだ状態に巻回されることが防がれるという効果を奏する。
図6に示すように、屈曲成形ローラ40の一端には屈曲成形ローラ40を回転駆動するためのサーボモータ39が備えられている。また、前記したワーク回転機32は別のサーボモータ32Sを駆動源として備えている。そして、サーボ制御装置39Cが、これら両サーボモータ32S,39を協働させて、コアピース10の1回転に対して屈曲成形ローラ40が1回転するように制御している。詳細には、コアピース10の電線巻回部13が長円形であるから、コアピース10の回転位置により素線20の巻き取り量が異なる。そこで、サーボ制御装置39Cは、素線20の巻き取り量が一定になるようにサーボモータ32Sを駆動制御し、屈曲成形ローラ40が一定の回転速度で回転するようにサーボモータ39を駆動制御している。
巻線装置30には、屈曲成形ローラ40の回転に連動してその屈曲成形ローラ40を軸方向に移動するスライド移動機構37が備えられている。スライド移動機構37は、屈曲成形ローラ40の軸方向に延びたレールガイド37Aと、レールガイド37Aに沿って直動するスライダ37Bとを備えており、スライダ37Bの上面に前記したサーボモータ39が取り付けられている。また、レールガイド37Aとスライダ37Bとの間には図示しないボールネジ機構が設けられ、このボールネジ機構を図示しないサーボモータにより作動させることで、スライダ37Bと共に屈曲成形ローラ40が直動する。さらに、屈曲成形ローラ40に沿った複数箇所には屈曲成形ローラ40に下方から宛がわれ、屈曲成形ローラ40を直動可能に支持する軸受部36,36が設けられている。
ここで、屈曲成形ローラ40を回転させると、螺旋成形溝41のリード(即ち、螺旋成形溝41の1周する間に螺旋成形溝41が軸方向にずれる量)により素線20と螺旋成形溝41との係合部分(即ち、螺旋成形溝41に素線20が押し込まれている部分)の位置が屈曲成形ローラ40の軸方向において推移していく。これに対し、スライド移動機構37は、素線20と螺旋成形溝41との係合部分とコアピース10の電線巻回部13との対峙状態が保持されるように、屈曲成形ローラ40を一定速度で直動させる。具体的には、屈曲成形ローラ40を図6に示した始端位置に配置しておき、この始端位置から屈曲成形ローラ40を一方(図6における上方)に一定速度で直動させて図7に示した終端位置まで移動する。この間に、コアピース10が例えば12回転し、これによりコアピース10に素線20が第1巻目〜第12巻目(図5参照)まで巻回される。
螺旋成形溝41には、巻線25の第1〜第3の巻回層20A,20B,20Cに対応した第1〜第3の巻回層成形部40A,40B,40Cが設けられている。そして、屈曲成形ローラ40が始端位置から終端位置まで移動する間に、これら第1〜第3の巻回層成形部40A,40B,40Cが順番にコアピース10の電線巻回部13と対峙する。また、第1〜第3の各巻回層成形部40A,40B,40Cには、それぞれ4周分の螺旋成形溝41が形成されている。即ち、螺旋成形溝41の1周分がコアピース10における素線20の1巻回分に相当している。さらに、第2巻回層20Bが第1巻回層20Aの外側に重ねて巻回されることに対応して、図13(A)に示すように、屈曲成形ローラ40のうち第2巻回層成形部40Bを備えた部分の外径D2は、屈曲成形ローラ40のうち第1巻回層成形部40Aを備えた部分の外径D1より素線20の厚さ分だけ大きくなっている。これと同様に、第3巻回層20Cが第2巻回層20Bの外側に重ねて巻回されることに対応して、屈曲成形ローラ40のうち第3巻回層成形部40Cを備えた部分の外径は、屈曲成形ローラ40のうち第2巻回層成形部40Bを備えた部分の外径D2より素線20の厚さ分だけ大きくなっている。
図12に拡大して示すように、第1巻回層成形部40Aには、螺旋成形溝41を屈曲成形ローラ40の軸方向で略クランク状に屈曲させた横シフト成形部42Xが3つ設けられている。そして、螺旋成形溝41のうち横シフト成形部42Xを挟んだ両側部分が、屈曲成形ローラ40の軸方向において素線20の幅だけシフトしている。また、これら複数の横シフト成形部42Xは、隣り合った螺旋成形溝41の間で周方向に所定量ずつずらされて、屈曲成形ローラ40の軸方向(図12のJ2の方向)に対して傾斜した方向(図12のJ3の方向)に並んでいる。そして、これら横シフト成形部42Xに素線20が押し込まれることで、第1巻回層20Aにおける3つのクランク形屈曲部21X(図3参照)が形成される。
第1巻回層成形部40Aにおける螺旋成形溝41のリードL60(図12参照)は、屈曲成形ローラ40が1回転する間に屈曲成形ローラ40が直動する量(これを、以下、「送りピッチ」という)に対し、所定量だけ大きくなっている。詳細には、螺旋成形溝41のうち横シフト成形部42Xを除いた部分のリードは、屈曲成形ローラ40の送りピッチと同じになっており、第1巻回層成形部40A全体では、横シフト成形部42Xによるシフト量分だけ螺旋成形溝41のリードL60が屈曲成形ローラ40の送りピッチより大きくなっている。これにより、第1巻回層成形部40Aにおける螺旋成形溝41のうち横シフト成形部42X以外の部分に素線20が係合した状態で、屈曲成形ローラ40が一定速度で回転駆動されている間は、その係合部分がコアピース10の巻回軸方向で一定位置に保持され、横シフト成形部42Xに素線20が係合したときに、その係合部分の位置がコアピース10の巻回軸方向で素線20の幅分だけ屈曲成形ローラ40の送り方向とは逆側にシフトする。この点において、第1巻回層成形部40Aは、後述する第3巻回層成形部40Cと共に、本発明に係る「逆方向巻回部」に相当する。
図14に拡大して示すように、第2巻回層成形部40Bには、前記第1巻回層成形部40Aにおける横シフト成形部42Xと逆側に螺旋成形溝41を屈曲させた横シフト成形部42Yが3つ設けられている。そして、螺旋成形溝41のうち横シフト成形部42Yを挟んだ両側部分が、屈曲成形ローラ40の軸方向において素線20の幅だけシフトしている。また、これら複数の横シフト成形部42Yは、隣り合った螺旋成形溝41の間で周方向に所定量ずつずらされ、屈曲成形ローラ40の軸方向に対し、前記第1巻回層成形部40Aの横シフト成形部42Xの場合とは逆側に傾斜した方向に並んでいる。そして、これら横シフト成形部42Yに素線20が押し込まれることで、第2巻回層20Bの素線20に前記したクランク形屈曲部21Yが形成される。
第2巻回層成形部40Bにおける螺旋成形溝41のリードL61(図14参照)は、屈曲成形ローラ40の送りピッチに対し、所定量だけ小さくなっている。詳細には、螺旋成形溝41のうち横シフト成形部42Yを除いた部分のリードは、スライド移動機構37による送りピッチと同じになっており、第2巻回層成形部40B全体では、横シフト成形部42Yによるシフト量分だけ螺旋成形溝41のリードL61が屈曲成形ローラ40の送りピッチより小さくなっている。これにより、第2巻回層成形部40Bにおける螺旋成形溝41のうち横シフト成形部42Y以外の部分に素線20が係合した状態で、屈曲成形ローラ40が一定速度で回転駆動されている間は、その係合部分がコアピース10の巻回軸方向で一定位置に保持され、横シフト成形部42Yに素線20が係合したときに、その係合部分の位置がコアピース10の巻回軸方向で素線20の幅分だけ屈曲成形ローラ40の送り方向にシフトする。この点において、第2巻回層成形部40Bは、本発明に係る「順方向巻回部」に相当する。
第3巻回層成形部40Cの螺旋成形溝41に関しては、屈曲成形ローラ40の外径が大きくなって周長が大きくなった点を除いては、第1巻回層成形部40Aの螺旋成形溝41と同じ構成になっている。
上述の如く、屈曲成形ローラ40と素線20との係合位置がシフトすることに対応して、巻線装置30には、図6に示すように、矩形成形ローラ33をスライドさせる副スライド機構34が設けられている。この副スライド機構34は、互いに噛合したラック34Bとピニオン34Aとからなる。
図13(A)に示すように第1と第2の巻回層成形部40A,40Bの境界部分には、螺旋成形溝41を屈曲成形ローラ40の径方向で略クランク状に屈曲させた縦シフト成形部43が形成されている。図13(B)に示すように、螺旋成形溝41のうち縦シフト成形部43を挟んだ両側部分は、屈曲成形ローラ40の径方向において素線20の厚さ分だけシフトしている。これにより縦シフト成形部43に押し込められた素線20に段差用クランク形屈曲部21Zが成形される。第2と第3の巻回層成形部40B,40Cの境界部分にも同様に縦シフト成形部43が設けられている。
次に、上記構成からなる本実施形態の動作を説明する。巻線装置30でコアピース10に素線20を巻回するには、その準備として、図6に示すように、素線20が巻回されていないコアピース10をワーク回転機32のワークホルダ31に取り付ける。次いで、ドラム29から引き出した断面円形の素線20Mを矩形成形ローラ33における1対の横圧延ローラ33A,33Aの間と1対の縦圧延ローラ33B,33Bの間に通す。次いで、図9に示すように、素線20を屈曲成形ローラ40と押圧ローラ35との間に挿通させ、このとき素線20を図6に示すように第1巻回層成形部40Aにおける一端の螺旋成形溝41に押し込む。そして、素線20の先端をコアピース10における外周壁11の一端面に固定する。
この状態で図示しない起動スイッチをオン操作する。すると、ワーク回転機32によりコアピース10が図9における反時計回り方向に回転駆動され、コアピース10が素線20を巻き取っていく。また、屈曲成形ローラ40はサーボモータ39によりコアピース10と同方向に回転駆動され、素線20のうち螺旋成形溝41内に係合していた部分が螺旋成形溝41から離脱してコアピース10側に送られ、後続の素線20が新たに螺旋成形溝41内に押し込まれ、コアピース10側に送給される素線20は必ず螺旋成形溝41内を通過していく。
また、屈曲成形ローラ40はコアピース10が1回転する間に1回転しかつ軸方向に所定の大きさの送りピッチ分だけ直進する。ここで、第1巻回層成形部40Aにおける螺旋成形溝41のうち横シフト成形部42X以外の部分に素線20が係合している間は、その係合位置がコアピース10の巻回軸方向において変化しないから、コアピース10における素線20の巻回位置も変わらず、コアピース10の外周壁11に隣接して第1巻目が巻回される。
屈曲成形ローラ40の回転及び直動が更に進むと、後続の素線20が第1巻回層成形部40Aにおける1番目の横シフト成形部42Xに押し込まれ、素線20にクランク形屈曲部21Xが形成される。ここで、横シフト成形部42Xの幅とそれ以外の部分の幅とは同じであるので、従来のようにクランク形屈曲部を押し潰すための成形加圧が不要になり、迅速に成形を行うことができる。
また、素線20が横シフト成形部42Xに係合すると、その係合位置が横シフト成形部42Xのシフト量分だけコアピース10の内周壁14側に移動する。このとき、コアピース10の電線巻回部13と素線20とが密着して摩擦係止しているので、素線20はコアピース10において巻回軸方向にずれることはない。そして、クランク形屈曲部21Xがコアピース10に巻き取られたところで、コアピース10における素線20の巻回位置が巻回軸J1に沿ってクランク形屈曲部21Xのシフト量分、内周壁14側に移動し、第1巻目から第2巻目に移行する。
屈曲成形ローラ40の回転及び直動が更に進むと、後続の素線20が第1巻回層成形部40Aにおける2番目の横シフト成形部42X内に押し込まれる。これにより、素線20に2つ目のクランク形屈曲部21Xが形成され、そのクランク形屈曲部21Xがコアピース10に巻き取られたところで、コアピース10における素線20の巻回位置が巻回軸J1に沿ってクランク形屈曲部21Xのシフト量分だけ内周壁14側に移動し、第2巻目から第3巻目に移行する。ここで、1番目の横シフト成形部42Xに対して2番目の横シフト成形部42Xは螺旋成形溝41の周方向でずらされているので、コアピース10においても、第1巻目と第2巻目との間のクランク形屈曲部21Xに対し、第2巻目と第3巻目との間のクランク形屈曲部21Xが周方向でずれた配置となる。これにより、図3に示すように、素線20のうちクランク形屈曲部21Xの幅L10とそれ以外の部分の幅L11と同じであっても、隣り合った第1巻目、第2巻目、第3巻目における素線20同士を密着させることができる。
屈曲成形ローラ40の回転及び直動が更に進み、上記第1巻目〜第3巻目の場合と同様にして、コアピース10に第4巻目が巻回され、螺旋成形溝41における素線20の係合位置が第1巻回層成形部40Aと第2巻回層成形部40Bの境界部分に至る。すると、その境界部分に備えた縦シフト成形部43に素線20が押し込まれて、図13(B)に示すように、素線20が屈曲成形ローラ40の径方向でクランク状に成形されて段差用クランク形屈曲部21Zが成形される。そして、段差用クランク形屈曲部21Zがコアピース10に巻き取られると、段差用クランク形屈曲部21Zにより第4巻目の素線20とコアピース10における電線巻回部13の外面との段差部分に素線20が容易に乗り上がり、第5巻目が巻回されていく。
ここで、第2巻回層成形部40Bでは、螺旋成形溝41のうち横シフト成形部42Y以外の部分に素線20が係合すると、その係合部分の位置は、コアピース10の巻回軸方向において変化せず、コアピース10の第4巻目の外側に重ねて第5巻目が巻回される。そして、屈曲成形ローラ40の回転及び直動が更に進み、後続の素線20が第2巻回層成形部40Bにおける1番目の横シフト成形部42Y内に押し込まれると、素線20にクランク形屈曲部21Yが形成される。ここで、横シフト成形部42Yは第1巻回層成形部40Aの横シフト成形部42Xとは逆側にシフトしているので、クランク形屈曲部21Yがコアピース10に巻き取られて第5巻目から第6巻目に移行する際には、第1巻回層成形部40Aの場合とは逆に、コアピース10における素線20の巻回位置が内周壁14側から外周壁11側にシフトする。そして、屈曲成形ローラ40の回転及び直動が更に進み、同様に、第5巻目〜第8巻目まで形成され、素線20の係合位置が第2巻回層成形部40Bと第1巻回層成形部40Aの境界部分に至る。すると、その境界部分に備えた縦シフト成形部43に素線20が押し込まれ、素線20に2つ目の縦シフト成形部43が形成される。そして、段差用クランク形屈曲部21Zがコアピース10に巻き取られることで、第8巻目の素線20と第1巻目の素線20との段差部分に素線20が容易に乗り上がり、第9巻目が巻回されていく。そして、第1巻回層成形部40Aの場合と同様にして第3巻回層成形部40Cの螺旋成形溝41を素線20が通過し、第9巻目〜第12巻目が形成されて、素線20が完成する。
このように本実施形態によれば、コアピース10と屈曲成形ローラ40とを連続回転させて巻回動作を連続して行うことが可能になり、従来より短時間で素線20を巻回することができる。そして、素線20が整列して巻回された構造の巻線を短時間で製造することが可能になる。また、コアピース10に巻回される素線20の断面形状が矩形であるから、断面形状が円形である場合に比べて、コアピース10において素線20を容易に整列することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では被巻回部材としてコアピース10を例示したが、ボビン、棒体に素線を巻回する巻線装置に本発明を適用してもよい。
(2)また、被巻回部材のうち素線が巻回される部分の断面形状は、前記実施形態のコアピース10のように長円形に限定されるものではなく、円形、楕円形、矩形等であってもよい。
(3)さらに、断面円形の素線を巻回する巻線装置に本発明を適用してもよい。
(4)前記実施形態の巻線装置30では螺旋成形溝41の円弧の一部に素線20を押し込んでからコアピース10に送給する構成になっていたが、素線を1巻き又は複数巻き分の螺旋成形溝に押し込んでから被巻回部材に送給する構成にしてもよい。
本発明の一実施形態に係る素線を複数組み付けてなるステータの斜視図 コアピースの斜視図 第1巻回層まで素線が巻回された状態の素線の平面図 第2巻回層まで素線が巻回された状態の素線の平面図 第3巻回層まで素線が巻回された状態の素線の平面図 屈曲成形ローラが始端位置に配置された状態の巻線装置の平面図 屈曲成形ローラが終端位置に配置された状態の巻線装置の平面図 ワークホルダにコアピースが保持された状態の斜視図 第1の回転方式の巻線装置の側面図 第2の回転方式の巻線装置の側面図 第2の回転方式の巻線装置で巻回された素線の概念図 第1巻回層成形部を備えた部分の拡大平面図 (A)第1と第2の巻回層成形部との境界部分の平面図(B)その断面図 屈曲成形ローラのうち第2巻回層成形部を備えた部分の拡大平面図 従来の巻線装置の平面図 従来の巻線装置で巻回された巻線の側面図 従来の巻線装置の問題点を示した巻線の側面図
符号の説明
10 コアピース
20 素線
21X,21Y クランク形屈曲部
21Z 縦シフト屈曲部
25 巻線
30 巻線装置
33 矩形成形ローラ
35 押圧ローラ
37 スライド移動機構
39C サーボ制御装置
40 屈曲成形ローラ
41 螺旋成形溝
42X,42Y 横シフト成形部
43 縦シフト成形部

Claims (10)

  1. 回転した被巻回部材に素線を巻き取らせて巻回すると共に、予め前記素線に間隔を空けて形成したクランク形屈曲部を巻回軸方向に重ねることで前記被巻回部材における前記素線の巻回位置を巻回軸方向に順次シフトさせる巻線装置において、
    前記素線の送給に連動して回転する屈曲成形ローラと、
    前記屈曲成形ローラの外周面に形成されて、前記素線が押し込まれる螺旋成形溝と、
    前記螺旋成形溝の複数箇所を略クランク状に屈曲させて、前記素線に前記クランク形屈曲部を形成可能とした横クランク成形部とを備えたことを特徴とする巻線装置。
  2. 前記屈曲成形ローラに押し付けられる前の前記素線を側方から挟持し、前記素線を断面矩形に成形する矩形成形ローラを備えたことを特徴とする請求項1に記載の巻線装置。
  3. 複数の前記クランク形屈曲部が前記被巻回部材の周方向で順次ずらされ、前記屈曲成形ローラの中心軸と斜めに交差する方向に並ぶように前記横クランク成形部同士の間隔を設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の巻線装置。
  4. 前記螺旋成形溝のうち前記素線が押し込まれている部分と前記被巻回部材との対峙状態が保持されるように、前記屈曲成形ローラの回転に連動してその屈曲成形ローラを前記被巻回部材に対して軸方向に相対移動するスライド移動機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の巻線装置。
  5. 前記被巻回部材における前記素線の巻回位置が巻回軸方向にシフトするように、前記屈曲成形ローラの1回転に対する前記スライド移動機構による前記屈曲成形ローラの移動量である送りピッチと、前記螺旋成形溝のリードとを互いに相違する設定にしたことを特徴とする請求項4に記載の巻線装置。
  6. 前記送りピッチを一定値とし、前記螺旋成形溝には、前記送りピッチより前記横クランク成形部によるシフト分だけ前記螺旋成形溝のリードが小さい順方向巻回部と、前記送りピッチより前記横クランク成形部によるシフト分だけ前記螺旋成形溝のリードが大きい逆方向巻回部とが備えられたことを特徴とする請求項5に記載の巻線装置。
  7. 前記被巻回部材に巻回された前記素線の外側に後続の前記素線が乗り上がって巻回される部分に対応して、前記螺旋成形溝を前記屈曲成形ローラの径方向で略クランク状に屈曲させてなる縦クランク成形部が設けられたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の巻線装置。
  8. 前記屈曲成形ローラの外周面における前記螺旋成形溝の1周の長さを、前記被巻回部材に巻回される前記素線の1巻分の長さと同じにしたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の巻線装置。
  9. 前記屈曲成形ローラと対称的に回転し、前記屈曲成形ローラとの間に前記素線を挟んで前記素線を前記螺旋成形溝に押し込む押圧ローラを備えたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の巻線装置。
  10. 前記屈曲成形ローラと前記被巻回部材とが相互に逆回転するように配置したことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の巻線装置。
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